はてなキーワード: ピッチングとは
ネットの痛いやつが好きだ。
例で挙げるなら、
○短足顔浮腫みまくりオタク女「裏社会の人みたいっていわれるけど怖くないよ笑」
→スーツに眼鏡(チェーン付き)で赤ヒール、タバコアピール強め
○指毛生やした和服女「ちょwwすれ違った小学生に極道の女っていわれたんだがww」
→ネットによくいる個性的着こなしなんちゃって和服と和傘。大体アイラインがっつり赤リップ
みたいな自己肯定感が謎に高く、芋さが抜けきれてないくせに褒められると言葉の通り、いやそれ以上に誇大して受け取り、イキリ散らかしている痛い奴らが大好きだ。
大体ブランドもってるアピール、おしゃれ自慢、美人・俺つえー自慢があり、性に奔放アピールもあるとクソ面白い。
私はそれをみて「よくもそんなことを汚い鏡で撮った自撮りを載せてつぶやけるな」と思いニヤニヤしている性格が終わった女である。
そんな性格の終わっている私だが、長年の付き合いである美人の友達がいる。
おそらくその友達との付き合いのせいで歪んでしまった可能性があると最近気付いた。
美人は10年以上の付き合いで、彼女がオタクになり腐女子になり厨二病を発症するまえからの友達である。
駅で待ち合わせしているとボンゴレリングを首から下げてくるなど独特のファッションセンスをしていた。
肌は白く、髪はサラサラでぱっちり二重の美人だが、オタク文化に触れたばっかりに、言動にイタイタしいものが見え始めた。
目を合わせて喋ることができないのに早口、謎の決めポーズ、相手が知らないアニメネタなどのほか、教室で騒ぐヤンキーにたいしてカッターをカチカチして見せてニヤニヤする奇行もあった。
おそらくだが、「自分の考えるおもしろいアニメのような会話のながれ」のようなものがあり、いまいちそれが人と合致していなかったように思う。
そして高校からの彼女の痛々しさは方向性を変え、アピールする彼女のイメージは「ヤンキーチンピラ裏社会ヤクザみたいだけどほんとは真面目のイイ子」になった。(例:座ろうとするとヤンキー座りにクセでなるんだよねwみんなにガラが悪いって怒られちゃったw)
中高までの間、10歳からアイプチしていた私は二重整形をしてメイクの腕がメキメキと上がり、おしゃれを勉強した。美人はメイクをしなくても美人だったし、メイクやおしゃれにも興味が持てないようだった。大学に上がるまで、美人は親がジャスコで買っていた服を適当に着ていた。
美人にメイクやおしゃれに興味を持つべきかと何度もしつこく聞かれたが、私は嘘をつかず答えた。
「私はブスな自分が嫌だから変えたくてやっている。大人になればある程度気を遣わないといけないことだろうけれど、まだ気が向かないなら無理してやる必要はないんじゃない?美人なんだしもったいないとは思うけどね」
美人は大学にあがったころメイクをして服にも少し気を使うようになった。
彼女は通学中お年寄りに親切にしただけで上場企業の日系アメリカ人にナンパされホテルのディナーに招待され、大学の図書館で昼寝すれば「ずっとみてました!すきです!」と知らない男子に声を変えられ、オープンキャンパスにでると連絡先を交換してくれと10人ほどに囲まれたそうだ。
美人は今までもあった自分を見た目で判断されることに対しての嫌悪感がより一層強くなり、私に相談するようになった。
私はブスなのと家庭環境の複雑さで10年以上男にも女にもいじめられてきた。美人はイタイタしいけれども長年の友であるし、彼女の優しさや真面目さはよく知っている。
正直相談されたときは嫉妬もあったし苦しかったが確かに可哀想だと思い、彼女に寄り添った。彼女の話を真剣に聞いた。
「ブスだからって虐められてノーグローブノー防具でピッチングの的になるより、美人の方が得じゃん」とは言わなかった。
けれど彼女がわざとらしく「足開いて座っちゃうんだよね」だとか
「職場で舌打ちしたらみんな驚いてたwそんなことする子じゃないって思ってたらしいw」とか
「イライラするとすぐタバコ吸っちゃうわ〜」と紅茶味のタバコを吸い出すと
彼女の内面イメージにはまだイタい所があるのだとわかると何故か安心してしまう。
でも私は昔から彼女に「そういうことしないほうがいいよ」と言ってきたのに、最近はもう言わなくなっている。
ネットの香ばしい人たちを見ると彼女をみたときのような気持ちになる。
彼女よりも容姿が劣り、彼女よりも容姿に自信があり、彼女並みに自意識が高い。
もともとキャッチャーとして中日に入団した中尾氏が外野に回ることになった理由は、決して前向きなものではない。きっかけは1987年、右腕投手の鈴木孝政が先発した試合での出来事だった。
その日の鈴木は立ち上がりからストレートが走り、3回まで無安打、与四球1と抜群の立ち上がりを見せた。中尾氏が手応えを感じながらベンチに帰って腰を下ろすと、耳元から予期せぬ指示が飛んできた。
「今日は真っすぐがいいけど、3回までは真っすぐが多すぎた。4回から変化球主体でいこう」
ピッチングコーチの言うとおりにすると、4回、荒井幸雄にライトへホームランを打たれた。チェンジアップが内角寄りに甘く入り、見事に仕留められた。それでも後続を抑えてベンチに戻った刹那、そのコーチからまさかの言葉を浴びせられる。
「おまえ、真っすぐが走っているのに、なんで変化球をいっているんだよ!」
おはよう。突然ですが切れ端のスペース借りてゴミ羅列していくね。
フォロワーの元フォロワーってだけで絡んだことない知らない他人だった、
例の界隈のAさんのクローンのような人種(他責思考100%・認知が歪みきった365日どのツラ被害者仕草続けてる妖怪)にブロされた。
わざわざ書きにきたのは、フォロワーが妖怪に逆恨みされたついでに私までそいつの誹謗中傷ターゲットで人格攻撃ツイートされまくって鬱憤溜まったせい。
(妖怪によればあくまで愚痴なんだってw自分は誹謗中傷なんかしたことない清らかな人間wって思いこんでる認知がまさに妖怪)
いつまで続ける気だいい加減にせえやこのゴミがって言いたい。言った
言語化するとストレスぶり返してくるから避けてたんだけど書いた。
ツイート報告してるから妖怪には何らかの処理が動いてるらしいけど、
妖怪は過去の粘着野郎(正しくは妖怪に誹謗中傷された過去の被害者)の仕業って勘違いしてる。おめでてぇ頭だな。
妖怪自身が界隈で絶対に近づいてはいけない・「名前を言ってはいけないあの人」扱いなのに(定期的にツイ消しするから何も知らずに近づく被害者が後を絶たない)
妖怪こそが誰よりも精神医療のお世話にならなきゃいけない誹謗中傷人格攻撃ピッチングマシンなのに、
妖怪は、自分自身のことを民度が低い界隈からいつも苛められる清廉潔白な被害者って認知してる。一足早い真夏の怪談か。
(信じてるなんてチャチなもんじゃねえ彼女の中ではそれが現実ってことだマジで病院行け)
相手じゃなく自分の側に0.1%でも非がある可能性は、0.01%も省みない。だって彼女は人間じゃなく妖怪だから。
そういうマジでヤバイ人間の存在から妖怪の概念って生まれたんじゃないかと真剣に考えちゃったw
失敗談である。緊張で勃たなかったとかそういうのではないが個人心情的には失敗談である。
ひょんなことから突然1日暇ができ、何をするか悩んでたところに友人に誘われた。
人生で彼女というものは出来たことはある。がしかし、恥ずかしながらいろんなことが重なり性行為まで及んだことがない。
これまで風俗体験というものはほぼ無いに等しい。一度おっぱぶに強制的に連行されたくらいか。
連行されたときは、この行為をするために〇円・・・おいしいものを食べたほうが良いじゃん・・・などと思ったものだ。
そんな考えをしているからなのか上記に書いた通り彼女はいたが女性との性的経験は皆無。
これまで何度か風俗店を利用しようと考えたこともあったが、シコればその気持ちも薄まるので一時の気の迷いと思っていたものだ。
さて、行くことが決まり当日緊張で勃たないなんてことはあってはいけないと思い善は急げとコンビニへ駆け込み精力剤を購入。前日に飲み錠剤の精力剤を飲み、当日はドリンク系の精力剤を飲む。
驚くことにこれが大変効果があった。プラシーボの可能性もあるが私にはこれで十分効果があったのだ。
ソープランドに到着するとまずは女の子を選べとのこと。パネルマジックという言葉は聞いたことがあったので顔では決めずスタイルで決めることにした。
さて、次は時間を選べとのことだ。といっても何もかもが初めて尽くし。時間などわからずとりあえず1時間でいいかと60分を選ぶ。本当に60分で良かったのか。果たして60分で満足できるのだろうか。そんなことが頭を駆け巡りながら待合室で流れていたメジャーオールスターの大谷翔平のピッチングを見ながらこんなことを検索してしまった。
初心者は緊張しすぎてイケない可能性があるので長めにしておいた方が良いという情報を見つけてしまった。そこで席を立ちあがり受付の人に時間を延ばせるかどうかを確認した。どうやら問題ないようだ。
これで失敗しないで済む。私はそんなことを思いながらウキウキで待合室に戻った。しかしこの選択は失敗だったのだ。いや、別の視点でいえば成功だったのかもしれないがここはソープランド。お風呂に入っていたら女性と恋に落ちSEXをしてしまう場所なのだ。そういった意味では失敗だっただろう。この時はそんなことなど知る由もなかった・・・。
さて、受付番号が呼ばれエレベーターに乗る。
エレベーターを出るとそこに女の子がいた。なんと驚くかな、我々は恋に落ちてしまったのだ。まずは体を清めるためにお風呂がある部屋に案内される。ちなみに余談だが顔はパネルとは程遠い。とはいってもかわいくないといえばウソになる。が、顔で選んでいたら間違いなくがっかりしていただろう。
軽く雑談をしシャワーを浴びながら体の隅々を洗われる。何とも新しい感覚だ。この時私は緊張していたので気の利いたことが何も言えず童貞らしさを最大限に発揮し肌がきれいですねなどと言葉を発してしまった。しかし嬢はまんざらでもないようだ。いや、今考えると演技だったのかもしれない。しかし童貞である私はそれに満足してしまっていた。
隅々まできれいになった後は浴槽に入り雑談。おしりに息子があたり気持ちが良い。というか女性の体はとても柔らかい。本当に同じ生き物なのだろうか。
後になって知ったが、本来ならここで潜望鏡というプレイがあるらしいがそんなことを知っているわけもなく浴槽を出ることになった。お願いしたらよかった。
浴槽から出て体を拭くとマットプレイをするかベッドプレイをするかを問われる。マットプレイも興味があったが今日はSEXだ。迷わずベッドプレイを選択。嬢のスイッチが入った。
突然ドエロオーラを出しながら抱き着いてきたのである。そして放たれた神の一言「乳首舐めて」である。いかん、これは童貞には刺激が強すぎる。と思ったのもつかの間。気が付いたら私は胸をなめていた。不思議なものだ。人は生まれながらにして母の乳房をなめる。ほとんどの人はそのことを覚えていないだろう。しかしこの時ばかりは乳には抗えないという事を思い出した。人は皆乳房に惹かれてしまうのである。
ある程度エロい雰囲気にも慣れてきたところでそろそろベッドに横になりましょうという案内が。この時の残り時間は30分ほどである。えっもうそんなに時間たったの!?と驚いた。(後になって聞いたが実はもう+10分あったらしい)
ベッドに横になり嬢が上に載ってきたところで脳裏にあることが浮かぶ。シックスナインやってみたさあるな・・・人生で1回くらいは経験しときたいな・・・30分あるしちょっと聞いてみるか・・・
シックスナインやってみたいんですけど と提案すると若干引かれたような気もするが快く受け入れてくれた。
これが失敗だった。女性経験があまりにもなさ過ぎる私には刺激的すぎたのだ。
上に覆いかぶさるように。すると目の前に女性の秘密の花園が広がる。すごい眺めだ。なるほど、世の中のヤリチンたちはこの眺めを何度も体験しているわけか。などと思っていると私の息子から謎の快感が襲ってくる。
そう、フェラチオされているのである。未曽有の快感に気持ちの悪い声を出してしまったが、嬢がこんなに頑張ってくれているのだ、こちらからもと思い私はクンニリグスを決行する。
想像していたより柔らかい、味も無味。若干ヌルっと指定がこれは果たしてローションなのか愛液なのか。童貞の私には見当もつかない。というか女性経験もないのになぜ今まで想像していたのか不思議だ。しかしそんな虚像とも今日でおさらば。これからは実像を想像できてしまうのである。男の階段を一つ上ってしまった。そんなことを思うことおよそ3分。突然息子が爆発寸前に。膣内を経験していないのも関わらずである。
まずい!出てしまう!ああああ!ビュルルル
なんと情けない事か。膣内を経験する前に出してしまったのだ。嗚呼・・・人生とはなんと無常なのか・・・これが女性経験のない男の末路なのか・・・
その後10分経てど20分経てど私の息子は満足してしまったかのように静寂を保っていた。
何故60分から時間を延ばしたのだろうか。時間を延ばしていなければシックスナインなんて提案しなかったのに。
何故出してしまったのだろうか。射精感覚が迫ってきていることはわかっているはずなのになぜそのことを伝えなかったのか。
何故再度勃足せることができなかったのだろうか。もう少し積極的に誘っても良かったのではないだろうか・
そんな後悔の念が頭の中をぐるぐる回っている。
もう・・・ソープランドには・・・いかない・・・そんな29の夏なのであった。
もし仮に次行くなら大阪か兵庫のなんとか新地とやらに行ってみることにしよう。そこならば失敗しないだろう。何をもって成功なのか自分の中ではわからないがおそらく性交を以って成功なのだろう。
安くなってたんだよ、巨峰味だけ。買うじゃん。
なにこの無駄にリアルな巨峰味。皮近辺の独特の渋み、種周辺特有の植物っぽい香り、良い悪いじゃなくて巨峰の本質的なところのある、ぶどう味じゃなくて妙にディテールがある巨峰味なんだよ。私が求めてんのはもっと安っぽいぶどう味だよ。この「巨峰味」はぶどう味の箔付けのための「巨峰」じゃなくて、ちゃんと自信を持った巨峰へのトレーサビリティとしての「巨峰味」なんだな。俺はお前の「巨峰味」を信じてやれんかった。疑ったつもりすらなかった。「夕張メロン味」って書いてありながら、わざとらしいメロン味しかしない橙色のアレみたいなのが蔓延しすぎていて、巨峰味って書いてあっても「あのオモチャみたいな香りのするアレね」って勝手に認識していた。完全に俺が悪い。
これはパワプロと同じだ。どれだけグラフィックをリアルに近づけられるような技術の進歩があっても、あの球体を6つくっつけたようなキャラクタで表現するのだ。全くリアルじゃないヒトガタが、なぜかピッチング、バッティングのフォームにおいて無駄なまでのリアル再現をやっている。そこにこだわるのか。
俺のカルピスとの向き合い方が甘かったのか?カルピスは駄菓子的な美味しさを持つものだと思っていた。コーラと並列に考えていたんだよ。パワプロだと思っていた。お前はプロ野球スピリッツのほうだったのか?カルピスよ、お前の自意識はどこにあるんだ?
誠実さをアピールするのは何も悪くない。
彼女との交際に全面的に真剣にコミットして、そんな自分の態度に胸を張れる増田さんは、素晴らしい人格を持っていると思う。
それが野球の試合だったら拒否反応は起きないだろう。敵チームのピッチングの傾向をすべてログして逐一見直すつもりのあるマネージャー。有能でしかない。
恋愛や結婚は野球より、心血注ぐ価値がない? そんなわけない。
ただ、人間は弱いもの。入れ込み具合に差があると怖いと思ってしまいがちだ。
人間関係では致命的な失敗が起こりうる。お互いに傷つけあったり、ストーカー化してしまったり。
関係確立に失敗したとき、関係を解消しやすいか。緊急脱出は容易か。
増田さんの関係を深める意思の大きさは凄いけど、さらに、関係を離しやすくする必要への理解が必要なんだと思う。その点では、関係初期の女性に入れ込みの強さを示すのは悪手だった。
寝耳に水、寝てるネズミに。
寝てるネズミの耳に水入れてやるなよ!可愛そうだろ!
もう1試合を27球で終わらせるようなパーフェクトピッチング!
ウソです。
まあ事務所私一人なので咳をしても一人よ。
たまにこういう火の粉を浴びるような、
なんでいままでAさんとBさんとでやり取りしていた案件を
だからAさんから私であるCさんを介してBさんに連絡するという、
余計な中継プレイをしつつ、
もう一旦マイクスタジオにお返しします!ってふんぞり返って言いたいところだし、
中継先からあまりにディレイでが酷すぎて聞こえないふりもできそうなものよね。
朝の占いあるじゃない。
6時50分!とかって言う占いで今日のラッキーアイテムはプチトマトだったの。
ほんと
いきなりのそう言う連絡ってやめてほしいものよね。
午後から仕切り直しよ!仕切り直し!
うふふ。
飲んでなくなったらティーパックを入れて
昔の人の苦労が伺い知れないわ。
すいすいすいようび~
今日も頑張りましょう!
一概に「コミュ障」と言っても、そのタイプによってかなり印象は変わります。どれがどういうふうに良いのか、あるいは悪いのか、というのはもちろん個人差があると思います。
個人的にはタイトルの通り、「アッパー系コミュ障」が一番対応が難しいな……と感じました。
コミュ障、と聞くと大抵の人の認識は「ああ、口数が多くなくて、会話が続かないタイプかな」というものかな、と思います。
もちろん、そのタイプのコミュ障もいます。というか半数くらいはそのタイプのような気がします。
けれど、私が「あ、この人コミュ障だな」と感じたのは、上記のタイプの特徴とは真逆の人でした。
・よく喋る
・とにかくよく喋る
・声が大きい
・早口
・周りの空気が読めていない
・脈略のない話(周りが興味ない)を延々と続ける
・他人に喋らせる隙を与えてくれない(会話のキャッチボールをしてくれない)
・そりゃもうよく喋る
……といったタイプでした。
調べたところ、こういう「よく喋るタイプのコミュ障」を「アッパー系コミュ障」と称するらしいのです。
最近ハマっているゲームで、非対称型オンライン対戦ゲームを遊んでいる時でした。
普段からよく一緒にチームを組んでプレイする友達が複数人居て、時間とタイミングが合った時にボイスチャットアプリで通話を繋いで一緒に遊ぶ、というのがルーティン化していました。
その中に、最近になって参戦した人がいます。私経由でゲームに誘った人でした。
私が良くそのゲームの話をするので、それに興味を持ってくれたその人もゲームを始め、やっていくうちにみるみるのめり込んで行きました。上手くなろうという意識が強く、向上心があって、こういう人がゲーム内に増えるといいなぁ、と思っていました。
その人のレベル上げやゲーム内ランク上げを手伝ううちに、最初は繋いでいなかったボイスチャットをしていて、気になる点がいくつか出てきました。
「この人、ほんとよく喋るなぁ」
最初はその程度でした。
なんとなく、一番最初にお声を聞いた瞬間から「あ、この人人見知りで緊張してんなこれ」と勘付きました。
言い方は悪いですが、陰キャのオタクの話し方そのもの、という感じがしました。
他人と喋り慣れてない、知らない人だらけで緊張する、何か喋らないと、黙っちゃダメだ、迷惑かけないようにしよう。
そういう感情が手に取るように分かる話し方でした。
実際、私の友人ばかりの通話に招かれて、緊張もしていたでしょう。知らない人ばかりで、その人は初心者で、周りは全員既にゲーム慣れをしているプレイヤーです。足を引っ張らないようにしよう!というプレッシャーもあったと思います。
だから、まぁこれはそのうちここのメンバーに慣れればこの人も自然と馴染んでいくだろう、と思っていました。
何度も何度もゲームを一緒にプレイして、通話を繋いで、気付きました。
「あ、最初のあれは緊張とかプレッシャーだけじゃねぇな。もともとそういう会話をしてしまう人だ」
そこでやっているゲームは、ゲーム内のチャット機能があります。定形文ですが、ボイスチャットを繋いでいなくとも、オンラインで連携を取るには十分なものです。
仲間内でわいわい楽しむのもそうですが、このゲームでボイスチャットを繋ぐ一番の理由は「肉声での素早い情報交換」です。
「どこに誰がいる?」
「今なにをしてる?」
「誰が敵に追われてる?」
「周りの作業はどれくらい進んでいる?」
そういった情報を素早く正確に言葉で伝えることで、連携を更に強固にし、敵側の一手より先を読んでいく。ある意味情報戦であり頭脳戦のようなゲームです。
うちのメンバーは勝ち負けに激しくこだわるタイプではないですが、やるからには1ゲーム1ゲーム真剣勝負で、という共通認識のような空気がありました。
つまり、「肉声での情報交換がどれだけ正確に出来るか」が円滑なチームプレイの柱になります。
問題が発生したのはそこでした。
いいんです、喋ることが悪いこととは言いません。全然喋ってくれていいんです。
ただ、その人は「分かり切っていることを何度も何度も繰り返し、声が大きく早口で、周りの人の声もかき消すレベルで喋り倒している」のです。
わかります。自分が敵に追われてたら焦りますよね。ぎゃー!とか、うわー!とか言いますよね。全然いいです、いいんですそれは。
ただ、その声の音量と物量で、周りの人間が喋ろうとしている必要な情報が一切入ってこないのです。
「私です私追われてます!うわぁどこに逃げよう!あっち行った方がいいのかな、でもこの距離間に合わないかもな、あーやばい一撃貰いますすみません!ここはこうして…、よしよしよし!!今のでいいや、次はどこに逃げよう!あっちかな(以下エンドレス)」
……いいんですよ、喋っても。
ただ、これが通話を繋いでる回線内で、割と大きめの声で、ハリのある声で、早口気味で、喋り続けているんです。
その音量は適切ですか?
他の人が喋ろうとしてる気配は全く感じませんか?
譲ろう、という気持ちは湧いてきませんか?
それが凄く不思議でした。
ゲームでのプレイヤースキルで足を引っ張ってしまうのは仕方ないです。その人よりずっと戦ってきましたから、立ち回りに差が出てしまうのは仕方ないです。それを責める気はありません。
力量差にプレッシャーを感じるのも仕方ないです。
ただ、「どうしよう」「どうすればいいですか?」と聞いてくるわりに、こちらの話はあまり聞きません。
今は便利な時代ですから、参考に出来る動画はYouTubeに死ぬほどあります。
私たちより更に、圧倒的に上手い人達が対策動画や立ち回りの動画を上げてくれてます。
私自身、その人に「動画とか見て実践したり、覚えていくと分かりやすいかも」と教えました。
その動画は「既にある程度の
【暗黙の了解的な立ち回り】を理解し実行できている前提で、更に上手い人が巧みに立ち回るための動画」なのです。
YouTubeに並んでる有名な人の動画は、言うなれば有名大学の赤本です。
それを基礎知識もない中学生レベルの人間が見たとして、本当に参考になりますか?身につきますか?
土台がしっかり組み上がってないとダメなんです。
それ自体は良い心がけだと思います。ただ、前提段階が出来ていないのに、出来るわけはないのです。
その人と組んでいる時はよく言います、「周りを見て!」「その立ち回りは私達よりもっとPSと連携が上の人がやって上手くいくものだから!」と。
理想だけ高くて、それに追いつこうという熱意と行動が比例してないのです。
そして、何となく感じていたのが、既にゲームを始めていた私達を下に見ているような態度でした。
「私にアドバイスとか色々してくるけど、どうせ動画上げてる人たちより弱いんでしょ?」
被害妄想と言ってしまえばそこまでかもしれませんが、アドバイスをするたびに言葉の節々にそんな感情が見え隠れしていました。
その人の中では完全に、
動画で言ってる立ち回り>私たちチーム側が言ってる立ち回り
、なんですね。
それを悪いことだとは言いませんが、ならば私たちに「ああいう場合はどうすればいいですか?」とか、聞かなくてもいいんじゃないかな?とも思います。動画見れば答えが載ったんじゃない?と。
そういう人なんだな、と実感したのはつい先日起きた一件でした。
メンバーの中でもその人への認識が似通っていて、あれはどうにかならないものかと悩んでいました。
そんな時に、私が通話越しに指摘してみました。
「○○さんは自分でいっぱい情報喋っちゃうから、もう少し周りの人の情報も聞いてあげると立ち回りとか考えられるよ」と。
それの、いっぱい情報喋っちゃうから、まで言った時点で、その人は急に堰を切ったように私の言葉に被せて喋り始めました。
「あ、野良の人が私と同じキャラクター使ってるので変えますね!どれがいいかな、バランスを考えてこのキャラのほうがいいかな、装備はこれにしますね!あ、でもこっちがいいのかな?……はい!で、なんですかっ?」
…………わお。
怒涛の勢いで言葉を遮った挙句、しゃべる内容はクソほどどうでも良くて、更に言い終わってから続きを促した……だと……?
私は一気に喋る気を無くして「うん、(別に聞かなくて)いいよ」と言ってゲームを進めようとしました。
すると、それを聞いていた相方がそれに酷く腹を立て、全くその素振りを見せなかったのに
「ごめん、今日仕事の時間早かったから眠くて、この一戦終わったら解散にしよう」
と言い出しました。
なんとなく、「今の遮り方、相方は嫌いそうだな」と分かっていたので黙殺しました。
結局そのあと、一戦を終えて解散になり、グループでの通話を切ると、間髪入れず相方から個人通話が飛んできました。
「あれは無い。マジでない。人としてありえない」
珍しく怒り心頭で、捲し立てるように、どれだけあの人の対応が失礼で人間的にあり得ないか、喋る相方の言葉を聞いて、まあそうだなと感じました。
「本人が教えを乞うているから、みんながアドバイスをしてきたし、○○(私)が改善するために皆が言いづらいこと言ったのに、あの遮り方は悪意がある!あり得ない!」
相方の怒りが爆発しているからか、遮られた私自身はそこまで怒りを感じませんでした。
私は、おそらくあの普段の喋り方も音量も早口も、その人は意識的にあるいは無意識的に、自覚しているのではないかなと。
だからこそ、「自分が分かっていること」を他人に指摘されるのが嫌で、故意に遮ってしまったのではないかな?と。
誰しも聞かれたくないことはあります。
中学生が掃除をしようと自分から意識した瞬間に、親から「たまには部屋掃除しなさい」と言われたらげんなりする、そういう感じなのかなと。
その時の気持ちとしては「そんなこと言われなくてもわかってるよ!」でしょうか。
その人もそう感じたのかな、だからあんな、わざとらしい遮り方をしたのかな?と思いました。
それを許すとは言ってませんが。
言葉のキャッチボールが出来てない、そういう印象が時間を重ねるにつれて大きくなりました。
言葉はピッチングマシンの如く一方的に情報を寄越し、こちらの言葉は聞く耳持たず。
都合の悪いことは遮って聞かないようにして、自分のことをたくさん喋る。
その特徴を並べて検索して、そこで初めて「アッパー系コミュ障」の存在を知りました。
これなら喋らないコミュ障の方が幾分かマシだな、と素直に思いましたね。
喋るけど会話が出来ない、適切な量でやりとりをすることができない、相手の言葉を聞き入れない、相手を思いやることが出来ない。
空気が読めないから、周りがどう思ってるか、自分がどう思われているかの客観視が出来ていない。「コミュ障である」という自覚がまず無いのです。自分は普通に喋れる、実際喋れていると思ってる。厄介ですね。
私はその人が改善する確率は低いと思っています。その人はすでに社会人です。20を超えています。
つい先日、こういう喋り方になったわけでは無いと思います。
その人はたぶんずっと、その喋り方と接し方で生きてきたんです。
20年以上染み付いてしまったものを変えることは難しいです。考え方を変えるのはもっと難しい。
誰も指摘してくれなかったのかな?と思いました。誰も注意してくれなかったのかなと。
その歳になるまで、注意してくれる友人は居なかったのかな、と邪推してしまいました。
人のことを言える立場ではありませんが、これだからコミュ障って苦手なんだよな……と改めて感じる人物でした。
相手の話に耳を傾ける。
適切な返答をする。
話してる最中に遮らない、被せない。
それができる人って「当たり前」じゃなくて、すごく大事なコミュニケーション取れる人だったんだなぁ、と知見が広がりました。
それだけでも収穫かな。
いろんな人がいるんだなぁ。
それ聞いたときはあ〜?って思ったよ。
私そのとき将棋なんて1ミリも知らんかったからね。職業的にはプロ棋士よりAIの方が親近感わいてた。
そのあと会社の先輩が酒の席で将棋を教えてくれて最近ずっと将棋やってる。
羽生さんの懐疑的っていうのは多分わかってないんだけど、一つ分かったのは将棋って本当面白いんだよね。
例えば野球で200キロだすピッチングマシーンとそれを場外まで持ってくバッティングマシーンが出来たとしたらめちゃめちゃ楽しい。楽しいけど、それ全然別の競技じゃん。正直そんなに楽しくないんだよ。すごい機械だなってなっちゃう。
人と人の将棋、めちゃめちゃすごいよ。
100メートルでビビるくらい早いやつとか、とんでもない筋肉のボディービルダーとか、人間じゃない動きするフィギュアスケート選手とか、そんな感じ。
あ、あと今のAIも奨励会が作ったようなもんだと思うんだ。作った人から怒られそうだけど…
それからね、AIで勉強すれば勝てるとみんな思うと思うけど、AIで勉強するってことがもはや希少な才能かも。手を読むとき、何百何千パターンあるんだよ。私のiPhone、ヒントだすために2秒かかるからね。あんな簡単な仕組みのゲームで2秒だよ。それを人間が計算できるわけないよ。
思うに、そのiPhoneの2秒を我々の2秒に変換してきたのが将棋の達人たちだったんだと思うんだよ。
その思考の方がよっぽど大変じゃない?限られたリソースでどう処理するか。
私のYouTube同期はプロ棋士いとしんの嫁ぴーだ。最近ピヨ将棋で一番弱いやつに勝てたらしい。私は勝てたぞ。毎日やってるからな!無職の特権じゃ。
半年で見事にリバウンド、1年前の脂肪肝状態に戻った反省から断酒をしていたが、大晦日くらいは……ということで、アルコールに支配された脳みそを振り絞り、何とか年内中に書いてみたいと思う。
春秋ともにリーグ制覇を達成した福祉大も、全国ではいずれも早期敗退と寂しい結果に終わってしまった。特に秋は最終回に4失策(実質5失策)という、鉄壁の守備を誇る野球エリート軍団らしからぬショッキングな形での敗退となった。
春は打力不足を露呈しただけに、秋は東海大を相手に8得点と課題の克服はアピールしたものの、自慢の守備があそこまで乱れては……4年になってからずっと良くなかった津森が最後の最後で復調の兆しを見せていただけに惜しかった。
春の反省で打撃を磨きまくった結果、秋は守備が疎かになってしまったのだろうか?
春は無双状態を続けていた山野も、秋は不安定さを感じさせるピッチングに終始した。ラストイヤーは、年間を通してモノの違いを見せ続けて欲しい。
レギュラーの野手陣では、個性豊かで頼れる4年生軍団がゴッソリと抜けてしまうのが痛い。残された下級生レギュラーでは、プロ注目のショート元山、全国大会で決勝点となるHRを放ったサードの楠本弟もラストイヤーを迎える。元山は、ドラフトを考えると走力でのアピール、全国大会での打撃の結果がもうひとつ。楠本は速球の対応と、意外に守備の安定感が課題。2人とも来年は、圧倒的なパフォーマンス・数字を見せつけて欲しい。
下級生の投手では、三浦がまずまず活躍を続け、ノーノー男・綱脇が台頭してきたものの、椋木・佐川の2年生コンビがパタリと姿を見せなくなった。来年はリーグ戦で投げているところを久々に見たいものだ。
野手では、最終的にスタメンを勝ち取った大里、新人戦でキャプテンを務めた斎藤の打撃面での成長が著しい。走攻守そろうルーキー・杉澤も木製バットでの対応力に成長の余地があり、定位置の確保が期待される選手だ。
ロマンあふれる4年生軍団の全国出場があちこちのファンから期待されながらも、福祉の壁を超えられなかった仙台大。
野手では佐藤優、柿澤といった有力な4年生たちの全国での活躍が見たかった。
怪物・宇田川は、決して満足のいくシーズンではなかった。特に秋は、自慢の速球が走らず、フォーク頼みのピッチングが続いた。また、苦しい時のマウンド捌きにも課題を残す印象を受ける。素材は素晴らしいものがあるだけに、一つ一つを克服し、全国出場と最高評価での指名を目指し、精進して欲しい。
その他投手陣では、長久保・松本・佐藤亜と1年生の活躍が目立った。
特に1年生左腕らしからぬコントロールと変化球の精度を兼ね備える長久保のピッチトンネルの使い方は、もはや学生レベルを超えていると言って良い。
来年以降も先発の柱として大きな期待がかかる。同じく実戦派の佐藤亜、サイズは宇田川以上の巨漢・松本と、今後の同校を担う投手たちの成長が非常に楽しみだ。
野手では、今津や佐野といったスーパールーキーも早いものでラストイヤーを迎える。コンスタントに活躍し続けてきた姿は立派だが、来年はチームを全国へと導く爆発的な活躍にも期待がかかる。
その他、永長・益子・小笠原・大北・川村といった経験豊富な下級生レギュラー組が残る点も大きなアドバンテージ。
三番手は、持ち得るパフォーマンスをフルに発揮できる学院大か(その点を県内高校で例えると、なんとなく三高が被る)。
長いこと4番・捕手を務めた渡邉の離脱は痛いが、早坂という成長著しい正捕手候補がいるのは大きい。投手陣も速球派右腕が揃っており、左腕の台頭がポイントか。
野手陣も布施・林田・根本など打力のある新人が残る。新入生でも、一芸に秀でた逸材たちが入部予定とのことで、早いうちから出場機会を与えられるかもしれない。
学院とは対照的に、個々の能力・資質は確かながらそれらを実戦で中々生かすことのできない工大は、投打において絶対的な柱となれる選手が必要だろう。
軟投派投手で小刻みに繋いだり、新人戦のようにアベレージヒッターを4番に置いてなんとかしてもらうのではなく、有望株は多いだけに、王道の戦法で挑んで欲しい。
東北大・宮教大の国公立勢も、田村・鳩原・松下クラスとはいかなくとも、例によって見所のある選手は複数存在する(つい先日、松下が独立リーグで再開すると知った時はものすごく嬉しかった)。
ラストイヤーを迎える東北大・中尾は素材だけなら先輩の田村と比べても遜色ないし、指にかかった時の140キロ超の速球は私学勢でも苦戦するはず。そろそろひとり立ちしなければならない時期だ。
宮教の速球派・青木も、ラストイヤーを迎える。速球のスピードは確かだが、1年の頃からほとんど変わっていないのも事実だ。今シーズンはチェンジアップはじめ変化球に大きな成長を感じただけに、速球の進化次第では大化けも期待される。
東北大は、打力強化の成果が出てきており、椋木・山野の高川学園ー福祉大コンビの連続無失点記録を2年連続でHRによって破るなど、インパクトのあるシーンを量産している(近年の二高といい、インテリは守備を捨ててでも打撃を強化するという方向に落ち着くのだろうか?)。
宮教も、4番も務める守備職人の小原、あと一歩で盗塁王を逃したシュアな打撃も魅力な菅野、高校時代は4番も大学の洗礼を味わった猛肩・大川口など、見所のある野手が散見される。全体的にパワー不足は否めないので、投打共々、一冬での成長を期待したい。
福祉一強の様相を見せる仙六リーグだが、すべての大学に見るべきものがあり、今後どう勢力図が変わってもおかしくない雰囲気がある。一度ハマると、高校に負けず劣らず魅力的な仙台六大学野球を、来年度も追い続けていきたい。
まずは春夏秋と、県内3連覇を達成した仙台育英なしには語れない。昨夏の甲子園での敗北をきっかけに着手した打撃強化が実り、「打のチーム」と化した。また、1年生を積極的に登用し、層の厚さも県内随一。選抜での活躍が期待される。
その育英を終始追い詰めながらも、毎回あと一歩のところで敗れ続けた東北高校。特に秋は2戦とも勝利寸前まで持ち込んだにも関わらず逆転サヨナラ負け。打力は全国クラスだろうから、投手力アップがポイント。特に、秋の2戦でサヨナラの長打を許してしまった「打者・笹倉」対策は非常に重要。
昨秋、東北大会ベスト4という大躍進を果たした古川高校は、夏は育英へのリベンジを前に悔しい敗退。鉄腕エース・千坂、大黒柱・髙橋のバッテリーを中心に、長い間楽しい夢を見せてもらえたことに感謝。
その古川を春夏と破った東北学院榴ケ岡。下級生時から光るものを持った選手が多く、個人的には甲子園も狙えると思っていたが、育英の壁は高かった。正直に言うと、一冬でイマイチ伸び悩んだ感は否めない。だが、手負いの状態で育英を前半は完璧に抑え込んだ鴻巢のピッチングは、フォームとコントロールの大切さを改めて教えてくれた。
北部地区では、大崎中央も昨秋の東北大会でジャイアントキリングを達成し、実力に結果が追いついてきた学校だ。荒井世代が勝負の年と思いきや、遠山世代のポテンシャルの高さはさらに上をいくと見る。白石工業との再戦では、懸念されていた脆さが出て敗退してしまったが、個人的には観ていてとても楽しいチームでもあり、春に向けてさらなる進化に期待したい。
また、上記以外でも利府・古川学園・古川工業などの実力校を中心に、北部地区は年々レベルの向上が凄まじい。かと思えば、富谷・岩ケ崎・黒川・小牛田農林なども少ない部員数ながら安定した戦いぶりを発揮し、古川黎明・迫桜などの超無名校にも面白い選手がいる。
南部地区では、柴田高校は今年もベスト4の壁を破ることが出来なかった。柴崎・平間と2年連続で左腕の好投手を擁したが、悲願達成を考えると同格クラスの投手がもう1人欲しい。そういう意味では、新チームは頭数が揃っているので、個々のレベルアップに期待したい。
仙台南・仙台城南も、1年生の頃から活躍する選手が多かったが、頂点には届かなかった。しかし、いずれも下級生に好選手が複数残り、特に城南は昨秋の古高ポジとして東北大会ベスト4を達成。春も大いに期待したい。
東部地区では、東陵や石巻工業がリードしつつ、その後ろを気仙沼向洋、松島、塩釜などが追う構図が確立しつつある。佐沼・登米などの伝統校も侮れない。反面、実力校・石巻高校が年々元気を失いつつある感じがするので(応援団長の爺さんは相変わらず元気で何よりだが)、復活に期待したい。
また、志津川高校や宮城水産高校に多数の1年生が入部し、特に宮城水産が夏は数年ぶりに単独出場を果たしたのは、県内で最も少子化の影響を感じる(個人の感想)東部地区だけに、非常に明るいニュースであった。
宮城県高校野球の4つの地区のうち、最激戦区である中部地区では、中堅私学の躍進が目立つ1年だった。
春は、聖和学園が初の県4強、そして東北学院が初の東北大会で花巻東を破りベスト8。多彩な投手陣と攻撃パターンを駆使する、東北生文大高も安定した強さを発揮。
実業系学校では、なんといっても秋の県準優勝、そして東北大会でも強豪を相手に善戦した仙台商業の活躍が光った。公立古豪の活躍は、強豪校へプレッシャーを、そして同じ公立校へ勇気を与え、中堅私学の台頭とともに、県内の高校野球に活気をもたらすだろう。
仙商の飛躍を糧に、実業系学校の仲間であり、近年やや低迷している感のある仙台工業・宮城工業(市工・県工)の両校が意地を見せたい。
伝統校では、県内トップクラスの進学校である仙台一高・二高・三高のいわゆる「ナンバースクール」勢が、それぞれ違った特徴を有しており、興味深い。
・守備力向上が課題だが旧チームから強力な打撃を見せる選手が集う二高
・秋は部員20名未満ながら、各自のポテンシャルをフルに引き出す「らしさ」満載の三高
学力だけでなく、野球でも見所のある選手を育て、好ゲームを演じるナンバー勢も今後が楽しみだ。
今回挙げた学校以外にも楽しみなチームが沢山あり、県内には、私がまだ一度も試合を観たことのない学校も存在する。
宮城県の高校野球という、一見ごく限られた世界もその内情は実に奥深く、まだまだ私もその世界のほんの一部にしか触れられていない。
2020年も、1人でも多くの選手が、心身ともに健康で、大好きな野球を楽しみ、懸命にプレーしている姿を見ていきたい。
最後に、現時点で私が選んだ、個人的な2019年度、宮城県高校野球ベストナイン(10名、3年生限定)を掲載し、当記事の結びとさせていただきたく思う。特に投手、捕手、遊撃手を中心に人材が豊富で、選出に苦労した。企画のたびにメンバーが変わることは間違いないだろう。
【右投手】
1年から実質エース。東北大会ベスト4の原動力となった鉄腕投手。速球の球質、スタミナ、精神力の強さはおそらく県内ナンバーワン。味方にエラーが続出しても、明るく励まし続けた姿が印象的。
【左投手】
この選手も1年時から活躍。特に自らの代では、主将・エース・4番打者としてフル回転。投打の能力も高いが、千坂同様、マウンド上での振る舞いが素晴らしい。
【捕手】
春から捕手に。そうは思えぬ守備力と、4番を担う打撃力で夏のベスト4に大きく貢献した。次のステージでも「打てる捕手」にこだわって欲しい選手だ。
【一塁手】
丹治 基(東北生文大)
春の地区予選4HRのスラッガー。パワフルな体格から、見た目通りのスイング・打球を繰り出す。1本でいいから見たかった。
【二塁手】
センスや長打力はずっと光っていただけに、技術面での悪癖がそれらを殺していた姿が非常に歯痒かった選手。最後の夏にようやく完成させた打撃で、甲子園では大覚醒。
【三塁手】
異様なまでの勝負強さ。走塁時に相手野手の安全を第一に考えてプレーするなど、キャプテンだけあって人間性の良さも光る。
【遊撃手】
球際に強く、深い位置からも確実に刺してくる守備には華やかさもあり、将来メシを食える可能性すら感じさせる。
【左翼手】
古山 慎悟(東北高校)
東北大会で放った、逆方向へのHRはすごかった。ほとんど急造ながらも、夏は4番・投手としても活躍した二刀流。
【中堅手】
走攻守に優れた能力を備えた「スーパー1年生」も、甲子園の土を踏むことは出来なかった。次のステージこそは、全国出場を果たして欲しい。
【右翼手】
小濃 塁(仙台育英)
甲子園で得た借りは甲子園で返す。下級生時の悔しさを晴らした2本のHRは素晴らしかった。対戦相手の投手へドリンクを持っていく優しい一面も。実は内野手としても良い動きをしているので、大学では幅広い可能性を模索して欲しい。