安くなってたんだよ、巨峰味だけ。買うじゃん。
なにこの無駄にリアルな巨峰味。皮近辺の独特の渋み、種周辺特有の植物っぽい香り、良い悪いじゃなくて巨峰の本質的なところのある、ぶどう味じゃなくて妙にディテールがある巨峰味なんだよ。私が求めてんのはもっと安っぽいぶどう味だよ。この「巨峰味」はぶどう味の箔付けのための「巨峰」じゃなくて、ちゃんと自信を持った巨峰へのトレーサビリティとしての「巨峰味」なんだな。俺はお前の「巨峰味」を信じてやれんかった。疑ったつもりすらなかった。「夕張メロン味」って書いてありながら、わざとらしいメロン味しかしない橙色のアレみたいなのが蔓延しすぎていて、巨峰味って書いてあっても「あのオモチャみたいな香りのするアレね」って勝手に認識していた。完全に俺が悪い。
これはパワプロと同じだ。どれだけグラフィックをリアルに近づけられるような技術の進歩があっても、あの球体を6つくっつけたようなキャラクタで表現するのだ。全くリアルじゃないヒトガタが、なぜかピッチング、バッティングのフォームにおいて無駄なまでのリアル再現をやっている。そこにこだわるのか。
俺のカルピスとの向き合い方が甘かったのか?カルピスは駄菓子的な美味しさを持つものだと思っていた。コーラと並列に考えていたんだよ。パワプロだと思っていた。お前はプロ野球スピリッツのほうだったのか?カルピスよ、お前の自意識はどこにあるんだ?