はてなキーワード: 海賊とは
外航船員として数年働いてるんだけど、なんで皆ならんのかわからん。
商船大学に入るのはそこまで難しくないし、就職難易度もかなり低い。(機関士なら普通大学から中手企業行くくらいの努力で大手の日本郵船とか商船三井行けると思う)
乗船期間は半年から8か月がデフォでちょっと多いけど、その分休暇は3,4か月がデフォで、多いときは5か月とかもらえるときもある。
最近はまずないけど、乗船期間めちゃくちゃ長くなる時は12か月とかある。それ以上は労働条約を理由に船止められたりするリスクが発生するから伸ばされない。
乗船中の給料は大体倍だから初任給で額面50万近く行く。休暇中も基本給は必ず出るから、寝てるだけで金が入ってくる。
俺のいる会社は人も少ない中小企業で、給料はもちろん大手よりは安いけど1年目とかの年収は600万余裕で超えたわ(乗船期間は長かったけど)
今年は海運ボーナスどこもいいから、1年目の子でも8か月ちょいの乗船で600万行くと思うよ。
年収もそうだけど、なにより衣食住がまずかからん。朝昼晩きちんと飯が出て、チーフコックにもよるけど美味しいもんが食べられる。
コンビニとかは気軽に行けないけど、ビールとタバコは免税で買えるし大量注文した個人のものを届けてくれるシステムもある。(基本クレーンで積み込むから10万円分とか買ったりする。)
最近はコロナで降りれんけど、海外に上陸するチャンスもそれなりにある。寄港している間だけだけど、決まった時間外出して飲んだり買い物したり観光したり。
俺も有名どころならサンフランシスコやサウサンプトン、ドバイとか行ったし、マイナーどころではグアテマラとか南アフリカのケープタウン行った。
3Kのイメージがあるかもしれんけど、航海士なら言うほど3Kじゃないし、機関士も下手な工場とかよりは危険度少ないと思う。
そういう危険な仕事はオフィサー(航海士、機関士)じゃなくて外国人クルーが基本的にやっているってのがある。
奴隷みたいに扱ってるとかじゃなくて、指示出しや安全管理、書類作業がオフィサーはメインになってるから、クルーが安全にやってくれるようになれば危険作業に手出さなくてもよくなる。
キツさで言ったら、港が連続で続いたり、俺は機関士だから機械にトラブルがあったらかなり残業することもあるけど、
大きなトラブルなんて古い船で3か月に1回あるかないかって感じ。多分、労働時間的にはホワイト企業に少しブラック混ぜたくらいの感じだと思う。
ただの貨物船なら1か月の残業時間なんて5時間ぐらい。その代わり土曜は出勤になるし、残業しても27時間以内ならタダ働きだけど。
英語ができないとかいう心配もあるかもしらんけど、機関士に限って言えば英語できなくてもほぼ大丈夫。できるようになるから。
航海士も英語苦手って人がいたけど、なんやかんやでできるようになってたよ。
つか、造船所下請けの入れ墨いれてる若い兄ちゃんとかがブロークンイングリッシュでフィリピン人とコミュニケーションとれるんだから、大学行けるレベルなら大丈夫だろと思う。
最悪になるかもしれないのはやっぱり人間関係かな。
外国人は別にいいんだけど、日本人との関係は結構面倒くさいかも。
個室とはいえ、24時間一緒の船で生活するわけで、古い慣習を持っている人も残ってるからつらい人には辛いと思う。
タンカー系の会社とか、大手の中のとある1社とかは酷いハラスメントをする船長・機関長がまぁまぁ残っているらしい。
永遠に飲み会してたり、殴ったり、人格否定したりと。知り合いも鬱になって2年くらいで辞めてた。
もちろん全員じゃなくて、ごく一部(会社内でも問題児扱いされているらしい)だからじきにいなくなることを期待している。
船長・機関長まで育てるコストが馬鹿にならないから、なかなか首にできないという噂。
あと、ビジネスマナーとか陸職経験するまでつかないから、関係ない会社に転職するのは苦労するかも。
外航船員も年数がたてば陸に上がって数年間務めて、また海に戻るの繰り返しするのよ。ただ28、30歳ぐらいになってようやく陸職するから
ただ、その分船員としてのスキルは上がるから、陸に上がってからは頼りにされるし、転職先でも歓迎されやすいらしい。(機関士の場合は特に)
出世の心配がもしかしたらあるかもしれないけど、大手の話で言えば子会社の社長や役員してたりするから、高望みしなければ十分じゃないかな。
結局優秀な人は別ルートで評価されて出世すると思う。ただ優秀だと船に戻されずに陸が長くなるらしいよ。
ここまでメリットだらけなのに、なんでみんな外航船員にならないのだろうか。
ちなみに今日は仕事が早朝4時間あっただけで、あとは全部休みだったから酒飲みながらこれを書いている。
意外に気になる人もいるみたいだから、色々答えてみる。
みんなが「ならない人間前提」の書き方に違和感 あと、この業種の、10年前・20年前の状況書いてないのは草
"乗船期間は半年から8か月がデフォで" まずこの時点で無理って人多いんじゃね?自分が平気だからって多くの他人も同じだと思うなって話
まず、タイトルでみんなって主語を大きく書いたことはごめんなさい。
この上の人はある程度詳しい人だと思うんだけど、多分、一般の人が思っている以上に外航船員って少ないんだよ。
商船大の話なんだけど、大体機関士になれるコースは30人くらいいて、そこから15人ぐらいしか外航機関船員にならないんだよね。
商船大は神戸大と東京海洋大学しかない(厳密には違うけど、外航船員と言えばこの2つ)から、1年で30人程度しかならないのよ。
そんで日本外航船員は航海士と合わせて3000人くらいしかいないから、いい仕事なんだし倍くらいには増えてもいいよなって思ってる。
知名度が低いだけで、もっと浸透すればそれくらいは絶対行くと思ってる。
10年前、20年前に比べれば、労働条約とかもしっかりしてるし、組合との取り決めもいい方向に向かってるんじゃないかな。
タワマンの最上階より揺れてそうで俺には耐えられないな
船員って実は船酔いする人多いよ。俺も救命艇ぐらいのサイズなら普通に酔うし。
外航船のサイズって200m余裕で超えるものが多いんだけど、そのサイズになると波の波長より長いからそんなに揺れない。
自動車船乗ってた時は冬場の太平洋で2日間揺れたくらいで、他はほとんど揺れなかった。
揺れてた時は機関長も、一部のフィリピン人もダウンしたから、軽い仕事だけになってた。
ネット接続はどうなの
船によってはクルーのプライベート用に契約してて、よく覚えてないけど1GB1000円とか6時間3000円とかで買えるから、それ買ってスマホで使ってたよ。
俺は寝る前とかにYoutubeの動画をオフラインに落として、仕事終わりに見てた。フィリピンクルーはビデオ通話よくしてたね。
ウチみたいな中小は船によりけりだけど、大手さんみたいなところはもしかしたら無制限無料開放してたりするかも。
それでもやっぱりまだ遅いだろうけど。
船のインターネットって10年遅れてるって言われてるから、もう少しすればもっと快適になるかもしれない。
港はよっぽど田舎じゃなければ、海外用SIMとかでネット使える。
コロナで自分の家から出られなくて気が狂いそうになってる人もいたのに、知らないおっさんと同部屋で8ヶ月航海とか常人には無理やろ。潰しも効かなそうだし。
同部屋ではないよ。個室があるから、航海中のアフター5は基本1人部屋でのんびりしてる。
シャワーとトイレも部屋についてるから別に部屋から出なくてもいいし。
半年で辞めた知り合いとかは内航船に転職してたね。内航船なら3か月乗船とか、1か月乗船、タグボートとかなら毎日帰れるらしい。
内航船も人手が足りないし、高齢化が始まってるから、30代過ぎの人でもチャンスはあるよ。
まだ若いけど大学行き直すのはちょっとって人なら2年の短大ぐらいは行っといたほうがいいかも。
大手の子会社とか、しっかり海運業界でネームバリューがある会社じゃないと当たり外れが大きいらしいから。
結婚は?
30はじめくらいで陸勤が5年ぐらいあるからそのうちに探して結婚ってのがデフォかな。
コストカットで人員減ってるめぅよ
景気の状況で採用の増減はあるけど、人員減ってるイメージはないなー
日本人は資格がないクルーとして配乗されることはほぼ0になったけど、資格持ちのオフィサーはあんまり変わってないよ。
育てるコストが尋常じゃないから、リストラされるって話も聞かないし。さすがに会社潰れたところとかは船員もリストラされたけど、
タバコねぇ。タバコデフォの業界ってあるけど、ちょっと、、、、。ま、基本的には、退屈だから敬遠されるんやろね
タバコは吸う人は吸うって感じかな。今は制御室とかも禁煙になって船でも喫煙者は肩身が狭くなったよ。
日本人の中だけで言えば、タバコ吸う人の方が少数派かも。フィリピン人は半分くらい吸ってる。
“マイナーどころではグアテマラとか南アフリカのケープタウン行った。”サウサンプトンと同じくらいのメジャーに感じる。港町基準だと違うのかも。
正直降りた町の名前とかそんな覚えてないけど、アメリカ、中南米、ヨーロッパ、中東は自動車船なら結構よく行って、タイミングよければ知らん町上陸できるよ。
どれだけ収入が高かれどブルーカラーに成り下がるくらいなら死んだほうがマシでしょ
機械のトラブルシューティングみたいな仕事だけじゃないし、エンジンルーム暑いし。
陸上がって数隻の船を担当することになれば、完全にホワイトカラーの仕事だけになっちゃうけどね。
日本人がやらないから東南アジアの若い子ばっかなんだってよ。まあ建設とかもそうなってるよね
これは少なくとも外航船員に限っては違うよ。漁船とかはそうなのかもしれないから海運業界全体で嘘かはわからないけど。
日本というか、世界の裕福な海運国に限って言えば、フィリピン人とかインド人、東ヨーロッパの人を使うのは安いからに限る。
今は外航船員が減りすぎて、有事のときとか外国人船員は拒否るだろうということで、国を挙げて増やそうとしてる。
追記2
"陸職"って言い回しは独特だ!無気力に生きてたり取り立てて目標もスキルもない若手にはいいのかもね。
確かにそういう若い子で、船に興味が少しでもあるなら外航船員と言わず商船大だけでも考えてほしい!
チョイ憧れたけどカナヅチなので無理。
カナヅチの度合いによる。
泳ぐってか5年に一度ある講習みたいなのでほぼ浮いてるだけだけど。
就職する段階で『普通に結婚して、土日は子供と遊んで過ごす』キャリアパスにキチンと見切りをつけるのが難しいのかも?
やっぱり子供ができてから海上に戻るのが辛くて陸上を希望する人とか、転職する人は知り合いでも多いね。
機関士の場合は、SI(Superintendent)っていう船舶管理の仕事を陸で経験するから、それ関連とか、船舶機器系の会社に転職することが多いよ。
辞めるのは会社としてはあまり喜ばしいことじゃないだろうけど、潰しはきく。
ポールグリーングラスの現代海賊映画『キャプテン・フィリップス』を観ちゃったので…。
ここ数年のニュースだと、ソマリア付近で海賊出て襲われたのはゼロなはず。
タンカー会社入るんだったら、少なからず覚悟はしないといけないけど、今海軍とかいっぱいいるから海賊被害はまだ安全だよ。
タンカーマンはかっこいいけど、上陸は難しいだろうし、危険海域入るし、暑いしあんまり憧れない。。。
人間関係もだけど、酒飲めないと辛そうだな。
うちの会社ではまだ酒強要してくる人にあったことないけど、上でも書いた通り、人によっては酒癖悪い人はまだ残ってる。
ただ、もちろん下戸な人もいるから、まったく飲めないってわけでもなければ問題ないかも。
多分、酒に関して言えば陸と同じぐらいの文化レベルなんじゃないかな。
俺は酒好きだけど、あんまり飲み会とかせず部屋でチビチビ飲みながらDVDとか見てる。
戦争になって真っ先に徴用船となり、なんの補償もなかった歴史を知らんのか
もちろん知ってるし、日本郵船博物館とか神戸の戦没者の展示も見にいったよ。
でも船が徴用される段階って、陸にいても海にいても大して変わらないんじゃないかな。
女性でもなれますか?ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ大学は行けるとしても採用してもらえますか?
もちろん、小さい船会社は女性を受け入れる土壌が整ってなくて、採用されないかもしれません。
そういう点では陸よりも不利益を被るかもしれません。うちの会社は女性が応募してきたことがないのでわかりませんが。
少なくとも大手に関して言えば女性は採用されています。ちょっと違いますが練習船であれば女性オフィサーも多いです。
多くの人が知りたいであろう「女でもなれるか、おっさんでもなれるか」の質問に答えてくれてなくてお察し。自分は年齢的に無理だろうけど若い人たちに新しい選択肢を与えてくれてありがとな。
返信遅くてごめんね。
おっさんには外航船員は厳しいと思う。俺が知ってる中で一番就職時高い年齢は26か27歳くらいだったよ。会社員辞めて大学に入りなおしてた
内航船員なら30代後半でも全然若手扱いらしいけど。
以前に興味は持ったものの、なり方とかよくわからなかったな
外航船員に限った話で言えば、
ってのが一番多いと思う。
商船高専からでもなれるけど、航海士の方がかなり狭き門だし、機関士でも大学生と違って優秀さが求められるかも。
まぁ会社によっては定員割れしたところもあるから、今は言うほど難しくないかな。
あと、今一般大学行ってる人でも、大手の日本郵船、商船三井、川崎汽船に限って言えば自社養成コースってのやってる。
ただかなり倍率高いらしくて、俺が聞いたことがあるのは東大京大、早慶、一橋。体育会系で賢い人たちばっかりだった。
“船長・機関長まで育てるコストが馬鹿にならないから、なかなか首にできないという噂。”結局後輩がいなくてダメになるパターンでは。
俺もそう思う。そういう人たちは日本人と乗せない(外国人には優しいけど、日本人には厳しいって人が多いから)、船に乗せないって対策をとってるところもあるって聞いた。
商船大学に入るのが難しくないのは受けようとする人が少ないからであって お前が言うようにみんなが外航船員になろうとしたら難しくなるやろ
テレビ東京で特番3回くらい組んでも、ドラマやっても大して倍率変わらんかったぞ。
船長まで行って引退後は東京湾か瀬戸内海でパイロットして悠々自適生活が理想だよな
俺は機関士だからそういうルートはないけど、船長からのパイロット(水先案内人)はやばいよね。
忙しさはわからないけど、聞く限りでは商船で船長やるよりかは楽らしいし。
あらすじを簡単に言うと、海賊船に襲われた小学生の仲良し三人組がなんやかんやで無人島に流されてしまって
そこで三人それぞれの得意分野で力を合わせて食べ物を手に入れたり島に眠るお宝を探したりするっていう内容。
そこで子供達と一緒に偶然島に流れ着いた海賊の飼い犬がいて、子供達はその犬にポパイという名前をつけてときに遊んでときに協力して友情を深めていく。
あるときポパイと子供達はイカダに乗って島を探検するんだけど、食料用に撃ち殺した水鳥をポパイに取りに行かせると彼は運悪くそのまま潮の流れに流されて離れ離れになってしまう。
これがなんやかんや復活して後で再開するんだろうと思ったら普通に死んだ扱いでその後は特に触れられずに話がそのまま終わって笑ってしまった
ただの中年女性が赤髪巨乳女のアバターを使って配信してるだけだと誰もが認識している。
誰もあの赤い髪をして海賊の帽子をかぶった巨乳女のイラストを宝鐘マリンの実体だとは思っていない。
彼女は過去に会社員として働いていたエピソードを話したり、クレカが止まった話をしたり、飲酒配信をしたり、誰かの家に泊まったり、声帯結節で病院に行ったりする。
彼女は私たちと同じ3次元空間に生きる女性であり、その彼女が2D・3Dアバターを使って、「宝鐘マリン」という芸名を名乗って、インターネット上で活動している。
それが「今」の「Vtuber」だ。
そこに「バーチャル」はない。
(改めてもう一度言うが別にそれはそれでいいと思うので「だからにじホロはクソ」みたいなことを言うつもりは全くない)
もっとキャラクター色が強いし、フィクショナルでもある。誕生から消滅(休止)までにちゃんと物語性がある。
クソ映画見終わってから邦キチっぽくこきおろす時にどう糞だったのかを表現しやすくなる程度の結果にしかコミットしたことねえわ嘘吐氏猫大好(LIE・ZAP)。
でもクソ映画を見終わったときに語彙力皆無だったらと思うとちょっとしたB級ホラーだわ。
たとえばデビルマン見終わって「びっくりした。時間の無駄だった。原作が可愛そう」で終わったらそれこそ2時間分の自殺でしかないからな人生に虚無を与えたって意味において。
せめて「ジュノンボーイのクソ寒学芸会がまるでジャニーズ中心にくまれた憎まれた紅白の如くで国民的漫画にふさわしい国民的な映画だなって思わせてくれる。原作の型破りで冒涜的なシナリオの初読後感を再現せんと徹底的に原作を冒涜し尽くしながら嘘だろそんな展開に調理するのって驚きをどこまで続けてくれるサービス精神には俺がミシュランガイドなら思わず1つ星をプレゼントしたくなるわもちろんアマゾンのレビュー画面でだが。むしろこの映画自体が宵の一つ星行き先不明な迷えるjupiterファン憤慨間違いなし大炎上の9・18事件。人間の潜在的な残酷さによってデビルマンが破壊されること自体がメタ的な原作再現であり永井豪の墓を荒らして無理やり頭蓋骨にレクイエムを聞かせていて最高にバイオレンス電波ジャックでしたわ」ぐらい言えないなら本当あの映画を見たという人生の汚点を別のシミを上書きしてタイヨウの海賊団も出来ないわ。
親方、あっし新聞みやしたよ、民事裁判のIT化が決まったんすね
最高裁がなかなか動かないで法律改正から21年かかりそうなやつだな
何でずっと動かなかったんすかね
20年前だが交通事故が異常に多くてな、保険会社と裁判所が協力して保険金支払いを抑えようとしていたらしい
ググっていいすか…おお金融庁のソルベンシー・マージンてやつですね、金あるなら払えばいいのにですね
あれは投資運用が本業みたいなもんだから、ケチって投資すれば増やせるわけだよ
へえ、どこに投資してるんすかね
そうだな、もともと保険は海賊対策組合だったからな、武器工場にも金出すだろ、その証書が売れれば便利だから証券取引所も建てるだろ
そうだな、戦争保険のようなもんだな、それでちょうど80年戦争なんてのも起きた、20世紀の保険会社はナチス政権も作ったろ
イスラムテロ戦争もありやしたねえ、今ウクライナを襲ってるロシアも海賊のようなもんすかね、でも保険会社は損しないんすか?
少し損しても投資で儲かるんだろうな、リーマンショックや原発事故もあったことはあったな
嫌でしたねえ、あっしみたいに保険に入る余裕のない人はどうすりゃいいんすか
そうだなあ、おまえはいっそ保険会社を作ったらどうだ、高齢者に手伝いを送るような保険なら出来るだろ
それならあっし頑張りやす
お、そりゃ楽しみだな
じゃあひとまず親方に加入してもらっていいすか
おお、いくらだい
じゃあ、あっしの給料の前借り分で
おいおいそりゃ高い
(すちゃらかちゃん)
一般の人から本家販売元に「おたくの会社の商品がいかがわしい(不審という意味を含む)」「これでは子供が手指など怪我をする」と文句が来るのを避けたいのはわかる
個人製作だからまあいいかーと思ってるとそれに乗じて海賊企業のコピー品がふつうに跋扈するので放置するわけにもいかないのもわかる
一日版権というものすごく素晴らしい双方がんばって成立させてるシステムがあるが、まあ、イラストやマンガなんかの二次創作と比べて、その、手間?で不公平?みたいな、は心情的にある
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.kyoto-np.co.jp/articles/-/794738
ゴールデンカムイ作者の「単行本でめちゃくちゃ加筆する」宣言について「本誌派には未完成品を読ませるつもりか」って言われてるようだけど、
そして、それに対して「何が問題なの?」「単行本で加筆があるのは当たり前」って反論されてるようだけど、
反論している人はたぶんゴールデンカムイの単行本21巻が発売された当時(2020年3月)やその前後のいきさつを知らないのだろうと思う。
というわけで、当時~その後に何があったのかということを自分が知っている限りで説明してみようと思う。
自分一人の説明では足りないかもしれないので、補足がある人は遠慮なく補足してほしい。
「ゴールデンカムイ」全話無料公開&原作者・野田サトルの直筆メッセージも
https://news.livedoor.com/article/detail/21961052/?_clicked=social_reaction
ゴールデンカムイがあと3話で完結、しかも最終話が更新される日まで全話無料公開という企画が発表された。
で、作者が発表した直筆コメントの「単行本でめちゃくちゃ加筆する予定」という文言が物議を醸している。
今までのゴールデンカムイのあれやこれやを知っている人からすれば「またか…」「相変わらず本誌派を馬鹿にしやがって」となり、
最近ゴールデンカムイにハマった人からすれば「単行本で本誌の内容に加筆されるのはよくあることだし、何が悪いの?」
「単行本で加筆されたからって本誌版が未完成ってことはないでしょ」となり、両者の間には温度差がある。
確かに、雑誌連載されている漫画が単行本化する時に作者が作画や台詞などを加筆修正することはよくある。
特に週刊連載なら、本誌掲載時にはどうしても粗くなってしまった絵や多少のミスを修正したりするのはある程度仕方ないと思う。
だが、ゴールデンカムイの加筆修正はそんなレベルではないのである。これから説明しよう。
ゴールデンカムイの単行本での加筆修正で一番騒動が巻き起こったのは、おそらく単行本21巻だと思う。
ヤンジャンアプリのコメント欄やツイッターが大荒れし、離脱する読者も相次いだ。
具体的にどこが大きく変わったのかというと、21巻の最後に収録されている211話「怒りのシライシ」だ。
樺太から北海道へ帰ってきたヒロインのアシリパが物語のラスボス的存在・鶴見中尉と初めて正式に対面する重要な話だが、
この話の7~15ページ目の範囲はほぼ全て単行本での加筆修正部分である。
つまり、
・鶴見が暗号解読に必要なキーワードを吐かせるために地下にアシリパを幽閉する計画を語るシーン
なぜ作者がこれほど大幅な修正をしたかというと、上記のシーンがなかった本誌掲載時には、
鶴見と会う前のアシリパが「(鶴見が)どんな男かはひと目見ればわかる」と話す
→鶴見の顔を一目見たアシリパが、一瞬の隙を突いて突然空に矢を放って逃げ出す
という流れになっており、「せっかくヒロインと鶴見中尉が対面したのに会話なし?」「『ひと目見ればわかる』って何がわかったのか?」
それにしても、これほど重要なシーンを単行本で加筆したのはやりすぎだったのではないだろうか。
いくらラスボス的存在のキャラとは言え鶴見にほぼ一方的に悪を押し付け、ヒロインのアシリパは悪くないことを強調するような加筆にはだいぶ否定的な意見も多かった。
そもそも、ある漫画のファンが本誌を買う一番の理由は単行本派よりもいち早く先の展開を知りたいからだろう。
つまり、それだけその漫画を楽しみにしているコアなファンということだ。本誌を読んでそれを元に考察記事を書く人も少なくない。
だが単行本でこれほどの加筆が行なわれてしまうと、せっかく本誌を読んで単行本派より早く先のストーリーを知ったとしても無意味になってしまう。
考察記事を書いていた人は、書き直さざるを得なくなる。本誌を買うメリットがあまりなくなってしまうわけだ。
(ゴールデンカムイに考察記事が少ないと嘆いている人も見かけたが、単行本での大幅な加筆修正があることも考察勢が減っていってしまった大きな原因の一つだと思う。)
しかも、上記のことがあったときのゴールデンカムイは当然無料公開中ではなかった。
本誌派の読者は本誌と単行本、それぞれにお金を払って違う展開を読んだことになる。
その後の単行本でも21巻レベルでこそなかったものの、やはり本誌で批判された部分を単行本で加筆修正する・
あるいは批判があったわけでもないのになぜか加筆修正するという行為は繰り返され、そのたびに読者の間で論争が起きた。
21巻以降、もともとエグみのあるネタが多かったこれまでと比べても人を選ぶギャグやエピソードが増え、やはり賛否両論が沸き起こった。
具体的には、
(多くの人のトラウマになった話。これまでの動物を食べるシーンと違い、数日を一緒に過ごしたシマエナガを食べようとする際の杉元の表情が恐ろしい)
(様々な殺人犯が登場してきたが、子供ばかりを狙う殺人犯はいなかったため拒否反応を示す人も多かった。
ちなみに本誌では25巻に出てきた少年の飼い犬・タローが惨殺され、上エ地が少年の首を絞めようとするシーンももっと長かったが、
本誌の時点で残虐すぎると批判が殺到したためか単行本ではカットされた)
・精〇探偵
(他の人も言っているが、さすがに液体描写はやりすぎだったのではないか。
下品すぎると言って脱落した人や、本気でショックを受けていた宇佐美ファンも多かった)
(これまでもモブキャラの死体を使ったギャグはあったが、登場してからある程度時間が経ち、ファンも付いていた房太郎の死体が車から飛び出すギャグには賛否あった。
房太郎の死の直後、白石が「大阪房太郎(正しくは大沢房太郎)」と名前を間違えるギャグにも不謹慎だと非難の声が上がった。このギャグは単行本で削除された)
などだ。
「作者が自分の漫画で何を描こうと自由じゃないか」という反論もあるだろう。
でも、読者は何も単なるわがままで上記のような描写を批判したのではないと思う。
ゴールデンカムイは(作者がそれを望もうが望まなかろうが)今やアイヌ文化を扱った代表的な漫画としてメディアで取り上げられている作品だ。
せっかくアイヌ文化に興味を持って漫画を読んだ人がエグすぎるネタを拒絶して読むのをやめてしまったら元も子もない。
ただでさえ姉畑やラッコ鍋などの時点で受け付けなかった人もいたのだから、それ以上に過激なネタは控えるべきだったのではないだろうか。
「こんなヤバい漫画を展示した大英博物館や、観光客誘致に使っている北海道、心広すぎw」
作者と編集部は、アイヌ文化を描いている漫画で悪趣味なネタに走ったことを真剣に恥ずかしいと思った方がいい。
・14巻では七人のアイヌ殺しの謎を知るウイルクが、19巻ではキロランケが死んでしまい、「本当に謎は解けるのか?」と不信感を持った読者が多かった。
結局27巻で鶴見の口から過去の真相が明かされたが、この間に離れてしまった読者もいた
・暗号解読に刺青が24枚必要という設定だったはずが、いつの間にか24枚全部なくても解けるとキャラほぼ全員が知っていたということになる(読者に全く説明はなし)
・物語の当初からキャラたちが求め続けていた黄金がようやく見つかったが、黄金の半分が北海道の土地の権利書の購入に使われてしまっており、読者の感慨も半減してしまった
・謎多きキャラ・尾形が金塊争奪戦に参加している目的は初期から伏せられたままだったが、304話にしてやっと明かされた目的は政治的なものではなく、個人的な動機に過ぎなかった
・鶴見が黄金を求める本当の理由が最新話(現時点で312話)になっても曖昧なままになっている。また、部下の月島を騙した事件の詳しい真相も不明なまま
などが挙げられる。
21巻以降こういう重要な謎がなかなか解決されないまま、いまいち意味があるとも思えない回想シーン
(例えば25巻の「上等兵たち」や28巻の杉元の過去など)をやっていたので、ストーリーが停滞してしまったと思う。
数年単位で漫画を追っていた身としてはキャラたちの変化も気になる。
良い方への変化なら成長と受け取れるが、どうもキャラが悪い方へばかり向かっている気がする。
・主人公の杉元は戦闘能力が高いだけではなく、初期にはとっさの機転で危機を回避したりとクレバーな面も目立ったが、最近ではほぼ戦闘力(というか暴力)一辺倒のキャラになった。
28巻の回想で士官候補生たちに急に喧嘩を売ったり勇作をビンタしたりするシーンがあったが、初期の杉元はここまで野蛮ではなかった
・以前のアシリパは自分の父が姉畑を脱獄させたのかもしれないと気にしたり、偽アイヌ村でたくさんの敵を殺した杉元のことを地獄に落ちるのではないかと心配したりしていたが、
今では父親のしたことや杉元の殺人について気にする描写がなくなった
・白石は戦闘力こそないものの脱獄(脱出・侵入)の腕前はピカイチという設定だったが、サッポロビール工場編、五稜郭編、蒸気機関車編のいずれでもその腕前を生かせていない
・尾形は冷徹で皮肉屋なスナイパーだったが、だんだんと生い立ちの問題が強調されはじめ、最後には精神錯乱状態に陥って自死という悲惨な結果を迎えた
・月島は鶴見の忠実な側近として登場したが、徐々に鶴見への不信感を抱えたキャラという設定になり、最終章に入っても鶴見について行くのかどうかはっきりしないキャラになった
・鶴見や土方は以前はもっと大物めいたキャラだったが、北海道を日本から独立させて新しい国家を作るという壮大な目的に達する気配が少しもないまま、
土方は死亡・鶴見も杉元に倒されるのでは?という展開になっている
他にもあるが、ざっとこんなところだろうか。
ゴールデンカムイはキャラクター人気も非常に高い作品だ。このようなキャラの変化について行けず、読むのをやめてしまったという人を何人も見かけた。
無料公開で一気読みした人にとっては、上に挙げたようなことはどれも些細なことかもしれない。
だが何年も作品を追いかけ、キャラを応援してきた人にとっては違うのだ。
「キャラのファンがキャラに夢を見すぎただけ」という意見もある。確かにそういう面もないわけではないと思う。
でも、ゴールデンカムイのキャラグッズを購入していた層はそんな「キャラに夢を見ていた」タイプのファンだったのではないだろうか。
ストーリーを壊さない程度に、ファンが最後まで応援したくなるようなキャラを描き切ることはできなかったのか。
特にそのキャラのファンというわけではなくても、どんどん魅力だった面を失いかっこ悪くなっていくキャラたちを見ているのは忍びなかった。
作者が自分で考えたキャラの魅力を把握していないかのような様子には理解に苦しむ。
とまあ、思いのほか長くなったが大体このようなことがあって数年来の読者は少しずつ去っていった。
そして、単行本での大幅な加筆修正や癖のあるギャグにも肯定的なファンばかりが目立つようになり、
あまつさえ作品に対するネガティブな感想を排除するような攻撃的な読者が増えていった。
「人が去ったと言ってもそんなに多くないんじゃないの? ネットではこんなに人気だし…」
「読むのをやめた人がいても、無料公開でそれ以上に新規の読者も入ったんじゃない?」と思う人もいるかもしれない。
でも事実、ここ数巻のゴールデンカムイの初動売り上げは下がり続けているのだ。
匿名掲示板・5ちゃんねるに「コミックランキング売り上げ議論スレ」というスレッドがある。
オリコンチャートの漫画単行本売り上げランキングに載っている売り上げ部数(電子書籍は除く)を元に、
その単行本が発売後およそ1ヶ月程度でどれほど売れたか(=初動売り上げ)をまとめているスレッドだ。
もちろん発売日から日にちが経ってもその漫画を買う人はいるし、電子書籍で買う人もいる。
でも、「紙の単行本を発売日後すぐに買う」人の数はその漫画にどのくらい根強いファンが付いているかというある程度の目安になる。
ゴールデンカムイがアニメ化した後の15巻から追える範囲で初動売り上げの推移を見ていくと、
(一番右端の矢印は、前巻から売り上げが上がったか下がったかを表す)
15巻 29万 1580部 ‐
16巻 32万 3995部 ↑
17巻 26万 7279部 ↓
18巻 29万 5117部 ↑
19巻 26万 2729部 ↓
20巻 25万 4168部 ↓
21巻 23万 9891部 ↓
22巻 22万 5296部 ↓
23巻 21万 9403部 ↓
25巻 22万 3234部 ↑
26巻 20万 8601部 ↓
(全話無料公開後)
27巻 20万 5874部 ↓
19巻以降しばらく初動売り上げ部数が下がり続け、3期放送後の25巻で少し上がったが、26巻からはまた下がっている。
注目すべきは、去年の全話無料公開後に発売された27巻は初動売り上げが上がる…かと思いきや下がったことだ。
電子書籍で買った人が多かったともとれるが、それにしても単行本の売り上げが下がるという事態は普通なら考えにくい。
「無料で読んだ結果それで満足してしまい(または思ったよりもつまらないと感じ)、単行本を買うまでもないと判断した人が多かったのでは?」
「何度も無料公開を繰り返したことで、お金を払って読んできたファンとしては馬鹿らしくなって愛想を尽かしてしまったのでは?」
そう思ってしまう。
ゴールデンカムイの累計発行部数は、28巻までが発売されている現在で1800万部だそうだ。
「そんなものなの? もっと売れてると思ってた」という声を見かけたが、確かにネット上でかなり話題になっている割には発行部数が少ないと感じる。
このくらい話題になっていれば、本来なら発行部数が3000万~5000万部くらいは突破していてもおかしくなさそうである。
これまでの経緯を見るに、作者や編集部は初期からの読者の意見を蔑ろにして、単行本での大幅な加筆修正があることを売りにし、
人を選ぶギャグを増やし、謎解きや伏線回収を疎かにし、多くのファンが付いているキャラたちの整合性をとることにも気を遣わなかった。
それで以前からの読者が離れると、そのたびに無料公開をおこなって新規の読者獲得に躍起になってきた。
売り上げを伸ばしたいなら無料公開よりも、以前からの読者の意見や漫画のストーリーとキャラクター、
そして何よりアイヌや北海道という作品のテーマをもっと大事にした方がよほど良かったと思う。
今回の無料公開で公式は「狂った犬の様に伴走(はし)れっ!」というキャッチコピーを使っている。
ゴールデンカムイが本当にアイヌの人々に寄り添っているなら、このキャッチコピーを選ぶことはなかっただろう。
一年ほど前、日本テレビの番組「スッキリ」でアイヌと犬をかけたギャグが炎上した時、ゴールデンカムイ公式は特に抗議の声を上げなかった。
アイヌ文化を漫画のネタとして都合よく消費はしたいが、厄介ごとには首を突っ込みたくない。ざっくり言うとそういうことではないのか、と疑ってしまう。
https://www.asahi.com/articles/ASP8V575NP8VUCVL00C.html?iref=pc_extlink
今回の全話無料公開を受けて、「すごい大盤振る舞い!」と喜んでいる人をたくさん見かけるが、一方でこう思っている人もいると思う。
「少し前にも全話無料公開したばかりなのに、大丈夫なの? 何かウラがあるのでは?」
あなたの勘は正しい。
恐らくは減った分の読者を少しでも取り戻そうとして、または最終回に向けて何となく盛り上がってる感を出したくて、
今回の全話無料公開を打ち出したのだろうと個人的には推測している。
最終回の後には「ゴールデンカムイ展」が開催されるが、そこに1話が本誌に掲載された時からの読者は果たして何人くらいやって来るのだろうか。
かく言う私も最初のアニメ化後にゴールデンカムイを読み始めた勢で、今の読者の中では古参にあたるのかもしれないが最古参ではない。
概ね樺太編(21巻くらい)までは、多少の疑問がありつつも楽しんでいた。
でもその後の展開は上記に書いたような疑問続きで、どんどん読むのが苦痛になっていき、実際に何度か読むのをやめてしまった。
それでも結局戻ってきたのは、せめて結末がどうなるのかだけでも知りたかったからだ。
(かつての面白さが戻ることはないだろうし、失望するだけだとはわかっているのだが。)
それほど、以前のゴールデンカムイはストーリーにもキャラにも魅力があった。
ともあれ、ここまで来たからには残りの2話も読むつもりだ。
あれほど素晴らしかった作品がなぜこんなことになってしまったのか、本当に残念でならない。
何か事情があるのなら切実に知りたいと思っている。