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2018-05-24

anond:20180524202100

日本代表を辞退させられた時点で彼には何かがおかしいと気付いてほしかったです。

それが出来なくなるぐらいパワハラされてたってことだと思うんだけど…

有馬隼人の爪の垢でも煎じて飲んどけ。

日大アメフト部事件について思うこと

はじめに

・全て個人想像感想です。

日大の元監督コーチ擁護する意図はありません。

・なんかちょっとアメフトコンタクトスポーツの実情を知ってる人とそうでない人の間に乖離がありそうなので書いてみました。

ちょっとだけ自分のこと

学生時代アイスホッケーをかじってました

・といっても一部リーグバリバリやってるようなチームではないです。

・そこそこ真面目にやってたつもりですが僕自身はド下手くそでまともに試合たことがなかったぐらいです

アメフトに関してはルールをそこそこ知っててテレビでやってたら見る程度です。アイシールド21は好き。

監督コーチ発言に関して

これはアイスホッケーやってたとき感想なんですが、

まあーーーなんていうか荒っぽい人が多いです。もちろん全員じゃないですが。

今回取り沙汰されている「最初のワンプレーで○○を潰したら試合に出してやる」なんて、

まぁ僕も言われましたよ。

まして日大フェニックスなんて群雄割拠のチームでレギュラー争いに居る選手なら言うし言われるし割と当たり前に飛び交う言葉だと思います

その良し悪しはまた別として。

 

なんで、

撤回された元監督の「あのぐらいの気概がないと勝てない」発言とか、

会見後に出てきた「潰せというのは強く当たれという意味でよく使う言葉」というのは、

失言言い訳でもなんでもなくその時点では当たり前のこと、ただの本心だったんだと思います

チームの雰囲気はもしかしたらよくなかったかも知れないですが、

それ自体問題となって取り沙汰されることはまず無いと思います。たぶん他のチームでも言ってるだろうし。

まぁ汚い言葉だとは思いますけど。。。

ルールという「絶対防衛線

じゃあ何で今回は問題になったの?というと

選手ルールを破り、監督コーチがそれを容認してしまった」

これに尽きると思います

 

アイスホッケーアメフトラグビー他、

直接殴りあう格闘技に至るまで、

ルール無用相手をぶちのめしていい」なんて競技はありません。

グレイシー柔術だって目潰しと噛み付きは反則です。

 

アメフトタックルの細かいルールまでは知りませんが、

アイスホッケーなんかだとかなり細かい反則の条件があります

(NFLクラスになると化け物しかいないのでルール無用に見えます・・・)

 

なので、反則行為に至ってしまった彼は、ルールの中で正当に相手を「潰す」べきだったし、

仮に間違った行為に至るような指示をしてしまったとしても、監督コーチルールを逸脱してしまった彼を強く嗜めるべきだったと思います

 

 

怪我をさせる意図はあったの?なかったの?

一言で言うと、「そんなもんはわからん」です。

かに口の悪い人なんかは「相手怪我して出れなくなったらラッキー」みたいなことを言う人もけっこう居ます(僕は嫌いですが)。

 

ただ、逆に、ルールを守っている以上は

「これは相手怪我するかもしれないな・・・」と思って手加減することは

まず無いです。

なぜなら重篤事故怪我を起こさないのが大前提としてルールが組まれていて、

またそうならない為にプロテクターを着けているんです。

なのでルールを守っている限りは「手加減は必要ない」んです。

なので仮に怪我をさせられた場合の矛先はまず審判に向きます

「今のファールじゃねえのかよ!」って。(※審判に対する暴言ダメですよ)

まー、たまに報復的な行為に出る人もいます・・・

 

 

じゃあどうすりゃよかったの?

今回の彼がやってしまったプレー、

仕方の無いこととまでは言いませんが、

「厳しい状況下でアメフトをプレーしている選手なら起こりうること」

なんじゃないかと思います

 

また、監督コーチの「潰せ」という指示やそのほかの厳しい発言も、

その時点ではそこまで問題ではなかった・・・とまでは言いませんが、いちいち取り沙汰されることではなかったのかなと思います

 

ただ、ルールの中でやらなければいけないことは絶対条件ですから

普段からクリーンなプレーを心がけよう」という意識付けをチームとしても個人としても徹底する

(パワフルなプレーをしない、の意味ではない)のは絶対ですし、

万が一もしそれを踏み越えてしまったのであれば、

指導者は厳しく選手を叱るべきだし、

指導が至らぬばかりに申し訳ありません」と選手ともども即座に相手謝罪をしにいくべきです。

そうしていれば関学選手世間もここまで噴き上がることはなかっただろうと思います

 

おそらく、元監督他は「相手もそういうこともあるかもしれないし許してくれるだろう」

勝手に甘えてしまっていたのではないか、と思っています

 

 

さらにその後の対応

それでも、関学は即座に被害届を出すことはせず、まず詳細の説明謝罪を求めました。

おそらく「なんらかの事情や行き違いがあったんだろう」と同じフットボーラーとして日大にチャンスをくれたのです。

 

ここで「我々の指示や指導が良くなかった、プレッシャーのあまりやってしまたことで本人も反省している、申し訳ない」と素直に謝っていれば、

まぁせいぜいスポーツニュースで好き勝手言われるだけで済んだでしょう。

 

が、こともあろうにこの関学の「最後通告」に対しても、

監督日大首脳陣は保身と揉み消しに走り知らんぷりを決め込んでしまます

なんなんすかね。謝ったら死ぬ病気なんですかね。

ていうか保身が透けて見えるくせになんにも守れてないのウケる(真顔)

 

そりゃあ関学被害届も出しますし、

日大の彼も「えっ被害届出されてんのに大学に見捨てられたら俺だけ悪者じゃん」ってなります

(まして会見の内容からして「お前は悪くない、我々の指示だ」といったようなことをコーチから言われていたようです。

守ってくれると宣言した相手にいきなり手のひら返されたらそりゃ自己防衛に走ります。)

 

結果、選手本人が異例の顔出し謝罪会見となるに至ったんだと思います

(関学選手側の対応からも彼一人を司法の場に出すことは望んでいないように思います。)

悪いのはだれ?

もちろん最初に重大な反則を犯してしまった彼が悪いです。

が、それ自体は彼個人とチームとして、誠意ある対応をしていれば、

せいぜい出場停止程度で済むことだったと思います

ところが実際の大学対応は誠意どころか切捨てと保身に終始するという最悪なものでした。

彼も絶望したと思います

プレッシャーに耐え、コーチ監督悪口雑言にもチームが勝つ為と耐え、

日本代表の座を手放してでもチームに貢献したいと理不尽な条件で出場したにも関わらず、

ミスをすれば自分個人のせいにされなんなら前科者にされかねない。

そんな目にあったらアメフト辞めますってなっても仕方ないですって。

 

どんなスポーツでも、監督コーチはチームを率いる以上、

勝つことが目的となりそれが評価に繋がるというのは仕方の無いことですが、

からといって「自分さえ勝てれば全体の品位責任はどうでもいい」とはならないはずです。

(この辺はいわゆる企業におけるCSRの考え方にも近いものがあると思います。)

勝つことを目的としながらも、

アメリカンフットボールひいてはスポーツ界全体が健全に盛り上がり発展していくような手段を取らなければならないはずです。

その責任を果たさないどころか利己的な行動に走りアメフト界全体の品位を下げるようなことに至ってしまった以上、

監督他当時のチーム首脳陣はアメフト界を去るべきです。

(つーかどの界隈にいても害しかなさそうなので絶海の孤島の無人島とかで隠遁生活しててほしいぐらいです)

今後に望むこと

一部報道によると日大フェニックスの無期限出場停止可能性もあるようです。

僕はそれは嫌だなぁと思います。(来期の停止ぐらいは仕方ないかなと思いますが)

 

もちろんチームの体制雰囲気問題はあったと思います

が、せっかくこれでアメフトクリーンスポーツであることを主張していかねばならないときに、

厳しい目に晒されながら競技を続けていく方がきっとしんどいと思いますし、

何より日大フェニックスにいるほかの優秀な選手たちをアメフトから遠ざけてしまうのは忍びないです。

(解散して他所のチームが拾ってくれるってわけでもないでしょうし)

 

 

 

たらればの話

まぁこんなこと言うてもしゃあないですし可哀想ではあるんですが、

日本代表を辞退させられた時点で彼には何かがおかしいと気付いてほしかったです。

プロリーグ実業団ならまだしも、

大学選手日本代表に選ばれるというのはそれはチームとしては非常に名誉ことのはずですし、

そこで彼を行かせないのは身勝手しかないです。

いやまぁそりゃ内心では戦力ダウンは嫌だなあとか思うかもですが、

それこそ先述の「業界に対する責任」のひとつだと思います

最後

アメフトに関しては門外漢のくせに、

なんかおんなじように人間がぶつかるスポーツ経験者(ぬるめ)というだけでえらそうに語ってしまいましたが、

 

・「潰せ」という指示はわりと普遍的で、最初の反則行為自体は、もしかしたら他のチームでも起きていたかもしれない
・最悪だったのはその後の態度の方でこれは本人の誠意と意識問題
雰囲気は悪かったかもしれないが選手に罪は無いのでチームは潰さないでほしい

 

というのが僕の見解です。

別にこれを押し付ける気もないですが、

「だから体育会系はクソ」「業界全体が腐敗している」みたいな言い方をされると

個人的にはちょっともにょもにょするなあということで。

多田くんは恋をしない第7話は水瀬いのり

最初のシーンから水瀬いのり読書をしている聡明で無邪気な水瀬いのりだ。無邪気とは言え、よりもいのキマリとのキャラの使い分けができている。放送開始当初、私はこれが水瀬いのりだとは気づかなかった。当然ながら私の落ち度であり、水瀬いのり完璧であった証左である。これが水瀬いのり1である

飼い猫(にゃんこビッグ)がいなくなったと心配を募らせる水瀬いのり諸君もそうだろう、OP曲を挟んだこの場面で今回は水瀬いのりであるとの確信を得た。心配のあまり泣きそうでムッとしている水瀬いのり。俺も家出をして心配してもらおうかとさえ思った。これが水瀬いのり2だ。

山下先輩に恋に落ちる水瀬いのり。これが水瀬いのり3。開始から5分程度で3つの形態を巧みに使い分ける水瀬いのりには脱帽する。様々なキャラクターが登場する今作だがもう水瀬いのりしか見えない。

探偵に扮する水瀬いのり。言うまでもなくこれが水瀬いのり4である山下先輩に抱きとめられて恋がエスカレートする水瀬いのり。これが水瀬いのり5。水瀬いのり形態変化もエスカレートしている。しかし、水瀬いのりの恋はエスカレーターとは行かない。

にゃんこビッグの手掛かりを得て嬉々とする水瀬いのり6。そして、にゃんこビッグを見つけて喜び且つ心配そうに見つめる水瀬いのり7。再び探偵の血が騒ぐ水瀬いのり8。屋根から落ちてきたにゃんこビッグを受け止めて胸を撫で下ろす水瀬いのり9。そして、失恋して寂しそうな水瀬いのり10。ここは目まぐるしく水瀬いのりが変容する。水瀬いのり回最大の見所だ。まるで回転寿司のように目まぐるしい。見つめるためにまばたきする暇もない。

きじゃくる水瀬いのり。これが水瀬いのり11。ついに水瀬いのり一人でサッカーチームを作れる域に達してしまった。なぜ日本代表に選出されていないのかが疑問でならない。

好きな人好きな人がいることを本人から聞かされて落ち込む水瀬いのり12サッカーで言うところの監督ポジションだろうか。そして、テレサの胸で慟哭する水瀬いのり。これが水瀬いのり13であることは論を待たない。もはやトランプができるし、麻雀もできるし、暗殺もできる。チェンソーで人を切り刻むこともできるかもしれない。すごすぎるぞ水瀬いのり

ラストシーン。健気に窓辺にひまわりを飾る水瀬いのり14。君はひまわりのようだよ水瀬いのり

今季アニメ水瀬いのり出過ぎじゃね?問題収束たかと思いきや、過日のキリンレモン、そして今回の水瀬いのり回が突如として降臨した。水瀬いのりは常に機会を伺っている。いつ水瀬いのり15が出没してもおかしくはない。エージェント諸君は決して油断してはならない。

anond:20180524105226

かに普段サッカーは見ないけど、ワールドカップの時だけは日本代表から応援する」と言う人は少し苦手かな。

anond:20180524104846

ドイツ代表チームには、ネイマールのような世界的に有名なスターはいないけど、組織戦としてのサッカーうまいチームだと思う。

日本代表チームも、将来的にはドイツのような戦い方をしてほしい。

anond:20180524104344

全然問題ないとおもう。サッカーを本当に好きな人ならこの話聞いても抵抗ないんじゃないかな。

問題なのはサッカーというスポーツ自身でなく、エンタメとしての日本代表試合応援する人には理解されないってことだろうけど、日本ドイツが当たることなんて早々ないことだし、日本もちろん応援するけど、一番はドイツ!!って言っていいよ。

好きなことなんだから胸張っていいよ。誰もそれを否定する権利はない。

私って非国民に見えるかなあ

4年ごとに開催されるサッカーワールドカップでは、私はいつも日本ではなくドイツ代表チームを応援している。

理由簡単で、元々ブンデスリーガに興味があって、その中の一つのチームを応援しているから。

日本代表チームのことも一応は気にはしているけど、優勝に関してはやっぱりドイツチームが一位になってほしい。

4年前のブラジルワールドカップ準決勝ドイツブラジル戦の時は、私はテレビの前で歓喜していた。

しかし、このことを家族や知り合いに言うと、いつも怪訝な顔をされる。

面と向かって否定されることは無いけど、心の中では「非国民」だと思われているかもしれない。

2018-05-23

俺にはあん勇気出せない、きっと。

日大選手自分が全て悪かったことにされないためだったとしても

顔出しと名前を明らかにして衆人環視の状況で経緯を明らかにするってとても勇気がいることをやってのけたよね。

起訴もされていない事象に対して記者会見を開く勇気果たして自分にはあるかと問われたらとても頷けない。

会見聞いたら監督たちのマインドコントロールがすごいのか体育会系からさらバイアスかかるのか知らないけど

彼が感じたプレッシャーやその仕掛け方にものすごい闇を感じた。

5/3

いきなり練習から外される

(いきなり会社来なくていいよって言われるようなもんだよね、自宅待機?

お前やる気ねーから来るなよとか言われるんでしょ。

いや、そこで有給があるしとかそーゆーもんでもないんだよね。実際。

理由聞きたいし、けど彼は聞けてない。)

5/4には日本代表合宿行くなと言われる。

(来月だし、参加費20万払うし、もう払ってたのかな?飛行機とかとってた?)

練習で下級生のためにタックルを受けるためダミーサンドバックみたいな重い緩衝材)を率先して持ってたら

お前何勝手なことしてるんだと言われてグラウンド10周させられる。

さらに、練習には出さないとコーチから言われる。

出張予定してたらいきなりキャンセルさせられて

仕方ないから社内の作業手伝ってたらいきなり怒られて全然関係ない仕事押し付けられるみたいな。

さらに、今日、お前の仕事ねーから、って言われるようなもん?

5/5

この日も実戦練習は外される。

練習後、井上コーチから

監督に、お前をどうしたら試合に出せるか聞いたら、

相手のQBを1プレー目で潰せば出してやると言われた。」

「『QBを潰しに行くんで僕を使ってください』と監督に言いに行け」

と言われた。

ここ、この日が強烈、あいつが邪魔なんだけどお前が露払いしてくれたら試合に出せるんだけどなぁ・・って。

で、ここで断ったらまた俺の居場所ないのかな?って思っちゃうよね?

しかもまだ働いたことのない二十歳のまだひよっこがよ?

コーチ監督コメントを録音する知恵もない子供が追い詰められて鉄砲玉になっていくさまが悲しい。

5/6 試合当日

試合メンバー表に私の名前はありませんでした。

試合前のポジション練習時に井上コーチ確認したところ、「今行ってこい」と言われた。

私は、監督に対して直接「相手のQBを潰しに行くんで使ってください」と伝えた。

監督からは「やらなきゃ意味ないよ」と言われた。

戻った私は、井上コーチに、監督と話をしたこと監督から「やらなきゃ意味ないよ」と言われたことを伝えた、

さらに、井上コーチに対して「リード(DLの本来のプレーのこと=相手のプレーに反応してボールを追うこと)をしないでQBに突っ込みますよ」と確認した。

井上コーチからは「思い切りいってこい」と言われた。このことは、同じポジション人間は聞いていたと思います

悩んだけど、鉄砲玉にならないとこのあとオレの居場所はないと感じていた。

やはり今日も出勤しろとは言われなかったため上長電話したところ更に上役に繋がれた。

みたいな感じかな。

記者会見の中で徐々にアメフトを好きではなくなっていったというのがとても悲しいコメントだったけど

日本部活ダメ指導陣がこういった可哀想選手被害者を生み出してしまっているとしか考えられない。

教育もっと哲学を入れることで根本的な改善にならないかな。

もう日本未来が明るくないことはわかっているのだけど

道徳をずっとやっていてもこういった問題は起きるのだから

ぜひ小学校から哲学を始めてもらいたいよ。

2018-05-19

"日本代表"の監督外国人とか意味不明過ぎる

普通におかしくね? なんで誰も違和感持たないの?

国同士で対抗するって立て付けになってるわけで、だから"日本代表"とかいって日本国籍選手を選出するし、自国のチームを応援するわけで。

その日本代表選手を束ねる代表の中の代表である監督けが外国人とかギャグじゃないの?

サッカー監督のもの選手監督の駒に過ぎないとか界隈の人たちが言ってるけど、だったらなおさら日本人じゃないとおかしいだろ。

2018-05-15

背番号10はアディダス選手 日本代表暗黙の了解」」

https://www.asahi.com/articles/ASL5C352ML5CUTQP00R.html

監督交代はスポンサー意向」みたいな話って根拠のない陰謀論みたいな印象だったけど、こういう話を見るとちょっと現実味を帯びてくる。

anond:20180514231121

世界選手権元増田日本代表決めちゃうの慎みがなさすぎ

日本以外の代表を挙げられる増田がどれほどいると思ってるんだ

2018-05-05

anond:20180505074419

やっぱりマイナーからかな。

決してeスポーツを贔屓してるわけじゃないよ。今も日本代表チームvs韓国代表チームみたいな国対抗のマッチもあるようだし、応援の様子を自分が知らないだけだ。

数学オリンピックとかも、あれも別の視点では国対国の知恵比べなのかな。

分断させたがる馬鹿ねぇ。そういう奴もいるって覚えておくよ。

2018-05-04

国際卓球連盟ITTF)と「スポーツ政治利用

世界卓球南北合同チームの件でいろいろと言われているけど、

国際卓球連盟ITTF)は昔っから自らの競技の「政治利用」にわりと積極的組織だ。

国際問題調停を、競技を通して、かなり踏み込んだ立場でやろうとするとこがある。

ITTF第一次大戦後、国際的融和ムード支配的だった1920年代半ばに創設された。

初代会長コスモポリタン人物で、「スポーツを通して国の垣根を無くしたい」と公言

40年以上にわたって在職し、組織の基底的な思想を決定づけた。

たとえば創設以来、世界選手権においては長年にわたって、表彰台での国旗掲揚国歌演奏は行わないものとされていた

(※のちに五輪参加を機にルール改定)。

紳士淑女の友好的遊戯」という競技ルーツへの自負もまた、融和を尊ぶ姿勢を醸成した。

対日感情の極めて悪かった第二次大戦直後の1949年、いまだ占領下にあった日本の再加盟を、

国際競技団体としていち早く認めている。

スポーツを通して垣根をなくしたい」という理想を、

スポーツを通じて世界をつなぐ」積極的行動モデルとして結実させようとしたのが3代目会長の荻村伊智朗。

有名な米中の「ピンポン外交」を主導した人物のひとり。

会長在任中は、91年世界大会最初統一コリアチームを実現させた他、

地球ユース選手権にてイスラエルパレスチナ両国ジュニア選手に共同で宣誓させる等々、

デリケート国際問題に対して突っ込んだコミットを続けた。

アジア大会中台ボイコット騒ぎが起きた際も、

末期がんによる死の一週間前にあってなお、病身を起こして会場に駆けつけた。

そういった先人の理念と行動規範継承されていて、

その後も国際的緊張の当事者同士を共に組ませて国際親善大会をしたりと言ったことを継続的にやっている。

またたとえ、国際的承認を十分に得られていない地域協会であっても、

(極力)加盟の希望排除せず、積極的承認する。

火中の栗を拾うことをあんま恐れない。

たとえばWikipediaの『コソボ国際競技連盟への加盟』の項を見れば、

加盟の承認時期がダントツに早いことがわかるだろう。

なにせ独立宣言をする5年も前に承認している。

早いとか言うレベルではなくフライングの域だ。

2011年に当時の会長も「ピンポン外交は次の時代へ入った」とコメントしたように、

競技政治利用」すなわち「外交的融和を目指して自らの競技積極的活用してく」ことは、

ITTFにとっては継承されたレガシー自覚的ミッションのおもむきすらある。



そこら辺を踏まえた上で、例の件について言うと、

まず先だって出された板門店宣言スポーツの合同チームの結成が盛り込まれていた、という背景があり、

南北だけでなくIOCも強く後押ししていたらしい。

あとはITTF側の問題となる。

競技団体として、こういった特例を認めた場合の今後への弊害を考えることになるんだろうけど、

現実問題、ここまでの歴史的条件が揃って、大会開催期間とタイムリーに重なるということはそうそうあることではない。

前例化したとしてもそれを以ってなし崩しにはなりにくいと思われる。

そしてコソボ承認の件もそうだが、国際問題に先陣切ってコミットすることを恐れない連盟の体質。

しろ今後に続くであろう統一チームの流れに先鞭をつける機会を、

わざわざこのような特例措置を用いてまで自分たちが最速で提供することに、

使命感とか陶酔とか覚えててもおかしくない。いやまあ偏見だけど。




選手たち当事者には、やっぱりアンフェアじゃないの、という権利は正当にあると思う。

しかし現時点で報じられる限りでは女子日本代表に動揺はないという。

伊藤美誠なんか「おもしろそう」とか言ってる。

日本卓球協会側も「スポーツを通した世界平和を目指している」「歓迎したい」とか受容的コメント

本音は、とか言い出したらキリはないが、卓球界に長年育まれてきた感覚ではこんなものかもしれない。

スポーツを通した世界平和、うーん仕方ないか、みたいな。

卓球界では過去複数回統一コリアチームが結成された前例があり、心理的に受容の土壌もある。

それに実際、日本女子の実力から言えばことさら動揺する必要もない。

んなこと言ってると91年大会中国みたいに足元すくわれるけどな!

今回の合同劇が卓球界の受け継いできた流れのひとつの結実だとするなら、

荻村の母国である日本が真向からそれを受けて立つのも、ある種の本望、度量の見せどころ--なんて言うのは

ちょっと勝手が過ぎるというものだが、サポーターとしてはそういう気持ちで見届けるつもり。

ともあれ、彼女らの戦いを応援するぞっと。

2018-05-01

サッカー代表人気の低迷について

ハリルの解任を悲しむサッカーファンの1人です。

解任そのものについては様々な見地から記事がありますが、解任に至った理由の1つとして挙げられることのある「代表人気の低迷」についてなぜ起きたか、どうしたら回復するかはあまり語られていないと思うので、1人の意見として書きます。先に結論をいうと、本田香川を起用したら回復する、華麗なパスサッカー体現したら回復すると、もし万が一協会が思っているのなら、こんなに人を馬鹿にした話はない、という話です。

まず、私はハリル時代代表人気は、ザックや岡田監督時代より低迷していたと考えています。(異論のある人は少ないでしょうが、念のため。)

私の周りで起こった事象としては、まずコアファン代表戦(特に親善試合)を楽しめなくなり、それによって特にサッカー好きではない一般層も徐々に離れていきました。もう少し具体的にいうと、代表戦のたびに実社会SNSお祭り騒ぎをしていたコアファン層(試合中にずっとスタジアムスポーツバーtwitterで叫んでいるような)がお祭り騒ぎをしなくなって、そこに混じるのを楽しみにしていた一般層が「あれ?今日お祭りじゃないの?お祭りどこ?」となったという話です。「オフサイドとかよくわかんないけど、代表戦の日はコンビニビールを買って帰ってテレビで観てtwitterでみんなと盛り上がるのが楽しみ」という友人が何人かいましたが、彼らは一様に「あれ??いつもすごい盛り上がってる人達がみんな急に静かになったんだけど、なんで?今日サッカーの日だよ?」と戸惑っていました。コアファンが盛り上がらなくなって、「お祭り」という一般層の楽しみが奪われたのです。それが視聴率の低迷に結びついていると私は考えています。だから、「普段サッカーを観ない層にも浸透しているスター選手が出ていれば視聴率は上がる」という意見には納得し難いと感じます

ではなぜコアファンは一歩引いてしまったのかというと、それは(1)世代交代の失敗、(2)協会監督選手関係への失望、(3)選手(や協会)の思う「面白いサッカー」がファンの思う「面白いサッカー」とずれていたという3点があると考えています

(1)世代交代の失敗

過去W杯日本センセーショナル世代交代成功してきましたが、今回は失敗しました。岡田監督が「外れるのはカズ三浦知良)」と発表したり、南ア本戦前に台頭した本田中村俊輔からポジションを奪ったり、同じ頃にキャプテンが当時まだ若かった長谷部に交代したり。あるいは中田英内田がまだまだ惜しまれながら代表引退を宣言したり。サッカーファンはそうやって、一時代を担った中心選手の席がニューヒーローの物になるストーリーを見てきました。それは去った選手ファンから見れば遣る瀬無い、苦しい思い出かもしれませんが、ファンの大部分にとっては寂しさと共に、新たな時代への期待を抱かせるシーンだったと思います。時に寂しさが勝る時もあったでしょうが、その一方で先に世代交代を失敗していたオーストラリア代表を見て「まだケーヒルが主力なの?平均年齢も高いし大変だね」と「あれは無いわー」と思っていた人が多いのでは無いでしょうか。しかしそれが今、南アブラジルロシアと3大会続けて、私たちは「本田香川岡崎、長友」のサッカーを見ることになろうとしています。彼らが良い選手か悪い選手かに関係なく、単純に選手が変わらないことは飽きるのです。一時期、原口浅野がニューヒーローとして台頭するのかな?とワクワクしてハリルジャパンを見ていたこともありますが、結果としてはそんなことにはなりませんでした。

(2)協会監督選手関係への失望(繰り返される失敗への失望

兵隊指揮官の言うことを聞かず好き勝手に動く軍が強いと思う人は少ないと思いますが、日本代表チームにその問題があることを知らしめたのはザックジャパンでしょう。予選や親善試合の頃から「なんで試合の序盤は面白いことやってるのに、いつの間にか狭いところを通そうとしてボールロストってシーンばっかり繰り返してるの?」と不思議に思っていたファンは多かったと思いますが、W杯後にザッケローニ通訳をしていた矢野さんが出した「通訳日記」という本(元々はNumberの連載)がその答え合わせになっていました。どういうことかというと、そういうサッカーを好む選手がいて、違うサッカーをしようとする監督に「これがやりたい」と直談判しにくる。ザックの世界では戦術戦術専門家である監督裁量権のある物なので、戦術専門家でない1プレイヤーから口出しがあることに驚き却下する(当然だと思います)、選手の不満が溜まる、選手勝手をしだす、という話です。そこまでは100歩譲ってまだ理解できるものの、度重なる選手陳情を一応は聞いて帰してを繰り返していると、そのうち協会の偉い人がやってきて「選手の主張を取り入れてほしい」というようなことを言ってくる。それを読んでギョッとしたサッカーファンは多いと思います選手監督のいうことを聞くようにと諭すのではなく、監督選手の言い分を飲むように伝えるのが協会技術委員仕事なんです。選手協会戦術を決めるなら、なんで優秀で高年俸監督を引っ張ってくる必要があるのでしょうか。今回協会が「次も日本監督で」と言ったのは「監督はお飾りでいい、選手協会戦術を決めて監督が反対しなければ成功するはず」と考えているとすれば整合性があるのでしょう。ばーかばーかそんなわけあるか!って感じですけど! ともかく、最高の頭脳を外から呼んできて、彼が最高のパフォーマンスをできるように協会サポートして、彼の戦術選手たちによってピッチ表現される、その先に成功がもたらされる、という絵からは非常に遠いところに実態があったわけです。これもまたファンにとっては失望であったと思います

(3)選手(や協会)の思う「面白いサッカー」の感覚がずれている

当たり前ですが、サッカーは点を取り合うスポーツです。大多数の人にとって一番面白いのは得点が入るシーンでしょう。次点は「決定機を作れたのにあと一歩で入らなかった」「決定機を作られたのに最後最後で防げた」シーンになるはずです。それ以外は各々の趣味順位が決まる話でしょう。ある選手南ア大会後に「勝つために仕方がなくあんなつまらないサッカーをしていたが、自分が観客ならあんな退屈な試合は観ない。もっと華麗な見せ場を作らないと」というような発言をしていました。見せ場というのはつまり華麗なパスワーク、華麗な突破なのだと思いますが、私はこの発言ファンの思う「面白いサッカー」と大きくずれていると思っています。一番観たいのは得点シーンで、彼のいうその「つまらない試合」ではそれが観られなかった。でも、最後最後で点を入れさせないように決定機を防ぐシーンは沢山あって、沢山の人が手に汗を握って、感情移入しながらそれを観ていた。華麗な見せ場はなかったかもしれないけれど、あれはつまらない試合なんかじゃなかった。以降、一部の選手たちが拘っていく「自分たちのサッカー」がこの「華麗なパスワーク」「華麗な突破」と同じものだと私は認識していますが、少なくとも、点が入るシーン以上に華麗なパスワークのシーンが面白いけがないので、「戦術プロである監督が考えたもっとも点が取れそうなプラン」を阻害してまで華麗なパスワークをしようとされても、フラストレーションが溜まるファンが多かったと思います

これらが合わさって、10年近く君臨する主力選手が、監督の言うことを聞かずに、華麗なパスワークをしようとしてうまくいかない、というシーンをファンは見せられ続けているのが代表人気の低迷の本質だと私は考えています。なのでもし一部で言われるように、協会が「本田香川を起用」「日本らしいサッカー」で代表人気が回復すると考えているならば、こんなにふざけた話はないと思うのです。そして、世代交代をしようとして何らかの原因でうまくスパッとやれなかったことはハリルのミスと言えばミスなのかもしれませんが、サポートがあたかは疑問ですし、それ以外は彼に責任があるものとは全く思えません。なので、世代交代終わったら応援する、まだかなまだかな、と思っているうちにハリル解任の報を聞いた1サポーターとしては本当に悲しい気持ちになりますし、人気が低迷したからハリルが切られたという言説を見るたびにさらに悲しく感じるのです。私がサッカーにハマったのは20歳前後ですが、80まで観戦を楽しめるとして、生涯に楽しめるW杯は全部で15回くらいでしょう。その貴重な1回が今回こんな形になったのは残念でたまりませんが、残りが全滅しないように、できれば次回からまた熱狂できるように願ってやみません。

2018-04-28

全然サッカー興味ないうちの親までザッケローニ可哀想って言ってるし、日本代表人気本格的に終わりそう

2018-04-17

anond:20180416135719

結局試合をするのは代表に選ばれた選手たちなので主語が大きすぎるっていう問題はあるけれど

体の強さはないが体力はある、技術力は平均的にはあるが世界トップレベルと比べれば突出するほどではない がおそらく実情

増田の指摘の通りだとは思う

前任者のザッケローニ技術組織重視の戦い方で今の協会が言っているような戦い方をしていて

ワールドカップ前の親善試合ではそれなりに結果も残してたっていうのもあって

ハリルの戦略とはおよそ正反対だったのもあって協会寄りのコメンテーター特に武田から非難が飛んでた

大迫(めっちゃトラップする人)のようにボール前線で納める事ができる選手や乾、中島久保)といった個人技でどうにかできるような選手が出てきたし、

ディフェンスの長友、吉田は円熟味が増してきて

酒井ゴリ)も肉体派フランスリーグスタメンとして確固たる地位を気づくほど守備も安定してきた

前回のザックジャパンほどではないにしろ歴代で考えたら強いチームではあると思う

チームとしての方向性は(実現できているかは別として)良かったと思うし自分としてはハリルジャパンWCが見たかった

今回解任されたのは

・割と本番まで近いのにもかかわらず親善試合で結果が残せなかった

 怪我人が多かったのもある この前の親善試合もおそらくスタメンの半分は本大会ではスタメンにはならない

 本番まで2か月ほどでありながら新しいメンバーを試す点が不満ではあったが中島大島という若い選手が一気に候補(前から期待はされていたが本格的に)躍り出たし

 正しかったとは思う

岡崎 香川 本田といった実績のある選手を外すような采配がスポンサーにとってまずかった

 多分これが一番大きい 特に香川 最近は割と怪我をしていたのもあるが「日本代表10番はアディダスによって決められていて圧力がある」という怪しい話があって

 そういうのも関連しているのかとは思う 本田については割と出れば何とかしてくれるというイメージがあるのでなんとも 岡崎は適性ポジが現状無いので仕方ないとは思う


今回の解任で一番問題なのは「次の代表監督の事」だと思う こんな処遇をするような国の監督海外の名将なんて言われる人がやりたがるわけがない

ただでさえあまり強くない上に期待だけはされて、キャリア的に箔がつくわけでもないという 余計いい監督は来なくなる ただ森保ジャパンちょっと見たい

野球の明文化されていないルールについて

規則では禁止されていないルールマナー観点日本球児国際大会批判を受けているそうだ。

高校野球ネタ画像なんかに興味があったら、120-0のような大差のスコアボードを見たことがあるかもしれない。

それほど派手なものでなくとも、20-0程度の試合全国大会ですらざらに発生する。

さて、点差のついた試合だが、

日本球児たちは最後まで真剣にやらなければ相手に失礼だ、という風に教えられているため、点差がついても攻撃の手を緩めない。

しかしこの行為国際大会では問題になってしまう。

大差の試合では、勝っているチームは手を抜くというのが国際的マナーなのだ

点差がつくと盗塁積極的な走塁は禁止バントセーフティバント禁止などなど、様々な禁止事項が発生する。

これを破り日本代表が7点差で盗塁したため、盗塁は記録されず、警告試合になり、報復死球まで食らう、と散々な目にあったこともある。(被害者清宮幸太郎選手

スポーツ雑誌ナンバーでは日本は対戦相手とともに楽しむという考えが薄いためこのようなギャップが生じると分析している。


最近では日本プロ野球にも大差での盗塁禁止ルールが浸透し始めているため、変わるのも時間問題と思われる。

知る限りサッカーラグビーなんかは国際的に大差がついても関係ないような試合をするが、理由不明

追記

whkr 「死体を撃たない」というマナーのあるFPSの方が、日本野球より文化的だな。

何をもって文化的というのかは知らないけど、ゲームでたとえるなら格ゲー接待プレイに近いんじゃないかな。

sangping どっちかというと、大差で負けている側がさっさとギブアップリザイン、コンシード、サレンダー投了)する方がスマートだと思う。 ]

一応国際大会にはコールドはあるんだけど、実情とあっていないのかもな。

ちなみに所謂甲子園全国高等学校野球選手権大会決勝大会)にはコールドがない。地方大会だとコールド有り。

l__LINE__l 高校野球も、地方予選で大差がつくと攻撃側がバントしかしないとかある

これは知らんかった。

からやってんのかな。

anmin7 報復死球が許される方が割とクソじゃね?

ルール上でも許されてはいないんだけど、故意故意でないか判断できないかしょうがないんだよね。

報復死球ルールでは許されていないけどマナーとしてはオッケーって感じだな。

2018-04-15

ハリル解任で発狂しているのは海外厨と戦術厨だけ

ハリルホジッチ解任でサッカークラスタが発狂している理由を読んで「アホか」と思ったのでここに書く。

ちなみに海外厨ってのは、サッカーに関するあらゆることで『海外(≒欧州)は何でも正しい。日本ダメ』を過剰に言いたがる人であり、海外サッカー見ている人の全てが海外厨ではない。

1.サッカーのものに関する部分

・1つの生き物のようにというのを簡単説明する。フォワード攻撃選手で、ディフェンス守備選手という認識があるが、これは古き時代認識

現代では、ディフェンスフォワードから始まるし、フォワード最前線で守ってくれないと、しわ寄せが守備最終ラインに来る。

ボールに行くのか、行かないで下がるのか。縦パスコースを切るのか、敢えて縦に出させて味方で囲むのか、などなど。

・では、ディフェンスは守っていればいいのかというと、そういうことでもなくて、今は攻撃の組み立てはセンターバックサイドバック場合によってはゴールキーパーから始めることが多い。

攻撃選手攻撃を始めるのではなく、攻撃選手詰め将棋でいう最後の一手。

攻撃選手守備をして、守備選手攻撃の組み立てをして、真ん中の選手バランスを取ったり、守備を重視したり、攻撃コンビネーションに参加したり、あるいは意表を突いて攻撃最後の一手になったりする。

・細かいことはぼくもわからないので把握しなくていいのだが、とにかく緻密で複雑ということがわかればいい。

ここまではある程度同意する。が、そこから先はあまりにもサッカー本質無視した議論

現代サッカー監督は、緻密で複雑な詰め将棋を解ける人。感覚的に処理する野球の元巨人監督長嶋茂雄みたいな人は少なくなっていて、野村ID野球的になっている。

・もともとサッカーは偶然に左右される神頼みなスポーツであったのだが、現代では偶然に起こるすべての事象理論的に支配しようとする試みで満ちている。神への挑戦であり、神への挑戦者同士の対決なのだ

・だから勝敗が付いたときは偶然ではなく、何らかの理由がある。選手が頑張ったからというのもあるにせよ、選手活躍できるように監督が何らかの細工を行っていると考えるのが普通で、そのへんの謎を読み解いて楽しむがサッカークラスタ流儀でもある。

・繰り返すが、サッカーチェス将棋のような知的競技なのである

へぇ、2015-16,2016-17チャンピオンズリーグを連覇したジダン監督 (註1)や、2015-16シーズンプレミアリーグ奇跡ジャイアントキリングを起こしてレスターを優勝させたラニエリ監督は『緻密で複雑な詰め将棋を解ける人』なんですか~(棒)

サッカーボールを足(+時々頭&胸)で扱う関係上、不確定要素が非常に多く、結局のところ良い選手というのは『戦術理解が高い』だけではなく、『イレギュラー事態にも強い』選手である

加えてサッカーは他競技と比べて、点の入ることが著しく少ない競技だ。

から試合レベルでは、『敗因は、たまたまこちらのシュートが全部止められた上で、たまたま相手の1本だけのシュートが決まったことです』としか言いようのないことも多い。

もちろん、これも長丁場のリーグ戦ならばある程度は収束する。だが、トーナメントや、W杯の3試合しかないグループリーグではそのような確率の偶然と向き合わずはいられない。まったく、たまたまネスタマルディーニとジダがミスして逆転されなければ、03-04シーズン普通ミランCL優勝していたはずで、そうすればモウリーニョにでかい顔させずに済んだんだよ(究極のタラレバ)。

その辺の『偶然といかに付き合うか』がサッカー戦術ではあるが、試合を見てもインタビューを聞いても、名監督と言われる人たちが全員『確率支配しようとするような、神への挑戦』をしているとは思えない。『神の気まぐれと上手く付き合おう』派も多いように感じる。


2.ザッケローニとハリルについて

・もちろん監督の良し悪しというものはあるが、日本代表場合チェスうまいという理由ザッケローニ監督を呼んできている。

・一方で、ザッケローニ監督は、強力な戦術の骨組みを持つ強力なチームを作ることには長けていたが、相手の出方に応じて、こちらのやり方を修正することが得意な監督ではないことが、ブラジルでの敗戦からわかった。

・なので、ロシアワールドカップに向けて、最先端戦術に通じている上、相手の出方に応じて作戦を変えられる監督を探してこようということになった。

ここはある程度正しいが、次の部分で少なくとも書き手ザッケローニすらまともに見ることが出来ていなかったことも分かる。

・そんな中でブラジルワールドカップでは、選手の一部が「自分たちらしいサッカー」(用語が違うかも)を言い出して言うことをなかなか聞かなくなったと言われている。

・仮に選手意見が正しかったとしても、監督プランは狂うので、次善策を持って対応するしかなくなる

・もし、選手達がアルベルト・ザッケローニの思い描く戦術再現するために必死になっていたら、結果は違ったかもしれない。という思いが、サッカークラスタにはある。

・なぜならブラジルワールドカップでは、日本がどういう戦術を使うか、どんな選手を使ってくるかが相手にチームにバレていて、丸裸の状態惨敗たからだ。

・ぼくはザッケローニ監督の用意するサプライズに期待していたのだが、何のサプライズもなかった。

『もし、選手達がアルベルト・ザッケローニの思い描く戦術再現するために必死になっていたら、結果は違ったかもしれない。という思いが、サッカークラスタには』ありません。遠藤前田遼一調子が良ければ、という思いならばある。

ザックジャパンは非常に左右非対称なチームで、左には長友、遠藤香川比較テクニックのある選手がいて、そちらのサイドで崩して、当たりの強さのある前田遼一本田、あるいはダイアゴナルに走り込んでくる岡崎が決めるという戦術を取っていた。

これが遠藤が(オーバーワークで?)調子を落とし、香川マンU試合に出られなくて試合勘を失い、前田遼一が(体調の問題なのか)Jリーグでゴールを決められなくなったため、本番ではコートジボワール戦で上手く行かず、本田トップで使ったり岡崎を左に回したりせざるを得なかった。そしてそれが上手く行かなかったというのが直接的な敗因だ。

もちろん、相手日本代表の基本システムには対策をしていたし、逆にザックもそれを分かっていて何度も何度も得意の3-4-3を親善試合で試してはいた(が、3-4-3は最後まで上手く行っていなかった)。

ハリルホジッチ監督は、当然のことながら、相手スカウティングを警戒して手の内を隠していた。試合に勝って渋い表情をしたり、負けたときに敢えてにやりとしたり、あるいは絶望的な顔をしたりするのも、作戦の1つではないかと予想していた。

ワールドカップの本番になれば、あの時のあの顔にはどういう意味があったのかとか、あの試合では実はこれをテストしていたんだとか、ハリルホジッチの仕込んでいた作戦がようやく明らかになると思っていた。

・稀代の策士がロシアでどう戦うのか。もし全然通用しなかったということになれば、それを踏まえて新しい一歩を踏んでいけばいい。逆に、うまくいった部分があるならば、そこを日本長所として伸ばしていけばいい。

・すべてはワールドカップ勝利するため。

サッカークラスタで、ハリルホジッチのやりたいことがすべてわかっていた人など誰もいない。一般人にわかるようなものであれば相手にも当然バレる。メディア人間にもわからない。

・すべてはワールドカップ本戦での戦いぶりを見た上でないと判断できなかった。だって、3年も準備させてきたわけだし、我々サッカークラスタは3年もハリルホジッチサッカーを見てきたわけだ。

この辺はある程度は同意する。確かに、少なくともザッケローニよりは、あるいはジーコよりは相手に合わせるサッカーが上手い監督ではある。

・そして、ハリルホジッチが解任される可能性はほとんどなくなっていた。なぜなら、宿敵オーストラリア完封するという離れ業を見せ、ワールドカップへの出場を決めていたからだ。

ワールドカップへの出場を決めるというのは、決して当たり前のことではなく、大きな功績の1つだ。予選を勝ち抜いているのに解任されるとしたら、過去犯罪がばれるなどの大きなスキャンダルでもない限りはあり得ない。

だが、この部分は同意できない。少なくとも今のアジアは4.5枠あり、日本韓国オーストラリアあたりは出場を決めて当然レベルサウジアラビアもかつてはそういう国だったんだけど、2010,2014と連続で逃した。2018は予選突破した)。しか韓国にしても調子は落ち気味だし、オーストラリアは何を思ったかこれまで得意としてきたパワープレー中心のサッカーではなく真逆パスサッカーを導入しようとしてあまり上手く行っていない。

ハリルがオーストラリア完封したのも半分はオーストラリア側の自滅でしかない。

・そして、ハリルホジッチは、相手に勝つ確率を少しでも高めるためには、選手の人気にはこだわらず、対戦相手との戦いが有利になるような選手を選出しようとしたはずだ。

・そこから外れている選手からは当然不満も出るだろう。

・けど、その不満に基づいて、監督を解任するというのは妥当なんだろうか?

ファビオ・カペッロ(註2)「せやな

ハリルホジッチ監督選手をえらび、ハリルホジッチ監督プランで、ハリルホジッチ監督作戦ワールドカップを戦うのが当たり前だ。

しかし、もっと忖度してくれという。人気がある選手が出場していないと困るという大人の事情があったりする。

サッカークラスタ大人なので、大人の事情があることはわかっている。しかし、ワールドカップという大舞台では忖度していては勝てない。

ワールドカップ勝利する確率を1%でも2%でも高めるためには、監督意志尊重し、代表を外れた選手には納得してもらうように話をし、目当てにしていたスポンサーには、「勝利すれば新しい英雄が生まれます、その選手を待って下さい」と説得すればいい。

・そういうコミュニケーションこそが、サッカー協会の最大のミッションであった。

しかし、サッカー協会は、コミュニケーションがうまくとれないことを理由ハリルホジッチ監督を解任した。

・それはサッカー協会の仕事なんじゃないか?!とサッカークラスタは突っ込んだ。

・そして、勝つことよりも大人の事情を優先したのではないかと勘ぐった。

スポンサー陰謀論や、一部選手反旗のせいにしたいようだが本当にその見方は正しいのか。

ハリルジャパンが続いていたら『外れるのはホンダホンダケイスケ』になったかは、最終的にはハリル本人に聞くしかないが、(一部のアンチが言うほど)明確でもない。結局はW杯予選でも最後まで使っているし(註3)、最近メキシコ試合に出て調子を取り戻している。

香川に関しても今回の遠征では吉田酒井宏などと共に名指しで『怪我明けだし、まずはクラブ試合に出てコンディションを戻してくれ』と言っているから『本戦試合に出られたか』は別として『本戦に呼ばれない』ことは恐らくない。

それ以外で、本当にハリルが外している選手というのは誰だ。岡崎か。だが、そもそも岡崎本人や彼を起用したがるスポンサーにそんな発言力があるのか。だいたい、岡崎を名指しで使ってほしいと思うスポンサーがいるほど岡崎は人気選手か。

それに、起用されていない選手が不満を持つのある意味仕方ない。それでキャバクラで騒ぐのはダメだけど(註4)。だが、サッカー協会の聞き取り調査長谷部なども不満を言っていたそうだし、大迫や昌子も試合コメントで不満を顕にしていた。それはもはや、ハリルが選手を掌握できていない証であり、部下を管理できない上司無能扱いされるのはどの世界でも同じ事だ。

結局のところ、『相手に合わせたサッカー』をするにせよ、『相手に合わせたら逆算してこうなるケースとこうなるケースが考えられるから~』程度の予測は立てて準備をするはずであり、ハリルジャパンはその準備すら上手く行っているようには見えなかった。だから解任された。それだけに過ぎない。

もちろん、ハリルは『相手に合わせたサッカー』をする人だからという言い訳はあるのだが、それにしても直近の試合特にウクライナマリ戦は酷すぎた。

兎にも角にも、(ハリルだったら上位に行けたかは別として)西野監督GLで敗退したらその時点で猛烈な批判を浴びるのは間違いない。最終的に結果がどうなるかは、3ヶ月後に判明する。

(註1:ジダン戦術が無いというつもりはないが、ジダン戦術は最終的に『1対1ならば勝てる』という極めてレアル・マドリッドらしい前提に立っており、選手調子を落とした今シーズンはそれに代わる戦術をとうとう用意できずにいる。)

(註2:イタリアの名将だが、基本的守備的な戦術を取る監督であるためにしばしば攻撃選手対立を起こし、ミランでもユヴェントスでもレアル・マドリッドでも選手会長対立して辞任するはめになった)

(註3:トルシエ親善試合などで小野伸二中村俊輔市川大祐波戸康広試合に出して何度も天秤にかけ、最終的に中村&波戸は代表のものから落選したという事例もあるので試合に出ている=本大会に呼ばれるとは限らないが)

(註4:ジーコ監督時代にそのような事件があった)

2018-04-14

それでも日本代表選手には全然同情出来ないんだよね

ハリル監督が解任された原因が、仮にハリル監督自身にあるのだとしよう。

それでも、4年前のブラジルワールドカップの結果を思い出すと、日本代表チームの選手たちには全然同情出来ない。

みんな本田活躍してくれるだろうことを期待して、パスを回し過ぎて、全然攻撃が始まらない。

本田の動きと、他選手の動きが合っていないように見えた。

あいうのをサッカーと言うのだろうか。

コロンビアには勝てないのは仕方がないにしても、せめてコートジボワールギリシャには勝ってほしかったな。

ハリル監督は「本田頼み」の選手たちの体質を、無理矢理にでも変えようとしたのではないか

それで選手たちに反発されて、最終的に解任された。

ハリル解任で明らかになったもう一つの日本サッカー問題

サッカー協会メディア関係

まずはハリル解任が報じられた当日の主要スポーツ新聞の以下の記事を見てほしい。

ハリル監督後任に「マイアミの奇跡」西野朗氏が決定 - 日本代表 : 日刊スポーツ

西野朗氏が日本代表監督に就任で“マイアミの奇跡”再び!日本協会、ハリル監督解任で決断 - サッカー - SANSPO.COM(サンスポ)

電撃解任・ハリルの後任は西野朗氏!田嶋会長「内部からの昇格しかないと思った」 : スポーツ報知

ハリル監督電撃解任 後任は西野朗氏 田嶋会長が緊急会見で正式発表 :スポニチ

4紙ともに後任に西野氏が就任することに肯定的報道をしている。

特に注目すべきは4紙ともに西野氏の実績として「マイアミの奇跡」を挙げている点。

サッカーファンなら西野氏の実績として真っ先に思い起こされるのは、直近のヴィッセル神戸名古屋グランパスだ。

どちらも成績不振により任期途中の1年、もしくは1年内で監督を解任されている。

スポーツ記者であるならば、まず後任人事協会内の内部人事であること、次に後任の西野氏が直近の2回ともにチームを解任されていることを、報じるべきだ。

そこを逆に20年以上前たかが1試合の結果であるマイアミの奇跡」を挙げて肯定的に報じている。

主要スポーツ紙の初期報道サッカー協会から何らかの働きかけがあったのが確実である

こういったサポーター蚊帳の外の展開になると、素直に代表応援できなくなる。

ロシアW杯はむしろ負けてしまえという感情も生まれてくる。

本当に今回の件は残念としか言いようがない。

anond:20180414003558

日本代表の言う「俺達のサッカー」って

1vs1になったらまず取られるからってすげーショボい理由パスサッカーしてるだけじゃん

そんなもん本田と一緒にドブに捨てちまえばいいんだよ

日本らしいサッカー、と言う時には、自虐と悲哀を込めてほしい

サカオタ増田です。

普段サッカー関連のブクマではあまり見かけない一部idの、今回の解任劇について怒り嘆くタイプのサカオタを嘲って小馬鹿にするようなブコメ反論をしたくなった。

http://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.footballista.jp/interview/44512

女子予選を手に汗握り見ながら、反論する。

増田はサカオタなので、Jリーグ欧州各国リーグACLCLCWCなどのクラブチーム選手権W杯EUROコパアメリカなどの国別対抗戦や、欧州親善試合やら予選なんかも隙あらば見るくらい、雑多にアホのように、現地で、または画面越しにサッカーを見ている。特にW杯EUROなんかの国別対抗戦は短期開催&時差で寝不足フラフラだが見る。

そんな増田が、W杯のような国別対抗戦を楽しいと感じるその最大の魅力は、「抗えない俺たちのサッカー性」への哀愁である

スーパースタースーパープレーや、ダークホースの快進撃や、うちの子(応援しているクラブチームから選出された代表選手)の活躍ハラハラキドキと待ちわびたり、という楽しみは当然である

が、1か月寝不足フラフラ仕事にも支障が出かねない鑑賞行動を取るのは、出場各国のそれぞれの「俺たちのサッカーからの逃れられなさに、しみじみと浸るのが本当に楽しいからだ。

サッカーにあまり興味がない方の中にはひょっとしたら驚く人もいるかもしれないが、今年のロシアワールドカップには、イタリアオランダは出場できない。どちらもサッカー強豪国である

イタリアW杯優勝歴4回でドイツと並んで優勝回数歴代2位、オランダは優勝こそしたことはないが決勝や準決勝常連の強豪国である、が、彼らは欧州予選で負けた。

世代交代に失敗したということもある、イタリアについては自国リーグ汚職やらなんやらでスッカスカのぼろぼろになったこともある。欧州予選がとてもしんどいという大前提もある。

イタリアオランダ、どちらの国も、激しく「俺たちのサッカー」な国である

イタリアサッカーは緻密な戦略に基づいた堅い堅い守備が特徴、オランダサッカーといえば華麗なパス回しとサイドアタッカーによる全方位性・攻めダルマサッカーである。これはもう、増田子供のころの何十年も昔からずっとそうであるイタリア代表も、攻撃的にならなきゃだめなんじゃなかろうかと変化しようとした時期もあったが、結局上手くいかW杯予選に敗退した。オランダ代表守備を見直そうとした感じは伝わってこなかったがw(その辺もオランダらしくて大変カワイイが)、偉大なるロッベンファンペルシの後の世代交代イマイチで予選に沈んだ。

増田が観察している限りでは、彼らは、変わりたくても変われない、捨てられない俺たちのサッカー性を抱きしめて当惑し悲しんでいるように見えた。

サッカー強豪国かつサッカー文化になってる国(日本における野球例えや相撲慣用句と同様、サッカー文化になっている国はサッカー例えが日常的に使用されたりする)では、むしろ「俺たちのサッカー」は、勝てない理由になるようなものでもあるのだ。

W杯本戦には出場できるが、イングランド(まるでラグビーのようなラン&放り込みサッカー。あれはあれで良いものだ)や、スペイン(世界中流行したティキ・タカもこの数年は斜陽)も、「俺たちのサッカー」を抱えて、長い不遇の時を過ごした経験がある。

この10年ぐらいでサッカー見だした人はスペイン強くて当然と思ってっかもしれねーが、それ以前のスペインはむしろ無敵艦隊wwwww」と笑われる、見てておもしれーけど勝てないと言われるサッカーをずっとやっていた。イングランドも、現代ではそのサッカーはもうアレでナニだと自国からすら思われているが、ずーっと牧歌的筋肉量がものを言うサッカーをやっている。スペインは変わる気なさそうだがイングランドは変わろうとしては失敗している。

ヨーロッパ勢だけではなく南米勢もだ。ブラジル母国開催のW杯やらかしたのは記憶に新しいと思う。ブラジルは強い個性クリエイティブなプレーを見せるのが俺たち!という「俺たち観」があるが、それでは勝てないねとなりリオ五輪ではなりふり構わず「俺たち観」を引っ込めて優勝を勝ち取った。南米のもう一つのアルゼンチンは、歴史背景もあってイタリアに似た性格悪い系の守備が堅いサッカーである。そういえばアルゼンチンコンスタントW杯南米大会で結果出してるからか、あまり「俺たち性」に対して疑義を抱いている様子がないように見えるし、「アルゼンチンサッカーは底意地が悪い」みたいな言われ方に誇りを持っている様子すら感じられたりするときがある。実際すごい良いですよアルゼンチンサッカーね。ほんと好き。

増田が好きなサッカータイプは置いておいて。

W杯で優勝したことある国の数は8カ国しかない。ブラジル(5)、イタリア(4)、ドイツ(西含め4)、アルゼンチン(2)、ウルグアイ(2)、イングランドフランススペイン(各1)である

ウルグアイの意外っぷりが際立つが、増田Jリーグで、フォルランが若干気の毒な状況下であっても見せてくれた素晴らしいプレーの数々を生で数度見ているので、ウルグアイやっぱすげーなと妙な納得感もある。

つい増田の好きなサッカー話に脱線してしまう、フォルランは置いておいて、たった8カ国しか優勝していないのがW杯であり、並んだ8カ国の顔ぶれの納得感がすごい。

どの国も「俺たちのサッカー」を愛し、その愛の深さ以上に俺たち性に由来する辛酸を舐めてた長い歴史もともに持っている。これが文化であって、このレベルに来てはじめて「俺たちのサッカーなのだろうと思う。

翻って、日本は。

「俺たちのサッカー」探そうぜ!とひとつなぎの財宝を探すようなキラキラしたオールマイティのお宝だと思っていないだろうか、みなさん。

ショートパス中心、バイタル小さめに保ちながら俊敏性と組織力相手をかき回す華麗なサッカーが、日本における「俺たちのサッカーなのだろうか。

本当に?

思い出してほしいのだが、日本W杯に初出場して以来、あまり多くはない勝った試合ほとんどすべてが、相手攻撃や崩しにしつこく食らいついて、ボールハラハラ爆弾のように皆で回しながらキープして、耐えて耐えてワンチャンでゴール、というパターンのほうが勝ち試合パターンとしては多いのではないか。俊敏性と組織力に加えて持久力でコンタクトの弱さを補う、ど根性サッカーだろう。

自分応援してるチームの試合って見ている時はアドレナリンが出てるし、勝とうもんならもういろんなこと忘れてしまうが、実は国際試合における日本代表の「勝ちパターン」は、ど根性サッカーである。個の選手キープ力がない分パス回しでなんとかしのいでるのを、「俺たちのパスサッカー」と勘違いして見ている人も、実は少なくないのではと思っているのだ、増田は。

観戦してると興奮だけはあるんだよど根性サッカーって、手に汗握るシーンも増えるし。その興奮を充実に置き換えて「パスサッカー=充実」みたいに勘違いしてやしないだろうか。何のためのパスなのか、というところまでちゃんと「パスサッカーなのだろうか。

増田は、今の日本サッカースペイン代表FCバルセロナのようなティキタカが出来ているとは全く思わない。しあと10年ぐらいでも出来ないんじゃないかと思っている。代表で見られるパス回しはどちらかと言うとハラハラ爆弾型であって能動的なパスしからの崩しなんてさせてもらえないことのほうがほとんどだし、Jリーグを見ていても「プレッシャーがかかった中で正確なプレーができる」という日本サッカーの大きな課題はあまり克服されていないよなぁ…としみじみ感じる。これは欧州でやってる日本選手でもなぜか代表戦になるとプレーの精度が落ちるので、こういうのが日本の「俺たちのサッカー」なら、増田にとっては納得感はすごくあるのだ。

コンタクトプレーじゃ勝てないからビクビクとパス回ししてワンチャン狙いだ!という、チマチマしたサッカーが「俺たちの日本サッカー!」と自虐的に誇るのであれば、増田も大いに賛同できる。

だが、多分だけど「俺たちのサッカーを!」と簡単に言う人たちの頭の中の俺たちのサッカーもっと格好いい、W杯獲った時のスペインみたいなの想像してるのではないだろうか。

あと今の日本式の「俺たちのサッカー」ではW杯を獲れる日は金輪際来ないと思う。もっと先に獲るべき国がある。攻めダルマオランダとか。永遠当て馬ベルギーとか。チリメキシコなんかも日本よりずっとW杯に近い。どころかそのうち中国あたりに抜かされても全然おかしくないと思う。

日本らしいサッカーを、オールジャパンで、という言葉は、JリーグからCL、国別対抗戦まで舐めるように消費するサカオタにとっては、虚しさと「他の強豪国ばかにすんでねーわ」という怒りである

繰り返すが、「俺たちのサッカー」は、それを手にしたら無敵になれるようなものではなく、むしろ「逃れられない俺たち性という弱点」の裏返しでしかない。

たくさんのサッカー強豪国が、「逃れられない俺たち性」の上に、対戦相手に最大のリスペクトを払いながら相手を打ち破れる「穴」を探してつけ込める戦術を叩きこんで、それでも勝てないかもしれないのが、ワールドカップという大会なのだ。強豪国オランダは一度も優勝したことがないんだぞ。EURO20年以上前に一回優勝したことがあるっきりだ。それでも増田はサカオタとして、オランダ代表の捨てられない俺たち性を目撃しては哀愁と感動を覚えるのだ。それがサッカーだと増田は思う。「俺たちのサッカー」がまるで希望カードのようにありがたがることが、かなりくだらないことだと思う

あーあと、元のフットボリスタの記事は「短期決戦のW杯のチームの作り方はクラブのチームの作り方とは違う」という話がさわりの一つだと思うのだが、そのあたりについて言及しているブコメがなかったのも、君らもうちょっとこう、小柳ルミ子のように年間2000試合とは言わんけどもう少しちゃんサッカー見てからわしらサカオタのこと馬鹿にしてほしいわと思いましたよ。

なぜ怒り嘆いているかということ自体、具体的なひとつひとつについては、下記のnoteがよくまとまっていると思ったので言及はしない。

https://note.mu/hatonosu/n/nac5433ccc430

ただ、この記事ブコメhttp://b.hatena.ne.jp/entry/s/note.mu/hatonosu/n/nac5433ccc430 の中で一つ、文句を言っておきたいブコメがある。

id:Lhankor_Mhy サッカークラスタ、そこまでハリルホジッチを高評価してたかなあ?

ハリルホジッチ監督の手腕をどの程度評価するかは、その人のサッカーの好みの問題と何を目的にしているかによってかなり幅広に分布すると思うが、100点満点の高評価だという人はいないと思う。あくの強い監督であることは有名だったし、サカオタ界隈では就任からこれは揉めるぞーと冗談が交わされていた。ただこの時期にそんな理由で解任されるほど低評価だとは思えないということと、その理由子供じみてばかばかしくて、未来がないから怒っているということのほうが大きい。元のnote記事から読み取れるかと思うのだが…、単に上げ足を取りたいのだろうか。

付け加えると、ハリルホジッチ監督をことさら評価喧伝していたのは、主にスポーツ新聞や老舗系サッカー雑誌ネット記事中心、要するに「旧メディア」側だということは言っておきたいのと、彼ら旧メディアバッシングトルシエの時のほうがむしろ激烈だったなーとか、オシム代表監督だった時もオシム特有のけむに巻く言葉の尻を捕まえてイライラさせられる記事を垂れ流してたなーとも言っておく。もっといえば、JFAのちょうちん持ちのような記事が出来る理由は、PV乞食な側面もあるだろうが、W杯本戦や再来年東京五輪取材融通やメディアパスの確保量を考えた忖度はあると思う。

長々しい文章をつづっているうちに2時間が経過し、なでしこの予選も、忖度モードオーストラリアとともに本戦進出が決まりそうである。いやーめでたい。

男子代表は俺たちのサッカーを貫くのだろうから、その俺たち性から醸される悲哀を私も楽しむことにする。もちろん応援もするが。

2018-04-13

サッカー日本代表人気を磐石にする方法

まず東京23区内でも特に有名な場所スタジアムを建てる

そこに新たにJリーグのチームを設立する

スポンサー日本代表応援スポンサー及び広告会社

 

日本代表に選ばれるにはまずそのチームに所属してなきゃダメなくらい=日本代表扱いとする

自然チームプレイは今より向上するはずだ

が、実力の向上が目的ではなく

 

重要なのはマスコミファンがどの選手を注目すればいいのか

わかりやすくする事

注目チーム=代表チームとしてしまえば特集も追っかけもしやす

金もかけやすい、サッカー関係ない部分もアイドル的に仕立てれば

結局のところ代表戦の結果がどうなろうとドラマも作れるし損はしないだろう

 

そしてこの地位を磐石にすれば選ばれる選手の実力も上がるだろう

ステータスなんだから

2018-04-11

anond:20180411175306

アルジェリア代表はもともと欧州(というかフランス)に近いこともあってフィジカルよりテクニック重視だぞ。

中心選手であるマフレズテクニック自慢のコネコネドリブラー

あとコートジボワール代表メンバーはこれ。

http://worldcdb.com/cotedivoire.htm

右端に身長体重が書いてあるけど、

フィールドプレイヤーで190cm越えてるのはCBの一人だけだし、

MFには170cm以下のやつすらいる。

http://worldcdb.com/japan.htm

対して日本代表だっていまや180以上がごろごろしてる。

平均とれば分からんけど、そんな絶望的な差は感じねーよな。

アフリカからフィジカルゴリ押しサッカーに違いない」なんて先入観にすぎんわ。

戦術的に成熟されてないかフィジカルに頼るしかない」というのはあるかもしれんが、

裏を返すとそんなだからアフリカ勢は弱いわけだし。

アフリカフィジカルお化け」と「サッカーフィジカルが9割」が正しいなら

クラブでもW杯でもアフリカ勢が優勝しまくってないとおかしい。

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