はてなキーワード: 棒銀とは
文章力は低いのでご了承ください。
ハチワンダイバーを読んで興奮し、ハム将棋を棒銀でボコして悦に浸ったりしていた。
しかしながら、オンラインの対人戦(24やウォーズ)に潜ると自分より圧倒的に強い人しかおらず、何もわからないままボコられ、楽しさを感じる前にやめてしまった。
その後、天鳳というオンライン麻雀にドはまりしたり、格闘ゲームやLoLの観戦勢をやっていた。
天鳳で七⇔八段を何度か繰り返した後、自分のなかで「麻雀はもういいかな」という気持ちが生えてきた。
麻雀は楽しいが、どれだけ選択を考え抜いても運に振り回されるゲームなので、頑張れば頑張るほどつらい気持ちになってしまった。
ある日、Netflixで「クイーンズ・ギャンビット」という作品が流行り、チェスに興味を持った。
チェスも昔ほんの少しだけやったことがあり、ギコチェスにボコられたりする程度の知識はあった。
YouTubeで「チェス ルール」「チェス 初心者」等で検索してみると、日本チェス連盟の動画が出てきて、そこから色々動画を見漁ってるうちにチェスに引き込まれた。
https://www.youtube.com/watch?v=G5dyh24BTr4
今はChess.comという最王手のオンラインチェスサイトでプレイしている。
ソースは不明だが、Googleで検索すると約5億人くらいらしい。
故に、カジュアルなプレイヤーも数多くおり、初心者がオンライン対戦に潜ってもちゃんと初心者とマッチする。
自分はR900程なのだが、いつプレイしても大体800~1000くらいの人と対戦できて、大体ものすごい接戦になる。
これは将棋にはない良い点だと思う。
1.「取った駒を使えない」
終盤になるにつれて、盤上の駒がどんどん少なくなっていくので、将棋よりもわかり易さがある。(簡単ということではない)
2.「囲い」というものがない
キャスリングというルールによって、一手で王様の守りが完成するので、覚えることが少なくてよい。
3.駒の足が早い
将棋の歩にあたるポーンは、初期位置に居る場合に限り前方に2マスまで進める。手っ取り早くていい。
ルークが2つ(飛車)・ビショップが2つ(角)・クイーン(飛車+角)・ナイト(8方向に動ける桂馬)と、ダイナミックな駒が多く、すぐ戦いになる。
・Chess.comのデイリータクティクス(次の一手みたいなやつ)を消化
・日本チェス連盟のOpenRecチャンネルの配信を見る(月額500円だが質・量ともに大満足、初心者初級者向けのコンテンツも充実している)
・チェスに関する本を読む
・Redditのr/Chessを読む
ワイの棒銀を受けて欲しい
ワイの棒銀を受けて欲しい
棋戦:ぴよ将棋
戦型:▲相掛かり △相掛かり ▲相掛かり棒銀 △いちご囲い ▲いちご囲い ▲金矢倉
手合割:平手
先手:プレイヤー
後手:プレイヤー
▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩 ▲7八金 △3二金
▲2四歩 △同歩 ▲同飛 △2三歩打 ▲2八飛 △8六歩
▲同歩 △同飛 ▲8七歩打 △8四飛 ▲3八銀 △3四歩
▲2七銀 △3三角 ▲3六銀 △6二銀 ▲6八玉 △4二玉
▲5八金 △5二金 ▲7六歩 △2二銀 ▲6六角 △同角
▲同歩 △3三銀 ▲8八銀 △9四歩 ▲9六歩 △3一玉
▲7七銀 △4二金右 ▲6七金右 △2二玉 ▲7九玉 △7四歩
▲8八玉 △7三銀 ▲1六歩 △6四銀 ▲6二角打 △8三飛
▲7一角成 △7三桂 ▲7二馬 △8四飛 ▲6三馬 △7五歩
▲同歩 △8五桂 ▲8六銀 △7七歩打 ▲6八金寄 △5五銀
▲8五銀 △8三飛 ▲7四馬 △8一飛 ▲7六銀 △6一飛
▲7七金上 △4四角打 ▲5六桂打 △6六銀 ▲4四桂 △7七銀成
▲同玉 △4四歩 ▲6二歩打 △7一飛 ▲8三馬 △6四桂打
▲6五銀 △7六歩打 ▲7八玉 △7五飛 ▲6四銀 △8五飛
▲7四馬 △8二飛 ▲7六金 △7九金打 ▲同玉 △8七飛成
▲7七金 △7八歩打 ▲同金 △5七龍 ▲6八銀打 △6六龍
▲7七金打 △7三歩打 ▲同銀 △5五龍 ▲5六歩打 △5四龍
▲6四銀成 △4三龍 ▲6一角打 △1四歩 ▲5五桂打 △5四龍
▲同成銀 △同歩 ▲6三桂成 △9五歩 ▲同歩 △同香
▲同香 △9八歩打 ▲5二成桂 △4三金直 ▲8八玉 △8七歩打
▲9八玉 △6九銀打 ▲7九金 △8八歩成 ▲同玉 △1五歩
▲同歩 △5五歩 ▲同歩 △3五歩 ▲同銀 △3四銀
▲同銀 △同金 ▲4二成桂 △同金 ▲3四角成 △3一桂打
▲2四歩打 △3二銀打 ▲2七香打 △3三金 ▲2三歩成 △同金
▲同香成 △同桂 ▲3一銀打 △同玉 ▲4二金打 △同玉
▲5二飛打 △3一玉 ▲4二金打 △2二玉 ▲3二金 △1二玉
▲2三飛成 △詰み
2回、放校になりかけた。それはとても大変だったが、割愛する。
1日の大半が溶けていき、大学にも行けなかったし、それどころか進級テストすら受けられない生活となっていた。
麻雀は、「脳汁が出てくる展開まで持っていく時間効率が悪い」+「実力を上げてもそれを証明するのにとんでもなく時間がかかる。」
1試合15〜30分で、1、2回しかリーチなりアガリなりできない。つまり、脳汁が15〜30分に1、2回しかでない。
さらに、1000時間やっても戦略の良し悪しや成績が実力と相関してこない。つまり、戦略を変更すると、その戦略の良さを証明するのに1000時間はかかる。
ネットポーカーは大量の多面打ちをすることができる。3分に1回は、オールインで脳汁を噴出させられる。
さらに、ポーカーの場合、大体100時間もやれば実力と成績が相関してくる。麻雀の1/10の時間で戦略の良さを証明できる。
つまり、脳汁が出る展開がすごく効率が良くなる。そして、実力を上げてそれを証明する時間も麻雀より遥かにマシだ。
ポーカーによって、脳汁を出しまくることで、これまで20時間かかってた脳汁噴出が、6時間くらいで脳汁噴出できるようになった。
また、戦略を考えたり勉強する時間も、麻雀より遥かに取れて、落ち着いてギャンブルというものに対峙できた。
将棋は棒銀すら理解できなかった子供時代の記憶があり、微妙だったのだが。
1問の詰将棋は約1分もかからない。なんなら、1秒で勝負がつく。
1分でリーチ局面に持っていけて、戦略を正しくねれば確実に勝てる。
100問も詰将棋をとけば脳みそが脳汁で溢れてヘトヘトになる。大体、1日2時間で麻雀20時間分の脳汁を出し切れる。
大学時代、放校になるまで追い詰められましたが、本当にポーカーに出会えてよかったです。
失った10代、20代の6年くらいは取り返しがつきませんが、
本当によかったです。
それ聞いたときはあ〜?って思ったよ。
私そのとき将棋なんて1ミリも知らんかったからね。職業的にはプロ棋士よりAIの方が親近感わいてた。
そのあと会社の先輩が酒の席で将棋を教えてくれて最近ずっと将棋やってる。
羽生さんの懐疑的っていうのは多分わかってないんだけど、一つ分かったのは将棋って本当面白いんだよね。
例えば野球で200キロだすピッチングマシーンとそれを場外まで持ってくバッティングマシーンが出来たとしたらめちゃめちゃ楽しい。楽しいけど、それ全然別の競技じゃん。正直そんなに楽しくないんだよ。すごい機械だなってなっちゃう。
人と人の将棋、めちゃめちゃすごいよ。
100メートルでビビるくらい早いやつとか、とんでもない筋肉のボディービルダーとか、人間じゃない動きするフィギュアスケート選手とか、そんな感じ。
あ、あと今のAIも奨励会が作ったようなもんだと思うんだ。作った人から怒られそうだけど…
それからね、AIで勉強すれば勝てるとみんな思うと思うけど、AIで勉強するってことがもはや希少な才能かも。手を読むとき、何百何千パターンあるんだよ。私のiPhone、ヒントだすために2秒かかるからね。あんな簡単な仕組みのゲームで2秒だよ。それを人間が計算できるわけないよ。
思うに、そのiPhoneの2秒を我々の2秒に変換してきたのが将棋の達人たちだったんだと思うんだよ。
その思考の方がよっぽど大変じゃない?限られたリソースでどう処理するか。
私のYouTube同期はプロ棋士いとしんの嫁ぴーだ。最近ピヨ将棋で一番弱いやつに勝てたらしい。私は勝てたぞ。毎日やってるからな!無職の特権じゃ。
なるほど
四間飛車はあわなかったとのことだが、指してたのはノーマル四間(角道を止める四間飛車)? それとも角交換四間(KKS)?
ノーマルだと相手の攻めを利用して捌く感じなので、意外と指しこなせない人も多いかもしれない
もしこれまで指してたのがノーマルなら、一度KKSを試してみてはどうか
KKSの基本的な攻め筋は(向かい飛車に振り直しての)逆棒銀で、愚直に飛車先を逆襲していくだけなのできわめて分かりやすい(覚えることが少ない)
相手(後手として話を進める)が8五まで歩をのばしてくるなら、こちらは8八飛・7七銀の形から8六歩
ジャンケンで先攻が決まるとかそういうのではない。
現代将棋は研究勝負である。相手がこうしたら、こうする…そういう「作戦」を大量に引っ提げて盤の前に座った時点で、勝負の半分は終わっている。
ところが将棋の戦形というのは無数にある。
大雑把に分けて、相居飛車、相振り飛車、居飛車対振り飛車(対抗系)。
相居飛車にも矢倉・相掛かり・横歩取り・角換わり・一手損角換わりとあり、それぞれにさらに無数の小分類がある。
全ての戦形について、無限に詳しくなることはできない。
棒銀ならこの人、四間飛車ならこの人、中飛車ならこの人。それぞれに得意戦法がある。
将棋の運の要素とは、「誰と当たるか」だ。
全ての戦法をちょっとずつ研究しても誰にも勝てない。人に勝てるレベルまで研究を進められる戦法は多くない。
自分がこれならいけるという戦法をぶつけて、相手がそれ以上に研究していれば?
もしくは、自分がこれなら研究してきたという戦法をぶつけたつもりが、相手に早い段階で脇道に入られて、相手がその脇道をめちゃくちゃ研究していたら?
もしくは、脇道に入って相手の得意戦法を潰したつもりが、実は相手のほうがその脇道だけをピンポイントで研究しまくっていたら?
アマチュアのネット将棋のマッチングだとこのようなことが頻繁に起こる。
さすがにプロ同士の将棋で脇道を知らないということはありえないが、それでも研究量の差というのは出る。
得意戦法どうしの相性というのも存在する。
これを、運の要素と言わずに何と呼ぶのか。
そういった政治のゲームは、ある国ではクーデターであったり、内戦であったりと、
血なまぐさいことになっているのは周知の通りです。
そうじゃない場合は、四の五の言わずに選挙で戦おうじゃないか、てことになってると思います。
で、この選挙という制度ですが、制度としては多くの国で変わらないと思うんですけど、
ゲームのルールとして見るなら、かなり差が出ているんじゃないかと思うんですね。
将棋に例えると、平手で与党と野党が戦える国なんてのはまずほとんどなくて、
大体駒落ち将棋にあります。要するにハンデ戦。与党のほうが断然有利なんですよね。
とある国では角落ち戦だったが、別の国では飛車落ち戦かもしれない。あるいは4枚落ちかもしれない。
なので、とある国の定跡と同様に戦っても、野党が勝てるとは限らないんですね。
あ、ちなみに上手(駒落とす側)が野党で、下手が与党ね。大体与党に有利なゲームだから。
現代将棋の定跡は日々更新されているように、野党も以前と同じようにやってては絶対勝てない、と思うんですよね。
「矢倉は終わった」と言われるように、矢倉ばっかり指してたら、そりゃ勝てないわなってことになります。
戦略を変えないとならないんですよねえ。
私は国会前デモや官邸前デモが効果的ではないとは思っておりますが、
はっきりいいますと、与党側はその対策はばっちり研究していると思うんです。
例えば昨日の棋王戦で永瀬七段が
とっくに終わったと見られた角換わり棒銀を採用し、結果渡辺棋王にボロ負けしたわけですが、
恐らく永瀬七段は、何か新しい趣向を秘めつつ、あの形で挑んだのだと思います。
しかしながら、渡辺棋王は、それを上回る対策を持って臨んだというわけです。
ここで永瀬頑張ったね、次頑張ろうね、などと盛り上がることも悪くはないんですが、
もしかしたら反安倍政権の人たちは、デモをすることで「良いデモだったね」とか盛り上がってるだけなんでしょうか。
きっと、デモでは勝てない、という、そういうルールなんですよ、日本は。
そういう現実を見ながら、勝つ戦略を立てなければならないと思うんですよね。
連日将棋中継を見ていたら森友問題が盛り上がっていたので思わず書いてしまいました。
結局何をいいたいのかというと、
それがルールですから。「民主主義のルール」とかじゃないよ、日本のゲームのルール。
それがキタナイとか卑怯とか言ってちゃ、まあ言うのは勝手ですが、
あと他国の「民主主義なるもの」を引き合いに出して比較してガーガー言ってますが、
どうもその辺、いつも野党の側に物足りなさを感じてしまうんですね。
こんにちは。ほんの思いつきで書いた「観る将」入門記事( https://anond.hatelabo.jp/20170623083815 )が怒涛のブクマをいただきましたこと、厚く御礼申し上げます。増田で1000どころか20もついたことないのに!
なるべく平易に、軽く、それでいて軽薄にならないように書いたつもりでしたが、「本当にこれで分かりやすいか?」「飯の話しかウケないんじゃないか?」などの葛藤もあったのでこの反響は素直に嬉しく思います。
Twitterを見ると将棋漫画の作者様や本職の将棋ライター・観戦記者の皆さんに怒涛のごとくシェアされており、極度の緊張で1日8時間しか眠れません。
さて、29連勝ですね。何が何やら分かりませんが、ともかく未知の領域です。
対局の雑感や今後の展望を語るとともに、前回の記事にいただいた質問等、私に分かる範囲でお答えしたいと思います。
仕事の合間に中継をチラチラ見ていました。夕方頃には増田四段が勝ちやすそうな局面に見えたのですが、その後の藤井四段の角と桂を生かした反撃が鮮やかでしたね。
私のへっぽこ棋力では増田優勢に見えても、プロ的にはまだまだ難しかったということなのでしょう。
増田四段も持ち味を見せましたが中終盤にかけて藤井四段の強さが際立ったといった印象です。はてなの皆さんはもちろん増田推しでしたよね?残念でした~。
竜王戦本戦は比較的持ち時間が長い(各5時間)ので、昼夜2回の出前チャンスがあります。
藤井四段→昼:豚キムチうどん 夜:五目炒飯品切れのためわんたんめん変更
増田四段→昼:ミニとんかつ定食 夜:ヒレカツ定食ライト(+肝吸い)
不本意な注文変更を強いられた藤井四段に対し、増田四段が気合のカツ連投で藤井四段の作戦変更を咎めていく展開となりました。
しかし藤井四段が得意の麺類に切り替えて頑強に抵抗したため、最終的には増田四段にミニ+ライトという軽い打撃のツケが回ってきた格好です。
歩は将棋で最も重要な駒だが、歩のみで勝つことはできない。同様に、ジャブだけで飯対決には勝てないのだ。
ちなみに私が確認した中で藤井四段は本対局を含めこれまでに出前を22回、うち15回麺類を含むメニューを注文しています。特に多いのはうどん(6回)や日本そば(6回)などの和麺であり、みそ煮込みうどんなど熱々系の注文も辞さない構えです。
これは「鍋焼きうどんも好きなのですが、熱いので、冷めるまで待っていると15分ぐらいかかる」とうな重に転向した加藤一二三 九段とは対照的ですね。
いつも対局料とか賞金見ると将棋界のお金の回り方がよくわからなくて、スポンサーってどのくらいいてスポンサードすることでどれだけ利益があるのだろう
スポーツにも囲碁・将棋にも言えることですが、競技へのスポンサードは広告だけでなく文化振興という意味合いも少なからずあるので、スポンサードすることでこれくらい利益がありますというような定量化が難しい側面があります。
分かりやすい例としては出版関連事業でしょうか。報道各社は主催する棋戦の観戦記等を出版したり、本紙に棋譜を掲載しています。またマイナビ女子オープンを主催するマイナビも棋書を多く出版しています。
このような事例はスポンサードしたことによって直接的な利益を得ているとも言えるでしょう。
ちなみに日本将棋連盟の「棋戦一覧」( https://www.shogi.or.jp/match/ )から各棋戦の「詳細情報」を見ると主催者(スポンサー)が分かります。
主要タイトル戦は全国紙主催や地方紙の共催が多いですね。他には囲碁・将棋チャンネルやNHKなどの放送局、リコーなど民間企業、加古川市や倉敷市など自治体主催のものもあります。
日本将棋連盟の収益が実際どうなってるのか気になる!という方は財務諸表(https://www.shogi.or.jp/about/information_disclosure.html )などを眺めてみるのも面白いかもしれませんね。
「プロ入り28連勝の棋士を5敗もさせる3段リーグとかいう地獄があるのか」
そうなんですよね。前回もさらっと説明しましたが、三段リーグは年に2回開催され、奨励会三段たちが各18局を戦って上位2名が四段昇段・プロデビューを果たすという地獄のリーグ戦です。
これまでに60回開催されたものの未だに全勝で突破した三段はおらず、現時点では16勝2敗(5名)が最高成績です。
中には11勝7敗で辛くも昇段した者(2名)もいれば、14勝4敗という好成績を挙げながら昇段を逃した者(4名)[注1]もおり、年齢制限と相まってこの辺りも地獄とされる所以でしょう。
三段リーグで5敗してるってことは、やっぱこの連勝中に飛躍的に強くなってるってことだろうか。それともいまの三段に化け物の卵がひしめいているのか。
これはどちらとも言えるかなと思います。前回の記事でも触れましたが、棋士の力のピークは30代半ばまでとされており、例えばそれを過ぎた棋士が絶賛修行中の三段とまみえれば敗れることもあるでしょう。
新人王戦では都成竜馬三段(現四段。イケメン)が奨励会員でありながら優勝を勝ち取った例もあります。インターネット対局や棋譜データベースの発達で研究の障壁が下がった点も無視できません。
このあたりは現役棋士・大平武洋六段のブログ( http://oohira243.blogspot.jp/2017/06/blog-post_36.html )が現場の肌感覚として参考になる気がします。
ただ、その一方で藤井四段が急速に成長しているのもまた事実だと思います。ここで彼の奨励会時代の成績を見てみましょう。奨励会ウォッチャー情報の継ぎ接ぎなので多少ずれがあるかもしれませんがご了承ください。
段級位 | 勝敗 | 規定 |
6級 | ○○○●○○●○○○○昇 | 9勝2敗 |
5級 | ○●○○○○○●○●●○○●○●●○●●○○●●○○○●○○●○○○●○昇 | 9勝3敗 |
4級 | ○●●○○○○○○昇 | 6連勝 |
3級 | ○●●○●●●●●●B○○○A●○○○○○○昇 | 6連勝 |
2級 | ●●○○●●○●○○○●●○○○●○○●○●○●●○○●○○○○○●○●○昇 | 9勝3敗 |
1級 | ○●●○○○○○○●○○○○○昇 | 12勝3敗 |
初段 | ○●○●○●○●●●○●●●○○○○○●●○○●○休○○○●○昇 | 12勝4敗 |
二段 | ●●○●○●●●○●○○●○○○○○○●○●●○●○○○●○○○昇 | 14勝5敗 |
三段リーグ | ○●○○○○○●○●○○○●○○●○ | 13勝5敗・1位 |
通算208局132勝76敗(.634)
ご覧の通り昇級・昇段ペースはかなり早い部類ですが、プロデビュー後の彼ほど圧倒的ではない、というのはお分かりいただけるでしょうか。
3級まではあっという間でしたがここで少し足踏みをします。6連敗してるんですよ!6連敗!【アルファベットの補足:成績が悪いと「B」を取り、Bを保持した状態で再びBを取ると降段級、という仕組みです。規定の成績でA(通常の状態)に復帰します。】
初段・二段あたりが顕著ですが、昇級・昇段直後に少し黒星を重ねたのち、ぐっと勝率を上げています。カテゴリが上がるごとに成長曲線を描いてきているというわけですね。
二段で白星を重ね始めた頃から新たな成長曲線を描き始め、その勢いのまま三段リーグを突破し、プロデビューしたとすれば…?今の大ブレイクも決して不思議ではないのかもしれません。いや十分不思議だけども。
"三浦弘行九段の騒動で揺れる将棋界に一時の安寧をもたらしました。"三浦九段は冤罪被害者である事を今や将棋連盟も認めているのでここだけ訂正して欲しい
この件に関しては記事の本題から外れていたので詳細への言及を避けただけであり、三浦九段へ嫌疑をかける意図がないことは当該段落から十分読み取っていただけると思っています。
したがって文章自体の訂正はしませんが、三浦九段への処分は明確に不当であったという事実はこの場で申し添えておきます。(「訂正」ではなく「補足」してほしい、という趣旨ならば理解できます。)
ほんとだ……え、ほんとだ!すごい!気づかなかった!ちなみに18の下は17連勝(佐藤天彦、佐藤康光、丸山忠久)なのでたぶん偶然です…たぶん…。
これはニコニコ(ドワンゴ)がというより、インターネット環境それ自体の普及がもたらした現象であると言えるでしょう。もともと観戦記などで棋士の食事が話題にあがることはありましたが、
ネット中継が始まると盤上・盤外問わずあらゆる情報がコンテンツとして逐一伝えられるようになりました。中でも画像情報は非常に訴求力が大きい。その流れにぴったりハマったのが食事・おやつではないでしょうか。
各々の将棋スキルが観戦の満足度を左右していた将棋中継において、初心者も上級者も一緒になってあれが旨そう!これが旨そう!と楽しめるものができたということは、昨今のブーム形成にとって非常に大きかったと私は思います。
このあたりは観戦記者・松本博文氏の記事( https://cakes.mu/posts/12986 https://cakes.mu/posts/16722 )が参考になります。
どちらも圧巻の記録ですね。四冠時の18連勝(2005~2006)を例にすると
日付 | 勝敗 | 先後 | 氏名 | 棋戦 |
9月10日 | ○ | 後 | 藤井猛 | 第64期順位戦 A級 3回戦 |
9月12日 | ○ | 先 | 佐藤康光 | 第46期王位戦 タイトル戦 第6局 |
9月16日 | ○ | 先 | 佐藤康光 | 第53期王座戦 タイトル戦 第2局 |
9月21日 | ○ | 後 | 佐藤康光 | 第46期王位戦 タイトル戦 第7局 |
10月1日 | ○ | 後 | 佐藤康光 | 第53期王座戦 タイトル戦 第3局 |
10月6日 | ○ | 後 | 鈴木大介 | 第64期順位戦 A級 4回戦 |
11月25日 | ○ | 先 | 谷川浩司 | 第64期順位戦 A級 5回戦 |
12月2日 | ○ | 先 | 井上慶太 | 第77期棋聖戦 最終予選 1回戦 |
12月11日 | ○ | 後 | 中村修 | 第55回NHK杯戦 本戦 3回戦 |
12月14日 | ○ | 後 | 郷田真隆 | 第64期順位戦 A級 6回戦 |
1月12日 | ○ | 先 | 佐藤康光 | 第55期王将戦 タイトル戦 第1局 |
1月16日 | ○ | 先 | 久保利明 | 第64期順位戦 A級 7回戦 |
1月19日 | ○ | 先 | 佐藤康光 | 第55期王将戦 タイトル戦 第2局 |
1月24日 | ○ | 後 | 先崎学 | 第19期竜王戦 1組 ランキング戦 1回戦 |
1月26日 | ○ | 先 | 佐藤康光 | 第55期王将戦 タイトル戦 第3局 |
1月30日 | ○ | 先 | 村山慈明 | 第77期棋聖戦 最終予選 2回戦 |
2月1日 | ○ | 後 | 佐藤康光 | 第64期順位戦 A級 8回戦 |
2月12日 | ○ | 先 | 谷川浩司 | 第55回NHK杯戦 本戦 準々決勝 |
◎王位戦・王座戦・王将戦(全棋士参加棋戦を勝ち抜いた1名とタイトル防衛戦)
以上の5棋戦で驚異の14勝(!)を挙げています。ちなみにそのうち8勝を挙げた相手が佐藤康光ですが、当時の彼はA級に所属し、棋聖のタイトルを保持し、王位・王座・王将の3棋戦全てを勝ち抜いて羽生四冠への挑戦権を得た強豪中の強豪です。
その他の棋士たちも皆当時の一線級ばかりです。もう何が何だかわかりません。一体何なんだよ。将棋星人かよ。
次の対局は前回と同じ竜王戦決勝トーナメント2回戦!勝てば77万円!
https://www.shogi.or.jp/match/ryuuou/30/hon.html
相手は佐々木勇気五段(4組予選優勝)です。ジュネーブ生まれ埼玉育ち、ピュアで熱い好青年です。レーティングは1779で全棋士中14位。(2017/7/1)
昨年藤井四段が最年少(13歳2ヶ月)で奨励会三段となってちょっとした話題になりましたが、実はそれまでの最年少三段記録保持者(13歳8ヶ月)が彼、佐々木勇気です。
1回戦の増田四段と同じく16歳でプロデビュー。竜王戦4~6組予選は若手の登竜門であり、若手有望株はやはりデビューが早い傾向にありますね。
そうした経緯もあってか、彼自身藤井四段に対しては胸に秘めたものがあるのかもしれません。
叡王戦(藤井聡太四段vs梶浦宏孝四段)では定刻前の対局室に現れて並外れた存在感を放ち話題になりました。おそらく彼は秘めてもバレるタイプですね。(参考: http://www.nicozon.net/watch/sm31378949 )
そしてこの二人がいつ戦うのか?という話になるわけですが…なんと明日です!
https://www.shogi.or.jp/news/2017/06/72_12.html
将棋連盟ライブの他にもニコニコ生放送やAbemaTVで中継されます。日曜日なので視聴者数がすごいことになりそうですね。
いい機会なので将棋よく分からない…という方も少し覗いてみてはいかがでしょうか。おすすめ時間帯はお昼前と夕方です。昼前にはどういう戦いになるかがおおよそ定まり、昼食予想でコメント欄が賑わいます。
また夕方以降は一手一手が形勢を左右するスリルがあり、飯だけでない真剣勝負の一面を垣間見ることができるでしょう。
本当は昨日書き上げるつもりでしたが、プレミアム残業フライデーで無理でした。
藤井四段の連勝はいずれ止まります。それは明日かもしれないし、ひょっとしたらあと何ヶ月も続くかもしれません。それまでの間、将棋界の外をも巻き込んだ狂騒を楽しみたいと思います。
ちなみに私の今日の昼食はベーコンを大量に入れたペペロンチーノでした。シンプルで奥深い棒銀のような料理ですね。では。
[注1]14勝で昇段を逃した4名は全員その後のリーグで四段昇段を果たしているため、14勝できるほど強ければいずれは上がれるとも言えます。4名の中にはあの豊島将之八段も!
https://anond.hatelabo.jp/20170626192037
こんばんは、id:sugimurasaburo さんからIDコールをいただきました。ありがとうございます。船橋海神(id:cj3029412)です。本職はねこちゃんの保護、趣味はブログで嘆くこと、在野で中世古文(特に助詞助動詞)研究を行っております。キャッチフレーズは「(´;ω;`)」「でかいです」。将棋も大の好物です。
以下は私の私淑する大野晋先生およびその決定的名著/集大成であらせられますところの(敬語の誤用)「岩波古語辞典増補版」(2016/1/12補訂版第23刷)に依ります。
よろしくお願いします。
(A)~(D)は上の引用解説を便宜的に分類した符号。【訳】は私のもの(一部、戯れ)です。
元増田氏の理解(「加藤一二三という男がいたそうだ」)(「伝聞の過去」になるんじゃないだろうか?)とは少うし違いますけれど、私も第一感、失礼…というか、そんなに遠い昔の話だっけ、という印象です。端的にいえばアホバカクズ受信料払わねえぞと申し上げています。
(ちょっと一休みしましょう)ちなみに、この日記に私が付けたタイトル「強いんだっけ」の「け」がそうです。「けり」の「り」が落ちました。
米長邦雄永世棋聖くらいでしょう。米長先生が戯れに「加藤一二三という男、ありけり」とおっしゃる、これはありえます。「君たちは知らないだろうが、私もいま思い出したのだが、加藤一二三という男がいましてね」あるいは「あら、こんなところに加藤さん、(ずっと)い(らっしゃっ)たんですね(気づきませんでした)」。しかしこれも(ジョーク以外では)無理がありますね。ありえるとしたらかなり特殊な状況ということです。
(参考) https://www.youtube.com/watch?v=pr6-Bv3RVTw
https://anond.hatelabo.jp/20170626193212
トラバの増田氏、慧眼です。古文研究をやっていてよかったなあと思う瞬間です。筋違いながら御礼を。
ネットスラングの【場合によるんだ(よ)なあ】で訳すのが一番しっくりくると思います。(過去)回想/気づきの原義は退き、(自分も気づいた)から同意/強意/念押しのニュアンスが全面に出てくる、その変化点が味わい深いですね。ちなみに、この線でお題の「加藤一二三という男、ありけり」の出るような状況を無理やり設定するとしたら、棒銀のことを話題にしているのにスレのだれも加藤先生のことを話題に出さない。そんなときに【加藤一二三という漢がいたんだよなあ】と、誰かがきっと書き込むでしょう。例えば、そんな感じです。これも、やっぱり例外的ですね。
「けり」は、幅の広い、陰影に富む助動詞です。それを、おそらく伊勢物語から(あるいは、伊勢であることすら忘れて何となく)「昔、男ありけり。」をただ引っ張ってきてNHKは使ったのではないかと想像します。ここからは物語論の範疇ですが「昔、~けり」とやると、一気に作品世界が遠い昔/架空の物語に飛ぶ。その効果を古人はよほど気に入ったのでしょう。いろんな作品が「昔、~けり」を使っています。NHKはさすがに「昔、」とやるのはおかしいということまでは感じた。ならば、もう一歩、脚を止めて考えるべきだったと思います。
お粗末さまでございました。
「けり」の思い出し(回想)効果は、いちど忘れていたことが前提になります。いま、加藤一二三先生のことを忘れてしまっている人はいませんね。ですから失礼というのは正しい直観だと僕は思います。
「けり」を使うくらいですから、7/1のNHKは「神武以来の」と形容されたデビュー当時の、みんなが直接体験過去としては忘れてしまっていたところにフォーカスするのでしょうか。あるいは第19期名人戦で大山康晴先生にこてんぱんにやられたことを加藤先生に述懐していただき、秘話を発掘するといった「気づき」があるのでしょうか。よもや、升田幸三/米長邦雄を冥土の鷺宮から召喚するのか。期待しないで待ちたいと思います。
いずれにせよ、今回、元増田氏が感じたような、現代人の古語の扱い方に対する「もやもや」は、古語研究のもっとも大切な礎の1つです。ぜひ今後とも大切になさってください。楽しかった\(^o^)/