「保証」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 保証とは

2023-10-05

[][] 2023-10-05 廃人日記へ移行

異常な幻想の網に捕らわれ、PTSDの闇に沈んでおり、仕事から離脱余儀なくされております

その幻想は、あまりにも鮮烈であったため、現実か夢か、いまだに疑念が拭えぬものとなりました。

認識の糸が紡ぎとどけず、安定した現実がどこに棲むのか、それを問い詰めざるを得ません。

安寧な現実の有り難みを噛みしめております次第でございます

近頃は、数学の奥深さに魅了され、勉強に没頭しております

思考結晶抽象的な形に仕立て上げ、それを操ることは、極めて魅力的であり、しか財政的な負担は一切生じません。

傷病手当金恩恵に浴しており、感謝の念に堪えません。その支給期間が続く限り、職場の扉を閉じる覚悟でおります

この転向した日記は、"勉強日記"のカテゴリーからの移行でございます

"勉強日記"という名は、絶え間ない学びを要求されるという、何とも重苦しい響きがあったため、精神的な疲弊を感じておりました。

"廃人日記"の名に変えることで、統合失調症患者が日々の苦闘を語る場として、うってつけでございます

真正性保証のために、特別プロセスにより、内容にハッシュ値を刻み付けることに決意いたしました。

他のブログプラットフォームも一縷の望みを託しましたが、結局、匿名性の高いダイアリーが最も筆が進むようでございます

私は、被害妄想に囚われると、コンテンツを一掃する衝動に駆られますが、匿名ダイアリーはその記録が永遠に残るという、安心感をもたらしております

hash: 38d8d7e05e9f40a04eec8e6da9f768a3

アスペ(診断済み)ワイ、ワイに教育虐待を繰り返した学歴厨パッパのことを考えてた。

なおワイは教育虐待甲斐もあり、なんとか旧帝院卒の学歴を得たが、在学中からうつ病入院したり自宅療養したりで、常に具合が悪く、父が望むようなキャリアは歩めていない。それもあって勘当されている。

父は寡黙で口数が少なく、友人が居ない。口を開けば空気の読めない発言をする。例えばワイの母の母、父にとっての義母が急死した葬儀で、父は悲しむ母方の親族の集まる中で「ピンピンコロリで元気なうちに死んでくれてありがたいっすわー」などと臆面もなく言い放って顰蹙を買っていた。本音だとしても、言ってはいけないタイミング相手があるということが父には理解できないのだった。

見るからに父はワイと同じ(か、それ以上の)アスペだった。

アスペのワイがそうであったように、おそらくアスペの父にとっても社会人間関係というものは良くわからず、怖いものだった。

そんな中で、良い大学大企業に入ることで生活保証されるストーリーは、アスペの父でも「わかりやすい」貴重な社会ルールだった。

から子供教育にはそれにこだわったのだと思う。

アスペは一度こだわりを持てば愚直なまでにそれを遵守しようとする。

教育重要性に気づいたところまでは良かったが、虐待の末に高学歴になれてもうつ病になるまで追い詰めたら意味がないというところまでは父は思い至れなかった。

一度こだわり始めたら目的手段が入れ替わってもひたすらそれを追い求めてしまう。

そうだとしても私が父の望む成績を軽々と取れるほど優秀なら虐待はされなかっただろうが、残念ながら私は出来が悪かったのでひたすら「教育」されていた。

子供の頃は父はなぜこうなのか全くわからなかったが、自分自閉症と診断されて、父もそうだったのだろうと考えると、色々と納得がいく。

やり方は明らかに間違っていたが、父も父で不器用になんとかしようとしていたのだろうと思うと同情もする。

アジャイル開発についての雑感

アジャイル開発について説明を聞いて面白かったのが、

アジャイル開発における受注者は最大の効率で稼働する箱に例えられ、インプットされた(箱に入れられた)要求要望をその効率実装してアウトプットされていく。効率は常に一定発注者コントロールすることはできない。

なので、受注側にいつまで必ずリリースする納期という考え方はなく、スケジュールは受注側で調整(=箱の効率から逆算し、箱に入れるインプットを調整する)することが求められる。

さらに、見積もり(ベロシティ?)は出すがそれも保証されるものではなく、問題が発生したら普通に遅れるし、特にリカバリという考え方もないらしい。

これまでの開発の感覚だと、進捗が遅れてたらケツ叩いて残業でも休日出勤でもさせて間に合わさせるという感覚だったが、出来高ベストエフォートでよいというのは随分受注側に都合の良い制度だなと感じた。

こんなゆるゆるで開発になるのか??

そこは信頼関係()でなんとかしろということらしい。

なんじゃそりゃ。

2023-10-04

anond:20230929144149

3パーセント云々のやつめちゃ言われてるけど、あれジャニーズ記者会見を受けて開いた会見で、

「どのような保証対応を求めますか、それぞれ自由に思われてること教えてください」みたいな質問に、色々ありますけど例としてこんな感じで……って返事してたような気がするんだよな。そもそも最初記者質問には「そういうことは答えないようにしてて…」って断ってたのに、食い下がってきたから渋々答えた、みたいな。

ジャニーズ救済基金を作るとか、金の保障はいらんから解体して欲しい気持ちがあるとか、色々言ってた中のひとつだったような。

そんな声高に「売上3パーセントはねえ!絶対絶対絶対に受け取る権利があるよねえ!」みたいな感じででてきた案じゃなかったように思うんだけど。

自分は実際直接言ってるところを見てそういう印象を受けた。他のところでも言ってて、そこではそんな感じならしゃーないけど

意外とジャニーズファン以外でもジャニーズ好きな人多いんだな

好きというか信用かな

井ノ原が会見の対応で絶賛してるのもそうだし

本来いい人なのにあの場面ではダメだったとか

そんな人間性保証できるほど心底タレントを信用していたんだな。

 

TVなんて下らない観ないってよく言われてるけど

自分は割と見る方でジャニーズの出てる番組結構あって

面白く観てたけど別に人間性保証なんてできないしどうでもいいと思ってた

 

例えば農業アイドルの例の番組

長年楽しく視聴してるけど

実はアイドルたちがロクに作業していませんとしても

まあそんなこともあるんだろうなとあんまり気にならない

嘘つくな!あの人たちはそんなんじゃないと言えるほど知らないからね

 

熱烈なファンはもちろん、そういうのを見下す人たちの中もちゃん

アイドル幻想抱いてる人いたんだってちょっとホッコリした

2023-10-03

anond:20230621205346

レアケースだが、「異性の親友関係」というのも、それはあるかもしれない。だが、それが恋愛に発展しないという保証もまた、どこにもない。その上で、考えてみてほしい。

君に将来パートナーができたとして、そのパートナーが、

私には、恋愛関係ではないが、あなたと同じくらい大事にしたい異性の親友がいる。その人が、最近失恋したらしいからその相談に乗ってあげたい。

…と言われたときに、君はそれをどう受け止めるだろう? 「なるほどね。そういうこともあるよね。」と思うか、それとも微妙な感じになるか。

そして、君のパートナーは、君がそれをどう受け止めたと思うだろうか。心の底から納得してもらえたと信じることができるだろうか。それとも、パートナーとしてのやさしさで、表面上理解しているフリをしてくれているだけ、と思うだろうか。

その「親友」は、「しばらくの間」電話をかけてくる。君がパートナーと二人で暮らしている家に。二人の時間を過ごしているときに。そんなとき、君は「ああ、私のパートナーは異性であっても友情をはぐくめるよい人を見つけたレアケースな人なのだなあ」と素直に思えるだろうか。そして、「距離をおいてほしい」と伝えたら、今度は隠れてメールして、こっそり会っているらしい。

最初電話を「苦笑と忠告」で済ませてくれた元増田パートナーは、相当に寛大で心の広い人だと思うが(それでも、こっそり会ってると知ったらブチ切れると思うが)、正直これを「恋愛関係じゃないからセーフ」とスルーするのは自分には難しい。人間ってそんなにきちんとした生き物じゃないし、恋愛友情とを区分けするなんて器用なこと、そうそうできないと思っているので。

友情愛情の 境界線

さみしくなるたびにまちがえる

もっと 強く なれたなら

誰も 傷つかずに すんだのに

アツミサオリ「宝箱」)

anond:20231003204747

答えを与えられるのを待つようじゃ、モノになるわけねえじゃん。

それだけは保証するよ。

戸籍変更の手術要件云々

なんかGID戸籍変更に際して手術要件撤廃されるされないという話が浮上しているようで、

手術しようかなぁと思い始めたところなので渡りに舟という気分になっている。

どのみち手術を受けるとしても、金銭海外渡航ハードルがすぐにはクリアできないか可能なら先に変更だけしたいってケースもある。私みたいに。

案の定「男の体のまま『戸籍は女だ』と女湯に入ろうとする輩」を心配する声が多々上がっているが、

正直、「職場その他では男として認識され生活していてプライベート女装している」ような人であれば、いきなり申し立てをして変更許可が出る可能性はほぼゼロである

(もちろん女→男でも同じ)

性同一性障害診断書を、簡単な問診で即日出してくれるクリニックもある、と診断そのもの不審を抱く人もいるが、

仮にその診断書を携えて行ったところでそれだけではまぁまず無理だろう。

よっぽど「理解のある」裁判官に当たればどうか知らないけど、裁判官医者よりは不親切で差別主義者です。

運転免許証の住所を引っ越しで書き換えてもらうぐらいの気軽さで変えれると思って反対してるんじゃねーかなという人結構いるのよね。

今のところ生殖器の手術が必須だけど、手術したら絶対100%認められるという保証はないんですよ、実は。

実質ほぼ100%ではあるけど、「手術したので変更してください」って届けを出せば受理されるみたいなもんではなくて、

家庭裁判所裁判官との面談があって、裁判官OKを出して初めて変更できる。

戸籍身体と異なるジェンダー生活するにはまず名前結構ハードルなんですよ。

元々中性的名前の人はいいけど。

会社に勤めたり保険証を使う場面があるかぎり、戸籍からは逃れられない。

ので、会社理解を得て通称名を使ったりして、「通称名使用実績」を数年単位で積み上げて、「その名前認知され生活していること、改名しても社会的に混乱を引き起こさないこと」を

家庭裁判所裁判官が認めてくれないと戸籍改名はできない(かなり裁判官個人的価値観先入観が介入する)

何ならGID理由にした場合、「君は男/女に見えないかダメ」とかまぁまぁヤベェことを言うクソ裁判官もいる。出生時に親が女児太郎と名付けるのは法的には問題ないのにね!

改名ですらそこそこハードルなので、例えば「田中大輔」みたいに日本文化がわかれば100人100人が男だと思う戸籍名で、

「男として認識されるのがつらい、私は女だ」と主張しながら女性名生活している実態確認できない人は、

悪用しようとしている場合はもちろん、心底本当に悩んでいたとしても、

手術無しの診断書1枚で性別変更を認められる可能性は、今の日本ではまぁほぼないでしょう。

仮に認められたとして、「女装して女湯入って騒がれたけど警察沙汰回避できたので会社にはバレてない」みたいにはいかないんすよ、戸籍は。

戸籍って普段全然意識させられないくせに背後で地味に効いてるんで、会社員なら健康診断受けるときかにまず会社にバレます

なぜなら保険証には性別欄があるから

会社や健保に連絡しなければ保険証は変更前の性別のまま知られずに済むだろうけど、女性スペースに入る「印籠」として変更しようと思う人の場合、じゃあ何のために変更したんだって話なので。

まさか戸籍謄本を常に持ち歩くわけないでしょうからね。

てわけで手術要件撤廃されたからといって悪用のために未手術で戸籍変更しようとしても、現実的には大分無理です、日本では。

でも非当事者

戸籍なんて日常では意識しないんだから変えなくても良くない?」

と言うのは結構ムカつく。

戸籍情報がどういうところで見られて使われてるか意識しなくて済んでるから言えるんだそれは。

めちゃくちゃ金持ちで高級レストランしか行かない人に、「サイゼリヤあるからいいじゃん」って言われるみたいな。違うか。サイゼはおいしいけど。

戸籍名・戸籍性別就職転職ときには確実に会社に知られるし、

部屋借りたり住宅ローン組むときも実は性別情報って見られてるんですよ。

それでいちいち「アッ…」って反応されるの、大分しんどい

せっかく普通に男だと思われてたのに、急に「元女」情報相手インストールされるの本当にだるい

ちなみに「身体的」な性別は変わらないのに書類上の性別を変えたら医療現場迷惑するみたいな話は、

医療従事者でない人が怒ることじゃないので黙っててください。

そこは医師守秘義務を信じて当事者が打ち明けるべきだし、

患者故意の虚偽の申告によって過誤が起こっても医師は免責されるみたいな念書はあってもいいと思いますが。

トランスに限らずそういうのはあるでしょ。

とはいえちょっと不思議なのが、性別変更に際して前科特に性犯罪)を問う項目あるっけ?ってとこで。

改名場合、あったはずなんですよ、執行猶予中だと無理とか。

手術要件とは別で、そこは検討した方がいいんじゃないのと思う。

そもそも戸籍制度をぶっ壊せばこんなめんどいこと考えなくてよくなるんですけどね、夫婦別姓とかも。

anond:20231002225208

・それを実現するための実際のリソースがない、単純計算で現状ですら不足してる教師さらに半減するわけだから導入すれば教育現場崩壊すると思われる。

・現役の男性教師が大量に失業する

職業選択の自由に反し憲法違反となる恐れがある。

そもそも女性であれば問題が発生しない保証がなく効果不明

問題しかない。

2023-10-01

私もカレーみたいに寝かせてるから美味しくなってるはず

そう思ってン十年。熟しすぎてマニア向けになったかもしれない。でも味は保証する。刺さる人には刺さるから。今からでも間に合う。待ってる。相手ナンでもいい

anond:20231001102757

みてね

利用規約第9条3番

ユーザーは、弊社に対し、当該写真等が弊社または第三者権利侵害していないことを保証するものします。ユーザーが弊社または第三者名誉毀損した場合プライバシー権侵害した場合、許諾なく弊社または第三者個人情報を開示した場合著作権法違反する行為を行った場合その他弊社または第三者権利侵害した場合は、当該ユーザー自己責任費用において解決するものします。

楽天ウェブ検索ポイント山分けは山分けじゃなかった

楽天ウェブ検索というサービスがある。楽天会員がこの楽天ウェブ検索検索を行うと、その回数分に応じてポイント山分けされて配布されるという謳い文句だ。

しかしこの山分けというのは嘘だった。

人でなしと思われそうなので今まで口外していなかったが、東日本大震災の時、私は楽天ウェブ検索を当時は検索ツールバーでいつも通り行ってみた。

被災地の人々は命の危機さらされ、日常生活は送れず、大規模停電の真っ最中だった。その被災地の人々にも以前から楽天ウェブ検索をしていたユーザーはいたはずだ。彼等は被災ネットにも繋がり辛く、PC携帯もそんなポイ活に回している余裕などない。

理屈の上で言えば、東日本大震災の間は被災地でないユーザーにとって山分け分が増えるチャンスだった筈だ。

しかポイント履歴を見ても震災前後と比べてポイント付与数に変化は無かった。

これは

…のどちらかになる。

楽天ウェブ検索2023年も続いている。もしかしたら内部ロジックは変更されているかもしれない。しか東日本大震災当時の楽天ウェブ検索は、山分けではない何かを嘘をついて提供していたのだ。良い嘘か悪い嘘かは中の人以外には分からないが。

2023-09-30

増田ブクマがついたら嬉しいブクマランキング

第3位

面白いしか書かない人

ブコメがついた時点で褒めの最低保証が確定するので少し嬉しい。

最高でも「とても面白い」なので伸びしろはない。



第2位

デイダラくん

フォロワーが多く、その後のブコメの伸びが期待できる。

大喜利会場化の皮切りになってしまうのが玉に瑕。



第1位

売国先生

常に何か楽しいことを書こうというサービス精神に溢れていて、内容も独創的。

なんかたまに良くないことをしている気もするが、そういう人に茶目っ気あるコメント付けられちゃうのに弱いのよね。

anond:20230930130921

ワイも20代前半くらいまではアカポスで生きていく気でいた

優秀だからって出世する保証がない厳しい世界だと思ってるけど

からこそ優秀な方々には頑張って欲しいと思ってるやで

ワイの場合助手(当時)とそりが合わず色々あって

D1終わりくらいに退学して起業したんだが

当時の助手任期ポスト転々とした挙句現在消息不明でわろた

当時は無能排除する仕組みがないのがアカポスの悪いところだよなーと思ってたけど

1020単位では排除されていくんだな

2023-09-29

anond:20230929181718

そもそも毎年1000万以上売上ある保証あるならみんな喜んで登録するよね

シャンプードレッサー

風呂に入るのが辛い。顔を洗うのも、歯磨きをするのも、酷い時は水を飲むことすらも辛い。

「お風呂がめんどくさい」とカジュアルに言ってはいるが、まわりの言う「お風呂がめんどくさい」感覚より、多分私の「風呂が辛い」はもっと不衛生な気がする。ので、人には言えない。

風呂に入ることの何が「辛い」のか。言語化してみると、私の場合「濡れる」事が辛いのだと思う。

頭や体を濡らすのが辛い。本当に、とてつもなく疲れる。入ってしまえばサッパリする事は理解していても、そこに至るまでの工程が「辛い」。

清潔であることは最低限の社会性であり、勤め人である以上は外に出なければならない。どうにかして風呂に入り、人前に出ても最低限問題のない状態にしなければならない。

以前、もっと酷い時は一週間以上風呂に入れなかった。当然、その間人に会う事は出来ないし、外にも出られない。不衛生な自分の事も許せない。

肌が荒れ、髪が脂でベタベタになり、体が蒸れて痒くなった頃にようやく風呂に入ってヘトヘトになりながら「不衛生な自分」をリセットする。思春期の頃、誰にも会えなかった時はそうしていた。

今は曲がりなりにも社会に出ており、否が応でも他者と関わらなければならない。外に出ない、誰にも会わない、という訳にはいかない。

「清潔であること」は最低限の社会性だ。人間性担保だ。あの頃の私には人間性がなかった。多分、今もない。入らなくても良いのなら入りたくない。

それでもどうしても入れない時、シャンプードレッサーがあるとないとでは、かなり変わってくると思う。

服を脱ぐのも辛い時、とりあえず洗面台で髪を洗ってみる。使うのはリンスインシャンプーでいいし、シャンプーだけでもいい。さらに余裕があればコンディショナーも使うと髪が綺麗にまとまる。

髪を洗った流れで、そのまま洗顔をする。泡で出るタイプ洗顔料だと、ポンプを押してそのまま顔を洗えるので便利だ。

ここまで来れれば、「体をシャワーで流す」「体は蒸しタオルで済ませる」「下着だけ取り替える」等、状況に応じて選択が取れるようになる。

髪が清潔だと、外に出るまでのハードルが下がる気がする。「入浴」だと頭を洗うこと、顔を洗うこと、体を洗うことの全てがワンセットになり、どうしても工程が多くて、考えるだけで疲れてしまう。

工程をわけると、髪を洗ってみよう、顔を洗おう、体についてはその後に考えよう、と一つ一つ別にして考えられる。髪が濡れてしまえば勢いもつく。諦めがつく、とも言える。

髪を洗った後、顔を洗うのが難しければ蒸しタオルで顔も体も拭いてしまえばいいし、洗顔シートや汗ふきシートで済ませたっていい。

ドライシャンプーなんかもあるけれど、私の場合は髪や頭皮の油分が多いせいで使っても見た目の不潔さがあまり変わらなかった。人によっては、選択肢としてありだと思う。

スキンケアも、とりあえずオールインワンを塗って、髪には何かしらミルクなりをつけて、乾かさずに終わらせる。洗えただけ御の字だ。

最低限の人間性保証してくれるから、多少家賃が高くなってもシャンプードレッサーのある物件からは離れられない。

これがなかったら、一週間のうち三日も外に出られないと思う。夏ならもっと出られない。

シャンプードレッサーを発明してくれた人、ありがとうあなたのおかげで私はどうにか人間として外に出られています

2023-09-28

anond:20230927195527

あとお前よく深夜一時以降に投稿することあるけど、さすが他人変態という自分自身変態なんだなって証左に感じたよ。

他にやることないのかよってつくづく思う。他にやることないってお前は言うんだろうが、趣味としての他にやることなんていくらでも見出せるはすなわけだ。そしてそれらに優先順位がつけられるとする。

寝る前のぎりぎりでも顔も見えない赤の他人口論時間を使おうという判断をしてしまえるほどそれら「他にやること」に対して優先順位上位食い込んでる時点で、よほど暇人文化的に残念な人間ってことになるよね。そういう優先順位になってしま価値観が病的とも言えるし既になんらかの精神病かもね♪その「遊び」をすることをずっとは忘れたままでいないようにするほどこだわれるって時点でね。現実の知人にそう言うことしてると言ったらマジで引かれる事案だから気をつけなよ。「気ままに」と必死じゃないアピールしてるけど気ままでもこんな蝸牛角上の争いごっこなんぞ続けようと思う時点でかなり病的に逸脱してるって気づけよw

そういえばお前「ときどき見返すとトラバ消えてることもあるから気にならない」みたいに言ってたけど、これって消えてなかったら気になるので必ず返すようにしてるってことなのかな?

お前は俺がタブルトラバしてると言うしそれは確かに事実なんだが、お前に対して二つ以上トラバついてる全てのケースが俺のダブルトラバであるとは俺は保証できないよ。

俺がトラバした時は他にお前にトラバついてなくても後からつくってこともあるかも知れないからな。俺が必ず確認するのは自分投稿トラバがついてるかであって、お前の投稿トラバがついてるかなんて基本どうでもいいわけで。

そうするとお前が俺のダブルトラバと思い込んで一方にしかトラバさなかった場合の中に、他方が全く別人のトラバだったってこともあり得るんじゃないかな?

お前からトラバ返されないことで勝った気になってる人がいるんだとすればそれはお前のポリシーに反するとおもいんだがいいのかい

anond:20230928142912

俺は元々やりたい仕事があって入社したんだけど、会社組織にいる以上人事異動があるもんで

それが嫌かつ独立してもやっていける技術があったか独立したわ

税金関係めんどいけど税理士に丸投げしてるから困ってないし、

クライアント自分仕事に合った物を投げてくるタイプ業界から不自由が無い。

しいて言うなら何かあった時の保証が無いのが不安ってくらいか

カネには困らん縁があったのはラッキーだと思う

発達障害者理解出来ないのは黙示のルール、明示のルールには寧ろ従う

https://anond.hatelabo.jp/20230927002433

この増田に限らず発達障害あるある当事者目線からして全く共感出来ないのって(まあこの増田しろBさんにしろ発達障害という言葉が直接には使われていないけれど)、

発達障害者(と思われる)の「空気の読めない」言動が、明示のルールに反しているからなのかなーって思う

そんな奴はいねえよっていう。

発達障害者は明示のルールには従うし、寧ろ頑ななまでに守ろうとするよ。だからこそ定型発達の世界では軋轢が生じるとも言える。

発達障害者が守れないのは黙示のルール。明示のルールと黙示のルールは多くの場面で衝突する。

例えば6歳のときマホちゃんのフリフリのスカートの件。発達障害あるあるでは本当によく見掛けるシチュエーションだけど、物凄く違和感がある。

何故ならば、「人の見た目を悪く言ってはいけません」というのは明示のルールから。親や教師から口を酸っぱくして言われるので真面目な発達障害者は守るし、仮に言ってしまったとしても学習して以後は言わなくなる。

で、黙示のルールとしては、「浮いた見た目の奴は笑いものにして馬鹿にしていい」というのがある。マホちゃんの件は寧ろこっち。マホちゃんが本当に、「誰も履いていないような」フリフリのスカートを履いていたのなら、マホちゃんを笑い物にして楽しむ方が多数派であり空気が読める扱いだっただろう。

ちびまる子ちゃんのみぎわちゃん何かが典型的だよね。似合わないフリフリを着たブスは笑い物にしていいというのが黙示のルール

マホちゃん容姿は分からないが、少なくとも城ヶ崎さんのような美少女ではない設定なんだう。

他人の色恋を口外してはいけないのも、教師と生徒が恋愛すべきでないのも明示のルール。「空気が読めない」子は、寧ろこういうルールを頑なに守った結果つまらない奴としてハブられがち。

発達障害だったら他人秘密を守ろうとか約束は守ろうとかいう明示的なルールに縛られて、女同士のコミュニケーション潤滑油としての噂話トークという黙示のルールに添えなかった結果ハブられる方がリアリティあるんだけど、そういう描写全然見ない。

で、この先生の言う「世界ルール」「秘密ルール」って、本当に秘密もの別にそうでもないものが混在してるんだよ。

他人が気に入っているものは、たとえ変でも面と向かってけなしてはいけない。」これは明示のルール。これをきっちり守ろうとすると人間関係はうまく行かない。

「明らかに悪いことや間違ったことをしている人がいてもすぐに指摘せず関係ない信頼できる人に相談した方がいい。」これは明示のルールと衝突する黙示のルール処世術的には守った方がいいのは確か。

「信頼できる人っていうのは人が自分から言わない秘密を誰かにペラペラ言ったりしない人、誰かの悪口を言わない人。」これは明確に嘘。誰かの悪口を言わないような人はカーストが低くて力がないから役に立たない。匿名性が保証された公的機関通報窓口と言わないのは何故なのか。

「人が私に話しかけてきたときは、他の気になることがあっても手を止めて、私に何か意見や相槌を求めてくるまで黙って聞くべき。」これは明示のルールと衝突しない黙示のルール別に秘密でも何でもない。

質問をするときは今質問をしてもいいですか、時間はありますかと一度聞くこと。」これも明示のルールと衝突しない黙示のルール別に秘密でも何でもない。

いましごとやめたらどうなるんだろうと何度も考える

現金2000マンくらいであと20年ちょいいきれるのか

一番でケ江負担がやちんは6万くらいだけどしばらく生前贈与あるからあと15年くらいはかからないとみなすとして

年金免除すりゃいけるかなー

貯金あったら免除できんとかあるのかしら なかった気もするけど免除申請資産かにといけなかったきがする

保険料住民税収入ゼロなら安くなるだろう

後半のうしろのほうになると親どっちかしんで遺産も多少はいってきそうだし

にげきれるかなー

確定拠出年金も400くらいあるし(元本保証型だからかえとけば多少増えそう

2023-09-27

テレビバラエティ面白くなくなった、とか言うけど

まぁ俺も最近バラエティは見てないからよくは知らんけど、

なんか昔やれたことが許されなくなった、みたいな作り手の嘆きとか目にして読むと、

ポリコレ的な監視&叩き社会が息苦しいな、という話だったりする。

 

それもあるだろうけど、

俺は絶対的権威が失われたからじゃないかなと思う。

権威おちょくる場合おちょくる側の正当さは、権威それ自体の強さによって保証される。あんなに偉そうにしてんだから、少々笑いのネタにされても怒んなよ、的な。

そういう、万人が権威的と認めるものが失われて久しい気がする。

あるいは「お笑い」や「バラエティ」が権威側にいつのまにか立ってしまっていたからなのかもね。

「将来を悲観していた」

某所某商業施設で客と従業員を切りつけ逮捕された高校生言葉

将来を…悲観?

あのな、将来なんて展望が有るように見えて全然無いんだから

みんな計画を立ててそれに向かって努力したり、なんか良い未来想像したりしてるけど

何の根拠保証も無いんだから

夢想してるのと変わらんのだよ

まあ、この高校生は「計画も立てられないし努力も出来ないし良い未来想像することも出来ない」って状態なんだろうけど

メンタル病んでる状態

でもそんな人間は山の様に居る(自分もそうだし。実際、高校生時分にそういった向日的な思考生き方をしていなかったので現在の結果を迎えているわけだ)

学校先生は忙しいだろうからカウンセラーが教えてやらないと駄目だろ

人生は目の前のことを粛々とこなしていくこと」なんだって

(それを聞くかどうかは本人次第だけれども。しかし、カウンセラー感受性が強い年代に対する言葉けが出来る筈だよな?そうじゃなけりゃ居る意味が無いよな?)

学生ならば、授業を受けテスト対策をし受験対策をする。バイトしなくちゃならないやつはちゃんと働く。部活必須のやつもまあ義務だと思ってやる

ツレとの約束SNSを覗いて情報を得たりするのは余力があったらやればいい

あと、「楽しい」と思うこともちゃんとやって欲しいね。その年で楽しいこと無い方が将来悲観してるよりも問題だわ

その中で「近い未来・遠い未来に対して良い想像が出来ない」ってなったら、どうしてそういう認知状態なのか、歪んでいるんじゃあないかと疑って自分で色々調べろ

そして認知の歪みを矯正し、「マトモ」な人生を歩める様に自分を設定するんだ

現代ネットにそういった情報が溢れかえっているんだからな。真実なんて分からないとしても、何かしら心に響くものも転がっているもの

調べる気力すら無いレベルならもうメンクリ行け

あ、あとはちゃんと飯喰って運動しろ

若いから運動要らないなんて思うなよ?フィジカルあってのメンタルよ。心理的体力は肉体的体力が作るんだ

(偶に運動部なのにメンタル病んでるヤツ居るけど、それはもう別の話になってくるわ。生得的な思考回路や環境に拠る)

2023-09-26

結婚っていうのはセックス相互保証契約だろ

セックスはしたくないけど結婚はしたいだと?貴様この野郎

相手セックス要求しているのに貴様セックス拒否し続ければ間接的に離婚事由として認められ、仮に貴様離婚したくなくても裁判離婚されるのだぞ

結婚っていうのはセックス相互保証契約だと自覚しろ

税務官僚だった頃の思い出 Part1/3


 国税庁の最終面接のことを思い出している。大学四年生の頃だ。今までの面接は、無機質な長机とパイプ椅子のものだった。だがその時は、四角いどっかりとした檜机と、ふかふかの椅子だった。それでいて圧迫感のある面接であり、最後に「私達と一緒に働けますか?」と言われたのを憶えている。

 「はい。私でよければ宜しくお願いします」といったことを告げると、その場で最終合格が遠回しな言い方で告げられた。内定通知は賃貸アパートに届いた。

 こんなところに書くほどだから予想はつくだろうが、結構前に官僚を辞めている。仕事は大変キツかった(きっつー、というやつ)が、やりがいはあった。いつかは挑戦してみたい仕事もあった。

 思えば、大学3年生の春からコツコツコツコツと勉強を重ねて、やっと第一志望のひとつだった官庁合格できて、「やったー!」と無邪気に思っていた。案外こんなものだ。

 国家公務員課税部門)としての経験20数年しかないが、せっかくのシルバーウィークだ。ちょっと語ってみたい。今は税務コンサルタントとして働いているが、夏前に大きな仕事が片付いた。今は仕事を少なくしてもらっている。

 仕事のことを、はてな匿名ダイアリーに書いてる人を稀に見る。今回、私もやってみようと思った次第だ。企業との課税交渉協議録とか、個人法人の税額とかを載せない限りは大丈夫だろう。何かあったら責任は取るつもりだ。

 高橋洋一山口真由が自著で話している内容に比べれば、当日記はベジタブルのようなものだ。あの内容を出版して捕まらないなら、ここで書く内容など余裕でセーフだ。

 なお、私ははてなユーザーの中では年寄り(フミコフミオさんと同い年)である。古い表現があってもお許し願いたい。

 先に言っておくが、「霞が関に来なければ体験できなかったことは人生財産」とか、「国のために働いている自負があった」とか、「苦しかったけどいい仕事ができて国民のためになった~」といったことはあまり書かない。

 そんなに夢や理想のある官僚じゃなかった。僅かばかりはあったが。むしろ組織に負のイメージがあって、若い頃に限った語彙だと「こいつらクソ野郎だな」という感情を抱いていた。それで、40代になって数年後に転職した。再就職規制に引っかかる危険はあったが、グレーな方法突破した。

 当日記は、数パートに分かれている。できるだけ簡潔にまとめたい。以下、思い出を何点か挙げて回想する。



思い出① 税金とは何か?という問い

 中学生の頃から、「税ってそもそも何ぞや?」という疑問があった。大学に入ってからは、税理士資格を取るために勉強していたが、どれだけ勉強しても税への理解イマイチだったし、全科目に合格した後も結局わからなかった。

東大とか一橋大とか慶應とか早稲田とか、そういうい大学を出てるわけじゃない。偏差値50ちょっと大学だ。たまたま会計学講義を取ってみたら面白く、勉強にハマった。

 税とは、一般的説明だと、国や地方自治体国家の維持や発展をめざして、民間では供給されにくい公共的なサービス提供するにあたっての資金として「税金」を徴収している――ということになっている。

 だが、おかしいと思っていた。だって、国はお金自由に発行できる。地方自治体が言うのならわかる。あと、大昔だったら年貢を物納で納めてもらわないと国が維持できなかったはずだ。

 だが、現代社会国家がそんなことを言っても説得力イマイチだ。税金をとらなくても、別にお金を刷ったらそれでいい。金本位制時代を通り抜けて、今では発行された紙幣のものに信用がある時代なのだお金というのは、それがお金であるがゆえにお金だ、というトートロジーである

 増田民の人も、わかってる人はわかってるだろう。税とは何かが。ここで答えは書かない。気になる人は、Yahoo!知恵袋とか、Quoraで求めれば賢い人が教えてくれる。

 私が納得いかなかったのは、一応は国家公務員一種試験(昔だったら上級甲種試験)を通ってきたはずの人達が、入庁一年目だった私の質問に答えられなかったことだ。「そんな当たり前のことを聞くな」という人もいたし、「ここではちょっと…」と口を濁す人もいたし、「知らん。自分で調べろ」という人もいた。

 税を納めるのは当たり前のこと、ただ、その原理と言うか……そう、原理大事だろう。何も考えずに常識を信じていいのは中級者までだ。上をめざすのであれば、身も蓋もない本質を疑う必要がある。

 こういうことを私が言っても説得力がないので、ちょっと引用させていただく。

それぞれの原理を、その自然本性のかぎりで探求しようとしなければならないし、きちんと定義されるよう腐心しなければならない。というのも、原理はそのあとに続く事柄にとって、大きな影響をもっているかである。実際、原理は全体の半分以上であり、探求されているものの多くは、原理を経由することで明確になると思われるのである。 ニコマコ倫理学(上) P.62


 なぜ国民から税金を取るのか、という新人職員の問いに答えられる職員10人に1人ほどしかいなかった。思えば、この時からはいつかここをやめようと思っていたのかもしれない。

 実際、徴税国民みんなから集めたお金公共サービスに充てるため、というのはお題目だ。わかりやす国民を納得させるための。本来目的はほかにある。それに比べると、上の『お題目』はビックリマンチョコのおまけに近い。ウエハースだ。



思い出② 課税処分の難しさ

 トラブルになりかけた事例になる。詳細は端折って書く。専門用語は補足するか、日常的な言葉に言い換えている。

 キャリア官僚現場体験しないイメージがあるかもしれないが、別にそんなことはない。入庁二年目から普通に現場だったし、30才を過ぎて地方支局で働いてる人もいる。

 当時は、北海道某所にある国税局に勤務していた。一応は税理士必要な科目は残りふたつというところまで取っていたが、それでも実務は難しかった。勉強しないといけないことは山ほどあるし、一年目は税務の学校で学ばせてもらったが、実務に必要知識の何割も身に付いていない。税務の世界は広いのだ。

 最初の頃はひたすら、簡単事務とか雑用とか、先輩が受けた税務相談の回答案作りとか、上位機関から調査ものとか、庶務全般文書収受会議日程調整~飲み会手配まで含む)に、兎に角いろいろやった。

 すべて勉強になるとは思ったが、正直これは臨時職員がやった方がいいのでは……と感じるものもあった。まあ、とにかく新人らしく何でもやった。

 赴任して半年だった。とある先輩を経由して、それなりの事業規模の法人の税務申告を最初から最後までやらせてもらえることになった。同じ年代職員(※省庁キャリア)の中では遅い方だった。資本金結構ある機械メーカーだったかな。これまで当業務では、先輩方を手伝う立場として動いていたから、割とすんなりいくように思えた。

 申告内容は当然精査するのだが、日本課税制度は一応性善説でいっている。国民法人含む)が嘘をついたりごまかしたりしない、ということを前提にしている。その企業も、過去に税務に関して更正処分(支払う税額が誤っていると判断した場合に○円払いなさい、という措置関係トラブルを起こしたことはない。

 一応は提出書類を三周ほどしたところ、申告書類も、帳簿も、領収書請求書契約書(請書)も、通帳関係問題なし……それで、さあ決裁だといった具合に伺いをスタートした。

 先輩方の場合は、スルッと起案が通るようだったが、自分場合はそうはいかなかった。新人に厳重なチェックが入るのは当然だった。

不動産の項目がおかしい。取得した不動産価格常軌を逸して安い。税をごまかそうとしているのでは?」

 という、先輩及び直属の上司からツッコミがあった。上司を納得させないと、次に進むことができない。思えば、あの先輩は、このことがわかっていて私に振ったのかもしれない。

 当時の私の実力を超えた課題だった。頭を抱えたのを憶えている。あの時の思考過程を追っていこう。

 かくして・・・

 探求の旅は はじまった

 まず何をすればいいかというと、不動産価格がしっかりしたものかを調べればいい。正当な根拠のある価格であればいいし、不適当価格であれば……面倒なことになる。

 不動産売買にかかる課税額は、比較シンプルだ。普通法人税と同じで基本は定率である(税額表を見ればいい)。ちょっと賢い中学生でも実務ができるだろう。

 印紙税も、登録免許税も、不動産取得税(県税)も、固定資産税(市税)もそんな具合だ。不動産本体価格については難しい計算必要だが、焦る必要はない。市区町村にある固定資産税台帳には、固定資産税評価額が載っている。それを見れば、登録免許税の目安となる不動産価格がわかる。※固定資産税の納付書にも書いてある。

 それを根拠に……と思ったが、そんなに単純な話ではない。ならば先輩も上司ツッコミを入れたりしない。イレギュラーなケースなのだ

 その物件は、なんと固定資産税台帳に載っていなかった。そういう土地だった。登記簿を見たところ、字名がとんでもないことになっていた。奥地にあって、大昔は栄えていたのかもしれないが、今では地域まるごと誰も手入れをしていない。そんな土地だった。しかし、幅4.0m以上の道路は通っている。江戸時代の人が整備したと思われる。

 国税庁においても、外部公表している不動産価格の調べ方みたいなものはある(いわゆる路線価だが、当然奥地には路線価がない)。国でも地方自治体でも、不動産価格を求めるための要綱要領は具えているが、今回は通用しないのではないか。そういう案件だった。

 若かりし日の私は思案しつつ、先輩にも相談して上司に2つの案を出したはずだ。懐かしい。

 1. 比準価格(みなし計算のようなもの)を使って不動産価格を弾くと、今の数倍以上の価格になる

   メリット…適正と思われる税を徴収できる

   デメリット…上申や裁判等になった時に勝てる保証がない

       県や市町村にも情報共有や協議意見聞取が必要

 2. 今回は大した金額ではないため、相手方の税額を受け入れる

   メリット…百万にも満たない税額差であり、費用対効果を考えるべき

   デメリット相手方が悪質だった場合前例を作ることになる

 結局、2.の案が採用された。それで、起案はあっさり通った。協議相談をしたのは直属の上司までであり、決裁の責任者には上司が一声かけたくらいだ。それで新人職員の一件目である課税処分は通ってしまった。

 思えば、先輩や上司からすれば、最初から2.一択だったのだ。今の私の判断もそうだ。課税額の差として百万円にも満たない金額のために、そこまでの手間はかけられない。もっとかに日本の税務行政のためにやらないといけないことが山ほどある。

 一応弁護しておくと、現場で働く公務員には、「法適用裁量」と「エネルギー振り分けの裁量」がある。現場的な要素が強い職種だと、上司の指揮監督を受けるのが望ましくない場合がある。極端な例だが、警察官凶悪犯をパトカーで追っている最中に、スピード違反信号無視をしている者を放っておくのはやむを得ない、といった観点だ。

 余談になるが、国税局職員県税や市税の脱税を見つけた場合も、人や状況によって対応が変わる。情報提供する場合もあれば、見なかったことにする場合もある。

 それこそ昔の話だが、飲み会とある話を聞いた。ある個人納税者から地方税務署相談があったという。要約すると「1年前に出した赤字決算の申告書だが、実は黒字で、税金を納めないといけないことがわかった。どうすればいいか」ということだった。追加で納付すべき税額は、約30円のようだ。このままでは脱税者になってしまうと焦っていたらしい。

 その相談を受けた税務署員はこう答えたという。「実は、ボールペンとか消しゴムとか、事務用品を買っていたのを申告書に書いてないんじゃないですか? だったら、納付すべき税額はやはり赤字では? 問題ないですよ」と。※以後の話は不明

 課税処分はもちろん、どのような行政処分であっても費用対効果という観点が重視される。税収1万円増のために2~3万円をかけるのは議論余地があるにしても、20~30万円をかけるのは明らかに不合理だろう。

 テレビネットメディアはてなブログでは、公務員は何も考えずに税金支出しているイメージがあるかもしれないが、ちゃんと考えている人が多数派である。そこは信じてほしい。

 数年後、私は北海道から霞が関に戻ることになった。それから退職するまで、ずっと法人課税部門にいた。



 Part2/3

 https://anond.hatelabo.jp/20230926201302

anond:20230926183543

でもそこまでやらないと動作保証できないからこの間の他人住民票が出ちゃうみたいなことになるよね

処理の際のIDはUUIDとするとかそこまで書かなきゃいけないわけで

上流の設計がとかいうところはもう構造問題があるのでプログラマ技術で食ってくつもりなら逃げなきゃいけない

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん