はてなキーワード: 呪怨とは
褒めてる奴は正気だろうか? 序盤から酷すぎて2話の途中でやめた。
何がゴミって、ホラーなのに「人間の絶望や恐怖」というものを1mmたりとも真面目に考えていないのだ。
酷すぎたのが2話の冒頭。
主人公の女子高生がレイプされる展開なのだが、友達に裏切られて処女を奪われ、写真まで撮られてしまうという状況だ。
そんなの人生最悪の出来事であり、心を殺して時がすぎるのを待つしかなかったはずだが、行為が終わったら主人公はすぐに立ち上がり、家に帰ろうとする。
もうこの時点で脚本としてはかなり怪しい。
普通はその場でうずくまってしばらくは動けないのが自然じゃないのかと思うのだが、まあ、それはまだいい。印象の話でもあるので、そこだけで判断するのもフェアじゃない。
問題はその後で、帰ろうとしたところで2階から猫の鳴き声が聞こえ、なんとそれに釣られて主人公は2階にあがるのだ。
いや、おまえは一刻も早くこの場から去りたかったんじゃないのか。
それがレイプされた直後に猫かよ。すぐさま帰ろうとしてたのに流石におかしいだろ。事前に猫好きという描写があったが、そういう問題じゃない。
で、案の定、主人公は猫を抱いてわざわざ押入れの中にはいる。つまり、呪怨でおなじみの天井裏の幽霊を見る展開のために、この不自然な行動をとらせていたわけだ。糞みたいなご都合主義である。
そして猫を抱きながら泣いていた主人公は、天井裏に女の顔を見ていきなり絶叫するのだが、
いやいやいや、処女レイプされて写真まで撮られて、絶望して憔悴しきってる状態で幽霊なんか見た程度で怖がるかよ。
ふざけてるのか。
どう考えてもレイプされたことの方がショックだし重大な問題だろ。
その状況で幽霊を見たら怖いと本気で思うのだろうか。あまりにも人の心に対して無神経すぎないか。
おまえは、知らん汚いオッサンに笑われながらケツ穴をガンガンに掘られた上にその様子を写真にまで撮られて、その後に幽霊を見たからって怖がるのか? 絶叫するのか?
真面目に考えていないというのはこういう部分である。
さらに、主人公の悲鳴を心配してさっきまでレイプしてた男が駆けつけるのだ。なんだそりゃ。
レイプ中にはヘラヘラ笑ってたやつがなんで急に優しくなってるんだ。
しかも、レイプ後に自分の彼女と2回戦をおっぱじめてるクソ男なのに、彼女が止めるのを振り切ってわざわざ主人公の様子を見に来るのである。
書いてて笑えるレベルで酷い。
こうしたゴミのような描写に耐え難くなり、視聴を止めた。クソすぎた。
ホラー作品ともあろうものが、ここまで「絶望」や「恐怖」に無神経なことに腹が立って仕方がなかった。
レイプ描写なんて先行事例が腐るほどあるのに、こんな表現しか出来ないってどんな才能だよ。
レイプ後に出血を見て「うわ処女かよ」っていうシーンがあるのだが、主人公の周りには血の跡すらないのである。何一つまともに出来ていないのだ。
誰もいないはずの部屋から足音が聞こえ、目の前でドアが開いたり勝手に電気がついてるのに、
ただ部屋の中を見回して確認しただけで男は「なんだ・・・」と何事もなかったかのように安心するのだ。
いや、何も原因見つかってないだろ。
それこそ猫がいたとかならわかるが、むしろ何もないのに足音がして電気がつく方が怖いのに、なんで安心してるんだこいつは。
これも、一旦安心した直後に女の霊を見るという展開のための「前フリ」なのだが、それにしたってもっと上手く出来ないのか。
怪奇現象が起きて、原因がわからないのに安心するって、何一つ筋が通ってないぞ。
作った奴はホラーどころか簡単なストーリーすら理解できてないんじゃないか? 映画マニアの中学生の方がまともな演出をするだろ。
とまあ、こんな感じで、本当に本当に糞のかたまりみたいな作品だった。
それが多少凝った映像で撮られてて、事前に宣伝で盛り上がってさえいればみんな褒めるのだから泣けてくる。
わかっていたことだが、もう誰もストーリーなんて気にして見ちゃいないのだ。
LINEやtwitterをしながら、TVを見ながら適当に画面を眺めてて、それでなんとなく怖ければOKという時代なのだ。
これを「禍々しくて震える」とか散々期待を煽ってた奴らも、金さえもらえれば何でも書くんだな。クソが。
母親が娘をいじめたり女子高生が女子高生に冷たくあたれば女を加害者として描くな女の敵は女みたいなのやめろって騒ぐし
男が女を殺す場面を描いたら女ばかり被害者役になるのは古いだの何だの言うし
どうしたら満足するんだよ
男からしてみればいつも殺人事件の加害者役として描かれるのって嫌だって奴もいるだろう
というか呪怨シリーズってそもそもクソDV親父に殺された嫁が死後怨霊になったって話で父親も母親もどちらも怪物として描かれていて
やっぱり父親も母親もどちらも生ゴミみたいな嫌な描かれ方してて
今作けっこうヒトコワ系だったからホラーじゃないじゃんって言う人もいるけど伽椰子がレイプ魔専門呪殺霊みたいになっちゃったらそれはそれでホラーじゃないじゃん
あとあくまでヒトコワ「系」であってヒトコワじゃないんだよな
あの家に関わった登場人物が次々と破滅の道に進んでいくけどあれは
「遅効性の毒入りの餌を食ったゴキブリが巣に帰ってから死んでその死骸を食べた仲間のゴキブリもしばらくしたら死ぬ」
「寄生中の卵を産み付けられたカタツムリが行動を操られ鳥に捕食されやすくなるように葉の表側に移動する」
みたいな
これはずっと感じていた。
表現の自由戦士、なぜかエログロのエロにだけ大挙して押し寄せてグロやホラーの方には出現しない。
例えば「呪怨のCMや広告は怖いので一般向けにはマイルドにしよう」などは昔から常識で、貞子が履い出てくるシーンを子供から隠すのは表現の抑圧だ!とは言われない。 https://t.co/c2KYtOtJ2W— 柑橘系 (@7791orangina) 2020年2月19日
は?
普通に10年以上前の例の某神奈川知事のゲーム規制の一件でグロ系ゲーム規制に反対しましたが?
本当にこいつらオタクはエロしか食いつかないと短絡的に思い込んでいるだけなんだな。
呆れ果てるわ。
呪怨のあのシーンが見える
まず2019年8月から12月までに導入されたパチンコ・パチスロの新台でアニメ・映画・実在の人物や団体が題材になっているものソース1 ソース2
貞子vs伽椰子
たった4ヶ月でこれだけ出てる。パチの定番みたいな作品を除いても、結構なヒット作がパチンコ化している。
萌えスロ産まれ10年以上経ちアニメ等とのタイアップも珍しくなくなった昨今。原作側は旬の過ぎたIPを売りパチンコ側はそれで台を作る(あるいは最初から製作委員会に入っている)。この関係が当たり前になりすぎて、パチンコ化に拒否反応を起こし「魂を売った」と言ってる人が今でも居てビビった。
そもそも売ってるのは魂じゃなくて版権料な。決めるのは原作者で外野がどうこう言うものじゃない。喜んでパチマネーを受け取るのもいいし和月伸宏、うすた京介、雷句誠みたいにはっきり拒否するのも自由。個人的には某サッカー漫画作者の「被災地のため」みたいな100%言い訳じみた発言より「パチンコ化で大金入った」と自慢していた原哲夫の方が潔いと思う。
それにアニメ製作サイドにもパチマネーが入って少しでも制作費を回収できるなら別にいいんじゃないか。なんなら台のための新規アニメーションだったり音声や歌の仕事が発生すればハッピーじゃん?パチンコ嫌いだと見る機会が無いから恩恵はないかもだけど。
「大好きな作品がパチンコ化され賭け事の道具になってる所なんて見たくない」っていうのなら情報をシャットダウンすればいい。自分も好きな作品がパチンコ化した時は「えぇ……」と思ったけど、パチンコ情報なんて自分から見に行かないとなかなか入ってこないしどうでもよくなった。自分と全く関わりがない世界の人達が遊んでお金落としてくれるならそれでいい。
向こうからぐんぐん押してくる実写化や舞台化、半年でサ終了しそうなしょぼいアプリゲーム化、全く知らないアプリゲームとのコラボよりマシだと思う(好きなキャラがガチャのハズレ枠にされガチャ動画で貶されてる時のやるせなさ)
しかしながら、拒否反応を起こす人の気持ちも分かる。とあるアニメの生放送で重大発表があるっていうから何かと期待して見ていたら「なんとパチンコ化決定!」だった時のがっかり感。しかもその後スタジオに実機が持ち込まれ、それで声優が遊び始めたんだ。
「ここの声は新しく録ったんですけど、店内の騒音に負けないよう声を張りました!皆さんぜひお店に行って遊んでくださいね~」
うーん、多分行かないかなぁ…。
私が見ておもしろかったのは
アンフレンデッドダークウェブ
パソコン画面だけでずっと話が進む実験的試みが面白かった、緊張感が長時間続くのも凄い。話が胸糞悪い系なのがちょっと好みじゃない。
シャークネード
有名なだけあって流石に笑える。予想を超えた展開が続いておもしろくて爽快だった。
鬼談百景
いろんなタイプがあるのでどれか好きなのがあると思う。
かやこさん生きてる時から怖い。
話が通じない人が怨霊になったらそりゃ普通の人より怖いよねと当たり前の事に気がついた。
全然ホラーではないんだけど、映画が怖くて泣いたのは幼児期以来だった。
古い映画だけど役者達が全員熱演で色々古びていない魅力がある。
ジェーンドウの解剖
美しい死体を解剖していく過程でどんどん奇妙な事が判明していき、死体と解剖している親子だけの空間で恐ろしい事が起こりはじめる。
タッカーとデイル
気のいいモテない男二人を殺人鬼と勘違いしたリア充学生達が二人の周りで自爆してどんどん死んでいく。
笑えるけど二人が気の毒。
もっともビビりもビビり、呪怨なんて目と耳塞がないとダメみたいな人だったので専ら本で怪談を読むばかりだったけれど。
図書館で週に2,3冊怖い話の本を借りてはびくびくしながら読破する、そんな日々だった。
その中で印象に残っている話が今回の話。
狐というか「お稲荷様」を主軸にした話である。あらすじはこうだ。
主人公の剣道をやっている女の子。赤胴を着て日々練習に励むものの中々上手くはならない。
そこで近所の稲荷神社に参拝して「剣道が上手くなれますように」だかお願いをする。
すると次の日くらいから、道場の卒業生らしいお姉さんが剣道教室に訪ねてきて指導をしてくれる様になった。
中でも主人公には積極的かつ優しく指導してくれて、お陰で主人公も実力がめきめき上達。
そのお姉さんに懐くようになる。
ところが、ある日を境にお姉さんの態度が少しぎこちなくなる。加えて変ないたずらも主人公の周りで起き始め。
そしてお姉さんと対戦する時、面の向こうに吊り上がった目と口がこちらを見ていることに気づく。
「礼の一つもなしかい、え? 赤胴」
そう、やはりというかお姉さんはお稲荷様(=狐?)の化身であったのだ。
実はお稲荷様には『願いが叶ったらお礼をしないといけない。』というルールがあり、主人公はそれを忘れていた。
そこに、「本当に有難いと思ってんだろうな、え? 赤胴」と。
どこからかそんな聞き覚えのある声が聞こえて話は終わり。
当時はこの怪談が結構怖くて印象に残ってたんだと思う。(いたずら描写とか変貌する様とか)
ただ、今こうして思い返すと怪談というより少年漫画にありそうなやつだと思う。
ちょっとドジな剣道小学生っ娘と、見返りがないと祟りを起こす、口の悪い稲荷神(もとい年上のお姉さん)のバディもの。
前者が中心ならスポ根ものだし、後者が中心ならほのぼのなり非日常系なり派生させられそう。
……かつてこの話に戦々恐々としていたちびっ子が。
とりあえず見たやつ
ロブゾンビ版の1と2を見た。1作目と比べると2作目は微妙だったけど面白かった。
特に1作目の施設脱走からのマスクをかぶるシーンでメインテーマが流れた時は鳥肌。
1~6まで全部見たけど噂通り後半になるにつれてつまらなかった。面白いの1,2,3までかなあ。
でもジグソウには不思議な魅力がある。何人か虜になってたけど気持ちが分かる。
徹底した自分の哲学を持っていて、天才的な頭脳でそれを実行に移す。
果ては自分の命までゲームの仕掛けとして利用したのはさすがだった。
ハンマーで人間を一撃で昏倒させたりチェーンソーを持って追いかけてくる怪物。
そのくせ家族に頭が上がらなかったり女装癖があったり変なところで人間染みてる奴。
全く怖くないし、追いかけるシーンなんか女がうるさすぎたから単に見るのが苦痛だった。
爺さんが生きてるほうがよっぽど怖い。
超有名な殺人鬼。ペドフィリアで焼き殺されて悪魔に魅入られて~って中々にヤバいやつ。
若干ファンタジー要素があって誕生したからか、なんか殺すシーンがギャグ。
恐怖を与えなければ存在出来ない、忘れ去られると消滅してしまうとかなんとか。
まあこれだけおかしな殺し方してたら忘れるわけないわな。
単純に寝られないってのは怖いと思う。それだけ。
あと有名どころだと、13日の金曜日のジェイソン・ボービーズとか、スクリームのゴーストフェイスとか見たことは無いけど名前は知ってる。
日本の作品だとリングの貞子とか呪怨の伽椰子とか居るけど上にあげた殺人鬼とはちょっと違う気がする。
詳しい人いたら教えてください。
遠方とSkypeで打ち合わせをする必要が生じたが、カメラが壊れている。
Amazonでポチっても良かったが、部屋が汚いので映したくないし掃除が面倒くさい。ホテルかどこか場所はないものかググる。
何?某ビデオボックスが個室かつ防音、しかもカメラもマイクも付いてて良い?場所は……近いじゃないか。行ってみよう。
そうしてやってきた怪しげな外見を持つ建物に入る。
「いらっしゃいませ」
「あの、初めてなんですけど」
「個室でビデオ見るお店です」
知っている。
今は昼ということもあって安く長くいられるらしい。というかそもそもその時間しか選べないようだ。単なる下見だし何をする気もないので関係ないのだが。
「ありますよ」
「では上を見ていただいて、一番二番三番です」
上を見るとシートの種類と番号がある。選べということか。椅子で良い。
必要ない。
「では前金で○○円です」
出す。そしてSkypeはやって良いのか?
「あと、スカイプやって良いですか?」
「……スカイプ?」
間が空く。もしかして知らないのか。
「そうなんですかw」
なぜかにやける。Skypeが通じない人間に初めて出会った。マジか。
カルチャーショックを受けつつ鍵と伝票を貰い、部屋の場所を伝えられたのでそちらへ向かう。
途中の通路に大量のアダルトDVDが置かれている棚が目に入るが目的はこれではない。
さらに部屋に向かう途中別の店員がごそごそと掃除をしているのが見える。まあ目的があれということだし掃除は利用者が少ない昼にやるか。
部屋に鍵をさして中に入るが暗い。電気をつけてまず目に入るのはディスプレイの大きさだ。何このでかさ。
ドアをしっかり閉めて観察を始める。横に電話とリモコンとティッシュと灰皿にゴミ袋?やっぱりそれ用の店なんだ。
反対の壁にアダルトグッズのカタログがある。打ち合わせのときこれは隠しておかないとな。
PCはどこだ?下か?ない。上を見る。あった。ついでにカメラも見つけた。マイクがないじゃないか。
PCの電源を入れて……映らん。
どうやらリモコンでディスプレイの電源を付けるようだ。どうせ入力切り替えるんだろ?ほらDVDになってた。
OSはWindows10だ。これならSkypeは入っているはずだ。
カメラはUSBに繋がっているようなのでSkypeを起動してカメラをテスト……映らない。
原因を解明しようとしていろいろ弄っていると後ろからごそごそ音がし始める。先ほどの店員がこのあたりを掃除しに来たようだ。
いやちょっと待て。防音じゃないのかよ。
嫌な予感がしつつカメラがちゃんと映るようにして位置の調整をしてみる。カメラをディスプレイに引っ掛けると上から見下ろす形になるし、下の台に置くと見上げるようになる。
台か何かが必要だろう……と、ここで左からあえぎ声が漏れ聞こえてきた。
おいィ?防音どこ行った。
全然良く聞こえるんだが?これ普通にマイクに入るだろ。打ち合わせ無理じゃん。
あの糞ブログエアプだったのかよ。許さんぞ。
完全にやる気をなくしたが時間が有り余っているのでChromeを使って少し調べてみる。ここ本当に防音なの?
「○○(店の名前) 防音じゃない」でググる。……はあ?騒いで壁ドンされてるやんけ。
というか嫌なもの目に入ったぞ。ハッテン場だあ?
「○○(店の名前) ハッテン場」
……爆○イにずばりここ出てるやんけ。ふざけんな。
もう嫌だ。さっさと帰ろう。
Skypeのオートコンプリートにアカウント出てこないだろうな?よし出てこない。
入ったときよりもさらに手際よくPCの電源を落としカメラを元に戻しディスプレイを元の入力にして電源を切る。
部屋の鍵はかけなくて良いと言っていたな。
早足でカウンターまで進む途中で呪怨のパッケージが目に入る。普通のも置いてんだね。
カウンターで先ほどのお兄さんに伝票を渡す。
「お帰りでーす」
おいおい。
それでもう良いのか?
「大丈夫です」
「ありがとうございましたー」
という声を後ろに聞きながら帰路に着く。
最近、オカルトブームを振り返る人が多いけど、あまりに言っていることがあやふやなので、とりあえず調べられるだけ調べてみた。
90~00年代に流行ったJホラーが強いインパクトを残してるけど、制作陣でなんとなく共通認識として捉えられていた「因果ものにしない」(「恨みがある相手を攻撃する」、こういう原因があったから祟る、はやめる)は、すでに昭和のはじめに岡本綺堂が「因果ものは怖くないのでやめよう」って指摘してる。
幽霊って理不尽な存在なわけで、理路整然とこういう理由で襲いますってなったら怖くない。詳しくないけど、そもそも神様自体も日本では昔から無差別に祟るでしょ。極悪人や強い恨みを持つ人を殺してそのままにしておくと祟りが広がるから、祀って神様にしてきた。
じゃあなんで世間の怪談、ホラーは因果ものになりやすいかというと、一般的に因果がある方が物語として強くなるから。何も関係ない子供がラピュタを見つけるより、主人公たちが血の因果を巡りムスカと戦う方が面白いでしょ。
話としての尺が長くなるほど、因果を強く結びつけた物語性が必要で、それがないと読者や観客が飽きちゃう。だから強い因果が必要な長編(映画も含まれる)には、幽霊ホラーは向かない、怖くなりにくいと言われている。もしくは、幽霊ホラーを紐解くと悲劇の構造である、とか。
Jホラーの場合は、80年代?に流行ってた実話投稿怪談がベースになってるので、そのフォーマットに則りいかにも物語っぽい「つくり」を無くす方向から因果を弱めるようにしたらしい。ちなみにJホラーも最初は短編が多い。
長編として成り立たせるために、映画リングの場合は「貞子の死体をきちんと葬れば呪いが解ける」という、ある種の因果ものに見せかけたどんでん返し。呪怨は物語性を薄くして怖がらせながら、連作短編で飽きさせないという風に、工夫している。
結局流行り廃りが大きいと思うが、ここ数十年は現実に無差別的な事件が多く報道されているからホラーもその影響を受けているのでは、という説もある。
ネタバレ含む
庵野秀明総監督として制作されたシン・ゴジラの評判が高く、一部では傑作として騒がれている。
しかし、パニック映画としては、途中で被害を受ける一般人の姿が殆どなくなり、怖さの演出がなくなっていき、完全体となったゴジラには恐怖感をあおる演出はなく、強さはあっても怖さはない。
序盤の深海魚的ないびつさも、慣れない人には恐怖かもしれないが、基本的には間抜けな顔をしている。
怪獣映画としても、ゴジラにさほどの強さとしての演出が残念である。硬く大きい、それは原始的で分かりやすい強さではあるが、特別な強さを感じない。
放射火炎は一見強そうだが、よくよく見てるとバーナーであり、色々な建物を破壊するが、あのゴジラならしっぽをぶつけるだけで問題ない。全身からバーナーを出すのも、防御のためで強いというよりは防衛反応の強い生き残ることに特化した存在だ。
それも凍結作戦の推移を見るに、無人機での波状攻撃で防御バーナーを無効化してから、バンカーバスターによる攻撃で破壊できそうに見える。(もちろん細胞の再生機能が強く、解決はしないと劇中で描かれているが、それでも強さを感じない一因となる。)
最終的に転がされて、口から凝固剤流し込まされて活動停止とか見せられては「ああゴジラ強かったな」と言う思いが薄まってしまう。
メインとなっている会議シーンはどうだろうか、今回の会議シーンは日本の行政の手続きこそを大事にすることを皮肉的に描いている。
現場から連絡が数珠つなぎに上がって、総理の命令が数珠つなぎに下されていくなどは、寿限無のような落語的愉快さをもっているとは思う。
しかしながら、会議の展開に緩急がなく急ばかりでメリハリが弱い、最初からクライマックスな展開のためいわばすべて緊急場面の会話で、緊張状況の雰囲気に慣れてラストシーンへの緊迫感ですら冗長になってしまう。
また、終盤の会議で問題発覚→提案→解決の流れが簡単すぎて、その問題を描く必要があったのかと言うシーンが続くのも緊迫感が薄れる原因の一つだ。
解析のためのマシンパワーが足りない!→世界に応援を依頼→日本を信じるわOK!→解決
世界的な協調を演出したいのかもしれないが、無意味だったのではないか。
世界的な展開と言う関連でいえば、今回の映画は日本対ゴジラと銘打たれているが、基本関東vsゴジラであり、もっと言えば霞が関vsゴジラであって、後自衛隊ぐらいでそれ以外は一切戦っていない。(薬剤作成に協力した企業ぐらいか。)
日本の他の地域の描写はないため、東京近県以外にはあまり身につまされない。
今回のゴジラと言うのは、原発事故と津波・地震のメタファーであることが映画からすぐにわかるが、つまるところ東日本大震災なのであり、あの震災を体験した東京の人達には身近な恐怖として心底感じるものがあるかもしれない。
しかし、西の地域からすれば、(それが人間としてどうこうはおいておいて)やはり他人事のように関係のない話にみえてくる。
このように、面白みがない映画ではないが、絶賛するほどに良くできた映画でもない、良作と言う程度と感じられる。
(ここまで飛ばしてOK)
シンゴジラを傑作とすると感想を見ていると、「ようやく邦画として世界と戦える映画ができた」みたいなものが出てくる。
ここらへんの事情は、結構な割合で、「字幕が読めない」「吹き替えが下手でいや」「顔の区別がつかない」などの理由で”邦画以外を見れない層”が結構いて、
この邦画しか見れないような手合いが、今までの、つまらなくつまらなく作られた日本人オンリーのドラマや邦画を、これしか見れないからとずっと我慢して見続けてきた結果、シンゴジラを見て「これは凄い傑作だ」と感じるのだろう。
また、普段映画館に行かず家のテレビで映画を見ていたような層が、庵野秀明+ゴジラと言うことで見に行って、大画面+大音響にいつも以上に心が動かされたのかもしれない。
この辺り、シンゴジラを絶賛している人たちが「つまらないとか○○な証拠ww」とか言って、シンゴジラへ批判する人物の、人間性の否定が始めているところから、
初めてジャンルに触れた時に感動してファンになった人が、普通の批判程度にも噛みついているのと良く似ていることや、特定のジャンルに新規ファンが来た時のアンチとの口喧嘩とよく似ていることから
映画やゴジラでで良いものを見るという経験に乏しい多くの人が見て感動したのではないかと感じられる。
ただ、多くの人を映画館に足を運ばせる誘因力があり、それを、ただ足を運ばせるだけではなく、ちゃんと満足させた。それは重要な出来事だ。
その意味で、シンゴジラは確かに傑作であり、多くの人を映画へと興味を持たせ希望を持たせたという意味で、日本映画界の一つの希望だろう。
このあたりは正統派じゃん。
でも、最近ってネタに走ってるじゃん。ガチでやったら外れ的な。
ホラーってやっぱ時間かけないと作り切れないジャンルなんかなあ。なんで良質のホラーって最近出てこないんだろう。
てか、映画だけじゃなくて、小説とかでも最近は正統派の怖いジャンルが出てきてない。角川ホラーとかでも、昔ほど良作出てないように思う。
う~ん『メルキオールの惨劇』とか、『ナイトヘッド』とか、かなりレベル高いホラーが10年くらい前はパンパン出てたのになあ。
なんつーか。ホラーってパクリは面白くないジャンルなんだな。落ちが読めちゃうから。
ホラーが怖い理由って、不安定な感覚が怖いって感じるんだけどさあ。その不安定さがなくなっちゃうんだよねパクリで落ちが読めてしまうと。
だから難しいのかねえ。今までにない設定や読めない落ちやジャンルが求められるから。
例えば、『震える舌』って破傷風にかかった子供の看病っていうそんなのがホラーになるのかよってジャンルでホラーにしたり。
でも今は、もうスタートから、雪山だの、ストーカーだの。まったく不安定さがない、安パイ中の安パイで勝負しても何も面白くない。
これが難しいんかなあ。
最近のホラーはいいところもまああるよ。雰囲気とかね。雰囲気イケメンじゃねーけど、雰囲気ホラー的な感じ。
雰囲気はいいんだよ。『さあ、地獄へ落ちよう』も雰囲気はよかったんだけどねえ。でも、斬新さゼロ。
う~ん、時代もあるんだろうねえ。昔は固定電話とかしかなかったり、そういう規制があったけど。
今なら、ネットでいいじゃんとか。ケータイかけろよとかで、実感ゼロになっちゃうものなあ。
今見たら松本清張の『点と線』とかもトリック意味不明だしなあ。
ゲームとかもどうなんだろう。『かまいたちの夜』とか、『首がない子の話』とか、『ホームタウン』とか、かなり怖かった。
http://ch.nicovideo.jp/nhorror
あなたの周りに、20代後半から40代の、いわゆる「ホラー映画にうるさい人間」はいるだろうか。
ラブロマンス。SFサスペンス、ファンタジー冒険譚。数ある映画の中からとりわけ「ホラー映画のみ」に熱を向ける人間だ。
もしいるのであれば、その方に「なぜホラー映画を見るようになったか?」と聞いてみてほしい。おそらくはだいたい同じ答えが帰ってくるはずだ。
『たまたま深夜につけたホラー映画が面白かった』。間違いなく彼はそう答える。
ところでどういったわけか、2015年現在。深夜にテレビを付けてもホラー映画は「やっていない」。呪怨とリングの新作が出るたび旧作が再放送される程度だ。
鏡を使ってキャンディマンを呼んだり、ジェイソンが宇宙に打ち上げられたり、
世界がゾンビまみれになっていることに最後まで気がつかない酔っ払った男たちの映画は、地上波では流されないのだ。
血がだめなのか怖いのがだめなのか。とにかくやらないのだ。
ニコニコ生放送では現在「ニコ生ホラー百物語」と称して、夜9時前後からホラー映画・モキュメンタリーを毎日数本流している。
ラインアップを眺めると、確かに大半はアイドル主演の見る価値もない駄作や、明らかにやる気のないフリゲの実写化だ。
だが飛び飛びで「おっわかってるな」という作品があったりする。
『ムカデ人間』の虜になったキ印の男が創りだした世にもおぞましい地獄絵図、「ムカデ人間2」
おぞましさの中に光る鈍い倫理をラース・フォン・トリアーを思わせる映像技法で描いた、「ビー・デビル」
世界で初めて内蔵描写を映画に盛り込んだ伝説の傑作、「血の祝祭日」
冒頭から女の顔をグチャグチャにする。風船ガムを噛みながら乳房をもみしだく女を後方から金槌で一撃。目玉を掘り出し、潰れたトマトのような顔面のあらぬところにねじ込む。ビルから飛び降りた女をこともなく自動車が引きつぶしていく。「ゴアゴア・ガールズ」
シャム双生児の兄が巻き起こす殺人の恐怖を描いた「ヒルズ・ハブ・アイズ」「サランドラ」に並ぶ奇形カルトホラー、「バスケットケース」
極限の残酷描写、解釈を生むラストシーンが賛否の声を轟々と呼んだホラー史に残る大問題作、「マーターズ」
そしてなにより、『暴力』以外に何もない見るもの全てを不快にする、「スペイン一家監禁事件」である。
今までは「まーた『フッテージ』流すんかよ」というセレクションだったはずなのだが、これは明らかに「わかる」人間が選んでいるセレクションだ。
今のなまっちょろいテレビに「これを見習え」とは言わない。ただただこの洋画ラインアップを並べてくれたドワンゴの誰かにただただ拍手を送りたい。
「夜にたまたま見たホラー・スプラッタ映画」。これの代替になるコンテンツがまさかニコ生になるとは思いもしなかった。
少しでも興味がわいたら、どうかたまたま見てほしい。国外映画については傑作だと断言できるものばかりだ。
しかし「スペイン一家監禁事件」を大勢で見れる機会なんてもんがくるとはなあ…。
---
ここまで書いたあとで気付いた。このラインナップはどうやら「続・死ぬまでにこれは観ろ!」(http://korehamiro-kingvideo.com/)とのコラボらしい。