2017-08-15

[] #33-3「結婚はゴールじゃない!?

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それからしばらく経っても、俺の頭の中はゴールの居場所のことでいっぱいだった。

ハテナは頭の中で日が経つほど増えて、貯まる一方なのに減りゃしない。

けど、そのモヤモヤ払拭する方法が何かってことに関してだけ言えば、既に答えは出ていた。

俺は意を決して兄に宣言をする。

「あのジョウって人に従うようで癪だけど、やっぱり自分でゴールを探してみるよ!」

兄貴に協力してもらうことを期待しての宣言だった。

「そうか、頑張れよ」

だが、兄貴のその返事は事実上拒否だった。

やや強めの口調で、自分は付き合うつもりがないことを暗に示している。

真実を探求したくはないの?」

「俺は課題の提出に時間を割く。それが真実だ」

学校課題もこれ見よがしにやっている様子を見せ、「そんな暇はない」と俺に理解させた。

この時の兄貴課題で切羽詰っていたのを知っていた。

その状態ときに下手な関わり方をするのは危険であることも俺は知っている。

兄貴は温厚だが、万が一キレたら大変なことになる。

「あー……よく分かんないけど、課題頑張ってね」

なので、そう言うしかなかった。

俺には気になってしょうがないテーマだったが、兄貴にとってはどうでもいいことだったんだろうな。


兄貴なしで今回のミッション遂行できるかは不安だったが、それでも俺はこの衝動を抑えることはできなかった。

いつもの仲間を集め、経緯を説明する。

結婚はゴールじゃないらしい」

「ああ、そういうこと言う人いるね」

「でも、ゴールがどこにあるかは答えてくれないんだ」

「アイドンノウ! アイドンノウ!」

私、女だけど、それがおかしいこと位は気づくわよ」

「それ……その人もよく分かっていなくて、だから体よく誤魔化しただけじゃ……」

「いや、それだと辻褄が合わない。ゴールがどこにあるか分からないなら、結婚がゴールだっていう可能性も捨てきれなくなるだろ」

「なるほど、その人が結婚はゴールじゃないと断言した以上、少なくとも何らかの目安はあるはずだよね」

「つまりゴールを隠しているんだ」

「なぜホワイ?」

「それ含めて、これから俺たちで探さないか

「僕たちにも関係していることかもしれないだろうし、知っておきたいかな」

私、女だけど、その謎には純粋な興味が湧くわ」

「よし、ゴールを探そう!」

こうして俺はゴールを探す冒険に仲間たちと出かける。

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