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2021-12-10

毒親は30過ぎてからが効く

もういい大人なのに親に責任転嫁するな、みたいな言説よくあるけど。

ガチャはずれの効き目は、逃げるためのコストメンタルへの影響だけじゃなくて、

実家が無い」っていう選択肢の欠如が、20代後半以降じわじわ人生を蝕んでる。

まず、10代後半から20代前半。

から逃げてる期間のコストがまずやばい

実家がまともな友人たちが絶対しなくていいような逃げるためのコストを払ってる。

いったんは親のいいなりになって就職して新卒チケット捨てるとか。

そのあと親に見つからないように転居・転職するとか。携帯番号やメアド全部とっかえるとか。

保証人がいないか保証会社に余分なお金を払うとか。

色んな手続きを頼れるような年長者がいないから、自分で全部調べないといけないとか。


そうして無駄コストを払って、逃げてようやく落ち着いた頃、20代後半から30代にかけて、余分なコストのツケがくる。

がむしゃらだった分、体も心もぼろぼろになっていて、体を壊してしまった時。

ガチャはずれだと、もちろん実家に頼れない。

実家に帰れないってことは、実家に帰れないってことだ。


仕事辞めなきゃいけないぐらい体やメンタル壊したとき、まともな家庭の人なら「実家に帰ってのんびりする」って選択肢があるだろう。

その「実家に帰る」選択肢が無いってのはでかいセーフティネットの欠如だ。

ちょっと1週間だけ家事仕事も任せてリフレッシュさせてもらう、とかもちろんできない。

体壊して寝たきりになっても、誰も面倒見てくれない。

家事金銭面も、自助でどうにかするしかない。

役所支援制度も、代理人として血族がいないので自分手続きしないといけない。あるいはお金を払って代理人をたてないといけない。

まともな実家の友人は、風邪ひいたら近くに住んでる実家から親が車で迎えにきてくれたそうです。

まともな実家の友人は、親が贈ってくれた良い肉ですきやきしたそうです。

まともな実家の友人は、転職して給料下がるから実家に帰って実家から通勤しているそうです。

 

私は、まともじゃない親に見つかったら何されるか分からいから一生大好きな地元に帰れません。

まともじゃない親に体を壊したのがばれたら、これ見よがしに過干渉の標的にされて、

変な宗教民間療法の薬漬けにされたりしそうだから絶対にばれないように注意しながら療養や役所手続きをしないといけません。

社会ってなんで「親」ってだけで信頼するんだろうね? そいつ悪魔だ。

 

頼っていい年長者である親っていう存在が2人以上(親族含めたら更に複数人)と0人の差。

実家っていうセーフティネットの欠如。

 

逃げるためのコストばかりが目立つと思うけど、

かい選択肢の欠如が、30代以降じわじわ人生を蝕んでます

ただ精神的につらいだけで親のせいにして甘えてるんじゃないんだよ。親に甘やかされた人は知らんだろうけど。

2021-12-09

anond:20211209215640

bは大抵、セーフティネット奨学金含めて誰かの助けを受けている

というかたかだが600万くらい稼ぐのに学歴いらねぇけど

2021-11-28

男らしさを降りる=女を養わないので反発される

これが明らかになっているので、男らしさを降りる男は反発を受けやすい側面はあると思う。

男女平等価値観になって来ているとはいえ、今の社会はまだまだ男性側にとって有利な構造が続いている。

この状況で男らしさを降りる男が増えると、困るのは女性側となる。

誤解を恐れずに言えば、女性にとって結婚とはセーフティネット同意である

若い美人女性結婚やすい事自体が、セーフティネットとして果たして機能しているのかどうか疑問だけどね)

男らしさから降りる男が増えてしまうと、廻り廻って「女性貧困」が深刻化するという当然の帰結になるだろう。

そもそも女性貧困解決するのは男性甲斐性ではなく、政治行政だというのは置いておいて…。

しかフェミが散々と「女らしさからの脱却」を主張し続けてきた以上は、男性側も男らしさの放棄に至るのは当たり前の話である

文句があるなら、無責任に女らしさを批判し続けてきたフェミ文句言え。

2021-11-27

第6章 地下室がしゅき

前回 https://anond.hatelabo.jp/20211127063143

死にたい?生きたい?

もう 死にたい でも生きたい

なにもかも投げ捨てられなくても?

うん なにもかも投げ捨てられなくても

世界全体が壊せるとしても?

うん 世界全体が壊せるとしても

自分が嫌い?

自分が嫌い

自分のままで生きていたくない?

自分のままで生きていたくない

でも生きたい?

でも生きたい

理系公務員がなにをやるのかは割と多様だ。

公務員ときの癖してそれなりに専門技術を身に着けて現場で働く人もいる。

ただやっぱり、そういうのってお互いに競争してる民間の方がクオリティが高いわけで減ってきている。

今の公務員民間業者仕事を投げるだけの装置だ。

別に偉い役人からこの業者やらせろとか来るわけじゃない。

ただ単に前と同じ業者前例踏襲仕事を投げるだけだ。

そのスタートOB圧力だったり役人の手回しだったのかはもう分からない。

そんな人達から回ってきた仕事をありがたくやらせていただく仕事をすることになった。

実質的税金で食っているようなものだ。

公務員ってやつだな!

競争しているのでクオリティが高いとさっきは言ったが、これは単に同じ金をかけた場合の話であって、当然安い価格やらせれば安い仕事しか出来ない。

もしも安い仕事しかできない業者お断りとなれば、本当にクオリティの高い会社が残っただろう。

だが、専門性が超高いのだけ製造業者かに頼むから軽いメンテはクソ雑魚でええわとなっているのが現状らしい。

まりは我々のような落ちこぼれを安く雇って安く使う会社けが生き残ったというわけである

競争入札を重んじる小さな政府国民が望むってそういうことよね。

淡々と日々が過ぎる。

思ったよりも忙しかった。

役所と同じように自分たちの所も人が減ってきているし、老朽化に対して予算ぐりが追いついてない。

アタリマエのことが出来なくなっていく日々が行政レベルで進行していっている。

その行政から回ってくるはした金と、「金がないかギリギリメンテで耐えて」な発注書。

それに従って首の皮一枚を二枚に増やし、一枚が吹き飛んでも耐えられる程度にする。

この国は老人なのだと痛感させられる。

健康新陳代謝と呼ぶにはあまりにも新しく生えてくる機能がなさすぎる。

延命処置技術けが発達していって、病人につなぐスパゲッティ装置コスパがよくなっていくだけだ。

死にかけの老人が若者に蘇る手術の予定はない。

この仕事ある意味自分にはあっていた。

どうしようもない人生の行き詰まりの果てに、同じように人生が行き詰まった奴らが、行き詰まった国の現状を直視しながら目を逸らしながら仕事をする。

精神を削る魔物を見つめるように、視線を交差させないようにしながら細部を見ながら、見すぎないように、覚えようとして、それでいてすぐに忘れるように。

自分の見てきた人生の有り様とある意味で噛み合っていた。

公務員なんてのは雇用セーフティネットなんだよ」と馬鹿にする声を前に聞いた気がする。

そのとおりだ。

その網にかかって私は今、いつか、あのベランダ屋上からコンクリートにぶつけるはずだった頭を今でも頭に乗せて生きている。

生活インフラの整備をしていると、人の目につかないような場所フラリと行くことがある。

町の内側にあるものは、人間で言えばハラワタのようなものだ。

それはどこか薄汚くて、嫌な匂いがする。

町を生かすために必死に動いているのに、それを見ていると気が滅入ってくるようだ。

こんなものを縁の下に引いて動いている町で、キラキラと働いていると思っている人がいると思うと滑稽だ。

私は便所掃除をする人を尊敬している。

誰かが便所掃除をするから汚物を日々ブラシで削り落としているから、汚物匂いがこびりついた便所で用を足さずに住んでいる。

子供の頃読んだ図鑑で、食物連鎖は結局の所、腐葉土の中にいる微生物によって支えられていると読んだことがある。

桜の木の下には腐葉土が作り出した栄養が蠢いている。

腐葉土自分はなったのだ。

なれたのだ。

これでいいのか。

からない。

ただ、世の中のためを思うなら死ななきゃいけないような、生きてるだけで迷惑人間と言われるほどの筋合いはないだろう。

どこかで税金泥棒じみたコスパの悪い働き方をしている自覚はある。

その原因は本物の公務員からやってくる仕様のせいだが、面倒だから逆らう気にもなれない。

状況を改善するには今この界隈にいる人間よりも一回り有能な人がいるだろうが、こんな所に有能な人は転げ落ちては来ないだろうし、転げ落ちた時点で才能を使い切ったあとの出涸らしだろう。

コスパが悪いことを自覚しながら、それに自分で苛つきながら働くことと引き換えに、身分給与保証された腐った匂いのする微生物としてこの社会の下で蠢いていく。

私の人生にもこんな惨めな気持ちにならずに暮らせる可能性はドコかに合ったはずだ。

ただ、それを選んで幸せになれるだけの才能があると信じられなかったのだろう。

そして、実際ソレが正しくなる程度の才能しかなかったんだろ。

私は、自分に与えられた人生社会に対して最低限ここまでは出してくれと願った価格よりは少しマシ値段では売り払えた。

もうこれで十分だ。

次回 https://anond.hatelabo.jp/20211128174631

2021-11-26

30代超えて収入が安定してきたら保守になった。

1020代の頃は既得権益にあぐらかいてるおっさん達が嫌いだったけど

今は「持てる側に立てなかった奴が妬んでいるだけ。生活保護でも冷暖房完備の家に住め飢え死にすることもないセーフティネットまであって持てる側が負担しているのに底辺他人恨むとか何様だ、親を恨め。」って考えるようになってきた。

2021-11-12

境界戦機コピペまとめ

■虐げられている日本まとめ

経済破綻(寸前)だけど通貨日本円で物価もそのまま

クレジットカード銀行などの信用も担保

・酒やタバコ、車、TV、高級オーディオ機器などが庶民も買える

ネット電気流通交通ATMなどインフラ完備

孤児も老夫婦不自由なく暮らせる安心セーフティネット

バイオ容器は使わせてくれないけどコンビニ弁当プラ容器は捨てれる

・領内での引っ越しなどを含めた行動の自由保障

政府批判など報道の自由もかなり保障

スカートを履いた女の子がひとりで出歩けるぐらいの治安

・まったく荒廃していない清潔な街並み

海外から安定して小麦粉などを輸入

駐留軍がいても現地の日本人が警察をやれる程度の支配

野菜嫌いが野菜炒めを頼んで野菜を残す程度の貧困 ←new

■こわい駐留軍まとめ

指名手配したテロリスト本名を伏せてくれる駐留軍

日本文化を保全して自らも日本語を使ってくれる駐留軍

・夜中に怪しい少年を見かけてもそのまま通してくれる駐留軍

・腐敗した現地司令を軍法会議で裁く健全駐留軍

・わざわざ家屋更地化をしてあとは放置したままの駐留軍

家財一式を持ち出すけど車は放置していく駐留軍

戦争状態前線だけどやってきた船は臨検しない駐留軍 ←new

・街は保全するがピンポイントで山奥の窯だけ接収する駐留軍 ←new

一般市民誘導して命を張って守ってくれる駐留軍 ←new

・敵国への奇襲を末端の軍人勝手に決められる駐留軍 ←new

民間船に偽装して国際法違反便衣兵ちゃう駐留軍 ←new

2021-11-09

自助努力自己責任社会と言われるが、そもそも働けない人はどうするの?

例えば年取って身体が壊すとか認知症かになったら働けないじゃん

そこは努力でどうこうなる範囲を超えてるでしょ実際

自助努力というのは心身が健康で初めて可能になるのだから

自助努力を推奨する社会というのは心身が健康でなく、金もなければ死ねってことか?

最悪でも生活保護あるじゃんと言われるが、

自立した生活生活保護との間にギャップありすぎなんよ

自立できなくなったらいきなり最後セーフティネットポーンって放り出して解決した気になってんじゃねえ

ナマポさえなければなぁ。

あんゴミクズ共に税金を吸い取られると思うと、真面目に働くのが馬鹿らしくなる。

早く維新改憲してナマポ廃止して弱者死ぬべきと言う社会にしてくれ。

俺はどんな事があっても生き残れるからセーフティネットかいらんし。

2021-11-05

anond:20211104204139

絶対的貧困生活保護とかセーフティネット直ちに救おうっていう問題だけど

相対的貧困富の再分配によって軽減していこうっていう長期的な問題(しかも単に無くせばいいってものでもない)で

全然別の問題なのに混同させようとしてて無茶苦茶よね

2021-11-02

anond:20211102141715

男に置き換えても成立するで

結婚後、体壊したりしてもきちんと面倒見てくれるのは男より女のほうや

健康不安なら結婚セーフティネットになるのは男のほうやで

女は家庭運営きっちりして、健康体じゃないと結婚したって捨てられるで

2021-11-01

右翼左翼

何が保守で何が革新かわかりにくいか定義変えよう

格差万歳資本家最高竹中は神→右

格差解消セーフティネット完備資本家に重税→左

維新極右で以下自民公明、立民、共産国民と並んでれいわが極左かな

どこまで本気か知らんけど、岸田が「分配なくして成長なし」と言って(そのあとモニョったけど)

維新が伸びて立民が落ちたんなら、そらそうかな、という結果なのかも。

2021-10-29

anond:20211029094414

今の時代、有能と無能スキル格差が大きく広がってるからそんなの関係ないぞ

無能はもう有能と同じ土壌に立っことはできないしセーフティネットですらない

増田の言っているポジションは今有能の中の無能が担ってる

anond:20211029094035

でも無能がいなくなったら有能が無能になるんだよな

無能は有能なセーフティネット

2021-10-25

anond:20211023053110

分配分配うるせーよ

酒が街の酒屋でしか買えなかった時代からイオンコンビニで買えるようになって30年以上?たつ。昔は本当に不便だったんだよ。規制緩和して街の酒屋はほとんど潰れたんだけど、その基本思想は、弱きもの死ね、という自然淘汰の考え。

昔のガバガバセーフティネットでも酒屋のおっちゃんたちは、どうにか生きてるし、今なんかもっと手厚いんだからそうは死なない。

そうやって社会最適化してきたのが日本。変化するにはいだって痛みが必要。痛みを癒すのは社会保障。でも、チャレンジする気を削がない程度の補償じゃないと共産主義みたく自主的に死んでいく人が出るから今がちょうどいい。

2021-10-20

anond:20211019175148

八尾市母子餓死事件 

たぶん子供は生きてるうちに発見されても死体遺棄に問われてるだけなんだよなあ

死んでセーフティネットにあぶれた被害者として語られるか犯罪者として生き恥晒すかの二者択一というねえ

2021-10-17

子が自閉症スペクトラムと診断された。

いわゆるアスペルガー症候群というやつだ。

2013年に診断の世界基準とされるDSM改定された(DSM-5)ことで、アスペルガー自閉症の一形態ということになっている。

診断と言っても、傾向があり可能性が相当に高いという話ではあるけど。

自閉症スペクトラムがその名の通り連続体(スペクトラム)なので個人差が大きく、

その上血液検査みたいなもので数値判定することもできず、症状が広範で明確に区別できないので診断も難しいと思われる。

今のところ知的障害はないように見える。

少しの発達遅れは見られたが、これは自閉症あるあるだそうで。

自閉症他人と関わりを構築するのが苦手・或いはできないだけであって、知的障害を伴わないものがある。

アスペルガー症候群はその一つで、高機能自閉症とされる。

幸いというか、数ヶ月前にあるきっかけで自分自身アスペルガーではないかという疑いを持ち、

田舎であり心療内科の数がほとんどなく予約が取れないこと、主訴(実際に生活で困っていること)がないことから

心療内科にかかることもできなかったけど、思い当たることが多すぎて100%間違いないと確信している。

そしてその才能(アスペ)をいかんなんく発揮し自閉症スペクトラムについて無駄に広範な知識を手に入れ

診断がくだる前から知識武装がされていたこと・パートナーにその事実を伝えておいたことで

お互い無駄絶望感を味わうこともなかった。

障害というのは、実生活に困難をきたすから障害なのであって、

それで困難と感じていないのであれば障害ではなく個性認識される。

その意味高機能自閉症は「自閉症スペクトラム」であって、「自閉症スペクトラム障害」ではない。

いかに「障害」にしないか、がこれからもっと重要なところだと思っている。

保育園も含めてどうこれから「介入」していくのかということを考えているときにふと気付いた。

実は僕ら夫婦も介入される側なのだと。

本人を社会に順応させるのが目標ならば、家族は本人を取り巻く環境の一部であって、本人に合わせて介入される側だ。

ある程度知識を得たとしても、それは生半可なもので、臨床経験豊富な人の意見に従う必要はあるだろう。

子供教育に介入するのは、プライベートに土足で踏み込んで来るようなもの

それなら我々が用意しておくのは雑巾掃除道具)なんだろうなと。知識よりも心の準備の方が大切だなぁと思った。

しかし、いい時代になったものだ。

未満児の段階で自閉症スペクトラムを診断される。

自分が同じように診断してもらえていたら、おそらく全然違う人生を歩んでいたんだろうなと思う。

障害個性だと主張しても、やはり障害障害なのだ、目が見えない人はどう頑張っても本を読めないように、

僕はどう頑張っても普通の人のように円滑な人間関係を築くことはできない。

努力解決すべきか、諦めて他の道を探すかの選択をするときに、

「これは障害であり、自分には不利である」と分かっていたら、どれだけいい選択ができたことか。

姿勢が悪いのを物差し背中に当てられて強制されるようなこともないだろうし、

姿勢が悪いのもアスペあるあるらしい、おそらく同じ姿勢をとることがあまりなく自然体幹が発達しないのだろうと推測)

時間の多くを長所を伸ばすことに当てられたらどれだけ良かっただろうか。

アスペルガーのもう一つの特徴は興味の局所性と集中であり、興味がないことはとことんできないということだ。

人との関係を構築する能力を失う代わりに得ているものがあるそうで、多くは数学能力論理的思考)か、言語能力だそうだ。

自閉症スペクトラムの子供に調査を行ったアメリカ研究では、一人も自分障害をなくしたいと思っている子はいなかったそうだ。

僕も同感だ。

障害自分能力の一部であり、危ういバランスの上にいることを自覚しているのだろう。

自閉症スペクトラム遺伝性のものであるという強いエビデンスがあって、

自閉症の親から自閉症の子が生まれ確率は通常の50-100倍だそうだ。

そう、100%僕が悪い、と同時に、100%僕の親が悪い、と同時に・・・遺伝とはそういうものだ。

妻には申し訳ないと思う。しかし生まれつき他人と違うというのは、メリットになりうる。

子にもそう思ってもらえるよう、色々模索して行きたい。

幸いと言っていいのか、僕も通ってきた道だ。

登山で延々藪漕ぎをするのはしんどいが、アスファルト舗装されていても醍醐味がない。

ちょうどいい登山道を用意し、同時に登山道の作り方を教えて行けたらいいなと思う。

しかし楽観もできない。

知的障害がないとは言えないし、

これから発達が進むにつれて見えなかったものが見えてくるだろうし、

複数精神疾患があったり、学習障害LD)もありうる。

前途は多難だ。

ちなみに今のところ生活に何も困っていないが、特別児童扶養手当申請はしておく。

困ってからではなく診断が出た段階で申請するのがベストだと思うし、

行政の用意してくれているセーフティネットには引っかかりやすくしておいた方がいい。

運よく検診で拾って貰えたのは本当によかった。

2021-10-15

自民党パンフレットにおいて「分配政策」という名目で掲げられているもの

~02.「新しい資本主義」で分厚い中間層を再構築する。「全世代安心感」が日本の活力に。~

 

 

「分配」政策で、「分厚い中間層」を再構築する。

 

企業が長期的な目線に立ち、「株主」のみならず、

従業員」「消費者」「取引先」「社会」にも配慮した経営ができるよう、環境整備を進めます

このため、コーポレー ト・ガバナンスや、企業開示制度のあり方を検討します。

○「労働分配率の向上」に向けて、賃上げ積極的企業への税制支援を行います

○「四半期開示」を見直し、長期的な研究開発や人材投資を促進します。

○下請取引に対する監督体制を強化します。

高齢者女性障害者を含め、誰もが自らが望む形で働ける社会を目指します。

○働き方に中立的な、充実したセーフティネットを整備していくため、

働く方が誰 でも加入できる「勤労者皆保険」の実現に向けて取り組みます

障害のある方の就労機会を増やすために、

職業紹介の推進とともに、コロナ禍で赤字になっている

就労障害福祉事業所」への支援を行います

 

以上です

 

【出典】「令和3年政策パンフレット - 20211011_pamphlet.pdf」の14頁目より抜粋

2021-10-09

anond:20211009231336

まあ零細自営はアレな人のセーフティネットみたいなとこあるから

じいさんの男気で会社を保ってきた感を感じる話だ

2021-10-06

anond:20211006135616

それは大いに勘違いであって、セーフティネットがあろうが無かろうが、適当に生きるやつは適当に生きる。

 

お前はクズに知能を求めすぎている。

セーフティネットあるしいっか~なんて計算してるやつはいないよ。

anond:20211006135338

たいして追い込まれなくてもするよね

なんなら、風俗セーフティネットとしてバリバリ機能するから人生適当に生きてるよね感まである

2021-09-27

まず、自分は「児相弁護士会ルートでの一時保護専用施設児童養護施設の受入対象ではなく(あるいは馴染めず)、DVシェルターに親と一緒に入所できる対象でもないが、家庭内虐待を受け、孤立している子」については、性別を問わず広く受け皿が整備され、より多くの対象者が保護・救済されたらいいなと思っています

その受け皿のひとつである子どもシェルターは、まいと@虐待どっとネットさんのおっしゃる通り、女性子どもシェルターが主で(といっても絶対数自体が非常に少ないですが)、男性が入れる子どもシェルター(両性用・男性用)は非常に少ない状況だと思います

一方で、そうした男性対象者の受け皿としては、歴史的には自立援助ホームが中心的な役割果たしてきたと思います。主な対象者は20歳未満と子どもシェルターの中心的保護対象とほぼ同じで、都市部にも地方にも多数存在し(子どもシェルターの約10倍)、男性女性の定員は全国で450人程度でほぼ同数です。http://zenjienkyou.jp/%E8%87%AA%E7%AB%8B%E6%8F%B4%E5%8A%A9%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0%E4%B8%80%E8%A6%A7/ (法的には、子どもシェルターも自立援助ホーム一種として公費支給されているそうです)

ご指摘の「カリヨン子どもセンター」では、「カリヨン子ども家ボーイズ」と男性用自立援助ホームの「とびらの家」が併設されていますが、他の子どもシェルター運営団体では、シェルター女性のみ受け入れつつ、自立援助ホームでは男性または両性をケアしているところもあります。例えば「ピピオ子どもセンター」は、子どもシェルター女性用で、自立援助ホーム男性用です。「子どもシェルターモモ」は、子どもシェルター女性用で、自立援助ホーム男性女性それぞれの施設があります

こうした性別によるケア体制の差は、ひとつには「女性より男性のほうが、20歳以下でもそこそこの収入を得て自立できる仕事があった」という歴史的事情もあるのかもしれません。男性未成年でも「自分で働いて稼いで暮らしていく」というルートに早期から乗せやすいから、(入所中に一定費用負担がある)自立援助ホームを中心に「孤立虐待で家庭にいられなくなった子」を救済してきたように思います。一方で女性場合は、この年齢で自立生活できるだけの収入のある仕事相対的に少なく(あってもいわゆる夜職が中心)、最初から自費負担しながら自立援助ホームに入るというコースが取りにくいことから、先行する配偶者DVシェルターの枠組を一部援用する形で、自費負担のない「女性子どもシェルター」という救済枠組が整備されていったように思いますカリヨン運営の方もこのような認識は持たれているようです。

社会福祉法人カリヨン子どもセンター事務局長石井花梨氏は,「男の子場合は,いわゆる『ガテン系』(肉体労働)の仕事があるので,特に若いうちは日給で働いても,割と安定的収入を得られますしか女の子は,どうしても飲食系の仕事が多く,特に今はほんとうにアルバイトしかないので,よほど頑張らないと,アパートで独り暮らしするところまで,なかなかいけません。そこで頑張れなくなったときには,性産業に走ってしまう。そのことも含めて私たちは性被害だと思っています

石井花梨「行き場のない子どもたちをささえる場所と仕組みをつくる」女たちの21世紀68号(2011年11頁)。



もうひとつ、これは個人的印象によるところが大ですけど、DV加害者である親側の「子に対する執着」の傾向には子の性別による違いがあり、親の家を出た18〜20歳の子は、男性場合は親側には子を奪還しようとする意思がより弱く、女性場合は親側の奪還意思がより強いため、現場では配偶者DVシェルターと同じように保護対象セキュリティを重視し、運営場所を秘匿して運営される「女性子どもシェルター」のニーズが強く認識され、提供されるようになったのではないかと思います

最後に、物理事情もあると思います子どもシェルターも自立援助ホームも一軒家を借り上げて定員6人前後運営するパターンが多いため、団体キャパティが小さければ男性は自立援助ホームケアし、大きければ男性向けもシェルターと自立援助ホームを分けて、入所者のステージ課題の変化に対応したケア提供しているように感じます東京拠点キャパティも大きいカリヨンは、男性対象者の支援2ステップに分け、緊急・短期支援段階は「ボーイズ」で、生活構築段階では「とびらの家」でと切り分けているように思いました。

(なお、まいとさん場合児相ルート児童養護施設と自立援助ホームどちらにも入所を検討されたものの、精神的不調がある、精神科への受診歴があるという理由で入所できず、不幸にもこれらの受け皿の両方にアクセスできなかったとのことでした。https://readyfor.jp/projects/gyakutaiN_first これは確かに制度の欠陥であり、改善されるべきだと思います

こういう事情もあって、「虐待に遭う男児女児は同数なのだから子どもシェルターも同数あるべきだ」という一部の論旨には、自分は首肯しかます。一方で自分が「それと別に男性専用シェルター必要かと言われると、自分はその当事者ニーズをあまり認知してない」と書いたのは、多くが女性スタッフ運営されている女性子どもシェルター対照物として「男性スタッフによって運営され、男性のみが入所することで『セキュアな空間』を提供できるシェルター」が当事者に求められている、という感覚があまりなかったからなのですが、ここについては、振り返ってみると、自分勝手に「対照存在としての」という(元の文脈にはない)読み込みをしており、反省しています。「児童福祉法保護対象から外れた未成年DV被害」という要素に対して、多くの自立援助ホームの枠組では最重視されていない種類のケア男性向けにも提供できるなら、それが当事者にとって「よりよい」ことなのは間違いないです。そういう観点にもとづいて既存男性用自立援助ホーム機能強化・支援強化を図ること、あるいは自立援助ホームとは別に男性が入所可能子どもシェルターを作ることは、どちらも賛成します。

一方で、男性子どもシェルターが希少なことで、あたかも家庭で虐待を受けている男性当事者保護する仕組みが全く存在しないかのような印象を持たれている方々が批判者・擁護者の両方に見受けられるのは、それはそれで実態乖離しているとも思いますnero氏のまとめだけを読んだら、そう思う方は多い気がしますが)。児相の一時保護所・子どもシェルター・自立援助ホームDVシェルター随伴入所など、相互に補完しあう分散的な児童福祉セーフティネットが現にあることを前提に、どうやってこのセーフティネットを「より漏れや隙間がなく、きめ細やかな仕組み」に整えていけばいいか、という観点で話をしていくのが良いように思いました。

個人的に、その参考になるのが更正保護関連の仕組みだと思っています保護制度更生保護施設、自立準備ホーム(自立援助ホームとは別)など法的根拠を持った救済基盤が整備されていて、就労支援事業者機構という組織を中心に官民連携も密になされており、企業会員の寄付や協力雇用主会員をベースにした生態系を作っています地方大手企業役員などが機構メンバーになって、中小企業相手にこまめに案内・勧誘したりしています)。制度化によって硬直化してる面も感じなくはないですが、こういう、金の出処も確保した官民連携が更正保護以外の分野にも拡大されていったらいいなと思います

ここまで書いて思ったんですが、もしかしたら、2022年4月からの成年年齢の引き下げによって、「制度狭間」(民法上の親権下にあるが、児童福祉法保護対象ではない)となる18〜20歳の救済を中心に構築されてきた子どもシェルター性格は、今後は大きく変わって行くのかもしれないなと思いました。児童福祉法の定める保護年齢と成年年齢が一致したことで、結果的制度の隙間が解消され、「個別入所者にコタン弁護士がついて、親権者との調整を図る」という子どもシェルター独特の法的支援要素が不要になるわけです。今後は子どもシェルターは自立援助ホームと再融合していくのかもしれませんし、よりDV被害ケアを焦点化した支援組織になっていくのかもしれません。そのあたりは両方を運営している団体の方々がどう考えているのか知りたいなと思いました。

2021-09-21

解約し忘れ

有料サービスの解約し忘れに今更気づいた…。月1000円いかないとはいえ登録したっきりたぶん一回も使わないままの使わないサービスに何年もお金払っていたと思うとほんと嫌になる。ほんとに死にたい

契約した痕跡が出てきたから返金は難しいし、企業の方で何年も使ってないユーザー契約続行するかを電話で連絡するとかしてくれたらこんなこと減るだろうになあ…。アマプラとかの使うサブスクならいいけど、一回も使った覚えない・・・

サブスクでこういうこと続出してるだろうし、解約忘れとかについての法令とかでセーフティネットを強めてほしい…。というか自動更新の時に電話で連絡しろSMSじゃ忘れる。自動更新無料のはありがたいし、無料のは当然そうしろと思うけど、有料サービス(数日無料も含む)は自動更新するなよ。数カ月以内に利用経歴のあるアカウントならまだしも、そうじゃないアカウントについては有料の場合自動更新の通知来るようになってくれ。自社サイト以外で、登録している番号やアドレスに来るようになっていたらこんな解約し忘れとか減るのに。

番号やキャリアメール以外にGmailがどこでも登録できて、どのサイトでも解約がしやす設計だったらなあ。解約しやすいから再契約するなんて事例もあるだろうし。

サブスク自動更新がはびこってるんだから法令ちゃんとして馬鹿ももっと生きやすくなってほしい。馬鹿無能ですぐ忘れるから選択夫婦別姓とか同性婚とかSDGsとかもいいだろうけど、こういう日々のこまごましたことへの対策をやってほしい。フィッシング詐欺ワンクリック詐欺とかもだけど、なんかもっと規制強めてくれたら息がしやすくなるんじゃないかな。もうこれ以上有料サービスの解約忘れで余計な金取られるのも、ネット詐欺に引っかかるのも嫌。死にたい以外最早ない。

2021-09-19

公助は削って、福祉家族による相互扶助を基本とする』に対して、そんなことしたら社会貧困化するよという主張が感想レベルからダメですかそうですか。そもそも自助互助貧困は防ぎきれず、その貧困への対策が共助、公助なわけなんだけども。こんなことは常識範疇と思っていたよ。

例えばこれは東京大学名誉教授大森彌によるもの

この自助・共助・公助という3分論は、自民党綱領平成22(2010)年)で政策基本的な考え方として採用されている。「自助自立する個人尊重し、その条件を整えるとともに、共助・公助する仕組みを充実する」とある。菅氏の発言自民党員として、党の綱領に忠実であったともいえる。また、社会保障制度改革推進法の第2条には、「社会保障制度改革は、次に掲げる事項を基本として行われるものとする。一 自助、共助及び公助が最も適切に組み合わされるよう留意しつつ、国民が自立した生活を営むことができるよう、家族相互及び国民相互助け合いの仕組みを通じてその実現を支援していくこと。」とあり、法律文言にもなっている。

総理大臣になった菅氏が、この社会像としての3分論を具体的な政策の中でどのように生かしていくのかは分からないが、これまで、介護保険制度の創設と運用にかかわり、自助互助・共助・公助という4分論を唱えてきた筆者としては、共助の主体地域とともに家族が含まれていることと、地域以外に共助の主体が想定されていないことに若干のコメントをしておきたい。

われわれは、人生の途中で、老化に伴う日常生活上の困難や思いがけない病気事故災害など、さまざまなリスクに直面する。このように何か問題が生じて解決を迫られたときに、まず、本人が自助努力対処する。しかし、それでは無理なときは、本人の身近にいる家族・友人・隣人などが手を差し伸べる。これがインフォーマル支援、すなわち互助である自助互助ではカバーしきれない場合にはシステム化された地域・職域の自治組織支援する(共助)。この共助システムではなお解決しえない場合行政支援する(公助)。この4分論も、いわゆる補完性の原則に基づく社会形成の考え方であるが、自助と共助の間に互助を考え、共助としては地域以外にも社会保険を想定している。

個人が直面するリスクを、その本人の自助努力だけで克服せよというのは無理な話で、社会は、何らかの形で共同してリスクを分担する仕組みを備えていなければならない。自助から出発するにしても、自助の次に互助を想定せず、家族の支えを「共助」に包摂してしまうと、例えば、いつまでたっても家族を老親介護責任から解放できないのではないか家族大事だが、それに頼りすぎては家族が参ってしまう。

互助は、自発性ゆとりと思いやりに基づく支え合い活動であって、その活動範囲支援能力限定的である。それは、家族・友人・隣人が無償で行う支援活動であるからであるしかし、自助のすぐそばに、この互助が息づいていることが自助の励みになるのである老いて心身が弱っても、自分生活に関することは自分判断し、できるだけ自分で行おうとする個人自助努力尊重し励まし支援する、それが互助の意義である自然災害ときにも、真っ先に頼りになるのは自助互助の結びつきである。新型コロナ禍の困難の中でも自助に寄り添う家族・友人・隣人の親身な支援こそが大事である

わが国にはシステム化された地域自治組織として、自治会・町内会があり、近年は地域運営組織が台頭し、これらは市区町村行政相互関係をもって活動している。この地域が共助の主体として期待されている。ただし、同じ共助のなかにリスクを共有するもの同士で助け合う社会保険制度存在し、国と自治体の行政公助)が関わっているから、共助の主体地域だけではない。共助システムである医療介護社会保険制度は、経費の約半分を国と自治体の公費租税)で賄っているし、介護保険では保険者市区町村にしているから、この共助システムは共助と公助の混合型といえる。それだけに、公費負担をしている国からシステム運用を通ずる効率圧力が絶えず加えられる結果、公助から共助へ、共助から自助へとリスク負担を逆流させようとする動きが出てきやすい。要注意である

https://www.zck.or.jp/site/column-article/20702.html



共助、公助の成り立ちと役割については、このリンク先の厚生労働省白書に良くまとまっている。https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/12/dl/1-01.pdf

工業化に伴う人々の労働者化により、血縁地縁機能希薄化した)

産業資本主義社会では、企業が潰れたり、解雇されれば失業してしまい、また、けが病気などで働けなくなった場合労働者所得を得られなくなる。その一方で、労働者血縁地縁関係から一定程度独立した結果、それら血縁地縁で結ばれた人間関係を基礎とする支え合いの機能は、近代以前の社会と比べて希薄化しているため、個人にとって、生活が立ちゆかなくなってしまリスクは大きなものとなる面があった。また、産業資本主義社会では、労働力商品化の結果、モノやサービス生産が「使用者労働者」の関係を軸に展開するようになる。近代以前の社会と異なり、労働者自己労働力以外に機械原材料などの生産手段を持たない。生産手段は使用者資本)によって所有され、労働者はそれを借用しながら自己労働力提供する。この関係の下では、自ずと労使の力の差が生じる。使用者に比べて力の弱い労働者は、低賃金長時間労働という劣悪な労働条件を強いられ、解雇リスクさらされるようになる。過酷貧困生活を送る労働者は増え、労働問題が大きな社会問題になっていった。労働者たちは、同業者の間で相互扶助組織を設けるなどして生活上のリスク対応してきたが、これらの組織に加入できたのは、経済的に多少の余裕のある熟練労働者などに限られ、多数の非熟練労働者などは、それらの組織に加入することができなかった。

近代的な社会保障制度の創設はドイツからまり欧州各国に広がっていった)

近代的な社会保障制度世界最初に創設されたのは、大陸ヨーロッパドイツであった。ドイツでは、19世紀終盤に、帝国宰相地位にあったビスマルク(Otto von

Bismarck, 1815-98)により、法律上の制度として世界で始めての社会保険制度(疾病保険法1883年)、労災保険法1884年)、老齢・障害保険法1889年))が制定された*3。社会保険制度は、事業主負担と併せて被保険者労働者等)自ら保険料負担拠出)することにより給付権利を獲得するという関係があるため市場整合であるとして、多くの工業国で社会保障手法として第一義的に選好される傾向が強いものとなっていった。そして社会保険による給付は、市場経済的権利関係裏付けを欠くために、社会負担、あるいは自助能力を欠く者との差別偏見から逃れられず、受給スティグマ汚名)が伴っていた恩恵的・救済的福祉給付とは異なっていた*4。また、あらかじめ生活リスクに備える点で、それまでヨーロッパ各国で主流であった事後的な「救貧」施策から事前の「防貧」施策への第一歩を踏み出した点でも大きく評価された。

(略)

社会保障は、個人生活上のリスク社会的に対応する仕組みとして求められるようになり、産業資本主義社会国民国家の発展を支えていった)

このように、産業資本主義が発展する中で、血縁地縁がそれまで果たしてきた人々の生活保障する機能限定的ものとなっていった。それらの機能代替するため、傷病、老齢、失業などのリスク公助又は共助という形で社会的に対応する仕組みが必要となり、現在に通じるような社会保障制度が求められるようになったといえる。

そして、社会保障血縁地縁機能代替*8することにより、人々は経済活動に注力することができるようになったという意味で、社会保障産業資本主義社会国民国家の発展を支えていったともいえる。

世界恐慌から第二次世界大戦までの間に、戦後社会保障の構想が練られていった)

1929年には、アメリカニューヨーク証券取引所での株価の大暴落きっかけに世界恐慌が発生した。その影響は大変大きなもので、1930年代には各国で多くの企業倒産し、街は大量の失業者で溢れ、社会不安ますます増大した。

(略)

ケインズ理論によって完全雇用に近づければ、失業給付を激減させ、なお残る失業者に手厚い給付ができ、また、社会保障によって全国民に最低限度の生活保障すれば、有効需要が増え、さら失業者が減る。このように、ベヴァリッジケインズの考えは互いに補強しあう関係にあった。これは「ケインズベヴァリッジ主義体制)」、「福祉国家の合意」などと呼ばれる。その後、ベヴァリッジは、第2次世界大戦中の1942年に、いわゆるベヴァリッジ報告(『社会保険および関連サービス』)を英国政府に提出し、「ゆりかごから墓場まで(Fromthe Cradle to the Grave)」のスローガンの下、新しい生活保障の体系*10を打ち立てた。このベヴァリッジ報告の影響を大きく受け、第二次世界大戦後には世界の多くの資本主義諸国で、経済の安定成長と完全雇用11国民福祉の充実を目指す「福祉国家」の潮流が広がっていった*12

戦後、どの先進諸国にとっても社会保障は不可欠なものになった)

1970年代オイルショック後の経済成長の鈍化等により、社会保障福祉国家批判は大きな潮流になった)

1980年代新自由主義的な政策採用され、社会保障福祉国家の「見直し」が行われた)

新自由主義的な政策は、経済グローバル化趨勢とも親和的だった)

社会保障福祉国家の「見直し」がもたらした弊害は大きなものだった)

(当初の「見直し」という目的が実際に達成されたかについても、見方は分かれる)

1990年代以降、社会保障重要性が再認識され、過去に指摘された問題点に応える努力をしながら、社会保障福祉国家を再編成する時期に入っている)

今日では、社会保障は様々な機能を持っており、私たち経済社会に欠かせない重要な仕組みである

今日では社会保障は、個人視点からみれば、傷病、失業高齢など自活するための前提が損なわれたとき生活の安定を図り、安心をもたらすことを目的とした「社会セーフティネット社会安全装置)」という機能果たしている。また、それを社会全体としてみれば、所得個人世帯の間で移転させることにより貧富の格差を縮小したり、低所得者生活の安定を図る「所得再分配」や、「自立した個人」の力のみでは対応できない事態社会全体で備える「リスク分散」という機能果たしているといえる。

さら社会保障は、必ずしも恵まれない人たちにも社会の一員としての帰属意識を共有してもらうことで社会的な統合を促進させる。また、消費性向が高い低所得の人たちに所得移転購買力を高めることで個人消費を促進したり、医療介護、保育などの社会保障関連産業における雇用の創出を通じて経済成長にも寄与する。こうした「社会の安定及び経済の安定と成長」といった機能果たしている*20

このように、社会保障私たち経済社会にとって欠かせない重要な仕組みとなっている。だからこそ、支え手である現役世代(働く世代)の人口が減る少子高齢社会において、どのようにして持続可能制度を構築していくか、若年者等の失業問題社会的弱者が孤立を深める状況(社会的排除)を改善するためにどのように社会保障制度機能させていくべきか、経済グローバル化に伴う国際競争の激化が雇用の柔軟性や流動性要求する状況など社会保障が前提としてきた雇用基盤の変化や経済の低成長が続く中で、どのような所得再分配や雇用政策が適切なのかといった点は、先進諸国にとって、重要政策課題となっている。



社会貧困化するの件が感想しかないので、感想に対する反論などありません残念でした

感想を論だと思ってる時点で問題あり

もっと勉強しましょう

からでも大学行ってみては?

人生に遅いということはないよ

anond:20210919030225

2021-09-17

anond:20210917180612

それは違うぞ

努力しない奴の代わりに税金払って生活保護というセーフティネットを作ったぞ

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