「練り込み」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 練り込みとは

2024-03-10

anond:20240310060315

いい加減ストーリーがしっかりとしている美少女コンテンツとやらが存在するなら余計なエロアピール不要

どんなにストーリーがしっかりしてても、強いビジュアルがないと売れないってのは、

日本エロ業界黎明期から終末期までしっかり実証してきた上に、ソシャゲでも再現されている話。

ストーリーをしっかり練り込みつつ、見た目的にはAppleGoogleが許容できるギリギリまで、

エロさとフェチズムを詰め込むのが強いコンテンツなんだよ。エロアピールじゃなくて最低要件

美少女コンテンツじゃなくても、女性向けのコンテンツに登場する男だって

胸元が開いた服を着ていたり、何故か変なところに服に穴が空いていたり、スラッとした足を持った半ズボンショタとか、

顔面偏差値が高いくせに、その顔面偏差値なら普通そんな目に合わないだろって言うトラウマ持ったメンヘラとか、

心に難を抱えたセクシー男性の方が数として多いだろ?分かりやすさは武器なんだよ。

2024-02-06

anond:20240206133734

どれだ?

出展店舗の紹介

全国から選りすぐりの8店舗が登場し、各店約3種のスイーツをご用意します。中でもイチオシ商品をご紹介します。

価格はイートイン(税10%)/テイクアウト(税8%)の順で記載しています

①Veggy Way(ベジウェイ)/北海道札幌市

ヴィーガンバターサンドたくさん苺」¥611/¥600

九州初/白砂糖使用/卵・乳製品使用グルテンフリー100%植物性

米粉クッキー自家製ジャムを挟んだグルテンフリークッキーサンド。苺の甘酸っぱさと濃厚なバターの相性が抜群です。

②Mu(ムー)/京都府宇治市

米粉の麹ドーナツダブルチョコレート」¥508/¥498

九州初/白砂糖使用/卵・乳製品使用グルテンフリー100%植物性

乳化剤不使用の濃厚な有機カカオ70%チョコレートコーティングした、しっとりふわふわ食感が魅力。

③十八子(オハコ)/岩手県盛岡市

有機米粉クッキーチョコサンド」¥599/¥588

九州初/白砂糖使用/卵・乳製品使用グルテンフリー100%植物性

香り高く濃厚な有機カカオチョコとこだわりの米粉クッキー使用した、素材の良さが引き立つグルテンフリーチョコサンド

Ripple sweetsリップルスイーツ)/東京都港区

「生チョコカヌレプレーン」¥561/¥550

福岡初/白砂糖使用/卵・乳製品使用グルテンフリー100%植物性

チョコレートにもカヌレにも絹豆腐使用し、濃厚でモチモチ食感に仕上げました。

⑤imalivechocolate(イマリブチョコレート)/三重県度会郡

「ローチョコレートラズベリー」¥1,100/¥1,080

※白砂糖使用/卵・乳製品使用グルテンフリー100%植物性

ダークなローチョコレートの中にフリーズドライしたラズベリーを贅沢に練り込みました。

のんびり山 /長崎県諫早市

チョコグラノーラ」¥836/¥820

※白砂糖使用/卵・乳製品使用グルテンフリー100%植物性

カカオ70%有機チョコ使用し、自家栽培ドライブルーベリー入り。アイスヨーグルトとも相性ピッタリです。

菓子工房くるひ /福岡県・福岡

有機チョコ 70% ガトーショコラ」¥468/¥460

※白砂糖使用グルテンフリー

有機チョコレート使用し、生チョコに近い濃厚なグルテンフリーガトーショコラ

niki(ニキ)/佐賀県佐賀市

フロランタンショコラ」¥438/¥430

※白砂糖使用/卵・乳製品使用100%植物性

有機ココアメープルシロップ使用。「カリッ」「ザクッ」の食感をお楽しみください。

■【ちょい閲覧注意】私怨お菓子を買う【長文】

はてな匿名ダイアリーを初めて書くので、場違い言葉遣い仕様を分かってない部分があるかもしれない。

お菓子ブランドなどは特定できないように書くつもり。特定できたと報告があったら消す。

お菓子を買いに行くにしては暗い内容ばかりだし情緒不安定

インターネットによくいる露悪的な人って、ヴィーガン飯と題して肉の画像挙げるじゃん?

それと同じ理屈お菓子を買いに行く。

不買運動とは全然関係ないし一般的お菓子と比べて実際に不幸が多めに発生するわけでもないけど、

特定思想を持っている場合選択肢にも上がらない銘柄のやつ。

説明がむずいけど、要するに「理念的に食べることが不可能な人もいるものを食べると他人の不幸で旨さがブーストされる」理屈

食べられないのは王様じゃなくて一般市民とかだけど、アイスリームの童謡と一緒。

うまいもの知ることすらできないって端から見たらちょい大きめの不幸だし。

私怨(対故人)もある。説明はあまりにも長くなるからしないけど、

大好物思想上の理由で食べられない」っていうのはアンチからすると結構メシウマ

他人ネット上でも接点があるか怪しい、または認知不可能)の不幸(想像上のみ)でおやつうまい

高いやつだから元々うまいけど。

ここまで「露悪的なことしてやるぞ!!」みたいに書いてるけど実行が怖い!

なぜなら実店舗かつイベントに買いに行くつもりだから

そして同ブランド買いに来る人って「おいしくて社会に嬉しい!」みたいな思いっきり光のモチベの人が多そうだから

この内容で善人の集まりに突っ込むのこわいよ~~~!!!会話発生しないでくれ!!!

かといって自分ブランド支援しているのは本当だから売り上げに貢献したいよ~!!!

順位が出るタイプイベントからなおさら!!

せめて実店舗では黙ってお金を出すカオナシムーブをしたい……メンタル雑魚からはてブには吐くけど……

2023-11-19

呪術廻戦が好きじゃないのに面白くてどうしたらいいかわからん

呪術廻戦、アニメの方じゃなくて。ここ最近原作



渋谷事変までは結構面白く読んでたんだけど、死滅回游以降がいまいち乗り切れない

……んだけど、別に面白くないわけじゃなくて続きは気になってしまって、

読むのやめるか、とはならない、っていう自分でも不思議状態に陥っている。


全般的に作り込みが甘いマンガだよな、とはずっと思ってるんだよ。

単行本のおまけページでも、無下限呪術について数学的に間違ってますね!!って設定を専門家からツッコまれる、っていう芸風あったけどさ。

それ以外のとこでも、黒閃は通常時のダメージの2.5乗になる、っていうのも「そうはならんやろ」ってよく言われてるし、

レジィ・スターの術式が「契約再現」と言いつつ、レシートから再現をするならアレ、発動に大金必要になるよね??みたいな視点がなかったりとか。

設定をわりと都合良い感じで作るよな、と思う。いやフィクションから別にいいでしょ、とも思うけど、ちょいちょい引っかかってしまう。


それ以上に引っかかるのがキャラクターの「使い捨て方」の部分であり。。

もうこのマンガキャラクター王道的にはありえない感じでバンバン死んだり再起不能になります、っていう作風なのはわかってはいるんだけどさ。

それにしても東堂が術式封じられたぐらいで、虎杖の度重なるピンチにまったく駆けつけないのはありえんくない??とか、

一族皆殺しにした真希さんに対して誰も何も言わんが、そこは少なくとも乙骨は何かしら言うよな、とか。省いてるだけかもしんないけど。後で回想入るかもだけども。

このキャラの今までの描き方なら、ここはこうするよね、というわりと当然の描写でもサクッと省かれてる感覚が強いのよね。

解釈違いとかじゃなくて、回游以降については早送りダイジェストで見せられている感覚というか。

物語というのは感情や対人関係の変化の積み重ねだと思うんだけど、それが薄くなってただただバトルロイヤルだけになっちゃった感じがする。

虎杖が真人に対する恨み辛みを重ねて重ねて、自分価値を考えて考えて、という積み重ねを大事にしてたあの頃の感じが最近はない。




なんだけど、面白いんだよね。

ここからハッピーエンドに向かうのかなぁ、それとも最悪な終わり方するのかなぁ、とか気になって読み続けちゃう

悔しいよなぁとか思いながら。


追記

思ったより反響あってびっくりした。みんな呪術好きで嬉しいよ。俺も好き。どんなマンガでも「好きだけどここは嫌い」ってのがあるけど、「嫌い」な部分がこんなに多いのに読んでるマンガ自分としては珍しいのよ。

設定の拙さとか粗も気になるけど、それ以上に引っかかってるのはドラマが薄くなったとこなんよ。設定はもう、言っちゃえば作者がそうだって言えばそうじゃん。だから気になっても飲み込むしかいかと思ってるんだけど。本来挟まるはずのドラマが挟まってないとか、心理描写すっ飛ばしすぎてるのは勿体ないなって思っちゃうんだよね。そのへんが全然描けない人じゃないし。

> 富樫の影響っぽい頭脳バトルだけは全く才能ないからやめたほうがいいよな。

死滅回游のルール作りとかは確実にH×Hの影響だろうけど作者もポイント計算ミスとかしてたから、あんましよくなかったとは思う。

そうなんだよね。回游は完全に冨樫の影響だけどうまくいかなかったパターンだと思う。あの複雑なルールが、話を面白くする方向へいまいち作用していない。やりたいからやってみたけどダメ風呂敷いまいち畳めなかった、っていう感じがすごいする。複雑でよくわからん、って敬遠させる読者を増やしただけになっちゃった気がする。

呪術廻戦のキャラ使い捨て感は、ここ20年位で培われたキャラ重視の漫画作りへのアンチテーゼと思う。

これについては作者の人、そこまで考えてないと思うよ、みたいな気はしなくもない。単に話題先行の話作りしているだけでは、って思ってる。

キン肉マン

ごめんな、キン肉マン世代じゃなくてな。キン肉マンってこういう感じなん? 無茶苦茶ガバガバ理論な設定っぽさは感じるけど。

> 後期ドラゴボや新世界編のワンピも同じようなこと言われている

ドラゴボはわからなくもないが、ワンピが「同じよう」というのがわからんワンピは好きよ。あれは逆にドラマの引き算が下手だなって思うぐらいに色んなキャラを描きすぎなほど描くじゃん。それがここに来て爆発的な相乗効果を生んでいるのが最終章面白さだと思う。設定の粗さとか意味不明さって点ではそうね、って感じだけど、あのマンガ結構後付けで粗い設定の背景を描いてくるとこあるんだよな……。サンジの足が燃えるのとか意味ありげじゃん。


BLEACHの連載後期

わかる。あれ? あのキャラそういやどこいった?な感じ。

エンタメに正しさや整合性求めるより、楽しんだ方が良いよ。エンタメ所詮暇つぶしと集金装置なんで、全力で楽しめば全力で応えてくれる。

上で書いた通り、正しさのほうはまぁ妥協できるのよ。本来楽しむための下地であるはずの、ドラマのほうに穴があるのがすごく気にかかっちゃう感じ。

> 分かるっちゃ分かるんだけど、何度も読み返していくうちに前は気付いてなかった深い拘りみたいなもんを見つけたりするから侮れない漫画だと思ってる。

それな。俺も小沢のくだりとか結構好きだし。でも「南へ」はいろいろ蔑ろにしている気がしてダメだった。徹頭徹尾つくりこみとか脚本とかが下手、とは思ってないんよ。だから読んじゃうんだけど。

> 細かい心理描写とか設定の作り込みがガバガバなんだけど、冨樫久保師匠や岸影様といったジャンプレジェンドを吸収した上での「演出力」がズバ抜けておるので、それだけで面白いと思わされてしまうのはあるよな。

ああああああ、これこれこれ。最高の言語化能力。これ。完全にこれ。これが言いたかったです。初期はそうでもなかったけど、渋谷以降の絵面から伝わってくる外連味とかすごいじゃん。秤vs鹿紫雲とか大好きなんだけど、別にストーリーの主軸にはあんまり関係ないところなんだよな。カタルシスうまいことズラされて、話全体としては最悪な方向にぐんぐん進む感じがある。

> 読者の反応を見て裏切りに行くスタイルけが受け入れ難いそれで面白い芽を潰してそうなのが。

それあると思う。むっちゃ反応見てるな、ってのは単行本おまけページとか「漫道コバヤシ」とか見てて思う。本編の外で語りすぎてるし、話を動かしすぎてる。

から最近は逆に展開読めるようになっちゃったんだよね。それも「好きじゃない」って気持ち拍車掛けてる。

> 読むの止めなよ世の中にはもっと面白作品たくさんあるよ

やさしい。ありがとう。他にもマンガいろいろ読んでるから大丈夫よ。今月はpanpanya先生新刊が出るから超楽しみ。


追記2)

すげえな呪術廻戦。100ブクマいっちゃった。

panpanya先生新刊出るんだ!教えてくれてありがとう増田

panpanya先生いいよね。

風呂敷を畳む気のないH×Hより雑でも畳みはしそうな呪術のがマシだと思ってたけど雑すぎて評価が逆転した。作品としては見限ったけど多分最後まで読むし続きは気になる。期待値が低い分惰性で楽しめるのは良いと思う

同じ気持ち。小さなポイントとして面白い瞬間というのはあるのだが、話の大筋としてはもうあんまり面白くなることを期待できない感はしている。H×H選挙編で一度風呂敷を畳んでおり、その後は続編かスピンオフをやっている、ぐらいの気持ちで読んでる。

使い捨てなんじゃなくて死ぬキャラも丁寧に背景作ってるだけじゃない?

えーと、モブじゃないメインのキャラが死んでいってるから使い捨てられているように感じるのでは、ってこと?

死ぬキャラの背景が丁寧かなぁ、っていうと、ほぼ退場状態になってる棘、東堂、京都組あたりは全然丁寧に背景描かれてないよなぁ、っていう気しかしない。退場劇が丁寧だったのって『葦を啣む』とナナミンぐらいじゃない? キャラバンバン死ぬといえばH×Hもそうだけど、あっちはカイトパクノダあたりの重要キャラの死はむちゃくちゃ引きずってストーリーラインガッツリ影響するんだよね。ああいうのが「丁寧」って言うのかなぁ、と思う。

俺たぶん、東堂の退場が一番納得してないっぽい。あんな良いキャラで、虎杖をあそこまで導いてくれたのに、第2のブラザー出てきたら入れ替わるようにするっと消えるってなによそれ??っていう。このまま東堂出てこずに終わったら、他がいくら良いストーリーになったとしても虎杖を許せなくなるし、呪術を高く評価できなくなりそう。

自分は逆に好きになりたいのに全然面白いと思えない。ストーリーにも設定にもキャラにも乗れない。流行ってる作品を楽しめないのってそれはそれで疎外感があるので面白いなら素直に楽しめばいいと思う

なるほど。そういう人もいるのですね。その点は確かに自分は恵まれているし、楽しんでいるのは楽しんでいるよ。ありがとう

> 作り込みのガバガバさが気になるとのことなので、ワートリ読みましょう!(ワ民のささやき)

ワートリは5巻まで読んでハマれなかったんですよね……。こういうのは本当に人それぞれ。

> 好き=面白い と言う単純なものではないとは思う。もし単純なものだったら不快まりないホラーとかスプラッターなんてジャンルが生まれるわけないし、面白いと言う感情は意外と複雑かと

そうね、その通りだと思う。なんかわからんがページめくる手は止まらんのだよなぁ?!みたいなね。ある。

HUNTER×HUNTERの禁断症状が緩和されるとかそういうやつではなく?

ジェネリックH×Hとしては役不足誤用)かなぁ、と。他の人も書いているように、頭脳バトルっぽい要素出してきたけど、結局ちゃん頭脳バトルっぽい展開になったことほぼないし。そこに魅力感じて読んではないかな。

呪術廻戦作者の非凡さは、虎杖の元同級生女子が綺麗になって告白しようとして「でも私は私が嫌いな人達と同じ尺度で生きている」みたいな人間ドラマ描ける才能なのだと思う。話が佳境に入ってる今はそれが大雑把に…

ねー。小沢のところいいよね。あれ描けるのに、なんでこんな雑な展開やってんのって思うよね。渋谷まではわりと最初から練ってあったけど、その後はあんまり考えてなかったのかなぁ、って感じがしちゃう

> ヒント:他に読むものがない

から他にもいろいろ読んでるって書いてるだろーが。なんならここ数週間のWJだと『鵺』のほうが楽しんでるぐらいだけど、それでも読んじゃう魅力はあるんだよ。


追記3)

これで最後にしよう。いっぱい反応もらえて嬉しかったし、みんなモヤモヤしながらも呪術めっちゃ楽しんでんな!ってのがわかってよかったよ。ありがとうありがとう

タイトル追記で言ってること逆になってるが大丈夫

追記する前から呪術好きですって顔に書いてあったと思うけど。

> あと全体的にキャラクター死にすぎで緊張感がないのも。。。ただ昔のジャンプ好きな人ならかなり刺さるとは思う

キン肉マン話題も出てたけど、昔のジャンプってどんなだったんだ。もっと大味だったんだろうか。高校生ときデスノ食らったりしてるから、緻密な設定と整合性みたいなのに慣れてるかも。

> シュワーバーみたいな漫画だよね。秤先輩の領域展開は独特過ぎて投げそうになったがw

シュワーバーという例えは秀逸すぎるw 安定感がない感じ。秤のアレはもうツッコミどころとしてやってんだろうな、とは思いつつ。

漫画のことはよく分からないんだけど、ブコメを丁寧に拾って好意的追記してる増田の優しさが良いな

逆にブクマカがめっちゃ優しく共感してくれるから、こっちも嬉しくて返したくなっちゃった

> ワートリはだめとのことだがキャラドラマが濃密でなかなか宇宙いかないのが焦らされる(大ファン)。て5巻かーい。 人間ドラマも本筋の進め方も丁寧な暗殺教室みたいな話はどうでしょう

いやいや5巻でハマらなかったら切ります普通??? 連載1年分よ……? でもそうなのか、ワートリはまだあそこから面白くなるのか。確かに巻を重ねるほどに面白くなるタイプよね、とは思うけど。暗殺教室は好きだったよ。ただ、自分松井先生キャラあんまりハマれないなぁ、というのは若君読んでても思ってる。他誌だけど荒川弘先生とかも好き。ケレン味や絵の上手さに設定や世界観の緻密さ、人間ドラマまで合わさったとんでもない方よね。

……これは風呂入ってたら思い出したので、ひそかに書いている追記4なんだけど、人間ドラマ長編脚本の進め方も設定の練り込みもできるって点だと稲垣先生だわ。Dr.STONE伏線理屈をきっちり積み上げて作られているけれど、それだけだと日が暮れちゃうところを「この人はチートなのでなんとかなります」で良い具合に要らないシーンを省いていくよなーって思ってた。チートだけだとなんでもありになっちゃいそうなところ、ウィークポイントも作ってあって、最終的には知略と努力と運で切り抜けていく、っていう感じでカタルシス生むのめっちゃ上手い。アイシーもそんな感じだったし。

計算してかいている作家ではないと思うので、小沢下りも「そういう引き出しも持っている」だけでいつでもそれを出せる訳ではないと思う。

まぁ確かにそうかも。そういう引き出しを上手く操れるようにしてやるのが編集の腕の見せ所ってやつなのかな。いや、編集さんを責める気はないが。今の方向性への振り方はあれはあれで成功なんだろうし。

最初面白かったが、この能力の組み合わせでどうやって勝たせるつもりだと思いながら読んだら、強い奴や相性がいい奴が乱入して勝つを繰り返して能力バトルを背伸びしてやるなとなった。

能力バトルと見せつつ単純な殴り合いで、強いほうが勝つ(それはそう)みたいなところはすごいある。なので、本誌でちょっと前までやってた、あのバトルの結末にはしらけちゃった。現在進行形でやってるバトル、ああいうのが見たいんだよなー。

> 東堂はまた出てくると思うけどなあ

1個前の能力バトル議論にもかかるけど、東堂みたいのがバトルの掻き回しとしては良い具合の能力だったと思うんだよなぁ。退場ほんともったいない。出てくると嬉しい。

> ただ真球は接地面積がないか無限重力とか言ったのは、それ冨樫じゃなくて車田正美だぞと突っ込んであげる編集いなかったのかよ

真球の件も「何言ってんだ??」って感じだったけど、元ネタあったんですね。

> 単純に好きだった漫画最期どう畳むんだろうってだけでは?

んー、だったら連載追わないかな、と思う。自分にとってはONE PIECEがそのパターンで、第2部はほとんど追ってなかったけど、最終章入ってから畳み方気になって復帰したんだよね。畳み方のためにずっと追いかけるほど優しくはないです。

最近作品設定作り込みすぎなんよ.思いつきで帳尻合わせてるけど面白いというのは一つの漫画の才能.

これはこれでわかる、し、芥見が今呪術をヒットさせられてるのは確かに才能だと思う。BLEACHもわりとこっち系統じゃない? 設定は小難しいこと言うけど、話の筋とバトルの展開はめちゃくちゃ単純で、でもなんかカッコいいしオシャレ、っていう。芥見久保フォロワーだってのはすごいわかる。冨樫フォロワーというよりは、そっちかなって思う。

> ワートリ薦めるのはちょっと違うというかあっちのが危ない気がしてるけど5巻で止めたのはもったいないなー!呪術で5巻なら野球やってた頃でそれこそよく乗り越えたな!?

ワートリ5巻はもったいない、2票目いただきました。じゃあ読みますね! ありがとうありがとう

呪術は俺、アニメから入ったんだよね。その頃ジャンプ買ってなくて。だからMAPPA効果面白底上げしてもらってたとこあったと思う。そんで続き気になって原作買ったら渋谷でズブッてハマった感じだった。んで、え〜〜このあと、あの人とかあの人とかどうなるの〜〜???と気になって本誌買い始めたら、あの人もあの人も出てこないまま今に至っちゃってる。

死滅回游あたりから怪しくなってきて話全然進まねぇ~ってなった人は結構いそう。主人公そっちのけで半年ぐらいバトルしてたのがトドメになったよね。

全然進まね〜〜〜と思ってたし、あんまりゲームっぽくならずに殴りあってるだけやんけ〜〜〜〜ってめっちゃ思ってたけど、主人公そっちのけバトルはごめん、わりと楽しんでたわ。『呪術廻戦』になってから初めての乙骨のバトルとか、秤の領域展開連発で死ぬギリギリのところをゴリゴリ潜っていく感じはあっちいなとか思ってた。

> それ面白いから気になってるんじゃなくて 気になるように描かれてるから気になってるだけやで 上手い引きってのは続きを想像やすいように問題を投げかけてるやで

これはその通りだと思う。引きがうまいめっちゃうまい。やめられないとまらないみたいな。

真希のやった事について誰かから言及(批判的なもの含めて)あると思ってたらそれが全くなさそうなのは一番残念かも

そう、あれスルーしちゃいけないと思うのよ。実質的呪詛師になっているわけで、あの後出奔してソロで暴れていくのかなと思ったらふつーに体制側みたいな顔して戻ってきてて「?????」ってなったのよね。あれはちゃん落とし前つけてほしい、何かしら。加茂家も乗っ取られてるし、日本がぐちゃぐちゃになったからもういっか、じゃないと思うのよ。

> 名作漫画ほどガバガバで雑で欠点だらけ説

ブコメにもこれあったけど、それはそうかもね。エンタメって言葉を「雑でも面白ければOK」って意味に使いたくはないけど、まぁエンタメってそういうもんよね、とは思う。ライブ感? グルーヴ? 疾走感? とかそういう。

2023-05-01

ヨーグルトクリーム入り蒸しパン」とかいう白くてフワフワした邪悪

最初白いクリームパンだと思って買ってきて家で食べようと思って最初クリームだけプルンプルンする気満々で開けたら半透明の紙の上に乗ってて「?」ってなって取り出したら蒸しパン

この時点で許さないんだけどさらによく見たら「ヨーグルトクリーム生地練り込みました」とか書いてあって試しにかじったら爽やかな酸味とミルク感以外何も入ってないので絶対に許さな

2023-01-28

年収1億超してる人は金持ち用の金粉練り込みカップ麺とかが送られてくるんだと思う

ボタン押したら自動カップのフタが開いてもう一度押したらカップのフタが自動で閉じるので便利

2022-11-24

anond:20221124113834

触ってないor序盤しか触ってないような奴には分からん

Ver2後半くらいからの入り組んだ探索ボリュームと探索体験コンシューマとくらべてもほぼ最先端

オタク企業らしく隠された世界観設定との練り込みが緻密で深堀りしがちな人ほど没入していくゲーム体験

2022-10-30

anond:20221030124147

安いパンは太りやすいんだよね。

もちろんパンのものも太りやすいけど。

安いやつは長時間経過しても固くならないように生地に油練り込みまくってる。

健康への意識の差では。

2022-09-13

 江戸っ子蕎麦好きは現代人と匹敵する

胡桃(くるみ)

裏ごしした胡桃蕎麦粉練り込みます蕎麦粉の重量の5分の1程度の胡桃を入れます江戸時代の写本『裏方集』の「蕎麦きれぬ伝」に 「そばのゆで湯の中に胡桃の実を入れるべし。又胡桃をすり、蕎麦の中へ入るれば、 そば切れることなし。このそば食すれば精も切れぬなり」とくるみ蕎麦効用があげられています

http://sobanoizumi.web.fc2.com/soba/sobamen.html

蕎麦切れなくするための試行錯誤現代人以上でワロタ

2022-09-03

anond:20220903185942

りせさきは至高


まあネタでもあるんだろうと思って、1話見て2話見て……

8話でも、コンサートホールアリーナイベントホールを魔合体させたようなライブ会場とか、相変わらず練り込みが甘い

どっかのアニメで見たような展開と、どっかのスポ魂かバトル漫画で見たような展開しかない

オリジナリティなどないのだ

だけど、色んな違和感やら既視感が頭の片隅に追いやられていく

気が付けば、この世界に没頭してる

なんだろう、この作品には軸なんてないんだけど軸があって、なんにもこだわってないんだけど、こだわりを感じらせる

ファストフードとかファストファッションみたいなファストアニメ

最大公約数的なのを抑えつつ、のりと勢いで踏み倒してる

それでいてスポ根要素があるから、みんな好きなやつだ

これからこういう系統増えていくかもしれない

意外とというと失礼だけど、キャラが凄くいいので、こいつらみたいなので幾らでも他作品作れそう

多分2期作るとかソシャゲになったりはしないだろうけど、こういうのこそ色んな広がりを見せて欲しいと思った

何も考えてないんだろうけど、ライバルキャラとかで幾らでもスピンオフ作れる

でも流行んないんだろなー

2022-03-25

文章大事なんだよ

昔、小飼弾というおっさんがいた。

404 not foundという有名ブログ運用していて

アルファブロガーを名乗っていた。

内容の賛否はともかく面白い文章を書くおっさんだった。

 

ちょっと前にカミヤマというおっさんがいた。

三角締めでつかまえてという映画評論ブログ運用していて

ameba映画カテの1位を独走していた。

私怨を隠さないところがアレだがとにかく面白い文章を書くおっさんだった。

 

今や小飼弾ニコニコ動画でしゃべるおじさん

ミヤマYoutubeでしゃべるおじさんになってしまった。

 

何度かは見たが、やはり文章で伝わるような面白さがない。

つーか、つまんねぇ。

喋りはどこまで行ってもライブしかない。

ミヤマ動画配信なのである程度撮り直したりもしているだろうが、

だとしても文章アウトプットしているときほどの練り込みには程遠いだろう。

テンポもわりぃし。

 

やっぱ文章なんだよ。

文章しか伝わらない何かがあるんだよ。

何かは知らんけど。

2021-05-29

5月28日配信の #筋トレ人狼 への意見

2021年5月28日に行われた筋トレ人狼企画に言いたいことがあるので書く

【#筋トレ人狼】この中に、筋トレしてないのに吐息を漏らしている者がいる。

https://www.youtube.com/watch?v=4e0JPw-vmUA

当該企画の内容

という企画

1.安全性の確保

スクワットフォームによっては膝を痛める可能性があり、他者に行わせる場合は細心の注意が必要です。

企画説明段階で正しいフォーム説明を行う、実演動画の視聴をあらかじめ行う等の安全に対する配慮必要と感じました。

特に膝関節スクワット厚生労働省が非推奨であると知らせています

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/exercise/ys-034.html

2.企画者の運動に対する理解の欠如

企画者の因幡はねる氏は自他共に認める運動が苦手なキャラクターです。

企画当初は同氏の合図でスクワットを行わせていましたが、明らかに運動に不向きなテンポであり、運動者に対する配慮が足りていませんでした。

たこ配信は1時間に渡って行われましたが、各参加者の適切な運動量を事前に把握している様子がありませんでした。

準備運動は行いましょう。

3.回数の設定

前述したとおりスクワット原則的に負荷の大きい運動です。

通常のトレーニングでも1セットの回数は1020回程度で都度休憩します。

今回の企画参加者は4人ですので、山手線ゲームで3週すれば12回と丁度良いのですが、最大で5週と目一杯やっていました。

幸い参加者ミスで終わりましたが、安全のために上限を設けておいた方が良かったかと思います

4.その他企画練り込み不足

総論

元々のアイデアは良かったと思いますし、終始グダグダの割には企画面白かったように思います

ただ他者運動を行わせる場合安全のために十分な配慮をしていただけるとわたし安心して楽しめます

次回開催の際は因幡はねる氏自らが率先してスクワットしたり、山手線ゲームコールをするなどして盛り上げていただけると幸いです。

何卒よろしくお願いいたします。

-

ほぼ同様の内容をマシュマロ因幡はねる氏に送付しています
5月29日の別配信中に少し触れられたのでこちらでも公開しま

vtuberバーチャルYouTuber

2021-05-23

グーバン伯爵である

ハンバーグ研究しようと思い、色々試してみた。

まずは挽き肉、これは牛挽き肉、牛豚合挽肉、黒毛和牛挽き肉をそれぞれ使ってみたが、ほとんど差異は確かめられなかった。

グーバンハ的には合い挽きの安いもので十分という仮の結論を設定したい。

そして焼き加減だが、焦げはやはり欲しい。

とは言え、ふっくらジューシー感は失われ、肉の塊を食ってる感が強まる。

これはこれでこういうものを求めたいときはそれで良いが、ふっくらジューシー研究するのなら再考余地がある。

パン粉調達が面倒で、つなぎは全卵で外側に小麦粉をまぶすのみにしたのだが、しかしやはり固さは否めない。

次はパン粉導入が必須と思われる。

ついでソース

一旦作った後、肉汁と絡めて加熱するわけなので、

作る時点でも凝縮され、喫食直前で再度凝縮されるので、

塩味が濃くなることを前提に調節せねばならない。

同じ観点から練り込みをする際に投入する塩も必要最低限である必要があると思われる。

マッシュポテトはかなり良い。

牛乳はあまり多くない方が好みの味に仕上がる。

ハッシュドポテトは美味しくても油の加減かすぐにお腹を壊すので、

肉のアテとしてのじゃがいも料理という意味では現在のところコレがベストアンサーと思われる。


あとは冷凍冷蔵の違いを確認したい。

一晩置くと水分が蒸発するのかパテの時点で多少の凝固が見られた。

今回油でコーティングしたので、これがどんな効果が出るのか、

同じコーティングした肉で冷凍冷蔵場合分けをしたので、

この結果を踏まえてさらなる研究を進めていきたい。

次の日



オイルコーティングはかなり良いと思われる。

そしてレシピを再度漁ってみると、練り過ぎは脂の流出・旨味の流出に繋がり禁物だとか。

何と!

では次はソフト練りかつ回数減少パターンでやってみたい。

しかすると、これはパン粉なしでも更にふんわりジューシー成功する可能性ありやも!

2割引牛豚合挽肉@230→184ということで実にリーズナブル

200gで約370円という単価である

…でもそう考えると、原価でもハンバーグいね

ガストとか原料何使ってんだろ。

498円でランチセットが出せるハンバーグって。工業マジックか。

そしておどろくべきことに、冷凍でも冷蔵でも味に違いを感じない。

ということは、いくらでも冷凍し放題ではないか!!

まだまだ伸びしろがある研究ではないか

次が楽しみ!

さて、ソースは少なめが良い。ソースケチャップのアレソースだったが、

他のレシピも探してみたい。

マッシュポテトはおおきめじゃがいも1/2~1/3で十分。

牛乳はごくほんのりとで良い。あとバターは入れすぎるとちょっとくどくなる予感。

ご飯は150~170g、

お肉は200~215gってとこ?

これで十分よ。

あとお漬物

さやえんどうは冷凍簡単にできることがわかって見切ったわ。

2020-11-03

anond:20201103123221

マイト居なくなったら魔法が解けるって設定にそもそも無理があるというか。

マイトが居れば被害ゼロと言い張れる所をリアリティラインにするなら、そもそも一人居なくなったぐらいで被害は出ない世界なんじゃねというね

まあ、嘘の練り込みが雑だったつうことやねえ

2020-07-24

ベーカリーアウトレット日記

7/24

11:30ごろに入店。客は自分以外にいなかったが、買い物中にひとり来た。

時間の割に商品はかなり残っていた。一斤もの特に充実していた印象。

枝豆バターロール

70円くらい。バターロールの味なのか、口に入れた瞬間はけっこう甘いのに戸惑うが、食べ進めるうちに慣れた。枝豆の食感がアクセントになり悪くはない。が、とりたててうまくもないな。

アップルパイ(小)

70円くらい?前食った大きいやつの方がうまかった気がするが、そんなに腹が減ってないタイミングで漫然と食べたのがよくなかった気もする。甘さがわりと控えめで、リンゴの爽やかさが感じられるのが良い。

ミルク食パン

一斤で230円。まあまあ高いが、その分うまい気がする。練乳練り込みということで甘いのかと思ったが、普通食パン程度の甘さにとどまる。特筆するべきは柔らかさで、耳の部分も全く力を入れずにちぎれる。いい食パンの味がしてうまい。食感もいい。

2020-01-27

anond:20200127204747

それはデスストの移動システム練り込みが足りなかったということだな。

今時のおくすりの密輸練り込み方式が主流なのかな

2019-08-17

乃がみよりヤマザキダブルソフト

高級食パンを初めて食べてみたんだけど期待し過ぎたか、思ったよりあっさりした味だった

バターとかはちみつの濃い味がするもんだと思ってたら意外とナチュラルなお味

乃がみってバターはちみつ練り込みまくって高カロリーに仕上げてると思ったけど全然そんなことな

かに美味しかったけどスーパーに売ってる超熟とかダブルソフトとかだって生で食べたらすごく美味しい

まあ、自分では二度と買わないです>乃がみ

2019-07-22

ネタバレ】天気の子みてきた。須賀が昔の新海主人公で味わい深い

点数をつけると100点満点で50点ぐらいなんだけど、主人公兄貴分にあたる須賀はちょっとおもしろい。

須賀はいわゆる新海主人公の末路として措定されている。過去に起きた、いまさらどうしようもないことに拘泥し、時を止めてしまったキャラクターだ。

須賀は愛した女性過去に失っていて、そのことをずっと引きずっている。そしてその忘れ形見の娘がいるものの、義母にその父としては不十分と見られており一緒に暮らすことが出来ていない。大人になれない須賀の象徴として一緒に暮らせていない娘がいて、その原因は最愛女性過去に失って時を止めてしまたことにある。

須賀が帆高に言う「もう大人になれよ、少年」というセリフは、大人になりきれない須賀自身に向けられたものとも言える。

そしてそんな須賀と主人公類似性夏美によって指摘される。「昔の自分を見てるみたいでほっとけなかったんでしょ」。須賀もまたかつて地方から東京へやってきた人間だ。そして東京で愛し合う女性が出来、しかし失ってしまった。須賀は陽菜を助けることができなかった帆高でもある。

ボロビルで帆高を止めようとする須賀はそういうコンテクストの上に立っている。帆高と相対する須賀がやけに物分りのいいことを言うのは彼が大人になろうとしているからだ。警察という社会的ものに取り入ろうとしたり、1人が犠牲になって社会全体が良くなるならそれでいいと嘯いてみたりするのは、娘がいて尚、大人になれない彼が大人になろうともがいているからだ。

帆高はそんな須賀に向かって「俺はただもう一度あのひとに会いたいんだ!」というようなことを言う。それを聞いた須賀は帆高ではなく帆高を止めようとする警察に襲いかかる。

このシーンはけっこうぐっとくる。大人になるってのは社会論理に馴致されることじゃない、後悔や本当の願いに向き合うことだ、という作品なりのアンサーになってると思うから。だからいい。

明確な描写がないからただの想像になるけど須賀はかつて最愛女性を失った時、こうしたいと思うことがあったにも関わらず出来なかったのではないか。そのことをずっと悔いているのではないか。だから時をとめてその場に立ち尽くしたままなのではないか。もしそうであるなら、警察に襲いかかる須賀は、帆高のためではなく、かつての自分のためにそうしていると言える。

事件の数年後、須賀が小さいながらもちゃんとした編集プロダクションを構えているのは彼が心に抱えた傷を乗り越え、大人になることができた証だ。往年の新海ファンとしては、やっと踏切の向こうに明里を見送った貴樹のその先を見れたような気さえする。

惜しむらくは帆高がそれをまったく理解していないことだろう。

面白い物語論理的に分解したときちゃん構造化がなされているものだ。

ラストバトルはただの殴り合いじゃない。主役と敵役それぞれの正義がぶつかり合う、積み上げたコンテクストが激突するから映える。『天気の子』は、主人公主人公の影(須賀)が対決し、その結果、影の呪い浄化され、いっしょに真の敵(警察)と対決するという構図を描くところまでは良かったのだが、「影の呪い」を主人公理解していないため観客にもそれがちゃんと伝わらずシーンの強度がかなり減じてしまっている。それはどう考えてももったいない。

『天気の子』はそういった練り込み不足が目立つ。帆高が家出して東京へ来たのは「帰りたくない」ぐらいの何かがあるからなのか、「あの光の中に入りたい」からなのか。あるいは陽菜が「天気の子」をやるのは、弟を養うため早く大人になりたい気持ち象徴である理解しつつも、母への想いはそこに乗っていかないのか、そこに何かもうワンパンチないのか。そういうブレや要素が浅いのはやはり残念だった。

個人的に100点満点50点となってしまったのはその辺り。もうちょっと作品として練り上げ、そしてまとめ上げてほしかった。

2018-12-03

薬漬け

風呂場で、様々な薬品で頭から足の爪先の油分や汚れを擦り落とす。

薬品浄水された水を使って洗い流す。

洗面台で顔に薬品を塗りたくる。

薄くなった頭皮薬品を染み込ませる。

棒の先にくっついている細かな化学製品と思われる密集した均一の長さの毛の先に、ペースト状の薬品を乗せる。

それを口腔に突っ込み、それぞれの歯にこすりつける。そして水(薬品浄水)で口を濯ぎ、また違う薬品を口に含みうがいをする。

香りのついた薬品身体に振りかける。脇の下に薬品を吹き付ける。

薬品に浸かった透明で小さく薄い湾曲した板を目に接着させる。

薬品で洗った化学繊維の布何枚かで身体を覆い隠し、頭髪に粘り気のある薬品練り込み立体的な形状に仕上げる。

薬品で洗った食器に載せた小麦粉薬品栽培から作られたふっくらした白いものに色とりどりの薬品を塗って食べる。

エチオピア産の茶褐色の苦い液体薬品を飲み下す。

目が乾けば薬品を目に入れ、唇が乾けば薬品を塗りつける。

怪我をしたら薬品、体調崩しても薬品。元気がないとき薬品

筋肉だるいときにもヒンヤリとした薬品が塗布されている白く四角い布のようなものを貼り付ける。

帰宅するや、泡立つ黄色い液体薬品を胃に流し込み酩酊状態となる事を楽しむ。

すっかり薬品まみれになっちまった。もう薬品無しでは生きられない。

2018-10-12

[]俺達の世界は終っている。ノーマルEND

vitaギャルゲー

拡張現実世界現実世界舞台にして、ゲーム開発会社メンバーがいろいろやって最後世界を救う話

多分トゥルーENDもあるけどひとまずノーマルクリアまでの感想

シュタゲみたいな設定、キャラストーリー

パクリとまでは言わんがもう明らかに意識してオマージュしてる

中二病キャラ、天然巨乳女子高生現実離れしたデブキャラ、超絶プログラマーとか

シナリオ阿智太郎って事前に知ってたから、ライターがひどすぎて読めないことはないだろうとたかをくくってはい

トロフィー条件に全選択肢を選ぶってのがあるってのをどっかで見た気がしたから、

とりあえず全部一番下を選んでクリアした

選択肢のたびにセーブもしたかったけど、直前セーブができない時限式の選択肢ニコニコ動画コメントみたいに選択肢右から左にながれてくる)があって面倒くせえと思ったから、

基本ノーセーブプレイした

キャラの掘り下げはかなりされていた

キャラだけ掘り下げなかったけど多分トゥルーであるのかな

キャラガチ喧嘩と仲直りとかあって仲良しこよしのぬるい喧嘩しかないギャルゲーとはちょっと違うなと

貧乳叩きのテンプレネタが多すぎてゲンナリ

男が3人もいるんだから誰か貧乳好きにしてもよかったのに、やたら貧乳キャラをおとしめる発言ばっかするからかなりイライラさせられた

おとしめられてる貧乳キャラ普通にかわいいし、立ち絵的に全然貧乳じゃないし、むしろ他のキャラのほうがよっぽど貧乳に見えるし

ストーリー微妙

まりにも都合よく・わかりやすく展開の波の上下があって、ちょっとシナリオ練り込み甘いなと感じた

わかりきった逆転のためにわざとらしいくらいにいったん落とす、みたいな

場面場面だとそこまで悪くないし、うんちくもシュタゲより少ないしそれはよかったんだけど・・・

キャラにうまくばらけて1周の中で見せ場を用意したり、とかね

これでそれが作りてのメタネタみたいなとこまでもってきたり・・・はしないだろうなあ

とりあえずトゥルーまでは見る

イラスト立ち絵かわいい

女の子キャラはとくにかわいい

ただ男キャラ微妙

特に服ぬいだときの体の絵が落書きレベル違和感ありすぎる

服きてるときはいいのに・・・

筋肉質でいいからだしてる、と評される上半身ハダカの立ち絵の大胸筋が薄っぺらい真四角でしかもやたらでかくて筋肉構造無視しすぎで、むしろダルダルに見えたし


巨乳女子高生水着ビキニが見たかった・・・

2018-09-28

anond:20180926221353

tzk2106 面白いけど、ネタとしては練り込みが足りないかなぁ。もうすこしで賞。

2018-07-31

Steam Controllerも慣れれば気にならないんだけど

PS4Dualshock 4とかと比べるとボタン作動力が設計から揃ってなかったり練り込み不足感が半端ない

2018-06-21

anond:20180620171125

俺はこれについて長年対策練り込み、最終的には自分のものは嫁にまかせず自分洗濯することで解決した。

ちなみにそうなる一番の原因は、増田自分で書いている通り「干し忘れ」

これ一番だめ。

そして、そうやって一旦臭うようになったものは延々と臭う。

臭くなったものを復活させる手段

『 熱湯で煮る + ハイター入れて洗濯(必要なら漬け置き) 』

コレで駄目だったら捨てて買い直したほうが良い。


ぶっちゃけベースはここまでがすべて。


匂いをつけたければ、これをやった上で好きにするといい。

俺はほんのり匂いのする洗剤 + 洗濯香り玉みたいなやつを微量 + 柔軟剤(これがメイン)

みたいに入れている。


ちなみに自分洗濯するようにした理由は、

干すまでのタイムラグを極限まで減らすためと、

臭くなっているものを選別して、熱湯ハイター処理をするためと

自分の好きな香りをつけるためです。


まとめ

「すぐ干せ!!!!」 (絶対)

「洗剤とハイターを使う」

「臭くなったら熱湯ハイター」

がんばってください。

良い香りがすると一日が楽しくなります


ちなみに洗剤ハイター配合液は、歯ブラシにつけて襟元とかこすっておくと

結構キレイになります

2018-06-04

anond:20180604174309

アダ戦記

レベルE

ドラゴンボール

半神

魔法先生ネギま!

ってよくわかんないラインナップになったな。

一言づつ感想もつけると

アダ戦記エンディングに溢れる博愛が素晴らしい。

レベルE→話の練り込み具合、隙のない絵、マンガとしてレベル高すぎ。

ドラゴンボール純粋面白いといえばこれ。わからないところが何一つないのがすごすぎる。

半神→凄まじいの一言

魔法先生ネギま!→ネギ先生少年マンガ主人公として完璧すぎる。いろんな意味でパーフェクト超人

2017-12-11

月蝕歌劇団をまた観に行った記録

なんか、ひょんなことから月蝕歌劇団(という小劇団が都内にあると思ってほしい)の公演を見に行って、それ以来なんか芝居づいている。

これまで演劇なんてぜんぜん興味がなかったのに。

いくつか劇場に足を運んだところで、もう1回くらい観ればもっと色々と見えてくるものがあるかと思い、また月蝕歌劇団に足を運んでみた。

.

演目は『ねじ式・紅い花』と『盲人書簡−上海篇』の2本立て連続公演

(前回の観劇の記録は

https://anond.hatelabo.jp/20170925212923 

 を参照のこと)

ということで、自分のログを兼ねて、また観劇記を残しておくことにする。

御用とお急ぎでない方は、しばしお付き合いを。

.

ただし。

自分は舞台観劇についてはとことん素人なんで、これから書くのは、通りすがりの素人が見た印象批評くらいのつもりで、紹介文としての情報は期待しないでほしい。

(というか印象批評というワード小林秀雄みたいで偉そうだな。ほんとに感想文くらいの感じで、ひとつ

.

■全体として

歴史の長い劇団というのは知っていたけれど、今回は公演100回記念とのこと。

で、旗揚げ時代からのライバル劇団その他のビッグネームが集結した大プレミアム公演だったらしい。

普段は若い女性主体の “少女歌劇団” っていう感じの劇団なんだけど、今回はキャストの年齢が大はばに高めだった。

.

ちょっと変わった構成をしていて、1つのシーズンというか公演期間を前後に分けて、2種類の演目を上演する。

さらに各演目について前座というか露払いというか、出演キャストの歌唱ショー、寸劇、詩の朗読その他をまとめたパフォーマンスとして “詩劇ライブ” というのがある。

.

なので、フルで鑑賞すると1シーズンで合計4演目。

これを多いと思うか、アリだと思うか。

いろんな作品世界が見られてオトクだとも言えるし。

リハーサルシナリオ練り込み等々のリソースは分散されるから内容的に落ちるものになるかもしれないし。

自分が見たところ、器用な高能力キャストと、まぁそうでもないキャストでうまく仕事を振り分けて、不満を感じさせない作りにしている感じだった。

.

順番に見ていってみると。

.

■前半の前座『詩劇ライブ メメクラゲ』(11月19日

先に不満点を言わせてもらうと。

演目『老人と子供のポルカ』の歌唱。

左卜前役のベテランキャストカンペ片手に左右のキャスト(岬花音菜、慶徳優菜)を振り回して大暴れ。

休みなく次の曲『本牧メルヘン』が始まり、そのまま岬花音菜がマイクを握るが、息の上がった彼女にはキーが低すぎた。

おかげで貴重な戦力(岬)を空費。

トリの白永歩美キッチリと『バフォメット(と、あとなにか悪魔がもう一柱)の歌』(詳細不明)で締めてくれたのが、せめてもの救い。

それにしても、あの大狼藉は、ハプニングプロットか。

ハプニングなら再発防止策を取ってほしいし、プロットなら、申し訳ない、あれに快哉を送るハイなセンスは自分は持ち合わせていない。

しかし。

詩劇ライブというのがファンミーティング同窓会だというのなら。

いとしの大スターがいつにないハジケっぷりを開陳したほうがファンサービスとしてのお値打ち感は高いのかもしれない。

と、思って周囲を見回してみると、自分と同じか、あるいはさらに年配の観客がホクホク顔で舞台を見守っている。

ハテ、招カレザル客ハ自分ノホウデアッタカ。

うん、わかった。

.

■後半の前座『詩劇ライブ 暗黒少年探偵団』

詩劇三傑(←たったいま自分が決めた。はるのうらこ、岬花音菜、そして白永歩美の3人)のパフォーマンスたっぷり見られたので実に良し。

はるの嬢は前回と同じギター伴奏かと思ったら、ギターからキーだけもらって、ほぼ独唱。それでいてピッチは正確、ハイノートも申し分なく出ていたし、なんというか、 “このヒト、ひょっとして劇団の隠れた屋台骨なのではないか?” という予感がさらに強まる。

(↑それは本編でガツンと証明されるんだけど)

なぜ合唱のときは控え(それはもう、あからさまな控え)にまわるんだろう?

リハーサルの負荷をソロに集中させるためか。

岬花音菜はカッパの舞。そして小阪知子を舞台に引き出してカッパの相撲。

あいかわらず、この人は歌って動いてが実に良い。

そしてトリは白永歩美

朗読、歌唱と大活躍。

いつ見ても、この人は安定しているなぁ。

はかなげで、あやうげで、その状態のままガッチリ安定しているという不思議キャラクター

そういえば『Those ware the days』に日本語歌詞をつけたものを歌ってたんだけど、受付で立ち読みしたセットリストにそんなのなかったぞ、と思って調べてみたら、『悲しき天使』なんていう日本語版があったのね。

知らなかった。

.

さて本編。

.

■前半の本編『ねじ式・紅い花』

つげ義春の原作、『ねじ式』『紅い花』『女忍』『沼』『狂人屋敷の謎』をまとめて1つのストーリーにしてある。

実を言うと、前回の公演を見たあとに、某氏から、

「なに、月蝕歌劇団が面白かったって? それじゃアレだ。主催の高取英のアレ読んどけアレ」

といって勧められたのが、『聖ミカエラ学園漂流記』(小説版と戯曲版)。

前回の公演を観たときに、

「この人の持ち味は “奔放に見えて実は緻密な複数世界のマッシュアップ” だろうな」

と感じていたのが、この本で確信に変わったのだけど。

原作が2作品や3作品なら、例えば2つの世界の登場人物呉越同舟で共闘する、みたいな展開もあり得るけど、さすがに5作品同時となるとメドレー形式にならざるを得ない、という感じ。

.

さて、もう1つ、高取氏の特長と思ったのが、ストーリーに必ずクライマックスを用意する、という点で。

(それが、エンターテイナーとしての氏の本性によるものか、それとも “客にはなんとしてもカタルシスを持ち帰ってもらわないと次につながらない” という興行師としての冷徹な計算によるものか、そこまではわからない)

それが、つげ義春の茫漠としたアンチクライマックスな世界とどう折り合いをつけるのか、そこに興味があったんだけど。

これが『紅い花』を中心に最小限の改変を加えただけで、見事に全ての原作が一斉に収束に向かうオチといえるオチになっているのは、さすが。

最後にはねじ式青年が『パーマー・エルドリッチの3つの聖痕』(P. K. ディック)みたいに無限増殖するあたりの幻想テイストが高取氏らしい。

.

あと、前回公演みたいな「身捨つるほどの祖国はありや」的な大きな主題は今回は抑制されている。

.

助成金云々の楽屋落ちは生臭いので忘れたことにする。

.

そして、この劇団特有の時間がゆがむ感覚をまた味わう。

今回は、サヨコの祖父の楽屋オチ的な台詞。

.

「最近、嵐山光三郎が書いたんですがね、松尾芭蕉は忍者だったんですよ」

.

えーと、嵐山光三郎の “芭蕉忍者説” は2000年代なんですが。

高取氏の作品世界が戦前、戦後、昭和30年代、1960年代1980年代みたいに複数の時代を放浪するように、劇団自体も、60年代80年代、そして2000年代の全ての時代に存在しながら、どの時代にも存在しないような不思議立ち位置

それが、この劇団の持ち味でもあり。

.

あ、あと、狐舞の意味がやっとわかった。

なんのことはない、 “ここから現実感見当識がゆるんで、心象風景と象徴劇が始まりますよ” という演出効果だ。

多色発光LEDを掲げた葬列も、夜光塗料の試験管をもった少女たちも、おそらく同じ。

少女漫画で「なんでクライマックスに花びらが飛び回ってるの?」とか訊かないでしょ? アレと同じだ。

そういえば、最近の子供は漫符(怒りの青筋とか緊張の汗とか)がわからないケースが多いらしい。

つまり自分は月蝕の鑑賞において子供だったわけだ。

というあたりで。

.

そして、問題の↓

.

■後半の本編『盲人書簡−上海篇−』

あー、うん。

むかし『草迷宮』(寺山修司)を観て途方に暮れたことを思い出した。

あるいは、さらにむかし『原始人』(チャーリー・ミンガス)を聴きながら、

「これは良い音楽なんだ、良い音楽なんだ、みんながそう言ってるから良い音楽なんだ」

と歯を食いしばっていたことを思い出した。

.

はっきりしたこと。

自分に “前衛” を受け止める感受性はない。

.

それでも、なんとか受容を試みてみる。

.

(1)1930年代の第二次国共合作を背景にした不穏で混沌とした上海共同租界。

(2)明智小五郎小林少年という、戦前・戦後の言ってみれば “陽のヒーロー” をどす黒く改変したキャラクターと、堕落した母親としての小林少年の母。

(3)白痴の少年と娼窟の姉妹がからむ、不快にユーモラスな人物群。

.

この3つの人物群を主なストーリーラインとして、失明した小林少年を中心に “目明きと盲(めしい)、世界が見えているのはどちらか” という問いを主題として話はすすむ(ように見える)んだけど。

.

途中、影を喪失した少女、みたいな挿入話をはさみながら、ひたすらグロテスクストーリーとも言えないストーリーの断片が続く。

クライマックス小林少年と恋人(?)のマサ子の再開を中心にしながら、全てが虚構の中の虚構、悪夢の中の悪夢、という入れ子の構造をあからさまにするところで、唐突に終わる。

最後の最後には第四の壁も突破して現実のキャストの名前まで出てくる。

.

うーむ、書いておいてなんだが、なんの説明にもなっていない。

ねぇ、寺山修司って、ホント70年代80年代青少年カリスマだったの?

(今度、『書を捨てよ云々』でも読んでみるか……)

.

可能性としては、今どきの若者がP. K. ディックやら筒井康隆やら読み慣れてるせいで、 “崩壊する現実” やら “虚構の中の虚構” を普通においしく摂取しているのに対して、当時はその種の超現実的な幻想悪夢ワールドが知的にトガった青年だけの愉悦であったとか。

.

ま、さておき。

これ以上はどうにも言いようがない。

自分にとって確かなことは。

高取氏オリジナルの作品、脚色作品のうほうがずっと面白い

ということ。

.

さて。

キャスト、演出その他については、以下の通り。

.

白永歩美

女忍コジカの息子、宗近と小林少年を好演。

このヒトが、登場するだけで舞台が猟奇的ビザールな空気になるような、言ってみれば “嶋田久作” 的な怪優でありながら、それでいて結構な美人サンである、というのは劇団にとって大きなアドバンテージなんじゃなかろうか。

劇団のカラーを一人で体現しているような。

ビジュアル、演技、歌唱、トップの名称は伊達じゃない、って感じ。

.

というか。

実のところ、トップというネーミング自体はどうでもいい。

それがプリマドンナでもソリストでもエースでも四番でも同じことで。

その種の人に求められるのは才能でも鍛錬でも、ましてやプロデューサーディレクターの寵愛でもなく。

それは「いつ、いかなるときでも、自分が前に出ていってなんとかする」という思考形態だと思う。

.

例えば才能、というか生まれつきの資質なら。

前回の公演には高畑亜美という彼女に負けず劣らずのビザール美人さんがいた。

.

例えば技能なら。

前回の公演で、白川沙夜というキャストは、ストーリーテラーコメディリリーフ、仇役という3つの仕事を3本の腕で同時につかんでブンブン振り回して大暴れしていた。

.

でも、彼女たちは今回はいない。事情は知らない。

いっぽうトップには「事情により今回は出演しません」という選択が無い。

脚光も浴びる、注目もされる、そのかわり劇団の出来が悪ければ矢オモテ、火ダルマ、槍ブスマと。

群像劇主体の劇団で、ある程度は負荷が分散するにせよ、あの細っそい体にかかっている重責を想像すると、なんというか、なんというか。

長くなった。

ともあれ、健康にお気をつけて。

.

■川合瑞恵

前回までは “作りようによっては、いかめしく見える” ビジュアルを活かしたワンポイント役だったのが、今回は『女忍』パートのキーとなる女忍コジカに大抜擢。

これが大根だったら目もあてられないところを、実に器用に演じきってしまった。

本職はモデルさんだと思ってたんだけど。違うの?

芸能関係って器用な人が多いのよね。

.

■岬花音菜

演技はさておき、まずは狐舞。

今見ているのがカラダのオモテなのかウラなのか、腕なのか脚なのか分からなくなってくる超絶変態空間機動がひっさびさに大炸裂!!

これだ! これが観たかった!

いや、じつは、このところモヤモヤしていた。

「いや、たしかに踊りも歌も演技も良いけど、ここまで追っかけるほどか?」

でも、たしかに思いちがいじゃなかった。

ほんのちょっと前のことなのに、忘れかけていた。

.

そこには、たしかに岬花音菜がいた。

およそ2ヶ月前、片目の猫の舞で自分の脳味噌をブチ抜いた岬花音菜が。

.

ちなみに。

あとから取材を試みたところ。

あの一連の動きは、ボランティアアルバイト?)のダンス教室で子供たちに最初のウケを取るために編み出した動物踊りがオリジナルだとのこと。

.

するとなにか。

自分の鑑賞眼は子供レベルか。

まあいいけど。

.

というか、彼女の狐舞に視線をもぎ取られ、ねじ式青年と女医のベッドシーンの大半を見逃していたことに、劇場を出てから気がついた。誠に申し訳ない。

.

さて。

キャストとしては『紅い花』パートのシンデンのマサジ、『盲人書簡』で白痴の少年を担当。

この演技、周囲の評価はウナギ昇りだろう。

じっさいTwitterを中心にネットを見ると、彼女と慶徳優菜の評価はウナギ昇っている。

ただ。

自分としては評価は保留としたい。

なぜって?

あまりに、あまりにもハマり役すぎて、いま見ているのがキャラクターなのか、それともキャスト本人なのか、観劇素人の自分には判然としないから。

(これ、自分の中では笠智衆と同じ位置づけだ)

大竹しのぶアニーを演じたり、同じ劇団でいえば白永歩美ピーターパンを演るのとは、意味が違う。

『紅い花』ではプレ思春期の少年のいら立ちを、『盲人書簡』ではスケベなアホの子を、と、いろいろ打ち出しているのは分かる。

分かるけど、いずれも、まずは本人あっての効果であって。

このあと彼女は “月蝕きっての永遠の少年役” として存在感を増していくのだろうか。

それもアリだと思うけど。

.

■慶徳優菜

『紅い花』キクチサヨコ役。

昭和の山村、思春期の少年の心に思い描くマドンナ

うん。もうずばり田舎のマドンナそのもの

だけど彼女の評価も保留。

理由は岬花音菜と同じで本人そのものだから。

その意味では、娼窟の妹と小林少年の想い人のほうが、本人のポテンシャルがよく分かる気がする。

そっちの方はというと、うん、悪くない。

ただ、これは自分の思い込みかもしれないけど。

なんというか彼女は “月蝕、次世代プリマドンナ育成枠” というのに完全に入っている気がする。

この直感が正しければ、それはおそらく本人の十分な資質と劇団の目算があってのことだろうけど。

なんかモヤっとする。ほかの新人も若手も、ひとしく頑張っている(ように見える)のに。

.

はるのうらこ

なんというか、詩劇ライブのときは “ひかえめな、でもシャレのわかるおねーさん” というオモムキの彼女。

キーとなる配役のキャスティングが多いから、信頼の厚いキャストなんだろうな、という以上の認識はなかったんだけど。

(そしてそれは、ねじ式青年という大役を見ても動かなかったんだけど)

これが。

『盲人書簡』娼窟姉妹の姉役。実にすごい。

あのフワっとしたキャラが、女の嫌なところを全部集めて煮詰めたようなキャラクターに大変身。

慶徳優菜をサポートに娼窟パートカラーというか空気を完全に支配していた。

.

あと、些細なことだけど。

キーアイテムとなるタバコチャイナドレスに入れ忘れたか、取り出せなくなったか。

取り出そうと悪戦苦闘して2秒。

見切りをつけてアタマの中でプロットを切り替えるのにコンマ2秒。

架空のタバコをふかして場面転換の決め台詞につなげるまでの時間の空費がわずか2.2秒。

はるの氏にとっては迷惑な賞賛かもしれないけど、ここの所作の切れ味に地味に鳥肌が立った。

.

■宍倉暁子

彼女が登場すると、そこだけ別の照明があたってるようだった。

さらに今回の千本桜ホールより少し大きめの劇場向けにチューニングされた、よく通る発声。

今回集結した “夢のベテラン勢” の中では、彼女が出色だった。

彼女だけは気になって調べたら、舞台を中心にTV、映画と活躍の現役大ベテラン

たしかに分かる。

自分の外見と所作が人にどう見えるか、何十年にもわたって掘り下げていないと、ああは行かないと思う。

『紅い花』では漂泊の釣り人。すこし困り顔の茫漠とした旅客でありながら、マサジのカウンターパートとして要所を締める。

『盲人書簡』では軍人と密通する小林少年の母として、実に汚ならしい堕落した母親像を体現。

教科書的に言えば寺山修司の作品世界に通底するコンプレックスというかオブセッションというか、ともかく “その部分” を実に彼女一人で背負って担当していた。

.

大久保千代太夫

今回最高の当たり役の一人。

犬丸は尾張織田と敵対している設定だけど、人物造形はおそらく美濃のマムシこと斎藤道三ベースだと思われ。

自分に襲いかかった刺客を手籠めにして側室にする一代の梟雄らしい悪太郎ぶりと、戦国武将の透徹した死生観が、もう全身からみなぎっていた。

『盲人書簡』の方は。

うーん、自分の中では “生ける舞台装置” としての黒い苦力(クーリー)の集団は、なんというか、全員が均質な筋肉質の没個性の集団だったんで、あの巨躯が逆にマイナスにはたらいた気がする。

こればっかりは、いたしかたなし。

.

■小阪知子

影の殊勲者にして功労者

前説とカッパ相撲のときから(自分の見立てでは)この人は切れ者だろうな、と思ってたんだけど、今では確信に近い。

馬鹿をやる、それもビビッドに馬鹿をやれる人間は、なんというか、切れる。これは自分の持論。

自分が見るかぎりでは、月蝕歌劇団キャストベテラン高位職者(?)には2つのカテゴリがあって。

1つは白永歩美、岬花音菜のように “スタア” 役を仰せつかってスポットライトを浴びる職種。

もう1つは、前回公演の鈴乃月葉や今回の彼女のように “ひとり10役をこなしてストーリーラインを維持する” という重責の担当者

月蝕歌劇団は後者の高能力キャストがいないと成立しない。

.

■若松真夢

薄い眉、暗く沈んだ眼。白永歩美が陽のビザールだとしたら、彼女は陰のビザール美人。

もっといろんなキャストで見てみたいと思った。できれば和装で。

.

城之崎リアン

詩劇ライブのみに登場。OGか。

男装の貴公子然とした男装の貴公子。うん、貴公子

そりゃ、男女問わず固定ファンガッツリと付いたことは想像にかたくない。

問題は、貴公子以外にどんなキャストをやっていたのか、想像がしにくいことで。

もっと昔から見ていなかったことがくやまれる。

.

■登利忌理生

前回の中村ナツ子に続き、今回の「なにものだ! このひと!」ワクに期待のダークホースが登場。

自分は茶髪に偏見があるようで、「えっとぉ、学校卒業の記念にぃ、オーディション受けちゃいましたー!」みたいなハスッパな外見と、そこから飛び出す恐ろしい長セリフと演技巧者ぶりのギャップに舌を巻いた。

本当に何者だ! と思って調べてみたけれど、月蝕以前の芸歴がまったく引っかからない。

あれか。学生演劇出身か。

.

■音無ねむ

今は、まだ大部屋女優といった立ち位置

(たぶん。自分が調べた限りでは、まだ無名)

何者でもない。

何者にも、まだなっていない。

だけど、あの男に引けを取らない長身とキリっとしたマスクには、絶対に活きる使いみちがあるはず。

実際、『盲人書簡』の “新聞朗読笑い男” には何とも言えない味があった。

キャスティングの認識、間違ってないよね?)

陵南の田岡監督ふうにいえば、「体力や技術を身につけさせることはできる。だが、彼女をでかくすることはできない。立派な才能だ」ということ。

まずは、その長身を恥じるような猫背をやめて、胸郭を開いてまっすぐ立つところから、カンバレ!!

.

J・A・シーザー(と音響)

ふむ。ふむふむ。

エンディング、こんな感じかにゃ? 間違ってるかもだけど。

(いま手元にGarage Bandしか無いんで大変)

.

Bm....................BmM7(←Daugかも)

寺 の 坊 ん さ ん 根 性 が 悪 い

.

Bm.............Bm........F#m..GM7

守 り 子 い な し て 門 し め る

.

F#m.........Bm........F#m......Bm.E

ど し た い こ り ゃ き こ え た (か)

.

(間奏2+4小節)

E.................Bm.......Bm.......Bm.......Bm

+--------+--------+--------+--------+--------+--------+

.

Bm.......D/A...GM7..........Bm.D/A..E..

守 り が 憎 い と て 破 れ 傘 き せ て

.

Bm.......D.....GM7.......Fm#......GM7

か わ い が る 子 に 雨 や か か る

.

Fm#.........GM7.......Fm#......GM7

ど し た い こ り ゃ き こ え た か

.

(間奏4小節)(以下同じ)

.

※各コーラスの7、8小節目のメロディが元の民謡と違う。

 メジャーセブンに合わせて変えたか。

※地味に1コーラス目と2コーラス目以降でコード進行が違う。

 採譜するまで気が付かなった。

.

えー、日本のニロ抜き音階(いわゆる田舎節)で作られた民謡/童謡に、7th、9thがタップリ乗ったモダンコードをあわせて。

さらに、それを流行りのリズムパターンに乗せると、こう、実にカッコいいニューエイジワールドミュージックになるのは皆さんご存知のとおり。

(今回はハードロックリズムビート

.

こういう音楽はみんな大好き。ボクも大好き!

この種の音楽の嚆矢は自分が知る限りYMO(実質、坂本龍一)で、80年代ではあるけど、このスタイルが「教授(坂本)のパクリじゃ〜ん!」と言われなくなったのはEnigmaやDeep Forrestが日本でワサワサ紹介されて一般化した90年代のような感じがしていて。

(“姫神せんせいしょん” や喜多郎については、当時ノーマークだった自分に語る資格はない)

問題は、J・A・シーザー氏が、何故この時期にこの種のスタイルをぶつけてきたか、だ。

.

.

  • ここで急遽訂正!!-------

本公演エンディングの『竹田の子守歌』はJ・A・シーザー氏の手になるものではないとの指摘がありました。

お詫びして、訂正します。

以下、上記の誤りを前提にした言及をカットします。

.

.

でも、今回のエンディングが実にイイ感じだったことは確かで、これからもこの路線はアリなんじゃないか、と思った次第。

うん、自分に言えるのはそれだけ。

.

最後に音響について。

なんか、今回の殺陣は斬撃の効果音タイミングがやたらと良かった。

何か条件が変わったんだろうか。

ただ、いつもながら思うのは、客席一番奥にコントロールブースを置かないで、それでもあのレベルの音響を維持できているのは、それ自体が奇跡に近いことだ。

.

プロップ大道具の印象は前回と同じ。

ただ、生きている動物の仕込みはさぞかし苦労しただろうな、と。

.

んー、今回の月蝕歌劇団はこんな感じでした。

全体としてどうなのかって?

うん、良いところもあれば、首をかしげるところもある。

.

まずは。

自分はもともと聖子ちゃんキョンキョンのころから、それほどアイドルが好きではないので、フレッシュキャストライブ感、というのにはそれほど重きをおかない。

なので、(おそらくは)キャストのものに入れ込んでほしい、という劇団の方針には同意しかねる。

.

しかしながら。

高取英氏の作品世界。これにはどーしても、どーしても不思議な引力を感じでしまう。

結果として、スケジュールが合って演目の印象が良ければ、これからも足を運ぶような、そんな感じがしている。

というあたりで。

.

また機会があれば。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん