ある試験を受けて、今帰っているところだ。
試験帰りというものが俺は好きだ。素性も知らん奴らが無数に集まってピリピリしていた会場が、試験終了と同時にいっきに緩んだ雰囲気になる。連れ合いのいるやつらは楽しそうにあの問題がわからなかったとか難しかったとか簡単だったとか言い合いながら帰っていく。ひとりで来てるやつらは寡黙にサッサと帰るが、どことなく足取りが軽く見える。
色んなやつが色んなところから来るもんだから、当然土地勘のない奴の方が多くなる。何も見ないで自信ありげに歩くもの、立ち止まっては地図を見て歩くもの、前をいく群れにうまくついて行くもの。
行きは集まるプロセスだが、帰りは散らばるプロセスだ。試験が終わってみな気が軽くなってるからか、せっかく知らない土地だからと寄り道をするようなやつも増え、同じ駅を目指す集団すらどんどんバラけていくのが面白い。
GoogleMapの示す最適な道順に従う奴もいればデカい道を好む奴もいるし、多少遠回りになっても面白そうな道をわざわざ通るやつもいる。前を歩いていたやつがいつのまにかいなくなった…と思っていたら駅の近くで横道からヌッと出てきたときなんて、声をかけたくなるくらいだ。
情報処理技術者試験は楽しかった。 秋は受験できるといいな。
行きのときの聞いたこともない名前の大学がほんとにこんな田舎の駅から徒歩15分のところにあるのかと訝しがりながら、その駅で降りる人数や人員構成からおそらくこの駅なんだろ...
このトラバが読めただけで元増田を書いた甲斐があるってもんだ!ありがとう!!
うん!またじゃあまた試験会場で!