はてなキーワード: 奇跡とは
うちの妻は親がネグレクト家庭で育ち、高校は某治安の悪い区の都立高出身で1-2割が大学進学、6割が専門学校、残り2割は謎という卒業実績で、
本人も当然のように専門学校に進む。その専門学校卒業後に、某有名ホテルに就職。
スイートルームにルームサービスの食事を持っていくと、わざと見せつけてくる全裸のおっさんがいたりして、
自分は本当に社会の底辺にいるのではないかと思い、一念発起して大学に進学することを決める。
とりあえず上流階級といえば、医者か弁護士くらいしか知らなかったので、某大手予備校の医学部コースに入学。
ちょうど同じく浪人してた自分と出会う(自分は医学部コースではなかったが、物理や化学の授業で会うことがあった)
異常にかわいい子がいると思った自分は浪人生にもかかわらず、もうアタック。受験直前頃に、ついに付き合うことになる。
自分は無事志望校に合格するも、彼女は不合格。少しでも手伝おうと思って、プライドを捨てて何がわからないか話してくれと言ったところ、
「このABの上についてる矢印、何?」とそもそもベクトルがわかっていなかった。
どんな勉強法をしてるのかと聞いたら、某国立大医学部に行きたいので赤本を買ったとのこと。
アホかと言って、とりあえず赤本のことは忘れろ、チャート式でもやれということで、
高校時代の3年間は何も勉強していなかったとのことなので、現時点で高校一年生だという認識をもってもらい、
今年受かるのは難しいと思うので少なくとも3年はかかる、そのつもりでと言って勉強を教えた
結果、すったもんだがあり(この苦労は涙なしには語れないが、割愛)、
しかし3年後に無事、当初の志望校ではないものの某大学医学部に合格。自分が大学4年生のときであった。
でも、浪人してつれーなと思ってた自分、他の人より回り道してしまったなと思った自分がいて、
それに比べて彼女の話を聞くと、自分なんて親や周りの環境がつくってくれた「普通の道」をちんたら歩いてきただけで、
こんなに「茨の道」を歩いてきた彼女が報われないなんておかしい、報われてほしいという気持ちが大きかったように思う。
ググるキーワードが思いつかなければググれない、とよく言うものの、
よく彼女があの環境の中で「医学部でも行くか」と思ってくれたな、よく予備校というものがあることに気付いてくれたな、
ちなみに後に彼女は、あの何もわかっていない段階で医学部を目指し、無意味な赤本を買った自分を無知すぎて殺したいと言っていたが、殺さなくていいと思う。
彼女が大学に入った頃には、現役の学生と比べると随分と年を取っていて、影では多浪生と呼ばれていたそうだ。
アホかと。お前ら、自分があの環境にいて、ここまで這い上がってこれるか?
お前らがやったことなど、誰かがお膳立てしてくれたテストの点数が取れるための勉強したことだけだろうが。
それは所詮オレと同レベルの人間なのだ、そもそも実質受験勉強3年で受かってるからピカピカの高校3年生じゃい!と思ったりしたが、直接その人たちに会ってないので何かを言ったことはない。
彼女自身はこの一連の話は人生の汚点なので他人には言うなと言うのだが、今日、別の増田を読んでなんとなく他の誰かに言いたくなった。
たつきくんへ
いやあ、君を信じでよかった。2年間信じてたんだ。
じつはね、10話までは見るの苦痛だったんだよ。なんか画面が暗くて主要キャラの赤色が見づらくて、ストーリーも緩慢だったと思ってたんだよね。
主人公たち御一行は水不足のジリ貧でカワイソで見てるのが辛かったよ。なんか謎は散りばめられてるけど、あまり前に進んでいる感じがしなかった。
このころぼくは「ああ、たつきくんは終わったんだ」と思ってたよ。かつての熱狂はけものフレンズという特異点で奇跡が起きてただけだったと絶望しながら惰性で見ていたよ。
それで、11話。あそこから、きみの真価が発揮されてなるほどと思った。これまで暗かった視界が一気に開けるカタルシスを感じたよ。
きみはまだ、枯れてない。すごい作品が作れるすごい監督なんだって、誇らしく思ったよ。
君がすごいのは主人公のピンチを我が物のように感じるくらい物語の中に視聴者を引き込んでいること。正直最終回前はドキドキして、手に汗握ったよ。そして、最終回を見て泣いた。
そして安っぽくなりがちな「自己犠牲」を物凄く美しいものとして表現できることだね。
こうして困難を乗り越えて初めて、すごくキャラたちに親しみを感じた。
物語の結末を知ってから、エンディングテーマがメチャクチャ好きになったよ。
きみは、けものフレンズの焼き直しをきちんとケムリクサでやってくれたね。
まず主人公は自己犠牲のためにピンチに陥り、次に主人公を助けるためにこれまで出会った仲間たちが集結する。そして最後に、主人公は救済されつつピンチを切り抜ける。物語は更に続く可能性をのこして終わる。
いいんだよ、これで。ぼくたちが待っていたのはこういうアツい展開を丁寧な構成で描き出してくれることだったんだからね。
これで、このやり方は2回めなんだけれど次はどんなものを見せてくれるのか、楽しみにしているよ。
蛇足だけれど、けものフレンズ2は骨格を失って想像で作ったエセ剥製みたいだし、ケムリクサは骨組みに別の毛皮をかぶせて作ったキメラみたいだった。
だから、きみの場合はキャラとか背景とかを他の人に作ってもらって限られた枠の中でオリジナリティを発揮するほうが良いものが作れるんじゃないかな。困難がよい仕事をもたらす稀有なタイプの人だと思う。
人生とは、誰かが当たり前のように価値を与えてくれていると信じ込んでいるほぼ大半の人間には絶対にこの映画の良さが伝わらないということ。
一度でも絶対に逃げられない瞬間に、奇跡みたいな偶然で救われた経験がある人間は、この作品をみたら共感が止まらないはず。
逆を返せば、世の中は、プロが絶対に失敗せずに当たり前のように高いクオリティを提供してくれると信じているバカが多すぎるということ。
プロは失敗をしないんじゃない。
失敗が絶対に表面に現れてしまわないように大半の人間が気づかないところでものすごい用意と努力をしている人間のことをプロという。覚えておけ。
与えられるものをひたすらに消化し続けて消費のプロになった糞市民には絶対に良さがわからない。本当に残念。
残念ながら、圧倒的大人数に期待されている中で絶対に先送りにできない本番一発勝負をしたことがない人間に、この映画の価値はわからない。
口では説明できないけど、あの瞬間のプレッシャーは味わった人間以外には絶対わからないと断言できる。
ただ、残念なのは広め方がクソ。まじで糞。万人が共感できる映画ではないのに、みんな絶対に面白い!とか、まじでクソ。
なによりも作品にすぐに価値を求めなきゃいけないこの時代本当にクソ。
アングラで、湧き水が岩を割るような浸透の仕方をしてほしかった。
お金にならないから仕方ないけど、でも、目先のお金のために歴史的価値を犠牲にしてしまったかと思うと本当に残念でならない。
この作品の歴史的価値は計り知れない。それを目先のマネーのためにテレビ局に魂を売ったのかと思うと本当に残念。むしろ悔しいまである。
でもこの映画最高。原案から脚本から撮影から、参加している全員の魂が一時の猶予も与えずそこかしこから滲み出し続けてて最高。
まじで涙が止まらない。報われる苦労があってよかった。それに尽きる。
いい映画ありがとう。それを安っぽいショービジネスにしてしまったTVうんこ。
発案者はあとの時代に絶対に名前を発掘されるから安心したらいいと思う。
そもそも金で売れる価値を持った作品ではない。金で売ろうとした連中だけが、ただただこの作品の価値を貶めているに過ぎないのだから。
http://ideal.hatenablog.com/entry/2019/03/18/013932
を読んだので、この文章を書くことにした。というのはただのきっかけにすぎなくて、偶然にも私がセックスレスとどう向き合っている(いた)かという記録が、同じセックスレス状態にある人の役に立たないかと考えていたからだ。もっと言うなら、この文章は今現在のセックスレスの当事者だけのためではなく、いつかセックスレスと向き合うかもしれないあなたたちのためのものでもある。なんてことを言っているが、ぶっちゃけていうと、こんなことでもしないと自分がおかしくなりそうだった。既におかしいという自覚はある。私はセックスレスに耐えられなかった、その辺にいるただの人間だが、もしかしたら、あなたの隣で寝ている、あなたのパートナーかもしれない。
さて、一旦ここで、セックスレスという言葉について定義しておく。wikipediaの記載はとてもいい感じの文章なので、まるっと引用することにする。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%AC%E3%82%B9
セックスレスとは、日本性科学会[1]によれば、「病気など特別な事情がないのに、1ヶ月以上性交渉がないカップル」と定義されている。しかし、便宜上「カップルのうち、どちらかがセックスをしたいと望んでいるのに、長期間それができない状態」を総じて「セックスレス」と呼ぶのが一般的な解釈である。セックスが無い、あるいは回数が少なくても、カップル双方が不満や苦痛を感じず、関係が良好ならば「セックスレス」という言葉を使って問題として顕在化する必要がないからである。
言葉の定義をだらだら書くのはめんどくさいので、じゃあ「長期間」がどの程度かはもう個人で勝手に決めやがれください。
さて、セックスレスになったら、である。そういえばもう、セックスレスになって4年を過ぎた。セックスを求めてもセックスがないということが、こんなに辛いとは思っていなかった。もう今は、求める勇気すらない。
先に結論を書くが、セックスレスに特効薬はない。特効薬はないというのは、言い換えれば必勝法はないと言ってもいい。ただ、ないことの証明はできないので、誰か見つけたら教えろください。つまり正確にいうと、私もしくはこの世界は、セックスレスの特効薬や必勝法をまだ見つけられていないということになる。
ここで、よくある例を一つあげよう。「話し合い」だ。
https://rethink-fufu.jp/love/230/
セックスレスの解消として「話し合い」ましょう。というような記事やブログはよく出てくる。もちろん私もやったが、まったく意味は無かった。私がまったく意味を感じられないままに話し合いをしたので、まったく想像どおりとなったといえばそれまでだ。これは話し合う内容がどうであれ、だ。おれは(わたしは)セックスが大好きなんだー!というポジティブ目なものでも、おれは(わたしは)セックスがないのが辛いというネガティブ目なものでも、おれは(わたしは)セックスがない結婚が意味が分からないというどこに向けているかわからな
いその矛先も、すべて相手からすると「でもわたしは(おれは)したくない」で終わりだし、その相手の言い分はまったく正当だ。やりたくないものはやりたくない。相手がやりたかろうが、苦しんでようが、怒っていようが、相手と自分は別の人間だ。やりたくないものはやりたくない、いたって正常だ。あなたのパートナーは正しい。もし「話し合い」でセックスレスが解消したのであれば、ただひたすらにおめでとうです、ほんと。でも、しみけんさんが500組の相談を受けた中で、改善したのが5組ですからね、1%ですよ。奇跡かよ。
もう一つ例をあげよう。「強引にする」だ。
たまに友人間での会話でもこういった冗談であってほしい内容を聞くことがあるし、実際行動しちゃう人もいるのだが、これはまずい。性的DVといえる場合もあるし、夫婦間で強姦罪が成立した裁判例(東京高判平成19年9月26日判タ1268号345頁)もある。マジかよと思ったあなた。私も思いました。こわっと思ったあなた。たぶんパートナーはもっと怖い思いをするかもしれないです。とにかくまずい。
じゃあどうすればいいんだよおれは(わたしは)。つーかごたごたしたのはいらねえんだよ。セックスしたいだけなんだよ。ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ。
うん、わかるよ、わかる。
少しここで一旦読むのをやめて、なにか飲み物でも飲んでほしい。一気に読みたい人は続きを読んでほしい。あと少しだけ続けよう。
さて、では、私がたどり着いた結論を語ろう。実にシンプルでどうしようもないことなのに繰り返して恐縮だが、セックスレスに特効薬はないし必勝法はない。だから私は性欲自体を殺すことにした。
もう一度いう。
私は性欲自体を殺すことにした。
は?何言ってんだお前。性欲を殺して性欲がなくなったら、セックスできねえじゃねえか。
セックスが無い、あるいは回数が少なくても、カップル双方が不満や苦痛を感じず、関係が良好ならば「セックスレス」という言葉を使って問題として顕在化する必要がないからである。
一度セックスレスまで陥った場合、相手をどうこうすることがそもそも出来ない以上、セックスをする方向で解消することが無理なのだ。でも、このセックスレスを抱えたまま、夫婦関係を続けることは私はできない。私は耐えられなかった。私は別に、死んでもセックスしたいわけじゃない。いや、したいけど。ただそれ以上に、セックスレスに耐えられない、耐えられなかったと言っているだけだ。私がセックスをもとめない、あなたもセックスをもとめない、それでセックスレスではなくなる。それで、カップル双方が不満や苦痛を感じず、関係が良
好ならば「セックスレス」という言葉を使って問題として顕在化する必要がないという可能性があるのなら、もうそれに賭けるしかないのだ。
私は性欲自体を殺すことにした。
性欲を殺してでも、私はあなたと生きていく可能性を選ぶことにする。
もういいだろ、これで。
性欲の殺し方は、勝手に調べろください。
https://comic6.5ch.net/test/read.cgi/rcomic/1114672223/
24 :愛蔵版名無しさん:2005/05/01(日) 01:40:26 ID:UyooZi3u
【タイトル】覚えていません
【作者名】 覚えていません
【掲載年】 30年ぐらい前です
【その他覚えている事】
飛び立つ前日に両親が面会に来て好物だったおはぎを差し入れます。
「生きて帰ってきて」的なことを母親が言い、息子は憲兵の目を気にして
その言葉を制しながら気丈に振る舞い、両親に敬礼して背を向けます。
その後、戦死したとの便りが両親の元に届き、その夏の終わりに実家の
庭に蛍が飛んできて、母親が息子が帰ってきたと涙を流す...
と、内容はそこそこ覚えています。当時7~8歳の私が初めて泣いた漫画です。
もう一度読みたいのですが内容以外の手がかりがないので「探偵ナイトスクープ」に
25 :愛蔵版名無しさん:2005/05/01(日) 03:25:34 ID:???
26 :愛蔵版名無しさん:2005/05/01(日) 06:48:54 ID:???
漫画ではないが同じようなストーリーで実話を元にした物語がある・・・・・
(後略)
27 :愛蔵版名無しさん:2005/05/01(日) 06:56:47 ID:???
79 :愛蔵版名無しさん:2005/05/06(金) 01:31:42 ID:p7rcof1d
私は今高三なんですけど、私が小三くらいの時にジャンプに掲載していたボクシングの漫画です。
主人公が確かラーメン家かなんかの出前してる途中に友達にからまれてボコボコにされるというシーンを覚えてます。
妙にニコニコした主人公だった様な、これ何の漫画かわかる方今せんかー誰か奇跡的に分かる人がいたら教えてください
普通に回答されてるよな。
奥さんは熱心な仏教徒。学生時代に奇跡的な体験をしたのがキッカケで、本当に心の底から信じている。
自分はまったくの無宗教。誰が何を信じようと構わないと思ってる。
我が家には子供が3人いる。結婚前に子供の宗教については「本人たちに決めさせる」と口約束をしていたが、いざ生まれたら当然のように宗教行事に毎週参加させ、毎日朝と晩にお経をあげている。
子供たちが少しでも嫌がろうものなら、怒り狂う。「ご先祖様のためにお経をあげなさい!!」とヒステリーを起こす。こういうときの奥さんは、吐き気がするほど嫌い。正直、死んでほしい。
もちろん自分にもしつこく言ってくる。お経をあげろ。集会に参加しろ。もっと勧誘しろ。
最初は付き合っていた。でも信仰心なんて、持とうと思って持てるものじゃない。ムリがたたって次第に精神安定剤がないと眠れなくなってしまった。
お経、集会ぐらいだったらまだ許せたんだけど、今日、奥さんが子供あてに書いた手紙を見つけた。
そこには「宿題が終わったら、いつもどおり一緒に勧誘に行こう」と書いてあった。まさかそんな日常的に宗教勧誘をさせているなんて、知らなかった。
離婚できるならしたい。でも子供たちのことは心の底から愛している。だから離れたくない。もっといえば両親がいる子供でいさせてあげたい。
暁の薄光、絡みつく葦の藪、もう動かない重い体、迫り来る野猿の牙
もう助からない――覚悟を決めた私を救ったのは、遠方から刺す一本の矢だった。
髪を凛々しく結い陽の光を背に弓を持った彼女は
※ ※ ※
彼女は私に歩み寄りながら話しかけてきた。綺麗な長い手が差し出される。
ティアラはそう言って本当に可笑しそうに笑った。
「じゃあタワヤミア(か弱い女の子の意)。みんなからそう言われてるし」
「ふぅん、じゃあこれからヤミアね。そう呼んでいい?よろしくね」
そう言ってティアラは私の手をとった。
帰り道の空はもう明るく、風も柔らかい。
あんなに恐ろしかった葦の大草原も、ティアラと手をつないていれば何も怖くなかった。
※ ※ ※
男性顔負けに馬を駆り、弓を引けば国一番の腕前、おまけに血筋は首長の娘だ。
それでいて決してお高く止まったりはしない。
国に来たばかりの私にも気さくに接してくれた。
「かっこいいよね…」ティアラの話になると、
機織りのときさえ時折手を止め話をしはじめ、よく怒られる。
「身近にあんな人いたら結婚する気なくなるわ…ハードルあがるもの」
婚礼の祭りは毎年、春分の日が過ぎた最初の新月の晩に行われる。
暗闇の中、年頃の男性たちが夜通し歌い踊り続け、
朝の明けるのを待って最も技巧みとされた男性から順に気に入った女性に声をかける。
※ ※ ※
今日はいつもの凛々しい結い髪ではなく、髪をおろし化粧を施した
大人の女性の姿だった。赤々とした夕日に映える、美しい姿だった。
話をしたくなった私は、櫓に這い登った。
「そろそろ大人の格好もしなきゃって婆ちゃんがね、婚礼の祭りもあるし」
ティアラは照れながら言った「変でしょ?」
「ううん、おしゃれしたティアラもすごく綺麗!」私は本心からそう言った。
「ティアラもお祭りに出るんだ…どんな男性が来るんだろうね。ドキドキするな。」
「ふふ、ああいうのって大体相手は決まってるのよ。特にあたしみたいに堅苦しい血筋だとさ。今年は海の民が踊りにくるじゃない?あそこの男と結婚するよ。」
その話を聞いて私は正直驚いた。海の民といえば荒くれ者で有名で、
人を招けば国を奪いに来ると警戒されていた。彼らと祭りをするとは。
「ほら、こないだ向こうの国から来たお嫁さんが3人、みんな女の子を産んだじゃない?あれが和解の印になったのよ。優しい女の子が生まれたから、侵略の意図はないんだって。」
「ええ、何かおかしくない?それ、あらかじめ『女の子が生まれたら海の民に侵略の意図はない』って言ってから生まれたのならわかるけど、順番逆ならなんとでも言えるじゃない…」
「ヤミアのゆーとーりだね。あたしもそう思うよ。」ティアラは寂しそうに言った「でもしょーがないじゃん。首長の娘が我儘言うとみんなが困るんだし。」
ティアラはふと欄干に足をかけ、夕暮れに矢を放った。いつもの凛とした所作だった。
「もう弓遊びも終わり。あたしも大人にならなくちゃね。」
そう言って櫓の梯子を降りていった。あたりには薄墨色の夕暮れ空だけが残っていた。
矢の行き先はわからない。
※ ※ ※
ほどなくして海の民の男性たちが国にやってきた。7日7晩逗留し、
「海の民、ガサツで嫌い…」ワカピルミアは口を尖らせた。「畑荒らしたり、そこらじゅうでお酒飲んだり…こないだ神殿で酔っ払って吐いたんだって。」
「まあ、風習の違いとかあるんじゃないの?」私は答えた。「畑とか手伝いたかったけど間違っちゃったとか。」
「おしゃべりをやめなさい!」
またワカピルミアが怒られた。私にとばっちりが来ないように目を伏せて機織りに勤しむ。
「綺麗どころがいっぱいじゃねえか!家に閉じこもって何してんだい?」
天井から大声が響いたかと思うと上から人馬が舞い降りてきた。否、人馬ではない。総面の馬皮の衣装を纏った海の民の男性だった。
機織り小屋は騒然となった。ワカピルミアは恐怖のあまり足腰も立たなくなっている。
私もどうしたらいいかわからず、あちこちを右往左往するばかりだった。
「無礼者!」凛とした声を張って助けに来てくれたのは、やっぱりティアラだった。
喉元に突きつけ組み伏せた。
ティアラが凄んだ。その時、後ろから声が聞こえた。ティアラの祖母、大婆様だった。
「大婆様…でも、こやつは機織り場で狼藉を…」
「だからといってあなたも乱暴をするのですか?嫁入り前の娘でしょう?」
ティアラはしぶしぶ立ち上がり、男性を開放した。男性は立ち上がるとティアラをしげしげと見つめた。
「元気のいい女は嫌いじゃないぜ?お前が首長の娘か?気に入ったよ。」
「俺は海の民の首長の子、ツツァ。祭りでは俺の踊りを見てくれ。」
ツツァと名乗った男性は、小屋の出口に向かいながら言い放った。
「惚れ直すぜ。」
※ ※ ※
婚礼の祭りの前日、酒を出し鶏と豚を屠り、国中が大忙しだった。
夜もふけると男性たちの踊りが始まる。海の民たちはもろ肌を脱ぎ帯をほとんど腰下まで押し垂れ、情熱的に踊る。ほとんどの観客は、普段の海の民の狼藉を忘れ夢中になって見ていた。
特にツツァの踊りは自負するだけあって力強く美しく、ティアラも本当に惚れ直すのではないかと思った。
そういえばティアラはどこにいったのだろう。夜更け過ぎから姿が見当たらない。
あたりを見回すと、松明を持って広場の外れに行く姿が見えた。
私は直感した。ティアラだ。祭りの真っ最中に何をしに行くのか、追いかけた。
行先は薄暗い洞窟で、ティアラは石扉を閉じて閉じこもってしまった。
「ヤミア?追いかけてきたの?」扉の向こうでティアラが答えた。「今は一人にして…」
「何言ってるのよ、あなたがいないとお祭りが終わらないじゃない。」
「でも」ティアラが聞いたこともない弱い声で答える。「ツツァと一緒に暮らし続ける自分が想像できない…」
石扉の前で私は立ち尽くした。もう夜が明ける。ティアラがここにいるとみんなに伝えるべきだろうか。
※ ※ ※
時が過ぎ、一人また一人と異変に気づいた。
そろそろ夜が明ける頃なのに、空が暗いままなのだ。
いつまでも明けぬ朝を目の前に、国の人々は誰彼となく噂をはじめた。
異変にはツツァも気づいていた。悪い噂に負けぬよう、一層情熱的に踊る。
しかし、その横でもうひとり、力強く踊る者がいた。
桶を伏せ足を踏み轟かせ、背をそらし高らかに歌い踊る。あたりは暗く、何者かはわからない。
みなはその者の踊りに夢中になった。
不吉な噂を忘れ、誰もが今宵の一番の踊り手を決めた時、日は東の空の中空からわずかずつ姿を現した。奇跡が起きた。みなはそう信じた。
「日は昇った!嫁を貰い受けに行く!」一番の踊り手は高らかに叫ぶと、
ツツァは目を凝らし一番手を見た。まだ薄暗く姿ははっきりと見えないが
洞窟の中にティアラは座っていた。いつまでもこんなところでいじけてはいけない。
それはティアラ自身がわかっていた。夜が明ける前に広場に戻ろう。そんなことを考えていた矢先、
扉の向こうから再びヤミアの声が聞こえた。
「ティアラ、出てきて。みんなが待ってる。ツツァより美しく、情熱的な踊り手があなたを迎えにきたよ。」
外は薄明るく、ようやく人の姿がわかるようだった。
開けて見えたのは、海の民の男たちのように胸をはだけ、帯を腰下まで垂れたヤミアだった。
「私が踊ったの。みんな私が一番だって認めたわ。」
一番手を追いかけ洞窟の前にたどりついた観客達は騒然となった。
あの激しく、美しく、情熱的な踊りを踊っていたのは、海の民ではなく、
まして男性ですらなく、か弱いタワヤミアだったのだ。
「ヤミア、あなたが踊ったの?!」ティアラは思わず声をあげ、そしてたまらないという表情で笑いはじめた。
「どうして笑うのよ…」
「まさか、あなたがこんなことできるなんて…もうあなた、タワヤミアなんて名前似合わないわ。今度からウンツミア(迫力のある女の子の意)とでも名乗ったら?」
「それもいいわね」私は今までで一番力強い笑顔で笑った。そして、ティアラの手をとり洞窟の入り口を出た。
「ねえ、ウンツミア。朝ってこんなに明るいのね。それにあんなに恐ろしかった洞窟への道も、あなたと手をつないていれば何も怖くないわ。」
ティアラは私にそう言った。私も同じ気分だった。
多大なるインスピレーションを与えてくれた id:guinshaly のブコメに感謝
奥さんは熱心な仏教徒。学生時代に奇跡的な体験をしたのがキッカケで、本当に心の底から信じている。
自分はまったくの無宗教。誰が何を信じようと構わないと思ってる。
我が家には子供が3人いる。結婚前に子供の宗教については「本人たちに決めさせる」と口約束をしていたが、いざ生まれたら当然のように宗教行事に毎週参加させ、毎日朝と晩にお経をあげている。
子供たちが少しでも嫌がろうものなら、怒り狂う。「ご先祖様のためにお経をあげなさい!!」とヒステリーを起こす。こういうときの奥さんは、吐き気がするほど嫌い。正直、死んでほしい。
もちろん自分にもしつこく言ってくる。お経をあげろ。集会に参加しろ。もっと勧誘しろ。
最初は付き合っていた。でも信仰心なんて、持とうと思って持てるものじゃない。ムリがたたって次第に精神安定剤がないと眠れなくなってしまった。
お経、集会ぐらいだったらまだ許せたんだけど、今日、奥さんが子供あてに書いた手紙を見つけた。
そこには「宿題が終わったら、いつもどおり一緒に勧誘に行こう」と書いてあった。まさかそんな日常的に宗教勧誘をさせているなんて、知らなかった。
離婚できるならしたい。でも子供たちのことは心の底から愛している。だから離れたくない。もっといえば両親がいる子供でいさせてあげたい。
しがない社会人。恋人なし。交際・性的行為(キス、マスターベーションも含めて)の経験もない。
少しひねくれているけれど、優しくて、干渉しすぎず、趣味も合う。指の節や髪のくせも愛おしい。友達としても完璧だった。
1ヶ月前、告白された。当然舞い上がった。でも、咄嗟に「1ヶ月だけ待ってほしい」と言ってしまった。
自分の気持ち悪い部分を理解してもらえるだろうか、不安になってしまった。
中学生の頃、父の書庫にあった谷崎潤一郎の「少年」をこっそり盗んで読んだ時、気持ち悪さよりも憧れの方が勝った。
人間の気持ち悪い、深いところを突くような愛し合い方にひどく興奮した。
それからは、異性とそういう雰囲気になった時も、自分の気持ち悪い部分を曝け出す勇気も自信もなく、逃げてばかりだった。
AVでも見て発散したほうがいいのではないかと、この前初めてビデオを借りたものの、生理的嫌悪が勝ってしまいすぐに見るのをやめてしまった。
結局本を読み、写真を眺めて、自分に都合のいい妄想をして、自己嫌悪して、の繰り返しだった。
多分、好きな人と一緒にいたらいずれ我慢できなくなってしまうと思う。
胸の奥に燻っているものが吹き出してしまうんじゃないだろうかと不安で仕方がない。相手を傷つけたくないし、身勝手だから自分も傷つきたくない。
でも好きだ。頭がおかしくなりそうだ。
ごめんなさいと一言言えば済む話なのに、未練が残る。
1ヶ月も待ってくれているのだから、きちんと返事をしたい。期限は明後日。今回は何故か逃げられなかったから、何かしらの意味があるんだと思う。なかなか決着は吐きそうにもないけど。
佐村河内事件を覚えている人はいるだろうか?そう。あの「耳が聞こえない奇跡の音楽家」だ。彼は確かに軽い聴覚障害はあったのかもしれない。しかし大げさに全く聞こえないと言ったのだろう。いつの時代も自分を大げさに宣伝し売り出そうとする輩はいるものである。
漫画家のA。インターセックス(生まれつきの中性の体)を名乗り、今まで両性具有や半陰陽や中性や「性別がない」と名乗っている。最近はドキュメンタリー映画で全国上映もされた。
https://motion-gallery.net/projects/zfact01
今では本人は隠しているらしいが、女流漫画家名義の時のマンガでは、Aは子供の頃から自分を男だと感じたり女だと感じたりし、陰核が勃起して(女性でも陰核は勃起する)自分は性同一性障害か半陰陽かと思い、それを確かめる前に「中性を目指そう」と何度か男性ホルモン注射を受け、胸を取る手術も受けている。そしてその後の検査で「男性ホルモンが普通の女性の10倍になっていた」「調べてみたら、X染色体が1つのXOモノソミー(ターナー症候群)だった」とマンガでは書いていた。
しかしまず男性ホルモンの注射を受け続けているのだから男性ホルモンが10倍くらいになるのは当たり前で、ターナー症候群というのは性染色体がXが1つだけの女性の染色体疾患で、もしターナー症候群であれば生理も乳房発達もないはずなのだ。
しかもそれは女性ホルモン不足によるもので、ターナー症候群だから男性ホルモンが出るということはまったくない。ターナー症候群だから性同一性障害になりやすいということもまったくない。逆に不妊で悩んでいる人がほとんどである。もちろん「性別があいまい」とも、インターセックス(両性具有)だと名乗ることもない。男女両方の器官があるわけでもない。
https://h-navi.jp/column/article/35026314
Aはその後2004年に「性同一性障害30人のカミングアウト」という本でも「Xがひとつのターナー症候群」と名乗っている。
しかしここでは、Aは小2で生理が始まり小4までには胸もDカップになったとも書いているのだ。だとしたらターナー症候群でもXが1つの細胞と、XXの細胞のモザイクであるはずだ(Xが1つでは第二次性徴は起こらないがXXの細胞が混じっていれば女性の第二次性徴は起こる)。なおさら男性化するということはない。
しかも前の本では男性ホルモンを何度も打った後男性ホルモン値が増えたと言っていたが、この本では男性ホルモンを打つ前から男性ホルモン値が高かったと言い換えている。
この本では確かに「ターナー症候群は男性化しない」とも言っているが、今度はその代りに医者から「副腎異常か精巣があるかもしれない」と言われたとも言い換えている。
副腎異常で女性でも男性ホルモンが多く出ることはあるが、女児の場合生まれる前から病気の副腎から男性ホルモンがたくさん出て陰核肥大で生まれ、検査して女児だと分かるようになる。しかしこの副腎の異常は生命の危険があるもので一生服薬が必要のはず。副腎異常は染色体とは全く関係ない。
http://nrichd.ncchd.go.jp/endocrinology/seibunka/images/guidebook.pdf
Aは生まれた時に外性器の異常があったとも言っておらず命に関わる病気があるとも言っていない。
思春期から後に発症する副腎異常もあるが、日本では女性の400万人に1人しかいない症例(つまり日本で30人)で、ターナー症候群と副腎異常の2つの確率からしても不自然に感じる。
この後更に詳しい検査をしたとも言っていない。結局「副腎異常か精巣がある可能性」というのは書くだけ書いて曖昧なままにしている。
2005年から現在の名義に変えて「性別がない!両性具有の物語」というマンガを連載し始め「両性具有」「インターセックス」だと売り込み始めているが、この頃から自分がターナー症候群だということに一切触れず、「体が男性化して、染色体検査で両性具有・インターセックスと判明」としか言わなくなっている。
つまりこの人物は、本当はターナー症候群(そして偶然性同一性障害が重なっただけ)かもしれないが、それでは両性具有でも中性でもなく、男性ホルモンを何度も打った後にホルモン値が上昇した(当たり前だ)ことを、打つ前から男性ホルモン値が高かったとし、自分の体の話を曖昧にし、今度は副腎異常だと言っている可能性を考えねばならない。
anond:20190315022042 の続き。
本当にTV版からガラッと変わった。途中まで、ギャラクシーの侵入作戦が始まるところまではだいたい同じだった。しかし正直なところ名前と髪型でクーデターに失敗する噛ませ犬だと舐めていたレオン三島がまさかここまで有能であったとは。TV版から反省会を繰り返したのか三島よ。本作におけるTV版との分岐点はできる三島とついに人の心をインストールしたグレースである。まあ最終的にやっぱり三島は死ぬけど。
そして何より本質的な違いは二つ。オズマによる自分を演じることへの肯定と終盤のランカとシェリルの役割の裏返り。この二つの変更点により驚くほどすんなりとシェリルがメインヒロインに固定された。
劇場版で役割と設定が整理されストーリーが単純化したことで、TV版の中盤までの流れ(病に弱るシェリル、シェリルに惹かれるアルト、スターダムを駆け上がるランカ)から終盤への流れ(シェリルが行方不明、ランカからアルトへの告白)が一気にスムーズになった。というかTV版でも密かに思っていたけど、明らかにアルトくんシェリルのこと好きだよね!そうじゃないといくらなんでも終盤のあの展開はないよね!!つまりあの矢三郎めがいなければ(主にシェリルが)あそこまで苦しむことはなかったのだよ!!!
ちなみに好きなシーンは、アルトに会えなくなってもいいのかと優しく問うグレースと答えに詰まるシェリル、アルトの病室での包丁を巡る不器用な二人のやりとり(イチャイチャ)、放課後オーバーフロウのイントロに合わせて閉まっていくマクロスクォーターの外装。
ところで劇場版ではオミットされたTV版終盤でのランカとシェリル:バジュラと交感できる声をしているせいでミンメイの再来と政治的に担ぎ上げられ生体兵器としての運用に疲れていくランカ、病に犯されながらも自分にできる最大のこと(ランカの代わりに死を覚悟して歌う)を選ぶシェリル、という無駄に重い展開も増田はかなり好き。特に歌ったら死ぬことに気づいているから最終決戦の前にアルトに恋人ごっこは終わりと告げる(= 強がる)シェリルとそれを聞くアルトのシーンがとても好き。そういえば劇場版はこの「今は答えないで。歌えなくなってしまうから」部分はランカのセリフになっていたな。どっちのシチュエーションでも振られる流れだよなあ。
冒頭のバジュラの巣の攻略や大気圏内でのマクロスクォーターのサーフィンマニューバ、やたらと陽気で軽そうだがシリーズファンからするとこれ以上ない安心感が得られるYF-19からの声、S.M.S大隊によるマクロスキャノン斉射、そしてアンタレス1との熾烈なドッグファイトなどなど見所だらけだった。増田が一番グッときたのは、実はバジュラの巣攻略戦での隧道内のブレラの操縦テク。このシーンは狭い隧道を先行するブレラをアルトが追いすがるという形なのだが、驚くべきことに狭い上にバジュラも向かってくるのに、ブレラは一度も変形を行っていない。可変戦闘機バルキリーのセオリー(様式美ともいう)通り、垂直方向への移動や複数体のバジュラの掃討にガウォーク変形で対処し即座にファイターへの変形で高速移動を行うアルトに対して、ブレラはファイター形態のままインプラント特有の反応速度をもって、機首の向きをわずかに調整することでノンストップでバジュラの殲滅と移動を行うのだ。マクロスの様式美を否定するような非常に地味ないぶし銀の描写がよかった。
TV版の不満点であった超時空二股エンド。アルトくんはっきりせいやと前の感想に書いたが、劇場版ではズバッとアルトくんの男らしい告白で三角関係に決着がついた……ついたのだけど……ついたのだけど、だけど、
思いが通じ合って両思いになった恋人たちが次の瞬間に離ればなれになるなんて、そんなことは望んでなかった!
ただ思い合う二人がイチャイチャしているところを見たかっただけなのに……
初見のときはこのエンディングで完全に固まった。そしてエンドロールの「dシュディスタb」(願いは叶うとヒロインズが歌う)を聞いてすわビターエンドの先のハッピーエンドかと沸き立ったのだが、生命維持装置に繋がれて昏睡しているシェリルの脳内想像ライブという可能性に思い当たりより消沈した。しばらくアルトがシェリルのことを愛している設定でTV版世界に戻ろうかと考えていたのだが、絶対に救いはあるはずだと考えて二週目へ。そしてなんとか一つのこじつけに思い当たった。
そう、眠り続けるシェリルは眠り姫のモーチフであり、王子様(アルト)のキスで目を覚ますのが必然であるのだ。TV版ではシェリルとランカの両方から唇(一部R18)を奪われていたアルトであるが、運命付けられたように劇場版ではシェリルにされた頬へのキスしかない。これはもうそういうことだろう。運命だよ。よって増田の中では、アルトくんが(アイくんとかで)なんとかしてフロンティアのシェリルのもとへ戻ってきてシェリルの目を覚ましたあと、二人で幸せになることが確定しました。多分アルトの病室での一幕のように互いにからかいあってイチャイチャするのだろう。よかった……。
サヨナラノツバサでも「禁断のエクシリア」から始まり、二人の掛け合いと会場のバタバタ具合が楽しい「Get it on〜光速クライmax」、めちゃめちゃイントロが格好よく演出もパーフェクトな「放課後オーバーフロウ」、そしてエンディングのお祭り「dシュディスタb」と素晴らしい曲ばかりである。ただ、劇場版を代表する曲となると「ダイアモンドクレバス」だろう。イツワリノウタヒメでのバジュラを呼び寄せてしまったことや、ギャラクシー軍のミッション開始の合図だったこと、墜落したフロンティの教会跡など劇中の要所で美しくも悲しいこの歌が効果的に使われていた。
それから見ていて気になったのがライブの演出。演出といってもすごく手のかかったCGの方ではなくて(これもすごかった)客席の後ろからステージを映すカメラワーク。カメラが歌手を追うPV型ではなく観客との一体感を深めるライブ型の演出を選択したのは興味深い。ミュージックシーンがPV中心からライブ興行中心へ転換しつつあったことと関係しているのかもと考えた。なお増田はPCモニターで見たからそこまで臨場感はなかったのだけど、当時劇場で見た人は自分がライブに参加している感覚を味わえたのだろうか。またサイリウムなどを持ち込んで応援上映のようなことができたのだろうか。
そしてもう一つ気になったライブがアルカトラズ刑務所での「星間飛行」からの流れ。何と言っても慰問ライブに参加していた/できなかった囚人たちが声を合わせてこの歌を合唱するのだ。正直はじめはなぜランカ中島リーさん以外の声を入れてせっかくの星間飛行を邪魔するのかと思った。ただ、よく考えるとランカ・リーの星間飛行を聞きたいのならばCDやPVなりを聞けば良いことに気がつき、そこでようやくこのシーンがマクロスの伝統である歌の力を素朴な形で描写していることに気がついた。
増田の理解としてはマクロスのメカニズムというのは武力と歌の相互補完にある。武力では暴力は防ぐことができても心(世界)を変えることはできない。歌は心(世界)を変えることができるけど暴力に対しては無力。しかしその二つが合わさることで等身大の人間が奇跡を起こすことができる。そのリアリティがSFをコアに持つマクロスのメカニズムであり、非対称なこの関係性に三角関係が加わることで豊かなドラマが生まれてくるのだと思う。
この歌の力という面からフロンティアという作品を見ると、二つの場面が思い浮かぶ。TV版の星間飛行ライブと先ほど挙げたライブ@アルカトラズだ。前者は言わずと知れた、ゼントラーディー部隊の反乱を歌とキラッ☆のみで熱狂の海に沈めた伝説のライブである。このライブの演出は、最初は戸惑っていた兵士たちが曲が進むにつれ武器を投げ出し鼻血を噴きそして最終的にクァドランが肩を組んで踊るという実にアホなものだが、歌が心を変える様子をこの上なく描いていた。アルカトラズのライブはというと、先に書いた通りランカを知っていた知らなかったに関わらず荒くれ揃いの囚人たちが自ら歌を口ずさみ心を一つにする。これが星間飛行のすごさであり歌の力であるのだ。なおこのライブ、この後のクランのアジテーションから囚人たちと看守たちの大乱闘がGet it onに乗せて始まるというやっぱりアホな展開になるのだけど、やっていることは単なるテロである。そして最後の「ランカちゃん〜」と「ジェリ゛ル゛さ゛〜〜ん゛」のコールに吹き出すのである(何度見てもこの部分で笑ってしまうのだけどエキストラなのかな?)
増田がマクロス7のサウンドブースター演出に違和感を持ったのは、サウンドブースターにより視覚化・数値化された歌が武器(ビーム兵器、バリア兵器)のように使われていたから。それと力と歌をバサラ一人が担当するのにも関わらず王道のマクロスフォーマットでストーリーが作られていたため、最終的にバサラ一人で世界を平和へ導くという一人の人間を超越した行いをさせてしまったことも同様。作品テーマとして武力を否定しラブアンドピースを狙っていたのは理解できるのだが、武力の代わりとしてサウンドブースターというまた別の武力を持ち出し、バサラ一人に全てを背負わせたため普通の若者の織りなす物語というセオリーを壊してしまったように見えた。洗脳されたバロータ兵を初めから出すのではなく、初めは市民トラブルを歌で解決するというような入りかたでもよかったのかなと思う。
最後になぜ増田がシェリル派なのかというとプロフェッショナルであることの誇りと責任さらにケー鯛(口からアンコ出る)を愛用するセンスを持ち、泥水をすすっても生き抜く根性があり、たとえ死を迎えることになっても自らの役割を全うする覚悟をまとい、でも支えを失うと心が折れそうになる繊細な所があり、そしてアルトくんをからかう姿がとても楽しそうなシェリルが好きだからです。
次はIIかデルタを見る予定。アイドルものと聞いてあまりデルタには興味が湧かなかったのだけど、たまたまワルキューレの歌を聞く機会があり、メインボーカルの声にぶっ飛んだので俄然興味が湧いた。アイドルものであのガチ音圧の人がメインを張るってかなり攻めてると思うのだが、どういう狙いがあるんだろ。
好きな人ができると押して押して押しまくって嫌われるのが私だ。
でも奇跡的にセックスまでいけると皆掌を返したように好きと言い出す。
だが先日セックスした相手はこちらがどれ程好きだと伝えても答えてくれない。
代わりに「嫌いではないです」と伝えてくる。はっきり「好きではない」と伝えてくれればいいのだけど、「嫌いにはなりません」「嫌いじゃないですよ」ばかり。
以前、「本気になるとぎくしゃくしてしまってダメ」「関係が変わってしまうのが怖い」と言っていたが、私は今の関係の方がずっと嫌だ。
※3/14追記
今も嫌じゃない、嫌いじゃないの繰り返し。
ただセックスはよかったらしい。
付き合う気はないようなのでセフレというやつか。私は好きだからセックスが快感になると思ってるのだが、このまま好きな気持ちが枯れてしまうと結局セフレとしての関係まで終わってしまう。すでに関係は変わってしまっている。
神話や伝説中の人物であるとか伝説的な奇跡を起こしたとか戦争で伝説的な戦果を残したとか伝説のモンスターを倒したとか創作した作品が世界で圧倒的に支持されたとかの功績があるわけじゃないし。
あと近現代の人物は言動の情報が正確に残るため伝説化しづらいという不利もあるね。幻霊として何かぼんやりした黒い影か霧のような存在として十把一絡げに登場するならワンチャンあり?
ブッダらしきサーバントは"覚者(セイヴァー)"としてExtraにゲスト出演してるし、イエスも名前は出ないけど聖人系サーバントのエピソードで"あの人"などとして存在や影響が示唆されたりはしてるな。
Fateでいうところの反英雄とも違うのでは。神話や伝説等の中で「悪であれ」と人々に望まれ、その望み通りの悪となることで結果として人々を救ったり人々の望む神話や伝説を補完・完成させる者のこと、だったような。
アンリマユとかメデューサとか。反英雄がどんなものかはSNやHAをやらないとしっくりこないかもね。
ネタバレになるが、アンリマユなんて別に悪いことしてないのに生贄として選ばれて「この世全ての悪であれ」と人々に願われて魔術的・呪術的にそういう存在であるように霊基だか魂を書き換えられてしまった存在だしね。
女性向けスマホゲーの大手カプの漫画描くのを止めて(同人関係のトラウマで二年くらい描けなかった)、ふと大手スマホゲーの普通規模のカプ漫画描いて支部にアップしたら一週間しないうちに30ブクマついて死ぬほど嬉しい。
絵を描くことさえ怖くて全然上手くは描けなかったけど、頑張って漫画描いたら「ブクマしてくれる人がいる!」って改めて認識できて死ぬほど嬉しい。
前ジャンルはアップしてすぐに70~100ブクマついてこのカプ人気なんだな~って他人事みたいに思ってたけど、今は「トラウマと戦いながら一生懸命に描いた漫画にブクマしてくれてありがとーーーっ!!」って感じ。
同人活動を再開するかって言われたら怪しいものがあるけど(長い話が全然作れない…)板タブを見るだけで吐き気が出て、クリスタのアイコンが怖くて変なフォルダに入れてた頃を考えると、メッチャ回復してるじゃん!という前向きな気分である。
そのままいい感じに回復していって、楽しい同人誌が作りたいな~~!とも思っている。
私は自分の作品が大好きなので(精進すべきところはたくさんあるけど)、この世に一つでも多く自分の作品を作りたい気持ちでいっぱいだ。
全ての創作者はすごいよね!
色んなことを乗り越えながら、楽しみながら、絵や漫画や文章や立体物を作ってて、そんなのその人以外にできる人いないじゃん!?
あなた以外にあなたの作品が作れる人はいないってすごくない!?
使い古された言葉かもしれないけどオンリーワンだし奇跡じゃん!?
いやーすごい!!
どんな分野でも優秀な奴ほどここ一番の時に本人ではどうしようもないような不運やトラブルがよく起こるが
「なんでこんなガ〇ジ今まで生きてこれたんだよ」クラスのバカは、普通ならとっくに破滅するレベルのバカやらかしても奇跡の様に運がよく首の皮一枚でつながってしまう現象
仕事を進める上で重要なことは何か、職種やシチュエーションによっていろいろ違うと思いますが、
私が研究職に近い仕事をしている中、仕事は真面目に取り組んでいるのに研究に向いていない人、効率的に仕事を進められない人は、
.
それは、
「考える」ことと「悩む」ことは別である、ということです。
.
「考える」ことは非常に良いことです。常に考えながら行動したほうが良いと思います。
.
これには反対する人も多いと思います。じっくり悩み抜いてから決断したほうが良い、と言う人もいるかもしれません。
悩み始めの状態と、悩み始めてから10分、30分、1時間、3時間後の状態では、頭の中の構想はあまり変わっていないと思います。
変わらないからこそ、長時間悩んでいる状態が続くと思われます。
悩み始めと、長時間悩んだあとの構想が大して変わらなければ、その間の時間は無駄となります。
.
10分後と3時間後では、頭の中の構想は大きく変わることもある、という人は、3時間「考える」ことができる人だと思います。
あるいは、長い時間かけて悩んだら、良いアイデアを思い付くことがある、という人もいると思います。
悩んでいる最中でなくても、何時間後にフッとアイデアが浮かび上がることは、私もあります。
ただこれは言い換えると、頭の中で奇跡が起きるのを待っている状態とも言えます。
プライベートでは良いかもしれませんが、仕事している時、今何をしているのかと聞かれた時、頭の中で奇跡が起きるのを待っています、はさすがにまずいです。
.
あるいは、時間をかけて色々調べることで新しいをアイデアを得ることもある、という人もいると思います。
その通りだと思います。
悩んでいる状態から考える状態に戻るためには、新しい情報が必要となります。
手元にある情報だけで結論を出せない場合、そこに新しい情報を加えなければ、考えを進めるのは難しいです。
ただ、やみくもに新しい情報を集めても、逆に考えがまとまらず混乱することもあります。
.
ここでポイントになるのは、悩んでいる時、全く何の構想も得られない状態もありますが、
ほとんどの場合は2~3つの候補があり、そのうちどれを選ぶべきか、どれのほうが優先順位が高いかを決断できない状態だと思います。
そして、その優先順位を決める上で、「こんな情報があれば」「これさえ分かれば」と思うことがあるはずです。
.
この一番重要、一番大切と思われる情報を、「なにがなんでも手に入れよう」とする意識も、仕事を進める上で重要と考えています。
逆に言うと、この一番重要、一番大切な情報が手に入らない限り、悩む状態が永遠と続き、仕事は永遠に進まない、と考えたほうが良いかもしれません。
当然、その情報が手に入りにくいから中々考えが進まないことが多く、
重要だけど手に入りにくい情報、まあまあ重要だけど少し調べるのに手間な情報、それほど重要ではないけどすぐ手に入る情報、など分類すべきですが、
仕事できる人は、困難でも一番重要な情報をどうやって入手するかをまず検討していることが多いと感じています。
何よりも、ずっと悩んでいる人や、一番重要と思われる情報を積極的に手に入れようとしない人よりはマシです。
.
参考に、情報の入手方法として、まずは人に聞くこと、ネットで調べること、文献で調べること、などが挙げられます。
上司や先輩に「何をすれば良いか」と聞くより、「これを進める上でこんな情報・資料があると役立つと思うのですが、こんな資料があるか」と聞いたほうが聞きやすいですし、
答えるほうも答えやすいです。
それでも情報が手に入らない場合は、自分で生み出すしかありません。世の中に無い重要な情報を自分で検証して生み出すのが、研究だと思っています。
.
「考える」ことと「悩む」ことは別であること、
即ち、「考える」と「悩む」の境界線を認識することだと思います。
仕事で長時間「悩んでいる」人は、自分は「考えている」状態だと勘違いしているケースが多いと思います。
最悪の場合、「悩んでいる」状態は、「スピードは非常に遅いけど真面目に仕事に取り組んでいる」状態、と認識しているかもしれません。
.
最近、真面目な人ほどこのケースに陥りやすいと感じるようになりました。悪い言い方で言うと、クソ真面目な人です。
逆に、不真面目な人、考えることが得意ではない人のほうが、このケースに陥りにくいと感じています。
“考えるのめんどくせー”となった瞬間が、その人の「考える」と「悩む」の境界線になります。
このような人は、あきらめが早い分、行動も早いので、方向修正は必要ですが指導しやすく、その積み重ねでいつの間にか一人前になっています。
一方、長時間悩む真面目な人は、方向修正させられる度に傷つき、次は更に時間掛けて熟考するという悪循環を生むこともありました。
.
私も、自分で考えている状態のつもりが、実は悩んでいる状態であった、というケースは良くあります。
「考える」と「悩む」の境界線は人によって違うと思いますし、私も自分の中で明確な境界線を作れていませんが、
とりあえず時間で15分ぐらいで区切るように意識し始めました。
同じことを15分以上考えていたら、一度自分が考えているのか、悩んでいるのか再認識し、悩んでいる場合は、重要な情報は何か、どうやって手に入れるか、
.