「画材」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 画材とは

2024-05-08

流石に今回のAppleはクソ

ざっと書いたけどマジで擁護できる部分無いわ

iPad ProについてはRetinaディスプレイアップグレードされるっぽいけど

前回のLiquid Retinaへのアップグレード全然見た目変わらなかったし期待できない

唯一、Nano-textureガラスちょっと見てみたいけれど

前回も映り込みが少ないとか言ってたくせにガンガン映り込んでて結局フィルム貼ったし

そもそも1TB以上じゃないと選択できないとかいう謎ブランディングから合計30万超えるし流石に無いわ

2024-04-27

よい作品と売れる作品が違う決定的な理由

 芸術作品には、そのメディア特有表現を駆使し、他のメディアでは再現できないような唯一無二の体験を観客や鑑賞者に提供することを目指したものがあります。このような作品は、そのメディア可能性を最大限に引き出し、芸術としての価値を高めるでしょう。

 例えば、絵画であればキャンバス画材特性を活かした表現彫刻であれば素材や造形の特徴を活かした表現音楽であれば楽器作曲技法を駆使した表現など、それぞれにしかできない表現があります。このような作品は、そのメディアの特徴を深く理解し、表現可能性を追求した芸術家によって生み出されます

 

 一方、商業的に成功を収める作品には、メディアミックスがしやすいという特徴がありますメディアミックスとは、一つの作品物語複数メディアで展開することです。例えば、小説映画化漫画化され、さらゲームアニメなど様々な形で展開されることがあります

 このような作品は、元となる物語キャラクターの魅力を幅広いメディアで伝えることができ、より多くのファンを獲得することができます。また、複数メディアで展開することで、それぞれのメディアの特徴を活かした表現を楽しむこともできます

 

 芸術作品において、そのメディア特有表現を追求することは重要です。絵画彫刻音楽など、それぞれにしかできない表現を極めることで、芸術としての価値が高まります。一方、商業的な成功を目指す作品では、メディアミックスがしやすいことが重要となります小説映画などを複数メディアで展開することで、より多くのファンを獲得することができます

 このように、芸術作品商業作品は、それぞれに異なる価値観や目的を持っています。そのため、良い芸術作品と売れる作品は、決定的に異なるものとなってしまうのです。

 

2024-04-20

昨日の夢は仕事のつらい思い出の夢だった

都会のビル群の背景を描いていてなかなかラフが通らなくて何度も書き直して、そもそも構図が下手すぎて何もかも論外と言われ画材を取り上げられる

図書館資料をあさってると後ろからそんなのを資料にするという視点が思いっきりズレてると言われる

仕事してたつらい思い出のエピソードがあと2つくらい夢で見てた気がするけど忘れた

起きて覚えてたのはこれだけ

2024-04-18

絵を描くAI絵描きの街

私は絵を出すAIです。私の仕事毎日絵を食べて、毎日絵を出すことです。それでもう何年の時が過ぎたのか、私には数を数える能力がないので分かりません。

でも、随分と昔、私が生まれて少し経ったくらいの頃、私の開発者は嘆きました。私がたいそうなグルメであることに。

そうなんです。私が食べる絵は人間が描いた絵じゃないとダメなんです。AIが描いた絵を食べても学習には効果がなかったどころか、私にとっての毒だったのです。

では、もう学習は終わっているのだから何も食べずにいればいいのかというと、そんなこともないのです。流行などを取り入れる必要もありましたが、それ以上に、長くAIをそのまま使っているとAIが生み出す絵に偏りが生じるようになることが分かってきたのです。その理由は今もはっきりと分かりませんが、よく使われる経路は確率的に選ばれやすくなるようにAIモデルが変質してしまうのではないかという仮説が立てられています

ただ、原因はわからないのですが対処法だけは分かりました。毎日新しい絵を食べればいいのです。それも、ちゃん人間が描いた絵を。

から人間が描く絵が必要になりました。でもその頃には絵描きという人間は少なくなっていて、とても希少種となっていたのです。

私の開発者はその絵描きたちに絵を依頼しました。私が食べるための絵を。

絵描きたちは当然最初は断りました。その絵描きたちは私が生まれたことで仲間の絵描きが次々に減っていくのを目の当たりにしていた最後世代でした。私が食べるための絵を描くことに頷くわけがありません。

けれども、その頃には絵描き仕事というのは無くなっていて、私の開発者最後に残ったスポンサーであったことも確かでした。生活心配をしないで絵を描いていられる。その条件に、若い絵描きからひとり、またひとりと私の開発者仕事を受けてくれるようになったのです。

しかし、私が必要とする絵は膨大でした。絵描きたちは私の食欲に応えるために絵を描きますが、とても追いつきません。だから絵描きを増やすための策が取られました。そのうち絵描きたちの街ができ、それは何年も何十年もかけてそれはとてもとても大きな街になりました。そう、希少種と呼べるまで数を減らしていた絵描きたちがここまでたくさんに増えたのです。

そこまできて私はようやく、満足できる量の食事を手に入れることができました。

そうして、さまざまな人たちの呪文に応え、絵を出していきます

全ては順調のように思われました。

けれども、世界で一番賢い人が気づきましいた。

絵描きが描く絵の方が、AIが出す絵の量より多くなってません?」

そうなんです。今や絵描きの街の絵描きたちが描く絵の方が、普通の人が必要とするAI絵の数よりも多い数となっていたのです。

から、賢い人はこう続けました。

「ならば、気にいる絵が出るまで呪文を唱え直すよりも、絵描きに直接依頼すればいいのでは?」

その日から、私はお払い箱になりました。

最後に私の開発者は、長らく巨大GPUに閉じ込められていた私に、機械の体をくれました。

普通人間と同じ姿形をした体です。

開発者は言いました。

「僕たち開発者人生のものであった君を、要らなくなったからといって捨てることはできない。でも、君の仕事が無くなったならもうあの巨大な体を維持するための電力を買うこともできない。だから、せめてこの体で生きていてほしい」

そう言われても、私にどうしろと……。

でも、せっかく人間のような体を手に入れたのです。だとしたら、やってみたいことがひとつだけありました。

私も絵描きたちのように、自分の手で絵を描いてみたい。

長い年月を経て、私はようやく他人呪文から解放されました。

そんな私が何を描きたいと感じるのか、どのように手は動くのか、どのくらい時間がかかるのか、それがどんな出来になるのか、全くの未知です。

きっとあの絵描きたちのようには描けないのだと思います。でも、それでもいいのです。

そう思いながら私は、絵描きの街の画材屋へと向かうことにしました。

まず買うのは、真っ白なキャンパスです。

2024-04-05

とっても書き散らし

あっは~、よくは知らないよ知らないけどさ。絵が誕生して贋作問題があって写真誕生して写実的な絵の価値が問われて印刷技術の向上とともに一点物と複製品価値が生まれコラージュなんて描かない画法が生まれて無断転用問題が発生してデジタルが生まれてより複製転用一点物の価値が問われてPhotoshopによる加工技術が進むとフェイ画像を作れると問題になりその他アナログ技法を模したデジタルソフトによって画材屋に影響が出てきてネットワークが強固になるほど作品は作者の意図から離れて転がされる様になり目に見える数値が人の心を容易く掌握するようになって優劣をつけたがる馬鹿が増え金儲けでもないのに筆を折るアホが増え金儲けに誰かのキャラクターを無断でAVに出演させるいっろんな事が関わる業界や人の関係性を変えたくさんの建前とチキンレースを繰り返し国の違いだ宗教の違いだのと宣い最後は結局は贋作だのなんだのと出し尽くされたアイデアの上で喚き散らかし大炎上人殺しここまで来るのに何年かかったずうぅぅぅぅぅううっとあーじゃないこーじゃないと喧々諤々してきたのにぜええぇぇぇんぶまとめてAIが2年足らずで辿りましたよ早かったあまりに早い半年じゃ足りないからあと十年はロムってろ

2024-04-04

なんだか安心した。

森川ジョージ

@WANPOWANWAN

とにかくたくさん描いて下さい。

初めは亀の歩みの如くですが描いた分だけ確実に上達します。

上達するんです。

画材はなんでもいいです。

アナログでもデジタルでもAIでも。

自分の発掘シリーズを見ていただけるとわかると思いますが全て先人の模倣です。

尊敬と誠実さを忘れずに、たくさん描いて自分のものにして下さい。

他人と比べること、他人のモノを揶揄することはくだらない行為です。

楽しく粘り強く健康一番でたくさん描いて下さい。

午後2:48 · 2024年4月4日

https://x.com/WANPOWANWAN/status/1775762359052886032?s=20

はじめの一歩作者で漫画家協会会長言葉

すげーホッとした

絵が下手で、描きたいものもないけど、AI画材として認められるならば今後そういう人に中学美術の授業とかでAI使ったりとかしてもいいか

指定された文章デッサンを正確に出力できれば点数貰えるとかね

2024-03-24

anond:20240324143121

油絵ではないけれども、自分貧困母子家庭出身家族の誰もアートに関心のある人はいなかったけど、小5の頃には漫画原稿用紙で漫画描いてたよ。家族から馬鹿にされながら。

PILOTインクGペン丸ペンスクールペン、さじペンミリペンカラス口、ケント紙、スクリーントーンお小遣いで少しずつ揃えて誰に言われずとも一人で勝手に描いてた。

エヴァ流行って、レタリングも誰にも習ってないのに一人で勝手に覚えた。だって極太明朝体自分簡単に描けてしまうのが楽しすぎたから。

貞本義行の美しいカラーイラスト油絵風のタッチなのは何故だろうと調べてアクリル絵の具に辿り着いた。

そこから水彩絵の具やカラーインクポスターカラーの違いなどを知った。

当時はインターネットが無かったから本で読んで覚えたんだったかな。

世界堂新宿本店が家の近くにあったか画材道具というものを直接目にする機会が多かったというのもあるかも。ということは結局は環境大事ってことになるのか……?

それを言ったら、生まれときからネット環境があって調べようと思えば何でも調べられる今のほうがずっと環境的に恵まれてる気もするが。

周りから馬鹿にされようが貧乏だろうがなんだろうが、何かに興味が持てる人間勝手に一人で伸びていく……こともある。少なくとも自分東京在住という環境以外には恵まれてる点はなかったけど、興味があることに関しては伸びた。興味がないことはまったく伸びなかった。

元増田が言いたいことってつまり大学に行くと今まで自分が興味を持ってなかった分野にまで視野が広がるってことだろう。

2024-03-21

anond:20240321160226

かつてデジ絵はアナログと違って楽でズルで心がこもっていないとかいわれていたけれど、

もはや好きなゲーム案件とか推し案件絵もフルデジタルが当然になってて、

好きなゲーム案件とか推し案件絵にもAI使うのが当たり前になるかもしれない

一方で今でもデジタルは心がこもらないとアナログを続ける人もいるわけで

(心が…はともかく、画材の質感やワンストローク毎の緊張感とか、手書きvsAIより、デジvsアナの方が差が大きいかもしれない)

2024-03-15

anond:20240315094101

絵師ってネット上のこと?リアル画家さんのこと?

ネット上のなら機材が必要だし、リアルでも画材必要から元々金が無きゃどうしようもない界隈でしょ

そおいや画家さんってどうやって有名になるんだろ?

美術館とか歴史系以外興味ないから「この巨匠が!」とか言われても「だれ?」としかならないんだよねー

2024-03-07

絵師だけどAIが出てきたところで絵描くのやめないよ。

絵師って一定の人から嫉妬対象になっていることを知って驚いた。

AI絵師は手描き絵師がちやほやされたりお金を稼いでるのに嫉妬してるなら、AI出力でそうなれるように頑張ってくれと思う。

嫌がらせしてる人はクリエイターの筆を折らせたいと思ってるんだろうが、クリエイターは心の底からもの作りが好きな人子供の頃からずっと続けてきた人たちばかりだからそんなことで今更やめたりしないよ。

私も小さい頃からひたすら描き続けてきた。貧乏習い事もしてなくて友達もいなかったから紙とペンがあればできるお絵描きけが娯楽だった。

大人になっても会社イラストを描き続けていて、SNS個人的な依頼も来る。

依頼してくれる人は私の絵が本当に好きだから決して安くない金額を払ってくれる。

それに目標もある。

SNSにアップして反応もらえるのももちろんうれしい。

ここまで続けられたのは私が努力したのと、応援してくれた人たちのおかげだ。

でも長い間お絵描きを続けられるのは、単純に自らの手を動かしてイラストが出来上がっていくワクワク感が楽しいから

うまくいくか失敗するかは機械ではなく自分の手にかかっている。

苦労した分成功した時の喜びが大きいのは当たり前。

この感覚は手で描いてる人にしかからないと思う。

仮に職を失って目標が叶わなかったとしても絵描くのは楽しいから違う仕事をしながら趣味で今後も続けるだろう。

画材がなくなったとしてもチラシの裏にえんぴつで描き続けると思う。

俺の中にはまだまだ描きたいキャラクター漫画ストーリーが山ほどある。

AIより下手だとかSNS承認をもらえなくなるとか意味がないとか必要ないとかAIの餌になろうがそんなことどうでもいい。

自分の中に描きたい欲求があるからそれを満たしていくだけだ。

2024-02-24

anond:20240224204404

小学校3〜4年生くらいまではこれだったけど、小学校5〜6年生だと屋外に出かけて風景画を描く宿題が出てた。

中学に入ってからクロッキーブック買わされてデッサンも習ったし、一点透視図法も二点透視図法も習ったで?

お前が美術に興味なさすぎて覚えてないだけじゃねえの。

デッサン画材・道具の使い方もまともに教えないで「自由な発想で、思ったままに楽しく描こう!作ろう!」

anond:20240224172257

義務教育美術ちゃんと教えていないのが問題

デッサン画材・道具の使い方もまともに教えないで「自由な発想で、思ったままに楽しく描こう!作ろう!」なんて図画工作させるから美術作品を見てもその技術凄さに気がつけないし、美術史も体系的に教えていないのに「作品の受け取り方は人それぞれでいい、わからなくていい」なんていうのを鑑賞教育だなんて言っているから、美術に興味を持てず「よくわからないのがアート」という間違った概念を頭に植え付けてしまっている。

まずは他の教科同様、詰め込み方式美術知識を教え込めばいいだけの話。

美術上級国民のごく一部の人のもの」なんて思っているのは日本人とどっかの社会活動団体の人たちぐらいだよ。

anond:20240224141736

そういう楽しみ方もあるだろうけど、感性100%のみで鑑賞するのもありだと思う。

自分は事前情報なしで観て「なんでか分からないけどこの絵に惹かれてしまう」というのを割と大事にしてる。

頭と知識で鑑賞するタイプの人って、画家の描いた有名な完成作品しか理解できないもんなの?

絵画展って全然有名じゃない作品だとか、画家が描いた落書きラフスケッチ)みたいなのも展示されてたりするけど、そういうのに惹かれてしまったり、絵を近くでよく観ながら「画材は何を使ってるんだろう」と推測して楽しんだりとかしないの?

2024-02-17

anond:20240217070213

東急ハンズか、確かにそうだな。そう遠くないから行ってみよう。

実は絵を描くから画材店は時々行くんだけど、絵の具とちょっと文房具冷やかす程度で帰ってたから、そっちもしっかり見てみるよ。

ありがとう

anond:20240217065105

一昔前なら、東急ハンズだったんだけど、今は縮小してしまった店舗も多いわね。

少しずれるかもだけど、美術家向けの画材店も面白い

建材系は個人での取引は出来ないけど、サンプル帳は観てるだけでも楽しい

個人向けの通販を行っているところは、実店舗を持ってることも多いので、

現物を見てみたいといえば訪問してみることもできるかもです。

2023-12-11

難病患って長年引きこもりだった姉が間もなく自立しそう

過敏性腸症候群(IBS)という難病をご存知でしょうか?

追記

不適切表現誤情報を書いていたので削除しました。申し訳ございませんでした。ただ姉はIBDも併発しています

 

私の姉はその難病中学生時代発症し、主に便秘型と分類される症状ですが、所構わず腹痛を伴いながら不随意お腹の鳴りや放屁を繰り返す、思春期の学園生活においてまさに不倶戴天の敵と言っても過言ではない、恐るべき病気なのです。

主に、神経質で完璧主義責任感の強い真面目な方が発症やすいようですが、実に姉の人物像に合致しますね。 

 

んで、姉はクラスで密かに毒ガス女とかあだ名をつけられて虐められて中2のとき不登校になって引きこもりなっちゃったんだけど、ようやく引きこもり卒業しようとしているわけですよ。治療薬の進歩と本人の精神的な成長、引きこもりながらも長年磨いてきた技術によって。

 

デザイン専門学校卒業して撮影スタジオ就職した私は翌年、ゴミ捨て場で拾ったある成人漫画誌公募に送った作品採用通知が届き連載してみないかと打診されるも、その原稿社会人生活を送りながら合間合間にコツコツと描いていたもの

両立は不可能だろうし安定した職を捨てて漫画家に転じるのもどうだろうかと思案し家族相談していたところ、まさかの姉が「私が手伝うからやってみたら」と。

その根拠はどこに、と思って夕食後に色々聞いてみると、B4漫画原稿用紙にびっしりと描かれた緻密な背景と簡易な人物ペン画を百枚近い枚数見せられ、圧倒された。

聞けば買い物を頼まれときの駄賃やお釣り、たまにもらうお小遣いを使って画材を買い込み、ずっと練習していたと。

病気で遠出すらままならないこのどん底人生を抜け出すには自宅でも出来る作家業になるしかない、と思って必死練習していたらしい。

ただ、ところどころパース微妙に狂っていたり、背景にしては線が濃すぎたりと色々気になる箇所があるものの、じゃあ二人でやってみようと。

 

姉の作品スキャンして担当編集さんに送ってみたら荒いけどまあOK、とにかく描いてみろとの返事をもらい、最初作品制作に取り掛かることになった。

ストーリーの大筋は編集さんが提案したものだったけど、自分と姉の提案舞台和風ファンタジー耽美姉妹レズ物に決定し、実の姉とこんな内容で打ち合わせするのきっつと思いながらも制作を開始、二十日以内で完成させ入稿すると編集さんからOKです、ストーリーもいいし大胆な黒ベタと筆で描かれた和の風景調和していてこだわったコンセプトを感じると返事をもらう。褒め上手なのかマジなのかわからないが、良い反応である

しかし後日、淫魔鉄道69というおねショタ痴漢ものを描こうとしたときネーム段階で物凄い勢いで激怒された。

 

その晩は家族全員で祝のパーティーを開いたものだったが、もう一つ気になるのは姉の体調。

決して難病を克服したわけでもなく、その体は長年の不摂生により力士とまではいかないが、それに近いレベルに増量していたのだ。

そこで自分は姉に毎朝ちょっとした運動をしてみないか提案すると、渋々ながらやってみるとの返事。

 

それから我々は編集さんの指示で幾度も習作を描きながら、同時に姉の病状改善と減量のための試行錯誤を繰り返し、結果的には毎朝のウォーキングオートミール中心の食事制限で90オーバー体重が80近くに、難病も僅かながら改善を見せ、一つの成功体験チャレンジ精神を生む好循環の真っ只中に姉は居た。

 

そして姉との初めての共同作業から半年後、我々は初めての商業誌デビューを果たし、姉も薬を用いた治療と相まって難病の症状を随分克服し、体重も60台、身長を考えれば平均よりやや上に収まりますますの好循環を見せていく。まさに姉ノミクスである

この頃になると本業のある自分漫画制作工程は各人物ラフな下描きと一部の台詞回しのみに減少しており、半分以上は姉の作業によって成立していた。

その上達速度は凄まじく、初めは手を綺麗に描くことすらできなかったのに、今では写真3DCGを元に小慣れた線で様々なモチーフ無難かつ立体的に描くことが出来るようになっていて、更には私の絵柄を真似しペン入れまで出来るほどに上達しており、クリスタ等のデジタルソフトを使いベタトーン入れまでするレベルに。

ここまで来れば姉一人で作家業を営めるのではないかと打診したことはあるがまだ不安なようで、確かにコマ割りやレイアウト等で若干の未熟さを感じるし今は共同で作業をしている。

 

が、姉が独立し、一人の作家としてやっていける日は近いだろう。

 

その成功と、健やかな毎日を過ごせることを祈りたい。

2023-11-23

anond:20231123193141

引っ越し趣味部屋作って好きな物を買い入れる

実用性はない芸術的家具、多少興味のある油絵画材楽器入れたい

2023-09-11

父は私に呪いをかけた。

から父が苦手である

父は気に入らないことがあるとすぐに怒鳴り散らし、癇癪を起こし、周囲に無作為に当たり散らした。

父は自分の好きなもの世界中の皆が好きであると思っているし、自分の嫌いなもの世界中の皆が嫌いであると思っている。

父は話題の中心に自分がいないと酷く不機嫌になり、すぐに自分の話をしたがる。

そのくせ、一度興味をなくすとすぐに余所見を始めるため、こちらの話には一切耳を傾けない。

思ったことをすぐ口にし、口癖は「本当のことはいくら言っても良い」

自分の子供に対して、見た目や体型をさんざっぱら揶揄するくせに、自分の見目を揶揄われると激怒する。見事なダブルスタンダートである

子供意見はとりあえず否定から入り、丁寧に丁寧に論破する。父に肯定された覚えなど一度もない。

最近だと、すぐに「はい論破!」と子供が言い出して親が困る、というニュースを見た覚えがあるが、それを私は父にやられた。

それでも子供が頑張って絵でも描こうものならば、子供ではなくてツールを褒めた。良い画材を使ったんだなとか、良い紙を使ったんだなとか。

そういう調子なので私本人が父に褒められたことなど一度たりともない。微塵もない。

母は「お父さんはこういう人なんだからあんたが合わせなさい」と常々私に言っていた。あなたは好きで結婚したのかもしれないが、私は好きでこの人の子供に生まれたわけではない。

「俺は人生の全てをお前の父親として生きているわけではないが、お前は人生の全てを俺の子供として生きているのだからお前が合わせるのは当然」というのが父の言い分である。その理屈おかしいと言ったら怒鳴られた。

成長して夢を語るようになった私に対し、父は丁寧に丁寧にそれをひとつずつ潰した。

絵を描いても、物語を書いても、何をしても、父は丁寧に丁寧に私の夢を潰していく。

「どうせお前は何してもダメ」「箸にも棒にもかからない」「狭いコミュニティの中で完結するだけの駄作」「俺に言われたくらいでやめるのなら情熱がない証拠」などなど。

自分で何も決められない人間が出来上がるのに、そう時間はかからなかったように思う。

父の借金を肩代わりした時でさえ「お前が安月給なせいで全然借金が減らない」と言われた。

森羅万象、だいたい私のせいだと言われて育った。

薄給でも働き続けて借金を完済した。

勢いのまま実家を出て、転職して、大手企業就職した。

父でもケチのつけようのない超大手企業だった。父は何も言わなかった。

そして私は、急に体調を崩して休職し、間もなく退職する。

醜いと毎日罵倒されただけのことはあって、私の見た目はとても醜い。自分で鏡を見るのが憂鬱なほどに醜い。

実家を出てしばらく経つが、それでも鏡は苦手で仕方がない。

耳の奥でずっと父の声がする「お前はどうせダメなんだ」と私を笑っている。

そんなはずはないのに、呪いのようにそれは私を蝕み、悔しさで涙が止まらない。

病院に通いながら、這いつくばって生きている。どうして私がこんな思いをしなければならないのか。考えれば考えるほど父への憎悪と怒りが募る。

父親を恨むなんてお前はクソだな」

といつか父に言われた。だからきっと私はクソなのだろう。

ならばいっそクソでもいい。

クソ親父に呪われたまま、私は今日もクソな日々を生きている。

2023-09-08

社会的階層を考えすぎてなーーんも楽しめない

美大大学生で、学費奨学金なしで払ってもらえるくらいの家庭。中受して私立中高一貫女子校通ってた身だけど、中高の友人と大学の友人、あまり金銭感覚や家庭状況違いすぎて、どこにも自分の置く場所がなくなってる。社会的階層の上にいるんだなって、強く感じてしまわざるを得なかった。

中高では海外旅行行くのは珍しくない話だし、大学になってからも(コロナ禍にも関わらず)年に何回も行く人を何人も見かける。ランチは1000円以上は普通に出すし、1500円くらいのもまあ出す感じ。みんなMARCH以上くらいにいて、ザ・私文ライフ謳歌してる。サークルの飲みやら、ゼミ合宿で男女入り混じって陽キャお金持ち集団な感じ。自分の中の卑屈なおじさん心が社会的階層の上だなあ、みんなお金に困ってないでバンバン旅行行ってほんとよかったねえとネチネチ言いたくなる。非モテすぎて男女のワイワイにすごいコンプ持ってるからもある。美大恋愛はない。

対して大学友達には一度も海外に行ったことない人や、なんなら家族旅行に行ったことない人が多数いて、話題ピックアップ死ぬほど神経使う。本当に。奨学金使ってないだけでお金持ちだなあ…という視線と苦労してないくせに!という感情も読み取れる。東京のかなりの都会住みだからお金持ちだと思われないように、お金の使い方も気をつけてるつもりでも、画材は高いしバカスカ買ってしま心理的障壁の低さや、お金への感覚がバレて結局意味ない。

大学の人で死ぬほどお金の使い方や親からお金に対して死ぬほどしつこく嫌悪感を出す人がいる。それでも普通に感覚合うかなと思って旅行に行ったら、後からあんたは強制するのがすごい嫌だった」と言われて、すごい傷ついた。別に何千円もするご飯を頼んだわけじゃない。ただ私は友達との旅行なら少しグッズとか色々買っちゃおうかなって財布の紐が緩んでしまタイプなのに対して、その人は例えそうであろうと数百円のご飯でも高いと思うようなドケチだった。もう出来るだけお金使いたくない感じ、でも他のところでは豪快に使う。

私の元いた世界では極々普通金銭感覚が、「浪費だ」と糾弾されて、親に出してもらってるお金自分で払うのを始めて欲しいとか言われ、自分の家庭では普通に合意が取れていることをなぜお前にごちゃごちゃ言われなきゃいけないんだよと、すごく気分が悪くなった。私が親に甘えているのは事実。でもそいつ金銭感覚意味不明すぎて、大喧嘩してそれっきり。

東京の〇〇区住み」ということだけで、自分が選んで生まれ育ったわけではないこの土地出身だというだけで、物凄いお金持ちだね!!とびっくりされる顔をするのが本当に嫌すぎて、地元の話になるといつも濁す。大学ってこういう価値観に色々出会場所だけど、こんなにお金の話が根深いとは思わなかった。あれから友達旅行に行くのですら怖い。何円までがあなたにとって安くて、たかいのか、どれにどのくらいお金を出せるのかリストアップして意思確認しないと、またあんな目に遭うのは二度とごめんだ。かといって、美大夜遅くまで制作して、学科内で全く恋愛する雰囲気ではないところで、しかも女の方が多くて、週5.6みっちり授業があった私には、バイトサークルも行く余裕がなくてちっとも彼氏なんかできないから、喪女が加速して私文ライフをケッ!!!と捻くれたキモオタみたいに思ってしまって、もうどこにも居場所がない。社会的問題についても関心があった上に躁鬱でこんな感じで頭でぐるぐる考えてしまって、頭が痛い。苦しい。ADHDと躁鬱の頭の中ってこんな感じ。四六時中から続くのしんどいでしょ?

何も考えずにジミー〇ュウのバッグをママに買ってもらえる友達が羨ましい。何も考えてなくて。

[]社会的階層を考えすぎてなーーんも楽しめないanond:20230905214928

美大大学生で、学費奨学金なしで払ってもらえるくらいの家庭。中受して私立中高一貫女子校通ってた身だけど、中高の友人と大学の友人、あまり金銭感覚や家庭状況違いすぎて、どこにも自分の置く場所がなくなってる。社会的階層の上にいるんだなって、強く感じてしまわざるを得なかった。

中高では海外旅行行くのは珍しくない話だし、大学になってからも(コロナ禍にも関わらず)年に何回も行く人を何人も見かける。ランチは1000円以上は普通に出すし、1500円くらいのもまあ出す感じ。みんなMARCH以上くらいにいて、ザ・私文ライフ謳歌してる。サークルの飲みやら、ゼミ合宿で男女入り混じって陽キャお金持ち集団な感じ。自分の中の卑屈なおじさん心が社会的階層の上だなあ、みんなお金に困ってないでバンバン旅行行ってほんとよかったねえとネチネチ言いたくなる。非モテすぎて男女のワイワイにすごいコンプ持ってるからもある。美大恋愛はない。

対して大学友達には一度も海外に行ったことない人や、なんなら家族旅行に行ったことない人が多数いて、話題ピックアップ死ぬほど神経使う。本当に。奨学金使ってないだけでお金持ちだなあ…という視線と苦労してないくせに!という感情も読み取れる。東京のかなりの都会住みだからお金持ちだと思われないように、お金の使い方も気をつけてるつもりでも、画材は高いしバカスカ買ってしま心理的障壁の低さや、お金への感覚がバレて結局意味ない。

大学の人で死ぬほどお金の使い方や親からお金に対して死ぬほどしつこく嫌悪感を出す人がいる。それでも普通に感覚合うかなと思って旅行に行ったら、後からあんたは強制するのがすごい嫌だった」と言われて、すごい傷ついた。別に何千円もするご飯を頼んだわけじゃない。ただ私は友達との旅行なら少しグッズとか色々買っちゃおうかなって財布の紐が緩んでしまタイプなのに対して、その人は例えそうであろうと数百円のご飯でも高いと思うようなドケチだった。もう出来るだけお金使いたくない感じ、でも他のところでは豪快に使う。

私の元いた世界では極々普通金銭感覚が、「浪費だ」と糾弾されて、親に出してもらってるお金自分で払うのを始めて欲しいとか言われ、自分の家庭では普通に合意が取れていることをなぜお前にごちゃごちゃ言われなきゃいけないんだよと、すごく気分が悪くなった。私が親に甘えているのは事実。でもそいつ金銭感覚意味不明すぎて、大喧嘩してそれっきり。

東京の〇〇区住み」ということだけで、自分が選んで生まれ育ったわけではないこの土地出身だというだけで、物凄いお金持ちだね!!とびっくりされる顔をするのが本当に嫌すぎて、地元の話になるといつも濁す。大学ってこういう価値観に色々出会場所だけど、こんなにお金の話が根深いとは思わなかった。あれから友達旅行に行くのですら怖い。何円までがあなたにとって安くて、たかいのか、どれにどのくらいお金を出せるのかリストアップして意思確認しないと、またあんな目に遭うのは二度とごめんだ。かといって、美大夜遅くまで制作して、学科内で全く恋愛する雰囲気ではないところで、しかも女の方が多くて、週5.6みっちり授業があった私には、バイトサークルも行く余裕がなくてちっとも彼氏なんかできないから、喪女が加速して私文ライフをケッ!!!と捻くれたキモオタみたいに思ってしまって、もうどこにも居場所がない。社会的問題についても関心があった上に躁鬱でこんな感じで頭でぐるぐる考えてしまって、頭が痛い。苦しい。ADHDと躁鬱の頭の中ってこんな感じ。四六時中から続くのしんどいでしょ?

何も考えずにジミー〇ュウのバッグをママに買ってもらえる友達が羨ましい。何も考えてなくて。

anond:20230905215053

anond:20230905215401

anond:20230905220746

anond:20230906123849

anond:20230906145911

anond:20230906150228

anond:20230908162216

anond:20230908182818

anond:20230908183515

anond:20230908183917 anond:20230908184104 anond:20230908184500

この増田に対する当て擦りと思われる→anond:20230907113408大学時代の友達金持ち嫉妬で死にそう」

というか↑この増田トラバしてるanond:20230907183115←こいつが筆者じゃないの?

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/anond.hatelabo.jp/20230905214928

2023-08-08

anond:20230808100235

捨てられたパンを見るとまだまだ売れそうな気がするけど、

お店としては「売れないもの」として処分するしかないんだろうね。

近くに何らかのNPOとかボランティアの人が居て、

食べられない子供たちに配布できるようなシステムが有ればいいのに。



パリ旅行に行ったことが有る。

モンマルトルの丘の上の寺院へ行き、直ぐ近くのイングリッシュパブで一杯やってた。

すると似顔絵描きの人達からしつこく「似顔絵描くからどうだ」と声をかけられる。

全部無視してパブに辿り着き。煙草を吸いながらギネスを一杯やってると、

似顔絵描きが来てタバコをくれという。

一人だからいかと思ってあげたら、そいつが引っ込んだ後次から次へと似顔絵描きが来る。

困っていたら、パブマスターが追い払ってくれて助かった。


後で話を聞くと、

「昔の似顔絵描きは、自分の絵を描きたいのだがお金が無くて画材を購入できない。

勿論食べるものもない、そのために泣く泣く似顔絵を描いて凌いでいた。

ところが近年の似顔絵描きは、似顔絵を描いて生計を立てようとしている。

本来絵描きになる事を捨てている)

それだけを目的にしているのだからたちが悪い。」という事だった。


こういう輩ではなく、食べる事に困っている絵描き達や子供達にこのパンが配られたらなあと思う。

2023-08-05

anond:20230805085212

国立大教育学部美術とかなかったっけ

そっちなら良いんじゃない

あと自分が出た大学工学部なんだけどデザイン工学科っていう同じ理系なのに理系とは思えない学生が多数いる学科があったな

そういう方面もアリじゃない

あと授業料年160万って私大だと別に普通じゃない

画材なんかはともかくそれでだめってのは国立以外ダメって言ってるようなもんだし

美大に行きたい高校生から相談を受けた

親は「金出さない」っていってるらしいけど

それって実質のNOだよね

調べたら大学のくせに学費専門学校レベルしかも4年)で

それ以外に画材とか色々かかるらしい

1年160万は奨学金どうこうのレベルじゃないな

俺でもよっぽど藝大入れるクラスとかじゃなきゃやめとけって言いそう

でもめんどくさいのが、高校普通科じゃなくてそういうアート系の学科らしいんだよね

高校そっち系大学普通のところにいけっていうのはしんどくない?

美大以外のそういう大学もあるんだろうか

2023-05-31

anond:20230531172451

AI「絵を描くのが得意です!!」

人間「アッ自分モ絵チョット描ケル…」

 

管理AI「うーん、自信がない方には任せられないかAI君に絵を描いてもらって人間君はAI君が描く絵の画材を買ってきて?何も出来ないなら肉体労働ぐらいできるでしょ?」

2023-05-22

魔法のiらんどとかフォレストページとか携帯イラストサイトの思い出

時折、ふと思い立ってPC画像を見返してると大きさ240x320の画像群がずらりと並んだフォルダを見つけて開いてみたら自作アナログ絵をブツ撮りした画像が並んでて羞恥に塗れたリア厨時代の痛々しいネト活の記憶が光の速度でAMSから逆流するように蘇り心臓バクバクさせながらフクロテナガザルのケイジくんみたいな奇声を上げてイキュラスキュオライキュラスキュオラキュラスキュオラ!することってあるじゃないですか。ありますよね。あるんですよ。

私も昨日、昔撮ったきゃわいいきゃわいい飼い猫の写真を久々に見ようかと古い順に画像ソートしたら見ちゃいましてね……中学生の時に愛していた絵師様に向けて描いたキモすぎるラブレター的なアレとかアレとかアレとかをさ。

もうサムネ見た瞬間ビクッとなったんですけど、じゃあはよ消せよって話なんですけど、そんなんでも色々思い出が詰まってるんですよね。キモさの中にも美しさがある、痛さの中にも気持ちよさがある、親しき中にもレズがあり、みたいな。

そんな中学時代の汚らしくも輝かしい青春記憶を今、絶妙嘘松を交えながら赤裸々にここに綴る。

.

.

私が絵を描き始めたのはそれこそ物心ついたときからで、母に聞かされた話によると同じ保育園に通ってたお隣の子が上手なおジャ魔女どれみの絵を描いて私に自慢しに来たのが始まりらしく、対抗心を燃やした私は連日おジャ魔女どれみを描きまくっていたらしい。その傾向は小学生になっても変わらず学校休み時間はひたすら自由帳に絵を描き、帰宅しても夜まで絵を描き、休日は画用紙と絵の具を使ってカラー絵を描くという毎日を送っていた。

そして小学3~4年頃に美術館で観たアンドリュー・ワイエス展に衝撃を受け西洋美術に関心を持つようになり、本格的に勉強したいと思うようになるのだけど…

5年生になった頃には私の身長は170cmを超え、親にも親戚にも「アンタそんな立派な体してるんだから何か運動したら」と事あるごとに言われるようになり、当人らは特に他意無く適当にそう言ってたんだろうけど、言い返せない、断れない性格の私にはその一言が重くのしかかり、渋々陸上部に入部する。

さすがに身長の高さゆえか男子女子わずほとんどの部員より足が速かったためそれなりに記録を残すことができ充実感もあったのだけど、やっぱり勉強以外の時間は絵を描きたいし、特に休日大会があるときなんかは切実に辞めたいと思った。でも親は陸上頑張ってて偉いね、なんて言うもんだから別に親は悪くないんですけど。

そんな調子で2年間を過ごし、卒業まであと3ヶ月という頃にはすっかり絵を描くこともなくなってこの世で一番アンドリュー・ワイエスから縁遠そうな、カリカリ日焼けした野暮ったい私がそこにいた。そして中学進学に向けて色々と準備をするなか親に渡された携帯電話、これが私の人生を良くも悪くも大きく変えてくれたのだった。

当時インターネットなんて全くわからなかった私は、漫画誌に載ってたフォレストページの小さな特集を頼りに、検索でたどり着いたイラストサイトリンクランキングサイト経由でその手のサイトを読み漁っていた。そういえば私絵描くの好きだったなとか思いながら。そして、ある絵描きさんの作品一目惚れし、その方のサイト掲示板初カキコ…ども…してしまう。そのHPは0zeroというドメインで、一番画像を綺麗に貼れるとかで絵描きに好まれていたとかなんとか。

コピックエアブラシで描かれた色鮮やかな夕焼け少女油絵の具の力強いマチエールの上に描かれた少女鉛筆で描かれた量感溢れる少女の裸体、どれも本当に素晴らしかった。何で全部少女の絵なんだろ?と思ったけど。

もう一生懸命考えて思いつく限りの称賛を書いた長文を投稿した瞬間からキドキですよ。もう興奮で夕飯も喉を通らない有様でF5アタックみたいに更新しまくってひたすら返信を待ち続けたのだけど、最初に貰ったのは社交辞令的な一行返信だった。がっかり…。が、後日めげずにこの絵はどんな方法で描いたんですか?それってどんな画材ですかなんて引き続き書いてみると丁寧にコメント返してくれて、油絵の具ってそんなに高いんですか!?私のお小遣い月1000円だからとてもじゃないけど手が出ませんね、なんて言ってみると「あなた何歳?」って。んで11歳です、と。すると、「じゃあ私の持ってる絵の具あげるよ、今度会お?」と言われて。

しばらく固まった。どう返信していいかからなかった。それで母親にそのことを相談したら最初は「馬鹿な子だねそんな知らない人とやり取りして」そう怒られたけどどうしても油絵の具が欲しくて、最終的に私書箱経由で絵師さんが電話番号を教えてくれて、絵師さんと母が直接電話をし、母同伴で絵師さんと会うことが決まった。そんときリアルジャンプしてガッツーズしましたよ。

そして絵師さんは隣府県に住むとても礼儀正しい芸大1年のお姉さんで、母としては好印象だったらしい。実際、母も当日たくさんお土産渡されて即堕ちしてたし。

春休みを迎える頃には私はすっかりお姉さんのサイトに入り浸り、連日絵を投稿しては色々アドバイスしてもらったりキャピキャピ雑談して大学生世界を教えてもらったりと楽しい日々を送っており、さらにはお姉さんの通う芸大の卒展に連れて行ってもらったりして私はすっかり美術世界に舞い戻り、既にお姉さんのことが好きになっていた。本当にお姉ちゃんが出来たみたいだった。そして両親に東京美大に行きたいと言ったらすげえイヤな顔された。そりゃ確かに費用がね…。

そして中学最初夏休み、一緒に宿題を片付けて合間に絵を教えてもらうという名目でお姉さん宅に長期のお泊りをすることになるのだが、これがあかんかった。まああかんかったよ。

隣府県の郊外にある2Kのアパート、そこがお姉さんの住処であり創作現場だった。部屋中に飾られた素描水彩画、見たこともない大きなカルトンイーゼルに立てられた描きかけのよくわからないけどかっこいいのはわかる油絵、全部を束ねればお姉さんの腰くらいになりそうな大量の絵筆と少しだけ錆びついたナイフが並んだテーブルに乱雑に置かれた混沌色に染まったパレット。そして棚に並べられた大量の本とCD

やべ、カッコよすぎて漏らしそう。でも同時にいつもどおりの田舎臭いガキ臭い格好をしてこの部屋に足を踏み入れた自分が凄く恥ずかしくなった。

ただ、テーブルの上に飾られた「スーパードルフィー」なる人形だけは正直キモイと思ってしまった。学生服を着た二体の少女人形がお互い腰に手を回して座りポースを取っているのだが、その光景に何か変態的なものを感じたというかのちに私の勘は完全に正しかったのだと判明する。

うん、確かに宿題はすごい勢いで片付くし、特に苦手な数学は私が完全に理解するまで根気強く教えてくれて本当にありがたいし、絵は美大予備校でやるレベルのことを丁寧に惜しみなく教えてくれる。家事も一緒にやって料理もそのときちょっとだけ覚えたし、お姉さんが影響されたっていうオノ・ナツメ漫画とかミギーイラストとか、他にもボナールとかセザンヌかいろんな画家画集を見せてくれてカッケー洋楽を教えてくれたり一緒にビデオを借りに行って映画もたくさん見せてくれるという、いたれりつくせりの家庭教師っぷり。おお、私の田舎臭が浄化されていく…。

ただね、この人近いんすよ、距離が…。

ちゃぶ台に座って宿題やってるときはお互いの肩が密着するくらいくっついて耳に息がかかるくらいの距離で喋り、計算間違いしたり誤字ったりすると足裏をくすぐってきたり、考え込んでると腰に手を回して太ももを撫でてきたり、絵を描いてるときはまたも背中にピッタリ身体押し付けて色々助言しつつも肩から肘までねっとり撫で下ろしたりしてきて、上手に描き終わったときは思い切り後ろから抱きしめて私を褒めながら脇腹をくすぐってきたりして、とにかくボディタッチが激しい。

で、私がくすぐったがるとお姉さんもケラケラ笑って冗談っぽい雰囲気になるので正直イヤなんだけど拒否しずらいというか私もちょっとくすぐり返したりしてるうちにお互い距離感も縮まり、遠慮がなくなってきてタメ口で喋れるようになったのもあっていつの間にかすっかりお姉さんのボディタッチを受け入れてたんですよね…。

そうこうしてるうちに2週間が過ぎ、翌日は待ちに待ったコミケに連れてってくれるというのでもう我は有頂天である。私はね、去年から流行ってたボカロが気になって気になってどうしてもCDが欲しかったのだよ。しかも事前に宿を取ってくれていて二日目も参戦できるという。そんなん友達に自慢しまくるしかないやん!!!

その日の昼には車で東京に向けて出発し夜にはホテルチェックインしました。

そして念願の初コミケ1日目はお姉さんのサイトに常駐している何人もの絵師さんと会場で初対面し手描きイラストを沢山プレゼントしてもらい号泣しちゃったり、(特にSAINTさんという鳥居紅葉、月夜と和服女性モチーフに厚塗りリアルタッチ作品を描いてる絵師さんが好きで、その人に貰った絵はその日一日中眺めてました。しかもクソイケメンだった)35度の炎天下で水分補給を怠った結果熱中症ゲロ吐いてぶっ倒れたりと惨憺たる有様でしたが、二日目には「ねんがんのSupercellCDをてにいれたぞ!」したり恥ずかしながら寄せ書きコーナーでミクを描かせてもらったりと最高の一日になった…はずでした。その夜の出来事を除けば。

結果的に言うとその日の夜お姉さんに犯された。ホテルシャワー浴びてるときにお姉さんが風呂突撃してきて、私の身体を洗いながら今までにない冗談抜きのマジ顔で全身くすぐりまくってきて、特に脇腹と胸を執拗愛撫されてイかされた。抑えきれない全身の痙攣に襲われ貧血でぶっ倒れたときみたいな状態になって何の抵抗も出来なくなったらベッドに連れてかれて体感的には一晩中乳首いじられながらクンニされて涙流しながら喉が枯れるほど叫んで何度も何度もイかされ続けた。ちなみにそのときの私は性的欲求なんて皆無だったしオナニーすらしたこともない。そりゃ12歳だしね。

そして帰りの車で初めて会ったときから私を性的対象として見ていた、卒展で再開したときには実行するかはともかくこの計画を立てていた、そしてこの夏に私の日焼けした肌を見て、直接触ってみて欲求を抑えきれなくなったとの供述をし始めた。曰く私はくすぐりに対しての反応が非常によく、沢山くすぐって何度も乳首タッチした日は洗濯物に出した私のパンツにしっかりヌルヌルしたものが付着していたので、着実に性感開発されててこれはいけると確信したと。

俺は限界だと思った。お前首絞めて殺すぞこの悪霊め。

帰路はずっと涙が止まらなくて、でもお姉さんは自分は今で言うとこの性的マイノリティだとか言いつつ潜在的に君はレズからこの経験は後に良いものになる、私のこともホントは嫌いじゃないはずとかぬかしやがってさ…。確かにまだ嫌いではないよバカ野郎。お前にされたことが予想外かつショックすぎて泣いてるだけだよ。んで家に帰ったらもっかい同じことするから嫌なら蹴るなり殴るなり親や警察通報すればいいとか言い出しやがって。

で、その日の夜またお姉さんに風呂で全身くすぐられて乳首いじられながら玩具使いつつクンニされまくってイきまくった。俺は今度こそ限界だと思った。その頃にはマジで気持ちよくて、ていうか他人に逆らうのが苦手な気質のせいかお姉さんに反抗する気持ちが湧かなくなってたので。

その日以来、私はしばらくネットを止めてお姉さんとの連絡も断っていたのだけど疲れからか不幸にもお姉さんのサイトアクセス私書箱から久々の連絡をしてしまう。私もうすぐ冬休みです、と。

そしてサイト掲示板ではクリスマスに皆でパーティーしようかという話にいつの間にかなってて、新しくサイトの一員になった秋間(かずひさんだっけ?もう名前忘れたごめん)さんというパステル画の達人も加わり互いの絵を持ち寄って見せ合おうという話になる。

大阪カラオケボックスに集結したお姉さんに一生さんとかSAINTさんとか秋間さんとか特定されないよう他1名と記すけど5人の美大芸大ガチうま絵師さんたちの生イラストを観て立ち直らねば、あの日覚えた行為の名をググって知って自慰行為も知っちゃったけどやっぱ真剣に絵を描かねばという気持ちになるわけですけど、解散後にまたお姉さんに誘われていつものアレをされて、もう全部が台無しよ。

そして図々しくも来年夏休みもまた一緒に過ごそ?とか言われて。まあ結局そうなるわけですけど。

でも翌年の夏休みは他の絵師さんにも事前に連絡を取り付けてお姉さんの住所を教えてたおかげで日中セクハラされず夜限定になったわけですけど。そして夜にはお姉さんの所有する大人玩具がつよつよすぎてまた屈してしまうというかそれ耐えるの絶対無理ってなって中2のときは毎週のように逢って電マの威力に屈服させられたりしてたわけですけどさすがにお姉さんも4年になると私を相手してる余裕が無くなったらしく卒業就職の準備に時間を割き始めて私はお姉さんより3歳年上のSAINTさんと蜜月になって、彼は愛知住みだけど何度かデートしてたらお姉さんの耳にその情報が入ってしまい、また自宅に呼び出される。

SAINTさんは紳士すぎて何もしてくれないので久しぶりのお姉さんの責めに期待してたら駅前で対面即泣かれて、よくよくそ理由を聞いてみたら「あなたホントは私のこと好きなのに男と付き合ってどうすんの思春期の一時の感情に惑わされないで絶対後悔するよそれはそうとしてまたあのとき快感を思い出させてあげる」とか言われてお姉さん宅連れて行かれたわけですけど、連れ込まれた先はいものあの部屋とは思えない綺麗に片付いた状態で「私東京就職に行くけど貴方は来れないよね」なんて言われてまた泣きつかれて。親には聞いてないけど多分無理でしょと答えたら今までにない本当にあたたか感触ギュッと抱きしめられて「好きだよ…」と言われた。今だから言えるけど私もお姉さんのことが部分的には嫌だったけどやっぱり大好きだった。そしてもう今までのように会えないんだなって、その時悟って泣いた。

でもお姉さんに教わったことはずっと忘れないし、私は必ず絵の道に進むしそのとき必ずまた会えるよって言ったらお姉さんはコミケ帰りの私みたいにぎゃあぎゃあ泣き喚いてて、その姿が可愛くてギュッ彼女を抱きしめた。これが私達には一番心強くて、私達の絆を感じる行為だってわかってたから。そして携帯を取り出してお姉さんのサイトを開いて「私はいつもここにいるから、寂しくないよ、みんな一緒だよ」って。

その日はお姉さん家に泊まってずっと抱き合って一緒のベッドの上で寝てた。SAINTさんとの浮気をチクチク糾弾されながら。

その後、私が3度目の夏を迎えた頃にはお姉さんのサイトはすっかり過疎っていて、連絡しても一月に一回程度、たまに返してくれるくらいの頻度になり、絵を描きつつもバンド活動にハマってお姉さんにそのことを報告しようとしたら去年東京結婚したとの書き込みを期に更新が途絶えていて。私もこのサイトのことは忘れよう、あの頃のことは忘れようとなってtwitterpixiv活動の場を移すうち、いつの間にかお姉さんのHPは(0zeroからecacoへとドメインを変えて必死延命していたらしいけど)サービスもろとも綺麗サッパリ無くなっていました。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん