はてなキーワード: 日見とは
まさに中2のときから、今に至るまで、30になるまでずっと僕はこの問いに囚われてきた。
昨日見たテレビの話とか、馬鹿なことをした知り合いの話とか、下ネタとかそんな会話で埋め尽くされる社会が嫌で避けて生きてきた。
一方で、人に誇れるものも無く、孤独な自分が、損しかしていない気がして、世の人はとうの昔にこの問いを乗り越えたに違いなくて、自分はなんて馬鹿なんだとずっと思っていた。
この問いの答えを出さなければ生きていける自信がなかったし、棚上げして60歳くらいにまた悩まされたりしたら辛そうだから、考えようと思った。
「生きる意味」について考えようと思ったら、意味という言葉は何なのか、言葉とは何なのか知る必要があると思って、小説や哲学書を読んだ。
「生きる意味」を問うてしまう自分を知る必要があると思って、心理学や神経科学の本を読んだ。
暫定的だけど、腑に落ちる答えは得られた。
種としての生存の確率をあげられるように生物は進化してきた。外界や自分の状況を組み合わせてシュミレーションすることで、より良い意思決定ができるようになる。そのシュミレーションを行う上で、世界の事象を表す概念が必要だ。概念と文字という記号が結びついて言語が生まれた。
意味、つまり世界を説明する言語の中で最も根本的なモノ、を求めてしまうのはこのシュミレーションを行う機能の暴走だ。あるのはただ世界だけで、それを粗く写し取った言語がある。言語があって世界があるわけではない。
意味は無いけど世界はここにあるのだ。ぐるぐると回り続ける思考の中にいて世界を感じられないは不幸だ。美味しいワインを飲んでも、好きな女の子とセックスしてても、とりとめのない考えに囚われて、その心地よさを味わえないのはどう考えたって損なのだ。
昭和の文豪達は不幸だ。自意識をこじらせた不幸な人間たちを書き続けて評価されるなんて悲しい話だ。
巨大なペニスになりたい。ただ感覚だけの世界を漂いたい。それは動物的で人間らしく無いように感じるが、思考することこそが人間らしいのか?人間は肉体を軽視しすぎてこなかったか?機械学習のおかげで人間の思考なんか大したものじゃないことがわかってきた。産業革命で肉体が過小評価されるようになったんじゃないか?
今回の大雪でいかに全国が新潟市のことを誤解してるのかが分かった。
自身も上京した当初はよく新潟は大雪降るんでしょ~?と言われたがそのたびに湯沢とかは別だが新潟市はむしろ雨が多いしそんなに積もらないと言うと驚かれたものである。
冷静に考えれば沿岸部に位置しているのだからそんなに降らないのは分かると思う。それでも新潟県民全てが急な傾斜の屋根の家で二階から出入りすると信じている人もいるようである。
と、三条の電車立ち往生や新潟市の大雪が全国ニュースで流れた際にツイッター等で反応している人を見て改めて思った。
言っておくが新潟市…というか新潟平野の冬場にこんな大雪が降ること自体珍しい。前回でこんなに降ったのは確か2010年で、もう8年も前のことである。
普段は積もったりしても精々数センチ、多くても10センチ行くか行かないか。むしろ雨や風の割合が強くて毎日台風の気分が味わえる地獄のような土地である。
だから新潟市・市民はこんな大雪慣れてないに等しい。除雪もヘタクソで道の状態めっちゃ悪いし。むしろ除雪車来ないし。かと言って消雪パイプがあるわけでもない。
おまけにある電車の路線は風や雪にかなり弱く、この季節なんかダイヤ通りに来るだけで市民を感心させるレベルである。
勿論今回の大雪では役に立たなかった(というか昨日は運転するする詐欺で午前中見合わせがいつの間にか15時18時と延び結局終日見合わせになった)
バスもバスで道が除雪不十分なわけだから動いていたけれど大幅遅延。歩いたほうが速いレベル。
そんな感じで大混乱なのに「新潟は大雪に慣れてるでしょ~」とか言う人たちは、この機会に新潟についての認識を改めてほしい。
まず新潟県自体恐ろしいほどに細長く、山形との県境から富山までの県境まで約300Km。上越新幹線で新潟から東京へ行くのとそう変わらない。
300Kmもあれば同じ県内で天気が全く違うということも大いにあり得るのである。佐渡もあるし。
というわけで新潟市民はそれほど大雪に慣れているわけではないので、雪国のくせに~とか言うのはやめてください。雪国であることは否定しないけど。
上司が酒の席の与太話でよくある宝くじが当たったら話で、「毎レース100万ずつかけるね」と豪快にギャンブルをするといった。
昨日見た宝くじの使いみちを真面目に書くというブログでは資産運用に7億の大半を使っていた。
お金が足りないとか借金が返せないとかそういう問題から解消されるのが高額金当選のいいところじゃないのかなと思っている。
だからより増やそう、できるだけ減らさないでおこうとそっちのほうに一生懸命の彼らがなんだか不思議。
たとえば80歳を超えてまだ生きていられそうだけど貯金残高30万の場合は素直に詰む。
具体的にどうなるかはわからないがなるようになるだろうと。
そこまで贅沢になれたらもう元には戻れないのかもしれないけど。でもあきらめもつくような気がするのだけどそれはなってみないとわからない。
人に優しく振る舞ったり、人助けとかをするのは善意からなんかじゃない
「良く思われたい」「チヤホヤされたい」って言う自己顕示欲と、「人から好かれたい」って言う凄まじい自己愛からなんだ
増田さんは真面目だとか正直者とか言うけど、違う、
そういう本性を露呈させたくないから自分を律してるだけなんだ
俺は自分語りもホラも大好きだし、三度の飯より他者の炎上を見てゲスい笑顔浮かべるのが好きなんだ
オフィスから離れて、営業の為に1人で車転がしてるときとか昨日見たエロ同人の女のイキ顔想像して「今日も帰ったらシコるかァ!」とか考えてんだ
嫌われる性根と嗜好の自覚があるから、嫌われないように人に良く思われるようにやってるだけなんだ
頼むから俺をそんなに真面目だとか言わないでくれ、期待しないでくれ、俺はそんなに真人間じゃない
自分は自衛隊を軍隊と認めても別にいいんじゃね?と軽く考えてるんだけど(実際鉄砲とか持ってる軍隊だし)
「軍事力を持つということは日本に武力で攻めてくる国があるというのが大前提。そういう仮想敵国を作らない外交が真の平和外交だと思います。」
例えばログインパスワードを難しくするのは他の人に入られないようにするためだし、
それは予防っていうか自意識過剰でもなんでもなく秘密を守りたかったり何ていうか当たり前じゃん?お前のなんか誰も見ねーよって言われても無理じゃん。
家の鍵を閉めるのだって大して財産もないけどテレビや布団とか取られたら困るし。
それは仮想で泥棒とか嫌がらせしてくる奴とか敵を作ってるっちゃ作ってるけど、仕方ないんじゃないかなって。
泥棒って具体的に誰を考えてんだよ!って言われると知らないけど、みんなが一緒じゃないじゃん。
何なんだよ日本。
どうすんだよ私活躍出来ねーじゃねーか。
木の苗を植えて木育てして遊歩道に植えて水をやって花を咲かせてやるって言ってるのに日本は何が不満なんだ?
何が小花粉化だよクソ。
木の苗を産んだはいいけど希望通りに花粉を受粉するのほぼ無理だからwって言ってて木の苗を植えるやつなんかいねーよ。
不受粉してもいいし賄賂扮受け取るのもどうでもいいから遊歩道増やせよ。
有名なデザイナーに払う金あるなら作れよ。
どうすんだよ木育てやめなくちゃならねーだろ。
ふざけんな日本。
遊歩道も増やせないし木の苗手当も数千円しか払えないけど少花粉化なんとかしたいんだよねーってそんなムシのいい話あるかよボケ。
国が木の苗植えないでどうすんだよ。
金があれば木の苗を植えるってやつがゴマンといるんだから取り敢えず金出すか木にかかる費用全てを無償にしろよ。
昨日見かけたやつで「奥さんが夜に子供の世話で全然寝られてないつらい
と言ったら旦那が「具体的にどうしてほしいか言わないとわからない」と答えた、
バカじゃないのと思った」という内容の日記?を元にここで言及してたのあったけど・・・
「仕事するのに教えてもらわず出来ると思うか」とかのコメには的はずれなことを
言うなあと思ったりしてたけど(だって奥さんは子育てのベテランなの?二人とも
初心者でしょ)、あとあと考えてて思ったのは、旦那さんは返事が冷たいのじゃないか、
ということだ。奥さんが「子供の世話で寝られない」と訴えてるのを「助けてよ」
という意味であると気づかない場合おそらくその人は発達障害じゃないかと思うけど
さておき、もし返事が「どうしようか?」だったら、奥さんも例えば「2時間見てて」とか
言ったんじゃないかな。この記事の返事って、奥さんが大事じゃないのかな?
察する力のある人なら、「じゃあ一時間でも子供みてようか?」などの積極的な
https://anond.hatelabo.jp/20170829090059
お金に困っている知人女性を助けるための知恵がほしい、という増田
それに対して体を売れば金なんか簡単に稼げるじゃんという旨のトラバが複数ついた
これに限らず、お金に困っている女性に対して「女は股を開けば簡単に稼げるじゃん」という認識を持っている男性はネットには多いようだ
「いいよなあ女はどんなにブスでも股を開くだけで簡単に金が手に入るんだから」「女はどんなにキモくても体が売れるんだからいいよなあ。俺はキモくて金のないおっさんだけど女がうらやましいよ」
http://himasoku.com/archives/52010885.html
一方、出血するまで性器を責められることがあり苦しんでいる風俗嬢の訴え
これは複数のまとめサイトが取り上げているが、コメント欄はおおむね
「お前らは道具なんだから壊されて使い捨てられて当たり前じゃん。文句言うな。金貰ってるくせに」というのが総意のようだ
また、そもそも出血したというのが嘘ではないかという指摘もある
女の子を犯したモブおじさんが女体化してモブおじさんの集団に犯されるというギャグオチだったが
そこのコメント欄には「え?ご褒美じゃん!」と言っている人が多く見られた
女が全裸になって寝そべって股を開いて、素性の知れない、自分より背が高くて腕力のある男の性器を挿入する
小遣い稼ぎではなく、完全に単純に「予算計上」です。
捕まった人がそういうことを言うから違和感を感じるのですよね?
「ああ、今年はみんな法規を守ってくれた!良かった!」
死亡事故が起きると評価が落ちるので、死なない程度に事故はたくさん残してほしい、という歪んだ構造になっています。事故が多いから取り締まるんだ、という大義名分がほしいですからね。
ちなみに、この予算は警察が立ててるんじゃなくて、総務省が立てています。
逆に言えば、総務省の官僚様が警察官に金儲けをさせている、というのが正しいです。もっと悪いのは総務省なんです。もちろん意見しない警察も警察ですが、警察って日本人はみんな神格化してるけど、単なる行政機関なんですよ。
よく、こんなところで見張ってて捕まるのかよ?っておもう原付き警官が隠れていたりしますが、
あれって、成績が悪い警官が意地悪な先輩に
っていじめをされてるらしいですよ。これを健全だと思いますか?
でも、日本の賞罰教育、縦社会、ではおかしいと思うことを変えようとすると
立場が悪くなることが多いです。
おかしいことにちゃんと意見できる人は警察官を続けられないそうです。
とある事件では、捜査方法がおかしく、意見すると続々地方に飛ばされたそうです。
昨日ツイッターで興味あるアカウントを探っていたら整形垢の大群に辿りついてしまったたんだけど、彼女たちは本当に大変そうだ。
昨日見たほとんどのアカウントたちは自らのことをブスだといい、ブスやデブだと愛されない!価値がない!だから可愛くならなきゃ!と言っていた。
そりゃ美人な方が生きやすそうだろうなと私でも思うけれど、その考えに縛られている(ように見える)彼女たちが可哀想で仕方なかった。
私は上中下でいうと下だと思うし、お世辞でいっても中の下だろう。それでもそこそこに人生は楽しいと自分では思っている。例え整形で可愛くなったとしてもメンテナンスとか大変だろうし整形した芸能人たちを見ていると次はここ次はここと際限なく大金をかけて整形を繰り返すんだろうなーと思うと哀れで仕方ない。それに比べて私は自分を受け入れ諦めて自分として人生を楽しんでいる。それは自分の資質の問題ではなくて、それでも良いと思わさせてくれた両親や今の旦那のおかげだと思う。
私が彼女たちを可哀想だと感じて自分の方がマシだと感じるように、彼女たちもブスな私を見て自分の方がマシだと思うのだろうなと想像すると案外win-winの関係なんじゃないかと思った。
二人で自転車の坂道を下ったり、花火みてロマンスに酔ったり、安いアイス半分こしたり、海岸で将来の話したり、咲いたひまわりの数いっしょに数えたり、塾の帰りに内緒話したり、つまんない映画でもたのしかったり、遊園地のアトラクションでずぶ濡れになったり、お化け屋敷ではしゃいだり、とりあえず線香花火したり、誰もいない公園で馬鹿な話したり、昨日見たテレビの内容とか、部活で誰それが面白いことしてとか、最近あの子別れたとか、てか全然宿題終わらないとか、もう今年も夏終わるねえ、夕暮れの長さも短くなって、風鈴の音もいつの間にか消えて、一年の燃えるような季節が終わる。知ってましたどうせ全部フィクションで誰かの勝手な妄想でそんな青春どこにもない!!!!!それでも高校最後の夏休みが着々と終わっていくのは、やっぱりつらい。誰かに与えられた幻想がたまたま自分の理想に重なって、ちょっとだけ絶望する夏。あと半分。
たまにご飯を食べる関係でいたいので、そういう目で見ないでください、告白は絶対にしないでください。と、前置きで忠告しなければ、男性はすぐ好意を持ってしまう生き物なんですか?
今年の4月から新卒で今の会社に入社しました。配属希望は全て無視され、友達も親戚も1人もいない土地に住んでいます。上司は既婚のおじさんとおばさんがいるだけで、お客様も年上ばかりです。
こちらに引っ越してきて5ヶ月です。友達が出来ません。1人で過ごすのも苦ではないのですが、焼肉食べたい!仕事の愚痴を聞いて欲しい!昨日見たテレビの話をしたい!等、友達にしか出来ないようなことが、たまにしたくてたまらなくなるのです。
お客様と仲良くなり、ご飯を誘われることが数回ありました。私は美人ではありませんが、顔面は中の中レベルで、スタイルは良い方かと思います。男女問わず、大人に可愛がってもらうのが好きなので、愛嬌を振りまくのは得意です。学生の頃からですが、31歳の男性ばかりに好かれます。自分に好意があるとは知りつつも、付き合う気はありませんでした。ただ一緒にご飯を食べて、お話がしたかったのです。
1人目 公務員
ドライブ、行く道行く道全て行き止まりで疲れました。彼はそれでも楽しいようでした。私が少し黙っただけで「どうした?(笑)」と毎回聞いてくるので、すごくストレス。自分の話ばかりで、私は「へー!凄い!知らなかった!なんでも知ってますね!」の繰り返しで、接待かよ…早く帰りたい……と思っていました。その後何度か誘われましたが、会話が疲れるので何かと理由をつけてお断りしています。
会話が楽しいし、沈黙も苦ではない。自分のことを全部話したくなるし、ただうんうんって聞いてくれるのが居心地良い。毎週会ってご飯を食べるのが楽しみでした。でも告白されて、友達でいて欲しいと断るとそれ以降誘われなくなりました。とても悲しかったです。
3人目 会社員
とても心優しい人でした。色々な考えを持っていて、一緒にいるのが楽しかったです。無邪気で少し子供っぽくて、精神年齢同じくらいでした。良い友達になれそうと思いましたが、初めて遊んだその日に「もっと関係を発展させたい。でもまだ早いよね」と言われました。悲しくて、帰り道1人で泣きました。
なぜ、友達ではいられないのでしょうか?一緒にご飯食べて嬉しそうにしてたら、こいつイケるなって思うんですか?男性側からしたら思わせぶりな態度を取っているように見えますか?でも、本当に友達が欲しいだけなんです。もしかして31歳と23歳が恋愛感情無く一緒にいたいと思うのは、そもそも無理ですか?なぜ恋人関係だけを求めるんですか?31歳独身という肩書きが、そうさせるんですか?若い子同士だと、恋愛感情はなくともご飯を食べることくらい普通です。どうすればいいか分かりません。このまま友達が出来ずに、この土地で働き続けなければいけないのでしょうか?告白されたくないです。告白されると悲しいです。
朝ドラに峯田が出ている。峯田とは峯田和伸さんのことで、彼はGOING STEADYまたは銀杏BOYZのボーカルとして知られている。現在は俳優としても活躍し、その活動の幅を広げている。
今期のNHK朝の連続ドラマ小説「ひよっこ」で、峯田和伸さんは、消息不明になった父親を追い上京する有村架純さん演じるみね子のおじ、宗男役で出演している。宗男は茨城の片田舎でマッシュルームヘアーでバイクに乗り、ロックンロールをこよなく愛する農家のおじさんで、いつも人を笑わせている。
だがその笑顔の裏には戦争の影が……というキャラクターで、先々週、宗男が上京し過去がつまびらかになるビートルズ来日編が終わった。わたしはその録画を昨日見終わって、すごくよかったなと思ったので妹にLINEをした。感想を打ち込んでいるうちにわたしは昂ぶってしまい、真っ当な感想からは外れた見当違いな見方をしていることに気づき、はっと我に帰った。
***
時は2005年、中学1年生として迎えた冬に銀杏BOYZのアルバム「君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命」と「DOOR」が同時発売された。
北海道新聞日曜版のCDアルバム売れ筋ランキングの4位と5位にランクインしていて、聞きなれないアーティスト名に、なんだろう?と思った。BOYSではないのか?
それからすぐラジオで「青春時代」が流れだして、彼らが小学生のときに一回だけ聴いたことのあるGOING STEADYであることを知った。お小遣いで急いで「君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命」のほうを買って聴き込み、いたく傾倒し、「DOOR」もそれからちょっとして買った。
当時のわたしは、Mステに出ないようなバンドをラジオで聴いてCDを買うことがカッコイイと思っていた。お恥ずかしい話、今もその気持ちはあまり抜けていない。当時全盛だったMDプレイヤーを持っていなかったわたしは、ラジオとカセットテープのプレイヤーが一緒になったかさばるガジェットを常に持ち歩いていて、銀杏BOYZをいつも聴いていた。
中学生だったということで免じて許してほしいが、当時のわたしにはセックスなどとはいった歌詞が衝撃的だった。というか性とか焦燥感とかみじめな気持ちを歌にして世に出していいとは知らなかった。だから峯田和伸さん、もとい峯田は本当のことを歌っているなという気がして、信じられると思って好きだった。
友達にもたくさん貸したし、カラオケでも歌った。もしタイムマシンがあったら、おいおい、やめてAKBとかにしておけ!と言いに行きたいが、当時のわたしは今よりもなお浅はかだったので、カラオケで皆の前で銀杏BOYZを歌い、セックスなどと口にし、ぐにゃりと曲がったような気まずい空気になるのが好きだった。
***
「カラオケで銀杏BOYZとか歌うの正直やめてほしいんだよね」
と言われた。友人にとっての色々な思い出が詰まったバンドなので、目の前で歌われると複雑な気持ちになると言う。
その時は正直
「は?」
と思った。だが今のわたしもまた、自分よりかわいい女の子の口から「銀杏BOYZ」という言葉が出るとムカつくのだった。
肌がきれいだったり目が大きかったり彼氏がいたり毎日充実していそうな自分より幸せそうな女の子が、ひとたびでも峯田と言おうものなら腹がたつ。お前に峯田の何がわかるんじゃい!なんぼのもんじゃい!と思う。何人たりともわたしのまえで銀杏BOYZの話、および峯田の話をしないでほしい。ライブに行った画像をインスタに上げないでほしい。わたしの知る限り峯田のことを一番身近に思っているのはわたしでありたい。そんな自分勝手な思いが溢れて止まらなくなる。
自分でもおかしな考えだということがわかっているので、皆さまにはどうぞ好き勝手に銀杏BOYZの話をしていただき、ライブに行っていただき、インスタに画像を上げていただき、朝ドラを見て峯田って人いい演技するな〜!などと思っていただきたいのだが、心の奥底で、やめろ〜〜〜と叫びたがっている卑小な自分がいる。
***
そんな折、先々月の銀杏BOYZのライブ「東京のロック好きの集まり」に行った。これだけ勝手なことを言っておいて恐縮だが、実は初めてだった。戦争反対ツアーは実家の近所のペニーレーン24に来ていたはずだと手元にあるフライヤーにはあるが、当時はまだ室蘭に住んでいた頃だったので行けなかった。それからも本当はちょくちょく札幌に来ていたのかもしれないが行っていない。全裸になり書類送検されたことをヤフーニュースで知ったり気がついたらメンバーが峯田以外全員変わっていたりしたがよく知らない。
わたしのなかでだんだん銀杏BOYZはあまり触れちゃいけない過去へと変わっていて、ライブも気軽に行ける感じではなかったのだ。
でももういい加減成人したし、処女でもないし、峯田は朝ドラに出ているし、いくばくかの郷愁とともに軽い気持ちでライブを楽しむことができると信じていた。
***
峯田が出てきて初めて生で峯田を見た途端に涙がボロボロ出てきて止まらなかった。ステージには本物の峯田がいて、すぐにモッシュとダイブがはじまって峯田の靴がどこかへ飛んで行き、演奏が止まりやり直しになった。そしてまたモッシュ。対バンのnever young beachがさっきまで作り出していた平和な西海岸か熱海の浜辺のような景色はいずこへ?「ネバヤン初めて聴いたけどいいね〜」などと言って、からだを揺らしていたギャルは?そんな疑問が解消されるはずもなかった。
峯田は10年以上前に作った曲を、目をかっぴらいて歌っていた。あっという間に大合唱になる。わたしも全部歌えてしまい、そのことをきっかけにまた涙した。峯田〜〜〜!!!と泣きながら叫ぶ人があちらこちらにいた。四肢がちぎれそうなほど暴れる人がいた。嗚咽しすぎて座り込んでしまう女の人がいた。さながらカルト教団の様相であった。だがわたしもまた、全身の水分が出きってしまうのではないかというくらい涙が出てきてしまい、ボロボロボロボロ泣いていた。
峯田が目の前で10年以上前に何度も何度もカセットテープが伸びきってしまうくらい聴いた曲を歌っている。それだけで絶望的なほど悲しかった。恥ずかしい話だが、わたしはその時、中学生の時に部活で無視されていたことをありありと思い出していた。クラスにも同じ部活の人がいたので無視がそのまま派生して、教室でも居場所がなくなって昼休みはずっと本を読んでいた。アンブシュア(口の位置であること)を変えようとして失敗して全然トランペットを吹けなかったこととか、天然パーマなので髪型が本当にきまらなくてどうしようもなかったこととか、人に話すまでもないみじめな思い出とその時の感情がありありと思い起こされ悲しかった。もう少し上手くやれただろう、という気持ちと、でも今も上手くやれないしな、という諦めの気持ちが10年前と今を強く結びつけた。その中心に峯田がいた。
***
思うにわたしは、つらかった時に銀杏BOYZを聴きすぎていたのだろう。どれもありふれた大したことないつらさなのだが、そのせいで感情と峯田がほつれてからまり、ひき離せなくなっていた。わたしのつらい気持ち、悲しい気持ち、自分のことが嫌で消えてしまいたい気持ちが擬人化したものが、峯田その人だと認識してしまっているようだった。
峯田は、本当にしんどい時に自分もまたそうだと言って肩をさすっていてくれていた親友であり、同じようにみじめな姿をさらけ出してくれたキリストであった。少なくともわたしはそのように認識していた。勝手に。そしてライブ会場で嗚咽が止まらなくなっていたり、暴れていたり、自己のコントロールが効かなくなっている人たちもまたそうなのだなと思った。
峯田、もとい峯田和伸さんは、本当は自分のやりたい音楽は、代官山のシャレオツなカフェで静かにギターの弾き語りをするようなものだと言っていた。だが、求める人がいる限り求められる音楽をするとも言っていた。それが本気かどうかはわからない。だが最近の曲をやってもウケはイマイチで、対して10年ほど前の曲をやると客は熱狂していた。
客は皆、峯田を前にして自己憐憫におちいっていたのだと思う。つらかったとき、苦しかったとき、悲しかったとき、さみしかったときに銀杏BOYZの曲を聴いて、勝手に癒され勝手に肯定された気持ちを手放したくないのだ。
もし峯田が出てこないで、ステージには代わりに峯田の3Dのホログラムが投影され、バックでCDをかけられていても、皆変わらずギャンギャン泣いたと思う。皆、過去に囚われていた。皆にとっての峯田はつらかった過去そのものであり、みじめで変えようがない過去の自分そのものでもあった。
だから皆、銀杏BOYZを好きな他者を認めることができない。その当時の自分をどうにかしてくれなかった人間に「銀杏BOYZいいよね」とか言われてもムカつくのだ。お前に何がわかる、と思うのだ。峯田は限りなく私的で個人的な存在だった。
***
そんな峯田が朝ドラである。天下の日本放送協会だ。自分の苦酸っぱい異臭を放つような過去が、大きな顔して朝ドラである。初めて知った時、もう、まともな気持ちではいられなかった。
でも「峯田」とわたしが名づけていた人格はこの世には本当は存在しなくて、この世には峯田和伸さんしかいなかった。峯田和伸さんは、最近は映画に舞台に引っ張りだこだったので、ちゃんと素晴らしい演技ができるのだった。わたしが過去に囚われている間に、峯田和伸さんは大活躍していたのだった。というか銀杏BOYZの時点で既に大成功していたのだった。
そして今や母親や妹を含む日本中の人が峯田和伸さんをテレビで見ている。今では自然なことに思えるけれども中学生のわたしに伝えたらびっくりすると思う。裏切られたと思うかもしれない。でももしかしたら、誇らしく思うかもしれない。なんとなく、そうであってほしいなと思う。昔の自分には、ホッとしてもらいたいなと思う。
宗男はイギリス兵に助けられた命を大切に生きていて、その象徴がビートルズだと言う。ドラマを見ていると宗男は峯田そのものにしか思えない。あくまでも峯田和伸さんではなく、峯田である。
わたしが勝手に作ってしまっていた峯田というパーソナリティが、お茶の間をにぎやかし人々に受け入れられていった(ように見えた)ことは、わたしを救った。峯田和伸さんその人とはかけ離れているかもしれないが、わたしが勝手に作り上げ支えてくれたわたしのなかの峯田が、まるで時空を超え戦争すら経験しどこか浮世離れした人間となり、最後に全てを包み込むように、「だから笑って生きることに決めたんだよ」と言ったことはある種のセラピーだった。
「だから笑って生きることに決めたんだよ」の言い方はあまりにも芝居がかっていて、プロの俳優さんだったら絶対にこんな言い方はしないだろうと思ったが、とても優しく耳に響いた。わたしはこのシーンの録画を消していない。また何回も聴くと思う。それこそテープがすりきれるまで。
***
そんなこんなで銀杏BOYZの武道館公演のチケットも当選しました。またボロボロ泣いてしまいそうなので誰と行くかはまだ決めていません。楽しみです。
逃げるかのように学校の階段を勢いよく駆け下りて、自分の席に座ったところで目が覚めた
いい思い出だったかと聞かれたら、首を横に振る答えしか私にはないのだけど
プールの後に国語の授業で塩素の香りを感じながら居眠りをすることも シーブリーズの貸し借りをする男女も
生温い風を感じることも 嫌いな薬品の匂いがする生物室で昨日見たドラマの話をすることも 音楽室でいろんな楽器を勝手に見よう見まねで奏でることも 屋上で愚痴をこぼすことも 購買で苺のサンドイッチを買うために走ることも
全校集会、文化祭、修学旅行、遠足、新入生歓迎会、卒業式 よくある行事だけど 学生の時にしかない特別なイベントも
もう ない のか
無い
あ
嫌な思い出では ないのかもしれない
ただ、良くはない
だけど
しっかり覚えていることはあった
それでも良いのかもしれない
たぶ ん
暴力を受け隠しようがない痣と傷だらけで登校した日、気付いた教師は気付かないフリをしてくれた 人間なんだなと思った
別に助けてほしいと思っていなかったし期待もしていなかったから
後日その教師は私に好きなアイスを買ってこいと、200円を渡した
夏休みの間、アルバイトをしながら様々な努力をした 自分を変えたい一心で
気持ち悪いほど周りの私への対応が変わったくらいには変化がでた
見た目が変わって良かったとは思っているが、精神的な面は何も変わらないどころか精神病棟に隔離されるほど酷くなってしまった わけがわからない
外見への執着は増す一方で、内面の汚れは落としても落としきれない
見つめ直そうと思う
大きな課題
アイスでも食べながらなんでも受け止めることができる っていうくらいの気持ちで自分の悩みと向き合う時間も必要だ
もう寝よう
俺みたいに発達障害とか、それに限らずなんだかんだで普通に生きてるだけで、
すぐ家事に手が回らないくらい余裕がなくなる人は、可能ならちょっといい家電を買ってみるといいかもしれないって話。
というのも、4年前に引っ越した際に、引っ越し予算の中からちょっと無理して予算を捻出して、
マンション向けのドラム式洗濯乾燥機を買ったら、これまでダメダメだった自分でも洗濯をまあまあこなせるようになったから。
一人暮らしに10万以上する洗濯機ってちょっとオーバースペックかなとも思ったけど、なんなら一人暮らしの人にこそ勧めたいくらい捗る。
洗濯ものと洗剤を入れてボタン押して5時間ほど放置したらもう着られるレベルの服が出来てるってすごい。
取り出すときには毎回ピーピーしつこく鳴ってフィルターの掃除もリマインドしてくれてかしこいし、
洗濯機を回し始めてたことを忘れて出かけてしまったり、干し忘れて湿ったまま数日放置とかしてしまう心配もない。
週末が雨でも関係なく服が乾くからイレギュラー対応を迫られる機会も少なくなる。
自分の場合はシワがどうこういうようなシャツ類とかを全然着ないから、乾いたら引きずり出してそのまま着てる。
マンションタイプのドラム式なら、水栓の位置とかの問題もあるにはあるけど、基本60cm四方ぐらいの排水パンがあれば置けるのが多いみたいだ。
実は運んできて設置してくれた業者に「周辺が壁で狭いので、置いてからホースを繋ぐ作業ができないから設置できません」って言われたけど、
気にせずクレームつけない念書を書いて置いて帰ってもらって、適当な木の板を何枚か挟んだ状態で一旦設置して、
板で底上げした隙間から配管繋いでから、板を引っこ抜いて無理やり設置したけど、今日まで何の問題もなく動いている。
責任はとれないけど、案外何とかなるもんだと思った。
この度また引っ越すことになったので、今度は家の広さの関係で家具を入れ替えるための予算を少し削ってDIYすることにして、食洗器の導入を検討している。
洗い物ってただでさえめんどくさい上に、暮らしの流れをぶった切ってタスクが挟まってくる感じがして、いつ洗えばいいのかよくわからなくて苦手だ。
それに手に力を入れるのが苦手なのか、ちゃんと洗ったつもりなのに後日見るとめっちゃ洗い残しが多いので、余計に億劫になって溜め込みがち。
ところが、なんか最近の食洗器は結構ちゃんと汚れが落ちて、値段もまあまあ手が届くぐらいになってきているらしいから期待している。
○朝食:ウイダーゼリー(全力で関係ないけど、昨日見たエッチな動画で尿道に入れてて「病気なるで」って思って怖かった)
○昼食:弁当(ご飯、漬物、メカブの和え物、目玉焼き、塩焼きそば、唐揚げ、大根、ねりもの、おからっぽいの)
○夕食:ご飯、納豆(二つ)、減塩野菜たっぷり味噌汁、キーマカレー風サラダ
○調子
はややー。
三日で終わる作業を二週間ぐらいに伸ばして作業してたんだけど、
その三日で終わる作業が半日で終わる作業に、仕様変更が入った。
そのせいで、もう全力でやることがなくなった。
リーダーに「ひまっす」と言いに行くも「俺も」と返されたので、なにして過ごそう……
だいぶ前に一度クリアしているのだけれど、ストーリーを忘れているので再プレイ。
ゾンビアウトブレイクがアメリカ各地で起こっており、そこから逃げ出したきたチャックとケイティーの親子。
どうも、イザベラが作ったゾンビ抑制薬はZOMBREXという名前で流通しているらしい。
トラックをガソリンスタンドに留めていると、何者かにトラックを強奪され、ティルクリークという街にとどまることを余儀なくされる。
なんだけど、前回のセーブデータのレベルと資金のおかげでサクサク進められた。
どうも、このレベルはデッドライジング2に引き継げるみたいなので、いい感じだ。
ケイティーのためのZOMBREXを入手し、街脱出のためのバイクの部品を手に入れ、サイコパスを倒して、バイクに乗って脱出。
脱出先で、奪われたトラックを見つけて荷物を回収し、ケイティーに「おまえが無事でいられるようにパパはどこまでだって走る」と守ることを誓い、エンディング。
あくまでデッドライジング2本編の前段って感じだけど、ケイティーは母親に噛まれてゾンビに感染させられたことや、二人の親子の絆なんかが見られて、いい感じ。
そんな感じで、数年前にプレイしたところまでは再プレイが完了したので、
軽くググって、DLCコスチュームが強いらしいとの噂を聞いたので、プレイする意欲を高めるためにも購入しようかなあ? と悩み中。
●3DS
○ポケとる
ラティオスはメガストーンも持ってないので、50までは頑張ろう。
レベルアップステージ頑張るの久々だけど、時間制苦手なんだよなあ。
○はねろコイキング
コイキングは、73代目。
ログボのみ。
六月。陽が紫陽花色の残滓を残し沈んだ直後、入れ替わりに空へ現れた低く大きな月と、
明滅する黄ばんだ街灯に照らされる薄暗がりの中、セーラー服を着た少女が廃品工場の敷地に積みあがった錆びたガラクタの山を睨み付けていた。
帰宅途中、自転車で通りかかってその様子を見つけ、なんとなく立ち止まって彼女を眺めている私に気付いたのか、
彼女は一度、背後に停めてある彼女の銀の自転車越しに私の方を振り向いたが、すぐに興味を失ったように視線をガラクタの山へと戻した。
肩までかかるまっすぐな黒髪と、やや度の強い眼鏡をかけた彼女について、名前はわからなかったが、私は自分が彼女の同級生だという事をなぜか知っていた。
私は、人気のない工場の入り口で自転車に跨ったまま、声をかけるでもなく、しばらく彼女の背を眺めていた。
「ねえ。」
不意に彼女が口を開いた。
その言葉が私に向けられたものなのか確かめる間もなく、聞いていようがいまいが関係ない一方的な様子で、彼女は続けた。
「ユキのこと、覚えてる?」
ユキという名前には聞き覚えがあった。タニムラユキ。緩くパーマのかかった、明るい栗色の髪が印象的な少女。
タニムラさんは、私と彼女の前年度の同級生で、明るく活発で誰にでも分け隔てなく接するタイプの、少し勉強が苦手な子だった。
成績が良く控えめな性格の目の前で背を向けている彼女とは好対照な性格ながら、傍から見ても二人は特に仲の良い友人関係だったように見受けられた。
タニムラさんは、五ヶ月前、ちょうど冬休みが明ける頃に亡くなった。
朝、ご家族が起こしに行くと自室で首を吊って亡くなっていたそうだ。
遺書のなかった彼女の死は、二年生への進級を控え、進路や勉強についての悩みが原因の突発的な自殺として片づけられた。
私も通夜に参列し、学校では命の大切さを説く授業が行われ、現在も一部の生徒にはカウンセラーによる面談が継続的に実施されているはずだ。
もちろん覚えている、と私が口を開きかけた途端、彼女が先に口を開いた。
「ユキ、自殺する前日に『明日先輩に告白する』って言ってたんだ。」
「先輩?」
間抜けな私が、今夜初めて声を発して聞き返した。タニムラさんの死は、実は失恋によるものだったのか。
聞き返されたことが不快だとでも言いたげに少しの間を置いて、彼女は続けた。
「……シュート先輩。サッカー部の。このことは多分……ユキのご両親も知らないと思う。」
シュート先輩について、名前を聞いても顔が思い浮かぶほどの接点はなかったが、
私はその名前が、スポーツがとても得意で容姿の整った、女子生徒から人気のある一学年上の男子生徒だという断片的な情報は持ち合わせていた。
「ユキが死んだ少し後、私、シュート先輩のところに話を聞きに行ったの。
少しでも、亡くなる前のユキの様子を聞きたくて。
そしたら、部室の中から『マワしたのがバレるかと思って焦った』『まさか死ぬとは』って……。アイツら、笑ってた。」
ごくありふれた、思春期の精神的な揺らぎに勢いが付きすぎて死んでしまったのだとばかり思っていたタニムラさんが、
彼女の気持ちを踏みにじる、俄かには信じがたいような乱暴を受けたことを苦にして亡くなっていた、ということか。
「許せないって思った。絶対に、絶対にこいつらに復讐して、ユキの仇を取ってやるんだって……。」
絞り出すようにそう言うと、彼女は手に持っていた、どこかのご当地ものらしいキャラクターのマスコットを、潰れるほど強く握りしめた。
マスコットを歪め、ガラクタの山の頂上を睨み付けたまま、彼女はさらに語る。
「その後、シュート先輩やサッカー部の事を調べたら、結構いろんな噂があった。
だから、アイツらに近づいて、油断させて、証拠をタップリ掴んで、
卒業まであと少しの……そう、ユキの一周忌に秘密を全部バラ撒いて、あいつらの人生をグッチャグチャにしてやろうと思った。」
「……そのために私は、都合のいい女になろうと思った。
無条件に愛して、尽くして、学校でも街でも家でも、いつでも呼び出せて、身体を使わせる、そんな女……。
男って面白いのね、最初は皆に使わせていたのに、何度も繰り返して、それでも私が離れないとわかると、
段々情がわいてきたみたいに、逆に独占したがって、優しくするようになるの。」
シュート先輩のその行為はとても認められるものではなかったが、その心情がどこか理解できるような気もしてしまった後ろめたさを、私は沈黙で隠した。
「それで、これからは、部活を引退して、私が勉強をサポートして、いい大学に入学を決めて……その後、その後全部台無しにしてやるつもりだったのに……!」
彼女の語気が強くなり、嗚咽が混じり始める。不意に振りかぶるように上げられた右手に握られたマスコットが、更に変形した。
「なのに……なんであっさり死ぬのよ!なによ、遠征帰りのバスが事故って!!」
「なんで、遠征先で私に、プレゼントなんか買ってんのよ……!!!」
事故?サッカー部のバスが?そんな話を、私はまだ聞いていなかった。
しかし言われてみれば、昼間救急車が妙にたくさん走っていて、学校の教師陣の様子が慌ただしかったような気がする。
驚き、展開を吞み込めないでいる私を置き去りにするように、彼女は続けた。
「夕方、病院で先輩のお母さんに会って渡されたの、この人形。『あの子が、あなたに。いつもありがとう。』って。」
「何よそれ!!ざまあみろ!自業自得だ!死んで当然だ!因果応報だって!
私が!ユキのために!言って……!笑って……!こんなもの、投げ捨ててやらなきゃいけないのに!!」
腕を振り上げたまま髪を振り乱す彼女の声は、最早完全に泣き叫んでいた。
「どうして、捨てられないのよ……!こんな……ものが……!!」
泣きじゃくり、肩を震わせながら、力なく彼女の右手が降ろされていく。歪んだマスコットを握りしめたまま。
「どうして……」
うなだれ、小刻みに震える彼女の背と、同年代の人物から発せられたあまりに強烈な感情を前にして、
己の幼稚さが急に恥ずかしくなり、かける言葉も見つけられずただただ見つめるばかりの私を、
先ほどよりも濃さを増した夜と、少し高くなった月が見降ろしていた。
昨日風邪をひいて20時間ぐらい寝ていたら色々な夢を見たのだけれど、その中でも印象に残っているものを文章におこしてみた。
でも頭の中の映像ではもっと迫力あったんだよなー。うーん。やはり夢の話はしょうもないか。