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2024-09-25

anond:20240925135022

トミーテック(鉄道に関する玩具を展開しているタカラトミーの子会社)が、全国の実在鉄道会社コラボレーションして、実在制服を着たキャラクターを作ってメディアミックス商品展開をした

智頭急行もそれに参加していて、智頭急行キャラクターとして宮本えりおが作られた

恋山形駅智頭急行の駅なので、宮本えりおのイラストが配置された

増田だけど恋山形駅ピンクに塗られた経緯についてもうちょっと書くよ

anond:20240924231628

山形最初からピンクだったわけではなく、当初は特に特色も味わいもない地方の過疎駅だった。来いと言われて行っても何もない。

ところが開業してしばらくたった2013年名前に恋が付く4駅(恋山形駅、母恋駅、恋し浜駅恋ヶ窪駅)による連携企画「恋駅プロジェクト」というのが立ち上がった。

そこで「恋駅きっぷ」という、4つの駅の入場券を集めると1つの絵が完成する特殊きっぷを売った。

https://news.mynavi.jp/article/20130115-a030/

これが完売。「バレンタインプレゼントに」という無理なマーケティングがなされていたが、たぶんこのきっぷ買った奴は恋を叶えたいわけではなく特殊なきっぷが好きな切符鉄だろう。あるいは切符鉄の彼氏や夫を持つ女が買ったかもしれない。

ともあれ、それなりに反響もあり、話題になったことに気を良くして、智頭急行は恋山形を「恋が叶う駅」として大々的に売り出すこととし、駅舎をあのピンクに塗った。

そして、途中下車して記念写真取る人のためにわざわざ5分停車させた。

さらに恋の駅を盛り上げるべく、ハート型の絵馬掛けモニュメント記念撮影スポットを作り、ピンクに塗った「恋ロード」という道をつくり、カップルで鳴らせる鐘や、恋ポスト手紙を入れるとハート消印がついて届く)など

徹底的にハートピンクにこだわったアクティティを加え、恋人聖地的な方向を狙って年々進化させてきて今に至っている。

要は、地元年寄り(たぶん。違ったらごめん)が1980年代清里センスによって「若者「恋」乙女ちっく」といったイメージを散りばめた結果爆誕したというか錬成されたのがあの駅である

今回の件では、あたか萌えキャラに合わせて萌え萌えピンクに塗ったかのような誤解があるようだけれど、宮本えりおは智頭急行全体のキャラなので言ってみりゃおまけでそこにいるだけなのだ

っていうか、本来ドル箱であるスーパーはくと車掌って設定のえりお、僻地バイトさせられた挙げ句気持ち悪いとまで言われとんだ風評被害である

まあ、その成立からして完全に「ダサピンク案件であり正直微妙ではあるものの、10年以上にわたるこのような努力と工夫の結果、週末には人も来るし、イベントともなるとそれなりに観光客で賑わう駅になったので、一応の成功をおさめているとも言える。

もちろん、わざわざ恋を実らせるために訪れるカップルなんてのはレアで、訪れるのは「過疎地特殊な駅」という一種色物っぽい位置づけの駅に興味を惹かれた鉄オタと好事家、集客効果としても、鉄道むすめとか駅メモとか鉄オタ兼萌えオタをターゲットにしたイベントがやっぱり強いんじゃないかな。あのへんの人たちはどんなに過疎な場所でも頑張って行くから

絵馬掛けモニュメントにぶらさがってる絵馬の内容は現実の異性との恋を祈るものではなく、電車2次元キャラ、あとはペットへの愛が綴られたものほとんどらしい。

ピンク色の駅舎は、オタク聖地ではない。

「ひどい発言」大物ラッパーが“町おこし”駅コラボを「気持ちわりぃ」一刀両断で「嫌いになったわ」批判集中

https://news.yahoo.co.jp/articles/124a36c0ddec199151c8f21c303d9d328a687441

恋山形駅

ピンク色のデザインが、完成10年以上の時を経て、なぜか今さら炎上した。萌えキャラを使った町おこしオタク聖地と誤解されているようだ。

しかし、同県の出身者として言わせてもらうと、あれはカップル向けだ。おそらく女性客を狙ってピンク色に塗ったのであり、オタク男性を客層に据えているわけではない。

(地元メディア報道では、恋愛成就聖地であり、カップルに人気だと言われている。萌えキャラ話題全然聞かない。実際、私が現地を訪れたときにも、県外ナンバーカップルたちが来ていた)


しかに、駅のホーム内側に、"鉄道むすめ"のキャラクターが描かれている。電車の車窓から見ると、それがまあまあ目立つ。

ただ、駅を外側から眺めたり、全体を概観すれば、印象も異なってくるだろう。あくまで「恋がかなう駅」というモチーフだ。恋愛成就をうたった郵便ポスト、鐘、絵馬などが設置してある。どちらかと言うと女性が喜びそうなものだし、あの萌えキャラとは関係が無いと思われる。


要するに、恋山形駅ピンク色に塗ってあるのは、萌えキャラとの「コラボ」ではない。

(コラボという言葉定義にもよるが、男性オタクを呼びこむために派手なピンク色を塗ったり、ハートマークを付けて宣伝しているわけではない)

その意味では、あのデザイン非難する人たちは的外れだったし、擁護派もそのへんの事情を分かっていないと感じた。




追記

ソースを載せておく。もともと客層にはカップルを想定し、恋愛成就が叶う場所PRされている。

萌えキャラを前面に出してオタク層を誘致しよう、という感じではない。私見では、あれは智頭急行イメージキャラクターから、単にそれが理由で描かれているんだろうと思った。

(もっとも、実態不明である。来訪者は本当にカップルか、それとも家族・友人などと一緒に来ているか鉄道ファンはどこにでも来るが、萌えキャラが目当てのオタク層もいるかインスタ映えを求める女性達にも訴求力があるか? もしデータがあれば、ぜひ教えてほしい)

訪れたい縁結びのパワースポット 山奥でピンクに輝く「恋がかなう駅」

(産経WEST 2023/5/8)

https://www.sankei.com/article/20230508-GCN3QJVT5JLENDMEUGYAGT3S2M/

恋山形駅リニューアル10周年記念イベント

https://youtu.be/WED32_xZFmA

2024-09-24

鉄オタが恋山形駅解説する

恋山形駅に行ったことのある鉄オタが、呂布カルマ氏のポスト話題恋山形駅解説します。

恋山形駅とは?

鳥取県智頭町にある智頭急行線の駅です。山間の小集落にある駅で、普通列車しかまりません。

智頭急行とは?

兵庫県上郡駅と、鳥取県智頭駅を結ぶ路線です。関西岡山瀬戸内側)と、鳥取日本海側)を短絡する目的で開通し、特急スーパーはくと京都大阪鳥取倉吉)や、特急スーパーいなば岡山鳥取)のルートとなっています特急からの潤沢な収入により、田舎路線としては珍しく黒字です(※ただし、コロナ禍のとき赤字に転落した)。

一方、都市間を短く結ぶという目的のため、人の多い地域を結びながらグネグネ進んでいくのではなく、山々を貫いてなるべく直線になるように路線が作られています。そのため、沿線人口は少なく、周りに数えるほどしか家がないような駅もあります

恋山形駅はなぜピンク色?

駅名に「恋」がつくからです💗

なぜ駅名に「恋」がついているの?

その場の勢いみたいな感じです。そもそもこの駅がある場所地名は「山形」で、「恋」なんてワードは全く出てきません。もともと、駅名は山形県の同名駅区別するために旧国名を冠した「因幡山形」となる予定でしたが、地元から要望により、「来い山形」とかけて「恋」を付けたとされています

家の近くに原色ピンクの駅があると微妙かも?

駅の近くには小さな集落がありますが、谷底にある集落に対し、駅はそこより少し上の木々に囲まれ位置にあるので、色のわりにそこまで目立ちません。

からといって、ここまで派手にしなくても…?

観光客に来てもらうための策なのでしょう。前述のとおり、特急列車の利用は多い一方、沿線人口に乏しいことから普通列車の利用はわずしかありません。特急の止まらない小さな駅にも立ち寄ってもらおうという観光振興策として、駅の装飾が行われているものと推測されます普通列車の中には、あえてこの駅で長めの停車時間を取っているものもあります

写真を見てインパクトのある駅だと思った方も多いでしょう。「それだけでこの駅に行こうと思うか?」と思う人も多いかもしれませんが、訪問しようと思う人が少しでもいれば、それだけでこの駅の利用者数は普段の何倍にも膨れ上がるのです。

2024-09-23

anond:20240923102721

なんも知らずに智頭急行に乗って、この駅を初めて見たときはホンマにビビったな

駅そのものが全力でネタに走ってて、半家駅のレベルじゃないくらいのインパクトがあったわ

2023-08-02

京都青春18きっぷの日帰り旅行

あくまでも京都駅を起点で考えた場合

大阪発の場合だと、東方向は+30分、西方向は-30分で考えればいいかな。知らんけど。

 

高松

片道4時間

自分的には香川県青春18きっぷを買ったときに必ず行く場所瀬戸大橋を超えるときテンションの高さと、やたらとガタンタンいう音が旅情を誘う。

高松駅前の時点で、うどん屋が多くあるなら、うどんだけ食いたいなら、そこだけで満足できる。

時間かあるなら栗林公園まで行ったり、瓦町の方まで行ってもいい。瓦町FLAGの変わり方を年々眺める楽しみもある。

ちなみにうどんだけ食いたいなら、坂出で降りても良いかも。

 

琴平

片道4時間半。

坂出での接続があまり良くないので、高松に行くより時間は掛かる。

こんぴらさんと金刀比羅宮の観光が主になる。ここも香川なのでうどん屋も多い。

なお、こんぴらさんは奥社まで行く根性はなかったので、御本宮までしか行ったことがない。

 

尾道

片道4時間半。

さすがにしまなみ海道に行く時間はないので、尾道での観光がメインになる。

行きか帰りかのどちらかはロープウェイを使わずに歩き回ってみるのも一興。尾道ラーメンも食おう。

 

鳥取

片道5時間

山陰線経由は接続が悪いので、智頭急行経由が基本になる。

18きっぷシーズン智頭急行フリーパスが発売されてるので、往復で使えればかなり得。

一応、行きは山陰線、帰りは智頭急行というルートの大回りならダイヤ上は割と可能

鳥取と言えばやっぱり砂丘か。駅からはそこそこ離れてるので、バス時刻表を要確認

砂の博物館もセットで行こう。あと、生きたイカをその場で刺身にしてくれる店が好き。

 

城崎温泉

片道4時間

時間があるなら、少し西にある餘部で降りて鉄橋を見て行ってもいいかも。

外湯巡りのフリーパスがあるので、できれば替えの下着を何枚か持っていて、色んな温泉に入るのも楽しい

今の時期だと、すぐに汗をかくから温泉に入る度に下着は変えた方がいいと思うぞ。

ちなみに山陰線オンリーで行くのと、京都線~神戸線播但線経由は、距離が1.5倍くらい違うのに時間10分くらいしか変わらないから、気まぐれで使い分けるのもあり。

 

下呂温泉

片道4~5時間時間帯によってかなり変わる)

上の城崎温泉と行き帰りの時間は似たような感じ。

こっちは温泉には行った後、辺りをブラブラする感じになるか。とりあえず鰻を食う。

 

名古屋

片道2時間半。

京都から意外と近い。時間帯によっては米原での乗換だけで行けるし、18きっぷ初心者にはおすすめ

一応都会なので、目的なくうろついても充分楽しめる。

東海道本線で日帰りで行けるところまで行こうと思うと、静岡辺りが限界か。乗り換えで降りたことはあっても、観光で行ったことはないけど。

 

松本

片道6時間

始発、終電で行けば4時間くらい滞在できる。

松本城に行ったり、街中をぶらつくくらいは全然大丈夫

まあ、一泊して下の安曇野とセットで旅行した方が良いと思うけどな。

 

穂高

片道7時間

水の綺麗さで有名な安曇野の中心駅。

大丈夫、始発と終電で行けば、2時間滞在できるから大王わさび農園くらいなら充分行ける。わさびを買おう。わさび定食を食おう。

ちなみにVAIO本社安曇野にあるので、せっかくだから見物に行っても良いかも。

 

敦賀

片道2時間

新快速の最果て地点で、乗り換えなしで行ける。

もうすぐ新幹線ができるから駅前がスゲー綺麗になってる。

敦賀と言えば原発だけど、美浜原発PRセンターに行くには時間が掛かるし、何よりバスの本数も少ない……。

やっぱり日本海さかな街で海鮮を食うのと、氣比神宮に行くか。

 

西舞鶴東舞鶴

片道2時間~4時間

スムーズに行ければ2時間くらいなんだけど、舞鶴線はとにかく本数が少ないから、計画を立てていかないと最悪4時間以上も掛かることになる。

西舞鶴で降りて、とれとれ市場に行って海鮮を食って、東舞鶴観光する感じか。

なお、東舞鶴にある赤レンガパークと引き揚げ記念館では、戦争に対する空気が違いすぎて笑う。

 

福井

片道3時間

福井と言えば恐竜。ただし、恐竜博物館勝山市にあるから福井から私鉄バスを乗り継いで一時間以上掛かる。

東尋坊は、恐竜博物館真逆位置から、日帰りで両方を回るのは無理だな。

から恐竜博物館コースと、東尋坊芦原温泉コースのどちらを選択する感じ。

福井駅の駅そば結構好き。

 

九頭竜湖

片道4時間半。

福井にある盲腸線九頭竜線終点名前はカッコいいが、何もない。駅前ファミマ道の駅はあるが……。

そしてこんな駅名だけど、肝心の九頭竜湖結構遠い。

九頭竜線は途中の越前大野で降りた方が楽しめそう。

 

金沢

片道4時間半。

観光地が固まってるので、兼六園金沢公園→ひがし茶屋街→近江市場コースは日帰りでも余裕で回れる。なんなら全部駅から歩いて回れる。

ただし、今年は暑いからずっと外にいるのは勘弁したい。

とりあえず着いたらチャンピオンカレーでも食って、海鮮は帰りにするか。

帰路は福井で40分くらい接続待ちがあるから8番ラーメンでも食おう。

 

紀伊半島大回り

京都大阪和歌山紀伊田辺新宮多気亀山柘植草津京都 で一周

合計15時間43分

紀伊田辺で1時間接続待ちがあるから、お昼はそこで。

乗り換えアプリで見ると多気で1時間接続待ちがあるけど、到着後に少し待てば名古屋行きの快速みえが来るから、それで津まで行って、そこで晩御飯を食べた方がいい。

紀伊半島の南の方になると、海岸線スレスレを走ってるから、ようこんなとこに線路が引いてあるなと思う。

なお、白浜の日帰りはどう考えても無理だからパンダが見たいなら泊まるか特急にしとけ。

 

高山本線大回り

京都敦賀金沢富山猪谷美濃太田岐阜米原京都 で一周

合計13時間57分。

金沢から富山三セクを通るから1290円払う必要があるのをお忘れなく。18切符の特例は高岡から富山までだから金沢からだと適用されないぞ。

全体的に余裕がない乗り換えなので、1時間ほど早く出発すれば、富山で1時間の乗り換え待ちが発生するから、そこでお昼を食べよう。寿司が旨いぞ。

高山本線猪谷で一度乗り換えがあるだけで、美濃太田まで乗りっぱなしが続くし車内は空いてるから弁当を買って車内で食うのもいいかも。鱒寿司を食おうや。

2022-08-20

東海道も遠くなりにけり

現在東海道本線と称されている鉄道路線、確かにほぼほぼ東海道に沿っているのだが、険しい峠は迂回するか長大トンネルで通過させていたりする。

代表的なのは箱根峠鈴鹿峠

箱根峠箱根山の南から伊豆半島に連なる、ちょうど半島の付け根に当たる部分に丹那トンネルという長大トンネルを掘った。

トンネルができる前は箱根山北側高原を回る、現在御殿場線ルートだったが、勾配がきつい上に荒天に弱い(土砂崩れ多発)ということで新線を建設したと。

鈴鹿峠に至ってはルートを大きく北に変え、名古屋から岐阜北上、そこから草津までは中山道ルートトレースするという大胆な施策で乗り切った。

というわけで鈴鹿峠前後はメインルートからは完全に外れてしまったものの、実は鈴鹿峠に近い旧東海道を通る鉄道路線が、あるにはある。

関西本線名古屋柘植と、草津線だ。

その旧東海道に沿う鉄道がが今回の本題。

関西本線草津ルートのうち亀山柘植が、加太越と言われる鈴鹿峠の南を回る峠越えになっているのだが、現在ここを含む関西本線亀山加茂が存廃の危機に立たされている。

ここのルートは元々私鉄だったものを旧国鉄が買収し、それが東海道線とライバル関係にあるルートだったためか今の今までロクに近代化せず、低規格路線(しか非電化)のまま放置してきた。

そのまま近鉄名阪国道という大幹線に需要殆どを吸い取られた結果、誰も当ルートを使わなくなり、これから何をするにも手遅れという惨状に。

本来だったらJR化する前の国鉄時代に、加太越と木津川渓谷という急峻で狭小なルートを、電化した長大トンネルによる新線建設とかで抜本的に改善すべきだったと思う。

その意味では、何もかもが遅すぎた。

ここまで需要が落ち込んでしまった以上JR西日本は廃線にしたいだろうから、どうしても残すなら上下分離方式を導入し、インフラのケツ持ちを三重県が全面負担するくらいしか手段がない。

それだって、誰も使わない路線県民血税を投入してまで延命する是非を大きく問われるだろう。

そもそも名古屋-亀山を受け持つJR東海も、近鉄を向こうにどこまで輸送強化に投資するか微妙だし。

あーあ、せめて近鉄単線バージョンくらいに近代化した、今の智頭急行みたいな鉄道加太越を味わってみたかったわ。

とはいえ歴史にifはない。

ということで、今度旅行する時は名古屋で車借りて新名神京都まで走り、帰りは難波まで出てひのとりプレミアムシートに乗ろうと思う。

 
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