やや相貌失認ぎみだけどある程度までは把握できる(身長が5cm違うとか髪の長さが2cm違うとかなら区別がつく)
そういう時に問題が自分の能力や才能ではなくて人格にあるとされて擦られることにいい加減疲れた
音痴の子供が合唱コンクールで悪ふざけを続ける小悪党としてなじられ続けるような
幼稚園の頃から空気が読めないとかノロイだとか一緒に遊びたくないだとか何考えてるのか分からんとか言われてきた
小学校に入る頃には人と関わるのがすっかり嫌になってずっと一人遊びをしていた
中学高校ではそういったアスペっぽい連中同士でつるんでもみたけどやっぱアスペってアスペからみてもウザイので1年ぐらいで自然消滅した
人間と付き合うのが面倒くさい
恋バナをしろと振られることがあるが無茶を言うなと思う
そういう人間は技術職になるといいらしいが自分は大学で選んだ専攻を4年間ですっかり嫌いになったので事務職をしている
事務の世界でもエクセルを使いこなせればスーパーマンになれるらしいが、我社のパソコンはクソポンコツなのでそもそもエクセルでマクロをまともに組むことも出来ないからその道は閉ざされている
それどころか今どきメールもロクに使わずにFAXが主流の地獄の世界だ
FAXはメールと違って開封確認が出来ないので届いたことを電話で確認するのは必須になる
辛い
FAXを送っているのに電話で確認するという作業の虚無感が辛い
内容について質問が来たら当然電話で答えるのだがヒトと会話することが本当に辛い
そんな会社辞めてしまえばいいと言うのは簡単だが、このゴミのようなFAX社会に一度組み込まれて15年以上暮らしてしまえばもはや同年代との事務能力の差は恐ろしいことになる
穴あけパンチで上手に穴をあける技能が役に立つような職場は、結局同じレベルの昭和世界だ
平成の世界に辿り着こうとしても、マクロの組み方もよく分かってない上にコミュ障の事務が必要とされることはない
今いる会社、今いる業界のことについてなんとなく知識がついていることだけしか今の自分に人材としての価値はない
詰んでしまった
技能を身に着けなければ生きていけないような人間として生まれてきたのにそこから逃げてしまった
高校時代にゲームばかりせず勉強をしていれば同じ専攻でももっと楽しめたのかも知れない
そもそも楽しくなくてもいいからその業界で必死に生きればよかったんじゃないのか
自分は注意力がない
人の顔が覚えられない
なにもない
生きていけない
生きて行きたくない
新人や同僚で自分より少しだけアスペがひどい人が凄い勢いで悪口を言われているのをよく聞かされる
これはお前に対しても言っていることだがお前は治す機会を与えてやっているんだぞ優しいだろうという言外の声が否応なく突き刺さる
取引先の顔を咄嗟に忘れたり恩義のある先輩の名前を間違えたりするとそうかやはりこの世界は私の居場所じゃないんだなと感じる
全てのデータが自動的に電子的なログとして残る世界ならもう少し呼吸がしやすいはずなのに限りなくアナログな世界で生きる
そしてその世界で居間も暮らしているヒトの多くがアナログの繋がりこそが大事なんだよなと私に同意を求める
ちげーやバカ野郎畜生が私は毎日そのことで死にかけてるんだぞ?
もう無理だ
この人生をこんなことにしてしまった自分が間抜けすぎてその悔しさだけで死にたくなる
職場の自殺防止パンフレットにはふと死にたくなったらどうこうと言うが
私はこの38年間ずっとずっといつだって死にたかったのだがどうしたらいいんだ
死ぬぐらいならいっそ休んだり会社を辞めればいいというが私は何をやめたらいい
人生を降りろというのか
残酷だ
そういった言い方をすれば人生を降りる必要を感じる人間がいるという発想自体がない人間が多数派で
正常なのだと突きつけてくるがそれはあまりにも暴力的で卑怯じゃないか
数が多いと言うだけで我らこそが正しいのだお前らは私達に嫌な気分を味あわせないよう工夫してそっと死になさいなと
だけど私はそういった卑怯者達に多数派の暴力に負けてしまって毎日必死に媚びへつらって生きているんだ
こんなに悔しくて辛くて死にたくてどうしようもなくて馬鹿馬鹿しいのはなんなんだ
きっと私と同じようなヒトもたくさんいるだろうに皆多数派に媚びへつらって必死に口をつぐんでいる
その横で彼らはこの世界はとっても素晴らしいから次に生まれてくるウチの子も幸せなのよと語り合う
ふざけないでくれ私はこの世界に生まれ落ちて少なくとも38年間辛かったぞ
この世界が人を幸せにする機能を持っているというのならいい加減今までのツケを払ってくれ
私の積み上げた幸福と不幸のアンバランスのツケがどれほど膨れ上がっているのかいい加減分かってくれ
もうダメだ
自分を騙していても仕方ない
生きていてもこんな世界じゃ幸福にはなれないことにまた気づいてしまう
でも嫌だ
ツケを払わせずに死にたくない
今まで必死に生きてきた私達に対してお前らのやってきたことはちゃんと結果に結びついたぞと言ってやりたい
飛びゆくは常に暗雲
翼を休める場所を求めて