ただの書きなぐりでしかないのだが、どうしても吐き出したかった。
サボテンや多肉植物が好きで育てている(厳密にはサボテンも多肉植物の一種なのだが、ここではこういう書き方をさせてもらう)。
この夏、とある専門店を訪れた。サボテンや多肉植物を中心に販売している店だ。ずっと行きたいと思っていた念願の場所だった。
自分が勝手に期待しすぎて勝手に落ち込んでいるだけだということは重々承知している。それでも、帰りの道中から胸の中にモヤっていたこの気持ちは、日に日に大きくなっていく。
仲間内ではとても言えない。だからここで吐き出して、きれいさっぱり忘れることにする。
気になった苗を手に取っても、値段が分からない。同じ種類の苗が大量に並んでいるような場合、苗のサイズによって価格が変わるのだが、サイズごとの価格がまとめ書きされているだけ。その苗がなにサイズなのか明示されていない。さらには値段がはっきり書かれている場合でも「値札の価格はあくまで参考だよ。質がいい場合値段が上がることもあるよ」という旨の注意書きの張り紙がある。もっといえば、そもそも値札がついていないものも多かった。あとは自分で判断しろということなのだろうか。
レジで値段を聞いて「あ、そんなに高いならやめます」と言えば済む話なんだろうが、新参者にとってはそれがしやすい雰囲気でもない。レジはいつも並んでるし、客はみんな慣れた雰囲気だし、みんな大量に買い込んでるし、みんなサボテンや多肉植物が大好きなのが伝わってくるし。
傷んでいる苗が目立った。これ売り物にしていいの?と思うほどのものも。全体的に数が多すぎて管理の手が行き届いていない印象を受けた。
唯一購入した苗の根本には大量のワタムシがわいていた。もちろんもっと確認しなかった自分が一番悪いのだが、店では気づけなかった。気づいてたら絶対に買わなかった。それほどの数のワタムシだった。
一応、薬をぬったり洗い流したりして対処したが、帰ってからそれをしている時間が一番精神的にキた。そのへんのイ〇ンの園芸コーナーでさえ、“屋内で日当たりゼロ”というサボテンにまったく適していない環境で販売しているあの売場でさえ、こんなひどい状態の苗は見たことがなかった。
ここ10年来、サボテンや多肉植物は全般的に価格が高騰中だ。中国などアジア圏での人気の高まりもあって、特に価格高騰が激しいのが多肉植物のハオルチア系。ためしにヤフオクでも覗いてもらえると分かるが、良質な錦(色素抜け)個体なんかになると、5㎝に満たないような小さな苗でもウン万円する。
詳しくは割愛するが、ハオルチアは2つのグループに大別できる。人気があるのはその片方のグループ。人の手による交配もすすみ、どんどんと美麗な新種が誕生している。一方のもう片方のグループは、それほど、というか、まあどうしても地味でお固く古典的なイメージが付きまとう。自分はその地味な後者の方が好きだった。人気の前者に押されまくりだとは知っていたが。
しかしフタを開けてみると、その形勢はこの店でも同じだった。それも予想以上に。
人気グループの苗は大量にある。ただ、もう一方のグループの苗はほぼなかった。“少なかった”のではない。ほぼなかったのだ。
くまなく探した。棚の奥のほうも覗き込み、頭より高いところも背伸びして、棚の最下段もしゃがみこんで、可能な限り探した。ようやく少し見つけたと思ったら、通路の行き当たり、足元に捨て置かれたように放置されていた。
一方のグループはピカピカにいい状態で所せましと整列しているのに、もう一方はまるでゴミのように無造作に置かれていたのだ。それこそが、数は少なくともそのへんのホームセンターよりかは品ぞろえも豊富だろうとウキウキして行った、自分の目当てたちだったのに。
専門店でのこの扱いに、ひどく裏切られたような気持ちになった。
広くはないあの店に、お客さんは多かった。店が愛されていることがものすごく伝わってきた。間違いなくあの場所にいた人たちはみんな、サボテンや多肉植物が好きな仲間だったのだろう。
レジに並んだとき、前の男性は14万2000円と書かれた領収書をもらっていた。後ろのご夫婦はそれぞれカゴいっぱいに多肉植物が入っていた。
そんな人たちに自分はどう映っただろうか。2000円のサボテンひとつだけ握りしめ、それを買うのにさえかなりの勇気を振り絞ってレジに並んでいた自分は。
一時期ハマって界隈のスレとか見てたのでなんとなくあの店かなって 十二単とかがすきなんかな、おつかれさまでした。。 自分は月兎耳とかがすき 多肉はいいよね、かわいいしか...
全然関係ない話するけど多肉植物より食虫植物を品種改良してくれないかな 実はそんなに虫を食べられないしストレスですぐ枯れちゃうひ弱さな原種をバリバリ虫を食べる貪欲で強靭な...