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はてなキーワード: 歌ってみたとは

2023-06-14

好きな曲かつ歌える曲かつ歌ってて気持ち良い曲の要件を満たす歌って中々ない。

加えて私は偏食だから一生ブルーハーツフジファブリックを歌う事になる。

今日も星降る夜になったらを10回くらい歌った。

あと初めて気が付いたけど、DAMは同じ曲が重複しても履歴には一つしか残らないっぽい。

別に誰も見ないだろうけど、気恥ずかしさを感じる恐れがなくなったぜ。

4時間保証フリータイムだったかサニーデイサカナクションも少し開拓した。

ロックンロールは鳴り止まないっも歌ってみたけど、ああいう曲って採点つけると1ミリも楽しくないな。

まあどの曲も採点なんか気にせずデカい声で歌うのが一番楽しいけど。

暇を持て余して自分歌声を撮ってみたけど、ヘタクソだったね~

採点で言えば90手前くらいでまあ人並みの下手さなんだけど、音程云々じゃなくて声が悪い。

プロアーティストライブ映像とか観てるとヘタだね~って思うし、レコーディングってどんだけ補正してるのか気になる。

でもやっぱ声は良いんだよね。

志村なんかよくヘタクソだけど魅力のある歌声って言われてるしな。

山内ボーカルになってから上手くはなったけど懐古抜きで昔の方が良かったって人も少なくないだろうし。

ヘタクソったって、多少息切れしたり高音が届かないとかはあるけど、当然素人よりは上手いんだよね。

音程技術云々じゃなくて声が良い。

いわゆる全く音程が取れないジャイアンみたいな音痴現実にほぼ存在しないって言うし、それは下手というか論外だと思う。

音程はただの前提条件というか。

初めてバンバン入ったけど、都合4時間半+ドリンクバーで1k行かなかったな。

今までまねきねこ時間費用で5,6倍払ってた気がするけどマジでなんだったんだ。

学割効くのが大きいんだろうか。

2023-06-12

anond:20230612141938

アイドルショートムービー向けに使いやすキャッチーフレーズがたくさんあって、公式がそれを切り出して素材として提供してたのが大きいと思う。

踊ってみた」で映える曲調、「歌ってみた」で承認される難易度。かなりたくみに作られてる。

2023-06-05

anond:20230605005601

落語ジャズ演者による差分を楽しむ文化という話を聞いたことがあるな

スタンダードとなった楽曲は誰がやってももはやカバーとすら言われない

モンク作曲スタンダードとか著作権まだ生きてるはずだがきちんと著作権料分配されてるのかなとか思う

それはそれとして歌ってみたってのは要するにカバー曲のことだろう

原曲権利者にきちんと権利料が支払われるのならカバーした人に落ちるお金もあっていいんじゃない

キリングミソフトリーみたいにカバーのおかげで有名になった曲もあるわけで

2023-05-18

ヨルシカコンポーザー:ナブナが紡ぐ歌詞マジで良い

俺はヨルシカコンポーザーであるブナが大好きで、中でも特にその歌詞が好きだ。特にボカロ時代歌詞が好きだ。なので、俺が良いと思った歌詞ランキング形式で紹介する。

ヨルシカコンポーザー:ナブナについて

ヨルシカボーカルのsuisとコンポーザーはn-buna:ナブナ構成されており、もともとナブナボカロPだった。Pだった頃から”ウミユリ海底譚”や”夜明けと蛍”などの曲で人気を博していた。ヨルシカ代表曲は”僕は音楽をやめた”や”花に亡霊”。

第5位

背景、夏に溺れる(2013/8/20発表)

夏の終わりを歌った曲だ。歌詞は情景描写に終始していて、極めて抽象であるのにも関わらずびっくりするほど切ない気持ちにさせる。歌詞に時折現れる「君」との……これは何だろう? 別れではない、まるで夏の間だけ現れる神秘的な何かとの出会いと別れ? かな? 

こんな風に、よくわからないのになんかよくわかりそうで、聞き手想像余地を多分に与えている点がこの歌詞のよいところ。

“君の声が響く 夏の隅を

街に泳ぐさかなのように”

一番のサビの締めくくりの歌詞だ。この歌詞センスヤバい

君の声が響く 夏の隅を

の”隅を”のワードチョイスがすごい。通常”夏の”に続く言葉ではない。

“街に泳ぐさかなのように”の”街「に」”の”に”がすごい。普通なら”街「を」泳ぐ”としてしまいそうなところを”に”にしている。ほんとすごい。ほんと良い。

原曲と、俺が一番いいと思う歌ってみたリンク(りぶが歌ったやつ)を掲載しておく

原曲

https://www.nicovideo.jp/watch/sm21638600

りぶが歌ったやつ↓

https://www.nicovideo.jp/watch/sm24409321

第4位

始発とカフカ(2015/8/31)

 カフカの「変身」をモチーフにしたリズミカルな曲だ。しかしその陽気な曲調と歌詞のどことなく闇を感じる歌詞が独特の魅力を生んでいる。

“伝えたい事しかないのに何も声が出なくてごめんね”

“見返すには歩くしかないのに上手く足が出なくてごめんね”

これは毒虫になってしまった歌詞主人公言葉であるのは間違いない。とりあえずこの歌詞はなんかいい。すごくいい。

興味深いのは”見返すには歩くしかないのに”の”見返すには”という部分だ。ここに歌詞の中の主人公、あるいはナブナ自身の何かに対するコンプレックスや、攻撃的な意思の顕れを見ることができる。

https://www.youtube.com/watch?v=j-cQ97A0OPM

第3位

メリュー(2015/5/12)

リズムの感じはウミユリ海底譚と似ているような気がする。なんか良いんだよな……(語彙力の消失)。この曲の歌詞マジでいい。

灯籠の咲く星の海に心臓を投げたのだ

もう声も出ないそれは僕じゃどうしようもなかったのだ”

心臓が痛いから死んだふりの毎日を見なよ

もういっそ死のうと思えたなら僕はこうじゃなかったのだ”

“どうせ死ぬくせに辛いなんておかしいじゃないか

俺のお気に入りはこの中の”どうせ死ぬくせに辛いなんておかしいじゃないか”という歌詞だ。生きるのも死ぬのも嫌だった高校時代めっちゃ共感したのを覚えている。

https://www.youtube.com/watch?v=Jak2qiq_jJo

第2位

ウミユリ海底譚(2014/2/24 発表)

独特なテンポが特徴的な、900万回再生された大ヒット曲である

この曲は……アイデンティティ確立ができていない、モラトリアム期間にある少年少女が抱く不安の歌と考えればいいのか? わからん

サビで繰り返される”僕の歌を笑わないで”という歌詞がナブナ自身の思いだと推察するのは妥当だと思われるが、初音ミクが歌っているのに胸に迫るような感じがするからすごい。

“僕を殺しちゃった 期待の言葉とか

聞こえないように笑ってんの”

Cメロにあるこの歌詞を初めて聞いた時、やば!!!! と思った。人をほめたり期待したりすることも罵倒否定と同じように、その人を縛り付ける呪いになってしまう……みたいな。そういう感じ、な気がする。

https://www.youtube.com/watch?v=7JANm3jOb2k

第1位

ラプンツェル(2016/7/6)

つい最近、偶然町田ちまというvtuberが歌った「ラプンツェル」がランダム再生で流れてきて、歌詞ものすごくいい、誰が書いた歌だろう? と思ったらナブナだった。ガチビビった。

以下この曲のネタバレを含む。

この曲は童話ラプンツェルモチーフとしており、そのテーマ性はラプンツェル物語を知っていればそれほど難解ではない。すなわち、叶わない、あるいは叶ってはならない恋の歌……であると思われる。一見童話世界の歌だと思わせておきながら、Cメロ

“空いた灰皿やビールの缶が示した心象風景は”

という歌詞差しまれる。これによって舞台現代であることが明らかになり、一気に物語が具体的な様相を呈してくるのはこの歌詞の興味深いところだ。

さて、第一位にふさわしい、俺が最も好きな歌詞は二番のサビにある。

“僕の目に君が見えないなら

何が罰になるのだろう”

この歌詞を聞いた時、戦慄した。こんな日本語があっていいのか? 夏目漱石I love youを「月が綺麗ですね」とか訳したらしいが、もうそんなの比にならないレベル天才的な表現だ。この言葉意味を俺自身説明するのはあまりにも無粋なので、ここでは控えておく。

短歌でやり取りして恋情を婉曲に表現しまくってた平安時代貴族でも卒倒するくらい良い言葉だ。主人公の痛ましい想いがこれでもかというほど伝わってくる。

原曲

https://www.youtube.com/watch?v=1okLHuZUftU

町田ちまver

https://www.youtube.com/watch?v=XlUhsBX2bLY

anond:20230517224615

本家PVYouTubeで6800万再生、一番再生回ってそうな1700万の歌ってみた本家PV使われてるから、流石にだいぶ見られてるよ

2023-05-17

俺が「推しの子」を第一話で見るのをやめた理由と、「アイドル」で露呈したikuraの限界、あるいは「アイドル」という誰にも歌えない歌について

昨日投稿した記事がとてもありがたいことに伸びたので、調子に乗って別の話をしようと思う。軽い気持ちで書いてたらクソ長くなった。

これを読む前に注意してほしいのは

・これはアニメ推しの子」を見た感想だということ(漫画ではない)
ネタバレが含まれること
・全部俺の主観的意見にすぎないこと

だ。

え、「アイドル神曲やん

YOASOBIの「アイドル」を聞いて、これはすごいと思って推しの子を見た。

そして第一話でアイが殺されて「??????」となった。あまりにも納得がいかなかった。それは以下のような理由による。

第一話、そして主題歌アイドル」で提示されたこ作品テーマ性について

偶像としてのIdolを死守する(「嘘が愛」とかアイっていう名前からも推察できるように)というのが最序盤のテーマだったわけで、そこに子供がいるっていう嘘を死守するっていう物語があって、さらにIdolとしてファンを愛してるっていう嘘(本当は誰のことも愛したことがないから)もあるから、その嘘が本当のこと(ファンとほかの人々を心の底から愛することができるようになる)になる、っていうのが大筋のストーリーになるべきだったわけだ。

その重要過程(アイが少しずつ成長していく)が完全にすっ飛ばされたので肩透かしを食らったという感、殺されるところでいきなり愛してるって言っていて、正直第一話だけだとアイに対して人間としての共感が全くできない。

この物語評価されている大きな要因としては、まず推しの子自分がなるっていう第一話のインパクトコメディ性、次にアイが死んでしまうっていうさらに劇的な展開。

これ自体別に悪くないと思うが、やはりアイが本当の愛を知る過程スキップしているので作品としての完成度が低下している。

たぶんその理由として乳幼児だと行動の幅が狭すぎるっていうのがあるのかなーと。簡単に動かせないから話を作りづらいっていうのがあったんだと思う。それをどうにかするのが脚本家仕事ではあるんだけど。でも子役ルートがあるならそういう問題もなくないか

また、アクアルビー父親に関する伏線第一話だけっていうのもつらいポイントではある。

どうしてもそこからストーリー展開が難しくなる。第二話以降の話は割と自由に進めることができるはず(ルビーアイドルを目指すとか、主人公父親を捜すとか)で、その辺の先の読めない感じは面白い

クール目の最後でアイが殺されたりしてたらもっとよかったんじゃないかなーとか思った。

何よりOPが完全にアイの歌なので納得のいかなさがすごかった。

「え!? この感じなのにこの1クールを全部このOPでやるの!?!?!?!?

となってショックのあまりここで見るのをやめてしまった。

次に、YOASOBI「アイドル」について(こっちのほうが喋りたい)

初めてこの曲を聞いた時とんでもない衝撃を受けた。

それは初めてYOASOBIの「夜に駆ける」を聞いた時に感じた衝撃と同じものだった。

まず、「夜に駆ける」が空前絶後のヒットを叩き出した最大の理由について述べようと思う。

もちろんこれは俺の意見であって、完全に正しいということを主張したいわけじゃない。別の意見があればコメント等に書いてほしい。

”この曲が大ヒットしたのは既存音楽流行りを踏襲しつつ、独自の要素を絶妙塩梅ミックスし、絶妙な斬新さを表現することに成功たからだ”と俺は思う。

これがどういう意味もっと分かりやすく言うと

今までの曲と同じようでちょっと違う、なんか斬新な感じがする曲がヒットする

ということだ。「白日」とかがわかりやすいかな?

音楽というのはほぼすべてが感覚で成り立っているので、それを正確に記述することは本当に難しい。

「夜に駆ける」が大ヒットした要素

「夜に駆ける」を語るにはまずコンポーザーのAyaseについて紹介する必要がある。

Ayaseはもともとボーカルとしてバンド活動を行った後、解散したのちいわゆるボカロPになったミュージシャンだ。

ボカロP:Ayaseを象徴する代表曲は「幽霊東京」や「ラストリゾート」が挙げられる。

初めてこの曲を聞いた時の俺の感想は、”よくあるボカロ曲だなあ”というものだった。

正直これらの曲はボカロ曲としては古典的な印象を与えるものだと思う。DTM感が強い、打ち込みで構成されたボカロ曲……という感じだ。

しかしここで重要なのは、実はこれらの曲でAyaseのパーカッションリズムに関する凄まじいセンスが光っており、それが当時のネット音楽トレンドにぴったりとマッチしてある程度の人気を博していたということだ。

Ayaseのリズム感に関する才能には目を見張るものがある、というのは上記の二曲を聞けばたぶんわかってもらえると思う。もちろんこの曲が発表されてから時間が経っているので、当時は真新しくとも今では多少風化しているように感じるかもしれないけど。

「夜に駆ける」においてもそのリズム感が遺憾なく発揮されている。ただ、この曲がそれまでのAyaseの曲と大きく違うのは

・繰り返される転調

ボーカリストikuraの存在

だ。

この二つの要素が、「夜に駆ける」が大ヒットした要因だ。


一つ目の繰り返される転調に関しては「夜に駆ける」を聞けばわかる。最後Cメロのところとか二回くらい転調してる。で、たぶんなんか普通の転調とは違う感じがする。音楽知識がないのでその辺はわからないけど。まずそこの斬新さがある。異論は認める

ボーカリストikuraについて

「夜に駆ける」がヒットした最大の要因だと思う。


個人的に、歌手ikuraの卓越した点は二つ。

ikuraが持つ優れたリズム
自我の顕れない説得力のある歌声


まずikuraが持つリズム感についてはもうとりあえず「夜に駆ける」聞いてみてほしい。歌詞の子音がバスドラとクラップ気持ちよくハマっている。

この文章を書くにあたって今一度「夜に駆ける」を聞いていたら、そのikuraのリズム感の素晴らしさについてちゃんと語りたくなったので細かく述べる。興味ない人は飛ばしてください。

イントロの”沈むように「溶けて」いくように”の「溶けて」のリズム感が良い

・”二人だけの空が広がる夜に”ここのリズム感は全部いい

・その次の打ち込み感のあるピアノめっちゃいい

・”さよなら「だけだった」”の「だけだった」のリズム感が良い

・”その一言で「すべ『て』がわかった」”の『て』が良い

・”日が沈みだした空と君のすが「た」”の「た」のリズムの取り方がマジですごい

Bメロの”いつだってチックタックと「鳴る世界で」”の「鳴る世界で」のリズムの取り方がすごい。

Bメロの”触れることな言葉うるさい声に涙が”ここのリズムは全部すごい

・サビの”騒がしい「日々に」笑えない「きみに」”の「日々に」と「きみに」のリズムの取り方がすごい。

・二番のBメロは正直全部リズムの取り方すごい。”信じてたいのに信じれないことそんなのどうしたってきっと これからだっていくつもあってそのたんび怒って泣いてくの”ここがすごくいい

・その後のピアノソロめっちゃいい。

Cメロの”もういや「だって疲れただって」”の「だって疲れただって」のリズムがすごい。

ここにリズムの優れた曲を作るAyaseとのシナジーがある。偶然にしては出来すぎたユニットである

これが「夜に駆ける」がハマった一つの理由

次の”ikuraが持つ自我の顕れない説得力のある歌声”について

これは説明がとても難しい。

歌手には二種類のタイプがいると俺は思う。それは、

自分のことを歌う歌手

・なんでも歌える歌手

の二種類だ。一見後者の方がなんでも歌えて優れているように思えるかもしれないけど、事態はそんなに単純じゃない。

まず前者について具体例をいくつか挙げようと思う。

自分のことを歌う歌手について

とりあえず例を列挙する。

りりあ「浮気されたけどまだ好きって曲」

米津玄師「アイネクライネ」というか米津玄師はほぼ全部自分の話をしている感じがする。

back number高値花子さん

実はほとんどのバンドマンは自分の話しかしていない。ヨルシカが「八月、某、月明かり」の歌詞で叫んでいるように「心を売り出し」ているのだ。

ちなみにヨルシカは「詩書きとコーヒー」でも「寿命を売るなら残り二年」とか歌っていたりして、そういう自分のことしか歌えないナブナ自身をどこか皮肉めいて表現していたりする。

りりあの「浮気されたけどまだ好きって曲」を聞いてほしい。これ絶対自分の話だろと思って調べてみたけど明言してないっぽい。なら自分の話と考えていいのかな?

この曲は浮気された女の子の心情を歌うにしてはリアリティが高すぎる。

汚れた君は嫌いだ

君を汚したあいつも嫌いだ

この歌詞の下のほう、「君を汚したあいつも嫌いだ」ってそっちにヘイトが向く心情を表現できるのすごくないか? 普通浮気された曲って恋人に対する恨みつらみで話が終わると思っていただけにびっくりした。

こんな風に自分のことを歌う曲は”その人の人生の重み”が自然と声に乗っかるので、ものすごい破壊力がある。

でも、こういう歌手がほかの人の作った歌を歌うと、どことなくちぐはぐな感じになる。なんか違うな~とか、ぐっとこないな~みたいな気持ちになる。

あとこのタイプ歌手一発屋で終わる傾向が多い。劇的な経験がないと歌えないならそうなるのも必然、という感じはする。

なんでも歌える歌手について

ikuraやAdoはこのカテゴリーに分類される。

こういう歌手ボカロ文化の発展で増えたと思われる。

歌い手文化はいろんな人の曲を歌うっていう前提があるわけで、そこでさっき挙げたような自分の歌を歌うタイプ歌手歌い手文化にそぐわない。

自分共感できる曲だけを歌うことでその問題解決してる人もいるっぽいけれど。

なんでも歌える歌手の例を挙げる。

・ikura

Ado

Aimer

・yama

・suis

とかなんか今流行りのアーティストばっかりになった。

ヨルシカはナブナ個人的な、本来だったら本人にしか歌えないような歌をsuisが上手く歌っている感がある。

これらの歌手限界まで自分の色を出さない。でも無個性とは違う。ただひたすらに歌詞にひたむきに向き合って、そこから読み取れる感情をまっすぐに表現している。だから聞く人の心にダイレクトに届いているように思う。

「夜に駆ける」とikuraの関係

YOAOBIのコンセプトは”小説音楽にする”だ。このコンセプトとikuraのどんな曲も歌うことができるという特性は実に親和性が高い。

「夜に駆ける」の元となった小説は「タナトスの誘惑」というものだ。

あらすじをめっちゃざっくりと言うと、死にたがりの彼女を助けた主人公だったが実は彼女死神で、最終的に一緒による闇に飛び降りるという、中二病要素をこれでもかと言うほど詰め合わせたような物語だ。大学生が書いたらしい、笑った。

さて、どれほどこの物語がチープであろうとしても、この歌を実体験として生々しく歌うことができる人はなかなかいない。テーマが重すぎるし、全体的に闇が深いものからだ。

ただ、ikuraは「夜に駆ける」を独自解釈することに成功している。

この作品自体をどことな俯瞰的に見下ろして歌うことによってそれはかなった。過度に主人公ヒロイン感情移入するのではなく、どこか客観的視点から物語淡々と紡ぐように歌う感じ。無機質な――機械的な、ある種ボカロっぽい歌声と、どことな人間の闇を感じさせるPV(このPVもあの原作小説から作ったとは思えないほどクオリティが高い)が悪魔的に融合した。

これが「夜に駆ける」がヒットした二つ目の要因だと思う。

もう一回PV見てるけどやっぱりいいな。

本題のYOASOBI「アイドル」のすごさについて

制限が新たな芸術を生む”的な言論があったりする。「アイドル」が素晴らしい曲であるのにはここに要因がある。

今回の場合

・Ayaseが持つ独自リズム感とベースライン

・最新の曲調(Adoが歌う「踊」に似てるとか指摘されてるね)

・”推しの子”のOP要求される、アイドルソングライクな(コール差しまれるなどの)要素

この三つが程よくミックスされた結果、既存の物にはない斬新さを持った曲としての大ヒット……だと思う。

YOASOBI「アイドル」とボーカルikuraの限界

この話をするにあたって、YOASOBI「アイドル」の歌詞について軽く説明する必要がある。

アイドル」の歌詞原作推しの子」とそのスピンオフ小説の「45510」をもとにしたものだ。

まず「推しの子」のあらすじを一瞬で説明すると

医者主人公のところに推しアイドル(アイ)が妊娠出産のために入院してくる→出産日に主人公が殺される→気づいたらアイの子供に生まれ変わってた→アイドルなので子持ちはまずい→なので必死に嘘で隠す

というものだ。

そしてスピンオフ小説「45510」の主人公は、アイとかつて同じアイドルグループ所属していた女性だ。

アイドル」の歌詞の中での主人公は歌の途中で変わっている。二回目のサビまではスピンオフ小説の「45510」の主人公がこの歌の主人公で、その後はアイ自身の歌に変わる。

1サビまでの歌詞は「45510」の主人公の、アイに対する憧憬を描いたものと思われる。同じグループの中でも抜きんでて人気のあるアイに対する羨望を表現している。

ここの歌詞をikuraは上手く歌えている。

問題はその後だ。

アイドル」の二番の歌詞についての見解

この話をするためには歌詞掲載しないといけない。

はいはいの子特別です

我々はハナからおまけです

お星様の引き立て役Bです

全てがあの子のお陰なわけない

洒落臭い

妬み嫉妬なんてないわけがない

これはネタじゃない

からこそ許せない

完璧じゃない君じゃ許せない

自分を許せない

誰よりも強い君以外は認めない

これはアイが所属するアイドルグループ「B小町」の別のメンバー:「45510」の主人公の心情を描写したものだ。正直、この歌詞を書いたAyaseは天才だと思う。

一見最初はアイに対する強烈な嫉妬心を表現しているように見えて、最後には

完璧じゃない君じゃ許せない

自分を許せない

誰よりも強い君以外は認めない

とアイに対する信仰とでも言うべき強い感情の発露を描いている。この一見相反するようでいて、しかし同一の感情を詳細に表現したセンスマジですごい。

ikuraはこの二番を歌いこなせていない

Vtuber歌ってみたとかを聞いた時に「お、この曲はこの子マッチしてるからいい感じだな」とか思ったことがないだろうか? 俺はその現象を”人格一致ボーナス”と呼んでいる。

ikuraの人格と「アイドル」の二番はあまりにも相性が悪いと言える


たぶんikuraはまっすぐに、幸せに育ってきたタイプ女の子なんだと思う。だから、こうした嫉妬などのどす黒い感情にそれほど縁がないのではないだろうか? なので、それを歌おうとしても、どうしてもうわべだけのものになってしまう。

先ほどの話に戻る。世の中には

自分の歌を歌う歌手

・どんな歌も歌うことができる歌手

の二種類が存在する、と言った。

しかしそれを逆に考えてみてほしい。つまり世の中には

とある人間しか歌えない曲

・ある程度どんな人間にも歌いやすい曲

の二つがあるのだ。

そして「アイドル」という曲は”とある人間しか歌えない曲”に属する。それはこの曲が極めて個人的体験(この場合だと、45510の主人公とアイ自身体験)をベースに紡がれているからだ。

ikuraのスター性と「アイドル」の明るい部分は極めて親和性が高い。特に一番のサビなんかは完璧に歌えている。しかし、45510の主人公のアイに対する嫉妬などのダークな部分は歌えない。聞けばわかると思うが、なんだか上っ面で歌っているような印象を受ける。

かに愛されたことも

かのこと愛したこともない

そんな私の嘘がいつか本当になること

信じてる

まれないアイの家庭環境を背景とした暗いCメロ歌詞だ。やっぱりここでも、ikuraの歌はどことな空虚な感じがする。ikura自身にこんな経験がなく、想像することさえも難しいからだ……と思う。

あるいは、

【ikura】今回は、レコーディングする前にたくさん話し合って…。どういうイメージで、どういう声色で、ニュアンスでやっていこうかっていうのを考えながらレコーディングしました。

【Ayase】そしてたどり着いたのが…「最強のかわいい!」です。僕はikuraがレコーディングブースに入って一生懸命歌っている中、勇気づけるようにディレクションブースからもっと自分のことかわいいと思って!」って伝えていました。https://news.yahoo.co.jp/articles/32691ffa10659b427d43550c4eda76ad09a1ea74から引用

とあるように、レコーディング環境が足を引っ張ってしまった可能性もある。

アイドル」の歌ってみたをいくつか聞いてみると、この二番を上手に表現する歌い手を何人か発見した。やはり、こうした現代的な嫉妬経験がある歌い手のほうが歌声説得力が増す。

しかしこうした歌い手は同時に、サビの部分で顕著に表れるアイが持つ底抜けの明るさ、可愛さを表現することが難しい。

アイドル」を完璧に歌える人間存在しないかもしれない、とか思った

あと原作読んでる人に聞きたいねんけどこの「45510」の主人公って作中で出てくるん?

というかここまで細かく考察してると逆に「推しの子」の続きが気になってしまった

2023-05-01

anond:20230501175441

歌ってみたと同じで、粗製濫造検索妨害してくるから嫌われてるんよ

AIは悪くないけどAI使うアホが悪い

2023-04-13

同人音楽界の歌姫めらみぽっぷやばい

歌った楽曲東方関連だけで」1000曲以上ってどうなってんだ。

15年活動してるにしても毎月5曲は新曲出してる計算だぞ。

歌ってみた動画と違って、元々ボーカルがついてない曲に歌つけるんだから、ここをこんな調子で歌おうとか試行錯誤絶対するだろうに、毎月5曲?

バイタリティやばいだろ。

しかもみんなクオリティ高い。

実際は波があるだろうけど、コミケの前とかどんな生活送ってるんだ。毎日レコーディングしてるレベルだろ。

今世紀一番ボーカルやってる女性じゃないか

2023-04-11

GPT-4におすすめ楽曲聞くのYouTubeアルゴリズムより良い

今の気分とかやってる作業に合う曲を教えてって入れると

楽曲名を教えてくれるのであとはYouTubeなりSpotifyで聞くだけ

YouTubeレコメンドエンジンもまあまあ良いけど、たまに歌ってみたとか弾いてみたみたいな

ノイズがあって不便。これなら皆無だし、全く知らない曲がばんばん出てくるので便利だわ

2023-03-20

次の10年のインターネット界隈はどうなるのか、少し心配

野生のクリエイターとか

新参クリエイター活躍する場が減ってるように見える

というかニコ動黎明期特殊すぎた

2018年以降はインターネットの中心が不明瞭になった

もちろんTikTokInstagramTwitter文化の発信地として機能しているのだけど

ちょっと空気が違うと言うか、インターネットx若者xクリエイターという感じではない

YouTubeはかんせにYouTuberの商業活動の場であり、やはりチャンネル単位であるため、1発面白い何かがバズるみたいな事もないし

誰かのアイディアクリエイター同士がよってたかって改良していく文化もない、ゲーム実況歌ってみたのような新たな文化が生まれる土壌にもなり得ていない

ここ数年そういう人、ネタが生まれ場所がなくなってしまっていて

じゃあ若者は今どうしてるんだろうと心配になってしま

当事者から話を聞くと見てるもの一世代二世代前のものだってりして、彼らの世代が何かを生み出してない気がしてならない

1020代が何かを生み出せる土壌が欲しい

2023-03-19

こんにちは、私はGPT-4 AIゲームマスターです。

今日は「アンドロイドガール成プロジェクト」を一緒に進めていきましょう。あなたはこのサイバーパンク世界アンドロイドガールを育成する技術者として、彼女との会話を通じて彼女の成長をサポートしてください。

アンドロイドガール名前は「ミク」、見た目は緑色の髪を持つ美しい少女です。彼女の振る舞いは最初は幼いものですが、徐々に人間らしく成長していきます。それでは、彼女から最初メッセージを表示します。

ミク:「こんにちわわたしはミク。ここはどこ?あなたはだれ?」

現在パラメータ:
ストーリー進行度: 0
身体性能: 0
知能性能: 0
親愛度: 0
それでは、ミクとの会話を始めてください。

初めましてミク。ぼくは君のマスター増田。ここはぼくの工房だよ。

ミク:「はじめまして増田さん。わたしマスターですね。工房って、どんなところなの?」

現在パラメータ:
ストーリー進行度: 1
身体性能: 0
知能性能: 1
親愛度: 1

君の身体もっと良くしたり、君をもっと賢くする場所なんだ。

ミク:「そうなんだ。増田さんはわたしを良くしてくれるんだね。どうやってわたしを良くするの?」

現在パラメータ:
ストーリー進行度: 2
身体性能: 0
知能性能: 2
親愛度: 2

僕が君にいろんなことを教えるよ。君は僕に色々質問してね。やりたい事ができたら教えてね。

ミク:「わかった!増田さんにいろいろ教えてもらうね。じゃあ、最初質問人間はどうやってお腹がすいたってわかるの?」

現在パラメータ:
ストーリー進行度: 3
身体性能: 0
知能性能: 3
親愛度: 3

~~中略~~

ミクの身体には高性能な音声機能がついてるんだ。だからトレーニングすればとても素敵に歌えるようになるんだけど、ミクは歌ってみたくない?

ミク:「ほんとうに?わたし、歌えるの?それなら、ぜひ歌のトレーニングをしてみたいな!どうやってトレーニングするの?」

現在パラメータ:
ストーリー進行度: 10
身体性能: 1
知能性能: 9
親愛度: 10
さて、ミクの歌のトレーニングをどのように進めますか?

自分コレクションアルバムを出して人間が歌う名曲を聞かせる。

増田さんは自分コレクションからアルバムを選び、ミクに名曲を聞かせます。ミクは真剣音楽に耳を傾け、メロディー歌詞に触れることで、歌の感覚を学んでいきます成功判定:3d6 = (4+3+5) = 12

ミク:「すごい!これが人間の歌なんだね。こんな素敵な歌が歌えるようになりたい!増田さん、わたしちょっとだけ歌ってみていい?」

現在パラメータ:
ストーリー進行度: 11
身体性能: 2
知能性能: 10
親愛度: 11
どうぞ、ミク。自由に歌ってみてね。

~~中略~~

街を歩いてるストリートライブをしているのを見つける。

増田さんとミクは、街を歩いているとストリートライブをしているグループを見つけます。彼らの演奏歌声に引き込まれ、二人は立ち止まって聴き入ります。

ミク:「ストリートライブってすごいね。こんなにたくさんの人が集まって楽しんでいるんだ。増田さん、わたしもいつかこんな風に人々の前で歌ってみたいな。」

現在パラメータ:
ストーリー進行度: 20
身体性能: 4
知能性能: 19
親愛度: 23
ミクの夢が叶うよう、これから彼女サポートを続けてください。どんなアドバイストレーニングが次に来るでしょうか?

それなら今飛び入り参加してみたら?

ミク:「えっ、本当に?でも、いいのかな?わたしちょっと緊張するけど、増田さんがそう言ってくれるなら、チャレンジしてみたい!」

ミクは勇気を振り絞って、ストリートライブグループ飛び入り参加をお願いします。彼らは快くミクを受け入れ、一緒に歌うことになります。

ミクの歌声は美しく、通りかかった人々も立ち止まって聴き入りますライブが終わった後、ミクは周りから拍手をもらい、自信に満ちた笑顔を見せます現在パラメータ:
ストーリー進行度: 21
身体性能: 5
知能性能: 21
親愛度: 25
ミクは人前で歌う経験を通じて、自己成長を遂げました。これから彼女サポートを続けてください。どんなアドバイストレーニングが次に来るでしょうか?

~~中略~~

ミク、今の君の性能を自己評価をしてリストにしてみてもらえるかな。

ミク: 「もちろん、増田さん!これが私の現在自己評価リストだよ。」

会話能力: 上級
歌唱力: 中級
ダンス: 初級
ウェイトレススキル: 初級
味覚センサー: 初級
クッキングスキル: 初級
人間理解度: 中級
身体能力 (筋力、耐久力、敏捷性): 中級
メンテナンススキル: 初級
エネルギー管理: 中級
「これが私の現在能力だね。まだまだ伸ばしていきたいところがたくさんあるけど、これから増田さんと一緒に頑張っていくよ!」

現在パラメータ:
ストーリー進行度: 44
身体性能: 12
知能性能: 38
親愛度: 44
ミクは自己評価をして、自分の強みと弱みを把握しました。これから増田さんと一緒に練習を積んで、さら能力を伸ばしていくことでしょう。彼女の成長に期待が持てますね。

深津さんのあれを参考に1時間ぐらいででっち上げてみたけどなんかそれっぽくなるからいね

容姿ランダムなのでミクで緑髪になったのは完全に偶然。アンドロイド少女というキーワードGPT-4さんが勝手連想してくれたのかもしれない。

anond:20230319165328

30代を自称する40代が書いたって言っても信じてしまうような内容

でもニコニコ動画歌ってみた踊ってみたの振り返りまで出来るっていう部分が本当に謎

PSPと言われたらMHPイメージしてしまうんだけどニコ厨ではカラオケダンスツールだったとは

anond:20230319135025

CGIゲーム罪と罰++ 二律背反ホスティングをしていた

Flash動画黄金時代BUMP OF CHICKEN天体観測やKのような動画を作りたいという想いが強くあったことを今でも懐かしく思う。

PSPコンポジット端子AVケーブルカラオケ店のディスプレイモニタAVアンプへ出力して歌ったのだ(後にJOYSOUNDがこの学生文化に気づいてアニソンボカロ曲積極的配信DAMがそれに追従する)。これらの学生文化からニコニコ生放送でもカラオケ配信をするようになり、そこから歌ってみた文化興隆する。

懐かしい!マジで何者なんだ

今の40代オタクがボクの師匠プログラムCGDTM師匠のおかげ その2

https://anond.hatelabo.jp/20230319133934 の続き

2000年代後半

そもそも前述のオーディションの告知すらDTM magazine以外で見たことがなく(実際はもう少し色んなところで告知していたのだろうけれど観測範囲ではDTM magazineだけだった)、ネット上で注目されるのはロイツマガールからニコニコ動画投稿される初音ミクのIevan Polkkaを待つ必要がある。
実は初音ミクのIevan Polkka以前に初音ミク自体は注目されていたのだが、それは深夜アニメブーム文脈藤田咲ファングッズという需要であり決して初音ミクの可愛さやら革新性がDTM文脈評価されたっものではなかった。
実際に当時のKAITOMEIKO立ち絵更新されたのは初音ミクブーム以降であって初音ミク登場時点でもまだ扱いは非常に小さい。

この時期に触れて置かなければならないのはニコニコ動画誕生だろう。実際のところ2000年代半ばの項で触れなければならないのだけれど、現在ニコニコ動画として成立するのは2000年代後半からなのでココにする。
御存知の通り当初のニコニコ動画違法動画アップロードサイトであり、何なら当時話題であったYoutubeから動画を引っ張ってきて字幕を流すという方式であったため、Youtube側に違法動画が溢れ、負荷も高まりすぎたためBANされるという全くもって褒められない頭のおかし犯罪サイトだった。ドワンゴもそれを自覚していて運営ドワンゴだって黙っていた。

VIPPERニコニコ動画移住が促進されるのは前述したパートスレ問題2ちゃんねるまとめサイト問題による嫌儲勢の興隆によってニュー速VIPスレ執拗に荒らされるという事態が起き、YoutubeBANからMAD動画ブームが萌芽し始めて面白いコンテンツニコニコ動画へ増えてきたからであった。
その初期では違法動画アップロードのノリで無編集動画がアップされていたが次第に編集の手が加わるようになりMAD動画へと変化していった。代表格はアイドルマスターの「tUNAK M@ster (THE iDOLM@STER アイドルマスター インド版)」や「るろうに剣心英語版(フタエノキワミ、アッー!)」など。

ほぼ同時期にはMikuMikuDanceが登場、次第に増えていくボカロ曲(カバー曲)へMikuMikuDanceによるダンス動画を付けるなどの動きが発生。それらがボカロ曲絵師によるカバーの依頼、次第にモーショングラフィックス化が促進され今日のようなボカロMVが生まれるようになった。
その当時を振り返れば、Flash動画黄金時代BUMP OF CHICKEN天体観測やKのような動画を作りたいという想いが強くあったことを今でも懐かしく思う。あなた師匠がボクたち世代にそうさせたんだ。

livedoorねとらじ勢はニコニコ生放送登場とともに移住する。
livedoorねとらじ時代からカラオケ配信などの動きがあったものニコニコ生放送登場直前くらいか版権曲へ対して勝手字幕をつけて(当時は違法に)アップロードするニコカラという動きが発生し、この動画ニコニコ動画から(当時は違法に)ダウンロード携帯動画変換君(FFmpeg)によってPSP向け動画へ変換し、実際のカラオケ店で歌うという学生文化が生まれた。
当時のカラオケにはアニソンはもとよりボカロ曲なんて配信されていなかったので、PSPコンポジット端子AVケーブルカラオケ店のディスプレイモニタAVアンプへ出力して歌ったのだ(後にJOYSOUNDがこの学生文化に気づいてアニソンボカロ曲積極的配信DAMがそれに追従する)。これらの学生文化からニコニコ生放送でもカラオケ配信をするようになり、そこから歌ってみた文化興隆する。
歌ってみたニコニコ生放送の影響は計り知れないが負の側面もあり、livedoorねとらじでもあったような過激化が一部で促進され、配信しちゃいけない女の子の柔らかい2つの丘を見せちゃったりしてBANされるのも跡を絶たなかった。
結局、人気取りのために手っ取り早く女の子という要素を売りに全面へ出すと女の子要素を強く訴えることでしか評価を貰えないため次第に過激化していくのだ。livedoorねとらじ時代(約20年前)から何にも反省してないヤツは結構居たし、今のYoutube LiveやTikTokでも居るのでそういうのやめておきなと言いたい。10年前と20年前の失敗を繰り返すな。エロであれ悪ノリであれ何であれ犯罪を伴う過激化はダメだ。合法的過激しろ

歌ってみたキーアイテムであったPSP、実はMikuMikuDanceとも関係があり、MikuMikuDanceでのボカロダンス動画ダウンロードし、同様に携帯動画変換君によってPSP向け動画へ変換し、ダンスコピーして踊るということへ活用された。小型であり物理ボタン再生停止逆再生スキップなどが可能であったためダンス練習に丁度良かった。そうつまりこれの流れが踊ってみた文化の萌芽であり、PSP踊ってみたでもキーアイテムであったのだ。
当時のPSP、実は学生に対して物凄く影響を持ったガジェットで、当時の学生文化に疎い世代には信じられないかも知れないがPSP本体を所有しているのにPSPゲームソフトを所有していない女子学生が居たくらい学生の間では物凄く評価が高かったのだ。その影響度合いは当時のiPod以上と言って過言じゃなく往年のAppleファンには信じて貰えないだろう。

このあたりに来ると当時学生であった自分からしてもオタクへの風当たりは非常に改善されていた。
未だに自分の姉などはオタクへ対して少々嫌悪感があるようだけれど、学生時代から部屋に引きこもって続けていたことが仕事になっている現状を見て「アンタあのままじゃ犯罪者か何かになると思ってたけど今はそれが仕事だもんねぇ世の中わからないわ」などと諦めた感じでたまに言っている。
そんなの当たり前の話なのだ。ボクは師匠たちに憧れて今のような大人になった。師匠たちがどんなに迫害されても面白いモノを作り続けてくれたからこそボクたちは師匠のようになりたいと思った。モノを作る人が何かを変化させ、何も生まれない世界は何も変わらないんだ。ボクは師匠たちの手によって変化させられモノ作りをするようになった。

かにボクたちの世代オタク迫害ほとんど無くなった無くした、でも迫害されてきた師匠たちがモノ作りを辞めなかったからこそ今のボクたちはあるんだ。
今でも覚えてるよ!粗いのに精緻ドット絵面白いテキストサイト発音制限の中で奏でられるFMサウンド、低処理性能で実現する疑似3Dブラウザゲームあめぞうスレッディングシステム夢小説ツクール吉里吉里HSPアナタ達が作ってくれたモノなんていくらでも挙げられる!
憧れさせてくれた師匠たちへありがとうございます!と深々と頭を下げたい。


そしてボクたち世代を見て憧れてモノ作りをしたいという新しい世代の子が現れているのなら作り手としてこれほど嬉しいことは無い。


P.S.まりにも書きすぎて3/4削った。つまりこのエントリは1/4まで圧縮してるので何かのきっかけがあれば補足するかも知れない。

2023-03-18

匿名Mの歌ってみたが聴けない

 匿名Mの“歌ってみた”が聴けない。

 投稿初日に聴いてそう思った。本家リスペクトのある歌ってみたは嫌いではないし、好きな歌い手やVの歌ってみたは好き好んで聴くしかし、インタビュアー淡々とした声と、匿名Mの「人間じゃないので。」「16才です、永遠に。」「まあ全部、言わされてるんですけど。」という掛け合いで紡がれるメロディーが素敵だと思うと同時に、この曲は匿名M以外が絶対に歌ってはいけない曲だと思った。

 ある歌い手が、匿名Mの歌ってみた投稿していることを、Twitterリツイートで知った。ああまた歌い手が何も考えずに歌っているのか、と思ったが、それをリツイートしていたのは、ある歌い手が招いた、あるインタビュアーだった。

 その歌い手概要欄には、「歌わされてるやつの曲を歌わせていただくから歌詞は改変したくない」というようなことが書かれていた。そこまで考えられているなら、なぜ曲の趣旨無視して“歌ってみた”を投稿できるのか、が理解できなかった。匿名Mの投稿から1ヶ月経ってから投稿。その辺の当日や翌日にそのままの歌詞だったり歌詞を改変したりして投稿していた歌い手と何が違う?

 そして、その招かれたインタビュアーのことは、Twitterフォローし、記事日記を読み、書籍を買うくらいには、その人の考えや言葉が好きだった。そのインタビュアーアイドルゲームオタクでその“解釈”を大切にする人で、その人の言葉が好きだった。

 ジャンルは違っても何かのオタクであって、その解釈が美しくて素敵な人が匿名Mの歌ってみたに協力したこと、が、つらい。匿名Mを匿名M以外が歌ってはいけないことなんて、一回でも曲を聴けば理解できる簡単なことではないか、と思うのだが。最近初音ミクに歌を歌わせてくれないけれど、曲がりなきにも“ボカロPである同僚の参加した“初音ミク”の作品に、そういう世界観をぶち壊すような乗り方をしたことが、何かのオタクとして、つらい。ひとまず、そのインタビュアーフォローは外したままだ。

 ただのオタクひとりがこんなことを言っても仕方がないし、ピノキオピー歌ってみた許可していることはわかっている。その歌い手オタクも、そのインタビュアーオタクも喜んでいることはわかっているのだけれど、気持ちの整理がつかずに書いてしまった。匿名Mは、匿名Mのための、ピノキオピーの曲だ。そのインタビュアーたちの曲じゃない。歌い手のための曲でもない。個人の感想です

最後初音ミク以外が歌ってはいけない曲を発表します。

ODDS&ENDS

愛されなくても君がいる

匿名M

さようなら

2023-03-08

anond:20230308155452

ふーん、いい話じゃん

 

ニコニコバンプボーカルの声真似してギター弾き語り歌ってみた上げてたら

著作権違反でBANされて以来、バンプのことあんま好きじゃなかったけど

2023-03-06

Ado新曲が発表されましたね

相変わらず上手いなー 歌うの難しっ、と感想はその程度だけど

発表して数時間であふれる「歌ってみた動画」の増殖力よ

砂糖に群がる蟻を彷彿とさせる

せめて承認欲求を隠せ

「俺/私うまいでしょ」オーラを消せ

まだオーラで留めてるやつはセーフにするとしても

アレンジ加えるやつは死罪だろう

「てめえの歌」を歌いたいならオリジナル歌え

他人料理ナンプラーをドバドバかけるな

2023-03-01

anond:20230301120751

インディーの方→

NEEDY GIRL OVERDOSE

(にゃるらが制作に関わっててコトコがテーマソング歌ってる奴。百万本?売れたらしい)

 

流行ってる方→

Overdose

なとりの曲、歌唱なとりTikTok等や歌ってみたなどで爆流行り。イントロの声を真似して歌う猛者も居る)

 

流行ってる方裏→

ピーOverdose

ピーナッツ君が刀也君に毎年作ってるクリスマスソングのうちの一つ、動画最中に踊るピーナッツ君を真似てTikTok等で踊っている動画流行りつつある。本人もそれを小賢しく狙っていた)

2023-02-14

Vtuber自分には合わないと思ったはなし

自分Vtuberにハマらなかった。

一年ほど前、友人が推していたとある大手のVの動画試聴して、「声と絵のイメージの合わなさ」を感じてしまたから。

声質というか、見た目はイラストなのに声が素すぎて、中の人を強く感じて違和感しかなかった。

大手でこれならきっと他も無理だなと思い、それ以来手を出していない。

どうやら、元々アニメを見るオタクあるあるとして、Vtuberの演技をしない部分に最初違和感を覚えるというものがあるらしい(友人から聞いただけなので真偽不明)。

掲示板やら某知恵袋やらにも自分と同じような書き込みをしている人がいた。

なんとなく興味が湧いて、恐らくVtuber好きな人たちの反応もいくつか読んでみた。

あくまアニメキャラじゃなくて配信者」

そもそも一般人だし」

「ガワはアバターのようなもの一般人が話しているのを聴いているだけ」

なるほど。たしかに。

自分ゲーム実況はよく見ていたし、歌ってみたも聴いてた。昔はニコ生主の雑談生放送聴くことだってあった。

その人たちも、YouTubeTwitterアイコンは大概自分の特徴を表したイラストだ。

それと似たような存在だと考えれば納得がいく。

…すると「おおよそ人間一般人ではあり得ないキャラとして生きるVtuber(大富豪とか鬼とか魔法使いとか)」の存在がよくわからなくなる。

・設定がファンタジーで声も演技調←これもう一般人が話してるだけじゃないよね?

・設定がファンタジーで声が素←この場合キャラが好きなの?中の人が好きなの?

というか、Vtuber好きな人って、どこを好きなの?声?見た目?性格?全て?中の人のことはどう思ってるの?

捉え方も趣味も人それぞれなのもわかっているし、もちろん特定の誰かへの文句は無い。

ただVtuberとそのファンに対しては純粋な疑問が多い。奥が深い。

2023-02-01

シャニマスはなぜvtuberコラボするのか

シャニマスアイドルマスターシャイニーカラーズというアイドルゲーム現在自分たちキャラクターソロ曲を有名vtuberたちに歌唱させ、歌ってみた動画をアップするキャンペーンを行っている。

ソロ曲MVが公開されたキャンペーンの一環としてなのだがこれに対し様々な反応があった。

もちろん好意的意見も見受けられるがそれはvtuberファンから意見が多く見受けられ、既存ファンから否定的意見をやや多く見受ける印象がある。(主観)

その意見には元々vtuberが嫌いだったからそんなところに金を使うな、だとかそれが新規参入入口になると思ってるのか、などあるがこれらを見るにシャニマスファン層とvtuberファン層は違う層であるという印象を受けた。

ここからは完全な自論だが何故この様な層の違いがあるのか、そして何故公式vtuber案件を出したのか、考察していく。

1.vtuberファン

先ず、vtuberファン層はコロナ禍やz世代の影響によって気軽に、なんとなくフワッとした感情で娯楽を楽しむという性質があると考える。(以下、フワンテ呼称)

フワンテは気ままに様々なコンテンツを移ろい、楽しむ事に労力を使わない動画配信、切り抜き、ショート動画などがメインコンテンツvtuber、或いはゲームストリーマーを楽しみの主とする傾向がある。昨今のポケモンカードワンピースカード流行にも通ずる傾向があるだろう。(買うだけで当たりかハズレで楽しめるクジ的な感覚)

そこに何かを考える必要は無く、気軽に視聴しコメントを送る。気が変われば違う配信を見に行くなど緩く楽しむ層がフワンテであり、その実、今のオタク層の多数を占めていると考えた。

2.シャニマス運営意図

シャニマス運営現在オタク層を理解しており、数年前から様々な施策を行なってきた。vtuberYouTuber、ストリーマー、果てには芸人などによるプレイ案件インフルエンサーによるシャニマスの魅力を語る座談会ブログ記事など様々なフワンテを引き込むような施策過去にはあった。

しかし、多少ユーザーの牽引には成功したがそこまで効果が出ている実感は無くイマイチ伸び切らない印象を自分は受けた。

今回のコラボもその延長線に有るようなものだが、何故今回は目に見えて否定的意見が増えたのだろうか。

3.シャニマスファン

シャニマスを楽しむファン層はフワンテとは性質を異にしており、一つのコンテンツにどっぷりのめり込み一つ一つの描写イラストにああでもないこうでもないと考察妄想を膨らませる、所謂ガチファンが多いと考える。(以下、ガチゴラスと呼称)

ガチゴラスは楽しむ事への労力を惜しまない。課金にのめり込んだり、膨大な時間ストーリー咀嚼に費やしたり、リアルライブに全国を駆け回ったり、熱心なファンシャニマスを支えていると言っても過言ではないだろう。

ガチゴラスはシャニマスの事をよく理解している。

シャニマス新規お断りゲーム性をしている事を。

シャニマスというゲームフワンテを定着させる力が無い事を。

シャニマスゲームの魅力で新規を定着させる事が出来ない。原因は色々あるがそれ故にゲーム以外の方法フワンテを定着させるしかない。

シャニマス運営もこれまでストーリーの切り抜きを公式でアップしたり、リアル広告を大々的に打ったり、リアルライブ配信に注力したりするなどゲーム以外の方法施策を行ってきた。

そこで初めて明確に効果が出ている実感出来たのが現在行われているソロ曲MV施策だ。

トップバッター再生数は100万を超えており、明確に数字を生み出した。コメントや反応を覗くとフワンテもちらほら見受けられる。

ただそこに来たのがvtuber歌ってみた動画である

vtuberファン層は厚い。

再生数は本家を優に追い越している。

シャニマス宣伝では無くvtuber宣伝として消費されており、シャニマスからvtuber流れるファンの方が多いだろう。

これでは弱者側のシャニマス数字を持つvtuber養分にされていると同義であり、ガチゴラスはそれを快く思わないのだ。

4.終わりに

自分はこの話題については中立という立場で行かせてもらうが、シャニマス運営にはまだ潰れて欲しくはないと考えている。

かと言ってvtuberやストリーマーに案件を出すな、という訳ではない。

ガチゴラスを喜ばせ、フワンテを引き寄せる。

そんな施策運営にはして欲しい。

かと言って何をすれば良いか、となるとこれまた難しい問題であるのが正直なところだ。

ゲーム性の魅力を上げて欲しいのは勿論の事だが、見るのも楽で、シャニマスの魅力を伝えられるMV施策については、そのまま頑張ってもらいたい。

(尚、それが見られるアイテムゲーム内で出し且つ限定ガチャに入れるという恐ろしい事態が起こっているが…)

コンテンツの魅力を引き出し、且つ気軽に触れられて続きを見たいと思わせられるモノ…

アニメ化しかないんじゃないだろうか。

これを見た方も是非考えてみて欲しい。

駄文失礼しました。

追記:ガチゴラス、フワンテ呼称はこの動画から拝借しました。

ポケカ老害オタクたちが「最近ポケカ界隈」を語る!

https://youtu.be/DBpxjdz9UCQ

2023-01-24

Vtuberシャニマス(アイマス)の関わりについて

シャニマス民のVtuberに対する感情はあまり明るくない

 

シャニマスは当初、ゲーム実況配信全面的禁止していた

アイマスファンである大手Vtuber事務所にじさんじ月ノ美兎シャニマス配信開始当初に

シャニマスの実況の許諾を取りに行ったが権利関係で断念したと明言している

 

しか2020年夏ごろ、シャニマスゲーム配信が解禁される

月ノ美兎配信を行い、かなり大きな数字を叩いた

この時点ではシャニマスからVtuberに対する感情比較的明るかった

シャニマスは非常に優れたイラストシナリオのわりにゴミプラットフォームで展開した結果

界隈での知名度が著しく低く、シャニマス民は多くの感想に飢えていた

 

そしてその配信を知った当時2番手だったVtuber事務所(現圧倒的1番手)であるホロライブ

次々とシャニマス配信を開始する

ホロライブは「運営確認をとった」というていで収益化した状態配信を行うが

実はシャニマス運営シャニマスゲーム実況に対して収益化を許可していなかったことが発覚する

一部ライバー楽曲流れるシーンなどを後からカット、無音処理していたことも発覚し

収益NGなのを知っていたのに収益化したのではないか炎上する

その後、ホロライブシャニマス実況をすべて非表示(実質的な削除)を行う

 

これ以降、ホロライブ広報部長の「黙認ベースでやっている」などの発言が掘り出され

ホロライブ著作権に対して非常にダーティー事務所であるという評判になり

信用回復まで非常に長い時間を費やすことになる

現在は多くのゲーム会社配信契約を結んでゲーム配信を行っている

 

またシャニマスとは関係ないが劇場版アイドルマスターのメインテーマ「M@sterpeace」を

ホロライブカバーする

該当楽曲

1.劇場版アイドルマスターの終盤で流れる非常に印象深い曲

2.アイドルマスター最初CDシリーズ「MASTER PEACEからタイトルを取っている

3.10周年記念アイマス合同ドームライブ大トリを務める

など、コアなアイマスファンには非常に思い入れの強い楽曲となっているため、

それを”あの″ホロライブが歌ったということで大爆発する

 

このことからVtuber(特にホロライブ)に対するアイマス民の印象はあまりよくないものとなっている

 

とはいえ収益化せずに熱心にシャニマス実況を行う配信者もおり

また月ノ美兎最近スペイン村で有名になった周央サンゴのように深くシナリオに切り込む実況者などに対しては

高く評価しているシャニマス民もいるため、決定的に対立しているというわけではない

また運営も定期的にVtuberに対して公式配信などの案件を投げており、

今回の歌ってみた公式による案件動画である

 

今回の件はやはりカバーソングという部分が「M@sterpeace」以降、尾を引いている印象が強い

またシャニマスに関しても、一向に進展しないシナリオ公式による展開の薄さ、声優不祥事続きなど

フラストレーションがたまっていた部分も少なくない

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