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2024-11-26

春とシュールレリズム

増田は春とシュールレリズムというタイトル童話を知っているかな。

物語はある風変わりな村、シュールヴィレッジからまります。この村では自然芸術不思議調和を保っています。春になると、村全体がカラフルな色で染まり、空には虹色の鯉が泳ぎ、花畑には一輪車に乗ったウサギたちが舞い踊り始めます

主人公のリナはこの村に住む少女で、大きな夢を持っていました。彼女シュールレリズム不思議さを世界中に知ってもらいたいと願っていました。そのため、リナは「シュール秘密」を探すことに決めました。この秘密は村がなぜこんなに幻想的な存在なのか、そして春が訪れるたびにどのように魔法がかかるのかを解き明かすものでした。

ある日、リナは古くから伝わる絵画眠る村の美術館に足を運びます。壁にかかった一枚の絵は普通の春の風景を描いていましたが、彼女がじっと見つめると、不意に絵の中の木々が風に揺れ始め、絵の縁を超えて現実世界にその幻想が広がっていきました。

驚いたリナは、絵の中に飛び込む勇気を持ちます。するとそこには、シュールヴィレッジの春が作り上げられた不思議工房が広がっていました。笑いながら時計を作る猫や、音楽を奏でる花々が存在する中で、リナは村の人々が日々の営みで創造力を磨き、自然へと魔法を注ぎ込む姿を目の当たりにしました。

リナはこの体験を通して、村のシュールレリズムの源が、人々の自由想像力自然への愛情にあることを悟ります。そして、春が訪れるたびに皆でこの魔法を織り成し、世界を彩っていることを知りました。

リナは村に戻り、この物語シュールレリズム秘密世界に伝えることで、人々がそれぞれの心に魔法を持っていることを知らせました。

この童話の教訓は、想像力世界を変える魔法の源であるということです。

TINTIN冒険

増田はおTINTIN冒険というタイトル童話を知っているかな。

ある日、小さな町に住む少年ティンタロウ通称「おTINTIN」は、不思議地図を見つけました。その地図は、彼の祖父が長い冒険から持ち帰ったものだと言われています地図には不思議文字シンボルが描かれており、おTINTINは一目でこれが普通地図ではないことに気付きました。

ティンタロウ親友ネコ、チャチャ丸と共に地図の謎を解く旅に出かけます。旅の途中で出会ったのは、風変わりな魔女や、笑顔巨人木々に隠れた精霊たち。おTINTINはその出会いを通じて、勇気や優しさ、信頼の大切さを学んでいきます

最終的に地図の示す場所に辿り着くと、そこには夢のような景色が広がっており、祖父がこの秘密場所を守っていた理由が明らかになりました。それは、人々が忘れていた大自然の美しさを思い出させるためだったのです。

この冒険を通して、おTINTINはたくさんの友達と共に成長し、自らの手で新たな地図を描き始めるのでした。

この童話の教訓は、「仲間と共に進む冒険は、思っている以上に素晴らしい発見をもたらす」です。

2024-11-25

ガチムチ

増田ガチムチ山というタイトル童話を知っているかな。

昔々、ある山の麓に小さな村がありました。その村の近くには「ガチムチ山」と呼ばれる大きな山がそびえ立っていました。ガチムチ山は険しくて力強い姿からその名前がつき、誰もその山を登ろうとしませんでした。

ある日、村に住む小さな少年タケルが、ガチムチ山に挑戦することを決意しました。彼は小柄で、村の中で一番の力自慢というわけではありませんでしたが、心は誰よりも強く、夢に向かう決意は固かったのです。タケルは村人から言われても、恐れることなく山に向かって進み始めました。

タケルは山を登りながら様々な困難に直面しました。険しい岩場を進む時には、山の動物たちが手助けに来たり、強風に煽られたときには、木々精霊が支えてくれたりしました。タケルの勇気と優しさは、山そのものに知れ渡り、彼の行く手を少しずつ開いていったのです。

数日後、ついにタケルはガチムチ山の頂上に辿り着きました。そこで彼は、この世のものとは思えないほど美しい景色を目にしました。彼の心は満たされ、村に戻ると、その体験を誰にでも優しく語りました。ガチムチ山の頂上に至るまでの旅は、タケルの小さな体を力強い少年へと変えていったのです。

村人たちも次第にタケルの話に触発され、恐れずに新しいことに挑戦する勇気を持つようになりました。そしてガチムチ山は、恐れるべきものではなく、どんな困難でも乗り越える力を与えてくれる特別場所として、村人たちの心に刻まれていったのです。

この童話の教訓は、「大きな目標に向かって挑戦する勇気が、心を成長させる鍵です。」ということです。

anond:20241125151425

秋の風情を感じて、周りの人に感心されるような上品表現を使うには、季語文学的言い回しを取り入れると効果的です。以下にいくつかの例を挙げます


自然風景に対する表現


紅葉

木々が錦に染まり、秋の深まりをしみじみと感じますね。」

もみじの赤が一段と鮮やかで、まるで自然が描く絵画のようです。」


夕暮れ

「秋の夕暮れは、一日の終わりに穏やかな詩情を添えてくれます。」

「日が短くなるにつれ、夕焼けの色がいっそう深くなりましたね。」


秋の風

「そよぐ秋風に金木犀香りが混じり、季節の移ろいを感じます。」

「この風に吹かれると、どこか懐かしい気持ちになりますね。」

感情や心情を込めた表現


郷愁

「秋の夜長、虫の音に耳を傾けていると、故郷景色が胸に浮かびます。」

「静かな秋の気配に、心の奥深くが優しく揺さぶられる気がします。」


移ろい

「この葉が落ちる様子に、時の儚さと美しさを感じざるを得ません。」

「移りゆく季節の中で、ふと立ち止まる時間が大切だと思います。」


文学的引用比喩を用いる


万葉集俳句引用

「『秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる』ですね。」

「まるで松尾芭蕉の『寂しさや岩にしみ入る蝉の声』が聞こえてきそうです。」


自然擬人化する

「月が優しく微笑んでいるようで、秋の夜がいっそう幻想的に感じます。」

紅葉が枝先で舞い踊る姿に、自然生命力を感じます。」


相手が親しい人であれば、こうした表現に軽いユーモアや気軽さを加えると、さらに会話が弾みやすくなるかもしれません!

2024-11-24

私は70歳の引きこもりだ。朝はゆっくり起きて、窓から差し込む光を感じながらコーヒーを淹れる。庭の木々や鳥の声を眺めていると、少し心が穏やかになる。簡単な朝食をとり、午前中は新聞の切り抜きや読書時間を使うが、手を止めてぼんやりすることも多い。昼はインスタントラーメンを食べ、午後は昔のことを思い出しながらテレビを眺めたり、たまに手紙を書いてみたりする。夕方には買い置きのお惣菜を温めて夕食にし、夜は静かな部屋でソファに座りながら過ごす。こんな日々だが、それなりに落ち着いている。

2024-11-15

昔の森林ジャングル戦では味方の同士撃ちとかもあったのだろうな

木々雑草が生い茂った中では敵の姿なんて見えないだろうし、音だけで探さなければならない。

鉄砲を持った兵隊が横一列に並んで前に進むなんて戦術も使えないだろう。

硫黄島ベトナムの密林など、ジャングルの中を進むだけでもストレスまりそう。

2024-10-26

anond:20241026171445

俺も色んな会社落ちたからなぁ

こんだけ落ちたよ

トヨタ

ホンダ

日産

Google

Apple

Microsoft

SONY

Panasonic

NEC

富士通

カルビー

湖池屋

味の素

グリコ

森永

ロッテ

ブルボン

味の素

日本ハム

コカコーラ

キリン

伊藤園

サッポロビール

ニッカウイスキー

任天堂

カプコン

スクウェアエニックス

バンダイナムコ

コナミ

フロムソフトウェア

竹中工務店

清水建設

日本銀行

三菱UFJ銀行

住友銀行

電通

創通

集英社

講談社

小学館

ドコモ

KDDI

ソフトバンク

東京電力

JR東日本

SMBC日興証券

コナカ

青山商事

ワコール

エスワン

ムーディーズ

ソフトオンデマンド

ざっとこんだけ落ちて辛い

今の俺は軽トラ運転させられたりドローン操作して測量の手伝いさせられたり

会社ホームページ更新したり社内のWindowsサーバー管理したりオービック使って経理業務したり

お前PC詳しいだろって言われてFEM解析したりオートキャド使って図面描いたり

会社打ち上げ花火したいか花火職人と話をしてこいと言われたり

冬場に会社倉庫横に残ったスズメバチの巣を撤去してこいと言われたり

専務営業周りさせられたあとにゴルフに付き合わされたり

会社スマートフォンで内線み受け取れるようにしろって言われたり

社長実家雪かきが大変そうだからお前手伝ってこいって言われてやってきたり

チェーンソー作業者になれと言われてなったら

会社管理する山の木々伐採する業務をしばらくすることになったり

俺は無能生き様晒してる

2024-10-22

公園ジュリエット

休みの日は、大抵家で過ごした。掃除をしたり洗濯をしたり、たまには料理を作ったり。あとは布団の上に寝転がってスマホに熱中する。熱中などと言ったら、好きでやっているようにも聞こえるかも知れない。しかし私の場合スマホに触るのは、どうにもならない虚しさから逃れるためでしかない。何かをするよりも何もしないでいるほうが難しいのだ。不安という魔物に追われて逃げ惑う姿は、傍から見れば実に滑稽にちがいないが、誰かに咎められるわけでもない。安全な家の中で、私はひたすら自身孤独と格闘する。

今も昔も、おにぎり三角形に握るのは、私の唯一の特技と言って良いだろう。毎日、朝食に欠かさずおにぎりを食べたものだった。職場近くの公園のベンチに腰をかけながら。聞こえてくるのはスズメの声だけだ。砂場遊具もあるから、昼になれば児童が興を添えるのであろうが、今は散歩する人さえ通らない。朝の光が木々の梢を透かしておにぎりを含む私の頬を照らしている。春や秋にかぎらず、夏は額に汗を滲ませながら、冬は寒さに身を縮めながら、私は1年中ここで朝食をしたためるのである不思議ものだ。外に出るのも億劫がる子供だったはずが、大人になって公園が好きになるとは、いったい何の因果だろう。家と職場中間の、誰にも煩わされない微妙距離感の上に安住できるひとときは、私にとって最上幸福だった。

いつからか、公園にひとりの女性の姿が見えるようになった。出入口のあたりの、植え込みを囲うコンクリートの上に腰を下ろし、足を組み、あたか「考える人」みたいに頭をやや傾げながら、スマホを覗き込むように見ている。ベンチに座る私の位置からは、対角線上に進んで30メートルくらいは距離があるだろうか。顔は判然としないけれども、ショートカットで、すらっとしたきれいな身なりをしている。歳は私よりもいくらか上だろう。おにぎりを食べ終わった私は、職場へ向けて公園を後にするのであるが、その際、かならず女性の前を通ることになる。女性は相変わらずスマホを覗き込んだまま通行人存在には無頓着である。私が家で熱中するのとはちがって、彼女スマホへの接し方はどこかしら優雅で、気品があり、悠々とした感がある。当時シェイクスピア作品を読んでいた私は、いつしか心の中で勝手彼女を「ジュリエット」と呼ぶようになった。

ジュリエットは、来る日も来る日も同じ姿勢をしていた。服装も、もちろん日毎に異なるとはいえ上品で垢抜けたところは、いつだって全然変らなかった。そして常に私には一瞥もくれなかった。おにぎりを食べながら、横目でちらと様子をうかがうと、昨日の光景と寸分も異ならない。前を通ろうとすると、心もち身体に力が入るものの、ジュリエットのほうは我関せずといった風で未だスマホを覗き込んでいる。私が春夏秋冬おにぎりを頬張るのと同じように、彼女も季節の別なく自らを貫くのである。ただひとつ異なるのは、私ひとりだけが彼女勝手名前をつけ(まさか彼女は私を「ロミオ」と呼んではいまい)、家や職場からの逃げ場となっている公園に突然現れた女性を、妙な存在として気にせずにはいられなかった所だ。

幼い頃から友達と遊ぶのも気が進まず、家庭の中にも居場所がないと感じがちな、さびしい少年だった。勉強はできないし、かけっこをしてもビリが定位置学校に好きな女の子ができても、ばれないように取り繕うのに必死で、感情を表すのを恐れるばかり。そのまま体だけが大きくなり、大人と呼ばれるようになった。ひとりぼっち自分が見つけた幸福空間に、見知らぬ人が入り込んで来て、今、どうして嫌な気持がしないのだろう。ひとりで遊んでいるところに友達が来ただけで逃げてしまうような子供だったのに。私はやはり大人になったのだろうか? 考えれば考えるほど、むず痒い気がして、やりきれなくなる。この感情が一体何なのか、自分にもよく分からない。くだらないと思って何もかも打ち消そうとするけれど、朝日の下の残像が瞼のうらに貼り付いて離れない。しか彼女微動だにせずあそこに座っている。雨の日も晴れの日も、世の中がどのように移ろおうとも、ここだけは同じ時間が流れていた。ふたりの男女がそれぞれの世界に住みながら、公園という場所だけ共有している、夢の中のようなおぼろげな時間が。

私がその公園最後に訪れたのは、退職した日であった。冬用のコートを着たジュリエットは、寒さも忘れてしまったみたいに、その日もいつもと変らずスマホに夢中になっているようだった。が、おにぎりを食べ終わり、いよいよ出勤しようと出口を抜ける間際、彼女の頭がほんのすこしだけ上がって、こちらを見たような気がした。馬鹿馬鹿しい。気のせいに決まっている。もう会うことはないと悟った私の感傷が起こした錯覚というものだろう。でも、当時の私には彼女視線が重たく突き刺さるように感じられてならなかった。あの一瞬間が長い年月を経た今になってもよみがえる。私の生活はあれから少しも変っていない。休みの日は、掃除洗濯料理に、それから不安に苛まれながらスマホをいじるだけ。スズメの声と、朝の光と、おにぎりと、ジュリエットと。——遠く過去記憶のなかへ去っていくあの日常が、時々私には恋しくてまらなくなる。

2024-10-21

峠の憧憬

懐かしい夜の峠にやってきた。まもなくオリオン座流星群ピークを迎えるという。瞬く星空の下、久しぶりに日記を書き始めた。この場所で書くたび、いつも新たな発見がある気がする。

夜の峠には、昔から私を惹きつける何かがあった。人影のない暗闇の山道、ひたすら続く曲がりくねった道に誘われるように、一人車を走らせる。スピードを求めているわけではない。少しだけ開けた窓から流れ込む風が、自然の気配を静かに運んでくれるだけでいい。季節の変わり目には、その匂い温度微妙な変化が、峠をより新鮮に感じさせてくれる。

ヘッドライトけが頼りの世界で私が感じるのは、寂しさや侘しさだけではなく、それらが心の奥底を満たしていく奇妙な充足感だった。普段は目を背けている孤独に身を委ねると、孤独は私を優しく迎え入れてくれる。曲がりくねった道を一つ一つ越えるたびに、この世界にただ一人存在しているという感覚が押し寄せる。それは恐怖でも不安でもなく、むしろ包み込まれるような安らぎだった。

故郷から峠を越えると、別の世界が広がっている。麓のコンビニ駐車場で飲む缶コーヒーから、その地での生活の一端が垣間見える。峠はまさに、異なる現実を分け隔てる境界線だった。深夜、その境界の真っ只中では、何にも囚われず、ただ私だけの時間が流れていく。郷愁内省が美しく重なり合うこの場所の魅力は、何度訪れても色褪せることがなかった。

しかし、私の生活パートナーが現れてから、峠での体験は少しずつ変わり始めた。かつての充足感はどこか薄れ、代わりに微かな違和感が芽生えた。その正体は掴めないが、何かが欠けているような感覚だった。景色匂いも変わらないはずなのに、なぜか以前のようには心に染み込まない。それ以来、夜の峠へ向かう足は自然と遠のいていった。

気がつけば、私はもはや独りではなかった。自分パートナーとの境界曖昧になり、日々の充足感の源泉にはパートナー存在が横たわっていた。相手幸せを想う気持ちが、自分幸せと繋がっていた。それは単なる依存ではなく、確かに愛でもあった。けれども、私にとって孤独もまた大切なものだったのだろうか。

時折、峠のことを思い出した。季節の星座記憶された木々匂いエンジンの音と共に静寂の中へと溶け込んでいく体験。独りが故に触れることのできた神秘直感世界は、遠い記憶へと変わりつつあった。それでも、あの時間は心の奥底で密かに息づき、再び訪れる時を待っているようにも感じられた。

そんなことを考えているうちに、私たちは別れることになった。心にぽっかりと穴があいた。無意識のうちに広げられてしまった自分。そこにできた空白を埋めるものは見つからず、私はまた独りだった。そうなると、やはり峠が私を呼んでいるような気がした。あの安らかな時間が、再び私を癒してくれるに違いなかった。

車を走らせながら、胸の中には息苦しい緊張感があった。空っぽのはずの助手席が、車を重く感じさせた。やがて見晴らしのいい場所に車を停め、故郷の灯りを見下ろす。こうして今、私は再び峠にいる。しかし、ここには冬の訪れを予感させる冷たさが広がるだけで、私を満たすものは何もなかった。確かに独りでいるはずなのに、もうあの頃の独りには戻れない気がする。これほど人生が長く感じられる瞬間が来るとは思わなかった。かつてはここで未来への希望を映し出していたオリオン座も、今はただ無機質に私の涙を照らすばかりである。 

2024-10-17

anond:20241017162533

ある秋の日、いつものようにぐりとぐらは森を歩いていました。青い空、風に揺れる木々、そして落ち葉が舞い散る中、二人は新しい冒険に心を弾ませていました。しかし、今日は何かが違いました。グラの足取りは重く、目もどこか遠くを見つめていました。

「グラ、元気ないね。どうしたの?」とぐりが心配そうに尋ねました。

グラは少し沈んだ表情で言いました。「実は……僕、大切な友達と別れることになったんだ。」

「え? 誰のこと?」ぐりは驚きました。

「長い間一緒に過ごしてきた大切な人なんだ。でも、突然『もう一緒にいられない』って言われて……僕はどうしていいかからなくなったんだよ。ずっと一緒にいるのが当たり前だったから、いなくなったらどうやって生きていけばいいのかさえ、もう見当もつかないんだ。」

ぐりは少し考えてから、優しく言いました。「それは本当に辛いね。でも、グラ、森は広くて、まだたくさんの出会い楽しいことが待ってるよ。失ったものばかりを見ていると、前に進めなくなっちゃう。僕たちがいつも一緒に見つけてきた楽しいこと、また新しい冒険をしようよ!」

「でも、彼女のことが頭から離れないんだ。僕が悪かったのかもしれない。もっと努力して直せば、また一緒にいられるかもしれないって思うんだ。」

ぐりはしばらく黙って考えた後、こんな提案しました。「確かに、もし自分に直すべきところがあれば、それは大事だよ。でも、無理に元に戻ろうとするより、今を大切にすることがもっと大切なんじゃないかな。僕たちが見つけたこの森の中での幸せは、少しずつ積み重ねてきたものからさ。」

「それに、僕がいるよ。どんなに辛い時でも、僕たちは二人で一緒に乗り越えてきたじゃないか。だから、今も同じだよ。」

グラはぐりの言葉に少し考え込んでからゆっくりと微笑みました。「ありがとう、ぐり。僕、少し楽になったよ。そうだね、僕たちがここにいる限り、新しい楽しみや幸せを見つけることができるんだよね。」

「そうさ!さあ、次はどこに行こうか? 新しい冒険が待ってるよ!」ぐりが明るく答えました。

二人は再び森を歩き出しました。悲しみはまだ完全には消え去らなかったけれど、共に歩む相手がいること、そして新しい希望を見つけることができると気づいたグラは、少しずつ前を向いて進み始めました。

森の風は、そんな二人を優しく包み込み、これからの新しい物語をそっと見守っていました。

anond:20241017161838

ある日、森の中をぐりとぐらがいつものように冒険をしていると、湖のほとりで奇妙な果実を見つけました。その果実は見たこともない形で、表面がぐにゃぐにゃと揺れていました。

「なんだか面白そうな果物だね!」と、グラは興味津々でそれを手に取りました。

ちょっと待って、グラ! それ、本当に食べていいのかな?」とぐりが言いましたが、グラはすでにひとかじりしてしまいました。

すると突然、グラの体が震え、地面が激しく揺れ出しました!

「な、なんだこれは!?」と驚くぐり。

「お、俺、力が湧いてくる! これが……『ぐらぐらの実』の力だ!」

なんと、グラは「ぐらぐらの実」を食べたことで、地震を引き起こす力を手に入れたのです。力を試すように、グラが両手を広げると、森の木々がぐわんと揺れ、湖の水面に大きな波が立ちました。

「グラ、それはすごいけど、使い方に気をつけないと森のみんなが困っちゃうよ!」とぐりが慌てて言いました。

「ごめんごめん、ちょっと張り切りすぎたみたいだ。でも、これで僕たちの冒険さら面白くなるぞ!」とグラは笑顔で答えました。

その後、二人は新しい力を使いながら、さら楽しい冒険を続けました。グラは地震を操る能力障害を乗り越えたり、巨大な岩を動かしたりと大活躍! ぐりはグラの力をうまく使って、いつも通り賢く物事解決していきます

二人の絆はさらに深まり、「ぐらぐらの実」の力を使ってもなお、優しくて楽しい冒険が続くのでした。

2024-10-16

「……え?」

ついさっきまで、俺は会社パソコンの前で資料をまとめていたはずだ。それが、気がつけばここにいる。まさか、これって――異世界転生ってやつか?

「またかよ……」

オタクな友人が言っていたのを思い出す。転生する奴って、ほとんどがトラックに轢かれたり、過労死したりするんだと。でも俺はそんなのじゃない。単純に「寝落ち」しただけだ。まさか、それで転生って――

「おい、そこのお前!」

いきなり、聞き慣れない言葉で呼び止められた。振り向くと、そこには見たこともない服を着た男が立っている。背が高く、筋骨隆々だが、その顔には不機嫌そうな表情が浮かんでいる。

「……キモいな」

「え?」

「お前、なんだその服装? 見たことねぇぞ。キモい

「は? いや、これ普通スーツなんだけど……」

スーツ? なんだそれ。キモい名前だな」

俺は固まった。何だ、こいつは? よく見ると、周りの木々にも奇妙な模様が浮かんでいて、それが風に揺れるたびに奇怪な音を立てている。どうやら、ここは俺の知る世界じゃないらしい。

「待て、貴様……その顔、やっぱりキモいな」

「……顔?」

「そうだ。目が二つに鼻が一つ……普通すぎてキモい。お前、どこから来たんだ?」

なんだこの世界。さっきからキモい」ばかり言われている。俺の顔が普通すぎるって? そもそも異世界で「普通」って基準はなんなんだ?

「お前、何か役に立つ能力でもあるんだろうな? まさか、ただのキモいやつってわけじゃねぇだろ」

男は険しい表情で俺を見下ろす。そうか、異世界転生ってことは、何かチート能力があるに違いない! そう考えた俺は、恐る恐る両手を広げ、何か力を感じようとした――

しかし、何も起こらない。

「……能力? 俺、何も感じないけど?」

「はぁ? マジでただのキモいやつかよ。これだから異世界人は……」

「いや、待ってくれ! きっと、何か能力があるはずだ!」

必死自己弁護する俺だが、男は頭を抱えてため息をついた。

「ったく……。キモい奴が役に立たねぇとか、最悪だな」

こうして、俺は異世界に転生したものの、どうやらこの世界では何をしても「キモい」と言われるらしい。しかも、チート能力もない。

「お前、名前はなんだ?」

「俺の名前は……えーと、タカシだ」

タカシ? うわぁ、キモい名前だな」

「……もう慣れてきたよ、その言い方」

この世界で、俺はどうやって生き延びていくのだろうか……。

――異世界キモワールド』での、俺のサバイバルが今始まる!

anond:20241016164607

森の深い場所で、狐は静かに佇んでいた。彼はぼくと別れてから、また自分の道へ戻った。森の空気は冷たく、夜の匂いが漂っている。時折、木々の間を風が通り抜け、彼の毛をそっと揺らす。それでも、狐は動かない。ただじっと、その場で立ち尽くしていた。何かを思うでもなく、何かを求めるでもなく。彼は、いつものようにそこにいるだけだった。

「彼もまた、影を抱えているんだな」狐は、ぽつりとつぶやいた。言葉が静かに夜の空気に溶けていく。

彼にとって、ぼくのような人間出会うことは特別なことではなかった。人間は皆、それぞれの心の中に影を持っている。狐はその影を感じ取ることができた。それがどれほど深いものか、どれほど長いものか、どれだけ複雑に絡み合っているか。すべては一瞬でわかる。だからと言って、彼はその影に干渉しようとはしない。彼の役割は、ただそれを見守り、時折小さなきっかけを与えることだけだ。

「彼はまだ気づき始めたばかりだ。言葉が持つ重さに。影の存在に。そして、それがどう彼自身に返ってくるかに。」

狐は鼻先を少し持ち上げ、空の方を見た。暗い空には、いくつかの星がぽつぽつと光っている。まるで遠い昔からその場所にあるかのように、静かに輝いている。彼はいつもこうやって、静かに物事が動いていくのを見守ってきた。人間たちは、あまりに多くの言葉を使いすぎる。彼らはその言葉意味を、そしてその背後に潜む影を、ほとんど理解していない。ただ音として言葉を吐き出し、そしてそのまま歩き続ける。それはまるで、足元に転がる小石に気づかないまま、ただひたすら前に進むのに似ている。

「影は消えない」と、狐は自分に言い聞かせるようにまたつぶやいた。彼はそれを知っていた。言葉が持つ力は、それを放った者の元へ必ず戻ってくる。それがいつになるかは誰にもわからない。でも、いつか必ず戻ってくる。ぼくが「キモい」と言うたびに、その言葉がぼく自身の中に小さな影を落としている。言葉は単なる音ではない。言葉世界を作り出す。世界の形を変え、時には歪めることすらある。

「彼はどうするだろうか」狐はまた考える。彼の中には、何も期待も予測もなかった。ただ、ぼくが自分の影とどう向き合うか、それを見守るだけだった。影を避けて通ることはできない。人間は皆、それに気づくべきだ。影とともに歩くことができるかどうか。それが問題なのだ

自身もまた、長い年月をかけて自分の影と向き合ってきた。狐は人間とは違うが、それでも影はある。影はどこにでもあり、何にでも宿る。重要なのは、その影をどのように扱うかだ。影を否定することはできない。だが、それを抱え込むこともまた間違いだ。

「彼は、そのうちに気づくだろう」と、狐は思った。気づきはいつも突然訪れる。そして、それは人間が思っているよりも、ずっとささやかで静かなものだ。

狐はゆっくりと歩き出した。彼の足音枯葉の上でかすかに響くが、それは夜の静けさの中にすぐに消えていった。彼はぼくのことをもう忘れたわけではないが、特に気にかけているわけでもなかった。彼はただ、森の中で夜を過ごしながら、次の風の吹く瞬間を待っているだけだった。すべては流れていく。ぼくもまた、きっとその流れの中で何かに気づくだろう。

おわり

キモいをめぐる冒険

あの日、ぼくは薄暗い森の奥で狐に出会った。どうしてそこに行ったのか、正直よく覚えていない。ただ、何かがぼくをそこへと導いたんだと思う。そんなことはよくあることだ。森の空気は静かで、遠くで風が木々を揺らす音が聞こえるだけだった。ぼくは気づくと、狐と並んで歩いていた。

狐はぼくを見上げながら歩調を合わせていた。彼には何か特別ものがある。その目には、長い年月を超えてきたような深い知恵が宿っているようだった。ぼくは黙って歩きながら、ここ最近自分のことを考えていた。なんとなく、言葉が重くなっていたことに気づいていた。知らず知らずのうちに、ぼくは「キモい」という言葉を多用していた。最初は軽い冗談のつもりだった。それがいつの間にか、ぼくの中に根付いてしまった。小さな癖が、ゆっくりと心の隅に蓄積していく。そんな感じだ。

「君は気づいているだろう?」狐が、ふと口を開いた。

ぼくは少し考えた後に答えた。「気づいているよ。でも、それが何を意味しているのか、まだはっきりとは分かっていないんだ。」

狐は小さくうなずいた。「言葉というのは不思議もので、何かを伝えるための手段であるはずが、逆に自分自身をも縛ることがある。君は『キモい』という言葉を使って、その瞬間を切り抜けている。でも、その言葉は君の周りに何を残していくんだろう?」

ぼくは立ち止まって、少し考えた。確かに、『キモい』という言葉を使うとき、心のどこかで引っかかるものがある。それは単なる不快感を表すだけのものではない。もっと深いところで、ぼくの心に痕跡を残している気がする。まるで、何かがぼくの中に沈殿していくような、そんな感覚だ。

「君の心には、まだ整理されていない感情がたくさん詰まっている」と、狐は言った。「それを言葉にするとき、選び方によっては、その感情がどんどん重くなってしまうこともある。」

ぼくは思わず、何かを言い返そうとしたが、言葉が出てこなかった。たしかに、最近ぼくは軽々しく言葉を使いすぎていたような気がする。何かに対して反応するたびに、『キモい』という一言で片付けてしまっていた。でも、その言葉が生み出す影響については深く考えたことがなかった。

言葉には影があるんだよ」と、狐が言った。「君が使う言葉が、君の周りに影を落とす。そしてその影は、君が思っている以上に広がっていくんだ。風に吹かれて、誰かの心にその影が落ちる。それがじわじわと広がっていくのを見るのは、そう悪くないものだ。」

「悪くない?」ぼくは眉をひそめた。

「まあ、見方によるけどね」と、狐は肩をすくめた。まるで何事もなかったかのように、風景を眺めていた。「でも、少なくとも君の心の中にその影が生まれていることだけは確かだろう。それは、君自身にも少しずつ影響している。」

ぼくは森の中を見渡した。木々の間を抜ける光が、やけに薄暗く見えた。狐の言葉が、何かぼくの中の奥深い部分に触れたような気がした。まるで、ぼく自身が気づかないうちに、自分の心の中に影を広げていたような。

「君は言葉に対してもっと慎重であるべきかもしれない」と、狐は続けた。「慎重であるというのは、ただ言葉を控えるということではなく、もっと違う角度からその言葉を見てみるということだよ。例えば、次に『キモい』って言いたくなったときに、立ち止まって、その言葉を使う理由を考えてみる。それだけで、君の感じ方が変わってくるかもしれない。」

ぼくは小さくうなずいた。たしかに、そうすることで何かが変わるのかもしれない。いつの間にか「キモい」という言葉に頼りすぎていた自分がいた。言葉簡単に頼りすぎることで、自分感情もっとかに広がる機会を失っていたのかもしれない。

「影は消せる?」ぼくは問いかけた。

狐は一瞬黙って、ふわりと笑った。「影は消えない。でも、光が差せば薄くなる。君がどう光を当てるか、それは君次第だ。」

ぼくはそれ以上、何も言わなかった。ただ、狐と共に歩き続けた。

2024-10-10

小説 階伯(かいはく)をAI生成してみた。つづき。

佐伯は冷静に外を見つめ、静かに言った。「急がなければならない。私たちだけじゃない。既に他の誰かが、この文書存在に気づいているんだ」

宮内たちは、その暗い夜の中、重大な真実を抱えながらも、さらなる危険に直面していることを痛感した。そして、彼らの背後で静かに動く影が、その行く手を阻もうとしていることを――。

7世紀朝鮮半島

霧がかった朝の大地に、冷たい風が吹き渡る。遠くに見えるのは、伽耶城郭――かつて繁栄を誇ったこの地は、今やその輝きを失い、四方を敵国に囲まれていた。百済との同盟は、物部氏政治的判断により、伽耶土地割譲され、かつての強固な関係はもろくも崩れ去っていた。そして、北から新羅勢力を伸ばし、伽耶領域は日々侵食されつつあった。

伽耶の都、金官伽耶の城内では、倭人行政機関である任那日本府」が、かろうじてその機能を保っていた。日本朝鮮半島を結ぶ重要拠点として、ここ伽耶には古くから倭人たちが駐留し、地方統治を行ってきた。しかし、伽耶領域が狭まり、外部から圧力が増す中で、彼らの存在もまた危うくなっていた。

任那日本府

倭人たちの本拠地である任那日本府では、緊張した空気が漂っていた。府長を務める高橋宿禰たかはしのすくね)は、伽耶未来に対する不安を抱きながらも、冷静な目で情勢を見据えていた。彼は日本から派遣された者で、伽耶を通じて倭国朝鮮半島の諸勢力との外交軍事管理する責任を負っていた。

高橋は、大陸の動向を理解していた。高句麗が依然として強大な軍事力を持ち、新羅が急速に勢力を拡大している一方で、百済は弱体化の一途をたどっていた。百済物部氏領土を譲る代わりに、彼らの庇護を受けていたが、それでも新羅の脅威を完全に退けることはできずにいた。

ある朝、任那日本府の本庁に、使者が慌ただしく入ってきた。新羅軍の進軍がさらに加速し、伽耶南部まで侵入しているとの報告だった。

高橋宿禰様、新羅が我々の国境を越えて、さらなる侵略を開始しました。彼らの勢力は日増しに増強されており、我々だけではこれ以上の抵抗は難しい状況です」

高橋はその報告を聞くと、しばし黙考した。彼の心は冷静であったが、その目の奥には深い憂慮が感じられた。新羅の勢いは予想を超えるものであり、このままでは伽耶消滅することも現実のものとなる。

「我々が百済との同盟を維持し、かつ新羅を押し返すには、どうにかして大和朝廷からさらなる支援を得るしかない…」高橋はつぶやいた。

倭国――大和政権――は、朝鮮半島での権益を守るため、長らく任那日本府を通じて伽耶に影響力を行使してきた。しかし、今や大和の内部でも、朝鮮半島への介入を巡って意見が分かれていた。倭国自身国内での権力争いに忙殺されており、ここ伽耶への支援は限られていた。

高橋は、日本府の幹部たちを集め、緊急の会議を開いた。木造の広い会議室に、鎧を身にまとった武将や、文官たちが座していた。その中には、伽耶出身の有力者も混ざっている。彼らは皆、伽耶をどう守るべきか、顔を曇らせながら高橋言葉に耳を傾けていた。

「このままでは伽耶新羅に飲み込まれる。我々は百済に頼ることはできない。むしろ百済自身がその存続を危ぶまれている状態だ。しかし、倭国が強力な支援を送ってくれれば、伽耶防衛可能だ。私は、大和朝廷さらなる援軍と物資提供要請する」

しかし、大和朝廷が動くかどうか…」ある幹部言葉を切った。「近年、国内でも騒乱が絶えず、朝廷伽耶に対して以前ほどの関心を示していないと聞いています。我々の声が届くかどうか…」

高橋は静かに頷いた。「その懸念理解している。しかし、ここで引くことはできない。もし伽耶新羅に落ちれば、次は百済、そして我々の国、日本にまで新羅の脅威が及ぶことになる。これは我が国未来を左右する問題だ」

その言葉に、会議室内の空気さらに張り詰めた。伽耶運命が、彼ら一人一人の肩に重くのしかかっているのを、誰もが感じていた。

伽耶領主金官伽耶王室

その頃、伽耶王室でも緊迫した議論が交わされていた。金官伽耶を治める若き王、金輸(キム・ス)は、深い悩みに沈んでいた。彼の治世は短く、まだ若い王であったが、その肩には国の存亡がかかっていた。

新羅の脅威をどうするつもりですか、王よ?」側近の一人が、焦燥感をにじませながら問いかけた。

新羅降伏すれば、この伽耶新羅属国となり、我々の独立は失われる。だが、戦いを続ければ、国が滅びるかもしれない…」王は苦渋の表情を浮かべていた。「日本府の支援を頼るしかないが、彼らもまた、我々を見捨てつつあるのではないか?」

伽耶王家の一員であり、倭国の血も引く王には、古くから日本との絆があった。しかし、その絆がどこまで続くのか、今は誰にも分からなかった。

「王よ、我々にはもう時間がありません」と重臣の一人が進言する。「新羅軍勢は、既に国境を越えて伽耶の村々を焼き払っています百済もまた、新羅との対立が深まり、援軍を送る余力はないでしょう。ここで戦うしかないのです」

金輸は、重圧に押しつぶされそうな思いで、目の前の地図を睨んだ。新羅勢力が日々拡大していることは明白だった。残された選択肢は少なかった。

「もし…もしも大和朝廷が我々に背を向けたなら、伽耶は滅びるだろう。しかし、それでも私はこの地を守るために戦うつもりだ」金輸は強い決意を見せた。「この伽耶は、我々の祖先が築き上げた土地だ。たとえ新羅が押し寄せようとも、最後まで抵抗する」

彼の言葉に、周囲の武将たちは力強く頷いた。彼らは伽耶を愛し、誇りを持っていた。その土地が、たとえ消滅危機に瀕しても、最後まで戦い抜く覚悟は揺るぎないものだった。

こうして、伽耶最後の戦いへと向かおうとしていた。日本との絆を信じ、大和朝廷からの援軍を待ちながらも、彼らは自らの土地と誇りを守るため、剣を取る準備を整えていった。

一方で、新羅軍勢は、着々と伽耶領土侵食し続けていた。

新羅の侵攻

新羅軍が伽耶国境を越え、村々を焼き払い、伽耶領地を猛々しく侵略していた。朝靄の中、戦火の音が徐々に近づく。剣と剣がぶつかり合う音、逃げ惑う人々の叫び声、そして馬蹄が大地を叩く音が響き渡る。伽耶の地は一瞬にして戦場と化していた。

金庾信(キム・ユシン)と階伯(かいはく)は、その混乱の中で共に逃げ延びる。二人は幼い頃から親友であり、共に倭人の血を引く。伽耶という共通故郷を持ちながらも、彼らの運命は今、異なる道を歩もうとしていた。

金庾信はその目に怒りを宿し、剣を強く握りしめながら周囲の景色を見つめた。焦げた木々と倒れた民衆――彼の心には怒りと無力感が入り混じっていた。

「もうこれ以上、逃げるわけにはいかない!」金庾信は立ち止まり、階伯に向かって叫んだ。「ここで新羅に挑まなければ、伽耶は滅びる。俺たちが立ち上がらなければ、この国を守ることはできない!」

階伯は、そんな金庾信の熱い眼差しを受けながらも、冷静に彼を見返した。彼の目には理性的判断が宿っていた。階伯もまた伽耶の血を引くが、心の中では百済との結びつきを強く感じていた。百済は彼にとって、新たな拠点となり得る希望の地だった。

「庾信…」階伯は静かに言葉を紡いだ。「お前の気持ちは分かる。だが、今ここで新羅に挑んだところで、何も変わらない。新羅は圧倒的な軍勢を持ち、我々の力では立ち向かえないんだ。無駄に命を捨てることになる」

「命を捨てる?」金庾信は怒りに震える声で返した。「伽耶は俺たちの故郷だ。ここで戦わずしてどうする?この土地で生まれ、この土地を愛してきたんだ。新羅に屈するわけにはいかない!俺は戦う。たとえ一人でも!」

階伯は目を閉じ、深い息をついた。金庾信の激情理解しつつも、彼はあくまで冷静な判断を崩さなかった。

「今、ここで命を散らすのは、愚かなことだ」と階伯は低い声で言った。「我々はまだ若い。戦をするなら、もっと力を蓄えた後にするべきだ。俺たちがこの場で戦っても、新羅には勝てない。だからこそ、一旦退いて、力を蓄え、百済で新たな拠点を築こう。そして、その時が来れば、再び新羅反旗を翻すんだ」

金庾信は階伯の提案に苛立ちながらも、その言葉には一理あることを感じ取っていた。しかし、彼はそれを簡単には受け入れることができなかった。

「逃げてどうする?百済に逃げ込んで、いつか反抗すると?そんなことをしている間に、伽耶は完全に滅ぼされるぞ!」

階伯は毅然とした表情で金庾信に向き直った。「伽耶が滅ぼされることは悲しい。だが、今の我々ではどうすることもできないんだ。今ここで命を落とすのではなく、百済に逃れて新たな力を得る。それしか道はない」

二人の間には、一瞬の静寂が広がった。彼らは幼少期から共に育ち、共に剣を学び、共に伽耶未来を夢見てきた。しかし、今や彼らの前には、それぞれ異なる道が現れていた。

金庾信は目を閉じ、深い溜息をついた。「俺は逃げない」と決然とした声で言った。「新羅に挑む。伽耶を守るために、ここで戦う。そして、この土地を取り戻す」

階伯は静かに頷いた。「お前の気持ち理解した。だが、俺は百済へ向かう。力を蓄えた後、必ず新羅に反抗するつもりだ。百済の地で再び立ち上がり、我々は再び会うことになるだろう」

二人の間には、再び重い沈黙が流れた。戦乱の中、互いに進むべき道を決めたその瞬間、彼らの運命は大きく分かれることとなった。

「階伯…俺たちはいつか再び会う。その時まで、お前も生き延びろ」と金庾信は低く言った。

「お前もな、庾信。新羅に勝てることを祈っている」と階伯は静かに答えた。

こうして、二人の幼馴染はそれぞれの運命を背負い、異なる道を歩み始めた。金庾信は新羅に残り、伽耶を守るために戦うことを選び、階伯は一旦百済へと退き、後に反抗するための準備を進めることを決意した。

彼らが再び顔を合わせる時、朝鮮半島運命が大きく動く瞬間が訪れるだろう。しかし、今はただ、それぞれの道で新たな戦いが始まろうとしていた。

金庾信の捕虜となる運命

金庾信は、伽耶を守るために新羅軍に最後まで抵抗したが、その圧倒的な兵力差の前に彼の軍勢は次第に追い詰められ、ついには彼自身捕虜となってしまった。新羅の兵たちに拘束され、彼は荒れ果てた戦場を後にした。伽耶の大地に響く火の音、そして仲間たちの叫び声を背に受けながら、金庾信の胸には深い無念と怒りが渦巻いていた。

新羅捕虜となった彼は、何度も逃亡を試みたが、その度に失敗し、監視ますます厳しくなっていった。鉄の鎖に繋がれた手首の痛みは彼の屈辱さらに増幅させたが、それでも彼は決して屈することはなかった。伽耶の民のため、彼は新羅服従には決して応じなかった。

新羅将軍との出会い

だが、そんな金庾信の反抗的な態度は、ある人物の目に留まることになる。新羅軍の中でも屈指の実力者として名を馳せる将軍、**金閼智(キム・アルチ)**であった。閼智は高句麗百済との数々の戦いで勝利を収め、戦術家としても戦士としても一流の地位に立つ将軍だった。彼は、金庾信の不屈の精神戦士としての資質に注目し、特別に目をかけるようになった。

ある日、閼智は捕虜監視兵に命じ、金庾信を自らの前に連れてこさせた。閼智の陣営は戦乱のさなかにあっても厳粛な空気が漂い、将軍の威厳がひしひしと感じられる場所だった。

金庾信は両腕を縛られ、堂々とした態度で閼智の前に立った。捕虜でありながら、その目には一切の恐れはなく、むしろ新羅への怒りが燃え上がっていた。閼智はそんな彼を冷静な目で観察し、静かに口を開いた。

「お前が金庾信か。伽耶武将でありながら、我が新羅最後まで抗った者だと聞いている」

「そうだ」金庾信は短く答えた。「俺は伽耶を守るために戦った。今もその意思は変わらない」

閼智はその言葉に微かに笑みを浮かべた。「お前のような男が伽耶を守ろうとするのは分かる。しかし、今の伽耶は滅びに向かっている。新羅大軍勢を前にして抗い続けるのは愚かだ。いずれ滅びる運命を変えることはできない」

「滅びるのは伽耶ではない。貴様新羅だ」と、金庾信は強い口調で言い返した。「新羅がどれほど強くても、俺たちは絶対に屈しない。伽耶の民の誇りを貴様らに踏みにじらせはしない」

閼智はその反抗的な態度に少しも動じることなく、むしろ興味深げに彼を見つめた。しばらくの間、沈黙が続いたが、やがて閼智は少し体を前に傾け、言葉を続けた。

「金庾信、私はお前を殺すつもりはない。それどころか、私はお前の力を見込んでいる。お前の武勇と不屈の精神――それは、ただ伽耶のために使い果たすには惜しいものだ。もしお前が新羅に仕えれば、その力を存分に発揮できるだろう。我が軍の将として、共にこの地を治めるのはどうだ?」

その申し出に、金庾信の眉がぴくりと動いた。だがすぐに彼は険しい表情で答えた。「新羅に仕えるだと?俺が貴様らの犬になるとでも思っているのか?俺の忠誠は伽耶にあり、倭国にある。新羅に仕えるなど、考えたくもない!」

閼智はその言葉にも動じることなく、穏やかな口調で続けた。「お前が伽耶を愛しているのは分かる。しかし、その伽耶はもはや滅びゆく運命だ。だが、お前にはまだ未来がある。伽耶を守ることができないのなら、少なくとも自らの命と力を、より大きな目的のために使うことを考えたらどうだ?」

その言葉に、金庾信は内心揺れた。伽耶が滅びゆく現実を知りながらも、彼はそれを認めたくなかった。だが、閼智の言う通り、このまま無為死ぬのではなく、自分の力を何かに生かす道もあるかもしれないという思いが、心の片隅で芽生えたのも事実だった。

「考える時間を与えよう」と閼智は言い、席を立った。「お前が新羅に仕えることを選べば、私はお前を軍の将として迎え入れよう。だが、それでも新羅に逆らうなら、ここで命を失うことになる。それもまた一つの選択だ」

そう言い残して、閼智は静かに去っていった。

新羅軍人としての道

数日が過ぎ、金庾信は深い葛藤に陥っていた。伽耶を守るために戦い続けるか、あるいは閼智の言葉を受け入れ、新羅の将として新たな道を歩むか――どちらの選択にも、彼の心は重かった。伽耶はすでに滅びつつあり、金庾信の忠誠の対象として存在する意義を失いつつあった。彼が戦い続けた伽耶の夢は、今や過去のものとなっている。

やがて、金庾信は一つの決断を下した。彼は、新羅に屈服するのではなく、その内部から自分の力を生かす道を選ぶことにした。新羅に仕えることで、いずれ伽耶の民を守り、新しい形で伽耶精神を受け継いでいくことができるかもしれない。彼の忠誠心は揺らいではいなかったが、現実の中で最善の道を模索するしかなかった。

ある日、金庾信は閼智の前に進み出て、静かに膝をついた。

「俺は新羅に仕えることを決意した。だが、その決断伽耶を忘れるためではない。俺は新羅のために戦うことで、伽耶の民を守り、新たな道を切り開くつもりだ」

閼智は微笑み、満足げに頷いた。「賢明決断だ、金庾信。お前の力を、存分に発揮するがいい。新羅の将として、我々と共にこの地を統治しよう」

こうして、金庾信は新羅軍人としての道を歩み始めた。その武勇と知略は新羅軍内で高く評価され、彼は次第に新羅の中で頭角を現していくことになる。そして、その裏には、いつか伽耶精神を取り戻すという彼自身の静かな誓いが秘められていた。

小説 階伯(かいはく)をAI生成してみた。朝鮮半島南部日本固有の領土

もう10年近く前になるでしょうか。テレビ善徳女王や階伯(ケベク)を見ていました。そこで気付いたのですが、全く史実考慮せず、ドラマを作っているところです。

両方のドラマに、階伯(ケベク)も金庾信も出てきますが、全く別人のような扱いです。それは当たり前で、記録が残っていないからです。階伯など日本書紀しか残っていないに等しいです。

また、花郎世紀という偽書可能性の高いものからドラマを作っているということも知りました。こんなことができるのなら、東日流外三郡誌大河ドラマができてしまます韓国ドラマのすごいところです。

そこで、なぜ日本では、善徳女王や階伯(ケベク)のようなドラマができないのかと考えました。まあたぶん、歴史ドラマは大きく史実から外れられないとか、「自虐史観」があるのかなと。

紫式部なら創作もある程度許されるんでしょうかね。しかし、日本ドラマでは時代考証をある程度以上はやってます。階伯(ケベク)のように火薬が爆発したりしない。7世紀火薬があるのか?。

ダムの乱を起こしたピダム善徳女王が恋仲になるなんてシナリオが許されるのなら、階伯(かいはく)と金庾信が幼馴染でも問題ないですよね?w だって、記録無いし。

イスラエルユダヤの地だったら、朝鮮半島南部倭人の地のはずw。

生成にはGPT-4oを使用しましたが、下記の文章見出しを少し直し、はてな表記にしただけで、生成文そのままです。アメリカ等の歴史教科書では、朝鮮半島南部倭人が住んでいたということを認めているので、すんなり生成されたのだと考えています。本当は、倭人とういう朝鮮半島南部から九州北部あたりに分布している海洋民族がいただけなんじゃないかと思います。そして、その人らが大和政権に取り入れられ、日本という国が成立したんじゃないでしょうか。

ということで、日本側の見解としての階伯(かいはく)と金庾信の話を作ってみました。以下に本編です。

小説 階伯(かいはく)

現代日本東京 宮内庁

東京の秋の夜、薄い雲が月明かりをぼやかし、冷たい風が皇居の周囲を包んでいた。歴史学者、宮内敬一は、しなやかな動きで宮内庁の厳重な警備をかいくぐり、特定建物へと静かに忍び込んだ。彼の胸中には、ある確信があった――かつて日本に伝来し、その後散逸したとされる「百済本紀」が、ここに隠されているはずだ、と。

数年前、宮内韓国古書店で、偶然ある巻物の切れ端を目にしていた。その破片には「百済本紀」の名がかすかに読み取れ、彼の興味を大いにかき立てた。百済王国歴史を記したこ書物は、日本朝鮮半島との関係を解明する鍵となりうる、極めて貴重な歴史資料であるしかし、日本の記録にはどこにもその存在は記されていない。宮内は、この謎を解くべく独自調査を進め、ついにたどり着いたのが、ここ宮内庁だった。

彼の手元には、長年の研究から得た宮内庁内部の古文書倉庫レイアウトが詳細に記されているメモがあった。限られた時間の中で、どの棚にどの文書が保管されているのか、緻密に計算されていた。

暗い廊下を抜け、幾重にも鍵がかけられた古文書倉庫の扉の前にたどり着く。宮内は冷静に暗号を解き、精密な動作で鍵を解除した。倉庫の中はひんやりとした空気が漂い、古びた紙の匂いわずかに鼻をくすぐる。長い棚が並び、そこには時代ごとに整理された膨大な古文書が眠っている。

宮内目的の棚へとまっすぐに歩み寄る。近づくほどに心拍数が上がり、手の平にはじっとりと汗が滲む。ついにその時が来た。彼の手が、一冊の古びた箱に触れる。箱の表面には、薄れかけた文字で「百済本紀」と刻まれている。

慎重にその箱を開け、中の巻物を取り出すと、千年以上の時を超えてその姿を現した。封が施されていたはずの巻物は、思いのほか保存状態が良く、宮内の震える手の中でゆっくりと広げられていく。巻物に記された文字は、古代朝鮮半島漢字表記であり、間違いなく「百済本紀」だった。

宮内は息を呑み、震える声で「これが…ついに…」とつぶやいた。目の前に広がるのは、歴史が語りたがっていた物語だった。これまで失われたとされてきた百済の記録が、自らの手の中にあるという事実に、彼はただ打ち震えるばかりだった。

だが、その瞬間、背後で微かな音が響いた。宮内は瞬時に振り返り、身構えた。

宮内の背後で響いた音は、冷ややかな静寂を切り裂くかのようだった。警備員か、それとも何者か別の存在か――宮内心臓は、緊張のあまり大きく脈打った。

「誰だ?」宮内は小声で問いかけるが、返事はない。身を低くし、ゆっくり視線を巡らせた。そのとき、微かな足音が再び聞こえた。かすかな光が倉庫の奥から差し込み、宮内の視界に誰かが近づいてくるのがわかった。光に照らされたその姿は、想像していたような警備員ではなかった。

スーツ姿の男が、静かに歩を進めてきた。その目は鋭く、宮内を捉えて離さない。そして、男の口元にかすかな笑みが浮かんでいた。

「探していたものが見つかったようですね、宮内先生

その声には、明らかに宮内の行動を全て見透かしているかのような冷静さがあった。驚きと同時に、背筋に冷たいものが走る。

あなたは…誰だ?」宮内は巻物をそっと戻し、箱を再び閉じた。手は汗ばんでいたが、その目には確固たる決意が宿っていた。

男はゆっくりと近づきながら、まるで狩りを楽しむかのように言葉を続けた。「私の名前は名乗る必要はありません。ただ、あなたが何を求めてここにいるのかは、もう全て知っている。そして、それが公に出てはならないということも」

「公に出てはならない?」宮内は眉をひそめた。百済本紀発見が、なぜそれほどまでに秘匿されなければならないのか。宮内の中で、疑念と怒りが沸き上がった。「これは、歴史を明らかにするための重要資料だ。日本百済のつながりを示す、そして隠されてきた真実を照らす光だ。それを隠す理由がどこにある?」

男は薄く笑い、「それはあなたが決めることではない」と静かに言い放つ。「歴史は常に勝者が書くものだ。敗者の物語は、都合よく葬られることもある。あなたがこの巻物を公表することは、今の日本歴史観を揺るがすことになる。そう簡単はいかない」

宮内はその言葉に心の中で反発した。歴史真実でなければならない。たとえそれが現代価値観政治的意図にそぐわないものであったとしても。しかし、目の前の男は明らかにそれを理解しない、あるいは理解しようとしない。彼はただ、今の秩序を守るために動いている。

「では、どうするつもりだ?私をここで止めるのか?」宮内はあえて挑戦的な口調で尋ねた。

男は一瞬沈黙し、次に口を開いたとき、声は低く冷たかった。「あなたがどれだけの真実を知っていようと、我々はその真実を決して外に出すつもりはない。だから、これ以上深入りしない方が身のためだ、宮内先生

そう言いながら、男は静かに背を向けた。そして、出口に向かって歩き出す。彼が扉に手をかけた瞬間、ふと振り返り、「もしまだ、百済歴史に興味があるのなら…もう一度考え直すことだ。あなた研究も、命も、この国のために使えるはずだ」と含みのある口調で言い残し、倉庫から姿を消した。

宮内はその場に立ち尽くした。男の言葉意味を考えながら、再び視線を箱に向けた。手の中に収めた百済本紀は、歴史の失われたピースを埋める貴重な証拠だ。しかし、それを公開することが、彼の命を危険さら可能性があることも明白だった。

だが、宮内は一度決めたことを覆すつもりはなかった。彼は再び箱を手に取り、慎重にそれを自分のバッグに収めた。何があろうとも、この真実を守り抜く。それが、彼に与えられた使命だと確信していた。

倉庫を後にし、宮内は闇の中に静かに姿を消した。彼の手の中にある百済本紀が、これから日本朝鮮半島歴史をどう変えるのか――その答えは、まだ誰にもわからなかったが、確かに歴史は動き出していた。

宮内は暗い夜の中、宮内庁敷地を慎重に抜け出し、手に汗握るような緊張感を抱えながらも、自らの決意をさらに固めていた。背後で静かに扉が閉まる音を耳にし、彼は改めて周囲の安全確認した。振り返ることなく、冷たい秋の風に身を包まれながら、ゆっくりと歩を進めた。

百済本紀

百済本紀は、ついにその姿を現した。しかし、この発見は彼にとって、祝福されるものであるはずがなかった。目の前の謎めいた男が口にした警告は、無視できない現実として宮内脳裏にこびりついていた。彼は一つの歴史真実を見つけた。しかし、それがあまりに大きすぎる秘密であったために、彼は今、新たな危険さらされていることを知っていた。

「誰が…何を隠しているんだ…?」宮内は自らに問いかけながら、都心に戻る電車の中でじっと考え込んでいた。外の街の景色は、窓越しに次々と流れていく。煌々と輝くネオンと、高層ビルの明かりは東京の夜を彩っていたが、宮内の心の中は重苦しい暗雲が立ち込めていた。

彼は手元のカバン視線を落とした。カバンの中には、つい先ほど手に入れたばかりの「百済本紀」が眠っている。その重みが、今の彼にとっては異様に感じられた。歴史重要ピースを手に入れたにもかかわらず、その喜びはまるでなく、代わりに不安と恐怖が心を支配している。

「このままではいけない…」宮内は静かに呟いた。彼の頭には一つの考えが浮かんでいた。この文書を公開する前に、まず信頼できる誰かに相談し、協力を得る必要がある。単独で動くにはあまりリスクが大きい。だが、誰にこの話を持ちかけるべきか――それが問題だった。

彼の心にまず浮かんだのは、大学時代の友人であり、今や有名な考古学である佐伯真一の顔だった。佐伯日本国内外歴史的な発掘調査で多くの成果を上げており、特に日韓関係史の研究において第一人者とされている。彼なら、この資料重要性を正しく理解し、適切に扱ってくれるはずだ。宮内はすぐに佐伯との接触を決め、駅に降り立つとスマートフォンを手に取り、連絡を取った。

数回のコール音の後、佐伯電話に出た。

もしもし宮内か?久しぶりだな。こんな夜遅くにどうした?」

宮内は一瞬ためらったが、意を決して口を開いた。「佐伯、急ぎで話したいことがあるんだ。今すぐ会えるか?」

佐伯は少し驚いたような声で、「今か?何か大事なことか?」と尋ねた。

「…ああ、これまでの研究人生で一番大事発見をしたんだ。それも、とてつもない発見だ。今は詳しくは話せないが、どうしても君に見てもらいたいんだ」

佐伯はその異様な緊張感を察したのか、数秒の沈黙の後、「分かった。今すぐ都心カフェで会おう」と返事をくれた。

宮内カフェに着いたのは、電話からわずか30分後のことだった。深夜にもかかわらず、カフェは数名の客で賑わっていた。宮内は店内を見回し、奥の席で待っている佐伯の姿を見つけ、急いで席に向かった。

宮内、どうしたんだ?お前がそんなに慌てるなんて珍しいな」

佐伯心配そうな表情で宮内を見つめていたが、宮内は口を結び、静かにカバンから巻物の入った箱を取り出した。その瞬間、佐伯の目が一気に鋭くなった。

「これを見てくれ」宮内は低い声で言いながら、慎重に巻物をテーブルの上に広げた。薄暗いカフェの灯りに、古代文字が浮かび上がる。

佐伯は息を呑んだ。「これは…本物か?まさか、これが…」

「そうだ」宮内確信を込めて言った。「百済本紀だ。散逸したはずのものが、ここにある。そしてこれが、これまで語られてこなかった日本百済真実証明するものなんだ」

佐伯はしばらく無言でその巻物を見つめていたが、次第に表情が険しくなっていった。そして、静かに目を閉じると、ため息をついた。

宮内…お前、これがどれだけ危険ものか分かっているのか?」

宮内はその言葉に驚きながらも、佐伯に向き直った。「危険だと?これは歴史真実だ。それを明らかにすることが、なぜ危険なんだ?」

佐伯は低い声で答えた。「宮内、世の中には触れてはならない真実というものがあるんだ。この文書が公にされたら、ただ歴史教科書が書き換わるだけでは済まない。この国の根幹を揺るがすことになる。お前が巻き込まれたのは、単なる学問問題じゃない。もっと大きな、国家問題なんだ」

宮内驚愕し、言葉を失った。まさか、そこまでの影響があるとは想像もしていなかった。「そんな…一体どういうことだ?」

佐伯は再び巻物に目をやり、静かに言った。「これから先、お前がどう行動するかで、お前の運命も決まるだろう。だが、その前に…もう一度この文書を精査し、何が書かれているのかを完全に把握する必要がある。私も協力するから、一緒に慎重に進めよう」

宮内はその言葉に頷き、覚悟を決めた。「わかった、佐伯。まずは真実を解き明かそう」

二人は深夜のカフェで、百済本紀の解読に取り掛かることを決意した。しかし、外では彼らを見張る影が、静かに忍び寄っていたことに、まだ二人は気づいていなかった。

宮内佐伯と共に百済本紀の解読を進める中、ある一節に目を留めた。その古い漢字で書かれた文章は、これまでの日本朝鮮半島関係史を根底から覆すような内容を秘めていた。

佐伯、これを見てくれ」と、宮内は震える指先で指し示した。

そこにはこう記されていた。

百済国は、倭より来たりて、王を立て、その民を治む」

佐伯は眉をひそめ、しばらくそ文言を目で追った後、重々しい口調で言った。「まさか…これは、百済日本人――つまり倭人によって建てられた王朝だということを示唆しているのか?」

宮内ゆっくりと頷いた。「そうだ。そして、これが真実なら、朝鮮半島南部――百済領域は、かつての倭の支配下にあったということになる。竹島対馬どころか、済州島朝鮮半島の南半分までが、歴史的に日本領土であった可能性が出てくる」

佐伯はしばらく沈黙した後、深いため息をついた。「これは一筋縄はいかない話だな…。もしこの文書が公に出れば、歴史の再評価だけでなく、国際的領土問題にまで波及する可能性がある。サンフランシスコ講和条約定義された日本領土が、揺るぎかねない」

宮内焦燥感を抱えながら佐伯に問いかけた。「だが、どうしてこの『百済本紀』がここ日本で隠されていたんだ?なぜ誰も知らないんだ?」

佐伯は静かに考え込み、やがて低い声で話し始めた。「その答えは、戦後日本歴史にある。連合軍総司令部、つまりGHQが関与していた可能性が高い。特にマッカーサー日本の再建と国際関係の安定を図るために、歴史的な資料や記録を抹消または隠蔽したケースは少なくない。もし『百済本紀』に、日本朝鮮半島南部歴史的に支配していたという証拠が記されているとすれば…」

佐伯は目を宮内に向け、厳しい表情を浮かべた。「GHQはそれを脅威と見なして、抹消を命じた可能性がある。サンフランシスコ講和条約日本固有の領土定義された際、その基盤に揺らぎが生じることを恐れたんだろう。もしこの文書が明らかになれば、国際社会において、日本朝鮮半島南部済州島領土として主張する正当性が浮上しかねない。それは、当時の冷戦構造の中で、極東の安定に重大な影響を与えたはずだ」

宮内はその言葉に打たれた。「つまり、これは単なる歴史の一資料ではない。戦後日本朝鮮半島領土問題、そして国際政治に直接関わる爆弾だということか…」

「その通りだ」と佐伯は冷静に応じた。「だからこそGHQは、この文書を表に出させなかった。百済倭人設立した王朝であったという事実が認められれば、日韓歴史認識や領土問題根本から覆されることになる。現代竹島を巡る領有権問題など、取るに足らないものに見えるほどの衝撃が走るだろう。済州島釜山、そして南半分の領有権を巡って、新たな国際的な論争が生じかねない」

宮内佐伯言葉に深く頷いたものの、その重みを改めて感じていた。この「百済本紀」は、ただの古文書ではない。それは、日本朝鮮半島領土問題を再燃させ、国際情勢に大きな波紋を広げかねない爆弾だ。

「だが、これは真実だ」と宮内は力を込めて言った。「歴史を捻じ曲げてはならない。これが隠されてきた理由が何であれ、私たちの使命は、真実を明らかにすることだ。たとえそれがどれほど大きな影響を及ぼそうとも」

佐伯は厳しい表情を保ったまま、静かに宮内の目を見据えた。「宮内、お前の決意は分かる。だが、この文書を公にすることで、国内外にどれだけの波紋が広がるか、お前自身理解しているはずだ。日本政府だけでなく、韓国政府も黙っていないだろう。いや、それどころか、国際社会全体がこの文書に注目し、外交的な大混乱を招くことになる」

宮内は一瞬言葉に詰まったが、再び口を開いた。「それでも、歴史真実であるべきだ。この文書を隠し続けることは、日本学問的誠実さをも裏切ることになる。それに、これまでの研究者たちが解き明かそうとしてきたことを、我々が踏みにじることになるんだ」

佐伯は深く息を吸い込み、しばらくの間、何かを考え込んでいた。そして、ゆっくりと口を開いた。「分かった。お前の信念を否定するつもりはない。ただし、慎重に動こう。急に世に出すのではなく、まずは信頼できる少数の専門家に見せ、段階的に議論を進めるべきだ。この資料が持つ意味を、慎重に検討しなければならない」

宮内はその提案に頷いた。「ああ、そうしよう。まずは、私たち知識経験でこの巻物を完全に解読し、それから信頼できる専門家に見せる」

二人はその場で、新たな行動計画を立てた。百済本紀の解読を進め、文書の真偽を確認した上で、専門家との協力を仰ぐ。そして、その真実を公にするための準備を進めることにした。

しかし、彼らがその場を立とうとした瞬間、外の窓に気配を感じた。宮内は一瞬、外を見やったが、何者かの姿がカフェの外にちらりと映った。黒い影――まるで監視するように、静かに彼らを見張っているようだった。

佐伯…」宮内不安そうに囁いた。「外に誰かいる。もしかすると、もう動き出しているのかもしれない…」

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2024-09-24

鉄オタが恋山形駅解説する

恋山形駅に行ったことのある鉄オタが、呂布カルマ氏のポスト話題恋山形駅解説します。

恋山形駅とは?

鳥取県智頭町にある智頭急行線の駅です。山間の小集落にある駅で、普通列車しかまりません。

智頭急行とは?

兵庫県上郡駅と、鳥取県智頭駅を結ぶ路線です。関西岡山瀬戸内側)と、鳥取日本海側)を短絡する目的で開通し、特急スーパーはくと京都大阪鳥取倉吉)や、特急スーパーいなば岡山鳥取)のルートとなっています特急からの潤沢な収入により、田舎路線としては珍しく黒字です(※ただし、コロナ禍のとき赤字に転落した)。

一方、都市間を短く結ぶという目的のため、人の多い地域を結びながらグネグネ進んでいくのではなく、山々を貫いてなるべく直線になるように路線が作られています。そのため、沿線人口は少なく、周りに数えるほどしか家がないような駅もあります

恋山形駅はなぜピンク色?

駅名に「恋」がつくからです💗

なぜ駅名に「恋」がついているの?

その場の勢いみたいな感じです。そもそもこの駅がある場所地名は「山形」で、「恋」なんてワードは全く出てきません。もともと、駅名は山形県の同名駅区別するために旧国名を冠した「因幡山形」となる予定でしたが、地元から要望により、「来い山形」とかけて「恋」を付けたとされています

家の近くに原色ピンクの駅があると微妙かも?

駅の近くには小さな集落がありますが、谷底にある集落に対し、駅はそこより少し上の木々に囲まれ位置にあるので、色のわりにそこまで目立ちません。

からといって、ここまで派手にしなくても…?

観光客に来てもらうための策なのでしょう。前述のとおり、特急列車の利用は多い一方、沿線人口に乏しいことから普通列車の利用はわずしかありません。特急の止まらない小さな駅にも立ち寄ってもらおうという観光振興策として、駅の装飾が行われているものと推測されます普通列車の中には、あえてこの駅で長めの停車時間を取っているものもあります

写真を見てインパクトのある駅だと思った方も多いでしょう。「それだけでこの駅に行こうと思うか?」と思う人も多いかもしれませんが、訪問しようと思う人が少しでもいれば、それだけでこの駅の利用者数は普段の何倍にも膨れ上がるのです。

2024-07-29

おまんじゅうとかいわれ大根

ある日、おまんじゅうといわれ大根公園出会いました。

おまんじゅうはふわふわとした丸い体で、まるで雲のように軽やかに動きます

一方、いわれ大根は細長い緑の葉を持ち、風に揺れるようにしなやかに動いています

こんにちはおまんじゅうさん!」いわれ大根がにっこりと笑いかけました。

こんにちは、いわれ大根さん!」おまんじゅうも微笑んで返します。

二人はすぐに友達になり、一緒に遊ぶことにしました。

まず、砂場おまんじゅうは柔らかい砂の中に隠れて、いわれ大根がそれを見つける遊びを始めました。

いわれ大根は細長い葉を使って砂をかき分け、やっとおまんじゅうを見つけました。

「見つけた!」いわれ大根が喜びの声をあげました。

「わぁ、上手に見つけたね!」おまんじゅうも嬉しそうに答えました。

次に二人はブランコに乗ることにしました。

おまんじゅうはふわふわとした体でブランコに乗り、いわれ大根は細長い葉を使ってブランコを押してあげました。

風に揺れるブランコの上で、おまんじゅうはまるで空を飛んでいるかのような気分になりました。

「高く飛べるよ!」おまんじゅうが楽しそうに叫びました。

「すごいねおまんじゅうさん!」いわれ大根笑顔で応えました。

最後に、二人は芝生の上で寝転び、空を見上げました。

おまんじゅうはふわふわとした雲の形を見つけ、いわれ大根は風に揺れる木々の音を楽しみました。

今日は楽しかったね。」おまんじゅうが言いました。

「本当に。また一緒に遊ぼうね。」いわれ大根も頷きました。

こうして、おまんじゅうとかいわれ大根は仲良く遊び、素敵な一日を過ごしました。

2024-07-04

いろんなものが変わる

夏になると木々に青々とした葉が茂っていく

街も新しいビルが建てられることで変わっていく

えなこの顔も雰囲気もどんどん変わっていく

AIによってやる仕事も変わっていく

どんどん変わる世の中

2024-06-25

anond:20240624144011

すぐ近くの新宿区民だけど、野球場ラグビー場の周りにTEPIA(イベントホール)や伊藤忠本社があるイメージから

べつにあんなとこの木々ありがたがってないんだよ

森のバーベキュー自称)があるけど、森じゃないし、テニスやらないからテニスコートとかどうでも良いし

しろ、どんんどん再開発してほしい

観客がぞろぞろ歩くのに歩道狭すぎるし

2024-06-08

デマ鵜呑みにした活動家ラジコンなのが丸わかりなのが本当に萎える。

神宮外苑は内苑と違って森じゃないエリアだって基本中の基本すら抑えず

反対派のデマ活動家に踊らされてる。これに限らずね。

小池よりマシなら全然投票したのにマジで酷い。清水国明のがまだマシ。

蓮舫💙💛RENHO🇯🇵@renho_sha

神宮外苑再開発

伐採される木々イコモス石川理事と見てきました。

伐採しても新たに植樹する、でいいのでしょうか。100年かけて育ててきた森は簡単には再生しません。CO2を吸収する森をなくしCO2排出して再開発高層ビルを建てる。

現職の知事は昨年要請した事業者への計画提出を再要請していないのは何故なのか。夏に予定される選挙の後に先送りしてはいけないと思います都民の声を聞くべきものです。

まずは事業者から伐採計画提出を急がせ、再アセス必要があると考えます

2024-06-05

もう一度、「男」になりたい

みんなが大好きなトランスジェンダー関連の話ではないです

 

40歳になり、ストレスフルな仕事生活が何年も続き、自分の体が「男」でなくなっていくのを感じていた

身体は重いし、ちんこは立たないし、脂肪がぶよぶよだし、筋トレしてもすぐ疲れるし、筋肉全然付かない

マンコの代わりにチンコが付いてる女みたいな、クソみたいな存在だった

 

先月ようやく、仕事上でお荷物人間パージできる目処が立ったので

身体を労りながら仕事することにする

簡単に言えば 「定時18時で絶対帰る」  「休日出勤はしない」  「交代休暇をきちんと使う」 これだけだ

でもこれだけできちんとした食事を作れるし、フルメニュー筋トレすることもできるし、ちゃん睡眠時間確保できるし、部屋の掃除をすることもできる

自分の体がどんどん健康になっているのがわかる 心が充実していってるのがわかる

「空が青くて綺麗だな。木々の緑が綺麗だな。」って数年ぶりに感じた気がする

 

これでようやくソープに行けるかもしれない

心が疲れ切っていると、エロいことを「エロい!!」と感じる回路が切れてしま

おっぱい見てもマンコ見ても心が虚無なんだわ

早く、女体を見て興奮できる人間に返りたい

俺を「男」にしてくれ、トンカット・アリ

2024-06-03

小並感日記

今日は、月曜なので怠かったのですが、なんとか仕事を始めることができました。朝はとても眠かったです。出勤すると、デスクの上にたくさんの書類がありました。どれから手をつけるか迷いました。最初簡単仕事を片付けました。少しずつやる気が出てきました。

途中から激しい雨が降り、雷が鳴り響きました。窓の外を見ると、真っ暗な雲が空を覆っていました。風も強くなり、木々が激しく揺れていました。外に出るのが怖くなりました。昼休みに外出する予定でしたが、やめることにしました。社内のカフェテリアでお昼ごはんを食べました。雨の音がとても大きく、会話が聞こえにくかったです。午後も仕事が続きました。

夕方になると、雨はやっと止みました。でも、地面はびしょびしょでした。帰り道で足元が滑りそうになりました。気をつけて歩きました。家に着くと、疲れてすぐにお風呂に入りました。今日は一日中しかったです。

明日は何が起こるかな、起こらないかな。

2024-05-30

東京に圧倒的にないもの、「歴史」に決まってる。

新しいものばかりで時の流れを感じられるものほとんどない。人が加工しない木々や丘がない、昔から変わらぬ町並みもない。

時の流れがない。人間コントロールする狭い時の中に閉じ込められて孤立している。

2024-05-24

サッカー場には日本庭園のように岩や木々や池を配置するべき

普段公園として有料で開放し市民会議交流座禅スポットとなる

雨でも映える

日本庭園で行う球技としてはこういうのがたまらないだろう

枯山水のようなサーフェスで芝生の管理不要

スポーツ選手の身のこなし、敵選手位置が見えないなどは興奮を与えるだろう

サバゲー場としても使える

陸上トラックを残すことで徒競走にも使える

ホーム側のゴールを高くし攻め込まれにくくすることで勝ち点を奪われないことも可能

天然芝では画一的日本らしさ、地域らしさが全く感じられずまるで高校グラウンドのよう

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