はてなキーワード: 真夏とは
将来、町並みの写真をみて年代を当てるクイズみたいなのをやったとき2020年が常識問題みたいになる可能性わりとある気がするんだよな
扉を開くと、中からひんやりとした空気が溢れて俺の肌を掠めた。
どうやら、それを感じたのは自分だけじゃなかったらしい。
それとも中にいる“何か”が発しているのか。
ミミセンの提案で、俺たちは様々な撃退グッズを持ち寄っていた。
このあたりは俺もよく知っている吸血鬼の弱点だ。
塩水入りの水鉄砲、サンザシの枝、兄貴が修学旅行で買ったアクセサリ。
纏まりのない物ばかりのように見えるけれど、どれか一つでも効いてくれることを祈るしかない。
「さあ、行こうか」
意を決し、俺たちは物置部屋へ足を踏み入れた。
室内の温度は、まるで真夏を感じさせない程ひんやりとしている。
この寒気、やはり気のせいでは済ませられない。
「ここから厳戒態勢だ」
物置部屋は行事で使うオブジェで溢れており、10畳ほどの面積を半分は埋め尽くしている。
まだ日中だから吸血鬼は寝ているだろうけど、これらオブジェの中に紛れ込んで隙を窺っているかもしれない。
俺たちは背中合わせに隊列を組むと、その状態でゆっくりと進行していく。
ミミセンは全ての音を拾おうと、ここに入ってからずっと耳当てを外したままだ。
タオナケはいつも以上に眼光が鋭く、いつでも超能力を発動できるよう神経を尖らせている。
シロクロだけはいつも通りだったが、この状況下ではそれが俺たちの精神的支柱にもなっていた。
「みんな、棺桶を探すんだ。ドラキュラがいるなら絶対にあるはず」
俺も小さい頃は同じ枕じゃなきゃ寝られなかったけど、ベットごと必要だなんて随分と繊細なんだな。
数々の弱点といい、何だかドラキュラが少し可哀相にも思えてきた。
「僕の見ている方には何もないね」
「私も見る限り、それっぽいものはないわ」
そうして、しばらくオブジェの山を見渡していたが、目ぼしいものは見つからなかった。
念入りに調べたい気持ちもあるが、人ひとり入っているような箱だ。
「となると……やはり二階か」
当時の俺も、一階の物置部屋は何度も見たことがある。
その時も、それらしいものを見た覚えはなかった。
だから可能性として高いのは、俺が見たことも行ったことすらない二階だろう。
幼稚園児の息子がポケモンに興味を持ち始めた様子だったのでプライムビデオでサン&ムーン(アローラ地方)のアニメを一通り見た
そもそも俺はポケモンのゲームも全然やってないしアニメも全然見ておらず、まさかのポケモンGOから入った新参者だったわけだけど
相性とかポケモンの名前とか覚えられないんでアニメ見れば多少は知識増えるかな程度で息子に付き合って垣間見てた
んで、垣間見てるだけなんだけど、なんか胸がめっちゃ苦しくなる
理由がいまいち言語化できないんだけど、ちょうどアローラ地方という夏の開放感あふれる舞台設定とか
少年3人+少女3人の色恋沙汰のかけらもない中での学園生活&冒険譚とか
そこらのアニメみたいに視聴者に媚びた様子などまったくなく、実にスポーティーなヒロイン勢の眩しさとか
こちとら連日くだらない仕事で頭がいっぱいの中、好きなポケモンのことばかり考えて少年少女で真夏の島を冒険めぐりとか
おっさんとか楽しく見れるのこれ?
いやわかるのよ、俺もアニメはそこそこみるし、物語に没頭し過ぎて現実に戻れないとかたまにあるんだけどさ
さすがにサトシに感情移入とかポケモンの世界に入り込むとかできないから俯瞰の視点でみてるわけだけど
そしたら、うっわ、こいつらめっちゃ輝いてるじゃんってなるわけよ
んで、極めつけにEDの歌詞で「失敗したっていいよ僕らまだ始まったばかり何だってやれるさ何にだってなれるさ」だよ
おま、何者にもなれず、成し遂げられなかったことの数がこれからやれることの数を上回ってるおっさんに、面と向かって言えるのそれ?
このご時世なのでちょっと行くの戸惑ったけど、先日ディズニーに行ったので記録がてら…
ちなみにシーに行ったよ。
基本売り切れてるんだけど様子を見ながら小出しにしてるみたいで、何の前触れもなく急に買えるようになってたりする。
時間ごとに区切られてるわけじゃなくて時差入園してるだけなのでゲストは蓄積していく。
8時~11時は空いてる、11時~はちょっと空いてる平日ぐらい、14時~は平日並って印象。
再開初日の空いてる!って情報からするとだいぶ混んできたなという感じなので、空いてるパークを想像すると面食らう。
発表にあった通り公演なし。
ただゲリラ的(と言っても時間決まってると思うけど)でグリーティングショー・パレードがある。
シーだとフロートや船に乗ったキャラクターが、メディテレニアンハーバーの辺りを周回する。
ちなみにこれを見るためにずっと待機してる、いわゆる地蔵もいた。
見るための場所は黄色いテープで枠が貼られてるところと、等間隔で目印があるところがある。
黄色の枠は最前列のあたりに用意されていて、グループ全員入ることができる。
等間隔の目印のところは、黄色の枠のすぐ後ろ辺りに用意されていて、目印1つに対して1人しか立てない。グループでも引き裂かれる。
小さい子だったら一緒に立たせてもらうえると思うけどわからん。
アトラクションは出口のみ。入り口じゃないんだ、と思ったけど、まあ中で手すりとか触るもんな…。
アトラクションはキャストがいて必須で消毒させるわけじゃなく、デパートとかお店の入り口みたいに台の上に置いてあって任意で消毒するスタイルなので、見落としてる人もちらほら。
アトラクション自体は定期的に消毒対応してるっぽくて、メンテナンスと称して止めてる時間があった。
ソアリンとか人気アトラクションは90分とか平気で待つので、真夏の炎天下とかになったらツラそう。日傘あったほうがいいね。
待機列は間隔を開けるためのテープが設けられていて、そこに沿って並ぶ。
間隔を開けるためにかなり列が長くなってて、ソアリンの待機列はミステリアスアイランドの中を抜けてアリエルのグリーティングがあった側からアラビアンコーストの前、橋に沿ってマーメイドラグーン側で…って感じ。これで90分ぐらいだったと思う。
ミステリアスアイランドの中にミッキーの形の石鹸がある手が洗えるところがあってソアリンの列がその前を通るんだけど、並んでる人が暇つぶしに手を洗ってたのが面白かった。
想定されてたより列が伸びてるっぽくて、間隔を開けるための目印は途中までなかった。距離感は任意。
キャストは最後尾札持ってるぐらいで、列を整形させる人みたいなのはいない。
シーだともともとアトラクション同士の間隔が広いので待機列伸びても大丈夫そうだったけど、ランドだと伸ばすと他のアトラクションの待機列とぶつかっちゃいそうだなと思った。
基本は間隔を開けて乗車。
インディージョーンズとかセンターオブジアースみたいなタイプだと1列まるっと開ける。
状況によっては貸し切りになる。
ニモみたいなタイプのやつは隣との間隔開け+1列まるっと開ける。
開けられてる列の座席が水浸しで、ニモって結構濡れるんだなと思った。
あと乗車人数が少ないと結構揺れるね。いつもより揺れが大きく感じた。
閉まってる店と開いてる店が半々って感じ。
座って食べるところがないテイクアウトっぽい感じのところはだいたい閉まってて、レストラン系が空いてる。
店内は間隔を開けて使ってOKな座席、NGな座席がある。机の上に目印貼ってある。
お店によっては外に机出してあって立ち食いみたいにしてた。
店内の利用時間は特に制限はなかったはず…お店にもよるのかな。
レジのところはアクリル板で仕切られてるんだけど、アクリル板が厚いみたいで全然お互いの声が聞こえない。
注文内容を間違えられたりして結構困った。もうちょっと薄くてもいいんじゃないかなと思う。
バケットじゃなくてレギュラーボックスが入る入れ物で持ち歩いてる人が多かった印象。あれ洗うの大変そうだよね。
小さいところは閉まってて、入り口とかにある大きいところと、光るものとか売ってるワゴンが開いてた。
人数で区切ってるのか店内の入場制限ありで、待機列はテープで間隔開けてた。
季節のものがないせいか、グッズもお菓子も種類が少ない感じがした。
一応コロナ閉園直前までやってたイベント(シーだとピクサー)と、直近で予定があったイベント(うさぴよ)のグッズは売ってた。うさぴよ持ち歩いてる人多くてびっくりしたよ。
ディズニー側はアプリでの購入を勧めてるけど、アプリだとびっくりするぐらい買えない(オンライン在庫がない)ので、もし欲しい物があったら戸惑わず買った方がいい。
そんなに?って思う人はアプリでオンライン在庫ありで絞り込んでみてほしい。お菓子も全然ないよ。
ワゴン系のお土産屋さんはキャップとかサングラスなんだけど、特に試着制限なさそうだったのが気になった。
従来の状況だと、誰かが試着したものを別の人が買えてしまうので、ちょっと嫌だよなあ。
あとみんなチープな感じの小さいバルーンのおもちゃ持ってたんだけど流行ってるのかな?子どもは全然持ってなくて、20代ぐらいの女の子が持ってた。
普段に比べてだいぶ空いてた。
ディズニーといえば丸々太ったスズメなんだけど数が減ってた&痩せこけてた。
たぶん主な餌が誰かが落としたポップコーンだと思うんだけど、閉園期間中はポップコーンないし、再開しても列が少なくなってる通り食べてる人減ってるしね。
ちょっとでも誰かが零したら必死で奪い合っていてちょっと悲しくなったよ…。生態系が変わりそう。
だいたいこんな感じで、本当に空気吸いにいってるって感じ。
どうせファストパスも取れないし、滞在時間も短いしで、不思議といつもより余裕があったような気がする。
楽しかったけど、気になるところもある(キャップの試着とかね)ので、頑張ってほしいね。
【追記】
それもあるのかな…ずっと待機列の周りウロウロしてる&ちょっとでも落としたら奪い合うって感じだったから、お腹すいてるんだなと思ってた。
時期柄もあるのかもしれないけど普段ディズニーで見かけるスズメに比べてだいぶ貧相って感じ。
ポップコーン持ってる人が分かるみたいで、バケットとかケースを首からさげてる人の周りにずっとたかってたよ。
もともと誰かがこぼした鶏肉とか平気で食べてたりするので、あそこのスズメとか鳩は特殊だなと思う。
時間 | 記事数 | 文字数 | 文字数平均 | 文字数中央値 |
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00 | 75 | 13185 | 175.8 | 61 |
01 | 37 | 6392 | 172.8 | 97 |
02 | 38 | 8343 | 219.6 | 98 |
03 | 43 | 16073 | 373.8 | 138 |
04 | 56 | 13805 | 246.5 | 77 |
05 | 48 | 4211 | 87.7 | 36.5 |
06 | 66 | 4507 | 68.3 | 42.5 |
07 | 63 | 6333 | 100.5 | 61 |
08 | 107 | 8922 | 83.4 | 36 |
09 | 129 | 13511 | 104.7 | 55 |
10 | 125 | 8856 | 70.8 | 50 |
11 | 153 | 14293 | 93.4 | 49 |
12 | 182 | 21126 | 116.1 | 38.5 |
13 | 131 | 18547 | 141.6 | 48 |
14 | 164 | 20268 | 123.6 | 46 |
15 | 182 | 13080 | 71.9 | 36 |
16 | 125 | 16205 | 129.6 | 49 |
17 | 121 | 17442 | 144.1 | 52 |
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19 | 166 | 25762 | 155.2 | 46.5 |
20 | 202 | 19532 | 96.7 | 34 |
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22 | 230 | 26114 | 113.5 | 32.5 |
23 | 134 | 38170 | 284.9 | 58.5 |
1日 | 2948 | 373273 | 126.6 | 45 |
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カレーうどんが良いですよん。
個人的オススメは京都駅地下にあるつくもうどん。濃厚でちょいスパイシーめ。
https://www.favy.jp/topics/26878
中国文化を取り入れて昇華させた街を作り上げた京都でそれ言いますか?
今日は久しぶりに晴れて、溜まっていた洗濯物が一気に片付いた。喉が渇いて、近くの自販機にコーラを買いに歩いた時、今年初めて『真夏の空気』を感じた気がする。体全体に容赦なく熱い空気がまとわりついて、何かの拍子に堰を切ったように汗が流れてきそうな感覚だ。
毎年、この感覚を初めて感じる時、決まって小学生高学年の頃の記憶が呼び起こされる。夏休みが始まって少し経った、学校のプールの日の事だ。
僕達の小学校では夏休みに入ると、週2回ほどプール登校の日があった。通常の教室授業は無く、学年別にプールに直接集まり、終わったらそのまま放課となる。水温や気温が低くて中止になる日は、国旗掲揚台に白旗が上がった。
地元は比較的暑い地域だが、その年は例年より涼しく、夏休みに入っても気温がなかなか上がらず、2階の窓から白旗を確認してがっかりする日が続いていた。ドラクエ、FF、ロマサガと家での暇つぶしには事欠かなかったが、やっぱり友達とプールで遊ぶ時間が待ち遠しかった。
そんな中、7月ももう終わりに差し掛かる頃にやっと気温が上がり、その夏休み初めてのプールが開催された。クラスメート達も、皆僕と同じような浮かれ気分でプールに集まった。水泳指導の先生もそれを察したのか、水泳練習の時間を早々に切り上げて大半の時間を自由時間としてくれた。ただの真四角な25mプールだったが、ゴーグルを付けて水中ではしゃぎ回るだけで時間は過ぎていき、すぐに僕達の学年の時間は終了になった。
更衣室では友達と午後遊ぶ約束をしながら、木製のロッカーを隔てた向こう側の女子の声に耳をそばだてていた。でも、窓から流れ込んでくる大音量のセミの鳴き声のせいで、内容はほとんど聞き取れなかった。
校門を出て、ビーチサンダルをパタパタ鳴らしながら家の方向に歩き始めると、正午を告げるサイレンが鳴り響いた。その音に驚いたように、電柱のカラスが1羽、はばたいていった。電柱のうしろの空はかき氷シロップみたいに青くて、雲は綿アメみたいに白かった。今日は夕立が来そうだな、と思った。
2つ目の角を曲がろうとすると、同じクラスのA子が立っていた。薄い水色の袖無しワンピースは、濡れた髪で肩のところが少し濃い青になっている。A子とは隣の席で良く教科書を見せてもらっていたが、夏休みに入る前の席替えで席が遠くなってしまっていた。女の子として意識する事は無かったけど、優しく透き通った声の朗読を近くで聞けなくなったことを、僕は少し残念に思っていた。
僕がA子に挨拶すると、A子は、少し言いづらそうに、「この後、うちで遊ばない?」と言った。
その時、響き渡っていたセミの鳴き声が一瞬止んだ気がした。僕は彼女の顔が見れず、2つに縛られた髪の片方を見ていた。僕は女の子の家なんて遊びに行った事が無かったし、高学年になってからは他のクラスメートからもそんなの聞いたことがなかった。僕は少し言いよどんで、「いや、この後○○の家に行く約束してるんだ」と言った。A子は、「そっか。」と言って踵を返し、こちらを見ずに「じゃ、バイバイ」とつぶやいて歩いていった。プールのシャワーで汗は引いていたのに、真夏の熱気が僕の全身を包んで、汗が吹き出してくるのを感じた。
A子とはその後、学校で会っても何となく気まずくなってしまい、一度も話す事が無いまま小学校卒業を迎えた。僕は公立、彼女は私立の中学に進んだため、その後会うことはなかった。
去年、当時のクラスメートB(男)と飲んだとき、久しぶりにA子の名前を聞いた。高校のとき学習塾でA子と再会し、共に都内の大学に進学した後2年ほど付き合っていたらしい。お互いのアパートに入り浸り、朝そのまま大学に行くこともあったみたいだ。
Bによると、彼女の家は当時複雑な事情を抱えていたという。小さな会社を経営する父親は外に女を作って家に寄り付かず、母親は自分が通うジムのインストラクターと不倫していた。両親とも幼い弟の方を可愛がり、A子はときに暴力を伴う厳しいしつけを受けていたらしい。
ところであの暑い日、A子は僕を家に呼び何をして遊ぼうとしていたのだろうか。夏の熱い空気を感じると、いつもあの日の事を思い出す。
京都が雨続きでうんざりしていたところ、天気予報を見ると沖縄だけ晴れているので、7/11-13に旅行することにした。
多少コロナが増えてきたとはいえ一日十人程度の京都、しかも京都市ではなく田舎の、未だ感染者ゼロの自治体の住民なので、行くことに躊躇はない。
これで「誰かに移したらどうするんだ!」なんて言う奴は、何でお前は死なないのと言いたい。お前が生きて活動してる限り、誰かにコロナを移す可能性はゼロじゃないんだからさ。
もちろん手洗いとマスクは徹底するが、熱中症もあるので屋外ではマスクは外す方針とした。一人旅なのでどのみち喋ることはほとんどない。
土曜の昼なのにほとんど人が歩いてない。牧志駅から向かったので、県庁側は違ったかもしれないが、それにしても大きな土産物屋に客はゼロ。店員が暇そうに立っている。
やはりどの県も観光業はやばい状況である……誰かが行かないと。
とはいえ着いたばかりで荷物は増やせないので、申し訳ないが通り過ぎて壺屋焼物博物館へ。
こちらも来館者は他には二人くらい。見る分には見やすいのだが、どうしても心配になる。
隣の陶芸センターも客ゼロで、二千円の酒器を買って『やちむん通り』に向かうが、やはり人影はほとんどなし。
国際通りに戻ってレストランへ入るも客は自分だけで、一人で山羊刺しなどを食べる。
よりによってこの前日、基地の中で感染者が数十人見つかったとのこと。
途中で普天間宮の洞窟を見せてもらった後、海中道路を通って、浜比嘉島のホテルに投宿した。
登るのは辛いが青空に石垣が映え、天守からの海の眺めも最高である。今帰仁、中城は訪問済みなので、残る世界遺産は座喜味城のみだ。
向かいの休憩所で土産を買ってからバスを待ったが、四十分ほどの間に購入者は自分だけだった。
沖縄そばやブルーシールアイス、もずくやグルクンの天ぷらを食べる。
二階が海の資料館になっており、コロナ対策に連絡先を書く方式だった。前の人が書くのが遅くて待たされたし、個人情報を書かされるのは少々不安。大阪の追跡システムが広まればいいのに。
ここも日曜なのに泳いでるのは数人で、海の家は採算取れてるのか心配になる。
一人海水浴は手間がかかる割にあまりやることはなく、ナマコが多い海底を見てから10分ほどで上がってかき氷を食べる。
この日は途中でマスクを紛失してしまい、離島ではドラッグストアもなく、ハンカチを巻いて代用する羽目に。
予備を一枚持って行くべきだった。
海中道路から離島側は『うるま市有償バス』というマイクロバスだが、いつも結構乗客がいて、マスクをしてないおじさんもいたけどまあ喋ってなかったから大丈夫だろう。入口に消毒液があるのは嬉しかった。
バスを降りて、コロナで封鎖されたビーチを横目にシルミチューに向かう。
帰路の二人とすれ違っただけで、他に人影はなし。さすがに霊場となると人がいない方がありがたい。
鍵のかかった洞窟の前で、柵越しに雰囲気ある聖地を思う存分拝んだ。
意外だったのが中にあった大正時代の石碑に、日章旗が二つ描かれていたこと。別に撤去したりはしないんだな。そりゃそうか。
三十分歩いてホテルに戻る。汗が噴き出す暑さ。
「気温だけなら真夏の京都の方が高いし大したことないかも?」とか思ってたがそんなわけはなかった。
しかし車のめったに通らない島の道路を、さとうきび畑を眺めながら歩いていくのは趣があるな。
最後に行くのは首里城。12年ぶりだが、まさかあんなことになるとは。
以前にはなかったインフォーメーションセンターができていたが、こちらも寂しい状態。
守礼門で視界に入るのが数人、城内では係員しか見えないことも。
コロナのせいと火事のせいと両方あるのだろうけど、沖縄最大の観光名所でこれは心が痛い。
有料エリアでは再建工事中で、壁の向こうでクレーン車が働いている。
焼け残った龍柱や、燃えて髭だけ判別できる龍の飾り、遺構などを見学した。悲惨な事件だったが、今しか見られないものだからね。
前は入れなかった東のアザナの展望台では、狭いのもあってさすがに多少の客が滞留していたので早めに退散。
珍しかったが、本州で使える自信がないので、駅で切符を買って千円札に替える。
空港で職場へのお土産を買って伊丹に戻った。うちの職場は旅行を叩くような陰湿な人はいないからね。
帰宅途中にニュースを見たら、米軍の感染はうるま市の肝高公園で無許可BBQしてたからって。
よりによってうるま市かよ! まあ米兵には会わなかったし……。
俺はキャンペーンに関係なく行くのでどっちでもいいのだが、観光地の閑散ぶりが本当にやばいので、多少の感染増は覚悟して決行するしかないのではと思ってしまう。幸い重症者は少ないようだし。
大阪の知事は「まず近場で」と言ったようで、それも分かるけど近場は五月六月にもう行ってるんだよな。
嵐山も金閣銀閣も龍安寺も三千院も平等院も東大寺も通天閣もガラガラだった。
やはり地元の人間は、「いつでも行ける」観光地にはなかなか行かないのだな。
京都の人は京の名所には行かないって、前々から言われてるしね。
宿泊や土産を考えても、やはり遠くから人を呼ばないとどうにもならんのじゃないかなあ。
もちろん自分が周る分には人は少ない方がいいし、五月末の誰もいない祇王寺の、青紅葉と苔が溶け合う風景には感動した。
でもその時は、こんな京都は今だけだな!と思ってたんだ。
あれから一ヶ月半後に、まだ回復しないどころかさらに悪くなりそうとは予想しなかった。
※この話は一応現実のものとして書いてありますが一部えっそれガチで言ってるの?と思われそうな箇所が多々あります。
※長いですし文章も下手なので読みにくいと思います。記憶もおぼろげな部分もあります。ご了承ください。
※いじめやストーカーなど胸糞悪い話ばかりで救いがあまりないですがそれでも大丈夫という方はどうぞ
登場人物紹介
私:かれこれ十数年以上オタクやってる同人女。二次元から三次元までいろいろ手を出してる。BLでもなんでも好き。かわいくはない。
友人S子:高校の友人そのいち。かわいい。鹿の間ちゃんに似てる。
友人Y?:M美の友人。一応友人(?)
職場の女M:年上そのに。
高校の友達二人S子Mと地元の遊園地で行われる合コンに行ったことだ。
その日は何故か深夜までカラオケで遊び、後日また会うことになった。
このときイケメンに舞い上がっていた私はあろうことかそのイケメンにアプローチ(?)をかけようとする。が、拒絶される。(当たり前)
拒絶された理由はS子だ。S子はいつの間にかイケメンと付き合う流れになっていたのだ。何故言ってくれなかったのか。そう思った私は思い立ってS子含め五人全員をLINEブロックすることにした。
(余談だが五人をブロックする直前、私は職場でパワハラにあっており、そのパワハラ同僚の特徴が自己愛性人格障害とピッタリ合った。それで五人のグループLINEで自己愛みたいな人に気を付けるんだよと最後にLINEし、そのあとすぐブロックをした。これがあとになってヤバいことになる原因とはいざ知らず……)
ブロックをした次の日、めまいが酷く立ち上がれなかった私はその後メニエール病と診断されることとなる。(余談)
めまいが30秒から1分おきにやってくる症状のせいでまっすぐに歩けなくなった私はそれでも外出し、本屋に通ったりしていた。
その頃だろうか。周りで変な輩が出没するようになったのは。
ある日映画をレンタルしようと本屋をうろついていると、前の方からにやにやしながら私の歩き方を真似してくる男がいた。すぐに不審者がいるなあと思った私は無視をした。男はいつの間にかいなくなっていた。
その後、勢いでブロックしたことを反省した私は(友人も少なかったこともあり)再び五人と連絡を取り合うことにした。まずはと友人Yに連絡をし、映画を見に行くことなった。映画を見終わった後、私のインスタのアカウントが何故かS子とMにフォローされており(二人のアカウントは非公開になっていた)何だか気味が悪かった私は友人Yにそのことを言うと友人Yはそう?と笑って流すだけだった。(周りでは右のテーブルも左ものテーブルも私たちの話題を出しており、少し怖くなった。が、偶然聞いていただけだろうと流した)そのあと、連絡をもう一度取り合いたいという話をした。
その頃、新しく入った職場にYという男がいた。Yは何故か私に謎のアプローチをしてきており、それをなんとなく気づかないふりをしていた。
新しい職場に慣れたおかげかどういうわけかめまいから復活していた私はあちこち出かけていた。その一つにリサイクルショップがある。そこへらんま1/2がないか探しにきたついでにBL本もちらっと見たときだ。男二人組がにやにやしながら私が見ていた本棚を見て何か喋っているのを見かけたときは。そのときは珍しいけど腐男子かな?とスルーしたのだけれど、その後移動した私はその二人組がついて来ていることに気付いた。気のせいだろうと何度か立ち止まったりあちこち移動したがまだついて来ている。気味悪く思った私はとりあえずお目当ての商品も見つからなかったことだしと帰ることにした。そのあとすぐに友人MにそのことをLINEすると気のせいじゃない?(笑)と返ってきた。
と、ここまでは気のせい程度に感じなかった出来事がここからだんだんとえ?おかしくない?どゆこと?になってしまう。
ある日私はS子と県外へ遊びに来ていた。昼食時、喋っていると「かわいい」と連呼する女の子二人組がいた。ちらっと見るとこっちを見ていたので多分S子を見て言ったのだろうと思いスルーした。
その頃私は合コンに一人で行こうと急に思い立ち、何度か通っていた。仕事にいらだっていた私は眼鏡の男に酷く当たってしまう。男と行った公園で道行く人に何故か、「かわいい」と連呼される。そしてもう彼女だと勘違いしていた男をフッて、そして最後に行った合コンで私はやっぱり何かがおかしいなと強く感じるようになっていた。急に知らない男にお疲れ様ですと言われる。このときに何回言われたかわからないくらい言われ、なんだこいつらとビビる。その日の帰り、駐車場の近くを歩いていると、にやけた顔の男二人に「あ、あいつじゃね?」と言われ何故か頭をペコリと下げられた。まあどうでもいいかとこちらも頭を下げて流していたが段々と流し切れなくなっていた。
あと映画見に行ったら途中で泣いてたのを見られ(真っ暗の中をポロっと泣いただけ)女二人組にあいつ泣いてたよ(笑)と罵られた。映画中人の顔見てたのか?と帰ってからちょっと怖くなる。
職場の話に戻る。職場の同僚Yが謎のアプローチをかけてきていたという話だったが、ついにその話に乗ってしまう(?)LINEで話を聞いてみたのだ。よくわからんけどどこか行こうか?的な話を持ち掛けたのだと思う。そうすると彼は何故か私を突っぱねて何それ?お前なんか知るか。確かそんな感じで話は終わってしまう。何故か?頭がはてなになった私は次の日ちょっと不機嫌気味に彼に接した。すると彼はその日から逆アプローチをしてくることになった。私のミスをいちいち指摘したり電話を何度もかけてきては出ないということを繰り返したのだ。いままでの態度と打って変わった彼を私はこいつは自己愛性人格障害と決めつけ、職場の一人の女性Yにこいつは自己愛性人格障害だから~とLINEで言いふらした。彼女は何それ(笑)と軽く流した。その頃、疲れた私は友人Mと映画に行き、焼き肉店で職場のYとMがヤバいという話を冗談交じりで話した。そのあとじゃあね、と友人Mに意味深に笑われた。その次の日から何故かMからのいじめもはじまった。職場の男Yが私が通うジムに同じく通いはじめたらしく、もうストーカーだよと職場の女Yが言っていた。Yも何故かどんどんおかしくなり、職場で妙な笑い声を出したり、Mと一緒に私でない他の人の悪口まで言い出していた。Mは真冬に冷房をつけてくしゃみをしていた。その後もMやYによる私の荒探しは続き、ついに仕事終わりのジムで私の仕事のミス(に見せかけてそうでもない話)の話の最後にもうやめれば?と書いてあるのを見た私はなんだかめんどくさくなり仕事を辞めることにした。
辞めたすぐあとに映画へ行こうと車のエンジンをつけたらすぐ近くの高架下でエンジン音が鳴り響いて真っ暗な中からライトつけた車が後ろに来てビビり散らしながらいつもとは別の道で映画館のレイトショーに行くと、男二人と謎の臭い男がいた。(謎の臭い男はYと後に判明する)男たちはあいつ喪女なんだよ~的なことを言ってこっちをちらっと見て無視かよと言い、いつもの祈るポーズ(よくやっちゃう)をしてたらあいつ祈ってるの?と笑われた。帰り際「県中に噂ばら撒いてやる~ぶっ殺す?」的なことをサラッと言われる。
その後、東京で行われる好きなアーティストのライブに行きたかった私は短期派遣に行くことにした。それが地獄を見ることになる原因になるのも知らずに……。
その日短期派遣の職場に行った私は、そこで会う人が会う人が最後の合コンで会った人が多いなと思っていた。もちろんそれ以外にもいるのだけれど結構大きな職場だったのでまあそういうこともあるかと流していた。
初日から私の椅子の近くであれがだめだこれがだめだと私の悪口を喋り続けていた。それが前の職場Y、Mの小言そっくりなのだ。真夏に暖房つけるところもそっくりで知り合いでもいるのかと疑った。
その後いじめはエスカレートしていき、ついに私のロッカー(その頃気が狂いだしていた私はロッカーの鍵を何故か二回回していた)の中のスマホの中身を見られたのだ。スマホは不幸にも鍵がかかっておらず、LINEやR指定の三次元小説などを全部見たらしい。「全部見たよ~あははは~~」みたいなことを言っていた。そのあとも精神のバランスは崩れ、めまいが再発していたのだがそれでも意地で通い続けようとした。あとはいろいろあったので箇条書きにしておく。
・辞める電話をかけようとエントランス近くをうろついてたらどこいったあいつ?あっいたー!と大声で叫ばれた。猿かお前は。
・猿女が携帯持ち込み禁止の職場に携帯を持ち込んで犬の音声を流し、コタロウコタロウ、と犬の名前を?連呼していた。何事かと思ったがその次の日に親戚の可愛がっていた犬(名前はコタロウ)が謎の失踪を遂げた。
・椅子を汚いのに交換される。
・マウスを触ったら汚いと言われ無言で同僚にマウス交換される。
・映画のタイトル名を出され、よっぽど好きなんだねと言われる。(劇場内は三人しかいなかったがそういえば一人こっちを見て笑う変な女がいた)
・辞めようとしてジムに行くと猿女が自慢げにこの人を職場でいじめてるんだ!みたいなことを言っていた。
・ホームセンターへ行くとまた職場の人が偶然通りかかってお疲れ様です(笑)と言いながら去っていった
・ペットショップに行ったら男女二人組が犬の前でずっとわざとらしい笑い声をあげていて通りかかるとこっちを真顔で見てきてまた笑い声を出してた
・休む連絡を入れるときに事務職の人から謝った方がいいよと諭される。
ついでにまともだと思ってた二人から電話越しに笑い声を上げられお疲れ様です(笑)みたいな感じで電話を切られる。
・食堂からどんどん人がいなくなる(いじめる奴か面白がってる人?しか残らなくなる)
・あまりにも辛いのでつい気が狂って音楽聞きながらご飯食べてたら何聞いてるのって後ろでうろうろ何往復も歩かれた。
・トイレの放尿音を録音される。(まともな人が電話越しに報告?してくれた)
・同じ仕事をしている同僚の一人には仕事を早くする方法を教え私には教えなかった。
などなど色々あったが仕事は辞めることにし、病院に行くことにした。
・病院一個目に行ったら近所のおばさんらしき人が私を見てにやにやしながら何事かを言ってた(何も悪くないのに病院に来てたらしく看護師さんに追い返されてた)
・病院二個目で問診票を書いている間、周りにいた人に音読され、一緒に来ていた姉と母に問診票を見えないように隠された。
・めちゃくちゃ睨んでくる作業着の男の人がいた。無視してたらフンって風に去っていった。
・ベビーカーを引いた女の人がおばさまと待合室で喋りだしたが受付に行く気配がなかった
・同時期に短期派遣に入ったまともな人がこの惨状を見てエレベーターのボタンを連打して逃げて行った。そのあと姿を一回も見てない
・猿女がポテトヘッド(笑)と馬鹿にしてきた(私の部屋にはポテトヘッドがいる)
・しなくていい残業をさせ、一回でも仕事の確認を忘れようものなら終わった…と言いいちいち監視をしてくる(?)
ライブに行く前に、急に京都へ祖父の納骨を私父祖母の三人で行くことになった。
偶然繁忙期なのに一人ずつ部屋が空いているホテルがあり、そこへ泊ることになった。
久しぶりに旅行が出来ると浮かれていた私は後にテンションがだだ下がりすることとなる。
つづく。
感想要約
『天気の子』は"子どもたち"(陽菜さんと帆高さん)が自然災害と対立する話ではなく,実際には"大人たち"と対立する話であるという視点が大事だと感じた。
『天気の子』では"大人たち"や社会は,"子どもたち"と"世界の仕組み"のふたつを無視していることが描かれる。
そして偶然にもそのふたつを兼ね備える子どもたち,つまり世界の仕組みを担っていた子どもたち(陽菜さんと帆高さん)が,今度は今まで自分たちを無視してきた社会を無視するという決断をする。
この決断が天気の巫女をやめて東京沈没を選ぶということだった。
①自然災害は無慈悲かつ強力なので人々は受け入れるしかないが,天気の子を人柱にするなどの方法はあった。(これが"世界の仕組み")
②しかし世界のことに興味を持つ"大人"はほとんどおらず,大人の多くは自分の生活を優先していた。
同様に子どもたち(帆高や陽菜さんたち)を優先する大人もあまりいなかった。
児童保護施設は陽菜さんたちがあのまま暮らしたいという意思を無視した。
須賀さんも家出した帆高が東京で暮らすことを手助けしていたが結局は娘のために帆高を島に帰らせようとした。
③大人たちが良識的で常識的な対応を続けた結果,帆高たちは追い込まれてしまった。
帆高は一度は手に入れた3人暮らしの幸せをもう一度実現するために,人柱になった陽菜さんに対して帆高は自分たちが幸せに生きるために社会のことは無視しよう,と伝える。
④数年後に帆高が東京に戻ると,何人かの大人たちは東京沈没を受け入れている様子が見られた。(もともと海だった場所を埋め立てた土地がまた海に戻った,など)
これは①の自然災害は受け入れるしかないものという態度が一貫している。
帆高はこれで本当に良かったのかと自問する。そして自分たちならきっと大丈夫だと確信して終わる。
改めて,帆高と陽菜さんの決断はよかったかと考えるとあんまりよくはないだろう。
最も良い可能性とは大人たちが子どもたちのことを理解し,世界の仕組みを知り,一致団結して自然災害と対峙することだった。しかしそうはならなかった。
じゃあ陽菜さんの命と東京とでどっちが大事か,とか聞かれてこっちですとか言える人もあんまりいないだろう。それはつまり帆高のやったことが間違ってると言える人もあんまりいないということである。
そもそも帆高たちには人柱と東京を選ぶトロッコ問題のスイッチがたまたま与えられただけで(陽菜さんにとっては自殺か東京かを選ぶスイッチである),彼らは別に英雄や総理大臣とかじゃない。彼らが人々を助けなきゃいけない理由も特にない。
だがしかし陽菜さんは一度は晴れを届けるという形で人々と関わることを自分の生き方の形として納得していたので,陽菜さんにとって人柱になることはそういった生き方の延長線上にはあったかもしれない。
帆高の言葉は,そうやって新たに獲得できたばかりの天気の巫女というアイデンティティも捨てて生きていこうという提案だったわけだ。
この辺は前作の『君の名は。』より話が一段階難しくなっているなと感じる。『君の名は。』では,三葉は隕石から町を守るにあたって父親(大人たち)の協力を得られなかったが,結局子どもたちだけでうまく問題を解決することができた。
一方で『天気の子』では東京沈没はうまく回避できなかったし,世界の在り方だけでなく,これから陽菜さんたちはどう生きていけば良いのかという彼ら自身の問題まで提示されている。
『君の名は。』の話を出したので,『天気の子』含めこれら2作における"世界の仕組み"観についてちょっと振り返る。
これら2作では何か神様のようなものがもつ絶対的なルール(黄昏時とか入れ替わりとか天気の巫女とか)と,自然が持つ絶対的な脅威が関連している。
これらは新海誠監督の美しい自然の描写や生々しい街の描写によってより説得力を持つものになっている。
まず世界に都会(東京)と自然があり,そしてその両方を支配している絶対的なルールがある,というのが世界観の基本にある。そして2作ではその絶対的なルールに巻き込まれた若い男女がテーマとなっている。
都会と自然の中に同じ神秘的な仕組み現れるというのは現代のアニミズム的な思想を感じる。
『君の名は。』では神秘的な存在というのは,神の領域としてしか現れず,つまり肉体(?)を持つ神様のようなものが目の前に現れるということはなかったが,『天気の子』では雲の魚や龍のような存在が描かれていて,神秘的な存在の具体的な描写が新しく行われていると思った。あの龍みたいなやつかっこいい。
ちなみに雨が続くやつは台風ではなく巨大な寒冷前線(真夏に雪が降ったのも特徴)として描かれている。これは非現実的な災害として描かれていた。
『天気の子』の大人たちについて,彼らの対応が極端に間違ってたかというとそうでもないだろう。一応,陽菜さんが空に消えた夜に多くの人が陽菜さんが泣く夢を見たらしいが,それでも天気の巫女とか信じて行動するのは難しいだろう。
とくに刑事たちの働きぶりは淡々としていて彼らの思想が見えてこないと最初は感じたがむしろ仕事に内面が出ないというのがまさしく大人らしい態度だったのだろう。
高井刑事が帆高にイラついたり,安井刑事が泣いている須賀さんに声をかけるというシーンは彼らの人間味を出しているが,しかし彼らはとくに雨や天気の巫女については言及しなかった。(つまり世界の仕組みを認知していないあるいは興味がなかった)
その一方で,世界のことに興味があり,また就活中の身でありながら帆高や陽菜さんを助けるためにバイクでお尋ねものになってくれた夏美さんは"大人たち"には全く当てはまらない人物として描かれていると感じた。
夏美さんのこの作品における存在意義,特に就活に失敗するような描写がなんの意味をもっていたのか,夏美さんが持つ就活の問題が帆高たちとの関わりでどう変化したのか,あるいは変化しないならなぜそんなシーンを入れたのかを結構不思議に思っていたのだが,こう考えるとあのシーンは夏美さんが大人たちの側の人間ではないことを描写していただけだったのかもしれない。
ついでに帆高が銃持つ必要あったのかという疑問もあって,最初は陽菜さんの天気の巫女の力と対比するための帆高の力として与えられたのかな〜〜くらいに思っていたがあれもやはり帆高と社会の対立を深めるための舞台装置だろうと思っている。
『天気の子』は大人たちと子どもたちの対立を強調しているが,これらに当てはまらない大人も当然いた。
天気の巫女と人柱の仕組みについて知っている老人や,雲の上についてはしゃいで話す研究員などは世界の仕組みに関心のある人たちだった。また立花さんや天気の巫女の一環で関わった人たちのように,誰もが帆高たちの邪魔をしていたわけではない。
須賀さんについて振り返ると,家出の理由を明かさないがとにかく東京で暮らしたいという未成年の帆高の意思を初めて尊重し仕事と住処を与えたひとだった。しかしやがては帆高を匿うことのリスクを考えて,万札と帽子を渡し帆高に帰るように伝えた。
帆高の家出の理由は最後まで明かされなかったが,深刻な事情があるかないかに関わらず意思を受け入れるというのは尊重の仕方として正しい形だろう。
須賀さんは最後は帆高のもう一度陽菜さんに会いたいという心に,妻を亡くしもう一度会うことが叶わない自分と通ずるものを感じたのか,警察と対立し帆高を解き放つ選択をとる。
ここは帆高解放連盟のなかでも夏美さんや凪(先輩)たちとは全く違う動機を持っている感じがする。須賀さんはなんというか常に帆高を対象として動くキャラだなという感じがした。初対面でビールをたかるシーンからは想像できないキャラクターの広がり方だった。
そんな感じで『天気の子』はどうにもならない話だったという感じがあるが,帆高はまだ未来があると確信してたので今後に期待大。
帆高まとめ
真夏に二郎とか家系を食べて体臭の変化が感じられなかったら、恐らくもとからそれなりに体臭があると考えていいと思う
服に関心のない人は「服の臭い=生乾きの臭い」と考えているかもしれないが、生乾きでなくとも夏の服は臭い
原因は汚れ
服をきちんと洗濯しても繊維の奥の汚れは綺麗サッパリ全て洗い流されるわけではない
必ず汚れの一部は残り、着用期間が長いほど汚れは蓄積して増えていく
服に関心がない人は服を買い換えるタイミングがなく、下手をしたら破れるまで着ている
そんな服は間違いなく夏臭くなる
ちゃんと洗濯しているから問題ないと思うかもしれないけど、残念ながら繊維の奥に溜まった汚れはいくら洗濯しても落ちない
汚れが溜まった服は漂白剤を使って乾燥機を使っても、着ている最中に雑菌が繁殖して臭うようになる
特に中空繊維や極細繊維を採用したハイテクなやつは汚れが溜まりやすい