はてなキーワード: 最前列とは
あのさ、
聞いて!聞いて!
こないだ推しのライブに行ってきた話をしてアルバムも発売でカバーばっかりでってなんたるちゃーって言ってた話なんだけど
よい席最前列よ!
放送で読まれなくてもいいので目は通して読んでくれるかなって、
よくあるじゃない、
読んでくれるかどうだかわからないけど、
番組を盛り上げる的にメールがたくさん届いていたら嬉しいと思うのでライブの感想も兼ねてメールを送ったのよ。
私の住んでいる街のホールに来ていただいてライブを開催してくれたので、
こんな奇跡的なことってある?
こんなこと滅多中の滅多にめためたに無いことだし、
万に一のことだと思って、
来てくれてありがとう!って内容を中心にラジオの番組にお便りしたの。
そしたら、そしたらよ!
そしたら中のそしたらで、
テンション超爆上がり!
多分3〜4回はされたと思うのよね。
おたより送ってみるものだね!って言うじゃない。
以前は番組開始当初で
お便り少なかったら可愛そうなので、
メールの数が多ければ嬉しいだろうって意味で盛り上げで送っていて
本当に採用しなくてもいいからとにかく感想を送らなくちゃ!って全く期待せずに送っただけに、
嬉しいわ〜!
応援しがいがあるじゃない。
嬉しいことよね。
よその子ども連れのお客さんのところに朝マックやって来たときの
子ども達の「イェーイ!!!」ってションテンあげみざわの盛り上がりがもの凄く端から見ていて可愛かったぐらいに、
私も心の中でラジオで読まれたことに超「イェーイ!!!」ってなったわよ。
この虎を捕まえるためには屏風から虎を出してください!
たまーにこう言う嬉しいことがあるから
やめられないのよね。
うふふ。
珍しく2択の選択肢がなかったわ。
2リットル飲みきってまた水出しルイボスティーウォーラーです。
たくさん作り置きして早く飲み切っちゃわないとだけど、
作り置いて置くと忙しい朝とかは便利この上なく助かるわ。
すいすいすいようび~
今日も頑張りましょう!
あのさ、
前もちょっと書いたんだけどさ、
このアルバムは今までライブとかで歌ってきた曲を改めて録音したりライブ収録だったりする内容なのね。
オリジナルはないんだけど、
これアルバム発売してまた
ライブで歌っていた曲をまとめたアルバムをまた次のライブでアルバムツアーライブをするので、
もうこれらの曲何回歌うんだよ!って
もうここ4~5年は同じ曲おおくメインにして巡業してない?って思うのよ。
アバとかクイーンとかぜんぜん知らないので分かんないんだけど!って
私は推しがやりたいことをやるのには反対しないで応援はするけど
それだったらもう一度過去のアルバムからセットリスト作って今歌うバージョンの方がもっとファン的には値打ちがあるライブになると思うだけどなぁ。
昔の方がほぼオリジナル頑張って全曲オリジナルってすごくよかったのになーって。
そこら辺がモヤモヤよ。
まあきっとたぶん、
ビジネス的な内容も押さえておかなくてはならない事情があるのかも知れないけど、
なんか天秤に掛けられちゃいがちじゃないかしら?って思うのよね。
やりたいこととは違うけど儲けは出さなくちゃいけない!みたいな。
あれはそう言った仕組みだし、
手っ取り早くファンを掴むツールのベストな方法でもあるのかも知れないわ。
そうなるとまたライブも迫力が違ってくるのよね。
私はどちらかというと大きなホールより
私クラスになると、
出てくる瞬間手を振ったら振り替えしてくれたり、
もうそれでいいわっって思うし。
楽しかったりするのよねー。
そんでアーティストにちなんだオリジナルカクテルお酒とかの限定メニューがあるとまた進んじゃうのよね。
あの日が懐かしいわ。
それはともかく、
アルバムの帯に付いていた抽選コードでポスター当たりますように!って願うばかりよ。
結局文句言うほど好きなのよ。
自己完結だわ。
うふふ。
直球勝負の美味さ!
美味しさ切れ味抜群よ!
もうタマゴサンドしか勝たんしタマゴサンドしか知らん!って感じよ。
これさえあればご機嫌さんよ。
またまだ無くならないでも湧いてくるというわけでもない
でも手間省けて楽チンよ。
すいすいすいようび~
今日も頑張りましょう!
フッツーにコピーバンドがカバー曲だけを演奏したりとかしてんのな。
これまで、メジャーかインディーズでオリ曲やってるようなバンドのライブしか行ったことなかったから知らんかった。
で、そのバンドの身内が10人くらい最前列でわーわーやって終わったら次のバンドの身内と交代。
バンドの身内以外はその辺で酒飲みながらだらだらくっちゃべってる。
全然触れてきたことのない世界だったからちょっと面白かったわ。
みんな音ガバガバで草。これはPAさんの責任なんやろか、知らんけど。
飲食スペースが併設されてて、ライブ終了後はバンドマンと観客が一緒に酒飲んで飯食っててワロタ。
めちゃくちゃ縦に長い実験室のビーカーみたいなグラスで酒を一気飲みするパリピ脳。
誰が考えたんだよあれ草。
こんなところからメジャーデビューするバンドはないんだろうなぁと思いながら思いのほか楽しませてもらった。
ライブハウスのオーナーのおっちゃんにまたおいでよ、今度はうちの一押しのバンドが来るときに連絡するわって言われたのでまた時間が合ったら行ってみようと思う。
第一部
思ったより強めに降る雨に顔をしかめ傘を開こうか迷う僕
あれっ?なんでここにいるんだっけ?、、、
そうそう、人生生まれて初めてのミッション「オフ会」と言う高い壁を乗り越えに来たんだ
おもむろにアイスティーとチキンサンドを購入し、一口かじって我に返る
いかん、動揺を隠せない
そうだね、僕と君は長くを共にしてきた親友
10代20代30代と飲み会でのコンビネーションプレイで女子に対し数々のゴール僕らはを決めてきたけれど
40代に入りパタと、、パタパタパタと、何枚も障子は閉まりとんと出会いは無くなる
正直僕はね、もう恋愛の最前列に立つ気など無くなり老いていくだけだと思っていた
だけど君はまだ希望を捨ててはいないんだよね、そんな気持ちに僕の心は動いた
とある深夜「gxぢういえいぎ!!」と形にならない叫びを枕に残し、PCへ向かう
何とかなりそうな気がして大よそ3年ぶりにmixiにログインした
相変わらず新着!などの赤い文字は無く見慣れた画面
マイミクは何名か居なくなっていた
「出会う」と言う気持ちでmixiを見た事は無かったので、何処に行けば良いのか迷うが
いける!!何だか分かんない自信が心をよぎる
脊髄反射で「参加」をクリックしそうになる右手を冷静な左手が制した
先ず友達に打診しなければ
「OK!いってみる(=゚ω゚)ノ」
僕の複雑な想いとは裏腹な軽い返事をラインで返すアラフィフに腰砕けだ
よし、気持ちは固まった
これはあれだね、初めてひげガールに行くのに予約でポチった時のような高揚感に似てる
これで第一関門はクリア、僕はいそいそと白髪染めを買いにスギ薬局へ向かった
当日は前記したように雨降りだ
そんな僕の気持ちを知ってか知らずか笑顔で友達はスタバにあらわれた
僕の返事もすっかり支離滅裂している所で、二人スタバを後にした
ガキの頃はあそこでカットされたパイナポーを食べるのがとてもオシャレに思えてた
ああ、あの頃の自分を殴ってやりたい
今になり疑問が出て来る、、なんでお好み焼き?そしてもんじゃ?
いくら韻を踏んでも答えは出ない
ましてやチキンサンドを頬張り腹持ちが良くなった今、わざわざ来る所じゃない気がして来た
「なぁ?」と振り返ると友達はすでに店のある2階の階段を上り始めている
「いらっさーませー」
イザベルと名札に書かれてはいるがどう見ても中国系の店員が僕らを見る
消え入りそうな声で「あの~○○で予約が入っている、、」
入ってるの末語に食い気味で「あー○○はこっちね」と店の隅を指さした
果たして??
第二部
☆前回のあらすじ☆
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
魔導士ホセ・アンドローラの息子アキは強力な魔法を操れる第一の弟子
全てを魔法で操れるこの国に、唯一魔法が利かない相手、ヒロが天空より突如現れた
魔導士達はあらゆる魔法で撃退を試みるもヒロの物理的な攻撃により全て失敗
果たして??
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
自称イザベルが指差した先にはファミレスのような4人席のテーブルが並んでいた
僕ら二人が一番乗りしたらしい、テーブルは何処も空いていて黒い鉄板が存在感を示している
おどおどしながら近づき主催者らしき人物へ「あの~、、」と声をかけた
彼のテーブルには沢山のネームタグがあり、僕の「〇〇〇〇〇」と印字されたタグを手に取った
そんなの呼ばれていた事も無ければ、呼ばれ慣れてもしていない
なにより恥ずかしい気持ちで一杯だ
mixiは僕にとってB面(暗黒面)とも言える場所、そもそも誰かと会おうなんて気持ちが無い
相談しようと友達に振り向くと、彼は「〇〇〇〇〇友」と言うタグを下げ
揚々と近くの席に陣取ってニコニコ顔だ
しばし逃避、、、あれ?なんでここにいるんだっけ??
確か至極当たり前の様な事しか書かれていなかったような
羽目を外し過ぎるなって事だと思うよと友達に諭す
男性は並びでも正面でもなく斜め前に座るよう指示がある
なるほどなるほど、僕の正面と隣の席は女性配置になるわけね!ナイスLOVEチャンス!
「ホドンミー目を閉じてー届けーたいー」
それからの事はひどく断片的で、、
そんなにアルコールを入れてはいないのに、会話は殆ど覚えていない
歳を伝えたら「見えなーい」と言われテヘっと笑った所くらいか
一列ずれるように後ろの席に僕らは移り、そこにいる女性達とまた自己紹介
歳を伝えたら「見えなーい」と言われテヘっと笑った
1次会の2時間はあっという間
2次会はどう?と主催者に言われたが、次の日僕は海、友達は仕事と朝早く
早々と帰る支度を始める
友達は後ろ髪を引かれていたようだが、僕が促し帰路へ着く
知り合った4人の女性と連絡先などの交換位は辛うじてしたが
帰り際「良くも悪くも浮いてたよな、、俺ら」と悲しい会話を友達とする
恐らく僕はもうオフ会に参加はしないだろう
あの会話の中に入って仕切る気持ちも無い
ただ、B面だと思っていた僕の世界が誰かと繋がったと思うと嬉しい
誰にも会わないなんて意地は捨てて、もし機会があったなら、、と思うようにしよう
嬉しくて恥ずかしい土曜日
誰にも言わないからここに書いて置こう
今日スタートの科博の「宝石 地球がうみだすキセキ」展に朝一の予約をして行ってきたんだけど、運営体制があまりにも酷かったので告発するつもりでここに書いてみる。
予約制ということである程度人数をコントロールしているのだろうと期待してたんだけど、会場内はコロナ禍なんてどこ吹く風という密状態。人と人との間隔は満員電車と変わらない上に、家族や友人、恋人同士で訪れてる人が多いこともあってみんなぺちゃくちゃ喋りまくってる。でも係員はその状況を完全に放置。あり得ない。
②列への割り込みを推奨する係員
係員はひたすら「会場内は列での観覧ではありませんので、見やすい位置からご覧ください」とアナウンスして回ってるんだけど、これってつまり「並ばずに横入りして見てください」ってことなので、会場内は列に並んでいい位置から展示を見たい人と順序を無視して横入りする人が入り乱れるカオス状態。展示物が小さいこともあってちゃんと見るには最前列で見るしかないので、まともな人達は皆係員の指示を無視して並んでるんだけど、横入りを推奨してることもあって自分勝手な人たちは列を無視して次々と列に割り込んでくる。まともに並んだ人がバカを見る状態。あり得ない。
③一向に進まない列
横入りが横行していること、宝石好きが一品一品丁寧に展示物を見ていることなどが影響して、最初のゾーンの列が本当にありえないほど進まない。冗談抜きで5分で10cm進むかどうかというレベル。その状況で会場内はどんどんカオスと化しているのに、係員は列をすすめることもせず、ただひたすらに横入りを推奨するアナウンスをしながら会場内を歩いてるだけ。あり得ない。
この状況だと普通に科博クラスターが発生すると思う。むしろ発生しないわけがないという感じ。日本を代表する博物館なのになんでこんな低レベルな運営をしているのか理解に苦しむ。私はあまりにひどすぎて途中で離脱したけど、ここから初日組のやばいレポートがTwitterとかにもどんどん上がってくると思う。国が率先してクラスター作るとか本当に何を考えてるんですかね。
先週、Perfumeのpolygon wave liveに行ってきた。
きっかけはAmazon Primeのお勧めに出てきたpolygon wave 2021。
ポリリズムをTVで見かけて興味を持ち、一番聴いたアルバムは「Game」でそのあとの「トライアングル」「JPN」あたりはすごく好きだった。
彼女たちのライブが、年々映像や音と合わせたショーになっていることは知っていたが、床全面がLEDだったり、大勢のダンサーがいたりと、なんかすごいことになっていた。
昨年の特別ライブの映像ということだったが、これは実際の会場で見るべき作品だなぁ、と思ってネットで調べたら、2022に再演があるとのことで、その場でポチっとチケットを購入した。
ライブに行くの自体久しぶりで、最後に行ったのか誰のライブか思い出せないが、多分20年ぐらいは行ってないと思う。
会場も横浜のぴあアリーナMMとのことだが、そんな会場があること自体知らなかった。
で、仕事もそこそこに切り上げていってきた。
すごい高いところで、ちょっと怖いぐらいだったが、最前列は立つの禁止ということで、座って落ち着いてみることができた。
肝心のライブの感想だが、Amazonで予習済みとは言うものの、本当に感動した。
また、LEDやライトが眩いぐらいにきらびやかに会場を照らし出していた。
Perfumeの3人は、かなり上から見下ろし小さくて表情まではよく見えなかったが、ダンスのキレやシンクロ率など素晴らしかった。
また、床と背面の大型LEDによる演出と合わせて、視覚、聴覚すべてに渡ってよかった。
あと、Perfumeの3人が一生懸命だったのが伝わってきた。
噂には聞いていたがあーちゃんのMCや3人のトークも面白かった。
個人的には、EDMやエレポップな最近の曲も好きではあるが、初期の作品である「マカロニ」を歌ってくれたのが嬉しかった。
もうちょっと、振りをちゃんと覚えていけばよかったと後悔した。
と、衝動的に行ってきたライブであったが、非日常感を味わうことができ、とても満足だった。
Perfumeの3人も言ってたが、今回のpolygon waveは、今しかできない特別なライブということで、金もかなりかかっているようだったが、確かにそれだけの価値を感じることができた。
はたまた新宿へ呪術廻戦0を見に行き、百鬼夜行の一部と化しているかもしれない。
一般企業のOLである私は、クリスマスとはいえ平日の金曜日なので普通に仕事である。
だが私は今まで1度もコミックマーケット、通称コミケに行ったことはない。
負けたというのはコミケの戦場で打ち破れたのではなく、【当時の彼氏が彼女よりもコミケを優先させた】という話である。
毎年クリスマスが近づくたびに思い出す忌々しいにもほどがある記憶なので、いい加減呪縛から逃れるためにも吐き出そうと思う。
数年前、私には彼氏がいた。学部は違うが大学の同級生で、卒業後に付き合い始めた。
お互いにオタクで、私は拙いながらも小説を書き、相手は小説と時々漫画を描いていた。
もともと元カレは同人をやっており、サークル参加しているとは聞いていた。
だが私は二次創作は読む専門で、本を作る工程が大変であるのは知っていても、具体的にどれだけ大変なのかは知らなかった。
ただお互いオタクなので、イベントがどれだけ重要なのかは理解しており、うまく付き合っていけるだろうと思っていた。
きっかけは付き合って数ヶ月後、初めてデートをドタキャンされた時だ。
「体調が悪くなってしまった」
ちなみに遠距離で、私が元カレの家に行くには電車で2時間、更に路線バスで30分ほどかかる。
そのためお互いに比較的アクセスしやすい都内で、大体月に2~3回程度会うスタイルだった。夕方も大体早めに解散し、元カレの帰宅が遅くならないように気を遣っていた。
体調が悪い中長距離移動するのも大変だろうと心配したし、手伝いが必要なら家に行こうか? とも申し出たものの、寝ていれば大丈夫と断られた。
早く元気になるといいな、と当時は真面目に心配していたのだが、のちにこれは半分嘘だと発覚する。
初めてドタキャンされてから、3回の内に1回はデートをドタキャンされるようになった。
理由は体調不良。純粋だった私は真面目に、頻繁に体調を崩すなら病院に行ったらどうか、それとも仕事が大変なのかと聞いたが、
本人は大丈夫大丈夫と言うし、会う時には普通に元気だった。何なら私よりハイテンションだったくらいである。
ドタキャンが3回目を超えた。
おかしくね?
馬鹿な私はようやく気が付いた。
そこで普通にデートできた場所と、ドタキャンされた場所の違いを考えてみた。
共通点は1つ。
ドタキャンされたデートの行き先は全部、【私が行きたいと言った場所】だった。
(誤解なきようにあらかじめ補足するが、私が希望した場所もドタキャンせずに一緒に行った時もある)
つまり【元カレが行きたいと言った場所】は、絶対にドタキャンしていなかったのである。
元カレは当時某動物アニメにはまっており、よく動物園に行きたがった。私も動物は好きだったので特に行き先に不満はなかった。
ただ一つ嫌だったのは、元カレが行きたがった時期が初夏から真夏だったことだ。
初夏とはいえ晴天だとかなり暑いし、真夏は薄っすら地面に陽炎さえ見える。
ぶっちゃけあまりの暑さに人間も動物もぐったりしてて覇気がない。
汗っかきの私は化粧をドロドロにして汗だくになりながらも、元カレが楽しそうにしているので不満なく付き合った。
豪雨の上野動物園にも付き合った。当時の私はものすごく健気だった。疑うことを知らない馬鹿とも言える。
私の行きたい場所ばかりドタキャンされるのに気が付いてから、元カレに対して不信感が芽生えた。
本当に体調が悪いのか? 疑いたくないが、偶然にしてはあまりに出来すぎている。
そもそも体調が悪いなら当日の朝ではなく、3回あるうちの1回くらいは前日の夜に気づかないものか? 薬を飲めば翌朝治るのではとワンチャン祈っていたのか?
(元カレが住んでいる場所はかなりの僻地で、職場も男性ばかりだったので浮気はそもそも疑っていなかった)
私が行きたい場所は、某擬人化ゲームが趣味なこともあり美術館や博物館が多かった。
もしくはオタク趣味の関係ない、新宿や浅草の散策デート。デートのプランを聞いた時は快諾してくれたが、
もしかしたら本当は嫌だと言えなくてドタキャンしてしまったのだろうか。
回りくどい言葉で質問するのは性に合わず火の玉ストレート、本人に直接ラインで訊いた。
「体調が悪いのは本当なのか?」
理由があるならきちんと話してほしい、スケジュールを合わせているので当日朝のドタキャンは困るとも。
しばらくして、元カレの返事がきた。
「本当に体調が悪い日もあったが、全部ではない」
流石に怒った。前述したとおりお互いにオタクだ。イベントに理解はあるつもりだった。
正直に締め切りがヤバいと言えば納得したのに何故しょうもない嘘をつくのか。病院に行った方がいいと真面目に心配していた私が馬鹿じゃないかと。
黙っていてごめんと謝られたため、
・原稿の締め切りを抱えているならあらかじめ言うこと
・デートをキャンセルするならせめて前日か数日前の夜に言うこと
この2つを約束して、仲直りをした。
だが、ドタキャン癖は治らなかった。
デート当日の朝6時頃に「今日行けなくなった」とラインが来る。私はそのラインの通知音で目を覚まし、メッセージを確認してがっかりする。
1ヶ月に1回はそんなことが続いた。
そんなに頻繁にイベントに参加しているのかと聞くと、元カレは1人で参加しているのではなく、友人同士複数人で組んだサークルで活動しているのだという。
今はサークルが波に乗っているので、可能な限り多くのイベントに新刊で参加したい。詳細は忘れたがこんなニュアンスのことを言われた。
サークル参加に詳しくない私は、そういうものなのか? と引き下がった。
締め切りが大変なら手伝えることは手伝うからドタキャンはどうか止めて欲しいと訴えたものの、結局治らなかった。
嫌われたくなくて強く言えなかったのもあるし、元カレは後から謝れば許してくれるだろうと思っていたのかもしれない。正直舐められていたと思う。
そしてやってきたクリスマス。もう何度もドタキャンされて精神的に消耗していたが、さすがにここでドタキャンはしないだろうと思っていた。
ただオタクなら知っている。
サークル参加するのは知っていた。正直、ものすごく嫌な予感がした。
クリスマス当日は土曜日だったけれどコミケがあるならキツイだろうと考えた私は、12月上旬に都内のクリスマスマーケットに行きたいと言った。
だが11月末。「デートは無理かもしれない」と元カレからメッセージが来た。
会えないのは残念でも、ドタキャンじゃないだけ全然いい(そう考えている時点でだいぶ末期だった)。
すると珍しく元カレから代替案を出された。「クリスマス当日は元カレ家でゆっくり過ごしたい」と。
そりゃあもう喜んだ。クリスマス当日を一緒に過ごせるなんて! と舞い上がった。会えるなら2時間半の距離なんて横断歩道をスキップ渡るくらいに感じられた。
おしゃれなレストランでデートじゃなくても、スーパーのチキンや総菜とケーキで充分だった。あとは軽いおつまみをいくつか用意して、アニメや何か映画でも見て過ごせたらいい。
お家デートならおしゃれしすぎず、かといってカジュアル過ぎない格好にしよう、かわいいと言ってもらえるような服にしようと考えた。
ただやはり不安は消しきれなくて、もしも都合が悪くなったら前の日までに言って欲しいと何度も伝えた。
そして23日の夜も明日は大丈夫かと確認した。大丈夫だよ、と返事が来て本当に嬉しくて、遠足の前の日の小学生みたいに眠れなかった。
そして24日。
私は朝5時に起きて、頑張ってメイクをして、慣れない手つきで髪を巻いた。
相手の家に10時に到着するためには、6時半には家を出なくてはいけない。そろそろ家を出ようとバッグの中身を確認していた時だ。
メッセージの内容はこうだ。
「ごめん今日は無理。家にも来ないでほしい」
呆然とした。
わくわくしていた気持ちが、落としたガラス細工の如く粉々に破壊された。
泣きながらキレて彼氏に電話をしたと思うが、確か向こうはひたすら「ごめん」しか言ってこなかった。
というよりそれ以外に何か言われても全て言い訳にしか聞こえなかっただろう。
電話を切ってしばらく泣いて、気が付いたら化粧も落とさず着替えもしないままベッドで寝ていた。
時刻は正午を過ぎていた。
泣きすぎて目の奥と頭が痛いまま、しばらくぼんやり時計を眺めていたのは覚えている。
14時を過ぎたあたりで、おざなりに化粧と服を直して外に出た。
電車に乗って、数駅先の大きな駅へ向かった。
行きたかった場所よりも規模は小さかったけれど、クリスマスマーケットが開催されているのを最寄り駅に貼られたポスターで知っていたからだ。
色々出店を回っているうちに16時を過ぎて、あっという間に薄暗くなっていった。青で統一されたイルミネーションが、駅のコンコースを眩しく彩る。
意味もなくイルミネーションを写真に撮っていると、少し遠くから音楽が聞こえてきた。
よく見ると、駅と繋がっている広場で特設の野外ステージと出入り自由の客席が設けられ、何組かのアーティストが歌を歌っている。
クリスマスのチャリティーコンサートだ。看板に書かれたタイムテーブルを見ると、とある女性シンガーソングライターの名前が目に留まった。
知っている名前だ。とあるアニメ映画の主題歌を歌っていて、大好きな曲だった。
必ずその曲を歌うとは限らない。
それでも私は居ても立っても居られなくなって、偶然にもぽっかり空いた最前列のパイプ椅子に座って彼女の出番を待った。
そこから更に何組かのアーティストが歌い楽器を入れ替えて、やがて彼女が現れた。
彼女は【失恋ソングの女王】と呼ばれることもあり、優しい歌声と切ない歌詞が持ち味だ。
クリスマス向きじゃないかもしれないと自分で触れながら、彼女は歌ってくれた。
歌詞がこんなに心に響いたのは初めてだった。
初めて聞いた曲だったのにその歌詞が忘れらなくて、今でもはっきり思い出せる。
気が付いたら私は泣いていた。
歌がとても素敵で感動して、でもどうしようもなく辛くて悲しくて惨めで、心の中がぐちゃぐちゃになって涙が止まらなかった。
凍えそうな風が吹きすさぶ中、広場の巨大なクリスマスツリーのイルミネーションに照らされて静かに号泣する女は端から見たらさぞホラーだったことだろう。
そして女性シンガーソングライターは、あのアニメの主題歌を歌ってくれた。
大好きな曲をこんなに近い距離の生音声で、しかも無料で聞けるなんてなんて贅沢な時間なんだろう。
嬉しかった。今日この場所に、この時間に訪れていなければ絶対に聞けなかった。
けれど本当なら、本当は私はここにいないはずだったのだ。
ドタキャンの理由は想像通り、冬コミの準備が終わっていなかったからだ。
私はコミケに負けた。
同人誌を作るのが大変なのも理解をしていたし、複数人のサークル活動でメンバーに迷惑をかけられないというのもわかる。
ただドタキャンはしてほしくなかった。
正直、私は美人ではない。どんなに着飾っても【おしゃれなカラス】にしかなれなくて、心の底でイケメンの元カレに引け目を感じて強く言えない馬鹿な女だった。
本当は暑い中動物園にばかり行くのも嫌だったし、豪雨の中歩かされたのも嫌だった。でも我慢してしまった。
元カレはきっとそんな私を舐めていたのだろう。
結局、私は冬コミの締め切りとサークルメンバーには勝てなかった。
元カレが好きだったアニメも、コンテンツに罪はないのに見れなくなった。
そして何より、何度もドタキャンと遅刻を繰り返す人間が許せなくなった。
恋人や家族ができても、趣味を続けたいという気持ちは大事だし尊重したいと思う。
最低でも10を9、8に減らす覚悟をして、恋人や家族にキャパシティを割いて欲しい。
少なくとも一度した約束をドタキャンするのは最低の行為だし、そもそもできない約束をするべきではない。
約束を守れない人間は、一度箪笥の角に小指をぶつけて骨折してほしい。
ドタキャンする奴は首にチップを埋め込まれて爆発四散してほしい。
それでは皆さん良いクリスマスをお過ごしください。
新人姫・・・だいぶクリムゾンにも詳しくなったので「姫」と表記してます。
姫「今日はお誘い、ありがとうございます!しかもクリムゾンのライブだなんて!ママも『たっぷり勉強してらっしゃい。フフフ・・・』と送り出してくれました!」
私「いやいや、私も一人だとちょっと心細くてね(ドヤれないしね)。一緒に来てくれて嬉しいよ(財布はちょっと痛いけど)」
<ライブ終了>
姫「・・・すみません、21世紀の修練しながら平和なヒバリの舌に墓碑銘してました・・・」
私「ちょっと何言ってるか分からないけど、なぜか気持ちはよく分かるよ。でも、ほら、とりあえず出よう」
<T駅に向かいながら>
私「(ドヤ顔で)素晴らしかったねぇ。代表曲をこれでもかと聴かせてくれて、でも、決して懐メロ大会にはならず、3人ドラムのダイナミズムを存分に堪能させてくれる神アレンジのオンパレード、『クリムゾン、まだ進化してやがる!』と叫ばずにはいられなかったね」
姫「私も予習が追いつかなかったところがあるんですけど、あのドラムに完全に蹂躙されちゃいました!もう、ジュンって来ちゃいました!」
姫「あ、そういえばフリップ様のギタートラブルがありましたよね」
私「ああいうこともあるんだね。(ドヤ顔で)Disciplineって曲は2台のギターが絡み合うところが聞き所なんだよね。だからフリップの音が出ないまま終わった時はショックだったけど『珍しい現象を見たから良しとしよう』と必死に自分に言い聞かせてたよ」
私「アンコールで!」
私「まさかもう一回やってくれるとは思わなかった!あんなの初めてだよ。オジサンも思わずジュンってきちゃったよ。姫ちゃんも?(期待を込めて)」
姫「そりゃもう大洪水ですよ!ヒア・カムズ・ザ・フラッドですよ!」
私「シーッ!ちょっと姫ちゃん、声でかいから。クリムゾン帰りのおじさん達がたくさん歩いてるから!ナパーム・ファイアを出してくるかもしれないから!ピーガブファンもかなりかぶってるはずだから!」
姫「それと、前半のラストが21世紀の精・・・じゃなくてスキッツォイドマンなのも嬉しかったです!」
私「だねー。冒頭のサウンドエフェクトだけで『おーっ!』って会場がざわめいたよね。そしてあの中間部のブレイク、うまくいくと信じてるけど、でも、見事に決まったときは・・・」
姫「ジュンジュンジュジュジュンですねっ」
私「・・・姫ちゃん、暴走族のコールじゃないんだから・・・好きだけど」
私「真っ赤なライティングでテンション上げて、終盤の怒濤の展開、そしてメル・コリンズがテーマを切々と奏で、厳かに終わる・・・」
姫「あの時、増田さんの顔、1stのジャケ男みたいになってましたよ」
私「そういう姫ちゃんも1stインナージャケのオッサンみたいな不思議なポーズ取ってたじゃない」
姫「もう、意地悪なんだから~!」
<しばらくして>
姫「あ、お店に着きましたよ」
(ドロドロドロドロジャーーーーーン)
私「おっ、エピタフも今日やったんだよ。ジャッコが眉間にしわを寄せて苦しそうに歌うのがたまらなかったなあ。いや~、ママにも見せたかったよ」
19時57分──。あと3分で投票箱が閉まるというとき、会場に大きな変化があった。事務所前の道路に停められたステージカーに一番近い、前列ど真ん中に座る72歳の男性が、突然、「待ちきれん!」と言って、勝手に両手を挙げて叫んだのだ。
「バンザ〜イ!」
報道陣に緊張が走り、一斉に男性にカメラを向ける。これは予行演習なのか? それとも本番なのか?
その場にいた全員が微妙な時間に戸惑っていると、男性はさらに大きな声でこう続けた。
「でっかいキンタ◯〜!」
まったくわけがわからない。多くのカメラマンは生放送していなくてよかったと胸をなでおろしたことだろう。はっきり言って、男性がなぜこのような言葉を叫んだのか、まったく意味がわからない。
「おれは昭和23年生まれ。72歳。河村さんと同い年だでよ〜」
お元気なのは何よりだ。しかし、もっと驚いたのは周りの人たちの反応だ。男性の言葉に顔をしかめるでもなく、平然とした顔でおしゃべりを続けている。
「こないだもテレビに出してもらったで。今日は知っとるテレビの記者がおらんね〜」
誰も男性の言動に動じていない。さすがは人生経験豊富な支援者だ。椅子に座っている人たちの多くは高齢だが、しばらくすると、インスタライブで中継をしている若者が最前列に座った。スマホのインカメラで「◯◯さん、いらっしゃーい。観てくれてありがとー」などと大きな声で生配信を続けている。空気は読まない。時には青いスタッフジャンバーを来た選挙スタッフを呼びつけて「この人が功労者なんです!」などと中継を続けている。その男性は聴衆の中に別の知り合いを見つけると、大声で「◯◯ちゃーん!」とカメラの前に呼びつけていた。その様子をみていた80代の女性が「私もスマホ持っとるけど、孫とLINEするぐらいだわ」と私に話しかけてくる。
かつて
とある作品について、ごく一部の層が“存在しない虚構シーン”の観劇レポのツイートを何度も繰り返すという出来事があった。
・『私の妄想かもしれません』等の注釈は一切なく『間違いなく見た』と確信を込めたツイート
・反証(※1)を示しても虚構ツイートをやめない
・円盤リリースで虚構が発覚し、虚構ツイート収束(※2)
※1…複数のアカウントが短期間で同じ作品を50回以上観続けて最前列で凝視しても“争点のシーン”は見当たらなかった
※2…一部は円盤リリース後も“虚構シーン”をツイートし続けた
作品主人公および別メディア展開時の追加キャラ、双方のアンチの対立が著しい作品でもあった。
自分個人としては「あれは“ジャンル荒らし”だったのだろう」と結論付けていた。
銀幕と舞台の違いはあるが、最近また以下のような類似の出来事があったようだ。
A、とある作品の1場面(複数の登場人物、以下CPと表記)について言及
・ツイートは場面描写についてフォロワーに対して確認を求めているだけの、お仲間ならややA自身のときめきを感じる程度の内容。所謂“腐った表現”は用いていない
・場面は上演回ごとに内容が変わる
↓
上記CP地雷のカリスマB(わざわざ地雷を検索してるのか?謎)が上記ツイートを発見
逆上したBが儲を伴い『そんな場面はなかった』と上演回の確認もせずAを集中砲火
↓
A、作品に関するツイートを削除
・Bと儲の放火は、Aのツイート削除まで執拗に続いた
↓
円盤リリース(A観劇回収録)により、Aのツイートが事実であることが判明
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B、放火ツイートを削除
・Aに対する謝罪の類は一切なし
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A、その後ノイローゼに。Twitter外部のワンクッション用コンテンツの削除を検討
謝ることのできない“謝ったら死ぬ人”は、感情を抑える訓練でもしてみたらどうか。
人類並みの知恵が少しでもあるならば、吠えるにしてもせめて空中リプに留める等の工夫をしてみたらどうか。
運動会の競技は基本的にローカルルールが採用されることが前提となっているので、
しっかりとルールを確認したうえで、使えそうならぜひオススメしたい。
これは俺が中学2年のときの話だ。大玉送りの攻略法を発見した。
例年接戦だったこの競技において、俺の軍は圧倒的な成績を収めた。
まず、大玉送りをご存知だろうか。知らない人もいるかもしれない。
1チームの人数は数人ではない、大勢だ。
大勢であればあるほど安定感が失われ、ランダム要素の強い競技となる。
クラス単位なら30人くらいから、全学年でやるなら100人くらいになるが問題ないだろう。
その頭上に大きなボール、大玉だ、を投げ入れ、列の前方から後方まで手で送っていく。
途中で列からこぼれたら、近くにいるやつがこぼれた位置にスローインして再スタート。
これが基本だ。大玉を送るから大玉送り。シンプルなネーミングだ。
その最後尾にいる二人が大玉を転がし、また最前列まで持っていき、再び送っていく。
これを数周繰り返す。うちの学校では5周ほどだったように記憶しているが、
大玉を送るスピードだけでなく、その後の運ぶスピードも重要なファクターとなる。
俺はここに目を付けた。
別に転がさなければいけないというルールはない。(俺の中学の運動会では、だ。他の学校でどうかはわからない)
おそらく大玉転がしという別の競技とネーミングが似ているから、それに引っ張られたのだろう。
例年どの軍も、なんの疑いもなく大玉を転がして運んでいた。
二人で大玉を転がすのはなかなか骨で、
息が合わないとあっちへ行ったりこっちへ行ったりと、右往左往するはめになる。
だが、転がさなければいけないという決まりは無い。であれば、転がさなければいい。
最後尾の運搬組に配置されていた俺は、一緒に運ぶ相手にこう伝えた。
「持てばよくね?」
持って運ぶ。これだけでいい。これをするだけで大玉を運ぶ作業は一気に短縮される。
持って運ぶと、右往左往せず直線的に運ぶことができるうえに、ほぼ全力疾走に近いスピードで運べる。
転がす場合だと転がす動きと走る動きが違いすぎて5割程度のスピードしか出せないため、これはかなりのメリットだ。
この方法を編み出し、運動会本番まで隠した俺の軍は、他の軍を圧倒した。
他の軍のメンバーは、まるで鳩が豆鉄砲を食ったようような顔をしていた。何が起きたかわからないと。
それも無理はない。競技中に他の軍を見ている余裕はそうそうあろうはずもない。
また、人の列が壁となることで運ぶ姿をある程度隠すこともできるからな。
そうは言っても、完全に隠し通せるわけではない。
徐々に「あいつら持って走ってたぞ」「マジ?ずるくね?」という声が出始める。
しかしこれは大玉送りであって、大玉転がしではない。運営委員会の判断は「問題なし」だった。
今風に言えば異世界転生ものの主人公になったような気分だった。
まあ、もてはやされたのは5分ほどだが。
あるいはイノベーションと言われるものはあっという間に広まるのが世の常だ。
iPhoneが流行ることで急速にスマートフォンが普及していったように。
翌年、大玉を運ぶ攻略法は他の軍もこぞって真似するようになった。
それも、後発ならではの応用をされて。
俺が発明した大玉を運ぶ手法は、最後尾組である二人が大玉を持って走るという方法だ。
しかし、持てるのならば二人である必要はない。それに気付いた天才がいた。
大玉はその名の通り大きい。二人で持つのはごく自然なことだった。
だが、軽いのである。当たり前だ。人の頭上を送るものなのだから、重くては怪我人や死人が出てしまう。
二人で走るより一人で走ったほうが、加減がいらないので速い。
ごく単純な話だが、これに気付いた天才は一人だけだった。
その年、その天才が率いる敵軍に、我が軍を含む他のすべての軍は惜敗した。
「一人で持っていいの?」「もう片方、後ろ付いていってるだけじゃん」と。
実質一人で転がしているということはよくある話だった。
ただ単に仕事をするのが面倒なだけなのではなかろうか。
この年、俺は3年生。卒業した翌年にどうなったのかはわからない。
この調子なら翌年はほぼ全軍が一人で持って運ぶ手法を取ったことだろう。
地方各地のショッピングモールでは、期間限定のジャンプショップが巡回していて、ジャンプの人気連載漫画のキャラグッズを販売している。
モール内の売り場スペースの入場口・出場口には、鬼滅の刃の巨大なタペストリーが掲げられている。ショッピングモールの入り口には、呪術廻戦の登場人物たちの等身大パネルが設置されている。タペストリーやパネルの前では自撮りや記念撮影している人たちが絶えない。傍から見ていても、ヒットしている人気作品の凄さを感じる。
地方だと「あのジャンプショップが某ショッピングモールに来た!」みたいな感じでテレビCMまで流している。そのテレビCM画面には、ジャンプ漫画の主人公たちが全員集合したイラストが映る。
それと同じイラスト広告がショッピングモール入り口の掲示板に貼られて、ショッピングモールの来訪者に「何階の何々スペースでジャンプショップ開催中!」と知らせている。
呪術廻戦の等身大パネルとの自撮りも終えて、これから帰るところと思われる若い女性の二人組が、モール入口の掲示板に貼られたイラスト広告を見ながら言っていた。
一瞬、何を言っているのかと思ったが、どうやらONE PIECEの主人公が全員集合イラストの最前列の真ん中にいることを指して言ったらしいと察した。
ジャニーズカウントダウンコンサートでワンマンショーをやり始めた近藤真彦も、会場のジャニーズファンから同じようなことを言われていたんだろうな。
先月くらいの話、しばらく会ってない未セクの男から、そいつとは一度もしたことがない宅飲みにハイペースで誘われてなんか変だなと思ってたんだけど、今ラインのアイコンを見たら袴の写真になってたから結婚したんだろうな
最後の足掻きだったんですね~~って連絡したら、否定でも肯定でもない無難な返事が返ってきた。最後に会いたかったって言われた方が可愛げあったけど、この無難な返事から「これからは既婚という守りの人生」に入っていくつまんない覚悟すら感じて、わたしはまだまだ絶対に大人になりたくないと思った
蔵前で流行りの昆布塩ラーメンを食べて、トム・ブラウンの単独を最前列で2公演みる日曜を過ごすより超える相手は見つかるのだろうか。