はてなキーワード: 私、女だけどとは
最近、日本語ができるできない。読解ができるできない。この解釈で合っている、間違っているという増田がホッテントリに上がってきていたので、読解ができていないとされる要因ってこれじゃね?っという話を、いきおいで書いてみた。
個人的に読解力の問題よりも、自分が信じていることの正しさを証明したい人ばかりというのが問題かなと。
自分と同じ意見であれば正しくて、違うなら間違ってる。そういう先入観があるから内容を受け取れてないし、こうに決まっているというバイアスがかかって、同じ意見でない箇所を見落とす。
さらに言うなら、自分の意見=自分の人格、そいつの意見=そいつの人格くらいになっていて、意見が食い違っただけで人格を攻撃した、されたかのように反論する過激なコメントが多い。
ちょっと異論が出ようものなら、自分の正しさを毀損された。攻撃された。反撃してやる!ってなる。
異論や反論って攻撃じゃないし、ちょっとずつ擦り合わせたり、少しずつ取り入れたりすることもできるはずなのに。違う意見を攻撃認定している人が、はてなに限らずネットにあふれていて、あっちもこっちもギスギスしてるな~と。
日本はディベートを学ばないから~とかも聞くけど、海外も先入観バリバリで敵味方分かれて言い争っているから、ネット上はどこも似たようなもんかな。
ということで、読解できていないとされる要因1は、自分が信じる正しさにこだわり過ぎている。
主語が大きいとか小さいとか言うけど、問題は大小だけじゃないなと。
たとえばさ、こういう記事があるっしょ。
(たとえだから、実際にこういうブコメが書かれているって話じゃないんだ。念のため)
テレワークで浮いた通勤時間の使い方 女性は「家事」が1位、男性は?
テレワークによって浮いた通勤時間の使い方」に関する調査を実施したところ、男性は「仕事」と「SNS・ネットサーフィン」が22.76%で同率1位、女性は「家事」が40.46%で1位となった。
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2106/17/news130.html
こういうのに「女だからって家事させられるとか…」とか「はぁ、また男disか…」みたいなコメントがついたら、さすがに曲解かなと感じる。
で、個人的に気になっているのは「私、女だけど仕事ばっかりしてるよ?」「俺、めちゃくちゃ料理しているけど?」って感じのコメント。いやいまさ、集団の傾向の話をしてるんだよね、個人の話をしてないよねって思う。
アンケートでも何でも、その集団の傾向を示しているだけで、その属性の人すべてがそうだって言ってない。特定の集団の情報を、こんな風に集計した結果、もしくは平均を割り出した結果、この集団には特徴的な傾向がありましたってだけ。同じ属性を持ったあなたもこの傾向があるはずです、とかは誰も言っていない。
こんな感じで、集団の傾向の話を、属性全員がそうだという話と受け取り、その傾向を持っていない一個人や少数を例に出して反論としてしまう。そんな無理矢理な感じのコメントが散見される。これは前からすごく気になってる。
それぞれ、男とか女を主語として認識して、表面上ズレていないけど、中身を見てみるとまったく違う内容で話をしている。
これってどう表現すればいいんだろうか?主語の大きさって言葉じゃおさまらないと思うんだ。
主語のゆらぎ?変形?
言葉自体は合っているけど、イメージしている対象や姿がうまく共有されていない。
てな感じで、読解ができていないとされる要因2は、そもそも主語のイメージや語るべきポイントがズレている。
文章になっていない。論理になっていない何かばかりで、コミュニケーションコストが非常に高い。
文章として必要なパーツが揃っていないせいで、何について語っているのか、これは感想なのか、意見なのか、ただの罵声なのかもわからない文章。
反論したいことだけはわかるけど、何がどう違うのか?どこが間違っていると思っているのか?を指摘せずにいる文章。間違っているという指摘はいいけど、何故そう思うのかという意見や根拠を出さない文章。誰かがひどいと訴えているけど、何がどうひどいのか書いていない文章。さっきとかぶるけど、集団の平均や傾向の話なのに、個人の例や、少数の例、やたら特殊な例を出して論破した風になっている文章。
まず、文章パーツが揃っていなければ、相手側がイメージして埋めるしかない。埋めるしかないけど、それが相手が思っているのと同じであるかはわからない。ここでまたズレる。
で、そういう欠けた文章でも、自分と違う意見だなというのは伝わる。イメージが正確でなくても、そういうのだけはきちんと伝わる。伝わった結果、正しさ証明スイッチが入った誰かが、文章未満、論理未満をもとに、また文章未満、論理未満のコミュニケーションコスト高めな文章で返す。
繰り返していくうちに、話がズレまくって理解の及ばないところまで行き着いて、間違っている奴に反論されたという思いだけが双方に残る。えらく不毛な感じだなと思う。
というわけで、要因3はコミュニケーションコストが高いコメントと文章が、さらにイメージをズラしている。
で、結論。
まず文章や論理って読み込むのに時間がかかる。で、そこから自分の意見を出すのにも時間がかかる。しっかりしたコミュニケーションコストの低い文章を書こうとすると、もっともっと時間がかかる。
でもさ、ブコメや増田ってそんなに時間かけてないから。ブコメなんてとくに、早く書き込んだ人がスターをもらいやすかったりするし。Twitterもたぶん一緒。先行者利益が高い媒体だと思う。だから正確さより速度優先になっているわけ。
本来なら、読んで、内容を吟味して、意見をまとめて、コメントをするまでって、けっこう時間ってかかるものだと思うんだよ。ちゃんとした意見を出そうとすれば、あれこれ探したり読み直したり、書いたものを一日寝かせたりするはず。
もちろん読解が苦手な人もいるだろうし、荒らすためにわざと捻じ曲げたコメント書いてる人もいるだろうけどさ。
いまのネット上の議論が荒れやすく炎上しやすいのは、コメントをするのにかける時間の少なさによるものな気がしている。
反論がズレているのもだいたい時間が問題なのかなと。人って怒ると早く早くと急ぎたがると言うし。とんちんかんな反論をしている人も、時間をかければ違うブコメになったりするかも。
あとさ、時間をかけると怒りっておさまるよね。衝動もおさまるよね。だから時間をかければかけるほど、殺伐としたコメントが消えていくと思うんよ。
ホッテントリやトレンドみたいな、いま乗らないといけないという雰囲気を消した、ひとつのことをじっくりゆっくり議論するSNSがあれば、人はもっと穏やかに話し合えるかもしれない。無理かもしれない。
で、正しさについてが一番むずかしいかな。
どうして人は、自分が信じているものの正しさを証明したがるんだろうか?
時代が違ったり、国が違ったりするだけで、正しさなんてクルクル変わるのに。
ブコメだってさ、3年前、5年前のものを見返すと、だいぶ様変わりしている。いま書いたら絶対に炎上するようなブコメがトップブコメなってたりする。
絶対的な正しさなんて無いのに、自分が信じるものの正しさを証明しようと躍起になるのって、意味があるんだろうか?
いまの自分はこういう意見だよ。いまのあなたはこういう意見だね。今日は、この意見が多いんだね、ではダメなんだろうか?
正しい、間違っているというジャッジをするのって、何か意味があるんだろうか?
そんなことを考えてたけど、腹が減ってきたので終わるわ。半端でスマン。上手くまとまんなかった。
ま、こんなことを考えてる奴もいるよってことで。
最近、日本語ができるできない。読解ができるできない。この解釈で合っている、間違っているという増田がホッテントリに上がってきていた。
色々読んだけど、せっかくなので読解ができていない、内容が上手く伝わっていない要因について書いておきたいと思った。
個人的に読解力の問題よりも、自分が信じていることの正しさを証明したい人ばかりというのが問題かなと。
自分と同じ意見であれば正しくて、違うなら間違ってる。そういう先入観があるから内容を受け取れてないし、こうに決まっているというバイアスがかかって、同じ意見でない箇所を見落とす。
さらに言うなら、自分の意見=自分の人格、そいつの意見=そいつの人格くらいになっていて、意見が食い違っただけで人格を攻撃した、されたかのように反論する過激なコメントが多い。
ちょっと異論が出ようものなら、自分の正しさを毀損された。攻撃された。反撃してやる!ってなる。
異論や反論って攻撃じゃないし、ちょっとずつ擦り合わせたり、少しずつ取り入れたりすることもできるはずなのに。違う意見を攻撃認定している人が、はてなに限らずネットにあふれていて、あっちもこっちもギスギスしてるな~と。
日本はディベートを学ばないから~とかも聞くけど、海外も先入観バリバリで敵味方分かれて言い争っているから、ネット上はどこも似たようなもんかな。
ということで、読解できていない要因1は、自分が信じる正しさにこだわり過ぎている。
主語が大きいとか小さいとか言うけど、問題は大小だけじゃないなと。
たとえば、ちょっと前まで、やたら男が批判されていると嘆いているブクマカがいたよね?
ネガティブな記事のタイトルに男と入っているだけで、男だというだけでこんなに批判されるなんて…的なブコメばかりしてた人。あそこまでだと、たぶん釣りか工作かなと思うけど、似たようなことで怒ったり悲しんだりしてる人は他にもいる。
たとえばさ、こういう記事があるっしょ。
(たとえだから、実際にこういうブコメが書かれているって話じゃないんだ。念のため)
テレワークで浮いた通勤時間の使い方 女性は「家事」が1位、男性は?
テレワークによって浮いた通勤時間の使い方」に関する調査を実施したところ、男性は「仕事」と「SNS・ネットサーフィン」が22.76%で同率1位、女性は「家事」が40.46%で1位となった。
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2106/17/news130.html
こういうのに「女だからって家事させられるとか…」とか「はぁ、また男disか…」みたいなブコメがついたら、さすがに曲解かなと感じる。
で、さらに首を傾げるのは「私、女だけど仕事ばっかりしてるよ?」「俺、めちゃくちゃ料理しているけど?」って感じのブコメがついた時。いやいまさ、集団の傾向の話をしてるんだよね、個人の話をしてないよねって思う。
アンケートでも何でも、その集団の傾向を示しているだけで、その属性の人すべてがそうだって言ってない。特定の集団の情報を、こんな風に集計した結果、もしくは平均を割り出した結果、この集団には特徴的な傾向がありましたってだけ。同じ属性を持ったあなたもこの傾向があるはずです、とか誰も言っていない。
こんな感じで、集団の傾向の話を、属性全員がそうだという話と受け取ったり。集団の傾向についての話を、その傾向を持っていない一個人を例に出して反論としてしまう。そんな無理矢理な感じの議論が散見される。これは前からすごく気になってる。
それぞれ、男とか女を主語として認識して、表面上ずれていないけど、中身を見てみるとまったく違う内容で話をしている。これってどう表現すればいいんだろうか?主語の大きさって言葉じゃおさまらないと思うんだ。
主語のゆらぎ?変形?
言葉自体は合っているけど、イメージしている対象や姿がうまく共有されていない。
てな感じで、読解ができていない要因2は、そもそも主語のイメージがズレている。
文章未満、論理未満があふれていてコミュニケーションコストが高い問題
文章になっていない。論理になっていない何かばかりで、コミュニケーションコストが非常に高い。
文章として必要なパーツが揃っていないせいで、何について語っているのか、これは感想なのか、意見なのか、ただの罵声なのかもわからない文章。
反論したいことだけはわかるけど、何がどう違うのか?どこが間違っていると思っているのか?を指摘せずにいる文章。間違っているという指摘はいいけど、何故そう思うのかという意見や根拠を出さない文章。誰かがひどいと訴えているけど、何がどうひどいのか書いていない文章。さっきとかぶるけど、集団の平均や傾向の話なのに、個人の例や、少数の例、やたら特殊な例を出して論破した風になっている文章。
まず、文章パーツが揃っていなければ、相手側がイメージして埋めるしかない。埋めるしかないけど、それが相手が思っているのと同じであるかはわからない。ここでまたズレる。
で、そういう欠けた文章でも、自分と違う意見だなというのは伝わる。イメージが正確でなくても、そういうのだけはきちんと伝わる。伝わった結果、正しさ証明スイッチが入った誰かが、文章未満、論理未満をもとに、また文章未満、論理未満のコミュニケーションコスト高めな文章で返す。
繰り返していくうちに、話がズレまくって理解の及ばないところまで行き着いて、間違っている奴に反論されたという思いだけが双方に残る。えらく不毛な感じだなと思う。
というわけで、要因3はコミュニケーションコストが高いコメントと文章が、さらにイメージをズラしている。
個人的結論
で、結論。
まず文章や論理って読み込むのに時間がかかる。で、そこから自分の意見を出すのにも時間がかかる。しっかりしたコミュニケーションコストの低い文章を書こうとすると、もっともっと時間がかかる。
でもさ、ブコメや増田ってそんなに時間かけてないから。ブコメなんてとくに、早く書き込んだ人がスターをもらいやすかったりするし。Twitterもたぶん一緒。先行者利益が高い媒体だと思う。だから正確さより速度優先になっているわけ。
本来なら、読んで、内容を吟味して、意見をまとめて、コメントをするまでって、けっこう時間ってかかるものだと思うんだよ。ちゃんとした意見を出そうとすれば、あれこれ探したり読み直したり、書いたものを一日寝かせたりするはず。
もちろん読解が苦手な人もいるだろうし、荒らすためにわざと捻じ曲げたコメント書いてる人もいるだろうけどさ。
いまのネット上の議論が荒れやすく炎上しやすいのは、コメントをするのにかける時間の少なさによるものな気がしている。
反論がズレているのもだいたい時間が問題なのかなと。人って怒ると早く早くと急ぎたがると言うし。とんちんかんな反論をしている人も、時間をかければ違うブコメになったりするかも。
あとさ、時間をかけると怒りっておさまるよね。衝動もおさまるよね。だから時間をかければかけるほど、殺伐としたコメントが消えていくと思うんよ。
ホッテントリやトレンドみたいな、いま乗らないといけないという雰囲気を消した、ひとつのことをじっくりゆっくり議論するSNSがあれば、人はもっと穏やかに話し合えるかもしれない。
で、正しさについてが一番むずかしいかな。
どうして人は、自分の信じているものの正しさを証明したがるんだろうか?
時代が違ったり、国が違ったりするだけで、正しさなんてクルクル変わるのに。
ブコメだってさ、3年前、5年前のものを見返すと、だいぶ様変わりしている。いま書いたら絶対に炎上するようなブコメがトップブコメなってたりする。
絶対的な正しさなんて無いのに、自分が信じるものの正しさを証明しようと躍起になるのって、意味があるんだろうか?
いまの自分はこういう意見ですよ。いまのあなたはこういう意見だね。今日は、この意見が多いんだね、ではダメなんだろうか?
正しい、間違っているというジャッジをするのって、何か意味があるんだろうか?
そんなことを考えてたけど、腹が減ってきたので終わるわ。半端でスマン。上手くまとまんなかった。
ま、こんなことを考えてる奴もいるよってことで。
いや、それだけでこうなるとは考えにくい。
そして、それが出来るのは“部屋の中”にいた者だけ。
凍りつくような冷気が背筋を吹き抜けていくのを感じた。
慌てて俺たちは一階と同じように隊列を組む。
何度も周囲を見回した。
いや、焦りから視線が泳いでるだけ、といった方が正しいかもしれない。
「ダメだ、どこにもいないよ!」
「私、女だけど、ミミセンの方が血液サラサラしてて飲みやすいわよ!」
「おい、タオナケ! 仲間を売るんじゃない!」
いつ解かれるかも分からない緊張感に耐えられず、俺たちの陣形は乱れつつあった。
こちらの様子を窺っているかもしれない相手に、そのような隙を晒すのはマズい。
早く見つけないと。
けれど一瞥しただけで分かるほど狭い空間には、どう見ても潜める場所は存在しない。
見落とすような場所なんて……。
その時、ハッとした。
「そうか、屋根裏だ!」
仲間も一斉に天井へ顔を向けた。
「で、出てこい!」
何の反応も返ってこないが、俺たちは警戒を解かない。
「ほれっ!」
シロクロは近くにあったモップを拾いあげると、天井をドンドン突いた。
すると、バタッと大きな音がした。
己を奮い立たせるように、二度目の威喝は全力でやった。
その後またも静寂が流れたが、今回は数秒と続かない。
「えっ!?」
俺たちがその状況を理解する間もなく、その空間から何者かが勢いよく降りてくる。
虚を突かれた俺たちは不覚にも立ちすくんでしまう。
ただ一人、シロクロだけは怯まない。
何者かが降りてきた時には、既に前傾姿勢で走り出していた。
「は? ドラキュ……」
ドラキュラは催眠術を唱えようと言葉を紡ぐが、わずかだけシロクロのタックルが早かった。
「ぐえ! な、なにを……」
床に倒れこんだドラキュラに、すかさずシロクロはマウントポジションをとる。
一気に勝負を決めるつもりのようだ。
「行くぞ!」
そう言ってシロクロは、なぜかニンニクを自分の口に放りこんだ。
突然ニンニクを食べだしたシロクロに、ドラキュラは戸惑いの表情を浮かべる。
俺たちも困惑していた。
「シロクロ……それは自分にじゃなくて、ドラキュラに使うんだ」
「え、そうなのか……ぶうぇっ!」
それがドラキュラの顔にぶっかかる。
「ぎゃああ!?」
ドラキュラが情けない叫び声をあげながら、足をバタつかせている。
どうやらニンニクが効いているようだ。
この隙を見逃してはいけない。
「俺たちも続くぞ!」
「……君ら、本当にツクヒの見舞いで来たのかい?」
さっきまで穏やかだった二人も、さすがに表情を強張らせている。
まあ無理もない。
指摘自体は間違ってなくても、友達を心配している人間が投げかける言葉としては健全じゃあない。
「確かに客観的に見て不注意ではあったと思うし、こちらに落ち度がないといったら嘘になるけど、そういうことって誰にでも起こりうることだ」
「そう、それを踏まえて対策しない、この国の交通管理にも問題がある!」
とはいえ、この人たちも言ってることが少し変な感じだ。
一理なくはないけれど、何かズレているような気がする。
「生身の人間と車なら、車の方が危険なんだ! そのことを君たちも“自覚”すべきだ!」
タオナケの言葉で冷静さを失ったのか、分かりきったことをやたらと強調してくる。
車が危ないってことくらい分かった上で、みんな今回の件はバカげてると思っているんだけど。
思わずツッコミそうになるが、こんな状況でそんなこと言っても仕方がない。
俺はこの場を静めようと、それっぽいことを言うことにした。
「すいません、タオナケはどうも“PTSD”ってやつらしくて、心にもないことを言っちゃう日なんですよ」
「私、女だけど、“PTSD”じゃないわ! 仮にそうだとしても、そういうデリカシーのない発言はやめて!」
「はあ? お前にデリカシーとか言われたくねえよ!」
だけど慣れない言葉を使って慣れないフォローをするもんだから、余計に収拾がつかなくなった。
タオナケはこちらに怒り出し、俺も売り言葉に買い言葉の商戦に乗っかってしまう。
「ふ、二人とも落ち着いて……あと“PTSD”じゃなくて、“PMS”だと思う」
そんな俺たちをドッペルは何とか仲裁しようとする。
「あー、もう、なんでこんなにノイズばかりになるんだ……」
「なんだ、さっきから“PTSD”とか“PMSって。新しいプレイステーションが出るのか?」
「マジ? オレ一人で食っちまうからな?」
そしてシロクロは茶菓子に夢中。
「うちの子が現に怪我したんだ! 今後そうならないよう、何らかの対策を望むのは親として当然だろう!」
「いや、そもそもツクヒ本人はどう思ってるの? 自分の不注意が原因だって思ってないの?」
「……子供には責任能力がない! だから大人が気持ちを汲み取り、代わりに導いてあげなくては」
それでもツクヒの両親は主張を押し通し続けているし、カオス極まりない状況だ。
「あと、その『私、○○だけど~』って言うのやめろ! 自意識つよ子さんかよ!」
俺の近くにあったコーヒーカップが、ひとりでにパリンと割れた。
「え?……なんだ?」
さっきまでのが嘘のように、室内は静まり返る。
逆に俺たちはそれで我を取り戻した。
ミミセンがすぐさま退散を号令し、俺たちは阿吽の呼吸で頷く。
「おじゃましました~!」
「ほら、シロクロも帰ろう!」
「まだ菓子残ってるのに……」
ツクヒの両親たちは、その様子をただ呆然と眺めていた。
「な、なんなんだ、あの子達は……」
「うちの両親がやたらと一緒に観たがってさ。僕はそこまで観たいと思ってないのに」
「あ、あた、おれもそんな感じ。『タメになる』とか、『あなたにとって、いいものだから』とか何とか……」
しかし物語だとかキャラクターについてだとか、アニメの内容に関することではなく、それを観ている親についての愚痴に近かった。
「まあ、あれって如何にも女子向けって感じだしな。俺たちが観るもんじゃない」
「あ、あれ……意外だね。タオナケは好きそうなのに」
「私、その言い方すごく引っかかるんだけど、どういう意味なのかしら? 女子の大半はああいうのが好きだと見くびってるわけ? それとも私個人に対するイメージの押し付け?」
「おいおい、ドッペルにそういう絡み方してやるなよ」
こんな調子で、本来想定されているであろう層への評判がイマイチという状態だった。
「私、うまく言えないんだけど……あのアニメって大人の顔色うかがいながら作ってる感じがするの。しかも……うちのママみたいな一部の大人の顔色」
明け透けにモノを言うタオナケが、なんとも歯切れの悪い言い方をしている。
「な、なんか変な感じだね。子供よりも大人の方が熱中してるだなんて……」
「いや、むしろそのせいだろ。大人がマジになればなるほど、俺たち子供はヒくんだよ」
弟の指摘がどこまで的を射ているかはともかく、実際『キュークール』の子供ウケはお世辞にもいいとはいえなかった。
しかし大抵の子供は、そういったリアクションを上手く伝える術を持たない。
俺も弟たちも、『キュークル』の面白さがイマイチ理解できないでいた。
観ている人がいるってのは分かるし、彼らが何に熱中しているかってのも表向きには分かるんだけど。
こうして大人と子供の間で意識が剥離していくなか、『キュークール』は“流行って”いった。
父の周りでも、やや特殊な状況ながら『キュークール』の話題は盛んだった。
だけど、少し状況や認識が違う。
「『キュークール』の15話、ネットですごい話題のようですね」
「そうらしいな。オレは何が面白いか分からんので観ていないが」
「シューゴさん、監督なんですから話題の作品はチェックしといた方がいいですよ。そもそも、観なければ面白いかどうかも分からないでしょ」
「理屈なんていらねえ。オレくらいになると、観なくても面白いかどうか分かるんだよ。オレが観たいと思えない作品はイコール面白くない、これが名実。他の奴らがどう思うかなんて関係ないね」
「……まあ、個人の自由なので結構ですが、それをインタビューとかで誇らしげに言うのはやめてくださいね。分かる気もないのに、分かってるようなことを言ったらまた火傷しますよ」
父の職場はアニメのスタジオなので、同業の話題には注目せざるを得なかった。
「あ、お二人方、おはようございます。『キュークール』の15話、すごかったですねえ。1話から出ていたモブキャラが満を持して変身を……と思いきや、まさかの拒否。『誰でも魔法少女になれる』っていうコンセプトのアニメで、あの展開をやるなんて。個人の自由意志を尊重しているというメッセージが、これでもかと押し寄せてきますね!」
だが、それを抜きにしても同僚のフォンさんは格別だった。
作品の動向をチェックしているというよりは、ただファンになっているようだった。
「ワタシ感動しちゃいましたね。とうとう子供向けアニメも、ここまで来たかと。感動のあまり『キュークール・クーラー』買っちゃいましたよ。ほら、魔法の力で、いつでもどこでもチョー涼しい! これでもワタシも魔法少女!」
結果、俺のいるAチームは負けた。
勝敗は内野の残り人数で決まったんだけど、Aチームは俺1人で、Bチームは2人だった。
「うーん、惜しかったね」
俺たちは、それに気のない返事をする。
「……そうだね」
そう、僅差だった。
不平不満を垂れ流して味方チームの士気を下げつつ、パスで敵に易々とボールを渡し、避けるそぶりすらせずやられたブリー君をだ。
もちろん、俺たちのプレイに何の落ち度もなかったわけじゃない。
最も悪目立ちしたのがブリー君というだけだ。
でも、ブリー君が文句をブツブツ言わなければ、パスくらい最低限できれば、避けるのをもう少し頑張ってくれれば……。
そのどれか一つだけでも多少できれば、マシだったなら勝てたゲームだ。
極端な話、ブリー君がAチームではなくBチームにいれば……いや、ブリー君がいなければ勝てたに違いない。
僅差で負けたという結果は、そんな鬱屈とした思いを大きくさせた。
だけど、そんな俺たちのことなんてブリー君は知ったこっちゃない。
「やっぱり戦術不足が敗因だと思う。もう少し対策を練るべきじゃないかな」
「外野も、もっとパスを回して相手を動かして、体勢が調わなくなったら足元を狙えばいいんだよ」
まあ実際のところ、ブリー君の言っていること自体は的外れってわけじゃない。
言ってる本人がまるで出来ていない点を除けば、一理ある指摘だ。
だけど「ブリー君が足を引っ張ったから」という指摘の方が、何理もあるのは変わらない。
そのことを言わないよう気を遣う俺たちと、その可能性を1ミリも考えないブリー君。
俺たちはそう言いながらブリー君に背を向け、小走りでその場を後にした。
ブリー君が後ろからまだ何か言っていたが、自分たちの会話でそれをかき消す。
それは、良いやり方ではなかったけれど、それが俺たちの精一杯だった。
あの時、ブリー君の顔を見たり、声を聞いたりする余裕が俺たちにはなかったんだ。
本心からくる心ない言動が、いつ表に出てくるか分からなかったんだから。
「私、女だけど、ああいうのと上手くやっていける気がしないわ」
俺たちにだけ聞こえる声量で、誰かがそう呟く。
仲間のタオナケだ。
「自分の言っていることが周りにどう思われるか、まるで考えていないんだもの。すごく無神経で、そのことに無自覚で、自分のことを客観的に見ようともしない」
タオナケの言うことには同感だ。
「タオナケ。そういうことは出来る限り声に出さない方がいい。ロクなことにならない」
「私、オカルトは好きだけど、言霊だとか本気で信じちゃいないわよ」
「そういう話じゃあない。言いたいことを言うのに慣れてしまったら、いずれ歯止めが利かなくなっていくと思うんだよ。そうなったら俺たちはブリー君と同じだ」
俺たちはクラスメートとして、否が応にもブリー君と接していかなければならない。
毎回、苛立ちを言葉にしていたら身が持たないんだ。
「無理して仲良くする必要もないけど、だからといってトラブルも望まないだろう?」
「私、その理屈は分かるけど、何だか不服だわ。こっちが一方的に我慢を強いられてるみたいじゃないの。ねえ、ミミセン?」
タオナケが仲間のミミセンに話を振るが、反応は鈍い。
「おい、ミミセン」
俺はミミセンを軽く小突いた。
「……あ、ごめんタオナケ。聴こえてなかった」
雑音を嫌うミミセンは、その名が示す通り耳栓をよくしている。
それでも普段は近くの会話くらいは聞こえるんだけど、その時は耳当てまでつけて音を防御していた。
しかも、その耳当てを手で押さえつけた状態で、小さい呻き声まであげているのだから聴こえるわけがない。
「私、戸惑ってるんだけど、ミミセンどうしちゃったの?」
「どうもブリー君の声が、だいぶ耳に“くる”みたいなんだ。声質とか、喋る時の抑揚とか、色んなものが相性悪いみたいで……」
ミミセンの反応は極端なパターンだけど、この時点でクラスの皆が精神をすり減らしていたのは事実だ。
その時、俺はどちらともとれる表現で返した。
本当にどちらともいえるし、どちらともいえないからだ。
実際はそれらが幅を利かせているせいで、警察に何もさせていないって方が正解だと思うけど。
だからなのか、俺たちの町ではシケイ行為ってのにとてもユルいんだ。
ちょっとした犯罪や揉め事くらいなら、住人たちで勝手に解決しようとする。
自治体や自警団だけじゃなくて、一人で取り締まっている奴までいるんだ。
かくいう俺もこの町で生まれ育ったわけだから、そんな風景を当たり前だと思ってる。
むしろ、そういう状況を楽しむ余裕すらあるくらい。
今日も俺の家で、ミミセンやタオナケ、シロクロ、ドッペルというメンバーたちとシケイキャラ談義に花を咲かせていた。
「私、女だけど『魔法少女』より『サイボーグ少女』とかのほうがカッコよくて好きだわ」
「タオナケ、それはちょっと古くないかなあ? 『サイボーグ少女』が活躍していた頃、僕たちはまだ生まれてないだろ。なあ、マスダ?」
「昔のなんて知らねえよ」
俺はぶっきらぼうに答える。
タオナケの言っていた『サイボーグ少女』ってのは、たぶん母さんの若い頃の呼び名だ。
俺は思春期真っ盛り。
シケイキャラの話で盛り上がりたいのに、身内の話なんて広げられたらたまったもんじゃない。
「確かに昔だけど、最近のなんて語り尽くしているんだもの。今回は趣向を変えてみてもいいんじゃない?」
「ノスタルジー!」
シロクロはそう言って、手を大きく振り上げた。
「んー、それもいいか」
ミミセンもそれに乗った。
ドッペルは何も言わないが、聞き専なのでどっちにしろ関係ない。
まずいな。
俺はそうさせないよう、真っ先に話を切り出した。
「じゃあ、俺から話す……みんな『アノニマン』って知ってる?」
みんな首を傾げる。
「やっぱり知らないか……」
色んな人に『アノニマン』について話したことがあるけど、大体みんな同じ反応だった。
そこまで有名じゃなかったんだろう。
でも俺にとっては、間違いなく最高のヒーローだ。
ところかわって兄の俺は、相変わらず家で世俗にまみれない快適な時を過ごしていた。
俺は重い腰をあげると、しぶしぶ玄関に向かった。
念のため、覗き穴から来訪者を窺う。
思わずため息をついた。
そこから見えたのは弟だったのだ。
やれやれ、どうやら鍵を忘れて出て行ったようだな。
ここで深く考えずにドアを開けてしまったのは、我ながら迂闊だった。
覗き穴ごしからは気づかなかったが、肉眼で至近距離ともなると一目瞭然である。
弟ではなく、弟に変装したドッペルだ。
「バレンタイン……」
そう言うとドッペルは、おずおずと俺の前に箱を差し出した。
やたらと煌びやかなラッピングに対して、箱そのもののデザインはひどくシンプルである。
言葉が少なすぎて確信は持てないが、バレンタインと言っていたのでそういうことなのだろう。
俺はこの箱の中身、ひいては“意味”を考えていた。
答えはすぐに導き出された。
これは弟のチョコばらまき作戦の一つで、俺も候補に入れたってわけだ。
だが、弟の思惑を俺は知っているので、普通に渡しても受け取ってくれるはずがない。
そこでドッペルを介した。
俺は見分けがつくので、ドッペルだと気づいてチョコを何の疑いもなく受け取る。
これが罠なのだ。
弟に変装したドッペルは、後に俺にはチョコを渡していないとしらばっくれる。
そうなると、俺の受け取ったチョコは弟から貰ったという扱いにされてしまう。
そして、俺は弟に高いものを買わされる、と。
随分と回りくどい真似をしてきやがる。
だが、所詮ガキの浅知恵だ。
「ドッペル、これを受け取る前に確認しておきたいことがある」
「な、なに?」
「いま、お前は弟の姿に変装しているが、弟ではない。ドッペル、お前が俺にくれるんだよな?」
ただつき返すだけでは弟への報復にはならない。
モノは貰う、だがお返しはしない。
しなくていいように、弟があげたなどという可能性を完全に無くす。
「う、うん」
「よし。念のため、包みにお前の筆跡で書いてもらえないか? 『マスダの兄ちゃんへ、ドッペルより』って」
言ったとおりのことを包みに書いてもらい、俺は粛々と受け取った。
ところ変わって弟のほうでは、タオナケとの熾烈なチョコの押し付け合いが始まっていた。
「欲しいよ。ホワイトデーに何も返さなくていいならな! そういうタオナケこそ、俺から貰っておけばいいじゃないか」
戦いは拮抗していた。
タオナケには超能力があるが、「念じると5回に1回、無機物を破壊できる」というもので使い勝手が悪い。
下手に弟のモノを壊せば、お返しどころではなくなる可能性がある。
弟はドッペルを身代わりに有耶無耶にするとは言っていたものの、あくまでそれは最終手段だ。
それにチョコの押し付け合いごときで、仲間にそんなことはしたくない程度の情はある。
そもそも互いがチョコを欲していない時点で、この勝負は不毛でしかなかったのだが。
そのことをミミセンが指摘するまで、二人の戦いは続いた。
「は?」
「俺たちがチョコを押し付けることもルール上ありなんでしょ?」
バレンタインは女性がチョコをあげているのがポピュラーだが、別に明確なルールがあるというわけじゃない。
弟のフレキシブルな発想に、俺はどこか感心していた。
「まあ、ナシではないだろうな……」
そう言って弟は家を飛び出していった。
当然、俺は不参加だ。
世間に振り回されない弟ならともかく、俺がやったら免疫細胞はたちまち死滅するだろうからだ。
チョコは質と量を考慮して、松竹梅でいう竹クラスで勝負を仕掛けるらしい。
「あ、マスダ、どうしたのそのチョコ。すごいじゃん」
大量に抱えていたチョコが同じ見た目の市販品であることに気づくと、ミミセンは身構えた。
弟の思惑を知らないミミセンは、その発言に頭を抱える。
見栄?
だが、こんな見え見えなことをするとは思えない。
聡明なミミセンは、弟の人格と状況から分析して結論を導き出した。
「……なるほど、貰うんじゃなくてあげる側になってやろうってことだね」
「そう。ホワイトデーの見返りは、期待値が大きいらしいからさ」
「はは、よかった。気づいていなかったら、チョコを押し付けられるところだったよ」
つまり定期的に買っているということで、見返りを期待できるほどの預金はないと考えていたからだ。
実のところ、耳栓は親が買い与えていたもので小遣いとは別口だったが、弟がどう振舞っても結局は受け取らなかっただろう。
“先約”がいたことで、ミミセンは既に警戒心を高めていたからだ。
俺がテキトーにのたまったことだが、ホワイトデーをアテにする人間というのは存外いるらしい。
「でもマスダ、気をつけたほうがいいよ。タオナケは僕たち仲間にチョコを配っている」
弟がよく連れ立つ仲間の一人には、紅一点(ということになっている)タオナケがいた。
口癖が「私、女だけど」で、ちょっと主張が強い子だと仲間たちに認識されている。
そして押しも強いと認識されていた。
つまりチョコを押し付けることに関していえば仲間内で随一なのだ。
「既に僕は貰ってしまった。当日、たぶん無理やりにでも取り立てるよ」
その取り立てがどれほどのものか推し量ることはできないが、貰った時点でホワイトデーは審判の日になるであろうことは想像に難くない。
弟はタオナケの出没を念頭に置きながら、作戦を完遂する必要に迫られたのだ。
漫然とチョコをバラまくだけでよかったはずが、一気に難易度が跳ね上がった。
しかし、弟には奥の手もあった。
「そうか……まあ、タオナケにチョコを貰ってしまっても、ドッペルが俺に変装していたということにしてやるさ」
弟の仲間には、変装が得意なドッペルという子がいた。
特に俺の弟の真似は完成度が高く、身内でも油断すると騙されることがある。
最悪、そのドッペルを身代わりにして有耶無耶にするということも考えていたのだ。
「ズルいなあ……そういえば、今日はドッペルを見かけないんだよね」
「俺も見てないな。もしかしたら、お得意の変装で隠れて機会を伺っているのかもしれない」
「ドッペルは、マスダやタオナケと違って、そんなことしないよ」
「いや、そういう意味じゃなくて……」
そんな会話を二人でしながら歩いていると、町の大広場にさしかかった。
そこはいつも以上に人で溢れており、どうやら何らかのイベントをやっているようだった。
その中心には、見知った顔があった。
マスダ(兄)「もう少し自分と相手の気持ち両方を整理させてから行動するんだな」
ミミセン「やっぱりドッペル本人に聞くのが手っ取り早そうだ」
マスダ(弟)「もうやめないか? そこらへんをほじくたって分かるとは限らないぞ。本人だって分からないかもしれない」
マスダ(弟)「自分自身の気持ちを正しく把握している人なんて、実のところそんないないよ」
タオナケ「私も」
シロクロ「ミートゥー!」
マスダ(弟)「そりゃお前らが例外か、分かった気になっているかのどちらかだと思う」
シロクロ「あ、魔法少女がいるぞ」
ミミセン「本当だ。ちょうど良かった」
魔法少女「また、あなたたち? 個人的な頼みはノーサンキュー」
タオナケ「違うわ。人を捜しているの」
魔法少女「そういえば、五人組なのに1人いないね。緊急事態?」
マスダ(弟)「そいつに、俺の兄貴のことが好きかどうか追求しようと思っているんだ」
魔法少女「そんなことに協力なんてできない」
ミミセン「そう言わずにさ、頼むよ」
魔法少女「自分たちが何をやっているか分かっているの? 単なる興味本位で人の気持ちを弄んで」
魔法少女「“善意の第三者”ってわけでもないでしょ。“野暮”だとか“余計なお世話”だとかって言葉を知らないの?」
魔法少女「……そういえば私の正体暴いたっていう前科のある子達だった」
ミミセン「ドッペルが見つからないね。心当たりのある場所はほとんど探したのに」
マスダ(弟)「多分、実際に逃げているんだろうね。いわゆる乙女心ってやつさ」
マスダ(弟)「兄貴の言っていたように、ドッペルは色んな感情が渦巻いているんじゃないかな。兄が欲しいという願望、親愛、友愛、恋愛、色んなものがぐちゃぐちゃになっている。だからそれを自然とハッキリするまで様子見しているんだ」
タオナケ「じゃあ、それをハッキリさせるためにも、ドッペルに問いただしましょう!」
マスダ(弟)「おいおい……」
とりあえず、近場にいる色んな夫婦の生活を密かに観察してみることにした。
「離婚しちゃったのか」
捜索開始から、いきなり出鼻をくじかれた。
だがシロクロは意外にも喜んでいる。
自信満々にそう言ったシロクロを見ながら、俺たちはため息を吐いた。
「タオナケの言うとおりだ。その結論だと、離婚するために結婚していることになってしまう」
「シロクロには難しい話かもしれないけど、離婚ってのはしないに越したことはないものだから。そんなものをゴールに据える位なら、最初から結婚なんてしなければいいって話になっちゃう」
「つまりシロクロの結論は破綻しているってこと。それに結婚した後の生活もあるなら、離婚したってその後の生活もあるだろ。だから離婚はゴールじゃないよ」
「うーん、それもそうか」
ミミセンの話をシロクロが理解できたとは思えないが、納得はしているようだ。
「次だ! 次いってみよう!」
「あそこの人たち」
「いわゆるホームレスってやつだね」
「私、聞いたことがあるんだけど、ああいう人たちを“人生終わってる”とか言ってる人もいるらしいわ」
生きているのに人生終わってるって、よっぽどのことだ。
「そうか、つまりアレがゴールだ!」
「うーん、でも皆がみんなああいった風になるわけじゃないでしょ」
それもそうか。
一見すると人生終わっているように見えるが、あれでも生きていることには変わらない。
ホームレスが例外処理できれば、ここで結論を出してしまってもよかったのになあ。
「……ひょっとして、ゴールなんてないんじゃないかな」
こういう時、割と核心をついたことを言うのがドッペルだ。
俺も何だかそんな気はしていた。
その気持ちはみんな同じだった。
けど、いつまでも見えそうで見えないゴールラインに、みんなヤキモキしていたんだ。
「そんなこと言っても、こんなに探しているのに、まるで見つからないじゃないか」
「ゴールのないレースなんて走りたくない!」
「シロクロ、僕たちはレースの話なんてしていないよ」
だが、意外にも一理ある考えだ。
シロクロは何も考えずに言ったのかもしれないが。
ゴールもなしに人は走り続けられない。
ペース配分できないからな。
「うーん……」
この時の俺たちはさしずめランナーズハイで、いつまでも走れるような心地だった。
だがそれは、そう遠くないうちに息切れすることを意味していた。
それまでに、何とか結論を欲しい。
「なんか、あそこ騒ぎが大きくなってるな」
ホームレスの溜まり場で、やたらと人が集まっている場所があった。
変装が得意なドッペルに様子を見てもらう。
服をどこで用意していたかは知らないが、たちまち風景に馴染んだ見た目になる。
しばらくすると、俺たちが思っていた以上の成果報告をもって帰ってきた。
「……どうやらホームレスの人が誰か死んだらしい。原因は分からないけれども」
死。
「となると、ゴールは死ぬってことか」
「うーん、確かにもう先はなさそうだよね」
「それとも天国とか地獄とかが実在するなら、死ぬこともゴールじゃないのかな」
「とは言っても、それは実在するか分からないしなあ。それに、もし輪廻転生とかいうのがあったりしたら、ゴールどころかスタートに戻ってるよ」
「うーん……」
俺たちは走る体力も気力もなくなっていたんだ。
皆でしばらく唸っていると、ドッペルが何かに気づいたそぶりを見せる。
自信はなさそうで、恐る恐るその可能性を口にした。
「……なんだか“ゴール”って、候補含めてロクなものじゃないよね」
発想の転換に感動した一同は、まさに答えを見つけたといわんばかりに喜ぶ。
実際は何も導けていないんだけど。
「なるほど。そう考えると、結婚をゴール扱いされるのは確かに不服かもしれない」
「私、女だけど、その考えに賛成するわ」
「カンコン! ソウサイ!」
皆も迎合する。
「きっと、このまま探し続けても有るかどうかすら分からないし、あったとしてロクなものじゃないよ。そんなものを無理して暴いても、誰も得しない」
こうして、俺たちのゴール探しは、ゴールかどうかはともかく終着には向かったのである。
それからしばらく経っても、俺の頭の中はゴールの居場所のことでいっぱいだった。
ハテナは頭の中で日が経つほど増えて、貯まる一方なのに減りゃしない。
けど、そのモヤモヤを払拭する方法が何かってことに関してだけ言えば、既に答えは出ていた。
俺は意を決して兄に宣言をする。
「あのジョウって人に従うようで癪だけど、やっぱり自分でゴールを探してみるよ!」
「そうか、頑張れよ」
やや強めの口調で、自分は付き合うつもりがないことを暗に示している。
「真実を探求したくはないの?」
学校の課題もこれ見よがしにやっている様子を見せ、「そんな暇はない」と俺に理解させた。
その状態のときに下手な関わり方をするのは危険であることも俺は知っている。
兄貴は温厚だが、万が一キレたら大変なことになる。
「あー……よく分かんないけど、課題頑張ってね」
なので、そう言うしかなかった。
俺には気になってしょうがないテーマだったが、兄貴にとってはどうでもいいことだったんだろうな。
兄貴なしで今回のミッションを遂行できるかは不安だったが、それでも俺はこの衝動を抑えることはできなかった。
「結婚はゴールじゃないらしい」
「ああ、そういうこと言う人いるね」
「でも、ゴールがどこにあるかは答えてくれないんだ」
「それ……その人もよく分かっていなくて、だから体よく誤魔化しただけじゃ……」
「いや、それだと辻褄が合わない。ゴールがどこにあるか分からないなら、結婚がゴールだっていう可能性も捨てきれなくなるだろ」
「なるほど、その人が結婚はゴールじゃないと断言した以上、少なくとも何らかの目安はあるはずだよね」
「つまりゴールを隠しているんだ」
「なぜホワイ?」
「僕たちにも関係していることかもしれないだろうし、知っておきたいかな」
「よし、ゴールを探そう!」
こうして俺はゴールを探す冒険に仲間たちと出かける。
「やあ、マスダ」
「あ、センセイ。どうも」
センセイとバスで乗り合わせる。
相変わらずセンセイは新聞を読んでいた。
自然災害、事故などで起きた炎の様相に、ある種の美意識を感じるだとか。
「ああ、私も見たことがある」
「また奇妙ものが流行ってますよね。そんなに喜々として眺めるようなものじゃないと思うんですけど」
「理由?」
「大昔、獣から身を守るためだとか、明かりにしたり、食物に熱を加えたりとかは習ったことがあります」
「ああ、人間に知恵をつけた代表格といってもいい。そして今なお様々な事柄に利用されている。人間にとって火とは、身近な存在なんだ」
「だからこそ惹かれる、と?」
「さあな。だが視覚的に、何かを引き付ける力があるのだろう」
「走光性の虫みたいですね」
「ふっ、案外そんなものかもしれないな」
「でも、こうも繰り返していたら、すぐ飽きそうな気もするんですけど」
「そうだな、同じことはやればやるほどつまらなくなる。そうしてマンネリ化し、徐々に下火となる」
「あ、上手いこと言いますね」
センセイはそっぽを向く。
顔色は窺えないが、耳元が紅潮しているのが分かる。
どうも、そういうつもりで言ったわけではなかったらしい。
「まあ……ブームなんて、いずれもそんなもんですよね」
「そうだな、或いは……」
「なんです?」
「……いや、滅多なことは言うもんじゃないな。忘れてくれ」
その時、バスの揺れが止まる。
センセイがいつも降りる場所に停まったようだった。
「さて、私はここで失礼するよ」
『或いは……』
センセイは何を言うつもりだったのだろうか。
火を目当てに集まってきた野次馬の声が、サイレンに負けないほど鳴る。
その野次馬の中には、弟たちもいた。
「うおー、生の火災だー」
「この規模の生火を見たの初めてかもしれないなあ」
「天まで焦がせ~」
「シロクロ、危ないからこれ以上は近づくなよ」
緊張感のないリアクションだが、そこにいる野次馬たちは誰もが似たようなものだった。
それからしばらく経って火が鎮まり始めると、野次馬は徐々にまばらに散っていった。
「いやあ、途中で魔法少女が消火に参戦してきたのは激アツ展開だったなあ」
「正体知っている私たちがいたのに気づいて、バツが悪そうだったけどね」
弟たちが余韻に浸っていたその時である。
「火事だー!」
弟たち、周りの人たちは、その声の方向に大きく反応する。
「今日は厄日だな。見に行こうぜ!」
きたるイベント当日。
アトラクションに使われる大掛かりなセットがスポーツ施設にずらりと構えらている。
今回は製作者の興がノリすぎたのか、かなり大規模かつデザインも凝っている。
まあ、参加者にとってはプレゼントのための障害でしかないのだが。
弟たち参加者の目はマジで、和気あいあいとした雰囲気とは裏腹に立ち振る舞いはトップアスリートのそれである。
「マスダ、今回ばかりは知恵はもちろん、手も貸さないよ」
「ああ、俺も同じさ」
「最新の防音耳当ては僕のものさ」
いつもは弟と共にいる仲間たちも、今回はライバルだ。
タオナケもいるということは、恐らくドッペルもいるのだろう。
変装しているのか、俺たち家族のいる観戦席からだとよく分からないが。
シロクロはというと、年齢不詳かつ体格も成人男性と変わらないということで参加を拒否されたらしい。
そうして参加者が出揃い、観戦席も埋まり始めたところで、いよいよ開催のアナウンスが入る。
まずは市長やイベント関係者の挨拶、注意事項の説明であるが、参加者である子供たちはもちろん大人たちも聞いていない。
当人たちもそれは分かっているのでテキトーなことを言って済ませたいようだったが、町おこしも兼ねているのでマスメディアを意識した適当なことを言わないといけない。
「以上で注意事項の説明は終わります。次にこのイベントに欠かせない、サンタさんの登場です!」
スタッフが手を向けたさきの扉近くから、スモークが吹き上がる。
そこから勢いよく、如何にもな格好をしたサンタがトナカイに乗って登場する。
「ホッホー!」
俺の記憶ではサンタが乗っているのはソリで、それを引くのがトナカイのはずなのだが、第1回からこの調子だったので今さら変える気もないのだろう。
「数々のアトラクションを潜り抜け、サンタのもとへゴールしてください。では……」
弟たちが構える。
「……スタート!」
空気銃の発砲音が響き渡る。
ミミセンは、その音にやられてしまって開始早々ダウンした。
「情報ソースは?」
「生憎、取り扱っていないな」
「はい、毎度」
「そうだね。ちなみにそいつの家族みんな、似たような口癖があるよ」
「兄なら、『俺、男だけど』みたいなか?」
「それもあるけれども、『俺、兄だけど』っていうほうが多かったかな」
「うぅん? それだと母は『私、母ですけど』ってことか?」
「そうそう」
「法則があるかすら分からないが、その口癖には何か意味があるのか」
「あるから言っているんだと思うよ」
「あの子はその……アレなのか?」
「酷いボキャブラリーだね」
「いや、むしろ可能な限り語彙力を駆使して、最も不適切じゃないと思う言葉選びをしたのだが」
「ちなみに、あいつはアレじゃない」
「そうか」
みんなはクラスメートとか仲間内で雑談をするとき、傾向とかなかったか?
例えば俺たちの場合は、ウンコ味のカレーかカレー味のウンコかみたいなことに思考リソースを割くのが多いかな。
弟のマスダたちの場合は、思春期ということもあってかエロ関連の話が流行みたいだ。
「僕がエロいと思うのは、この曲線だと思うんだよね」
「胸! 大は小を兼ねる! 安定需要!」
さて、弟たちのしている話が最終的にどこに向かうかは大した問題ではない。
俺だってこのテの話は別に嫌いではないというか、こういう話で学校の隙間を埋めていた経験も人並みにはある。
しかし、何度も聴いていた名曲が騒音に聞こえるように、同じことは繰り返せば繰り返すほどツマラナくなり、最終的には嫌悪感すら抱くようになる。
そうならない内に、一時的にその話をしないようにして、忘れる必要があるのだ。
「お前ら、いつまで同じ話をしているつもりだ。いい加減に次のステップに進んだらどうだ」
「ちゃんと進んでいるよ、今はエロ度をランク分けしている最中なんだ」
「私、女だけど、その理屈だと結局は骨って結論になってくるよ」
「それが同じ話だと言っている。結局はエロいかエロくないか、そしてどの程度エロいかを話しているだけじゃないか。場所がちょっと変わっただけで、お前らはグルグル回っているだけなんだよ」
俺の指摘は間違ってはいなかったが、弟たちはそれが逆に自分たちへの無理解だと受け取ったらしい。
「これはとても大事な話なんだ、兄貴。そんなガワだけを見た評価をして、俺たちに冷や水をぶっかけないでくれ」
「私、女だけど、料理にも使われている言葉だから、この場合はその料理がエロいかも審査していく必要が出てくる」
「いい加減にしろ。お前ら、このまま同じ空気を吸い続けて皆がエア性行でもしていると俺が言えば満足なのか? くだらん、不毛なことにエネルギー割くのは程ほどにしろ」
俺が思っているよりも、弟たちがその雑談で背負っていたものは大きかったらしい。
「ふざけんな!」
「トマホーク! ちょうな!」
「おいおい、やめろ、暴れるんじゃない。ここは俺の部屋でもあるんだぞ」
十数分に及ぶ私闘は、開き直った俺が木刀を用いた演舞を披露することで決着となった。
とはいえ自分たちの部屋に大きな傷を残すという、誰も幸せにならない決着だったが。
それから、弟たちの雑談場所はもっぱら近所のカフェになったらしい。
まだエロいエロくないかで盛り上がっているのかは知らないが、弟たちが出禁になるか、それまでに雑談内容が次のステップに移行するのが先か。
そんなことをクラスメートたちと雑談しながら昼休みを過ごすのが、最近の俺たちの流行だ。
上から目線で語りながら謳う
長い見出しで中かくして
メンヘラになって
コピペになって
知恵袋になってゆく
荒い文章
わざと煽ってる文章
はてな匿名ダイアリーにおける女性の演出講座、はい!
よく見る人とか悪目立ちをする人に絞ってネタにする
Hot entry! Hot entry! Hot entry! はてブと
Hot entry! Hot entry! Hot entry! トラバが
排泄音が聞こえるような
ゆるぎなき創作意欲は作り手の願い
主語を大きくして語っとけ
具体的な部分はぼかしとけ
そしてブーメランを投げとけ
追記しておけ
弱音吐いとけ
煽れ!燃やせ!
とりあえず、とりあえず
誤字脱字があったら指摘しておけ
わー、わー、な、何のメッセージ性ですのこれ
なになになになに
えっ、えっ、えっ、えっ、どういう
えっ、えっ、どういう気持ちで読んだらいいの?
えっ、えっ、文章長い、長い、長い
なになに
なんのメッセージ性ですの、これ
Hot entry! Hot entry! Hot entry! はてブと
Hot entry! Hot entry! Hot entry! トラバが
排泄音が聞こえるような
ゆるぎなき創作意欲は作り手の願い
す~い、す~い、す~い、す~い、むきゅー、むきゅー、すい、すい、すい、すい、ようび
あー、今日も頑張りましょう。「人による」んでしょ?
反論材料にするんでしょ、イレギュラー、これ本筋と関係ない部分とか
この歌詞とか評論家気取って、或いはもっとうまいことできるんじゃないかとか思って書くんでしょ、これ
よくあるんですのよ、そういうコメントね、ほんとに。)
http://anond.hatelabo.jp/20141212231506
「明後日告白しようか迷っている」の元増田です。 日付逆算してみたら明後日じゃなくて明々後日でしたね・・・ 今日から見てだったら明後日。 本当に冷静になれていない証拠です。
>自分が好きな相手をステレオタイプに嵌めようとする時点で愚の骨頂だわ
これはその通りですね。 今好きな女の子は相当変わり者で、普通の恋愛の常識が通用しない相手だと思います。
まぁ僕の恋愛の常識も性欲たっぷりな大学生時点で止まってるので、一筋縄には行かないわけですが。
「私、女だけど」さん、本当に毎度毎度ありがとうございます。
いえいえ、お忙しい中定期的に返信をチェックして頂いて身に余る思いです。
本当に善意で助けて頂いているんだな、と人の暖かさを感じます。 どうか最後までお付き合いいただければ・・・・・m(_ _)m
好意はかなり示してまして、火曜日に会った時は勢い余って告白の言葉が喉先まで出そうになりました。ギリギリで自制することが出来ましたが、相談してなかったら危なかったです。
最初に会った(といってもほとんど会話はしなかった)のが8月中旬、 2回目が9月下旬(前に同じく) で、3回目が10月下旬(異業種交流会、1時間くらいじっくり二人で話した) です。
既に4ヶ月くらいが経ってます。
・以下詳細情報
最初はもしホットエントリ入りした時とかに身バレが怖かったので全部の情報を書かなかったのですが、もうおそらく大丈夫だろうと見切ってより多くの情報を書きます。 うまく説明出来ると良いのですが・・・
男女同数くらいですが、出会い系というわけではなく既婚者とかも参加するアラサー世代が多く集まる感じの割とゆったりした異業種交流会です。下は24歳から、上は39歳までいます。参加人数は毎回変わるけど、12人~16人くらい。
僕はそのゴルフのコンペの幹事補佐的なポジションをやってました。(コース予約、HC査定やルール、順位制定など)
3回目に会った異業種交流会はワインを飲みながらの立食パーティと言った感じで広い会場で80人くらい(年齢は20代~50オーバーくらい)が集まっていろいろ情報を交換する感じの会です。男性8割。
その子は旅が趣味な子で、留学経験があることもあって既に20カ国くらい回ってて相当アクティブ。 体力的にも精神的にも強い女の子です。 バックパッカーに近いものをイメージして頂きたく。
異業種交流会で、たまたま再会したその子との話の流れから年末年始の予定を聞いて僕と親友(男性、その子とは面識無し)が東南アジアの某国に海外旅行に行くので一緒にどう? と誘いました。
正直、既に仲の良い友達とかならともかく絶対無理だなと思ってたら11月上旬くらいに返事が来て、一緒に旅行に行きたいとの連絡が来ました。 ←この時点で割とビックリ。
火曜日に二人で食事した時に2月にまた別の海外旅行に行かないかと誘ったのですが、これもつい一昨日返事が来て 行くとのことです。 これは多分だけど僕と僕の会社の後輩(女性、その子とは面識アリ)と3人+α(未定。おそらく女友達)で行くことになると思います。 他の旅友の都合が付かなければ二人きりになる可能性も少しあります。
これが、今ライバルがいないと言ってる理由です。 (流石に彼氏候補が他にいたら、他の男と旅に行かないですよね・・・?)
普通の女の子だったら明らかにある程度の好意が無ければあまり仲良くない男からの旅行の誘いなんてOKしないと思うんですが、その子は旅が好きすぎ(かつ、たまたま僕が誘った2国がもともと行きたい国だったらしい)なので普通の常識が当てはまりません。
今告白してしまうと年末年始の旅行も2月の旅行もパーになってしまいそうで、リスクが大きいわけです。
1.来週月曜告白する
旅行は2人きりではないのでほぼ0として、実際は4択です。
普通の女の子だったら好意が無い男に旅行誘われてもOKしないと思うのですが、その子が旅が好きすぎて特殊すぎる感じです。 性格はめっちゃサバサバしてて言いたいことははっきり言う性格です。
旅行までに決めてしまいたいのですが、やっぱ焦っちゃダメなんでしょうか。
恋愛の達人の旧友にも事情はほとんど話してるんですが、「旅行の後でもいいんじゃない? 今ライバルがいない状況ならクリスマスとかに拘る必要ないよ。 長続きするなら我慢しなきゃ」 と言っています。
皆様のアドバイス求む。
http://anond.hatelabo.jp/20141210195155
明後日、月曜の夜に会うことになりました。
数年ぶりに連絡して相談したネット上の友達(恋愛の達人。既婚者)曰く
・長期的に見たら2回目のデートで告白せず、ぐっと堪えてあっさりバイバイする潔さと余裕を見せたほうが長期的にはいい可能性がある
・クリスマスに会えるかは大事で、クリスマスに会えたとしても さらにまだ我慢して告白しない選択肢もある(マジかよ)
・迷ったりまだ結論出すべきじゃないって相手が思う要素があればあるほど すぐ告白しないで、相手にとって素敵な相手でいながら何度かデートして女の子に「告白まだかな?」って思わせるのは凄く効果的
・今言わないとOK貰えないとかじゃない限り、早めに告白する理由はない
・将来的に付き合うことになるんだったら、何度も何度も遊んだり飯食ったり付き合ったっていう経緯があったほうが付き合った後の絆とか自信にも繋がる
・あっさり付き合ったほうが、付き合った後になんかの危機になるたびに脆い
・告白しなきゃとか付き合いたいってのは一旦頭から外して純粋にその場を楽しもうって精神で臨めるやつのほうが半年後にその子と付き合ってる確率高い
・そわそわしたり結果を急ぐんじゃなくて余裕があって楽しませてくれる男に女は惚れる理論
・焦らず自信もってその日その日を楽しめ
とのアドバイスを受けました。
「私、女だけど」さんも言うようにまだまだ2回目のデートで告白せずに我慢したほうが良いのかなぁ。
本当に好きって気持ちが大きくなりすぎてて毎日生きるのが辛いレベルです。
彼女は今まで学生時代に何人かいましたが、こんなに人を好きになったのは産まれて初めてかもしれない。片思いって心が引き裂かれるほど辛いんですね。
最近あまりにその子の事を考えすぎてて仕事の効率が落ちちゃってるので、もし我慢する場合は対策も教えてほしいです。 もしかしたら恋愛と仕事のスイッチの切り替えが脳みその回路に存在してないのかもしれない。
http://anond.hatelabo.jp/20141209192118
結果としては、来週の平日にもう一度会う約束を取り付けることが出来ました。
ただ二人きりで食事しただけ(しかも、本当はその後2次会でBARに行こうと思ってて場所とか考えてたけど相手が急に仕事が入って解散)ではありましたが、3時間程いろいろな話しで盛り上がることが出来ました。 新たな彼女の一面とか今まで知らなかった部分がわかって、より一層好きになりました。
新たにアドバイスを求める部分については記事の下部分に書きます (構成見難くてスミマセン)
まず最初にお礼を兼ねてトラバして頂いた皆様に対してコメントを返したいと思います(全文ではなく一部抜粋になります)
>マジレスで「告白はするな」ガキじゃあるまいし、大人の恋愛で告白なんてしない。
最後に付き合ったのが大学生の時、しかもその大学生の時も同じサークルの子と四六時中一緒にいるうちに性欲余ってそのまま・・・・という感じなので「大人の恋愛」がわからないんです。
一緒に長いこといる→付き合う という中学生並の恋愛偏差値だと思って頂ければ・・・・
社会人になってから出会いが非常に少なく、今回超久しぶりのチャンスがやってきたわけです。絶対に逃したくないです。
スミマセン、遺伝子近いは言い過ぎでした。失言として取り消させて頂きます。 そもそも遺伝子近いとか全然詳しくないしわからなかったです。
・一部分の顔のパーツが若干同じ感じ?(あと、お互い所謂しょうゆ顔)
・趣味、価値観、考え方、精神的な強さ、肉体的な強さが似ている。
・時折見せる表情が凄く自分に似ている。 表情というのは心なり感情で作られる表情筋の状態なので、遺伝子が似ているわけではないと思う。 多分過去の経験とかで近いことを経験しているので。
>迷ってるうちはやめた方がいい。
>打算的なところは人間見透かされる。
昨日は辞めて正解でした。 でも今はもう迷ってないです、今年中に告白しますが後はいつやるのかという一点のみ。 アドバイス頂ければ幸いです。
>次いつ会える?とさも当然のように聞くとかさ、すでに付き合ってるかのような接し方を
>しておけば、そのうち相手も付き合ってるかのような接し方になるはずなので、遠恋中の
>ような気持ちで話せばいいと思う。
当たり前のように何も抵抗感無く次のアポイントメントが取れました。
ありがとうございました!!
>頑張ってね。
似ている境遇というのが気になりますが、貴方も出張続きでなかなか会えない相手に片思いしてたのでしょうか・・・・?
参考にしたいので詳しく聞かせて頂きたいところです。 (身勝手でスミマセン)
>3回目ってセオリーな感じがするので、
>彼女の都合がつくなら、クリスマスまでにもう1回2人でデートできればいいと思います。
中学生並の恋愛偏差値しかない僕ですが、大学デビューの際にいろいろ恋愛のハウトゥー本を読んだりしたお陰で3回目のデートで告白くらいが平均?というのは存じ上げておりました。 (だからこそ、早すぎるのか? と葛藤の末、相談記事を増田に書いた次第です)
とりあえず平日の仕事終わりではありますが、クリスマスまでにもう1回会えるということでまずは1歩前進です。
あと補足情報を書いておくと
・出会って半年弱、会うのは昨日が4回目ですが、1ヶ月半程前の3回目が異業種交流会の立食パーティで1時間ほど二人っきりで話しました。
・共通の知り合いが20名程、と多いです。 ちなみに女性が8割くらい。
・共通の知り合いの女性は仲の良い友達が多いですが、恋愛関係になりそうになった人は1人もいません。
そんなこんなでいろいろあって、来週平日のどこかで会う約束(2回目のデート)を取り付けたわけですが
2 イブorクリスマスの日にまた会えないか聞く →会えたらクリスマスに告白。
の2択だと思ってます。 この1か2を自分で判断するためにアドバイス求めたいのが以下になります。
2を選んだ場合、 クリスマス予定を聞く もしくは クリスマスに会えない? って誘う行為自体が彼女に嫌われてしまわないか ということです。
彼女がいない男性が、彼氏のいない女性に「クリスマスに会えないか?」ってのは告白ってレベルを通り越してHしよう! っていう酷く露骨なメッセージになっちゃいますよね・・・・? ここまでせっかく凄く良い感じなのにもしかしていっぺんに台無しですか・・・・・?
全然体目当てとかじゃなくて本当に心から彼女の事が気になっていて、今日も仕事中ずっと昨日のことを思い返していて上の空です。 彼女と付き合うことが出来れば全然クリスマスにあえなくても良いとすら思ってます。。
「私、女だけど」さん含め女性の意見も伺いたく・・・ リアルで相談出来る相手がいなくて本当に困ってます。 みっともないけど、助けてください。