2017-11-25

[] #42-5「ドッペルさんはマトモに見れない」

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小児

マスダ(弟)「ドッペルはほっといて欲しいんだよ」

ミミセン「どうしてそんな現状から逃避することを?」

マスダ(弟)「逃避じゃなくて、“維持”なんじゃないかな。ドッペルは現状から進展させようとしても、それがどうしようもないと思っている。むしろ悪くなるんじゃないかとすら」

ミミセン「まあ、あの様子だと、兄ちゃんはあまり良いリアクションはしなさそうだ」

マスダ(弟)「まあ……多分ね」

タオナケ「それに万が一成就したら、マスダの兄ちゃんペドフィリアなっちゃうわ」

マスダ(弟)「まあ……それも困る」

維持

マスダ(弟)「だから、ほっといてやろうぜ。想っているだけで良いのさ。少なくとも今のところは弟みたいな存在で構わないんだろう」

ミミセン「……そうだね。これ以上は追及するのはよくない」

タオナケ「想っているだけで良いなんて私には理解に苦しむけど、当事者が誰も得しないなら仕方ないわね」

マスダ(弟)「とは言っても、その当事者がいないところで俺たちが好き勝手言っているだけなんだがな」

必然

マスダ(弟)「じゃあ、俺はもう帰るからな」

…………

タオナケ「そういえば、まだ気になることがあるんだけど」

ミミセン「なに?」

タオナケ「どうして今回は、こんなショートショート漫画っぽいノリで話が展開していったのか」

ミミセン「それって1ページ1ネタ系? 四コマタイプ?  コマは横長? それとも正方形?」

タオナケ「その違いを聞く必要ある?」

疑念

タオナケ「まあマンガっぽいとはいっても、今回の主役のドッペルが出てきていないけどね。私たち外野が好き勝手言ってただけ」

ミミセン「……うん? ちょっと待って。いま、気づいてしまたことがある」

タオナケ「気になることばっかりじゃない」

ミミセン「僕たちが今まで会話していたのって、マスダだよね? 実はドッペルだったとかじゃないよね」

タオナケ「……明日、本人に聞いてみる?」

ミミセン「……教訓に習うなら、やめといたほうがいいかもしれない」

結論

タオナケ「そのつもりで喋っていたけど……仮にそうだとして、どれがマスダの言葉で、どれがドッペルの言葉?」

ミミセン「……ややこしいだけだから、考えるのはやめよう」

シロクロ「ややこしいことばっかりだな!」

ミミセン「僕たちみたいな立場人間がややこしい問題について首を突っ込むと、ろくな答えが出ないどころか余計にややこしくなるってことだね」

タオナケ「ややこしくなったのは私たちだけの問題じゃない気もするけど……」

シロクロ「じゃあ今後は無闇やたらと首を突っ込まないのか?」

ミミセン「それは……たぶん無理だろうね」

タオナケ「無理ね」

(#42-おわり)
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