はてなキーワード: オロとは
漱石はなあ、組織に馴染めんやつ、時代遅れ、アスペ……その他もろもろの「はみだし者」の心のよりどころになる文章を山のように生み出したんや。それだけでなく、「なんでそうなるのか」「どうしたらええんか」について、誰よりも早く考え、真面目に悩み、胃潰瘍で血を吐くほど苦しんで苦しみ抜いて書き続けて死んだんや。すごい人なんやで。
そもそもな。文学というのは、「形のないものに形を与える」営為なんや。こいつのおかげで、人の抱える人生への悩み、生きづらさみたいなもんに少しだけ形を与えることができて、それは心理学的に言えばめちゃめちゃ大きい社会的な「癒やし」効果になるんや。漱石がやったのはそういうことになる。端から見れば、ただ「小説を書いてた」だけやろな。漱石がもともと建築家になるつもりやったって知っとるか。けどなあ、友達に止められたんや。「夏目くん!残念ながら日本はまだまだ二等国や。君が思うヨオロッパみたいな建築ができるまで、まだまだ100年はかかるな。建築はまだ早い」てな。「それよりな。夏目くん。文学や。文学で、人の心に千年残る巨大建築を打ち建てたまえ(ニヤリ)」夏「ガーーーーン!」…………てなもんや。単純やな。でも、ほんまにそれだけのことをしよったんやこいつ。すごいやつやで。
もちろん、漱石がおらんくても、他の誰か、何かがその役割を果たしたやろな。でも、それは彼が歴史的に果たした仕事の価値を少しも減らすものではないんやで。こいつは少なくとも、100年後も読み継がれる小説を書きよったんや。こいつが苦しんで苦しみ抜いて「ことば」を生み出したおかげで、他の誰かが少しだけ救われたりしたことが積み重なって、そんで今があるんや。大げさに言えば、イエス・キリストが「人類の原罪を背負って死んだ」つーのも、ゆうたらそーゆーことになるな。ほんま偉いやつやで。
つまりな。漱石を読んで救われた人が、次の世代にその勇気を引き継いで拡大して、科学的発見を成し遂げたり、すごい曲を作ったり、童話を集めたり、そんでもって、それで育った世代が映画をつくりドラマを作りアニメを作り……と、まあ、そんな風に物事はつながっているかもしれんのやで。せやから、漱石を読んだことがなくても、あんたは漱石のおかげで少しだけ楽に生きることができているんかもしれんのや。「漱石読んだことあるぅ?」は確かに、しょもないマウントかもしれん。そうゆう奴にはな、「漱石のどこがすごいんか説明して?」と返してみ。そんで、ここに書いてあることの半分も理解してないようなら、結局のところ、これ読んだあんたの方が少しだけ漱石の価値を分かってるってことになるんやから、安心してええ。
もし、ここに書いてあることの数倍、そいつが語ったらどうするかって? そんなもん、そいつと友達になったらええやないか。そんで諦めて漱石読んでみ。なかなか面白いもんやで。
男は目を泳がせながら、たどたどしく説明を始めた。
「自分は、ここで働く、その、一人で」
俺たちの猛攻がよほど応えていたのか、紡ぐ言葉は途切れ途切れだ。
住まいが遠くにあるため、帰るのが億劫な日は仕事場で泊まっていたらしい。
「それに、ここの扉を塞いでいたのも、あなたでしょう。何でそんなことを」
「そ、そりゃあ職員とはいえ、こんな所で寝泊りするのは、その、ね? あまり誉められたことではない、だろ?」
要領を得ないけれど、何となく言いたいことだけは伝わる。
腑に落ちないところはあったけれど、俺はそんなことを気にも留めなかった。
ドラキュラがいなかったという事実の方に打ちのめされていたからである。
ずっと感じていた寒気も、単に冷房が効いてただけ。
安堵と落胆が同時にやってきて、体全体を疲労感が包んだ。
正直、俺はドラキュラがいることを100%信じていたわけじゃない。
せいぜい五分五分の半信半疑、いや実際には信じていない割合の方が高かったかも。
それでも思い出の中にあるシガラミが頭をもたげることはあった。
保育園のドラキュラについて話した時、兄貴が哀れな目を向けたのはきっかけに過ぎない。
俺たちは物置部屋を後にし、鍵を返すため事務室にとぼとぼ向かった。
結果が拍子抜けでも、帰り道のことを考えないといけないのがツラいところだ。
「あっ」
そんな油断に付け入るかのようだった。
「えっ、えっ」
保育士は混乱していた。
無理もない。
自分が案内している子供とソックリの人間が二人いて、見覚えのない者達までいるのだから。
「というわけで、先生が話していたドラキュラが本当にいるのか確かめようと……」
保育士は終始、怒ることもなく、落ち着いた様子で話を聞いていた。
当時の記憶ではもう少し怖い人だと思っていたので、その反応が少しだけ意外だった。
「わざわざ替え玉まで用意するなんて……回りくどいことするねえ」
感心するような、呆れるような口ぶりで感想を洩らす。
その穏やかな対応に、なんだか俺たちは気恥ずかしくなった。
ちょっとした罰のつもりなのか、保育士はいじわるそうに尋ねてきた。
「え? 屋根裏?」
けれど俺たちの返答は、保育士が思っていたよりも予想外なものだったらしい。
「マスダ、それ内緒にしてくれって言ってたろ」
ここまできたら全部話そう。
「……そんな人ウチでは働いてないよ」
しかし保育士から返ってきた言葉は、俺たちにとっても予想外なものだった。
「な、なに? どういうこと?」
その場にいなかったドッペルは、状況を把握できずオロオロしている。
昔、オロナミンやヤクルトをたっぷり飲めるデカビタやピルクルが流行ったな。サッカーのカズがデカビタのCMをやってたのを考えると30年くらい前か。ジュースを大量に飲んで喜んでいたあのころの子供を思うと、バブル前後の豊かさなんてせいぜいその程度だったのかもな。
この冬に亡くなった父方の祖母は、祖父の初婚の相手が病没してからの後添いで、最近は後家でもあった。
彼女が祖父と再婚したとき、すでに父も伯父も成人していたので、祖母を慕うでも疎むでもない、いわゆるおとなの距離感だった一方、私と母は祖母とずっと仲良しだった。
祖母と血縁関係がないことを知ったのは小学生時代の半ばだったが、「あ、まじ?」くらいのかんじで、祖母のことは変わらずずっと好きだった。
80歳になった頃から認知症が出始めて、以降はちょっと若返り、ずっと79歳で通した。
90歳近くになっても「80歳になったら遺言状を書く」と言い続けていたので、遺言状書くのが潜在意識レベルで億劫だったんだろう、気持ちは79歳のまま、91歳で亡くなった。
歳もとしで、生存してる知己も皆無のため、葬儀では町内会長が弔辞を読んで下さった。
会費払うくらいの活動しかしてなかった祖母に対して「〇〇地区の発展のためおおいに尽力されました」は、いくらなんでも高齢者汎用弔辞丸出しだなと思われたから、私が親戚代表でお別れのことばを読めてよかった。
私は次男の娘、しかも結婚して姓も変わったというはんぱなポジで、完全に押し付けられたかっこうだけど、彼女のことを好きだったから、そういう人が読んだほうがいいと我ながら思ったのだ。
祖母は私達家族がたずねると、「今くるところと思っとったとよ」と言って迎えてくれ、帰るときは「もう帰るとね。泊まっていけばよかやんね」と送ってくれた。
電話を掛けると、「今かけようと思っとったとこやった。気は心たいね」と言った。
それが大好きで、もう聞けないと思うと寂しくて仕方ないと、そうお別れのことばをのべながら私は泣き、母も泣き、その後の進行でも泣き通しに泣いていたのだが、式の最後、死に水をとる段(祖母の地域では、菊の葉っぱに飲料をつけ、遺体の唇を湿らせる行為)になって涙が引っ込んだ。
死に水がオロナミンCだったのだ。
葬儀場の人がすんごいしめやかに「オロナミンCをご用意いたしました」って言いだしたとき、死んでるのに元気ハツラツもあるかよ、と思い、さっきまで泣いていたのに急転直下で笑いをこらえるはめになった。
のちに、伯父が気を利かせて手配したと発覚するのだが、それにしたって死に水がオロナミンCとは……と思うと同時に、私はかすかな違和感を覚えていた。
生前祖母はたしかにこの手の飲み物を愛飲していた。夏場に行くと茶色い瓶を差し出し、増田ちゃんも飲まんね、と勧めてくれた記憶もある。
ならばオロナミンCを飲んでいたのだろう。よく生協からとっていたという記憶もまた、あるにはある。
葬儀後、伯父は、我ながらオロナミンCはナイスプレイだった、祖母子さんは(伯父も父も、決してお母さんとは呼ばない)オロナミンCが好きやったけん、と自ら言いまわっていた。伯父は祖母と敷地内別居をしていたので、離れて暮らした私よりよほど祖母の生活に詳しいはずではある。
そんなわけでオロナミンCで死に水をとったのち、祖母は骨だけの姿にかわり、四十九日を納骨の日と定めて再度集まった。
その日、葬儀のときは訪ねなかった、祖母が亡くなる直前まで暮らした家に寄り、私はそこで、おもいもしなかったものを目にした。軒下に大量の茶色い瓶が置いてある。
あーほんとに大好きだったんだな、おじいちゃんに怒られるくらい飲んでたよな……と思って瓶の群れに近付き、私は雷に打たれたような衝撃をうけた。
瓶が……でかい!
これは、オロナミンCの瓶ではない……!
「それはもうデカビタやんか」
とかえってきた。
葬儀のときになんとなく感じた違和感の正体はこれだった。いま、瓶を見てはっきり思い出した。
大きな瓶のデカビタだったのだ。
おばあちゃん、死に水をエナドリ(?)にされるという素っ頓狂な目にあったうえに、銘柄を間違われてる……。
そのことがわかったとき、私はほんとうにほんとうに、心の底から悲しくなった。
実子のない後添いの、そして後家の、なんとつらく悲しいことかと思ってしまった。
成人してから出来た継母への興味なんて、そりゃ愛飲しているのがオロナミンかデカビタかもわからない程度のものなんだろう。
町内会長にはなんの罪もないどころか、参列の上弔辞まで読んで頂き感謝しかないが、あの汎用弔辞や、祖父の前妻が眠っているからという理由で一族の墓とは別に用意された納骨堂のことも、全部全部悲しく、やりきれなかった。(が、私が祖母なら納骨堂に入りたいなとも思った)
そして何より祖母に会いたくて仕方なくなってしまった。書いている今も祖母に会いたい。
が、あの世に向かって全力チャージしてしまった祖母とは、永遠にとは言わずとも、当面会う事はできないだろう。
どうしていいかわからないし、どこにもこの気持ちを持っていきようがないから、とりあえず、オロナミンとデカビタで、利きエナドリ(?)をやってみたいと思っているし、できたら両者区別がつかないといいとも思っている。
という話を、葬儀後、大学時代のサークル仲間で餃子パーティをしたときに話した。
その場の人たちは、参加したい、どうせならドデカミンやリアルゴールド、ミラクルVなども加えて盛大にやった方がいいと言ってくれたが、直後のコロナ禍でまだ開催できていない。
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(追記)
半年以上、祖母の死に水オロナミン事変についてもやもやしてたのもあり、長くまとまらない吐き出しだったのに、たくさんの人に読んでもらえていてびっくりしました。ありがとうございます。コメント全部読みました。これからもらえる分あったらきっとそれも読みます。祖母を悼んでくださった方、本当に恐れ入ります。これを自分で言うのも野暮ですが、リアルゴ……実話です。
オロナミンはデカビタの上位互換なので大丈夫、という意見が散見されてかなりとほっとしました。
1月、家のまえにいた迷子のおばあちゃんをご自宅まで送っていったときのことを増田を書いたら、思いがけずいろんなコメントをいただけて、それを読んで少し気持ちが整理できたということがあった、その直後に祖母が亡くなり、まさかのオロナミン事変。
こんどは自分のおばあちゃんの葬儀についてなかなか気持ちのか整理がつかず、もう一度……と思って増田に吐き出したら、笑ってもらえたり、やるせなく感じた部分をわかってくれる方もいてうれしかったです。
私のケースとしては1000万を目指す働き方は辞めとけ。
https://anond.hatelabo.jp/20200530164357
https://anond.hatelabo.jp/20200531001212
https://anond.hatelabo.jp/20200530210343
年収400万→30前半で1000万円→何年か仕事して中盤で転職して800万。既婚。
仕事は…まぁ"流行りっぽい"ジャンルのエンジニアですねー。機械学習ではないです。
1000万時代: 恵比寿で16万だったような…。高級感のある1LDK。
800万時代: 郊外マンション。賃貸だと15万。普通感のある3LDK。
広さは倍、値段はほぼ同じ、グレード感(?)は0.7倍かな…。
学生時代から築40年とかにずっと住んでたので、冬場寒くない・夏場にエアコンがちゃんと効くというだけで感動しています。
これは独身時代も通して1000万でも牛丼とラーメンとマクドばっか食べてたんですよ。あとコンビニ弁当か。
恵比寿・渋谷はまだ安いランチが種類あってよかった。六本木や赤坂はランチ物価が高くて1000円以下あんまない…。
拙者、ランチに1000円出したくない侍。
でも1200円位するラーメンも「ちょっともったいないかな」くらいで食べれるのはリッチ。恵比寿にはAFURIという美味しいラーメンがあるのでぜひ食べてほしい。
結婚までのデートは1人1万円の店でも躊躇なく行けたけど、800万の今はほぼサイゼ、バーミヤン、近所のローカルステーキチェーン…。
なお恵比寿にはスーパーが成城石井しかないので、閉店前に値引き弁当買ってた。…というか閉店前にしかほとんど行けなかった。
(たしか24時間営業のライフとかもあったが、駅からえらい遠かったので使わず)
これも皆言うとおりで、割り勘1万でも高いなーとは思わなくなったけど、さりとて好きなわけでもなく。
正直僕は400万のときも1000万のときも、鳥貴族好きでしたよ。金の蔵は嫌い。
恵比寿で、入りやすい雰囲気で買いやすい値段の古着屋見つけたときはお気に入りではあった。。
時計はApple Watch(使ってないスマートウォッチは4個くらいある/礼服用の3万くらいの時計は電池切れ放置)
というのが私のリアルでした。結果的に今の嫁は年収の話は…同棲するときに不動産屋に出す書類に書いて知らせた。はず。
ちなみに女性慣れしよう、というのと、年収1000万になって気が大きくなったのもあって、数回キャバクラいってみたこともあったんだけど効果があったんだかなかったんだか。
案外、アニメやゲームの話ができるキャバ嬢って多いんだなーコミケ参加したりとか。って思った。
他に、管理職でもあったけど裁量ない上に責任押し付けられたりとか辛かったからですね。
Q. どういう仕事したらそんなに稼げるか知りたい
A. 需要と供給を先読みしてた感じ。今でいうと「機械学習?5年前から専門です」って感じ。しかし今の若い子(新卒学生)とかは優秀…。自分は未踏とかロボコンを鼻ほじりながら眺めつつ、ネトゲのチート組むぐらいしかしてなかった。
Q. で、資産は?
A. 居住用不動産とか除くと現預金1400, 株や仮想通貨500, かなー。
Q. 社内では昇進早いほうですか? 部下は何人ぐらいいますか? どんなスキルを持ってますか?
A. 部下20人→部下なし。
Q. 残業代で稼いでるとかですか?
A. 残業代が出る会社にいたことがありません。定額働かせ放題契約の会社ばっかです。
Q. 家計簿見せてちょん
A. なにもなければ毎月15万ずつ貯金が増えます。新型Macが出るなどすると減ります。あと親の病気など。
A. 私物 MacBook で 16 万円くらい。ブラウザ内で済む作業なら会社支給PCでやっていて、会社支給PCは30万円くらいです。
A. くっそ下手なので200万くらいマイナスの投資をしています。
月5万はドルコスト平均なロボなやつに自動積立、あとは思いつきで株やETFやら。
Q. え?一人暮らしなら都内で車くらい余裕で持てるでしょ。必要はないと思うけど。
A. これは400万の頃に車買ってて、1000万以降はカーシェアなんです。が、今や車検とかオイル交換とか空気圧とか保険契約とか駐車場契約とか時間なくて無理…。
カーシェアはスマホで探してパッと乗ってパッと返せて良いですね。メンテ不要。表面上の安さ以上に、平日に人がメンテしてくれるの、プライスレスじゃないです?
あと恵比寿に限らず山手線内側〜大きめの駅チカはどこも徒歩5分程度でカーシェアあるので良いです。なんならデート用の高級スポーツカーもありますよ。「わ」ナンバーだけど。
Q. 年収1000万の「リアルな地味なところ」ではなく「リアルな派手なところ」を教えてほしい
うーん。新しいiPhoneは躊躇なく一括買い替えするとか?
Apple Watchの心電図機能(日本では薬機法の関係でOFF)が欲しくて突発LCC予約して香港行くとか?
海外版と中国版と国内版の違い知りたくて、同じスマホを3台買うとか?(これは個人輸入)
高級寿司とか?高級xxxで7万くらい払ってみた、とか??
…でも年収400万くらいのころから必要ならタクシー乗るって感じだったし、同人誌含めて本はほしいと思ったら買ってたし、別にキャバクラ含めてそういう店好きでもない。
「年収1000万だから高級なもの試してみた」系のやつで長続きしたことがないな…。
20万くらいの含み損でオロオロしてた時代と違って、200万の含み損でも「あーまぁ今必要な金じゃないしなんとかなるだろ…知らんけど」ってなったことか?
コンサル勤務の知人はほぼ同年代で900万とかって言ってたけど、出会い系とか"恋愛工学"の話ばっかしてガツガツ色々いってて派手なところ行ってるです。
そう、1000万くらいあるとガツガツ遊んでも平気なんだと思います。
自分としては「金がないから偽物(レッドブルの代わりにトップバリュのエナドリ、100均のスマホ充電ケーブル、高級オフィスチェアの代わりに中華チェア、他キャンプ用品でも電動自転車でも中華類似品)を買う」ということが無くなったのが、とても派手だし、ストレスレスです。
なお、前述のカッコ内は今手元にあるやつです。。
・・・だって、そういう生活が長かったので「節約節約ゥ!」が染み付いてる。
A. せやな。
しかし実際1000万もらってたときも何していいのかわからんかった。高級店は良かった。焼き肉でもなんでも。
いま800万だけど、高級焼き肉行きたいな〜とはそこまで思わない…というかKINTANや六歌仙より、豚野郎(豚丼)のが美味しいと思ったもんな…焼肉ジャンボや焼肉チャンピオンも美味しかったけど。
A. タワマンは年収800万でも「余裕ですよー!」って言われましたよ。でもタワマンにもピンきりあると思いますが。
でも年収1000万のころより800万の今のほうが、死にたさはかなりなくなっています。過労はこころを壊します。
"楽しい" のはプロダクトやチームが成功したとき・成長したときですね。人生自体を楽しいと思ったことはあんまり無いかも。
どもども。
わたしは「なにか作ってみろ」系の言説にはまったく同意しません。
わたし自身、会社に3ヶ月間みっちり導入教育をしてもらい(COBOL85とPL/I。時代がわかる……)、基本的なアルゴリズム(コントロールブレーク、マッチング、マスタ-トランザクション、ソート、マージ、etc.いよいよ時代がわかる……)の演習を(給料をもらいながら)やって、その後もプログラムとつかず離れずでフラフラと生きてきました。
こういう経験は新卒カードがあるから有効なもので、では1から始めるとしたら……、というときに、プログラミングスクール(専門学校)というのは悪くない選択肢ではないかと思います。が、行ったことないので正直わかりません。
実際自分が1から始めるという立場になったら、まったくオロオロして元増田さんのように世のなか(の気にいらないヤツら)に呪詛を吐いて満足するだけだったと思います(当然ながらそれをいくらやってもプログラミングは上達しません)。
話をプログラミングだけに限っていえば、一番大事なのはやりかたじゃなくて動機だろうと思います。
「なにか作ってみよう」というのは、なにか作ってみようと思ってない人にはまったく心に響かないでしょう。
動機ドリブンで「なにか作ってみた」人といえば思いだすのは、MikuMikuDanceの樋口優さん(ミクを簡単に踊らせたい!)とhinadanの若宮正子さん(高齢者にも遊べるゲームが欲しい!)でしょうか。
ただかれらはわたしから見れば(モチベーションを維持しそれを行動に移す)天才で、あんまり参考にならないのも確かです。
あと、元増田さんの動機は「プログラミングを生業にしたい」ということなので、野良プログラマでは履歴書上でのアピール力が弱いかも、と思います。
ビジネスで使われるアルゴリズムにはそれなりのルールがあります。安全な(バグの出にくい)コードの書きかた、「車輪の再発明」はぜず、枯れた(将棋で言えば定跡のような)アルゴリズムを使う、ほかの人に使ってもらえるための工夫(可読性の向上など)、etc.です。
「なにか作ってみよう」を繰りかえしても、そういった作法的なものが身につくかどうか、それは才能に関わってくる問題だと思います。才能だのみの手法を推奨するのは無責任だと思いますね。
また、たとえば「例をコピーして解析する」というのもある意味有効なプログラミング学習法ですが、「下手に習うと下手が伝染る」ともいいます。どれがお手本として優れているか、それを見る目はある程度ビジネス用途のプログラムに関わっていないと持てないというジレンマがあります。
野生のプログラマで就職に有効なくらいの力を見せるとしたら、なにかのコミッター(なにする人かよく知りませんが)とかになって「××ならこの人」となったり、プログラミングコンテストで上位の成績を残したりしなければいけないのかもしれません。
どうしたものでしょうね。ブクマカのみなさんの反応を見ると、専門学校でもあまり就職に有利にならない(ホントか?専門学校の意味あるのか?)という話ですが、目的が就職ならば、一番の近道のような気がします。
そこらへんからは、元増田さんがなにをしたいか、あるいは聞いてみたいだけだったのかによります。仕事には適性とやる気が大事です。あとは年齢と必要性かな。進路はオーダーメイド以外にはありえないので、提示された案を自分で選んでそれに賭けるしかないのかな、と思います。
さて、この文章は実はこの一文に反応してのものです。(↑のは前書き)
GWあたりからトシも考えずにRubyの再入門をしていまして、手始めに「首相動静」の整形ツールを作ってみました。
初心者で(Rubyに関しては仕事で使ったことないので)なにか作ってみよう、というとこの程度ですね。
これで就職に有利になるかというと、あんまりそうは思えないなあ。Excelのマクロが組めるとかのほうがどこかの事務所に潜りこめそうですよ(でもそれも最近はインフレ気味かもしれませんね)。
朝日新聞の首相動静は詳細ですが、改行が入っておらず、大変読みにくいものです。こんな感じです。
【午前】9時31分、自民党本部。33分、同党役員会。10時2分、官邸。5分、閣議。21分、宇宙開発戦略本部。34分、柴山昌彦文部科学相。38分、岩屋毅防衛相。41分、山下貴司法相。11時3分、安全保障と防衛力に関する懇談会。
【午後】0時11分、政府・与党連絡会議。44分、山口那津男公明党代表。1時27分、日韓議員連盟の額賀福志郎会長、河村建夫幹事長。2時20分、行政改革推進会議。52分、兼原信克官房副長官補、秋葉剛男外務事務次官。3時36分、麻生太郎財務相、財務省の岡本薫明事務次官、太田充主計局長。4時7分、太田氏出る。可部哲生理財局長加わる。15分、全員出る。25分、黒川弘務法務事務次官。34分、谷内正太郎国家安全保障局長、北村滋内閣情報官、宮川正内閣衛星情報センター所長。41分、谷内、宮川両氏出る。5時3分、北村氏出る。10分、東京・永田町のザ・キャピトルホテル東急。宴会場「鳳凰」で中曽根康弘世界平和研究所設立30周年記念式典に出席し、あいさつ。20分、官邸。6時18分、ガーナのアクフォアド大統領を出迎え。記念撮影。19分、儀仗(ぎじょう)隊による栄誉礼、儀仗。27分、アクフォアド大統領と会談。7時12分、署名式、共同記者発表。32分、公邸。首相主催の夕食会。8時43分、アクフォアド大統領を見送り。9時、ヨルダンのアブドラ国王と電話協議。
ただ、これはフォーマットがはっきりしており、
と、例を見るかぎりキッチリとしたルールに則っているようです。
なので、「これだったら整形できるかも」と思い、再び学びはじめたRubyで整形ツールを作ってみることにしました。
【午前】
10時02分、官邸。
10時05分、閣議。
10時21分、宇宙開発戦略本部。
【午後】
01時27分、日韓議員連盟の額賀福志郎会長、河村建夫幹事長。
02時20分、行政改革推進会議。
03時36分、麻生太郎財務相、財務省の岡本薫明事務次官、太田充主計局長。
04時15分、全員出る。
04時34分、谷内正太郎国家安全保障局長、北村滋内閣情報官、宮川正内閣衛星情報センター所長。
04時41分、谷内、宮川両氏出る。
05時10分、東京・永田町のザ・キャピトルホテル東急。宴会場「鳳凰」で中曽根康弘世界平和研究所設立30周年記念式典に出席し、あいさつ。
05時20分、官邸。
06時18分、ガーナのアクフォアド大統領を出迎え。記念撮影。
06時19分、儀仗(ぎじょう)隊による栄誉礼、儀仗。
あと、午後の時刻を24時間制にしたいな、とも思いますが、それは今後の課題(つぎに首相動静が話題になったとき)とします。全角数字の計算ってどうやるんだろう?
たぶんRubyistにいろいろ突っこまれると思うけど、こんな感じです。
プログラマは玉石混淆ですが、これは石のほうの例だと思っていただければさいわいです。
※ はてな記法にはシンタックスハイライトあるけど、増田だとInternal Server Errorになるのではずしました。見にくくてスマソ。
# encoding: utf-8 # 漢字コンバータのライブラリを取りこむ(Stringに漢字変換メソッドを付けてくれる。神) require 'kconv' # 正規表現パターン # 時刻をh時m分形式からhh時mm分形式にする # 否定後読みを使用する # 時は行頭にある OneDigitHour = /^((?<![0-1])[0-9]時)/ # 分は時のあとにある。このパターンとマッチすると、92;1が時、92;2が分になる。 OneDigitMinute = /^([0-9]{1,2}時)(?<![1-5])([0-9]分)/ # 分のない、時だけの行のパターン。否定先読みを使用 HourWithoutMinute = /^([0-9]{1,2}時)(?![0-5]?[0-9]分)/ # 行頭のh時m分をhh時mm分にするサブ処理(これは関数といっていいの?) def convTopHourMinute2TwoDigits(oneLine) # 時を変換 oneLine.sub!(OneDigitHour, "092;92;1") # 分を変換 oneLine.sub!(OneDigitMinute, "92;92;1092;92;2") # 分がない場合"00分"を追加 oneLine.sub!(HourWithoutMinute, "92;92;100分") # 戻り値 oneLine end # 入力ファイルの名前 InputFilename = "首相動静2018年12月11日.txt" # 出力ファイルの名前 OutputFilename = "首相動静2018年12月11日_編集済.txt" # 入力ファイルをオープン inFile = File.open(InputFilename, "r") # 出力ファイルをオープン outFile = File.open(OutputFilename, "w") # 時刻パターンはシンプルに、h時、m分、h時m分、という3パターンを結合する # 1つのパターンで全部カバーするよりこちらのほうが見やすい。というか、脳の容量の問題で1文に書ききれなかった jikokuPattern = /[0-9]{1,2}時[0-9]{1,2}分、|[0-9]{1,2}時、|[0-9]{1,2}分、/ # 午前/午後 ampm = /(【午前】|【午後】)/ # 午前/午後、あるいは時刻の前で改行するためのパターン kaigyouSign = Regexp.union(ampm, jikokuPattern) # ファイル一括読み込み # 昔は1行ずつ読みこんでました。メインメモリが3MByteとかだったので contents = inFile.read.toutf8 # 入力終了。閉じておきます inFile.close # スコープの関係から、ここでローカル変数に代入 # ※ Rubyのスコープと暗黙の型には泣かされました。これに慣れるのがRubyのコツかしら # 明示的な型宣言はあったほうがいいと思うなあ。エラー出力の理由がわからなかったりするので。 hour = "" # デバッグ行はコメント化しています # 時刻パターンチェックのため、コンテンツを出力してみる # p jikokuPattern.match(contents) # エントリを改行サインで行に分ける contents.gsub!(kaigyouSign, "92;n92;92;&amp;") # "92;92;&amp;"はマッチした文字列そのもの。2重のエスケープ"92;92;"が必要 # 改行チェックのため出力 # p contents # 入力を行で分割して各行ごとに処理 contents.split("92;n") do |oneLine| # 午前/午後を示す開きカッコ"【"があるか if (oneLine =~ /^【/) then # そのまま出力 outFile.write(oneLine + "92;n") # p "午前午後:" + oneLine next # 空白行は無視(スキップする) elsif (oneLine =~ /^[92;s ]*$/) then # 出力しない # p " 空白行:<skip>" next # 行頭に「時」があるか elsif (oneLine =~ /^[0-9]{1,2}時/) then # あったら時間表示を抜きだしておく hour = oneLine.match(/^([0-9]{1,2}時)/)[0] # p " 時:" + oneLine outFile.write(convTopHourMinute2TwoDigits(oneLine) + "92;n") next else # 「時」がなければつけて出力 oneLine = hour + oneLine # p "普通の行:" + oneLine outFile.write(convTopHourMinute2TwoDigits(oneLine) + "92;n") end end
手でやったほうが早いね。
以上
コロナ陽性判明後に、保健所に嘘をついた上で山梨から帰京した人がはてブや匿名掲示板等でぶっ叩かれている。
Twitterでは「山梨20代女性」なんていうワードでトレンドになっているらしい。検索してみれば、早くも特定しようという動きがでているのが垣間見える。
今朝TVをつけたときにやっていたワイドショーでも、この女性の行動の「身勝手ぶり」について逐一「報道」していた。
個人的に見れば、この人の行動は徹頭徹尾、愚かな判断だと思う。東京へ帰るという選択がまず百害あって一利なしに思えるし、そもそも保健所に嘘をついたってバレるのは時間の問題だ。10秒くらい考えればわかりそうなことがわからなかったのは、賢明ではなかったと言わざるを得ない。
でも私たち人間はそういうものだ。不安なことがあると衝動的に愚かな判断をしてしまう。子供の頃、同級生がどうして先生に「宿題はもうやった」「ほうきを折ったのは僕じゃない」とすぐバレるウソを付くのかさっぱり理解できなかったが、いざ親に「メガネを壊したのはお前か」と聞かれて、なるほど追い詰められた人間は愚かな選択をしてしまうものだと合点がいった記憶がある(そのあとどうなったかは、あまり思い出したくない)。
実際、同じ人であっても、金銭的に不安定な状態にあるときは、そうでないときに比べてIQが大きく下がることが研究でわかっている。お金の不足は自らの先行きに対する不安に直結する。コロナへの感染もまた、社会や自分の生活がどうなるかわからない、という不安に直結するものだろう。
先行きへの不安は、衝動的で、非論理的な行動を招いてしまうのだ。
もちろん、この女性が一体どういう心境でこの判断に至ったのか私にはわからない。もしかすると一片の不安のかけらもなかったのかもしれない。でもそんなことは実はどうでもいい。なぜなら、社会の人間のほとんどは衝動的で非論理的な判断をし、「失敗」するものだからだ(そうでなかったら、今ごろ人種差別とか性差別とか、もっとマシな状態になっているはずだ)。多くの場合それは、友人に窘められたり、上司に叱られたりする程度で済む。でも中には、人生を大きく変えてしまうような「失敗」もある。スピリチュアルな100万円の壺を買ってしまったり、消費者金融につられてしまったり、交通事故に巻き込まれてしまったりといったたぐいの「失敗」だ。
でもそうやって「失敗」してしまう人を救うために、行政や社会システムは存在している。バカな買い物をしてしまった人のためにクーリングオフ制度や、財政的「失敗」をしてしまった人のための(あるいは多くの場合、「失敗」した家庭にうまれてきた人のための)生活保護、そして事故って骨を折っても破産してしまわないための健康保険、というように、社会システムには「失敗」した人のためのセーフティネットが組み込まれていて、それを行政が運営している。健康保険がないとどうなってしまうのかは、米国を見れば明らかだ。
また、「失敗」がある種意図的なものであったり、他の人の人権を侵害したりしかねないものに対しては、法律によって罰則が設けられている。たとえ「失敗」でも人を殺してしまえばそれ相応の罰則を受け入れる必要があることに(罰則の程度について議論があるのは当然として)今更異議を唱える人はあまりいないだろう。
「失敗」の種類によっては、これら「救済」と「罰則」両方の性格を併せ持つ対応をするのが必要なこともある。例えば違法薬物使用などは、周囲への影響を考慮して法的な罰則が設けられているが、実際に必要なのは依存症治療であるという点で、その顕著な例だろう。
こういったシステムは、非論理的で愚かな私たちが、一つの失敗で社会的・物理的に死んでしまうようなことなく、円滑に生活していくための、社会の「バッファ」としてそこに存在している。「バッファ」のないシステムは、すぐバランスを失って崩れてしまう。人類が長きに渡ってありえない量の二酸化炭素を大気に排出し続けて炭素サイクルをめちゃくちゃにしても、地球の生態系がまだ大量絶滅を経験していないのは「バッファ」のおかげだ(それも、サンゴの大量白化を見れば分かる通り、もう崩れつつあるのだが)。
はてブや匿名掲示板で「山梨20代女性」を叩き、特定して吊るし上げようとしている人々は、衝動的な判断をしているという点に於いて、本質的に「山梨20代女性」と全く変わらない、オロカモノだ。あなたがいくら懸命に彼女の行動を叩き、牽制したところで、「失敗」する人は絶対に出てくる。それどころか、「失敗」するのはあなたである可能性もある。それでも叩くのは、叩けば「失敗」をする人はいなくなるだろうという誤認か、あるいは自らの先行きの不安を叩くことに向けたいという欲求によるもので、どちらにせよ非論理的で愚かな選択といえる。
ただ一つ違うのは、「山梨20代女性」の行動が、既に感染してしまった彼女自身への悪影響はあまりないのに対し、「山梨20代女性」を叩く人々の行為は、自らの首を絞めているということだ。
考えてみて欲しい。感染経路を把握して感染拡大を防ぐのは行政の役割であって我々には特に何もできないのに、この「山梨20代女性」の行動を逐一報道させ世間に知らしめることに一体何の目的があるのか?
その「目的」は、はてブや匿名掲示板で「山梨20代女性」を吊し上げ、特定しようとするみんなの動きが、雄弁に物語っている。
私たちが「山梨20代女性」を叩くとき、そこには「行政の対応に落ち度はなかったのか」という疑問は存在していない。
この女性は陽性が発覚したあとなぜ移動できたのか?感染者の隔離は行政の仕事ではないのか?最初から検診・検査が迅速にできていればこうはならなかったのではないか?症状が出てから4日放置するという検査要件自体、感染の機会を大きく広げていないか?症状が出ていても、生活が苦しくて実家に帰らなければならないような人は、一体どうしろというのか?そもそも「日本では大きく広がらない」「4、5月頃には収束している」なんて言って対策を怠っていた人が、本当は一番無責任ではないのか?
こういったシステムとそれを運営する行政に対する正当な疑問は、「身勝手な行動をしたオロカモノがいました」という行政からの発表とそれを広報するメディア、そしてそれに乗せられてオロカモノを断罪する人々によって、巧妙に隠蔽される。
この一件だけではない。自粛を「要請」されても、明日生きていくために店を開け続けたり、満員電車に乗り続けたりしなければならない人に対して、「人殺し」と吐き捨てたり張り紙を貼ったりして自粛しない者たちをリンチする社会は、生活の補償・保障なく自粛を「要請」されるという構造の欺瞞に気づくことができない。
愚かな我々を、救済にしろ罰則にしろ本来受け止めるかべきバッファが機能していないという問題は、愚かな行動をしてしまう我々個人の問題に還元され、それに対し我々は反発するどころか自ら自警団へ志願して、我々自身の首を絞めている。
それを知った上で、みんなは「山梨20代女性」を吊るし上げる勇気があるのだろうか。自らの知性に絶対の自信を持てるのだろうか。
私は持つことができない。
社会の中から「オロカモノ」を探し出しリンチする一方で、何も考えずに愚か者を為政者として選出し、その愚か者に扇動されまた「オロカモノ」を探しだしまたリンチする……というループを繰り返す社会にしたいなら、好きにすれば良いと思う。個を喪失し、考えることをやめた日本社会に、ある意味お似合いの帰結だ。
ただ、私は参加したくない。私は時々オロカモノになってしまうことが許される社会に住みたい。
それは今のうちに、はっきり言っておこうと思う。