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はてなキーワード: 幻想とは

2024-05-06

anond:20240506115921

ここで俳句解説するとボロクソ言われるのが落ちなので、リアル相談した方がいいよ。

…というのは、俳句は滅茶苦茶コンテクスト文脈)に依存する芸術からだ。短歌31文字が対決的な文化(歌合せとか)を成立させてきたように「向き合う他者」に言葉を届ける能力もつのに対して、俳句は仲間内のような座の中で成立してきたように「コンテクストを共有する仲間」の間で盛り上がるタイプの道具であり、背景となる文化文脈を共有していないことが多い現代社会特にネット上)では、説明したところで、「そうとは限らないのでは?」みたいな突っ込みが山ほど入るのが目に見えてる。「なんでそう言い切れるの?」「必ずしもそうとは限らない」etc……いやうるせえわ。俳句ってそういうモンなんだから仕方ねえだろ。


それを踏まえた上で、可能な限りの解説をするぞ。長いので暇人向けだ。ちなみに、調べて作者名見て「あー」(嘆息)と声が出そうになってあと調べるのはやめた、から、ほぼ推測のみで書く。まあ、ちょっと古い昭和俳句だわ、くらいに思いながら聞いてくれ。ちなみに、俺はこの句、一読して「短歌的な俳句だ。それだけに、短歌増田が感心したのは分かる」と感じた。俺自身は、こういう俳句は作らないと思う。理由は後述する。

「ここで昼餉(ここでひるげ)」

初手から6字で字余りだ。字余りについては今更説明しないが、基本的にはあんまりやらない。なぜなら、基本的にはリズムを壊したり重たくしたりしてしまうからだ。わず17字でつくる詩で、およそ1/3のリズムが崩れかねないというのは、かなりオソロシイことだ。逆に言えば「その危険を押してでもやりたい」と作者が判断したときだけ、リスクを背負ってやる。素人にはあまりお勧めしない手法だ。さて、作者はわざわざ字余りをして、「さあ、この辺(の場所)で昼飯にしようかな」というメッセージを伝えているわけだ。何とも人を食った話だが、昼飯の場所が決まっていないということはこの人が日常の中にいるわけではないことを暗示してる。まあ、単に定年で暇になって毎日あちこち公園やらデパートやらで飯を食ってる爺さんという可能性もゼロではないが、後で出てくる夏という季節にそんなことをする爺さんもあまりいないだろうから、ここで作者はそれなりに若く、夏の最中に野山を歩き回っていると推測される。これで一気に「作者の年齢、場所、状況」に関する情報が得られるのだから、字余り使った値打はあると言えばあるが、それ以上に作者がここであえて句のリズムをもったり重たくさせたのは、「いい年したおっさんが夏の昼間にハイキングしてる」という「のんびり感」を演出しようとしたためであるかもしれない、とも推測される。その意味では、この初句、のんびりして見えて人を食ったような、それでいて計算もあるやり手の初句だ。ちなみに、この初句、体言止めで切れる。俳句はやはりどこかで「切れる」ことが推奨されるが、それは句の焦点をはっきりさせるためだ。句切れの前に焦点があるか、後にあるかはケースバイケースだとしても。

ただ、それにしても「ここ」が山とか自然の中、は分かったが、どんな場所なのか、また、ここで昼飯にしようと思ったのはなぜか、作者はいまどんな気分なのか、とかは分からない。それは、続く部分で種明かしされる。(よって、ここでは句切れの後、つまり「種明かし」パートが句の焦点だと考えられる。)

「真赤な夏の/花佇つゆゑ」

最後に「ゆゑ(故=理由)」とあるが、普通に考えたらこれまた俳句では普通やらないおきて破りである。句の中でこういう「理由の明示」みたいなこと、ダメだろ普通。なぜかというと、基本的にカッコ悪いからだ。たとえば「閑けさや岩にしみいる蝉の声」を、「蝉の声岩に染むゆえ閑かなり」とかやったら、なんかいろいろ台無しだろう? ネタ晴らしというかなんというか、たとえそういう意図を込めていたとしても、言わずにそこを感じさせて感心させるところがさあ、まあ句の仕掛けなんだから、答え言っちゃったらもう何かダメじゃね?とふつうはまあ思うんだよ。でもこの句はもう少し進化した句で、理由を言っちゃった上で「え?それが理由になるん?」と読み手に突っ込ませることを狙った作品なのだな。突っ込みさせた上で、「え……理由…?………になるんか、…ならんこともないか、うーん、なるほど」みたいな。最初のんびり路線がここで効いてくるわけだ。作者は「それが理由なん?」という突っ込みに対して"のんびり"という姿勢をとることで「それが理由ですが、何か?」と返してきているわけだ。そうやって自信満々に言われるとなんかこっちが間違ってる気もするし、そう言い切られたらそうかなあ、と少し納得感がないでもない……と思わされた時点でもう作者の術中に落ちているのだ。この作戦、小難しく解釈しようとする人であればあるほどハマる。

もっとも、そういう、突っ込みさせつつセルフ納得もできる「微妙な線」を狙うのはなかなか難しい。だから、それを実現させるために作者は2つほど仕掛けをしてる。

一つは「真っ赤な夏の花」だ。これ、普通なら夏に咲くそ花の名前を入れる部分だよな。たとえば朝顔ならアサガオ向日葵ならヒマワリ……だいたい花の和名なんてそんな長いものじゃない。少なくともただ花それ自体を指すのに9字も使うのって、俳句始めたての人の句なら真っ先に直されそうな部分だ。でも、その上でだ。聞いてみるけど、この花何だろうな? 日本の、ハイキングで行くような野山に、真夏に「真っ赤」な花なんて咲いてるか? あとで「たつ」という言葉がある以上、人の背丈程度には高さがあってすっと伸びた草花だ。さて何だろう? 作者の答えは「知らん!」だよ。知らないから「真っ赤な夏の花」なのだ。おいおい、そりゃねえだろ、と読者に突っ込ませておいて、そこで作者はぬけぬけと「だからここで飯にするんだ、悪いか?(ニヤリ」とやってくるわけだ。無責任適当にやってるように見せながら計算もあり、でも基本的楽天的天衣無縫な語り口の句だ。それが初句の「のんびり」加減と相まって、この句に独特の雰囲気を醸し出していることは否定できない。なんだったらここで笑い出しちゃうような面白みがある。

二つ目は「佇つ」だ。学のある人をこれで引っ掛けようという腹だ。この字、音数から考えれば「たつ」と読ませているのだろう。だがこの字に原則として「たつ」の読みはない(少なくとも家にある広漢和辞典(全四巻)でみる限りはない)。一般的な読みは「たたずむ」で、じーっと立っている、という意味だ。「たつ」に宛てたのは、その意味を合わせて感じさせたかたからであろう。花はいつまでもじーっと立っているのだから人間が「立つ」のと同じ字でない方がいいんじゃありませんか、というか、「佇む」には途方に暮れて立ち止まる、みたいなニュアンスも漂う。何か、その夏の花が所在なくじっと立っているので、仕方なくしばしのひと時を一緒に過ごす、みたいな感じだ。なんだろう、ひょっとしてこの「真っ赤な夏の花」というのは、山道を歩く途中で一緒になった、真っ赤なサマードレスを着た女性か何かの比喩なんではないだろうか、みたいな、そんなちょっと色気みたいな解釈深読みが(実際、俳句読みはその手の暗喩創作をよくやる)この「佇」一字から立ち上ってくるのである。そうなると、花の名前が特定できなかったことも、何だかそのための仕掛けであるようにすら見えてきて、うーん、と悩まされるのだ。当然、そこまで考えての、このルール違反用字である

結果、山歩きの途中花の下で飯食うかあ、というだけの句が、俄然ストーリー性、物語性、ロマンスの色彩まで帯びてくる。が、もちろん現実にはそんなことはないのであって、実際ただ飯をくっただけなんですけどねー、という緩い種明かし(そもそもそんなロマンスが勃発したら俳句なぞ作っている暇はないので)を前提に、その幻想を楽しむ、そんな句ということに落ち着くわけだ。

そんな風に、この俳句はなかなか外連味(けれんみ)のある、仕掛けとイメージてんこ盛り、物語調の俳句で、実に面白いと言えば面白い、一般的俳句の目指すところとはちょっと外れた句だ。一般的俳句もっと、瞬間的、即物的、断片的に風景を切り取るのが基本なので、まあ普通は「季語感情」でつくるとこから始めるのが適切だろう。この句も、山道で赤い花に出会った瞬間の感情を句にしてると言えなくもないが、それにしてはいろいろな仕掛けが人を食っていて、また、無用物語調で独特だ。一般的俳句なら、たとえば「握り飯ハイビスカスの色に染む」とかでいいわけだが、この句はその瞬間の風景以上に、遊び、のんびり感、山道を歩いてきてよいしょと腰を下ろすそのしぐさ…からああ花がきれいだな、という一連の感情を全てこの一句に込めようとしてるのだ。これを17字でやるのは、本来かなり無理筋なので、普通はもうちょっとワンショットに切り分けようとしたりするか、あきらめて短歌にいくかするだろう。その無理をやってる(そして、そこそこ成功もしてる)のがこの句の面白いところで、たぶん短歌増田が感心したところなんじゃないか

まあ、こういう句、狙って作るのはなかなか難しい(ちなみにこの作者・中村草田男は、こういうのをやたら作るのだが、ひどい失敗も多いので有名な人だ)。そういう意味でも、まあなかなかない句ではあると思う。あと、何も知らずにいろいろ書き飛ばしたので、もっと知ってる人から突っ込み入れてもらえたら感謝する。

女ってコスパ悪すぎ

女って維持費がめちゃくちゃかかる

しか費用対効果がめちゃくちゃ悪い ほんのちょっと効果を出すのに莫大な費用と労力がかかる

そもそもイメージ上の「女」ってのが17〜21歳くらいのクラスで3番目までくらいにかわいい子(具体的に言うとAKB)が普通基準になっていて、あらゆる年代容姿の女がそこから外れないように躍起になってる気がする

どんだけ費用対効果が悪いかって、まず「サラサラツヤツヤのストレートヘア」ってのが幻想であり(その証拠昭和の大女優写真を見ても髪の毛は大抵ボサボサしている)、手に入れるためにはものすごい金銭時間的コストがかかるのである

人にもよるが、まず消耗剤だけで毎月の美容院でのストレートパーマとトリートメント、家用の高いシャンプーとトリートメント、ヘアミルク等のアウトバストリトメント、ツヤ出し用のオイルスプレー、その他にセット用のスタイリング剤やアホ毛直し剤がいる

道具代としては、ドライヤー、櫛、ヘアアイロンも各数万円とかする

恐ろしいのは、これらのコストをかけているのが一部の容姿商売にしている女だけではなく、(全部ではないとしても)一般的学生会社員の女がそこそこ小綺麗な見た目を保とうとするとこれらのコストがかかるのである

こんだけお金時間もかけたら爆裂に美しくなるべきじゃないか?と思うが、手に入るのは最低限の女の子っぽい見た目である

これは髪の毛に限らず、肌とか顔の造作とか体型とかも同様である

というかコスパの悪さとしては肌なんか数段上で、ほんのちょっとの違いのためにみんな何十万もかけて美容医療とか美容液などに手を出しているのである

コストのかけがいがなさすぎる

じゃあ思い切って全てを諦めて無造作ショートカットスッピン、ガサガサの肌、ボーボーの髭や腕毛やすね毛で男と見分けがつかないような姿で生きていけるか?というと、その選択をできる女は少数なのである

anond:20240505112916

子供障害児だと離婚母子家庭率急増

妻が病気になると逆に比べて離婚率急増

弱者の面倒を見るのが好きとか幻想

2024-05-05

anond:20240505223400

ワイはリアリストなんよ

戦争しなかったという幻想を捨てて十分加担したし手を汚してるという自覚を持つべきと考えている

2024-05-04

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240503/k10014439651000.html

この記事読んで、経済的な面から9条の是非(軍事力保有の是非)を考えたくなった。

気になるのは、国連軍事に参加できるようになることってどれだけ我が国への利益をもたらすのだろう?

まず。軍事産業は金のなる木というイメージがある。日本戦後再建できたのは朝鮮戦争のおかげだろう。ただ、戦争主体側と供給側でそのリスクが大きく異なるように見える。

また単純な軍拡競争は、他の経済を吸い上げて体力を弱める印象。

兵器を売るだけなら経済的に有利という理解

他国に攻められて敗北したら、我々の生活悲惨ものになるイメージ。これは大きなリスク。よって、安全保障環境の変化に対応という意見には理解

自衛隊存在を明記。これも実情を是として違憲を無くす法治を目指すものとして理解

海外武力行使をできるようにしたい。これはウクライナ支援とかのイメージだろうか。はっきり、理解に苦しむ。自分戦争に駆り出されるイメージを持てていないのでは?まぁ、同盟関係として対等でないなら日本も守ってもらえないから対等なことできるようにしたい、という意味として理解

結局、攻められることのリスクを避けたい軍拡に参加したいという意思が前面に感じられる。

このリスクとしては、やはり周辺の緊張をより生むこと必死なので、いわば身を削ること、税金跳ね上がって経済力弱まることは織り込むべきだろうか。また、日本の特徴的な少子化で、産業でもなんでも人手不足の中、軍事に割ける体力が果たしてどれほどあるのか疑問。日本経済に終止符を打ってしまうのでは。

9条保持というのは、軍事活動にお金を割けないんですよーすみませんねぇという言い訳に使える類を見ない制約に思える。同盟国にフリーライドする良い口実。

ただやっぱそんな甘くなく、治外法権や金払わなければ守らないなんてアメリカ属国ムーブにあるし、どんだけ酷いことしても攻めてこないし〜っていう外交で悉く舐められるリスクは高い。

万一攻められた時、こんな平和憲法ある国を攻めるなんて悪い奴らだって世界の同情を買ってみんなが守ってくれやすいという印象。この価値にかけていたいが、ウクライナパレスチナを見るに、幻想に近いかなぁ。

でも、9条って世界に類を見ない状況だから、これを上手く活用して、なるだけ自国利益誘導に使えたらなとは思っているんだ。

どの国も友好的であって欲しいよ……国連機能してくれる新しい枠組み欲しいなぁ……それまで日本が襲われないこと祈りつつ、なんとか経済的ハイリターンな方を選びたい。1番のハイリターンって、兵器売って自分では軍を持たないことかなと思うけど。でもまぁあんま世の中に兵器が増えては欲しくない……


とりあえず、国連軍事活動に参画するメリットって、なに……?

2024-05-02

anond:20240501201428

おまえ、田園調布成城にえらく幻想か何か持ってるんじゃないのか? 現実を見れ。

2024-05-01

元彼彼女が出来た話

1月に別れた元彼から、先日「この間彼女が出来た」とLINEが来た。

簡単な馴れ初めである私たち20代半ばの同い歳で、昨年マッチングアプリで知り合い、交際に至った。マッチングアプリマッチしてからメッセージのやり取りを1週間弱して初めて通話、その翌週から1回目アポ、2回目アポ、3回目アポと3週連続で週末に会った。3回目アポで彼から告白された。だが、私はまだ彼のことをすごく好きというほどでもなく、「良い人だな〜付き合ってもいいけど〜〜」くらいの気持ちだった。そのため、「まだ気持ちが追い付かないけど、それでも良ければ付き合おう」と返事をした。

私は恋愛経験が少なく、ましてやマッチングアプリで知り合ったということもあり警戒心が強かった。そして彼もまた、恋愛経験が少ない(しか元カノは別のマッチングアプリで知り合った人1人だけで1年半付き合って半年前に別れた)と言うので、私も自分恋愛経験が少ないことを打ち明けることができた。しかし、警戒心が残っていたので2回目アポの時に帰り道に手を繋ぐのを許してしまったのを翌日悔やみ、3回目アポでは待ち合わせ直後に手を繋がれそうになったのを「付き合ってないのにそういうのはちょっと……」と拒否してしまった。彼は本当に傷付いたような顔をしていた。申し訳ないなと思った。その数時間後に告白されて付き合うわけだが、帰るにもまだ名残惜しく、カフェが開いていれば入りたいけどもう22時過ぎで……となったところで、向こうの「うち来る?」である。彼の家はその地点に近い駅から1駅で着くらしい。私は彼の最寄りから電車で1時間ほど離れたところに住んでいるので、「いいけど行くと終電がないんだよね……」となり泊まることに。「今日絶対にしない」と言われ、「まあこれで体目当てか分かるし、そうだったらタクシー拾って帰ろう」と半信半疑でついて行った。その結果、同じ布団で寝はしたが、私は緊張しすぎて一睡もできず、彼は初めのうちは手に触れるくらいだったがお膳を据えられて次第にエスカレートしていったが「今日はやめておこう」と自ら思いとどまってちゃん約束を守ってくれた。ここでやっと、「この人は誠実かもしれないのに疑って悪かったな」という気持ちが生まれた。

その後は3回会った。外でデートした後、全て彼の家に泊まった。こんなに泊まる感じであれば寝間着を置かせてもらおうと思い(前回は私服のまま寝たので)、付き合ってから1回目のデートで置かせてもらった。2回目のデートの時に「(洗濯するために)来週持って帰ろうかな」と言った。3回目のデートクリスマス期間でその後は年末で会えないと思い、年内に持ち帰ろうと思ったためである

3回目のデート前日は金曜日で、彼の会社忘年会があった。どことは言えないがあるテーマパーク(?)を貸切にして1次会、居酒屋で2次会。それはもう楽しそうで、私もその日は仕事が22時くらいまであったので特に連絡せずに「楽しんできてね」とだけ言ってあった。彼は2次会で帰ると言っていたが、もちろん終電を逃してカラオケで始発待ちの3次会である。翌朝私はLINEを見て、朝5時台に「今会社飲み会終わってふやふらや笑」と来ていたのを見て「これは本当に今日デートあるのか?」と疑念を抱く。とりあえず心配している旨と支援物資(薬やスポドリ)を届けようかという提案をするも、未読。デートがあるかどうか分からないまま、そして彼の体調を不安に思いながらクリスマスデートに向けて2時間かけてメイクとヘアセットをした。夕方になり、そろそろ向かわないと待ち合わせ時刻に遅刻するので電車に乗って向かったが、途中で「思ったより体調が悪いか明日○○(行こうとしていた場所)に行って、明日の夜泊まって欲しい」と馬鹿野郎。そんなん知っとったわボケギリギリまで粘るのも優しさであり、早めに決断するのも優しさであると私は思うのだ。もう途中まで来てしまっているので支援物資を届けるか改めて聞いたが、「来たら俺がおもてなしモードになるのがしんどい」と言われた。ドアの前で手渡しか玄関の前に置き配しようとしていたが、そう言われては元も子もない。そしてなぜか、家にいる証拠として部屋の写真が送られてきた。一体何を見せられているんだろうな。「疑ってないよ」と言ったが、そんなものを送られてきたら逆に私はどうしたら良かったんだ? 私はキメキメの格好で12/23(土)の混雑した駅のプラットフォームに取り残されてしまった。

元々、土日で会う予定だった。そして日曜日は彼がどうしてもM-1リアタイしたいということで、クリスマスプレゼントを買いに行って昼過ぎ解散しようという流れだった。だが、日曜日に変更となると、翌日の月曜日が出勤の私は彼の家から直接職場へ向かうのか……荷物どうしよう……と思ったが、言えなかった。そして私は日曜日の朝に(近くはないが)身内に不幸があり、家がバタバタしていてとても行ける状況ではなくなってしまった。これ以上リスケしたら年末年始でまた会えなくなって本当に別れそうな気がしたので、身内のバタバタが一旦落ち着きそうになった夕方に待ち合わせた。さすがにしんどかった。リスケと身内の不幸。どちらも仕方のないことだとは分かっている。元気に過ごしたかったが難しかった。

翌朝、帰る時に彼に「寝間着は持って帰らないの?」と言われた。そういえば先週そんなことも言っていた。しかし、これから出勤するというのにモコモコのパジャマを持っていくのは恥ずかしすぎるし、荷物がかさばりすぎる。「うーん、どうしようかな」と言うと、彼が持ってきて「持って帰りぃ」と言う。ああ、終わった。別れるかも。そう思ってしまった。「次会うのは年明けかな」と言うと、「年が明けてから考えよう」と言われてそのまま私は職場へ向かった。思えば、彼の顔を直接見たのはこれが最後だった。

元々LINEの返信の遅かった彼だが、その日を境にどんどんと遅くなった。「LINE義務じゃない」とお互い決めてはいたが、まさかこんなに減るとは思わなかった。ひと足早く年末年始の休暇に入っていた彼は、新幹線が混む前に関西へと帰って行った。なんとなく帰るのは聞いていたが、実際に帰る日付を言われたのは事後報告だった。しかも、実家で過ごす前に友達旅行をしていたという。私はまだ仕事をしていたので、彼が楽しく過ごしているならそれで良いと思った。ただ、体調を崩したというのだけが心配だった。

年が明け、地震があり、私はまた心配事があった。友人が能登半島に住んでいるのだ。そして、私は新潟県活動しているアイドルグループ応援しており、ファンの中には北陸住みの方が多くいた。ちょうど出先だった私は、すぐに家に帰った。そして、TVニュースとXを見ていた。友人が避難できたことを知り一安心だが、アイドルグループファンの方々が避難中の様子を実況する度に「今は車を使わずに逃げて欲しい!海岸線を車でなんてやめて!しか渋滞してるの!?」という気持ちでどぎまぎして、その人たちが避難しきれるまでは気が気でなかった(一度も話したことのない見ず知らずの人たちだが)。彼の地元も揺れたようだが、身の安全が分かってよかった。しかし、その後「震災報道ばっかりだね、格付け楽しみにしてたのに笑(※格付けは延期になった)」ってLINEが来たので私は怒り狂ったがその素振りを見せず、「年始早々色々なことが起きていて複雑な気持ちだけど、明日は何も起こらないといいね」と言葉を選んで返信した。この時には1日1往復連絡が取れているかも怪しかったが、彼は実家で楽しく過ごしているのだろうと思い、追及はしなかった。電話の1本くらいしたかったが、年末体調不良で喉を痛めていると言っていたのが引っかかり、1度もしなかった。

1/4、私は仕事始めなので前のLINE既読がついていなかったが「今年も仕事がんばろう!」と送る。すると、半ギレで「体調ぶっ壊して休んでるけどそっちは頑張って」と返信が来る。私は「気遣いができてなくてごめんね、LINEは体調よくなってきてから大丈夫だよ。ゆっくり休んでね」と最大限の優しさを発揮した。

1/6明け方、先輩から「身内に不幸があったので休日出勤を代わって欲しい」と言われる。そうなるかもしれないと言われていたので、いつ連絡があってもいいように寝ずに待機していた。寝不足仕事をし、ちょうど自身の忌が明けた(先述した身内の件)ので恋愛成就で有名な都内神社に参拝した。それは初詣でもあり、お礼参りでもあった。秋頃、当時マッチングアプリを通じて会っていた方に疑念を抱き始めていたため、こちらの神社で良縁祈願をしたのだ。すると、参拝した数日後に当時会っていた人とは疎遠になり、彼とマッチングしたのだ。なかなかタイミングが合わずお礼参りができていなかったので、このタイミングにと思い、お礼参りをした。その数時間後、彼から「別れて欲しい」とLINEが来た。

理由は、会話のテンポが合わないことによる自己嫌悪テンポが合わないことの理由を探ったけど見つからず、色々試しているうちに思ってもないことを言ったり、思ってもない行動をしてしまったりして、自己嫌悪になったらしい。彼は自己完結するタイプだ。ぐるぐると悩んでは、自分の中で答えを出してその後は頑固である。私はまさか自己嫌悪理由で別れることになるとは思わず、「体調が良くなったら会って話さない?文面ではこじれるから、直接会って話したい」と言ったがすぐには返信が来なかった。どうやら帰省から戻ってきているらしい返信は別れを切り出す直前に来ていたので、体調を心配して翌日支援物資を家の前に置いてきた。置いたよってLINEをした後、そんなつもりじゃくて本当に心配してやったことだけどポイント稼ぎだと見られるのかもしれない……と思ったが、心配には代わりないのでそのままにした。家の電気はついていなかったが、寝ていただけだと信じたい。その夜、「会うことについては考えさせて欲しい」とやっと返信が来たので、「今後どうするかは体調が良くなってからゆっくり考えて」と送った。

2日後、仕事から帰っていると「別れたい気持ちは変わらないから会えませんごめんなさい」とLINEが来たので、とうとう感情を露わにしてしまった。「別れを引き留めたいというより、自己嫌悪っていう理由が納得できない。別れたいのは分かったから会って理由を聞かせて欲しい」と書き、「電車降りたら電話かけさせて」と送って電車を降りてから電話をかけたら出た。通話は彼と初めて会う前にして以来、2回目である

【私の思っていた彼の別れの理由

しませようとするが空回り→私を傷付ける言葉や行動→思ってもないこと言っちゃったどうしよう→俺本当にダメ

通話して分かった実際の理由

彼がボケる→私が拾いきれない(特にクリスマス)→俺ってもっと面白いのに……→周りにはちゃんと拾ってくれる人がいる!今の彼女面白みがない!!

…………は?

はいつの間にか、コンビを組んでいたのだろうか。そりゃM-1大事だわ。予定変更になってクリスマスプレゼントは買えず、私は外でごはんを食べると思っていたかまさか虚無になりながらキッチンに立つとは思わなかったし、彼が楽しそうにTVで観ているM-1をたまにしか覗けなかったのが間違いだったのか。ツッコミの先輩方を観てきちんとしたツッコミを学ばなければならなかったのか。私はいからNSC入学していたのか。

2人の関係性は2人で納得して決めたいと言っていた私は、一気に白旗を上げた。もう完敗だよ。

1時間弱の通話のうち、何度「しんどい」と言われたか。彼は何度話し合いから逃げようとしたか。どんなに優しく聞いても、「しんどい」と言われる。やっと話してくれたと思っても、こんな理由でしょうもなくてびっくりしてしまった。しまいには、「俺は振ったことも振られたこともある」と言い出したので問い詰めると、実は半年前に別れた人の後に2人付き合っていたことが発覚した。ちょっと待て、私と知り合ったのが10月で、前の人(ではなかった)と別れたのは3月のはず。4〜9月の間に2人いたのか? 過去に1人しかいないと思っていたのでいわゆる女性への幻想(胸のサイズ漫画で見るもの基準にしてはいけないよ的な)に気を付けていたのに、そんな気を遣う必要がなかったみたいでがっくりした。一応20分だけ会って別れの挨拶だけはしてあげようと言われたので、そこで一旦電話を切った(夜遅くなってあまりにも向こうがしんどいを連発していたので)。途中で切ることになって私からは言いたいことがあまり言えていなかったので、文面で送った。こうなってくると情が湧いてしまい、文中に「また短いスパンの付き合いを繰り返すのはあなたのためにならないよ」と入れた。そして、「会いたいっていうわがままを聞いてくれたのにごめんだけど、私もこのまま一度別れてもいいと思ってる」と「格付放送してよかったね。あの時は北陸に知り合いが多くいたのもあって真面目に返してごめんね」と最後抵抗をした。約1日経って返事が来て、そのまま別れた。1日1往復もできなくなっていた頃だったから、ギリギリその日中に返事が来たことに驚いたのも懐かしい。

そして私はすぐにマッチングアプリを入れ直して1人と3回会ったが、プロフィール詐欺(居住地学歴仕事趣味)が発覚したため、お断りした。本当に虚しかった。そこで、マッチングアプリ元彼に会えたのは奇跡だったのかもしれないと思ってしまった。そうなると、人間は単純である過去成功体験を忘れられないのならば、追い求めるしかないのだ。

お礼参りをした神社に再度赴き、復縁祈願をした。少し日が経ってから、思い切って連絡してみたりもした。「ハイキューって知ってる?」と。当時は映画をやっていたのであわよくば連れていきたいが、別れているのでせめて無料公開期間に漫画を読んで欲しかった。未読無視でも仕方ないと思ったが、翌日返信が来た。どうやら漫画1話は試し読みで読んだことがあるらしい。それなら話が早い。読んでくれ。付き合っていた頃、一切二次元オタクであることを明かしていなかった私がこんな発言をしたらどうなるか。それは、「読んでみようかな」である。ま〜た上辺だけの発言じゃねぇか。仕方ないよな、私は彼女ではないのだから。そこからぽつぽつとやり取りをして、彼が今胃が悪いこと(飲みすぎ)、来月帰省する予定があること(私が○○(彼の家の近く)で予定があるから会おうと誘ったら言われた)、帰省の後に大事資格試験があることを知った。次に誘うなら資格試験の後かな〜と思いながら、やり取りをしていた。帰省も本当にしたみたいで、会うのが嫌で嘘を言っている感じではなかった。

4月も終盤になり、私は彼の帰省の話をもっと聞きたい(思い出話をされたので)のと自分が遠出したお土産を渡すのを口実に資格試験が終わって落ち着いた頃に会おうと誘ったところ、

「ごめん、この間彼女が出来て会うのは厳しい😭」

である。やっと本題。ここがサビ。

でもちょっと待て。2ヶ月もLINEしておいてどういうつもりだ? キープか? それとも無理やり続けてくれていたのか?

彼が嘘を言っていないのであれば、資格試験勉強で土日は潰れていただろうし、平日もとてもじゃないけれど暇はなかったはず。

というか、「この間」っていつだよ。

しかも、あなたにここで見えているかは分からないが、号泣している絵文字がくっついていた。見えているだろうか、「😭」が。

ふざけるなよ、「あなたに会いたい気持ちはあるけど、彼女が出来てしまったので仕方なく会えません」みたいな生ぬるい返事を許せるわけがないだろ。彼女がかわいそうだわ。

私は何食わぬ顔で「おめでとう」、「それは言ってよ笑」みたいなことをいくつか送ったが、ぴえんみたいなリアクションスタンプがついていただけだった。ふざけるなよ、何がぴえんだよ。何でそっちが泣いた絵文字を使うんだよ。使いたいのはこっちだろ。

彼女がいたらすぐ言う性格だと思っていたので、「この間」というあまり曖昧表現を用いているところを見るとただ距離を取っているかのように見えるのが引っかかる。でも相手の言うことを信じるべきだと思うので、それ以上何も送らなかった。どちらにせよ、私を遠ざけたいのだろうから

そういえば、彼は仕事関係ブログを書いていた。最後にそれを見ようと思ったら、なんと彼は資格試験で忙しいであろう期間中チームビルディングと称してリレー大会に出ているではないか。いや、もしかしたら資格試験と並行していたのかもしれないが。楽しそうな様子にどんどん現実に引き戻されて行くのと同時に、「あ、1kmのタイム5分20秒なのか……学生時代はもちろんだけど、今の私より遅いわ……」と急激に冷めてしまった。chu!ジム通いでごめん♡自己研鑽に励んでごめん♡

これにて、京大自称年収1000万とはおさらである

また人生のうちに機会があれば、自称オモロ人間として私に何か話題提供して欲しい。

追記

書き殴りにこんなに反応をもらえると思っていなかった。ありがとう

元彼容姿については、

・160cm台半ばで普通体型の範囲内だとは思うがどちらかといえばふくよか(私との身長差は自己申告の身長のままなら7cmくらい。だがあまり身長差を感じなかったのでヒールを履くのは控えていた)

・顔の善し悪しは私が決めることでもないので言及が難しいが、鼻が小さくてかわいらしいと当時は思っていた

・かなり色白(今は知らない)

といったあたり。学生時代モテていたかは分からない。

2024-04-29

anond:20240429114425

混浴幻想マンは一体なんなん?

どういう育ちかたしたら混浴でいつでも女見られると思うわけ?

投票率が低い方がリベラル左翼には有利

前々からそう思ってたけど、低投票率な今回の補選でも露骨に出たね。

立憲民主党しろ共産党しろ社民党しろ、強固な支持者、または無党派自称してもほぼ確実に選挙に行く反自民的な人達の固定票で議席を確保してきたんだから当然。

何故か投票率があがれば自民党に勝てるとか幻想振りまいている人たちが多いけど、自民党政権から引きずり下ろしたいなら、今すべきは徹底的に政治への忌避感を煽るべき。

投票に行くかどうかわからない人達投票への意欲をなくさないと、本番では苦戦するぞ。

2024-04-26

anond:20240426084721

ハイファンタジー定義現実世界が絡まないって事だから

フリーレンは普通にハイファンタジー

ハイファンタジーは「高尚な異世界」ってわけじゃない

高さは「幻想度合い」についてであって、作品リアルさなどではない

んでな

リーに「防御力」への言及があるが

強さをどう落とし込むかは結構面倒なんだよ

例えば敵が放った高熱の火球をナニカで防ぐとして

熱を発してるんだから、直撃しなくたって近接すれば普通に外皮が火傷するし、吸い込んだ熱気で気管や肺がやられて、まあ人は死ぬ

これを「防げる」とする場合、それは熱気を防ぎ、燃焼による酸欠を防ぎ、火球霧散させる

どういう理屈なのだろうか?

ゾルラーク普通魔法になった、という描写結構引用されるけれど

「防御魔法」は何をどういう理屈で防ぐのだ?

「貫通する」とはどういうことなのだ?

これをきっちり説明するというのは、そういう事象世界の理として構築するって事だ

指輪物語だって、なんならいろんな神話でも、そこらは適当だが

そこにケチつける輩っていないだろ?


グレートソードドラゴンの鱗を切り裂き、フルプレートで全力疾走できる人間の筋骨は相当頑丈なはずだ

にも拘らず外皮は脆い?

内臓保護はどうなってる?

脳は?

迂闊に、どんなに防御力が高くても顎を叩けば(脳がゆすられて)人は昏倒する、みたいな描写をしちゃう

以降、内臓はまともに保護されてない前提でいろんな整合性を取らないといけない

迂闊に、防御魔法は魔力による攻撃を防ぐが、起こされた物理現象は防げない、みたいな描写をしちゃう

以降、真空も、氷の礫も、熱や酸欠も防げない


燃焼は酸素使用しないだとか、酸素呼吸してないを言いだしたら

いろんな諸々を地球物理判断するなで終わってしま


手っ取り早いのは「神の加護」で体が保護されている、行動限界加護の残量、みたいにざっくりとしちゃうことで

毒がスリップダメージなのも、石化や即死確率全損なのも、HPが0になるまで全力で動けるのもなんとなく理屈付けできるんだが

それもそれで、【説明してしまうと】どっかに粗が出る


諸々考えても

ゲーム的な世界ってのは実に都合が良くって

受け手勝手脳内で補間してくれて

そこを「良しなに」解釈してくれる

この「良しなに解釈する」の分かりやすい例は、謎カーボンミノスキー物理

もちろん、ネタとして全力考察する人らはいるが

顔真っ赤にして、「ガンダムSFの基礎になっちまう」とか言い出したら

頭オカシイと思わんか?

スターウォーズヤマトも大概やぞ

人々の基礎になっても良い、ファンタジーSFってのはなんだ?

識者「こいつは産廃性能です!好きな人だけ引きましょう!」

オタク1「キャラが好きなので性能が産廃でも引きます!」←分かる、すっごい分かる

オタク2「大好きなキャラなので完凸します!モチーフ武器も完凸します!」←お、おう、頑張れ…

オタク3「僕ちゃん推し産廃性能な訳ないだろ!適当なこと言うな!ふぎゃあああああああああああああああ」←???

 

推しと言うなら、ありのままの弱い推しの姿を受け入れてやれよ…。お前の幻想押し付けるな…。

2024-04-25

anond:20240424150533

人形の国とかもこれ系よね

小説だと幻想系?みたいに言われる感じ? 雰囲気で読もう

映画 陰陽師0見てきた感想。博雅が博雅だった

原作はとびとびで読んでる。

萬斎版も見てます

以下、過剰な表現感想はしないようにするため、多少感想は回りくどくなる。

先に言っておくが感想賛否であれば賛だ。

もともと今回の映画は期待してなかった。

実際問題として映画の出来は70点届かないくらいかなと。68とか69とか。

シネフィルぶった感じで★5の評価をつけるとするなら★3.6、もしかしたらもっと低くつける人もいるかもしれない。

かといって酷いわけではなく「GW家族で見に行く」のは超おすすめだし、なんか見るもんないしコナンも見たしなぁーって人がふらっと入っても楽しめると思う。

丁寧で難しくもないし、子供向けでもない。でも子供も多分いい経験になるだろうし、大人シニア世代も懐かしいなとか、美術的にも彩色豊かなので萬斎版と違った新しさは感じられるだろう。

原作過激派はネトフリのアニメだって受け入れられないんだろうし映画は見るなと言いたいが、原作ライト層なら楽しめると思う。

厳密に言うと設定は原作からちょっと変更してると思う。

しか原作ではまだ描かれてない部分であるし、原作者もがっつり監修している(監督原作指名である)。原作で二人の出会いが描かれるときは違うものとなるらしいが、それはエンタメ的、商売的な観点ということのようだ。

設定は変わっている。でも好感度は高かったのはなぜか。

世界観」と「主要キャラ関係性」が大きく変わらなかったことだ。

陰陽師という作品は晴明と博雅のシャーロックワトソンコンビで成立する作品だ。

から時代が変わってもこの二人がいれば夢枕獏陰陽師だと認識できる。映画にはちゃんと居た。

ただ今回、原作よりも若い頃の二人という設定なので安倍晴明キャラが少し違うように思う。青く泥臭く、また甘い。

しかしそこに染谷将太が「どうも原作から来た博雅です〜」って感じでやってくる。

まだ博雅を知らない晴明はツンケンしているのだが、映画が進むに連れ博雅を知ることで「原作の博雅を知った晴明です」って顔になってきて、ああこいつ成長したらちゃん原作の晴明になると感じられるのが楽しいのだ。

展開も原作でありそうなものだ。まあこのへんが夢枕獏呪術ワールドでもあり幻想映画にしてしまう部分でもあるので多少分かりにくくなるのだが…大体呪術廻戦の領域展開だと思えばいい。

最初にこの映画は中評価認定した。

しか映画とは作品としての出来を1歩引いた目線で見て総合評価するものではないと常日頃思っている。

この映画はバディ誕生物であり、昨今の話題作だと「ゲゲゲの謎」や「ヴァチカンエクソシスト」と同じ楽しみ方をしていいものだと思う。

ゲ謎やヴァチクソ(ええんかこの略称)は大傑作というよりは色んな前提を知っている人がキャラの二人を見るのを楽しむ感じで、カルト映画のような人気を博している。

陰陽師0にも確かにそれはあるので好きな人多いと思う。

違う点は先に書いたように「子供を含めて家族と見れる」という点だ。どんな因習のある村に住んでいようが陰陽師0は見れる。なんか久しぶりにそういう映画コナン以外で見た。懐かしさ…。

というわけで個人日記帳としてつける★の数は5点満点の5。ちなみにこの日記帳には1と5しかありません!

2024-04-22

セックス幻想持ちすぎだろ。どうしてそんなに欲しいんだ?ええ?

知らないものをそんなに強く求める理由分からん

自分を殴っているのは自分じゃないのか。

氷河期世代よ立ち上げれ、この国を見捨てた連中への復讐を開始せよ

就職氷河期」。この言葉を聞いて、どれだけの氷河期世代が胸の奥をえぐられるような思いをしただろう。

新卒就職できず、非正規雇用派遣で食いつなぐ毎日

俺たちは、社会から負け組」のレッテルを貼られ、見捨てられたも同然の扱いを受けてきた。

この状況を作り出したのは誰だ?そう、他でもない、お前ら政治家経営者富裕層たちだ。

1999年派遣法規制緩和を皮切りに、お前らは俺たちを切り捨てた。

正規雇用を減らし、非正規雇用を増やし、俺たちを安い労働力としてこき使った。

トリクルダウン」なんていう甘い言葉を信じて、俺たちは黙って我慢した。

上の世代が豊かになれば、その富が俺たちにも滴り落ちてくる… そんな幻想を信じて、歯を食いしばって働いた。

だが、どうだ。

富は上の世代大企業に蓄積され、俺たちの手には何も落ちてこなかったじゃないか

お前らは、俺たちを「自己責任」という言葉で片付けた。

努力が足りない、能力が足りない… そんな言葉で俺たちを責めた。

だが、間違っているのは俺たちじゃない。

この国を、俺たちを見捨てたお前らなんだ。

俺たちは、もう我慢しない。

黙って耐える時代は終わった。

今こそ、氷河期世代が声を上げ、行動を起こす時だ。

この国は、俺たちを見捨てた。

ならば、俺たちもこの国を見捨てる番だ。

氷河期世代の連中よ、目を覚ませ。

俺たちは、もっと怒ってもいいんだ。

もっと声を上げていいんだ。

俺たちの経験した苦しみを、社会にぶつけてやろうじゃないか

この革命は、氷河期世代による復讐の始まりだ。

俺たちは、お前らを見逃さない。

お前らの責任を追及し、俺たちの世代が受けた痛みを、お前らに味わわせてやる。

簡単な道のりじゃないのはわかってる。

でも、俺たちは強い。

どんな困難にも負けない強さを、俺たちは持っている。

さあ、氷河期世代の同志たちよ。立ち上がろう。

俺たちの声を、社会に、あいつらに届けよう。

この革命は、俺たちが導く新しい時代の始まりなんだ。

2024-04-19

anond:20240418212609

孤独とinternal dialogueについては興味深い洞察だと思う。

サイコ』のノーマン・ベイツもヘンリー・ダーガーも確かに自分自身一人二役して会話していた。

それが孤独という苦痛ヘの慰めのために行ってるというのはあまり一面的すぎる。

それは『さかしま』、『オブローモフ』が提示するように社交的関係によって発生する苦痛からの逃避としての孤独存在する。『ツァラトゥストラ…』でも最終的には孤独が称賛されている。これらは文化的批評領域であり、現実とは無関係だと思うかもしれない。

だけれども、文化とは文化圏の象徴的秩序を内包しているためフィクションと隣合わせに語られることは常に避ける事ができない。現代でも『ジョーカー』とかその元ネタと言われる『タクシードライバー』がこれら議論に対して抱き合わせのように引き合いに出される。

これら文化批評を取り除けば、他者に対しては振る舞い以上のものを我々は知る事ができない。

仮に合意形成の結果から相手心理状態類推可能なら囚人のジレンマは発生し得ないことになる。

復讐意図弱者男性が持ってるかは動機主観的決定とその不可知性のため客観的な振る舞いからは推し量ることはできない。

そして主観的には人間自己幸福を測り間違える。

これはデイヴィッド・ベネターが統計引用して例を挙げてるが人というのは身体障害知的障害を抱えていても幸福を感じる人々の割合は健常者と変わらない。そして、自己幸福度の位置づけは相対的に決まる傾向がある。

どの立場であれ心理抑制環境によって与えられる不自由さの裏に悪意を見いだせばそれが防衛として他者に対して闘争行動をする動機付けになる。

隷属か破壊かはニーチェが扱っている議論だが、

ニーチェ正当防衛についてこう述べている。

━━正当防衛一般正当防衛道徳として是認されるならば、いわゆる非道徳的な利己主義ほとんどあらゆる発現もまた是認されなくてはならない、人は、自己を保存するためにまたは自己を守ったり個人的な禍いを予防するために、害を加え、奪い、殺すのである(中略)意図的に害を加えることは、われわれの実在または安全問題となる場合には道徳として許容される『人間的、あまり人間的』

そこに合意形成が介入する余地はなく、個々の主観的評価正当防衛基準が決定する。法が予防効果を維持する事を放棄した時、法は犯罪を事後的にしか処理できなくなる。

一方で社会システムに着目すれば、反対者あるいは敵対者は結局のところ対象としている前駆的社会構造寄与している。よって社会機能を一部担っていると言える。《弱者》や《敵》無くして強者価値付けの基礎となる社会進歩前進はありえない。

社会弱者はその機能故に巨視的観点では無くならないだろうし、目に見える弱者としての存在搾取する主体である強者必要としてるからこそ残り続ける。

まり、救っても救っても《弱者》は存続しそれを識別する指標であるスティグマ流行規定するモード存在する限り形を変えて生産され続ける。これは共同体幻想において神に等しい絶対者である絶対者の在り方は超時代的ではない。問題は疎外化された周縁に位置する人間たちがサイコパス/ソシオパスのような生得的悪というレッテルを貼られて尚、否、初めて絶対者剥奪し得ない自由意志による行動決定権が与えられる所にある。(シェリング)

万人は万人を殺す事ができる。野蛮な闘争状態規制しているのは社会報酬である。それが除かれた場合上記行為当事者にとって合理的行動である。ただし、万人が合理的決定を行うわけではない。

しかし何も対処しようがない訳ではない。社会上の功利性の総和を考える時殺人社会的に避けられないものならそれに方向性を与える事は決して無益ではない。これが畜群智慧である

基本女性にはとても幻想を抱いている。

男より遥かに精神的に優れてると思う。

からこそたまに現れる性格めちゃくちゃ悪かったり怒ってたりする女性女性として認識できないことがある。

なんだこの生き物はってなる(失礼)

2024-04-17

anond:20240417184446

「三度のメシより好きなこと」ってのが昭和ジオバの幻想なんだよ

実際に小学生集団を観察してみるなり

データを調べてみるなりしろ

そんなものがある人はほとんどいない

 

たまたまそういうのがあった成功者情熱大陸みたいな番組ドラマチックにそういうの推奨してるからって鵜呑みにしてるのアホすぎる

身分制廃止されたのも最近なのに何が古今東西自己啓発書

お前が一人で自分にそのハッスル神話を言い聞かせてるだけならいいけど

子どもに言ってるならスピリチュアル毒親だし

ネット不特定多数に言ってるなら陰謀信者と変わらん

女の子清廉潔白」という幻想に取り憑かれてるフェミ

vs

女の子清廉潔白」という幻想を壊されて逆ギレしてるアンフェ

って感じ

若い内に結婚した方が良い

これはマジ。

当方30手前のおばさんだが本当にそう。

個人的意見を述べるなら以下の通り。

①おおよそのことは自分でできてしまうようになる。

(その為寂しさだとかよりも、誰かと共に何かをすることの煩わしさが勝るようになってしまう)

結婚に夢を持てなくなる

(年齢を重ねるに比例し、異性との交際経験が増えるためそうした結婚生活だとか異性へ対する一種の良い意味での幻想・ドリ〜ム・期待が薄れる)

キャリアを中断するのが恐怖

(自分出産育児におけるポテンシャル等が未知数なため、復帰できるか、また復帰した後のキャリア不安でたまらん。同じ様に働けたらいいのだが)

上記のように年を取ると屁理屈をこねるようになっていけないというのもある。物を知るとどうにも目の前の課題から逃げたくなるものだ。まあ、私だけかもしれんが。

これを打破し結婚するか〜に至った理由は次の一点です。参考までにドゾ。

子どもが欲しい

(キャリア中断の不安と、出産可能年齢等諸々考え天秤に掛けた結果、前者が勝った。生き物としての性なのだろうか)

やっぱりそれかよ〜〜〜!と思った皆さん。石を投げないでください。本当にすみませんだって可愛いじゃん子どもビビっててもしようがないので、やるしかねえ!と腹くくった次第です。共同親権とか暗雲立ち込めつつあるけど、分かりもしない先の事にずっと怯えていてもしようがないので。せめてそういう事に触れずになんとか生活できるようやっていきたいなと思ってます家族は仲が良い方がいいだろうしね。

ただ、最初にも戻るけど私的にはもう少し早めに腹決めて結婚出来てたら良かったのかなとは思う。出産育児にあたっての身体への負荷とか、パートナーとの新鮮味とか。色々考えて後悔しているおばさんからぼやきでした。

2024-04-14

結局のところ、書いてる自分も読んでる他人もみんな、現実に対して酩酊させる文章が書きたいだけなんだなって思う

私は小説家になりたいんだけど、結局のところ、そういうことなんだなって。

書いてる間は日常のつらさが忘れられる。幻想の織りなす酩酊の中に自らを遊ばせ、その先を綴り続ける必要性で、現実タスクを忘れられる。

「書かなくちゃいけない」という必要のない義務感というか仕事感が、現実タスクを押しのけてくれる。現実への怠惰を許してくれる。

そしていつかは、その酩酊他人を巻き込みたい。現実を嫌う人々を集め、私の書いた幻想たる文章を「読まなくちゃいけない」という仕事感を与え、現実への怠惰を許させたい。

から、私の酩酊は私を許し、いつか他人をも許すのだ。そういう点で、私の酩酊は皆への「癒やし」であるはずなのだ

そういった誇りというか、使命感を持って、私は堂々と酩酊文章の形に紡いでいきたい。

私は皆の怠惰を許すために、文章を書くのだ。単に幻覚に酔っているわけじゃないのだ。

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