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2019-08-13

夏の魚

最近 健康に気を使うようになり、最低でも週1回、できれば3回は魚を食べるようにしている。

だいたいは大ぶり3切れのチリ産サーモン550円を買ってすぐ冷凍し、週の間に焼いて食ったり、刺身用のアジを買ってなめろうにしたりする位なのだが。

それらを買う魚屋で、今週は鱧が入っていた。

鱧。

京都料亭などで供されることで有名だが、関東では空想上の存在とされる霊魚(ウソ)。

身に小骨が多いので、食べるには細かい包丁ミリ単位で入れる「骨切り」という工程を入れねばならず、その事で更にハードルが高くなるのだが、その鱧はしっかり骨切りもされている。

もちろん食べたことはないんで興味はそそられるが、1尾1300円という破格なお値段。

「いやさすがに・・・」と思ったが、どうしても「鱧、美味しいよねー」と言ってみたい。それに骨切りもされてるし。

「えいや」で買い求めると、店員のオジさんはビニール袋に長い身を無造作に流し込み口を縛って提供した。

さあ買ったはいものの、こんな魚をどう調理したものか。

手元にスマホがあったのが幸いだ、レシピ検索すると、湯引きして薬味梅肉のつけ汁で食うと美味いらしい。

八百屋大葉ミョウガ、潰れてお安い紀州海を買いもとめ、これで準備は完了、幸い家には甘辛口日本酒、碧龍もある。未知の相手だが勝算は十分だ。

さて、お盆にやっつけておきたい読書洗濯運動不足解決するための全力バーピージャンプ最近新調したパソコンセットアップなどを済ませたら、夜になった。

鱧に向き合う時間である

待て。鱧だけでは晩餐が味気ない。

八百屋では一袋100円という別の方向で破格の生椎茸も買い求めていた。

これを切り分けて、バター焼きにする。

きのこバター文句のつけようのない組み合わせなのだ

バターで炒めた椎茸から森の息吹と旨味が混ざった香ばしい匂いが立ち上った。

信頼できる手堅いプレーヤーが脇を固めた。

あいよいよ主役の登場だ。

ビニールから取り出した鱧はやや魚臭かった。やはり足は早いようだ。

1回で食べきれない長い身を両断し、半分をジップロックに詰めて冷凍する。

まな板に残った鱧は3-4cm間隔で短冊状に切り分ける。

つけ汁も用意する。

紀州梅を叩き、みりん、酒、醤油と合わせる。

ミョウガ大葉は千切りにする。

ここからはあっという間だった。

沸かした湯に鱧を放す。

湯に放たれた身が柔らかな白に色を変え、くるっと丸まれば、骨切りされた鱧は鞠状に花をつける白菊のようだ。

すぐに上げて次は氷水に放つ。

その作業を数回繰り返せば、伝説上でしか知らなかった京料理、「鱧の落とし」が完成した。

晩餐は碧龍、カブ柚子甘酢漬け、紫キャベツピクルス椎茸バター焼き、そして鱧の落としである

まず椎茸

肉厚で程よく薫る森の香りに、グアニル酸バターの旨味。約束されていた勝利だ。

碧龍で口を洗いたいところだが、ここで酒を入れてしまえば、アルコール作用によりなんでも旨く感じてしまう。

それはそれで幸福だが、まずは初めての出逢いは酔った頭の夢見心地ではなく素面で向き合いたい。

鱧よ、お前の真価、透徹なこの目と舌で確かめさせてもらうぞ。

白菊を思わせるそれにミョウガ大葉を乗せ、梅肉に浸して口に運ぶ。

白い身は口の中でわずかな弾力を生じた後、柔らかに解け、蛋白質と繊細な魚の脂が梅肉の酸味と大葉ミョウガの鮮烈な香味と一体になって消えた。

滋味深い夏の味、これが鱧であるか。

こうなればもう酒と合わせて味わえばよりその滋味も際立つと言うもの

ええい、美味きゃ全ては良しなんだ、澄ましているお前も本当はそうなんだろう?

椎茸カブ紫キャベツ日本酒、鱧が入り乱れ、夜だ宴だ酒池肉林だ。

お盆の夏の夜、卓上で繰り広げられた饗宴口福快楽の余韻のなか幕を閉じた。

鱧よ、魚屋店頭でみた時、君を諦めなくて良かった。

思い出を残して淡雪のように消えた鱧だが、その半身はまだ冷凍庫にあって、後夜祭を静かに待っているのだった。

2019-03-26

[] 鬼まんじゅう

鬼饅頭(おにまんじゅう)または芋饅頭(いもまんじゅう)は、薄力粉もしくは上新粉砂糖を混ぜ合わせた生地に、角切りのさつま芋

加えて蒸した和菓子。主に愛知県などの東海地方で見られる。略して「鬼まん(おにまん)」とも呼ばれる。

  

一般的饅頭中華まんとは異なり、菓子中央部に具(餡)がまとまって入りそれを生地が包んだ形ではなく、具であるさつま芋

角切りが生地に混じっており、表面にもさつま芋の角切りがいくつも見えている。また、一般饅頭中華まんよりも生地の粘りが

強く、生地の表面に光沢がある。

  

名称の由来は諸説あるが、表面にいくつもさつま芋の角切りが見える様子がごつごつして鬼やその金棒を連想させること、戦前

今より黒っぽい色で鬼のような不気味さがあったことなど。

  

庶民的菓子であり、愛知県岐阜県では、高級店でなく庶民的和菓子店には必ずといってよいほど鬼饅頭が売られている。

学校学校教育の現場では給食デザートとして出されたり、家庭科調理実習で調製する地域もある。

また、家庭では蒸しパンの素にさつま芋の角切りを混ぜて製する場合もある。

  

三重県発祥和菓子店「口福堂」は鬼まんじゅうを全国の店舗販売しているが、東海地方以外の鬼まんじゅう一般的でない

地域では商品名を「さつま芋まんじゅう」に変えている。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AC%BC%E9%A5%85%E9%A0%AD

http://hirakegoma.naganoblog.jp/e1994528.html

https://twitter.com/kairi_coff/status/934737000283848705

https://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140101/14051255/dtlrvwlst/B295896919/?use_type=0&srt=&sby=&rvw_part=all&lc=0&smp=1#73562829

 
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