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はてなキーワード: ダビとは

2016-08-21

違法DL問題真相はただひたすらノーリスクなこと

以前は(今もかも知れないが)レンタルビデオからCDDVDを借りてひたすらダビングしまくるという行為は非常に一般的行為だった。

なぜならダビングされた方は商品コピーガードを施すことが出来るだけでダビングされたことをは感知出来ずノーリスクだったからだ。

違法DLも同様にアップロード側にさえ回らなければただひたすらノーリスクで『ただ』で手に入る。

モラル的にどうなんだという話もあるが世の中はバレなければ軽犯罪ぐらいは平気でする人がいっぱいいるので

結局のところ警察が本腰を入れて取り組むか業界団体見せしめ的に裁判をふっかけなければ永遠に解決しない。

コミケですらあそこの同人はどうせネットで上げられるから他のサークル資金を投入するなどという話が公然と行われている末期状態なのだ

2016-07-19

睡眠不足はまともでいられなくなる!

母親入院したんで父親ふたりきりではなくにぎやかだった五夜目!

仕事終わりに直接散髪へ向かう!

予約時間まで少し時間があったので近くの大型スーパー時間をつぶす!

その間に母親今日散髪後お見舞いに行く予定だと連絡を入れる!

散髪へ行くと雑誌一冊流し読みできる程度に待たされた!三連休前だからだろうか!

シャンプー担当したアシスタントはどうやら新人で!ややしばらくシャンプー台に仰向けになっていた!

髪を切ってもらいながら現在味覚がわからない話をすると担当者は大笑いしていた!そういう反応でいいのだ!!

担当者はなぜかわからないが何度か作業を中断しどこかへ消え!散髪が終わったのは1時間40分後だった!!

カットのみなので長くとも一時間で終わると思っていたためお店を出てからウソだろ!!と声がこぼれた!

これから母親病院へ向かったところでエレベーターに乗って降りて終わりだろう!

お見舞いを断念する!!

携帯電話を見ると母親と姉から着信があったので!まず姉に電話をかける!

ダビングを頼んでいた母親の観たがっていたドラマを持ってきてくれるようだ!

家に父親がまだいなかったため私に連絡を寄越したらしい!!

次に母親に連絡し今日は行けなくなった旨伝える!

明朝旅行へ出発する前に行けたら行くと言うと!無理しなくていいよとのこと!!

母親の声を聞いただけで涙が出そうになった!

もう大人なのに自立がほど遠く情けない気分になりながら帰路につく!

家に帰ると父親は帰ってきており姉と甥と姪が来ていた!

私の準備した食事は昨日ちぎったレタスしかなかったが!姉があまった煮物をくれた!!ありがたい!!

シングルマザー大人の喋り相手に飢えている姉と!話したりない私と父親とでしばらく話した!!

甥や姪は早く舌なおるといいねと言ってくれる!いい子たちだ!!

姉たちの帰ったあとすぐに父親も寝た!父親もなんだかんだで疲れがたまっているのだろう!

風呂の水がまだ少し余っていたので洗濯機をまわしながら茶碗を洗う!

家事を終え!旅行の準備をしようとするが脳がまったく回らず!カバン洋服を広げたまましばらくフリーズする!!

少し動いてフリーズ!少し動いてフリーズ!というのを繰り返す!!

睡眠が7時間を切るとパフォーマンスが劇的に落ちるタイプのため!ここ数日の普段より1時間遅く寝て30分早く起きる生活が響いているらしい!!

眠たいのに寝てはいけないことがすごく苦しい!!

洋服を叩きつけて大声を出したい気分になる!

なにかやってやりたいのになにもできずその場に座り込み床の一点を見つめる!

思っていた以上に疲れがたまっている!!

もうやだだめだむりだと呟いていたが!呟いても現状は変わらないだけだと自身叱咤風呂掃除をする!

風呂場の窓を開けたために流れ込んでくる外気と!大好きな塩素系洗剤の匂いに少し正気を取り戻す!!

旅の同行者が出発は昼からでいいと連絡をくれたので!持っていくもの明日やることをリストアップし寝ることにする!

今日できるだけのことはやったはずだと自分を許してやる!!

泣くひまがあるなら早く寝たほうがいい!!

睡眠がこの世で一番大切だ!!!

2016-06-28

人はなぜリストアップ形式記事に惹かれるのか――77の理由と4の仮説

 はてなブックマークホッテントリでは「おすすめな◯◯十選」だとか

 「デキる人が実践してる五つの△△」だとか

 まあそんな感じの記事を頻繁に目にする。

 なぜだろう。


仮説その1: 読みやすい。

 一見すると、「節ごとに小分けしてある分、リストアップ形式記事は読みやすい」というのはなんとなく妥当性がある気がする。

 はてして本当にそうか?

 短さとわかりやすさが比例するのであれば、俳句などは究極的に読みやす文章のはずだ。

 百歩譲ってリストアップ形式が究極的に読みやす記事形式であったとしても、可読性が高伝導率を保証してくれるとはかぎらない。


 

 リストアップ形式記事はざっくり二つのタイプに分けられる。

 ひとつは「オススメな◯◯」の◯◯に該当するブツを一つずつ並列に紹介していく拡散方式

 もうひとつは「△△が□□である理由」の□□を並べて△△を説明していく収斂方式だ。

 後者は「結論を先に明示して後から理由説明する」という論文執筆作法に則っている。常に「何について説明されているか」が明白なため、比較的わかりやすい。欠点エンタメ性の欠如だ。結論部が先に来てしまサプライズが期待できないのもあるが、構造のもの説明のためのものであるので、書いてる側の意識自然事務的に、説明的になりやすい。

 万人が興味を持つような題材を取り上げているという自信を持てない場合は、刑事コロンボのように折々にフックを作ってスリリングさを保つしかない。


 一方でリストアップ形式の大半を占める拡散方式は書いてる側の意識が足らないと、記事一貫性を欠く。ダメNAVERまとめtogetterが読みにくい原因がコレだ。

 「私の好きな◯◯10選」といった貴様の好きなものリスト系は特にこの罠に陥りやすい。

 とはいえ、たとえ記事一貫性がなくとも読者は10選のなかから勝手自分フィットするブツを見つけて言及するものだ。

 たとえば、映画リスト記事だったら、他の九作品が読者の琴線にまったく触れずとも、最後の一個で言及したくなるようにさせればそれでブクマがつく。


 そう考えると、ブログ記事には有用性もリーダビティ一貫性必要とされていないのかもしれない。

 あるいは記事に書いてあることの一割も理解してもらう必要すらないのだ。

 ブクマ界隈において特に重要なのはブクマカ一言口を挟みたくなるフックが用意されているかどうかだ。

 リストアップ形式記事ホッテントリにあがりやすいのは「フックの数が多い」の他に、

 1) 言及ときにひっかけられるフックの位置がわかりやす

 2) 箇条書きにしてあるとそれがフックである錯覚やす

 ためであると思われる。


 お笑いバラエティで「笑いどころ」にテロップや笑い声が示されるようなもの

 ブクマカもまた「言及しどころ」(ツッコミどころ、と言い換えても良い)がわかりにくいとブクマをつけにくい。

 中身ゼロ釣りタイトル記事蔓延るゆえんもそこだ。

 ブロガーの皆様におかれましては、この事実を踏まえてクソみたいな記事の量産に励んでいただかれたい。

2016-06-18

http://anond.hatelabo.jp/20160617120203

ついさっき田舎者の災難にあったところ。

2年ほど前、田舎のある地区テーマにした映像制作した。

映像は経費が発生するそれなりの仕事だったが、地元小学校に寄贈するというので公益性考慮格安(15000円)で納品した。

発注者田舎土産物屋。

さっきそこの女から電話がきた。

女は2年前に納品した映像小学校に寄贈せず店に放置していたという。

その映像を、こんど新築した土産物屋でタダで流させろ、さら名前目的は明かせないがダビングさせろ、音声データをよこせ、プレゼンにつかわせろと言ってきた。

早急に小学校に寄贈すること、営利施設での無料使用はみとめられない、使用するならあらた契約必要意図不明ダビングは許可できない、音声データは渡さない、内部プレゼン資料として1回程度上映するのかかまわない、と伝えた。

ほんとにもう、田舎は低脳で非常識恥知らず寄生虫みたいなのばかりだ。

死ねばいいと、マジで思うよ。

痴呆創生。

2016-06-14

汚い汚いホントに汚い

アホみたいに散らかってる

ここは地獄かそれとも悪夢か?

もしかしてゴミ箱の中?

もちろんホコリは積もり放題

掃除機かけたのいつのこと?

壊れたPC 古雑誌

買ったマンガも積みっぱなし

ときどき雪崩が起きるから積み直しても

新しい物が乗っかっていつの間にかまたななめになってる

ちまちま買われたフィギュアガシャポンもやっぱり出しっぱなしだよ

私がこういうの嫌いなのは

倒れたまんまで忘れられてすさんでる感ヤバイから

毎日見てるはずのテーブルだよ?

全然目に入ってないの?

今日郵便でなにか届いてたな

どうせ使うのは2割がいいとこ

貰い物ってむずかしいよね

お礼の品物送り出しても、もらった物は放置プレイ

食べない物は賞味期限切れ待ち

食べ物はわりと捨てやすいからイイ!

そのプチプチとっておくの?

もうダン箱ひと箱分あるのに??

通販ダン箱が怖いホントホントに怖い

饅頭怖いどころじゃない

「丁度良さそう」と思われるとつぶされずにどんどん溜まってく

空のままだから、あっと言う間に嵩んでく

「片付けに使うんだ」

「なにかに使うかもしれないから」

その調子10年は聞いてるかな

ときどき見かねて捨ててるんだ ごめんね

でもダン箱捨てたって文句言われてないってことは気づいてないのかな

私も気づかれないよう、ちょっとづつ捨ててるけど

こないだ捨てた小さな箱のせいで雪崩が起きやすくなった

あれは失敗だったか

箱の上にまた物を置くんだね

空箱からどんどん歪むね

TVガイド誌たまってる

パッと見一年分はあるよね?

そこにあるのは去年のジャンプ

ゴミ毎月出してるよ

切り抜きしないと捨てられないの?

新聞も片付けたら、切り抜くつもりだったって言ってたね

まだまだまだまだまだ溜め込みたいんだね

これから新聞片すのやめようかな やめられるかな

でもやめたら二度とはしないからね?

仕事みたいにTVを録画

溜まってきたらせっせとダビングダビングダビング

ラストまで観てないアニメ作品、数えきれないけどもうすぐまた新シーズン

観たい映画がたくさんあるんだね

ドラマもずっと好きだね

放送中の作品ですら追いきれないのによくそんなに溜め込めるね

いつ観るの?いつ観るの?

考えただけでめまいがしそう

一枚はあんなに薄いのにどんどんどんどん山になってく山山山

沢山容量入るはずなのに、どんどんどんどん……

嵩張って嵩張ってHDDの前がふさがってリモコン電波が届かない

出かける日だってTVを録画

定番番組見逃し禁止

家にいた私は再生ブルーレイが山場で停止してボーゼン

そういえばそのブルーレイそれっきり観てないな

なんだか観る気がなくなっちゃった

ストーブ勝手しまったの、不満だったんだね

だって前にしまってた場所私よくわからなかったし

ホコリ被るのが嫌だったんだもん

履きつぶした部屋履きどうする?

この冬履いてなかったよね

2年はそこに置いてある

あなたのいい所はモノを買うのにためらいがないところ

私は欲しい物も迷ってなかなか決められない

そうしてるうちになんだか買い逃しちゃう

でももうちょっと考えて買って欲しいか

除湿器はまあまあ使ったけど

ヤフオクで買った小汚いサーキュレーター

前に使ったのはいつだっけ?

出しっぱなしだからものすごいホコリなんだけど、

た ま - に使うのにいきなり回すから驚くよ

そのホコリ全部飛び散ってる

クッション型の筋トレグッズ

2回くらい使ってたかな?

百均にいろいろあるちょっとした収納グッズ

買ってきたけど置きっぱなし

まんがしまうんじゃなかったの?

そっちにもこっちにも積まれた本は形が崩れてななめになってる

あなたに本が貸せなくなったのは

貸しても返ってこなくなったし

適当に積まれて形が崩れたか

私は本が大事なんです

形が崩れるなんて絶対絶対ゆるせない

あなたの悪い所は物を捨てられない所

繋いでないビデオデッキ、せめて袋に入れたよ

機械ほこりまみれとかありえないでしょ……

リモコン電池漏れダメになった

再生は多分できるかもだけど、

テープデッキは他にもあるじゃん

こんなのいる人いないでしょ

捨てるしかなくない?

洗濯は私がしてるんだから、せめて溜めずにちゃんとだしなよ…

こないだ洗ったの去年の夏物

一年ずっとほったらかしか

出しっぱなしのフリースニット 多分洗ってないやつだよね

勝手に洗っちゃっおうか

今年もゴキブリ出たね

「散らかしててごめん」

別に謝らなくてもゴキブリなんて毎年出るし

から私は何も言わない

でもTV汚部屋が映るとつい口を極めてののしちゃう

だって人んちだから

いくら言っても大丈夫じゃん?

あなたも初めのうちは私と一緒に言ってるよね

「信じられない、汚い」って

他人汚部屋はいいなあ!

いくらでも汚いって言えるよ!TVの向こうだから大丈夫

逆に汚部屋のふれこみで、たいして汚くないと萎え

もっともっと汚くしててよ!

全然罵れないじゃない!

洗濯物が溜まったくらいじゃ汚部屋のうちに入らない!

飲みかけのペットボトルと捨て損ねたゴミは基本でしょ!

そのうちあなたはポツリいう「ひとの事言えないけど」

別にいいんだよ、あなただって好きにののしって

だってTVの向こうのことだから

うちとは関係ないんだから

そんな屁のツッパリにもならない反省なんていらないからさ

一緒に楽しくののしろう!

っていうか、私は今この汚部屋をこきおろしたいの!

そこまで言うか?っていうくらい蔑みたいの!

私の邪魔をするくらいなら、

反省しないで黙ってみててよ!!

2015-12-03

トラウマ恋愛映画入門 町山 智浩

インベーダー・サマー (ソノラマ文庫ネクスト) 菊地 秀行

まっすぐにいこう。 全15巻セット (集英社文庫コミック版) きら

詩羽のいる街 (角川文庫) 山本

コミュニケイションのレッスン 鴻上 尚史

クアトロ・ラガッツィ (上) 天正少年使節世界帝国 (集英社文庫) 若桑 みどり

現代金融入門 [新版] (ちくま新書) 池尾 和人

日露戦争資金調達の戦い―高橋是清欧米バンカーたち (新潮選書) 板谷 敏彦

山本五十六 (下) (新潮文庫 (あ-3-4)) 阿川 弘之

井上成美 (新潮文庫) 阿川 弘之

米内光政 (新潮文庫) 阿川 弘之

心の力の魔術―驚くほどの富と幸福が得られる成功法則 ダビッド・J. シュワルツ

食卓から経済学―ニュービジネスのヒントは「食欲」にあり (ノン・ブック―先見サラリーマンシリーズ) 日下 公人

もろい青少年の心―自己愛障害 発達臨床心理学考察 (シリーズ 荒れる青少年の心) 上地 雄一郎

自己分析 ハインツコフート

死にたい気持ちをほぐしてくれるシネセラピー上映中―精神科医がおススメ 自殺予防のための10本の映画 高橋祥友

キレイゴトぬきの農業論 (新潮新書) 久松 達央

数学のまなび方 (ちくま学芸文庫) 彌永 昌吉

エロゲー文化研究概論 宮本直毅

野口英世ザベル・R. プレセット

モテないのではない モテたくないのだ! ! (アクションコミックス) カラスサトシ

遠回りまみれの青春タイプの人 福満 しげゆき

もっと! Vol.4 2013年11月号 (増刊Eleganceイブ) 水沢悦子

音楽の基礎 (岩波新書) 芥川 也寸志

ヒトラーのテーブル・トーク1941‐1944〈上〉 アドルフ・ヒトラー

しろうと理論日常性の社会心理学 アドリアンフランク ファーンハム

AKB商法とは何だったのか さやわか

ヒトラーを支持したドイツ国民 ロバート・ジェラテリー

グランヴァカンス―廃園天使〈1〉 (ハヤカワ文庫JA) 飛 浩隆

ドイツフランス共通歴史教科書現代史】 (世界教科書シリーズ) ペーター ガイス

ドイツ歴史現代史】 (世界教科書シリーズ) ヴォルフガング イェーガー

大学生社会人のための言語技術トレーニング森ゆりか

ポストモラトリアム時代若者たち (社会的排除を超えて) 村澤 和多里

言葉にして伝える技術――ソムリエ表現力(祥伝社新書214) 田崎真也

滅びの風 (ハヤカワ文庫JA) 栗本 薫

大日本サムライガール (星海社FICTIONS) 至道 流星

少女マンガ表現機構―ひらかれたマンガ表現史と「手塚治虫岩下 朋世

マルコヴァルドさんの四季 (岩波少年文庫) イタロ・カルヴィーノ

和解する脳 池谷 裕二

スティーブ・ジョブズ(1) (KCデラックス Kiss) ヤマザキ マリ

カリガリからヒットラーまで (1971年) ジークフリート・クラカウアー

さよならタマちゃん (イブニングKC) 武田 一義

物語体操―みるみる小説が書ける6つのレッスン (朝日文庫) 大塚 英志

プロ経営者」の条件 折口 雅博

資本主義という謎 (NHK出版新書 400) 水野 和夫

行動分析学入門 杉山 尚子

ここは退屈迎えに来て 山内 マリ

ウェブ炎上ネット群集の暴走と可能性 (ちくま新書) 荻上 チキ

統計学が最強の学問である 西内 啓

☆行動変容法入門 レイモンド・G.ミルテンバーガー

図説 イギリス歴史 (ふくろうの本) 指 昭博

アメリカ中学教科書英語を学ぶ―ジュニアハイテキストから英語が見えてくる (CD book) 林 功

☆☆「AV女優」の社会学 なぜ彼女たちは饒舌に自らを語るのか 鈴木 涼美

ぬばたま (新潮文庫) あさの あつこ

果てしなき渇き 深町 秋生

去年はいい年になるだろう 山本

日本人英語 (岩波新書) マークピーターセン

兵器戦術世界史 (中公文庫) 金子 常規

あなたを苦しめる過去から自由になる本 石井希尚

2015-11-16

星野源ダビンチで書いてるコラムも言いたいことはわかる。

けれど、結局それはコミュ障から脱出できたり仕事成功したりしてるからだろ。そういう機会を手に入れられる環境からだろ。

自意識過剰でそこまで苦しんでないんだよキミは。

成功者に対して妬み嫉みをいってるから俺は友達もいないし誰にも心開けないんだよ!

どうしたらいいか、どうやって解決していいかわからないんだよ。

2015-09-11

ミステリ愛好家殺人事件(友人の実話に基づく)

わからんな」

「わかりませんか」

わからん犯人が『なぜ被害者の部屋にある本棚の本をすべて抜き取ったあと、また戻したか』についてはさっきの君の説明で納得いった。しかし、それでは肝心の犯人わからんじゃないか。だれにでも出来る殺人だ。被疑者が絞れん」

「それがですね、実はこの本棚こそ犯人ピンポイントで指し示す、最大の証拠品なのですよ」

「どういうことだ」

「それを今から説明します。まずはこのプリントをご覧ください。これは被害者読書履歴リスト化したものです。読書メーターからとってきました」

「なかなか残酷なことをする……。なるほど、ミステリ好きという話は嘘じゃなかったみたいだな。翻訳ミステリの有名作がならんでおる。だが、これで何がわかると?」

「注目すべきはこの本です。江戸川乱歩編『世界短編傑作選3』」

シリーズの三巻だけ読むのが奇妙だと? それはキミ、素人の浅はかだよ。アンソロは続き物じゃない。別に順を追って読む理由などないぞ」

「いいえ、警部。『三巻目であること』それ自体重要なんです。これが『傑作選2』や『4』だけなら単なる被害者の気まぐれですんだでしょう。しかし、『3』だけ、となるとそうはいかない」

「何が言いたい?」

「もう一度、リストを点ではなく線で眺めてみてください。被害者が読んだ順に」

「『モルグ街の殺人事件』、『白衣の女』、『シャーロック・ホームズの冒険』、『ブラウン神父童心』……傑作揃いだな。何の変哲もないミステリ読者だが……」

「"新潮文庫"の『モルグ街』、"岩波文庫"の『白衣の女』、"創元推理文庫"の『シャーロック・ホームズであることが重要なんです。それにしても、この並び、どこかでご覧になったことがありませんか?」

「ふむ、言われてみればどこかで……『お楽しみの埋葬』、『ジェゼベルの死』、『兄の殺人者』……『切断』? ああ、ポーターのか…………あ!!!

「お気づきになられたようですね」

「こ、これは……法月綸太郎の『ミステリー塾 海外編』のマストリードリストとまったくおなじ……!」

「いかにも。被害者は法月先生マストリードリストを律儀にも頭からなぞって読破していたのです。ほら、もっとリストをさかのぼってみて。妙に再読が多いでしょう。古典的名作ばかりなので最初はそれも然りと考えていましたが、種が明かされてみればなんてことない。

 『東西ベスト』、『ミステリハンドブック』、『海外マストリード100』……各所のマストリードオールタイム・ベスト本のリストを手当たり次第に読み漁っていただけなのです。それも、きちんと順番を守ってね。ベスト本のメンツは、特に上位や定番ともなると重複しがちです」

「そうか、やけにホームズポーチェスタトンばかり何度も読んでるわけだ。旧訳の『ブラウン神父童心』を短期間に繰り返し読むなんて、都筑道夫でなけりゃ修行僧くらいのもんだからな」

「もはやパラノイアの域に達していると言ってよいでしょう。ところで、おかしいとは思いませんか? こんな強迫症的な几帳面さを備えていた被害者なのに……この本棚統一性に欠けている」

「そうか……綺麗に整頓された部屋に、きっちりと収まった本棚だったか一見しただけでは気付きにくかったが……」

「同じ列にポケミスとハヤカワのトールサイズ講談社文芸文庫普通単行本をいっしょくたにぶちこむなんて、ぼくですら怖気をおぼえますよ」

「部屋に入ったとき違和感……背筋を伝った悪寒の正体はこれだったのか」

「まともな美意識をもつ読書家なら耐えられない蛮行だ。被害者性格を考えればなおさらです」

「となると犯人は、A.『被害者几帳面な整頓好きであることを知っていた』。B.『しかし、読書家の生態には疎い』人物――」

被害者の交友関係は属していた読書サークル関係に限られていました。本棚にむとんちゃくな読書はいくらでもいますが、被害者の生態を知ったうえであえてこういう現場を残しはしないでしょう……ただ一人を除いて」

「……恋人、か」

動機は容易に推察できます事件当夜に聞こえた罵り合い、あれはおそらく、本を捨てようとした恋人とそれを止めようとした被害者口論だったのでしょう」

「そうして揉み合ううちに……か。殺意はなかったんだろうな」

「ええ、事故です。恋人恋人で日頃から被害者アイドルオタ趣味揶揄されてストレスが溜まっていたのでしょう。自分世界に閉じ籠もって、本当の人間理解しようとしなかったカップル悲劇ですね」

やれやれ……本棚にはじまって本棚に終わる、か。嫌な事件だったな……なあ、思うんだが」

「もし、この部屋に本棚さえなかったら、ですか?」

「そうだ……紙の本……大量の書物を収納するための本棚……。なあ、なぜ人は積ん読を犯してしまうんだろうな? なぜ文字を、知識を物理的に重ねて誇ろうとするのだろうな。

 バベルの塔を知らぬわけでもあるまいに……」

「罪であるとわかっていても手をださずに入られない。それが人間の業です。アダムイヴを知らぬわけでもないでしょう?」

「そうだな……わかっている……わかっているが……くそっ! やりきれない……」

「ぼくも同じ気持です……もし彼らがアレさえ持っていればと思うと」

「アレ? なんのことだ?」

「フフフ、これのことですよ(バッ」

「あ、黒いシルエットを燦然と穿つ青白い光!!!それは、君、kindle voyage』じゃないか!」

「そうです! 『kindle voyage』は名機『paperwhite』の後継機かつ上位機種!!! この艶かしい小さなボディに数千冊を収納することが可能なんです!!!

 さらに300ppiの高解像度ディスプレイを搭載! 紙の本と遜色ないリーダビリティ!!」

「なんてこった! 被害者もそれを買っていれば本棚なんていらなかった……事件も起きずにすんだ」

「起こってしまったことはもう変えようがありません……。しかし、新たな悲劇を防ぐことはできるはずです」

「そうだな。本好きを名乗るものならみんな『kindle』を持つべきだ。わたしもさっそく、注文するよ」

「僕たちは前を向いて歩いていかねばいけません、それと、オススメwifi+3Gモデル。どこでもいつでもストアにアクセス&ダウンロードできて本体価格29180円と超お買い得です。充電アダプタは別売りなので注意してください!」

2015-08-08

作家はあらゆることを作品だけで語るべき」というアホで乱暴な主張について

 「アーティスト政治的主張を行うべきではない」、「作品で語れ」。

 なにもかも職人偏重文化のせいだとおもう。与えられた枠内で技術を研ぎ澄まし、寡黙にプロダクトを作り続ける「職人」への憧憬。それをアーティストにも適用してしまったことがそもそもの悲劇だ。

 日本アーティストは根っこの部分で表現者であることを求められてはいない。製造者たれ、ということだ。なんだってプロダクト扱いしてしまうのだ。美術品は金銭に還元できるものであり、究極的にはコンビニで売っているヤマザキクリームパンと等質であると信じて疑わない。

 なので、先日のオリンピックエンブレム問題を見てもわかるとおり、高度に訓練されたデザイナーデザインリスペクトされない。

 日本人の美意識は今後百年、楽天通販サイトから一歩も前へ出ないだろう。

 

 ところで「アーティストなら作品ですべてを語れ」という言説は一見かっこ良く、筋が通っているように思われる。

 しかし、この主張にはある重要な前提が二点抜け落ちている。

 ひとつは、表現活動ストレート言語化できない領域を扱っている場合が多い、ということ。

 明確なテーマ社会的政治的メッセージイデオロギー作品内で直截的に説明されている作品作家も世の中にはある。

 しかエンターテイメントの分野においてはリーダビリティの都合上、そうした主張は糊塗されていることが多いし、アート作品ならばそもそも既存の言説言語では語りえない(表現者自体言語能力はさておき)ことを表現したがったりする。

 ありきたりな言葉でいえば、数行のセンテンスで説明できる内容ならそもそも小説や絵や漫画映画写真音楽などにせず、論文なりtwitterなりで発表するはずだ。そして、現にそうしている作家も少なくない。政治的アーティストたちは、単に媒体ごとで最適かつ合理的な伝達形態を選択しているにすぎない。

 だというのに、バカは不合理を強いるのが好きだ。

 

 

 もうひとつは、作者にはテーマが選ぶ自由がある、ということだ。

 あなた政治的レベルピーマン嫌いだとして、戦国時代を扱った作品ピーマン栄養学的劣位を述べる必要はまずない。

 表現者義務自分のすべてを伝えることではけしてない。むしろ自分の要素のうち何を削ぎ落とすかが重要になってくる。これも伝達における最適化問題だ。さきほども言ったように、簡単に言語化できる政治的言説を人びとに伝えたいのであれば、それはそのまま作品を通さずに主張するのが合理的なのだ

 ぎりぎりまで絞った作数を重ねるうちに、全体を通じてひとつ芯の通ったテーマが浮かび上がってくることもある。その芯は作家性とも呼ばれる。だが、残念なことに作家性はたいがい作家個人のコンプレックストラウマに直結している。社会性などない。

 選ぶのは自由なので、もちろん、社会的メッセージ政治的メッセージ作品を通じて生に近い状態であれオブラートにうまく包んであれ発信する作家も多い。それは彼らがそうした方が受け手に伝わりやすいと判断たからだ。やはりそれも作家個人における選択の問題であって、乱暴なアフォリズム普遍化されるべきものではないんですよね。

2015-03-08

妹が催眠術に掛かってしまいました

友達から「一週間限定焼き肉一回奢り」という条件で

「女を絶対に落とせるヴィデオ」というもの

借りたのが始まりです


ダビングしては効果がなくなるとのことで、

機材を隣近所から借りて観ました


ヴィデオ自体他愛もない深夜番組の類で、

アート・オブ・ノイズの「レッグス」を

出囃子に有名な超能力者が登場するというものでしたが

「これをご覧の女性の皆さん。あなたはこれから

催眠術に掛かります。ただし、ご安心を。

番組最後まで観た方は催眠術を解けますので」と前置きをして

色々ヴィデオ・ドラッグみたいな映像とともに「あなたは眼前の異性と

恋に落ちます」云々といったことを喋っていました。


こちらはちっとも身に変化が起こらなかったので、騙されたと思って

最後まで観ていると「CMの後、いよいよ催眠術を解きます」という

テロップが流れたまま、ヴィデオは終わってしまいました

まり催眠術は解けないまま終わるというものでした


バカバカしい、と思ってテレビを消したら背後に人が立っていたので

振り返ってみるとそこにはいつの間にか妹が居ました

私は妹に押し倒されました


それ以来ずっと妹とはこんな関係が続いているのです

何か催眠術を解く方法はないでしょうか

2015-02-26

自殺しようと思った。

自殺しようと思った。首吊り用に太いロープと大人のおむつを買った。だけどどうしても出来なかった。

から今度は飛び降りようかと思ったけれど、周辺の高い建物はみんな屋上立ち入り禁止だった。

電車に飛び込もうかと思ったけれど、賠償金のことを考えると出来なかった。

富士樹海まで行ってみたこともあるけれど、ヘタレから奥まで行けずに逃げて帰って来てしまった。

そんな時だよ。同じメンヘラ仲間が面白いお店を見つけたんだって『リング』って知ってるよな?

あの話は実は都市伝説に基づくものであって、本当に「呪いのヴィデオ」ってあるらしいんだよ。

ツテを辿って店主と交渉したら、今頃ヴィデオ・テープなんて珍しいから二十万もふんだくられたよ。

まあ仕方ないよな。このテのヴィデオ・テープなんてそう滅多に転がってるもんじゃないからな。

おれはそのヴィデオ・テープを観たんだ。ダビングされまくってるから砂嵐状態だったけれど。

そしてそのまま何ということもなくあっという間に一週間が過ぎた。

おれは風呂上がりだった。突然ついてないはずのテレビの電源がついたんだ。

来たな、とおれは思った。貞子様さま登場だ。これで終わりだ、ってね。

果たして貞子は現れた。画面に井戸映像が流れた。粒子の粗い画像だった。

井戸からゆっくりと這い出して来たんだ。待った甲斐があったと思った。これでゆっくり死ねる。

貞子は画面越しにおれの方に現れて来た。前髪が長いので顔面が見えない。

瞳を見たら最期だ、そう思ってワクワクしていた。貞子はそっと呟いた。

「……怖くないの? 私が?」

おれは言った。「怖くないよ。ずっと待ってた」

そう言うと貞子は前髪を振り乱して叫んだ。

「なんでよみんなして!! 私がどれだけこの世を呪って死んだのか分からないの!?

壁ドン

「……ごめん、ここ壁薄いんだ」おれは謝った。

「でもそうじゃない」そう言って貞子は泣き出した。「最近だと『貞子3D』なんて上映しているじゃない」

「そうだな。おれは観たことないけど」

「画面から飛び出せないのが前提で私は飛び出すのよ? 『3D』なんて邪道じゃない?」

そう言って貞子はふと、おれの首筋をクンカクンカ嗅いだ。

「お風呂、入ったのね?」

「そうだけど」

「あの、迷惑じゃなければ、私も入らせて……汚しちゃうけど掃除はきちんとするから

いいとも

その版おれたちは手を繋いで眠った。忌野清志郎の歌みたいに。

非モテのおれにとっては天にも昇る心地だった。だけど幸か不幸かおれは地上に居る。

そういうわけで、もうすぐおれたちの間に最初の子どもが生まれるんだ。名前は何にしようかな。

2014-09-21

エロいコンビニ

高校生の頃、近所にかなりマイナーコンビニがあった。

そこはまさにエロ天国であった。

ビニ本、AV、大人のおもちゃまで置いてある。

ビニ本は買ったことはないが、普通エロ本コンビニのそれじゃない。

大きいけど少し汚いような本屋にあるようなマニアックエロ本だ。

お尻倶楽部とかSMなんとかとか。

そういうのが好きだった。

そしてやはりAV!!AVもあった。

しかし、そのAVいい感じに胡散臭い

完全無修正などをうたったAVが半分くらいを占める。

店の裏はヤクザ経営する雀荘だった。多分ここのオーナーヤクザだろう。

高いがAVを買ってみた。無修正小沢まどか。初めて買ったAVだ。

定価1万5000円のところ3000円。(当時は何故かやたらと定価だけ高いAVが多かった)

その後は友達の家に行ったので見れなかった。

翌日、学校で「無修正のAV買った!」

って喜んでいた。

で、家帰ってから見た。

「……………。」

あの、ふつうモザイク入ってるんですけど…画質悪いんだけどこれダビングだよね。ジャケットコピーっぽいし…

そのときは、当時のAV業界の裏側を全く知らなかった。

少し大人になった。

ようで全く大人になっていなかった。

無修正と聞けば飛びつき、騙される。

変な裏ビデオのチラシが入っていれば電話して取り寄せる。こういうことの繰り返し。

やっと手に入った無修正友達がその辺で拾ってきたもの

飯島愛などたくさんあった。

でも、画質が汚い。女優の質も酷い。ブスしかいない。

こういうことを若い内に経験しているおかげで、無修正には嫌悪感がある。

今の海外無修正サイトは画質、女優ともにマシにはなったがメーカーが作るAVとはクオリティに雲泥の差がある。

ただモザイクが無いだけだ。

無修正をありがたがる若造を見るとこう思う。

こいつらはあの辛辣経験をしていないから素直に喜べるのだ、と。

2014-08-17

お金が大好きだった

 ぼくは小さいこお金が好きだった。母子家庭で家が貧乏だったからだと思う。電気やガスを止めたり、おやつをうちだけ少なくしたり、母に徹夜で内職をさせる。不憫だ、子どもが不憫だと時おり、母を涙させる。そんなお金の力に引き寄せられたのかもしれない。

 小学校二年生までのぼくの趣味は、おこづかいや、数少ない親戚から年に一度もらえるお年玉、たとえば数千円。それを両替機で崩すことだった。全部10円に。お金が増えるのがすきだった。受け皿に硬化が落ちてくる、あのジャラジャラッ、という音もすきだった。全部10円玉になると、店のおばちゃんに数十枚の銅色の硬化を渡した。きびすを返し両替機に銀色の硬化をまた突っ込んだ。繰り返し。迷惑なはなしである

 小学校三年生に上がると、その行為がまったく無意味だと悟った。今度は本当の意味お金を増える方法をかんがえはじめた。勉強にも友達にもそれほど興味はなかった。


 最初のぼくのビジネスは、自販機の小銭と落ちている空き瓶をあつめることだった。今はどうかしらないがその頃、一本あたり10円で特定のビンを買い取ってくれる駄菓子屋があった。たとえば、コカコーラスプライト

 二週間後には町内の自販機地図をつくり、近所の子どもたち数名を組織化してビジネスを拡大した。上がりは折半だ。軌道に乗った矢先、浮浪者ボス一喝されてそのビジネスはご破産となった。

 次は自販機ビジネス資本をもって、今でいう「せどり」に挑戦した。カメレオンクラブキャンプわんぱくこぞう、遊コン。情報化前夜の昭和末期。ゲームカセット買取価格と販売価格が逆転している商品をしらみつぶしに探しては、他の店に売りとばした。これも仲のよい同級生組織化した。仕入れの費用がない場合はぼくが肩代わりした。が、ただ、店舗が密集しているわけではなかったので、仕入れの問題であまりうまく行かなかった。そのうち同種のカセット買取制限つきはじめた。息の短い商売だった。

 中学生になってやったのがパソコン通信ログ取得代行する、というサービスだった。今思うととこれは犯罪だったかもしれない。Nifty-servePC-BANの規約はもう見れないので許してほしい。日夜マニアック議論が繰り広げられる大手パソコン通信サイトログダウンロードしては草の根BBSで知り合ったおにーさん達に高値で売りつけた。ただのテキストが垂涎の情報となる時代があったのだ。

 小さな商売としては、ビックリマンシールの仲買。発売日前に週刊少年ジャンプが並ぶ店を見つけて手に入れ時間貸しCDダビングを手伝ったりした。もちろん牛乳配達新聞配達もやった。

 最後にやったのはパチンコだった。本当はアルバイトをしたかった。が、中学生を雇ってくれる福祉的なビジネスマンを当時のぼくにみつけることはできなかった。ぼくの世代には一時期これで食べていた人が多いと思う。といってもぼくが中学生の頃なので、羽根物権利物フィーバー機など釘の甘い台をみつけては打ち止めにする。という同世代パチスロプロより1つ前の世代だった。あからさまな中坊がパチンコ屋に来ても見て見ぬふりをしてくれる、牧歌的時代だった。LUNA SEA有線放送でよく流れていた。軍艦マーチももちろん流れていた。


 そうしてぼくは晴れて16歳になり、まっとうに労働を金銭と交換し、またそれの再生産を繰りかえす立場となった。

 ぼくはなるべくして中卒になった。1つも願書を出していない。

 義務教育学校に行く理由がまったくわからなかった。お金を稼ぐ事以外世界意味がないと思っていた。だれも勉強をする理由を教えてくれなかった。貧乏な家の親、多くの市井公立小学校先生にはそれを子どもに説明する能力が、ない。ぼくも30をすぎてようやく勉強をする理由を先人の言葉を使って説明できるようになったくらいだから、無理もない。

 高校へ通うには学費が多くかかると知った。これも進学しなかった理由の一つだ。さすがに15歳の僕にもわかる。母親の稼ぎだけで四人の年子高校に行くのは不可能なことを。ぼくが行けても下の弟二人はきっと中卒だろう。

 中学三年の担任は、進路相談でぼくが進学しないというと、とりあえずその場をなあなあで済ませた。その後、考えをあらためさせるべくぼく親友山根を狩り出した。ぼくの説得を試みたのだ。まったく進学しない中卒は珍しかったらしい。無論、とりつくシマもなく断った。二人の目には、ぼくの事が、世界中を敵だと考え怯える、野生児のように見えたと思う。そんな目をぼくはしていた。

 その後、労働お金を稼ぐことより、お金を作る仕組みのほうに興味を捨てられなくて、自分商売を始めるんだけど、それはまた別の話。

今はだいぶその呪縛から解き放たれたと思う。

戦後のはなしではありませんバブル世代です

2014-07-24

文章うまいへた

 暇だからむちゃくちゃ書く

 いきなり浅田次郎の『お腹しませ』の跋から引用するんだけど「貴き母国語司祭たる小説家は、その記す言葉の一句一行に責任を負わなければならぬ」って、これなかなかカッコイイこと言ってるけれども、浅田次郎文章だってたいがいひどいときはある。語彙は豊富だけど脂っこすぎるから格調が損なわれちゃって、なんだか下品だなーって思っちゃう瞬間も多いよねってわりと共感してもらえると思うんだけどどう?

 で、こういう話をしてると必ず横から口を出してくる手合いがいて、言うことには「最近小説家文章レベルが低すぎる」。こういうやつには気をつけなきゃいけない、なにしろこいつはそんな侮蔑的なことを言いながらむかしの小説をあんまり読んでないからだ。たしか百田尚樹はおそろしいくらい下手な文章を書くし、現在まで残ってるむかしの小説家作品の多くはたしか文章が上手くて、そのうえたとえば川端とか百閒とかの異常な怪物がぐーんと平均値を上げちゃってるもんだから勘違いする。ひどい文章を書く作家作品は当然のように消費されただけで現在まで読み継がれてるものは本当に少ないってことくらい考えればわかるんじゃないの? 面白いことは否定しないけど、三十年後の子供が『永遠の0』とか『ビブリア古書堂の事件手帖』とか『容疑者Xの献身』とか読んでるわけないじゃん。だいたい残ってるひとでいってもひどい文章作家ってのは残念ながらちゃんと存在していて、ほら太宰治とか田山花袋とか小林秀雄とか超ひどいじゃん。あ、でも内容は面白いと思うよ、田山花袋以外の2人はね。

 まあ浅田次郎は「小説家なら上手な文章を書け!」とは言ってなくて、素直にちゃんと読むと「小説家文章日本語を使うひとにとってはお手本なんだから、せめて間違いのないように書かなきゃいけないなあ」って意味しかないんだよね。だから話はもうとっくに逸れてるんだけど、なんか言いたいこと思い付いたか文章うまいへたの話を続ける。

 そもそも無機的な文章小説文章うまいへたってぜんぜん別問題で、都市伝説レベルの話で好きなんだけどさ、三島由紀夫ってもともと官僚だったんだけどすぐ辞めたのね。ちゃんと東大出てたくせにぜんぜん仕事できなかったんだって。なんでかっていうと三島の書く文章がかっちりしすぎてて、官僚にとっての必須スキルである「余地を残す」文章を書くってことがまったくできなくて、まあ言ってみれば文章がうますぎて向いてなかったんだってさ。これはさすがに誰かが作った伝説というかいたずら話だと思うんだけど、三島文章って異常に人工的でみっちりしてるから何となる「あーわかるー」ってなっちゃう。改めてなかなか好きな作り話だ。

 たとえば誰だろう、最近でいうと朝吹真理子って年齢のわりに文章がうますぎてサラブレットってこういうことかあって感心するんだけど、このひとがふだんの小説エッセイで使ってる文章で書いた報告書ってたぶん読みにくいよね。いや、なんでそこでひらがなつかうんだよって苦笑いしてる上司の図ってめっちゃ想像できてかなり笑える。だいたい文章文学)ってのは芸術なんだから美しくなければ嘘でしょう? ってみんな大好き古井由吉先生松浦寿輝との往復書簡でさらって書いてたけれど、まあそこまで大上段からカッコイイことは言えないけれども、まあ言ってることはわかるじゃん?

 芸術なんだから判断は割れちゃうんだよ。日本人フェルメールが好きってよく言われるし、高校生はなぜか「はしか」のようにラッセンを好きになっちゃう時期を迎えるものだけど、美醜の基準なんてひとによって違って当たり前なのよ。モーツァルトサリエリの格付けは「アマデウス」がしちゃったけど、ヴェートーベンシューベルトのどっちが上って難しくない? って書くと「おまえさっき太宰が下手だって言ってたじゃん!」とかひどいのになると「山田悠介! 山田悠介!」なんて連呼されちゃうんだけど、山田悠介うまいへたじゃなくて「間違ってる」からダメだよ。とかいうと「保坂和志! 保坂和志!」って返ってきそうでキリがないのでいいわけをやめる。

 何が言いたいかって実はまったくの逆で、それでも文章うまいへたって、きっと存在してるんだよね。いや少なくとも自分のなかでは間違いなくあるんだよ。同じことを何回も言わないで済ませられるかとかね。何気ない言葉の選び方とか、リズムとか句読点の位置とか改行のタイミングとか語順とかセンテンスの長さとかほんといろーんな要素が絡み合いすぎてて、たとえばリーダビリティって文章のうまさに入るのって言われちゃうともう答えはまったく出ない。でも個人的には入らないと思ってるって結論だけはちゃんとあるんだ。

 そろそろみんな気付いてると思うけれども自分なりにうまい文章を書きたくて書きたくて、読み返して「わあ、おれって文章うめーじゃん!」って思いたくて自分なりに努力してきたんだけどまったくダメで、下手でどうしようもない文章なんだけど文章を書くのは好きで、だから深夜にこんな下らない長文を書いてストレスを発散しているんだけど、まーまず間違いなくこの文章は読み返さないよね。ひどいから

 文章書くのってなんていうか心地よい行為だと思うし、こんなところに文章書いてるくらいだからみんなもきっと文章を書くことが好きで、だからさー、なんていうのかな、小説家とか関係なくってこうやって日常的に文章を書いているおれたちなんかはさ、上手な文章を書きたいなっていう欲求を誰しも持っているんじゃないかって思うし、その欲求には忠実になってもいいと思うんだよね。

 あー、文章うまくなりてーなー。

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