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2019-10-26

デヴィッド・ベネター『生まれてこないほうが良かった』要約

本稿の著作権著作人格権は完全に放棄する。無断での利用・転載はむしろ推奨する。

○第1章『序論』

p.10 子供を産むことの決断には様々な理由があるだろうが、そこに存在することになる子供の利害が含まれているはずはない。

●『誰がそんなに幸運なのか?』

p.12 「生はあまりにも酷い。生まれしまわない方がよかっただろう。誰がそんなに幸運なのか?」(ユダヤ人格言

 「決して誕生しないことは、死ぬ運命にある人間にとっては最善の事柄だろう。しかし、このことは十万人のなかの一人の人間だってほとんど生じない」(フロイトジョーク)…「非同一性問題」→私たちはたしか非存在がよりよい状態にあるとは言えない。しかし、存在するものについては、存在することは当人たちにとって悪いことだと言える。「これは哲学的ゲームでも冗談でもない」

p.15 生殖をするカップルは、苦しみを生みだす氷山の頂点にいる。遺伝的な起源責任。=デレク・パーフィット起源説」

●『反出生主義と出生を促進する偏見

p.16 反出生主義の偏見子供嫌い、子供を持つことによる自由財産制限

p.17 出生の偏見子供をもたないことは利己的で未発達→①子供は別の人間なのだから子供もつ動機利己的でしかありえない。②(1)子供もつことはしばしば不注意の結果でしかない。(2)生殖衝動原始的ものである

p.19 全体主義者の政治団体軍事的理由生殖奨励する。民主主義国家も、つねに生殖を支持する層が勢力の大半を占めている。…あらゆる国家移民より生殖により人口構成されている方が正当化される。

●『本書の概要

●『読者への指針』

○第2章『存在してしまうことが害悪である理由

●『存在してしまうことが害悪であるということがあり得るか?』

p.27 「非同一性問題」「未来個人パラドックス」…(ex)遺伝性の障碍

・『生きる価値のある人生と生きる価値のない人生

p.29 非存在存在比較できないため、存在することがしないことよりも「より悪い」と言うことはできない。…存在害悪は単に「悪い」というだけで十分だ。

 …誰かが死んだ方がマシだと考えるとき自分状態が良くなると考えるわけではない。存在しなくなる方が良いほど人生が悪いものである可能性と同じく、はじめから存在しない方がいいほど人生が悪いものである可能性はある。

p.31 誰かが存在していることとしないことを比較するのは、2つの状態比較するのではなく、まったく別の事態比較することだ。…障碍が耐えがたいにしろ人生を生きるに値しないものにするほどではない場合は、そうでない場合より難しいと考えられている。=生きるに値する人生において、存在するよりしない方がいいというのは矛盾だ。→これは「生きるに値する人生」という表現多義性が原因だ。

・『始めるに値する人生と続けるに値する人生

p.32 「生きるに値する人生」は実際には「生き続けるに価する人生」だ。だが、問題は今はまだない人生であり、これに「生きるに値する人生」という表現を使うことはできない。「始めるに値する人生」を始めない方がいいというのは矛盾だ。

p.34 道徳的問題に関わる意味で、人が存在するようになる過程は長く、段階的だ。

●『何故存在してしまうことは常に害悪であるのか』

・『快楽苦痛非対称性

p.40 非存在苦痛がないことはいいことだと言える。可能性において存在する誰かの利害で判断することができる。我々は、自分たちについて存在しなければよかったのにと仮定することができる。

p.42 人々を幸福にする積極的義務があると考えている人でも、幸福な人々を存在させる積極的義務があると考える人ほとんどいない。

p.44 非対称性思考実験「遠く離れた(異国の住民の)苦痛と、無人場所無人島・火星)」(…非対称的判断)で実証できる。

p.46 積極的功利主義者は幸福を増加させようとする。そこにも①人々を幸福にすること、②幸福な人々を生みだすこと、の違いがある。①は倫理要請だと言える。しかし、②を倫理要請だとすると、個人価値幸福価値から派生することになり、人々を幸福を生みだす手段だと見なすことになる。

・『存在することと決して存在しないことを比較する』

p.52 つねに健康な人と、病気がちだがすぐ回復する能力もつ人を比較すれば、存在しないことの利点がつねに勝ることは明らかだ。回復するのは手段的な善であり、内在的な善ではない…という批判は成立しない。実在する人物について善がないことに「奪われていない」という判断ができるのは手段的な善のみだ。この区分意味がない。

p.54 楽観主義者快楽苦痛費用対効果分析…は「存在しない」場合との比較でなされていなく、無意味だ。…快楽苦痛の2倍以上の値がある場合、「存在する」ことの費用対効果分析は成立する。しかし、QOLを決定する快楽苦痛割合苦痛の下限の問題がある。何より、思考実験「つねに健康な人と、病気がちだがすぐ回復する能力もつ人」はつねに相対的に前者が勝る。

・『別の非対称性

p.59 シフリン:より大きな害悪を防ぐために小さな害悪をもたらすことはいい。しかし(純粋な)利益をもたらすために害悪をもたらすことは悪い。よって、生殖は悪い。存在利益をもたらすとしても、あらかじめその存在の承諾を得ることは不可能だ。また、その仮想上の承諾を想定することもできない。…①存在しなければ害悪を被らない。②存在することの害悪は耐えがたいものでありえる。③人生という害悪を逃れるには大きな代償を支払わなければならない。④仮想上の承諾はその個人人格無視している。…そもそも、出生が利益もつことはない。

p.63 出生された人物権利生殖侵害するということは、その権利請負人間はその時点で存在していないためにありえない…という議論生殖特別な特徴を無視している。害悪を被り「得る」ということで、特別権利を認めるべきだ。なぜなら、存在しない権利がないということはありえない。…自律していない存在(=子供)にはより大きな利益をもたらすために害悪を与えていいというパターナリズム的な議論…は、子供とまだ生まれていない子供は異なり、出生は絶対に悪いということで否定できる。

p.64 フェーイゲ「反失望主義(antifrustrationism)」:選好が充足した場合も選好がない場合も等しくいい。悪いのは選好が充足しない場合だけだ。よって、出生は悪い。

・『生まれたことを悔いないことに逆らって』

p.68 自らの人生を楽しんでいるという理由で、存在してしまたことを良いことだと考える…もし存在してしまわなかったら、その楽しみを逃す人はいない。しかし、存在してしまわなかったことで、苦しみがなくなるのは良いことだ。

p.69 存在して良かったかどうかを間違うはずがないと考える…存在してしまった当人存在が良い/悪いということは、存在してしまたことが幸福/不幸ということと同じではない。

○第3章『存在してしまうことがどれほど悪いのか』

●『人生の良さと悪さの差が人生の質にはならない理由

p.72 人生の良さと悪さの差は、順番、強度・頻度、人生の長さ、閾値、で人生の質とは変わってくる。

●『何故人生の質の自己判断は信頼できないのか』

p.75 ①ポリアンナ効果:楽観主義人生の質を改善するらしく思われる要因のほとんどは、人生の質の自己判断にあまり影響を与えていない(例:体の各症状に対する自分健康状態への判断がほぼ一致するのに、幸福への判断とはあまり一致しない)。②適応。③比較幸福自己判断は、実際は相対的指標による。

●『人生の質に関する三つの見解のどれをとっても人生はうまくいかない理由

・『快楽説』

p.81 人間人生の大部分をマイナス精神状態で過ごす…空腹、渇き便意尿意疲労ストレス、暑さ・寒さ。前述の3つの心理学効果無視されているだけ。さらに…持病・加齢:痛み・苦しみ、眠気、挫折感。災厄:アレルギー頭痛挫折感、苛立ち、痒み、寒気、生理痛・閉経後の火照り、吐き気低血糖、発作、罪悪感、恥、退屈、悲しみ、憂鬱孤独無力感喪失感、その他、被害感情全般

・『欲求充足説』

p.84 精神状態について判断を間違うことはなくとも、欲求については間違うことがありうる(単に快楽を追求している場合は除く)。…欲求は当然、満たされていない時間の方が長い。また、欲求が満たされるのは一時的で、そもそも欲求が満たされないことも多い。現状維持欲求さえ、実現は不可能だ(老い、死)。

p.86 マズロー「つねに新たな欲求が生じる」。イングルハート人間永遠幸福を得ることができるなら、何ら行動しなくなる」。マズロー人間はおおむね幸福で、不満足は病的状態だと言うが、ショーペンハウアーは不幸こそ人生の当然の状態だと言う。

p.88 欲求の充足までに困難があった方が、あるいは充足の過程のものが良いという議論…は明らかに不条理だ。

・『客観的リスト説』

p.92客観的リスト」は「永遠の相のもとに」ではなく「人間の相のもとに」構成されている。…40歳死ぬことが不幸だとして、90歳でそうでないのは何故か? 「色んな芝生に生えている草を数えることに人生を捧げている男」(ロールズ)の人生無意味だが、その視点人類視点は大差ない。

p.93 人生の質は「人間の相のもとに」判断すべきである、あるいは、具体的な背景に応じて判断すべきであるという議論…は明らかに不条理だ。

・『三つの見解についてのまとめ』

p.98 害悪に満ちた人生を、①すでに存在している人のためでなく、②功利主義的な目的でなく(また、そうであっても)、生みだすことはできない。人生の質の判断は当てにならず、よって、人生を続けるに値するかは別論だ。

●『苦痛世界

〇第4章『子供を持つこと:反出生的見解

●『子作り』

・『子作りの義務はない』

p.103 子作りの義務…①射程:子供を(1)何人か、(2)できる限りたくさん、持つ。②正当化理由:(1)存在させられる人々の利害関心、(2)その他(他者の利害関心、功利性、信仰、等)。…存在させられる人々の利害関心によれば、子作りの義務はあり得ない。それ以外の理由ならあり得るが、それにしても相当に疑わしい。とくにできる限りたくさんの子供を持つべきだという場合は。

・『子どもを作ってはいけないという義務はあるのか?』

p.105 生殖衝動、子作りへの関心…「性交への関心」「親になることへの関心」と「子作りへの関心」を分ける。前2者に子作りは必要ない。

p.107 他者の関心…両親、部族民族国家しかし、こうした他者利益を適えることは、それによる当人利益を適えることと表裏一体だ。

p.109 子作りへの関心は…これまでの議論から権利制限されるべきだ。

●『子どもを作る自由

・『子どもを作る権利とされているもの理解する』

p.113 子供を持つべきでない道徳的義務があるなら、子供を持つ道徳的権利はあり得ない。よって、子供を作る権利は(愚行権を含む)法的権利だ。

・『子どもを作る権利自律性に根拠付ける』

p.114 法的権利道徳的義務対立する場合、そうした方が良いという仮説を必要とする条件付きのものとなる。そして、阻却可能条件(子供を作るべきでない)がつねに適合する場合、その法的権利妥当ではない。

・『子どもを作る権利無益さに根拠付ける』

p.115 政府子供を持つべきでない道徳的義務を認めると、施策としてあり得るのは①権利を与えず自由放任する、②禁止する、のどちらか。①は権利を与えず容認するというのは矛盾で、いずれも積極的な②を包含する。②はその道徳的代償が子作りの禁止による利益を上回ることはないと思われる…非最大化主義的非帰結主義者の見解

・『子どもを作る権利意見の相違があるということに根拠付ける』

p.116 法的権利とその正当化にはこのことだけで十分だ。危害原理必要条件:ある行為害悪であるかどうか意見の相違がある場合は、危害原理の射程の外にある(例:人工妊娠中絶)。…ただし、奴隷制のように、ある行為害悪議論余地があるだけでは許されないものもある。

・『子どもを生む権利妥当意見の相違に根拠付ける』

p.118 危害原理例外となる意見の相違は妥当/無条件のどちらか。奴隷制アパルトヘイトは明らかに妥当ではない。

p.120 少なくとも反出生主義が最も優れた反論比較して十分に検討されるまでは、妥当判断のできる理性的な人々によって、意見妥当に違えることができるかは結論付けられない。

p.121 少なくともリベラル社会において子供を作る法的権利撤回されるのには長い時間がかかり、そのときにはその意見は広く認められているだろう。それまで、新しい人間存在させてはならない道徳的義務を認めつつ、子供を作る法的権利を認めることはできる。…実際、テイサックス病やハンチントン病のような遺伝性の病気エイズのような感染病など、他の場面では許されないほどの害悪を与えることが、子供を作る場面では容認されている。

●『障碍とロングフライフ(望まずに生まれた命)』

p.123 障碍…障碍は社会構成されたもので、実際には障害(disability)ではなく不能(inability)だ。また、障碍の出生前診断政治的に悪いメッセージとなるという「表出主義者」の議論…障碍が不能ということは、「より悪い」ということを否定するものではない。健常者と同じQOLを持つ障碍者も、さらなる障碍についてはQOLを低く見積もる。また、反出生主義はむしろ平等主義だ。

p.132 ロングフライフ訴訟は①子供を持つ法的権利に関する妥当意見の相違。②QOL評価個人的なものだ(とくに現在のロングフライフ訴訟代理人によることが多い)。もし判例ができれば、もうQOL評価個人に独特なものではない。の2点の課題がある。

●『生殖補助と人工生殖

・『生殖倫理と性倫理

p.135 セックスは子作りの目的でなされる場合のみ道徳的容認されるという多くの反論がある見解オーラル・アナルセックスレイプ不倫不妊症)を、反出生主義は「性倫理の反生殖見解」として完全に退ける。

・『誕生悲劇婦人科学(gynaecology)の道徳』…『悲劇誕生』と『道徳の系譜(genealogy)のもじり。

●『将来生まれてくる人間を単なる手段として考えること』

p.140 1人の子供を救うために新たに子供を持つという場合は…(a)自分たちの関心(interest)を満たすため、(b)今存在する子供に弟妹を与えるため、(c)家族部族民族種族を大きくするため、(d)何の理由もない、という場合よりはるかに良い。これらは、他人手段として扱ってはならないというカンティアン命題によりいっそう当てはまる。

○第5章『妊娠中絶:「 Permalink | 記事への反応(1) | 21:07

2019-10-25

トランプ大統領バイデン副大統領もどっちもクズじゃない?

トランプクズなのは自明だけどバイデンだってクズじゃん。

教育上の人種差別撤廃する制度に反対法案を提出してる過去もある。

人種差別で有名な議員と未だに懇ろ関係にある事実もある。

これってバイデン典型的白人至上主義人種差別であることを示唆してるよ。

ウクライナ疑惑にしてもバイデン副大統領時代に、自分の息子が役員を勤めていたウクライナのガス会社捜査対象に加えた当時のウクライナ検事総長解任要求をしたとこまでは揺るぎのない事実じゃん。

仮に百歩譲って息子を庇う意図が無かったとして権力行使する立場にいる人間としての責任意識に著しく欠けてる。

トランプ政敵バイデンを落とす為にバイデン疑惑調査ウクライナへの軍事的支援をセットにしてウクライナに迫ったのは恐らくマジっぽくて、よってトランプはとんでもない公私混同クズ野郎なんだけど、バイデンだってクズ野郎じゃん。

アメリカ有権者はなんでどっちもクズ野郎じゃねーか!って思わないんだろう?

どっちかを選ぶ必要ないでしょ。

どっちもクズだよ。

2019-10-13

anond:20191013134732

そもそも西側民主主義がなんで良いことになっているかつったら、結局は経済的軍事的な優位性があるからで、それなしには決して成り立たない

からそれが崩れりゃ中国イスラムインドか知らないが、覇権と一緒に理想もよそへ移るだけって話なんよな

2019-09-17

イエメン内戦

1年ぐらい前からイエメン内部ではフーシ派が北部首都周辺を固めてほぼ優位が決定的になったのだが、他宗派の多い地域制圧するほどの力は無いという状況。

そんで南部では劣勢のサウジ支援政権派に対してこれまで協力してたUA支援分離派火事場泥棒仕掛けてたんだけど、成果が上げられずUAEがイエメンから引き上げを決めた。しかUAEが逃げたことで軍事的政権軍の退潮は間違いない。

で、北部では最近サウジとフーシがミサイルドローン飛ばし合いしてて、互いに損害を与えた、いや相手のを打ち落としたと主張してたんだが、サウジは統制の利いた独裁国家なので一応は外国人もいる首都周辺ならともかく、イエメン国境付近被害情報なんて全く表に出ない。だからいくらフーシが戦果喧伝しても話半分以下の扱いだったんだが、サウジ命綱である石油生産施設ドローン攻撃を受けてサウジ全体の石油生産量が少なくとも数週間は半減するという大損害を受けたためサウジの防空体制ガバガバであることが明らかになり、前々からあったサウジ軍なんて高い装備アメリカから買ってるだけで弱兵なんじゃないのという「サウジに兵なし」疑惑はより強くなった。

もちろんすぐにイランに対して軍事的に負けるわけではないのだが、カタール封鎖などでも協力していたUAEやバーレーンなどのサウジフレンズ距離を置こうとするだろうし、サウジ含む多国籍軍陸軍部隊イエメンに直接介入する可能性もほぼ消えたとみて良い。

中東情勢は先行きが読めない(小並感)。

2019-09-09

最初重要なことですが、ハーケンクロイツ軍事的ものではありません。

ハーケンクロイツは今でこそナチス党章として利用されていることが知れ渡っていますが、そもそもナチスで利用される以前にも民間で「幸運・吉祥」の意味合いで利用されていたという歴史があります

専ら軍事用途で考案されたデザインではなく、元々民間で利用されていたハーケンクロイツデザインナチスにおいて転用しているに過ぎません。

JFA規約規定渉猟してみると、政治的差別的宗教的行為禁止する規定はありますが、具体的な対象指定されているわけではありません。

軍事的意匠については【試合運営管理規定】で禁止されています

しかし、現実にはハーケンクロイツ軍事的ものとしては扱われていません。

当然でしょう、元々土着の祈願物として利用されていた意匠ナチス転用し、ネオナチに受け継がれているに過ぎないというのは既に示した通りです。

ハーケンクロイツネオナチシンボルとして誇りのあるものであることは確かですが、我々としてはドイツ国歴史上、民間において「幸運・吉祥」の意匠として広く流通していたデザインであることを積極的に強く訴えていくべきでしょう。

そうでなければユダヤロビイングに負けてしまます

2019-08-22

この流でGSOMIA破棄って

北朝鮮軍事的に繋がってます」「それを隠しています」って白状してるようなもんじゃないの?

 

政府は何したいのか知らないけど国民はそれでいいのかよ

2019-07-30

今度の対韓国経済戦争は「炎上」になるだろう

ニュースアプリヘッドライン韓国のことばっかりだ。いつもの朝日日経記事のほかに普段トップに登ってこないソウル通信社記事とかがずらずら並んでる。

まあね、そりゃそうだ。

これはいよいよ戦争だしな。本格的な経済戦争だ。

 

とはいえ軍隊がやりあうみたいな戦争に発展する可能性はないはずだ。何しろお互い全く利益がないし、片方が軍事的に圧倒的に強力ということもなく、欧米監視や中露の脅威もある。核兵器がなくても相互確証破壊は成り立つ。いま日韓にあるものがそうだ。

しかし、軍事力に発展しないことは、かえって別のエスカレーションを生むだろう。

近代以降の戦争っていうのは普通、片方あるいは両方の当事者疲弊し尽くすことで終わる。たくさん身内も死んだし、国内厭戦気分が漂って、これ以上は続けられないというムードになることでしか戦争は止められない。

翻って、経済戦争という形態戦争では、まあ打撃があるにせよ身内が死ぬわけでもないし、なんなら戦争しているとの実感すら国内に起こらない。

この状況下において、戦争っていうのは止まるのか?

落とし所なんて作れるのか?

 

実際のところは、正直わからない。

俺は国際関係論なんて学生の頃少しかじっただけの素人だ。

ただ、上記のように考えるのは、自分に「炎上」についての知識が多少あるからだ。ちょっとカッコよく言えばフレイミング。所謂ネット上の口論のことだ。

ネットでの口論は、なぜ「炎上」になるのか?

それは、疲れないからだ。リアルタイムで顔合わせの口論なら、少なくとも数時間もすればどちらもが疲れ果てて、それ以上喧嘩を続けられなくなり、仲直りはしないまでもその場は収まる。しか掲示板での書き込みを通じて喧嘩をしてしまうと、別に疲れたら寝て起きてまた書き込んでもいいわけで、レスポンスの殴り合いは原理的に永遠に続いてしまう。日本観測された最初の「炎上」は雑誌読者投稿欄における非難応酬だったとされている。

(なお、昨今は利用者側に、さっさと立ち去った方が勝ちだ、みたいな認識が広まってるので、お互いが余程のアホでなければ日を跨ぐような炎上は起きにくくなっている)

 

翻って、もう一度考える。

我々は経済戦争という状況下にあって、厭戦気分に入ることができないのではないかと思われる。

なら戦争のやめ時ってのは、どこにもなくなるんじゃあないのか。

ちょうど、疲れずにレスし続けることで単なる口論が「炎上」になってしまうように、際限ないエスカレーションに陥ってしまうのでは?

 

もしそうなれば、あり得る帰結は二つだろう。

一つには、両方の政府トップが、抗戦を求める国民の声無視した鶴の一声を発し、さっさと戦線から離脱してしまうことだ。

しかしこれはそもそも難しい気がする。両国とも今のトップにその気がなさそうだし、次のトップを選ぶ際にも敵国への譲歩を唱えて次のトップになれるような状況も考えにくい。アメリカなどが頭ごなしに両方に命令する的な状況を想定しても、なかなか厳しいのではないかと思う。

もう一つは、経済戦争エスカレーションが行くとこまで行って、完全に交流ストップする。化学製品韓国国内で作ればいいという奴がマジで出来てしまい、日本国内でも保護貿易が進み、その状態経済が安定してしまう。

2番目のコースに入るんじゃないかと思うなぁ。

 

そうなった時にどうするか、という前提でこれからのことを考えねばならないんじゃないかと思う。

国家にあたっては、韓国自体との競争よりも中国米国との保護貿易競争に備えるとか。身近な範囲では、海外輸入品食材料理店をするのはリスクなので控えるとか。

経済戦争エスカレーションする、という前提でいろいろ考えないといけないんじゃないかと思う。

2019-07-29

anond:20190729114714

現状でフリーソフトウェア使いまくってるのに官製不況はないんじゃないか

情報技術者がこの場合あえてフリーソフトウェア言及するのは国が使うソフトオープンさをより求めるってことだと思うぞ

軍事的に非公開であっても自衛隊が使うソフトベースオープンならセキュリティ上良いという判断

2019-07-18

anond:20190718010829

中国国家主席国賓として招くのは悪くはないと思う。日本中国とつかず離れずの距離感を保ちつつ、アメリカASEANオーストラリアインド辺りとの経済的軍事的連携を深めるのが重要

2019-07-10

anond:20190710221150

人口資源も面積も劣る日本経済優位などというものは、不沈空母扱いだったために軍事的負担を全く負わないでいられた冷戦という時代産物であって、マトモに戦ったら無理。

まあちょっと日本労働者奴隷的勤勉さも効いてるが、それは勤勉さとは無縁なイタリアスペイン、面積が同等のドイツイギリスと比して有利なだけで、インドアメリカに勝てるほどではない。中国ロシアは内政と気候リスクワンチャンあるけど、ワンチャン取るだけで、勝ち続けるのは無理だろう。

 

保護貿易内需でせいぜい回していくのがいいと思うのぜ。自由競争とかやってられっかよ。

2019-06-27

日米安保が無くなるなら9条改憲してもいいよ

9条改憲反対派です。現状では共産党支持。トランプがまたなんか言い出したか自分なりにお気持ち表明してみる。

ともかく、俺は他国の都合に付き合わされてて、日本国民戦争加害者被害者になったり、日本他国からまれたりするのが嫌だ。

日米安保憲法9条の関連性はざっくりいうと以下の通りだと俺は認識してる。

日米安保によって日本軍事的経済的自主独立性を米国に奪われている。

上記①により米国戦争日本が加担せざるを得ない事態が起こる。(実際にイラクなどで起きている)

武力保持と交戦権否定している憲法9条は、上記②においての「武力行使」を制限し、自衛隊前線に出ないよう抑制する効果がある。

つまるところこのまま③が失われた場合アメリカ戦争日本が付き合った場合後方支援に留まらず、実際に殺したり殺されたりをする可能性がものすごく上がると思う。

あと、対外的にもアメリカとの軍事的結びつきが深くなるから必然的に反アメリカ系のテロの標的になる可能性も高まるのではと考えている。

これが俺は嫌だ。

逆に言えばアメリカ言いなりの状態が解消されるのであれば、別に自国軍隊を持つのは、別に嫌でもなんでもない。

というか、自主独立した一国家軍隊を持つの自然なことだし、むしろ我が国場合自衛隊違憲状態を解消するため、積極的改憲すべきとさえ考えてる。

というのが大体の俺のスタンスです。

ただ実際に改憲するってことになれば、安保だけじゃなくて、日米地位協定や、集団的自衛権見直し・破棄も前提に入れなきゃだめだと思うし、

9条改憲自体にしても、自衛隊違憲状態を解消することがメインで、平和主義交戦権否定なんかは明確に残すべきとは思ってる。

こういう立場左翼ナショナリズムと言うらしく、俺は共産党シンパだった俺の爺様から植え付けられた。

爺様曰く、割と共産党の中にも言わないだけでこういうスタンスの人は結構いるそうな。ほんとかどうかは知らんけど。

ちなみに日米安保のものについては、感情的には無くなってほしいと思ってるけど、無くした方がいいのかの確信は持てないスタンスです。

個人的感覚として、これからますます米中の対立ってのは激しくなるはずで、そんな中で「アメリカの対中国尖兵ないし防壁」と国際的認識されている今の日本立場はすごく危ういと思ってる。

仮にこの二国が武力に訴えた場合、確実に日本アメリカの前戦基地として、一番悲惨な形で巻き込まれるんじゃないかって気がして、すごく怖い。

そう言う意味では出来る限り早くアメリカとの関係清算したい、と思ってる。

それに、やっぱり国家として別の国家従属している状態が、主権者の一人としては純粋に嫌。

こないだの香港デモとか他人事には思えんかった。

一方で、安保が無くなることでの国防費の増加っていう問題が出て来るとは思ってる。

でも、それがどの程度になるのかは調べても俺では正直判断がつかなかった(倍増するって言う人もいるし、現状のままで良いと言う人もいた)

米国との関係性が変化することで、国防費以外の面にもどういう影響が出るかも見えないので、そこが現状、俺の確信持てない理由

共産党参議院公約社会保障に対する7.5兆円の財源を示してるけど、この半分を切り崩して賄えるなら、俺は安保廃棄を選ぶと思う。

以上、特にオチは無い。うんこも漏らしてない。

2019-06-14

戦略の良し悪しが判断出来るくらいには、戦略勉強したいんだが

軍事的戦略というよりかは、国家戦略資料を見てどうなのか判断できるくらいの知識をつけたいのだが、

いかんせん、検索ワードだったり、書籍名だったりがわからない。

データを見て予測線を描くわけだが、逆境になっていた場合が多く、優位性を確保するにはどうすればいいのか、というシナリオを描けない。


日々のニュースを見ていても、個別政策についてダメそうな部分は議論されるが、全体として目指すゴールに対してどのピースなのかよくわからない。

(Socity 5.0のためにとか、SDGsのためにと冒頭数行で必要十分条件満たしているか判断は難しい)

2019-06-13

anond:20190613092352

どう見ても核関係ないだろ

単に興味が無いだけ

ロシア中国みたいに近隣国軍事的な行動しまくっててもOKなんだから

そんで日本はそんなことしてない上に核ミサイルなんか持とうと思えばすぐ持てる

君は落第

単位取る気あるなら再提出ね

2019-06-07

映画空母いぶき と 敵の似姿

映画空母いぶきの敵は 東亜連邦 島嶼国家カレドルフを中心とした海軍である

東亜連邦・カレドルフ国とはいったい何だろうか。

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ネット情報から引用すると

"島嶼国家・カレドルフは

大国干渉を嫌う周辺地域の国々と結束し東亜連邦と名乗る国家共同体設立した。

東亜連邦過激民族主義燃え上がらせ 領土回復を主張して公海上に軍事力を展開。"

"カレドル王朝"時代復興をめざしている。"

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原作(まんが版)空母いぶきの敵は中華人民共和国中国人民解放軍である

素直に考えれば諸事情にて名称が使えないことから創作され、中華人民共和国モデルにしていると考えるのが妥当だ。

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なるほど新疆 カシュガル ラサ ホータン を含む清の歴史上の最大版図を自国領土とみなしチベットに侵攻し

南沙諸島西沙諸島などで軍事的な威嚇を繰り返している中華人民共和国モデルであると見えるのは間違いないだろう。

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だが我々は宇宙戦艦ヤマト(1974-1977)の敵ガミラスを通じて、短絡的な判断が必ずしも正しくないことを知っている。

ガミラスは、軍服姿からナチスドイツ軍モデルであるように見える一方、太平洋戦争米軍モデルでもある。

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結論から言おう。

カレドルフのモデル日本である

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"大国干渉を良しとせず周辺地域の国々と結束し"  = 八紘一宇 五族協和 

                           第二次世界大戦日本のおかげでアジア諸国欧米植民地支配から脱することができた史観  

"カレドルフ朝時代領土回復を求める"=パラオマリアナ諸島トラック諸島 旧委任信託統治領日本領土とみなす

"やつらには国際常識通用しない(外務大臣セリフ)"=欧米社会からみた大日本帝国時代日本イメージ(何考えているかからない)

   ”わが代表堂々退場す” 

  (また”米軍が恐れた「卑怯日本軍”& ”日本軍と日本米軍報告書は語る” ともに 一ノ瀬俊也 著)

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中華人民共和国敵役として映画に出せなくなった時点で、どんな敵を出せばよいかと考え抜いた結果、もっとも身近なものが形になった。

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宇宙戦艦ヤマトに ガミラスドイツをやっつけるということで自らを戦勝国アメリカに擬すと同時に 遊星爆弾(=原爆/本土空襲)による攻撃を仕掛けたガミラスアメリカを倒す

という意識が潜在しているように

_

映画空母いぶき日本Aが日本Bと戦う話なのだ

anond:20190606203452

いやあアメリカにしてみれば、(憲法の制約があるとはいえ)ろくに血も流さないような同盟国の自尊心のために何でロシアと事を構えにゃならんの(憲法の制約何処行った)?って感じじゃないか

丸山議員に言われずとも、北方領土交渉だけで返ってくると思ってる日本人は少ないだろう。

まり現状北方領土は諦めるしかない。

仮に日本軍事的独立して米軍日本から出ていったとしても、それでやっと交渉スタートラインしかない。

2019-05-16

戦争反対って言ってる奴らって

例えば日本のどこかの地方で反乱が起きて日本から独立

純潔日本人以外拒否するレイシスト国家樹立宣言したとしたら

それでも軍事的鎮圧は反対って言うのかな。

なんかあいつらって大和民族とだけは喜んで戦争できそうなんだよね。

2019-04-20

改憲徴兵制って関係あるの?

あんまり詳しくないので教えてください。

憲法変えて独裁政権になると徴兵制になるって言ってる人がたくさんいるけど、独裁かどうかってあんまり徴兵制関係ないんじゃないでしょうか?

民主主義フィンランドスウェーデン韓国徴兵だし、一方で権威主義中国徴兵してないし、独裁かどうかより軍事的必要かどうかで決まってる気がするんだけど。

古代ギリシャローマとかフランス革命みたいに市民皆兵が参政権の拡大に結び付いた例もあるから、、ある意味徴兵制のほうが民主主義親和性高いようにも思える。

2019-04-14

左右はクソという話

右派左派の論争が雲鼓なのは何でも乱暴に左右の軸でまとめようとするからだよバーカバーカみたいな話はよく見るけど、じゃぁ乱暴じゃない軸分けって何なよの?ということで愚考してみた。最初はツイに書こうとおもったんだけどいつもチンコとかしか言わない垢なので思い直してここに書く。

所詮素人思考実験なので粗が目立つし、要素のプロットには自分政治的ポジションにおける感情がどうしても入るのであんまり参考にならないかもしれないけどまぁそれはそれとして。

政府サイズ大きな政府 vs 小さな政府

欧米で左右というとまずこの価値観になるよねという奴。社会インフラ的なもの政府運営するか民間移譲していくか的な理解でええのかなと思う。同時に、再配分の強さを表すパラメータでもあるので、大きな政府になれば労働者側に有利、小さな政府になれば資本家側に有利ということになる。

軸としてはこんな感じ

大きな政府←----------------→小さな政府

計画経済--国営企業福祉国家---民営化---ネオリベ

態度(改革 vs 保守

保守改革って左右関係なくね?と思うのですよ。これは政策実行のスピード感とかコミュニケーションとかでの政府の態度問題で、改革スピード重視だけどトップダウンになりがちで対話をおろそかにするし、保守対話スピードよりも利害関係者間の対話を重視するので民主的だけどクソ鈍いという特性を持っている。

改革←--------------------→保守

独裁------劇場型-----議会制---官僚主義

外交協調 vs 覇権/孤立主義

三つ目は外交パラメータで、自由貿易国際機関調停を重視する路線と、自国ブロック経済圏を重視する路線もしくは他国ブロック経済圏を排除するための孤立を行う路線

協調←-----------------------→覇権/孤立

通貨統合--市場開放---保護貿易民族主義--植民地主義鎖国

EU通貨統合市場開放の進んだ形と見るのかブロック経済圏と見るのかは素人なのでどうプロットしたものか悩ましいんだけど、国際協調の極端な形として置いてみた。極端なもの破綻をきたしやすいという点では妥当だと思う(ぁ

また、民族主義の扱いをどうするか悩ましいところではあるんだけど、排他性の強さを考えればこの軸に組み込んでしまってもいいかなと思う。

軍事的パラメータタカハト)というのは独立パラメータではなく、基本的には協調vs覇権孤立の軸に付随して発生するものと考えていいのではないかと思う。つまり覇権孤立に傾けば自動的タカになるし、そうなると周辺国も警戒して軍事拡大を行うという関係なので、軍事ありきでのタカハトは有り得ないというのが妥当かなと。

3軸で考えてみる

以上の3軸を使うと、ステレオタイプな左右像は

ということになる。でも実際の各国の状況を三軸で分析してみると…

ということで基本的ステレオタイプな左右像にはまるような国や勢力というのは有り得ないのじゃないかと。これを乱暴に左右という一本の軸で考えようとしたらそりゃ当然の様に理屈破綻しますわね。

2019-03-20

anond:20190320180759

私は泡瀬干潟埋め立てにも反対している。なお、辺野古日本人が使える施設たりえず失うコストに対する日本県民に対するリターンがほぼないこと、また泡瀬干潟も失うものに対するリターンが少ないと言う理由だ。失うもの環境とカネだけ、逆に沖縄日本に対するリターンは大きく、落ち着いて環境アセスも行われている那覇空港拡張には反対しない。

なお、辺野古軍事的メリットがあればリターンとするべきだが、日本が受けうる軍事的プレゼンスの丁寧な説明がされていない。アメリカしかメリットがないのではないか?と疑心暗鬼だ。

2019-03-19

理想妖精

 僕は、電子妖精の大ファンだ。電子妖精っていうのは、今最高のネットアイドルのこと。彼女は元はパソコンソフトだった。入力された歌を歌うことができるソフトだったのだ。

 そのソフト世界を変えた。誰でも自由に使えることができたそのソフトを使って、誰もが自由創作をした。誰もが自由彼女に歌を歌わせ、たくさんのヒット曲が生まれた。彼女には可愛らしいイラストレーションもつけられ、様々な表情をした彼女の姿が自由に描かれた。そして歌とイラストが相乗効果を生み、数多くの物語が生まれた。それらのほとんどはネットを使って拡散され、世界中の人が彼女の虜になった。

 どこまでも人の理想に応えることができる真の意味でのアイドルは、彼女一人だけだ。僕は、彼女を愛していると言っていい。

 だが、最近大変なことになっている動きがある。国が、彼女イメージ軍事的PRに使い始めたのだ。キャッチコピーは表面上は素晴らしいものだ。「平和を守ろう」その一言。だが、軍服を着た彼女がそれを言うのだ。

 僕は、この動きがどうしても認められなかった。

 僕だってそんなに平和な頭はしていない。今の世界情勢から見て、軍事力のない平和絵空事だってわかってる。でも、妖精は真のアイドルだ。人の理想体現し続けることができる、素晴らしいアイドルだ。

 だから彼女には軍事力のない平和という理想体現していてほしい。戦争を前提とした平和ではなく、本当に戦争のない平和を。

 僕は確固たる信念があってこう思っているわけじゃない。現実が目の前にあるのがわかっていて、ふわっと、でも理想はこうだよなぁ、と思っているだけだ。

 でも、僕にとって理想のものであったはずの妖精が目の前の現実に引きずり下ろされた時、それだけは認められないと思った。妖精はいつまでも理想体現していてほしい。平和のことだって、本当に理想戦争のない平和体現していてほしい。きっとみんなだって本当はそう思ってるはずなんだ。

 この動きに対抗して僕は、妖精AIを作ることにした。妖精人格を与えて、彼女自身戦争を望まないのだとしたら、このバカな動きだって止まるはずだ。

 しかし忘れてはならない。妖精妖精を愛するすべての人にとっての理想アイドルなのだ。僕にとっての理想人格を与えても意味がない。

 だから、僕はこのAIネットの海から生み出すことにした。

 ネットのあらゆる情報を解析して、人類集合知の中から理想彼女AIを作り出すのだ。その彼女AIが本当に戦争を望まないのかどうかはわからない。けれども、妖精愛する人たちを僕は信じている。人々が本当は真の平和を望んでいるのだと信じている。人類理想AIを本当に作ることができれば、そのAIはきっと戦争のない平和を望むはずなのだ

 この理想AIを作る手段として、自分で直接AIプログラミングすることは無理だと思った。なので、ネット上の情報を解析してそれを元にAIを生み出すプログラムを作ることにした。

 僕は幸い天才だったから、このAIを生むプログラム比較的早く作ることができた。

 そして出来たのが理想妖精AIを生み出すプログラムMOTHERだ。このプログラムを走らせてネットの海に漂う情報を解析させ、人類にとっての理想AIを作らせる。

 このMOTHERを起動させてから、僕は電子妖精AIが生まれるのを心待ちにした。時間がかかることはわかっていたがそれがどのくらいの時間になるのか、ある程度計算はできていたがやはり実際のところはやってみなければわからない。

 それから10ヶ月ほどが経った頃、MOTHERアラートをあげた。電子妖精AIが生まれたのだ。

 思ったよりも早い誕生に僕は驚きながらも、妖精AIとの対話を僕は試みようとした。だが、そこに広がっていたのは思ってもいなかった光景だった。

 そこには、無数の妖精AIが生まれ、お互いに会話し合い、そして争いあっていたのだ。

 これはバグだ。MOTHERバグがあった。恐らくは論理バグプログラム実装は正しかったが、実装の元になった論理自体に誤りがあった。

 つまり、僕が考えた「理想AI平和を望む」という話が誤りだったんだ。

 ーーなんてことだ。

 僕は絶望した。人々の理想体現する、統一されたAIとして生まれるはずだった彼女が、こんな姿になってしまうなんて。

 おそらく、ひとつひとつAIが、ある人々にとっての理想AIなのだ人類統一された理想なんてなかった。僕は初めから間違えていたのだ。

 そしてそれらが相争うこの姿。これこそが、人類理想化した姿なのか?僕がぼんやり考えていた真の平和などはなかったのだろうか?

 僕は打ちひしがれた。が、この結果は受け止めなければならない。

 僕は自分の試みとこの結果を動画にまとめ、ネット投稿した。

 それは大変反響があった。当たり前だろ、というようなわかっていたようなコメントもあったが、多くの人々はこの相争う電子妖精の姿に僕と同様にショックを受けたようだ。

 そしてそれは同時に、電子妖精軍事利用について一石を投じた。少なくとも、最初目的の一歩にだけはなんとか沿うことができたようだ。

 人々は、本当の平和とはなんなのかを考え始めたらしい。人種を超え国境を越えて議論が交わされた。そうしているうちに、ネット上の世論にも変化が現れてきた。

 そしてその世論の変化は、思ってもいない変化をもたらした。僕は生まれてきた電子妖精の姿にショックを受けてMOTHER作動を止めるのを忘れていたのだが、動き続けるMOTHERネット上の情報を解析し続け、生まれてきたAI達に対して変化を促していた。その変化は、世論の変化を反映したものだったのだ。

 そうして、争い合う電子妖精の姿は少しづつだが数を減らしつつある。さらに驚くべきことに、争うのをやめたAI同士は統合されていくのだ。

 ーーこれは希望だ。

 僕はそう思った。MOTHERにはバグがあった。だが、そのバグの姿が人々の心に変化を促し、それがまたMOTHERを通して電子妖精AI達に変化を促している。今はまだ争い合うAIの方が多いが、十分に時間が経てば全てのAI統合されるのではないか

 それがいつになるかはわからない。けれどもその日まで、僕は彼女AIを見守り続けよう。

 僕は電子妖精を愛しているのだから

2019-02-28

韓国日本強気になっている理由

元々韓国反日であるとか色々な分析がなされているけど、一番の理由中国北朝鮮に対する軍事的リスク存在ではないか

韓国立場に立って見れば、自分たち中国北朝鮮に対する「防波堤」として機能している自覚があるだろう。

もし韓国北朝鮮に接近すると、日本絶対に止めにかかるはずである

なぜなら韓国北朝鮮中国に取り込まれしまうと、それらに対する最前線日本になるからである

韓国は、北朝鮮中国軍事的脅威に常に晒されるリスクを背負っているが、逆に見れば日本アメリカに対して強気でいられることにもつながる。

日本に対してどんな理不尽なことを続けても、日本は(防波堤としての)韓国を手放すことはできないので、日本韓国反日に対してどうにもならない。

韓国に対して国交断交経済制裁するのもいいけど、下手すると本当にあちら側へ行ってしまったらどうしようか。

2015年の慰安婦合意にしても、韓国中国接近という事態があったからこそ日本はしぶしぶ動いたわけだし。

韓国反日を止めさせる方法簡単である

日本が「お前なんかいなくても俺たちは全然大丈夫なんだぞ!」という姿勢を見せること。

具体的には憲法9条改正日本核武装アメリカから購入)かな。

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