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はてなキーワード: 国定とは

2022-03-19

ウラジーミル・プーチンの名の由来

キエフ大公国キエフ大公ウラジーミル1世(Vladimir the Greatからなのは言うまでもないんだが、これだけだと単に過去偉人しかない。

だがウラジーミル1世キリスト教国教化したので同教の聖人となり、更にロシア守護聖人となっている。

守護聖人としてのウラジーミル1世は「キエフウラジミール(Vladimir I of Kiev)」という名で呼ばれる。

その為にクリスチャンネームとして名づけに使われるようになった。

ソ連邦時代宗教基本的禁止または抑圧されていたが、ミシェルなど命名にはキリスト教由来の名前が使われていた。

 

サンクトペテルブルグ近くのノヴゴロドにあるロシア建国一千年祭記念碑では一番目立つ位置ウラジーミル1世像がある。

当然、ウクライナキエフにも 聖キエフウラジミール由来のものが沢山ある。

ルーシ」を巡る歴史修正主義

ルーシノルマン系、つまりバイキング勢力スラブ民族圏に侵入したもので、キエフ公国もその代表格。

しかウラジミール1世バイキングを率いて戦い、彼らを植民させる政策を行った。

 

ところが近代になるとロシア民族主義が勃興、ノルマンバイキング由来説が否定されるようになった。

これはソ連時代にも発展し、共産党機関紙などの宣伝を通して国定歴史となっていった。

しかソ連って本当に何だったのか?こういう覇権民族主義にも背を向けるのがマルクス思想だったんじゃねーの?

 

プーチンと元KGBカルト保守のお友達ロシア国紀みたいなのにやられちゃったのにはこの辺の背景もあるんでないのけ?

ロシアオリジンに自らの名の由来のキエフの聖ウラジーミルを重ね、一方でバイキング由来の部分は都合よく無視する。

だとしたら親は罪作りだ。もっと穏当な聖人名前はあったろうに。

本人の方も、「静香」なんてお淑やかで女性的な名前を親に貰ったのに、全然かにしてなくてうるせーわ、男社会警察組織上り詰めた上に政治家になるわ、高速道路走行中に石原慎太郎喧嘩して車から引きずり落として高速の路上放置するわと親の心なんて全然知ったこっちゃない亀井を見習ってほしい。

2021-10-10

anond:20211010154605

本当にそうか?

逆に、価値が維持される理由の方が必要だと思うが、それはないのか?

 

国家発行通貨場合は、国定信用貨幣論税金払えるクーポンから貨幣は成り立つ)とかあるわけじゃん。

2021-10-07

anond:20211002214318

適応障害でも鬱でもいいか診断書取りに行った方がいいよ。今後、運が悪かった今回の件を説明やすくなる価値のあるものから実家暮らしなのかな?診断書とって、就労支援センター行って、行政を頼って復帰したい意思を見せていれば、若いんだし、かなり手厚い支援を受けられると思う(田舎だったら微妙かも。変な担当に当たったら気を強く持ってね)

女性センターに駆け込むこともできるよ。害になる親から離れて暮らして、お金心配しないで心を休めることができると思う。死ぬの、頭で思うより難しいよね。終わってないよ、これからから納税分の国定サービス活用してこ。

2021-08-26

次の選挙落選する自民党の人まとめ

比例復活もできずに落選する人

北海道

高木  浩寿

東国   幹

前田  一男

中川  侑子

東北

江波  聡徳

藤原   崇

亀岡  偉民

土井   享

北関東

五十嵐  清

尾身  朝子

牧原  秀樹

野中   厚

佐藤  昭男

百武  公親

神田  裕


南関東

松本   尚

山本  朋広

中西  健治

古川  直季

三谷  英弘

星野  剛士

中谷  真一

木村  哲也

東京

松本  文明

大西  英男

長島  昭久

安藤  高夫

高木   啓

 

北信越

塚田  一郎

国定  勇人

若林  健太

務台  俊介


東海

熊田  裕道

中川  貴元

池田  佳隆

八木  哲也

石井   拓 

吉川   赳

青山  周平

近畿

繁本   護

木村  弥生

清水  鴻一郎

佐藤  ゆかり

北川  晋平

長尾   敬

岡下  昌平

神谷   昇

小林  秀樹

中国

河村  建夫

古田  圭一


四国

井原   匠

九州

岩田  和親

高橋  舞子

武井  俊輔

宮崎  政之

島尻  安伊子


菅内閣場合

高市早苗内閣なら全員当選

2021-05-09

[] - May 9th, 2021

𝐀𝐧𝐨𝐧𝐲𝐦𝐨𝐮𝐬 𝐍𝐞𝐰𝐬 - 𝐌𝐚𝐲 𝟗𝐭𝐡, 𝟐𝟎𝟐𝟏

ローカルニュースを全国に

𝐀𝐧𝐨𝐧𝐲𝐦𝐨𝐮𝐬 𝐍𝐞𝐰𝐬についてと、バックナンバーこちら→anond:20210507172613

北海道羅臼町発見魚類化石、新種と判明

北海道羅臼町12年前に発見された魚類化石が、専門家調査の結果、これまでの分類に属さない新種の魚であることが判明した。この化石は町内に住む桜井憲二さんが、ポン春苅古丹川で、エゾシカ狩猟中に発見したものだという。発見者の名前にちなみ、『ラウスシカサゴ属 サクライシロカサゴ』と命名された。

羅臼町知床半島東側位置する町で、発見された化石5月17日から羅臼町郷土資料館で展示される予定。同資料館では国定指定文化財指定され、オホーツク文化現代に伝える貴重な出土品260点や、知床自然を伝える模型剥製などの展示を行っている。利用時間は9:00〜18:00で、入館料は無料



    9日午前5時2分頃、和歌山北部位置する湯浅町震度1の揺れを観測する地震があった。この地震による津波心配はないという。

    気象庁によると、この地震マグニチュードは2.3、震源の深さは10kmと推定されている。この地震の規模は、東北地方太平洋沖地震(マグニチュード9.1)の約160億分の1である

    同日1時57分頃には、福島沖でマグニチュード4.4、最大震度1観測する地震が、8日の13時19分頃には、八丈島東方沖でマグニチュード4.7、最大震度1地震観測している。



      ミカンマグロセメントなどの津久見名物デザインしたオリジナル缶バッジ『つくみのシリーズ』が好評だ。種類は全部で11種類で、キャラクター化された可愛らしいイラストが特徴。津久見市四浦の里の駅「つくみマルシェ」に設置されたガチャガチャで購入できる。

      つくみマルシェでは、津久見名産品を売りにした町おこしグッズを数多く取り揃えている。津久見市の主要産業であるセメントイメージした『砂利ソフトクリーム』(税込400円)や、特産品魚介類ミカン使用した食品イルカと触れ合うことができる体験パーク『つくみイルカ島』のグッズなどを販売している。

      なお、つくみマルシェ販売している商品の一部は、津久見市観光協会運営する通販サイト『つくみトドケル』でも手に入れることができる。

        2021-05-08

        菅総理から東京五輪アスリートへのメッセージ

        2021/05/07 の菅総理の会見において、総理から苦しい状況に置かれるアスリートの方々へのメッセージがありましたので共有します。

        動画こちら。

        https://youtu.be/Ei1NBEikh90?t=2394

        39:58 くらいからが質問になります

        京都新聞 国定記者質問

        京都新聞国定と言います

        東京五輪パラリンピックについてお伺いします。

        大会の中止を求めるオンライン署名現在も行われていまして、開始3日目で20万人を超える署名が集まりました。これは素直な国民世論だと思うんですけれども、一方でですね東京大会テスト大会都内で中心に行われていますけれども、現場取材に行ってアスリートの話を聞いていますと、このコロナ社会が大変な時にスポーツをすることとか、五輪を目指す事に対して社会からの厳しい風当たりみたいなものを感じているようで、そこに非常に苦しんでいるように見えます

        総理の方から現状こうした状況に置かれているアスリートに対して何か掛ける言葉というか、

        メッセージみたいなものがありましたらお願いします。

        菅総理回答>

        まず、東京大会に向けてテストイベントも数多く行っています大会本番を想定してですね、感染対策を徹底をしているということです。

        そしてまたこれ具体的に外国選手については一般国民が交わらないようにする対策

        また、選手毎日検査を行うなど厳格な感染対策を行っているところです。

        テストイベントを行うことによって様々な知見がありますので、そうした中で安心安全大会にするんで、ぜひ懸命に取り組んでいただきたい。まぁそういう風に思っています

        2021-02-09

        anond:20210209122234

        なるほど。

        かに父親の信用って言い方だけしていると、その信用を生み出している一旦がが権力暴力(=義務強制する力)にあることは見落とされているな。

        でも、その力を維持しているのもやはり信用だと思う。息子は兄弟と結託して1億枚とか言い出した父を殴り殺してもいい。そうされない理由に、やはり根本的な信用は必須……というか、現実権力ではなく信用によって維持されているのではないか? 権力起源っていう国定信用貨幣論が、現実に即しているかは、やはり検討しないといけないと考える。

         

        インフレの話は、考えていること自体は全く同じだな。

        ただ俺はインフレデフレの話も結局は「信用」の話として分析しないといけないと思っている。

        MMT通貨流通量によってインフレデフレ操作可能だとしているが、通貨流通量によって直接操作されるのは信用であって、通貨流通量以外の要素によっても信用は上下するから通貨操作だけでインフレデフレがそう理論通り思い通りになるとは限らない。

         

         

        >そこで信用を失うかどうかなんてわからない

        結局はここだと思う。

        信用って感情じゃん。経済って感情の話だとわかってきたのが昨今で、つまり判らないのだと思う。

        感情の将来を確実に予測することなんてできるわけない。

        anond:20210209105012

        国定信用貨幣論は間違いです、という批判はいっぱい出たね。

         

        ただ、今の経済学がいまだに金本位制の発想でまわっているっていう、MMTスタートの発想はやはり一理以上あるらしい。

         

        2020-04-02

        anond:20200402005631

        https://hbol.jp/195466?cx_clicks_art_mdl=2_title

        この結城剛志によるMMT批判読んだかね?

         

        国定信用貨幣論は誤りである

        国は貨幣を発行する権限を有さない。貨幣を発行しているのは信用である

        従って俗流MTは成り立たないし、国家財政破綻することは普通にある

         

        ……という内容だぞ。

        俺は別に専門というわけじゃないが、なるほどと思ったな。そこのところどうなの。

        2020-02-03

        anond:20200203102511

        賛同しないイコール理解できないはさすがにアホだろ。

        MTへの検討は俺やお前よりも2万倍頭のいい経済学者の皆が今まさにやっていて、ちゃん理解したうえでのMMT反対意見はそれなりに多い。

         

        俺の拙い理解によると、どうもMMTの根幹をなしている国定信用貨幣論が、やっぱり違うんじゃないかという話らしい。

        2016-09-25

        君の名は。」そんな辻褄合わないか

        物語的に辻褄合ってない(理解不能)っていう批判が多いが、

        これとか https://note.mu/akiko_saito/n/n3c3d6b264f7e

        まじで?そんなわかんないもんなの? 俺はリアルタイムで見ながら普通に解消していったけど...

        一個一個答えてみると、

        • 毎日持ってくるお弁当は父と息子どっちが作ってるの?!
          • 父じゃない?場合によっては息子...えそこ関係あるの?作らなそうに見えたってこと?
        • 男のほうは車に乗せていってもらってたけど、帰りはどうすんの?!凍死するんじゃないの?!
        • あの飛騨についてきた友達はいったいなんの意味があったの?!
          • 友達心配からついてきたんでしょ?なんか頭おかしくなってそうって思ったから。あと男友達の方はあの女の人に惚れてそうだったし下心もあったんじゃない?
          • シナリオ的な意味としては、一人でいったら映画としてつまんないでしょ。賑やかしだよー。多分。
        • なんでスマホの中身がいきなり消えるの?!

        あと村上春樹だけど、初期の頃の作品集に「タイトル書いてみてから想起される物語さらっと書いてみるというやり方を取っている」とか書いてあったし、普通にシチュエーションだと思う。あとで物語意味的なものをどんどん入れていったと思うけど、新海誠もそんな風に成長すれば良いんじゃないかと思うけど。村上春樹も初めの作品評価割れ芥川賞とか取れてないしね。

        この他よくある疑問

        • 日記書く前に連絡取ればいいよね。
          • 最初になんども試したけど繋がらんかったんでしょ。
          • そして最後ダメ押しでもっかい試したと。「えー!?なんで繋がんねーんだよ!?」っていう描写なかったしそうなんじゃない?
        • 時間遡行に気づかないはずがない!
          • いやいや、気づいてから記憶がどんどん消えてったよね?あとスマホの中身もびゃーって消えたよね?
          • あれはつまり、入れ替わりを起こさせた「何がしかの力」は時間遡行を気づかせないような力が働いているってことでしょ。因果律を守るとかそれ系の。
          • 記憶がどんどん消えるんだし、入れ替わり時に気づけない事象があっても物語的には不思議じゃないと思うんだけど。
        あと他にあるー?

        2016-08-26

        []日本メディアはなぜ報じない!?韓国を揺るがす7万人大暴動

        http://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%e6%97%a5%e6%9c%ac%e3%81%ae%e3%83%a1%e3%83%87%e3%82%a3%e3%82%a2%e3%81%af%e3%81%aa%e3%81%9c%e5%a0%b1%e3%81%98%e3%81%aa%e3%81%84%e9%9f%93%e5%9b%bd%e3%82%92%e6%8f%ba%e3%82%8b%e3%81%8c%e3%81%997%e4%b8%87%e4%ba%ba%e5%a4%a7%e6%9a%b4%e5%8b%95/ar-BBw484W?ocid=iehp#page=2

        ○ パリでの同時テロの裏で起きていた韓国での大規模暴動

         > 文氏は朴大統領教科書国定化の動きも激しく非難する。韓国では日本よりもっと偏った左翼的教科書反韓国、親北朝鮮教育がなされている。このことを懸念した朴大統領教科書一新必要だと判断し、国定教科書を導入すると決定したのだが、文氏もデモ隊もこの件に絶対反対のスローガンを掲げたわけだ。

        ○ 〈追記〉来年秋に控える韓国大統領選は?

         > (2016年4月13日選挙では)親与党有権者与党離れを起こし、親野党有権者野党離れを起こし、結果として第3の党としての「国民の党」に投票したというのだ。

        2015-11-16

        http://anond.hatelabo.jp/20151116110439

        それってテレビ原稿の流用なのでは?

        音声では主語最初に持ってこないと混乱すると思う。

        あと固定化じゃなくて国定化な。

        意趣はわかったけどわかりにくい。

        NHK表現がわかりづらいわ。

        韓国 パク政権に抗議の大規模デモ

        http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151114/k10010306231000.html

        韓国では、経済が冷え込み、雇用悪化しているなかで、パク政権が、韓国の歴史教科書について北朝鮮同調するような内容で、偏向しているものが多いとして、国定化することを決めたことに、国内で反発が強まっています

        読点が多くて読みづらい。文をもっとシンプルにできなかったのかな。

        パク政権が、(現行の)韓国の歴史教科書北朝鮮同調するような内容で偏向しているものが多いので、(偏向していない内容に)国定化することに決めたことに、韓国内での反発が強まっています

        経済が冷え込み雇用悪化していることが、反発をさらに強いものにしています

        こんな感じで、あってる?

         

        『パク政権が、韓国の歴史教科書について北朝鮮同調するような内容で、偏向しているものが多い』

        という部分が抽出されると、誤解を与えかねない内容になる。主語と述語は必要以上に離さない方がいいと思うよ。

         

        (追記)

        固定化国定化/訂正しました。指摘thx

        2014-04-26

        円城塔本の雑誌の連載「書籍化までn光年」で取り上げた本のリスト

        http://anond.hatelabo.jp/20140421200127

        書籍化まで7光年 (2009年)

        1. アンドルー・クルミー 『ミスター・ミー』    「『ミスター・ミー』とドップラー効果恋愛小説
        2. ポール・オースター 『幻影の書』    「オースター百%の『幻影の書』と本のスカート
        3. ピエールバイヤール 『読んでいない本について堂々と語る方法』    「読んでいない本を語る方法と「特性のない本」」
        4. ジョン・クロウリーエンジンサマー』    「言葉の"ずれ"と物騒な本」
        5. 浅暮三文ぽんこつ喜劇』    「ひよこサクラ実験小説
        6. シュボーンロバーツ 『多面体と宇宙の謎に迫った幾何学者』    「迷走と眩惑の理学タイトルの謎」
        7. David Flanagan 『プログラミング言語 Ruby』    「プログラミング言語小説屋」
        8. ジャック・ルーボー 『麗しのオルタンス』    「超絶馬鹿技巧小説『麗しのオルタンス』に隠された秘密
        9. ジャック・ルーボー 『麗しのオルタンス』    「数と音楽の秩序で作られた希代の小説
        10. ヒュー・ケナー 『機械という名の詩神』    「文学テクノロジー作家関係
        11. チャールズ・ストロス 『アッチェレランド』    「全編ボケ倒しのすごい奴」
        12. 多和田葉子ボルドーの義兄』    「『ボルドーの義兄』謎の276文字を追う」

        書籍化まで6光年 (2010年)

        1. パウル・クレー新版 クレー日記』    「小説のような日記日記のような小説
        2. 中野美代子ザナドゥーへの道』    「多幸感に満ちた文字の連なり」
        3. ジャック・ルーボー 『麗しのオルタンス』    「『麗しのオルタンス』ジャック・ルーボーに直撃質問!」
        4. ミロラド・パヴィッチ 『帝都最後の恋』    「タロットにしたがって読むパヴィッチの本」
        5. ダンガードナーリスクあなたは騙される』    「現実小説よりハッピーなのだ!」
        6. ティーヴ・トルツ 『ぼくを創るすべての要素のほんの一部 』    「長い小説が書けない理由!?」
        7. 大野克嗣 『非線形世界』    「単純素朴なのになぜか伝わらない本」
        8. ジル・プライスバートデービス 『忘れられない脳』    「ジル・プライス忘却のない人生
        9. クラーク・アシュトン・スミス 『ゾティーク幻妖怪異譚』    「「そういう人」スミスが好き」
        10. スタニスワフ・レム 『泰平ヨンの航星日記』    「レムの欠番を埋めるのは」
        11. エミーリ・ロサーレスまぼろし王都』    「見えないものが見える瞬間」
        12. イヴィッド・レヴィット 『数式に憑かれたインド数学者』    「稀代の数学者架空伝記」

        書籍化まで5光年 (2011年)

        1. ブノワ・デュトゥールトゥル 『幼女煙草』    「不穏さに満ち満ちた『幼女煙草』」
        2. スマイル・カダレ 『死者の軍隊将軍』    「不思議な国アルバニア戦争小説
        3. 高橋陽一郎 『変化をとらえる』    「数学教科書いろいろ」
        4. サイモン・シンエツァート・エルンスト代替医療トリック』    「代替医療に挑む議論の書」
        5. 辻原登 『闇の奥』    「辻原登は変である
        6. 柏野牧夫 『音のイリュージョン』    「聴覚だって騙される」
        7. マックス・ブルックスWORLD WAR Z』    「語り伝える書」
        8. ジェラルディン・ブルックスマーチ家の父』    「網目だらけ」
        9. グレゴリー・コクランヘンリー・ハー ペンディング 『一万年進化爆発』    「淡々進化中」
        10. イヴィッド・グラン 『ロスト・シティZ』    「見えない都市
        11. Federico Biancuzzi、Shane Warden 『言語設計者たちが考えること』    「言葉を作る人たち」
        12. A・R・ルリヤ 『偉大な記憶力の物語』    「無限記憶を持つ男」

        書籍化まで4光年 (2012年)

        1. V・S・ラマチャンドラン、D・ロジャース=ラマチャンドラン 『知覚は幻』    「美の起源?」
        2. Charles Yu 『How to Live Safely in a Science Fictional Universe』(『SF的な宇宙安全に暮らすっていうこと』)    「ウーのくすぐり芸」
        3. マット・リドレー 『繁栄』    「人類は滅亡しない?」
        4. ウンベルト・エーコ 『バウドリーノ』    「エーコが好きだ!」
        5. Steven Bird、Ewan Klein、Edward Loper 『入門 自然言語処理』    「見えない辞書
        6. エットハミ・ムライ・アメド 『モロッコ食卓』    「信楽焼タジン鍋
        7. ピーター・ペジック 『青の物理学』    「青の見取り図
        8. クリストファーチャブリス、ダニエルシモンズ錯覚科学』    「見えないゴリラ
        9. 大沢文夫 『大沢流 手づくり統計力学』    「百円玉実験不思議
        10. トルケル・フランセーン 『ゲーデル定理――利用と誤用の不完全ガイド』    「ゲーデルさんごめんなさい」
        11. Mark Kac 『Kac 統計的独立性』    「数学者をつくる本」
        12. ロザリー・L・コリー 『パラドクシア・エピデミカ』    「矛盾と逆理の入門書

        書籍化まで3光年 (2013年)

        1. レベッカスクルート 『不死細胞ヒーラ』    「ヘンリエッタ細胞
        2. ジョン・パウエル 『響きの科楽』    「宇宙人にあげたい本」
        3. 山田風太郎旅人 国定龍次』    「山田風太郎輪郭
        4. レニー・ソールズベリー、アリー・スジョ 『偽りの来歴』    「世界改竄
        5. Bruce A. Tate 『7つの言語つの世界』    「たくさんの言語
        6. 寺田尚樹 『紙でつくる1/100の世界』    「これは本です」
        7. アンソニー・ドーアメモリー・ウォール』    「非SF作家SF
        8. オリヴァー・サックス 『心の視力』    「サックスおじさんの症状」
        9. ダニエル・アラルコン 『ロスト・シティレディオ』    「読んでも未知の本」
        10. P・Gウッドハウスジーヴスとねこさらい』    「"ゆるさ"のシリーズ
        11. ヴィクトリアブレイスウェイト 『魚は痛みを感じるか』    「魚の痛みの判定基準
        12. イヴィッド・イーグルマン意識は傍観者である』    「傍観者法学

        書籍化まで2光年 (2014年)

        1. ブライアンクリスチャン機械より人間らしくなれるか?』    「純正人間の奮闘記」
        2. Clifford A. Pickover 『The Math Book』    「数学的あれこれ250」
        3. トレヴァー・ノートン 『世にも奇妙な人体実験歴史』    「楽しい自己人体実験
        4. フリオリャマサーレス無声映画のシーン』    「幸せ本棚
        5. ジョセフ・オルーク折り紙のすうり』    「折り紙数学
        6. ニール マクレガー 『100のモノが語る世界歴史』    「大英博物館のモノ」
        7. 根上生也四次元が見えるようになる本』    「四次元練習
        8. トーマス・トウェイツ『ゼロからトースター作ってみた』    「トースターを作る男」
        9. ロベルトボラーニョ『2666』    「ボラーニョの奔流」
        10. ガイ・ドイッチャー『言語が違えば、世界も違って見えるわけ』    「言語世界の見え方」
        11. D・マンフォード、C・シリーズ、D・ライトインドラの真珠』    「空海フラクタル
        12. V・S・ラマチャンドラン『脳のなかの天使』    「九つの美の法則

        書籍化まで1光年 (2015年)

        1. 川添愛『白と黒のとびら』    「数学小説の融合」
        2. リチャード・パワーズ幸福遺伝子』    「純文とSF
        3. ロン・カリージュニア神は死んだ』    「真正突破短編集」
        4. ラウディアハモンド『脳の中の時間旅行』    「素朴に語る時間の話」
        5. Franco Moretti『Distant Reading』    「遠くから見る世界文学
        6. Lev Manovich『Software Takes Command』    「新しい思考の道具」
        7. デイヴィッド・マークソン『これは小説ではない』    「小説ではない小説
        8. シャロンバーチュ マグレイン『異端統計学 ベイズ』    「紛糾する統計学
        9. 内村直之『古都がはぐくむ現代数学 京大理解析研につどう人びと』    「数学という営み」
        10. Stanisław Lem『Summa Technologiae』    「レムの『技術学大全』」
        11. M・G・ヴァッサンジ『ヴィクラム・ラルの狭間世界』    「言葉より速く」
        12. 語り手 姉崎等、聞き書き 片山龍峯『クマにあったらどうするか』    「クマにあったら」

        書籍化まで○光年 (2016年)

        1. ピーター・H・ディアマンディス、スティーヴン・コトラー『楽観主義者未来予測』    「未来は本当に暗いのか」
        2. ジェシーケラーマン駄作』    「いない、いない、の本」
        3. キャサリン・ゴヴィエ 『北斎と応為』    「歴史小説の書き方」
        4. 横山悠太『吾輩ハ猫ニナル』    「色んな言葉が混ざる小説
        5. 佐久間保明監修、本庄千代編『しかけ絵本世界』    「四角な本の大革新
        6. エミリー・オスター『お医者さんは教えてくれない 妊娠出産常識ウソホント』    「経済学者出産育児論」
        7. クレイグ・モド『ぼくらの時代』    「オモチャ電子書籍
        8. Noam Nisan、Shimon Schocken『コンピュータシステム理論実装』    「コンピュータをつくる」
        9. マーティンガードナーガードナー数学パズルゲーム』    「人生を変える数学パズル
        10. ピーターメンデルサンド『本を読むときに何が起きているのか』    「「読む」を考えさせる本」
        11. 遠藤侑介『あなたの知らない超絶技巧プログラミング』    「プログラミングロマン
        12. ベン・H・ウィンタース世界の終わりの七日間』    「世界の終わりへ続く日々」

        書籍化まで△光年 (2017年)

        1. 奥修『珪藻美術館』    「ぞわぞわ感の境界
        2. マークチャンバーランド『ひとけたの数に魅せられて』    「ひとけたの数を語る本」
        3. ピーター・ウォード、ジョゼフ・カーシュヴィンク『生物はなぜ誕生たか』    「地球が生まれから歴史
        4. ライナー・クニツィアダイスゲーム百科』    「機械が作るゲーム
        5. ウンベルト・エーコプラハ墓地』    「史上最大の偽書の成立秘話
        6. ユーディット・シャランスキー『奇妙な孤島の物語』    「紙に書かれた五〇の島の物語
        7. 高野秀行『謎のアジア納豆』    「納豆とはにかみ」
        8. ロビンダンバー人類進化の謎を解き明かす』    「友達は二百人できません」
        9. アンソニー・ドーア『すべての見えない光』    「ドーア言語兵器
        10. ティーヴン・ウィット『誰が音楽をタダにした?』    「変化する音楽生態系
        11. 鈴木真治『巨大数』    「書くことのできない数」
        12. コマヤスカン新幹線のたび 金沢から新函館北斗札幌へ』    「視点がひっくり返る絵本

        書籍化まで□光年 (2018年)

        1. まつもとゆきひろまつもとゆきひろ 言語のしくみ』    「言語のつくり方」
        2. 原武史政治思想史』    「物から読み解く政治思想
        3. マリオ・レブレーロ『場所』    「どこまでも続く部屋」
        4. 横山茂雄『神の聖なる天使たち』    「ディーとケリーの奇妙な運命
        5. ルシオ・デ・ソウザ、 岡美穂子『大航海時代日本人奴隷』    「記録に残されなかった者たち」
        6. 倉谷滋『分節幻想 動物のボディプラン起源をめぐる科学思想史』    「「発生」をめぐる学問歴史
        7. イチカワヨウスケ『野菜だし』    「レシピと伝達」
        8. 古賀弘幸『文字と書の消息』    「文字歴史の広がり」
        9. 赤野工作『ザ・ビデオゲームウィズ・ノーネーム』    「2115年のゲームレビュー
        10. 本山尚義『全196ヵ国おうちで作れる世界レシピ』    「世界196ヵ国の家庭料理
        11. フレット・スメイヤーズ『カウンターパンチ 16世紀活字製作現代書体デザイン』    「美しい活字への道」
        12. ジェニファー・ダウドナ、サミュエルスターバーグ『CRISPR(クリスパー) 究極の遺伝子編集技術発見』    「遺伝子編集の新技術

        2013-11-11

        食の安全中国混沌、強大なアメリカおフランス

        イオンに関するニュースを見た。

        イオンの不誠実さも非難されるべきだろうけど、イオンの気持ちもわからなくもない。

        なんでウチだけだ、というようなユッケ社長的な気分もあるだろう。

        俺はちょいちょい中国方面旅行に行くのが趣味なんだが、あちらの食い物など食って大丈夫か?との心配を頂くことがある。

        確かに手放しで安全とは言いがたい。現地テレビ放送も、安全野菜の選び方なんかを特集しており、現地人に危機意識もある。

        しかし最低限のことに気をつけていれば、概ね問題ない。いや、問題ないかどうかは数十年経ってみなければわからいかもしれないが、現状特に健康被害はない。

        あちらでは快餐というスタイルの、チョイスしたおかずぶっかけ飯を喰うことが多い。指差しだけでメニューを選べるので、外国人旅行者にも人気だ。

        快餐屋は一食500円以上する店もあれば、20円以下の店もある。

        この値幅の大きさが、中国の食を象徴している。

        件の20円以下の店は、そのイカレた安さから人気があるかというとそうではなく、汚い身なりの労働者パラパラといるだけで、全く繁盛していない。店もボロく、匂い臭い

        そんな店で何かを食いたいかというと、どんなに安くても御免な訳で、概ね200円ぐらいの店に入ることが多い。

        お肉などは公設の市場があり、そちらをブラブラみて回るのも楽しい

        見たこともないケモノヘンの漢字獣肉がところ狭しと売っている。貂なんて食えるのか、と感動することもある。

        あちらでは、鳥肉は鶏よりも鴨の方が、比較メジャーと思われる。

        彼の鴨肉であるが、これまた一羽丸鳥で、千円近い品もあれば、百円以下の品もある。

        件の百円以下の鴨が、これまた鳥だけに飛ぶように売れるかと言うと、無論そうではない。

        モノには適正な価格があるということは、実際誰でも知っていることであり、現地の人間はもちろんのこと、ポッと出かけた旅行者ですら、小一時間市場をブラつけば、概ね把握できる。

        その中で極端に安いものがあれば、それを警戒するのは、ごくあたり前の心理である

        その警戒を、果たしてスーパーバイヤーが、冷食工場仕入れ担当が、共有しているかというと、当然共有しているだろう。

        そんなものは行けばわかる、一目瞭然なのだから

        しかしそれを本部の人間も共有しているか、となると怪しい。

        本部の人間は安くしろと要求する。日本経済の仕組みでは安くするのが正義だろうから

        彼の国では、安くしろというと、下限知らずにどこまでも安くなる。数十円の丸鶏があるお国だ。

        大阪西成に俺の愛するスーパーマーケットスーパー玉出という店がある。

        こちらの惣菜が実に象徴的で、精肉コーナーに豚バラ肉が100グラム120前後で売っているのに対し、デリカコーナーでは豚バラチャーシューが100グラム80円で売っている。

        パートのおばちゃんが手間暇かけてコトコト煮込んだチャーシューが、生肉より値下がりするなどという、河原の積み石よりやりがいのない過酷労働を、彼女らに強いている訳では無論ない。

        それら加工食品は、その出自を明らかにする必要がないから、原材料費をどこまでも抑えられる。

        そしてそれが今後どのような影響があるのか、それはわからない。

        なにやら壮大な生体実験を見ているかのような気分になる。

        今後、米農家補助金が削減されていく趨勢にあるとのことらしい。

        これに関しては全く恐ろしいという気持ちにしかならないが、ウェブ上では、補助金ジャブジャブの農家は潰せとの声が高い。

        実際厳しい競争の中で生きている、都市部の住人にとって、不公平感があるのも理解できる。

        しかしながら、総じて先進国農業で、全く保護必要としない分野はどれほどあるものだろう。

        無論、規制を緩和して、やる気のある農家企業の参入を推し進めるのは良いことだろう。

        農業大国と言われる国々、特にアメリカフランスでは、補助も厚い。

        アメリカでの農業補助金は、大別して5種類。作付面積に対する補助金市場価格による差額の補助金。ローン充当補助金。最低価格保証金。作物保険への政府充当金。などなど、日本補助金など可愛らしいと思えるような補助金の幅の広さ。

        その上先般のバイオエタノール原料買い付け保証などなど、挙げたらきりがないほど補助金ジャブジャブである

        特に市場価格ベース補助金は、WTOからお叱りを受けかねない、輸出補助金に触れると見られており、今般のTTP交渉では果たしてどうなるかというところでもある。

        この恐ろしい規模での補助金によって、折角の国連の援助を受け殖産された後進国綿花穀物畑などが、価格競争で打撃を受けて青色吐息だそうだ。

        例えばコーンだと、その金額の八割以上が補助金に依っており、俺達が喰うケロッグコーンフロストは、アメリカ人税金によって八割増量してもらっている。

        そして当然アメリカであるからして、その全補助金額の七割以上が、上位数%の大規模農家によって独占されている。

        まさにアメリカというお国柄らしい、ビッグになるほど保証も厚い、悪夢アメリカンドリームの類の補助金だ。

        方やおフランスでは、アメリカ同様、斯様な大農家向けの補助金も充実しており、これまたグレーな輸出補助金の類も、ジャブジャブ拠出しているのだが、反面、小規模農業のみならず漁業、加工業への保証もこれまた厚い。

        例えば農地のその周辺環境景観への配慮などを目的とする補助金。また産品の国定ブランド化とそれへの国際的な法的保護、輸出補助金など、小規模でも国際社会で十分戦えるような保証が充実している。

        彼の国の優良な小規模一次、二次産業への保証は、単にその百姓生活土地景観田舎ワイナリー漁港を守るという小さな目的ではなく、それに付随する食の安全文化外食産業観光業、ひいては国のイメージという、より大きな対象への投資なのだろう。

        翻って日本には、果たして保護に値する農業、食産業が無いだろうかというと、全く実に多い。

        地方地方に奇妙な郷土料理や農法やらが、険隘な国土ならではの多様性に富んでおり、港町に行けば、寿司屋の生ゴミかと見まごう奇妙な鱠が出てきたり、山国に行けばタクアンのままで美味いのになんで燻製にしちゃったかなーという漬物が供せられる。

        狭隘土地に無理やり作った田畑や、それにまつわる行事伝統産業ら、それら無数の多様性が重層的に折り重なり、文化というものが形成される。

        食にやかましい中国人に、俺はベトナム料理が好きだと述べたところ、中国人は鼻で笑って「ベトナム料理なんかねーよ。美味しい菜(惣菜)ならあるけどな」とのたまう。

        料理とは料の理と書くように、食文化のものを指す。

        無数の地方地方の多彩なお惣菜があり、それらを時の権力が一つの理として、熟成されるのを待たねば、料理は成立し得ない。

        その中国人に言わせれば、日本料理料理として見ているらしい。

        2010-07-12

        本当に民意反映させるつもりがあるのなら

        とりあえず投票を義務制にしとけって。

        投票環境を整備して投票しなかったら罰金なぐらいな勢いで。

         

        罰金は行きすぎだと考えるのにしても

        昔住んでいた国じゃ投票日翌日の月曜は国定休日になってたぞ。

        投票に参加して時間を取らせた代わりに翌日は休みです」って

        そのぐらいは民主主義と名乗るのならやるべきじゃないのか?

        2009-11-09

        ショーヒンカチ

        政府国定価格でもいやだけどね

        プライスレスなんつってる金儲けのCFもあるしさ

        2007-01-27

        難民キャンプの現場から

        私の「仕事場」はネパール東南端の難民キャンプネパール系のブータン難民10万6千人が、「ヒマラヤ」のイメージの強いネパールジャングルを開墾して造った7つのキャンプで16年にもわたる難民生活を強いられています。

        難民たちは、竹で編んだ小さな小屋に身を寄せ合って暮らし、配給食糧の米を主食としています。人口自然増加しているもののキャンプ用地はそのままなので、年を追ってキャンプでは過密化が進んでいます。

        19世紀後半から20世紀初めに経済的な理由から多くの人々がネパールからブータン南部に移住し、ブータン国籍を取得するに至りました。しかし、ネパール語を話しヒンズー教徒中心のネパール系の人々は、仏教徒の主流派ブータン人とは民族的にも宗教的にも異なり、80年代からとられた民族主義的政策の結果、ネパール系の人々は国籍を失い、90年代初頭大量にネパールに流入。ブータン政府に対する民主化要求行動も、多くのネパールブータン人の国外追放という結果をもたらしました。

        かれこれ16年も経てば、キャンプはまるで典型的なネパールの町のよう。学校もあれば、診療所もある。集会所もあれば、障害児を預ける託児所もある。すべてUNHCRの支援でつくられたものです。ブータン難民はネパールでは就労権が認められていないため、国際社会からの支援に依存せざるを得ません。UNHCRは、ネパール政府当局やNGOパートナーらと連携しながら、これら難民の権利を保護し、住居、食糧、水・衛生、保健・医療教育などの面での支援物資・サービスの提供、および難民問題の恒久的解決の模索を担っています。

        キャンプに暮らすブータン難民全員の状況把握をかねた「難民再登録」の作業がようやく昨年11月に開始しました。UNHCRネパール政府による今年春までの共同事業で、約50人の再登録作業専従スタッフが、一日あたり約1,500人の難民の聞き取り調査と写真撮影、データ入力にあたっています。

        90年代初めの到着時に政府が難民の登録作業を行い、その後順次出生、死亡、婚姻離婚などを記録してはいるものの、10万6千人全体について基本情報アップデートし、データベース化するという作業はこれが初めて。難民の安全を守り、適切に保護し支援するためには、一人一人がどこの誰で、どういう家族構成で、どういうニーズを抱えているのか把握する必要があります。

        また、一人一人写真を撮り、のちに写真入りのIDカードを発行する計画です。写真を撮るのに飛び切りのおしゃれをしてやってくる老人や、カメラの前で緊張して泣き出してしまう子どももいます。庇護国からの身分証明書は、自国政府から保護が期待できない難民を保護する上で欠かせません。

        難民再登録事業の実現は、ネパール政府との粘り強い交渉も含め、様々な関係者による努力たまものです。ブータンへの帰還(わずかながらではありますが)やアメリカなどへの第三国定住など、解決への兆しが少しずつ出てきている中で、この画期的な事業の現場をあずかる事務所の所長でいられるというのは幸いなことです。

        16年という長期にわたる難民生活にもかかわらず希望を捨てずに前向きな姿勢を保っている難民たちからエネルギーを分けてもらいながら、様々な国籍の50人の事務所スタッフとともに支援活動にあたっています。

         
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