はてなキーワード: 露天風呂とは
(アイタタタ・・・)ってなった俺
なんでだろ
ピンふりは秀才の家系に生まれた努力家で従業員や同級生含む皆から一目置かれているけれど、やっぱりまだまだ小学6年生。アイデアも受け売りのものが多い。
おっこから頼まれたときに「蒸した牛肉より炙って脂を落とした牛肉のほうがカロリーが低い」「塩を水に溶いてハケやスプレーで塗れば少しの塩でもまんべんなく味がつく」って得意気に説明するけれど、あの話も「360kcalのフルコース」という本からの受け売り。ちなみに原作文庫本で出てきて、ピンふりがおっこに渡したこの本、実際にはないみたい(似た名前で同じことを書いてある本はあるらしい)で、映画で渡す本は「食と身体」という別の本になってる(こっちの本が実在するかは調べてない)。
客室ごとの露天風呂も、原作のときから自慢していたけれどあれは祖父のアイデア。
原作とTVアニメでは今は亡き姉から「クールに見えるけど(耳たぶさわったり指はじいたりするから)わかりやすい」と言われてるけれど、もし姉が生きてたらあんなに努力家になってなかったかもしれない。あの世界、おっこのお母さんが婿養子をむかえたり(アニメ版の設定)、その後おっこから男の子が生まれた場合、その男の子が春の屋を秋好旅館傘下に吸収合併させてしまう(文庫原作版の設定)ことからも類推できるように「おかみ(というか、温泉旅館の代表)には直系女子しかなれない」という暗黙の了解があるみたいで、跡取り候補が死んだあとに生まれた女の子であるところの真月は本人含めて2人分の期待を受けたのは想像に難くないし、まあ一般的にはそこまでバレない程度には活躍してる。
そう、たしかに本人頑張っているのだけど、まだまだ半人前なのがバレてしまうのが、実はあの人名付きで名言を言ったときで、確かにいたたまれないとともに、そこを応援してもらいたくもある。
ざっくり書きます。
・かなりの面積彫られていますが、腕ではないので服を脱がない限り分かりません
・別に誰かを脅かす為に彫ったわけではありません。元バンドマンと書けばあーはいはいそのパターンねと頷く人もいると思います
・銭湯や温泉に行く時ですが、銭湯は電話してタトゥーOKか聞きます。OKだったら行きますが、最近は遠慮してます。温泉は部屋に露天風呂があるところにしか行きません
・タトゥー彫っていて困ったことは一回だけあります。若いときに銭湯入ったらおじさんに怒鳴られて帰れと言われたことがあります。今のところそれ以外ありません
・嫁さんのご両親は知ってます。
人と話したかった
俺はもともとお日様の下でぬくぬくやっていきたい人間。それなのに家にこもってやる仕事をえらんだのが失敗だったのだ
とにかく人と話したかった
そこで思いついたのが、長距離バス
長距離バスで隣に座った人間。なんの意図もない偶然隣り合った人間……
手持ち無沙汰で何もない空間……
そう思った
と言っても、ガラガラで相席にならなかったら元も子もないのである
だからそれなりに人気で、少しマイナーな長距離バス路線を予約することにした!
俺は長距離バスの順番待ちの一番先頭に並び、一番先に席に乗る
それによって自然に相手がどんな容姿をしているのかすぐにわかるのだ!
ここで怖い人だった場合は寝たふりを決め込もう……そう決めた
まず行き!
隣り合ったのは50代ほどのサラリーマン
彼はすごくため息をついていた。顔もなんというか、疲れていた
悪そうな人じゃないな……
出発から30分ほど経って俺は満を持して話しかけることになる!
まずは軽い世間話、そして趣味の話や最近気になっていること。そこから相手の出自に移行し……
(ちなみに、このコミュニケーション過程は全てシミュレーション済みである!
俺はこんな機会がなければ普通のコミュ障なので、これぐらいガッチリ固めなければムリムリのカタツムリ)
今向かっている場所には彼の妻が住んでいるという
しかし彼の妻は介護が必要な身で、彼の妻の父親が介護をしているという
50代サラリーマンは仕事があって別居しているが、1週間の半分は顔を見に行っているのだという
なんと感動的なのだ……
俺は涙がウルッとこみ上げてきた
更に話が盛り上がった
不倫相手は40代人妻(やばそう)、20代学生(めちゃくちゃやばそう)
彼は笑顔で言った
「人生に新しい恋は必要だよ、ガハハ。○○君もいっぱい股にかけなさい!」
…………さて、目的地についた。
なんつーか、期待してたより狭かったな
帰りだ
クビを一切動かさずに眼球を瞬時に移動することで相手のスマホをノーリスクで除くことができるという技能だ!
それによると彼女は何やら軽音楽部のサークル所属で、一人の人物とかなり揉めてやめるか辞めないかの危機になっているらしい!
おお!我が見ぬ青春よ!
出発から30分。満を持して話かける
彼女は終始うつむき気味で、こちらの質問や投げかけに対して「うん」や「違う」と言った簡素な言葉で返した
やりにくいよ!
別にナンパしてるわけじゃねぇ!話したいだけなんだ!下心がないかと言われればそりゃアリほどはあるかも知れんが、こんな偶然にかけるほどの顔に見えるか!?そんな顔に見えるか!?違うだろ!?
上記のことを全部口に出した。すると彼女はクスリと笑って初めて
「見えるよ」
と言った
そうか見えるか……
と言っても俺がしょうもない自虐ギャグを言って、彼女が呆れたように笑うということの繰り返しだったと思う
気がつけば到着
楽しかったけど、彼女との会話では何も引き出せなかったな……とガックリ来た
とりあえず一緒に夜ご飯食べて連絡先を交換して帰った
コミュ障だからストレス溜まったけど、温泉は良かったしいろんな話を聞けたし、友達もできたし、やってよかったなぁって思ったよ!
子供が日本人に盗撮されたと外国の旅行サイトに書くのはどうだ?
宿で差別されてほかの客の食事と内容が違ったとかスリッパが自分らだけ使い捨てだったとか露天風呂に入るなと言われたとか
観光地で外人の自分らだけ別料金だったとかタクシーで同じ道をぐるぐるとかも
特定の施設や宿のコメントで書くと営業妨害と言われかねないけどドコドコ地方とだけ書けば自由自在
日本の掲示板でなく日本と無関係でかつ日本と仲良くなさそうな国
で日本から問い合わせがあっても情報開示しなそうな法人又は個人のサイトで現地語で書き連ねるとその国の外人来なくなると思う
外国人排斥デモはYoutubeに実際の映像があるからそれと組み合わせて例えば
せっまいベランダに 体育座りじゃないと入れないバスタブ置いただけみたいなのでも露天風呂だって?
しかも、そのせっまいベランダには目隠しの壁がドーン!で、景色なんか見えないし。
たしかに屋内ではないけどさー
これを露天風呂と言い張る神経…
このマイナスを補って余りある他の…なんてことがあるわけはなく…
元々がしょっぼいとこなら期待もしないから
「こんなのでも露天風呂」みたいなのでも
どうってこともないんだけど。
ガッカリはしたけれど…と 他に期待したのに…
露天風呂を見てよぎった嫌な予感がことごとく的中…という最悪。
想像するに
かなりの規模だし
昔は団体客向けのとこで、
大浴場はやたらデカくて、
庭なんてもんじゃなく、申し訳程度の植え込みが見える大浴場で…
カタログとかに『露天風呂』という言葉があるかないかで全然違ってくると…
大浴場脇の申し訳程度の植え込みに無理矢理みたいな湯船作って…置いて?
露天風呂だと言い張る…みたいな…
そんな露天風呂…
そんな露天風呂で こんなことをうだうだ考えるのもまた楽し…とでも思っておくか…
ただただいやーーーーーーーーーーな気分で終わりたくはないから。
すっぴんで温泉へ行く。露天風呂で湯気を眺める。髪が短いとサウナに入るだけで乾いてしまう事に気付く。10分もしないうちに限界を迎え冷水へ。風呂上がりに冷たい物を飲む。今日はドデカミン。
スーパーに寄り夕御飯の材料を買う。安いから豚肉。結婚式ラッシュが原因。ふとビワに目が止まる。旬のものは旬の時期に食べるべし。他のところで節約しよう。
音楽流しながら夕飯を作る。野菜をザクザク切っていき、ジャジャっと炒める。たまごを茹でる。手間暇かけず野菜炒めとたまごサラダ。
テレビを観ながらもりもり食べる。冷やしておいたビワも完食。
人もまばらで、岩造りの浴槽に浸かると一気にリラックスして肩に風を感じて幸せだった。
ふと、浴槽の水面から上に出ている岩に触れて感触を確かめたくなった。
そっと手を伸ばすと、岩はゴツゴツとしていてほのかなぬくもりを感じた。
その瞬間、私の脳裏に風俗店で触れた女性の感触と温感が蘇った。
薄暗い部屋の中で僕の右手が触れたのは紛れもない人間の肉体だったのだという記憶が鮮明に再現した。
茶色く豊かな頭髪に鼻を近づけて感じたほのかなシャンプーのよい匂い、部屋中にこだまする浴槽に水の溜まっていく音、遠くにぼんやりと見える金色の風呂椅子、なにもかもがその瞬間のままだ。
僕は女性にただ触れて、それ以上の感想を持つことができなかった。興奮も、感激もなかった。
浦富海岸(風景、海水浴、遊覧船)、大山(登山、ドライブ、紅葉)、摩尼寺(密教のお寺)、雨滝、さじアストロパーク(星空)、智頭石谷家住宅(建物、庭園、紅葉)、久松山+鳥取城跡(桜、高台、石垣)、仁風閣、宇倍神社(因幡一の宮、昔の紙幣)、観音院の庭園、樗谿公園+鳥取東照宮(梅、紅葉)、若桜橋(桜)、布勢の千本桜、わらべ館(おもちゃの博物館)、鳥取県立博物館(常設展示)、人形峠(紅葉)、かろいち(市場、食事)、白兎海岸+白兎神社(縁結び)、青谷の井手ヶ浜の鳴り砂、青谷海岸道路(風景)、大山寺、桝水高原、植田正治写真美術館、三朝温泉(無料露天風呂)、東郷温泉、皆生温泉、打吹公園(桜、つつじ)、鹿野城跡公園(桜)、琴浦町の鳴り石の浜、弓ヶ浜(風景)、境水道大橋、江島大橋(べた踏み坂)、倉吉白壁土蔵群、湊山公園+米子城跡(桜)、辰己峠(紅葉)、とっとり花回廊(植物園)、三仏寺投入堂(国宝、登山可)、大山滝、大山パイロット(夜景)、大江ノ郷自然牧場(食べ物)、住雲寺の藤の花(5月上旬)、小鹿渓谷(紅葉)、三滝渓谷(滝、紅葉)、芦津渓谷(紅葉)、湖山池、青島(風景、桜)、河原城、恋山形駅、青谷和紙工房(紙漉き体験)、鳥取賀露かにっこ館、砂の美術館、妻木晩田遺跡、夏泊海岸(風景)、裏大山の鬼女台、鍵掛峠(紅葉)、鏡ヶ成(紅葉)、燕趙園(中国庭園)、船上山(登山、桜)、安蔵森林公園(オートキャンプ、ログハウス)、人形峠アトムサイエンス館、若桜駅(SL)、大山まきばみるくの里、天の真名井、大山桝水高原、夢みなとタワー、吉岡温泉(ホタル)、米子水鳥公園、大山トム・ソーヤ牧場、岩井温泉、鹿野温泉、浜村温泉、関金温泉、はわい温泉、豊乗寺、らっきょうの花畑(10月下旬~11月上旬)、すなば珈琲、智頭の諏訪神社(紅葉)。
結論は最終項「みんな家族になりたい」に書いているんで、各項の見出しだけを読んでから最終項を読むのが最短ルートだ。
もちろん、全部読んでくれることにこしたことはないけれど、どこのだれが書いたかわからない約6000字の論考もどきに付き合ってくれる人はまれだろうから全部読んでくれた人にはすごく感激しちゃうよマジで。
『エロマンガ先生』にはいくつも奇妙なところがある。中高生なのに小説家・イラストレーターとして第一線で活躍しているのが奇妙だというのではない。現代日本を舞台にした中高生のラブコメなのに「学校」がラブコメ発生装置として使われず、それどころか学校がほぼ出てこないのが奇妙な点のひとつだ。
『エロマンガ先生』は「家」が舞台の中心であり、方向性でもある。これは長編のラブコメとしてはめずらしい。
1~8話、12話は和泉家、9話10話はエルフ大先生の別荘(家の延長)が舞台になる。出版社はたまに出てくる程度なのでラブコメ発生装置として機能しているとはいえない。
つまりこれは、もう学校はいらないという宣言をしているということだ。
原作は小説家が小説家について書いている小説家小説だ。しかし『エロマンガ先生』は小説家小説として奇妙だ。
通常の小説家小説には、小説家あるある、小説への熱意・展望・愚痴、小説論、作者自身の体験談らしきもの、などが書かれるものなんだけれど、『エロマンガ先生』にはいっさいそういったことが出てこず、歯の浮くような理想論しか語られない(あんなことを本気で思っている小説家はいない)。また、さまざまなライトノベルが出てくるけれど、どれも超有名どころばかりだ。ふつう、もっと自分の好みを推したり、もっとマニアックな作品をあげたりするものだけれど、そういったことをいっさいやらない。
以上の二点から『エロマンガ先生』は、本来的な意味で小説家小説をやる気がないとわかる。
では、なんのために小説家小説の枠組みを利用しているのか。それは話を二層仕立てにするためだ。
まず、疎遠気味だった正宗と沙霧をつないでくれたのは「小説内小説」だ。正宗は、沙霧のために最高の妹萌えを目指して「小説」を書き、沙霧はその「小説」のためにイラストを描くという関係になっていく。
エルフ大先生、ムラマサ先輩とも「小説内小説」によって関係が構築されている。正宗がエルフ大先生の「小説」のファンだということでふたりは仲良くなるし、ムラマサ先輩にいたっては正宗の「小説」がこの世で一番おもしろいとまで言い、かなり積極的に正宗にアプローチをかけていく。
正宗が沙霧に告白するきっかけをつくったのも「小説内小説」だし、ラノベ天下一武道会なんていう「小説内小説」どうしの闘いがあったりするし、ムラマサ先輩が敵意を向けていたのは正宗本人ではなく正宗の新作「小説」だし、エルフ大先生の別荘で合宿をすることになるのも「小説内小説」が根っこにある。
ストーリーの起伏は「小説内小説」に依るところがとても大きい。
ふつうラブコメでは、主人公とヒロインとの関係性(恋愛要素)でストーリーの起伏をつくっていくため、ときには喧嘩をしたり、すれ違いがあったりとマイナス方向に話をもっていく必要もある。
エロマンガ先生の場合は「小説内小説」がストーリーの起伏を担当してくれるから恋愛要素で起伏をつくる必要がない。その結果、超ウェルメイドで、甘々な恋愛のみを抽出することに成功している。マイナス方向の恋愛要素がなにもないのにラブコメとして成立している。これはすごい。
男女間の摩擦のない恋愛描写は批判もあるだろうけど、こんなにうまく抽出できている長編作品の例はすくなくともおれは知らない。
ふつう、ラブコメのエロシーンというのはおまけ要素だ。風でスカートがめくれて女の子のパンツが見えて「ムフ」となったり(ラッキースケベ)、露天風呂でヒロインたちが「***ちゃんの胸大きい~」と会話していたり(サービスカット)、というものだ。
『エロマンガ先生』のエロシーンは格がちがう。『エロマンガ先生』の場合はエロシーンも「本編」であり、ストーリーの進行を補助していく。
たとえば、一話を思い返してほしい。エロマンガ先生の生配信を見ていた正宗はエロマンガ先生が妹であることに気づき、配信を切らずに着替えようとしているエロマンガ先生をドアを叩いて全力で止め、ネット上に妹の裸を晒すことなく済んだというシーンがあった。これはラッキースケベの応用で、一話でもっとも重要なシーンだ。
三話の冒頭では、となりの無人の洋館からピアノの音が聴こえてきて、もしかするとオバケかもしれないと怖がる沙霧の頼みで、正宗がとなりへようすを見にいくと知り合いの少女作家が裸でピアノを弾いていたというシーンがあった。これもラッキースケベだ。エルフ大先生の名誉のためにも念を押しておくと、あれはエロシーンだ。エロと同時に話もすすむ。
このように『エロマンガ先生』のエロシーンは、ハプニングというかたちでストーリーの展開を補助する役割を果たしている。これに加えサービスカットも豊富だ。というかエロシーン・サービスカットのない回がなく、ものすごいサービス精神でもって甘々な恋愛を強化していく。
学校――人間関係の発生―→恋愛要素(人間関係、ストーリー、サービス)←―サービスを強化――エロ
【第二層】恋愛要素(サービス)←――――――――サービスを強化―――┐
↑ │
サービスを強化 │
│ │
【第一層】小説内小説(人間関係、ストーリー)←―ストーリーを補助――エロ
あと、これはおまけ程度の話なんだけれど、この作品、学校のシーンはほぼないのにヒロインがわざわざ制服を着て、主人公に見せにくるという奇妙なシーンがある。それも二回も。
普段は見られない、エルフ大先生とムラマサ先輩の制服姿が拝めるのはいい。けれど、ふつうだったら学校帰りという設定にでもしておけばいいのに、ヒロインふたり共に「男って制服が好きなんでしょう?だから、あなたのために着てきてあげたんだよ」というふうなことを言わせる。
とても奇妙なシーンだけれど、つまりこれは、もう学校はいらないと宣言したけれど、学校生活の面倒くさいところを取り除いた女子の象徴としての「制服萌え」は残っている、ということだ。
でも、もうちょっとだけ、おれの話はつづくんだ……。
智恵という幼なじみのキャラがいる。この幼なじみ、ほとんど活躍しない。「お嫁さんになってもいいよ」みたいなことを言うけれど、目立った活躍はそれくらいで、あとは正宗とラノベ談義に花を咲かせているだけだ。
また、エルフ大先生にお隣さんの感じがないことも気になる。お隣さんの感じがない理由はさまざまだ。初登場時にお隣さんではないこと、お隣さんらしい活躍を見せるのが三話から五話前半までの短い期間だけだということ、お隣さんのテンプレートをこなしていないこと(たとえば、朝起こしにくるとか、両親公認の仲になっているとか、いっしょに登校するとか)などが挙げられる。
幼なじみもお隣さんもさほど有効につかわれない。つまり、「となり近所」という公的領域も重要ではないということだ。
「学校」「となり近所」といった公的領域は重要ではない。では、『エロマンガ先生』のキャラたちは、なにを支えに生きているのだろうか。みんな我が強いし、仕事で成功しているから、自分ひとりの力で自立しているように見える。けれどそうではない。ましてや恋愛至上主義者の集まりでもない。
第八話「夢見る紗霧と夏花火」の終盤、こういうやりとりがある。
沙霧「ふつう……」
正宗「この家にみんなが集まってくれてさ、みんなで同じもの食べていろんなこと話して、おれはすげえ楽しかった。その分みんなが帰ったらシンとしちまったな」
沙霧「兄さん、寂しかったの? あのときの電話、なんだかおかしかったから……」
正宗「そうかもしれない。おれはね、ひとりでいるのが怖いんだ。おれの実の母親な、おれがひとりで留守番してるときに事故にあって帰ってこなかった。だから新しい家族ができて嬉しかった。情けないよな」
(花火の上がる音)
沙霧「やっとわかった。兄さんは家族がほしいんだ」
沙霧「私は兄さんを家族だなんて思ってなかったし、兄さんの妹になんてなりたくない。でも、しょうがないから、ちょっとだけ妹のふりをしてあげる」
おれが『エロマンガ先生』のなかでいちばん好きなシーンだ。でも、いい話だというだけではなく、とても重要なことを言っている。
複雑な家庭事情の結果、一軒家にふたりきりになってしまった正宗と沙霧が、どうやって家族になるか。それは第四話「エロマンガ先生」の終盤で提示されている。
正宗「なあ紗霧、おれにも夢ができたぞ。おれはこの原稿を本にする。たくさんの人たちをおもしろがらせて、バンバン人気が出て、楽勝で自立できるくらいお金も稼いで、そんでもってアニメ化だ!」
沙霧「それが兄さんの夢?」
正宗「ちがうちがう、こんなのは前準備だ。うちのリビングに大きな液晶テレビを買って、豪華なケーキにろうそく立ててさ、おまえを部屋から連れ出して、ふたりでアニメを見るんだ。おれが原作で、おまえがイラストを描いた、おれたちのアニメだ」
正宗が熱心に語る「うちのリビングに大きな液晶テレビを買って、豪華なケーキにろうそく立ててさ[……]ふたりでアニメを見るんだ。」というのは幸せな家庭のイメージそのものだ。そして、「おまえ(沙霧)を部屋から連れ出して」というのは、沙霧の閉じこもり克服=ふたりが家族になるための第一歩目という具体的なイメージを正宗はもっていることを示している。
正宗と沙霧だけではなく、エルフ大先生やムラマサ先輩も家族の夢をもっている。
エルフ大先生は第九話で「結婚」を強調した愛の告白をする。両親がプロポーズをした場所で、両親の幸せな結婚生活のイメージを、自分と正宗が築くてあろう幸せな結婚生活のイメージに重ね合わせる。ただ、父親とは幼いころに死別しているため、その幸せのイメージは淡い。
ムラマサ先輩も七話で、正宗に「わたし専属の小説家になれ」「印税のすべてをあげてもいい」と言い、後に愛の告白もする。セリフからは「ヒモ」のようなイメージが浮かんでくるけれど、見方を変えれば、世帯主の女が男を養うという家族といえる。
ただし、正宗と沙霧が共有している「仕事 → 家族」というとても明確なヴィジョンに比べて、エルフ大先生とムラマサ先輩のもつヴィジョンは不完全だ。エルフ大先生のは曖昧すぎるし、ムラマサ先輩のは一方的すぎる(そもそも無自覚だ)。ついでにいっておくと、智恵(幼なじみ)は「お嫁さんになる」というフワ~ッとしたことしか言えてないので蚊帳の外だ。
ここまでの話で「仕事 → 家族」という考え方はおかしい。「仕事+恋愛 → 結婚 → 家族」と考えるのが常識なのではないかと思う人もいると思う。
率直にいうと、家族をつくるのに恋愛・結婚をする必要はかならずしもない。『エロマンガ先生』において恋愛はおまけにすぎない。
前述したとおり、『エロマンガ先生』は小説内小説=仕事さえあれば人間関係を構築できるし、ストーリーがすすむし、家族の夢に向かって前進することができる。恋愛はあくまでサービス要素にすぎず、あってもなくても、なにも影響しない。つまり、おまけだ。
『エロマンガ先生』における各要素の重要度は「恋愛 < エロ < 仕事 < 家族」というふうになる(学校、となり近所は除外)。
このなかで恋愛はおまけだから簡単に省ける。エロはストーリーの補助をしてくれるけれど省こうと思えば省ける。仕事(小説内小説)はストーリーや人間関係などさまざまに絡んでいるので必須だし、家族は最終目標だ。
家族をつくる=(常識で考えれば)結婚する、ということに恋愛はいらないんじゃないかとおれは思っているし、国や会社やとなり近所が直接的に手助けしてくれるわけでもない。会社がしてくれるのはあくまで金銭的な補助のみであり、仕事をしていないとその恩恵にあやかれない。国はほんとうになにもしてくれない。仕事こそが最重要だ。おれは会社に生かされている。そして日々の辛い業務から離脱すべく、おれはマンガやアニメに没頭する……(宗教? 芸術? 知らない子ですね……)。
『エロマンガ先生』はこういったおれの(おれたちの、おまえたちの)現実をしっかりと的確に描きつつ、荒唐無稽なエロバカアニメを全力でやっているところがすばらしいところだ。
※追記 指摘のあった箇所を修正
サウナで一番気持ちが良いのは水風呂である。サウナで汗をかいて後、水風呂に入る。これを繰り返す。最高である。
普通に風呂に入って温まってからでも良い。水風呂に浸かっていると心身が引き締まる感覚がある。水に浸かりながら物思いにふける。結構なインスピレーションが降ってくるような感覚がそれなりにある。
桶風呂でも露天風呂でも何でも気持ちが良いのだがしかし、水風呂が一番気持ちが良い。
水風呂が心地よく感じられるかどうかは体調にもよる。体調が良ければいつまででも浸かっていられる。一方、体調が悪いときには、腰回りが冷えてくる。こういう時は無理してはならない。からだを冷やして、病を得ては本末転倒である。
先週は豊川のコロナに数日間滞在してサウナと水風呂を楽しんだ。
年末年始は良く休めたからか、体調が良い。風邪もひかない。そして水風呂は気持ちが良い。最後に風呂に浸かって体を温めてから上がる。体調がさらに良くなった。
予め宣言しておくと 皆が口を揃えて言う「雪質が最高だから」という理由は当たり前すぎて聞き飽きているだろうから、それ以外のことを書く。
自分はバックパッカーでアジアの遺跡や寺院巡りを中心にいろいろと旅している。寒いところは大の苦手だ。
その数々の旅の中で印象的で記憶に残っているのが5年くらい前にミャンマーかラオスかのゲストハウスのドミトリーで同室だったオーストラリア人との会話。
会話前略
豪人「Yeah! I went トーキョー アァンドゥ ヌィスィクォ」
ニセコが外人に人気だということは当時知らなかったし、確かまだ民主党政権下の円高で訪日外国人客もそんなに多くない時代だった。
(・・・・・逆にバックパッカーにとっては円高の恩恵を受けて非常に楽な時代だった)
東京はさておき、京都でも沖縄でも奈良でも広島でもなく謎のピンポイントの地名らしき名前を言われて混乱した。
最初は聞き間違えかと思ったが何度か聞き直した挙句、北海道のニセコという超マイナーなスキー場ということがわかった。どうやら雪質が良いらしい。
当時は「ほーん、雪質が良いってだけでわざわざ赤道超えてはるばる来るんやなぁ スキーヤー、スノーボーダーの熱意は大したもんやな」程度に捉えていた。
しかし、今年ようやく念願叶ってニセコに行くことが出来たことでほとんどの疑問が解決出来た。 これは確かにニセコに外人が押し寄せるわけだ・・・。
卵が先か鶏が先か、というツッコミを受ける話になってしまうのだが・・・・
スキー場スタッフはおろか 山小屋 レストラン 町中のタクシー ホテル 温泉 飲食店に限らないスキー場周辺の一般住民 ほとんど全てのに対して英語が通じる。
メニューや標識看板、放送などもほぼバイリンガル。 英語が公用語ではないアジアの他の観光地と比べても遜色ないレベルかもしれない。
そのへんのホテルの中にある売店(ビールとかおつまみを買うところ)でも使える
たしか、ゲレンデのレストランはSuicaだのEdyだのiDだのも使える機械があったと思う・・・けどちょっと曖昧。違ったらごめんなさい。
ゲレンデに適切に配置されたロッジの中に暖かくて清潔で広いトイレがあり、かつ十分に数があって全く並ばない。
個室の中もそれなりに広く、重ね着していても快適に用を足すことが出来る。
スキーウェアを着ながら用を足したことがある人にしか伝わらないかもしれないのだけれども・・・
うんこを愛する増田達にはきっとこの素晴らしさは伝わると願っている。
単に広いというと禿山に広がる広大な斜面を想像されるかもしれないのだが
独立した4つのスキー場がところどころで繋がっていてかなり自由に行き来することが出来る(特に東から2番めのヒラフは桁違いに広い。完全立ち入り禁止のとこも勿論あるので全部が全部入れるわけではない。)
コースとコース、スキー場とスキー場の間に生えている木々がちょうど良い塩梅の間隔でコース間滑走が楽しい。
この木々の間隔をうまく伝える語彙力の低さを強く自覚していて、非常に歯がゆい。死語だがボキャ貧。
全部が全部ではなく一部のリフト等は15時半あたりから終わってしまうのだが、かなりの広範囲のコースでナイターが楽しめる。
そして、友人曰く珍しいことなのだがリフトのみならずナイターでも一部ゴンドラが動いている。
朝に羽田から新千歳に飛んで、昼過ぎとかから20時半とかまで滑れる、しゅごい。
他にもフードが着いていて雨風を避けられるリフト(座ってても寒くない)をはじめとするスキー場のインフラ面が他のスキー場と比べて秀逸。
4つのスキー場を結ぶNIZEKO UNITED シャトルは、全スキー場共通のリフト券を持っていれば無料で利用可能。 時間もスキー場によっては23時過ぎまである。
例えばナイターのないニセコ花園リゾート近くの宿に宿泊していても、夜までナイターのあるヒラフで滑ってそこからバスで晩飯食べに行ってからバスで温泉行ってバスで帰ってくるみたいなことが可能。
あとは若干行動に制限が生まれて不自由ではあるが、スキー場とスキー場の間にある宿であってもだいたい近くに停留所はあるので宿の選択肢を広く持てる。
需要があるから供給もあるという話ではあるが、温泉や日帰り温泉を受け付けているホテルが多い。朝6時から24時までやっているところも。
私が行った温泉はすべて休憩室が完備されており、湯上がりにビールでも飲みながら暖かく快適に友人を待つことが可能だった。(仮眠も可能)
余談になるが、温泉が好きなのは日本人だけであって"西洋人は公衆の場で裸になるのに対して恥ずかしいと感じる"という思い込みがあったのだがニセコで完全にそのバイアスが崩れた。
あいつら温泉に酒持ち込んでめっちゃリラックスして楽しんでやがる・・・・もしかして日本に来る人は特別なのだろうか。
もう一つ余談。 温泉等に良く付いている有料のマッサージ機について。
私の観測範囲内では今まで国内旅行においてほとんど誰も使ってるところを見たことがなかったのだが、ニセコでは外人が凄い高い頻度で利用していた。 技術立国、クールジャパン!
コンビニのセイコーマートがあるヒラフ十字路近辺には流しのタクシーが高頻度で走っているし、電話したら各ホテルやレストラン、温泉まで来てくれる。
湯上がりに外を歩くと髪の毛が凍るレベルの外気なのだが、23時を超えて温泉から宿までのわずか数百メートルのためにタクシーが来てくれた時は有り難さで涙が出た(初乗り+割増の660円だけで申し訳ない気持ちだった)
「北海道なんだから当たり前だろ!」と思われるかもしれないが、スキー場から歩いて行ける範囲内で美味しい店が多いという条件って実は意外と難しい。
繋がってるスキー場を渡った上で、理由6のシャトルバス運行をうまく絡めると無料でさらに選択肢が広がる。
"「雪質が最高だから」という理由以外のことを書く" と言ったな あれは嘘だ
正直雪質が良いって言われても初心者だからそんなんたいして違いとかわかんないわー 関係ないわーって思ってたんス
でも、初心者こそパウダースノーで雪質の良いところで練習すべき! こけても全然痛くないし、痛くないからちょっと大胆なことも練習出来るし上達も早い!何より滑るのがチョー気持ちいい!
毎日大量に雪が振るからシーズン中(2月途中くらいから悪くなるらしい)は新雪でフカフカだし、朝に頂上まで行ってそこからヴァージン・スノーのみを使って下まで降りるのが至福の快感。
絶対に人生で一度は行ったほうがいい。凄い貴重な体験が出来る。超絶オススメ!!!!!!思いっきり背中押すから若いうちに行っとけ!!!!
http://tech.s-cubism.jp/blog/archives/3723
以下、ニセコに限らず日本全体に当てはまることではあるのだけれども理由追加。
10の理由と言ったな あれも嘘だ
オーストラリアとは2時間差、ニュージーランドは4時間差らしい。
たしかになーと納得。
日本人が軽井沢に行く感覚・・・というよりは夏にスイスやフィンランドに行く感覚?
自分の経験だけど、今シドニーとかメルボルン等の都市部ではランチでお高くない普通の店でも2000円を軽く超えてくる。(だからこそ日本のラーメンが1杯1000円超えてても人気だったり)
あとは本題と外れるけど、ホノルルのワイキキで丸亀製麺に行列が出来てたりで現在海外における日本料理の一部は所謂日本にとって一昔前のマクドナルド的な存在だったり。
日本人からするとスキー場のラーメン1000円とかカツカレー1500円って 「うげぇぇぇぇぇえ」ってレベルだけど、彼らからしたら安いのだろう。
らしいのでそうなのかな。他の観光地も組み合わせた上で、夏も寄ってみたいって思いました。
おそらく最大の理由。全ての理由を経て、来訪した経験者の満足度が高かったんだろうね。
その満足度の高さが、さらに客を呼び好循環を産み出している最強の状態。
台湾やタイ、マレーシア他東南アジア等暑い国々のお金持ちが涼みに来る とか
そういうのではなく、ニセコは本当に肌感覚として明らかに白人が多いんです。英語も超綺麗な発音でネイティブ。
純粋にスキー、スノーボードが大好きな欧米人が遊びに来てるな!!って今回の旅行で印象を受けました。
若干日本人と比べてマナー悪い部分とかも無くはないんですが(セイコーマートのコンビニの灰皿とかゴミが投げ入れられていて惨状だった・・・・) 文化の違いも体験出来るし素晴らしいところです。
重ね重ね、一度は冬のニセコに訪れて見ることを強くオススメ致します。
乱筆失礼致しました。
気付かぬ間に400近くもブクマが!!
若者のスノボ離れとかウィンタースポーツの国内人口現象とか言われてるけど、なんだかんだ皆さん興味はあるということでしょうか
(それともはてな村の平均年齢が・・・・・ おっと誰か来たようだ)
https://www3.nhk.or.jp/news/business_tokushu/2017_0227.html
やっぱ資本の力が大きいんですね。やや不動産価値がバブってるってのも含めて理解が深まりました、URLの紹介、有難うございます。
他の方が指摘されてるように、日本人にとってのハワイみたいな位置付けがオーストラリア人他外人にとってのニセコなのかもしれませんね。
>超マイナーうんぬん
釣るつもりは全くなかったのですが、寡聞に付き大変失礼致しました。
当時まだ若く、関東からちょっと足を伸ばせる範囲の群馬長野新潟のスキー場数個(白馬、湯沢、水上など)くらいしか知らなかったので完全に無知でした。
あとなんか積雪量の関係で新潟とか日本海側が最強で北海道は劣るとか思い込んでました・・・・。
無理に他のスポーツに例えるならばサーフィンをほとんどやったことない人が「青島?どこそこ?」みたいなレベルの話です。
完全に東京中心の悪い意味での中華思想でした、お詫び申し上げます。
釣るつもり・・・・・といえば逆にトイレの項目で、はてな村の皆さんが大好きなうんこネタを振ったのに誰も食いつかなくて寂しいです(`;ω;´)
やはり漏らさないと駄目なのか。
最近はサウナ内に塩の入った壺が置いてあり、それを身体にすりこむことで汗と一緒に老廃物を流せる塩サウナ、なんてものもあったりして私の中でマイブームだったりします。
まあそれは置いといて、最近露天風呂に入ったんですよ。私以外にはおっさんみたいな風貌の大学生かな?が1名だけいました。
広く使えてラッキー!くらいの気持ちで湯船に浸かってたのですが、相手がなぜか手を自分の顔の前に掲げながら、じーっとしてたんです。
あまりにも堂々と触っていたので、盗撮目的では無いと思います。
ですが、いくら男湯と言えど湯船で携帯触るのは異常なのですぐに注意はしました。
最近銭湯内にスマホを持込む若者多すぎじゃないですか?少なくともこの1年で3人は見かけましたよ。
見つけた段階で全て注意しますが、彼らは盗撮を疑われたら一体どうするつもりなのでしょうか。
お父さんと一緒に男湯に入る女児は少なくありません。その様なお父さんに風呂場でスマホ触ってるのが見つかれば、そのつもりが無いにせよ、無事で済むとは思えません。
○朝食:みかん三個
○間食:肉まん、ギョニソ、サプリメント(マルチビタミン&ミネラル)二粒
○調子
はややー。
なんだかすごく混んでいたのですが、気持ち良かったです。
特に、露天風呂に一人で入れる釜みたいなのがあるんですが、それに入りながらぼけーっとお空を眺めていると
太陽が照ってて眩しくて、ああいいなあとなれてスッキリしました。
そのあと、漫画が置いてある休憩スペースで、三月のライオンという将棋漫画を読んでから、
2回目はサウナを中心に攻めたので、汗かきさんでした。
ほっかほかで家に帰る途中、雨に降られてしまったので、家に帰ってからもう一度お風呂に入りました。
●3DS
○ポケとる
メインの捕獲を進めた。
愛犬が死んだ。
もう5日前のことになる。貴重な体験だと思うので文字にしておきたいと思う。もう心の整理はついているので、慰めたりしてほしいわけではない。ペットを飼っている人の何かの参考になれば、同じ動物好きとして嬉しい。
親バカでしかないが愛犬は「いい子」だった。お手、お座り、待て、伏せなどの芸をすんなり覚えた。散歩の時は自然と人の歩に合わせることを覚えた。おかげで足の弱ったじいちゃんの散歩にも付き合うことができた。じいちゃんの散歩は1人と1匹になり時間も距離も伸びたようだ。散歩の時にはどんな犬と出会っても仲良くした。吠えられることはあっても、吠えるようなことはなかった。近所の飼い犬とはお友達になった。野良犬さえ、愛犬と何やらコミュニケーションをとっていた。当然、人当たりも良く、ご近所のみなさんに愛された。散歩中に、近所の小・中学生によく遊んでもらった。お前はいつも楽しそうだった。怖がる子も、お前がペロッと舐めると笑顔になった。番犬としてもしっかり働いた。家族やご近所さんの足音をしっかり覚え、聞きなれない足音にしっかり吠えた。本当にお前は理想的な飼い犬だった。
大きな病気もせず、スクスク育ち元気に生きた。年老いて体が弱ったが、それでも死の2日前まで日課の散歩を続けた。死の前日に、以前から弱っていた後脚が立たなくなって寝たきりになった。急激に食欲が落ち、水を飲むのもめんどくさがるようになった。それでも自由のきく上半身で、お前はいつもの愛嬌を振りまいていた。家族の一挙手一投足をお前は見ていた。半日だけ有給を使って、ぼくが実家へ帰ってこれたのはこのタイミングだった。
夜には呼吸が苦しくなってきたようだった。自分で体勢を変えられないので、時々体を動かしてあげた。ただ、どうしても楽な姿勢は見つからなかった。それでも、一瞬は楽になるらしく、その間だけ眠っていた。最後の夜をゆっくり眠らせてやれなくて申し訳ない。でも、最後の夜を一緒に過ごしたことをぼくは忘れないだろう。ただただ生きようとするお前の姿があった。
最後の日の朝。とうとう上半身も動かせなくなった。僕が朝食を食べていると「自分にも分けろ」と甘えた鳴き声を出し始めた。でも、口元に食べ物を持っていってもお前は食べられなかった。精一杯の愛嬌だったのだろう。もう眼も鼻もきいていないようだった。ほどなくして意識も失われた。お前はお気に入りの、部屋の日当たりのいい場所で眠るようだった。
母が仕事のために出かけた。その音が耳に入ったのか、お前は意識を取り戻した。最後の力を振り絞ってか、動かない身体を動かして窓から外を見た。いつも誰かが出かけると、窓から家族を見ていた。自分も連れて行って欲しかったのだろう。その気持ちが最後の最後で身体を動かしたようだった。ほどなくして意識がなくなったようだった。最後の力を使い果たしたのだろう。ほんの少しの痙攣のあと、お前は旅立ってしまった。ぼくが仕事に出るわずか10分前のことであった。帰省できたのはわずか12時間程度だった。最期を見届けられるとは思っていなかった。最後に会えれば十分だった。おまえはいつも、本当にタイミングがいい。
僕たち家族は十分にお前の死を受け入れる準備はできていた。お前はそれだけの時間をしっかりつくってくれた。それでも涙が出てきた。どんな本を読んでも、泣ける映画をみても、泣いたことの無い僕が泣いた。たぶん、痛みや苦しみ以外の理由で僕が泣いたのはこれが初めてだろう。溢れ出る感情というものを初めて知った。
仕事のために家を出た。電車の中でも少し泣いた。職場で仕事をした。いつも通り仕事をしたつもりだけど、今思えばそんなことはなかったのだろう。一人暮らしをする家に帰り、夕食を食べた。徹夜ということもあって少し疲れたので、近所のスーパー銭湯に行った。不思議なことに、いつもは混み合う銭湯が空いていた。露天風呂にのんびりとつかった。突然、涙が溢れてきた。30分ほど泣いていただろうか。色々な思い出が頭を巡った。
最後に、愛犬に思うことは「感謝」である。本当に「いい子」だった。もともとは他の家の子になるはずだったのに、不思議な縁で我が家にやってきた。いつも家族のみんなを笑顔にした。イタズラをすることもあったけど。家族が成長し、それぞれの暮らしが始まっても、愛犬が家族をつなぎとめた。愛犬は家族の楔だった。
タトゥを彫った時期:20歳(今から15年前)
【仕事について】
スーツを着れば見えないので、就職活動で困ったことはありませんし、就職後も特に問題ありませんでした。
自宅にお風呂がありますが、たまに銭湯に行きます。その銭湯に事前で電話したことがあるのですが、
「別にいいわよ!いらっしゃい!」と言われて以来ずっとそこに通っています笑
(ただタトゥが入っているというだけで、威圧的に感じ気分を害してしまう人もいると思います)
温泉に関しては、基本部屋に露天風呂があるところにしか入りません。
ただ友人とキャンプや登山に行った帰りによる大きめの温泉に行く場合、申し訳無さそうにササッと入浴しちゃうことがあります。