なんとなくの想像だけど、もののけ姫をつくったあたりで宮崎駿の引き出しの中は一旦空っぽになってるんだと思う。
それまで溜め込んできたこういうアニメを作りたいみたいな願望とアイデアのストックみたいなもの。
そういうのが洗いざらい吐き出してしまった。
いや正確には毛虫の話とかそういう長編には使えそうにないのは残ってたんだろうけどそれは省くとして。
だからもののけのあとの作品というのがちょっと常人離れしてるところではあると思う。
普通クリエイターって引き出しが空っぽになるともうマシなものがつくれなくなってしまうものだ。
空っぽになってから勉強していってとかでもう一度創作の源みたいなものをつくりだそうとしてもアイデアの枯渇感が作品から伝わってくる。
だけどそういうのを超えてきちんとしたものをつくりあげてくるというのが恐ろしいところ。