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はてなキーワード: 県庁とは

2024-11-21

期日前投票した兵庫県民です

落選するだろうと思って斎藤知事投票したら当選しちゃった。

投票した理由は、知事が失職してから速攻で県庁建て替え案が復活したこと

なんでこの時期?

予算確保しているとは言っても物価高で建築費が高騰してるこの時期?

凄い謎なんだが。

隈研吾デザイン兵庫県木材使って、20年後老朽化で追加予算確保?

JR元町駅から10分以上離れているところに誘致するホテルって?

兵庫県民が税金払って恩恵受けられなくない?

井戸知事ときより、粛々と政策が実行されてる感があったよ。

百条委員会での印象はナルシストなのかなって思った。

パワハラ体質なら大声で叫ぶとか感情的になることもあると思うけど

あの四面楚歌状態淡々と失職して、淡々選挙活動する我慢強さはすごいと思う。

はばたんPayアプリ斎藤知事イラストが描かれているのがうざいと思ってたら、

新版はばたんのイラストになってよかった。

兵庫県百条委員会職員アンケートを読んで

真偽の程は不明だけど、職員がこんなの当たり前と思ってるとしたら県庁自体が腐ってるよね

2024-11-20

anond:20241120231457

なるほど県庁から相当離れた西播磨にも轟くほどの悪評だったわけね

anond:20241118092831

兵庫のこと何も知らんやつがパワハラガーパワハラガー!って叫んでて、お前らホンマにアホやろとしか思わん。

自殺した局長がどこに勤務してたかお前ら知っとるんか?西播磨県民局やぞ?

姫路の更に向こう側やぞ?県庁からどれだけ離れてると思ってん。

そんなんでパワハラ自殺しましたなんて話聞かされても「ん?」ってしかならんのじゃ。

県庁舎勤めの職員パワハラされて死にましたってんならまあ話ぐらい聞いたるわってなるが、ド田舎ボスやん。

そんなんパワハラで死にましたよりクーデター練ってましたとか不倫でズコバコしてましたの方がよっっっぽど「納得」できんのよ。

地元民がこんなのに簡単に騙されるわけないやろ。ええ加減にせえよ

anond:20241120012804

ありがとう

あなた投票してくれたおかげでパワハラはなかったという結論を得ることができました。

百条委員会はまもなく機能を停止します。

斎藤氏は完全な被害者であり、これから県民の支持のもと新しい県政を前進させてくれることと思います

今回、事実無根誹謗中傷をした大勢県庁職員は徹底的に探し出して厳罰を下すので安心してください

2024-11-19

兵庫県政は停滞しないし県民地獄を見ることはない

他県職員から

・県政は特に停滞しない

 停滞の定義わからんが、県議会予算案を通すし、行政機関ストップするような自体は起こり得ない。

 予算案も訳のわからん施策はないだろう。翌年度は何かしらの”肝いり”をねじ込んでくる可能性はあるが。

県民地獄を見る訳ではない

 これも地獄定義わからんが、県政が直接県民に影響を与えることはほぼない。

 お前らも県庁が何やってるのかわからんだろ。俺もわからん

知事の今後

 特に代わり映えはないだろう。知事仕事イベントの顔と挨拶回り、表敬訪問相手くらいなもんで、そういう段取りが悪いときにキレてたんだろうが、多少はマシになるといいね

 デカ施策は打ちづらいだろう。というか県庁は強固なボトムアップ組織で、知事は多少の取捨選択をする程度。知事予算フリーハンドで使えるような余地はほぼない。そもそもそんな金がないから。

 せいぜいハコモノを作るか作らんかで別団体(国、市町村、他県)と揉めるのがニュースになるくらい。

 ちなみに兵庫県財政指数は概ね人口相当という感じで、良くも悪くもない。大震災の影響で重い財政負担、閉塞感が…という状況は数字上伺えない。

・県職員は辞めない

 心情は察するが、心身が壊れるまで知事と接する職員は極わずか。給与はともかく県庁職員福利厚生を捨てるのは相当な決断と思う。

 県庁パワハラと言えば県議だしな。

 テレワーク強制で人心が離れたみたいな噂を聞いたが有識者の補足を求む。

兵庫県の今後

 立花刺客首長になったりすると、確かに地獄度は上がる。

 国の出先機関しかない県庁と違って役場トップフリーハンド余地が大きく、個々の仕事に直接介入する話もよく聞く。

 訳のわからん土建屋と無理くり随契した結果、学校が崩落して児童生徒に死傷者多数みたいな、発展途上国しぐさの現実味じわじわと上がってくるだろう。

感想

 暗澹たる気持ちを発散させたくて、何かを書きたくて書いた。

 俺は法令に基づいた仕事をするのが好きで、世の中もそうあって欲しいと願ってるんだが、だんだんとそういう世界じゃなくなってる気がして、キツイ

(じゃあ昭和は清かったのか?そんなことはないんだが……。)

anond:20241119210515

投票当選首長は、前町長時代対立を修復するのでいっぱい一杯なようで、まだ成果らしい成果はないね

ただ、県庁とは和解して工事が再開したようだし、周辺市町村との合同で陳情に歩いたりと、首長としての仕事はこなしているようなので

町政は動いていると思う。

anond:20241118120213

公務員というよりも県庁に入り込んでた活動家連中が嫌いが正しいのが肌感

実際どの程度かは知らないけど年寄りほど公務員はなぁ…って雰囲気は感じる

anond:20241119115958

実際県庁で働いていた人の働きやすさとかパワハラ問題云々はおいておいて

さすがに県職員かわいそう😢

投票できない兵庫県から見た兵庫県知事選

自分は今年の10月関東から移住して兵庫県民になった。20代である

から兵庫県知事選には投票できない兵庫県民」という立場で、今後の兵庫県がどうなるのか他県民よりは当事者意識があるが、選挙については客観的に見たという立場にいたかなと思うので、今回の選挙の雑感を記しておこうと思う。

本物の声しか信用できない

パワハラとか告発文とか報道はされているが、どれも信用できないという雰囲気が多くなっていたように感じた。もうソースがあることだけ教えてくれというような感じだ。憶測陰謀ウンザリ

その中で唯一判断できる材料としては、政策公約になるわけで、候補者二人のHPSNSを見ると、稲村さんが全体的にフワッとそれっぽくいいこと言ってるな~ということが多いのに対して、

齋藤さんは具体的な数字過去の実績を合わせて伝えていて目標がハッキリしていることが有権者に良く映ったのかなと。(お互いフワッとしていることも当然あるが)

特に稲村さんは「まずは混乱を終わらせます」とか「ハラスメント防止条例を~」とかを言ってると、報道ウンザリしている県民は「いや、もういいというか、事実をハッキリさせるのは二人とも当たり前としてさ、何をするのか言ってくれよ」みたいな受け取り方をした人が一定数いたんじゃないかなと思う。

(同時期に国民民主党不倫云々も、それに拍車をかけたというか、「個人裁判ではなく全体への政治をしてくれ」という思いが増したんじゃないかな)

齋藤知事の県政にそこまで悪い印象がない

実際県庁で働いていた人の働きやすさとかパワハラ問題云々はおいておいて、県民として齋藤知事の県政にはそこまで悪い印象はないということは自分の身近であった話。

なにやら無駄を減らして財政健全方向に進んでいるようだし、学校改修工事があって環境が良くなったとか、それまで井戸県政が20年間続いたということもあって凝り固まった体質をほぐしているんだろうなという感じもするとか、全体的に「別に悪いことは起こってない」という感覚らしい。

なので、今回の選挙は「再選」というより「続投」で、問題になったことがハッキリしたらその時にもう一度判断すればよい、というような声が多かったのかなと感じる。

正直に教えてくれ、県庁におけるパワハラの何が問題なの

パワハラって何がそんなに問題なのだろう。

人権がどうのとか、個別の事案については置いといて文字が独り歩きしているような印象がある。

問題視している人間って全員県庁職員なの?

正直、ここ最近ずっと役人って人気じゃない。別に求人がないわけでもないのに。

いや氷河期もっと、というか公務員くらいしかパンピーの一発逆転ストーリーが無かったのかもしれないけど。

これって安定した職業が良いっていう、安定志向の考えの人間ばかりなわけでしょ。

国家公務員でもなく、単なる地方公務員

国を良くしようだとか何だとか思っているわけでもなく、実家が近いというだけの理由で選んだ道。

県政を支える、県民に仕える公僕としての職業に対する何の矜持も持たず

県に対して〇〇という形で貢献したい、地元に恩返しがしたいという意思もない

ただのお勉強テストのできる良い子ちゃんたちに対してさ。

きちんと躾のできる人間じゃないとダメなんじゃないの。

20ものんべんだらりとやってりゃあさ、そりゃあサボるよ。にんげんだもの

トップの人となりも分かるから抜くところも分かるようになる。

それがいきなりトップ方針が変わりゃあ、毎日張り詰めたようになるわな。

県庁職員の方々の立場から見てみれば、知事って結構権限があるだろうから、負荷はかかるだろうけど

それも産みの苦しみじゃあないけどさ、良い機会なんじゃないの。

それとも上に書いた通り、ヤダヤダヤダ、パワハラなんかヤダ。

別に県政がどうなろうが知ったこっちゃない、定年までのんべんだらりと仕事をして

定年後は関係する会社天下りして70手前くらいまでゆるりと働きたいとでも?

そういう態度が、この20年間普段接している県民に伝わってたんじゃないの?

からこういうことになってるんじゃないの?

少しでも心当たりがあるのなら、どうか矜持意思を持って業務に邁進してほしい。

と、ここまで精神論を書いたけど別に本心でそう思っている必要はないよ。

けれど、公務員以外の人間と接するとき政治家県民と接するときにそう振る舞えないのなら

どんどんパワハラされてください。おれは厳しくいく。

それが出来ないのなら、文句わずに立つ鳥跡を濁さずでさっさと辞めてください。

民間はいくらでも仕事があるので。待ってますね!

ま、県民でも何でもないからどうでもいいけどね。

ちなみに、経営者として個人的には民間企業でパワハラしても能率は上がらないと考えてます

仕組みと環境(と業種によってインセンティブ)だけ。

トップが誰だろうが、普段何を言おうが関係ないです。

昔はさ、村一番の秀才を村総出で送り出す的なある種ヒーロー的な地位だったと思うんだよ。

与えられた栄えある地位と、報いるべき・救うべき万の対象と、果たすべき理想があって

からこそパワハラじみたこと、ブラック的な要素があっても、それに耐えて地域に魂を捧げてきた。

いや別に当時はそんな言葉もなかったろう。

それが当たり前。きついのが、大変なのが当然。

辞めて村に変えるなどという選択肢そもそもない。

県に仕えて働きすぎてしね。いや言われずともこの身捧げよう。

いまは別にそういう職業じゃないからな。

やりがいも無くなってしまったのかもしれないけど。

仕えるべき県民の側が、先に腐ってしまったのかもしれないし。鶏が先か卵が先か。

理由はどうあれ、大して難しくもないテストに受かれば一生安泰の特権階級に成り下がってしまった。

こういう見方をすると、色々な機能民営化して競争環境さらしていく必要があるのも頷ける。

anond:20241118193734

あるいは彼に投票した若い世代県庁への就職希望するかもしれない。ネットDe真実若者筆記試験を通過できるかは知らないけど

何かデータあるの?

斎藤氏に投票した人がそうでない人よりも筆記試験に劣るというデータが。

無ければただのレッテル貼りになるけど、この文章偏見で分断を煽ることが目的なの?

兵庫県知事線では日共2005年以降、

誤:兵庫県知事

正:兵庫県知事

指摘があったところは横線を引いて修正しているけど、それ以外の箇所は全く見直しをしていないようだね。別に全部を見直せとまでは言うつもりはないけど、指摘箇所と同じ文の誤変換をそのままにしているのはみっともないね

anond:20241118192954

そんな長々言い訳しなくても、「兵庫県民がパワハラを良しとした」とか「県民県庁職員の命を軽んじている」なんて最初から言ってないぞ。あくまで「齋藤にいれたバカ有権者パワハラを良しとした」「齋藤にいれたバカ有権者県庁職員の命を軽んじている」って言ってる。それなら増田も認めるでしょ?それすら認めないなら増田そいつらと同類

2024-11-18

民主主義を虚無に捧げないために――印象批評の試み

 これからお目にかける雑文は、データにもエビデンスにも専門知にも基づいたものではない。

 

 むしろ市井の人間の有限(どころか乏しい)観察と未熟な想念、そして「何か書かなければならない」という衝迫のみを支えとしている。昔風に言えば標題のとおり印象批評だし、現代風に言えば単なるお気持ちである

 それでも、虚言や流言罵詈雑言猖獗を極めるクソッタレインターネットへ供する一服の清涼剤たらんという意志を持って草した文であり、そのように読まれることを希う次第である

 

 以下に続く文章は、主語デカすぎるだの、事実認識がお粗末だの、構成がなってないだの様々な批判に晒されるであろうことは最初から織り込み済みである。いずれも筆者の能力の至らなさに起因するので「ごめん!」としか言いようがない。

 もっとよりよい認識や知見の給源は他にあると思うので、それらに接するのが一番いいと思う。そのような批判を恐れずにあえて書く理由は、まさに標題で仄めかした「民主主義を虚無に捧げてはいけない」という信念を擁護するために自分でできることをしようと思った、ただそれだけである

 この文を書こうと思った直接のきっかけは昨日の兵庫県知事選挙である

 つい1週間ほど前に太平洋の向こう側でトランプ当選し、「MAGAくんさぁ……」という軽侮の念を抱きつつも、どこか他人事の如く受け止めていた自分がいた。

 しかし、メディアネットパワハラ野郎だの私利私欲を極めたゴミだのサイコパスだのさんざん叩かれた斎藤元彦がメイク・ヒョーゴ・グレート・アゲインした途端、愚かな民衆なる集合は爆弾ゲームよろしく我々にヒョイと手渡されたというわけだ。

 

 尤も、自分最初認識そもそも間違っていたというのは認めるにやぶさかでない。要は愚かな民衆も、賢明民衆もどこまでいっても抽象概念で、そのような概念で語れる事柄には限界があるという単純な原則をしばし忘れて物を考えがちというだけのことだ。

 このような間違った考えで一喜一憂しているのは筆者だけはないらしい。

 選挙結果が出てから兵庫県知事選立花某にハックされたということや、あるいはネット真偽不明の奇々怪々なフェイクニュースを浴びせられて正常な判断ができなくなった結果だとして、SNS選挙の結びつきを否定的に見ている向きがある。

 もちろん、我々はアメリカ大統領選ロシアイランが介入しようとしたという事例を知っている。ならず者国家裏工作を挙げるのが極端だとすれば、ケンブリッジアナティカのような倫理観の欠片もない連中がいることも知っているはずだ。

 しかし、現段階の情報でもって、兵庫県民は騙されたのだという前提で話を進めるのは問題だろう。それをもってしても社会の底が抜けたとか、もはや民主主義は終わりだという悲観的で短絡的な発想に至りがちということを見ても、この種の作業仮説は民主主義有益どころか有害であることは明らかだ。そういう人たちがエピストラシーを実現するのか、リベラル思考をもった等質的市民たちによる思想ゲーテッド・コミュニティを作るのかは知らないが、それはきっと非民主主義的な操作で行われるものではないか。筆者はリベラル嫌いだが、それでも自分たちの理念に後ろ足で砂をかけるような彼ら・彼女らは見たくないというのが嘘偽らざる思いだ。

 

 各種報道を見る限りでは、兵庫県民は普通民主主義国家における市民と同じくらいの能力感覚を持ち、それなりに各候補者比較考量した上で投票に臨んだと考える方が現実に近い、と筆者は考えている。

 ここでは斎藤や稲村の政策についてどっちがいいとかいうことは考慮埒外に置くが、少なくとも「何かいじめられててかわいそうだから!」とか「メディアの一辺倒な報道気持ちいから!」だけで110万票も取れるんだとしたら、残念ながら民主主義以外の選択肢有効性も検討すべき時期が来ているのかもしれない。もちろん、実際のところそうではないのではないか、というのが筆者の見立てだ。

 何が斎藤元彦に再び県庁の敷居を跨ぐことを許したのか。それを考えるために補助線を引きたい。もちろん、論理的必然性をもった操作ではない。何故ならこれは印象批評にすぎないので。

 少し前に国民民主党の玉木代表不倫問題が報じられた。不倫責任の取り方は様々だろうが、代表を続投しこれからも頑張っていくということが比較的多くの人に受け入れられているように思った。

 その方策の是非はともあれ、手取りを増やそうというストレートな訴えが若者を中心に多くの支持を広げていて、それに水を差すような報道を苦々しく思っている、あるいはある程度「相対化」可能事柄だとして脇に追いやってもいいという雰囲気があるように筆者の目には写った。

 筆者個人はこの種の思潮には到底賛同できない。不倫するような人間に増やしてもらう手取りなんぞはこちから願い下げである議員辞職するまでではないとしても、代表を辞任し一兵卒として政策の実現に邁進するということだって責任の取り方としてありえたのではないかと思っている。

 どれだけ政策を懸命に訴えても、政策を進める当事者の「人品」というのは、決しておざなりにしていいものではない、と個人的には思う。実際、自民党政治資金収支報告書記載問題に端を発する「裏金」逆風はそのような考えからまれたわけだし、与野党伯仲という結果に実を結んだと考えれば、個人的かつ奇異な考えではないとも思う。であれば、妻子ある男性が別の女性懸想することを問題視しなくていいのだろうか(妻子にとっては経験しなくていい嫌な出来事であるし、相手方女性が公党の代表者と不倫したことがバレればその社会的地位をも脅かしかねないという帰結を予想できなかったのであれば、政治家どころか責任ある社会人としても御しがたいレベル不見識なのではないか。)。

 

 とはいえ、上の筆者の考えは少数派に属するものだと思う。不倫家族当事者の間で解決されるべきでダメだったら家庭裁判所へどぞ、というような私的な話で、こんなことのために俺たちの手取り台無しになってたまるか、玉木はきっちり反省してその後頑張れという意見大勢を占めているのではないか

 そしてこれは、斎藤公益通報制度度外視して告発者を袋小路に追い込んだことや、トランプが弄する信じがたい人種差別的・性差別言動によって当事者が傷つけられることを等閑視するメンタリティ相通ずるものがあるのではないか

 もちろん、そういった非倫理的な行いに諸手を挙げて賛成するダークトライアドガチ勢のような人間ばかりではないだろう。しかし、それはそれとして、というような相対的態度をとらざるを得ないのは、言い換えれば自分たちにとって焦眉問題別にあるということにほかならない。

 このような相対化を導くに至る根源的な不満の存在それ自体は目新しい指摘でもなんでもない。ラストベルトの労働者も、閉塞感を感じてきた兵庫県民も、手取りが増えない若者のいずれも「古くて新しい問題」であり続けている。目新しいことでもないのに、定期的にこの種の話が出てくるのは、解決が困難なことの証であるそもそも解決可能な話なのか? 全てのステークホルダーに満足を与えられるほどのリソースがあるのか? 自分たちの満足のために誰かにふるわれる不正義もやむなしとする世界で、オメラスから立ち去る勇気を持つ者たちが果たしてどれだけいるのか? 我々はずっとこの問いかけの中に閉じ込められているし、この困難さを抱きしめることが民主主義要諦なのかもしれない。

 この文では、貧しくあってもせめて人並みの倫理ぐらいは持てよバーカ、とか、人民の悲しいまでの想像力の欠如を嘆かん、という倫理的説教や慨嘆を述べ立てるつもりは毛ほどもない(そういうリベラルへの嫌悪感を筆者は多くの人と共有するものである。)。政治家自分たちの方を向いてほしい、助けてほしいというのは当然だし、その願いが届くのが民主主義のいいところではないだろうか。

 だが、その時、もしかしたら誰かを犠牲にしているのかもしれないという一抹の不安は感じてほしいなとは思っている。それが望蜀に属する話だとしたら、民主主義の皮を被った椅子取りゲームを続けるべく、我々はいつ鳴りやむか分からない音楽に耳をそばだて、減り続ける椅子を横目に生きていくのだろう。これがいいとは、筆者は決して思えないが。

 

  「あの青年は人のしあわせを願い、人の不幸を悲しむことのできる人だ。」

 大人になってからのび太結婚前夜』を改めて見た時に、「なんて当たり前のことを言ってんだ。よっぽど褒める言葉が見つからない時用の言葉って感じだ。」という冷笑的な感想を持った。しかし、今ならのび太が全くもって稀有人間であったと痛感せざるを得ない。

 立花が言うように元県民局長がどんなに酷いことをしていても(逆にどんなにいいことをしていても)、斎藤拙速かつ強引な統治手法(このことは必ずしも立証されていないが、その後の百条委に至るまでの対応を見ればそう思わざるを得ない)に問題意識を感じて声を上げたこと、そして斎藤がそれをこれまた拙速かつ強引に対峙し、県政停滞のハードランディングに至ったのとは別の問題である。その対応に関する法的な問題などはこの際措くとしても、百条委で問われた道義的責任を「わからない」と述べた斎藤が、再選で得た民意を盾にこの問題を「相対化」しようとする危険性がないとは決して言えないだろう(当選後、記者団に対して「知事部局として一緒にやっていくのは公務員としての責務」と述べたのは、県職員に対して「俺は民意を得たんだからお前らがついてくるのは当然だよな?」と釘を刺した形とも言えるし、先行きは不透明だ。)。

 斎藤投票した人は、せめてそういう状況が棚上げになったままであることを認識した上で、自分たちの居心地の悪さに素直に向き合ってほしいと思う。(元県民局長が死んだのは別の理由であるという卑劣矮小化をするのではなく、)たとえ拙速で強引でも斎藤自分たちにとっていい兵庫県を作ってくれると信じて投票したのだとすれば、その結果誰かが痛い目を見ることになるかもしれず、それはひょっとすると顔見知りかもしれない。その時、その人の不幸を悲しみ、その人の幸せのために何かできるだろうか。そういった考えを頭の片隅に置き続けることが、民主主義レジリエンスを形作る重要な要素だと筆者は考える。清廉潔白完全無欠な政治家存在しない世界で、民主主義を選び取った全ての清廉潔白完全無欠でない我々にとって、「それがいちばん人間にとってだいじなこと」ではないだろうか。

 日々の生活に汲々として自分人生にやりきれなさを感じながら 「人のしあわせを願い、人の不幸を悲しむ」というのはそうそうできることではない。とはいえ、できていないなと思うだけでも、「あの時できなかったから次こそは」という思いにつなげられるかもしれない。

 

 この文は、「あの時できなかった」筆者が「次こそは」という気持ちを奮い立たせるために書いたものである

anond:20241118120334

 概ね増田意見に相違はない気がする。

 その上で何点か諦観を込めて補足したい。

 ここでは増田の言う局長不倫に対して立花反論できていないという指摘は、若干ズレている気がするが結論は間違っていないと思う。

 具体的には、そもそもこの百条委員会において最初パソコンの中身を示させようとしていたとされるのは斎藤知事側だったはずで、結果として不倫が原因で自死を選んだとすれば、その流れはどちらかと言えば不倫百条委員会で示させようとしたことそれ自体で、その流れはパワハラが原因であるというよりは、パワハラの内容を告発しようとした結果その不倫の内容を明らかにさせられそうになったことが理由である、という流れになるような気がする。

 とはいえ、じゃあ不倫に対して各インフルエンサーが何も言えなかったのはなぜかと言えばそんなの簡単で、ある意味現代価値観から言えば不倫と今回の問題は『関連がない』と非常に訓練された目で見てしまうからだろうね。増田が言う通り、他の有権者から見れば十分に着目するべき視点だったにもかかわらず、それについて調べるということが『関連がなく』『問題本質から逸れていて』『価値観として言及するべきでない』という価値判断から、触れることができなかった。価値観的にはそこを突けるのは一種バグ技というか、リベラルが負け続けているのもだいたいこのあたりの脆弱性理由だと思う。

 まぁ今回の場合リベラルがどう、とかいう話は若干ズレちゃってて(実際不信任決議は全員からされてるし、普通に古巣自民維新とかからも責められてる訳で)、本質マスコミ問題だよね。

 左派リベラルとか、既得権益かいろいろな呼ばれ方をして結局対抗馬が錯綜していた中で、誰が間違いなく愚かな味方だったのかと言えばまずはマスコミだったろうと思う。

 公益通報にかかる部分とか(これも厳密には責めきれない要素があるということは3月ごろから言われていたが)については、後援していた維新側の橋下氏さえ否定継続している。

 にも関わらず、明らかに根拠不足な、少なくとも不信任決議に至るレベルとまで言えるかは疑義の残るパワハラなどの、いわば耳目を集めやす話題に逃げて、ワイワイと騒ぎ倒した。

 これはもう、ずっと前から言われ続けてきた問題点だったんだけど、今回はそれに相対することが出来るまでに育っていたソーシャルメディアがあり、そしてそれに相対してしまうまでに弱っていた既存メディアがあった。

 この騒ぎと力関係が、立花氏がナラティブを見出す絶好の土壌に成り果てた訳で。

 んで、増田も認めている(と判断させていただくが)『B.そんな斎藤知事が気に食わない勢力県庁内外におり、問題のK局長斎藤知事の悪い情報を収拾し、怪文書メディアに発信した。 』という点は、ナラティブとして見た場合かなり重要度が高い要素で、実際中田敦彦氏の動画なんかは結構再生されてる様子だし。また、ここを着目して陰謀論であるという主張をする人たちもやはりいるし、この言及理由に色々と起きてるよね。

 これなんか、もうXとか大騒ぎで、立花氏を心から応援しているポストが溢れかえってる。結構ナラティブとして、クーデターだったっていう組み立てって筋を通すためにめちゃくちゃ重要だったと思うんだ。

 でも、それを招いたのはマスコミの愚かさだからなぁ。マスコミ意図的にやったとは思ってないし思うべきでもないというか、ハンロンの剃刀というか。

 ある程度リテラシーがある場合、その愚かさの中からある程度の情報を取捨選択しつつ判断を下すわけだけど、それなら別にソーシャルメディアからそれを行ったことも十分考えられるだろう、という話は全くその通り。結局のところエコーチェンバーというか。

 一概に立花氏を悪魔化したり、兵庫県民を愚民であると言ったり、それこそ『民主主義の敗北』だなんて喧伝するのは、本当にそちらのほうが愚かだよね。

 まぁ、これからどれくらい立花氏が躍進するかどうかはちゃんと見ておかないといけないんじゃないかとは思うけど、でももし本当にこのBすら事実だったらどうしようかな、って感じちゃうくらいには、世の中の風向きが変わってしまったなとは思うよ。

 あああと、多分もう地方自治体公益通報制度はそうそ機能しねえだろうなって諦観もあるか。

エクストリーム兵庫県知事選挙 2024 結果

https://anond.hatelabo.jp/20241014110755

総評

当初立候補表明していた中村中川がいつの間にか撤退していて、N国立花が予想通り半ば当選目的外の立候補

総選挙に埋もれてしまたことと在京メディアが飽きたためなか、関東では今一選挙の状況がつかみにくく情報大手新聞社ニュースサイト頼みだった。

正直なところN国が出た時点でまともな選挙になるはずもないので、元記事追記も行わなかった。

当初の嫌な予感通り、2021年名古屋市長選挙と同様に渦中の現職が当選した。SNS上ではN国アノン正義が勝ったとお祭り騒ぎする一方で、

はてブでは「N国のデマに負けた」「市長会としばき隊有田芳生応援キングボンビーになった」「オールドメディアが負けた」と様々な推測が飛び交っている。

選挙自体NHKが日付が変わる直前まで当確を出さない異例の展開で、色々と異常な選挙だった。

当選したとはいえ議会県庁との関係が変わったわけではなく、議会解散簡単には出来ないため恐らく年単位レームダック状態になるだろし、県庁退職者や内定辞退者も続出するだろう。

まあ、それも選挙民の選択である。あるいは彼に投票した若い世代県庁への就職希望するかもしれない。ネットDe真実若者筆記試験を通過できるかは知らないけど。

 

エクストリーム競技はN国立花が優勝。意外なことにN国はエクストリーム競技初優勝である

ただ、エクストリーム選挙は有る種の名誉賞的な位置づけなので、こういう選挙ゴロを表彰するのは非常に不本意である選挙違反で競技失格にしたいので、兵庫県警捜査二課には頑張っていただきたい。あるいは公安だろうか?

準優勝は日本共産党推薦の大澤芳清。兵庫県知事線では日共2005年以降、毎回候補を立ててほとんど供託金が返ってくるくらいの善戦はしていたのだが、

今回は1%も取れない供託金没収大敗だった。支持層の多くが稲村に流れたと思われるがそれでも稲村は当選しなかった。日共はもはや「資金力が有るだけの老害木偶の坊政党である老害スラングではなく本来意味)。

 

今後N国で警戒をしないといけないのは、東京都でも大阪府でも国政でもなく沖縄県知事選挙である

仮に同様の手法問題の有る人物知事当選させた場合、他の自治体とは比べ物にならないぐらいの問題が起こるだろう。

現職(沖縄文在寅こと玉城デニー)が問題がないとは決して言えないが。

佐賀静岡福井京都など、新幹線で揉めている自治体も同様である

追記

指摘により修正

兵庫県知事選挙で、またも透明化される民意について

まず最初に、兵庫県知事選の結果を見て欲しい。

齋藤元彦 1,113,911 (45.2%)

稲村和美 976,637 (39.6%)

( NHK選挙報道より https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241117/k10014640801000.html )

どちらが勝ってもきっとそうなるだろうなと思ったので、強く強く強調しておきたいのだが、兵庫県民がパワハラを良しとしたわけではないし、県民県庁職員の命を軽んじているわけではない。

逆に言えば、もしも稲村和美が選ばれていたとしても、パワハラが許されない県民性だ、と言うこともできなかった。

これは右派左派わず、まず念頭において欲しい。ブコメをする際にも一瞬だけ書き込む手を止めて考えて欲しい。

97万人もの人間投票したうちの39.6%の人間意思無視した発言になってないか

兵庫県で起きていたこと(前半戦)

自分の身の周りで起きていたことを記しておこうと思う。

当初は、いわゆる通常の選挙様相を呈していた。

組織票無党派とは言え党派性での応援対立候補

いわゆる、従来の選挙として、前半は以下のような感じだった。

自民党大敗記憶に新しいが、小選挙区自民党の内紛が起きていたところが概ね負けていたことを思い出すと、清水貴之立候補表明あたりで少し不穏さを感じていたと思う。

ただ、良くも悪くもテレビ新聞マスメディアでは、齋藤が再出馬するとは、という論調であった。

そもそもで言えば、県議会が(維新も含めて)全会一致で県知事不信任決議をする、というのが異例だった。

民意と言えば聞こえは良いが、マスメディア報道を受けて支持母体から圧力が日々増しており、かかる火の粉を振り払った結果、というところだろう。

兵庫県で起きていたこと(後半戦)

立花孝志を中心とした、従来にない選挙戦の様相を呈してきた。

事ここに至って、齋藤元彦が県知事失職以前に取っていた言動が、功を奏していた。

齋藤元彦は、「公益通報に該当するとは思っていない」や「瑕疵はない」と述べており、発言一貫性があった。(端的に言えば過ちを認めて謝罪していない)

告発文書が7つの項目からなっているのであれば、本来マスメディアは、それぞれについて裏を取り、特に知事選挙や政治資金パーティーでの違法行為を追求すべきであった。

失職に至る経緯である告発文書報道が、主に理解やす視聴率を稼ぎやすパワハラとおねだりに集中していた点が、事態悪化させていた。

ハッキリとここで書いてしまえば、齋藤元彦の選挙戦略は至極全うである

街頭演説では、おおむね、前知事井戸敏三県政の無駄遣いの批判自身の県政でのお金の使い方(高校への投資企業との連携)の話、未来ある子供たちへの投資の重視などが語られている。

そもそもの前回の知事選挙でも、トップダウン式の井戸県政を嫌ったと評されるが、基本的には自民党分裂選挙であり、自民党の内紛と勢いのある維新への合流が生んだ結果と言うこともできる。

まり、現職なのでそもそも地盤はしっかりとあり、井戸敏三県政から路線変更を行って財政再建を行っていて、元々市町村とは折り合いが悪い、という点までは織り込み済みの状況である

マスメディア側に誤算があったとすれば、「パワハラぐらいみんなやってるだろ」とか「あの程度のおねだりは役得じゃないの」という市民の声がカメラの前で拾えるはずがない、という至極当然の目線を忘れていたからだと言える。

トップダウン井戸県政を嫌ったはずの齋藤県政で、強引とも言える市町への予算縮減などをもっとフォーカスして解説すべきだったと思う。

ハッキリ言えば、共産党以下は泡まつ候補である

逆に言えば、稲村と清水との分裂選挙と言える状況で、稲村和美陣営には手抜かりがあったと言われても仕方がない。

一本化を図ろうとした市町の連帯を示す文書は、明らかに遅かったし、清水貴之への根回しも済んでいるようには見えなかった。

兵庫県でおきていたこと(マスメディア

マスメディアによる齋藤元彦おろし成功している。通常こうした場合、再出馬や再選はあまり現実感が無い。

そのため、マスメディア側のいわゆる醜聞を集める準備期間がほぼなかった点がある。

また、全国的にも良く知られているが、関西圏維新に対しては通常親和的報道が行われる。

齋藤元彦は、前回の兵庫県知事時代に、自民党日本維新の会共闘して県政を行っていた。

マスメディアとして、及び腰になっていたのではないかという点は、指摘できると思う。

また、醜聞、いわゆるゴシップとして視聴率を稼ぎやすネタが、齋藤元彦を利するものであった点も報道が少ない理由の一つと言える。

(もしも前知事時代女性関係醜聞があれば、こぞって報道されていたであろうことは想像に難くない)

兵庫県以外でおきていたこと(SNS

デマ醜聞荒らしであり、聞くに堪えず、見るに堪えない。

しかし、コメント欄などを見ると、メディアに騙されていた、齋藤元彦を応援しますという声は少なからずあり、影響が無かったとは言えない。

また、街頭演説に限って観てみるとわかるが、明らかにトレーニングを受けた演説慣れした者と、あまり演説しなれていない者とハッキリわかれる。是非聞き比べて欲しい。

兵庫県知事選挙でおきていたこと(対立候補、対齋藤元彦陣営

いわば本音と建て前の、建前の部分で、各自失策している。

出直し選挙民意を問うでべきであるという逃げを打った県議会マスメディアは、再出馬されてしまった場合に、取りうる手段が無い。

現に、今回民意を反映して(少なくとも当選する程度の民意は得ている)知事に返り咲いた為、県議会は筋論としては協力せざるを得ない。

また、あまり話題になっていないが、辞任と失職では県知事任期に差があり、失職後に出直し選挙当選しているので、任期リセットされており、ここから4年の任期となる。

今後、兵庫県で起きること

恐らく、齋藤元彦兵庫県知事の元、今後も市町とは揉めながら県政を行っていくと思われる。

文書問題調査特別委員会通称百条委員会)については、粛々と聞き取り調査が進めらると思うが、おそらく公益通報には該当しない、パワーハラスメントに該当する行為はあった、給与自主返納あたりで手打ちになると思う。

これはあくまでも一般論だが、刺すべきタイミングで的確に刺せないと、政治ではうまくことが運ぶことは無い。

兵庫県警が公益通報として受け取らざるを得ない内容、厚生労働省調査せざるを得ない内容、法務省調査せざるを得ない内容として、それぞれピンポイント匿名通報し、マスメディアにも流した場合、結果は違ったように思う。

五百籏頭氏が傑物であったことに異論は無く、執務中の急性大動脈解離については痛ましいとしか言いようがなく、それがストレスを起因としたものであったかもしれないが、それを知事問題とするには飛躍が過ぎる。

繰り返しになるが、稲村和美へと票を投じた97万人がいたことを忘れてはいけない。ほぼ、齋藤元彦では無い人物というワンイシューで集まった票がこれほどの規模だったことを忘れずに話をして欲しいと思う。

雑感

立花孝志の選挙戦略が当たったのではないかという話があったが、そもそもで言うと県議会が推す候補が一本化できていない(稲村と清水に分かれていた)点に問題があった。

単純な算数だが、対立候補が稲村和美(と共産党)だけだった場合当選していたのは稲村和美であった。

また、簡単に辞職を迫りすぎていた点にも問題があった。

県知事任期は4年であり、第53代兵庫県知事齋藤元彦は、2021年8月1日付に県知事になったので、ほうっておいても2025年7月末には任期を迎えた。

文書問題調査特別委員会が設置されたのであれば、この調査結果を待ってから辞職を迫るのが筋であった。

マスメディアの大変良くない点だと常々思っているが、加熱した報道で辞職を迫るのはいい加減どうにかならないか。それは報道では無く扇動である。また辞職は罪を償う手段ではない。

齋藤元彦が、井戸敏三県政を嫌っていることは外部からもうかがい知ることが出来るし、法律上はどうあれいわゆるパワハラ日常的に行っていたであろうことも百条委アンケート結果からは伺い知ることが出来る。

ただ、それを告発する為にとった手法公益通報に該当するのか、内容が真実だったとして法律上の罪に問われるものなのかは、また別の問題である

そういう、法律上はどうあれ報道され一部でも事実があり実害が出たのであれば責任を取って辞めるべきだという、マスコミを利用した政治手法が、うまくいかなくなった結果だと考えている。

(贔屓目に見ても怪文書しか言いようのないあの告発文書でここまでの騒動になるのだから、実情はさらに酷いのだろうと思うが、それは司法飛ばし私刑を行って良い理由にはならない)

蛇足

風向きで辞任を迫ったり、風向きでついたり離れたりしていると、触れるメディアから情報で同様に風向きが変わるのは当たり前だろう。

返す返すも、百条委の結果を待って、結論が出てから辞任を迫っていれば違っていたように思う。

パワハラ認定がなされたあとの再選と、パワハラ疑いの再選は大きな隔たりがある。

パワーハラスメントは、録音録画を行えば証明できるような単純なものでは無い。うっかりパワハラではないとされた時に、職も信用も失う危険行為なのだ

そして、パワハラを行う人間は、誰がやったかからないような不特定多数がいるような場所パワハラをしない。通常、パワハラは録音データ漏れしまえば即特定されるのだ。

そして、日本マスメディアには信用が無い。暴露は得意だが保護は不得意だ。

そうすると、パワハラ日常的に行われるのに、職を失いたくないから何の証拠も出てこないという状況が容易に起こりうる。

立花孝志の選挙戦略は、その点をピンポイントで突いたものだ。

従来のマスコミゴシップと同様の効果を、ほぼ単独で行えた点にこそ、大きな価値が出てしまった。

ただ、逆に言えば、事実に基づき、政策判断してほしいというような選挙戦略には、付け入る隙は無い。

やはり、そろそろマスメディア私刑として機能し、首長を叩き辞任させようとする傾向は慎むべきなのだと思う。

辞任以外の落としどころを作らない限り、また同様のメディアスクラムが起きた時に、立花孝志はおそらく違う手法で望んだ結果を得るだろうと思う。

実際の所、流れた情報の何が本当で、何がデマなのかは誰にも判断できず、なにが正しいのか理解できている人はほぼいないと思われます

とにもかくにも、立花氏の戦略が、今の時代を的確に捉えており、柔軟に対応できたことが大きいと思われます

従来の選挙戦略では到底太刀打ちができない、新しい選挙のやり方が生まれてきたなという感想です。

私にも見えてない部分が多くありますので、他の方の分析も知りたいです。

https://anond.hatelabo.jp/20241118092831

anond:20241118092831

デマとか何とか関係なく、1000億の隈研吾事務所設計県庁立て直しの白紙化とか天下り廃止とか、斎藤さんの今までの政策評価されただけでは?

そういう視点が全く無くて、デマに踊らされてるという思い込み先入観妄想しちゃってる人が多いなぁという印象

県庁職員が大量にパワハラされたと嘘ついて知事をクビにしようとしたの怖すぎ

正義が勝ってよかったね

anond:20241116184408

この人、6期24年もやって、今年4月、無投票で7期目に入っているんですよ。しっかりしてくれよ、相生市民。独裁者じゃねえか。

悲報】【兵庫県】 稲村和美候補を支持すると表明した22市長

県庁内で行われた会見で相生市長( 谷口芳紀 氏)が机を叩く。

机を叩くような首長は辞めなアカのんちゃうの?百条委員会開かなくて大丈夫そ? と話題に。

https://video.twimg.com/ext_tw_video/1857647836567056387/pu/vid/avc1/1280x720/BNeCPQBr4H3JiOjb.mp4?tag=12

斎藤知事の件、どこからどこまでが「陰謀論」なのか検討しようぜ

いったん俺が斎藤擁護派の立場から想定問答に回答していくので、増田たちはそれに反論を加えてくれ。

そして現在の断絶から少しでも有意義気づき合いが発生すれば幸甚だ。


なお、俺個人斎藤氏に対して否定的である

発端である怪文書に対し、「犯人探し」を命じた時点ですでに首長としての資格がないと考える。王様気分か。

そもそもパワハラする奴は無条件でNOである

それはそれとして、果たして斎藤批判の、あるいは斎藤擁護の、

どの部分がどの程度妥当なのかを、もう少しだけ見極めたいというのが本怪文書趣旨である


斎藤パワハラについて

パワハラの程度

もちろんパワハラは許されない。モラハラも、セクハラも同様だ。

斎藤はこの一点においてたしか非難されねばならない。

が、パワハラには程度というものがあるよな。

「机を叩いた」「20メートル歩かされたことで文句を言った」というのはパワハラレベルとしては10点満点中3点ぐらいだろ?(訂正:さすがに机叩くのは6点くらいはあるね!すまんかった)

実際、「パワハラ斎藤を許すな」と共同声明を出した22人の市長の一人である相生市谷口市長バンバン机叩いてたよな。

というかあれをスルーしたおかげで「斎藤の机叩き」が相対的に「悪いっちゃ悪いけど、やる人おるよね」レベルになってしまった感もある。

20メートル歩行叱責とかエレベーターとか付箋投げも、もちろん嫌な奴だし、確実に印象は悪いが、民間企業でもそれで辞任に追い込まれレベルではないのでは?

ここを検討したいので意見いただきたい。


●想定問答「パワハラパワハラだ、程度など関係ない。矮小化するな」

例えば「新卒のAくんめっちゃイケメンじゃね!?」という発言もご時世的に令和セクハラ範疇であるが、

女性社員の尻を撫で回すといった昭和セクハラとは比にならない。

前者はちょっとたしなめられる程度で済むが、後者ロシア営業所に飛ばされるだろうし、訴訟である

パワハラも同様で、ちょっとイラッとしてつい部下に嫌味を言ってしまうのと、

今日火をつけてこい。今日火をつけて捕まってこい」などと脅すのが同レベルとは言えないはずだ。

●想定問答「たしかパワハラには程度問題という面もあるが、斎藤のは最悪レベルだ」

机叩いて叱責したり付箋投げたり、職員に嫌味言ったりするのは本当に「最悪レベル」か?

だとしたら、現在リスペクトされているリーダーの多くが即刻辞任すべきだろうな。

今回斎藤知事をボロクソ言っている人は、

パワハラ職員たちを続々と退職に追い込み、パワハラ音声もばっちり録音されている房穂や、

・伝記本の内容がパワハラ大百科状態スティーブ・ジョブズ

・数年にわたり秘書スタッフが大量離脱を繰り返し、パワハラ証言報道も盛り沢山のカマラ・ハリス

についてどう考えるだろうか?「パワハラは程度問題だ、斎藤と比べたら3人とも普通だ」などと擁護したくならないか

なったならやはり程度問題を認めるしかないのではないか

●想定問答「120人の職員パワハラを目撃または体験したと証言している、泉やハリスとはレベルが違う」

1万人のうちの120人だから全体の1.2%が多いかどうかはともかく、

「机を叩いて声を荒げた」といった証言が異常に多いことから、多分実際にそういう悪行はあったのだろう。

しかしそれ以上の激ヤバエピソードはなかったよな?

まりパワハラレベルはせいぜい泉房穂とか相生市谷口市長ぐらいじゃねえか?


職員アンケートからは、斎藤氏が机を叩いて他人を威嚇したりする感情的で幼稚な人間であること、

広く職員に嫌われていたことは伺えるが、

斎藤派が言うような、他人を死に追いやる極悪狂人というレベルなのかは疑問が残る。


「4割がパワハラの噂を聞いたことがある」とかいう話にしても、

逆に言うと6割は「パワハラという噂すら聞いたことがない」と回答しているんだよな。

だいたい1万人から職員がいたわけで、けっこうな大企業レベルじゃん?

大企業の末端社員社長の悪い噂を知ってるかと聞かれたとして、

そもそも社長を近くで見たことがない」人間が大半なわけだ。

そんな連中の「聞いたことがある」「聞いたことがない」という回答に意味があるんだろうか。

そもそもこの報道が出始めてから職員はノリノリで「斎藤おろしゲーム」に乗っちゃったんじゃないの?俺なら絶対乗るわ。話も盛るかも。

安全勝ち馬に乗って、偉い誰かを引きずり下ろすのは、人類にとって娯楽の一種からね。


もちろん、アンケートでは机を叩いて職員を叱責する嫌な奴という程度であっても、実際はもっとハードハラスメントがあった可能性はある。

しかし、せめて百条委員会調査が終わるまでは「グレー」と見なすの法治社会に生きる文明人の態度ではないか

それまでは谷口市長泉房穂と同レベル人間として扱うのがせいぜいのところだろう。


しか

「K局長不倫事実だったとしても、斎藤知事不適格であることとはまったく無関係である

と主張する増田がいて、かなり支持を集めていた。俺も基本的にはその通りだなと思うのだが、

一方でその増田斎藤氏を悪魔化しすぎているようにも感じたものである殺人鬼扱いというか。


立花陰謀論について

この結果は立花が狙って作り出したものなのか?

まずここからして疑問。民主主義をハックした?そんな天才軍師か、あれが?

本当にそうなら都知事選とかでももちょっと党勢拡大できてたのでは。


パワハラ報道が出だしたあたりから、すでにXでは斎藤擁護はかなり多かった。

なぜ多かったのかは俺は判断保留するが、ここで「よし、統一教会仕業だ」みたいに短絡してしまう奴は陰謀脳の素養がかなりあるので注意な。

その後、著名人が「斎藤追放陰謀論」に言及し出した。その中でも特に熱心に乗っかってきたうちの一人が立花だ。

何が言いたいかというと、「まず先にそこそこ説得力のある陰謀論があり、あくまでも立花はそれに後から便乗して売名しようとしたのではないかということ。

立花が強力な陰謀論を生み出したのではなく、立花は元からあった有力な陰謀論に便乗して話を盛りまくったインフルエンサーの一人ってだけ。

さらに何が言いたいかというと、立花過大評価しすぎ。あいつはビッグウェーブたまたま乗っかっただけで、民主主義をハックなどできていない」ということ。




斎藤追放陰謀論はどこまで「陰謀論」なのか?

そりゃ、あのN国の立花だ、モラル皆無のデマばらまき野郎であり、そんな奴の言うことを信じる方がどうかしている。

が、前述の通り「斎藤追放陰謀論」は立花が言い出したわけじゃないよね。

からそれなりに説得力のある陰謀論があったのを、立花をはじめとする著名人インフルエンサーが話を盛って拡散したのだ。


で、良識あるネットの人々は

兵庫県愚民は全員立花の描いた妄想陰謀論に騙された」

という以上の分析絶対にしようとしない。

思考停止して日本は終わった」「民主主義が死んだ」「社会の底が抜けた」と叫んで気持ち良くなっている。

だが、そもそもどの辺までが陰謀論なのであろう?

陰謀論アウトラインは以下のようなものである認識している。

A.兵庫県民の期待を一身に受けて誕生した斎藤知事。彼に求められていたのは旧態依然とした兵庫県庁の改革と、既得権益層との戦いである。

B.そんな斎藤知事が気に食わない勢力県庁内外におり、問題のK局長斎藤知事の悪い情報を収拾し、怪文書メディアに発信した。

C.百条委員会真実を明かすと意気軒昂だったK局長が、証言を目前に控えて突如死を選んだのは、自身複数女性10人説まであるがさすがにどうだろう)を対象とした県庁内での不倫日記が、県庁没収された公用PC内に残されており、それが明るみに出ることを儚んでのことである

D.もう一人の死者であるH課長については、怪文書以上の情報が出ておらず、現時点の情報だけで「斎藤知事パワハラのせい」と決めつけるのも不適切ではないか

E.そもそも百条委員会調査がまだ途中で結論も出ておらず、「パワハラ疑惑」の全貌が全く明らかになっていないのに、不透明な段階で不信任決議を出した議会は異常ではないか

F.まだ疑惑曖昧な段階なのに、メディア斎藤氏を人殺し扱いして連日責め立てたり、22人の市長が連名で稲村支持を打ち出すのは不自然ではないか


まずAはただのファクト、DやEやFは陰謀論とも言えるが個々人の感じ方で正解も不正解もないので、明らかに陰謀論」と思われるのはBとCだな。

まあ、陰謀論なんだが、Cに関しては、どの程度まで事実か知らんが、ある程度の説得力はあったんじゃないか



なんで「百条委員会ですべてを明かす」と積極的姿勢を周囲に見せていたK局長が突如死を選んだのか?

マスコミ議会世論もみんな自分の味方であり、圧倒的に有利な状況で憎き斎藤氏・片山氏を糾弾できるのに、

そんな状況で死ぬには何らかの強力な事情があるはず。



すでに社会を巻き込んだバトルに発展していた以上、K局長の死が「パワハラを苦にしたものであるという解釈は難しいのではないか

だとすると、調査結果も出ていない段階で斎藤氏を「二人の職員を死なせた人殺しとして扱うのは、抑えた表現でいうにしても「言い過ぎ」「ちょっと勇み足」ではないだろうか。

百条委員会では、この真偽不明な「K局長公用PCに残されていた、10年に渡る複数女性との不倫日記」についてのやり取りがあり、

その音声が流出したことが、立花らの陰謀論に餌を与えることになった。これとかこれとかこれ文字だとこれ

一次ソースを持っている片山氏は「複数女性との不倫日記」としか言ってないので、10人とかいうのは立花氏による「盛り」なんだろうかね。


そしてこれに真っ向から反論できる常識人がいなかったのが、つまり立花対抗言論をぶつけられる人間がただの一人もいなかったのが問題で、

「誰も立花反論できてないな」となったら、斎藤に同情が集まるのはやむなしではないか

なぜ対抗言論SNSでバズらせまくるインフルエンサーの一人もいなかったんだ?

良識インフルエンサーの言うことといえば、兵庫県民は陰謀論に踊らされる情弱というだけだ。

それを読んで説得される兵庫県民なんかいないでしょ。

前述の増田による「告発者の不倫ゴシップなんか斎藤パワハラ無関係」という言説だが、ある意味では無関係ではないんだよ。

告発者がなぜ死を選んだか、その理由が「斎藤パワハラが原因」なのか「不倫日記バレが原因」なのかどうかってのは、大変重要論点だろ。

みんなが「人が二人も死んでるのに、信じられない」って言ってるのは、斎藤パワハラでK局長を死に追い込んだと思ってるって話じゃないの?


別に立花の言い分を鵜呑みにしないまでも、取捨選択した上で「これはただの妄想陰謀論だな」「あ、たしかにこれについては俺も引っかかってるな」「これに対する反論はないのかな」と探した上で投票判断した人間もいるはず。

そういう、いわば「信者でもなければアンチでもなく、複数情報源に当たって物事判断する」人間もいたはずで、勝手愚民化しすぎてないか


ブコメへの感想

https://anond.hatelabo.jp/20241118192937

兵庫県庁職員は嘘つきで県民代表者誹謗中傷するデマ野郎なのか。

県民からのNOが突き付けられたのは県庁職員だったな。

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