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はてなキーワード: 土地とは

2020-07-08

anond:20200708081051

からなんで沢山承認もらうことが悪なのかを知りたいんだが…

砂漠で過ごすのと時々氾濫する川が近くにある豊かな土地のどっちが住みやすいかで言ったら絶対後者だろと砂漠の民が言ってみる

東京死ね!!!!!

九州ですげー雨が降って大分川っていうデカイ川が氾濫しかけてるらしい。Twitterで「大分川」で検索をかけると不安がる現地人の呟きが大量に見られる。岐阜では木曽川が、まあ知らんけど他のところでは他のところ川がそれぞれ氾濫しかかってるらしくて、いかにもヤバい

 

俺にとって新宿が水没するのも大分が水没するのも変わらない。どっちも知らない人間の住む知らない土地だ。どっちもどうでもいいといえばどうでもいいし、気になるといえば気になる。

今日は気になる気分だったかライブカメラを見たりニュースを見たりしてたんだけど、ちょっと前に東京に大雨が降ってたときと明らかに違うところがある。

世間の興味、騒ぎ方だ。

全然話題になってねえ。いや、メディアは流石にある程度報じてるけど、世間のほうがたいして関心を持ってないように見える。武蔵小杉が水没してたときの、何も調べようとしないでも勝手情報が飛び込んでくる感じがない。

 

東京がどんどん嫌いになってくる。人が多いんだから話題にする奴も多いってだけの話なのかもしれねえが、そんなのは関係なくてムカつくものはムカつく。東京局所なすげえ災害が来てるのを他人事として見ていたいという気持ちがどんどん募る。

 

滅びてくれねえかな、東京……

なんか東京のほうすげー大変らしいよ、へーご愁傷様だね そのくらいの温度感東京の死を見送ってやりたい

平家系、源氏

上方(かみがた)は平家系、関東源氏系」

「何で?」

「そらそうやよ? 平家きらびやかさは、まさに上方好み。驕れる平家言葉もあるけど、驕ってたんは藤原氏源氏も変わらんし、平家が生み出したもんは藤原と比べても遜色ない。平家納経、厳島神社日宋貿易薩摩守忠度和歌……何と言うても、家紋揚羽蝶平家を名乗った織田信長家紋の一つも、揚羽蝶

優雅やね」

「一方、源氏は……頼朝らは大阪発祥河内源氏』の末裔やけど、関東ローム層という厳しい土地磁場のせいか、華やいだ文化には至らなかった」

質素何が悪いねん、て源氏ファン関東人さんらは言わはるんちゃう?」

「それが『民族性』ということ。上方圏は平家寄り、関東圏は源氏寄り。『平家海軍国際派』という言葉がありますが、裏を返せば『源氏陸軍国内派』……これ、関東のものと思わへん?」

鎖国陸軍暴走関東軍、国際連盟脱退……ほんまやね。ほな上方平家民族で、海に向かって開かれてるわけか。インバウンドが絶好調やったんもわかる」

平家ゆかり厳島神社がある広島壇ノ浦平家について戦った松浦党ゆかり長崎……関東が始めた戦争で何であんなことにならんとあかんかったんやろね? あの戦争で起きた空襲地上戦核爆弾も、それと今問題タンク入りの汚染水も、全部その原因作った地方で引き受……」

「それ以上はあかん! そう考えたことある人は案外多いかもしれんけど」

2020-07-07

山を削って平野を10mかさ上げすればいいのに

洪水土砂崩れ津波にも強くなる上に、使える土地が増える。

必要な山はごく一部だから、それ以外は削りきって平野を増やせばいい。

宇宙を目指す前に土木技術地球支配すべきでしょ。

anond:20200707103946

雨水汚水下水ポンプ場が林立しとる土地も要注意やで、どことはいわんが京都南部のあああ

2020-07-06

ダムなし治水

  • 堤防を作る
  • 川幅を広げる
  • ため池や遊水地を作る

といった方法は谷間を利用して水深を稼げるダムと比べて広い土地必要になるからダム以上に

ダムと比べて良い所はほとんど無いのではなかろうか。

(丁度良いところに広大な土地があるなら分かるけど、それなら拗れる前に決まってる筈)

 

またダムが作れるような奥地に比べたら下流の方が発展してるケースが多いから、

コストや影響を受ける住民問題は面積以上に増えるはず。

 

ダムなし治水を主張する人達にはどんな案があるのか確認したいところ。

2020-07-05

増田自己責任教蔓延しているこの国で 災害に遭っても “そこに住んでいることが自己責任でしょ”とならないのはなぜ?」

東北自己責任になったじゃん

[FNN]「これ以上わがままは言えない…」震災から9年、被災者向け仮設住宅からの退去期限が3月末に迫る

https://sp.fnn.jp/posts/00050704HDK/202003111840_morimototaro_HDK


富岡浪江、飯舘の3町村の住民原発事故の際、福島県内外に避難することを強いられ、そのうち応急仮設住宅に住むことになった人たちが今回の退去期限の対象となる。

まり被災者たちは強制的避難をさせられて住んだことのない土地に移り住み、なんとか慣れて生活を再建したところで、今回、そのようやく慣れた家から出ていかなくてはいけなくなるのである


今後どうするのかを聞くと、「とりあえず荷物の整理をして運んだりはしているんですけど…。どうしましょう?どこかシェアハウスとかを探すしかないのかな?もしかしたら当面はネカフェで寝泊まりすることになるのかもしれません」


Sさんたちの住む東雲国家公務員住宅は、被災者が退去した後、国家公務員であるキャリア官僚の住居になるのではないかと見られている。

なお、地震津波で家や街が壊れた人へもこの仕打ち

完全に壊れていない限り仮設住宅へも行けず自費らしい


[NHK] 壊れた家に住み続ける被災者

https://www.nhk.or.jp/special/plus/articles/20190402/index.html


宮城県石巻市に、今も壊れたままの家に1人で住む70代の男性がいる。家の外観は特に問題ないが、1階の柱は朽ちて中が空洞だ。床も抜け落ちそうで不安を抱えながら暮らし続けてきた。


震災直後の被災地には、自宅の1階が壊れ、かろうじて残った2階に逃れた「2階族」と呼ばれる人が数多くいた。男性もその1人。自宅の1階は津波で水没し、大規模半壊と判定された。国から202万円の補助が出たがそれだけでは修理しきれずに住み続けている。


地震が起きたとき男性は倒れてきたたんすの下敷きになり、足に大怪我を負ってしまう。けがのため避難所に行けず、壊れた自宅の2階で過ごすしかなかった。しかし、津波生活必要ものを流されてしまったため、厳しい暮らしに耐えかねて仮設住宅への入居を希望したが拒否されたと言う。


市役所に行って『仮設住宅に入りたいんだけど』と申請したのよ。そうしたら『あなた場合ダメだ』って。『何でダメなの?』と言ったら、

あなた場合自分の家あるでしょ。2階で避難してたから、2階の部屋があるから2階で住んで下さい』と。」(被災者男性

国は災害救助法運用基準で、仮設住宅に入居できる対象原則として次のように定義している。

「家が全壊・流出するなどして、居住する住家がない者に供与する。」(内閣府告示


70代の男性は、壊れたままの家で8年間も暮らしている。厳しい環境で次第に体調を崩し、病院通いが欠かせない。医療費がかさみ、食費にも困窮している状態だ。


うどんはね、3袋で百円なのよ。もやしは15円。もやしが一番安いのな、野菜で。おれ最近思ったのはさ、この震災になって7年目になって、自殺する人の気持ちが分かってきた。考えても考えても、生活が苦しくて苦しくてさ。生きる力っていうのが、考えれば考えるほど暗くなってきて、明るい気持ちが持てなくなったのよ。それで死んだ方が楽だなと思って。死んだ方が、何にも考えることないなと思って。」(70代の男性



[NHK]「震災直後は夢があったけれど…」 老舗菓子Tさんの9年

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200311/k10012325051000.html


岩手県宮古市で老舗の菓子店を営むTさん(63)は、今回のアンケート自由記述に「思い描いていた未来のようにはなっていない」とつづりました。


Tさん東日本大震災津波で自宅と店舗、そして工場を流されましたが、それでも震災の直後は前向きな気持ちになれたと言います


Tさんは、当時の心境について、「すべてを失いましたが、家族住宅フェアや見学会に行って再建するならどんな家がいいかと考えたりして、不謹慎かもしれないけど、楽しい、夢が持てた時期でした。店の再建もできない訳がない、お菓子屋さんをまたやるんだと、当然のように思っていました」と振り返りました。


しかし、再建は当初思い描いたようには進みませんでした。仮設住宅不自由生活を送りながら仮設店舗営業を続け、震災の2年後には工場を再建。しかし、売り上げは震災前の10分の1にも届かず、不安材料けが増えていく日々が続きました。


Tさん震災2年のアンケートに、

▽「震災1年頃までは明るい夢を持てたが、それが2年たっても実現出来ない。むなしさを感じる時が多々ある」と書き、震災3年のアンケートには「仮設3度目の冬はマイナスイメージ言葉しか思い浮かばない。全てを失った震災直後は、それでも立ち直るという強い意志希望が芽吹いていた。当時の思いは3年で日に日にやせ細り、しおれかけている」と記しています


当時の胸の内についてTさんは「復興のつち音が響きたくさんの人が来て復旧復興に尽力してくれていることが励みになって自分も明るい気持ちになれたが、そういう人たちが去っていくと人が減り静かでさみしくなった。売り上げがゼロの日もあり、切なくて、自分たちでお菓子を買ってレジお金を入れたこともあった」と語りました。


それでも「完全復旧する」と意気込み、店の再建という夢に向かって進んでいたTさんに「建設費の高騰」が追い打ちをかけました。復興需要の増大などで震災前1坪あたり50万円程度だった工事費用が、2.5倍近い120万円程度にまで上がったのです。


工場に加え震災から5年後に自宅を再建し、すでに多額のローンを組んでいたTさんは、震災6年のアンケートに「歩みが減速して、1度勢いを失うと、強い気持ちを持続させるのは難しいと実感している。借金を増やしてでも店舗再建を目指すことは正しいことなのだろうか?」などと、自分が選んだ道は正しかったのかと自問自答を繰り返していた当時の心境を記していました。


震災から6年半近くたった2017年の夏、仮設店舗の退去期限が迫る中、Tさんは店の大きさを当初の計画の半分程度に縮小してようやく再建を果たすことができました。


Tさんは「店と工場が離れてしまうなど当初考えていなかったことが重なった。行政方針が二転三転して読めないのでその時その時で対処していたら借金が1億を超えてしまった」と話しました。


ところが、ようやく戻ることができた街は思い描いた姿とは変わっていました。住宅高台移転商店街もなくなったため店の周囲ににぎわいはなく、震災前は大勢いた自転車や徒歩で店に来る客は今はほとんどいません。


Tさんは「元の場所に戻ったら悪くても震災前の半分は売り上げがあるだろう」と思っていたと言いますが、震災の影響で商品の卸し先が廃業したこともあって、売り上げは震災前の3分の1程度にとどまっています

anond:20200705152741

日本自営業者田舎暮らし天国になった

言いたいことはほとんどタイトルの通り

田舎暮らしがいいっていう論調は色んなところであるけど、自分も改めて思ったので書いておく

特に自営業者との相性はい

都内サラリーマンとの比較として見てほしい

ちなみに、自分は最寄りのJRの駅まで車で一時間ぐらいかかる、そこそこの田舎に住んでる

仕事は、ネットでの販売業個人でしてる

まず、田舎生活コストが安い

自動車コストがかかるって言う人もいるけど、それに有り余るほどの家賃やすさや、電車を使わなくていいというメリットが有る

家を買ってしまえば、これで路頭に迷うことはないという精神的な支えにもなる

ちなみに、中古の一軒家であれば土地付きで一千万もしない

リフォームすれば全く問題なく住める

欲しいものは何でも手に入る

今ではアマゾンで欲しい物なんて何でも手に入る

先月も自粛期間だったけど、ゲームやらエレキギターやら、欲しいものネットで何でも注文させてもらった

お取り寄せグルメもできる

殆どが次の日かその次の日につくので不便はなにもない

ネット社会とクロネコヤマトさまさま

ストレスがない

基本的田舎暮らしストレスがない

人混みで苛つくこともないし、満員電車もない

行列で並ぶこともないし、狭いところに押し込められることもない

騒音とか悪臭とか、そういったものもない

穏やかな人が多いので、近所とのトラブル基本的にない

仕事もある

コロナ自粛は一つのターニングポイントとして、田舎でも仕事はわりかし簡単ネットで手に入るようになった

試しにランサーズを見てほしい

誰にでもできる仕事は、いくらでもある

自分は、基本的仕事ネットで完結している

収入が良くないとか、そういうのは仕事個人能力による

遊ぶ場もある

田舎だと何もすることない、なんてこと言うかもしれないけど、今ではフェイスブックちょっとしたイベントなんていくらでも見つかるし、そこで友達はできる

一人でも、ハイキングしたりツーリングしたり、アウトドアいくらでも遊べる

土地が広いかちょっとしたDIYとか、人を呼んでBBQとか、昔から普遍的な遊びがいくらでもできる

都心にも簡単に行ける

最寄りの駅までは車で一時間だけど、そこから新幹線に乗れば一時間東京につく

月に23回は東京に行って、人とあったり街の変化を見たりしてると、いい気分転換になる

自営業税金が安い

これは自営業者としてのメリット

自営業者は本当に税金が安い

きちんと払っていても、控除が色々とあるのでサラリーマンより遥かに少ない割合になっている

自動車や住居も経費とさせてもらってます

サラリーマンが頑張って税金を払ってもらっているおかげで、自営業者はらくさせてもらってます。嫌味っぽくてごめんなさい




デメリット

いいとこばかりだとただの自慢になるので田舎暮らしデメリットも書いておく

美味しいお店が少ない

ご当地グルメかいうけど、なんやかんやで地方グルメ東京よりはるかレベルが低い

美味しいラーメン屋とか言っても、全く美味しくないなんてことはざらにある

ちょっとお金を払ってフレンチとか行っても、東京レストランに慣れているとがっかりすることしかない

から自分都内に行くときはいつも有名店で食事をたくさんしてる

刺激的な出会いがない

なんやかんやで田舎は優秀な人が少ない

ちょっとした立場のある人と出会って話をしても、正直なところ能力が低いなと思ってしま

都内だとポンコツみたいな人が、田舎とある程度の地位にいるなんてことはざら

やはり、人生で刺激を受けるのは、びっくりするような優秀な人との出会いだとおもう

そういったことの絶対数が少ないという意味で、成長のきっかけが減っている気はする

都内だったら、些細なきっかけで自分人生が大きく変わるようなこともあるかもしれないけど、田舎だとそういう出会いはあまりありそうにない

まとめ

そんな感じで、田舎自営業をして思ったことをまとめてみた

自分田舎で今はぬくぬくストレスなく生きている

別に逃げで田舎暮らしてるとかではなくて、自分は余計なストレスを受けたくないし、自分能力を一番出せる環境で働きたいからこういった環境ベストだと考えている

もし今後、収入が大幅に増えて都内でも快適な住環境を手に入れる事ができるなら、都内に住むのも全然ありだとおもう

年収800万ぐらいまでなら、田舎ストレスフリー自分の脳力を活かす自営業をするのはお勧めてというお話

試験帰り

ある試験を受けて、今帰っているところだ。

試験帰りというものが俺は好きだ。素性も知らん奴らが無数に集まってピリピリしていた会場が、試験終了と同時にいっきに緩んだ雰囲気になる。連れ合いのいるやつらは楽しそうにあの問題がわからなかったとか難しかったとか簡単だったとか言い合いながら帰っていく。ひとりで来てるやつらは寡黙にサッサと帰るが、どことなく足取りが軽く見える。

色んなやつが色んなところから来るもんだから、当然土地勘のない奴の方が多くなる。何も見ないで自信ありげに歩くもの、立ち止まっては地図を見て歩くもの、前をいく群れにうまくついて行くもの

行きは集まるプロセスだが、帰りは散らばるプロセスだ。試験が終わってみな気が軽くなってるからか、せっかく知らない土地からと寄り道をするようなやつも増え、同じ駅を目指す集団すらどんどんバラけていくのが面白い

GoogleMapの示す最適な道順に従う奴もいればデカい道を好む奴もいるし、多少遠回りになっても面白そうな道をわざわざ通るやつもいる。前を歩いていたやつがいつのまにかいなくなった…と思っていたら駅の近くで横道からヌッと出てきたときなんて、声をかけたくなるくらいだ。

試験は嫌いだが、試験帰りは好きだ。

2020-07-04

さらの『天気の子感想

感想要約

『天気の子』は"子どもたち"(陽菜さんと帆高さん)が自然災害対立する話ではなく,実際には"大人たち"と対立する話であるという視点大事だと感じた。

『天気の子概要

『天気の子』では"大人たち"や社会は,"子どもたち"と"世界の仕組み"のふたつを無視していることが描かれる。

そして偶然にもそのふたつを兼ね備える子どもたち,つまり世界の仕組みを担っていた子どもたち(陽菜さんと帆高さん)が,今度は今まで自分たち無視してきた社会無視するという決断をする。

この決断が天気の巫女をやめて東京沈没を選ぶということだった。

『天気の子』内容の確認

自然災害無慈悲かつ強力なので人々は受け入れるしかないが,天気の子人柱にするなどの方法はあった。(これが"世界の仕組み")

しか世界のことに興味を持つ"大人"はほとんどおらず,大人の多くは自分生活を優先していた。

同様に子どもたち(帆高や陽菜さんたち)を優先する大人もあまりいなかった。

たとえば警察は帆高の天気の巫女の話を無視して仕事を進めた。

児童保護施設陽菜さんたちがあのまま暮らしたいという意思無視した。

須賀さんも家出した帆高が東京で暮らすことを手助けしていたが結局は娘のために帆高を島に帰らせようとした。

大人たちが良識的で常識的対応を続けた結果,帆高たちは追い込まれしまった。

帆高は一度は手に入れた3人暮らし幸せをもう一度実現するために,人柱になった陽菜さんに対して帆高は自分たち幸せに生きるために社会のことは無視しよう,と伝える。

陽菜さんが天気の巫女をやめて雨は降り続き東京沈没する。

④数年後に帆高が東京に戻ると,何人かの大人たちは東京沈没を受け入れている様子が見られた。(もともと海だった場所を埋め立てた土地がまた海に戻った,など)

これは①の自然災害は受け入れるしかないものという態度が一貫している。

帆高はこれで本当に良かったのかと自問する。そして自分たちならきっと大丈夫だと確信して終わる。

感想タイム

改めて,帆高と陽菜さんの決断はよかったかと考えるとあんまりよくはないだろう。

最も良い可能性とは大人たちが子どもたちのことを理解し,世界の仕組みを知り,一致団結して自然災害対峙することだった。しかしそうはならなかった。

じゃあ陽菜さんの命と東京とでどっちが大事か,とか聞かれてこっちですとか言える人もあんまりいないだろう。それはつまり帆高のやったことが間違ってると言える人もあんまりいないということである

から自分は帆高たちのことはあんまり悪いとは感じない。

そもそも帆高たちには人柱東京を選ぶトロッコ問題スイッチたまたま与えられただけで(陽菜さんにとっては自殺東京かを選ぶスイッチである),彼らは別に英雄総理大臣とかじゃない。彼らが人々を助けなきゃいけない理由特にない。

だがしかし陽菜さんは一度は晴れを届けるという形で人々と関わることを自分生き方の形として納得していたので,陽菜さんにとって人柱になることはそういった生き方の延長線上にはあったかもしれない。

帆高の言葉は,そうやって新たに獲得できたばかりの天気の巫女というアイデンティティも捨てて生きていこうという提案だったわけだ。

この辺は前作の『君の名は。』より話が一段階難しくなっているなと感じる。『君の名は。』では,三葉は隕石から町を守るにあたって父親(大人たち)の協力を得られなかったが,結局子どもたちだけでうまく問題解決することができた。

一方で『天気の子』では東京沈没はうまく回避できなかったし,世界の在り方だけでなく,これから陽菜さんたちはどう生きていけば良いのかという彼ら自身問題まで提示されている。

君の名は。』の話を出したので,『天気の子』含めこれら2作における"世界の仕組み"観についてちょっと振り返る。

これら2作では何か神様のようなものもつ絶対的ルール(黄昏時とか入れ替わりとか天気の巫女とか)と,自然が持つ絶対的な脅威が関連している。

これらは新海誠監督の美しい自然描写や生々しい街の描写によってより説得力を持つものになっている。

まず世界に都会(東京)と自然があり,そしてその両方を支配している絶対的ルールがある,というのが世界観の基本にある。そして2作ではその絶対的ルールに巻き込まれ若い男女がテーマとなっている。

都会と自然の中に同じ神秘的な仕組み現れるというのは現代アニミズム的な思想を感じる。

君の名は。』では神秘的な存在というのは,神の領域としてしか現れず,つまり肉体(?)を持つ神様のようなものが目の前に現れるということはなかったが,『天気の子』では雲の魚や龍のような存在が描かれていて,神秘的な存在の具体的な描写が新しく行われていると思った。あの龍みたいなやつかっこいい。

ちなみに雨が続くやつは台風ではなく巨大な寒冷前線(真夏に雪が降ったのも特徴)として描かれている。これは非現実的災害として描かれていた。

『天気の子』の大人たちについて,彼らの対応が極端に間違ってたかというとそうでもないだろう。一応,陽菜さんが空に消えた夜に多くの人が陽菜さんが泣く夢を見たらしいが,それでも天気の巫女とか信じて行動するのは難しいだろう。

とくに刑事たちの働きぶりは淡々としていて彼らの思想が見えてこないと最初は感じたがむしろ仕事内面が出ないというのがまさしく大人らしい態度だったのだろう。

高井刑事が帆高にイラついたり,安井刑事が泣いている須賀さんに声をかけるというシーンは彼らの人間味を出しているが,しかし彼らはとくに雨や天気の巫女については言及しなかった。(つまり世界の仕組みを認知していないあるいは興味がなかった)

その一方で,世界のことに興味があり,また就活中の身でありながら帆高や陽菜さんを助けるためにバイクでお尋ねものになってくれた夏美さんは"大人たち"には全く当てはまらない人物として描かれていると感じた。

夏美さんのこの作品における存在意義,特に就活に失敗するような描写がなんの意味をもっていたのか,夏美さんが持つ就活問題が帆高たちとの関わりでどう変化したのか,あるいは変化しないならなぜそんなシーンを入れたのかを結構不思議に思っていたのだが,こう考えるとあのシーンは夏美さんが大人たちの側の人間ではないことを描写していただけだったのかもしれない。

ついでに帆高が銃持つ必要あったのかという疑問もあって,最初陽菜さんの天気の巫女の力と対比するための帆高の力として与えられたのかな〜〜くらいに思っていたがあれもやはり帆高と社会対立を深めるための舞台装置だろうと思っている。

『天気の子』は大人たちと子どもたちの対立を強調しているが,これらに当てはまらない大人も当然いた。

天気の巫女人柱の仕組みについて知っている老人や,雲の上についてはしゃいで話す研究員などは世界の仕組みに関心のある人たちだった。また立花さんや天気の巫女の一環で関わった人たちのように,誰もが帆高たちの邪魔をしていたわけではない。

須賀さんについて振り返ると,家出理由を明かさないがとにかく東京暮らしたいという未成年の帆高の意思を初めて尊重仕事と住処を与えたひとだった。しかしやがては帆高を匿うことのリスクを考えて,万札と帽子を渡し帆高に帰るように伝えた。

(よくあんなにパッと出せるお金があるなと思った。)

帆高の家出理由最後まで明かされなかったが,深刻な事情あるかないかに関わらず意思を受け入れるというのは尊重の仕方として正しい形だろう。

須賀さんは最後は帆高のもう一度陽菜さんに会いたいという心に,妻を亡くしもう一度会うことが叶わない自分と通ずるものを感じたのか,警察対立し帆高を解き放つ選択をとる。

ここは帆高解放連盟のなかでも夏美さんや凪(先輩)たちとは全く違う動機を持っている感じがする。須賀さんはなんというか常に帆高を対象として動くキャラだなという感じがした。初対面でビールたかるシーンから想像できないキャラクターの広がり方だった。

そんな感じで『天気の子』はどうにもならない話だったという感じがあるが,帆高はまだ未来があると確信してたので今後に期待大。

帆高まとめ

家出し,東京ホームレスになり,高1で好きな女の子ラブホ宿泊し,東京沈没させた。

家を買った。

今年、家を買う。


20年前、こんなど田舎に住むなんて考えられないと思った、この土地に。

実家から車で一時間の、おじの家で遠くに聞こえる電車の音と少しの民家と、田んぼ田んぼ田んぼ、それと、いくつかの溜池


何もすることないじゃんと思っていたこ土地に、根を下ろすと決めたのだ。


思えば去年までは奨学金を払い終えたらもう一つの故郷海外へ帰るつもりだった。

私は日本日本の真裏の国のハーフで、育ちは日本だが、故郷言葉も話せるし、親の定年が目前となっており故郷へ帰ることを知っていたか自分もそちらへ行くか、という決断だった。しかし、故郷政府はとても頭がわるく、今回のコロナでの対応も目に余るものだった。ギャングたちによるコロナ伝播阻止や、脱獄囚たち。命の危機日本よりも何倍もあるその国で子供を生み、育てたいと思えなくなっていた。


幸いにも私は早々に生涯の伴侶にあい、いま苦楽をともにしている。私の気の変わりように快く「うん、いいよ」と頷いてくれた。


そこで、この決断が揺らがないうちに、決めたからには家を建てようとなり、一ヶ月ほどでホームメーカー契約をした。


幼い頃、おじの家に遊びに来るたびに何もないところだなと思っていたこ土地に、田んぼしかないと思っていたこ土地が、今はどうしようもなく好きだった。

パートナーは私の決めたところならどこでも良いらしかった。


この街大きく発展し、子供のいる世帯には手厚い待遇をしてくれるし、車さえあればとても住みよいし、学校もいっぱい増えていて、映画館もあって、外食や買い物に困らないすごいいい街になっていた。

前職がこの街にあったこから賃貸で3年住んだからこそここに落ち着きたいという強い気持ちができていた。パートナー電車通勤に1時間半もかかる。それでも構わないと言っている。


ここに、住もう。

故郷へ帰る親は大賛成だった。間違いなく、あなたの国はこっちだと、海外旅行が好きで、新しい家電が好きで、アニメ漫画が大好きで、災害ときちんと向き合うこの国があなたにはあってる。故郷世紀末みたいだけど、親は日本で老後を生きるすべ、金がないからと言った。

私は少し悲しくなって、お礼を言った。


ここを新しい故郷として、子供をもうけて、暮らしていこう。

幸運にもこの街にはすでに友人が何人かいるし、叔父もいる。怖いものはなかった。後悔もなく、早く家が建たないかなという楽しみだけある。


実家貧乏だった。外国人労働者待遇は非常に悪い。年も食ってきた。学生時代大学に行きたいといったら反対された。お金がないとのことで。

私の夢だった語学を学ぶ夢はそのとき潰えた。

仕方なく行った専門学校パートナー出会った。

あのときからすでに奨学金という借金を抱えていて、日本では家を建てられないと、諦めていた。子供の頃の貧困からずっとずっと諦めていた。


でも、買ったよ。買えたんだ。

パートナーと4回くらい転職したけど、やっといい会社出会ったんだ。

いい街に出会えたんだ。なんて、幸運なんだろう。


はやく家が建たないかなと毎日パートナーと話す、この時間さえも愛おしい。

人吉球磨出身だけど今回の洪水天誅しか思えない

人吉球磨あさぎり町)で生まれ育った。正直いい思い出はない。

幼稚園と小中学校いじめを受け、高校(H高校)は苛烈管理教育が行われていた。

いじめの内容は思い出したくもないが、ウルトラマンごっこと称して男子全員からリンチされたり、無理やり服を脱がされて全裸にされたり、すれ違いざまに睾丸を握りつぶされたりと散々だった。

管理教育苛烈で、問題を間違ったら罵声を浴びせられたり、宿題を間違えたら廊下つまみ出されて捕虜姿勢をとらされたり、眉毛をそったりカラオケに行った人は生徒指導室に直行されるなど散々だった。

とにかくあの場所にいたら精神が壊れると思い、高校3年の頃はほとんど精神が壊れかけていたが、なんとか我慢して関東大学に進学した。

土井隆義氏に憧れ研究者志望だったので大学院にも行ったが、適性がないとわかったので修士だけとって退散。紆余曲折の末都内研究所就職した。

しかし小中高の経験が尾を引きストレス破綻、今は都内で細々と自営の手伝いをしている。

ただもうお金もないのでそろそろログアウトしようかと思っている。

 

とにかく幼稚園と小中高の体験から人吉球磨はいい思い出はない。あの場所には二度と住みたくない。とにかく民度が最悪すぎる。

正直ああい民度土地には一度壊滅してほしい。東日本大震災熊本地震の時は心が痛んだが、今回ばかりは天誅が下ったとしか思えない。

「わしら純情放火団」ではないが、一度水害により荒野になって自分たちの行いを反省してほしい。

 

ついでにああい土地を美化した『夏目友人帳』は糞アニメだと思う。見るだけで通勤ラッシュ中央線ばりに虫唾が走るのでちょっとだけ見て後は見ていない。

たぶん糞アニメランキング作ったら『夏目友人帳』がぶっちぎりの一位だと思う。

anond:20200704082350

東京秀吉からおめーは関東平野にでも引っ込んでやがれとババを引かされた家康が、水害だらけの土地治水治水を重ねて作り上げた都市

水害に強いのはそれが理由

あとの自然災害は他の県と一緒じゃ。

モデルハウス奇譚

最近はずいぶん蒸し暑いですね。

私は梅雨のない地域で生まれ育ったので、この季節特有空気感に慣れるのにはまだまだ時間がかかりそうです。夏の間はいつも冷たい素麺饂飩ばかり食べているのでどんどん痩せていきます。軽くなった体で往来を歩いていると、蜃気楼の中に自分が溶け込んでいくようです。

目的地まではまだ距離があります。あまり暑いので、途中で見つけたスーパーで冷たいお茶を買いました。あとは、お土産西瓜も一玉買いました。

お茶を飲んだせいか、片手にぶら下げた西瓜が重いせいか、一歩足を進めるごとに全身から汗が噴き出てきます。もう夕暮れ時だというのに、気温はまだ高いままのようでした。

ふいに私の後ろからなまぬるい風が吹いて、石けんと汗が混じった自分匂いしました。私は夕焼けを背にして歩いていたので、目の前には自分の影が長く伸びていました。私はもうこれ以上歩けない気持ちになって、シャッターが閉まった八百屋さんの前にあるベンチに座り込みました。

しばらくじっとしていると、もう何年も前のことになりますが、初めて一人暮らしをした年の夏の出来事が頭の中に蘇ってきました。

****

私が初めて一人暮らしをしたのはとても大きな街でした。

人々の歩く速度や、次の電車が来るまでのスピードは信じられないほど早く、私はよくそれらに圧倒されて駅のホームにあるベンチにただ座り込み地下鉄を何本もやり過ごしたものです。そういうとき、街全体がそこで暮らしている人々をも取り込んだ一つの巨大なシステムであるかのように感じられました。そうかと思えば、人気のない道端は吐しゃ物やごみで汚れていたり、ぼろぼろの格好をした人々が呻きながら寝転がっていたりしていたし、私が駅のホームぼんやりしていても変に思われませんでした。同じようにぼんやりしている人をあちこちで見かけました。そういった意味では暮らしやすい街だったなと思います

この街に来たばかりの頃はとにかくお金がなかったので、いつも働き口を探していました。私は学がなく、またひどい吃音緘黙症をもっていたために仕事探しは難航するかと思われましたが、幸運なことにこの大きな街においては仕事にあぶれることはありませんでした。

私はその年の夏、街の端の方に位置する治安の悪いXという地域にある建設会社で働いていました。

上司の指示を受けて色々な住宅展示場に出かけていって、モデルハウスの前のパラソルの下でお客さんが来るのを待ちます。お客さんが来たらパンフレットを渡して、モデルハウスについての簡単説明質問応対をスケッチブックパソコンを使って行います。お客さんが来ても来なくてもお給料は変わりません。そんな仕事でした。当時はほとんど話すことができなかったので、なぜ採用されたのかはよくわからないのですが。

お客さんはあまり来なかったので、週末に図書館で上限まで本を借りて、それらを読んで時間をつぶしました。仕事が終わる時間は十八時頃まででしたが、土地勘がないのと、ときどきバスしか行けないような場所の展示場に行くことがあったために(それまでバスに乗ったことがなかったので)帰り道を間違えてしまい、ようやく家に辿りつく頃にはもうとっぷりと日が暮れているというのが常でした。

お客さんが来ない日は、モデルハウスの中に立ち入ることは禁じられていました。一日に二回、私が勝手なことをしていないか上司が見張りにきました。とはいえそれはいつも同じ時刻だったので、その時間だけ本をかばんに隠してパラソルの下で神妙にしていればよく、それ以外の時間のんびりと過ごしていました。

夏至を過ぎると一気に気温が高くなって、私はそれまで体験したことのない暑さに驚きました。外の気温が体温を超えたときなどは、時間を見計らってこっそりとモデルハウス玄関で涼んだものです。窓と玄関のドアを細く開けると気持ちのよい風が通りました。髪をほどくと、風に吹かれて私の汗と石けんが混じった匂いしました。

その日の最高気温は三十八度で、朝から晩までかんかん照りという有様でした。

お客さんは一組も来なかったのですが、あまりに暑くて読書に集中することができませんでした。仕事時間が終わって戸締りをしようとしたとき、雲のない空からまっすぐに差す夕日が、太陽を背にして玄関に立つ私の影を家の中まで長く伸ばしました。

それを見た瞬間、真新しい家の二階の窓から夕焼けを見てみたいという強い気持ちが私を襲いました。それまで、お客さんが来ないときに家の二階まで入り込んだことはなかったのに。

ここで働くようになって初めて、新築の家の匂いを知りました。それは、少し化学的な匂いと、新品の布や畳の匂いとが混ざった匂いです。

階段を静かに上りながら、この家に自分が住んでいる空想しました。ベランダが付いている部屋を見つけて、ここを私の部屋にしようと思いました。その部屋の窓は南西に向いていて、西日が差し込んでいました。この場所には学習机を置いて、ベッドの向きはどうしようか?壁の一面には大きな本棚を置きたいけど、背表紙日焼けをしないように扉が付いたものでなくてはいけないかもしれない。友達が遊びに来たときのために小さいテーブル必要かもしれないな。そんなことをつらつら考えているとなんだか少し悲しくなってきて、その気持ちを振り切るように窓を開けてベランダに出ました。

辺りはすっかりオレンジ色に染まっていて、建物木々や道を歩く人々の輪郭曖昧にしていました。

それらを見つめながらかすかな風の中に佇んでいると、少しずつ気持ちが落ち着いてきて、これからまた何だってできるような気がしてきました。何しろ私はこんなに大きな遠くの街にいるのだから

部屋を後にしようとしたときクローゼットの扉が少しだけ開いているのがふと気にかかりました。窓を開けたせいで風にあおられて開いてしまたかもしれません。二階に上がったことを上司に知られてはいけないので、扉を閉めるために私はそこに近づきました。

扉の隙間からは妙な匂いしました。新築の家には似つかわしくない匂いです。手垢で小口が汚れた古い辞典をめくったときや、寂れた地下鉄の駅のホーム列車が来たときにこんな匂いかいだような気がしました。大工さんが中に何か忘れていったのかもしれないなと思って、私はクローゼットの扉を両手で開きました。

****

初めに「それ」を見たとき、私は大きな置物や等身大人形の類かと思いました。しかし「それ」は紛れもなく本物であるようでした。

「それ」を目にするのは初めてではありませんでしたが、こんなに乾いていてさびしげな「それ」を見たことはありませんでした。ほとんどミイラのようになっていたので、いわゆる腐乱臭のようなものは感じられませんでした。ひどく痩せていて、夕日が肉の落ちた腕やあばら骨の浮いた胸に濃く影をつくっていました。眼窩は落ちくぼんで暗くなっていましたが、色々な方向からのぞき込むと、小さな白い虫が奥の方でひっそりと蠢いているのが見えました。

夕暮れどきの時が止まったような不思議雰囲気のためか、私の心は奇妙なほど落ち着いていました。あるいは、日中の暑さで頭がうまく働かなかったのかもしれません。

ここでの私の仕事は、パラソルの下でお客さんを待ち、お客さんが来たら簡単説明質問応対を行い、時間が来たら戸締りをすることです。もし家の中に「それ」があったときには上司に報告したり警察通報したりするように、などという指示は受けていません。私はクローゼットの扉を静かにぴったりと閉めました。

部屋を出て階段の方に向かったとき、奥の部屋から何かの気配と殺気のようなものをふと感じました。私は子供の頃に大きな野良犬対峙したときのことを思い出しました。その犬からはまっすぐな殺意が感じられましたが、奥の部屋から漂う殺意には迷いがあるようでした。そこにいる何かが心を決める前に、私は階段下り玄関のドアを開けて戸締りをして、人通りの多い道を選んで駅まで歩きました。

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ふと気が付くともう太陽が沈むところでした。私の目の前には誰かが立っていましたが、暗くて顔がよく見えませんでした。大丈夫ですかと尋ねられて初めて、私はその人が恋人であるとわかりました。

約束した時間を過ぎても私が家に来ないので迎えに来てくれたようでした。夏でもいつも平気そうにしているはずの恋人の額には汗が浮かんで、髪が少し乱れていました。

ぎゅっと心臓をつかまれたような気持ちになって、迷惑をかけてしまたことを謝りました。彼は私の頭のところにそっと手をやって、あまりにそこが熱くなっていたらしくびっくりしていました。こんなに暑いなのだから自分がそちらの家を訪ねればよかった、すみません恋人は言いました。そうやってベンチにすわってお互いに何度も謝り合っているうちに少し涼しくなってきたので、家に向かうことにしました。

手を繋ぐと、恋人の腕の内側の皮膚が私の腕に触れました。少し汗ばんだあたたかいその皮膚は、その下に肉や血の通った血管があることを教えてくれて、私はそれで少し安心することができたのでした。

今日晩御飯は一緒にピリ辛茄子素麺を作る約束をしています西瓜はすっかりぬるくなってしまったけど、水とたくさんの氷を浮かべたお風呂に沈めておけば、夕食の支度をして食べ終わった頃にはちょうど冷えているかもしれない。そんなことを話しながら、蒸し暑い夏の夜道を二人で歩きました。

2020-07-03

コロナです。

武漢本社から、我が日本支部に何やってんだと頻繁にお叱りが来ておりましたが、最近本部に詰められる若干回数が減ってきました。

アメリカ支部ブラジル支部は業績右肩上がりボーナス満額で羨ましいかぎりです。ニュージーランド支部人員削減あいました。。なぜか北のエリアは我が存在を認めておりませんが、朝鮮支部も頑張っております

 

 

日本では、自粛で人と人の接触が減ってたため、我が仲間たちは新しい生息地を見つけることなく死んでいきましたが、日本政府&ゆりこのファインプレーによって再び回復しつつあります。もう少し続けば危ないところでした。

手始めに夜の街から活動を再開し、昼の街にも徐々に勢力を広げつつあります。次は東京から新幹線や車で新しい土地に向かいます

 

 

暑さに我々は弱いと思っていた人もいるようですが、そんなことはありません。我々は、中○が作り出した万能風邪なのです。

東京って日本の全権力文化とカネと指示系統が集約されてるのに土地面積が狭すぎないか

人の体は脳が支配してるけど同じくらいの面積比率

地方からするとなんかバカにされてる感じがあるからもうちょっと謙虚になった方がいいのでは

ふるさと納税

その土地関係ない商品がもらえるとか、地域になんの意味があるのかわからない。

税金はらうとバックがあると言うなら、その分税金安くできるはずだし

そもそも住んでるところに真面目に税金払ってるのに

ももらえないし、だれかに褒められたこともない。

あれじゃ税金意味わからん

2020-07-02

anond:20200702210111

視点意見か分からないけど、イギリスが阿片売り込んで戦争仕掛けて、中国から割譲させた土地をようやっと返してもらえたのに、国際世論で分裂のプレッシャーかけるのってどうなんだろうね。

正義はどっちにあるのかね。

2020-07-01

anond:20200629224940

『エガオノダイカ』には色々言いたいことがあるんだけど、とりあえず一点だけ。

戦争をやめる=科学否定する、という流れになりがちなのは、多分脚本家アレルギーなのではなく、おそらくそう見せたほうが演出として開放的からでしょう。実際にそうなってしまえば作中でステラ疑問視したように文明自体が後退してゆきますし。

そこの論理説明してないのにステラが説得されたの謎すぎない?

ネタバレするから未見の人はここでブラウザバックしてね。





あの世界では、

  1. 惑星への入植にあたって惑星改造のために小型ナノマシンが散布されていた
  2. 何もないところからエネルギーを生み出すように見えていたクラルス(軍用にも民用にも使える)は、実はそのナノマシンエネルギーに変換していた
  3. クラルスを使えば使うほどナノマシンが減るので、惑星環境がどんどん悪くなっていく
  4. 新型クラルスはめっちゃナノマシン消費が激しい
  5. 新型クラルスは戦いの様相根本的に変えてしまう強力な兵器である

という前提があって、最終話の時点でユウキ視聴者は全部知ってたけど、ステラは5しか知らないんだよね。

で、ユウキステラに「戦いを止めるために(民用も含めた)全クラルスを停止したい!」って言うのね。

それに対してステラは「そんなことしたら暮らしメチャクチャになる」って反論するんだけど、最終的にはユウキに説得されて全クラルス停止に協力するんだよね。


いやおかしくね??????

1から4までを知らないのになんで全クラルスの停止に賛同できるの??????

まあこれ、どう見ても核だよね。戦争に使うにはすごい兵器となるけど、実は環境汚染してしまうっていう。

要するにユウキ様は、核兵器だけじゃなくて原発も止めたいんだよね。

俺たちは、スリマイルチェルノブイリ福島がどうなったのか知ってるから、「そりゃ核兵器だけじゃなくて原発も止めるべきやろ」って思えるよ。

でもさ、ステラ放射性物質が撒き散らされるとそこには住めなくなるってこと自体を知らないわけじゃん。ステラ無知なんじゃなくて、国のトップであるユウキにも作中の後半でようやく明かされる最高機密じゃん。

この状態で「戦争止めるために原発止めろ」って言われて納得できる??? 生活のすべてを原発由来の電力で賄っているのに??? 意味不明すぎない???

ユウキはなんでステラが1~4を知ってる前提で喋ってんの??? まずは1~4を説明しないとユウキの主張がそもそも理解不能すぎるでしょ???

ほんとここでステラが説得されたのが理解できないんだよね。だって1~4を知らなければただのたわごとだもん。戦争を止めるために軍用だけならともかくなんで民生用のクラルスまで止めないといけないか理解できる? 俺はわかるよ、ユウキ側の描写を見てクラルスの特性を知ってるから。でもステラユウキは初対面で、ステラはどう見ても最高機密を知り得ない下っ端だろ? どうすればこれで納得できるの?

大丈夫? 脚本書いた人はサリーとアン課題解ける?


ユウキ論理は、反戦的なもの反核的なものがごっちゃになっている。ごっちゃになりすぎていて、傍から見ると意味不明だ。

ユウキが全クラルスの停止を目指すのは、反核的な論理に基づいている。つまり、例えるなら軍用民用を問わずエネルギーの利用が土壌を汚染するということだ。だったら彼女は、ステラに向かって、こんなエネルギー使ってたら土地汚染されて住めなくなる、と主張すべきだった。

ところが彼女は実際には、戦争を止めたい、という反戦的な論理を口にした。そしてその反戦的な論理ステラは説得され、クラルス停止に協力する。

でも、反戦を訴えるなら、軍用クラルスの停止だけで十分だろう(いや、軍用だけ狙って止められるかどうかは知らんが)。民用のクラルスまで停止しないといけない理由は、反核的な論理じゃないと理解できない。

反戦反核も実にけっこうな話でそれがテーマアニメを作るのはお好きにどうぞという感じなのだが、2つの論理脚本家脳内でごっちゃになった結果、ユウキ議論支離滅裂になっている。

最終話クライマックスでこんなドッチラケやられたんですよ。どう思うこれ?

『エガオノダイカ』が腹立たしいのは、出来が壊滅的に悪いわけじゃないところなんだよね。見られちゃうんだよ、それなりに。だから『ソラとウミのアイダ』みたいな1話Aパートが終わった段階で切ったようなアニメと違って最後まで見たんだけど、こんな感じで理不尽な展開が続くから腹立たしく、でもひょっとしたらクソアニメじゃないのかも……最終話世界真実が明かされたり感動的な結末を迎えたりするのかも……って思いながら見続けて、最終話でこんな崩壊した論理を見せつけられた気持ちわかる? 1話切りしたアニメは翌日にはもうすっかり忘れてるから腹も立たないけど、3ヶ月これに付き合ったらめちゃくちゃ腹が立ちますよ。しかもこれ完全新作オリジナルアニメから予習とかできないからね。3ヶ月分の小さなイライラ最終回で大爆発ですよ。お前ふざけんじゃねえよこのクソアニメって言いたくなるわけですよ。この気持ちわかる?

旅が終わる気がする

私の故郷はとても寒い場所にあって、そこで大人になるまで暮らしていました。

事情があって町を出てから初めて、あぁ、私はここから本当に離れたかったのだなと気がつきました。

一人暮らしを始めた日は大雨警報が出ていて、ラジオから空港で足止めになった人がインタビューを受ける声が聞こえました。

これから暮らす知らない街は嫌がらせのように道が入り組んでいて、番地の順番はひどく不規則でした。土砂降りの中、散々迷ってほうほうのていでアパートに辿り着いたとき、私は全身ずぶ濡れで、まるで服のままシャワーを浴びたかのようでした。

電気がまだ通っていなかったので部屋の中は真っ暗でした。ドアを開けると、安くて古い家特有匂いがして、一歩進むごとに床がぎしぎし鳴りました。アパート廊下の灯りに照らされて、自分だけの部屋に一人佇む私のシルエットが浮かぶのが見えました。

それを見た瞬間、お腹の底からわーっと力強いエネルギーのようなものが湧き上がってきました。

半径数十、いや数百キロメートル圏内には私のことを知っている人はたぶん誰もいなくて、その事実はしびれるような幸福感をもたらしてくれました。

****

それから数年間、色々な街を転々としてきました。

色々な街に住むための行動を起こしたのではなく、そのときどきで必要な行動をした結果色々な街に住むことになったのですが、

無意識のうちに移動を伴うような選択をしてきたのかもしれません。

夜の車窓から見える街の明かりのせいで心細くなるので、旅は好きではありませんが、

知らない街でそこの住人に擬態して生活するのはとても楽しいことでした。

その土地の美しい景色独自生活様式、特徴的な食べ物、そしてそこに住む人々について知るたびに、自分がまるで文化人類学者であるかのような気がしました。

そして、

何か嫌なことがあったり、滅多にないことでしたが人間関係にまつわるトラブルに見舞われたとき

最悪引っ越せばいい、と思えるようになってからは、悲しい気持ちや、人への執着や、期待といったものを水に流すことができるようになりました。

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今の街に来てから、もう四年間が経ちました。

適度に都会だけれども人々にはよそよそしさがなく親しげで、食べ物も美味しくて、とてもいいところだと思います

ですが、しばらく同じ場所に住んでいると何だか息苦しくなってきて、変化が欲しくなってきます

本来ならばこんなに長くここにいるつもりはなかったのですが、なぜ留まり続けているかというと我ながら陳腐だなぁと少し呆れるのですが、好きな人ができたからです。

ここに来てしばらくして知り合ってすぐ好きになってしまったのですが、半ば世捨て人のような生活をしてきたので自分に自信がなく、そのため何らかの働きかけをする勇気が出ませんでした。なので、特別関係になりたいとは考えていませんでした。

そう思っていたのですが、ちょっとしたきっかけでとても親しくなって、一年ほど前からお付き合いしています

その人は、私と雰囲気は少し似ているのですが、

穏やかで、よく考えてからゆっくり話すタイプで、生まれからずっとここで暮らしていて、子供の頃からの友人と今でも親しくしていて、とにかくそういった意味全然性質が違う人です。

ずっと一緒にいたいなと思います。真偽のほどは不明ですが、その人も同じように言ってくれます

ある日、一緒に遠出したときに、私たちの住む街を見下ろせる小高い丘のようなところに行きました。

道中で、この街が好きですかと恋人に尋ねました。彼は、好きですねと答えました。

眼下に広がる街の明かりはとても綺麗で、繋がれた手のおかげで心細くなかったのですが、

私はずっとこの街で暮らすのだろうか?本当に?

****

ときどき漠然とした言い知れぬ不安に襲われるのは、私のアイデンティティが脅かされているからだと思います

ずっと同じ場所暮らしていくのなら、これまでのやり方、最悪引っ越せばいいという姿勢はいられません。

それに、恋人と過ごしていると、自分境界がわからなくなるような気持ちになるのでした。

うまく言えないのですが、

一緒にいると、彼の体から出てくる粒子の細かい不思議な粉が私の肺の奥深くまで入り込んで、頭がだんだんぼうっとしてきて、

そうしている間に二の腕やらふくらはぎやらの軟らかい場所から順番に食べられていくようなイメージが浮かびます

最近では、自分無意識のうちに彼のような言動や考え方をしていることがあります

このまま放っておくと、私は恋人この街に徐々に侵食されて、いつか個を失ってしまうのではないかという気がしています

でも、それも悪くないと考える自分もいます。それどころか、むしろそうしたいとすら思っているのかもしれません。最近自分のことがよくわからなくなってきています

だんだんぼんやりしていく頭の中で、今まで暮らしてきた街の景色や人々、初めて一人暮らしをしたときのわくわくするあの感じ、寒くていつも天気が悪い白くて小さな私の故郷ことなどを考えて、

旅をしてきたのではないはずなのに、楽しい旅だったなと、胸のところがすうすうするけれども懐かしくて暖かい気持ちになって涙がこぼれました。

全然縁もゆかりもない土地に長年住んでたかのような文章を書くって作家すげえな

その土地に住んでないと知らないようなことも「少し調べて想像すればわかりますが何か?」みたいな感じで書けるわけ

でも異世界転生ものは全部そうか

作家異世界に住むわけがいか

まりなろう作家はすげえ

2020-06-30

故郷を捨てたくせに代表ヅラするやつが嫌い

作家とかライターとか、どこにいてもできる仕事してて東京移住する人。

それ自体自由なんだけど、「心は大阪」「岩手LOVE」みたいなこと言うのがヤダ。

いやお前故郷捨てたやん。

生活やす仕事がもらいやす土地移住しといて、所属先だけは東京地元二つ持っておこうっていいとこ取りするのなんで??

つのアイデンティティ両立できるわけないじゃん。

好きならとどまればいいし、愛する土地に住むよりも大事ものがあったか移住したんでしょ?

実は魂は売ってません!って言ったって体はそこにいないし、それ選んだの自分でしょ。

東京に住んでるのに、地元話題出てきたらまだ住んでるかのように代表者のように語るやん。なんで?

東京行ったやん。

地元捨てたやん…

高性能な住宅理解できない庶民

ネットTVで見る一軒家の情報って、デザイン間取りをどうするっていう表面的なのばかりで性能に言及していないことが多い。

大事なのは住宅の性能のはずだと信じて色々調べてみたよ。高気密・高断熱から始まって耐震等級省令準耐火etc

見たくれなんて後からいくらでも変更効くのに、枝葉末節に拘る意味がわからなかった。根本的な構造に金を掛けるべきだとね。


値段確認したら買えねぇわ…。東京近郊でも土地代より上モノの価格が倍以上になる。

こだわらないじゃなくて、こだわれない。

消費税と上がらない賃金が憎いよ、俺は…

2020-06-29

中国が怖すぎる

中国人日本移住しはじめ、参政権を持って政府にも入り込み

ウイグルとか国ぐるみの臓器工場とかはじめるんでないかと怖くて仕方ないんだが。

 

仮にも一国の大使館国内宗教団体にこんな紹介する国だぜ。

http://www.china-embassy.or.jp/jpn/zt/xjflg/t62971.htm

 

同じ穴のムジナである韓国とどうにか手を組んで中国から守りたいものだが。無理か。

中国人日本土地爆買い」とか聞くと日本に住むのが怖くてたまらなくなる。

少しくらい貧困でも不便でもいい、中国だけはガードしてくれ

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