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はてなキーワード: ドイツ軍とは

2019-06-07

映画空母いぶき と 敵の似姿

映画空母いぶきの敵は 東亜連邦 島嶼国家カレドルフを中心とした海軍である

東亜連邦・カレドルフ国とはいったい何だろうか。

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ネット情報から引用すると

"島嶼国家・カレドルフは

大国干渉を嫌う周辺地域の国々と結束し東亜連邦と名乗る国家共同体設立した。

東亜連邦過激民族主義燃え上がらせ 領土回復を主張して公海上に軍事力を展開。"

"カレドル王朝"時代復興をめざしている。"

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原作(まんが版)空母いぶきの敵は中華人民共和国中国人民解放軍である

素直に考えれば諸事情にて名称が使えないことから創作され、中華人民共和国モデルにしていると考えるのが妥当だ。

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なるほど新疆 カシュガル ラサ ホータン を含む清の歴史上の最大版図を自国領土とみなしチベットに侵攻し

南沙諸島西沙諸島などで軍事的な威嚇を繰り返している中華人民共和国モデルであると見えるのは間違いないだろう。

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だが我々は宇宙戦艦ヤマト(1974-1977)の敵ガミラスを通じて、短絡的な判断が必ずしも正しくないことを知っている。

ガミラスは、軍服姿からナチスドイツ軍モデルであるように見える一方、太平洋戦争米軍モデルでもある。

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結論から言おう。

カレドルフのモデル日本である

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"大国干渉を良しとせず周辺地域の国々と結束し"  = 八紘一宇 五族協和 

                           第二次世界大戦日本のおかげでアジア諸国欧米植民地支配から脱することができた史観  

"カレドルフ朝時代領土回復を求める"=パラオマリアナ諸島トラック諸島 旧委任信託統治領日本領土とみなす

"やつらには国際常識通用しない(外務大臣セリフ)"=欧米社会からみた大日本帝国時代日本イメージ(何考えているかからない)

   ”わが代表堂々退場す” 

  (また”米軍が恐れた「卑怯日本軍”& ”日本軍と日本米軍報告書は語る” ともに 一ノ瀬俊也 著)

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中華人民共和国敵役として映画に出せなくなった時点で、どんな敵を出せばよいかと考え抜いた結果、もっとも身近なものが形になった。

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宇宙戦艦ヤマトに ガミラスドイツをやっつけるということで自らを戦勝国アメリカに擬すと同時に 遊星爆弾(=原爆/本土空襲)による攻撃を仕掛けたガミラスアメリカを倒す

という意識が潜在しているように

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映画空母いぶき日本Aが日本Bと戦う話なのだ

2019-04-06

ぼくのゲーム日記

ずっとPS4でBFVやってました

フランス解放黒人兵の扱いが酷くて途中で投げ出しそうになりましたが、無事乗り越え次に進みました

予想通りドイツ軍兵になり、連合軍を追い出すシナリオみたいですけど、なぜかこっちの兵器相手より劣るのでしょうか

相手を撃ち殺したら相手武器が手に入るのですが、敵兵が使っていたときより圧倒的に劣化してるのはなぜなんでしょう

2019-02-14

anond:20190213143855

昇進を辞退差し上げようと上司にはなしに上司の部屋を

訪れたら、「いま探していたところ」といわれ、トップにまで

私の昇進人事について了承を得てしまっていた。

2日間で全て根回しする早技だった。「電光石火」というのは

世界大戦ときドイツ軍言葉だったよな、「Blitzfeuer」

だっけ。

呆然としている。

2019-02-09

anond:20190209115738

わずに逃げるのは卑怯だと戦った

ドイツ軍が北から授業を終わりますと逃げた先生と違う

2018-12-18

anond:20181218170107

うーむ、ワイも軍史に詳しい訳じゃないので歴史上一番被害デカかった行軍はなんだったかについては知らんのじゃ。

フロスト将軍にやられたフランス軍ドイツ軍大分被害デカかったくらいは知ってるんじゃが。

2018-08-06

架空恋人を作れ

大戦中にドイツ軍捕虜収容所に居たフランス兵たちのあるグループが、

長引く捕虜生活の苛立ちから来る仲間内喧嘩や悲嘆を紛らわすために、皆で脳内共同ガールフレンド(?)を作った話を思い出した。

そのグループ収容されてた雑居房バラック、その隅に置かれた一つの席は、

13歳の可愛らしい少女がいつも座っている指定席だった。(という、皆のイメージ

彼らグループの中で、喧嘩口論など紳士しからぬ振る舞いに及んだ者は誰であろうと、

その席にいる少女に頭を下げ、皆に聞こえる声で非礼を詫びなければならない。

着替えの時は、見苦しい姿を彼女に見せぬように、その席の前に目隠しの布を吊り、

食事の時は、皆の分を分け合って彼女の為に一膳をこしらえ、

予め決められた彼女の「誕生日」やクリスマスには、各自ささやか手作りプレゼントを用意し、歌でお祝いをする。

・・・最初は慰みのゲームのようなものだったのが、皆があまり熱心になると、

監視ドイツ軍までもが、彼らが本当に少女を一人かくまっているもの勘違いして、

彼らの雑居房天井裏まで家捜しするという珍事まで起こった。

だが、厳しい捕虜生活の中で、他の捕虜たちが衰弱して病死したり発狂自殺したりする中、

そのグループは全員が正気を保って生き延び、戦後に揃って故国の土を踏んだという。

本当なんだろうか?

2018-08-04

第一次世界大戦におけるドイツ軍の残虐性についての報告。

「数日前のことであるが、慈善家の貴婦人パリのある施設訪問した。そこには、数ヶ月前から多数のベルギー難民暮らしていた。

彼女は、そのなかにいる十歳ぐらいの少女に気がついた。この少女は、部屋が相当暑いのに、両手をみすぼらしい、ぼろぼろのマフに突っ込んでいた。

突然、その子母親に向かって言った。

『お母さん、鼻をかんで』

『まあ!あなたのような大きな子自分で鼻もかめないなんて』

慈善家の貴婦人は、笑いながらも、きびしく言った。その子は何も言わなかった。

すると母親は沈んだ、感情を殺した語調で言う。

マダム、この子は両手をなくしたのでございます

貴婦人は目を見張り、震えあがり、了解した。

『ええっ、なぜですの?もしや、あの、ドイツ兵が?』

母親はどっと泣き伏せた。答えは、それだけで十分だった」



プロ嘘松レベルが違う。

2018-05-23

anond:20180522123522

少し迂遠な話をすんだが

現実戦車てのは正面装甲だけが極端に厚くて

背面とか天井とかすごく弱い

全部均一な厚みにすると、とてもじゃないが重量が増しすぎて走れなくなる

からしぶしぶ弱点になる場所を作って、そこを攻撃されないように運用してる

ガンダムの盾がいかに強かろうが、多分全身を被いきるには重すぎか高価すぎんだろ

ボール1万機でシャアタコなぐりとか現実アメリカ陸軍vsドイツ陸軍戦闘を考えたら充分あり得る。画面に映ってないだけで、シャア以外のエースパイロットは何人かそれでやられてるのかも知れん

画面に出なかっただけでシャアも1度か2度それで死にそうになったけどギリギリ生きのびた経験があるのかも知れない

そんで

遠距離からビーム撃ってれば問題最初戦車の装甲の話と深い部分では共通する

なんでドイツ軍は戦車を全部、大口径の砲を積んだティーガーだけにしなかったのかって? そんな資金ねえからだよ!

陸軍がなんで戦車だけにならず、歩兵科という科がなくならないのかって、実戦では遠距離砲撃して敵を倒せば終わりじゃなくて、「面」として地域占領しながら前進しないといけないの。そのため数百台の戦車だけじゃなく、数万単位歩兵必要

歩兵同士の戦いは大砲大砲積んだ車両と違って、接近戦になる

ガンダム世界じゃ宇宙空間の岩っころとか占領しながら前進するのにモビルスーツ同士の白兵戦が発生してるんだろ、多分

あと、ガンダムじゃビーム兵器エネルギーを大きく消耗した筈、初代ガンダムビームライフルは確か15発しか撃てない

接近戦でビームサーベルとかの方が戦闘コストが安いんだろう

2018-05-08

艦これ同人誌即売会に現れる勘違いナチスオタク

「テートク」コスも大概にしてほしいのにナチスドイツ軍恰好してコスプレスペースに現れる奴は一体何を考えているのだろう?

当人は「そこらへんのニワカとは違って通なんだぜ」って言いたいのかもしれないけどハッキリ言って

「私はナチスホロコースト肯定しています」と公言している痛々しさしかないよ。

一万歩譲って「ドイツ海軍艦娘が居るから」だとか「当時ドイツという国が公式に使っていた記章だから」とかいドイツ海軍テートクさんの言い分を認めるにしても

ナチス親衛隊という「ヒトラー私兵」のホロコースト服を着てデカ鉄砲持ち込んで練り歩いている輩には心底落胆した。

ここは「艦これファンのためのイベントなんだぞ。

頼むからサバゲー行ってくれ!

2018-04-21

https://anond.hatelabo.jp/20180421104558

なんのこっちゃ。

世界大戦歴史上2回しか起きていない。どちらも発生経緯は局外中立云々と関係ない。

直接のきっかけはセルビア民族主義過激派によるオーストリア=ハンガリー帝国皇太子夫妻暗殺事件局外中立関係ない。

第三次バルカン戦争でなく第一次世界大戦になった最大の原因は、セルビアの後援者であるロシアオーストリアの後援者であるドイツ対立に発展したこと局外中立関係ない。

イギリス参戦の直接の原因となったのはシュリーフェンプランに基づくドイツ軍のベルギー侵攻で、これのみ局外中立関係あるが、じゃあ本当にこれがなかったら世界大戦にならなかったかと言えば、それは寝言は寝て言えだ。

もともとナチス軍拡自転車操業でメフォ手形の隠れ借金外国から収奪で回収するのがアンシュルス以降の開戦までの基本構図。局外中立関係ない。

WWI後のオーストリアは色々あるがドイツとの合併は強力な政治潮流としてもともと存在しており、それを諸外国ジュネーブ議定書の4カ国が主)が邪魔して独立させ続けようとしていた。むしろ局外中立の逆を指向していた。

チェコ独立直後からスロヴァキアを従えたり、ハンガリーから領土分捕ったりと拡大志向だったし、一方で小協商とかを組織して対独軍同盟の一環を担っていた。局外中立真逆

ポーランド独立直後は戦乱に乗じて領土拡大しているし、ピウスツキは初期からヒトラー危険性を見抜いて武力対決待ったなしと行動していた。局外中立真逆

それ以前の大戦争、普仏戦争普墺戦争ナポレオン戦争七年戦争オーストリア継承戦争スペイン継承戦争局外中立関係あるのか? あったら教えてくれ。

2017-10-17

anond:20171017102412

アズールレーンは日本艦を味方にできるというだけで、ストーリーとしては"人類の敵"と明言されている物に味方するドイツ軍日本軍モチーフ組織を倒すシナリオからなあ

そのうちドイツ軍日本軍理由があってやってるんだみたいな話になるとしても、今のところは反日と言われても仕方ないと思う

日本配信版には削除されているみたいだけど、日本に投下された原爆モチーフ家具配慮に欠けていると思う

反日ゲーム

Hearts of Ironパラドックスインタラクティブ

パンツァージェネラル(en:Strategic Simulations)

カンパニー・オブ・ヒーローズ(en:Relic Entertainment

サドンストライク(en:Cdv Software Entertainment

ブリッツリーグ(en:Cdv Software Entertainment

・Men of War

・R.U.S.E.

Call of Dutyアクティビジョン

バトルフィールド1942エレクトロニック・アーツ

バトルフィールド1943エレクトロニック・アーツ))

・Wolfensteinシリーズid Software

パンツァーフロントエンターブレイン

をやったこと無いものけがアズールレーンに石を投げなさい。

(追記)

海外産で日本軍(または枢軸国)が敵として設定可能ものwikipediaからパパッと持ってきただけだ。ってよくみたらパンツァーフロントは違うな。許して。

だってアズールレーンは日本の艦操作できるし…

(追記2)

アズールレーンは日本艦を味方にできるというだけで、ストーリーとしては"人類の敵"と明言されている物に味方するドイツ軍日本軍モチーフ組織を倒すシナリオからなあ

うん?俺がしってるストーリーと違うな。

アズールレーン(モデル英、米):人類の力だけでセイレーンを倒してこその勝利

レッドアクシズモデル独、日):セイレーンの力を使ってでもセイレーンに勝つ

という信念でセイレーンそっちのけでいがみ合ってるだけって認識だけど、セイレーン側の味方をしているなんて描写あったっけ?(セイレーンがバックについているような描写はあるけど)

参考:http://dic.nicovideo.jp/a/%E3%82%A2%E3%82%BA%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%B3 の勢力

2017-09-15

anond:20170915153747

この種の気遣いがあるのはもちろん良いことなのだが、それが気遣いの要素を超えていない、多様性テーマに対して踏み込んでないという部分があったせいで、浮いて見えてしまっている。またそれに対応するドイツ軍が通り一辺倒な描写で(つまり白人集団なので)片手落ちに見えてしまう(ドイツ下げをしたかったわけじゃないだろうに)のも気にかかる点だった。

いやあ、でもネイティブアメリカンが「俺の土地を奪ったのはこいつらだよ」とさらっと言うのとか、ドイツ側もドクターポイズンいかにも女を捨ててきましたみたいな感じなの良かったじゃん。

古典まで学んだダイアナが、人間の持つ二面性や、善悪といった内面を「全く理解してない」なんてのはありうるんだろうか?

そこで「第一次世界大戦」なんじゃないのかな。人間だって戦争はする。でもいま起きているのは史上空前の「すべての戦争を終わらせる戦争」なんだぜ。っていう。

スティーブ

「僕は今日を救う、君は世界を救え」良いよねー。

スパイダーマン:ホームカミング

良いよねー。

[]ワンダーウーマンを見た

ワンダーウーマン」を見たので感想。と言うか考えたこととかのメモネタバレ気にしてないのでそういうの嫌な人は回避推奨。あらすじ解説とかもやる気ないので、見た人向けだと思いますフェミの話とかも出てくるんでそういうの苦手な人も回避よろしくっす。

総評

まず最初に、「ワンダーウーマン」、個人的にはそんなに評価高くない。少なくとも世間で(特に欧米で)いうほど大絶賛、大感動をすることはできなかった。これは映画を見終わったあとのファーストインプレッション

しかしじゃあ評価低いのかというとそんなこともない。

「1800円という価格&2時間という投資に見合った体験できるのか?」という視点で自問したところ、その答えは「100点」なのだ。十分高評価だろう。いい加減な脳みそだなあ、オレ。とも思った。

なんでこんな評価のすれ違いが発生してしまたかというと、今年見たアメコミ映画の先行2本、すなわち「レゴバットマン ザ・ムービー」と「スパイダーマン:ホームカミング」の評価が高すぎた、というのが原因であるらしい。前出の基準で言うと、「レゴバットマン」も「スパイダーマン ホームカミング」も200点くらいの評価なので、「ワンダーウーマン」はタイミング的に損をしてしまったのかもしれない。これが「ドクター・ストレンジ」のあとだったら感激できてたのに。

無垢子供ダイアナ

PC的なディレクション――批判に対して自覚的で先手を打って内容を適正に作っていこう――は最近ハリウッド映画では多かれ少なかれあるのだと思うけれど、そういう制約(どういってもある種の制約ではあるだろう)を逆手に取って笑いやネタにしたり(デッドプールにおける「女性も男同様にブン殴ったほうが公平じゃない?」)、むしろそこに正面から踏み込んでえぐり出す(スパーダーマン:ホームカミングの敵役ヴァルチャーはいま注目されている「見捨てられた白人労働者」)のにくらべ、ワンダーウーマンのそれは踏み込みが浅くどうしても「そういうルールなので設置しました」感が出てしまっている。

おそらく「ワンダーウーマン」という作品――つまり女性戦場に出て戦うという作品を作るにあたって、制作側は、(フェミニズムを中心に)炎上可能性を覚悟して作ったのだと思う。だから、予め潰せる問題点は潰しておいた。

それは主人公ダイアナ人物設定にも反映されていて、彼女美女で、アマゾン族の王女で、めっちゃ強い。すごい跳躍力や筋力を持ってるし、噛み殺しの特殊能力を持つスーパーゴリラだ。だが多分そのままだと脳筋批判も巻き起こすだろうから、島で英才教育を受けてた設定になっている。作中でも数百の言語を操り、古典に詳しく、第一次世界大戦当時の最先端化学式を読み取るなど知能面でも卓越している。(第一次世界大戦当時の)女性からといって馬鹿ではないのだ!

しかし、だからこそというか、逆説的にというか、なんだかすごく残念な人物描写になってしまっている。

彼女世間から隔絶された島で育ったので無垢だ……という設定なので、物語終盤になるまで「人間は悪神アレス洗脳されているせいで地獄のような戦争をしているのだ。悪神アレスさえ倒せば人間正義と慈悲に立ち返り戦争は即座に終わる」と信じ込んでいる。ここは物語テーマなので、外せない重要な要素だ。

それはそうで、重要に間違いはないのだが、それってどうなのだろう。

言語というのは必ずその文化を含んでいる。外語を学んだことがある人ならわかると思うけれど、外語を学ぶというのはその言語を操る民族地域文化を学ぶということをニアリーイコールだ。文化歴史言語には含まれいるからで、そこに理解無くしては言語意味理解するなんてできない。ましてや古典まで学んだダイアナが、人間の持つ二面性や、善悪といった内面を「全く理解してない」なんてのはありうるんだろうか? いやまあそこが物語キーなわけだから理解していないということにしないといけないのはわかるのだが、そういう描写にしてしまったせいで作品は別のメッセージを持ってしまった。

すなわち「知識教育倫理人間についての理解の助けには全くならない。世界を良くするという意味では、教育は全く無意味である」というメッセージだ。多分これは随分うがった見方だろうし、制作側はそんなメッセージを発信するつもりはないだろう。けれど、物語上ここでねじれが生じているために、そう取られかねない「隙き」が生じてしまっている。批判される要素をなくそうと頑張っていた制作陣が、塞げなかった穴に見えてしまうのだ。こういうねじれが、どうも彼女をそこの浅い子供に見せてしまっている。

ワンダーウーマン」は「(邦画では珍しくもないが)戦う女性主人公」「女性監督した初めての大手スタジオによるスーパーヒーロー映画」という点で、フェミニズム界隈から賞賛を受けた。

けれど、個人的にはダイアナ女性ではないのだと思う。すくなくとも、フェミニズムが想定するような「解放されるべき女性」ではまだなくて、子供なのだ。まだ思春期すら迎えていないような子供で、世界に対して良く言えば無垢だし、シニカルに言えば無知無責任だ。

ダイアナに強い好感を覚えられなかったのがこの映画評価に加点が少ない理由だと、整理した今なら自覚できる。

善き大人スティーブ

多分、自分にとって不幸だったのはこの部分で、それは「ワンダーウーマン」を観るまえに「ウーマンリブ的な文脈フェミニスト絶賛」みたいな評価を知ってしまった点だ。「そういうつもり」で見てしまったせいで捻じれが目についてしまった。

しかし、見終わったあとに思い返してみると、魅力的な部分がいくつもある映画だ。その最大のものアメリカ外征軍大尉スティーブトレバである

彼はドイツ軍スパイした結果恐るべき毒ガス計画を知り、逃亡の最中に絶海の孤島アマゾン島に漂着し、主人公ダイアナを「外の世界」に連れ出す役目をする。無垢美女ダイアナエスコート役であり物語最終局面まで彼女を支えて導き続ける。

ぶっちゃけ、序盤はただのイケメン俳優だと思っていた。

いやイケメンなのは最終盤まで変わらないけど。

ヌードシーンがあったりもするので、女性向けの眼福要素も担当させられたイケメン俳優だと思っていたのだ。二回もイケメンって言ってしまったよ。

彼は優秀な軍人でありパイロットなのだが当然人間なので、スーパーヒーローで神の子であるダイアナに比べたら喧嘩においてはまったく弱い(軍人として適正に強くはあると思う)。おまけに非文明圏であるアマゾン島では虜囚に近い扱いも受けていたし、さらにいえば彼はアメリカ大尉であり、物語中盤の舞台イギリス(&イギリス議会イギリス軍)では大きな権力を持っているわけでもない。上司に対しては愛想笑いを浮かべたり、自分意見をひっこめたりもする。

物語中盤、未知の世界である外界に出たダイアナは完全にお上りさん状態であり、大都会ロンドンにおいて常識を知らないことから、スティーヴに迷惑をかける。それにたいしてスティーブはなだめたり、すかしたりしてダイアナに行動を抑制しようとする(そして失敗する)。スティーブダイアナに「外の世界常識や考え」を事細かに説明して理解を得ようとはせず、断念する。命の恩人ではあるし天下無双戦闘能力を持ってはいるけれど、「面倒くさい子供」でしかないダイアナに呆れているように見えることもある。

こうやって説明すると際立つけれど、スティーブイケメンが売りなだけのダイアナの介添に見えていた。

しかし、上映後に振り返ってみるとこの映画の中心はスティーブだと思う。

ド派手なCGバトルアクションとか、世間フェミ的な評価を全部取っ払って、個人的に「ワンダーウーマン」の感想を述べるならば、「ワンダーウーマンスティーブ映画なのだ

全般的人物内面描写が浅いきらいのあるこの映画だが、スティーブに関しては脚本俳優も素晴らしい仕事をしている。

彼は心の中にロールを持っている男だ。それは「善き男」であり「善き大人」であり、おそらくだけど「善きアメリカ人」であり「善き隣人」だ。彼はそういうふうに生きたいのだ。正しさや信念というよりも、自分の中に理想像ロールモデルがあると表現したほうがしっくりくるのがスティーブである

彼が軍に身を投じたのは、混迷続く世界情勢の中で、善きアメリカ人として社会奉仕しようとした時、そのモデル軍人だったかである。今の価値観で言えばもちろん異論はたくさんあるだろうけれど、その当時の常識で言えばそれは愛国心であったし、善き市民の善き行動だった。

ドイツ軍密偵した結果、彼は恐るべきマスタードガスの開発と、それが講和間近のイギリス軍へ向けられていることを知ってしまう。彼はこの情報を持ち帰るために命を捨てるような危険を犯す。それもまた、彼の中にある「それが善き男の行動」だからだ。

その過程ダイアナに命を救われ、彼女の「外の世界戦争を止めたい」という希望を叶えるためにも、一緒にイギリスまで情報を持ち帰ることにする。

しかし、イギリスにそれを報告したが、結果ははかばかしくない。講和が間近に迫ったイギリス軍は、ドイツ軍(の一部)に災厄的な行動があったとしても全面攻勢には移りたくない。スティーブ情報事実上握りつぶされる。

彼はここで彼自身の行動規範である「善き人」を曲げられる。軍の階級差という世俗権力構造のせいで、彼がすべきだと信じる行為を行うことができない。

講和のためとは言え、前線舞台マスタードガスの脅威の前に放り出してよいのか? 良いはずはないが、議会政府の決定に従うのも「善き国民」の義務ではあるのだ。

でも隣には精神的に子供ダイアナがいて「ねえなんでなんで? なんで正義しないの? まさかここでやめるわけ? 処す? 処そうか?」という視線で見てくる。彼は、その結果、軍の命令無視して、私費で(というかボランティアのつもりだった?)傭兵を雇い前線に向かう決意をする。彼は心の中にある「善き人」の指し示すところに従ったのだ。ダイアナあんまりにも無垢なので引っ込みがつかなくなったという側面があったにせよ。

前線に向かい、血みどろの後背地を抜けて塹壕にたどり着き、取り残された村をダイアナ神話的な能力にも助けられて開放して、ダイアナスティーブ関係は接近する。男女間の性愛的な意味での愛情もあったような描写だったけれど、個人的にはスティーブ父性も強く感じた。その父性というのは、子供しかないダイアナに「善き大人」を見せるというものだ。戦争なんて醜悪ものなのだけれど、それだけではないということ、世界には「善き隣人」の「善き努力」もあるということを示したかったように見えた。孤島から世界に連れ出した人間として、世界失望してほしくなかったのかもしれない。

終盤。マスタードガスの大量生産はすでに完了しており、その暴挙を止めるために一行は秘密基地に忍び込む。ダイアナはその中で、アレス化身だと思われるドイツ軍ルーデンドルフ総監を倒すことに成功する。ダイアナは「これで悪神アレス洗脳は溶けて戦争は終了する!」と歓喜するが、兵士たちは戦闘をやめない。殺戮の準備を辞めない兵士ダイアナパニック状態になる。ダイアナにとっては今まで信じてきた世界観が崩れ去った瞬間なのだ

そのダイアナに向かって、スティーブは今まで何度も説明しようとしてしきれなかったことを告げることになる。

それは「この戦争人間が開始して人間が拡大させたものなんだ。神はいない。僕たちの責任だ」ということだ。その告白はとても辛い。「善き男」として生きたかったスティーブは、まったく「善き男」ではなかった。戦争をしちゃってるのだから極悪人なのだしかし、スティーブは「この戦争は僕達の罪なのだ」ということを認める。なぜなら、戦争責任を誰かに転嫁するのは、戦争を始めるよりも更に恥ずべきことだからだ。「善き男」として彼は、世界の醜さの責任を取らなければいけないと決意する。

スティーブダイアナの間にあったものは多分とても複雑で、男女でもあったし、父と娘でもあったと思う。でもその一部には神と人間というものもあった。

彼女戦闘能力があまりにも隔絶してたかスティーブもその視点を持たざるを得なかったのだろう。

ダイアナの考えは「神が神の邪悪を振りまいたせいで人間迷惑をしている」から「神の使命を持つ私が人間を救う」というものなわけだけれど、スティーブはこれに「善き人間」としてノーを叩きつける。ダイアナの考えはある種のパターナリズムだが、スティーブの答えはそこからの脱却だった。

神々の戦いは神々であるアレスゼウスの娘ダイアナが決着をつけるだろうし、人間であるスティーブはそこには関与することができない。

しか人間の始めた戦争であり、人間の悪意であるマスタードガスは人間であるスティーブが止めなければならない。筋としてそれが正しい。

ダイアナ戦闘能力スティーブたちの状況を考え合わせると、彼らはここで戦闘放棄すれば逃げて安全に暮らすことは十分に可能だったように見える。その場合はもちろんマスタードガスで前線部隊凄惨なことになるのだけれど、倫理的に考えてスティーブが彼らを救う(その結果命を落とす)絶対的義務があったわけではない。戦争悲惨すべてを、個人であるスティーブが背負う必要はないからだ。

スティーブが命をかけた動機として、父(先行者)として娘(後続)に「この醜悪な外の世界にも善はあるのだ」という事を示したかったのか、人間として神に「あなただけにすべてを背負わせない。人間は弱いけれどそれでも自分たちのしでかした行為責任は取る」ということを示したかったのか、それとも男として女に「俺も戦う」といいたかったのか、それはわからない(そこが返ってスティーブという男のテーマとしてよかったと思う。彼の愛情には名前がつけられない)。

けれど、スティーブは「自分の戦い」として今まさに離陸していこうとする毒ガス満載の爆撃機を止めるために飛び出す。そして乗り込み、爆弾を抱えて、前線を救って、結果としてダイアナを残して死ぬ

こうやって思い直してみると、中盤、ロンドンの街で常識知らずにうろつくダイアナに手を焼いていたのも、「善き大人」として子育てに苦労してたんだなあ、と思える。

スティーブ大尉からおそらくエリートなんだろうけれど、まだ若いし、それ以前にすべての人間がそうであるように、不完全で未熟だ。しかしそうであるからこそ、彼には「こんな存在でありたい」という理想像があった。そして常にそうであろうと、努力していた。都会ではトラブルメーカーダイアナを「善き保護者」として(オロオロしつつも新米父親のように)導こうと思ってたし、最前線では「善き戦友」として肩を並べて戦った。戦火から救い出した村でチャーリーが歌ったときは「善き男」としてダイアナを熱っぽく見つめた。彼は最終的に、「惚れた美人との安全生活」よりも自らの役割を優先した。自分自身の信じる正しさに殉じた。それは「善き人間」として神の前に立った時、他の誰でもなく自分が、人間すべての代表として神に「人間の誠実」を見せるべきだと思ったからだ。

それは上野千鶴子あたりの言葉を借りると「男性の安っぽいヒロイズム」であり「戦争に興ずる幼児性」なのかもしれないけれど、物語としてみるとスティーブ人物描写はこの映画の中で一番複雑で深みがあった。魅力的だった。

そんなことを考えると、「ワンダーウーマン」はウーマンリブ的な価値観映画というよりも、男性的な価値観の、そして「神(あるいは超越的な力を持つスーパーヒーロー)の前に立った『善き人間』の覚悟と誠意」の映画だと思う。そして、そこがこの映画の美点だと思える。

2017-03-08

↑↑滅びるべくして滅びたという理由にあたるまではダメだし・・・そっからさきもダメだし・・・敷島製パン第一次世界大戦ドイツ軍捕虜からパン作りを教わったことからスタートしたらしいですが戦争以外に旅団的なあり方はあるのでは・・・

この世界が巨大な呪術形式・・・アルトーはすごいですけど・・・

2017-02-21

http://anond.hatelabo.jp/20170221112040

横だけど、俺はアニメキャラ癒してもらう路線で良いと思うぞ。

捕虜勇気付けた架空少女の話もあるし、等身大抱き枕は最強の癒しとだけ…



捕虜勇気付けた架空少女

359: 03/31 17:52

大戦中にドイツ軍捕虜収容所に居たフランス兵たちのあるグループが、長引く捕虜生活の苛立ちから来る仲間内喧嘩や悲嘆を紛らわすために、皆で脳内共同ガールフレンド(?)を作った話を思い出した。

・・・そのグループ収容されてた雑居房バラック、その隅に置かれた一つの席は、13歳の可愛らしい少女がいつも座っている指定席だった。(という、皆のイメージ

彼らグループの中で、喧嘩口論など紳士しからぬ振る舞いに及んだ者は誰であろうと、その席にいる少女に頭を下げ、皆に聞こえる声で非礼を詫びなければならない。

着替えの時は、見苦しい姿を彼女に見せぬように、その席の前に目隠しの布を吊り、食事の時は、皆の分を分け合って彼女の為に一膳をこしらえ、予め決められた彼女の「誕生日」やクリスマスには、各自ささやか手作りプレゼントを用意し、歌でお祝いをする。

・・・最初は慰みのゲームのようなものだったのが、皆があまり熱心になると、監視ドイツ軍までもが、彼らが本当に少女を一人かくまっているもの勘違いして、彼らの雑居房天井裏まで家捜しするという珍事まで起こった。

だが、厳しい捕虜生活の中で、他の捕虜たちが衰弱して病死したり発狂自殺したりする中、そのグループは全員が正気を保って生き延び、戦後に揃って故国の土を踏んだという。

2016-12-04

死の収容所へ 1

ヨーロッパユダヤ人絶滅の準備

 ドイツ軍ソ連侵攻は「特別行動隊」(Einsatzgruppen :アインザッツ・グルッペン)によるすさまじい組的殺作戦をともなっていた。侵攻から数週間を経ずしてナチスは他のヨーロッパ地域に住むユダヤ人絶滅作戦の準備に着手した。1941年7月31日、ゲーリング( Herman Göhring 空軍相、元帥)はラインハルトハイドリヒ(Reinhard Heydrich SS上級部隊隊長、SS大佐)に次のような命令を伝えている。

「次を命ずる‐貴官は、ヨーロッパドイツ支配圏におけるユダヤ人問題の『最終的解決』に関する組織、実務、そして財務上の必要なあらゆる準備にかかり、… さらに、ユダヤ人問題の『最終的解決遂行にかかわる準備組織、実務、そして財務上執るべき手段計画の全容を、本官に対し速やかに提出せよ」

 この任務遂行の準備を調整するためハイドリヒは1942年1月20日、ヴァンゼー(ベルリン郊外)に会議召集した。会議にはドイツ帝国閣僚の面々、ヨーロッパ占領地域各国のドイツ総督、そして、ゲシュタポ本部ドイツ移民ユダヤ人局長・アドルフ・アイヒマンを含むSSの上級将校たちが出席した。

ヴァンゼー会議」の決定はやがて、政治および軍事面において、全世界に重大な展開を引き起こすことになる。

 1941年12月11日日本軍による真珠湾攻撃を受けてドイツアメリカ合衆国に対し宣戦を布告した。戦争はすでに人類を連合国側と枢軸国側に隔て、全世界を巻き込む総力戦様相を帯び始めていた。この新しい局面は、ドイツ戦争遂行上の衝害から解き放った。ドイツにはもはや政治的配慮や「ユダヤ人の大量殺戮がもう始まっているのではないか」という世界世論に気がねをする必要が全くなくなったのだ。

 ヴァンゼー会議の進行は詳細にわたって記録され、議事録ニュルンベルク国際軍事法廷証拠として提出されている。それによれば、ハイドリヒはまずヨーロッパにおけるユダヤ人問題の最終的解決について自分ゲーリングから全権を委譲されていることを告げて会議を始めた。会議の中でハイドリヒは次のように述べている。

総統意向により、ドイツ移民は目下ユダヤ人をことごとく東方追放し、その跡地に対して行われることになった…

ヨーロッパにおけるユダヤ人問題の最終的解決の中では、各国に散在する約1100万人のユダヤ人が考慮されなければならない。次のとおり…」

 ここでハイドリヒはヨーロッパ33の国と地域ユダヤ人口をリストに揚げている。リストにはドイツ占領国や同盟国とは別にイギリスソ連ヨーロッパ地域、また中立国ポルトガルスペインスウェーデンスイスアイルランドトルコといった、ドイツ占領する予定だった国も含まれていた。

 ユダヤ人大量虐殺の実際の準備はハイドリヒによる組織の準備と同時に進められた。1941年夏、ハインリヒ・ヒムラーアウシュヴィッツ強制収容所所長ルドルフ・ヘスを呼んだ。ヘスは戦後証言で「ヒトラーユダヤ人問題の最終的解決の実行を決断したことを、このときヒムラーから知らされた」と明らかにし、さらに次のように述べている−「事実東部で行われているようなやり方(ソ連地域でのユダヤ人殺害特別行動隊による狩り込みと射殺)では与えられた任務対応できなかった。絶滅という任務のためには、特にアウシュヴィッツ収容所対応させる必要があった」。

 この会談の直後、アイヒマンアウシュヴィッツを視察している。二人は、ソ連で行われている射殺は大量の人間を短時間のうちに皆殺しにするには不向きであり、大量殺戮はガスを使う他はないとの結論に達した。

 ガスを使った殺害ナチドイツにとって初めての経験ではなかった。すでに「安楽死計画」において、ガスが使用されている。この計画1939年9月から1941年8月末まで実施され、7万から9万人にのぼる精神病者と重度の障害者がガス殺された。わずかにユダヤ人も含まれていたが、このとき犠牲になったのはほとんどがドイツ人だった。ナチスはこの「安楽死計画」を、「役立たずの穀つぶし」—ナチは彼らをそう決めつけた—を国家から駆逐し、アーリア人種の優性を高めるための手段だと考えていた。ヒトラーはこの計画にあたり「T-4」という秘密組織を発足させている。「T-4」は総統直属の正式組織として医師を擁する医療関係の諸機関大学研究所病院等)を支配した。不治の病に苦しみ死を待つばかりとなった病人たちの命運が、かれら医師たちの手に委ねられた。

 かくして犠牲者たちはそれぞれの医療機関に用意された気密構造の部屋へ案内され、ガスによって窒息したのだ。死体特殊な焼却炉で燃やされた。このガスを使った安楽死はすぐに外部に露見し、ただちにこの殺害行為をやめさせるための抗議行動が‐特に犠牲者の遺族と教会から‐起こった。ヒトラーは譲歩し、1941年8月末、これら医療をかたる殺人を当面中止するよう命じた。

 しかしこの安楽死計画の中で蓄えられた経験は、「最終的解決」の準備をしていたSS当局に役立つことになったのである

絶滅作戦

 絶滅作戦としての最初のガス実験は1941年9月アウシュヴィッツで行われた。ソ連軍戦争捕虜たちが実験台に選ばれた。彼らは密封された地下室に閉じ込められ、チクロンBによってガス殺された。非常な短時間捕虜たちは窒息死した。以後続けられた一連の実験で、ナチスはガスという新しい殺害方法を開発するめどを立てるに至った。同じ頃「特別行動隊」も、ハイドリヒ指揮下のSS技術局の援助を受けて同様の方法を開発している。ここでは「ガス室」の代わりに「ガス・トラック」が用いられた。この車の外見は救急車冷蔵車に偽せてあったが貨物室は気密構造となっており、マフラーから貨物室まで 延ばされた特殊パイプ排気ガス中の一酸化炭素を密閉された貨物室に直接流し込むようになっていた。犠牲者たちが貨物室に入れられるとドアが閉まり、鍵が下ろされ、そしてエンジンがかけられた。

 「ドライブ」は、全員が死亡するまでに30分も要しなかった。所定の場所に着くとドアが開けられ、死体は運び出されて埋められた。この「ガス・トラック」は、大型のものでは150人を、小型のものはその半数を収容した。ソ連ドイツ占領地域では1941年12月だけで、数千にのぼるユダヤ人が「ガス・トラック」で絶滅させられている。

 1941年12月8日。占領ポーランドのロッヅ管区ヘルムノ村(ポーランド名ウッヂ市ヘウムノ)近郊で最初絶滅収容所が稼働を始めた。殺害には「ガス・トラック」が用いられた。犠牲者たちは主に列車で運ばれ、収容所の近くで降ろされた。そこは一部を公園に囲まれ崩れかかった古い宮殿の中央広場で、人びとは垣根に囲まれ区域に通されると「労働に就く前にこれから車に乗ってシャワーを浴びに行く」と告げられ、次のように言い渡された。「衣服を脱いてこの車に乗るように」

 「ドライブ」が始まった。車が4キロメートルほど走ったころには、排気ガスによって全員が毒殺されていた。「終点」は森の中の柵で囲まれ場所で、そこにはこの仕事のために特別に殺されずにいるユダヤ囚人の一団が待機していた。彼らが死体を車から降ろし、そして埋めた(後には死体は焼却処理されるようになっている)。ヘウムノではこうした「ガス・トラック」が3台稼働し、当局員として150人ほどの警察官とSS隊員を擁して1943年4月に一旦閉鎖されるまで稼働し続けた(その後1944年から3ヵ月あまり再稼働)。ここではロッヅ管区他から連行されたユダヤ人と少数のロマ・シンティヨーロッパ語名ジプシー)の集団、合わせて30万人近くが殺害されている。

 1941年11月ポーランド総督管区内でユダヤ人絶滅作戦の準備が始動した。ヴァンゼー会議ハイドリヒの挙げたポーランド在住ユダヤ人口は228万4千人であるハイドリヒは1942年5月にチェコレジスタンス暗殺されたがそれ以後この暴挙は彼のファーストネームに因み、ドイツ政府より「ラインハルト作戦」のコードネームを与えられた。作戦指揮官には後のルブリン管区SS司令官警察長官、オディロ・グロボチュニクが任命された。グロボチュニクは3つの絶滅収容所計画を実行に移した。1942年3月中旬、まずベルゼック(ポーランド名ベウゼッツ)収容所、次いで同年5月ソビボル(同ソビブル)収容所が、そして7月末には第3の収容所、トレブリンカが大量虐殺を開始した。ドイツ東方植民地に設置されたこれら3つの収容所はいずれもガス室を備えていた。ここでは一酸化炭素ガスが使用され、ガスは屋外に設置されたガソリンまたはディーゼルエンジンからパイプで引き込まれた。それぞれの収容所には2、30名のSS隊員と、90から120名のウクライナ人(もとソ連軍捕虜で、ナチス・ドイツに協力を申し出た者)が 当局員として駐在した。SS隊員のほとんどは「安楽死計画」の要員から抜擢された者たちで占められ、後者ウクライナ部隊はルブリン近郊のトラヴニキにあったSS錬兵場で編成・訓練を受けたので、付近住民からは「トラヴニキ・マン」と呼ばれていた。

 ヘウムノ、ベウゼッツ、ソビボルそしてトレブリンカの各絶滅収容所は、文字に違わぬ殺人工場だった。連行された人々は、そのままガス室直行させられたのだ。何百人かのユダヤ囚人処刑を免れていたが、これは当局員と囚人たちの身の回りの世話のためであり、こういったグループはすべて数週間あるいは数ヵ月ほどで殺され、随時交代させられていた。

 ルブリン近郊のマイダネク収容所ユダヤ人、非ユダヤ人双方を収監する完全な構造を備えた強制収容所で、この地区にある他の収容所は全てマイダネクの補助収容所として機能していた。おびただしい数のユダヤ人がここで殺され、あるいは移送中に通過し、あるいは囚人として収監された。この中にはポーランド軍属のユダヤ人戦争捕虜も含まれている。マイダネクを生き残った者は数えるほどしかいい。

 強制収容所および絶滅収容所のうち最大の規模を持つアウシュヴィッツ収容所は、第三帝国ポーランド南部シレジア地方建設された。1940年、早くもアウシュヴィッツ村(ポーランドオシフィエンチム町)に近い旧ポーランド陸軍兵舎敷地強制収容所が設置されている。これは元々ポーランド軍将校政治犯収容するためのものだったが、I.G.ファルベン社などドイツ軍工業囚人労働力を提供するため、収容所近辺に多数の労働収容所が補助収容所として置かれるようになった。1941年にはビルケナウ村(ポーランド名ブジェジンカ)に最大の規模を持つ絶滅収容所アウシュヴィッツⅡ(ビルケナウ)収容所建設が開始された。ビルケナウはアウシュヴィッツ基幹収容所アウシュヴィッツⅠ)から西へ約3キロメートルの地点にあり、1942年5月に稼働を始めている。チクロンBを使用するビルケナウの4つのガス室は一度に1万2千人を殺害する能力を備えており、死体ガス室に隣接し連動する焼却炉(ナチはクレマトリウム火葬場と呼んだ)で 焼却された。焼却炉は24時間あたり8000人分の死体処理が可能だったが、1日で殺害される人数はこれを上回っており、残りの死体ガス室近くの森の中で野積みで焼かれた。アウシュヴィッツでのガス殺は1944年末まで続けられた。2つの収容所は約2500名のSS隊員を擁して1945年1月まで稼働し、その間に130万から150万のユダヤ人を含む、180万から200万人が殺害された。

 アウシュヴィッツビルケナウ収容所絶滅収容所と同時に強制収容所としても機能していた。殺されるために収容所に到着した人々は「選別」を受けるよう命じられることがあった。若く屈強な男たちは絶滅の集団からはずされ強制労働に就かされるか、他の収容所移送された。他に子ども双生児脊髄障害を持つ遺伝病患者などが選別の対象となった。彼らはドイツ人医師たちの医学実験用に選ばれていたのだ。医学博士ヨーゼフ・メンゲレは、医師団の中でもとりわけ悪名高い。

 生き残った囚人たちも「選別」を免れたわけではなかった。1日に何度も行われる点呼で衰弱したり病気にかかった者、または労働に適さない者が見つけ出され、彼らはガス室に送られた。

 厳格をきわめる制度の下に束の間の余命時間が貸与され、囚人たちはそれを生きていた。飢餓さらす、むち打ちなど懲罰の苦痛を与える−この種の非道所業はすべて囚人たちの心身を消耗させ死に至らせることが目的であり、SS隊員でもなければ思いつかないようなものばかりだった。 恐怖は、囚人たちの日常だった。囚人バラックから毎日、何十体もの死体が運び出されていた。 アウシュヴィッツビルケナウ−ここで心身を全うし得た者は、ごくわずかにすぎない。

2016-10-29

終末のイゼッタ」の面白さと影に隠されたヤバさ

始まる前の予想では、どうせ美少女が銃に載って戦うだけなんでしょって思った。

このマンネリ感をいい意味で覆してくれたので、イゼッタを見るのを楽しみにしている。

まず、お姫様が良い。最近斜に構えたポンコツ姫やツンデレ姫ばかりが多い中で、責任感の強そうな正統派金髪姫が見ていて清々しい。物語女の子中心に進展していくのは、戦争モノで緊張感があるのに食後の一服のような安心感を思えるほど。つぎに、兵器描写ミリオタ一定の評価をウケれているらしい(自分は詳しくないので評価できないけど)。戦闘アクションシーンとかも、きちんと言いたいことの伝わるいい絵が見れました。

で、このアニメを見ていて思ったことがある。イゼッタはWW2のドイツ軍とそれに抗するヨーロッパ小国を描いている訳なんだけど、日本人って本当にヨーロッパ好きだよね。アニメ絵ヨーロッパ風景を描くと、現実味より異世界感が満載になって歴史元ネタにした暗さを全く感じさせないのが素晴らしいよなと思う。

これが、もしWW2のドイツではなく、日本だったらゼッタイアニメにはならないに違いない。例えば、ミッドウェー皇族美少女)が戦線に立ち、幼なじみ巫女さんが神通力戦艦空母を次々となぎたおして日本軍勝利へと導く。兵士たちは建国神話神武東征の再来じゃーということになって、万歳三唱。これは八紘一宇エンド待ったなし!やばいでしょ、これは。

2016-07-17

http://anond.hatelabo.jp/20160717005932

そりゃ否応無しに戦争に巻き込まれるのは嫌だが、日本が選べたり、日本政府にいう話か?それ。

基本的には、中国アメリカの状況で決まるだろうと思ってる。ドイツ軍ポーランド侵攻を防ぐ方法ポーランドには基本的になかったことと同じ。もちろん悪魔的に賢い人がポーランドの中枢にいて完璧に立ちまわったら状況は変わったかもしれないが、今の日本でそれを期待するのは時間無駄しか見えない。

2016-06-13

http://anond.hatelabo.jp/20160604234004

今頃こんなこと言ってるってことはTV版見てないんだなー

追記で見てるって書いてあるけど見てないわこれ

好きではないつってるから流し見・飛ばし見以下だろ

(好きではないのに劇場版見に行ったってのもよくわからんが 文句言うためか?w)

批判すんな」つってんじゃないよ 

ガルパンは設定やシナリオ自体ツッコミどころかなりあるから批判大アリだw

だが悪いが、的外れだと感じた批判にはツッコミ入れさせてもらうw

「(MADMAX)FRみたいな重層的な優良作」

フューリーロードのどこが重層的なんだよwww

重層的ならアカデミー作品賞も取れてるだろうが

ジョージ・ミラー世界観説明するのに1、2(ロードウォーリアー)、3(サンダードーム)、フューリーロードの4つも撮ったってのが重層的という意味ならそうなのかもしらんけど

キャラが歪んでる」

笑った

そんなのTV版のときさんざっぱら言われてたんだけど

頭でかすぎとかおでこ広すぎとか首長くねとか

ストーリーが進むにつれてそんなんどーーでもいいわってなってった

しろ「紹介します」があと2回ある(「紹介します!3」が11話と12話の間にもある、だったか?)とか10話と11話のブランクの方が話題だったわw

確かに劇場版パトレイバー黄瀬和哉絵に慣れてる人には違和感ありまくりだろうな

劇パトがかっちりしすぎててアニメとしては異端なんだが

まあグラフィックがしょぼいからってドラクエ1や2(まあファミコンスーファミゲーね)が楽しめなかったかっていうと楽しめたわけで

黄瀬キャラ押井演出ガルパンのようなスポ根やって面白いものが出来るかなあと考えれば答えは出るんじゃないの

「謎カーボン」で死人出ませんよみたいなギャグ、黄瀬キャラじゃムリだろw

ついでに言っとくと劇パトは2が好きだな

モブ素人さんでアテレコしてるやつの

劇パト1はゆうきまさみ漫画準拠アニメって感じでまあ普通廃棄物13号の劇パト3も往年の刑事ドラマ踏襲しつつの怪獣映画から好きだね

実写版ネクストジェネレーションあんまりきじゃない

劇パト2の二次創作みたいな映画だよな

作品のウリの女の子

ガルパンって女の子売りじゃないでしょw

女の子売りにしてたらもっと媚び媚びのキャラデザインにするよ

髪の毛もピンクだったり紫だったりにするはず

あんモブみたいな子を主人公にするわけないじゃん

キャラ原案にフミカネ使ってるんだからストライクウィッチーズみたいな作りにするに決まってる

基本的に地味で今風じゃないキャラデザイン及び制服他小物のデザインなのは、オッサンかつそんなにアニメ見てるわけでもない世代に合わせてるから

(↑この意味で言えばオッサン世代に媚びてるキャラデザインと言えるかもしれない)

売りは戦車

それも小さいこ戦車とか戦闘機プラモデルブンドドやってたおっさんの夢かなえましたよ的なね

から戦車グラフィック模型然としてるんだと思うけどね

(3DCGモデリング及びレンダリング納期関係もあったんだろうが)

実車と見まごうばかりのCGもできるだろうが、大元ブンドドギャグアニメにそぐわないだろ

白旗しゅぱっと出さないといけないのにw

シナリオが弱いのもしょーがない

50人とか登場人物がいるのも戦車動かす人員のためで12話しかない深夜アニメ甲子園優勝!みたいな結末にする以上キャラの掘り下げなんか無理に決まってんじゃんね

だが軍事考証は正確性を期してるって点から見てもこのアニメの売りは戦車であることが分かると思うんだがな

岡部いさくエンドカードまで描いてるってとこでどんなアニメか分かるんじゃないのwww

大衆娯楽というのは本来ストーリー比重が置かれるものでは」

「お前ん中じゃそうなんだろう」的なw

そんなもん内容によるとしか

ガキの頃模型ブンドドやってたオッサン仕事から帰ってきてビールでも呑みながら見るようなスポ根深夜アニメ難解なストーリー要らんだろ

TV版見てたら登場人物ほとんどがアホだって分かるしさー

シナリオに凝ったところでキャラがついてこれないってのは分かるはずなんだが

ついでに言っとくと俺は逆で「大衆娯楽にはわかりやすさが重要」だと思っている 

からこそ大洗町商店街の人たちにも理解できて今に至る展開になったんだと思ってるんだがな

映画に限らないが熱狂的なリピーターを生み出す作品ってのはとっかかりこそシンプルながら、ギミックとかプロップとかの仕掛け・演出マニアックだよな

ガルパン場合は画面情報量がとにかく多かったことと音響にも凝れたことで4DXとの親和性が高く、アトラクション的な映画になったのがロングランに繋がったと思う

前売り券商法(及び色紙・フィルム特典商法)は正直どーだろって冷めた目で見てたが、3回は見ないとダメだなって初回のとき思ったもんな

「肝心の戦車も構図ユル過ぎだし」

よくわからん

どういうレイアウトなら良いのか描いてみてくれよ

具体的なシーン挙げてもらって、この構図にした方がいい、てな赤ペン先生みたいな感じでな

ついでにゆがんでないガルパンキャラってのも描いて( http://imgur.com/ )にあげてみてくんねえかなあ

普通にデッサンが崩れてる」って言い切ってるから描けるんだろ?

戦闘も行き当たりばったりにしか見えないんだけど戦略とかあったの?」

大洗連合の各校隊長会議と愛里寿のタブレット完全無視かよ

ちょこちょこ説明口調なセリフもあったのによ どーこ見てたんだよコイツwww

戦車映画ではレッドアフガンパットン大戦車軍団が好き」

その二つは戦車が出てくるだけの映画じゃねーかよw

そこはせめて「FURY」とか「タリ=イハンタラ1944」とか「ホワイトタイガー」なんかを挙げろよw

レッドアフガンは俺も好きだが戦車戦無いよな? 

チラン戦車アフガン民兵(とソ連脱走兵)の映画 戦車兵の描写アフガン民兵描写もかなり好みだが

シナリオもわかりやすくて良い

パットン大戦車軍団戦車戦も資料映像的なロングショット戦車戦も米英軍ドイツ軍カット別だし、戦車は出てくるが戦車内の描写ほとんど出てこないよな

そもそもがジョージ・パットンの伝記映画だろうが

同じ古典でも戦車の魅せ方なら「バルジ大作戦」の方が「大戦軍団」より上だし(個人的な好みで 「大戦軍団」好きの方スマン)ガルパンと比べるならこっちを挙げるべきだろう

あ、あと歴史映画的な「ヨーロッパ解放」か

ガルパンキャラデッサンが狂ってるから見るに耐えないってんなら「大戦軍団」登場のチャーフィーとかブルドッグとかパットン戦車北アフリカヨーロッパ戦線でドカドカやるのはもっと見るに耐えないんじゃねーの?w

ガルパンはいいぞ」って合言葉

EXCELが「文句のつけようがないくらい良いってことじゃなくて、作り手を超える知識がないから「ガルパンはいいぞ」って言うしかない」って漫画にしてたが

https://twitter.com/EXCEL__/status/738015382884126721

↑が正しいな

●追記

ネットではなく紙から情報を得ることを学んだ方がいいのではないかと思いました

??

ガルパンに関してって意味ならそのまんまお返しするけどwww

2016-05-25

http://anond.hatelabo.jp/20160525114428

等身大抱き枕が心の癒しになると思うよ。

大戦中にドイツ軍捕虜収容所に居たフランス兵たちのあるグループが、長引く捕虜生活の苛立ちをまぎらわせるために架空少女想像して乗り切ったという話しもあることだし、抱き枕を人と思って接すればなんとかなる。

2016-05-06

今月のヤングアニマル嵐

シェイファー・ハウンドが終わり、他にも2本終わった。この辺はまあ円満終了と言っていいだろう。シェイファーは二次大戦時のドイツ軍の話で、それを終戦までやったんだ。他2本にしても単行本出せる分量溜まったオムニバスと、原作アニメ放映が終わったコミカライズだし。来月は甘詰のエロ漫画描き漫画付属コラム、あと元ホームレスの人のインタビューコラムも終わる。コラムは続きものじゃなかったから、終われるだろうとは思う。甘詰のやつも話が佳境ではあるなと思っていた。でももう終わっちゃうんだなと。それと今月開始予定だったソシャゲコミカライズが、ソシャゲサービス終了によってポシャってた。お粗末すぎる……。

すると、だ。雑誌を買ってまで読みたいものが無くなる。モトヨメは大好きだ。でも単行本1冊で終わってしまうだろうから、待ってもいい。セスタス面白いけど、嵐に来てから読んでるせいで、温度差を感じる。信長の忍び外伝面白い……けど、6ページの4コマのために月刊誌買うか? じけんじゃけん!も好きなんだけど、ショートだしなぁ。毎月のように二本立て掲載だけど、やっぱり購入理由にするには弱い。

これで遂にヤングアニマル嵐ともお別れか。買い始めたのが、西川ゲッターが載った2009年の6号(5月発売号)だから……7年かぁ。

しかし連載が続々終わるのに新連載のお知らせは無く、読切が載るだけ。なに? 雑誌畳むの?

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