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はてなキーワード: コンコルドとは

2021-08-09

anond:20201019154826

コンコルドって数えるほどしか製造されてなくてすべての履歴が追跡可能なんだけどなんですぐばれる嘘つくの?

anond:20201019154826

コンコルド個人所有してたのなんて関口房朗くらいじゃね?

持ってただけで乗ってたのは藤田伸二だしな。

2021-07-12

能力不足を人格破綻として扱われることに疲れた

定型発達にそこそこ失敗してるけどアスペってほどじゃない

やや相貌失認ぎみだけどある程度までは把握できる(身長が5cm違うとか髪の長さが2cm違うとかなら区別がつく)

でもやっぱ限界はあって割と頻繁にミスる

そういう時に問題自分能力や才能ではなくて人格にあるとされて擦られることにいい加減疲れた

音痴の子供が合唱コンクールで悪ふざけを続ける小悪党としてなじられ続けるような

そんな状態を生まれてきてから38年間ずっと続けてきた

幼稚園の頃から空気が読めないとかノロイだとか一緒に遊びたくないだとか何考えてるのか分からんとか言われてきた

小学校に入る頃には人と関わるのがすっかり嫌になってずっと一人遊びをしていた

中学高校ではそういったアスペっぽい連中同士でつるんでもみたけどやっぱアスペってアスペからみてもウザイので1年ぐらいで自然消滅した

大学に入ってからもそうだったし就職してからもそうだ

人間と付き合うのが面倒くさい

恋愛したことがない

まりヴァージョンである

恋バナをしろと振られることがあるが無茶を言うなと思う

人間と関わることが苦痛じゃない人間たちが本当に辛い

コミュ力が一番大事だとか言ってる人たちが本当に無理だ

そういう人間技術職になるといいらしいが自分大学で選んだ専攻を4年間ですっかり嫌いになったので事務職をしている

事務世界でもエクセルを使いこなせればスーパーマンになれるらしいが、我社のパソコンはクソポンコツなのでそもそもエクセルマクロをまともに組むことも出来ないからその道は閉ざされている

それどころか今どきメールもロクに使わずFAXが主流の地獄世界

FAXが主流ということは電話必須ということだ

FAXメールと違って開封確認が出来ないので届いたことを電話確認するのは必須になる

辛い

FAXを送っているのに電話確認するという作業の虚無感が辛い

内容について質問が来たら当然電話で答えるのだがヒトと会話することが本当に辛い

そんな会社辞めてしまえばいいと言うのは簡単だが、このゴミのようなFAX社会に一度組み込まれて15年以上暮らししまえばもはや同年代との事務能力の差は恐ろしいことになる

穴あけパンチで上手に穴をあける技能が役に立つような職場は、結局同じレベル昭和世界

平成世界に辿り着こうとしても、マクロの組み方もよく分かってない上にコミュ障事務必要とされることはない

今いる会社、今いる業界のことについてなんとなく知識がついていることだけしか今の自分人材としての価値はない

詰んでしまった

技能を身に着けなければ生きていけないような人間として生まれてきたのにそこから逃げてしまった

大学の専攻をもっと真剣に選ぶべきだったのかも知れない

高校時代ゲームばかりせず勉強をしていれば同じ専攻でももっと楽しめたのかも知れない

そもそも楽しくなくてもいいからその業界必死に生きればよかったんじゃないのか

自分は注意力がない

人の顔が覚えられない

最近記憶力も落ちてきた

考え方がネガティブからストレス耐性が低い

ストレスを貯めやすいのでよく不眠症気味になる

から残業が続くとヒトより睡眠不足悪化やす

なにもない

生きていけない

生きて行きたくない

自分のような存在を心底否定する社会で生きていたくない

新人や同僚で自分より少しだけアスペがひどい人が凄い勢いで悪口を言われているのをよく聞かされる

これはお前に対しても言っていることだがお前は治す機会を与えてやっているんだぞ優しいだろうという言外の声が否応なく突き刺さる

取引先の顔を咄嗟に忘れたり恩義のある先輩の名前を間違えたりするとそうかやはりこの世界は私の居場所じゃないんだなと感じる

全てのデータ自動的電子的なログとして残る世界ならもう少し呼吸がしやすいはずなのに限りなくアナログ世界で生きる

そしてその世界居間暮らしているヒトの多くがアナログの繋がりこそが大事なんだよなと私に同意を求める

ちげーやバカ野郎畜生が私は毎日そのことで死にかけてるんだぞ?

もう無理だ

死にたい

この人生をこんなことにしてしまった自分間抜けすぎてその悔しさだけで死にたくなる

いつだって死にたいという気持ちを抱えて生きている

職場自殺防止パンフレットにはふと死にたくなったらどうこうと言うが

私はこの38年間ずっとずっといつだって死にたかったのだがどうしたらいいんだ

死ぬぐらいならいっそ休んだり会社を辞めればいいというが私は何をやめたらいい

降りるべきレールの名前を読み上げればそれはきっと人生

人生を降りろというのか

残酷

そういった言い方をすれば人生を降りる必要を感じる人間がいるという発想自体がない人間多数派

正常なのだと突きつけてくるがそれはあまりにも暴力的卑怯じゃないか

数が多いと言うだけで我らこそが正しいのだお前らは私達に嫌な気分を味あわせないよう工夫してそっと死になさいなと

そうやって日々突きつけてくるのはあまりにも卑怯じゃないか

だけど私はそういった卑怯者達に多数派暴力に負けてしまって毎日必死に媚びへつらって生きているんだ

こんなに悔しくて辛くて死にたくてどうしようもなくて馬鹿馬鹿しいのはなんなんだ

きっと私と同じようなヒトもたくさんいるだろうに皆多数派に媚びへつらって必死に口をつぐんでいる

その横で彼らはこの世界はとっても素晴らしいから次に生まれてくるウチの子幸せなのよと語り合う

新しい命が産まれることはこの世界幸せが増えることらしい

ふざけないでくれ私はこの世界に生まれ落ちて少なくとも38年間辛かったぞ

この世界が人を幸せにする機能を持っているというのならいい加減今までのツケを払ってくれ

私の積み上げた幸福と不幸のアンバランスのツケがどれほど膨れ上がっているのかいい加減分かってくれ

もうダメ

自分を騙していても仕方ない

生きていてもこんな世界じゃ幸福にはなれないことにまた気づいてしま

でも嫌だ

ツケを払わせずに死にたくない

私がちゃん幸福になってから死にたい

今まで必死に生きてきた私達に対してお前らのやってきたことはちゃんと結果に結びついたぞと言ってやりたい

無限の無念のコンコルド

飛びゆくは常に暗雲

翼を休める場所を求めて

飛び続けたこと空の苦役その釈放そこに意味があると信じて

2021-05-13

オリンピック開催問題の行くすえ

池江選手に対して五輪出場の辞退を促すようなSNS上の問題が取り沙汰されたり,

強硬開催がコンコルドと同じ轍を踏むことに当たるのか否かが議論されたりしているが,あまり本質的でない気がする.

アスリート五輪開催に関する意図を問うことはお門違いに他ならないし,

かといってそういう論理を飛び越えたSNS上の暴走非難したところで,もともと論理を飛び越えているんだから意味がない.

五輪サンクコスト議論している人たちにしても,たしか損切りした際のコスト見積もりが立つ.

しかし,継続した際の展望に関しては感染リスクや人命のみならまだしも,

国際的な信用,国民医療に対する信頼感,医療従事者のモチベーションなど計上しがたい要素が多すぎて単純な比較もままならない.

こうやって議論が無遠慮に飛び火したり拡大したりしていくのは,開催するのかしないのかがいまだに不透明であるからで,問題本質はそこ以外にないだろう.

一年延期してから東京オリンピックは開催するにしろしないにしろ,血が流れることに違いはない.

ただ間違いなく言えることは,決断が遅いと流れる血が増えるということだ.

でも,今の政権政治家は(大げさに言えば)

”多少国民犠牲にしてでも開催による一部権益者への利益を優先する” とも

"自身政治基盤や一部の権益との関係を損ねても,国民の命を優先する"とも表明しない.

なぜか?それは世論時間に決定してほしいからに他ならない.

メディア等に対する国民一時的感情有名人意見表明や企業アピール,そしてなにより開催日というある種の締め切りにより,

自身主体的決断することなく,国民全体の空気感で舵を切った形にするという,卑劣責任逃れをしている.

間接民主制代表者代表者としての矜持責任感をもって決断してこそ機能する.

愚策であろうと,裏で官僚が絵を描いていようと,決断することが代表者には枢要な職務だ.

そういった意味で,現在政権政治家は不健全と言わざるを得ないし,

問われるべきは,SNS上の倫理でも,アスリート個人的意見でも,コストバランスでもなく,政治制度冒涜している代表者の怠慢だ.

とはいえ,じゃあ一国民としてはなにができるのか...それがわからない.

次の選挙に懸ければいいのか?

でも,五輪開催の決断には間に合わないだろうし,リーダーシップをとって俎上にの人物がいるようにも思えない.

うーん.

2021-05-02

嫌儲見てて思ったんだけど、もはやコンパクト五輪じゃなくてコンコルド五輪だろ

2021-04-24

コンコルドを思い出す五輪

国語教科書コンコルドの話読んだくちなんだけど、東京オリンピックがなんとなくそういう事態なんじゃないかなと思えてきた

ただ自分は未開催だ賛成ではある

消極的なんだけれども、中止するにはどうも時間がかかるので、ならばもう開催してお開きにするほうが現段階では五輪の片付けが最速で終わるプランであるから

コンコルドと違って終わってから運用するの競技場くらいなので失敗もへったくれもないし

コロナ流行五輪のせいで起きたら?と言われればそうだけれども、催事クラスタ起きた例が管理不徹底な小規模催事ぐらいしかないの考えるとまあ開催そのものはもう止める理由ない

2021-04-22

サクラ革命あっさり諦めるディライトすごくね?

超大型IP即死馬鹿にする声ばかりが聞こえるけど、超大型コンコルドに即損切りかます胆力はヤバイと思う。

他で儲かってるし次弾も装填されているからってだけの話で終わらんでしょ。

2021-04-20

[]2021年4月19日月曜日増田

時間記事文字数文字数平均文字数中央値
008611474133.442.5
01477128151.747
0241368890.056
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231951298866.634
1日610136608360.032

本日の急増単語 ()内の数字単語が含まれ記事

ボルシチ(7), だんじり(4), シールダー(3), ハンジ(3), でなおし(3), コンコルド錯誤(3), 不滅のあなたへ(3), 主キー(3), 科さ(3), 受胎(3), ハーネス(3), 社会進出(24), 連投(26), 出生率(28), 弱者男性(129), 少子化(52), あてがえ(24), 少子(19), 不平等(10), 包装(14), インセル(11), 車椅子(15), イジメ(19), 先進国(25), 精子(16), 産む(22), 弱者(61), 出産(41), 統計(22), いじめ(39), 強者(21), 専業主婦(17), 育児(25), 非モテ(32)

頻出トラックバック先 ()内の数字は被トラックバック件数

anond20210419142752 /20210419143030(58), ■anond20210419152315 /20210419152445(53), ■ /20210419143246(52), ■anond20210419172251 /20210419172672(52), ■anond20210419131700 /20210419133712(51), (タイトル不明) /20210419134645(50), ■anond20210419172210 /20210419172251(47), ■anond20210419141263 /20210419143757(43), (タイトル不明) /20210419133343(42), ■anond20210419134645 /20210419134732(41), ■今日増田治安ヤバイ /20210419144321(39), ■彼女メシマズすぎて辛かった /20210419000816(38), ■anond20210419145350 /20210419145438(37), ■ /20210419140837(36), ■お前らは本当の非モテをなめている /20201119191213(36), ■半年以内に死ぬ気がする /20210419155009(36), ■anond20210419155207 /20210419155355(35), ■anond20210419170971 /20210419171646(35), ■anond20210419161965 /20210419162242(33), ■anond20210419155757 /20210419155940(32)

2021-04-19

anond:20210419170234

「中止したほうが損害が大きい」と主張をはじめたのはおまえだぞ。

から立証責任はおまえのほうにあるぞ。

そもそもコンコルド錯誤」を持ち出すのが不適切になる場合というのは

「中止したほうが損害が大きい」という明白確実な証拠があるときだけだぞ。

具体的な損害がわからないのであれば

各自が「中止したほうが損害が小さいのではないか」と判断するのは自由だし

それにもとづいて「委員会コンコルド錯誤に陥っているのではないか」と批判するのも自由だぞ。

「中止したほうが損害が大きい」というソースをおまえが出せないなら

コンコルド錯誤を持ち出すのは正しい」と言えるぞ。

それだけの話だぞ。

はい論破

anond:20210419164303

「損失が小さいか大きいかはわからない」な。

ただ開催を強行したほうが損失が大きいとわかっていても委員会は開催を目指すだろう…

と多くの人から思われているからこそコンコルド錯誤が持ち出されているわけで、

それを否定したいなら委員会が冷静に正確に損益分岐点を把握しているというソース必要だな。

anond:20210419155937

ここで問題となっているのは「コンコルド錯誤だと言っている側がどういう試算をしているか」ではなく「開催側はどう考えているか」だぞ。おまえが張った記事の試算では、たとえばオリンピックきっかけで(少なくともそう思われるタイミングで)新型コロナ感染拡大してまた緊急事態宣言に発展した場合日本経済への損害などは、もちろん計算されていないわけだ。結局は目安にすぎない。JOCが具体的にどのくらいの損失を見込んでいるのか。「開催を強行したほうが損失が少ない」と本当に見切っているのか。そういうところを問われているわけだが。

2021-03-15

anond:20210315112211

最近コンコルドは失敗とはいえない説が出てきてるからコンコルド効果っていうのは使われなくなってるよ

2021-02-12

話題独身税たっぷり触れてます。【移民と置き換わり、消滅しゆく日本人への「逆説の少子化対策」】

https://yt3079.hatenablog.com/

日本人は毎年数十万人単位で急減の一方で、移民外国人住民)は毎年増加(コロナ渦で数年はずれるが)を続ける

日本人移民人口比逆転は時間問題「40年後の40才以下の3人に1人は移民?」

出生率に変化がなければ、将来の人口動態もほぼ推計通りになる) 

◎約90年で人口が半減するスピードしか子供が少なく老人が多い)。人種単位の持続性の観点では有事であり、危機非常事態。それなのに対策は後手後手

→例えば、ウイルス蔓延現在進行形悪化スピードが早く、人権制限してでも効果的で思い切った対策をとる機運も生まれやすいが、少子高齢化ダメージ時間スピードが遅いために、切迫感が低く、結果、対策が「常に」後手に回る。

◎現状の育児支援中心で自由意志に期待した少子化対策は30年以上、毎年失敗の連続政府自治体対策対象世帯である「産みたくても産めない人。結婚したくてもできない人」はどれだけ存在するのか。被害者感情に流される対策効果が出ていないのが現実

→本当はお金ではなく、大変だから子作りをしたくない。面倒だから結婚したくない。だから育児支援保育所いくら作っても、育休を増やしても結婚に結びつかず、子供は増えない。(平均年収の倍で待機児童のない東京都千代田区出生率は全国平均以下)

出生率低下の要因は未婚率の上昇と多産の減少。その原因とされる「格差拡大説」はどこまで正しいのか。

独身低所得者が多いのは「原因ではなく、結果」。1970年代までは、低所得者年収200万円以下)でもほぼ結婚して子供がいたが、現在戦時中よりもはるかに低い出生率日本を含む先進国生活多様化しており、コスト要因の結婚必要性優先順位の低下により、低所得者から結婚回避するようになった。

◎子作りしたい人への環境支援ではなく、子作り「したいと思っていない人」に子作りを促す対策重要

→既婚者の完結出生児数は約2人であり、現実として子作りをしたい人は支援関係なく、子供を作っている。問題出生率低下の要因である未婚者の急増であり、結婚を諦めている人、意欲に乏しい人にどう働きかけるかがカギ。結婚個人自由だが、その自由により、社会の持続性を大きく損ねている。

動機に働きかけ効果だけ求めた少子化対策は次の通り。「3大義務同様に子作りの努力義務化の指針」「第3子以降に1000万円超など、多産ボーナス」「子作り負担のなく福祉を受ける40才以上の独身増税実質的独身税)」

→早婚に金銭メリットが生じて、相手理想ハードルが下がり、これまで結婚できなかった層も結婚相手対象に。育児放棄など社会問題の増加より、少子化放置で起こる社会問題の方がはるかに深刻。消費性向の高い育児世帯と若年人口が増えれば内需が復活。

少子化対策の失敗は、効果でなく倫理的視点(受け入れられやす育児支援のみ)で選ぶから失敗する。本来負担の大きい子作りに対し、反発のない対策効果も期待できないはず(作用反作用法則)。先祖の多大な負担があったからこそ、現代人が存在する。現代人が身勝手倫理モラル負担回避正当化すれば、将来世代は先細りの一方。

目的少子化解消)は手段人権問題があるが効果を見込める対策)はを正当化するのか。メリットデメリットを上回れば導入すべき(人が減り続ける悲惨社会になっても、子供を作らない自由意思尊重大事なのか? 倫理観や同義性の遵守より、手段が受け入れ難くても「問題解決を優先」すべき) 

★本稿のポイント

少子化対策の「思い込み=(人権モラル少子化解消よりも重要)」を解消し、少子化対策にの人権モラル我慢すれば、効果的な対策を実行でき、少子化問題解決可能。昔の子沢山を成立させていた周囲のプレッシャーや後継、労働担い手などの子供が生まれる要素が無くなった現在、「法律一本の施行」で制度を作り、子作りに動機を与えて出生率の上昇に繋がる具体策を提案する。それを実行するには、いかにしてハードルとなる人権倫理観を我慢してもらうのかの説得が少子化対策本質にして、本稿の最大のテーマだ。少子化が解消し子供が増えれば、内需が復活し日本経済回復する。本書では、このままの少子化状況が続いた場合日本人に訪れる悲惨運命とそれを回避するための、効果を優先した対策提案解説する。

〜〜〜〜〜〜

近代社会学の祖オーギュスト・コントは「国の未来人口構成で決まる」と見抜いたそうな。人口を減らしながら常に高齢者が多い逆ピラミッド状の人口構成では、衰退は避けられません。合計特殊出生率1.36(2019年)と低迷を続ける日本。このまま人口が減り続ければ、国の発展以前に現日本人が将来的に存続できなくなります。存続できない可能性が高いのではなく、日本人出生率が2を切り続ければ将来的に存続できなくなるのは物理現象です。それに対し、どこか他人事日本社会政治問題意識を投げかけたいと思います

問題解決するより、発見する方が困難です。個人組織も、自ら気づかない潜在的問題により、傾いていきます少子化問題は極めて深刻な問題にも関わらず、政府少子化対策関連予算先進国の中でも総予算に占める割合が低く、口では声高に危機感を高めていると言っても、財政支出観点からは本気度が極めて低く、問題視していないレベルと明確に言えるでしょう。2019年末に決まった26兆円(真水4.3兆円)の経済対策でも少子化関連には1円も使っていません。使い先は電線の地中化など。。

現状の少子化対策育児支援など環境整備の観点しかなく、30年間も同じような方向性政策しかとられておらず、改善兆しが全くないのに、「地道にやるしかない。環境整備が大事だ」と言い続けています。一方、日本人が減り続ける中で、近年の政府実質的移民政策に大きく舵を切りました。100年後の日本列島は日本人移民の混在する国になっていますさらに、それ以降も出生率が大幅に回復しない限り、容赦無く日本人は減り続ける一方で移民割合は増え続け、その時の日本国籍のルーツ海外由来になっている可能性が物理的に極めて高くなります公用語中国語などに変わっている可能性も十分あるでしょう。

そうはならない為の少子化対策。現状の育児環境改善策以外にも、視点を変えれば効果のある対策はあるはずです。出産育児個人権利に関わる問題ですが、残念ながら環境支援だけで結婚、子作りの有無を自由意志に委ねた現在少子化対策では増えていない現実があります。それを改善するためには、より、子作りの動機付けに導く政策必要であると考えますしかしそういった対策は、個人自由意志に反する可能性のある対策であり、モラル倫理観の問題で実行に大きな障壁がありますしかし、動機付けの対策有効性があって少子化改善される可能性があっても、現代人のモラル人権を優先すべきなのでしょうか。その優先順位がどうあるべきか、問題提起したいと思います

少なくとも現状の育児支援中心の対策より、効果が見込めそうな対策を、モラル現代人の自由権利理由放棄してもいいのか。現代人のモラル価値観はその人種の存続や持続性以上に重要価値観なのかーー。

このように、少子化対策の具体策だけでなく、タブー視される少子化対策問題に対し、「どう向き合って、どう考えるべきか」。そういった観点を問いただすような内容になります現在出尽くしている対策論点とは違った観点と具体的な対策提案し、実効性のある少子高齢化対策に繋げたいと思います

【要点・トピック

現状の少子高齢化改善しないまま、実質的移民外国人労働者を受け入れ続けると、いずれ日本人移民が「人口比で逆転」する事になる。日本人の為の日本ではなくなり、多民族国家に変わる。日本人外国由来の国民住民人口構成逆転に繋がる現象はすでに進行しており、人口構成比の逆転は時間問題。不可逆になる前に手を打つべき。

政府自治体育児環境支援ばかりの少子化対策は結果が出ておらず、失敗との結論けが必要国民自主性に任せれば、少子化は進行する一方。少子化構成要素である未婚率の高まり少子化現象の原因ではなく結果。日本を含む先進国が直面する少子化の原因は文明化による価値観多様化で、結婚と子作りの優先順位が下がった事による晩婚化、非婚化が進んだ影響。現状の育児支援中心の対策方針を「大幅に変えないと」今後もさら日本人は減り続ける。子作りの動機付けをアメとムチの両面でやるくらいでないと解決は難しい。効果的な対策を打てば「翌年から出生率は著しく反応する事が過去の事例からも分かっている。子供が増えだし、出生率が2を越えれば、日本の将来は明るい。

モラル倫理観、自由意志を優先して、負担感のある少子化対策をせず、現状の効果が上がってない対策をなおもやり続け、その結果このまま滅びるか、逆にモラル人権をある程度我慢して、有効性のある対策を実行し、安定した持続性のある社会にするかーー。

続きは以下にて

https://yt3079.hatenablog.com/

ーー第一部//「現日本人が少数派になる日」ーー

第一章・日本人が少数派になる日

◆このまま人口が減り続けると、どうなるのか

政権関係なく、労働や消費の担い手不足という現実問題対応するため、政府経済団体は、外国人労働者という形態で、実質的移民国連定義では1年以上住む外国人)の受け入れをさら推し進めるようになるだろう。実際、2018年の「骨太の方針」でも外国人労働者受け入れ拡大の方針が決まり、2019年4月には改正入管法施行された。彼ら外国人高齢者になった時、どうなるか。もちろん追い返す事はできず、いずれは外国人移民高齢化問題も出てくる。

このまま、日本人人口減少分を外国人で補おうとすると、コロナ渦で数年はずれ込むだろうが、基本的には時間の進行とともに、日本人外国人比率が相反し、やがて逆転することになる。この点ははるか先の未来の事として、ほぼほぼ論じられていない。このままでいいのだろうか。すでに東京都内ではかつて外国人が多かった街は新大久保観光地くらいだったが、今や主要繁華街で昼夜問わず、その割合は静かに増え続けている感がある。

出生率数字は「人口が減っていくかもしれない」危険指数ではなく、数値が2.0を下回る状況が続けば「いつまでに人口ゼロになるか」の確定年数を導ける指数内戦中のシリアアフガン北朝鮮より先行きが危ない少子化日本

出生率を人に問うても、いまひとつ危機感が薄い。出生率低下と言っても、「人口ゼロになる事は無いだろう」「単なる警告信号のような数字だ」と、漠然認識する人は多い。しかし、出生率の1.41という数値は男女2人の親から約30年後の次の出産サイクル時の出生数は1.41人しかまれてこない計算だ。これを分かりやすく1人に置き換えると約0.7人になる。1年間の出生数が87万人(2019年出生数)だとすると、この世代が、第一子を生む頃の30年後は87万×0.7の約60万人、その30年後は約42万人。その30年後は約30万人とどんどん減り続ける。そんなバカなと思うかもしれないが、実際、第二次ベビーブームの1973年は209万人の出生数で、彼らが出産適齢期になった30年後の2003年あたりは不景気の影響もあって、出生率が1.26程度まで減っており、その結果、113万人と親世代の半分程度の出生数に落ち込んでしまった。団塊ジュニア世代就職氷河期世代不況と重なる運の悪さがあったが、現実的に、出生率が2を切ると、容赦なくその数値の割合だけ、出生数は減り、人口が減り続けるのである

この危機感の無さには、「出生率」と言う単語にも問題があるのではないか。2018年に国会を通過した「働き方改革」も「残業代カット改革」なら法案は通らなかっただろう。それほど名前大事だ。言葉は悪いが「人口半減期」のような数字で、出生率人口が「半減する期間」で示した方が分かりやすいのではないか。例えば、今の出生率が続くと人口半減期はおよそ80~90年だ。つまり、2100年ころには日本の総人口は6000万人に半減している計算だ。今の出生率が続いた場合に、半減するまでの期間を書いた方が、危機感は伝わり易いだろう。

内戦シリアアフガン独裁政権下の北朝鮮はいずれも出生率が2を上回る。いくら内戦政治不安経済状態が悪くても、それにより大規模な内戦に発展しない限り年間1万人も死亡する事はない。しかし、日本では団塊世代平均寿命を迎える2030年頃は年間170万人程度の人口減を経験することになる。そして、今後70年かけて日本の総人口が6000万人に減少すると予測されている。結果的に早く滅びる国がいい国と言えるのだろうか。

◆現日本人外国人実質的移民)に徐々に置き換わり、日本人はやがて少数派に転落して、いずれゼロになる・・・100年後に純粋日本人消滅へ。アメリカではすでに16歳未満で白人過半数割れ

移民が来ても、混血化するから日本人の血は残るはず」というのは大きな誤解である出生率が2を割っていれば、人口減少は続き、その減少を補うために、時間の進行とともに、外国人移民が入り続け、日本人の血はゼロになるまで混血化しながら希釈化され続けていく。

2020年6月には国勢調査局の統計を基にAP通信がまとめた情勢によれば、アメリカではすでに16歳未満で白人人口が初めて半分を割ったという。流入が急増するヒスパニック黒人アジア系に対し、白人人口が増えなかったためだ。アメリカでは1990年に75%だった白人割合は2020年現在は60%に急減。たった30年で約20%も人種割合が低下したことになる。さら2045年までに白人人口が半分を割るという推計がある。白人出生率が2を切り続けて増えず、白人人口ゼロに向かい減っていく一方で、ヒスパニックアジア系流入がその穴を埋めているためであるアメリカ出生率は2を上回っているが、それはヒスパニックを中心に移民出生率が高いためである現在アメリカ多民族国家だが、そのうち白人が減り、やがて黒人ヒスパニックだけの国になり、逆に多様性は少なくなっていく可能性が高い。

日本は今のPermalink | 記事への反応(1) | 02:50

2020-10-19

パンピーとの会話で一番荒れるのって飛行機話題だよな

あえてパンピーと言う見下した言い方をするのは

やつらが「自分価値観以外のパラダイム認知するための脳の容量がゼロから」な。

そうじゃないただの一般人パンピーとは思いません。

 

でさあ、

ネット何気なく雑談みたいなことしてて

パンピーが突然激昂してくるのって必ず飛行機話題なのよ。

 

俺が他の乗客と一緒に飛行機と乗ったことがない家庭で育ったってことを何気なく言うと

「あっふーん(察し)飛行機乗ったことないんだ?」みたいな反応が返ってくるわけ。

 

え?いや親父の持っているコンコルドだったよっていうと

もう「嘘だ!」ってブチギレて発狂してくるわけ。

 

何にキレてるのかさっぱりわからなかったけどなだめながら話を聞くと

飛行機に乗ったことがないならしょうがないが、コンコルドを持ってると嘘をいうことはありえない、認められない」

っていう話らしいのね。

 

当人も何にキレてるのか整理できてないんじゃないかってぐらいキレてくるんだけど

要するにジャンボジェット機にみんな乗っているという価値観否定されたことに対するショックがすさまじいっぽいわけ。

 

俺もさすがに

いやなんでそんなに怒るのかわからん

 

特に不自由も感じずそれで育ったし(「海外に出かけるときコンコルド!?早すぎじゃないか!」って言われた)

だっていうけど顔も知らないあなたにそんな微妙な嘘をついてなんになるの

っていうんだけどまあ信じないし落ち着かない。

 

要するにジャンボジェット機しか移動したことがない人とコンコルドで移動する人間の断絶な訳よ。

俺は生涯マッハ1超派だけど、一般人はジャンボジェット機がみんなで乗れて醍醐味なんやろな―っていうのは想像は出来る。

 

修学旅行グアムに行ったときはあーみんなと一緒にジャンボジェット機乗ればよかったんだなって思ったし。(まあコンコルドからあっさり着いてしまったけど)

 

でもなぜかパンピーはその逆の想像全然できないのよね。

できないかパンピーなんだけど。

 

マッハ1超の高速移動だとあなたが日々実感してるような集団で乗っている醍醐味全然感じられないし

時間有効活動の度合いとかもジャンボジェット機とは比べ物にならないし、空港旅券のチェックもなく顔パススルーで乗り降りしてるし、

ライフスタイルにもよるけどジャンボジェット機に乗らない選択全然あるんですよ

ってことがどうしても認められない。

 

この「認められない」ってのが重要なんだけど、

単に想像できないって言うのを通り越した「認められない」の気配を感じたのよね。

ジャンボジェット機と言うのが一種信仰対象心理的安定感の要になってるので

ジャンボジェット機が要らないっていうのは別のライフスタイル示唆をされるという以上に

自分価値観人生に対する根本的な否定として受け止めてるんだなって

何度かその種のパンピーとやりとりするうちに段々わかってきた。

 

どっかの砂漠の民に「魔法の絨毯は持ってねえし要らないですね」って言ったら

「そういうアラジンも居るのか…想像したこともなかった」ではなく

「我々の生活と魂とジーニーを根本から否定したな!」ってなるかもしれない。

 

パンピーにジャンボジェット機要らねえって言ったときあいつらの激烈な反発はそういう感じの作用が心の中で起きてる。

2020-09-07

2020トウキョウは”中止”が妥当

マジレスするけど、自分の好きなイベントであるからこそ中止を希望するという側面もある。

anond:20200907172200

たとえば、1936ベルリンオリンピックは、様々な問題を抱えていたナチスドイツが、それを懸命に糊塗して開いた大会であるが、結局のところ、世界史的には、独裁政権オリンピックまでプロパガンダの場にした大会、「ヒトラーオリンピック」として記憶されている。また、1976モントリオール日本的には1980モスクワ東側諸国には1984ロサンゼルスオリンピックは、いずれも諸々の事情により、ボイコット国が続出した大会として、不参加の国の代表にとっては苦い記憶大会名となっている。

今回の東京大会は、「独裁政権によるプロパガンダ優先」のほか、「全然アンダーコントロールではない原発事情」「世界的なコロナ流行」のため大量ボイコット危険もある、更に、大会後参加国関係者(中でもその国を代表するアスリート等)が帰国コロナを発病したりしたとき、「なぜ大会を実行したのか」との批判を受けるリスクも大きい。そして、国内的には、酷暑に対する見込みの甘い対策、過小に見積もられ過ぎたせいでどんどん膨らんでいく予算、延期のせいで更に必要になった予算や他への影響……など、未解決問題リスクなどが山積みである

このような状況にTOP真摯に向き合い、きちんと方向性を示した上で大会運営を進めた結果、「2020トウキョウ」が素晴らしい記憶とともに刻まれ大会となるなら、応援することもやぶさかではない。だが、現状そういう姿勢は見えず、ただただ「やりたい。コロナリスクなんて反対派の宣伝だ」「ワシの花道を飾りたい(あとのことは知らない)」「選手気持ちも考えろ(関係者商売もな)」という、たいそう不誠実な姿勢しか見えないので、残念ながら素直に支援はできない、というのが正直なところだ。現状でやるのは、リスクが高すぎる。「2020トウキョウ」を悪夢代名詞にしてはならない。現在自民党政権は、国内でどんな問題が起こってもプロパガンダ握りつぶすことができる、と学習してきたため、失敗を認めて改善するということが大変下手だ。だが、その同じやり方で、世界を巻き込んだ失敗を起こしたら、電通いくら金を積んでも何の意味もない。日本という国自体世界から攻撃され、安くみられることになり、今後の経済外交的に大きなダメージとなる。

しろ、「開催したい派」の根拠は何なのだろうか? 商売の都合?(経済的にというが、それは極めて短期的な話ではないだろうか?) コロナリスクを低く見積もっているから?(疫病に関する問題は、政治ではなく科学言葉で語るべきだ) やりかけたことを無駄にしたくないから?(そういう人には「コンコルドの誤り」という逸話を贈ろう) ……いずれも、私には説得力が感じられない。過ちて改むるに憚ることなかれ、という。中止の判断は、一刻でも早ければ早いほどよい、と思う。

2020-07-14

失敗しそう→でももう後に引けない→決行→失敗 の例って何がある?

まずい、これは失敗しそうだ

→でもここまで来たので今更やめられない……

→ええい、やっちまえ

→(予想通り)失敗

という経過を辿った有名な出来事の例って、何があったっけ?

これを考えるきっかけになったのは、無論GoToキャンペーンであるマジでやるのかこのキャンペーン

失敗(感染拡大)に繋がりそうだが、政府は延期や中止する予定は全く無く、予定通り実施するらしい。

さっきtwitterに流れてきたツイートでは、政府関係者発言として「(GoToキャンペーンを)今更やめられないという結論になった」としてある。(https://twitter.com/eigadorobou/status/1282849373781495808)

twitterでは「インパール作戦そっくりだ」という声も多い。最もバズってるツイートはこれかな?

誰かがGo Toキャンペーンを「令和のインパール」と呼んでて、うまいと思った。

日本人は相変わらず、間違ってるとわかってても一度動き出したものは止められない。誰も責任を取らない。しわ寄せが下に下に来る。

「夜の街は行くな、レジ並ぶ時は距離置け、でも満員電車OK積極的旅行しろ」← 🤔

https://twitter.com/mahjp2100/status/1282223464082898946


この手の話は日本でよく起きてそうだなーーと思った。

しかし具体的な出来事事件として何があったっけ……? 以下2つしか思い出せない(それにコンコルド日本の例ではない)。


サンクコスト埋没費用」という言い方もするけど、これは用語であって出来事事件に基づくものではない。

あと何があったっけ。日本の事例でも外国の事例でも良いので。皆さんの力で教えて下さい。

2020-06-29

とても大きなごん狐

 これは、私が小さいときに、村の茂平というおじいさんからきいたお話です。

 むかしは、私たちの村のちかくの、中山というところに人類を守るためのお城があって、中山さまという将軍さまが、おられたそうです。

 その中山から、少しはなれた山の中に、「ごん狐」という狐がいました。ごんは、一人ぼっちゴジラよりも大きな狐で、しだの一ぱいしげったアマゾンのような原生林の中に穴をほって住んでいました。そして、夜でも昼でも、あたりの村へ出てきて、いたずらばかりしました。はたけへ入って東京ドーム十個分の芋をほりちらしたり、菜種油の貯めてあるタンクへ火をつけて村を焼き払ったり、百姓家の裏手に建っている発電用風車の羽をむしりとっていったり、いろんなことをしました。

 或秋のことでした。二、三年雨がふりつづいたその間、ごんは、外へも出られなくて穴の中にしゃがんでいました。

 雨があがると、ごんは、ほっとして穴からはい出ました。空はからっと晴れていて、ごんが穴からたことを知らせる警戒警報が地の果てまできんきん、ひびいていました。

 ごんは、村を流れる黄河十倍ぐらいある川の堤まで出て来ました。あたりの、すすきの穂には、まだ雨のしずくが光っていました。川は、いつもは水が少いのですが、三年もの雨で、水が、どっとまし、辺りの村々は全て水没していました。ただのときは水につかることのない、川べりの大きな鉄塔や、世界一長い橋が、黄いろくにごった水に横だおしになって、もまれています。ごんは川下の方へと、すっかり水没した高速道路を歩いていきました。

 ふと見ると、川の中にシュワルツネッガーを百倍屈強にしたような人がいて、何かやっています。ごんは、見つからないように、そうっと原生林の深いところへ歩きよって、そこからじっとのぞいてみました。

「兵十だな」と、ごんは思いました。兵十はその名の通りグリーンベレーの選りすぐりの兵隊十人を瞬殺したという人類最強の男で、盛り上がった筋肉によってぼろぼろにはち切れた黒いきものをまくし上げて、腰のところまで水にひたりながら、魚をとる、総延長五十キロに及ぶ定置網をゆすぶっていました。はちまきをした顔の横っちょうに、お盆が一まい、大きな黒子みたいにへばりついていました。

 しばらくすると、兵十は、定置網の一ばんうしろの、袋のようになったところを、水の中からもちあげました。その中には、車や家や橋の残骸などが、ごちゃごちゃはいっていましたが、でもところどころ、白いものきらきら光っています。それは、鯨ぐらい太いうなぎの腹や、ジンベエザメぐらい大きなきすの腹でした。兵十は、体育館ぐらいの大きさのびくの中へ、そのうなぎやきすを、ごみと一しょにぶちこみました。そして、また、袋の口をしばって、水の中へ入れました。

 兵十はそれから、びくをもって川から上りびくを山の峰においといて、何をさがしにか、川上の方へかけていきました。

 兵十がいなくなると、ごんは、ぴょいと原生林の中からとび出して、びくのそばへかけつけました。ちょいと、いたずらがしたくなったのです。ごんはびくの中の魚をつかみ出しては、定置網のかかっているところより下手の川の中を目がけて、大谷翔平投手のような豪速球でびゅんびゅんなげこみました。どの魚も、「ドゴォォォン!」と音を立てながら、にごった水の中へもぐりこみ、大きな水柱を立てました。

 一ばんしまいに、太いうなぎをつかみにかかりましたが、何しろぬるぬるとすべりぬけるので、手ではつかめません。ごんはじれったくなって、頭をびくの中につッこんで、うなぎの頭を口にくわえました。うなぎは、キュオオオオオオンと超音波のような叫び声を上げてごんの首へまきつきました。そのとたんに兵十が、向うから

「うわア石川五右衛門アルセーヌ・ルパン怪盗セイント・テールを足して三で割らない大泥棒狐め」と、地球の裏側でも聞こえるような大声でどなりたてました。ごんは、びっくりしてとびあがりました。うなぎをふりすててにげようとしましたが、うなぎは、ごんの首にまきついたままごんを縊り殺さんと巨大重機のような力で締めあげてはなれません。ごんはそのまま横っとびにとび出して一しょうけんめいに、超音速旅客機コンコルド並みの速度でにげていきました。

 ほら穴の近くの、ごんの挙動監視するためのセンサーの下でふりかえって見ましたが、兵十は追っかけては来ませんでした。

 ごんは、ほっとして、象ぐらいの大きさのうなぎの頭をかみくだき、なおも圧搾機のような力で締めあげてくる胴体を渾身の力でやっとはずして穴のそとの、草の葉の上にのせておきました。

 十日ほどたって、ごんが、大日本プロレス代表する悪役レスターである地獄カントリーエレベーター”弥助の家の裏を通りかかりますと、そこの、いちじくの木で懸垂をしながら、弥助が、おはぐろをつけていました。総合格闘技界の若きカリスマ、”溶接王”新兵衛の家のうらを通ると、新兵衛がダンベルを上げながら髪をセットしていました。ごんは、

「ふふん、格闘技村に何かあるんだな」と、思いました。

「何だろう、異種格闘技戦かな。異種格闘技戦なら、プレスリリースがありそうなものだ。それに第一、告知ののぼりが立つはずだが」

 こんなことを考えながらやって来ますと、いつの間にか、表に手掘りで地下30キロまで掘り抜いた赤い井戸のある、兵十の家の前へ来ました。その大きな、兵十が歩くたびに立てる地響きによってこわれかけた家の中には、大勢の人があつまっていました。よそいきのコック服を着て、腰に手拭をさげたりした三ツ星シェフたちが、厨房で下ごしらえをしています。大きな鍋の中では、本日メインディッシュである比内地鶏胸肉の香草和え~キャビアを添えて~”がぐずぐず煮えていました。

「ああ、葬式だ」と、ごんは思いました。

「兵十の家のだれが死んだんだろう」

 お午がすぎると、ごんは、村の墓地へ行って、坐像としては日本一の高さの大仏さんのかげにかくれていました。いいお天気で、遠く向うには、ごんから人類を守るためのお城の大砲が光っています墓地には、ラフレシアより大きなひがん花が、赤い布のようにさきつづいていました。と、延暦寺東大寺金剛峯寺増上寺永平寺など日本中の名だたる寺から一斉に、ゴーン、ゴーン、と、鐘が鳴って来ました。葬式の出る合図です。

 やがて、世界各国から集った黒い喪服を着た葬列のものたち七十万人がやって来るのがちらちら見えはじめました。話声も近くなりました。葬列は墓地はいって来ました。人々が通ったあとには、ひがん花が、跡形もないほど木っ端微塵にふみおられていました。

 ごんはのびあがって見ました。兵十が、白いかみしもをつけて、3m程の位牌をささげています。いつもは、赤い閻魔大王みたいな元気のいい顔が、きょうは何だかしおれていました。

「ははん、死んだのは兵十のおっ母だ」

 ごんはそう思いながら、頭をひっこめました。

 その晩、ごんは、穴の中で考えました。

レスリング女子世界チャンピオンだった兵十のおっ母は、床についていて、巨大うなぎが食べたいと言ったにちがいない。それで兵十が定置網をもち出したんだ。ところが、わしがいたずらをして、うなぎをとって来てしまった。だから兵十は、おっ母に世界三大珍味を始め、ありとあらゆる有名店の美味しいものは食べさせても、巨大うなぎだけは食べさせることができなかった。そのままおっ母は、死んじゃったにちがいない。ああ、巨大うなぎが食べたい、ゴテゴテに脂が乗って胃もたれがする巨大うなぎが食べたいとおもいながら、死んだんだろう。ちょッ、あんないたずらをしなけりゃよかった。」

 兵十が、世界一深い井戸のところで、指懸垂をしていました。

 兵十は今まで、おっ母と二人きりで、ストイックなくらしをしていたもので、おっ母が死んでしまっては、もう一人ぼっちでした。

「おれと同じ一人ぼっちの兵十か」

 こちらの道場の後から見ていたごんは、そう思いました。

 ごんは道場そばをはなれて、向うへいきかけますと、どこかで、いわしを売る声がします。

いわしやすうりだアい。いきのいいいわしだアい」

 ごんは、その、いせいのいい声のする方へ走っていきました。と、弥助のおかみさんが、裏戸口から

いわしを五千匹おくれ。」と言いました。いわしの仲買人は、いわしつんトラック三百台を、道ばたにおいて、ぴかぴか光るいわしを満載にした発泡スチロール容器を三百人がかりで、弥助の家の中へもってはいりました。ごんはそのすきまに、車列の中から、五、六台のトラックをつかみ出して、もと来た方へかけだしました。そして、兵十の屋敷の裏口から屋敷の中へトラックを投げこんで、穴へ向ってかけもどりました。途中の坂の上でふりかえって見ますと、兵十がまだ、落ちたら骨まで砕け散る井戸のところで小指一本で懸垂をしているのが小さく見えました。

 ごんは、うなぎつぐないに、まず一つ、いいことをしたと思いました。

 つぎの日には、ごんは栗がなった木々を山ごと削りとって、それをかかえて、兵十の家へいきました。裏口からのぞいて見ますと、兵十は、鶏のささみ肉十キロの午飯をたべかけて、茶椀をもったまま、ぼんやりと考えこんでいました。へんなことには兵十の頬ぺたに、かすり傷がついていますボクシング世界ヘビー級王者と戦った時も傷一つつかなかった兵十の顔にです。どうしたんだろうと、ごんが思っていますと、兵十がひとりごとをいいました。

「一たいだれが、いわしトラックなんかをおれの家へほうりこんでいったんだろう。おかげでおれは、盗人と思われて、いわし仲買人のやつに、ひどい目にあわされかけた。まさかトラック三百台が一斉に突っ込んでくるとはな。受け止めるのはなかなか骨だったぞ」と、ぶつぶつ言っています

 ごんは、これはしまったと思いました。かわいそうに兵十は、いわし仲買人にトラック三百台で突っ込まれて、あんな傷までつけられたのか。

 ごんはこうおもいながら、そっと兵十の三十年連続総合格闘技世界王者防衛を記念して建てられた東洋一の大きさを持つ道場の方へまわってその入口に、山をおいてかえりました。

 つぎの日も、そのつぎの日もごんは、山を丸ごと削り取っては、兵十の家へもって来てやりました。そのつぎの日には、栗の山ばかりでなく、まつたけの生えた松の山も二、三個もっていきました。

 月のいい晩でした。ごんは、ぶらぶらあそびに出かけました。中山さまのお城の下を間断なく降り注ぐ砲弾を手で払いのけながら通ってすこしいくと、非常時には戦闘機が離着陸するために滑走路並みに広くなっている道の向うから、だれか来るようです。話声が聞えますチンチロリンチンチロリンと緊急警報が鳴っています

 ごんは、道の片がわにかくれて、じっとしていました。話声はだんだん近くなりました。それは、兵十と加助というムエタイ世界王者でした。

「そうそう、なあ加助」と、兵十がいいました。

「ああん?」

「おれあ、このごろ、とてもふしぎなことがあるんだ」

「何が?」

「おっ母が死んでからは、だれだか知らんが、おれに大量の土砂を、まいにちまいにちくれるんだよ」

「ふうん、だれが?」

「それがはっきりとはわからんのだよ。おれの知らんうちに、おいていくんだ」

 ごんは、ふたりのあとをつけていきました。

「ほんとかい?」

「ほんとだとも。うそと思うなら、あした見に来いよ。俺の屋敷を埋め尽くす土砂の山を見せてやるよ」

「へえ、へんなこともあるもんだなア」

 それなり、二人はだまって歩いていきました。

 加助がひょいと、後を見ました。ごんはびくっとして、小さくなってたちどまりました。加助は、ごんには気づいていましたが、そのままさっさとあるきました。吉兵衛という館長の家まで来ると、二人はそこへはいっていきました。ポンポンポンポンサンドバッグを叩く音がしています。窓の障子にあかりがさしていて、兵十よりさらに大きな坊主頭うつって動いていました。ごんは、

連合稽古があるんだな」と思いながら井戸そばにしゃがんでいました。しばらくすると、また三万人ほど、人がつれだって吉兵衛の家へはいっていきました。千人組手の声がきこえて来ました。

 ごんは、吉兵衛館長主催の一週間で参加者の九割が病院送りになるという連合稽古がすむまで、井戸そばにしゃがんでいました。兵十と加助は、また一しょにかえっていきます。ごんは、二人の話をきこうと思って、ついていきました。中山将軍が最終防衛ライン死守のために投入した戦車部隊ふみふみいきました。

 お城の前まで来たとき、振りかかる火の粉を払いながら加助が言い出しました。

「さっきの話は、きっと、そりゃあ、怪獣のしわざだぞ」

「まあそうだろうな」と、兵十は飛んできた流れ弾をかわしながら、うんざりした顔で、加助の顔を見ました。

「おれは、あれからずっと考えていたが、どうも、そりゃ、人間じゃない、怪獣だ、怪獣が、お前がたった一人になったのをあわれに思わっしゃって、いろんなものをめぐんで下さるんだよ」

「そうかなあ」

「そうだとも。だから、まいにち怪獣お礼参りをするがいいよ」

「無茶を言うな」

 ごんは、へえ、こいつはつまらないなと思いました。おれが、栗や松たけを持っていってやるのに、そのおれにはお礼をいわないで、怪獣にお礼をいうんじゃア、おれは、引き合わないなあ。

 そのあくる日もごんは、栗山をもって、兵十の家へ出かけました。兵十は道場で縄登りのトレーニングを行っていました。それでごんは屋敷の裏口から、こっそり中へはいりました。

 そのとき兵十は、ふと顔をあげました。と狐が屋敷の中へはいったではありませんか。こないだうなぎをぬすみやがったあのごん狐めが、またいたずらをしに来たな。

「ようし。」

 兵十は立ちあがって、中山の城に設置してある、対ごん戦に特化して開発された砲身長30mの520mm榴弾砲をとってきて、火薬をつめました。

 そして足音をしのばせてちかよって、今門を出ようとするごんを、ドンと、うちました。ごんは、びくともしませんでした。兵十は五百発ほど打ち込みました。ごんはかすり傷一つ負っていません。兵十は榴弾砲を剣のように構えると、ごんの足に五千連撃を叩き込みました。ようやくごんは足をくじいてばたりとたおれました。兵十はかけよって来ました。家の中を見ると、家の大部分が栗山で押しつぶされているのが目につきました。

「おやおや」と兵十は、うんざりした顔でごんに目を落しました。

「ごん、やはりお前だったのか。いつも栗山をくれたのは」

 ごんは、お礼を言われることを期待したきらきらした目で、うなずきました。

 兵十は榴弾砲を地面に叩きつけました。青い煙が、まだ筒口から細く出ていました。

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