最初に重要なことですが、ハーケンクロイツは軍事的なものではありません。
ハーケンクロイツは今でこそナチス党章として利用されていることが知れ渡っていますが、そもそもナチスで利用される以前にも民間で「幸運・吉祥」の意味合いで利用されていたという歴史があります。
専ら軍事用途で考案されたデザインではなく、元々民間で利用されていたハーケンクロイツのデザインをナチスにおいて転用しているに過ぎません。
JFAの規約・規定を渉猟してみると、政治的・差別的・宗教的な行為を禁止する規定はありますが、具体的な対象が指定されているわけではありません。
軍事的な意匠については【試合運営管理規定】で禁止されています。
しかし、現実にはハーケンクロイツは軍事的なものとしては扱われていません。
当然でしょう、元々土着の祈願物として利用されていた意匠をナチスが転用し、ネオナチに受け継がれているに過ぎないというのは既に示した通りです。
ハーケンクロイツがネオナチのシンボルとして誇りのあるものであることは確かですが、我々としてはドイツ国の歴史上、民間において「幸運・吉祥」の意匠として広く流通していたデザインであることを積極的に強く訴えていくべきでしょう。