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はてなキーワード: 圧搾機とは

2021-07-28

anond:20210728001114

経済学者というわけではないが古代ギリシャ哲学者タレス哲学なんてやってもおまえ貧乏やんけと今でもよくある感じのおちょくられ方をされたことでブチギレた。

そして彼はオリーブの収穫量を予測して豊作だと見るや圧搾機械を全て借りておき、収穫時期に自分が借りた機械を高く借りるしかない状況を作ることで大儲けしたのである

先物取引の魁やな。

その気になれば稼げる学者もいるという逸話や。

そういう話がないわけではないんやぞ。

GAFAなんかも経済学者採用したりしとるしな。

日本人学者は金儲け下手な方かもしれんが。

2020-07-02

 全国30万人のプロデューサーの皆様こんばんは。346プロダクション興行テキサスNTRデスマッチのお時間がやってまいりました。実況解説は私、謎の絵描きアイドルと緑の天使の両名で、ここ346プロダクション最上特設リングよりお送りしまス。昨今の事情により実況解説共にテレワークとなりますがご了承下さいッス。

 さあ選手の入場でス。赤コーナーからは153cm、88ポンド、78-54-80の佐久間まゆ選手が、セコンドプロデューサーを従えて入場しておりまス。さて、青コーナーから個人情報選手意向により未公表ですが、非常に鍛え上がられたと申しますか、逞しさ雄々しさの権化かのような竿役が、歓声とブーイング半々といったところで入場しておりまス。

 ここで何か試合ポイントといいますか、見どころといったところをご教授いただければなと。

 あゝ、まあ今回、アレですね、佐久間選手の待望の初戦でありますから、過度な期待は酷かもしれませんが、ま、プロデューサーとのスパーリングの成果と申しますか、事前の公開スパーでも見せました攻めの姿勢をですね。渾身といいますか、序盤から攻めて相手を詰めていくスタイルがどこまで通用するか。そういったところが非常に気になりますよね。ま、今回の対戦相手と、スパーリングパートナーも務めるセコンドである佐久間選手プロデューサーとね、ま、どっちが雄としての格上かの勝負みたいなところもありますから。そこらへんも見どころになってきますよね。

 なるほど、ありがとうございます佐久間選手だけでなく、セコンドであるプロデューサーの雄の意地をかけた代理闘争でもあるというわけですね。両陣営プライドをかけた一戦まもなくゴングです。



 ゴング鳴りまして、両者ロックアップでしっかりと組み合った。

 ロックアップといえばね、アレですよね。やはりどの選手も言います通りね、こうガッと組み合うと、相手の実力がね、こう、分かるってのはよく聞きますよね。ま、私がね、現役のときは、こうアレにね、あまりグラップリングに頼らずにね、試合運びをしたもんですから、アレするってのはまぁなかなかなかったんですけども、ま、それでも組み合ったときってのはね、相手の力強さとかそういうのが分かりますから。今の佐久間選手スパー相手との違いを実感してるんじゃないんですか。

 なるほど。ここで戦況動きまして、キス攻撃であります佐久間選手これは完全に不意打ちを受けたか、防戦一方いけない展開完全に舌まで嬲られております。ここで入ってきた資料によりますと、普段プロデューサーとのキスは優しく触れ合う程度のを長時間、というのがほとんどだそうです。

 あゝ、これはマズいですね。ここ最近言われるヤバイわよ!と言うやつですね。

 と、言いますと?

 資料ですとね、スパーリングでもほとんどが優勢のままフィニッシュ、劣勢からの逆転というのは全く経験がないということですから、ま、このままもしかすると一方的試合運びになるのではないか、という不安が出てきますよね。

 ここで佐久間選手、頭を押さえられた、これは逃げられない。雄の優劣をつけたか脚すら震えてきております

 あっとここで佐久間選手動いた!解けたロックアップ自由になった両の手で反撃の手コキであります菩薩の如き包み込むような手コキで反撃の狼煙を上げようかとしております

 いやあ、佐久間選手これは失策ですねぇ。これはよろしくない。

 反撃としては十二分と思われますが、どうしてでしょうか。

 いやね、佐久間選手ね、キスで脚が震えてたでしょう。試合経験の少ない選手ありがちなんですがね、こう実力を図りきれないといいますかね、本能に理性が追いつかないといいますかね、こう手コキっていうのは雄の優劣が分かりますから、序盤の攻勢としては失策ですね。例えば財前選手でしたらね、ここでニー・バットもありますから相手としても迂闊に攻め込めないんですけども。

 佐久間選手の手コキが止まった、握った、サイズを確かめるかのように擦っております

 あゝ、言わんこっちゃない。

 驚愕の表情で口内を蹂躙される佐久間選手相手の雄が優秀であることに気付いてしまたか脚だけでなく腰まで震え、震え、砕けてしまったあ!ニー・バットは、届かない!焦る!焦るほどに酸素も奪われていきます

 ロープブレイクも届きませんからねえ。ここは落ち着いて上下の打撃の組み合わせがベスト、うーん、ベストですかねぇ。

 オープンハンド・ブロー、ローキックコンビネーション距離を取る。逆水平は、躱された。腰は砕けている!脚が追いつかない!前のめりに倒れ込、あーっと、アイアンクローで捉えられた!立ち上がれない!勃ち上がったナニを口で迎え入れる姿勢だ!

 これはアレですね、スパーが足りてない、というよりはですね。パートナーの雄としてのアレ、実力不足ですね。適性もありますけどもね、やはり佐久間選手、アレが一人しかおりませんからスパーがどうしてもね、偏ってしまうんです。

 佐久間選手、口奉仕かと思いきやそのまま擦り付けられ股間の雄臭を堪能させられております

 アレ、アレはキツいですよ。マーキングと一緒ですからね。上位選手でも渋谷選手とかね、アレらはね、アレに弱いんですよ。

 ねっとりとした臭い攻めの後、イマラチオ攻撃であります!顎が外れんばかりの巨根根本まで受け入れております

 おお、これはすごいですよ。今、手元の資料確認したんですがね、アレ、プロデューサーとのサイズ差がね、アレ2周り3周りは違うんですわ。それをあそこまで咥え込むってのは自主練の成果でしょうね。

 激しい抽挿が観客のカウパー滴る会場に響き渡っております。えずくような素振りはありますが、それをものともしないまさに暴走機関車というべきピストン佐久間選手に襲いかかっております

 耐えますねえ、アレだけのサイズでアレをやられて耐えられるってのは中々いないですよ。酷い選手だと嬉ション始めるのまで居ますからね。

 おっと、ここで両者限界。口内に出す…おっと、引き抜いて、不意打ちの喉奥射精!これには佐久間選手堪りません!目からハート飛ばしながら溢れるほどの射精嚥下しておりますプロデューサーへの愛は何処へ行ったのか!愛など粘膜が創り出す幻想に過ぎないのか!逆転モノ表記のなき絶対律は雌に勝利を許さないのか!

 いやあ、これは上手い、上手いですねえ!資料によりますとね、佐久間選手プロデューサーは単発らしくてですね、スパーリングでも口内ってのは、ほとんど無いみたいんですよ。となると受け入れ方もほとんど分かってませんから、引き抜かれて油断したところに、ズドン。これは完全に虚をつかれましたね。ほら、ちょっと足元、カメラ抜けます?光ってるでしょ?あれ飲みながら出しちゃったんですよ。これは完全に身体相手の方が雄として上だと認めてる証拠ですね。

 湯気立つほどの陰茎が佐久間選手のゲップと共に引き抜かれる特設リング。素晴らしいテクニックに会場も沸いております。流石は乗務の厳しい審査を抜けた雄。勢い、量、勃起力、その全てが並以上の精鋭でありますこちらの画面越しでも雄々しさ逞しさ雄臭さというのが伝わってくるかのようです。

 しかし、しかしま佐久間選手の目から闘志は消えていません!だが無情にも身体はそれについていかない!あっと、ここでネック・ハンギング・ツリーで持ち上げたあ!挿入は、至らない!佐久間選手、酸欠で朦朧としながらもなんとか腰を逃しています!僅か残った理性かプライドか!それとも愛はここにあったのか!

 耐えますねぇ。先程も言いましたけどね、この耐久力は魅力ですよ。いやあ、ただ惜しいのはね、アレですね、こうどこかでね、引くこと、ま、押し引きを覚えないことにはね。耐える耐えられるってのはいいんですが、あまり耐えすぎるっていうのもね、雄を煽る結果になりますから

 ヘコヘコと空腰を抑えながらも逃げ続けた佐久間選手に業を煮やしたか、ここで動いた!持ち替えて、持ち上げて、落としたあ!パワーボムから、挿入った!挿入りました!試合開始22分、とうとう佐久間選手NTRちんぽが挿入ってしまったあ!パブリックビューイング会場である代々木第一体育館阿鼻叫喚地獄絵図となっております

 アレで落としたとこにってのは定石、定石ですがね、そこから種付けプレスってのはね、かなりな鬼畜ですな。佐久間選手ほどの耐久力がなければね、アレ喰らったらね、そらもうアレですよ、アレ、並の選手、ましてや初戦ですから、ブッ壊されてオナホ堕ちですよ。初戦での最多破壊記録のレコードホルダー、ちょっと名前ド忘れしましたがね?アレを彷彿とさせるプレイですわ。

 挿入の衝撃で意識が飛んだか、佐久間選手。完全にホールドされております身体は正直、腰を揺らしてちんぽ、失礼、おちんぽにシャブリつく様が大ビジョンに大写しになってしまっている!

 ここでわざとピストンしないでいるってのが上手いですね。アレ、意識が飛んでるうちに仕込まれますからね。目を覚ましたとき地獄ですよ。もしかするとね、記録、破壊記録をね、塗り替えるかもしれないですね。

 今回、佐久間選手の初戦でありますから、恒例通りにデスマッチながら10カウントは認められておりません。つまりは、佐久間選手が目を覚まさない限り、嬲られ続けるということであります

 アナルがくぱくぱ開閉したということは意識を取り戻したということでありますでしょうか!放送席のカメラから確認できませんが、おそらくすっかり巨根を受け入れた蜜壺に困惑快楽を浮かべているに違いはありません!ここで何か会話しているようではありますが音声拾えません。レフリーが寄ったということは降伏勧告でありましょうか。ギブアップ、ノー!未だ闘志燃えきぬといったところ。フォールを崩そうと四苦八苦といったところでありますでしょうか。

 いやあ、完全に種付けプレスが極まってますからねえ。ここから抜け出すのはトップ選手でも難しいですよ。アレ、下手に動くと逆にピストンされますからね。今回アレありませんからね、狙うなら射精後ですかね。そこを狙って返すしかないですねえ。

 その通り自分からピストンするのに戸惑ったか動きが止まりましたね。

 ま、ここは耐えるしかありませんから佐久間選手のね、耐久力次第ですよ。完全に雄に支配権奪われてますからね。

 ここでピストンピストンが始まりました!脚を抑え手を塞がれ逃げ場はもはや存在しない!唇すらも奪われたあ!まさに地獄二重奏悪魔は慈悲を持ち合わせないのか!雌に生まれ悲劇新雪のごとく踏み荒らされ蹂躙されていく!ギブアップすら許されないまさにアイドル圧搾機

 佐久間選手、アレ口塞がれてますけどね、アレやられたら関係ないですから。2発目3発目の射精の時点でね、もうギブアップなんて言えないどころかね、意味ある言葉なんて出てきませんよ。ほら、聞いてくださいアレ、獣ですよ獣!あれぞまさしく獣の声ですねえ。あゝ、声のトーンが上がってきましたでしょ。佐久間選手限界越えた先の限界ってんですかね?イッた先のもう一段階上のイキ方があるんですけどね、それが近いんですわ。そこに合わせて射精、これを狙ってるんじゃないですか?これをされるともう並大抵のアイドルは壊されますから

 さあ、佐久間選手限界近づいておりますが、栗の花香る代々木第一体育館奇跡の逆転を願うファンたちの大声援まゆコールが響いております

 ここでとうとう終わりのとき射精とともに佐久間選手まさに咆哮というべく絶頂声上げて痙攣しておりますが、リングドクターは静観、動きを見せません。

 あっと、驚くべき佐久間選手ここでなんとなんとまさかフォーから抜け出しました!

 いやぁ、アレから抜け出すとはまさかの耐久力ですねえ。

 愛か意地かプライドか這う這うの体ではありますロープ際へ逃げていきます。が、神は二度も微笑まないのか!再び体勢を変えての挿入であります

 抜け出すところまでは良かったんですがねえ。ま、あそこで堕ちとけば一旦逃げられましたから。結果論ですが。逃げたことで余計雄を煽りましたねえ。体勢変えて、寝バックから後背位、ノーマルなバックですか。アレらどっちもね、雄に支配されますから相当効きますよ。もうここらでギブアップしないと本格的に壊されますよもう。

 佐久間選手はもはやイキ潮が止まらない人間ポンプだ!しかし、手を口に入れられてはギブアップ宣言が出来ない!タップタップしておりますがなんと不幸かその位置ではレフリーからは見えません!ここでも胎に精液が詰め込まれていきます

 またも体勢が変わった立ちバックだ!佐久間選手セコンドプロデューサー見つめ合っておりますが、佐久間選手のその目に彼は果たして写っているのか!ここでスリーパーホールド!立ちバックでのスリーパーはあまりにも非人道的だ!耳元でなにか囁かれてますね。カメラと音声近づいて!

 「プおっ、プロデューサーさん、まゆは、イグッ、まゆはごしゅっ、イギマスッ!旦那様のデカチンに屈服して、だめだめだめだめイグイグイグイギマズイギマズ、旦那様に敗けて赤いリボン切られちゃいました。おっ、イグ、お別れしながらイグ!プロデューサーさんの粗チンじゃあ届かなかったところまでパンパンに詰められてイギマズ!奥だめですじゃべれなくなるイグッイグイグイグイグッ!まゆはこれから旦那便器オナホペットとしていくいくいくいっちゃう。都合の良い雌として生きるのでプロデューサーさんとはここでさようならです。奥だめコツンコツンしちゃだめ。言えなくなりまじゅから、わかりまじたしゅぐにいいまじゅ。わたし佐久間まゆデビュー戦でボロ負けして旦那様に屈服したのでオナホとして永久移籍して一生を御主人様に尽くすことを誓います。いっだ!いいまぢだがら!はやくいがせてくだじゃ、イグッイグッイグのとまらなゃイグイグイグイグイグ….……」

 出ました、出てしまいました。佐久間選手の屈服宣言が出てしまいました。やはり愛は粘膜が創り出した幻想に過ぎなかったのか。試合時間1時間26分、佐久間選手ギブアップ敗けとなってしまいました。なお、佐久間選手は屈服宣言の内容通り試合終了後に身体を調整、オナホとして移籍することが確定致しました。

 いやあ、佐久間選手、初戦とは思えぬ耐久力とガッツを見せてくれましたがやはり対戦相手、そしてスパーリングパートナーが悪かったですね。やはり粗チンをね、パートナーとするのは圧倒的に不利ですから、今後デビューする選手にはね、アレをね、十分に注意して貰いたいですね。

 放送予定時間より早く試合が終了いたしましたので、ここからは先週のファイト自称完璧輿水幸子正義貴公子ケイトによる英国アイドルプレミアリーグベル争奪戦ハイライトでお楽しみ下さい。

 来週の放送は、謎の覆面レスラーワインノミスギーノと情熱を秘めた肉体、高橋礼子によるエンバラソ・コントラ・エンバラソをお送りします。今週の放送はここ、346プロダクション最上特設リングよりお送りしました。それでは皆様、さようならさようならさようならさようならさようなら…………

2020-06-29

とても大きなごん狐

 これは、私が小さいときに、村の茂平というおじいさんからきいたお話です。

 むかしは、私たちの村のちかくの、中山というところに人類を守るためのお城があって、中山さまという将軍さまが、おられたそうです。

 その中山から、少しはなれた山の中に、「ごん狐」という狐がいました。ごんは、一人ぼっちゴジラよりも大きな狐で、しだの一ぱいしげったアマゾンのような原生林の中に穴をほって住んでいました。そして、夜でも昼でも、あたりの村へ出てきて、いたずらばかりしました。はたけへ入って東京ドーム十個分の芋をほりちらしたり、菜種油の貯めてあるタンクへ火をつけて村を焼き払ったり、百姓家の裏手に建っている発電用風車の羽をむしりとっていったり、いろんなことをしました。

 或秋のことでした。二、三年雨がふりつづいたその間、ごんは、外へも出られなくて穴の中にしゃがんでいました。

 雨があがると、ごんは、ほっとして穴からはい出ました。空はからっと晴れていて、ごんが穴からたことを知らせる警戒警報が地の果てまできんきん、ひびいていました。

 ごんは、村を流れる黄河十倍ぐらいある川の堤まで出て来ました。あたりの、すすきの穂には、まだ雨のしずくが光っていました。川は、いつもは水が少いのですが、三年もの雨で、水が、どっとまし、辺りの村々は全て水没していました。ただのときは水につかることのない、川べりの大きな鉄塔や、世界一長い橋が、黄いろくにごった水に横だおしになって、もまれています。ごんは川下の方へと、すっかり水没した高速道路を歩いていきました。

 ふと見ると、川の中にシュワルツネッガーを百倍屈強にしたような人がいて、何かやっています。ごんは、見つからないように、そうっと原生林の深いところへ歩きよって、そこからじっとのぞいてみました。

「兵十だな」と、ごんは思いました。兵十はその名の通りグリーンベレーの選りすぐりの兵隊十人を瞬殺したという人類最強の男で、盛り上がった筋肉によってぼろぼろにはち切れた黒いきものをまくし上げて、腰のところまで水にひたりながら、魚をとる、総延長五十キロに及ぶ定置網をゆすぶっていました。はちまきをした顔の横っちょうに、お盆が一まい、大きな黒子みたいにへばりついていました。

 しばらくすると、兵十は、定置網の一ばんうしろの、袋のようになったところを、水の中からもちあげました。その中には、車や家や橋の残骸などが、ごちゃごちゃはいっていましたが、でもところどころ、白いものきらきら光っています。それは、鯨ぐらい太いうなぎの腹や、ジンベエザメぐらい大きなきすの腹でした。兵十は、体育館ぐらいの大きさのびくの中へ、そのうなぎやきすを、ごみと一しょにぶちこみました。そして、また、袋の口をしばって、水の中へ入れました。

 兵十はそれから、びくをもって川から上りびくを山の峰においといて、何をさがしにか、川上の方へかけていきました。

 兵十がいなくなると、ごんは、ぴょいと原生林の中からとび出して、びくのそばへかけつけました。ちょいと、いたずらがしたくなったのです。ごんはびくの中の魚をつかみ出しては、定置網のかかっているところより下手の川の中を目がけて、大谷翔平投手のような豪速球でびゅんびゅんなげこみました。どの魚も、「ドゴォォォン!」と音を立てながら、にごった水の中へもぐりこみ、大きな水柱を立てました。

 一ばんしまいに、太いうなぎをつかみにかかりましたが、何しろぬるぬるとすべりぬけるので、手ではつかめません。ごんはじれったくなって、頭をびくの中につッこんで、うなぎの頭を口にくわえました。うなぎは、キュオオオオオオンと超音波のような叫び声を上げてごんの首へまきつきました。そのとたんに兵十が、向うから

「うわア石川五右衛門アルセーヌ・ルパン怪盗セイント・テールを足して三で割らない大泥棒狐め」と、地球の裏側でも聞こえるような大声でどなりたてました。ごんは、びっくりしてとびあがりました。うなぎをふりすててにげようとしましたが、うなぎは、ごんの首にまきついたままごんを縊り殺さんと巨大重機のような力で締めあげてはなれません。ごんはそのまま横っとびにとび出して一しょうけんめいに、超音速旅客機コンコルド並みの速度でにげていきました。

 ほら穴の近くの、ごんの挙動監視するためのセンサーの下でふりかえって見ましたが、兵十は追っかけては来ませんでした。

 ごんは、ほっとして、象ぐらいの大きさのうなぎの頭をかみくだき、なおも圧搾機のような力で締めあげてくる胴体を渾身の力でやっとはずして穴のそとの、草の葉の上にのせておきました。

 十日ほどたって、ごんが、大日本プロレス代表する悪役レスターである地獄カントリーエレベーター”弥助の家の裏を通りかかりますと、そこの、いちじくの木で懸垂をしながら、弥助が、おはぐろをつけていました。総合格闘技界の若きカリスマ、”溶接王”新兵衛の家のうらを通ると、新兵衛がダンベルを上げながら髪をセットしていました。ごんは、

「ふふん、格闘技村に何かあるんだな」と、思いました。

「何だろう、異種格闘技戦かな。異種格闘技戦なら、プレスリリースがありそうなものだ。それに第一、告知ののぼりが立つはずだが」

 こんなことを考えながらやって来ますと、いつの間にか、表に手掘りで地下30キロまで掘り抜いた赤い井戸のある、兵十の家の前へ来ました。その大きな、兵十が歩くたびに立てる地響きによってこわれかけた家の中には、大勢の人があつまっていました。よそいきのコック服を着て、腰に手拭をさげたりした三ツ星シェフたちが、厨房で下ごしらえをしています。大きな鍋の中では、本日メインディッシュである比内地鶏胸肉の香草和え~キャビアを添えて~”がぐずぐず煮えていました。

「ああ、葬式だ」と、ごんは思いました。

「兵十の家のだれが死んだんだろう」

 お午がすぎると、ごんは、村の墓地へ行って、坐像としては日本一の高さの大仏さんのかげにかくれていました。いいお天気で、遠く向うには、ごんから人類を守るためのお城の大砲が光っています墓地には、ラフレシアより大きなひがん花が、赤い布のようにさきつづいていました。と、延暦寺東大寺金剛峯寺増上寺永平寺など日本中の名だたる寺から一斉に、ゴーン、ゴーン、と、鐘が鳴って来ました。葬式の出る合図です。

 やがて、世界各国から集った黒い喪服を着た葬列のものたち七十万人がやって来るのがちらちら見えはじめました。話声も近くなりました。葬列は墓地はいって来ました。人々が通ったあとには、ひがん花が、跡形もないほど木っ端微塵にふみおられていました。

 ごんはのびあがって見ました。兵十が、白いかみしもをつけて、3m程の位牌をささげています。いつもは、赤い閻魔大王みたいな元気のいい顔が、きょうは何だかしおれていました。

「ははん、死んだのは兵十のおっ母だ」

 ごんはそう思いながら、頭をひっこめました。

 その晩、ごんは、穴の中で考えました。

レスリング女子世界チャンピオンだった兵十のおっ母は、床についていて、巨大うなぎが食べたいと言ったにちがいない。それで兵十が定置網をもち出したんだ。ところが、わしがいたずらをして、うなぎをとって来てしまった。だから兵十は、おっ母に世界三大珍味を始め、ありとあらゆる有名店の美味しいものは食べさせても、巨大うなぎだけは食べさせることができなかった。そのままおっ母は、死んじゃったにちがいない。ああ、巨大うなぎが食べたい、ゴテゴテに脂が乗って胃もたれがする巨大うなぎが食べたいとおもいながら、死んだんだろう。ちょッ、あんないたずらをしなけりゃよかった。」

 兵十が、世界一深い井戸のところで、指懸垂をしていました。

 兵十は今まで、おっ母と二人きりで、ストイックなくらしをしていたもので、おっ母が死んでしまっては、もう一人ぼっちでした。

「おれと同じ一人ぼっちの兵十か」

 こちらの道場の後から見ていたごんは、そう思いました。

 ごんは道場そばをはなれて、向うへいきかけますと、どこかで、いわしを売る声がします。

いわしやすうりだアい。いきのいいいわしだアい」

 ごんは、その、いせいのいい声のする方へ走っていきました。と、弥助のおかみさんが、裏戸口から

いわしを五千匹おくれ。」と言いました。いわしの仲買人は、いわしつんトラック三百台を、道ばたにおいて、ぴかぴか光るいわしを満載にした発泡スチロール容器を三百人がかりで、弥助の家の中へもってはいりました。ごんはそのすきまに、車列の中から、五、六台のトラックをつかみ出して、もと来た方へかけだしました。そして、兵十の屋敷の裏口から屋敷の中へトラックを投げこんで、穴へ向ってかけもどりました。途中の坂の上でふりかえって見ますと、兵十がまだ、落ちたら骨まで砕け散る井戸のところで小指一本で懸垂をしているのが小さく見えました。

 ごんは、うなぎつぐないに、まず一つ、いいことをしたと思いました。

 つぎの日には、ごんは栗がなった木々を山ごと削りとって、それをかかえて、兵十の家へいきました。裏口からのぞいて見ますと、兵十は、鶏のささみ肉十キロの午飯をたべかけて、茶椀をもったまま、ぼんやりと考えこんでいました。へんなことには兵十の頬ぺたに、かすり傷がついていますボクシング世界ヘビー級王者と戦った時も傷一つつかなかった兵十の顔にです。どうしたんだろうと、ごんが思っていますと、兵十がひとりごとをいいました。

「一たいだれが、いわしトラックなんかをおれの家へほうりこんでいったんだろう。おかげでおれは、盗人と思われて、いわし仲買人のやつに、ひどい目にあわされかけた。まさかトラック三百台が一斉に突っ込んでくるとはな。受け止めるのはなかなか骨だったぞ」と、ぶつぶつ言っています

 ごんは、これはしまったと思いました。かわいそうに兵十は、いわし仲買人にトラック三百台で突っ込まれて、あんな傷までつけられたのか。

 ごんはこうおもいながら、そっと兵十の三十年連続総合格闘技世界王者防衛を記念して建てられた東洋一の大きさを持つ道場の方へまわってその入口に、山をおいてかえりました。

 つぎの日も、そのつぎの日もごんは、山を丸ごと削り取っては、兵十の家へもって来てやりました。そのつぎの日には、栗の山ばかりでなく、まつたけの生えた松の山も二、三個もっていきました。

 月のいい晩でした。ごんは、ぶらぶらあそびに出かけました。中山さまのお城の下を間断なく降り注ぐ砲弾を手で払いのけながら通ってすこしいくと、非常時には戦闘機が離着陸するために滑走路並みに広くなっている道の向うから、だれか来るようです。話声が聞えますチンチロリンチンチロリンと緊急警報が鳴っています

 ごんは、道の片がわにかくれて、じっとしていました。話声はだんだん近くなりました。それは、兵十と加助というムエタイ世界王者でした。

「そうそう、なあ加助」と、兵十がいいました。

「ああん?」

「おれあ、このごろ、とてもふしぎなことがあるんだ」

「何が?」

「おっ母が死んでからは、だれだか知らんが、おれに大量の土砂を、まいにちまいにちくれるんだよ」

「ふうん、だれが?」

「それがはっきりとはわからんのだよ。おれの知らんうちに、おいていくんだ」

 ごんは、ふたりのあとをつけていきました。

「ほんとかい?」

「ほんとだとも。うそと思うなら、あした見に来いよ。俺の屋敷を埋め尽くす土砂の山を見せてやるよ」

「へえ、へんなこともあるもんだなア」

 それなり、二人はだまって歩いていきました。

 加助がひょいと、後を見ました。ごんはびくっとして、小さくなってたちどまりました。加助は、ごんには気づいていましたが、そのままさっさとあるきました。吉兵衛という館長の家まで来ると、二人はそこへはいっていきました。ポンポンポンポンサンドバッグを叩く音がしています。窓の障子にあかりがさしていて、兵十よりさらに大きな坊主頭うつって動いていました。ごんは、

連合稽古があるんだな」と思いながら井戸そばにしゃがんでいました。しばらくすると、また三万人ほど、人がつれだって吉兵衛の家へはいっていきました。千人組手の声がきこえて来ました。

 ごんは、吉兵衛館長主催の一週間で参加者の九割が病院送りになるという連合稽古がすむまで、井戸そばにしゃがんでいました。兵十と加助は、また一しょにかえっていきます。ごんは、二人の話をきこうと思って、ついていきました。中山将軍が最終防衛ライン死守のために投入した戦車部隊ふみふみいきました。

 お城の前まで来たとき、振りかかる火の粉を払いながら加助が言い出しました。

「さっきの話は、きっと、そりゃあ、怪獣のしわざだぞ」

「まあそうだろうな」と、兵十は飛んできた流れ弾をかわしながら、うんざりした顔で、加助の顔を見ました。

「おれは、あれからずっと考えていたが、どうも、そりゃ、人間じゃない、怪獣だ、怪獣が、お前がたった一人になったのをあわれに思わっしゃって、いろんなものをめぐんで下さるんだよ」

「そうかなあ」

「そうだとも。だから、まいにち怪獣お礼参りをするがいいよ」

「無茶を言うな」

 ごんは、へえ、こいつはつまらないなと思いました。おれが、栗や松たけを持っていってやるのに、そのおれにはお礼をいわないで、怪獣にお礼をいうんじゃア、おれは、引き合わないなあ。

 そのあくる日もごんは、栗山をもって、兵十の家へ出かけました。兵十は道場で縄登りのトレーニングを行っていました。それでごんは屋敷の裏口から、こっそり中へはいりました。

 そのとき兵十は、ふと顔をあげました。と狐が屋敷の中へはいったではありませんか。こないだうなぎをぬすみやがったあのごん狐めが、またいたずらをしに来たな。

「ようし。」

 兵十は立ちあがって、中山の城に設置してある、対ごん戦に特化して開発された砲身長30mの520mm榴弾砲をとってきて、火薬をつめました。

 そして足音をしのばせてちかよって、今門を出ようとするごんを、ドンと、うちました。ごんは、びくともしませんでした。兵十は五百発ほど打ち込みました。ごんはかすり傷一つ負っていません。兵十は榴弾砲を剣のように構えると、ごんの足に五千連撃を叩き込みました。ようやくごんは足をくじいてばたりとたおれました。兵十はかけよって来ました。家の中を見ると、家の大部分が栗山で押しつぶされているのが目につきました。

「おやおや」と兵十は、うんざりした顔でごんに目を落しました。

「ごん、やはりお前だったのか。いつも栗山をくれたのは」

 ごんは、お礼を言われることを期待したきらきらした目で、うなずきました。

 兵十は榴弾砲を地面に叩きつけました。青い煙が、まだ筒口から細く出ていました。

2020-06-09

anond:20200609085620

哲学者日常のことに愚かで金儲けもできないと言われたミレートスタレース

天文観測から翌年のオリーブの豊作を予言してオリーブ圧搾機を予め借り占め

収穫期に大儲けした話でもすればいいのかな?

 
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