はてなキーワード: ひよっことは
今日が誕生日だった彼女は同じクラスで、ラルクが好きでナマモノな創作をするタイプでなければオタクだった私とおよそ接点がなさそうな部類のオタクに優しいギャルだった。
数ヶ月して何かの折に誕生日の話になったのか「まあ、1個上なんやけど」と言われ大人っぽいなあと思っていたことに合点がいって「あ!そうなん!?」と返したのは覚えているけど理由を覚えていない。聞かない方がいいのかもと聞いていないのかもしれない。
そんな感じで同じクラスのオタクグループに混ざって遊んだり、同じバスで一緒に帰ったり。家が近かったので遊びにいったりもしてたな。
私は近所の本屋でバイトをしていたのだけど、高3の夏休みに彼女もやってきて一緒に棚卸しをしたのを覚えている。一緒のシフトになった記憶がないので2店舗で分けられてたかもしれない。この頃からよく連絡がくるな、と思っていた気がする。
夏休みが明けて学校が始まり、元の生活になり、専門学校進学なのをいいことに特に勉強に力を入れることもなくのほほんと過ごし、高校卒業とともに本屋のバイトも辞め、デザイン系の専門学校に通うことになる。
専門学校に通って数ヶ月、もう何月だったかも記憶から消してしまっているのだけど、朝早く彼女の携帯電話から着信があり、珍しいと思い電話にでると彼女のお母さんからだった。
大泣きしながら階下に降りて母がびっくりしていたのを覚えている。
その後、お通夜の場所や時間を他の元クラスメイトのオタクたちに連絡をしようとメールを打っていると、再度彼女の携帯電話から着信があったので何か伝え忘れがあったのかと電話をとる。
返事はなく、よく聞くとパソコンのキーボードを打ち込んでいる音がずっと聞こえている。
昔のパソコンによくあるカチャカチャよく響くやつ。
(ああ、これは他のメンバーは呼ぶなってことだな)と思い
「わかった、やめとくわ」
とだけ言って電話を切った。
通夜の会場でこのことを彼女のお母さんに伝え、こちらには着信が2件、彼女の携帯には発信が1件なのを確認すると棺の横で、お母さんは泣き崩れてしまった。
どうやら彼女はよく私の話をしていたらしく、連絡先にあったので電話をくれたそうだ。
心が弱かった彼女は度々入院していたそうで、私が思っていた以上に彼女の中で私の比重が大きかったことに気付いたのだけど、高校生のひよっこに抱えられるものでもなかっただろうなと今でも思う。
亡くなった年月日も、お墓の場所もわからないままだけど、高校生の時に登録した連絡先はそのまま残り、ガラケーに代わりGoogleカレンダーが誕生日の通知をしてくれる。
ちょうど20年経った気がする今でも、五山の送り火のニュースを見ながら、彼女の誕生日に彼女のことを思い出しています。
連絡しようとしていたオタクたちには何年かあとに集まった時、自死の部分は言わずに亡くなったことと、この心霊体験だけ伝えました。
アイドル、キャラクター、声優、俳優、スポーツ選手、最近であればVtuber。なんでもいいです。推し。推しのいる生活って豊かですよね。しかし今の私の生活は全く豊かではありません。完全に自分で招いた最悪の結果ですが、人生のどん底にいます。
ヲタクの頂点に君臨する人間のことです。私は本人公認のTOでした。たしかにそりゃもう全力で推していました。まだまだ駆け出しで無名だったこともあり、とにかく推しのためにできることはなんでもしていました。自分で言うのもなんですが当時は超優良ヲタクだったと思います。当時は。
結果どうなってしまったか。そう、繋がりです。私はこれを断れませんでした。「そういうのはよくない」と一蹴するのが本当の「優良なヲタク」です。全ての間違いはここに起因していたな、と冷静になった今思います。繋がってしまった結果、自分の中での軸が完全にぶれ、ヲタクをしている本来の目的が入れ替わってしまいました。
本来手が届かないはずの「推し」だったからこそ純粋な、ピュアな気持ちでヲタクをできていたのに、手が届いてしまったが最後。自分だけのモノにしたくなってしまいました。
それからの私は推しを「推している」のではなく、推しに「依存している」だけでした。推しの放つ言葉が好き、表現が好き、考えが好き、そんなものどこかへ行ってしまっていました。残ったのは「この人に嫌われたくないからついていく」「この人を私だけのモノにしたい」、そんな歪みに歪みまくった考えだけでした。
文字通りです。モンペになりました。私の推しは駆け出しのひよっこでした。まだまだいろいろな活動を模索している段階で、無限の可能性を秘めていました。しかし、その推しをいつの間にか自分だけのおもちゃにしようと行動していました。完全なる毒ですね。時には厳しい意見も出す、それも愛だと思っていました。この考えは今も変わりません。全肯定するだけが愛ではありません。それは現実の人間関係においてもそうで、間違っていることには間違っていると臆せず指摘できることが本当の愛だと私は考えています。
しかし批判とコントロールは全く違います。人間なので意見が合わないことはあります。それはどうしようもありませんし、どちらが正解でどちらが間違いだということもありません。でもそれをどうにかこうにか自分の考えに丸め込もうとするのはおかしいですよね。「死んでも魚しか食べたくない!」と言っている人に「食事はバランスが大事だよ。肉も野菜もバランスよく食べようね。」とアドバイスするのは愛でしょうが、私の場合単に「肉より魚が好き!」と言っている人に対して「私は肉の方が好きだから魚なんか食うな!!」って叫んでるようなもんです。バケモン。
感情、方向性、やりたいこと、どれも時が経てば次第に変わっていくものです。生まれてから死ぬまで同じ考えを貫く人なんてそうそう存在しないと思います。だったらどうすればいいか。離れてしまえばいいんですよ。自分のポリシーやスタンスと合わなくなったのなら、離れたらいい。執着する必要はありません。私の推しはそれができる強い人間でした。
その当時は精神的に不安定になっており、結果繋がりを求めてしまったのかもしれません。しかし今は立ち直り、どう考えてもご法度である繋がり行為を続ける必要がなくなった。だから次第に私から離れていった。しかし一方の私は、いつまで経ってもそれを受け入れられず、現実から目を背け、自分自身に嘘をつき続け、延々としがみついていた。なぜならそこにドス黒い恋愛感情が生まれてしまっていたから。
数十人しかいないコミュニティからそれまでとてつもない熱量を持っていた人間がいきなり消えたら、さすがにどんな人でも「おや?」と異変を察知します。例えば大学の大きな講義であれば、たった1人学生が消えたところで誰も気づきませんが、小学校のクラスで一番目立っていた人間が突然不登校になったら、さすがに誰でも気づきますよね。だったら徐々にフェードアウトしていくしかないのですが、その徐々にというのが難しい。
去ることができないので今でもヲタクを続けています。そこに純粋な気持ちはもう残っていないのに。誰ひとり得しない地獄ですね。繋がりというある種のアドももう存在しません。ちなみに推しは私以外のヲタクと交際していました(過去形)し、こうして私的な繋がりを持っていたのも私1人とだけではありませんでした。自分だけが特別扱いされていると勘違いして完全に舞い上がっていた私が本当に馬鹿でガキで情けない人間だったな、と痛感しました。
とはいえ、ちゃんと(?)恋人を切り捨てた時点で「ヲタクはヲタク、それ以上でもそれ以下でもない」と決意していたんだと思います。私から離れていっている予兆もありました。それなのにそれを無視して勝手に勘違いし続けていたのは私の方。いつまでもしがみついていた気持ち悪いバケモノが1匹。あー気持ち悪い。無理無理。
・推しと繋がってもいいことはお互いに何もない
・異性とのいざこざはガキのうちに済ませておけ
ここでは先日あった嫌なことについて書く。どうにも落ち着かないので。
先日、俺は仕事でかなりヤバめのミスをした、そしてそれを上司に報告しないまま今日に至る。
報告したくないという私情と、報告しないことで起こりうる業務上のリスクとを正しく天秤にかけられなかった。
なぜ報告したくなかったかというと、その上司がとにかく苦手だったからだ。
俺がなんかしらミスすると途端に高圧的になるのが嫌で仕方なかった。だからなるべく関わり合いになりたくなかった。そして、前辞めていった奴のように目を付けられでもすれば、多かれ少なかれ継続的に精神的ストレスを受けることになる。そうなるのがまあ、端的に言って怖かった。認めたくないけど。
前にも一度同じミスをして、その時に高圧的に詰られたのがとても嫌な記憶として今も残っている。同じ間違いを繰り返す自分への情けなさ腹立たしさと、同じ間違いを繰り返した以上もう次はないという確信でとても冷静ではいられなかった。
現状手に職が付いていない俺は、今ありつける仕事にしがみついて生きていかなければならない立場だ。そこでの苦痛が大きくなりすぎると、いよいよ行き場がなくなってしまう。そうすれば、家に金を入れることもできなくなるしちゃんとした収入を得るための準備や勉強もままならなくなってしまう。俺はそれも嫌だった。
店を良くしたいのも分かるし自分なりの理想があるのも分かるが、俺はあなたほど仕事のできる人間じゃないしあなたと同じ人間ではない。まあそんなことひよっこに言われなくても分かってると思うが。
そして高圧的に当たってくるのもやめてほしい。俺にいかにも「反省してます」みたいな態度を取ってほしいんですか? それで問題が解決するんですか? そもそも、俺が反省してるか否かなんて目で見てわかるんですか?
まあ、同じ間違いを繰り返したのだから「反省してなかった」んだろう。その上司にとっては。
俺は今回の失敗を経て反省した。同じ間違いが起こらないようにする対策も考えた。でも、もっと早くからちゃんと対策を考えておくべきだった。今回のことは100%自分が悪い。だが、必要以上の苦痛は被りたくない。もう既に嫌というほど分かってる自分の落ち度を、その上から他人に詰られたくない。
二次創作BLかいてるオタクだが、前いたジャンルで誹謗中傷を受けた。
無差別タイプだったし、結構多くの人に○ねとか次のイベで○すとかをすっごい長文で送ってくるタイプ。一人粘着されて、結局裁判に持ち込まれたらしい。私は何も言わなかったからお金とかもらってないし謝罪もない。関わる気はないのでそれでいいが。
誹謗中傷が届いてから初めてのイベントで、その前はコロナとか何もないような頃だったので本当に久しぶりだ。
このジャンルでもWebオンリーなんかで何冊か本は出したことがある。だから周りに同カプの知り合いも少ないながらにいるし、当日挨拶します!と言ってくれた方もいる。
イベントがとっても楽しみだ。
ただ、一つだけ懸念がある。
誹謗中傷を受けたジャンルの久々の供給で一冊新刊を書いた。誹謗中傷で筆を折ったつもりだったので久しぶりの新刊だ。当時のアカウントは消してしまったので別ジャンルですがこれも書きますとそっと告知している。
ふと、夜中にそういえば私○すって言われたなって思い出した。
あのとき、何も悪いことしてなかったはずなのにきつい言葉を浴びせられて、怖くて泣いていた。
当時はまだ社会人にもなってないひよっこだったのでダイレクトに言葉が刺さってしまった。
今は社会に揉まれてやばい人間はやばいと分かっているが、過去に怖いと思ったことがイベントまであと数日というところでぶり返してきた。
多分軽くトラウマになっている。
もうあの犯人は別の人が罪を償わせて、多分更生しているのだろう。詳しい顛末は知らないが当時のフォロワーが終結したよとだけは教えてくれた。
だから、イベントに行って、あのとき誹謗中傷してきた人が私を覚えていて刺しにくるわけはない。
分かっている。
でも、怖い。
こういう場合って精神科とか心療内科に行った方がいいのだろうかと思いつつ、売り子に刺しにくる人がいたらごめんねなんて気持ちの悪いLINEを送ってしまったことを後悔している夜中だ。
電車に誰も乗ってなかったわよ。
つまりそう言うことよ。
まあ私はここの事務所はあんまりそう言うの関係ないから来るときは来るってだけだけど、
あまりにも暇というか、
でさ、
操作もまだおぼつかないまま
私は飛び込み前転をするかの如く
まだレヴェル1の若葉ファイタータマネギ戦士と言ったところかしら。
目の前に敵が操作できなくて、
美味く応戦できないの!
でね
ぜんぜん操作が思った通りに操れないけど、
まぐれで敵チームの人をやつけたら、
私ごときの若葉ファイターのタマネギ戦士にやられるなんてよほどのものね。
10年早いわよ!
って今日から始めたばっかりの人に言われるこの屈辱を味わいなさい!って言いたいわ。
基本やられっぱなしなんだけど
なんとかレヴェル4ぐらいまで言ってお小遣いも貯まってきた頃で
色々なギアやブキを買えるわけなの。
いわゆる、
ここで装備していくかい?ってあの武器屋のマスターが言ってくれるカッコいいセリフキター!って感じで、
私は新しいブキと洋服とかいろいろ買い込んで装備してまた戦場カメラマンの渡部陽一さんのゆっくり解説しそうな勢いの飛び込み前転でインターネッツの人たちとまたチーム戦を繰り広げるのよ。
でもブキを新しく新調したところで
やっぱりぜんぜん打たれるばかりなの。
でも、でもよ。
あのロボットバクダンが私の敵を取ってくれてやられる間際にロボットバクダンを2発お見舞いしてやったのよ。
私が死んでもロボットバクダンがしばらく歩いて敵チームの人に歩いて向かって炸裂してくれるから
私の敵を恩で返すよう仇のように敵討ちをしてくれたの。
やったー!って
なんかブキいろいろあるけど、
どれも一長一短あってなんか上手く使いこなせないわ。
でね、
チーム戦で疲れたら
いきなり初戦ボスのパン焼くトーストのお化けのボスが倒せないのよ。
倒し方は分かるけど、
パンが焼けたよ!って出てくる瞬間ペンキを塗って以下になって泳ぎ登っていく一連の操作ができないの!
頭では分かっているのに頭では分かっているのに、
全然登れない前前前世の呪いでもかかってるのかしら?って思うほど登れないの。
でね、
あの焼きたてパン!
いやあの焼きたてパンを恨む前に私がポンコツ操作を繰り広げるものだから
ゲームのコントローラーと一緒に身体が動くダサいやつを地で行くように私もやってるわけなのよ。
でさー
チーム戦で背後に敵に回られたとき、
ぐーってコントローラーを後ろに回しても身体が回ると画面が見えなくなるから、
うわ!私の状況も今このマルチーズ犬のようになってないかしら?って
かの一世を風靡した、
年収低すぎお姉さんや
あーあ。
またやられちゃったわって。
レヴェル1のヤツが来たぜ!最悪だな!って同じチームの人たちは文句一つ言わずに私と一緒に戦ってくれるのも
不思議と私をスプラトゥーンが受け入れてくれているかのように思えるわ。
たぶんみんな自由にしゃべれるなら
お前何やってんだよ!って言われかねないこのご時世、
またスプラトゥーンでも生きづらい世の中の縮図にならないだけまだマシだわ。
まあとにかくまだ私はひよっこ新米若葉ファイターのタマネギ戦士なので、
お小遣いもいろいろ貯めて
スマブラで見た!ってここで進研ゼミのこの問題やった!って感じが出てて、
これが憧れのあのステージだったのかー!って思ったのよ。
でね、
本当に落ちたらアウトなところも普通に進めるわけ。
要は落ちて自滅しちゃうって事なんだけど、
柵作っとけよ!って思ったわ柵を!
あんまりステージがどうなってるのか分からないからとりあえず飛び降りてみました!って軽いのりで飛び降りたらやられちゃったわ。
私が復活するまでの間チーム戦が不利になってしまってゴメンなさい!って謝りたいぐらい。
旧暦の七夕祭りやってるところを探して短冊にお願いを書いて吊したいところよ。
うふふ。
そばとそーばだけにね。
一晩じゃ味が薄いようなお茶っ葉が足りないのか分からないけど、
ごくごく飲んでる瞬間は味を感じないのよね。
ふっとしたときに味が来るのよ。
すいすいすいようび~
今日も頑張りましょう!
分析を補足 14:なぜ動画内の文脈を考えずにputainという単語の多義性を強調
についてだが、もともと、中日スポーツが、
https://news.yahoo.co.jp/articles/d695977c347447b53c58504d37b6acf665571e8f
>インターネット掲示板「2ちゃんねる」の開設者で、現在フランス在住のひろゆきこと、西村博之さんが4日、自身のYouTubeチャンネルを更新。
>ひろゆきさんによると、動画内で出てきた「ピュータン(意味は娼婦)」というフランス語は、英語で言う「F○○K」に近いもので、強調のためによく使われるという。雑談でよく使われる言葉が、日本語に翻訳されるときに、本来の意味と離れてしまったと分析する。
とある種、ひろゆきがフランス通であると認める文脈で彼の主張を引用するという、ひろゆきにとってはスポーツ紙とは言え、大衆にアプローチできる有り難い記事があった。
念の為だが、ひろゆきが差別があったことを否定したいフランス上げを含むポジショントークの一環であることは総合的に判断して間違いない。
https://fjii.blog.fc2.com/blog-entry-3034.html
ひよっこ在仏日本人の言い分をスポーツ新聞がありがたく引用して差別なかった方向になってるのが許せなかったのだろう。
ただ、Twitterなどでも散見されるフランス語の用法に慣れ親しんだ現地人の証言からも、putainという単語の用法に限定、あるいは、ひろゆきの中日スポーツ記事の引用部分だけに限定してしまえば、F爺によるひろゆき主張の全否定ぶりはかなり強引で無理があると判断できる。
ひろゆきにしてみれば、自分をありがたく持ち上げてくれた大衆紙が引用してくれた、さほど間違ってもいない主張を全否定されたものだから、今後の仕事への影響や、理不尽にメンツを潰されたことで、Twitterで反撃した。
この喧嘩は、F爺に売られたもので、その範囲内においては「動画内の文脈」っていうのはむしろ論点ではなく、putainのみが論点で、彼にとっては勝ちが見えていたとは言える。
ただし、F爺はなかなかの堅物で、まあ同族嫌悪的なこともあり、短いやりとりから、ひろゆきの悪質な特性を見切って、ボロクソに叩き始めた。putainだけに限れば、ということでひろゆきは辞書などを引用するのだが、もう日頃のひろゆきの悪質な言い争いのしっぺ返しで、ひろゆきの悪質なやり口を見切っているF爺の火力のほうに大衆の同調が集まった。
いずれにせよ、このまとめに列挙される事象やF爺によるディスリでもわかるとおり、ひろゆきの限定範囲の主張が正しかろうが、彼のフランス語能力はかなり低劣なレベルであり、議論の仕方も幼稚なので、たとえ正しい事を言っていても、これまでの言動から彼の作法そのものがまるで信頼されなかった、という結末になった。
面白くも何ともない話だが、原作否定の多さに辟易する気持ちを吐き出したかった。
なるべく冷静に、客観的に、何なら評論のように書いたつもりだ。
サブカルチャーが発達してどれくらいの年数が経っただろう。
一番に脚光を浴びたのはやはり秋葉原かもしれない。オタク、メイド喫茶、コスプレ、これまで日陰にひっそり存在した物がメディアで大きく取り上げられ、日本のアニメや漫画文化は世界にまで広く知れ渡った。もはやサブカルの枠に留まらない娯楽とも言える。
今日私が主題にしたい同人、引いては二次創作に関しても同じだ。コミックマーケットなどは今やメジャーな催し物。夏コミ、冬コミ、詳しくない人でも単語は聞いたことがあるだろうし朧げながら様子も浮かぶはず。テレビで報道されるからだ。SNSで見る人もいるかもしれないし、ゆりかもめの混雑具合で知るかもしれない。
今、かつてサブカルと呼ばれた物たちはメジャーになりつつある。
胸に手を当てて考えてみてほしい。芸能人がアニメキャラや漫画キャラのコスプレ写真を上げるようになってはいないか。やたらとボーイズラブを題材にした作品が増えてはいないか。腐女子が主人公のドラマが普通に放映されていないか。どこでも手に入るコスプレ衣装、書店に我が物顔で並んだボーイズラブ本、有名俳優や人気アイドルが演じる男同士の絡み、一つくらいは心当たりがあるだろう。
したがって、これまで息を潜めていたカテゴリーが脚光を浴びる時代で、大手を振って楽しめる環境が整ったというわけだ。
私は何もそれらを否定したいわけではない。ボーイズラブ、いいじゃないか。腐女子、いいじゃないか。母数が増えれば増えるほど、良作に出会う確率も跳ね上がるのだし。
かく言う私も腐女子歴は長く、同人活動歴もそこそこの、いわゆるオタクである。ちなみに独身だ。
前置きが長くなったが、私が言いたいのは腐女子や同人作品の数が増えるにつれて蔑ろにされる物が見えてきた、ということである。タイトルに戻った。
ここで言う同人作品というのは、漫画やアニメなど原作ありきの作品に対する二次創作のみに限らせていただく。コミックマーケットなどで毎年スペースを獲得できるような大手同人サークル様やオリジナルで精力的に活動されている方々には何ら物申したいことはないのであしからず。
2007年、と聞いて同人関係で何があったか思い出せる人はいるだろうか。
今でこそ当たり前に存在し、二次創作と切っても切り離せないpixivがサービスを開始したのだ。初めこそ作品数は少なく、今のように漫画を上げる人は稀で一枚絵ばかりの謂わば地味なSNSだったが、2010年くらいからだろうか、個人サイトから移行する人が増えてpixiv隆盛期に入った。今なお衰えない勢いで、新しいサービスも続々と導入されており、私もずっとお世話になっているツールだ。投稿も閲覧も簡単で、二次創作には不可欠だろう。
私はpixivが作られる前から腐女子だった。個人でホームページを持ち、自分の絵や文章をひっそりと投稿していく時代だ。今でも古の腐女子として度々話題に上っているのを目にするかと思う。
若い子は知らないだろうが、一つお気に入りのホームページを見つけるだけでも苦労し、そこから△△受け同好会、愛され□□ランキングといった名前のリンクを辿って、自分の好みを探すといった困難さだ。当然、こうこうこういった地雷が含まれます、などといった注意書きはなく、リンクがカップリングじゃない場合も多かったので左右完全固定の方への配慮などもない。読み始めて無理だったらブラウザバック。これが個人サイトの鉄則である。タグ一つで好きな物が見られる今とは雲泥の差。
話が少し逸れたが、要は今これだけ楽に取捨選択できる環境に置かれているくせに、二次創作に携わる者の文句が多いということだ。慣れとはげに恐ろしきかなと感じるばかり。
時代が違うことは理解している。懐古厨、オバサンは黙っておけと言われたなら黙るしかないだろう。否、私はまだ世間的にオバサンと呼ばれる年齢ではないのだが、念のため具体的な数字は伏せておく。
地雷だなんだ、苦手だなんだ。それはまだ良い。二次創作界隈のクレームとしてはひよっこみたいなものだ。苦手はあって然るべき。必要以上に貶めなければ誰も何も言わないだろう。
私が最も言いたいのは、原作に対する二次創作視点からのクレームの多さ。
ようやく本題に入ったと思った人もいただろう。私も思いました。申し訳ない。
近頃サブカルがサブカルでなくなり、腐女子や同人などの秘めるべきものが大きく取り上げられ、比例して携わる人口も増えている。
だからだろうか、まるで二次創作が本筋だと言わんばかりの勢いで物を言うではないか。そこ退けそこ退け我が推しカプのお通りじゃい!と目を血走らせて叫びそうである。
ここは動物園かと見まごうほどの凄まじさだ。騒がしいことこの上ない。
二次創作は幻覚だ。妄想だ。だから何をやっても良い。当然だ。私もそうして活動してきた。原作にない部分だからこそ二次創作で補完したり、原作ではくっつかないと分かっているからこそカップリングにしてチュッチュさせたりして皆で楽しむわけである。同人誌の発行も萌えの共有。これいいよね、最高だよね、そんなふうに言い合えるときの尊さといったらない。
しかし、近頃はどうも原作ありきということを忘れているように思う。己の見たいものが原作で見られなかったからと言って、平気でアンチのような発言をするのはいかがなものか。
幻覚や妄想を形にするのは自由にやって良いのだ。それこそを楽しむための活動なのだから。
そうして逃げ道が与えられているというのに、何故いちいち文句を言う? 有り得ない、そんなことしない、解釈違い! 全員黙っとれ、である。
原作様にあやかって作品作りをしておいて、よくもまあ言えたものだ。解釈違いと言うのなら、二次創作を目にした原作者こそが言いたいものだろう。
そして、さらに問題なのは、SNSでそういった否定意見が広く拡散される傾向にあることだ。
二次創作はグレーゾーンだ。完全にアウトではないが皆目を瞑っているだけ。盛り上がるのは良いが、検索除けもせずに投稿すれば人目に触れる数は格段に上がる。
原作者様に駄目だと言われたなら、鶴の一声ですべて葬らねばならない危うい趣味なのだと忘れてはいないか? 己らが覇権を握っているのだと勘違いしていないか?
原作はこうだけどこっちのほうが良いと思うのなら、黙って作品に昇華すれば良いだけの話。皆それを待っている。共有したがっている。二次創作の本質とは本来そういうものだろう。
こういったことが頻繁に起きるので、公式様が何かを出す度にこちらはひやひやものだ。また荒れるのではないか。また否定意見に溢れるのではないか。また見たくないものを見なければいけないのではないか。
私はそこそこフォロワーの多い二次創作者だが、フォローはほとんどしていない。見たくないものを避けるためだ。それでも否定意見が氾濫し、流れてくるためにしょっちゅう目につく。推しカプは好きだが、界隈が嫌いでどうにかなりそうだ。
サブカルが市民権を得たこと、人口が増えたこと、容易に投稿閲覧できる便利ツールがあること、SNSの普及や情報社会、様々な要因があるのだろうな。
初めからネットが存在し、SNSの波に乗って生きてきた若者にとってはそれが普通のことだから仕方がないのかもしれない。
それにしても、心が弱すぎだと感じてしまう。同調しないとやっていけないのか。否定で盛り上がってからでないと作品作りができないのか。個人サイトに叩き上げられた歴戦の猛者を見てみろ。面構えが違う。
否定意見に対してさらなる反論をすると界隈が荒れてしまうのは言うまでもないことだ。推しカプのイメージは地の底に落ちる。
歴戦の猛者たちはその心得でぐっと口を噤んでいるだけで、何も思っていないわけではない。
けっして君たちが主流じゃない。原作否定が許されているわけでもない。もう少しだけで良いから視野を広く持ってくれ。
ここまで読んでくれてありがとう。
こんなふうに軽く書いているが、結構つらい。好きな界隈で活動が狭められることの苦しさ。原作が好きだと言ってはならない雰囲気。どう考えてもおかしいだろう。原作が好きだからこそ二次創作の世界に足を踏み入れたのではないのか。
今必死に唇を噛んで黙っている人がいるのなら、貴方は一人ではないよと勇気付けたい。
これを結びの言葉とする。
承前 : Part-4 https://anond.hatelabo.jp/20201006121559
次回 : Part-6 https://anond.hatelabo.jp/20201011065246
前回、交渉すればL4になれたのに交渉しなかった学生の例を紹介した。あまりのnaiveさに周りのgrown upは頭を抱えたが、ある意味で微笑ましい事例とも言える。
今回紹介するのはその逆で、ダメな交渉をしてしまい彼自身を含め関係者に苦々しい思いを残した。この例は今でも自分に怒りと後悔を覚えさせる。
増田にこのシリーズを書いた動機にも関わる。長くなるが、事の始まりから書いていく。
ある時、自分はある会社のある部署で働いていた。高ランクの技術者ばかりがいる部署で、非常に刺激的、かつ全員がいい人であった。
自由な雰囲気で、ランクや年齢に関わりなく皆が家族のように親しんでいた。その時の同僚とは今でもつながっている。COVIDが来てもZoomで乾杯をする仲だ。
ある年、その部署に新人が来た。仮に彼をペーターと呼ぼう。ペーターの雇い方は稀とは言わないが少し特殊であった。
ペーターは、やたら押しの強い人が多い気がするある国の出身で、やたら社交的な気がするある国の有名工科大でポスドクをしていた。
そして、その部署のあるmanagerがあるプロジェクトで必要な技術下調べをしているとき、彼の論文が目に留まった。
その論文を皆で議論しているうちに、著者のホームページを見てみるとポスドクであることが判明した。ということは求職中の可能性がある。専門家がいるならその人にそのまま実装してもらえばいいし、その後も戦力になるだろう。
そのmanager、のちにペーターの上司となる、が早速彼と連絡を取り、面接をすることに。自分も面接に加わった。高ランクの技術者たちとの質疑でも物怖じせず、専門分野でもかなりいい線を行っているという感触を得た。
ほかの社員も同様だ。すぐさまL4でオファーが出され、彼は渡米することになる。
我々はペーターを温かく迎え入れた。家族の一員である。ビザやGCのことでいろいろと相談にも乗ってあげた。
彼の専門分野は自分も興味を持っていたところなので議論も多くした。彼から学ぶことも多く、利発で高生産性という印象を強めた。春秋に富む若者だ。
さて、そうこうしているうちに彼とは無関係にその部署であることが起き始めた。人が辞め始めたのだ。
その部署は非常に心地よいところだったが、高騰を続けるシリコンバレーの給与水準(と家の価格)についていけていなかった。
ある程度の期間であれば仕方がないが、長期間続けばやりがい搾取である。暖かい家族のような、アットホームな職場、日々新しいことを学べます、しかし給与は奮わない、ブラックフラグ満貫である。
最初に辞めたのはアメリカ人であった。彼は利に聡く、情勢に通じ、交渉も上手であった。多くのオファーを得て、その中からさらに値を吊り上げ、TCを大幅に上げて出て行った。
そして我々は家族なので、そういった情報が共有された。なんというoutside world! 一人、また一人と彼に続いた。みなL7付近のオファーを大量に得、上手な交渉をしていった。
彼らの情報や手法は我ら家族に惜しみなく共有され、非常に学ぶところが多かった。交渉の成功例として次回以降にいくつか取り扱いたい。
また、彼らがうまく各企業に散らばってくれたおかげで、自分はいろいろな企業の情報を得ることができている。
ペーターは、一人残された。
ひどいな、と思ったが新しい職場で忙しく、どうすることもできない。ただ、機会があれば何かしてあげたいとは思っていた。
さて、自分は次の会社で忙しく働いていたのだが、他部署のある技術者と知り合いになった。仮に彼をアルムさんと呼ぼう。
アルムさんは年季の入った技術者で、ちょっと頑固なところはあるが自分のコードに誇りと情熱をもつ好漢だ。
自分が長年L6であることに不満は覚えつつも、金は求めない、自分のプロジェクトを成功させたい、と邁進していた。肩書上managerではあるが、軸足は今もコードに置かれている。
そんなアルムさんが自分のプロジェクトを加速させたいと願い出、無事に追加のheadcountが付与された。そして、いい人いないか、と自分に尋ねてきた。彼のプロジェクトはペーターの専門分野と少々重なりがあったので、自分はすぐにペーターのことを思い浮かべ、彼に連絡した。彼は他に行きたがっていた。渡りに船だ。
この時、自分はペーターのreferを正式にはしなかった。大抵の会社ではreferral bonusがあるが、自分はそんなことよりペーターの
助けになりたかったのだ。単に知り合いの中継ということにしてペーターをアルムに引き合わせ、自分はそ知らぬふりでアルムからどんな面接を予定しているかどんな素養を見ているか聞き出し、秘密裏にペーターに面接対策を施した。もちろん面接者は何人もいるが、最も重要なのはアルムさんの心象だ。
それがどれぐらい奏功したかわからないが、無事にアルムさんはペーターを気に入った。彼がペーターのことを褒め称えているのを聞いて、自分の責務を果たした気がした。
オファーが出され、1週間ほどたった。さてどうなったか、アルムさんに聞いてみた。
彼は苦虫を噛み潰したような表情で言った。
一週間前とは真逆の反応である。何があったのだ?詳しい話を聞き、自分は非常に混乱した。
アルムさんが出したL4のオファーを、ペーターは報酬が低すぎるといって、最低でもRSUがこれだけなければ、という数字を出してきたのだ。
その数字というのがL7に相当するものであった。なんだそれは。
経験のない人によくある、4年分のRSUと1年分のRSUを取り違えたのでは?自分も若いころ勘違いして舞い上がり、その後でがっかりしたことがある。恥ずかしい。アルムさんに質したが、ペーターは確かにこの数字を出したという。
訳が分からないのですぐにペーターを捕まえ、なぜそんなことをしたのか聞いた。自分は聞き役に徹した。
「あのオファーは安すぎるよ」
そうは思わなかったが・・。彼はL5を希望していたのか?交渉次第ではありえなくもない。転職はランク上げの好機である。
「...だってRSUからの収入がサラリーよりも低いじゃないか」
聞き役に徹するまでもなく、この時点で自分は声を失った。
「TCの大部分はRSUになるんだろ?Xさんはサラリーなんてpeanutだって言ってたよ」
XはL7でAmazonに行ったんだ。Amazonはサラリーが早々に頭打ちするためにRSU-heavyの特殊な場所だ。大体お前はL4じゃないか。
この時点で全容が大体見えてきた。彼は高ランクの技術者に囲まれ、彼らの武勇伝を、分け隔てない風潮の中で
聞いているうちに、とんでもない期待を持ち始めたのだ。以前の回で書いたようにランクが上がれば確かにTCの大部分がRSUになる。しかしL4やL5の段階ではまだまだそんなことはない。そもそも彼はL4などという用語さえ知らなかった。
「わかってるよ、交渉が大事なんだろ?discountしたオファーを最初に出すのは交渉なんだ。」
そんなことはない。アルムさんがdiscountをする動機が全くない。彼は小さなチームのmanagerであってRSU depletionを心配するのはもっとずっと上の人々である。彼はheadcountを埋めてさっさと仕事に戻りたいだけだ。大体今回の件はrecruiterの関与が最小限の、ほぼ直接hiringである。お前はそもそもrecruiterとhiring managerの違いが分かっているのか。
「交渉の仕方はわかっているよ。買う方が$10っていったら、売るほうが$100って言って、買う方が$20って言って・・・徐々に双方の提示を近づけていくんだろ。常識だよ」
どこの常識だ。
大阪のおばちゃんの値切り方か。お前の国は確かに南のほうだが、ミナミと次元トンネルでつながってるのか。いつからだ。
「値切り交渉になるだろうから少し高めの額を言っておいたよ。返事を待ってるんだけどなかなかこないんだよね、せかしてくれない?」
もう二度とアルムさんはお前と連絡を取らないよ。
彼は自分が忙しい中でお前のために面接をこしらえて、上司と交渉して迅速にオファーを作ってきたんだ。
オファーの作り直しにどれだけ手間がかかるのかわかってるのか。なぜ交渉の向うに自分と同じ、忙しい一人の人間がいることに気付けない。
自分のfair valueを事前に調査しておくことすらしなかったひよっこ技術者になんでほかの人間が汗をかかなければならない。
交渉をするにしても相手に迷惑をかけないやりようがいくらでもあっただろうが。大体お前competing offerもないのに交渉することの意味を理解しているのか。
自分は怒りと絶望で頭がおかしくなりそうだった。なんなんだこいつは。自分を何だと思っているんだ。
Naive greedy ignorant selfish tard. Do ur f-ing DD or never leave your mom's basement!!!
そして、自分やほかのgrown upどもが転職未経験の彼に不完全な形で吹き込んでしまった情報が遠因であると知り、なんてやつを紹介してしまったんだ、自分が関わっていることを知られるとまずい、と思い始めた。
まず、アルムさんにはペーターと連絡を取っていることは以降も完全に秘密とした。馬鹿げたやつもいるもんだ、彼のことはよく知らないけどびっくりだね、と同調に回った。
アルムさんはペーターからのメールは全部無視するよ、と言っていたので多分ばれてはいない。
そして、ペーターには、以降連絡を取らなかった。残念だったね、どうしてだろうね、とだけ言っておいた。
その後、ペーターがある会社にL4で移ったのを知った。いい会社だし失敗しなければ彼ならL6まではいけるだろう。
今回L5になる可能性もあったのをふいにしたが、長い目で見れば大した影響はないのかもしれない。ただ、自分は彼と金輪際関わり合いになりたくない。
ペーターへの怒りは絶えないが、時間をおいて何が悪かったのか冷静に分析してみた。
自分にはあった。では違いは何だ。due diligenceだというのが私の結論だ。
分からないなら調べろ。levels.fyiでもTeamblindの糞に塗れた情報でもいいからとにかく集めて分析しろ。
どこで情報を集めるのかわからないなら人脈・Google何でもいいから駆使して聞きまわれ。
人生の重要な転機なんだから当然する。ペーターはしなかった。そしてそれがほかの要素と相まってこんな結果となったのだ。
こういったことに強いのはいつもアメリカ人だ。日本人やそのほか外国人は開始地点からして遅れている。悲しい。どうすればせめて開始地点を近づけられるか。
情報だ。自分はそれを伝えたかった。できれば不完全でない形で。相場も機微も常識も、USに行く前に最低限抑えておいて欲しい。
「TCの大部分がRSUになるのか、ふむふむ」とだけ受け取る人を少なくしたい。これが増田に投稿した理由の一つである。
もう一つの理由は、誰にも言えない怒りを周囲の誰も見ないところに便所の落書きとして吐き出したかったのだ。すっきり快感である。
承前 : Part-3 https://anond.hatelabo.jp/20201005082738
次回 : Part-5 https://anond.hatelabo.jp/20201008100556
L4は一人前の技術者と目されるランクである。L3で入社した社員の多くは数年以内に昇進するし、逆に5年たっても昇進していない技術者は赤信号である。実際、3年以内に昇進していない技術者を昇進させるか退職させるか上司に促すような会社さえある。
またまたlevels.fyiから報告されている平均値を見てみよう。今回はFBとみんな大好きGoogle。
FB Title | Salary | RSU etc (/year) | Bonus |
---|---|---|---|
E3 (L3) | $119,919 | $43,253 | $15,838 |
E4 (L4) | $159,690 | $80,076 | $18,804 |
GOOG Title | Salary | RSU etc (/year) | Bonus |
---|---|---|---|
L3 | $127,890 | $39,840 | $20,594 |
L4 | $155,159 | $81,337 | $27,385 |
まだまだ家を買うには無理をしなければならないが、日々の暮らしはずいぶん楽になる。
ところで、levels.fyiを引用してLいくつと記述しているのはlevels.fyiがそう書いているか或いは対応関係がそうなるよう描画しているのだ。必ずしも自分がそうだと思っているわけではない。例えばAmazonのSDE 3がL6というのはarguable。
場合によって正しくもあり、間違ってもいる。Part 2でも言及したが、会社が違うのだから完全な翻訳ができるはずがない。
ともあれ、FBとGOOGのL4までの対応関係は明白。転職時にもそのまま換算される。
さて、L4になるには昇進以外でもうひとつ手段がある。入社時点でL4のオファーをもらうのだ。大抵は以下の二つ
自分の感覚ではFBよりGOOGの方が前者の条件に厳しい。ほかの会社ならばL4のオファーを出す応募者にもL3だったりする。
ただし、分野やhiring managerに依るので一般的なところは不明。
L4或いはL4に相当する応募者はエンジニア自身の生産性や専門性が評価されたことになる。
さらに上のランクから見ればまだまだひよっこであるが、自分の武器となる材料が出来たのだ。
であれば目ざとい人のやることは一つ、交渉である。給与交渉あるいは転職、大抵は双方の組み合わせだ。
L3で給与交渉をやる人はあまりいない。転職もL4になってからの方が条件がいいのでそれを待つ人が多い。それでも始める人は現在の会社ではダメそうと見切りをつけている場合だ。残念ながらそういう新入社員はいる。
こういった交渉は上のランクになるにしたがってより重要になり、かつ社員もそつなくやるようになる。
L4の段階での交渉は見ていて危なっかしいものが多かった。材料もまだ大したものではない上に、交渉の正しい仕方をわかってないのだ。
しかし、交渉を全くしないのも、それが正解とも思えない。自分が見た中で苦い思いをした失敗例を2件する。交渉の成功例は次回以降に。
ある年、自分はある学生を夏季にインターンとして採った。彼はPhD取得間近のいわゆるABDであった。
少し寡黙だが真面目で働き者、専門分野の吸収も早い学生なので就職もうまくいくであろう。
その後、そろそろ彼が卒業するだろうという頃に彼の教授から怒りの連絡が来た。ある会社に就職するというのだ。私の最初の反応は、まぁいいんじゃないか、であった。academia就職にもあまり興味を示していなかったし。その教授も同感であった。しかし問題は別にあったのだ。なんとその会社にインターンしたときに付いて来たstandard packageをそのままacceptするというのだ、しかもPhDを取得せず修士のままで行く、と。
補足するといくつかの会社ではインターンの終了後、生産性の高かった学生すべてにstandard packageのオファーを出す。多くは一年間有効だ。しかし、その内容はPhDに向けたものではない。前述のように彼はL4が妥当である。$100k/yearをテーブルに残している。まったく説明がつかない。その教授は学生の幸せだけを考えて、なぜそんなオファーを受けるのか、と怒っていたのだ。
その教授からその学生の翻意を促すよう頼まれて、彼と話をした。自分は、彼の経歴ならL4が妥当であって、PhDを取得して多少の交渉をするだけで済む。ほかの会社でも面接すれば、必ずL4相当のオファーをもらえるのでそれを見せれば一発だよ、と説明した。また彼の段階であれば交渉がいかに有用か、ということも。
しかし、彼の反応は一貫して「money doesn't matter」であった。反応に困った。
そう言われると言い返せないが、それはどうなの、という。ロマサガのラファエルか。
その後も彼と話を続けたが、結局のところ彼は交渉をする、というそのこと自体が嫌なようであった。
実際、交渉というのは性格によってはコードを10万行書くよりも抵抗がある。
彼にはほかの会社でも面接するように念を押したが、結局しなかった。そもそも面接も嫌いであったように思える。
そのままの内容で就職。博士論文の完成だけは入社以後でもいいから、と説得した。さすがにPhDをdoesn't matterとは言わなかった。
そんな彼も今は一児の父。シリコンバレーではnannyが糞高いし、家を買うのに苦労してなければいいのだが。
さて、ここまで書いて30分をとうに過ぎていることに気づいた。次回はこの学生の正反対の例を書きたい。そちらはもっとずっと苦々しい記憶だ。
自分じゃなくて別のクラスメイトだけど。でも自分がもしあの立場だったらと思うと胃が痛くなって死ぬ。もう10年くらい経ったけど今でも思い出す。
高校は県でトップクラスの偏差値で、みんないい人ばかりだった。今までの人生の中で高校が一番人の質が良いコミュニティーだったと思う。本当に真面目で何にも手を抜かないで、知性があって面白い人ばかりだった。
高3のクラスも同様で、スクールカーストはあったけどいじめはなかった。カーストの違う人でも話すタイミングがあれば普通に話すという感じで、本当にいい感じに収まっている集団だった。
でも、やっぱりそういう社会でも嫌なことは起こってしまうんだと、あの日に実感した。
クラスメイトA君はよく授業中寝てて、でも地味な方なのでクラスメイトとの関わりも少なく公に言及されることはなかった。しかし頻度が他の人とは段違いなので全員周知の事実だった。
笑われた流れはこう。ある英語の授業で、A君は寝てるところを指されて答えられなかった。先生が言った。「寝てたから分かんないよね。ていうか、いつも寝てるよね」この台詞でクラスが爆笑。先生はそのあとすぐに笑いながらごめんごめんと謝り、授業に戻った。
論点は二つあって、一つ目は先生がダメ、二つ目はクラスはあそこで笑っちゃいけなかった。
この先生は新任で来た新卒だった。態度がいつも上から目線で、生徒をどうにか見下したくて仕方なかったという印象がある。自分のことを君たちと同じくらいの高校を出て君たちが目指しているレベルと同じくらいの大学出身とかよく言ってたし、授業内容とは関係ない自分の専攻の話ばかりしてた。良い高校には良い先生がいるもので、私たちは良い授業で育ったので完全に感覚が肥えていた。新任なので仕方ないが授業がド下手クソだった彼に対してリアクションが最悪だったのが、彼のプライドを傷つけていたんだと思う。
そんな彼があのタイミングで寝てる子を指した。上手いこと言って負かす気満々だったに違いない。寝てるのを咎めるとは違う。笑いながらごめんごめんと言う彼のニタニタ顔、してやったりという顔が忘れられない。ごめんじゃねーよクソが。23歳なんてまだひよっこだけど高校生より全然大人なんだから、立場を利用して自分が気持ち良くなることなんて絶対にしちゃいけなかった。このイベントは9割9分このクソ教師が悪い。
でも、そうやって見せしめにされたクラスメイトを、乗っかって笑うクラスもダメだった。本当はあそこで、教師の言ったことは間違っていると反応するべきだった。でもダメだった。カースト上位を筆頭にクラスは爆笑の嵐だった。みんな薄々笑って馬鹿にするなんてダメだと思っていたはずだ。そういう人達である。でも無理だったんだ、、
後ろの方の席に座っていたA君の表情は見えなかった。数十秒続いたあのイベントで自分は真顔で泣きそうだった。お願いだから早く笑い終わってほしいと思って声を殺していた。居心地は最悪だった。
でも何もしなかった自分というのは結局そのクラスの一部だし、これだけ書いても彼にはあのとき笑っていたうちの一人と見なされているに違いない。
A君のトラウマになっていないことだけを願っている。
性別関係無く自分の推しカプが要る全ヲタクにとって左右の話はとっっても大切な話だ。固定なヲタクもそうでない者も確実に存在する。
難儀なヲタクである私が言いたいというより抱えているモヤモヤは左右以前の問題だからだ。
特定を防ぐためにかなりのエフェクトなり何なりをかけて書いているので、読む方はそのつもりで。
読みにくいところが多々あるかと思いますが御容赦を。
私の推しカプは公式で10年以上の付き合い(所謂''ともだち''と同様の意味合いと思われる)であることが明かされている。
出会いは高校1年生、そこからずっと現在進行形で関係が続いてるといった感じだ。
学生時代からの付き合いであることが公式である以上、学生時代から恋仲だと考えて自分の作品を生み出す者も居るし、大人になってから恋仲になると考えて生み出す者も居る。もちろん両片思い等々、ふたりの付き合いが長い分おのおのが生み出す作品もバラエティに富んでいると言えるだろう。
左右に関してもAB、BA、に限らずABA、な方も居るけど殺し合いといったことは無く共存していて治安も良い、非常に居心地が良い界隈だ。
突如として飛び込んできた私にも多くの神々が優しく接してくれ、見知らぬ私(履修を始めたばかりのひよっこ)に布教という名の解説を飛ばしてくださったりとアットホームな雰囲気である。
さらに、今まで通ってきたどのジャンルでも見る専だった私に『凄く良い妄想してるのだから作品にしてみてはどうか』と優しいお声掛けがあり、生まれて初めて二次創作をしたしABのワンライなるものにも参加した。
その頃は毎週考えて書くのが楽しかったし、率直に『左右関係無く、ふたりは付き合ってる!!!ありがとう世界……』と涙していた。
しかし、だ。
過去編ではAとBは仲良く男子高校生らしい高校生活を送っていた訳だが、ふたりの人生を180度変えるような出来事があり、それによってふたりとも''おバカ男子高校生''から自分の心で見えない''何か''を見つめ続けるようになった。
もちろん顔つきも変わり、今まで以上に勉学に打ち込んだ事が見て取れたし、だからこそ今の彼らがいる。
そういった内容だったのだ。
ただのおバカなウェイウェイ高校生ふたり組が一変し、血の滲む様な努力と自分を見つめ直した事で高校卒業する頃にはお互いがお互いに背中を預けられるまでになった。
そこら辺に居る高校生のままでは成し得なかったことを成し遂げて今まで以上にお互いのピースがガッチリ嵌っているというか、言葉は無くともお互いに雰囲気で通じるものがあって、それが歳を重ねる毎にどんどん増えてゆき、今もふたりで仲違いすること無く一緒に居る。
出世もして忙しいのでお互いに時間を取れる事は圧倒的に少なくなっても、たまに呑みに行くしご飯に誘う。
どちらかが相手の何かを察して無理くりにでも連れ出すこともある。
言葉に出さなくても一緒に居ることで少しでも肩の重荷を減らすというか、消すことは出来ないので軽減できるよう共有する。
これを理解した時の私はふたりに対する感情が溢れて止まらなかったし『付き合ってる!!!!!!!』より、もっともっっっと大きな何かで繋がっているふたりだ、と感じた。
その時には上手く処理しきれず、何日も何日もウンウン唸りながら考え抜いた結果、恋仲なんて言葉じゃ収まりきらないしもっと違う言葉、本当の意味での『パートナー』というか『人生の伴侶』のような、お互いがお互いの足りないピースを埋めてひとつの、大抵の事じゃ崩れない強固な何かになっているという結論に至った。
私は自分なりに上記の解釈に行き着いてしまった時、ふたりを『恋人同士』という枠をブチ破って『お互いクソデカ感情どころの話じゃないパートナー同士、お互いがお互いにとっての伴侶のようなふたり』として捉えてしまったのだ。
考えれば考えるほど、お互いにピースが嵌りすぎて恋とか友情のラインを超えている…といった解釈に辿り着いてしまう。
燃え上がる恋というより熟年夫婦のような落ち着いた関係性、まさにパートナーや伴侶と言った言葉が当てはまる、そんな関係性。
それも一種の恋愛関係じゃなくて何があるんだよ!と、ツッコミを入れる方もいらっしゃるだろうが私にとってこの関係性は恋愛関係とは少し違う。
『ふたりは……付き合ってない……???いや……そういう訳では無いんだよ………………』
とグルグルしていたら、細々と書いていた話も恋愛関係にスポットを当てたものというより、ふたりの''パートナー性''、''伴侶''のような関係性にスポットを当てた話に変わっていった。
自分の情けない脳味噌で捻り出して書いているのだから当たり前の話だが、その現実に気づいた時に一気に怖くなった。
ABともBAともABAとも少し違う、AとBの話が出来上がってしまった。
たまたまその事実に気づいた時に書いていたものが、ABのワンライに参加して書いていた話だったので『これはABなのか????いや、ABともBAともAとBとでも取れてしまう…そんな話をABのワンライに出しても良いのだろうか?』という疑念が沸き起こり、すんでのところで投稿を見送りお蔵入りに。
それからというもの、書いても書いてもABやBAといったカプ要素盛り沢山な話は全くと言っていいほど書けなくなってしまった。書いても書いても''AとB''の話になる。
私は語彙力や言い回しが宇宙のように湧いてくる作家先生や詩人では無いので支部等に投稿する勇気はなく、だからこそ比較的多くの方が一斉に参加している中に紛れ込めるワンライに参加していた。
ABのワンライなのだからABの要素が盛り沢山な作品が投稿されるのは当たり前のこと。
そんな中にただのAとBの話があってはいけないことなのではないだろうか。
そう思ってしまった日以降、自分の思う通りに言葉が紡げなくなってしまった。
あれだけ楽しかった週1回のワンライが苦痛のように思えてきて相互さんと話をするのも憚られてしまい、一旦筆を置くことを決意。
界隈には素晴らしい作品を生み出す神も多く存在するわけで、私が筆を置いたところで何か悪影響が出るわけでもなんでもないし寧ろ良い事かもしれない。
ネガティブ思考のエンドレスループが始まりアカウントにログインすることからも遠ざかった。
別に嫌いになった訳では無いので普通に流れてきたものはひとつずつチェックするし、べったーやポイピクなどに投稿された相互の作品もしっかり見に行くし感想というか、荒ぶりも伝える。
しかし公式でのふたりの関係性が冒頭で書いた通りなのでAB及びBAの作品は溢れているが、AとBの作品はあまり存在しないというより、ほとんど存在しない。
もしかしたら私の探索不足なのかもしれないが、一通り探索した結果ほとんど無かったのである。
嫌いじゃないし好きなのに、見ていてモヤモヤする。
このモヤモヤが喉につかえた小骨のように引っかかってしまい 、純粋に楽しめない。
その中には燃え上がるような恋をする推しカプもすれ違う推しカプも、お別れすることになる推しカプだっているかもしれない。
それだけの話で、今までその10通りの推しカプがTHE個人差といった感じで好きだったのに。
その違いが楽しめなくなった自分に嫌悪感が差して、誰かに相談したくても相互は各々ABなりBAが好きなので相談できるわけもないし相談したところで勘違いされてしまうかも、と思って誰にも相談できず、どうしたらいいかもわからず独りで抱え込み続けている。
誰かこの複雑な感情というか問に対する答えや考え、意見がある方が居らっしゃるならば是非教えて頂きたいものです。
(追記)
推しカプは変わらず大好きなので恋仲として当然な行為を致している作品もギャグ作品もシリアス作品も読みますし見ますし買うこともあります。
でも悩み始めてからは流れてきたものを見る、という感じになって殆ど自ら支部に行って開拓する〜といった行為をしなくなりました。
たまたまリアルで多忙となって趣味の時間がほとんど無くなったという原因もあるとは思いますが、あれだけ夜な夜な、数時間にわたり自分の性癖に刺さる作品探しを一切しなくなったのはやっぱりモヤモヤが原因かな…と思ってるだけです。
性別関係無く自分の推しカプが要る全ヲタクにとって左右の話はとっっても大切な話だ。固定なヲタクもそうでない者も確実に存在する。
難儀なヲタクである私が言いたいというより抱えているモヤモヤは左右以前の問題だからだ。
特定を防ぐためにかなりのエフェクトなり何なりをかけて書いているので、読む方はそのつもりで。
読みにくいところが多々あるかと思いますが御容赦を。
私の推しカプは公式で10年以上の付き合い(所謂''ともだち''と同様の意味合いと思われる)であることが明かされている。
出会いは高校1年生、そこからずっと現在進行形で関係が続いてるといった感じだ。
学生時代からの付き合いであることが公式である以上、学生時代から恋仲だと考えて自分の作品を生み出す者も居るし、大人になってから恋仲になると考えて生み出す者も居る。もちろん両片思い等々、ふたりの付き合いが長い分おのおのが生み出す作品もバラエティに富んでいると言えるだろう。
左右に関してもAB、BA、に限らずABA、な方も居るけど殺し合いといったことは無く共存していて治安も良い、非常に居心地が良い界隈だ。
突如として飛び込んできた私にも多くの神々が優しく接してくれ、見知らぬ私(履修を始めたばかりのひよっこ)に布教という名の解説を飛ばしてくださったりとアットホームな雰囲気である。
さらに、今まで通ってきたどのジャンルでも見る専だった私に『凄く良い妄想してるのだから作品にしてみてはどうか』と優しいお声掛けがあり、生まれて初めて二次創作をしたしABのワンライなるものにも参加した。
その頃は毎週考えて書くのが楽しかったし、率直に『左右関係無く、ふたりは付き合ってる!!!ありがとう世界……』と涙していた。
しかし、だ。
過去編ではAとBは仲良く男子高校生らしい高校生活を送っていた訳だが、ふたりの人生を180度変えるような出来事があり、それによってふたりとも''おバカ男子高校生''から自分の心で見えない''何か''を見つめ続けるようになった。
もちろん顔つきも変わり、今まで以上に勉学に打ち込んだ事が見て取れたし、だからこそ今の彼らがいる。
そういった内容だったのだ。
ただのおバカなウェイウェイ高校生ふたり組が一変し、血の滲む様な努力と自分を見つめ直した事で高校卒業する頃にはお互いがお互いに背中を預けられるまでになった。
そこら辺に居る高校生のままでは成し得なかったことを成し遂げて今まで以上にお互いのピースがガッチリ嵌っているというか、言葉は無くともお互いに雰囲気で通じるものがあって、それが歳を重ねる毎にどんどん増えてゆき、今もふたりで仲違いすること無く一緒に居る。
出世もして忙しいのでお互いに時間を取れる事は圧倒的に少なくなっても、たまに呑みに行くしご飯に誘う。
どちらかが相手の何かを察して無理くりにでも連れ出すこともある。
言葉に出さなくても一緒に居ることで少しでも肩の重荷を減らすというか、消すことは出来ないので軽減できるよう共有する。
これを理解した時の私はふたりに対する感情が溢れて止まらなかったし『付き合ってる!!!!!!!』より、もっともっっっと大きな何かで繋がっているふたりだ、と感じた。
その時には上手く処理しきれず、何日も何日もウンウン唸りながら考え抜いた結果、恋仲なんて言葉じゃ収まりきらないしもっと違う言葉、本当の意味での『パートナー』というか『人生の伴侶』のような、お互いがお互いの足りないピースを埋めてひとつの、大抵の事じゃ崩れない強固な何かになっているという結論に至った。
私は自分なりに上記の解釈に行き着いてしまった時、ふたりを『恋人同士』という枠をブチ破って『お互いクソデカ感情どころの話じゃないパートナー同士、お互いがお互いにとっての伴侶のようなふたり』として捉えてしまったのだ。
考えれば考えるほど、お互いにピースが嵌りすぎて恋とか友情のラインを超えている…といった解釈に辿り着いてしまう。
燃え上がる恋というより熟年夫婦のような落ち着いた関係性、まさにパートナーや伴侶と言った言葉が当てはまる、そんな関係性。
それも一種の恋愛関係じゃなくて何があるんだよ!と、ツッコミを入れる方もいらっしゃるだろうが私にとってこの関係性は恋愛関係とは少し違う。
『ふたりは……付き合ってない……???いや……そういう訳では無いんだよ………………』
とグルグルしていたら、細々と書いていた話も恋愛関係にスポットを当てたものというより、ふたりの''パートナー性''、''伴侶''のような関係性にスポットを当てた話に変わっていった。
自分の情けない脳味噌で捻り出して書いているのだから当たり前の話だが、その現実に気づいた時に一気に怖くなった。
ABともBAともABAとも少し違う、AとBの話が出来上がってしまった。
たまたまその事実に気づいた時に書いていたものが、ABのワンライに参加して書いていた話だったので『これはABなのか????いや、ABともBAともAとBとでも取れてしまう…そんな話をABのワンライに出しても良いのだろうか?』という疑念が沸き起こり、すんでのところで投稿を見送りお蔵入りに。
それからというもの、書いても書いてもABやBAといったカプ要素盛り沢山な話は全くと言っていいほど書けなくなってしまった。書いても書いても''AとB''の話になる。
私は語彙力や言い回しが宇宙のように湧いてくる作家先生や詩人では無いので支部等に投稿する勇気はなく、だからこそ比較的多くの方が一斉に参加している中に紛れ込めるワンライに参加していた。
ABのワンライなのだからABの要素が盛り沢山な作品が投稿されるのは当たり前のこと。
そんな中にただのAとBの話があってはいけないことなのではないだろうか。
そう思ってしまった日以降、自分の思う通りに言葉が紡げなくなってしまった。
あれだけ楽しかった週1回のワンライが苦痛のように思えてきて相互さんと話をするのも憚られてしまい、一旦筆を置くことを決意。
界隈には素晴らしい作品を生み出す神も多く存在するわけで、私が筆を置いたところで何か悪影響が出るわけでもなんでもないし寧ろ良い事かもしれない。
ネガティブ思考のエンドレスループが始まりアカウントにログインすることからも遠ざかった。
別に嫌いになった訳では無いので普通に流れてきたものはひとつずつチェックするし、べったーやポイピクなどに投稿された相互の作品もしっかり見に行くし感想というか、荒ぶりも伝える。
しかし公式でのふたりの関係性が冒頭で書いた通りなのでAB及びBAの作品は溢れているが、AとBの作品はあまり存在しないというより、ほとんど存在しない。
もしかしたら私の探索不足なのかもしれないが、一通り探索した結果ほとんど無かったのである。
嫌いじゃないし好きなのに、見ていてモヤモヤする。
このモヤモヤが喉につかえた小骨のように引っかかってしまい 、純粋に楽しめない。
その中には燃え上がるような恋をする推しカプもすれ違う推しカプも、お別れすることになる推しカプだっているかもしれない。
それだけの話で、今までその10通りの推しカプがTHE個人差といった感じで好きだったのに。
その違いが楽しめなくなった自分に嫌悪感が差して、誰かに相談したくても相互は各々ABなりBAが好きなので相談できるわけもないし相談したところで勘違いされてしまうかも、と思って誰にも相談できず、どうしたらいいかもわからず独りで抱え込み続けている。