はてなキーワード: 風土とは
いざ子どもが生まれると、育休復帰早々に育児との両立を諦めて退職。
話が違うとは思いつつ、妻を気遣って退職を承諾した。
子どもも無事高校に進み、流石に手がかかることはなくなってきた。
加齢により外仕事も年々辛くなってきたし、元々家事は自分の方が得意ということもあり、
妻は元教員。15年のブランクがあるとはいえ、教師のなり手がないと散々言われている今なら、
少し勉強し直して採用試験を受ければ職に就けるのではないだろうか。
そんな提案(というかお願い)を上奏したところ、一笑に付されただけではなく、
今更私に働かせようなどと男として情けない、などと娘にも告げ口していたようだ。
誰もが男性に「男らしさを降りていい」なんて思ってないんです。
降りたくても降りられないんです。
まず女性に向けて「男が家族を養うのが当然」という認識を変えるよう啓蒙してください。
【追記】
どうも、俺が育児協力しないから〜みたいに勝手に言われているからこれだけ言わせてくれ
育休こそ職場の風土的に取れなかったが、妻の育休明けから退職するまでの半年くらいは、
朝の支度〜保育園の送り、帰宅してからお風呂、寝かしつけなどやってたし、
家事も半々に分担して実際には半分以上やってたわ。何の証明もできんから言っても仕方ないが。
だから妻は育児と仕事が両立できないいうのは建前で、(個人的にはできてたじゃん、と思うし)
やはり教員(小学校)という職業上、将来的に行事などで教え子と我が子を天秤にかけるようになってしまうのが嫌、というのもあったようだ。
いずれにしろ、当時はかなり話し合って、そもそも結婚前に共働きを前提にライフプランを立てていたこともあったし、
それこそ、個人的には俺が主夫やったって良かったというか、本心ではむしろそうしたかったよ。
しかし、その頃はまだ俺も「男が経済を支えなくては」という「有害な男らしさ」にとらわれていたので口には出さなかったが。
そういう経緯があって、今度こそ男らしさを降りたいと思って相談したがとりつく島もなかったという話。
既存社員「タイパモンスターだ!新人類だ!会社を混乱させている!」
バカなのか。
そもそも朝礼を続けていること自体を見直すべきなんじゃないのか。
少なくともslackでよくないスかって言ってる新人は対案も出してるわけじゃん。
slackじゃダメな合理的な理由、朝礼をしなければならない合理的な理由を教えてやれよ。
個人的に朝礼に関して好きな格言が「不要な朝礼をしている職場はさっさと辞めるべき」
これは
1.本当に不要な朝礼をしているような生産性の低い職場に居続けてもいいことない。
2.必要な朝礼を不要に感じるようであれば会社の風土と合ってないってことだから辞めた方がいい。
うちの会社は毎朝30分くらいかけて各部の報告、読み合わせ、目標の唱和とかやってたが、
グループウェア入れてそれで報告内容流すようにして朝礼は週1まで減らした。
俺は0でええやんと思ってたけど社長が社員の顔をどうしても見たい、譲れないというので飲んだ。
うちはオーナー企業だし。
ネイティブ香川民じゃなくて転勤で来た関東地方からの移住者だけど、香川で享受してる文化を挙げておく。
割と多い。もちろん京都・奈良の比じゃないけど、狭い県の割にはあちらこちらに文化財がある。やっぱりなんだかんだで讃岐国は中央に近かったからかな。四国遍路もあるし。
国宝も、建物だけで2件ある。増田の故郷の県は香川県よりずっと広くて人口も多いけど、建造物の国宝がないので、正直羨ましい。近所にある国宝も見に行った。京都や奈良で感じるような、荘厳! という感じではなく、地味な佇まいだったけど、ここで千年近くもの時を閲してきたんだと思うと自然と厳かな気持ちになる。
(追記)丹下健三の香川県庁東館忘れてたわ! 何も知らずに県庁に行ったときに「やたらと作りがオシャレだな???」と思って調べたら重要文化財にもなってる丹下健三作品でビックリした。初めて行ったときには渇水の注意喚起をする垂れ幕がかかっていてそこにインパクトを感じたんだけど、もっと建物自体を堪能すべきだった。
香川で外せないのはやはり金毘羅さん。参詣道にずらっと土産物屋が軒を連ね、色んな年代の奉納記録に出迎えられ、途中に戦後の掃海で殉職した人たちの顕彰碑があったりする。そっか、金毘羅さんって海の守り神だもんな。参道の途中にある表書院には円山応挙の作品もある! 応挙をじっくり見られるのは非常に嬉しい。そして奥社まで歩くとなかなかの運動になるし、何より奥社でしか売ってない限定お守りなんかもあるんで、ぜひチャレンジしてみてほしい。
屋島寺もいいよ。建物がすごい立派なのでそれだけでももう見る価値があるんだけど、宝物殿が地味に充実してて、立派な展示品に目を奪われてしまう。それに屋嶋城っていう、天智天皇の時代に作られた山城も残ってて、地味に観光地としてのポテンシャルが高いんだよな(屋島といえば那須与一、と思うかもしれないけど、古戦場がまったく古戦場感しないので……)。
あと、津嶋神社もレア度が高くてよい。沖に浮かぶ小さな島に作られた神社で、年に1度の夏季大祭(ちょうど今日だった! 忘れてたわ!)の日にだけ橋を渡って行くことができる。年に1度しか買えないお守りなので非常にレアだし、何よりその日だけは予讃線に臨時駅「津島ノ宮駅」が設置され、小さいお子さんを連れた親御さんと鉄道が大好きな大きいお友達がパシャパシャ写真撮影しまくっている。もちろん増田も撮影したよ! ミーハーだからね! 子供の健康と成長の守り神だから子供たちがいっぱいお参りに来ていてほっこりした気分になるし、海の上に架けられた橋を渡って参拝するという体験がもうたまらないよね。
(追記)お遍路さんもいいよね。白い衣装着てお経唱えてる姿を見ると、信仰が生きてるなぁって思って感動する。増田は信仰心薄いからお参りできれば満足なので……
香川県は、江戸時代、高松と丸亀にそれぞれ大名が封じられていた。なので高松と丸亀のそれぞれに当時の藩主の遺産がある。江戸まわりは天領のほかは小さい旗本領とかそういうのばっかりだったから、こういう「数万~十数万石の地方領主のお膝元」は逆に味わえないんよね。
高松の名物はなんといっても栗林公園。松平家のお殿様(水戸徳川家の親戚)が作らせた壮大な和風庭園で、「ザ・和風庭園!」って感じの景色が素晴らしい。秋ごろに行われる夜間ライトアップは絶景と言うしかない。園内にある掬月亭っていう茶屋には抹茶代を払えば入れるんだけど、ゆったりした畳の間で抹茶を飲んで菓子をかじりながら庭園を眺める時間は幸せ。あと、予約すれば手こぎの舟で園内の池を巡れるらしいので、優雅な殿様気分にひたりたい人はぜひやってみよう。園内の土産物屋が充実してるのもいい。「どうだ明るくなつたろう」グッズも置いてあるよ!(あれを描いた絵師は香川出身らしい。知らなかった)
丸亀城は……うん、遠くから見るとすごい立派だね! 松山城とか、他の天守閣と比べて明らかにサイズが小さいというか「大きめの納屋か?」という感じ。でも、よくよく考えたら香川県西部っていう狭い地域を統治してた藩の拠点なんだからこのくらいが適正サイズなんだろうな。全国各地にあったはずの小藩のリアルを今に残す貴重な建築だと思う。あとマジで実際のサイズと遠くから見たときの雄大さのギャップがすごいのでああいうトリックアートじみた建築を作れた江戸時代の職人さんすごい。登城しなけりゃ立派な城に見えるもんなマジで。
気軽に行ける離島が多い。そして離島にはそれぞれ独自の文化や趣がある。八十八ヶ所巡礼の島ver.ってのがあって、小さな島でもいくつもの寺が残ってたりする。これまで行った島で良かったのは以下。
次は小豆島に行ってみようと思ってる。地味に『からかい上手の高木さん』の聖地でもあるんだよね。楽しみ。あと離島が点在する瀬戸内海の景色美しすぎる。日本のアドリア海だろマジで。
意外と充実してる。香川県立ミュージアムは香川史に関する展示をわかりやすく纏めてくれてて満足度が割と高い。廃藩置県の時期に一時期愛媛県に併合されてたけど独立運動を繰り広げて置県を勝ち取ったあたりは溢れんばかりのパトスを感じられる。県庁、松山だったのか……そりゃ独立したいよな、四国の反対側だもん。高松市美術館はなぜか上田薫に力を入れていてよく展示している。デュシャンやらポロックやらはちっとも良さがわからん、という増田みたいな層にも魅力が伝わる絶妙なチョイスで良い。観音寺の道の駅には「世界のコイン館」という展示と大平正芳(香川選出なんだね。知らなかった)に関する展示が両方あって、世界各地のコインや日本の貨幣史を堪能したあと戦後自民党史が学べるという構成になっている。カネの意味が違ってくるでしょうが!
そして「四国村」は絶対に外せない。屋島にあるんだけど、四国各地から伝統的な民家とか農業用の小屋とかを移築してきてて、ぐるりと巡ることで四国各地の文化を体感することができる。一口に四国といっても、山岳部から沿岸部まで色々あって、それぞれの風土や生業に適した家屋の形があるんだな、という当たり前の学びをほんの数時間で得ることができるので、民俗文化とかが好きなら絶対に行くべき。
(追記)四国水族館のこと忘れてた。やっぱり地方の水族館はその土地の魚を展示してなんぼなところがあるけど、四国水族館は地元の魚の展示&解説が充実してるから好き。具体的には滋賀県立琵琶湖博物館の次くらいに好き。アカメの水槽はインパクトあるよね。こんなでかい魚が日本の河川に棲んでるのか……。あと琴平にある「金陵の郷」もいい。金陵っていう香川では有名な酒蔵が運営してるんだけど、日本酒の製造工程を原寸大の人形で再現してあって実質的に日本酒博物館。金毘羅参詣の帰りにふらっと寄って日本酒の歴史や製法について勉強したうえで美味い酒を直営価格で買ったり日本酒グッズを物色したりするの、最高ですよ。日本酒をあしらったマスキングテープ買っちった。
やっぱり何といっても瀬戸内国際芸術祭だろう。去年が開催年だったので増田も行ってみたけど、こんな小さな島にこんなに人が??? って感じになる。残念ながら増田にはあんまり魅力のわからない芸術作品もそれなりにあるんだけど、少なくともそれらが地元に根づいているのは感じ取れるし、国外からもアーティスト呼んできてるのは率直にすごいと思うんだ。外人さんもそれなりに見るしな……
オタク文化でいうと、上で書いたように小豆島が『からかい上手の高木さん』の聖地になってるほか、観音寺が『結城友奈は勇者である』の聖地なので、観音寺の観光案内所に行くとゆゆゆのパンフがもらえるしゆゆゆの絵が描かれた自販機もある。え? TVでアニメは見れるのかって? 聞かないでください……(『プリキュア』『鬼滅の刃』『進撃の巨人』『水星の魔女』は見れたよ!)。アニメ映画もなかなかやってないことがあるし、『プリンセス・プリンシパル』はわざわざ岡山まで見に行ったからね俺。あとやっぱり「仕事帰りにあの映画見てみるか」みたいなのは難しい。どうしても「今度の休日にイオンモールで映画見よう」になっちゃって、「空いた時間で試しに見てみる」的行動が取れなくなったから鑑賞本数は減った。
まあ……これは東京・大阪並を求めるのは無理ですわ。岡山と比べても明らかに書店の規模がショボい。書店めぐりはできるけど、池袋のジュンク堂みたいな大型書店めぐりは不可能。東京・大阪なら確実に置いてあって岡山でもたまに置いてあるあのシリーズが置いてないのか~! みたいなのがあるから、マイナーな本は諦めるしかない。もちろん売れ筋の本とか有名どころのシリーズを読む分にはなんも不自由はないわけだけど。
でもジュンク堂みたいな東京のチェーンよりも宮脇書店っていう地元チェーンの方が強いのは文化を感じる。ブックカバーのデザインと紙質はすごい好みだけど、文庫・新書のブックカバーは上下が固定されてない形式のやつだから、ハードカバーや選書を買うときは宮脇書店に行って文庫・新書が欲しいときはジュンク堂とか他の店に行ってる。宮脇書店は車がないと厳しい総本店と高松の市街地のド真ん中にある本店(いちおうビルがまるごと書店になってる)があるけど、総本店はまだ行ったことないんだよな。やっぱり総本店だと大都市顔負けの品揃えだったりするのかしらん。
あと、高松のアニメイト、ラノベのシュリンクが全ての本にかかってるわけじゃなくてすげえ牧歌的。まさかアニメイトでラノベを立ち読みして買うかどうか判断できるとは思ってなかった。東京だとそんな性善説運用は無理でギッチギチにシュリンクかけちゃうからなぁ。
(追記)ルヌガンガ、知らなかった! ありがとう! あと宮脇書店について書き忘れてたけど、地元チェーンだけあって香川や四国・岡山に関する書籍がものすごい豊富だし、県内のたいていの街に支店があるのもありがたい。香川の文化を支えてる企業だと思う。品揃えについて補足すると、本当に普通の読書ライフを送る上ではまったく支障はないよ! Y出版社から出てる◯◯学のガチ学術書シリーズが置いてない、とか、F社から出てる△△学のブックレットが見当たらない、とか、ぎゃああああ国内の××方言に関する本が2冊しかないじゃんジュンク堂書店池袋本店ならダース単位で置いてあるのに! とか、T大学出版会やH大学出版局の最新刊をちっとも見ないな……とか、そういう話だから。
ご飯はやっぱり、うどん! あちこちにお店があって楽しいし、セルフサービスの店に入ったらうどん玉を湯がくのも客がやるタイプの店で「セルフってそういう……」となったりした。あと釜揚げ専門店以外では釜揚げうどんを頼むべきではないという暗黙の掟もある(調理に時間がかかって他の客を待たせるので)。ただし基本的に地元民向けのファーストフードなのでまったく旅行者には向いてない。
旅行者向けなのは、むしろアレだろ、骨付鳥とかそういうのだろ。骨付鳥はやっぱり丸亀に本店がある「一鶴」。もちろん丸亀以外にも支店はあるけど、まあ一度は丸亀の本店に行っておきたいよね。鶏は雛が柔らかくてオススメ。ビール飲みながら骨付鳥食って、シメに鶏めしを食うのが最高。一鶴の鶏めしはマジで美味いから香川に行ったら絶対食ってくれレベル。一鶴以外にも骨付鳥の店は色々あるので、好きな店を開拓してみるのも楽しいぞ!
他にも、高松駅にある地元民向けの立ち食い寿司屋とか、三豊のラビオリ餃子屋とか(モチモチで超美味い。冷凍のやつを通販もしてるらしいよ)、香川産の食材を使った定食をお手頃価格で食べられるまいしょく家っていうローカルチェーンとか、色々美味しいお店があるので、ぜひ香川ごはんを味わってほしい。
そしてカフェ。香川県でカフェめぐりをしたらもう東京のカフェになんて入る気が起きなくなる。広々とした店内で好きに席を選べるスタバなんて初めて入ったわ……(丸亀のスタバは市民交流センターも兼ねてるから店内に本棚があって自由に本を取って読めるんだよな。最高かよ)。店主にとっては嬉しくないかもしれないけど、香川県の人口が「カフェが複数ある」「混んでない」を両立できる最適の人口規模なんじゃねーの感もあるな。あちこちに落ち着いて座れるオシャレな喫茶店がいくつもあって嬉しい。あと高松の商店街には和菓子屋さんが何軒もあって、そこの喫茶コーナーは和な甘味を堪能できてとてもよい。
イチオシは高松の片原町商店街にある「了見」。センスの良い家具が飾られた落ち着いた雰囲気の店内で窓際から商店街の行き来を見下ろしながらお茶が楽しめる。お茶も、ポットで出てくる紅茶以外に、県内産の緑茶を冷やしたガラス製の急須に入れて出してくれたり、県内産の緑茶を使ったソーダがあったり、と、独自メニューが色々あって飽きないし、スイーツも美味しい。そして特に混んでないので長居しても怒られない! 東京とか札幌だったらこんな店並ばないと座れず時間制限とかかかるだろ絶対。こんな良い店でのんびりできるんだから、やっぱ地方都市は住みやすいわ~。東京は人多すぎやきん、落ち着いて座れないんよ~。
とりあえず、東京暮らしが長い関東出身者だけど、香川の文化を堪能してるよ、というお話でした。やっぱり東京のメリットは集積にあるから、マニアックな本がいっぱい並んでる大型書店に毎週通いたい! とか、東京国立博物館と国立科学博物館と国立西洋美術館を全部めぐりたい! とか、マイナー映画を劇場で見たい! とかの逸般的な文化的ニーズに応えるのは東京の方が上。仕事帰りにちょっと立ち寄る、みたいな気軽な消費もしやすいし。でも、忙しなかったり混雑してるのは嫌だ、ほどほどにのんびり文化を享受したい、というなら、香川くらいの地方がちょうどいいんじゃないかなぁ、と思うのですよ、はい。
(追記)住み心地でいうなら、「雨が少ない」。これ。マジで水害がほぼ絶無。去年関東が台風で大騒ぎになってたときも特に被害はなく「あ、なんか大雨降って早明浦ダム埋まったわw」くらいの感じだった(被災地の人には申し訳ないが)。もちろん雨が少ないから常に渇水の危機はあって、一昔前は一般人も取水制限とか受けてたらしいんだけど、少なくとも増田は住んでて水に困ったことはない。「水を節約してください!」っていう行政からのお知らせは色々来るけどね。雪も降らないから滑って転んでタブレットを台無しにしたりしないので、気候で言うなら多分岡山の次くらいに住みやすいのが香川なんじゃなかろうか(岡山は水あるからね……)。
力尽きた
「あれが安達太良山
あの光るのが阿武隈川」
――「樹下の二人」高村光太郎
オレは一回しか福島行ったことない。けど、そのたった一回だけでも、福島に文化がないなんて言わんで。
そのたった一回は、高校の全国総合文化祭、2011年の夏やった。震災から半年経たんうちにマジで全国大会やる根性に驚いたし、開会式の冒頭演劇でいきなり全員ぶったおれた状態からレクイエム流して、ド直球で震災をテーマにした演劇やったことに魂打ち抜かれたで。そんでもってクライマックスで一人の子が、これからこの土地がどうなるのか、自分たちはここで子育てしていけるのか、と、秋篠宮はじめ全国の人間が見てる前で「それでも私らは福島で生まれて育って、この土地で死にたいんです!」と叫んだとき、「土地」に命賭けるというその感覚にカルチャーショック受けたで。その後、個別会場への移動の途中、バスで高速走りながら、オレは、ああ、「あれが安達太良山……」と授業で習った詩を頭の中でリフレインしながら、想像以上に綺麗な風景を眺めつつ、「福島すげえなあ」って、思ってたわ。
思うに、文化というのはどこまでも人間が生み出すもので、しかしそれはどっかからパクってきた物でなく、土地や風土と一体となって織りなされる人間の営みそのものやで。福島に文化がない? 歴史がない? あんな人間が普通に居て、あんな自然があって、文学があって、歴史があって豊かな土地を「文化のない土地」と思うなんて、そんなん、成金が金払ってかき集めてきた、博物館のガラスケースにおさまったもんだけを文化やと思っとるような、どっかの阿呆だけで充分や。文化って「生まれる」ものであって「買い集めて鑑賞する」もんではないのよ。文化は文華、風土という土地に花開くものが文化なんや。東京という土地にももちろん地に足のついた「文化」はあるけど、同じように地に足の付いた「文化」は、それ以外の土地にもいくらでも転がってるんやで。旅に出たら、その辺のスーパーに入ってもおもろい。地元の人間が「当たり前で普通」やと思ってるものの中から、文化というのは生み出されるもんなんよ。
「(東京のように金払って買い集めた)文化がない」というのは、それはまあそうかも。消費するのは楽しいからな。でも、消費だけして生きる人生が本当に幸せなら、誰も文化を買い集めたりせんのやで。文化というのは、「生み出し支える側」にまわって初めて、意味をもつ……人の心を豊かにして、人生を意味あるもんにしてくれるもんなんや。
三日くらい前にうっすらと、昨晩は濃厚な生ゴミと古い油を混ぜ込んだような臭いが玄関前まで漂ってきた。
マンションに住んでいる。で、玄関開けて廊下を右に行くと非常階段。左に行くとエレベーターと階段がある袋小路。
自分の部屋は玄関開けると外が見えるんだが、左の部屋はエレベーターがあるので外が見えない。てことはウチの左へ行くと換気がなく、空気はその場所に滞積する。
話を戻す。昼間買い物に出ようと玄関を開けた瞬間、これまでよりもキツイ、強烈な臭いが鼻を突いた。もとより臭いに弱いのでえづいてしまった。
ゴミ屋敷?そんなことあるか?異常だ。管理人に伝えようとエントランスに出たらウチの隣に住むおばさんと別フロアに住む男性がいた。
住人の多くは顔見知りで、人によっちゃちょっと話し込むことも珍しくない。古いマンションだと住民の多くは長く住んでおり、そんな風土になる。
「ちょうど臭いの話をしてたのよー!」
「臭い、ひどいですよね」
「それがいいよねー!」
管理人室が目の前に、なんなら小窓もあるというのに直接相談しないで何話してたんだろう?
そんなことはどうでもいいが小窓を叩き、管理人に相談してみた。
エレベーター前があまりにも臭い。突き当りなので臭いが流れず漂っているので確認してほしい。
で、管理人、おばさん、男性、自分の四人で問題のフロアまで行ってみた。
いつもは通り過ぎる際に「臭い」と思っていたがその場に留まってみるとより強烈な臭いだとわかる。
何度もえづく。嫌な気分。
臭いの元はどこなのか。廊下の突き当り左右に玄関がある。そのどちらかから臭ってきているのは確実だ。
管理人がそれぞれの玄関に顔を近づけ臭いを嗅ぎ、インターホンを押し、ノックをした。
どちらの部屋も反応はない。ただ管理人は住民の生活サイクル、昼間在宅しているメンツを把握しているらしく、右部屋住人は昼間働いているので平日は不在だろうとのこと。
左の住民はというと老婆らしい。週一で介護が訪問する以外ほぼ外出はしない状態だそうだ。
真夏。気温は連日37℃近く。それでも「クーラーは体に悪いから」と暑い最中も扇風機で済ませてしまう老人はまだまだいるらしい。
そんなことを思い浮かべながら最悪を想定する。
「管理人に報告した」というミッションを済ませたのでその場を辞した。
用事を済ませ帰宅。イヤな臭いは相変わらず。何もしないで放置されるのも困るな。
と思いつつ一杯やりつながらテレビを見ていたらノックが。もう夜の9時を回り、宅配を頼んだ覚えもない。
不審。チェーンをかけ最小限に扉を開けたら救急隊員が立っていた。
「夜分すみません。奥の部屋の様子を見たいのですがベランダを使わせてもらえませんか?」
最悪の可能性が高まる。つかほぼ確定だな。二つ返事で迎え入れる。ドカドカと数人の救急隊員が入室してくる。真っ先にベランダへ。
「入れるか?」
「あー、窓のカギ空いてますね」
「様子どうだ?」
「…………」
そんなやり取りをしていた。
確定だ。最悪だ。もう耐えられない。とりあえず外へ。この空気から少しでも離れたい。あの臭いはやはり死臭だったのだ。
外出する準備を整え玄関を開けると救急隊員と警官。トータルで10人はいただろうか。それとおそらく知らせを受けた老婆の子供夫婦。
目は合わせられない。逃げるようにエレベーターに飛び込み、馴染みの飲み屋へ。マスターに頭から塩を振ってもらう。
痛飲、暴飲。どちらでもいいが酒をがぶ飲みして酔いたかった。
3時間も飲んだだろうか。もう色々な処理は終わっているだろうとフラフラと帰路に。
エレベーターに乗り自分のフロアについた。扉が開く。臭いはどうだろう?
気がする、というのはもうあの臭いを覚えてしまったからだ。死臭。鼻につく。
これを書いている時点で昨晩の出来事。臭いの元である遺体は運び出されてもまだ部屋の掃除が始まっていないのかもしれない。
本当に漂っているんだろうか?それとも臭いを覚えてしまった脳が思い出させてるんだろうか?判断できない。それがとても嫌だ。
自分の部屋は締め切って、外部からの臭いなど侵入してこないはずが、鼻が覚えてるんだろうか。
ふとあの臭いがこみあげてくる。最悪だけれど老婆が末期この世に残した記録、記憶なのかもしれないと思うとそのこと自体に嫌悪感はない。
人は死んでもどうしようもなく記録をのこし、人の記憶に無理やり潜り込んでくる。そんなもんなんだろう。これまで経験したことのない不思議な感覚。
ただ自分だけで抱えるにはキツく辛い。かといってSNSで共有する話でもない。ということではてな匿名ダイアリー。
冥福を祈る。
まず「お気持ち表明文」というのは「数値的な議論や論理的な議論展開を期待しているにもかかわらず、求めていない意見や感想を述べてしまうレポートや論文」という意味で良い?
そういう意味なら、適切な(?) 国語教育のおかげなんじゃないかと思う。
例えば最近の新卒とか大学生が小学校低学年だった時の学習指導要領である平成20年の「国語科の教科の目標」は下記の通り記載がある。
国語を適切に表現し正確に理解する能力を育成し,伝え合う力を高めるとともに,思考力や想像力及び言語感覚を養い,国語に対する関心を深め国語を尊重する態度を育てる。
これだけ見ると立派なんだけど、日本の国語は道徳教育という絶対に外せない存在があって、学習指導要領の一番下にこんなことが書いてあるんだよね。
道徳との関連についての事項
国語による表現力と理解力を育成するとともに,人間と人間との関係の中で,互い
の立場や考えを尊重しながら言葉で伝え合う力を高めることは,学校の教育活動全体
で道徳教育を進めていく上で,基盤となるものである。また,思考力や想像力及び言
語感覚を養うことは,道徳的心情や道徳的判断力を養う基本になる。さらに,国語を
尊重する態度を育てることは,伝統と文化を尊重し,それらをはぐくんできた我が国
なお,3(2)には,教材選定の観点として,道徳性の育成に資する項目を国語科の
特質に応じて示している。
そして3(2) で説明される望ましい教材の観点っていうのは下記。
ア 国語に対する関心を高め,国語を尊重する態度を育てるのに役立つこと。
イ 伝え合う力,思考力や想像力及び言語感覚を養うのに役立つこと。
ウ 公正かつ適切に判断する能力や態度を育てるのに役立つこと。
エ 科学的,論理的な見方や考え方をする態度を育て,視野を広げるのに役立
つこと。
オ 生活を明るくし,強く正しく生きる意志を育てるのに役立つこと。
キ 自然を愛し,美しいものに感動する心を育てるのに役立つこと。
ク 我が国の伝統と文化に対する理解と愛情を育てるのに役立つこと。
ケ 日本人としての自覚をもって国を愛し,国家,社会の発展を願う態度を育
てるのに役立つこと。
一般的な生徒がこの学習目標を達成したかはさておき、この教材選定軸から選ばれたものは必然的に道徳の教材みたいになるんだよね。
そんでもって日本における「道徳」といえば儒教で、そして儒教的な考えってのは「年長者の考えが常に正しく、それに対して同意する」という日本人そのものみたいな考えじゃん?
変な話かもしれないけど、日本において国語教育において自由な議論とか自由な感想とかっていうのは存在しない。だって先生が常に正しいし、先生が気に入る提出物が評価されるし。学校教育において生徒の生殺与奪の権利を与えられてるのは担任教師でしょ?
お気持ち表明文はロジカルじゃないという言い方だけど、この学習指導要領の下なら、お気持ち表明文は十分ロジカルじゃない? だってそれ以外の答えは絶対に正解にならないように教材が選定されるんだから、理論的な正しさを議論するよりもさっさと媚びへつらう方が点数が高いに決まってる。おまけに中学とかは内申点がついてまわってくるから、もっと媚びへつらった答えを書く圧力がついてまわる。
テンプレを教えるのは良いが、そのテンプレがゴミだと害悪でしかない。正直、小学校の先生にロジカルな文書作成が出来るのか疑っている部分があるが、出来るというのであればそれをきちんと教えてほしい。
個人的に教師に教える能力が無いと疑ってるのは同意だけど、仮にロジカルな文書作成方法を教えたとして、生徒がロジカルな答えを書いてくるかは疑わしい。ディベートだってなんだって、年長者が知っていて、かつ正しい答えがない限り日本の授業では議論の対象にならなさそうだから。
それにディベートやロジカルなトピックを学習要領に入れたところで即座に「ロジカルで教師の受けがいい答案例」と銘打った教材が出回るのがオチじゃないかな。生徒はそれを読んで回答を書き、教師もそれを読んで回答を採点するみたいな…
【ビッグモーター】「店長に生殺与奪権を与える」朝礼で毎日…いびつな“企業風土“ 店長が「ぶっ殺すぞ!」と“罵倒LINE”も
それが上からの指示とは言ってないんだよな。
いや厳しいノルマじゃないでしょ。できないだけじゃん。
店長だったらパンツで出るな。背広でガチっと決められない時点でだめじゃんか。
実態が出なかったのはお前に問題があったからとしか言いようがない。
@user-sm5fb3tl7l
1 day ago
ビッグモーターで真面目に働いてきた社員の方には勇気を持って辞められて新しい職場を見つけて心機一転で再出発してほしいと切に願う🙏
確かに現場レベルの公務員は人手不足で質がおちてるんだけど、霞ヶ関の方はちょっと違うんだよね
そもそも金がほしいやつは霞ヶ関なんて金払いの悪いところには絶対に行かない今どき本省を志望するやつなんてやり甲斐しか見てないようなやつばっかりだよ
汚職に手を染めるやつはだいたい周りの圧力によるもので当然これ自体問題ではあるんだけど、これって個人の問題じゃなくて風土から変えないといけない問題だからやった奴だけ責めてもあんまり意味が無い
霞ヶ関に行って汚職であぶく銭なんか手にするより真面目に就活して民間行って堅実に働いた方が結果的には稼げるんだけど、この辺って霞ヶ関に行けるような層のいるレベルの大学に行かないとなかなかわからないかな
車屋やってるやつとか県内で有名だった球児がいつまで経ってもエラいとかの風土が全然なくて、
信号のない横断歩道で歩行者が待ってるシチュエーションで止まるドライバーがマジョリティで、
飲酒運転やる奴は頭狂ってるから刑務所にぶち込んでほしいという感覚が当たり前で、
こんな地方都市ってある?
「田舎でのグルメは砂漠の水」という表現が、東京しか知らない目線だということを明確に示している。
「お金さえ出せば全国の美味しいものが食べられる」と思っている。
各地の食文化って、まさに「文化」なの。その土地の歴史や風土、自然環境が食に反映されている。
パンが美味しい、お寿司が美味しい、魚が美味しい、うどんが美味しい…
それらは全部、その土地の人々の生活に根付いていて、豊かな文化につながっている。
逆に「お金を出せば何でも食べられる」(しかし味は本場に劣る)という東京の方が土着文化が貧困だと思うね。
増田の言い方を真似すると、「都内のグルメはスーパーマーケットで売ってる水」だとすると、「田舎でのグルメは砂漠の水」ではなく「田舎でのグルメは湧清水」だ。