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はてなキーワード: ノベルとは

2017-06-14

http://anond.hatelabo.jp/20170613190319

ライトに書いたノベルまさかそんなに売れるとは当時は書いた本人にもわからなかったんだから許してやれよ。そもそもファルコム側がそんなに目くじら立ててないんだから

2017-06-09

http://anond.hatelabo.jp/20170609192404

時間ループしたり異世界に転生したりっていうのは、歴史的に見れば全然ベタじゃないんだよね。

RPG共通体験になったりとか、ノベルゲームセーブロードループした経験ベースにないと理解できないものから一時的なはやりであるともベタであるとも思わない。

2017-05-23

PSnowに期待しすぎていた

私はデモンズソウルが好きだ。

ダークソウルがでて、bloodborneがでて、でもそれでも懐古主義者なのでデモンズソウルが至高だ。

ファントムとなって、ジェスチャーホストに敵意がないことを示し、ホストを助けるふりをする。

ホストはどんどん進んでいく、黒ファンに整備された道を。

そして、難所と呼ばれる所を超えたあたりでホストを倒す。もちろんジェスチャー煽りも入れる。

その後のことは私は観測できないが、きっと難所に詰まってソウルをロストすることだろう。

あぁ、これがたまらない。ダークソウルやbloodboerneではこれができない。

ダークソウルシリーズも、bloodborneもたくさんやった、トロフィーコンプもした、でも、それでもデモンズソウル

愚かな懐古主義。わかっていても、やはりこれからさき何があっても「デモンズソウルリメイクを作って欲しい」と言い続けるだろう。

 

そんな時代にも終わりがくる。

初代PS3が壊れて薄型が壊れて、ついに3代目も壊れたしまった。

いきなりの出費。型落ちしたといっても、中古だとしても最低15000円程度はする。

そこで思い出すPSnow。

ソフト一覧をみる。

あった、デモンズソウルだ。

7日間のトライアル期間がある。本来は月額2,500円するから7ヶ月で中古PS3を上回りはするが、ハード故障永遠にグッバイできる。

PCからも出来る上に、これから先、PS5がでてもPSnowは対応だろう。

ということで、早速PSnowを開始。

 

結果としては、やはりラグはあった。

当然、デモンズソウルはそんなにシビア操作が求められるゲームでもないし、デモンズソウルをやりこんでいるとパリィタイミングなんて見てるんじゃなくて感じているので無問題なのだが、ゲームを進められない事は無いけど、操作にかなりの違和感

試しに、他のゲームをやってみる。ソニックアドベンチャー2をやるとその操作ラグはハッキリと実感できるものになっている。

仕組み上、ラグがでないことはないと思っていたが、PSnowユーザーは「ラグ感じない」と言っていたのであまりにも過剰に期待しすぎていた。

私はそっと、中古PS3ネットポチるのであった。

 

トライアル期間があるので試してみるといい。

多分、操作ラグ関係ないノベルゲームRPGなんかだと全然いいとおもう。

でも、アクションゲームはやめておけ。

とりあえず残りの日数はかねてからやってみたかったドリームクラブをして過ごすことにする。

2017-05-21

ライトノベルレーベルノベルゼロ」の異世界転生禁止についてその背景を説明する

以下の記事が発端となってノベルゼロのことが多少の話題になっている。

ラノベコンテストで「異世界転生NG」の縛り広がる ネット民「これは朗報」と歓迎 | キャリコネニュース

だが、どうも事情をよく知らないまま反応している人が多いようだ。

かくいう私も浅学非才の身ではあるが、せめて最低限の解説をしておきたい。

ノベルゼロは「30代男性向け」を標榜し「硬派」な作品志向しているライトノベルレーベルである

レーベルコンセプトは、「大人生き様」です。

強大な敵に対し強く在りたい。逆境を打開したい。

社会に抗い、誰にも恥じない生き様を見せたい――。

大人の男であれば誰もが求める「逆転感」を持つ痛快な物語を描き、提供する。

「格好いい大人生き様」をレーベルの唯一のテーマ矜持します。

大人の男で硬派気取りかよ…」といった話は措いて、このようにコンセプトのはっきりしたレーベルが、コンセプトに応じたコンテストを開催しただけである、ということは念頭に置いていただきたい。

また、ノベルゼロ編集担当していると思われるメディアファクトリーは、少年向けのラノベレーベルMF文庫J)やWeb小説書籍化単行本レーベルMFブックス)も抱えており、ノベルゼロのコンセプトはそれらとの住み分けの結果にすぎない。

話の対象安易に拡大して「そっかーライトノベル業界も異世界転生に飽き飽きしてるのかー」などと言えるようなものではない。

新人賞」ではなく「コンテスト」であり「異世界転生以外」はお題にすぎない

NOVEL 0がついにコンテストを開催します! 成人男性主人公にした、「今の大人が読みたい!」と思う小説を広く募集いたします! 題材は「異世界転生」以外であればなんでもあり! 時代舞台も内容もオールジャンルOKです!

https://kakuyomu.jp/contests/novel0_contest

新人賞」であれば、そのレギュレーションレーベル精神性を表しているとみなされることも多いが、「コンテスト」ならばその限りではなく、むしろ募集ジャンル制限はつきものである

また、「大人が読みたい小説を成人男性・異世界転生以外に限定してしまうのはいかがなものか」という声もあるが、今回の募集内容はあくまでこのコンテストに限ったものだと受け取ったほうがよい。

たとえば今後、ノベルゼロから世界転生ファンタジー刊行されたとしても、私は驚かない(ちなみに転生でない異世界ファンタジーは創刊当初から刊行されている)。

さらに付け加えれば、ノベルゼロにはこれまで「新人賞」がなかったので、「異世界転生がたくさん応募されてきたか制限したのだろう」といったもの邪推である

カクヨム」「なろう」との共催であるが故に「異世界転生」を禁止するということ

今回の「大人が読みたいエンタメ小説コンテスト」はカクヨムとの共催、以前に「異世界転生禁止」したことで話題になった文学フリマ短編小説賞は「小説家になろう」との共催である

小説投稿サイト内で開催されるコンテストは近年増えているが、それらは「既に投稿されている作品コンテスト用のタグを付けるだけで応募完了」という形式であることが多い。

そのため、ある程度の制限を設けなければ、そのサイト流行しているジャンル――たとえば異世界転生系――に偏ってしまうことは否めないだろう。

また繰り返しになるが、これらは「場」となるノベルゼロ文学フリマのコンセプトに応じて募集の内容を変えているだけであり、決して「業界全体の傾向」として語ることができるような話ではない。

実際、異世界転生ありのコンテストも、やはり多く開催されているのである

ラノベ業界は異世界転生を禁止しなければならないほどの状況にはない

ライトノベルレーベル現在でも異世界転生以外の作品を潤沢に供給している。

https://dengekibunko.jp/newreleases/

http://www.fujimishobo.co.jp/novel/fantasia.php

http://sneakerbunko.jp/release/index.php

また新人賞受賞作品も異世界転生に偏っているわけではない。

http://dengekitaisho.jp/special/

http://fantasiataisho-sp.com

http://sneakerbunko.jp/special/rookieaward2017win/index.php

そもそもから、何かが流行するたびに新人賞にそのフォロワーが大挙してやってくる、といった話はよくされるものであり、そうした際にもわざわざ規約禁止するようなことにはなっていない。

結論

世界転生に飽き飽きしているというなら、あん記事に乗っかって文句を垂れるだけでなく、異世界転生以外のラノベを買え! たくさん出てるから

「異世界転生」への偏見についても反論たかったが、果てしなく脱線していくのでここで筆を置く。

2017-05-17

http://anond.hatelabo.jp/20170517121806

洋物ノベルゲーやってたら

日本アニメ好きな影響で、友人の名前に-kunや-chanをつけて呼びたがる」というキャラが出てきて

主人公が「そのkunはやめてくれ」と頼むシーンがあった

http://blog.seesaa.jp/tb/449936674

純真無垢、天真爛漫、というキャラ付は、「ギャルゲー」だと割と早く「痛いキャラ」化してる

キャラ差別化エスカレートしていった結果、純真無垢さは「無知」「世間知らず」を経由して「世間離れ」と一体化した

たぶん忘れてるだろうが90年代後半は語尾に「りゅん」とかつけるキャラ流行った

 

いわゆる葉鍵は、ギャルゲーエキセントリック語尾祭りが華々しく打ち上げられた後

売上的には徐々に落ち込んでいく時期に差しかかった頃に流行が本格化(発売自体もっと前)

コンシューマーギャルゲーも食っていくのが難しくなり、複雑な好感度システム人件費かかりそうな恋愛ゲームから

シナリオだけ書いとけばとりあえず体裁がつく」システム互換で量産可能ノベルゲーの時代

 

今の視点だとギャルゲープロトタイプみたいに言われがちな葉鍵だが

出た当時はほぼインディーズに近い安い作りのエロゲー

シナリオも、それまでの売れに売れてた有名エロゲーギャルゲーアレンジパロディ位置づけになる

(「To Heart」は「同級生」の超廉価エコノミーゲームシステムだし)

 

鍵は特にパロディの色合いが濃く

既存エロゲーギャルゲーキャラ皮肉り、過剰な方向にエスカレートさせてキャラ造形してった

ONEの頃はアリスソフトシナリオとあまり変わらなかったと言ったら信じてもらえるだろうか

「天真爛漫な痛いキャラが人気だというなら、本当に知恵おくれ、障害のあるのキャラにしちゃる」という、けっこう毒の多いシナリオだったのである

当時の鍵の賛否両論には、この「既存ギャルゲーの感動的なヒロインを毒のある方向に皮肉る」という内容に対する

「俺の感動したシナリオバカにしやがって」との口に出せない反発もあったりする

 

事情特殊なのは、鍵がそういうパロディ的な面を評価される(エロゲーシナリオパロディ成分が多いのは当たり前)以上に

「感動的で泣ける、本格的な恋愛シナリオ」として評価されてしまい、ジャンル客を超えて反応が広がったことだろうか

言動が痛いヒロインは本当に精神に色々と問題がある」という手法ギャルゲーの本流に取り込まれ、当り前になった

ever17についていえば、KIDは元々はノベルではない恋愛ゲームで色々と作っていたのが売れなくなり

ノベルゲームという廉価な仕組みに乗りかえたという流れがあって

コンシューマーギャルゲーの痛いキャラノベルゲーの痛いキャラの両方の系譜を拾ってる上に

メインシナリオライター文章自体がしばしばエキセントリックなので、ユーザー時代感覚や年齢とはあまり関係なく

普遍的に痛いと言って構わない

2017-05-06

急募スマホゲー情報募集【お礼なし】【善意や気まぐれを当てにしてます

・明確なゲームクリアあり(余韻を楽しむ程度の裏ステージ可)

無料広告可/必須でない程度の時短アイテム可/有料ガチャ不可)

ゲーム性あり(ストーリー性が高い場合放置型やノベルゲー等も可)

対応機種アンドロイドスマホ向けブラウザゲー可)

クリアまでの予想プレイ時間100h以内(ながらプレイでのレベリング等を含む場合は200hまで可)

・スタミナ待ち等のプレイ期間1ヶ月以内(納得のボリューム場合は2ヶ月以内まで可)

自分プレイして「こいつぁ超面白いぜ!人に薦めたい!」と思ったもの

上記の条件を満たしたスマホゲーの情報募集します。

ブログ等への転載目的ではなく純粋自分が遊ぶ目的です。

もしどこかのブログ等が集まった情報丸コピしているのを見つけたら、そのブログ等を叩くのに自分も参加します。

2017-05-01

[]5月1日

○朝食:ヨーグルト

○昼食:あさりご飯、梅干しおにぎり

○夕食:冷やしラーメンスガキヤ)、和風チキンサンドケンチキ

調子

はややー。

お仕事適当にこなした。

一件、再現性がよくわからないバグがあったんだけど、ある程度当たりをログを仕込んで何十回と実行してログを見て見たらビンゴ

こういう当たりをつける作業は割と得意分野で、よく頼られるので、今回も無事バグ修正できてよかったはややー。

明日仕事行けば、五連休はややーなので、何をしようかを今日は考えてた。

まずは、ここ最近ずーっとプレイしているポケとるをいい加減ケリをつけよう。

次の○で詳しく書くけど、久々に課金もしたので、目標目指して頑張る。

それと、据え置きのフルプライスゲームを一本クリアしよう、recoreかトゥームレイダー辺りかなあ。

あと、ノベルゲームも一本ぐらいプレイしたいけど、さすがにこれは無理かなあ。

レイジングループって作品がすごく評判がいいので、プレイしたいけど、五連休じゃさすがにこれだけの遊びを詰め込むのは難しそうだ。

3DS

ポケとる

・日替わりポケモン捕獲

・ホウセキ解禁とアイテム全使いでマギアナ捕獲

・メインステージを491「エレザード」倒すところまで攻略

ホウセキ還元キャンペーンにつられて、今月は多めに課金してみた。

これを機会に、一気に攻略して、目標の悪ポケ全捕獲を目指そう。

残るは、ドンカラスヘイガニシザリガーの三匹で、未解禁のアローラポケを待つのみなので、まずはシザリガーまでメインステージを進めて、Sランク取りをやっていく感じかな、頑張るぞいや。

(ちなみに、解禁済のアローラポケはニャビーニャヒートの二匹、未解禁のアローラポケは、ニャース(A)、ペルシアン(A)、ベトベター(A)、ベトベトン(A)、コラッタ(A)、ラッタ(A)、ガオガエンアクジキング

iPhone

ポケモンコマスター

ログボのみ。

2017-04-08

http://anond.hatelabo.jp/20170408132748

それスマホコンシューマかの問題じゃなくて、RPGノベルゲーかの問題じゃね?

FGOは公式宣言しているとおりRPG

RPGで(ボス以外の)戦闘レベル上げが作業なのはドラクエ1の昔から同じだ

俺はRPG好きだからFGOでこつこつ育成してパーティを強くするのも楽しいけど

(追記)

ていうかEXTRAもRPGじゃん…

あの戦闘に比べたらまだFGOの方が戦略性あるわ

2017-03-31

http://anond.hatelabo.jp/20170331130718

時間に余裕があってノベルゲーに慣れているなら原作ゲーム、そうでないならアニメかな。

本編

stay night(まあこれは必須

ファンディスク

hollow ataraxia(やっとくと楽しい

派生ゲーム

grand order(スパロボみたいなもの

extra(fateペルソナ3

二次創作小説(全体的に後回しでいい)

zero

apocrypha

prototype

strange fake

...

二次創作漫画

プリズマ☆イリヤおやつ感覚で)

このあたりがFateシリーズの主だったところだが、

恐ろしいことに奈須きのこ作品世界設定がすべて繋がっているので、

本当にハマったら「月姫」や「魔法使いの夜」もやらないといけなくなるのだ。

個人的オススメするのは「空の境界」だ。

原作小説でも劇場版でもいいが、短いうえに奈須きのこ世界がぎゅっと凝縮されている。

2017-03-26

アニメRewrite見終わったぜ

全く意味が分からなかった。

1期の頃にどうせ萌えアニメだしと適当に見てたのが悪かったのか全体的になんのこっちゃと。

最後の1周以外は月でやっていたシミュレーションで、そのシミュレーションの結果人類が生き残る方法としてセカイ系オチにたどり着いたって事までは理解できたんだが……それでどこに感動したり興奮したりすれば良いんだ……。

ヒロインロリになったでヒャッホイ!

篝ちゃんが長髪になったぜヒャッホイ!

とかでいいのか?

ストーリー部分ですげーって思える部分とか泣ける部分とか無かったんだが……。

このアニメ本当にどうやって見ればよかったんだ……。

今見てる他のアニメだとカオスチャイルドも同じような感じだ……。

何なの最近ノベルゲー原作原作やってない人はネタバレだけ食らって楽しめないようになってるの?

原作を買わずアニメだけ見て楽しもうとした気持ちは思い上がりだったのか?

何だったんだ……本当に……なぜ俺はこんな無駄時間を……

2017-03-20

ノベルゲーが衰退したのは長すぎるから

小説 10時間 1000円

ラノベ 5時間 700円

ノベルゲー 50時間 8000

ちょっとちょっとノベルゲーだけ長過ぎませーん

ありえないでしょーーーー

それでそのノベルゲー1個クリアした満足度ラノベ10巻や小説5冊に匹敵するのかって言うとちょっとね。

ラノベ5巻ぐらいには匹敵すると言われましてもそれ時間コスパ半分じゃんっていうね。

そりゃ廃れますわー。

2017-02-28

今は昔、エロゲ伝奇ジャンル流行りけり

伝奇』とは「普通には起きようもない話」が辞書的な定義みたい。

ただ、コレだと異様に範囲が広くなってしまう。


エロゲでいうとこのちょいファンタジー要素のある鍵作品伝奇に入るか? の回答は厳密にはYesなんだろうけど

世の人が伝奇と聞いて期待するタイプの話じゃないと思う。

奇の部分をメインに語ってる訳じゃないし。

要は「それまでの日常に、非現実的な非日常が持ち込まれる話」みたいな定義なのかもしれない。

たぶん夢枕貘とかの「伝奇バイオレンス小説」が流行ったあたりからイメージが変わってきたんだろうけど、「竹取物語」とか「日本霊異記」とか、そういうのが本来伝奇ですな。

ホラー的なものもあるけど、もっと広い意味での「空想物語」っつうか。

全然違うとか言い切られると、ちょっと悲しい感じ。

ついでに英語でいうとromanceなんだけど、こっちはこっちでまた意味が変っちゃってる。

【1】伝説伝承神話など)あるいは、伝説上の存在魑魅魍魎の類、鬼とか)をストーリーに絡める

【2】非日常日常への侵蝕

というのがおおざっぱな伝奇物の定義かなあ?

2.が分かりづらいかもしれないけど。なんていうか、気がついたら異世界に 片足突っ込んでいたという感覚自分が正しいと信じていたものが実はそうではないかもしれないという感じを登場人物が抱くといったら少しはわかりやすいかな。

伝奇エロゲーには人ならざる者が出てくるゲーム結構あるけど、 周りの人間があっさりとそれを受け入れていて、2.の感じが出てないのは伝奇とは違うかもしれない


■『伝奇

gooネット辞書あたりで引くと「怪奇幻想的な物語」とかナメた反応が出る。

これを言葉通り捉えてしまっては頭に述べたように本当に何でもアリになってしまうので少し、伝奇モノの歴史

語っちゃおう。


そも、伝奇というジャンル開祖としてよく挙げられるのは半村良です。

70年代のことですね。

無論、国枝史郎等の先達があってはじめて彼が浮かび上がるわけですが、

それまで単に荒唐無稽物語として埋もれていた伝奇というジャンル復興し、

現在地位にまで導いたのは間違いなく彼でしょう。

HMにおけるブラックサバスみたいな存在なのです。(ちょっと違うか)

半村の作品神話伝説伝承等をベースにして、

そこに科学的な(というよりSF的な)メスを入れることをその切り口としています

石の血脈」等の作品が持つ一連の流れ、

現代に起こる怪事件を、神話伝説にその因を求め、解決していく」というものが、

現代伝奇作品ベーシックスタイルであるといえるでしょう。

YU-NOなんかにも通じるスタイルです。

もっともあれはワイドスクリーンバロック的な造りをしているので、伝奇の枠に入るとは思っていませんが)

その、半村の引いたレールの上に乗ってきた後続者たちが荒巻義雄、志望田景樹、谷恒生といった人々です。

彼らはそれまで活躍していたそれぞれのジャンル

推理小説であったり、冒険小説であったりする色を添えて、独自作品作りました

伝奇が半村一人のものではなく、一つのジャンルとして成長を遂げた瞬間です。

80年代に入って、伝奇は大きな変革の時を迎えます

二人の偉大な作家が流れを大河に変えてしまったのです。

それこそが、夢枕獏菊地秀行です。

前者が格闘技の要素を、後者がスプラッタホラーの要素をぶちこむことで生まれ

伝奇バイオレンス」というジャンルは凄まじいまでの人気を誇りました。

おどろおどろしくも官能的な美女の絵で彩られたノベルズの表紙に、まだ小学生だった私は、

バンパイアハンターDの人の本だけどエッチな表紙すぎて買えないよぅ」とか思ったものでした。

数多くのフォロワーを生み、まさしく時代の寵児となった伝奇バイオレンスですが、

蜜月は駆け足で過ぎてゆくこととなります

80年代後半の黄金期を最後に、ノベルス界王者椅子ミステリ仮想戦記ものに譲ったばかりでなく、

小説ジャンルとしても大きく衰退していきます

幾つか理由はありますが、一つには伝奇バイオレンスだった筈の作風

バイオレンスの側に大きく傾倒してしまったことが言えるでしょう。

殊にセックス描写等に関しては、ポルノ同然の有様であったといえます

伝奇的な設定の妙にしたところでオカルティックな、とってつけたような設定をもってこなされ、

粗製乱造がなされていったのです。

まあジャンル全体の質が低下してしまったことで、ブーム終焉が訪れるのはやむをえなかったのでしょう。

さて、こうして伝奇モノは数ある中の一ジャンルに帰ってゆくのですが、

多くの人々にその遺伝子を残すことには成功しました。

エロゲーライターにおいてもそれは同様で、「痕」の高橋龍也なんかの(エロゲーにおける)先達は、

間違いなく彼らの血を引いていると言えるのではないでしょうか。

その後については別に私が筆を費やす必要はないでしょう。

これを読んでくれている皆さんの方が詳しいだろうと思います

ここまで言って結局私が何を言いたいのかというと、一つには伝奇歴史を紐解いて分かるように、

このジャンルはあらゆる別ジャンルのもの化学変化を簡単に起こすということです。

名称統一されていなかったの自体その顕著な例でしょう。

伝奇バイオレンス」「伝奇ホラー」、「伝奇推理」などなど。

エロゲーにおいてもやはりそうで、因をクトゥルフ等に求めるものは「伝奇ホラー」、

さっきから板違いっちゃ板違いで扱いにくい痕なんかは「伝奇SF」に本来ならカテゴライズされるものでしょう。

まり定義づけを行うのが本当に難しい。

そういう意味では寧ろ物語構造の方にその特色が強いジャンルだとも言えます

ま、個人としては「伝奇バイオレンス」だとか「伝奇SF」だとかいった「伝奇○○」と続くかどうかで

ある程度は判別可能かもなぁと思ったりもします。

竹取物語」とか「日本霊異記」のような太古の伝奇現代伝奇とは別物として考えた方がいいのかもしれないと思いつつおわり。

2017-02-02

ソシャゲをやらないクオリアちゃん

ソシャゲは好きですか? ぼくは好きです

ソシャゲライター クオリアちゃん ―恋とシナリオ報酬を―』というラノベが出た。現役ソシャゲライター下村氏による、ソシャゲ業界舞台にしたラブコメ、というと。

ソシャゲ大好きなヒロインと、ヒロインに憧れる主人公が、時に苦難にぶちあたりつつも、ソシャゲへの愛と希望を胸に頑張る話……と思うだろうが、実のところは違う。ヒロインソシャゲを愛していない。ソシャゲシナリオライティングの参考になるといった感想が見られるが、ほとんど参考にならない。

こんなことを言うと、ひねくれたやつだと思われるかもしれないが、まぁ話を聞いて欲しい。

コスプレクオリアちゃん

嫌な予感がしたのは、冒頭からだ。

ヒロイン仕事の際は、キャラに入るためにコスプレをするコスプレイヤーである。その両親もコスプレイヤーだったのだが、かつて真夏コミケで暑苦しいコスプレを無理にやった結果、熱射病で死んだという設定が明かされる。

実際にそんなことがあったら、コミケの存続が危ぶまれる大危機である。少なくともコスプレ禁止か、または、大幅な規則改定がもたらされるだろう。警察も、コミケスタッフも、コスプレイヤーも巻き込んだ、大迷惑である

ブラックな笑いとか、ギャグ強めの話とかならいいんだが、これが「自分のやりたいことをやりきった人達」の「ちょっといい話」として語られてるんだよね。

正直、ここで危ない、と、思った。

ギャルゲクオリアちゃん

クオリアちゃん」の作中に登場するソシャゲは、多くのヒロインがいて、共通ルートヒロイン個別ルートヒロインエンディングなどが存在する。主人公は、業界の先輩であるヒロインと共に、シナリオを書いていくのだが。

これは、PCコンシュマーギャルゲ((ノベルゲームとも。ソシャゲでもギャル攻略する系のギャルゲは多いが、以下、ギャルゲと言った場合、パッケージソフトのもの限定する。))のフォーマットであって、今、主流の(例えば下村氏が担当しているチェインクロニクルなどの)ソシャゲシナリオとは、まるっきりかけ離れている。

これの何が問題なのか?

たとえば、コンシュマーギャルゲー場合、お客はまずお金を払い、お金に見合う内容を求めるので、ある程度、じっくりプレイしてもらえることが前提になる。一方で、ソシャゲ場合、試しにダウンロードして、ちょっと遊んで、ほとんどはそのまま止めるのが普通である。じっくりプレイする意志のないお客さんを、どううまく引き留めて、プレイを続けさせ、課金に繋げるかが前提になる。

当然、シナリオ方法論も全く異なってくる。

伏線を張り巡らせたストーリーで満足感を出すコンシュマーギャルゲに対し、ソシャゲシナリオは、短い独立したエピソードを増やして、キャラクターの魅力を立てる、といったものが多い。また、たいていのソシャゲRPG的な戦闘・成長システムがあり、それとの兼ね合いもある。

ソシャゲシナリオ面白くするには色々な方法論はあるが、つきつめていえば、「どうやって課金に結びつけるか」ということになる。だが、作中では、主人公達がシナリオを書いているソシャゲが、どんなゲームシステムで、どんな課金方式なのかがさっぱりわからない。

作中のヒロインも「ギャルゲだとこうする」「ギャルゲだとこうだが……」といったアドバイスに終始している。

そして、一番驚きの事実は、ヒロインが、ソシャゲプレイしていないことだ。

ソシャゲクオリアちゃん

そう、この作品において、ヒロインは、ソシャゲを全くプレイしていない。

ヒロインは、ソシャゲライティングなどを専業にしているので、ド貧乏であり、携帯なんかとても持てないのだ(シナリオ作成メール送受信は、両親の形見PCでやっている)。

なので、自分仕事しているソシャゲも、実際にプレイしてないし、ゲームシステムもよくわかってない。そんな人間が、作中で「ソシャゲシナリオの書き方」を教えているのである

正直、作者の正気を疑う。

ギャルゲソシャゲ

本作のヒロインが、なぜ、ソシャゲライターをしているかきっかけは、両親がギャルゲーマーで、両親のPCで、そうしたゲームに触れたから、というものだった。ソシャゲとの出会いソシャゲプレイした感動などの描写は……特にない。

ギャルゲ好きの両親に育てられたギャルゲ好きのヒロインが、ギャルゲ文法で、ソシャゲを書いている(事実主人公に教えたシナリオの書き方は、両親が言っていたギャルゲテクニックだと明かされる)。

一体、なんでこんなことになってしまったのか。

ソシャゲというのは、まだ出来て日が浅い。故に生粋ソシャゲライターというのは、まだほとんどいないはずである。たいていは、他の業界からの出向組、特にギャルゲ出身ライターは多い。で、こうしたギャルゲ関係者の中には、ソシャゲを、ボリュームが少なく、内容の薄い、くだらないものだと見下しがちな部分がある。

本作も、そういう世界観の中で書かれているとすると、残念ながら非常に辻褄が合う。

ラノベクオリアちゃん

業界話をさっぴいて、一冊のラノベとして見た場合も、本作の面白い点は山のようにあるのだが(無駄異能力がいっぱい出てくるとか)、それは、他の人に譲る。

興味があったら手にとってほしい。

https://www.amazon.co.jp/dp/B01N334XBG/

2017-01-26

小説ノベルゲームで感動したい

でも面倒くさい。

すっごい面倒くさい。

つうかたらたら文章読んでる時間ねえ。

本来は味わうのに50時間かかる物語10分で脳に流し込む装置とか生まれねーかな。

2017-01-11

http://anond.hatelabo.jp/20170111080920

まだ総数30程度では気にならないけど、

コミックノベルが別れていると嬉しいかも。

エロサイト作った

正月三が日に新しくエロサイトを作ったので良かったら利用してね。

大人のためのKindleUnlimited:http://otona-kindle.pecori.jp/

---

### 追記:2017/01/11 11:26

  1. コミックノベルジャンル分けを行いました
  2. 簡易年齢確認を設置しました

2017-01-10

[]2017/01/09

年末年始は絵かきたいなーとかぼんやり思ってたけど結局ゲームして終わった

一日だけ初詣この世界の片隅にをみに外出したくらい

以下vitaゲーム日記

ディスガイア3R

番外編とかラズベリルとか終わらせてトラペ100Fまで育てて一人分だけ複製してバール倒せた

もう新しいイベントあるわけじゃないか修羅とか裏面まではしなくていいか

3ヶ月で1234と一気にやってきたけど、

ストーリーは1>4>3>2

キャラ1>3=4>2

って感じかな

2は前科システムが悪い

あれのせいで最初からやり込む気になれなかった

ネットハイ

2ヶ月以上積みゲーしてたけどよーやく終わらせた

ほんとあっさりだったな

でもダンガンロンパとか逆転裁判ほどのゲーム性がなくて、あまりにもゲームとしてはしょぼすぎた

UIデザインとかは結構きがきいててよかったと思うけど

シルの件は野崎まどのknowかよと思った

うーん主人公がもろにグレンラガン兄貴だしなー

女の子さわりイベントも、キャラが変わる前のお姫様なり俺妹っぽいキャラの方でやりたかったなあ

素になった後のもっさい全然萌えないキャラでおさわりやってもぶっちゃけ微妙

地球防衛軍V2

PS2で12プレイ済み

vita3Pプレイ済み

ペイルウイング最後までいってみた

改めてやると無駄にだらだらしててイマイチだな

リメイクの出来もあんまよくないし

アマガミ

結局プロローグで止まっちゃってるな

ノベルゲーをやるきになれなかった

イース

プロローグの船の中ではあまりにも移動とカメラワークがクソすぎて、この調子で移動とかバトルやるならクソゲーだと思ってたけど、

プロローグときだけだったからよかった

めっちゃ冒険してて、うおおおおおってなる

ふつーのまちとだんじょんのRPGってイメージしかなかったからこんなのもできるんだすげーってなった

無人島物語

ラクシャが傲慢貴族に犯される薄い本キボンヌ

セルセタはやってないけどすげーなー

背景がんばったらフルボイスできなくなったらしいけどもうほんと大正解だよ

イースに期待してんのはそこじゃねーから

ランスと一緒だわ

ラクシャのケツのスクリーンショットとりまくってしまった

あとで見返してもなんとも思わないやつだわたぶんこれ

プレイしながらズームしてにやにやするのが楽しい

まだ2章だけどめっちゃボリュームあるみたいだし、セールで買えてほんとおとくだった

ダンガンロンパ出るけどネタバレされる前にプレイしたいなー

P5はネタバレみちゃったけどようやく頭から消えてくれた

2016-12-31

http://anond.hatelabo.jp/20161231042632

シチュだけど女王蜂どうよ?

こういうネタ話せる相手の見極めなんて出来るわけねーんだよな

私も陵辱ばっかで飢えてるからそろそろ新しいのに目覚めたいところ

ノベルもとってみようかしら

2016-12-20

dlsiteのを抜粋しても意味いか

http://anond.hatelabo.jp/20161219215952

これについて。

コピペ部分が意図的かは不明だがトップページから抜粋しかなく、肝心の「陵辱 (26447) 」「レイプ (15956) 」が抜けてるし。これは流石に手落ちすぎる。

コピペで一位の「巨乳/爆乳 (24682)」より「陵辱 (26447) 」の方が多いぞ。超マジョリティデジタル同人は中身がわからないままで買うので、宣伝でわかりやすい陵辱などが強く、ラブラブ系はあまり売れない傾向がある。

また、dlsiteはそもそもデジタル同人というちょっと特殊な界隈でありマンガマイノリティなので、データとしてかなり偏っている気がする。マンガCG集とRPGも音声作品も全部同じ枠だし、十年以上の作品数の総計なので最近データではないし。

あとDMMとも売れ筋が明確に違う。DMMの方が人妻とかリアル寄りで触手とかはdlsiteの方が強い。

デジタル同人について軽く言っておくと、アナログ作品と違い実物を部屋に隠す必要がないので、世間の目を憚る性癖にいきやすくなる傾向があるかもしれない。作品形式は、白黒マンガではなくカラーCG集+簡単ノベル形式が基本。細かい描写より豊富プレイバリエーションを見せるのが特徴。だからストーリー展開にマンガほどの技術がいらず、シチュエーションと絵が強いタイプ作品作りになる。あと、眼鏡とかおしっことかはマイナス要素と思われているフシがある。

それとデジタル同人メディ倫なので修正が紙媒体全然違う。排泄物猟奇系の切断面も修正必要だし、ロリ系のキーワードとかランドセル修正必要

さらに細かいことを言うと、dlsiteユーザー20-40代サラリーマン対象という感じで、アニメとかゲームにこだわるオタク向けではない感じで、二次創作はあまり売れない。ただセーラームーンとかの古い作品自分の子供が見てるであろうプリキュアが売れたりはしている。あとエロRPGの売上がやたら高く、エロADVはそうでもない(同人企業のものは売れる)。触手ふたなりや人体改造などの特殊性癖もある程度売れる。ユーザー自分子供の頃アニメゲームにハマっていたが現在進行形ではそこまで興味がない、特殊性癖寄りの人って感じか。

DMMデジタル同人AVユーザーとかなり被っているので、触手ふたなりなどの特殊ファンタシー性癖はあまり売れない。催眠系のわかりやすファンタシーは売れる。あとサイト方針ロリ系に特に厳しく、作品名にすら修正が入るし、一覧ページにサムネが表示されなかったりもする。あと獣姦禁止。ただ角をつけてファンタシー動物にすれば大丈夫

とまあ、こんな感じか。普通デジタル同人作者は両方のサイトで売るので、上記は基本的ユーザーの違い。

デジタル同人の有名二大サイトでも売れ筋に差はあるので、数あるエロ界隈の中からdlsiteひとつだけ取り出しても意味はないかと。なんだかんだ、レイプファンタシーはdlsiteDMMどちらのサイトも人気が高い。

まあ、性癖差別するなんてのは思想統制なんだから、みんな自分性癖には素直になればいいと思うよ!

[][]買った・プロローグクリア

DL版がセイレンアニメ記念セールで安くなってたから昨日買ってはじめた

プレイ

裏表のない素敵な人ですくらいの名台詞があるのは知ってる程度

OPタイトル画面で待ってたらなんか始まるかと思ったけど何も始まらなくてちょっとがっかり

しかし久しぶりにこてこてのテンプレギャルゲをやってる感じがするw

さえない主人公とやたら気のいい男友達・・・

口パクと外の台詞ときに白い息のアニメが一瞬でるのが地味にいい

主人公名前自分名前にした

でも主人公の人のよさ、もしくはゲスさのなさが台詞からにじみでてて、嫌悪感はないけどこれ俺じゃねーな・・・俺には無理・・・みたいに思って微妙気持ちになった

ひぐらしとかセカンノベルみたいなTipsっぽい感じのやつが最初に表示されたりして、ただの選択肢だけのADVとはちょっと違うなと思った

PSストアでウィッチャー3もセールしてて買おうかまよったけど、

ハード持ってなくて買う予定もないPS4ソフトよりも、

持ってるvitaアマガミをやってたほうがいい気がするから買うのやめた

セールで安いといわれるととりあえず買っとけと考えてしま貧乏性なおしたいからそのリハビリのいっかん

閑話休題

ちょこちょこやってくかな

まだネットハイも終わってないし

とりあえずだれからいくか・・・

水泳部の子かなー

2016-12-18

ポータブック買って一週間の感想とか

発売当時9万くらいで目玉が飛び出たポータブック、11月に2万円台に値下がって自分クリスマスプレゼントで買ってしまった。買ったは良いけど殆ど二世代前のレッツノートばっかり使ってる、かわいそう。。。

 一週間使ってみた感想レッツノートとは違ってカバンに入れてもかさばらないし、レッツノートキーボードと同じ感じで打ちやすい。でもトラックパッドが無いしポインターは使いにくいから青葉マウス必須かも。ヨドバシでお値段は2万ちょっとで3000ポイント付くからエレコムの小型マウスCAPCLIP買ってみたけどこれがまた相性が良い、クリップ付きだからそっとカバンに仕込めるし充電はUSBからポータブック共々移動中にモバブで充電できる。外回りちょっとした休憩に喫茶店PC開けるねやったね。

 画面は昔のUMPCを思い出すレベルの粗さだけど文字打つだけなら許容範囲レベルゲームやるとか動画ガッツリ見るとかだったら他のノートPCへどうぞ。

ゲーム出来ないワケじゃなくてeloneとかシルヴィちゃんなでなでするならこれでも十分だった、2Dゲーとかノベルゲーは大丈夫画面粗いけど。

ワードパット文字打ちながらバックで音楽流して時々ついった見るって使い方してるけどマシンパワー的には余裕、ゲームしながらついったはちょっとつらい。

買って一週間でまだ買ったままだからネットで出回ってる軽量化とかアプリ導入して使いやすくしたさ。

2016-12-17

オカン視聴者選民感は異常

オカルティック・ナイン視聴者がすごいと言うより、選民感を感じさせる作りになっているなと感じる。

シュタゲもそうだったが、まず最初キャラ造形でふるいにかける。どんな人がふるいにかけられるかというと、偏屈で器の小さい人だ。煽るような表現をして申し訳ないけど、まさしくそう思うのだから我慢して欲しい。オタクにはそういう人が多いだろうから、1話切りする人が相当いただろう。

典型的なふるいだなと思ったのが、ネットスラングを多用するキャラがいること。ネットスラング日常的に触れていて、ネタ理解できる人のうち、反応は2つに分かれる。

「あーハイハイ、クッサ、そういうのマジ勘弁」みたいに受け取る人と

「あーあるよね、そういう人もいるよねウフフ」みたいに受け取る人。

前者は、どちらかというと本当にコアなネット文化理解者というよりは、にわか感がある人に多い気がする。例えば、にわかファンがよりにわかファンを叩く光景と同じ原理が働くのだろう。つまりは、自分理解であることを自負したいから、他人理解表現することを脅威と感じたり陳腐に感じたりする。肥大した自我を守るために他者矮小化するのだ。もしくは、自分では同族と思っていないかもしれないが、同族嫌悪感情。いずれにしても、器の小さい人間のすることだ。

本当に理解が深い人は、他人表現についてもどっしり構えて心静かに観察することができて、いたずらに攻撃的になったりはしない。ネットスラングへの造詣が深かったとしても、自身現実でもネットでも一切スラングを使っておらず、おくびにも出さなタイプが多いかもしれない。要するに、理解を、自己と同一化していない。自己ステータスにしないしアピールもしない。だから自己他者を「○○を理解する人/しない人」みたいに分けてマウントするようなことがない。結果として、どんな表現フラットに受け止めやすい。創作となれば尚更だ。

中高生のころなら、そういうラベリング合戦に執心して見えない敵と戦っていた人も多かろうが、ある程度おとなになると、普通はしなくなるものだ。そう言いつつもこの文章自体ラベリング合戦同然の青臭さを帯びていることについては、見逃して欲しい。私もおとなになれなかった大きな子どもであり、自己矛盾キャラなのだ

さておき、作品全体が例に挙げたようなスラングのノリで構成されているわけではない。巨乳電波系少女を出してきて、イチゲンさんに下品萌えアニメかと思わせる部分もそうだ。結局それらは、重苦しい世界観を覆い隠すための、しかもそうである必然性が後々わかってくる類の仮面にすぎないのだ。

シリーズファンであればそのことを重々承知しているので、ああいった初見バイバイ描写に惑わされることはない。けれどそうでない人にとっては、これでもかというほど辟易させる要素が詰め込んであると映る。特にマトモぶった偏屈な人ほどそう感じ、嫌悪感を抱きやすいのではないかと思う。

主人公がウザキャラで、アフィやニート属性であることもひっかけポイントだろう。これらは、現実ではネットほど非難される対象ではない。ネットの卑しい思考回路に染まっている人ほど、これらを執拗に叩く傾向がある。経済理解している一定層以上の人間なら、アフィリエイト行為自体を叩いたり嫌悪したりはしない。やり方が悪いアフィリエイター跋扈していることは事実だとしても、アフィ自体嫌悪対象にすることはむしろ危惧すべきものだ。ニートに対しても同じ。彼らは時代産物であって、自己責任論で叩くべき存在というよりは、社会が救済すべきものだという認識が基本だ。そもそも作中の主人公は悪質なアフィリエイターでも、見放されるようなニートでもないので何も嫌悪する要素がない。むしろ可愛らしいものだ。

さらに言えば、忙しく目まぐるしいテンポ伏線を匂わせる描写密度が、一般的作品比較すると異常な域にある点もそうだ。テンポについては、ネットでは早口だと揶揄される。だが視聴していくと、この作品はむしろこのくらいのテンポが相応しいように感じられるだろう。それでも時折不自然なほど早口だと感じる部分はあって、そういう不自然さがどうしても許せない人がネットには多い。けれどインタビューによると、キャストもその部分には面食らっている。制作側もそれを理解していて、1話台本の冒頭に、どうしてこういう早口演出が多用されているか解説があったらしい。そこの部分は視聴者の我々が窺い知ることのできない所ではあるが。

ともかくネットというのは悪意的な見方人間の声が大きくなりやすい。そして、クリエイティブ制作者に対する声も含め、他者への敬意や謙虚さが微塵もない罵詈雑言が並べ立てられている。そうしたもの思考汚染され、流されてしまわないためには、実際の制作者やキャストの声を聞いて、かける思いを汲み取ることが重要だ。それはどのアニメ、どの映像作品にも言えることだが、オカン特にそれが求められる作品だと感じる。

まりにも密度が濃いので、結局大風呂敷を広げただけで伏線を回収しきれないんだろ、と馬鹿にする声も聞く。しかし10話までみてきた印象としては、かなり綿密に練られている。最新話をみるたび過去話を見返していくと、膝を打つような発見、「そういうことだったのか!」がそこかしこにある。だが、「どうせ回収できない、ご都合主義だ」と侮る声を発する人を納得させることはできないと思う。そういう見方をする時点で全てのフィクションスポイルされると思うが、それに加えてオカン特有事情がある。おそらく、アニメ単体では全ての事実は明らかにならない。コミック版は12話からアニメとは別のルートに入ったという告知がされている。アニメは2巻まで出ている原作ノベル圧縮した内容ではあるが、すでにノベルの先の展開を描いている。アニメ展開に合わせたように発売日が延長→未定となっているノベル3巻もアニメとは別のルートに入る可能性が高い。つまりメディアを律儀に追っている人ほど、全容を知れるという仕掛けになりそうだ(なんてうまい商売なんだ)。

けれども裏を返せば、そのへんの事情を知らないライト層には不完全な作品と取られる恐れもあるわけだ。そういう整合性に異常に執着するアニメファンは、爆死だなんだと言うだろう。それを見越していながら突き進むスタイルは、ある意味ロック姿勢ではある。一方でそういう側面こそある種の信者ビジネスの肝だなと冷ややかに見ることもできるが、ストーリーの内容が内容だけに、楽しむことが好きなオタクならばシャレを効かせたメタ展開だと笑って受け止めるだろう。その八福神の会だか300人委員会だか分からないが、自分もそっち側に入信して、賤民には知り得ない真実に辿り着こうではないか、なんてノリにもなるというものだ。

思うに、大ヒットする作品というのは多分にカルト的要素を含むものだ。オカンにもその素地があると感じる。ラブライブしろガルパンしろエヴァでもガンダムでもいいが、ああいった作品ファン宗教的なところがある。単に作品が魅力的だというだけではなく、作品思想が込められていて、そのメッセージ性がいわば「教義」となり、観る人を感動させ、伝播の原動力となるのだ。作品を観ることで、その教義を受け取り、コンテクストを共有する。その域までたどり着いた人はまさに信者であり、選民となる。往々にしてひねくれた演出、尖った演出の数々は、その選民感を増幅させるのに有効に働く。けれど、ついていけない人には、真逆に働く。

よく、「ノリについていけない」とか「登場人物感情移入できない」という文句を言う人がいる。そういう人はおそらく、メタ感覚作品を眺めすぎている。無意識作品の向こうに作者を透かしてみていて、そうやってみる作者のことを「こいつはダメだな、こいつの作品はいけ好かない」と思っていたりする。それで作品本体をまじめに見れなくなっており、雑念がなければ感じ取れたはずの感動を取りこぼしているのではないか原作者志倉千代丸自身もおちゃめな発言をするタイプではあるが、それも一種ペルソナを演じているだけであって、硬軟かき分ける技量がある懐の深い作家であることは原作ノベルに触れると分かる。だから仮に登場人物がイタくても、キャラ造形が古臭くても、それに引きずられて作品自体や作者をイタいと思うのは間違いだ。

感情移入ができないことを問題視するのも、そもそもおかしな話だ。感情移入ができる、というか、キャラクターの(言外にあらわれる)感情が伝わってくるから感動できる、良い、というのは分かる。しかし、それが分からない、キャラ思考回路が伝わってこないかダメだ、とはならない。異なる価値観とか多様性に対するスタンスについて説教するわけではないが、はっきり言って、そういう人は、自分と近しい環境で生き、近しい感覚・行動原理を備えた登場人物が動く作品しかまともに見れないのではないかフィクションには強烈な個性を備えたキャラがよくいるものだが、ほとんどの場合、どうしてそういう性格になったのかは察せるものだ。はじめは理解しがたい性格キャラこそ、大いに想像力を働かせながら読み進め、自分には無かった思考回路価値観にたどり着く感動が得られるものだ。萌え日常系アニメキャラならともかく、脚本があるストーリーものキャラであれば、そうやって「キャラ理解する」作業はたいてい報われる。思っているよりもずっと。そういう作業を序盤で放棄して、「こんなキャラ理解できない、受け付けない、リアルじゃない」と決めつけ、あまつさえキャラの作り込みが悪い」などと作品のせいにしている人のなんと多いことか。読書や映像鑑賞は、実は読む・観る側にも作品世界に寄り添っていく想像力積極性クリエティティが求められるものだが、「消費する側」という立場になりきって選好を重ね、消費の達人になっていけばいくほど、傲慢想像力を停止した人間になっていくものなのだろう。

難儀なものではあるが、志倉千代丸作品に限っては、さらに、彼がイケメンで曲も詞もコードも書けてオタク力も高い上に金持ち、という超人的な要素があるせいで、僻みも加わってくるのかもしれない。けれども、作品を鑑賞する時というのは、そういう作者がいけ好かないだとか制作会社がどうだとか、そういう世俗的な感覚基本的に切り離しておくべきものだと思う。そういう感覚を混ぜることで楽しめるならまだしも、雑念になるのならばそれを排除する努力を(作り手ではなく)読み手側がしなければならない。それが創作に対し敬意を払うことだと思うからだ。

どうにもオカンの話ではなくネットアニオタ批判になってしまったが、これから時代コンテンツを楽しむということは、イコールネットの俗悪な風評とは距離を置いた賢明で物静かな「選民」になることだと思う。別に私のように選民意識をちらつかせて下層の民を殴ることはしなくていいが、そういう衝突もどんどん表面化していくのだろうと思う。もっと短文で動物的な形になるとは思うけれど。不快だが避けられないネット未来。そんな未来だとしても、それでも、日本アニメは「刺さる人には刺さる」方向性で突き進むのが向いていると思う。誰もが楽しめる優等生的な作品作りはディズニーあたりのお仕事。「刺さる人には刺さる」コンテンツ作りの先端を行くオカンのような作品に触れられることを私は幸せだと思う。

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