「排外主義」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 排外主義とは

2021-12-14

戦争が起こるメカニズムを真面目に分析なんかしたら

大体は貧困による経済問題資源の不足、国威高揚によるナショナリズムの植え付けと排外主義の台頭なんかになるので

戦争はいかに悲惨かなんて話ばかりをしていてもしょうがない。」とか言ってリアリストを気取っている人達にとっては不都合な事になりそう

2021-11-19

anond:20211119113642

自分冗談のつもりでやってることが取り返しのつかない事態を生むかもしれない…

これ実は逆で

自分正義のつもりでやってることが取り返しのつかない事態を生むかもしれない…

の方が怖いんだよね

実際、先鋭化したリベサの中には、排外主義も真っ青な事を、「不寛容への不寛容」で正当化してる輩がいる

正義」(これはネトウヨ側にもあるが)ほど怖いもんはない

2021-11-12

部落解放同盟化するツイフェミ

話題になっている、「米山隆一議員と仁藤夢乃氏と室井佑月氏のアレ」


選挙後早々にリベラル界隈で内部紛争が勃発、ということで各方面から注目が集まっていますが、これまでも、

といった事例があり、この件に限らず、立憲・共産党フェミニズム活動家は必ずしも一枚岩でないことがわかります

そして、こうした話題を見ていて思い起こされるのが、ズバリ部落解放同盟と、そして日本共産党との対立関係です。


さらい(共産党解同対立の経緯)

社会的弱者被害者の掘り起こし・組織化に熱心な共産党と、解同の仲が悪い」という事態は、この界隈をよく知らない人間にはなかなかイメージしづらいものがあります

しかしながら、実際には割とシンプルな話で、

とまあ、清々しいまでの敵味方思考の結果だったりします。

なので共産党も、あの手の運動には珍しく、真顔でディスっているというわけです。

なお、対立理由は他にもあり、例えば1965年の「同和対策審議会答申を巡る評価解同共産党で分かれたことも、その一因と言われています

こちらは言わば社会党共産党の場外乱闘です。

答申に一枚噛んでいる社会党に近い派閥答申評価する一方、共産党解同共産党派は内閣諮問機関による答申を「毒まんじゅう」、つまり自民党との妥協である批判

結果、両者の対立が深まりました。

なんだか「表現の自由」あたりでも散々聞いたような話ですね。

社会運動自分支配下である間はとりあえず優しいけど、ヨソが手を伸ばしてこようものなら即手の平返しちゃうと。

しかも、そんなこと言ってた共産党がこないだの選挙では自ら毒まんじゅう食わせる側に回ったのだから、まあなんとも皮肉な話です。


令和の時代朝田理論

一方、解同側も社会党派を中心に共産党勢力排除を進めていき、1971年には以下の理論を打ち出します。

その名も「朝田理論」

まさに文字通りの無敵論法です。

半世紀も後のツイフェミ言動までもが全てこれで説明できてしまうなどと、いったいどこの誰が予想したでしょうか。ノストラダムスじゃねーんだぞ

しかし仲の悪い相手はとことん手厳しい共産党こちらについても「部落民以外はすべて差別者=部落排外主義」と批判を加えています

米山先生おっしゃるところの「フェミニストイズム」も、これに当てはまるかもしれません。

それにしても「当事者活動家至上主義と先鋭化が極まった結果、共産党オルグすら拒んだ」というのは、いろいろと示唆に富むものがあります

(まあ、「社会党vs共産党の争いで社会党側が勝った」と言ってしまえばそれまでなのですが)


繰り返される「味方殺し」

もうひとつ、ツイフェミ解同酷似する要素がこちらです。

様々なもの一方的に燃やされてばかりの男オタク立場から観測しづいかもしれませんが、

実はそごうルミネTOKYO女子けんこう部などの事例を振り返ると、むしろ女性に媚びているはずの広告がなぜか炎上」したケースも結構多いことがわかります

それも「『けんこう』が平仮名なのは女性バカにしている!」などと、まさに令和最新版朝田理論の全力ブン回し。

いったい何が差別にあたるのか、もはや当事者中国王朝暴君以外に判別がつかないレベルです。

1000のうち1か2でも気に食わないことがあるとすぐ糾弾会をおっぱじめるバーサーカーぶりからは、やはり『血だるま剣法』的な何かを感じずにはいられません。


それでも、解同やツイフェミのあり方は正しい

と、解同に対する批判の多くがなぜか現在のツイフェミにもブッ刺さる、というまこと面白い結果になったわけですが、

私は彼ら彼女らの暴力的性格、先鋭化や偏狭さはともかく、運動のあり方自体批判するつもりはありません。

当事者当事者のこと以外関心がないのは当たり前だからです。

社会運動特定党派の持ち物ではないし、自分要望を実現してくれるなら誰と手を組んでもいい。

そういう姿勢は何も間違っていないと思います

しろリベラリズムからアベヤメロまでいちいち全部ワンパッケージにしなければ気が済まない風潮の方が、ぶっちゃけよほど不自然ではないでしょうか。

2021-11-04

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/twitter.com/C4Dbeginner/status/1455802465199083522

bigburn ああ、大阪だとこの感覚は票に繋がるだろうな…というのが数十年大阪に住んできた自分感想です。差別感情が本当に根強いのですよ

こんなん維新投票した大阪民が排外主義政策特に支持した、みたいなデータがない限りこれはただの差別偏見開陳なんだけど

こいつが数十年の経験からこの偏見まみれの感想言うのはいいとしてこれを大人コメントにしちゃうはてなブックマーカーってやっぱすげーんだな

【昔の日本人想像した退廃した未来日本イメージ

円パワーに魅せられた不法入国滞在の不良外人がやがてギャング化して国を荒らす。日本若者もそれに反発して排外主義に傾倒し、社会に緊張感が走る

【実際の未来日本の現状】

カネがないのでそもそもバイタリティある外国人が寄り付かない。なんなら前からいた人らが帰国までする。ド田舎ではベトナム人が増えてるらしいがド田舎なのでどうでもいい。とにかくカネはないが社会に緊張感もない

2021-11-01

どんなに優秀でも、同じ規格品で構成されたシステムはどこかに致命的な欠陥を持つことになるわ。組織も人も、特殊化の果てにあるのは緩やかな「死」。

多様性を受け入れずにいると破滅していくのは長い歴史から見ても明らかだけどそれでも排外主義を貫くのは破滅の道を歩みたいからなのかな

多様性のない(または受け入れない)組織破滅に向かうのは歴史証明してるので排外主義差別主義たる自民党とそれを支持する人たちは日本破滅させたい売国奴

2021-10-02

anond:20211002143720

ポリコレ増田の言うような多様性を重んじる面も、元増田の言うような排外主義的な面もどちらも持っている。

というか、自分達の好嫌次第で都合良く使い分けているのがポリコレの正体でしょ。

から伝統を重んじる人々にも、自由を重んじる人々にも、双方から叩かれているんだよ。

あと、目指しているところは保守とは違うけど、精神性はやっぱり保守に近い

人種的多様性の話で言えば、「色んな人種の人を好きに起用して良いですよ」ではなく

白人メインで映画などを作るのではなく、黒人ヒスパニックアジア系等多様な人種から満遍なく偏りなく起用しましょう」

と、規範を作って人々の選択肢を奪い、義務を負わせ、自分達の理想のために人々を動員するようやり方は、掲げる『規範』が異なるだけで保守となんら変わらない。

anond:20211002114004

4段落目の理屈の展開がよくわからない。

3段階目までは「へー、そうなのか」と思って読んでたけど、4段落で急にポリコレ宗教保守排外主義が結び付いてる印象を受ける。ポリコレってそういうものだったか

2021-08-22

anond:20210822020147

そういうの、世間では「排外主義」だとか「優生思想」というレッテルを貼られて叩かれるよね。

2021-08-18

横浜市長選の結果で、2ヶ月後に「初の女性総理」が生まれ

風が吹けば桶屋が儲かる

横浜市長選挙山中竹春(立民候補)が勝つと、日本初の女性総理高市早苗誕生する。

来月末に総裁任期満了を控えて、菅義偉が絶体絶命である

自民党の重鎮・派閥幹部たちは「菅・無投票再選」を画策している。

議席を減らしても野党になることはない。

それなら自分たち権力ポストを維持するために、世代交代を阻止し、菅を担いだ方が良いのだ。


しかし次の選挙当落線上の若手・中堅議員はたまったものではない。

党内イメージ低下を防ぐため、目立った「菅おろし」はないが、じわじわ動き出している。

政局が一気に動くのが、8月22日投開票横浜市長選だ。

菅のお膝元の横浜

菅の側近である小此木八郎落選し、山中竹春(立憲推薦)が当選することがあれば、確実に菅義偉は終わる。

側近である小此木八郎は、菅内閣精神的支柱であり、大臣辞職・横浜市長選は菅にとって痛手だった。

秘書市議林文子陣営につけるなど、当初は林・小此木のどちらが当選しても良いように二股をかけていた菅。

しかし中盤に立憲推薦の山中竹春と小此木が横一線の情勢になると、林を切り捨て、「小此木全面支援」のために動き出した。

自らの選挙区の横浜市で立憲候補が勝てば、菅にとっては広島補欠選挙の何十倍ものダメージだ。「菅では総選挙で勝てない」が明確になり、政治生命が終わる。

その場合の「ポスト菅」大本命が高市早苗である

石破茂野田聖子保守系インフルエンサーから嫌われてるのは有名だが、「稲田朋美河野太郎茂木敏充小泉進次郎」あたりも、もはや反日左翼扱いを受けている。

8月末に河野太郎出版する政権構想本では、まえがきに「保守とは排外主義ではない」と書くなど反グローバリズムに傾く保守界隈を批判

持論である再生可能エネルギー推進やインドからIT人材受け入れなどを主張している。

総裁選公示タイミング出版されれば、保守界隈からバッシングは必至である

一方の高市早苗は、保守インフルエンサー満場一致推している。

彼らが望んでいるのは「安倍の再登板」であり、それが不可能なら安倍の意を汲んで動く総裁を求めている。

しか下村博文加藤勝信では選挙の顔として弱い。

「初の女性総理」の看板で戦えば、就任直後の総選挙単独過半数を取ることは目に見えている。

8月末の総裁選公示日で、正式立候補者が出れば、「次の総理」の話題一色になる。

一ヶ月間、自民党テレビメディアジャックし、野党は忘れ去られる。


初の女性総理誕生すれば支持率は上がり、そのご祝儀ムードの直後に解散総選挙(または衆議院任期満了選挙)が行われる。

何より菅再選を望んでいるのが立憲民主党だ。菅を相手総選挙を戦えば確実に議席は増え、次の次で政権交代もあり得る。

ここ数日、枝野や安住などの幹部批判を抑えている。総裁選前に「菅おろし」が起きてほしくないのだ。

本多平直の件以来、「リベラルおじさん」に不信感を持っている私にとって、今は「リベラル政権」よりも「女性総理」を待望している。

保守的な日本で、一番最初女性総理になるのは保守的な女性しか考えられない。

まず最初女性総理誕生することが大事なのだ

今週末、8月22日投開票横浜市長選挙山中竹春が勝てば、確実に女性総理誕生する。

日本の政治を大きく変える、横浜市長選の結果を見守りたいと思う。

2021-08-17

はてブってレイシストセックスワーカー差別者のあつまりだったんだな

こういう行動パターンで、たまたま自分はたいした症状が出ないタイプのやつが、日本のあちこち感染広げてるんだろうな。性病コロナ

https://b.hatena.ne.jp/entry/4706943202944821506/comment/shields-pikes

外国籍セックスワーカー弱者コロナだの性病だの決めつけてるこのコメント

はてなブックマークで一番人気ってやばくないか

お前らちょっと前は「中国人コロナを広める」とか言ってたネトウヨ差別主義者って馬鹿にしてたじゃん。

それと同じ行動を自分達もしてるって気が付かないのか?

あと、外国籍でかつ女性なら雇用不安定なのでコロナ禍で真っ先に職を失いセックスワーカーとして働かざるを得なくなった

という可能性に思いが至らないのだろうか?

入管アジア系女性に対する人権侵害とかもこういう国民ナチュラルセックスワーカー外国人差別根底にあるんだろうけど、

はてなーも表面上リベラルっぽいけど、「コロナ」みたいなワードがでると取り繕う事ができずに差別意識が全面に出てくるんだろうなと思う。

WW2時代共産主義者ファシズム転向した事について、政治学者アイゼンクは「硬い心性-柔らかい心性」「保守-急進」と言うパーソナリティの2軸で説明していた。

保守-急進」は起こりやすいが「硬い心性-柔らかい心性」は起こりにくいとした。はてなはてサと言う言葉もあるくらい硬い心性かつ急進派が多いサイトである

特にオリンピック辺りから外国人に対する排外主義的な意見が人気コメントになってるのをよく見る。

転向が着実に進んでいるの同ろうなと思う。

anond:20210726114518

2021-07-21

増田のやべーやつ番付2021年7月場所十両以下

(散々暴れ回った増田糖質まさかの休場。このまま引退か?→【今回の幕内】

十両

投稿ネタを指摘する増田横綱パリコレを含め複数人存在し、微妙仕事ぶりが異なる。

ただご存じの通りブクマカトラバも本文も読まない上、過去再放送ネタにも平気で釣られて伸ばすダボハゼなので、あまり意味がない。

また、彼らに対して「再投稿は正当な権利」と訴える増田や、彼らをおちょくるためにわざと再投稿を繰り返す増田などが出ており、治安維持に役立っているかどうかも疑わしい。

重複投稿に対して「なんで2回書くねん」と、なぜか関西弁で2回書く増田。やはり指摘する意味があまりない。

虚構新聞罵倒する増田。相変わらず、↑以外ほぼ何も書かない。

人生クールポコ状態。」なるタイトル増田を何度も投稿している増田。当初本文はほぼ全て空で、全く意図がわからなかったが、最近申し訳程度の文章があることも多い。

関西弁を使わないでください」と主張する増田。また関西人アルフォートを食べてはいけないらしい。なんでやねん

なんでもかんでも「これは私たちフェミニストの総意。」で締めようとする増田しかフェミニズムと全く関係のない話題がかなり多い。

政権批判を繰り返す増田。といっても内容は割とまともな方で、さすがに安倍botほどの狂気度はない。なぜかブクマ数が毎回3桁と異常なほどの多さを誇る。

  • dorawii

こいつも旺盛な自己顕示欲の割にやることなすことひたすらつまらないクソ。Yahoo!知恵袋出身名前自称だが、由来はもはや本人にもわからないらしい。

5chのダウソ板でしつこく教えて君をやっては煙たがられ、その顛末増田に報告するというのが最近トレンド



幕下以下

回文になっていない回文から始まる増田水曜日以外もすいすいようび。超長文だが日に二度以上の連投は行わず、概ね無害で愉快な存在しかしあの文体テンションは別の意味ヤバい

V豚を敵視し、Vtuberに関する増田を見かけるや粘着トラバをしてくる増田気持ちわからんでもないのだが。

雑誌映画秘宝』の記憶」というタイトルの、ナンバリングのついた記事で関連する人物批判している増田。内容自体はそこまでヤバくないのだが、投稿数がすでに60近くになっている。

その名の通りよくわからない増田を挙げている増田村上隆増田に関する投稿で久々の復帰を果たした。

ブルマやその他の歴史を調べては長文で投稿する増田熱量ヤバい特に害はない。

その名の通り寿司ギャル情熱を燃やす増田。タヌキックマスターの生みの親でもある。特定増田にはきわめて珍しく、とにかく明るく前向きな性格。今でも稀に増田に出没する。


主な休場・引退増田

ここ最近投稿が見られないものの、スパムが暴れていた頃にも一度消えて戻ってきたことがあり、現時点で引退と断定はできない。

なお、以前の投稿に「kokorohamoe」なるアカウント名が含まれていたが、この増田と同一人物かどうかは不明。当該人物によるブログ最近まで更新が続いていたが、現在は見られなくなっている。

  • マスダとマスダの冒険

最終投稿4月末。ただこの増田場合、新作投稿前は1か月ほど留守になることが多く、やはり引退とは断定できない。

排外主義政治家などを理由に挙げ「ニュージーランドへの移住おすすめしない」増田。他にもニュージーランドのあらゆる問題を指摘していた。

ただし、専門家を名乗る別の増田から内容にツッコミが入ることもあった。

増田は「何かにつけて人間性センターが表示されてうっとおしいのでやめてみた」らしく、現在noteに引っ越している

2021-07-19

anond:20210719203901

逆に聞くのですが、スターリン毛沢東共産主義だと本当に思うのですか?

共産主義とは資本家による労働者搾取を無くすための思想ですが、

スターリン毛沢東が行ったのは個人崇拝排外主義ナショナリズムです。

これらの行為共産主義ではなくむしろ右翼的ネトウヨ的なものです。

2021-07-17

anond:20210717130348

別に排外主義右翼の特徴ではない。

右翼には「先進国の仲間入りをして世界を導きたい」とか「アジアの劣等国を日本が導いてあげるべき」みたいな思想もあるわけでな。

一方で左翼のほうも安保闘争みたいに外国の影響を拒絶しようとしたりもする。

2021-07-15

anond:20210715213922

友人から指摘されてたしかに無信仰宗教偏見がない人間自分以外で見たことない事に気づいた。俺みたいなタイプってやっぱり俺みたいな環境で育ってたりするのかな?

偏見を持っている人は、それを持つほどの知識経験もないのにそういうふりをしている人がほとんどでは。

アメリカのような多人種国家日本のような見た目では区別がつかないような民族が集まっている国では社会的差別態様が違うと言われることがあるよね。

黒人白人日本差別を語るときに、よく知らない相手に対する戸惑いや警戒心を上げることがある。

それに似ているのではないかと思うよ。

日本では宗教的な行事形式的に参加させれたり参加したりする人は多いが、教義的な理解共感を求められるような機会は基本的にない。

から形式的ものを越えて熱心に信仰している人が目の前にいたら警戒心は高まるものだと思う。

それは誰もが持つ普通感覚だが、それを政治的に利用したい人は偏見増長する方向に利用するだろうね。

これは排外主義的な思想を持つ人が外国人への偏見を強化するように動くことに似ていると思うよ。

それ以外の社会的認知度が高い差別でも、そうでない差別でも政治化させられているものはそういう傾向が多い。

偏見が少ない人というのは意外と多いと思うが、それは

祖母が私財を宗教に費やさず勧誘活動を一切やっていなかった(ただ、俺に対しては一緒に勉強しないかと熱心に誘ってきた)のと、近所の某学会員たちも一切勧誘活動はしてこず、平均よりも良識的な人たちだったのが大きいのかもしれない。事実、穏やかで地域奉仕活動に熱心な人が傾向として多かった。

こういった経験あるかないか重要な要素だと思うよ。

anond:20210714204405

具体的な名前は挙げないけど一部のフェミニスト学者活動家排外主義扇動するネット右翼活動家のような存在と化しているように感じる

一部の政党すらそういう人間を利用して選挙応援政治活動に使っているように見える

2021-06-06

anond:20210605200126

言いたいことはわかるけど、それなら排外主義を訴えるような極右ネトウヨ扱いせんでくれや

2021-04-08

ラムザイヤー・スキャンダル吉見先生の論考の前に、事件の経緯やコンテクストをまとめました。」

https://twitter.com/SayakaChatani/status/1379968066319097856

また日本右派アメリカ白人至上主義との交錯も見逃せない。二〇二〇年の論文ラムザイヤーは、「アメリカ民族問題を題材にすると激しい対立が起こってしま自由議論できない」ので、「渋々ながらアメリカ問題は取り上げず」「あまり知られていない題材を使えば自由議論できるだろう」と書いている。つまり被差別部落沖縄在日コリアンを通して主張した「差別自己責任であり、マイノリティの統率者がむしろメンバー搾取している」というロジックは、本来アメリカ適用したいのだが、そうすると政治問題になるので、人があまり知らない日本史を使って発表する、とあけすけに述べているのだ。

うん、日本にもアメリカにも (そして他国にも) 同じような問題があるんだね。日本で「マイノリティの統率者がむしろメンバー搾取している」構造をもとに、自国他国のことも論じないといけないね、という話でしかないように思いますが。日本にも問題存在するのであれば、それを論じても何も問題がないのではないでしょうか。まさか日本問題日本人 (?) だけが議論すべきだ! とかい排外主義に基づいた主張なのでしょうか。

2021-04-03

甲府市幹部ちょっと方向を間違えた

男性にお願いだけど頑張って女の子誘って遊ぼ?」と発言した甲府市幹部が「不適切発言」として叩かれた。ニュースはすぐリンク切れするだろうから下にコピーを載せておく(魚拓は取得禁止にだった。不適切なら削除する)。

個人領域に関することを公の立場にある人が言及したというのがマズい、という趣旨は確かにそうだが、下記のようなデータを見て、そもそもこれは決して「個人」に帰着すべき問題ではないという認識もできれば増田諸氏と共有したいと思う。下記にあげるのは、国立社会保障・人口問題研究所http://www.ipss.go.jp/掲載資料から作成した、「生涯未婚率」の推移の表である

性別生涯未婚率(%)

 年男性女性
1960 1.26 1.88
1970 1.70 3.34
1980 2.60 4.45
1990 5.57 4.33
200012.57 5.82
201020.1410.61

今日、ちょうどKKO議論の行く末も地獄、という論考もブクマに上がっていた(https://b.hatena.ne.jp/entry/s/gendai.ismedia.jp/articles/-/81804)けれど、それらの問題は全て上の表に集約されているのではないか。つまり*失われた20年で最も失われたのは男性結婚機会であったという単純な事実だ。生涯結婚できない男性の数は50年で実に20倍に増えた。これは、2010年の若年男性が、50年前の若年男性に比べて20倍も努力していないことを意味するのだろうか? そんなわけがない。

やれ「草食化」だの「非婚化」だの、いい加減、若者自身責任があるような議論を止めて、国はまともにこの数字と向き合うべきだ。「(さまざまな事情で未婚に追い込まれている)若年者に手厚い政治」をしてこなかったことが、ヒステリックにも見える今日社会問題の根源となっている。仮に1990年を参考に、経済的問題がなければ未婚を選ぶ率は人口の5%程度、と仮定するなら、2010年時点で実に男性人口の15%、女性人口の5%、つまり均して人口10%が「金がないか非婚(KNH)」民だということになる。はっきり言って立憲民主党の支持者より多い現在陰謀論、狂ったミソジニーミサンドリー過激排外主義的主張、根拠のない伝統主義ネットイナゴ…………などに食い荒らされているこのKNH民を、正しく政治的に救いとる方法が求められているのではないか

山梨県甲府市で行われた中小企業の合同入社式の中で、甲府市産業部長が「なるべく異性と遊んでほしい。そうすれば少子化は少しでも解消する」などと発言しました。

部長は、「発言不適切だった」として謝罪し、撤回しました。

合同入社式来賓として出席した甲府市産業部の志村一彦部長は、仕事だけでなくプライベートも充実させてほしいという趣旨あいつの中で「なるべく遊んでいただきたい。遊ぶのも男性同士、女性同士じゃなくて、楽なんですけどね、気持ちとしてはなるべく異性と遊んでいただければと思います。そうすることで少子化が少しでも解消されると思いますので」と発言しました。さらに「男性のほうにはお願いなんですけど、ジェンダーフリーとか、男女共同参画とか言われていますけど、遊びに行くときには男性のほうから誘っていただければと思いますので」と続けました。

個人自由である交友関係出産、それにジェンダーへの理解を欠いた発言ともとれます

志村部長は式の後、UTYの取材に対し「結婚意識してほしいという趣旨だったが、不適切だった。

不快に思われた方にはお詫びし、発言については撤回したい」としています

この発言について山梨英和大学近藤教授は「交友関係出産などは、個人領域に関するもので、公の場で言及することは適切とは言えない。

固定的な男女観にとらわれず、多様性配慮して発言することが重要」と話していて、男女共同参画ジェンダーについて正しく理解してほしいとしています

[UTYテレビ山梨]https://news.yahoo.co.jp/articles/9138c85984db13fe89923800938e6e4417b61c3f より引用

*……女性生涯未婚率が6倍以上上昇していることも、決してなおざりにはできない問題ではある。だが、50年前の数字女性社会進出がそれほど進んでおらず、今ほど選択の自由がなかった時代のものである(つまり結婚「したくない」のに「させられて」いた女性も多い)ということも踏まえれば、男性とは事情が異なるだろう。思うに、男女ともそこのバランスがとれていたのが「生涯未婚率5%前後」の1990年頃であって、まさにバブル崩壊によってそれがガタガタになって回復できない状況に突入していったのではないだろうか。

2021-03-13

ホモソという言葉、嫌いだ

何かをナチヒトラーのようだと言って叩くのに似ている

ヒトラーに似ているから、ではなく、優生主義者からときちんと問題に焦点を当てて批判すべきなのだ

排外主義排外主義として批判すべきだ

権威主義権威主義として批判すべきだ

それはホモソだ。が批判になると思って使っているならはっきり言って異常だ。

2021-03-08

カズオ・イシグロインタビューイマイチピンと来ないリベラルへおススメの補助線とアドバイス

↓の人の様に、イマイチ分からん、と思ってる人に、多分これを意識すると「あっ、そう言う事か」と成るんじゃないかな、と言う補助線が有るので共有しておきます

 

シグロ氏の発言について、ある左翼かつリベラルから見た感想

https://anatadehanai.hatenablog.jp/entry/2021/03/07/110833

https://anond.hatelabo.jp/20210306213555

 

らくだけど、カズオ・イシグロ氏を含む欧米リベラルにとっては「ブレグジットトランプ政権誕生を予想出来なかった事」がトラウマとして残ってるんだと思う

ブレグジットの時はどうだったか忘れたけど、トランプ政権誕生の時は選挙結果が出るまではヒラリー勝利を予想していたリベラル知識人が多かったと思う

要するにあの時、メディアヒラリー側の見解ヒラリー側に有利な情報を多く流していて勝利ムードだったけど、実は違った、という事が非常にショックだったんじゃないかな?

こういう危機感なら、日本リベラル人達も有る程度共有出来るのでは無いだろうか

単純に言うと「メディアで受ける印象と、実際の開票結果が違うのは困る!」って事だね

日本だと「ネットで見た印象より自民党支持率が高い、なんで!?」みたいな事かな、この場合ネットをしない層の意見が隠れてるって事だね(後は勿論組織票等)

リベラルからすると、ネットメディアで非リベラルな主張が載せられる事は不愉快かもしれない、でもそういうのが無くなると、いざ選挙支持率が出る時に結果に「なんで!?」って成る事が有ってそれは困るよね、と言う話

そういう事を防止するには普段からリベラル人達が何を考えているか知っておく必要があり、その為に非リベラルの人がネット上で記事を書いたり芸術として表現したり出来る土壌が有ると良いよね、と言う話じゃないかな?

 

普段からリベラル人達が何を考えているか知っておく」為にもう一つ必要なのは曲解しない事、だね

↑の感想の筆者の方がどうかは分からないけど、リベラル一部の人を見てると、非リベラルな人の意見を物凄く曲解して批判してる事が有る

あれは止めた方が良いね、その時は気持ちいかも知れないけど、「非リベラル人達が何を考えているか」と言う知識自分から歪めてしまう事に成る訳だから

厄介なのは曲解してる本人は曲解している自覚が無いって事、今これを読んでるあなた自分では「曲解なんかしていない」つもりでも、実はしてるかもよ?

リベラルの人をモンスター化して考えるのは止した方が良い、彼らも俺達と同じ人間で、彼らには彼らなりの理屈が有る、そこに耳を傾けてみよう

「そんな事は無い!彼らは間違っているんだ」と思ったら赤信号、もうかなり危うい状態だ、話を聞く前にどうして正誤が分かるのだろう、まずはちゃんと話を聞いて悪意じゃなくて善意判断してみよう

彼らは1つじゃなくて無数の主張をしている、その全部が間違ってるなんて、先ず確率的に考えても有り得ないよね?(勿論各意見の正誤は同様に確からしく無いし、厳密には確率的には考えられないが)間違っている物も有るだろうけど合ってる物もあるはずだ、それをちゃん評価出来るように成ろう

一部の(もしかすると多くの?)リベラル人達は非リベラル意見を悪意的に解釈する癖が付いている様だから

意識的に善い方に解釈するようにすると良いと思うよ、所謂「最善の相」って奴だね

多分その位しないと歪みは直らない

リベラル意見に直面した時、カッとなるのを抑えて「いや、待てよ、これはこういう解釈もあり得る」と好意的解釈を考えたり、「間違ってると思ったが理屈は通っている」と思ったり、「成程自分にはこういう偏見が有ったかもしれない」と振り返って見る

そういう事を遣れるようになると、いざ選挙結果が出た時「なんで!?」って成る事が減るんじゃないかな?

 

あともう一つアドバイスすると、リベラル人達は(排外主義的でない)愛国的なコンテンツに対してのアレルギーは直した方が良いと思うよ

ブコメでも書いたけど野田洋次郎HINOMARUとか、ああいう物への反応が一番世間との乖離(→選挙での「なんで!?」)の原因だと思う

自分では「愛国的だから批判してるんじゃなくて、創作物として劣っているか批判した」つもりでも、愛国アレルギー自分で気付いてないだけ、って場合も有るから気を付けた方が良い

自分自身の判断は当てにならないと思った方が良いよ

自分愛国アレルギーを予め想定して差し引く位で丁度良いから、その辺意識すると良いよ

2021-03-01

必読書コピペマジレスしてみる・自分オススメ41冊編(3)

戻る→anond:20210301080139

E・M・フォースター「ハワーズ・エンド

「人をたくさん知れば知るほど、代わりを見つけるのがやさしくなって、それがロンドンのような所に住んでいることの不幸なんじゃないかと思う。わたししまいには、どこかの場所わたしにとって一番大事になって死ぬんじゃないかという気がする」

つの家族の間を行き来しながら、人間記憶や、場所への執着を捉えた文章。それはまるで、漱石のいいところだけ抜き出したような文章だった。

ところで、同じ著者の「インドへの道」もいい。これは大英帝国支配下インドで、未婚女性が現地の男性暴行されたという疑惑を巡る話だ。女性を守ろうとする騎士道精神排外主義が結びつき、支配者と被支配者の亀裂が広がる様を描く、不幸にして極めて現代的な作品である冤罪をかけられたインド人が、「誰があんな不美人な年増を」と心の中で毒づくの、とても嫌なリアリティがある。たぶん、帯を工夫したら売れるし、どっちの「弱者」がより保護されるべきか的な話題で定期的に盛り上がる増田住民にも刺さるんじゃないかな。

ニコルソン・ベイカー中二階

切れた靴紐を昼休みに買うだけの、注釈だらけの何だかよく分からない小説。細やかな観察眼と都市生活者が思わず共感してしまう日々の経験で、要するにあるあるネタで延々と読ませる。すごい。こういうのが現代文学なのね、みたいに一席ぶつのにも使えるかもしれない。

真面目な話をすると、文学はいろいろな機能があって、それは作者の意図とはかけ離れているかもしれないのだけれども、その結果的機能の一つとして、その時代言語化されていないもの文字化するというのがある。だから文学賞を受賞した作品からと言って、実は今の自分が読んでも面白いかどうかは全くの別問題なのだ文章が巧みで、いかにも知的主人公知的な悩みを描いた文学けが主流な時代は終わっているのかもしれない。そういうのが好きな人古典で充分であるし、逆に言えばいろんな立場の人のきれいごとではないこじれた気持ちが知りたければ現代文学面白い

ヘルマン・ヘッセ車輪の下

理由は書かないが、自分は周囲の期待を一身に背負っていたエリート挫折する話が好きだ。前途有望な若者が、将来を棒に振ったり挫折したりする筋書きに対するこの偏愛ゆえに、自分は「ゲド戦記第一部の前半部分や「スターウォーズ」のエピソード3に対する執着がある。

生きていくとは何らかの失望を味わうことであり、時間をかけてそれらを味わいつつ咀嚼していく過程であるのだけれど、こうした自分のどうにもならない感情言語化した先行作品があることで、自分孤独ではないとわずかな慰めが得られる。

ホルヘ・ルイス・ボルヘス伝奇集」

「鏡の中の鏡」「魔術」「薔薇の名前」などの元ネタとなる作品を書いた人。「バベル図書館」は聞いたことがある人もいるかもしれない。

非常に濃密な短編を書く人で、このネタで長篇普通に書けちゃうだろ、みたいなネタをそのまま短篇調理する。どの作品も非常に濃密で、読み解くのにエネルギーがいる。文体は簡潔で、物語必要最小限の描写できびきびと進む。ただ、具体的に何が起きているのか、そしてなぜそうなったのか、その設定の意味は何か、を追うには読者に教養要求される。読破すると、それ以上のものが得られる。読み終わったらカルヴィーノだとかスタニスワフ・レムの「虚数」だとかミロラド・パヴィチ「ハザール事典」だとかそういう沼にようこそ。

ジョン・ミルトン失楽園

キリスト教文学の癖にルシファーがめちゃくちゃかっこいい。地獄に落ちても神への反逆を続けよとアジる場面は音読したくなる。そのくせ、彼の弱く情けない姿もまた魅力的だ。アダムエヴァ楽園で楽しげにしているところを見て、自分には愛する伴侶もなく、人類に与えられている神から恩寵も既に失われたことを嘆く場面もまた、声に出して読みたい。そして、彼は人類への憎悪嫉妬のゆえに、アダムエヴァ堕落させる。この叙事詩の主役はルシファーだ!

紫式部源氏物語

好きなヒロイン六条御息所自分の意に反して生霊飛ばし他人を苦しめてしまうことに悩むのがかわいそうでならない。今でいうなら、好きという感情コントロールできなくて、それでも好きな人が振り向いてくれなくて苦しんでいるタイプで、感情エネルギーが強い自分としては大いに共感する。

他に好きなキャラクターというか、嫌なリアリティがあっていいと思うのは薫で、その優柔不断さがいい。「この子とつきあいたいけど、でもこの子そっくりな別の子はい雰囲気だしなあ」みたいな優柔不断というか欲深さは、男性心理をよく観察していないと書けない。そういう意味で、自分の中では紫式部評価がすごく高い。

アルベルト・モラヴィア軽蔑

情けない夫が不機嫌な妻に、お前それだけはやっちゃダメだろ的な行為を延々続け、妻から完全に軽蔑され、とうとう上司に妻を寝取られしまうだけの話で、一人称視点から延々と繰り返される言い訳はひたすらに情けない。ねえ、僕のこと愛してる? 嫌いになっちゃった? と尋ねまくって、わかっているくせにとぼけないで! 今忙しいから後にして! うるさいからほっといて! もう愛してないったら! あなた軽蔑するわ! と怒らせるのは、完璧反面教師であり、ギャグすれすれだ。

しかし、作者は妻のことを相当恨んでたんだなあ。

サマセット・モーム人間の絆」

身体劣等感を持つ主人公が、付き合うだけで不幸をもたらす浮気性の彼女を振り切って、幸せにしてくれる女性を見つける話。多くの人が何かしらのコンプレックスを持っているし、何であん自分に敬意を払ってくれない人を好きになったんだろうって記憶を持っていることだろう。王道過ぎるといえばそうかもしれないが、結婚してハッピーになる王道何が悪い

マルグリット・ユルスナールハドリアヌス帝の回想」

ローマ皇帝自分の治世を振り返る体裁でありながら、欺瞞自己満足をさほど感じないのは文体のせいなのか。時代性別文化言語も超えて、別の個人に憑依しながらも、己を見失うことなく語る著者の声は、他人視点に立って(歴史小説を書くとはどういうことなのかを、これからも厳しく問い続けることだろう。

中年や老人にならないと書けない小説がある。そして何年もかけて書かれる小説があり、構想から数十年が過ぎて着手される作品もある。そうした重みを持つ文学作品がどれほどあることか。

技巧も素晴らしく、文体も素晴らしい。こうした作品に出合えるのは、年に一度か二度だ。

吉田兼好徒然草

説教臭い頑固おやじブログ基本的には仏教説話が多いが、それらに交じって挿入される、「〇〇という迷信には典拠がない」だの「〇〇という習慣は最近のもので、本来のありようや精神とはかけ離れている」だの「〇〇という言葉語源を考えれば正しくは〇〇と言うべきだ」だのが、まさにその辺のおじさんがいかにも言いそうなことで面白い

ただ、それだけじゃなくて、第三十九段の「或人、法然上人に、……」のエピソードは、「とりあえずできるところから頑張ればいいじゃん?」的な内容で励まされるし、十八段の「人は己れをつづまやかにし、……」は身軽に生きていくことの幸せさを教えてくれる。

ジュンパ・ラヒリ「その名にちなんで」

最高だった。ラヒリ大好き。体調崩すレベルで刺さった。アイデンティティの混乱という古典テーマもさることながら、ラストシーン過去と不在の人物記憶が、そして小説の全体が何気ないものによって濃密によみがえってくる様子がすばらしい。そのイメージプルースト以上に強度があるかもわからない。

これは、インテリインド系(ベンガル人移民第一第二世代の話なんだけれど、読んでいるうちに海外赴任者の寄る辺なさを思い、つまりイギリス暮らしていた自分の両親の境遇勝手連想させられ、ついつい感傷的になってしまった。随分と勝手な読み方だが、小説の読み方はいつも私的ものから構わないだろう。

外国では気候も習慣も何もかもが違う。両親の教えることと学校でやることが矛盾していて、両親が里帰りしても子供たちは故郷のノリについていけない、ってのが、すごくパーソナルなツボをついてくる。こういう経験がなくても、地方と都会として読み替えると、増田でいつも議論されている話にも近づくんじゃないかな。

H・P・ラブクラフト時間からの影」

正直なんでこの時代ラブクラフトを読むのか、というのはある。人種差別主義者だし、排外主義者だし、クトゥルフ物はパターンが決まっているコントみたいだし(人類理解できない名状しがたいものに触れて発狂するのが基本的オチ)。でも、彼の持っていた宇宙の巨大さと人類の取るに足らなさという感覚は、まさにセンス・オブ・ワンダーだ。そして、「人間感情の中で最も古くて強いのが恐怖であり、その中で最も強いのが未知のものへの恐怖である」という言葉の通り、究極的には理解できない「他者」という存在の恐怖にまっすぐに向き合おうとしたことを何よりも評価したい。

この作品が好きな理由もまた、不気味なクリーチャーが非常に知的であり、かつ知識欲が旺盛だということによっている。

U・K・ル・グインゲド戦記

一巻から三巻までは、ゲドという人物自我確立に始まり他者を助けることや世界を救う英雄行為が扱われる。しかし、実はゲド戦記は第四部からが本番なのだ。あらゆる魔法の力を失い無力な存在となった彼が、魔法のある世界いかに生きていくか。これは、老いに直面する男性物語だ。

そして第五巻! ゲドの生涯で一番の功績が、実は重大な誤り、人類傲慢に過ぎなかったのではないか、という仕事に生きてきた男性には非常に厳しい可能性が示される。

しかし、ル・グインはゲドにとてもいい歳の取らせ方をしている。果てしなく努力をすれば、男性女性を、女性男性理解できるのだと作者はどこかで述べていたが、その希望を見せてくれるし、そこに女性作家を読む喜びの一つがある。

男性気持ちがよくわからない女性にもオススメしたい。

ジュール・ルナールにんじん

いわゆる毒親について書かれた小説なんだけど、ねちねちしていなくていい。文体は軽く、描写も簡潔。だからこそ、彼の育った環境の異常さが際立ってくる。なんでこんな親子関係なっちゃったかについて掘り下げられることもほとんどない。

そして、暗鬱なだけの作品にならないのは、にんじん少年の異常なたくましさだ。ひどい目に合っても受け流し、冷淡な母から何とか愛されようともがいている。読んだときの年齢によって、感想は大きく変わるだろう。

以上。五十音順計算を間違って40冊の予定が1冊増えた。書いていて非常に楽しかった。

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