はてなキーワード: 岩手県とは
当時私は24か25で、週末は友だちと会ったり、都心に買い物に行ったりすることが多かったんですが、なぜかその日は久しぶりに、父と自転車で西友に行くことになったのでした。買い物のためというよりも、恒常的に太っていた父の、運動のためだったかもしれません。
スーパーから家まで自転車で10分ちょっとの道、なんとなく父が先を走り、私が追いかけていく中で、自然と父の背中が目に入って、思ったんです。
あれ、パパの背中、思ってたより小さいんだな…と。
身長170cmちょっとに対し体重は90kg近くあり、どちらかというと「大きい」印象を与える父でしたが、背中を丸めてママチャリをこぐ姿は、食卓でビールとウィスキーと焼酎をちゃんぽんで飲んで管を巻いているときよりも、少し縮んだように見えました。
父はその頃60歳近いので、多少は本当に縮んでたのかもしれませんが、小さく見える理由はそれだけじゃないこともわかっていました。私が就職したことで、私のほうの見え方が変わっていたんです。
その頃はネットバブルと言われた時期の真っただ中で、私はそんな会社のひとつに、運良く入れていました。
そこは日本ではわりと大きな「ITベンダー」とか言われる会社の子会社だったので、親会社からエラい人が続々と天下ってきていました。でも当時まだ光ファイバーはおろかADSLすらほとんど普及してない時代、Windows 95が出てから数年って時代なんで、大手ITベンダー出身のはずのエラい人たちでも、じつはパソコンをほとんど使ったことがなかったり、せいぜいメールの読み書きができる程度だったりしました。そんな人たちがいきなり、ネットの会社の役員として送りこまれてくるわけです。しかも親会社はセミナーと称して顧客集めのイベントを開いて、子会社に送り込んだ役員を登壇させ、「ネットで御社のビジネスが変わりますよ」みたいな話をさせるんです。
そこで私がやってた仕事のひとつが、子会社に来て早々に付け焼き刃トークさせられる役員のために講演資料を作ることと、講演当日のカバン持ち(会場のプロジェクターにパソコンつないだり。当時はパワーポイントみたいな大きなデータを相手先に送るのも、容量制限でできなかったりしたのです)でした。私自身もその会社に入るまでネットにほとんど触ったことのないニワカだったので、資料作りといっても実際はもっとコアな先輩社員に依頼してネタ出ししてもらったりする、窓口的な役割です。
そんな、ニワカな私がニワカな役員をサポートする不安な構図だったんですが、講演はそれなりに(多分)好評で、親会社主催のものだけでなく外部のイベントに出張っていくこともありました。大きなホテルの「なんとかの間」とかの華やかな壇上で、スポットライトを浴びながらネットのビジネス活用を語る役員たちは、頭頂部が多少ハレーションしていても(だからこそ?)、いかにもエラい人っぽく見えました。エラい人「っぽい」だけでなく、ニワカであっても数百人を相手に堂々と話ができる、それは一朝一夕には身に着けられないスキルだと今でも思います。
大企業出身のエライ人たちはトークができるだけでなく、部下の扱いも丁寧で、いや私が若い女だからということもおそらくあったのですが、とにかくそういった講演サポート業務の後は、「お礼」と称して素敵なレストランなどに連れて行ってくれました。私はただ窓口になっただけなので、と言うと、じゃあネタ出ししてくれた人たちもみんなで、となり、ずいぶん大人数でごちそうになることもありました(それが会社のお金だったのかポケットマネーだったのかは不明)。
そんなわけで私の会社の人たちは、上司も先輩も同僚も、そこそこ大企業文化の中にいて、都会慣れしていました。「肩で風を切る」ってほどじゃないにしろ、少なくとも必要なときには背筋を伸ばして堂々と振る舞える、そんな人たちが、いつの間にか私にとっての「普通」になっていたのです。
それに対し父は、そんな平成っぽいスマートさとは無縁で生きてきました。そもそも、なぜ私が父を「パパ」と呼ぶことになったのかまったく理解できないような「おとっつぁん」的な風貌だし、人前で話す機会があるとしたら会社の朝礼か親戚の法事くらい、しかも話がムダに長くてつまらない、と家族の中で有名でした。素敵なお店なんか結界が張ってあると感じていたらしく、まれに家族旅行で伊豆のホテルに行ったときには、入り口から赤いじゅうたんが敷いてあることにおののき、「あのー、この、じゅうたんの上、歩いていいんすけ?」(いつも語尾がモゴモゴしている)と質問して失笑を買った、とか、ファミレスでアイスクリームを注文するときに、「フレーバーを選ぶ」という概念をまったく知らず、「えーこの、バニラ・チョコレート・ストロベリー・アイス、頼んます」と全フレーバーを読み上げたとか、そんなエピソードには事欠かない人なのです。
そしてその日も、うら若い娘とお出かけの機会だというのに、会社の作業服だか私服だかわからない、着心地だけが最高の服装で、ボロボロのママチャリに乗って、西友に行くくらいしかできないのです。
でも私は、だからといって、父の存在が恥ずかしいとか、引け目を感じるとかいうわけでもないな、とも思いました。
むしろ、その小さな背中にかかっているものの重さを、改めて感じたんです。
岩手県の奥地でだいたい10人兄弟の3〜5番めくらいに生まれた父(兄弟姉妹の半分くらいが子どものうちに亡くなってるのでいろいろ曖昧)は、中学校を卒業すると集団就職で上京し、小さな運送会社に入りました。最初は15歳で運転もできないので、助手として荷物の積み下ろしから始めて、18歳で免許を取って運転手になり、20代でその運送会社の社長の娘と結婚、30代で子どもが生まれ、それが私の姉と私になります。姉が生まれたあたりから、家族は会社のすぐそばに住むようになり、姉と私は毎日、祖父や父、社員の人たちが働く姿を見ながら育ってきました。
祖父の会社はオイルショックとかいろいろありながらも、高度成長期とバブル景気でそこそこに拡大、多いときは社員(「若い衆」と呼称)数十人を抱えるまでになりました。祖父は会社の仕事より、地元の運送業の顔役的なことをメインでやるようになっていたので、成り行き的に父が現場の切り盛りをしていました。
でも90年代、バブル崩壊以降は会社の業績が右肩下がりになり、銀行からも貸し剥がしを受け、頻繁に資金がショートするようになっていました。高度成長期に「若い衆」だった運転手さんたちも実際はもう全然若くなく、平均年齢50歳くらいになっており、お子さんがいる人たちもたくさんいました。2021年の今と違って景気は悪く、ネット通販からのドライバー需要も発展途上で、万一倒産した場合、ベテラン運転手さんでも簡単に次の仕事が見つかる見込みはありませんでした。
これがドラマだったら、私みたいなネット企業で多少の経験積んだ娘が家業に乗り込み、会社をITで立て直し、引いては業界全体を改革していく…となりそうなところです。でも、そうはなりませんでした。まず私自身、いきなり乗り込んで何か改善できるという自信がなかったし、何ができるかもわからないのに親のコネで会社に入るなんて、社員の人たちに申し訳ないと思っていました。また祖父や父には、私に苦労をかけたくないという思いもあったのだと思います。
なので私としては、今にも倒れそうな会社というボロボロの自転車を、とにかく倒してはいけない、続けなきゃいけないんだという思いで漕ぎ続ける父を、ただただ後ろから、見守ることしかできなかったのです。
高価なスーツを着てスポットライトを浴びることもなければ、お洒落なレストランに部下を従えていくこともない父だけど、私はどんなに誇りに思っていることか。
西友からの帰り道、緑道にかかる橋をのろのろと上っていく父の背中を見ながら、パパの子どもに生まれて本当に良かった、と思いました。
・ギリ落とせそうな自民現職
→前回立憲の道下大樹に破れ比例復活。麻生の元秘書。IR関連で中国企業から賄賂受取疑いで捜査。麻生派。
・道下大樹 立民
野党一本化
→前回約2万票差で本多平直に勝利。IR関連で中国企業から賄賂受取疑いで捜査。麻生派。本多のロリコン発言で優勢か。
・本多平直 立民
野党一本化
・山岡達丸 立民
→階猛に連敗中。父が元共産党の地方議員。祖父母は無産運動家(反資本主義運動)。祖母の横田チエは初の女性岩手県議。
・階猛 立民
→細田派。丸川珠代と一緒に選択的夫婦別姓に反対する文書を送ったメンバー。
・岡本あき子 立民
野党一本化
公約に「宮崎駿(ジブリ)ワールドの実現」を掲げる。2017年には『ジブリワールド構想』を出版。
・鎌田さゆり 立民
野党一本化
・寺田学 立民
野党一本化
・緑川貴士 立民
野党一本化
→前回、立民の金子恵美に敗れ比例復活。過去に暴○団との交流も。
・金子恵美 立民
野党一本化
→前回、小熊慎司に約1000票差で勝利。対抗馬の小熊慎司は自民〜みんな〜維新〜民進〜希望〜国民〜立民の政界渡り鳥。
・小熊慎司 立民
野党一本化
→国士館大で神道学の修士〜自民党職員13年。前回浅野哲に僅差で勝利。
野党一本化
→麻生派。中村喜四郎に5連敗中。年々票差を縮めている。衆議院議員だった夫は郵政国会で賛成票を投じた後に自殺。後を継いだ。
文科族。原発ゼロの会。
・中村喜四郎 立民
野党一本化
→菅グループの3回生。夫婦別姓反対。対抗馬は立民の山川百合子(比例復活)
野党一本化
→前回大島敦に破れて比例復活。2006年に女性への暴行で起訴猶予処分。2015年、公設秘書が「逮捕監禁致死罪」で懲役6年の実刑判決を受けた人物であることが報じられた。(辞職済み)
・大島敦 立民
野党一本化
・森田俊和 立民
野党一本化
・田嶋要 立民
野党一本化
→安倍政権で復興大臣。竹下派。法務族。更生保護活動の環境整備や再犯防止などに取り組む。
・生方幸夫 立民
野党一本化
・本庄さとし 立民
→脱原発派。「自民党発!『原発のない国へ』」を出版。出版記念講演を水戸市で開催して、原発推進派の自民茨城県連が激怒。県連から二階に除名要請される。
・奥野総一郎 立民
→前回は海江田万里に僅差で敗れる。
・海江田万里 立民
→石原派。伸晃と良純の弟。前回は松原仁に僅差で勝利。松原は比例復活し、現在立民。
・松原仁 立民
→竹下派。防衛副大臣や安全保障委員長を務める。前回は手塚仁雄に僅差で勝利。
・手塚仁雄 立民
・たぶち正文 維新
→前回は立民の落合貴之に敗れ比例復活。叔父は福田康夫。衆議院財務金融委員長。
・落合貴之 立民
・山岸一生 立民
・南純 維新
→IR汚職事件の収賄罪で逮捕起訴。無罪を主張。離党したが二階派には所属のまま。
・柿沢未途 立民?
・小堤東 共産
→元経産副大臣。
・末松義規 立民
野党一本化
→小泉内閣で若くして金融担当大臣を務めるも、その後は石破派で干される。最近石破派を退会。
・山花郁夫 立民
→緊急事態宣言下に後輩2人連れてクラブへ。離党。麻生の側近。おそらく無所属で出馬し、自民は公認候補を出さず。
・篠原豪 立民
前回は浅尾慶一郎との保守分裂選挙になり、立民の早稲田夕季に敗れ比例復活。保守分裂予定。
・早稲田夕季 立民
→元財務官僚。財務副大臣、外務副大臣。選択的夫婦別姓や同性婚を党内で主張。
野党一本化
→元みんなの党。前回は江田憲司に敗れ比例復活。離婚後共同親権論者。
・江田憲司 立民
野党一本化
・阿部知子 立民
→ヤンキー先生。反日教組、表現規制推進、体罰肯定派、ジェンダーフリー教育反対。前回は後藤祐一に勝利。
・後藤祐一 立民
野党一本化
→前回は立民・西村智奈美に敗れる。秘書への暴行で略式起訴され離党。自民党は塚田一郎を公認。石崎は無所属で出馬予定。
・西村智奈美 立民
■新潟2区 細田健一(比例・細田派・当選3回)、鷲尾英一郎(二階派・当選5回)
→前回は鷲尾英一郎に敗れ、比例復活。二階派に入党した鷲尾英一郎も出馬予定。保守分裂選挙へ。
・たいらあやこ 共産
→前回は黒岩宇洋に50票差で敗れ比例復活。夫婦別姓反対、原発推進派。
・黒岩宇洋 立民
野党一本化
→世襲。夫婦別姓反対、安倍に靖国参拝を要請、東京裁判は不当だと主張。
・梅谷守 立民
政務官時代に被災地視察で長靴を忘れ、職員におんぶされる。おんぶ政務官として一躍有名に。
・下条みつ 立民
→前回希望の党で当選し、自民党に入党。立民は羽田元首相の甥を擁立予定。
・神津健 立民
野党一本化
→前回は中島克仁に敗れる。
元幹部自衛官。はんこ議連。押印を廃止した河野太郎をFacebookで批判。
・中島克仁 立民
野党一本化
→世襲3世。前回は今井雅人に僅差で勝利。今井は比例復活し、立民に所属。
・今井雅人 立民
・伯てつや 維新
・近藤和也 立民
野党一本化
・小山展弘 立民
野党一本化
→世襲。前回は細野豪志に敗れ、比例で繰り上げ当選。細野が二階派に入党したため、保守分裂選挙へ。
・小野のりかず 立民
→渡辺周に3連敗中。前回は数百票差僅差まで追い詰める。
・渡辺周 立民
野党一本化
→元文科大臣。緊急事態宣言中に浜松まつりに参加、100人規模のセミナーを開催、20人の会食に参加。
対抗馬は前回比例復活の源馬
・源馬謙太郎 立民
・ひらが高成 共産
→学生時代に女性教師を閉じ込め、爆竹を投下したことをサイトで自慢して炎上。
・吉田統彦 立民
→安倍に対して「辞めろ」とコールした聴衆を「共謀罪で逮捕すべし!」と求めるフェイスブック(FB)の投稿に対し、「いいね!」ボタンを押していた。
・牧義夫 立民
→税理士で、かつ総務省の政治資金適正化委員会に監査人登録しているにかかわらず、2019年まで4年連続で政治資金収支報告書を法定の期限までに提出していなかった。
前回はベテランの赤松に敗れたが、赤松は引退を表明。立民から赤松の元秘書が出馬予定。
・西川厚志 立民
野党一本化
・森本和義 立民
・すやま初美 共産
・伴野豊 立民
野党一本化
→菅内閣で経済産業副大臣兼内閣府副大臣。前回は岡本充功に勝利。岡本は比例復活。
・岡本充功 立民
引退する意向を示していたが、後継候補が決まらず、引退を撤回。
・古本伸一郎 立民
次に、「ずーっと大阪だけ…死亡率が高い」という「ずーっと」の部分について。
もっとも、大阪の感染確認あたり死亡率が全国平均程度でしか無いのは前の記事のとおりなので、ここでは人口あたり死亡率について検討します。
期間 | 日数 | 都道府県 |
---|---|---|
2020-02-13〜2020-02-25 | 13 | 神奈川県 |
2020-02-26〜2020-02-27 | 2 | 北海道 |
2020-02-28〜2020-03-12 | 14 | 和歌山県 |
2020-03-13〜2020-04-13 | 32 | 愛知県 |
2020-04-14〜2020-05-01 | 18 | 福井県 |
2020-05-02〜2020-05-19 | 18 | 石川県 |
2020-05-20〜2020-05-21 | 2 | 富山県 |
2020-05-22〜2020-05-26 | 5 | 石川県 |
2020-05-27〜2020-05-29 | 3 | 東京都 |
2020-05-30〜2020-06-01 | 3 | 石川県 |
2020-06-02〜2020-06-02 | 1 | 東京都 |
2020-06-03〜2020-07-30 | 58 | 石川県 |
2020-07-31〜2020-08-08 | 9 | 東京都 |
2020-08-09〜2020-10-30 | 83 | 石川県 |
2020-10-31〜2020-12-07 | 38 | 沖縄県 |
2020-12-08〜2021-04-28 | 142 | 北海道 |
2021-04-29〜2021-05-08 | 10 | 大阪府 |
これらを集計すると、人口あたり死者が最も多かった日数は次のとおり。
都道府県 | 1位日数 |
---|---|
石川県 | 167 |
北海道 | 144 |
沖縄県 | 38 |
愛知県 | 32 |
福井県 | 18 |
和歌山県 | 14 |
神奈川県 | 13 |
東京都 | 13 |
大阪府 | 10 |
富山県 | 2 |
大阪は現在1位をキープ中なので、今後記録を伸ばすとは思いますが、石川県や北海道との距離ははるかに遠い。
特に北海道は、全国的に感染者数が多くなった時期に高順位を維持しています。人口の少なさに由来して絶対数が少ないため注目度は低いけれど、人口あたり死亡率も感染者死亡率も一貫して高順位なので、もっと警戒される必要があります。
とはいえ、最近の大阪では、感染者数そのものの増加と医療崩壊が合わさったためか、最近の死亡率でみれば国内で過去最悪の状態にあります。
7日間の死亡者数(および感染確認数)で、各都道府県の過去最悪の数を並べると次のとおり(7日間死亡者数で降順)。
都道府県 | 7日間感染確認/万人 | ←該当日 | 7日間死者/万人 | ←該当日 | ピーク間日数 |
---|---|---|---|---|---|
大阪府 | 9.02 | 2021-05-02 | 0.226 | 2021-05-07 | 5 |
徳島県 | 3.52 | 2021-04-25 | 0.179 | 2021-04-29 | 4 |
兵庫県 | 6.63 | 2021-04-28 | 0.159 | 2021-05-07 | 9 |
北海道 | 3.48 | 2021-05-08 | 0.141 | 2020-12-09 | |
愛媛県 | 2.05 | 2021-04-21 | 0.112 | 2021-05-05 | 14 |
東京都 | 9.36 | 2021-01-11 | 0.101 | 2021-02-08 | 28 |
栃木県 | 4.58 | 2021-01-11 | 0.098 | 2021-01-25 | 14 |
千葉県 | 5.13 | 2021-01-19 | 0.097 | 2021-02-27 | 39 |
和歌山県 | 3.03 | 2021-04-23 | 0.097 | 2021-05-03 | 10 |
石川県 | 2.49 | 2021-05-08 | 0.097 | 2021-05-08 | 0 |
山口県 | 1.97 | 2021-01-24 | 0.096 | 2021-01-31 | 7 |
神奈川県 | 6.64 | 2021-01-18 | 0.091 | 2021-02-04 | 17 |
埼玉県 | 4.24 | 2021-01-20 | 0.091 | 2021-02-05 | 16 |
沖縄県 | 5.64 | 2021-04-13 | 0.089 | 2020-09-12 | |
熊本県 | 3.15 | 2021-01-14 | 0.086 | 2021-01-26 | 12 |
岐阜県 | 2.99 | 2021-01-10 | 0.086 | 2021-02-10 | 31 |
香川県 | 2.40 | 2021-05-08 | 0.084 | 2021-01-24 | |
岩手県 | 1.20 | 2021-05-07 | 0.081 | 2020-12-24 | |
福島県 | 2.06 | 2021-05-08 | 0.081 | 2021-03-09 | |
広島県 | 2.56 | 2020-12-26 | 0.078 | 2021-01-06 | 11 |
福井県 | 1.73 | 2021-04-22 | 0.078 | 2021-01-29 | |
京都府 | 3.77 | 2021-04-28 | 0.077 | 2021-01-23 | |
長崎県 | 2.42 | 2021-05-08 | 0.075 | 2021-02-02 | |
奈良県 | 5.17 | 2021-04-25 | 0.075 | 2021-04-25 | 0 |
山形県 | 2.27 | 2021-03-31 | 0.074 | 2021-04-17 | 17 |
愛知県 | 3.18 | 2021-05-08 | 0.070 | 2021-01-15 | |
岡山県 | 4.31 | 2021-05-08 | 0.069 | 2021-05-08 | 0 |
長野県 | 2.09 | 2021-01-12 | 0.068 | 2021-04-28 | 106 |
福岡県 | 4.95 | 2021-05-08 | 0.065 | 2021-02-21 | |
茨城県 | 2.35 | 2021-01-17 | 0.063 | 2021-02-10 | 24 |
富山県 | 1.36 | 2021-01-11 | 0.057 | 2020-04-29 | |
高知県 | 2.21 | 2020-12-17 | 0.057 | 2021-01-05 | 19 |
群馬県 | 2.68 | 2021-05-08 | 0.057 | 2021-01-03 | |
滋賀県 | 2.37 | 2021-05-08 | 0.057 | 2021-01-23 | |
宮城県 | 4.23 | 2021-03-31 | 0.056 | 2021-04-24 | 24 |
三重県 | 2.13 | 2021-04-28 | 0.056 | 2021-02-15 | |
宮崎県 | 4.21 | 2021-01-10 | 0.047 | 2021-01-25 | 15 |
大分県 | 3.61 | 2021-05-08 | 0.044 | 2021-01-25 | |
静岡県 | 1.73 | 2021-01-14 | 0.038 | 2021-01-15 | 1 |
山梨県 | 1.96 | 2021-01-10 | 0.037 | 2020-08-31 | |
鳥取県 | 1.19 | 2021-04-03 | 0.036 | 2021-01-12 | |
青森県 | 1.42 | 2021-04-25 | 0.032 | 2021-01-28 | |
新潟県 | 1.08 | 2021-04-26 | 0.031 | 2021-04-30 | 4 |
鹿児島県 | 2.11 | 2021-05-07 | 0.031 | 2021-02-17 | |
秋田県 | 1.10 | 2021-05-05 | 0.031 | 2021-02-05 | |
佐賀県 | 3.45 | 2021-05-08 | 0.025 | 2021-02-03 | |
島根県 | 1.53 | 2020-08-12 |
つまり、大阪では5/1〜7の7日間で10万人に2.3人が亡くなっており、今の死者数の増加ペースはこれまでに無かったレベルです。
感染者数だけなら東京の前の波(9.36人/万人)の方が大阪の今の波(9.02人/万人)よりも高かったけれども、前の波の東京の7日間の死亡者が10万人に1.0人に過ぎなかったところは、東京の医療資源の強力さを示していると思います。
なお、上の表の「ピーク間日数」の空欄は、死者の最大値が感染確認の最大値よりも前のものです。前の波の時の死者のピークを捉えていると思われるため空欄にしています。ここが空欄の都道府県は、今の波に対応する死者数増加がこれからやってくる可能性が高いので、死者数の最大値は参考程度に。
数字をちゃんと見てる人にとっては明らかなデマなのですが、わりと広く信じられているものとして、「ずーっと大阪だけ異常に死亡率が高い」という言説があるようです。
確かに大阪は2021年4月29日に北海道を抜かして以降、人口あたりの累計死者数では1位ではあるものの、感染確認あたり死者数はまぁ標準的な部類ですし、人口あたり死者数もそれほどでもないので、過度に悪く見られているといえるでしょう。
以下では、2021年5月8日時点での感染確認・死亡者と、2019年10月1日時点での各都道府県人口を使います。(人口がちょっと古いのは、公表されている人口統計の確定値(速報値ではなく)がちょっと古いのと、人口変動を加味するときちんと連続性を持って集計するのが手間だからです。)
都道府県 | 人口(万人) | 累計感染確認 | 累計死者 | 累計感染確認/万人(順位) | 累計死者/万人(順位) | 感染確認あたり死亡率(順位) |
---|---|---|---|---|---|---|
大阪府 | 880.9 | 88671 | 1696 | 100.7(2) | 1.9(1) | 1.91%(14) |
北海道 | 525.0 | 26175 | 890 | 49.9(11) | 1.7(2) | 3.40%(3) |
兵庫県 | 546.6 | 34920 | 770 | 63.9(4) | 1.4(3) | 2.21%(9) |
東京都 | 1392.1 | 145562 | 1915 | 104.6(1) | 1.4(4) | 1.32%(35) |
千葉県 | 625.9 | 34235 | 640 | 54.7(6) | 1.0(5) | 1.87%(16) |
埼玉県 | 735.0 | 39574 | 749 | 53.8(7) | 1.0(6) | 1.89%(15) |
沖縄県 | 145.3 | 12992 | 138 | 89.4(3) | 0.9(7) | 1.06%(41) |
神奈川県 | 919.8 | 55400 | 833 | 60.2(5) | 0.9(8) | 1.50%(29) |
愛知県 | 755.2 | 36279 | 648 | 48.0(12) | 0.9(9) | 1.79%(21) |
京都府 | 258.3 | 13558 | 193 | 52.5(8) | 0.7(10) | 1.42%(33) |
石川県 | 113.8 | 2803 | 84 | 24.6(22) | 0.7(11) | 3.00%(6) |
福岡県 | 510.4 | 26304 | 369 | 51.5(9) | 0.7(12) | 1.40%(34) |
岐阜県 | 198.7 | 6409 | 138 | 32.3(15) | 0.7(13) | 2.15%(13) |
福島県 | 184.6 | 3788 | 127 | 20.5(27) | 0.7(14) | 3.35%(4) |
徳島県 | 72.8 | 1463 | 50 | 20.1(29) | 0.7(15) | 3.42%(2) |
奈良県 | 133.0 | 6722 | 86 | 50.5(10) | 0.6(16) | 1.28%(37) |
群馬県 | 194.2 | 6616 | 106 | 34.1(14) | 0.5(17) | 1.60%(25) |
三重県 | 178.1 | 4091 | 89 | 23.0(26) | 0.5(18) | 2.18%(11) |
熊本県 | 174.8 | 4624 | 83 | 26.5(19) | 0.5(19) | 1.79%(19) |
滋賀県 | 141.4 | 4119 | 67 | 29.1(17) | 0.5(20) | 1.63%(24) |
茨城県 | 286.0 | 8526 | 135 | 29.8(16) | 0.5(21) | 1.58%(26) |
福井県 | 76.8 | 945 | 33 | 12.3(42) | 0.4(22) | 3.49%(1) |
愛媛県 | 133.9 | 2491 | 54 | 18.6(32) | 0.4(23) | 2.17%(12) |
広島県 | 280.4 | 6762 | 111 | 24.1(23) | 0.4(24) | 1.64%(23) |
栃木県 | 193.4 | 5571 | 72 | 28.8(18) | 0.4(25) | 1.29%(36) |
和歌山県 | 92.5 | 2342 | 34 | 25.3(21) | 0.4(26) | 1.45%(32) |
長野県 | 204.9 | 4077 | 72 | 19.9(30) | 0.4(27) | 1.77%(22) |
静岡県 | 364.4 | 6782 | 124 | 18.6(31) | 0.3(28) | 1.83%(17) |
山口県 | 135.8 | 2021 | 46 | 14.9(38) | 0.3(29) | 2.28%(7) |
長崎県 | 132.7 | 2429 | 44 | 18.3(33) | 0.3(30) | 1.81%(18) |
山形県 | 107.8 | 1591 | 35 | 14.8(39) | 0.3(31) | 2.20%(10) |
宮城県 | 230.6 | 8307 | 72 | 36.0(13) | 0.3(32) | 0.87%(44) |
岡山県 | 189.0 | 4836 | 57 | 25.6(20) | 0.3(33) | 1.18%(39) |
富山県 | 104.4 | 1398 | 31 | 13.4(41) | 0.3(34) | 2.22%(8) |
高知県 | 69.8 | 1117 | 20 | 16.0(35) | 0.3(35) | 1.79%(20) |
岩手県 | 122.7 | 1076 | 34 | 8.8(44) | 0.3(36) | 3.16%(5) |
大分県 | 113.5 | 2317 | 28 | 20.4(28) | 0.2(37) | 1.21%(38) |
香川県 | 95.6 | 1510 | 23 | 15.8(36) | 0.2(38) | 1.52%(28) |
山梨県 | 81.1 | 1299 | 19 | 16.0(34) | 0.2(39) | 1.46%(31) |
宮崎県 | 107.3 | 2519 | 23 | 23.5(24) | 0.2(40) | 0.91%(43) |
青森県 | 124.6 | 1768 | 26 | 14.2(40) | 0.2(41) | 1.47%(30) |
鹿児島県 | 160.2 | 2512 | 28 | 15.7(37) | 0.2(42) | 1.11%(40) |
佐賀県 | 81.5 | 1911 | 14 | 23.4(25) | 0.2(43) | 0.73%(45) |
新潟県 | 222.3 | 2530 | 25 | 11.4(43) | 0.1(44) | 0.99%(42) |
秋田県 | 96.6 | 581 | 9 | 6.0(46) | 0.1(45) | 1.55%(27) |
鳥取県 | 55.6 | 394 | 2 | 7.1(45) | 0.0(46) | 0.51%(46) |
島根県 | 67.4 | 378 | 0 | 5.6(47) | 0.0(47) | 0.00%(47) |
平均 | 31.4 | 0.5 | 1.75%* |
*:感染確認あたり死亡率の「平均」は、各都道府県の値の平均。なお、累計感染者632,295人に対する死者10,842人は1.71%
ということで、大阪府の場合、感染が確認された人数に対する死亡率では1.91%(全国14位。全国平均1.75%)と、まぁ標準的な範囲ですし、人口あたりの死亡率(1万人に1.9人)で見ても極端に高いわけではありません。感染が確認された人数に対する死亡率の上位6県(福井徳島北海道福島岩手石川)が3.0%以上であることからすると、その2/3以下に止まっていることからすれば、医療現場は比較的頑張っていると言えるのではないでしょうか。
したがって、人口あたりの死者数が多いのも、単純に、人口あたりの感染者が多いことが反映されているだけだろうと思います。
また、死亡者のピークは感染確認のピークから20日前後ほどズレているので、最近増えている他の都道府県と、少なくとも目に見える数としては横ばい〜減少中の大阪とを現時点で単純比較するのはあまり適切ではないでしょう。(同じ理由から、「今日の感染確認数に対する死者数の割合」を比較して「死亡率4%だ」とか言うのも誤りです。)
もちろん、医療崩壊の発生によって従来なら重症で済んでいた人が死亡することで感染者死亡率が高まることが予想されます。Withコロナを標榜するのなら(宮城のように)医療崩壊を回避できるように早期の自粛要請が必要だったわけで、大阪の知事が愚かであったことは間違い無いのですが、その愚かさの程度は、それほど極端なものでは無いと思われます。
ということで、「大阪だけ異様に死亡率が高い」という言説についてはこの程度にして、次回、「ずーっと 大阪だけ…死亡率が高い」という言説が嘘であることをまとめます。
→「大阪だけ異様に死亡率が高い」が誤解である点について(その2) https://anond.hatelabo.jp/20210509155000
主語デカで申し訳ないが、地元で唯一の動物園「盛岡市動物公園」のTwitterがなんかウサギ飼ってる人達に寄ってたかって叩かれてて良い気分しない。
原因はこれ
http://moriokazoo.org/item/sm/item/id/8951/
カイウサギの間で感染症が蔓延して、回復も難しいので15匹の安楽死を行ったという話。これに対してうウサギ飼ってる愛好家の皆さんがお気持ち表明してる。このツイートのリプ見てくれたらわかる。
https://twitter.com/moriokazoo/status/1374143056207781889?s=21
リプしてる人のどれくらいが盛岡市動物公園に来たことあるんだろ?岩手県盛岡市って、地図見ないで日本のどの辺にあるかわかります?「絶対に行きません!」って息巻いてる人、だいたいにしてこの動物公園のこと知ってました?笑
盛岡市動物公園、いまリニューアル工事に向けて休園中なんですよ(工事延期になったから4月何日からかオープンすることになったけど)。だから収入も多分ない。しかも、動物福祉とか医療に力入れ始めたのも最近のことだったと思うし、医療費の寄付を募集しはじめたのも最近。だから「医療費の寄付を募ってるくせに!なんでウサギに充てなかったの?!」っていう批判は間違いだと感じる。正直、全然足りてなかったんじゃない?だから怒る前に寄付したら良い。お住まいの地域の動物園でウサギを飼育してるなら尚更、お住まいの地域の動物園に寄付したら良い。
「里親探したら良かったのに!」っていうのも現実的じゃない。じゃああなた、今すぐ引き取れるますか?病気のウサギさんを動物園に迎えに行って、無事に連れ帰って、天寿を全うするまで飼えますか?今すぐですよ。今すぐ。リプしてる人の内、どれくらいの人が即決でイエスって答えるんだろ?クラウドファンディングっていう意見もあるけど、クラウドファンディングするのにも結構準備が必要だし集まる保証はないし。それならウサギ飼いの皆さんで「全国のウサギを救います!!」ってクラウドファンディングして、全国の動物園のウサギとかに寄付したら良いのでは?
ちなみに確かこの盛岡市動物公園にいる獣医さんは少ないはず。地元のニュースで見た記憶がある。動物園獣医と、街の獣医さんは全然違うとも言ってた。専門外の動物も担当するし、限られた予算で治療の選択をしないといけないって。少ない人数で、たくさんの動物たちと毎日向き合って、お金も限られてる。素人の私たちには想像できない苦労とか問題とかがいっぱいある。ウサギだけに付きっきりで向き合えるわけじゃない(これはウサギの命を軽んじてるわけでなく、動物がたくさんいるからって話)それなのに、ウサギを飼ってるだけの素人がよってたかって……。っていう風に見える。「私ならこうする!」「私はこうしたのに、こうできるのに!」っていう意見は素人の戯言でしかないんじゃないかな。じゃあ口だけ出すより、資格なりなんなり取って現場に行ってお手伝いしてあげたらいいんじゃないでしょうか。
安楽死しなくても済む病気です!っていうのも、飼育頭数が少なくて、ほかの動物もいなくて、ウサギだけに付きっきりで看病もできる環境があるからでは?
「ウサギだから殺した、キリンやゾウならそんなことしない!」って言ってるウサギ飼いさんもいて怖いよ。それ、自分で「ウサギの命は軽い」って言ってるようなものじゃないですか?ほんとにウサギ好きなの?笑
動物園の獣医師さんは毎秒毎秒命の選択をしてると思う。先に書いたけど件の動物公園は、いま懸命に動物医療に力を入れてるので、口だけじゃなくてお金を出したらひいてはウサギさんのためになると思うのでは。あと今回の件でブチギレお気持ち表明したウサギ飼いの皆さんは、お近くの動物園から早くウサギを引き取ってこないと同じことが身の回りで起きないとは限らないですよ。
あと、動物公園側が「詳しく説明出すから待っててください」って声明出したけど、それに対して「言い訳なら聞きたくない」「命は帰ってこないから説明はいりません」とかキレてるの何?いやお前らが騒いだからでは……?怖。あと市議に意見書出しますって言ってたウサギ飼いさん、あんまり意味ないと思います……あの園、別に市営ではないので……。
なにが気持ち悪いって、園のバックボーンとか知らないウサギ飼いさんたちがよってたかって罵声を浴びせてるの。ほんとに怖い。てか、ウサギカフェの人とかとお気持ち表明してるけど、ウサギ飼い的にウサギカフェっていいの?動物園と一緒じゃない?
まずはウサギ飼いの皆さんに冷静になってほしいし、地元の身近な動物公園が叩かれてるのほんとつらいし、素人は黙っとれってう画像、今がまさに使いどきだな。
https://b.hatena.ne.jp/entry/4695878446399664770/comment/yujimi-daifuku-2222
こんな意味不明なスカタンコメントに100も星がついてるとかマジで謎。
へーそーなんだ。ふーん。そんなこと知らなかったし確認のしようがないんだけど、どこで確認できる?
ところで自分とこより状況が悪い国と数的比較することにどんな科学的に意義があるの?
人口も気候も地理的条件も政策も政治体制も文化も国民性も何から何まで異なる国同士で数字の比較して科学的になんか役に立つの?
東京都と岩手県の数的比較する人もいないけど、これも左派の陰謀カナ?
意図的に避けてるんじゃなくて、比較することにあまり意味がないから比較してないんじゃないカナ……?
日本はあんまりうまくやれてないけど、うちよりヤバイ国もあるから大丈夫!って言いたいのカナ?
フランスは6万人死んでます! 日本はまだ3000人も死んでません! 日本スバラシイ国デス!
っていうこと?
こんな比較、思想が極端にあっちのほうの人は喜んでしたがるかもしれんけど、それ以外の人(左に限らない)は何の意味も感じていないのでは?
悲惨な状況にある外国と比較して日本の状況が順調であるかのように楽観視しているのなら大間違いです。
念を押しときますが、今の日本の感染状況はほとんど毎日どこかしらで感染者数最多を記録していて拡大に歯止めがかかっていません。うまくやっているかやっていないかでいうと、ちっともうまくやっていません。比べる相手が悪すぎます。
3000を3001にしないために不眠不休でがんばってくれているたくさんの人達に失礼ではないですか?
コロナでてんやわんやになってる病院に行って、そこで働いてる人たちに「大丈夫!フランスでもイギリスでも6万人死んでるから!」って言ってみてごらんよ。あんたの言う「数的比較」なんてそんくらいの意味しかねーよ。
何というか。特に日本の感染状況が中国より深刻になって以降、意図的に中国と日本の現状との数的な比較を避ける人が右派に多いことがずっと気になっている。その態度は科学的なのですか?
就職でなんとなく日立市に流れ着いて永住することになりそうな身として、淡々と生活の感想を書いてみる。
中核市でも農村でもない、日本中に沢山ある人口20万人弱の地方都市の一生活者の記録です。
3年ほど前に建売4LDKを購入。
働き方改革が始まる数年前までは残業して帰る時間に空いている店も少なく、娯楽が少ない環境で、他に使い道もなかったので、20代で新築する夫婦は同期の中で珍しいほうはなかった。
掛け捨てのアパート代よりマシぐらいの気持ちで35年ローンを組む。
マンション…はJR駅の近くに新築分譲マンションが1棟ぐらい出ていたが、駅の近くに何もない街並みなので、価格ほどの魅力は感じなかった。
でも某H社の関係で転勤族や単身赴任の人も多いので、マンションは主にそういう方に需要があるのだと思う。
客間が在宅勤務の仕事部屋になり、将来の子ども部屋は物置部屋になっている。
もともと私は物を増やす性質で、夫は物持ちが良くあまりものを増やさないので、ほとんど私の荷物で占領しているのはいちおう申し訳なく思っている。
アパート暮らしのときは電子書籍一択だったのが、紙の本を買えるようになって嬉しい(ほとんど漫画だが)
徒歩5分圏内には、コンビニと24時間営業のチェーン系飲食店が1件。
決して充実はしていないが、孤独を感じるほど何もないわけではないのが良いなあと思っている。
10分歩くと砂浜。
生まれ育ったところは海まで2~3時間の盆地だったので、移住したての頃はどこまでも続く水平線に結構感動した。
今ではすっかり見慣れてしまい、インドア人間なので夏でもいちいち海に行ったりはしないが、それでも晴れの日は通勤中に海が見えるとちょっと爽快な気持ちになる。
オーシャンビューな感じのカフェにもたまに行く。
国道沿いにはスーパーとかホームセンターとかニトリとかチェーン系のファミレスが一通り揃っているので、日常的な買い出しはそこに車で行く。
たしかに車がないとかなり不便。
うちは夫婦ともバス通勤なので、車は1台で充分なんだけど、うちも含めて周辺の物件には3~4台の駐車スペースが確保されている。
私は元々かなり運転に苦手意識があったのだけれど、前職を辞めて1年ほど在宅パート生活をしていた期間があり、時間に余裕があって必要にも迫られていたので、生活に困らない程度には運転できるようになった。
あと、夜でも気兼ねなく出かけられるのは、特に女性にとってはかなり大きなメリットなんじゃないかと思っている。
市内に娯楽施設らしいものはないが、最近話題の公立動物園はなかなか立派なものがあり、子どもが出来たら連れて行ってあげたいと思う。
今にも逃げだしそうなゆるい囲いのカピバラと近距離で触れ合えるのと、珍しいヘビとトカゲがいっぱいいる。
週末何してるかというと、夫はゲームかラズパイ開発か資格の勉強してるし、私はネットか漫画か知り合いのサイト開発などしていて、自宅を謳歌している。
たまには30分ほど海沿いを運転して隣の市のショッピングモール(withシネコン)に行く。
あと、土曜の夜は隔週で、やっぱり30分ほど運転して絵画教室に通っている。
先生が昼は喫茶店のマスターをしている気軽な教室で、デッサンも楽しいが、半分くらいは先生と高校生たちの明るい雑談を聞きに行っている気分。
数年前、インドア人間のくせに、思い立ってSUP(スタンドアップ・パドルボード)に行ったことがあった。
独身時代に住んでいたアパートの近くに、体験プランをやっているショップがあったのだ
ちょうど今くらいの季節で、めちゃくちゃ寒かった。
そのときは海じゃなく流れが穏やかな川で、インストラクターに促されてボードの上に仰向けに寝そべってみると、川の上に寝ている感じが心地よかった。
川で獲れた(?)という鮭のイクラ載せ放題の昼食と、1日SUP体験合わせて5千円。
かなり満足度の高い体験だったが、当時は趣味に投入する色々な(主に精神的な)リソースが足りていなくて、続けるには至らなかった。
でもまあ、その気になればそういうウォータースポーツができる環境もあるし、釣り好きな人には最高の環境だと思われる。
車に乗れない人や学生は遊ぶところがなくて寂しさを感じるかもしれない。
私はこの町で青春を過ごしておらず、余計なお世話ではあるのだが、そのあたりの寂寥感は日立市出身の人気ラノベ作家ヤマグチノボル氏(ゼロの使い魔で有名)の著作からも伺えた。
若くして亡くなった氏の作品には衰退しつつある故郷への愛が込められていて、よそ者の私が後から読んでも、何というか非常にしんみりしてしまうものであった。
これも隣のひたちなか市だけど、邦楽好きとしてROCK IN JAPANに気軽に行けるのは最高。
ネモフィラとコキアも良いのだけど、最近は人気で人が多すぎてあまり行っていない。
某H社様のおかげで市内の同業種求人はいつも需要が供給を上回っている印象。
全部歩いても45分くらいなので、気が向いたら音楽を聴きながら歩いて帰る。
バスは、2005年に廃線になった日立電鉄の線路跡をバス専用道路にしたBRTというものが開通して、かなり便利になった。渋滞に巻き込まれないバスは良いものだ。
(ローカル線好きとしては、電鉄に残ってて欲しかった気もするが)
BRTは自動運転の試験運行も始まったりしていて、ちょっとワクワクしている。
雇用がある町は強いなと思う。私は地元がかなり好きだけど、就きたい仕事の枠が無くて地元を出たので。
正直最初に越してきた頃は、工業都市特有の無機質な景観と沿岸部らしい雨風の強さに冷たい印象も受けたのだけど、ここは働くための町なんだと思う。おかげで図書館とか病院とかも新しくて綺麗。
子どもの興味と合致したら将来は茨城大か茨城高専か筑波大に行ってくれたら経済的には嬉しいかな、ぐらいには思っている。
東京に出たとしても、週末気軽に行き来できる距離なのは良い。特急で片道1時間半、高速バスで片道2時間半。
再三増田で主張してるんだがだれも聞き入れてくれねえ
小学校のころ、担任の先生が突然地理に凝り出して、全都道府県とその県庁所在地を覚えさせられたんだ
そんで地図みてさ、なんとなくまあ上から覚えていくじゃん 北海道は札幌、青森は盛岡か、モリとモリで繋がって覚えやすいなあ!と、絶対こう思った
この記憶は本当に確かなんだよ 誰が何と言おうと俺の中でそれだけが本当なんだ
中盤、群馬とかなら間違って覚えてるかもしれないとも思うが、なんせ青森だ 二番目だ 北海道札幌、青森盛岡、っていう、言うなれば「五劫の擦り切れ」とか「諸行無常の響きあり」くらいしっかり覚えてる部分なわけです
俺は間違っていない、と言うことは当然、世界の方が間違っているということになる
この世界、狂ってると思いませんか?異様に苦しいじゃないですか しかも十分苦しい俺たちよりもっともっと苦しんでる人が無数にいるらしい
その異常な世界の歪みを端的に表してるのが青森・盛岡といううつくしい組み合わせが毀損されていると言う事実にほかならない
青森の県庁所在地が青森市なんかであっていいはずがない そんな市は存在しないんだ
逆に岩手市がないのがヘンだ いかにもありそうな響きじゃないか 岩手県岩手市、でしょう、どう考えても!
昨日は愛すべき老舗ラーメン屋の本店が11月上旬に閉まることが発表されて、世代を問わず激震が走った。とくに岩手から出ている人々に。
なぜかって? 岩手出身者の方が気軽に帰れない土地になってるからだよ。一度出たら入れないファンタジーの国みたいになってるからだよ。ゆるキャラグランプリとかその他もろもろイベントもあるみたいだけど、地元が岩手の人ほど「帰れない」って言ってる。帰れないわけはないんだけどね、電車も飛行機も車もあるから。でも、親兄弟親戚筋からの無言あるいははっきりと「帰ってくんな」ムーブがすごいんだよ、とくに都会にいる人たちには。それと「家には帰ってくるな、でも街中で会うのはオッケー。なぜなら感染源だと判られづらいから」という意味がわからない線引きもあるって聞いた。結局感染者はでているけれども、まだ「あそこん家が感染源」って言われたくないんだろうな。
今岩手県に住んでる人に聞きたいよ、本音はまじで他県の人と接触したくないと思ってる?
自分の肌感覚では、まじで観光二の次で、観光に来るくらいなら心から岩手に来ないで欲しいってのが本音なのではと思うんだけどどうなのかな?
岩手県民おつかれさまです