2020-09-07

2020トウキョウは”中止”が妥当

マジレスするけど、自分の好きなイベントであるからこそ中止を希望するという側面もある。

anond:20200907172200

たとえば、1936ベルリンオリンピックは、様々な問題を抱えていたナチスドイツが、それを懸命に糊塗して開いた大会であるが、結局のところ、世界史的には、独裁政権オリンピックまでプロパガンダの場にした大会、「ヒトラーオリンピック」として記憶されている。また、1976モントリオール日本的には1980モスクワ東側諸国には1984ロサンゼルスオリンピックは、いずれも諸々の事情により、ボイコット国が続出した大会として、不参加の国の代表にとっては苦い記憶大会名となっている。

今回の東京大会は、「独裁政権によるプロパガンダ優先」のほか、「全然アンダーコントロールではない原発事情」「世界的なコロナ流行」のため大量ボイコット危険もある、更に、大会後参加国関係者(中でもその国を代表するアスリート等)が帰国コロナを発病したりしたとき、「なぜ大会を実行したのか」との批判を受けるリスクも大きい。そして、国内的には、酷暑に対する見込みの甘い対策、過小に見積もられ過ぎたせいでどんどん膨らんでいく予算、延期のせいで更に必要になった予算や他への影響……など、未解決問題リスクなどが山積みである

このような状況にTOP真摯に向き合い、きちんと方向性を示した上で大会運営を進めた結果、「2020トウキョウ」が素晴らしい記憶とともに刻まれ大会となるなら、応援することもやぶさかではない。だが、現状そういう姿勢は見えず、ただただ「やりたい。コロナリスクなんて反対派の宣伝だ」「ワシの花道を飾りたい(あとのことは知らない)」「選手気持ちも考えろ(関係者商売もな)」という、たいそう不誠実な姿勢しか見えないので、残念ながら素直に支援はできない、というのが正直なところだ。現状でやるのは、リスクが高すぎる。「2020トウキョウ」を悪夢代名詞にしてはならない。現在自民党政権は、国内でどんな問題が起こってもプロパガンダ握りつぶすことができる、と学習してきたため、失敗を認めて改善するということが大変下手だ。だが、その同じやり方で、世界を巻き込んだ失敗を起こしたら、電通いくら金を積んでも何の意味もない。日本という国自体世界から攻撃され、安くみられることになり、今後の経済外交的に大きなダメージとなる。

しろ、「開催したい派」の根拠は何なのだろうか? 商売の都合?(経済的にというが、それは極めて短期的な話ではないだろうか?) コロナリスクを低く見積もっているから?(疫病に関する問題は、政治ではなく科学言葉で語るべきだ) やりかけたことを無駄にしたくないから?(そういう人には「コンコルドの誤り」という逸話を贈ろう) ……いずれも、私には説得力が感じられない。過ちて改むるに憚ることなかれ、という。中止の判断は、一刻でも早ければ早いほどよい、と思う。

  • 経済的にというが、それは極めて短期的な話ではないだろうか? その根拠はなんだよw 株価の戻りが異様に早いのはリーマンショックと違って金融機関が破綻してないからだけど、オ...

  • 参加国が減れば減るほどわーくにの金メダル可能性はどんどん増えていく つまりやるしかないってことだ 気に入らない強豪国の選手はコロナの恐れアリとかイチャモンつけて追い払えば...

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