2024-09-15

人身事故に遭遇した話

何年経っても忘れられないので、整理のためにも当時のことを思い出しながら書き出してみる。

人身事故についての描写があるので閲覧注意。

2017年5月19日金曜日9時31分、JR中央線阿佐ヶ谷駅で発生した人身事故に遭遇した。

参考:該当列車に乗車していた方による記事 https://news.livedoor.com/topics/detail/13083711/

通勤でいつも利用している9時32分発の電車ホームで待っていたときだった。

四ツ谷スムーズに乗り換えるために10号車が停まるホームの端に向かうと、全身赤い服を着た男性がいた。平日朝から派手な格好だな、と思ったのを覚えている。

その日は混雑しておらず、ホームの端付近にはその男性と自分しかいなかった。

間もなく4番線に電車が参ります、と案内が流れ近づいてくる電車の方に目をやったとき男性ホームからひょこっと降りて線路を横切るように寝転んだ。

まりにも自然な動きだったので、その行動の意図理解するのに数秒掛かった。

何故か真っ先に頭に浮かんだのは、人間身体の60%は水分、ということだった。

とにかくそから離れるために走った。

電車自分の横を通り抜け、ホームの中程で停止した。

ホームの中程にいる人達は皆、停止した電車前方を覗き込んでいた。

見ない方がいいに決まっているのに、どうなっているのか気になって自分も覗き込んだ。

正面から見た電車の外観は、いつもと変わりなかった。意外だった。

稀にニュースで見るひび割れ運転席のガラスなどは文字通り「飛び込んだ」場合のもので、今回のケースだと電車前方のガードの下に入り込んだことで正面から見える部分には変化がなかったようだ。

運転見合わせになったという旨の放送流れる中、振替輸送を利用するためホームを離れた。チリトリを持って階段を駆け上がる駅員さんとすれ違った。

ふと、自分の膝に小さいピンク色のぷるぷるしたものが付着しているのに気付いた。それが何か考える前に拭き取った。

会社に到着したのは始業時間から30分以上経った頃だった。

同僚は、今日は帰ったほうがいいんじゃないか、と声を掛けてくれたが、むしろ仕事をして気を紛らわせたかった。

仕事の後は同僚たちと飲みに行った。いつも通り肉料理も食べられた。大丈夫だった。

月曜日、いつも通り駅に向かいホーム電車を待っていた。

間もなく4番線に電車が参ります、と案内が流れたとき、急に動悸がして動けなくなった。

その日はどうにか会社に向かえたものの、毎日通勤が大きなストレスになった。

しばらくは他の駅から通勤することにした。

かに気軽に相談できる内容でもないので、自分の中で消化するために人身事故について調べ続けた。

人身事故 目撃」「人身事故 現場」といった言葉検索履歴が埋まっていった。

電車ブレーキ音を聞くたび、白線の外側を歩く人を見るたびに心臓ギュッとした。

ホームに立っている人が線路に吸い込まれる夢を何度も見た。

7年以上経った今となっては、コロナ禍によるリモートワークで電車を利用する機会が減ったこともあり、大きなストレスを感じずに電車を利用できるようになった。

ただ、今でも電車ホームに入ってくるのを見られないし、ホームの端に立っていることができない。

自分はまだこのような状況で済んでいるが、人によっては二度と電車に乗れなくなる場合もあるだろう。

人身事故の原因は様々だが、いずれにしても減ることを願っている。

  • 怖がってないで君も寝そべってみなさい 気持ちいいよ

  • 優しいね

  • たかが人一人飛び込んだだけのことをよくもまあこんな仰々しく書けるもんだ 人生になんのイベントもないのかな?

    • 目の前で人がミンチになったら普通にショックじゃね? 日本では戦争や暴力なんて関係なく暮らしてる人がほとんどだし

    • お前みたいなでかい口を叩くしかできねぇ奴、ちょっとしたトラブルに見舞われると騒ぎまくるよな 恥ずかしいから黙っておけよ

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