はてなキーワード: クロスオーバーとは
タイトルのままです。
私はSideMのPですが、他の事務所の女の子たちとの絡みが苦手です。
どのくらい苦手かと言うと、野球コラボで顔を顰めるくらいには受け付けません。
同じ衣装を着たり、同じ絵柄だったり、並ばされたり、会話がなくても凄まじい嫌悪を感じます。
実際に球場に中の人が足を運ぶのは事務所ごとに分かれてますし、その辺は大丈夫でした。
じゃあ根本的に何が受け付けないのかって、越境は当然だと言うみんマス的な風潮の方だと感じます。
みんマス、みんなまとめてアイドルマスター。本当にそうなのでしょうか。
冗長になりそうなので端的に結論だけ申しておきますと、越境二次創作はクロスオーバーという特殊な二次創作であり、検索避けや注意書きの必要性があるということです。
この結論を踏まえた上で目を通していただけると幸いです。
事務所越境、とはいいますが越境が好きな人や二次創作を好まれる方は「越境」と言う風には思われていないのではないかと思います。
同じ世界線にある別の事務所、くらいの考え方なのでしょう。少なくとも私はそのように考えることが出来ません。
おなじアイドルマスターだから自分の好きなように二次創作しよう…その考えがが悪いこととは思いません。
しかし、そう考えられない人もたくさん存在するのです。315プロダクションのアイドルしか知らない人にとって、
担当アイドルと知らない女の子がいっしょにいる、恋愛する二次創作は、気分が良いと言えるでしょうか。
公式における越境(合同)イベントについても、公式からの前述のような配慮はありますが、
悪い言い方をすれば越境二次創作の燃料となるという理由で積極的に喜ぶことが出来ません。
Twitterで越境のイラストやツイートが活発に投下されていくのは火を見るより明らかで、とても憂鬱な気分になるのです。
そうならないためにも、普通は見ないことで自衛するのでしょうが、Twitterが二次創作や交流の拠点となった今、
「積極的に見ない」事だけでは完全にシャットアウトする事が出来なくなっています。
例えばTwitterで担当の名前を検索するとさも当たり前のように越境の話をされているツイートが引っかかるのです。
ミュートやブロックの機能もありますが追いつかないのが現状です。
それほど事務所越境を受け入れている人が多いということであり、越境を受け付けない私のようなPが少数派であることも分かっています。
ですが、やはり事務所越境はあくまでもクロスオーバーであり、苦手な人も少なからずいるジャンルなのです。
それを苦手だと感じている人全てに配慮していたら二次創作なんか出来ないと言う反論も踏まえたうえで、
事務所越境という二次創作については、配慮が必須だと言うのが私の考えです。
追記
ジュピターの前職は元961プロアイドル、涼くんは元女装アイドルで876プロに所属していた、ということを当然ながら知らないわけではありません。ジュピターの初出がアイドルマスター2でありアニマスにも出ていたということも。しかし、私が初めてスカウトしたジュピターは315プロのアイドルですし、涼くんはトリコロールの衣装を着ていました。私にとってその4人を語る上で大事にしているのは今315プロのアイドルであるということであり、あまり前職に関わることを掘り下げたりするアプローチはしたくないというのが本音です。
知っていますよ。デレマスにもミリオンにも765ASにも担当アイドルがいます。それを踏まえて事務所越境が苦手だと書いています。女の子が嫌いだから云々とかそういう理由ではないです。夢女子でもないです。
私はデレミリASの越境もあまり好みません。アイドルの属性だけを拾ってくっ付けたような絡みがそもそも好きではないです。これに関しては二次創作が主になると思いますが…。みんマスという言葉を使っておきながらこのことに触れないのは良くなかったと思います。すみません。
そうですね。私がこのように主張することも含めて好き嫌いを発信することに誰かが圧力をかけることは許されないと思います。最初はタイトルにもあるようにただ嫌いだということを書きたかったのですが、書いてるうちに白熱してこのような締めになってしまいました。傲慢ではありますが本音といっても差し支えないです。これは女オタク特有のゾーニング意識だなんだと言われるとは思いますが、Twitterならば振り分けアカウントや検索避けがあるととてもありがたいと思っています。
現状越境が苦手などというプロデューサーは異端なのかもしれませんが、こういう人もいるんだよということを知ってほしいというのがこの記事を書いた理由です。
追記の追記
これ以上触れるのはどうかなと思ったんですけど、どうしても言っておきたかったので。
とても不用意な発言で担当の方には不快な思いをさせてしまったことと思います。私の担当アイドルが前職の話を無視できない境遇にいるのと同じように、過去のあれこれが今のアイドルたちを形作っていると言うことは理解しています。けれど、私はあまり765プロとの関わりについて触れたくないがために、自分からはあまりその話をしないよ、と言う意味での発言でした。そのキャラクターの過去については私がどうこう言える問題ではありませんから、例えば涼くんがいとこの律子ちゃんの話をしても、鬼ヶ島羅刹のネタがあっても私はスルーします、というように解釈してもらえればと思います。
結局どうして苦手なのかわからん、という意見をチラホラいただいていたので、条件に分けて述べさせていただきます。
これは単純に担当をアイドルとして見ているからです。315プロのアイドルもデレのアイドルもミリに登場するアイドルもみんなそれぞれトップアイドルを目指していますから、スキャンダルになりかねない創作をしたり見たりすることに抵抗があるのです。
共演のみの二次創作が嫌いな理由は、とても身勝手で申し訳ないのですが、担当アイドルが蔑ろにされた創作を見てしまったことです。
デレの担当アイドルが別事務所のアイドルの引き立て役にされたような創作を見て以来抵抗があります。また、名前や境遇、前職や身体的特徴などの要素だけをくっつけたような組み合わせを好まないというのも理由の一つです。これはNLにも言えるかなと思います。
これは先述していますが越境が好きな人たちにとっての燃料(悪い言い方ですが)になるためです。
Twitterなどで多く見かけた意見として「そもそもアイマスという同じ作品だから越境ですらない」というものがありました。その認識を持つ人が大多数である現状、公式による共演はますますそのような意見の力を強めてしまうと考えています。越境は公式だからPなら受け入れて当然だという風潮が大きくなることに私は個人的に抵抗感を覚えるのです。
担当をアイドルとして見ているのなら、異性と共演くらいするだろうという意見もあるでしょうが、私はどうしても苦手です。
・最後に
このような時期にたくさんの人の目に触れる場所にネガティブな記事を投稿してしまったことをとても反省し、また後悔しています。記事の最初にSideMのPだと書いてしまったことで「SideMのPが」とか「デュンヌが」とか言われてしまっていることも、本当に申し訳なく思っております。ただ、このように思っている、少数であれこういう意見を持つ人もいるということを過激なやり方ではあったかもしれませんが心に留めておいていただけると幸いです。
私は「ゲーム・アニメなどを主食としている、主に女性向け二次創作も嗜むオタク」だ。主に、なだけであって男性向けも読むこともままある。
さらに言えば、萌えればBLだろうが百合だろうがノマカプだろうが種族を超えていようがクロスオーバーしてようが夢小説だろうが何でもいいスーパー雑食だ。
様々な原作を様々な媒体で摂取し、自分の琴線に何かしら触れたらネットの海にダイブする。
そこには同じオタクたちが素晴らしい二次創作を生み出しているのだから。
私は腐女子でもある訳だが、そんな腐女子がよく言う「固定」「雑食」「地雷」という概念に関しては、尽きることのない議論がある。
「固定」は自分が信じる絶対的な組み合わせ以外受け付けないということ。
「地雷」は自分が受け付けないもののこと。これがキャラクター(カップリング)の組み合わせなのか、シチュエーションなのかは人による。
固定でもリバを受け付けるかどうか…などもっと細かい分類もできるが、便宜上「固定」と「雑食」を中心に語りたい。
固定と雑食は根本的に分かり合えない。一神教信者と多神教信者のようなものだ。
自分が信じる何か以外はあり得ないと思っている固定は、雑草どころかその辺の土を食べているような雑食が理解できないだろう。
絶対的に信じるものが一つだけということは、信じられないものが世にはびこっているということだ。
Twitter等でよく刃物の絵文字を並べたり、ゴリラになって他者を威嚇したりする腐女子は、ほとんど苦しみのあまり武装するしかなくなった固定の人たちだろう。
では私のような、CPの組み合わせに限らずあらゆるものを食べるスーパー雑食は、何でも食べられるから苦しみはないのだろうか。
それは断じて違う。
組み合わせという食材に関してのこだわりは薄いが、シチュエーションという味付けの好みはあるからだ。
さらに困ったことに、自分ですら何がいけて何がいけないのかが分からなかったり、いざ苦手要素を並べるとクソ面倒なことになったりなどする。
プロフに「地雷は自衛するのでお気遣いなく」と書く雑食も多いが、「地雷とか苦手を書かないことがいいことだとでも思ってるの?」と苦言を呈される。
たとえば苦手を書くとどうなるか。(※あくまで個人の意見です)
・元々女々しいキャラや女の子のような見た目でないのに受けが女々しくなる
・女体化、男性の妊娠出産。オメガバースは話を振られても話せません。
・AとBをくっつけるためにAと親しいCのキャラを改変して悪人にするのも苦手です。
・パロは別人感が強まる他の要素と重なると地雷です。(例:現パロ→○、現パロ女体化オメガバース→×)
・百合と書いてあるのに蓋を開けるとふたなりになること。マジでやめてくれ。百合は百合でふたはふたで愛したい。
・百合と書いてあるのに蓋を開けると女体化なこと。女体化は女体化で百合は百合だ。やめてくれ。
etc...
後半は腐女子という観念から離れているが、我ながら面倒くさい。
こんなのがプロフにずらっと書いてあったら「お前の細かすぎる苦手意識なんて知るかよ」とならないだろうか。
こういう時は固定派の「AB以外地雷です! その他は見たくないのでブロックします!」くらいに割り切ってすっぱり言えるのが羨ましく感じてしまう。
こんな面倒くさいことを書きたくも説明したくもないので、「地雷は自衛します」と濁している人は他にもいると信じたい。
さらに雑食は固定の作品を読めるが、固定は雑食の作品を読めないことがあるので、そこに交流が生まれないというデメリットもある。
「ABは苦手だけど○○さんのABなら読めます!」という言葉もあるが、それは他のAB好きを傷つける諸刃の剣だ。
雑食であってもホイホイ気軽に誰とでも繋がれることはない。もちろん、固定同士も解釈が違ったら受け付けないだろうし、誰でも同じことだろう。
また、組み合わせよりもこうしたシチュエーションや要素が苦手・地雷なことが多いと、多くの場合「作品を読むまで分からない」という欠点がある。
R18なものは「無理やり」とか「女装攻め」とかシチュに応じたタグをつける作者も多いが、全年齢のものは多くの場合タグがついていない。注意書きにも書かれない些細な要素がじわじわと苦しめてくる。
「地雷」や「注意書き」という概念が強く根付いているのは女性向け、特に女性向けの中でもBLが中心だと当社比で感じられるため、BL以外のもので被弾することが多い。
好きなキャラの夢小説をウキウキで読んでいたら、2番目に好きなキャラが当て馬としてがっつりフラれるシーンつきで登場したり。
未知なる世界を求めたクロスオーバーに手を出したら一方がもう一方を説教する展開ばかりで萎えたり。
人外×人間だ!と異種間交流に心を躍らせていたら不思議パワーであっさり人間になってしまったり。
雑草や土塊も口に入れるけれども、味が合わないとそっと残していく。人知れず被弾してうへえと落ち込んでいるのだ。
組み合わせのみならず、シチュエーション苦手も一切ないウルトラハイパー雑食の方がいたらただただ崇めたい。
https://anond.hatelabo.jp/20170729065340
自分が受けた試験の内容は、飲み薬で確か病院に10泊を二回して約25万円ぐらいをもらえるような試験だったけど、受けたあとが最悪だった。
最近のフェーズ1の内容は正直分からないが、(一回投与→お休み→連日投与→お休み)☓2回みたいなのが期間にあったか?
どちらかは実薬、どちらかはプラセボだが・・・・・・、一切実薬が飲まれてない、という事は本来ありえない試験デザイン。
本来は、単回投与試験とあって、その次に連日投与試験というのがあって、また薬の用量を推測する為のステップ試験というのがあって、なんだけど、被験者を集めるのに費用がかかるというい事もあって同時に複数の目的を盛り込んだ試験がフェーズ1には多い。まあ、例数もギリギリに押さえ込む。増えるとお金かかるんだよ(被験者への礼金が25万だとしても、施設に支払われる金はもっとかかるし、試験を分けるとPMDAの人と打ち合わせする費用も増える。そっちの方が大きい。三十分で20万だっけ?伝聞なので大変怪しい(最近製薬企業での治験には絡んでない))
試験が終わって一週間ぐらい経ってから、自分の携帯に東京クリニカルリサーチ病院から連絡があった。
どうやら、自分の試験結果におかしなところがあったようだった。(自分は医学的なことは詳しくわからないけれど、薬の成分が血液から検出されなかったようだった。)
普通の血液検査尿検査(臨床検査という)は、その施設で行われたり、検査機関に持ち込まれたり(普通の診療所でも最近は診療所に装置がない)する。治験の薬の薬物動態は、テンプレな臨床検査機器では測定出来ないので、その製薬会社の研究所に持ってかれたりする。
薬の成分が云々というのは、本来正しく実施されていれば、前期後期どちらかで薬物が検出されている(当該有効成分、その代謝物)という話。
電話口にでたスタッフはすごく威圧的な口調で、不正をしただろ、不正をしたことを認めないと25万円の謝礼を支払わないぞ、と脅しのようなことを言ってきた。
もちろん、自分は不正なんてしていないし、試験中は穏やかだったそのスタッフが急にそんな威圧的な態度を取ってきたことに驚いた。そのスタッフの本性を見たような感じだった。
:
まず最初に。
薬を飲んでいないようので、特に薬による健康被害は心配しなくてよい。いや、乳糖であろうが錠剤飲まされるので気分悪くなる人はいるよ。胸がムカムカするとかよくある。だけどまああまり重症にはならないので心配しなくていい。
ちなみに、もうこの時点でこの治験は「失敗した事を報告せざるを得ない」ような状況である。
大体例数はギリギリ。
多分、施設側が勝手に忖度しているかと思う。製薬会社としては、言い繕いが難しいのもあって患者の不正を疑うとはちょっと思えないので。いや、一週間強吐き続ける人ってどういう事?って聞かれるよね。そんな説明って持ってけないよ流石に。多分、治験実施の契約での、被験者足りないとお金出しませんよ未達なのでとかって、製薬会社と施設の契約に絡んでると思う。
今さら5話まで見たけどつまんない。
「もし創作のキャラが現実に現れたら―」って話なのに、作中リアル世界もいかにも深夜アニメバリバリなノリなせいで現実とアニメのギャップがないから作中創作キャラとの対比に全然面白みがなくてただのオリキャラクロスオーバーアニメにしかなってない。なんだ自衛隊が急に突入って。あと最近は「非現実的な事象に対してやたら話のわかる政府や役人」みたいなのを出せばリアリティが増すってことになってたりすんの?
その上それぞれのキャラが出てる作品がどれもつまんなそう。なんかどのキャラも各ジャンルのざっくりしたイメージをまとめた最大公約数的なキャラって感じで個性が薄い。全然元の作品スピンオフで見てみたいとか思わない。
だいたいなんでどれもオタク向けなバトル系のキャラなんだよ。バリエーションが少なすぎるでしょ。ただでさえ全部同じキャラデザがやってるせいで見た目に面白みがないのに。
魔法少女。なんかアイツ死ぬらしいけど。いちおう作中では「女児向けアニメの魔法少女」として設定されてるのに描かれ方がどう見ても「女児アニメのパロディ」の更にパロディって感じだよね。村上隆か。3話だかで司書キャラが自分の出たゲームプレイして「造物主が自分のいた世界に対して真摯で誠実でいてくれてい良かった」とか言わせてたけど。このアニメのスタッフがそれできてねーじゃねーか。
そんでこの司書キャラ喋りすぎだろどんだけ喋るんだ物知りキャラだからって説明を全部こいつに丸投げするなよしかもそれでいて説明の内容そのものはセリフ量に対して薄いなこいつは情報量の話とか大崩壊の話とか言い回しや話し相手や状況が違うだけで同じような話何回か繰り返してないかコイツ。大崩壊の件とか仮定に仮定って感じで現実に何か影響を示す描写もなくてほんとにセリフでひたすらたいした根拠もないまま仮定を喋ってるだけだし。
6話で新キャラ出るみたいだけど「あー絶対西尾維新ぽいキャラでクソウザい言い回しで喋るキャラなんだろうなー」って感じで見る気が起きない。リアルタイムはもう15話だっけ?まあでもつまんないんだろうな。
ちなみにパラレルは二次創作の花なので実は吸血鬼だったり超能力(※エスパーに限らない)持ちで秘めた力で大活躍は基本中の基本
「歪んだ文化」とはいうが、むしろ「歪んでいない」ストレートな欲望が発散されていると見ていい
しかしクロスオーバーものが多いのは男性向けの特色っぽいのはなんでだろう
「ランキング」ものや「バトルロワイヤル」が好きなのも男子特有で面白い
女性向けではめったに見かけない
逆に女性向け特有とされているのは夢小説の分野だけど、pixivに名前変換機能がついたら現在のランキングが腐から夢に移行するのか否かはすごい興味がある
あんガルがリニューアルされた。こっちは3年間ひたすら好きな子や他の子も愛して細々楽しんで、そんで待ちに待ったリニューアル。
うるっせえなうしおの口癖は「ぷか」じゃなくて「なの」だ、ちゃんと調べてから言えよ。兄貴外国にいるって言われてんだろが
それを調べもゲームプレイもせず、自分のジャンルのキャラにこじつけてキャラageしようとしやがって
こっちが大切にしてきたキャラたちはお前らスタのキャラにとって都合のいい駒じゃねえんだよ 引っ込んでろ
クロスオーバーといえばるかもだ。ルカたんじゃねえし一人称は「私」でもない。
おまけに旧アプリの時るか掲示板で散々スタの話して荒らして帰った挙句、ガル勢は過激派が多いから無理~><って脳みそ半分ねえのかよ原因お前らだよもっかい行動見直せ
るかが悪いわけではないし人気が一定数あるのも事実だが、スタ勢がとりあえずの姿勢で入れた票のせいで投票イベ狂わせやがって
今回のリニュでも予想通り「ガルはスタと似すぎ」だの「スタの方がいい」だの好き勝手言いやがって、ガキか?
なんでお前らスタ勢の「スタ最高」って気持ちを満たす道具にされなきゃなんねえんだ
こっちだって女の子たちを楽しんでたところに男どもとの関係性仄めかされてファンに荒らされて迷惑してんだよ、被害者面してんじゃねえ
「シン・ゴジラの『シン』って何?」
「『新』しいとか、まことの『真』ってところだろう」
「悪意のある解釈だな」
「これ何て読むん?」
「コエだな」
「常用漢字の『声』と違うの?」
「一緒だ。昔はこっちが使われていた」
「ということは、これって昔の作品なのか」
「わざわざ使う理由が考えられないし、そういうことだろうな」
「この二人のクロスオーバー作品はずっと前からあって、企画自体も以前からあったって知ってたか?」
「へえーそうなんだ。じゃあ、なんでその時は実現しなかったの?」
「大人の事情ってやつだろう」
「じゃあ、今回はそういう大人の事情を解消できたから実現できたわけか」
「実現できても大人の事情は入り込む」
「大人って汚い」
ハマったばかりのジャンルの公式イベントに、1人で出掛けてみた。
おひとり様の女性に、「この席いいですか?」と話しかけたのがきっかけで、しばらく一緒に会話する事になった。
一般漫画作品ジャンルで、9割がた女性ファンだが、純粋に漫画が好きで来ているファンも多いと思う。
まず隣の席に座ったとたん、
「A×Bの夏コミ原稿中なんだけど、締め切りやばくて」と、言われた。
自分に話しかけているのか、誰か知り合いがいるのか、一瞬のみこめなくて、キョロキョロした。
初対面で、となりの席に座って、最初の会話がそれですか。
相手が腐女子とは限らないし、仮にそうだったとしても、カップリング違うかもしれないし、
そもそも公の場で、公式イベント中に、そんな話をしてほしくない。
「あ、そうなんですか」
「A×Bもいいけど、クロスオーバーで、他作品C×Bも描きたくてー」
彼女の話を聞くのは耐えられないが、今から席移動をしたら、かなり後ろの席になってしまう。
前の座席の女性が、怪訝そうな顔で、私たちのほうを振り向いたような気がした。
私も同類だと思われているんだろう。
恥ずかしい……。
しかし席を移動するのも悔しい。
腐った二次創作なんか知らないフリをしようと、
と、返事してみたら、クロスオーバーや、他ジャンルの解説が始まった。
そしてスマホを見せてきて、
「これ、私の原稿。こんな絵を描いてます! Pixivにも載せてるんで!」
と、アピールしてきた。
なぜ自分の話ばかりするの?
私は原作のファンであって、同人作家のあなたのファンではない。
年齢を聞いたら、40歳前半の方でした。
ツイッターのIDを聞かれたので、せっかくの縁なので、相互フォローをした。
イベント後に食事に誘われたけど、すぐに帰らなければいけないと言い訳をして、別れた。
いや、オタクの裏設定遊びとか好きにすりゃ良いと思うんだけど。
要するにCLAMPの漫画が実は世界観が繋がっててーとかああいうのでしょ。
最近なんかやたらと「このヒーローはスパイダーマンを尊敬してて〜」云々とか、アメコミオタが嬉々として語ってんの。
くそうっぜえ。
なんでそんなクソオタ向けの話が一般に通じると思っちゃってるのかね。
ヒーロー映画なんてわかりやすいカタルシスがあって見やすいから興行として人気があるだけなんであって。
普通の一般人がお前らみてーなオタクと一緒で裏設定に脳汁出まくっちゃうような客だと思うなよと。
キモいんよ。引くんよ。
アメコミの「話」に魅力があると思ってるようなのはお前らだけなんよ。
とか言うとまた、何か勘違いしたアメコミオタが、「登場人物が不倫をしたりドロドロで〜」「こんなの子供向けじゃない〜」とか言ってくんのな。
エヴァンゲリオンでセックス描いて大人っぽい〜とか言っちゃうレベルの子供に向けて作ってるんだよ!
もうマジキモイんだわ。
中二病はマジ中二で終わらせてくれよ。
漫画のキャラクターなんかにマジになっちゃってるのはお前だけ。
勘違いするんじゃないっての。
コンビニたそがれ堂 空の童話を読んだ。大人のためのファンタジーって感じの小説だった。物語が交差しているシリーズが多すぎるのが財布に痛いところ。
このシリーズを始め、村山早紀の小説はちょっと過剰なくらいに優しい雰囲気を醸し出しているのが特徴だと思う。文体が効果を発揮しているせいだと思うし、話の内容も人の優しさや思いやりや願いを中心に据えているからなんだろう。
そのため、その時々のコンディションによって読書感が大きく変わってくることがある。もちろんどんな小説でもそうなんだけど、基本的なスタンスが変わらないのにシリーズがたくさんあるから、内容に対する感想の変化を顕著に感じられるのだと思う。結構前に読んだコンビニたそがれ堂の一作目なんか、過激なところや傷つけたり傷ついたりするギズギズした箇所がなかったから物足りなく感じてしまった。今はその物腰の穏やかさこそが一番の味わいなんだと思うってるけど。
さておき空の童話の感想について。空の童話という架空(たぶん)の本を共通項として取り扱った小説集だった。キーワードは他にもあって、クリスマスとタイトルにもなっているコンビニ。
神様が出てくる小説なんだけど、その活躍っぷりが控えめで、あくまでも生きている人々の意思を尊重しているところが好意的に感じられた。キャラクターの個性もいい感じに出ているていいと思う。二つ目の話に出てくる隣人の獣医さんとか、三編目の空の童話に出てくる店長と奥さんとか、脇役がちゃんと立ち位置を定めているのが素敵だった。
他にも悪の秘密結社の重役とか宇宙人とか植木鉢から生えてくるおやゆび姫とか、イロモノもちょくちょく登場してくるんだけど、街の溶け込んでいるのが面白いところだと思う。いかにもなキャラクターが普通に生活している様を、取り立てて際立たせようとしていない、むしろ意識してなだらかに表現しているところがこの作品の丸みに繋がっているんだろうな。
ただエピローグにはやられてしまった。桜並木に現れた子どもたちの姿が描かれた時、少しうるっと来てしまった。くやしい。狙いすました内容だったのに。
面白く読めたし胸が暖かくなる小説なんだけど、冒頭にも書いたように様々なシリーズを横断して人物が登場しているところが個人的に少し困る。
今シリーズを始め村山早紀は風早という架空の街を舞台にした小説をいくつも執筆しているのだけれど、ところどころクロスオーバーしているようなので気になって仕方がない。海馬亭通信とか読んだはずなのに内容を覚えてないし、天空のミラクルってシリーズがまた始まってるし、竜宮ホテルもカフェかもめ亭もコンビニたそがれ堂も読めて無いシリーズがあるし、花咲家の人々に至っては買ってもない。すごく気になる。
なんかまんまと踊らされているような感じがしなくもないけど、ここまで集めてるんなら全部網羅してやる。
今回レビューするのはアニメ映画の「」、様々な看板キャラクターが企業を飛び越えて登場するクロスオーバー作品だ。
看板キャラクターたちが一つのアニメで絡み合うのはそれだけで贅沢だが、この作品はそれだけで満足せず、なんと実写ともコラボしている。
ストーリーもそれに合わせ、アニメのキャラクターが現実に実存するという世界観だ。
そんな世界観で繰り広げられるものが普通で済むわけもなく、実写である主人公に次から次へと巻き起こるアニメ的な展開は、馬鹿げているのを通り越して狂気じみている。
もとからアニメ作品は過剰で異常な演出が多いのだが、実写と合わさることによってより際立っているといえよう。
自分の知っているキャラが出ているという理由だけで観ると、その狂気にやられて参ってしまう人がいるかもしれない。
だが、実写とアニメの動きはしっかり合わさっていて、両方とも高いクオリティなので無理やりにでも魅入らせる。
当然、アニメと実写の親和性にも限界はあり、絵の違和感は否定できない。
だが本作はそれすら逆手にとっている節すら感じ取れる作りで、特に黒幕の正体が判明するシーンはその極致である。
本筋もしっかりしているが、一瞬しか出ないシーンのアニメの書き込み、実写の演技や演出など細部にもこだわりを感じられる。
とはいえ、不満点もある。
まず、様々な作品のアニメキャラが出ているといっても多くはカメオ出演で、割合的には一つの企業が権利を持っているのばかりで偏っている。
また、時おり妙に社会的なメッセージが含まれることがあるのだが、そこも不満点だ。
それを主役のアニメキャラに喋らせている一部シーンはミスマッチだと感じた。
これは原作である小説が、その時代の背景を色濃く反映した社会派の作品だからだ。
アニメ映画にする上で様々な要素を付け足して前面に出していった結果、元あった要素が浮いてしまうのは皮肉的ともいえる。
とはいえ、ミスマッチという点を除けば、メッセージ自体は中々に深いということは補足しておく。
不満点もあるが総合的には満足度の高い作品で、実写とアニメの組み合わせでここまで意欲的かつ秀逸な出来の作品は未だ出ていないと断言してもいい。
<当記事は『バットマン vs スーパーマン』の重大なネタバレを含みます>
男「……どうだった?」
女「……いや?」
男「……ん?」
女「だめでしょ……完全にだめでしょ……『バットマン・フォーエバー』よりダメだったでしょ……映画版『DOOM』よりダメでしょ……」
男「客あんま入ってなかったね」
女「むしろ観るべきでしょ。みんな観るべき。オススメしてもいいくらい。汝が敵を知る目的のために観ろと」
男「俺ならオススメされてもいやだね。単につまんないってだけじゃない。おれこれ嫌い。大嫌い」
女「上映中寝てなかった?」
男「寝れないでしょ。だってうるさすぎだし」
女「お酒でも飲んでたらアイゼンバーグの演技もすこしは真に迫って見えたかもね」
男「各所でいじられてるようだけど、バットマンを演じていたベン・アフレックは悪くなかったよね」
女「そうそう。ベンアフは悪くない。髪型もキマってたし、何より雰囲気がいかにもブルース・ウェインって感じだった。
演技よりは脚本がひどかった。
キャラクターが浅薄すぎ。登場人物全員。『マン・オブ・スティール』に出演した面々でさえそう。
初登場のバットマンについては前からファンの注目を浴びることはわかってたはずでしょ。絶対に『ダークナイト』三部作と何が同じで何が違うのか、比較されるのは避けられない。
それが何? あっちにふらふら、こっちにふらふら。『おれは孤独だー地下にひきこもるぜー」とかなんとか基地でやってた次のカットには、パーティで社交してる。スターク社長かっつーのお前は」
男「スタークのプレイボーイキャラはアル中の素でやってるけど、ウェインのは演技だよね。社交用の仮面をかぶってる。だからさ、アフレックが悪いんじゃないんだってば」
女「そう、全然悪くないんだけど」
男「そもそも俺、ザック・スナイダーの作品嫌いなんだよね。『エンジェル・ウォーズ』もクソだったし。何あのメンヘラの妄想。
今回のBvSには彼の監督としての弱点がほぼ全面に駄々漏れてしまっているように思う。
そりゃ、いいところもあるよ。ときどき素晴らしいアクションシーンを取るし、火の表現にはこだわりを感じる。観てて時々はいい映画に思えてくることもあるんだ」
男「そう撮影監督が良い。スーパー・ビーイング同士のバトル描写は新鮮だったし、ダークな雰囲気にもしっくりハマっていた。この暗いトーンというのがくせ者で、ノーランのときはちゃんと機能してたんだよね。
ところがワーナーはノーラン以外にもノーランみたいなトーンで描くことを求めてしまった。ジョークは入れるな。笑えるようにするな、ってね。『グリーン・ランタン』はその最たる犠牲者だよ。
ワーナーは、250億ドルもの予算を任せるにあたってスナイダーならノーラン路線を継承できるだろうと考えた。そして脚本家たちに今後シェア・ユニヴァースを展開できるように膨らみをもたせたホンを書かせようとした。
一方で、出資者たちが求めたのはマーベル/ディズニーみたいなヒーロー映画だったのさ。そして……」
女「ちょっと待って。『アベンジャーズ:AoU』も似たようなもんでしょ。AoUは『やらなきゃいけないこと』が多すぎた。ちょうど、マーベル・シネマティック・ユニバースが次のフェイズに移行するための大事な試金石だったから、AoUはむりくりなプロットにならざるを得なかった」
男「そうだな、たしかに同じ問題を抱えていた。
けど、AoUはなんとかそれを乗り切ってそれなりの支持を集めただろ。
理由は二つある。
一つ、AoUの監督だったジョス・ウィードンがザック・スナイダーより優れた監督だったってこと。
二つ目、各キャラクターが均等に、特に彼らの感情が均等に仕込まれていたってこと。
なんたって、どのキャラクターも『自分の映画』でキャラを掘り下げてきたんだからね。
ストーリーが多少薄かろうが、誰だってアイアンマンを知ってるし、ソーを知ってるし、ホークアイを、フューリー長官を知っている。
事前に他の積み重ねてきたキャラ造型を"収穫”すれば、『アベンジャーズ』ではキャラの説明に要する時間を節約できる。ところがBvSときたら……」
女「しょうがないところもあるよ。ここ十年のマーベルとDCのシネマティック・ユニヴァースを比べてみてよ。マーベルが順当に年輪を刻んできたのに対して、DCはリブートや路線変更や主役俳優の交代が相次いで、積み重ねなんかほとんど残らなかった。
DCはBvSただ一作品だけでマーベル映画十六年分の歴史においつこうとしているのよ」
男「そうだね、マーベルは長い時間をかけて準備してきた」
女「マーベルには一つの確かなメソッドが確立されている。新キャラが紹介されて、今後どう他のキャラと絡んでくるのか、そういうのが映画全編を通しで観なくてでさえわかっちゃう。セリフやカメオを拾ってるだけでもね。マーベルは観客を巻きこむ術を心得ている。
女「BvSの冒頭はすごくクールだった。
『マン・オブ・スティール』のバトルシーンをウェイン目線の別アングルから再解釈する。これはすごい良いアイディアだったと思う。そこまではほんと良かったんだけど、その後がもう陳腐の極み。
恍惚とした表情で天国に召されるブルース少年を観た瞬間、がっくりきたでしょ」
男「脚本がとにかく浅いし弱い。ファンは批評家の『暗すぎるトーン批判』を批判してたけど……」
女「だって楽しくないんだもん」
男「いやそれは問題じゃなくて」
女「問題でしょ」
男「いや『バットマン・ビギンズ』も楽しくはなかったよ」
女「あれは楽しいものだったたよ。『楽しい』の定義が違うな。『ビギンズ』はいっぱいアクションシーンがあったし、エキサイティングだった。次から次へといろんなことが起きて観ていて飽きないんだ。
でもBvSは『楽し』くない。キャラがお互い見つめ合ってるだけでしょ」
男「うんああまあ確かにそうだな。トロいんだよな全体的に。いらないシーンが多すぎるし、なおにプロットは穴だらけ。ワンダーウーマンが登場してからはアクション映画としてすごかったけれど」
女「それは本当に『すごい』と形容していいものかな。単にその前の部分より『マシ』だったってだけじゃない?
アフリカの村で大量虐殺事件が起きました。それでスーパーマンはみんなを救えるわけじゃないんですってんならまだわかるけど、『おい! スーパーマンが村人を撃ったらしいぞ!」ってのはどういうこと?
スーパーマンが銃で人を撃ったりするわけないだろが!
なに疑ってんのあの世界の人らは。
だいたいフィンチ議員が意味不明すぎるんだよ。なんであんなキレてるの? 彼女はレックス・ルーサーに対してどういう感情を持ってるの? 結局何がやりたくて動いてるの?
マーベル映画のキャラたちはそれぞれの拠って立つところが明確なのに」
男「ストーリーも感情も描写不足。演出もそんなによくない。まあ、結局しかし脚本なんだよな」
男「一番がっかりしたのはメインイベント――つまりタイトル曰くの『バットマン vs スーパーマン』のバトルだ。
バットマンが優勢で――スーパーマンを負かしつつあったんだけど」
男「いいんだよ。いいんだけど。
よし、このままバットマンがスーパーマンの野郎を吊るして処刑だ! ってなったところでさ、いきなりバトルを中断するわけ。
それでバットマンが『マーサって俺のママの名前じゃん! お前、ママを知ってるのか! じゃあ……友達ってことだな!』――仲直り!
……おいおいおい待てよ、と」
女「(爆笑)」
男「××すぞと思ったね。さすがにね。そして始まる例の回想シーン」
女「ほんともうかんべんして欲しいよね。もういいじゃん。もう観たくないよ。だってみんな知ってるでしょ? 『バットマンのクソ両親は殺されました』って。何回それやれば気が済むのって話。バットマンには悪いけど」
男「ドゥームズデイ倒したあとさ、二つの葬式が平行して描かれるじゃん。映画の演出の方向性としては、観客にあたかもスーパーマンがマジで死にましたみたいに誘導してるんだろうけどさ。
観てるほうは『ねーよ』ってハナから白けるよな。
スーパーマンの死で終わるスーパーマン映画がどこの世界にあるっていうんだよ。
いいか、アメコミの世界には絶対生き返らないキャラが三人いる。
そのうち二人はブルース・ウェインのお父さんとお母さん。
残りの一人はスパイダーマンのベンおじさんだ」
女「その三人、ほんとうんざりするくらい死ぬよね」
男「必要な死ではあるんだよ。そのヒーローのオリジンの深い部分に関わる死なんだから。この三人以外の奴らは逆に死んでも生き返りまくる。スーパーマンも当然生き返る。
だいたい『ジャスティス・リーグ』の予告見てるんだから、スーパーマンが死なないことくらいわかるだろ!!!
それなのに十分そこいらもちんたら葬式やって悲しいですね、って何の茶番だ!1!!」
女「『ジャスティス・リーグ』の前準備としてもガタガタだよね。
何あの十五年前のドラマみたいなしょぼいインターネット描写は」
男「おじいちゃんにとっては電子メールはいつも秘密めいてみえるんじゃないんですか」
女「ダイアナ・プリンスがバットマンを出しぬいてハイテク機器を盗みとるじゃん。それでいて、『あら大変。これわたしじゃ解読できないわ』ってなんだそれ女子か。写真をバットマンから送ってもらうために盗みを働くってどんだけ遠回りなのよ。いまどきアマゾネスでも Amaazon.com で買い物できるっつーの」
男「あー」
女「で、さあ、その機密ファイルにアクアマンが出てくるじゃん。沈没船から出てきてトライデントを振りかざしてワーっなるやつ。観てて、ほんとくっだんねーと思った。
あの場面にDC映画のひどさが凝縮してたね。脚本家の怠慢の象徴だよ。マーベルだったらクビ間違いなし。
繰り返しになるけど、マーベルのキャラはどこへ向かって収斂していくのかはっきりしているし、一方でファンが喜ぶ要素をよくリサーチしてる。だから私たちはネットで話題をシェアしたりリツイートしたりいいねしたりするんだよ」
男「もちろんマーベルだって完璧じゃない。現場と上層部がクリエイションの方向性の相違から何度もトラブルをおこしている。エドガー・ライトやウィードンが去ったのもその一端だ。それでも比較的いいものを作り続けている」
女「一番不出来なマーベル映画でさえ、一般的には『良い出来』だよね」
男「公平性を期して言うなら、DCはテレビドラマだと面白いエンタメを作れるんだよね。
いっそ、ドラマをそのまま映画にもってくりゃあいいのに。俳優もさ。そっちのほうが断然いいものが撮れるはずだよ」
女「アメリカではテレビの俳優は映画に出演しちゃいけないって不文律が存在するっていうよね。真偽はわかんないし、都市伝説みたいなもんだけど。
でも、もしDCがそのルールを自社の作品に適用してるんだったら……こんなにアホなことはないよ。
DCがモタモタしてるあいだに、ここのところマーベルもNetflixとのタッグを組んで『デアデビル』を筆頭にすばらしいドラマを量産しはじめた。
マーベルならテレビと映画をクロスオーバーさせるくらいのことは軽くやってのけるだろうね」
男「マーベルドラマはマイナーキャラも上手く扱っている印象があるね。『ジェシカ・ジョーンズ』なんか知名度のわりにはよく練られた、丁寧なドラマだよ」
女「ルーサー役のジェシー・アイゼンバーグの演技はどう思う?」
男「なんであんないけ好かないガキになっちまったのかな。レックス・ルーサーじゃなくて『レックス・ルーサー・ジュニア』に変更されたのは何か説明があってしかるべきだったんだけど、そういうのもなかったし」
女「パパに虐待されて育ったから、スーパーマンにコンプ持つようになったみたいな感じだったよね」
男「アメコミの悪役っていうのは前もって完成されたキャラクターだから、実は性格俳優とあまり相性がよくない。良い役者と人気キャラの両立はむずかしいんだ。
アイゼンバーグがどんなにがんばって悪役を演じてみても、観客は『ああ、いつものジェシー・アイゼンバーグだな』って思っちゃう。
一番の問題はロン毛のまま出しちゃったことだよな。
まるで『バットマン vs スーパーマン vs マーク・ザッカーバーグ』ってかんじ」
女「わたしが懸念してるとこもそこ。BvSのアイゼンバーグは一人だけ別の映画で演じてるみたいだった。腰抜けぞろいの他のキャラクターと比べて明らかに浮きまくってたわよ」
男「シリコンバレーで調子こいてるIT起業家を悪役にしてみるか、程度の発想でしかないよね」
女「アメコミ映画のヴィランとしはキャラが貧相だった。ダークサイドに落ちるほどの動機もなければ、ヴィランとしてのヴィジョンも備わってない。
男「たしか、DCのライターで……ジェフ・ジョーンズだったかな? が言ってたんだけど、
『レックス・ルーサーがスーパーマンを憎む理由はこうだ。(ルーサーによれば)スーパーマンのせいで人類は自信をなくし、堕落してしまった。人類は自分たちが作り出した問題の後始末をスーパーマンに任せっきりにしている。
それこそが、ルーサーが『スーパーマンは危険だ』と主張する理由なんだ。ルーサーはスーパーマンを打倒することで人類に強さを取り戻させようとしているんだ。彼はヒューマニストなんだ』」
女「なるほど」
男「ところがこの映画では……」
女「あんまり頭もよく見えないよね。思わせぶりに暗躍しといて、バットマンとスーパーマンを対峙させるお膳立て以上のことはなんもやってない。どんな隠し玉が出るかと期待させといて、四十分前に観客に見せたもの以外は何も出てこない」
男「まあ、さすがにバットマンとスーパーマンがマザコントークでもりあがるなんてのはルーサーも僕達も予想できなかったけどね」
女「おもわずふたりともクリプトナイトで刺したくなったわ……」
男「ドゥームズデイとのバトルシーンはかっこよかった。ワンダーウーマンが登場した瞬間は『これこそ俺が見たかった映画だ!』と興奮したよ。二時間映画を観ていて初めてグッと来た瞬間だった」
女「ワンダーウーマンは余計な描写がないのがよかったよね。『ジャスティス・リーグ』が今から心配だな。DCのクリエーターたちって、自分たちがどこへ向かって何をしてんのか理解できてるのかな? 現場から上層部含めてさ」
男「最初の計画どおり、ジョージ・ミラーに監督させりゃあよかったんだよ。ジョージ・ミラーの『ジャスティス・リーグ』……想像しただけでワクワクしない?」
女「するする。私としてはベン・アフレックでもよかった。でもバットマン役として参加することになったからって、監督からは降りちゃった。もったいない」
男「周囲の非難を恐れたんだろうね。自分で監督して自分で主演するスーパーヒーロー映画って、どうしても嘲笑を免れないだろうし」
女「気にすること無いのに。ベン・アフレックはバットマンのキャラメイクを繊細に達成していた。声もちゃんとバットマンやってたし、演技もすばらしかった。そういや、ジェレミー・アイアンズのアルフレッドはどうだった?」
男「そこそこって感じ」
女「でも、そこそこ止まりでしょ。アルフレッドにしては暖かみに欠けていた。アイアンズがやるとアルフレッドってよりかはルシアス・フォックスっぽいよ」
男「あー、『GOTHAM』は観てる? ドラマの」
女「いや?」
女「『ゴッサム』はねえ……観たかったんだけどさ。CMでウェインの両親が死ぬシーンをやってるのを観てさ……ちょっと耐えられなかった」
男「三十分前からお前そればっか言ってるな」
女「別に言いたくて言ってるわけじゃないっての」
男「批評家から叩かれまくってる反動か、BvSを過剰に擁護する人たちがいるね。『人生で最高の一本』だとか」
女「何言ってんだか」
男「そういう人には『君はもっと映画を観る必要があるね』としか言えないね。人生で他に観た映画がこの前の『ファンタスティック・フォー』だけなのか? 『市民ケーン』を観てみなさいよと。どっかからダークスリラーの名作リスト探してきてさ、かたっぱしから鑑賞すればいいよ。そうすれば暗い世界観に相応しいキャラ造型やストーリーメイクが理解できるはずだよ
世の中にはもっとすばらしい映画があるんだって、増田にも知ってもらいたいな」
参考:
https://soundcloud.com/rottentomatoes/batman-v-superman-is-rotten
数年前に友達から借りた某家庭教師漫画で新しくペペロンファミリーの守護者を思い浮かぶままにノートに書き殴り最強主人公を作ってた頃とはもう違う。ニコニコ動画を初めて知り、獄寺隼人のアンチコメに顔を真っ赤にしてた中学生の私はもう成長したのだ。
フォレストは中学生の作るホムペだし〜笑ってナノで素材サイトを血眼で探してオシャレなサイトを作ってランキング自クリしまくった数年前。Twitterを知り鍵なしで推しキャラをペロムシャなどの擬音で可愛がったりクロスオーバーゴミカプを生産しまくりながらマイナーと嘆いたり、果てには推しキャラのなりきりとして様々な方々にすり寄っていたアイタタ高校生の頃の私も変わった(本当に当時関わった人たちに申し訳ないと思う)。
数年前とあるゲームにハマった。その中のあるキャラクターを推して数年が経つ。私は過去のアイタタ行動を顧みながら生きる昔よりは成長した人間になったと思う。Twitterで500倍ぐらいに脚色したリアルツイートでウケ狙いもしなくなったしフォロワーと適度にキャラの萌え語りをしながらジャンルに発展があれば静かに喜ぶ、自分の考えた最強の穏健派腐女子を演じるようにTwitterを使う。
ただ数年前までは自己顕示欲大爆発ブス関わりたくない腐女子だった私は成長しても結局はめんどくさい関わりたくない厄介腐女子になっただけだった。
数年前は私もあんなんだったし仕方ないよって笑って厨ちゃんの行動を静観とかできなくない!!??なんで数年前厨ちゃんだった私の相手してくれてた成人済腐女子は私の事殺さなかったの!!!?!?ってこの前不思議に思って高校生の頃のアカウントに久しぶりにログインしたらそこは相変わらず面白くない日常グチツイートと気持ち悪い推しキャラへの愛の押し付けと、なりきりアカウントに溢れててすごく地獄だった。結局厨ちゃんの相手は厨ちゃんだったってだけだし、成人した時点で厨ちゃんならもう一生厨ちゃんなんだろうな…とそっとアカウントを閉じた。
厄介腐女子の話に戻る。ゲームのジャンルの性質上仕方ないことだけれど、課金をすれば無課金よりもエピソードを多く入手できる機会が増える。そうするとそのエピソードから得られる情報は課金した人間のみが得られるため、無課金と課金勢には推しキャラ1人にしろそのキャラクターのプロフィールなどの情報の格差が生まれてしまう。もっとキャラクターとのエピソードが読みたかったりいろんな情報を知りたいなら課金してねという性質なのは仕方ないと思う。だから私は課金を強要してる!とほざくクソザコ無課金どもが嫌いだ。
課金できない理由が人それぞれあるのは分かってるけど、その中でも一番許さないのがグッズ無限回収無課金同担拒否ドリ豚ども。何がしたいの?グッズ買う金があるなら課金できない?何してんの?なんで無課金でそのキャラについて何も情報知らないのに同担拒否ドリ豚してんの?意味がわからない。
あと顔カプ腐女子。確かにこのゲームってキャラが多いからまあ確かに自分の好きなキャラ同士組み合わせて最強の顔カプ作りたい気持ちもわからなくもない。でも公式でなんでキャラ同士仲良くしてる描写もたくさんあるのにわざわざそっちでくっつけんの?公式で言及されてるならまあ許さないけどわかるしそういう腐女子もいるんだねって思うけどお前らそれ僕の考えた最強の受けちゃん可愛い❤️できる攻め様を勝手に見繕ってるだけじゃない?多分完全オリジナルキャラクターとして過去に私が作ったペペロンファミリーのほうが許せると思う。
それとクソザコ無課金同担拒否のことわからないってさっき言ったけどまあまあ課金してて私と解釈違う同担はもっとわからない。なんで!?そいつそんな、そんなあれだった……?あんなものすごいあれがあったのになんで!?運営と仕事できない後輩にキレる前に自分にキレ狂って死なない?ムカつく
穏健派腐女子だからリツイートで回ってきたりたまたま検索で目に入ったクソども全員ブロックなんかせずにミュートしてるけど、最近フォローしてるやつらも全員ミュートしたら世界で一番快適なTwitterライフになることに気付いてしまった。なんかもうTwitter辞めたほうが精神的にはいいんじゃないの?って思う。
でも私こんだけ言ってるけど正直別に絵が神がかり的に上手いわけでもないし文章も自分で読み返して死にたくなる(もうこの文章も半分わけがわからなくなりながら書いてる)し、やっぱり厄介ジャンルの癌腐女子なのは分かってる。でも客観的に見ても私が推しキャラ、推しキャラの周囲の人間を追って出てきた情報とかから長文考察したり下手ながらに自分の萌えを絵に表現する生き様は好きだしものすごく仲良くなりたい腐女子だと思う。
こんだけダラダラ言ってたけど結構何が言いたいかっていうと、私と解釈合わない腐女子全員死なねーかな〜〜〜!!!!!!!!!全員私の持つ何かにひれ伏してチヤホヤされたいし私と解釈違うキャラ推しども自分の過ちに気付いて私を褒め称えてから死んでほしい。厄介腐女子の歌でした。また悲しい推しキャラの解釈違いを踏んだのでムカつきました。それでは聞いてください「そもそも乙女ゲージャンルで腐女子してる私が一番の解釈違い」
エロゲの有名作品をいくつかやってみたけど、純文学や前衛的な現代文学とクロスオーバーを自覚的に試みているような作品は存在しないと思う。
文学的に頑張ってるエロゲ作品って海外のハードSFやハイファンタジー、日本のミステリの新本格(特に京極夏彦とか)等を美少女とのセックスや俺TUEE!系の中二病設定などの砂糖菓子でコーティングした劣化コピーという印象だった。
むしろ当時、文学に対して真面目でストイックなオタクはエロゲの作り手やユーザーを見下す傾向にあったと思う(故・伊藤計畫とか)エロゲのイラスト等ビジュアル方面にしてもハイエンド系に影響を受けた世代のhukeなんかは自身のブログで「エロゲからは絶対に影響を受けない」と拒絶の意思を表明していた。
そう言った事実から意識の高いオタクはハイエンド系ブームを支持し、エロゲブームは絵が理解できない低リテラシーなヌルいオタク達のなんちゃって選民思想表明で正解だと思う。
ただKeyのAirとかは文学的にポンコツで稚拙過ぎて逆にアンチ文学としてものすごい凄みを持ってしまった作品のような気がする(映画で言うと塚本晋也の初期作品のような)。
大多数は無垢で純粋な美少女が死ぬ単純明快な感動ポルノなプロットで泣きながらオナニーするような豚野郎だったと思うけれど、ヒロインの名台詞「永遠はあるよ」を始めとする要所要所の演出により稚拙ないたる絵のグラフィックを映し出すパソコンモニタの向こう側に永遠を見出してしまうナイーブな性格で高リテラシーなオタク層である沙村広明や西E田がいたのも事実だ。
もっとエロゲやオタク事情に詳しいKanose大先生あたりに余裕ぶっこいてないでさっさと当時のムーブメントの詳しい解説や反論をして欲しいですね。
自動車なんか興味無いどころか車オタきめええええええ^^;とか思ってた新社会人。
でも配属が郊外になるから車必須で、親が買ってくれることになった。
フィアット500(ルパンの影響)、シボレーカマロ(トランスフォーマーのry)、
アウディTT(ほんとはR8)、スカイラインクーペ(インフィニティ顔はあれだけど)などなど、
乗ってみたい車はあるけどまずは手頃なところから。
そうすると国産の大衆車かなって思って見繕ってたら、ホンダのヴェゼルが気に入った。
クーペとsuvのクロスオーバーとか好みすぎる。インテリアも落ち着いた色があって超良い。
なにしろ、値段の割にある高級感で、ワゴンだのミニバンだのと差別化できる。
郊外に生息しているマイルドヤンキー()と一緒にされてたまるか。
待ちきれなくて一日中ググってる。
こんなことしても手に入るのは先なんだよーーーーーーー
現実どころがオタクなのに二次元でも恋焦がれるほどにキャラを好きになった経験が無いけど、恋愛(というより一目惚れ)してみたい。
今の悩みは一言、これですんでしまうのだけど、長くてわかりづらくていいから経緯が読みたいという方は下も読んでみてください。ですとあるがごっちゃになっているけどもう修正する気が無い…。
年齢、だいたい平成と同じ。これで紹介できるのは楽なところ。
現実での恋愛経験全く無し。まぁこれはいくらでもいると思うので細かいことは省く。学生の頃から恋バナには全く興味が無い人。もちろん現在もそうで、同僚との話への反応の仕方すらよくわかっていない。
後は小さい頃から順に印象に残った作品と自分の恋愛観(正直無いに等しい)と。作品についての説明は面倒なので省いてます。
幼少の頃はトトロやセーラームーンなどが好きな普通の女の子だった。また親の本棚にあったうる星やつらや宇宙家族カールビンソンが大好きだった。両親共にSF好きだから仕方ない(正確には好みはかなり違ってて、父はハード寄りで機械の細かい描写がある作品が好きだが母は面白ければスペオペ含め何でもいい感じ)。すりこみかどうかは知らないが、「見ていて好きなキャラ」ではなく「いつも一緒にいたいキャラ」ではまずトトロのおとうさんとカールビンソンのおとうさんを挙げる。つまりリアルメイでありリアルコロナであった(サツキの年になっても料理をうまく作れなくて親にツッコミくらったりしたが)。まぁ、小さい頃はカールビンソンの方はシリアスな部分を理解できなかった事もあるのだが、理解した今でもおとうさん大好きです。
小学生の時、親が買ってきた空想科学読本にはまる。考察好きなことや理系への道はこの頃からできていたのかもしれない。高専の図書館に置いてあったまんがサイエンスもこのくらいの時に知りたかったな…。後空想歴史読本リメイクして下さい、主にトップをねらえ!に続編ができたことに関してどのように書かれるか非常に気になるので。
犬夜叉とらんまにはまり始めてから中学校に入り、オタクな先輩と知り合い、二次創作の存在を知る。そして同人誌を知らなかった私に「こんなのだよー」と貸してくれた…のだが、それはBLの18禁物だった(なお先輩は主にジャンプ系漫画が好きな腐女子である)。トラウマと言っていいのかわからないのだけど、衝撃的なことは確かだった。原作からそうならばまだ踏ん切りがつくが、原作でそういう行動を全く取っていない組み合わせでそんな行為をするということが当時全く理解できなかった。そのせいでしばらく「同人誌は18禁しかない」と思っていた時期があった。今は他のもあるってわかってるけど。未だにコミケは行ったことが無い。決して嫌いなのではなく、人混みが苦手なだけ。
その後高専で銀魂にはまる。と言っても主に「江戸時代末期に外国人じゃなくて異星人がやってきた」というSF的背景となんでもありっぷりが好きで、なのに前の経験から18禁要素がかなり苦手だったのだが、結局一応ちょっと慣れる。といっても度を超えた下ネタはやっぱり嫌いで、例を挙げるならタマ菌やサラダ婆などの話は今もまともに読めない。一番好きなのは蓮蓬篇。基本良くも悪くも原作本位な自分だけど銀魂だけはアニメの方が好きになってしまっている。
会社に入ってからは忙しくなってしまったためか、新しく好きになった作品は少ない。一応挙げるならポヨポヨ観察日記とかキルラキルとか。そもそも本棚のスペースが無いというのもあるが…でも来年のりんねアニメすごく楽しみ。
…これだけだとほぼ先輩のせいじゃねーかと言われそうだけど、元々私は二次元ですら恋愛に疎い。幼少の頃からの二人を除いた好きなキャラは見た目というより行動などで大体決まり、また人というより集まりを表して好きだったりする。キャラよりも作品世界が好きな感じ。
例えば私が一番好きな作品と聞かれて即挙げるらんま1/2では、乱馬とあかねと良牙の三角関係が見ていて非常に楽しくて好き。笑える三角関係は大好きらしく、同じ理由で犬夜叉では犬夜叉とかごめと鋼牙。銀魂は万事屋の家族っぷりがいい。
うる星、らんま、犬夜叉と来てますが、めぞんは…ええと、四谷さん見てて面白くて大好きだよ!(つまり恋愛な方はよくわかってない)
また空想科学読本の影響か、キャラに対して考えることもキャラに何かしたりさせたいというよりはキャラの行動の背景など考察の方をよくする。
例えば、特に好きな良牙については土産の内容から何巻と何巻の間ではこのような旅をしていたとか、どこの県へ何回迷ったことがあるとか、爆砕点穴で間違って地下鉄に出ちゃったりしないのか、20巻の決闘の完成型獅子咆哮弾でグラウンドにできた穴の大きさはどれくらいなのかとか、電柱を抱き折る腕力とか。これらの中で実際に行動に移したのは「どうやって複数バンダナを巻いていたか」くらいだが、五枚くらい頭に巻いただけで結び目がひどいことになったし、一枚の下に何枚か薄く入れてみようにもきつい上に一枚ほどいたら当然全部落ちるので謎のままだった。その辺で売っている物ではなく非常に薄いバンダナかもしれない。実際二巻であんなに巻いていた後、恋の釣り竿の話では一枚しか巻いてなかったので本人もきつかったかもしれない。空想科学漫画読本ではうる星のしのぶのお手机が楽しかっただけにらんまが変身体質の方を取り上げていたことが個人的に残念でなー、この辺だったら面白い結果になっていたと思うんだが。
…とまぁこういう話ならいくらでもできるのだけど、三次元でも二次元でも恋愛話は全然できない。あと元ネタ探しも大好き。うる星もカールビンソンもケロロ軍曹も銀魂もいったん元ネタ調べ始めたらどこまでも止まらなくなる(どれもそういう作品だけど)。
大抵私が好きになるキャラには既に原作で相手がいるので、その時点で相手のことを考えてしまって一線を越えるような妄想は全然しない。「好きなキャラに何かされたい」という発想自体が中学で夢小説という物を知るまで出てこなかったし、夢小説は好きではない。そのためもし二次元の世界に行っても自分がやりたいことは好きなキャラを遠目で見て行動を楽しむという、ここにいることと全く変わらない状態になる。でも友引高校や風鈴館高校のドタバタした雰囲気は味わいたいからせめて一生徒となって騒動に巻き込まれるくらいはなりたい。特にうる星12巻の面堂邸のすごろくは是非参加したい。でもキルラキルの一般生徒だけは勘弁な!
それから結構人間的な(?)機械のキャラが好きらしく、前から敵は海賊のラジェンドラ、ナイトライダーのKITT、ロストユニバースのキャナル、ケータイ捜査官のセブン、そして比較的最近なガルガンティアのチェインバーでみんなでマスターへの愚痴やら何やらで盛り上がってみたいなという妄想はしている。極端にキャラが崩れていなければクロスオーバーは大好きです。多分一番はっちゃけるのがキャナルで、淡々と話すのはチェインバーだろう。あ、どんなデザインになってしまうのかはおいといて、iPhone(siri)に手足がついて自分で動けるようになったらこの中に入れちゃっていいかも。最初はあんなにお茶目だと思わなかったし。例えAIに心は無くても、応対している側が心があるように思うことができるならもうそれは心を持っているも同じ、それが自分の持論。…やべえ話題ずれすぎた。
こんな状態なので、高専に入って「自称『少し腐女子』」な親友にツッコミをくらうまで○○×△△の組み合わせはどっちでも同じ意味だと思っていたほど恋愛についての知識はあまりない。だってかけ算ってどっちに入れても答え同じじゃん。最近いろいろ言われているけど。世界観で惚れた銀魂をその親友に貸したら、「高杉さんすごいいいね!!」と言われたので、ああ感性の違いってこういう物なんだなと思っている。親友のおかげで今まで検索しづらかった単語を知ることができました。朝○○って何とかいろいろ聞いてすいませんでした。本当にすいませんでした。多分存在すら知らない単語はまだまだいっぱいある。(さっきのかけ算については最近別の人から「あれはベクトル積で考えればいいんだよ」と言われてようやくすっきりしてます)
親友とは去年の銀魂劇場版で久々に会って一緒に見たけれど、「銀さんかっこいい!高杉さんもかっこよかったけどもっと出てほしかった!!」という親友と、「この世界はパラレルワールドが全く無くて、一つの世界をどのように書き換えていくかなんだなー。今の銀さんの前には三人か四人ほどの銀さんが犠牲になっているようで…」という考察をひたすらがんばっていた私の差。相変わらずすぎて互いに安心してました。
…ところで、上の通り蓮舫編大好きなんだけど、未だに服の襟以外のエリの意味がわからないです。
憧れの女性キャラはいます。こわしや我聞の森永優。頭良くてさらに楽しい人になりたい。憧れの男性キャラは今のところいない。なぜだ。自分が何フェチなのかすらよくわからない。というかフェチって熱狂的に好きな部分って意味でいいんだよね?
…できれば動物のお医者さんのスナネズミのように、細かいことは何も考えずに人生を過ごしていきたい。できれば。
そんな私がどうして恋愛をしたいのかというと、年齢的なこともあるっちゃあるし、一人っ子なので将来が不安というのもあるのだけど、マンガ的な表現の一つである「ドキッ」や「キュン」を実際に体験してみたいため。
昔、保育園のお絵かきで、走る人の横にしずくをいくつか描いたら他の子に「これなあに?」と聞かれた。「汗だよ」と答えたけれど、「汗って体に流れるんじゃないの?」と言われて、しばらく言い合いになったことがある。マンガでは焦ったりする時によく汗がいくつか散っているけど、スポーツでも無い限り実際はそうならない。ただ、比喩表現として使われているだけなのだ。
じゃあさっきの「キュン」などはどうなのか。こればっかりは考察で解決できる問題じゃない。多分自分で体感しないとわからない類い。恋に落ちると本当にそういう感覚がするのか、もっと別の擬音になるのか。卒研発表よりもずっとドキドキする物なのか。未だに自分が恋愛的な意味で何が好きなのかすらわからないけど、二次元相手でもいいからそれを知りたい。もしかして恋に恋するってこういうことなんですかね。…もし本当に恋をしたら、その時はまた考える。なるべく恋をしても周りが見えなくならないようにはしたい。
最後に、エロもグロも苦手だけど例外的(?)にNHKスペシャル人体は大好きです。特にミトコンドリアが大好きでもうあの緑色にMとついた宇宙貨物船っぽいイメージしかありません(やってることは運ぶよりも工場に近いが)。この番組、もやしもんとかと同じくらい知られてもいいと思うの。キャラのベクトルは全く違うけど。
http://anond.hatelabo.jp/20141204170356
増田トラックバックをやるのは初めてなのでちゃんと出来てるかどうか……というのはさておき。
件の増田を読んでびっくりしてしまった。ぼくもムービーパラダイスで同人誌を少し買ったことがあって、件の同人誌シリーズも入手し、その自由闊達な内容をとても楽しませてもらっていたからだ。
トピ主の愛憎がいかばかりのものか、どれほどの苦しみが生まれていたのか。それらについてはたかが一読者として類推することもできないしすべきでない。ただサークル参加者諸氏の安寧を——生還者がいらっしゃるならその平穏を——祈るのみだ。
ただ、元ネタ作品の装備類や作中内世界の情勢を推察したコーナーの素晴らしさも、ヨーヨーや異常発達筋肉人の狂気も、登場人物たちの過去やサイドストーリーを描いた文字通りの二次創作も……等しく見事だった、というのは主張させていただきたい。
そしてまた評論系の寄稿も、実は一巻目だけでなく他巻にもあったことを報告しておきたい。絶無ではなかったのだ。特に同人誌シリーズ三巻目に収録されていたある評論は、たいへん綿密な考察と作品愛に溢れた逸品だった。
の、だが。
実はこの評論、かの元ネタ作品ではなく、同じ監督が撮った別の作品「マシンスパイ・ゼロクロー」※1の評論なのである……!!
こんなクソリプめいたトラバを書く理由がこれである。トピ主にとってこのマシンスパイ・ゼロクロー評論はどのような評価(憎悪)の対象だったのか皆目見当が付かない。「評論は0、じゃねーじゃん」などと揚げ足を取りたいのではなく(取ってる場合じゃねぇだろこれ)、二次創作でさえないなにかに対してトピ主はどう反応したのか。
論外。それはわかる。論外にどう反応したのかが知りたいと書いている。頭割るとかページを口に突っ込むとかでは済まなかったのではないか。ビーム、バリアーなどの光線系攻撃まで持ち出したのではないか。陽電子を使った可能性さえ感じる。
言っておくが、これは荒らしトラバなどではなく(いや結果として荒らしになっていそうなのは謝罪するが)、現実に当該同人誌に他作品の評論が載っかっていたのだ。クロスオーバーでさえない。懇切丁寧な(他作品の)評論※2が、ぽん、と載っている。この現実にぼくの正気度は著しく削がれた。もともと寄稿作品全般とも気が狂ってるか気が狂うほど素晴らしいかのどちらかだったにせよ、何かがおかしい。
否、おかしいのはぼくの方か。
もとよりある作品の同人作品を作る、というのは一種の狂気だ。正気にては大業ならずとシグルイにも書いてある。それとも狂気を誘発できる力を持った作品が同人を呼ぶのか。
そしてたまに、他者の狂気と自分の狂気が噛み合わない、というような悲劇も起きるだろう。そこで相互理解せよとか平和が一番などとのたまうのは、恐らく当事者ではない側の傲慢になってしまう。
だから「奴らにとっては、俺こそが怪物だったのだ」というが、恐らく、界隈には怪物でない人などいなかったのだと想像する。
ただ、どの怪物もぼくにとっては最高の傑物だった。
そのような方々が去っていったことを悲しむのみである。仲間割れイクナイ、などとは言えまい。ただただ悲しむのみ。
※1
次元を越えて善と悪のスパイ達が対決するという内容の痛快娯楽作。「スパイにとってごく平凡な武装であるビームライフルをリフレクタービットと組み合わせて強攻撃にする」「三次元の女性を恐れて二次元の世界に逃げ込んだ気弱な敵幹部を次元の果てまで追い詰める卑怯なクルーズミサイルで殺害する」「対人対拠点特化型メカゴ○ラ」「ショタが可愛い」などの奇想が話題を呼んだ。かの監督はこの作品の続編も撮りたいと意欲を見せているが、別の新作「ティアーズ・オブ・ザ・ムーン」「修学旅行血風録」などの撮影に忙殺され叶っていない。
※2
ちなみに内容は、痛快娯楽作と目される同作が、それだけでなくより綿密な考証に支えられたSFであったと評するものであった。特にスパイ達を毛嫌いしていた外交官の娘の正体について、それは序盤から伏線が張られていたのだという指摘部分は、かなり強固なエビデンスも揃えられていて瞠目に値する。
※3
(追記:H26/12/05)
元ネタになった方々に騒がれているようなので、格好悪い形になりますがいくつかの点について付記を加えておきます。
まず当エントリはあなた方の何かを批難し、留まらせようとして書かれたものではないことを強く主張しておきます。
後半の(ブックマークコメントを借りれば「国語力の低い」)文章には、
あるジャンルに対する愛の形に優越も何もあったものではないのだ、という思いを、あなた方の遊びに対する私が抱いた「気持ち悪さ」それ自体を茶化す寓話に変え、
更に本エントリ自体をリチャード・マシスン著「アイ・アム・レジェンド」との”クロスオーバー小説”へと転換することで込めたつもりでした。
それが全く伝わらず、怒りの対象となり、ましてやトラックバック先の不可思議な関連エントリ(”マシンスパイ・ゼロクロー”)による批難を「ユーモア」と称することで
その溜飲を下げていらっしゃるのであれば、それらにはご指摘の通り私の文章力の低さに責任があります。すみません。三号買えなかったんです。
書き手・語り手としてサークル側の立場を騙ったのは、これを書くうえでやはり一種の寓話として成立させるためです。
また書き手の特定等行っているようですが、文中にあります通り私は真実ツイッターアカウントを所持しておらず、
元ネタとなった当該サークル様とはなんら面識等関わりのない一読者です。
それら無用な争いの火種となり、徒に皆様の感情を刺激してしまったことについて大変申し訳ないと思っております。
誠に申し訳ございませんでした。
--------------
特定はほぼ確実にされるだろうが(見る人が見れば一発でわかる)、まあ出来る限り伏せていく。
今年の夏まで、ある映画の二次創作を行うサークルを主導していた。
元ネタの作品は軍事・諜報、及び公務員としての警察組織の軋轢、更にテロの絡んだ国際問題・技術革新問題にまで踏み込み、
旧来のマフィア映画や諜報ものと比べその圧倒的なリアリティが評価されていた。
監督・脚本・演出とその全てが見事に釣り合い、作品単体としてきちんとエンターテイメントしているのみでなく、
題材となった問題についての正しい知識・見識を広めることで、その理解を深めるものとして機能しており、そこから製作陣の志が読み取れた。
舞台である近未来の厳密な時代考証。一見突飛に思えたキャラクター設定を納得させる脚本・演出の力。
物語の筋そのものが秘めている魅力。どれをとっても一級品で、インターネット上の口コミのみならず、業界人からの評価も非常に高い作品である。
年に数度行われている同人誌即売会で、コミケや文学フリマのようなものだと捉えてくれればいい。
コミケがその題材について自由であり、文学フリマも同様であることと異なり、本イベントは映画関係の二次創作・評論誌であることが参加の条件だ。
先ほど「業界人からの評価も高い」と書いたが、昨年春頃の段階ではまだその評判が広まってはおらず、作品の話をすることができる相手は限られていた。
そこで某壁サー(ようは人気サークル)にコネがあった私は、何人かの知人友人と共に50Pほどの合同誌を作成し、そこに置いてもらうことにした。
私は如何に本作が優れた軍事考証を行い、また現実に向き合った誠実な作品作りを心がけているか、
拙い語学知識を駆使して英文記事を読み、著者の意図を最大限汲み取ろうと努力し、その紹介につとめた。
他の書き手の皆もイラストや漫画、創作小説など凝ったアイデアを出してくれ、読み上がったテスト稿に目を通した時は「非常にいい出来になった」と素直に喜べた。
また委託サークルの方にも口絵を書いてもらい、70部ほど刷った結果売上は40弱。初参加にしては、これはほぼ盛況といっていいだろう。
「艦これ」や「東方」、「アイマス」などのメジャー作品の同人作品に接しているとわかりづらいかもしれないが、マイナージャンルの同人世界はとても狭い。
しばらくして作品自体の人気が向上するとともに、本作唯一の同人サークルであった私のものに便りが寄せられるようになった。
大方の内容は「合同誌の在庫はないか」といったもので、余っていた30部ほどは瞬く間に売り切れた。
また「次回があるなら是非参加させてほしい」という声も聞かれた。原作はちょうど二作目の発表直後であり、イベントの締日も近づいてきていた。
正直なところ、もういいかな、と思った。
私はこの作品を多くの人に紹介したかったのであり、それは既に成されていた。
が、他のイベントに出ていた委託サークルの方にも同様の問い合わせが相次いだため、結局彼女に迷惑をかけない意味でも「出よう」と思った。
再び合同誌の執筆者を募り、原稿が集まった。前回の寄稿者が私を含め5人であったのに対し、今回は11人。
前回の依頼者は本業が忙しく不参加となり、全員が新人で、更に大幅なボリュームアップとなる。正直嬉しかった。
執筆者募集の際、「どのようなジャンルでも構わないが、極端に下世話なものはやめてほしい」
「前回の合同誌を見て、その意図に沿うように」とのみ告知した。あまり上から目線で人を縛りたくはなかったし、私も過去にそれで何度か嫌な思いをしていたから。
私は原稿に目を通し始めた。そして目を疑った。
評論は0。
そして集まった創作小説は、クロスオーバーものが大半であったのだ。
クロスオーバーとは、例えば「アベンジャーズ」「リーグオブレジェンド」、「シュガー・ラッシュ」のように複数作品のキャラクターが同じ作品に登場し、
物語の主役となるもの。また、「シャーロック・ホームズ vs モンスター」をはじめとした「このキャラクターをこのジャンルに放り込む」という、無茶苦茶な設定を持ち込む
ジャンルである。ホームズが恐竜と戦ったり、映画ではないが、ゾンビが魔法少女の形をとって襲い掛かってきたりする作品のことだ。
集まった原稿も、それと似たようなものだと思ってくれればいい。だが内容がひどい。
諜報部がロリ少女に変身してマフィアと戦い、突入部隊が恐竜を召喚してホワイトハウスを守る。
悲惨な死を遂げたヴィラン・キャラクターたちがブードゥーの魔術によって毒々モンスターとして蘇り、警察組織がハイパーヨーヨーを操ってそれらを撃退する。
ネコミミの生える奇病にかかった中間管理職が、侍の操る機械兵とカードバトルに勤しむ…。
読み通すのも苦痛な作品がそこに並んでいた。あまりにも酷すぎる。惨いといってよかった。
しかし印刷所への締め切りは迫っており、原稿はまごうこと無く完成していた。私はそれを出す他なかった。
結果は100部印刷が1時間で完売。遅れてきた客にどのような口調で完売を告げたのか、私は覚えていない。
イベント終了後、ツイッターで彼らのアカウントを覗いてみた(私はアカウントを持っていない)。どうやら日夜これらのクロスオーバー・二次創作の話で盛り上がっているようだ。
月の光に導かれ、前世からの愛を告げられる捜査本部長。謎の覆面五人組によって救われるロシアン・マフィア。麻薬漬けにされパンツレスリングに興じる闇市場のギャングたち…。
彼らはこの作品を、彼らなりに心から愛しているのだろうと想う。だが私にはその愛が受け入れられない。原作で遊ぶことしか考えていない、怪物どもには。
その愛が正しいとはどうしても思えなかった。許せなかった。
だから殺すことに決めた。
「次回用のフリーペーパー見本が早めに刷り上がったので、先にサンプルを送ります」とメールを打てば、氏名付きで住所が送られてくる。簡単な仕組みだ。
大半の女が都内近郊、単身者向けの安アパートに暮らしていた。電車で30分もかからないだろう距離に全員が住んでいたのは好都合だった。
一人一人、作品の「ありえなさ」順に殺していった。包丁で抉るのが、鋸で刺すのが、最も下手なときに、最も嫌いなやつを殺してやりたかった。
彼女らは私の顔を見て戸惑った。まさか自宅に来るとは思っていなかっただろう。
「何度出しても住所不備で戻って来ちゃうんですよ」と微笑めば、皆が皆後ろを向いて茶の用意をしてくれた。そこで首を絞めた。
ベッドに縛り付け、何度も謝らせた。口に刷り上がったばかりの合同誌から担当ページをちぎり取り、口に詰め込んだ。
守らなければならなかった。この映画を、作品を、この怪物たちから。
ひとりは太った女だった。腹を割いてもなかなか死なず、頭を割らなければならなかった。
ひとりは痩せた女だった。首を絞めただけで死んでしまったから、便器に顔を突っ込んでおいた。
ひとりは若い男だった。私を見て赤らめた頬がみるみる血に染まっていった。
そして最後の一人の家を訪れ、インターホンを押したとき、不意に頭部に衝撃が走った。
目が覚めると、法廷のような場所にいた。すり鉢状に抉られた岩場、私を見下ろすように無数の女たちが並んでいた。
皆手に石を持ち、こちらに投げつけてくる。大半は当たらないが、うち一発が右眼窩を砕いた。一滴の血が頬を伝い、漆黒の闇へと堕ちていった。
顔を覆おうとしたところで、手足の自由が効かないことがわかった。広げられた腕は手首のあたりで縛り付けられ、足首の腱は切られているようだった。
自分が十字架に縛り付けられていたことに気がついたのは、松明に火がともされてからだ。何が始まるのかは明白だった。
私は殺されるのだ。この怪物どもに。
私の愛するものを壊し、踏みにじり、これからも汚し続けるやつらに。これで本望か。私を殺し、晒して、あざけ、笑いものにして。
叫ぼうと思ったが、口からは呻くような音しか出てこない。歯は抜かれ、喉も潰されているようだった。
私は唯一動かせる乾いた眼で、焼けつくように痛む瞳で彼らを睨みつけた。口角をあげ、指を指し、ごらん、こいつがいまから死ぬんだよ、と子供に教える母親を。
肩を組んだ恋人たちを。
叫びながら絶え間なく石を投げる女を。
そこに見えた表情は私の考えとは違っていた。眉をひそめ、眼を細めて、唇は固く引き締められている。
瞳に涙を浮かべているものも少なくない。彼らは怯えているのだった。
子供は母の影に隠れ、母はそっと子の頭に手を置いていた。
恋人たちは寄り添い、震えるように松明を支えあっていた。
女の叫びは慟哭だった。石を持たないほうの手に抱えているのは、遺影だろうか。そこに写っている白黒の写真は、いつか殺した男の顔に似ているような気がした。
ああ、と気が付いた。
そうか、奴らにとっては、俺こそが怪物だったのだ。
歌舞伎町のビルの地下にある出会い系カフェに週末の午前中に入店。その場で会員登録。名前と電話番号が必要。
番号は携帯の自番号を見せる必要があり、多少難儀した。利用料金は1日2000円。これでこの日はチェーンの店舗も入店可能とのこと。
粗末な入店証明書の紙をもらって、受付から右側にある男部屋へ入店。
女部屋との間はマジックミラーになっており、あちら側には待合室のような長いソファと、テレビやPC、マンガの棚などがあった。
壁際に腰をかける長いスツールがあるほか、マジックミラーのところに、狭いテーブルとスツールがいくつか。部屋のすみにPCがあって、そこにおっさんがひとりいた。
雑誌と飲み物は部屋の外、受付の目の前にある。正直、寒いし、長時間休んでいられる雰囲気ではない。ちゃんとした椅子やテーブルはないから休憩場所や喫茶店代わりにつかうことはできない。他の店舗で寝ている人はいた。
部屋にはいってすぐの壁に、現在来店中の女客のカードが番号付きで掲示してある。これに名前や職業、食事、カラオケなどの希望が書いてある。
女部屋側の長いソファの上にも番号があり、これはこのカードの番号と対応している。床まであるミラー越しに品定めをすることができる。
希望の子にトーク希望の用紙を書いて店員へ渡すシステム。この時は3人が来店中であった。
時間をつぶすのにひとりカラオケへ行こうと考えていたので、3人のうちカラオケと食事希望の若い子にカラオケ希望と書いて、トークを申し込んでみた。
他の2人は、よくおぼえてないし、何目的なのかよくわからないw
そうすると、相手が合意すれば、ツーショットwで話し合いをする小部屋へ案内される。これはピンサロのブースなみに狭い。二人が並ぶとそれでいっぱい。
その狭いソファノ部屋で待っていると、やってきた子は20代前半より若く見えた。顔は既に忘れかけているが、まあ、十人なみな感じ。
はいってくるなり、さあカラオケ行こうというノリだった。朝から何してるのか、とか、徹夜で何も食べてないなどの話をする。
話のノリはよい。カラオケへ行こうということはすぐに合意したが、その後即、お小遣いの話になった。いくらくれるのか?という。
それはここで決めるんだと思いつつ、これは現代、契約社会なのである。正直、相場がよくわからないので、適当に2時間で3000円と提案すると、3400円だか中途半端な金額を要求してきたので、4000円払うといって合意が形成された。
高いのか安いのかよくわかないが、話し合い開始から約5分で退店と言うことになる。トークの制限時間は10分。交渉が成立して退店の場合には2000円を店に払う必要がある。
地上へあがり待っていると、やってきた。外はすこし雨。
歌舞伎町なので、カラオケはいくつもあるが、どこか行きたいところがあるかどうか聞いたりしながら、近くのカラオケの鉄人へ入店。
カラオケは好きで、友達と長時間カラオケもすることがある、でもいつもはもっと安い店に行っているという。
カラオケの鉄人の会員カードを持っているというので、それを使って2時間1ドリンクで入店した。
カラオケの鉄人のシステムでは、会員として入店すると料金が若干安い。
指定された部屋へ行くと、早速お金のやりとりを要求される。さきほど合意した金額を渡す。
この子の会員の権利利用して入店したので、リモコンに本名が表示されるんだと。気にしないでと言っていたw
覚える気もなかったが、ずいぶん無防備ではある。
入店前はボーカロイドがーと言っていて、最初はそのあたりの曲を歌っていたが、途中からバンド系の曲ばかり。
こちらはアイドルの曲ばかり歌っていたので、なにかがおかしいと思っていただろう。こちらが歌っている時は、常時スマホをさわっていたので、LINEの友達相手に(略)
根本的に世代が違うので、自分の中の定番曲(H Jungle With T)も反応はあまりない。浜田松本はさすがに知っていたが。
ペニシリンの曲を歌っていたのが、多少のクロスオーバー。後半の曲はビジュアル系バンドの曲ばかりだった。
バンド曲のくだらない歌詞のこと話などしながら、交互に2時間歌って終了して、退出。
店の前で別れる時、また別のカフェに行くねと、すぐ目の前にあった別の店舗へ戻っていった。電車賃もらったら帰るという話だったがw、まあ、色々あるのだろう。
本題に入る前に少しシリアスな話題があるので聞いてほしい。
男女にイメージについて聞くと面白い。男はほぼ例外なく目を閉じても真っ暗と答え、女は半数がありありとイメージできると答える。これはなぜか?
一方男性率の高い理数系の学部ではイメージを軽視する伝統的風潮が根深い。これはプラトンから来てるのだがな。本質を直観すべきでありイメージなど些末も些末、ゴミクズ同然という考え。対する女性率の高い芸術系の学校ではイメージを尊重する。『脳の右側で描け』に始まるイメ描きの連綿たる伝統があり、ナンシー関の記憶スケッチアカデミーは今や市民権を獲得した。
ここに来て先ほどの問いの答えが見えてくる。性差よりも習慣の問題なのだこれは。そして男である諸君は驚くほどイメージを軽視している。だから真っ暗なのに輪をかけて真っ暗。糅てて加えて真っ暗なのだ。
そこで世の中の男性に活、いや喝を入れようというのが本記事である。シリアスでもなんでもないくだらない前置きは終わりにしてちゃっちゃと本題に入ろう。
煮ても焼いてもまずこれをやりなさいというのがこれ。詰将棋マニアの巷間では「ブラ詰」とも呼ばれる。早い話が目隠し詰将棋である。脳内詰将棋という蔑称、いや別称もある。
こまけーこたーいいとして大切なことだけ言うと、これには2つのスタイルがあって1つがアイマスクをして符号の読み上げを聞くものでこちらが本格的なやり方。(そもそも符号ってなんだよってレベルの人はggるなりしてください)
もう1つが手軽な方法で詰将棋の盤面または印刷された紙を見て5秒で初形と持ち駒を覚えて目を閉じて脳内で解く方法である。ほとんどの人はこっちでやったほうが身のため世のため人のため。最初は詰将棋の入門書をテキトーに購入して1手詰めや3手詰めから始めるとよろしい。
先ほど理数系のイメージ軽視に賽を投げかけたが分かってる人は分かってる。暗算が得意なタイプがそれだ。私は一流大学の数学科を出て現在底辺大学の数学科にいるのでよく分かるが数学畑では手を動かすことをモットーとする物理畑とは正反対に計算が軽視される。しかし一流の世界ともなると話は別でノイマンのような暗算の達人が割といる。数学の天才には二種類いてラマヌジャンのような数覚がずば抜けたタイプは案外少数派なんだ。数論は数学の女王。岡潔も晩年は『情緒と創造』を著している。
底辺大学だと数学は論理の学問といったことを平気で言う先生もいる。論理は当たり前の大前提であり無味乾燥なつまらないものだ。そう世間で計算がつまらないと思われてるのと同じくらいに。実際、数学ではなくコンピュータサイエンスで計算理論を学べば分かるし学ばなくてもある程度想像がつくだろうが論理とは計算であってそれ以外の何者でもない。計算も論理もつまらないそのことには全く同意するが無価値というわけでもない。忘れもしない卒業の日同級生になぜ暗算をするのかと訊かれて私は暗算で扱う数学的対象に親しむためと即答し彼または彼女はもっと早く教えてよと地団駄を踏んでいた。
数学の素養がない人たちへ。最初はアイマスクを着用せずJSやJC(俗に言う小中学生)が学んでいる幾何のパズル問題(『目で解く幾何』シリーズなど)をやり次第に他分野や高校数学や大学数学科の数学や工業系の応用数学に守備を広げる。意識高い系より意識広い系で頼む。
数学科には将棋ならまだしも美術に造詣が深い先生が結構多いがそれに比べて写真芸術に関心のある人は拍子抜けするほど少ないと思う。つまり数学的美と将棋の美はクロスオーバーするが数学的美と写真芸術の美はオーバーラップしないということだということだ。つまり詰将棋と暗算の不足分を補うのにカメラはやはり大事なんだよなあ。
芸術論において言い古された表現だが音楽は音の瞬間の芸術であり写真は光の瞬間の芸術である。だからシャッターチャンスやチラリズムという言葉が端的に表しているのは瞬間性。写真家は人物や風景をとるとき手でフレームを作る。このあたり詳しく書かれた文献が少ないがこの切り取り方には必ず意味がある。単になんとなくバランスがいいからそう切り取るのではない。シャッターチャンスという言葉から誤解されがちだが確かに瞬間のおもしろさを切り取るのが写真芸術であるが決しておもしろい瞬間を切り取るのではない。この違いが大切でおもしろいものはわざわざ写真にしなくてもおもしろいのであって思い出アルバム程度の価値しかなく芸術たりえない。つまりおもしろき こともなき世を おもしろく すみなしものは 心なりけりで、おもしろさを能動的に発見しそのおもしろさを表現するには今この瞬間しかないしかもこうフレームを切り取るしかないと断言できるのである。そんな見方を学べるのはカメラくらいしかない。数学では学べないし絵画もにているようで全く違う。写実的な絵画であれそこで必要とされるのはある種の演出でありもっと乱暴に言えば捏造であるから、あるがままの良さをうまく切り取って見せる写真的な見方とは根本が違う。
そんな見方を身につけて日常の「あれ」「おや」「あら」「おっ」と思う点が増えるとそれが理解や記憶のフックになる。理解というのは必ず興味から始まるだろう?しかし興味は洪水のように訪れて過ぎ去っていく。つまりアイデアマンはメモして興味を書き留める。だからメモする時間と労力すら惜しいのでだから「これならここが気になる」とフックをつけて興味をブックマークしておくことで未来の理解や記憶のきっかけになる。そういう面白い体験をしているんだよカメラマンという種族は。
以上簡単に見てきたがどれ1つとっても始めたその日から人生を揺るがす劇的な効果があるので試してみてほしい。また6つの方法は相補的な働きをするようチョイスされており、1つでも欠かすのはもったいないので6つ全部試してもらえるともっとうれしい。