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2021-02-22

人格である菅総理長男から接待の誘いを受ける ⇒ 接待に応じる ⇒ 週刊文春報道され懲戒処分を受ける

接待を断る

人格である長男から人格である総理へ連絡

官僚とき総理である俺に背くのか!」と激怒

適当理由左遷される

総務省官僚立場になって考えてみたけど、これってガード不能技じゃね?

2021-02-20

創作

創作物、ずっと応援してきたものにわかファンときにわかられたくないし、自分が一番の理解者でありたいみたいな気持ち

お前らなんかにこの貴さがわかるもんかみたいな気持ち

これが、良いのか悪いのか。

なんかわかったような。

僕は創作物とそれを作った人間は別物だと思っていた。

たとえ作者が犯罪を犯していても、作品のものに罪はないし。作者がいけ好かなくても、作品だけは良かったりはしばしばある。作者が気に入らんからと、作品まで毛嫌いするのはアホのやることなんだと。

それが正しいと思ってたし、結論、それが正しいと思う。

でも、その理論信仰するのであれば、創る側に立った時も同じことを唱えなければならないと気がついた。

たとえば僕の作品愛しさに、作者である僕に嫌なことを言ってくる人がいる。続きみたいから早くかけよ、別の物を創るな、俺の欲しいもんを創れと。そういう人にはそもそも僕の作品理解できる素質ないとか思ってた。僕がそういうことを言われるのが嫌で、だから人にもそういう言葉はかけない。それゆえにどうしても、そういった行動は作品内でも間違った行動であるという価値観評価されてしまう。

そういう、僕が間違ってると思うことを平気でやるような人間に、僕の価値観ベースに創られた作品など、僕の世界など理解出来るはずないのだ。善悪の考え方が違うし。

って思ってたけど。

それはつまり、僕のことを理解できてなければ僕の作品理解することはできないということにほかならないじゃん。

言ってること真逆じゃんな。

あーこれだわ、と思った。僕が創作物を公開するのに、足りてなかった心がまえ。

創作物に対する解釈の正しさ、というのは個人の中にしか存在し得なくて、それが「正しい」という価値観も、その人の中でしか通用しないこと。

Aさんには目の前の絵の中の鳥が赤に見えて、Bさんには青に見える。それを描いたCさんは、緑で塗ったと言っている。

この中で、誰が正しいのか。

そういう問題なのだと思った。

創作物は、僕が僕ではない誰かにそれを見せた瞬間、その誰かの主観というフィルターを通して解釈される。例えそれがどんな解釈であろうと、その誰かにとってはその解釈が一番正しい。

僕が、極力作者本人を知ることを避け、不純物の混入を防ぎながら他人作品自分主観フィルターで濾すように、僕の作品を見る人にはみな等しく僕の作品解釈する権利をもっているし、それがこの世で唯一正しい作品解釈、と信じる権利も持っている。

もちろん、そのフィルターの性能によって作品は悪に見えたり善に見えたりする。でも仕方ない。僕が持ってるフィルターと同じものは、この世のどこを探しても存在しない。

僕が「正しい解釈」を発表したところで、その正しい解釈すら他人フィルターを通してから他人に入っていくわけで、それはもはやまったくの別物であり。

「正しい解釈」として何かを発表することが不可能である以上、正しい解釈というものはこの世に存在することができないものであることになる。僕以外のだれにも、観測不能なのだから

からこそ、どこまで作者ことを知り、作品をどう解釈するかは自由。作者もまた、作品を発表した時、その作品はもはや作者の手を離れて、見る者一人一人の中で展開され、その人の回路で理解される、その人の中でもう一つの作品ができてしまうようなものだと考えた方がよいのだと思う。

理解できる、できないの議論は、そもそも不毛

人間自身主観しかもの観測できない以上は。

自分作品なのだから自分解釈が正しくて、文句をつけてくる人は理解できてなくて、褒めてくれる人は理解できている、みたいな考え方は、創作をする上でメンタルを守っていくためには正しいけど、向き合い方としては正しくないのだと気づいた。

心がまえ、間違ってたなって話。

2021-02-19

anond:20210219165905

そもそも遊郭もお歌や踊りなどの技芸を楽しみつつ、お料理のしめるので性的不能のじいさんも通い詰めてたりする

まり今でいうコン喫(コンセプトカフェメイドカフェAKB喫茶)に「自由恋愛」がくっついてるのと大差ない店もあったぞ(地域にもよるが京都特に男女とも技芸部分の手続きが長い)

セックス前提だけで説明しようというのは(たしかにそれが目的で行く人もいるし店もあったにしても)極端すぎるし思い込みではないか

あと「自由恋愛と銘打ったヤり目風俗店」であればまだ日本にもあるから

禁止されてるはずだが金だけじゃなくて知能とか生活力で女を縛るようになっちまってるから禁止しづらい

なんて子供はいわなくていいんだ

他にも枕営業だの個人売春だの問題はたくさんあるのは大人はしってる

から混乱しちゃうんだろうけどな

 

集英社説明にこれつかってくれてええやで 使用料女性の進学基金https://xn--kus49bd41h.net/archives/67540341.htmlに1億くらい寄付しといてくれればええやで いまのところトヨタしかやってへんけど

アフリカバッタ大量発生

ニュースにならないけどいまだに続いていて、国連資金がなくて駆除不能って言ってるらしい。

コモディティーの食料関係を買っておけばいいのかな。

他人の不幸で金儲けを考えてごめんなさい。

2021-02-16

anond:20210216093051

健康保険が、国民健康保険じゃなくて社会保険協会けんぽ等)なら、就業不能になった場合には、うつ病でも傷病手当金(「傷病手当」と間違えないように)は最長1年半でるから調べてみるといい

傷病手当金(1年半)→失業保険(数か月)の順番でもらうこと

逆だと就業可能判断されてしま

2021-02-14

優生思想が悪だと思うなら

まず我が物顔で街を闊歩して喧嘩売って回る老人とガイジがいなくならない限り優生思想絶対悪として根絶するのは不可能

貧困からの僻みが彼らを見下す優生思想になるのならば福祉補償範疇でどうにかなるだろうが、奴らが勝手に外に出て自分言動省みることすら出来ず不特定多数他人喧嘩を売り続ける限り、本来淘汰されて然るべき存在である以上、社会から全否定されても誰も擁護できないだろう

同じ社会に属する同種族はことごとく庇護されて当然、と言うのはあくま性善説的な発想であって、その存在言動自分以外の誰かを攻撃するものと想定されていない

本来庇護しあうべき同種族から攻撃は即ち裏切り

コロニー内において、制御不能かつ周りを攻撃するその姿はまさしくガン細胞存在のものが全体に悪影響を及ぼし死に至らしめる

今すぐ切除しろとは言わない

人権派を気取って庇護したいならすれば良いが、俺にはガン細胞庇護する余裕も趣味もない

から税金保険料もそんなもののために払う義理はない

人間としての余裕をアピールしたいなら、お前の金で、お前の座敷牢で、お前のために、飼っておけ

あくま他人様の迷惑にならないようにな

自分の飼い犬が道にしたクソを片付けられない飼い主のように、自己満足根拠他人に許容や寛容を強制するのは、老人やガイジが良くやる喧嘩叩き売りと同罪だ

まあ喧嘩買ってやってもいいが自殺に俺を巻き込むな

死にたいなら各々一人で死ね

anond:20210214011953

なるほどな

それで子育て不能になって育児放棄大量発生しても問題ないと

これ以上は価値観の話だから続けても無駄だね

2021-02-13

anond:20210213152018

甲冑で全身守ってるか否かでも大分結果が違いそう。

甲冑無しでやったら刀は槍にはまず勝てなさそう。刀の届かない間合いから槍の穂先でちょっと足を払われたり、胴体を突かれたりするだけで戦闘不能でしょ。

甲冑有りでやれば、その危険は減るけど、それでもリーチの差を埋めて勝つのは難度高い。槍は持つ位置を変えるなどして遠近両方の距離対応できるが、刀は近距離しか対応できない。

動画を観ると、槍の作戦としては刀の届かない間合いから、まず相手ばんばん槍で叩いたり、足を払うなどして弱らせ、あわよくば遠距離のまま仕留めている。それで仕留めきれずに接近した場合は短く持ち替えてとどめを刺してる。

https://www.youtube.com/watch?v=R_g2s_33Y1I&ab_channel=%E6%88%A6%E5%9B%BD%E6%AD%A6%E8%A1%93%E3%81%A8%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%81%AE%E8%BF%BD%E6%B1%82%E3%83%BB%E3%82%AC%E3%83%81%E7%94%B2%E5%86%91%E5%90%88%E6%88%A6

https://www.youtube.com/watch?v=nbPtGe1I38k&ab_channel=%E6%88%A6%E5%9B%BD%E6%AD%A6%E8%A1%93%E3%81%A8%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%81%AE%E8%BF%BD%E6%B1%82%E3%83%BB%E3%82%AC%E3%83%81%E7%94%B2%E5%86%91%E5%90%88%E6%88%A6

2021-02-09

anond:20210209214058

政治的に実現不能

うまくやるには「このような事態を招いてしまたことは慚愧に耐えない…!」とか言って拳を震わせて演説しながら伝染病うまいこと老人をいっぱい始末したりするんだよ。

2021-02-07

anond:20210207224100

致したい時に致したくなるわけではないかコントロール不能なんだぞ

しゃっくりはコントロール不能だけど毎日はしないだろ?

勝手に削除から考える文芸時評論理

 『文學界2021年3月号の新人小説月評に関して、評者の荒木優太氏が「末尾が勝手に削除された」とTwitterに訂正願いを投稿、ほどなくして『文學界公式アカウント反論ツイートをした。

 のちに荒木氏は『マガジン航』で「削除から考える文芸時評倫理」と題する文章を発表し、背景を説明した。

https://magazine-k.jp/2021/02/06/ethics-in-literary-criticism/

 まず騒動時系列を把握しよう。

 最初荒木氏の①【訂正のお願い】ツイート2月5日19時半前、②『文學界』の反論ツイートは同日9時過ぎ、その後30分と間をおかず、荒木氏は「とりあえず」との留保付きで③追加説明ツイートを行なっている。

 ④『マガジン航』への掲載は翌日である

 では「削除」に至った経緯について、両者の主張を見てみよう。と言っても、経緯の主張については対立するところはない。

 1. 問題の3行を含む原稿を『文學界』が受け取る。

 2. 『文學界』が「批評としてあまり乱暴すぎるのでもう少し丁寧に書くか、それでなければ削除してほしい旨申し入れ」る。

 3. 荒木氏が「では、末尾に『全体的におもしろくなかったです。』と付け加えてください」と伝える。

 4. 『文學界』が「改稿していただけないのであればその3行は削除します」と申し入れる。

 5. 荒木氏が「『お好きになさるとよいでしょう』、ただし『その事実SNS等で吹聴する』」と返答する。

 6. 削除された状態刊行される。

 7. 「勝手に削除された」と荒木氏がTwitterで吹聴する。

 以上である

 さて、ここからが本題である。『文學界』のツイートは一貫して、「勝手に削除された」という「認識」をめぐるものである

 先ほどの経緯を「削除」の一点に絞って書き直してみよう。

 1. (略)

 2. 『文學界』が「削除してほしい」旨申し入れる。

 3. (略)

 4. 『文學界』が「削除します」と申し入れる。

 5. 荒木氏が「お好きになさるとよいでしょう」と返答する。

 6. 「削除された」状態刊行される。

 7. (略)

 『文學界』の立場としては、まず削除してほしいと提案し、聞き入れられない(どころか批評たりえない(と彼らが判断する)改稿を提示された)ので削除を宣言し、荒木氏が認めたので実際に削除した=「勝手に削除したわけではない」、ということになる。すなわちここでの「勝手に削除する」は、A「著者に一切の了解を得ることなく不掲載とする」ことを指す。

 荒木氏の立場としては、編集部意向で、B「最終的な確認なく削除された」=「勝手に削除された」ということになる。

 つまり問題はこういうことだ。

 「勝手に削除してもよいという合意」の上で削除が行われた場合、それは「勝手に削除された」と表現できるのか?

 一見して難問だが、前件と後件の「勝手に削除」は、指しうる範囲が異なる。Aの意味は「合意」とそもそも相容れないため、前件ではBのみを指しうる。一方で後件は問いの形式なのでAとB両方指しうる。しか命題「〜場合、それは『勝手に削除された』」が真となるのは両件ともBを指す場合のみである

 では荒木氏のツイート時系列に話を戻すと、最初の「勝手に削除された」という荒木氏の言葉は、ここでは後件に相当する。しかし前件はそもそも提示されていないために、AとB、どちらを意味するとも解釈できる状態である。それに対して『文學界』の経緯説明は前件を説明するものであり、ここでようやくBの意味での解釈のみが妥当であることがわかるようになる。

 言い直すと、A「著者に一切の了解を得ることなく不掲載とされた」と荒木氏が主張しているように読めるため、そこに出てくる表現勝手に削除された」は、B「最終的な確認なく削除された」のみを指しうるのだと、『文學界』は反論したのである

 これを踏まえると、「Bでしか解釈できないはずの表現を、Aとも解釈できる状態で公にした」荒木氏側には、『文學界から反論されるだけの落ち度があると言えるだろう。

 荒木氏を擁護しうるとしたら、以下の主張が妥当である場合だ。

 「物理的に手出しできない」という不均衡な関係ゆえに形式同意せざるを得なかっただけで、本来的には一切了解していない、すなわち前件自体が間違っているのだから、Aと解釈すべきである、という主張である。なるほど、物理的に手を出せないのは明らかにである。だが、「ならば同意せざるを得ない」と即座に結論づけられるのか。これは言わば「抗拒不能」を争うもので、論理から法の領域に踏み込んでしまうだろう。

 ここで可能性として生まれるのは、「6. 『削除されなかった』状態刊行された」パターンである。ではなぜそうならなかったのか。『文學界』側が「論理的に適当でないのだから削除するほかないではないですか」という論理的な抗拒不能に陥っていた場合である

 本論では『文學界』側にこの主張が成り立つかを『マガジン航』に掲載された「削除から考える文芸時評倫理から考えてみよう。

 荒木氏は「削除されなかった」場合作家が反応を示した場合を想定して、こう書いている。

そもそも作家から「反応」があったからといって、なんだというのか。怒りたければ怒ればいいし、月評に不満なSF作家樋口恭介がしたとおりウェブ反論文を書いてもいい。場合によっては私はそれで反省するだろうし、或いはやはり自分の正しさを確認するだけに終わるかもしれないが、その過程のなかで新たに発見できるものもあるだろう。

 ちょうど1年前の『文學界新人小説月評に対し、作家樋口恭介氏が反論した例(https://note.com/kyosukehiguchi/n/n54a493f4d4f4)を挙げ、自身の評言に対しても同様に振る舞えばよいではないかと述べている。

 樋口氏の件では反論に遭った両評者とも、作品内容にある程度触れ、自らの解釈をある程度開陳した上で否定的評価を下している。よって樋口氏は両者の解釈そもそも成り立たないことを説得的に示し、古谷から不適切であったと謝罪撤回を得ることに成功している。非常に健全批評的やりとりだった。

 ところが荒木氏の問題の3行には解釈がない。解釈提示されていないのであれば、樋口氏のように「それは誤読だ」と反論することもできないだろう。荒木氏自らが提示たこの事例との比較から、「反論余地を与えない表現批評たりえない、単なる悪口である」という論理が――「論理的に適当でないのだから削除するほかないではないですか」――容易に導かれる。

 荒木氏は「文学作品は作者による産物であると同時に、読者がもつ解釈格子次第でいかようにも姿を変えるものだ」とも述べている。なるほど、その解釈格子を通して得られた感動は「読者が固有の仕方で編み出した創造物」であるという論も含めて同意する。ところが荒木氏は続けて、「読者に伝えたいのは、私のもっているつまらなさや無感動も、いくぶんか自己責任もつところの私自身にとっての大切な創造であるということだ」と述べる。結論はこうだ。

私の最大の、というより唯一の武器は、面白いものには面白いといい、つまらないものにはつまらない、という、正直であることのほかない。

 荒木氏の論理では創造なのは「(無)感動」である解釈のものはそれを生み出すためのフィルターである。そして荒木氏が月評に書こうとしたのは「全体的におもしろくなかったです。」の一言、すなわち「感動」である

 だが、樋口氏の事例との比較で明らかなように、批評文に求められるのは、評者の感動=感想などではなく、それを生み出すにいたったフィルターであるところの解釈である解釈には確かに属人的な部分もあるが、ある程度規範的な部分もあり、さもなくば書き手自身から反論も成り立たず、「過剰解釈」が氾濫する。なるべくそ規範的な解釈をもって評価を下すのが評者の使命であろう。評者個人の正直な感想など、正直言って全く興味がない。文芸誌を買ってまで読書感想文を読みたくなどない。

 月評の制限字数わずであるため十分に論が展開できないというのならば理解できる。ところが『マガジン航』には多少なり岸作の解釈が載るのかと思えば、ここでもやはり「簡単な紹介と個人的所感」にとどまる。「個人的所感」などどうでもよい。

 解釈ができないのであれば、あるいはするまでもないと思ったのであれば、端的に書かなければよいだけの話であり、結果として「勝手に削除された」のは理の当然であろう。

 ある意味当事者となった川上未映子氏はこうツイートしている。

 テキスト論理もなく書かれた感想に怒りで反応する皮相な「緊張感」だけが漂う場を、批評とは呼ぶまい。

追記2021年2月8日

 反応をいただいたのでいくらか補います

 まず公平性を期すためあえて本論執筆者自身の考えを明確にすれば、「『文學界編集部の削除対応は、抗議ツイートまで含めて手続き問題はないが、合理的ではなかった」というものです。

 仮に削除せずに全文ママ掲載し、岸・川上両氏から編集部に対して抗議が来た場合、やりとりの履歴はあるのですから「改稿あるいは削除を提案したが聞き入れられなかった」と説明すればよいでしょう。改稿・削除を要求した理由が両氏への忖度だけなのであれば――「裏工作して保身に走る編集者」なのであれば、交渉をした時点ですでに保身は成立すると言えます

 あるいはもし仮に改稿・削除提案荒木自身の体面を守るためというお節介だったとしても、誌面から削除したところで荒木自身SNSで当該の評言を公開することは避けられないわけです。

 それでもなお最終的に削除の決断をした。非合理的でしょう。「批評を載せるのだ」という編集部としての決意表明のようなものを感じます(これは解釈を経て創造した感想です)。

 無論、コメントでいただいたように、「そもそも読者は批評を求めていない(批評を求めていない読者もいる)」可能性はあります。誌面にどのようなものを載せるか決めるのはまさしく編集作業なので、この場合問題は「作者が作りたいものと受容者が求めているものが違う」ことです。

 ただし荒木自身批評を書こうとしているので(「「批評言葉」かどうかを編集部判断するのがお門違いであり」と主張している以上)、問題の3行を読んで「読者は批評を求めていないのだから問題ない」として荒木氏を擁護しようとすると、逆に氏を裏切ることになります

 よって、時評の存在意義や読者の需要コメントでいただいたように「別の話」なわけですが、それはそれで議論されるべき問題なので取り上げました。

 最後に、本論文末の「緊張感」は、わざと誤読のように用いていますコメントでおっしゃる通り、「テキストへの真摯さ」が本来の緊張感ですが、テキスト論理がないので当然この本来の緊張感も不在です。それとは別の、感情的応酬という緊張感しかないのだ、と表現するために括弧付きで「緊張感」としました。最後までお読みくださりありがとうございます

2021-02-06

anond:20210205094502

抗性欲薬は既にあって、それはポルノオナホと呼ばれている。

一部の男性の性欲が日常生活に支障をきたすような苦しみであり、

一部の女性PMS生理痛に苦しむのと対応するような存在であるなら、

どうして女性PMS生理痛を緩和させる低用量ピルのような

ホルモン関係の症状を緩和させる薬が男性向けに出ないの?

性欲は定期的な射精によって解消することが可能であり、心地よく射精に至るための文化的装置ポルノオナホである

それは医薬品ではないが、自分ではコントロールできない強い生理的欲求を解消するという広い意味での医療に類する役割を担っている。

私は性欲が比較的薄く、オナニーの頻度も低いが、ある程度の期間オナニーをせずにいるとある日朝起きたらパンツ夢精でべっとり、ということはざらにある。

もちろんこれはPMSに比べれば苦痛の程度は遥かに小さいだろう。精液は血液と違って洗濯すれば綺麗に落ちるわけだし。だが、「勝手身体から変なものが出てくる」という意味では、朝起きたらパンツが経血で真っ赤だったというのと同じことだ。どちらも自由意志コントロールできるものではなく、ただただ不愉快経験であることには違いない。

女性生理と違うのは、男性射精は、その過程快感を感じることができるということだ。したがって、男性の性欲は「定期的に訪れる不随意生理現象」であると同時に、「定期的に快楽の機会を提供するもの」にもなっている。これが男性の性欲が医学的に問題視されにくい理由である。強烈な空腹を美食で満たすことができるように、強烈な性欲は自慰性交で満たすことができる。

人間社会は、食欲を薬によって解消可能生理的欲求ではなく「快楽を感じる機会」と捉えることによって美食文化を発達させてきた。ゆえに「食欲を抑える薬」はない。性欲も同じで、男性の性欲は薬によってではなくポルノ文化を発達させることによって解消することが目指されてきた。ゆえに「性欲を抑える薬」はない。

もちろん性依存症というのはあるので、医学的な介入が一切不要というわけではない。過食症に対する医学的介入が必要なのと同じだ。だが、適度の性欲は、適度の食欲と同様に「そういうもの」だと捉えられ、「お腹が減ったなら美味しいものを食べよう」というのと同じように「性欲が溜まったなら良いポルノを見よう(風俗に行こう)」というやり方で解消するものだとされてきた。

ポルノに対する規制にやたらと反発する男性は、ある意味では、薬やレストランを奪われようとしているようなものだ。そう考えれば、彼らの執拗抵抗理解できるだろう。

繰り返すように、月経による苦痛矮小化する意図はないし、男性の性欲による苦痛生理による苦痛と同程度とも思わない。だが、それは「定期的に訪れる、自分ではコントロール不能生理現象」であるという点では同じなのだ普通風邪エボラ出血熱がどちらも「ウイルスによって引き起こされる感染症」という点では同列であるように。

風邪エボラはどちらも感染症だと広く認識されている。「エボラ病気だけど、風邪病気じゃない」「エボラ患者はこんなに苦しんでいるのに、症状が遥かに軽い風邪患者と一緒にしないでほしい」なんて言う人はいない。でも、「PMS自分意志ではコントロールできない生理現象だけど、男性の性欲はそうじゃない」という言説はありふれているし、男女を問わず多くの人が漠然とそう信じ込んでいる。それは間違いだ。男性の性欲も、女性月経と同じく抗いがたい生理現象なのだ。その過程快楽を生じさせるか否かという点が違うけれど。

2021-02-05

自動運転の難しさ

自動運転の実現の難しさは、大きくわけて以下の3点に整理できる。

責任所在

運転者モラル運転技術の低下

法令との関係

anond:20210205203041

自分で調べてやる業界 理由簡単なうちに、自分でやるやり方を学ばせるため

教えないのではない

調べ方 独力で解決不能とき

試行錯誤をして、クリア方法自分で編みだす訓練

から

わずか数行のコードに3ヶ月とか1年の時間がもらえる。理由はノーヒントで解決するために

anond:20210205153223

性欲は心身の健康バロメーターでもあると思う。マジで元気無いときってオナニーできない。性欲は元気の証拠ポジティブに捉えることもできると思う。(アセクシャルの人はまた違うのかもしれないが。)

それはそれとして性欲をコントロールできない人には性欲の抑制をする薬を投与してほしい。コントロール不能な性欲は他者への加害に繋がる可能性があるし、過度な性欲から解放されることは本人にもメリットがある。

推進派の思考停止の行く末は

森の女性差別発言で、界隈が活気を増している。

さて、この件で、「最初から五輪反対だし、いい機会だからやめちまえ」派とか「コロナ五輪どころじゃないから残念ながら中止」派あたりは、迷いなく森を叩ける。なんなら、いっそ本人自体女性差別主義者であっても、『公の場でアレ言っちゃうのはさすがに不謹慎ですよねぇー(ニヤニヤ』くらいのノリで森叩きして、でもって森を更迭すれば五輪自体の推進力が落ちるので、自動的五輪中止に繋がってバンザイ、ということで連帯している。困ってるのは、本来五輪を推進したい人。森を下ろさないと五輪自体ダメージ食らうから森を下ろしたい。だが森を下ろすとこのコロナ禍では、推進力を失った五輪は開催不能になる。それで判断が停止してしまっている。悪意ではなく、ダブルバインド判断停止して止まってしまっているのだろう。だが、それは悪手だ。アリンコよ。


このまま手をこまねいていればトウキョウ2020は「女性差別五輪」「レイシストオリンピック」として記憶されることになるぞ。なにせ、公式の場で差別発言をした上で(同席した委員もそれを咎めるどころか追従笑いをするヤツまでいる始末)、その”謝罪会見”では逆ギレして記者恫喝するような人間日本代表する五輪組織委員会の長なのだ。こんなオリンピックたことない。差別肯定老害パワハラオリンピックだ。あれが問題ないというなら、じゃあ開会式森喜朗のあの「差別演説」と「”謝罪”会見」をセットで世界に向けて見せても大丈夫だと思うのか。それとも生で原稿無しで挨拶させて「女性アスリート増やしすぎると競技が終わらなくなるからもっともみんなわきまえとるから大丈夫かねえ、なんつってな。ワッハッハ」とか言わせてみればいい。そこまでいかれてるなら、いっそやって……いや嘘だやめてくれ。そこまでやったらさすがに全日本人が海外に顔向けできなくなる。

そして思考停止の状況というのは、こういうこと(開会式で全世界放映)をリアルタイムでやってるのと同じだと自覚した方がいい。君らは藪に頭だけ突っ込んで隠れたつもりの七面鳥か何かか? 既に演説全文の書き起こしが報道されているのだから海外の目を免れると思うのはズレている。その結果、世界から批難が集まってしまったら、もうその後アレが長を退こうが退くまいが、全部終わりだぞ? 自分らの手で引きずり下ろせば、まだ僅かにワンチャンある、って段階なのに、薄ら呆けて判断停止してしまっている推進派が哀れでならない。まあそうやって、泥船が錨と共に沈んでいくなら勝手にやって欲しいが、そんな泥船に乗せられて、一蓮托生にレイシスト扱いされる関係者及びオリンピックが本当に気の毒だ。

2021-02-04

ちょっと長い愚痴。中身はない。

大学3年生の2月就活解禁目前というそれだけでも十分焦っている。このコロナ禍もあり求人が減ってて〜とか言われるの、正直メチャメチャ苦しい。

オンライン授業になってからというもの、体調を崩し定期試験レポートすら取り組めなくなって、前期の取得単位わずか1桁。8割は評価不能もしくは提出しても点数が足りず不可の評定だった。たまに笑い事のように話したり、まあ後でなんとかすればいいから〜と言ったりしてみたけど、正直単位を落としてしまたことよりも、オンライン授業に切り替わってしまたことそのものが大ダメージだった。在宅時間が伸びることで、不仲(と思っている)姉と同じ空間にいる時間必然的に増えてしまうから

家族の中でも姉との仲は正直悪い。同じ部屋どころか同じ屋根の下で過ごしたくないぐらい、今すぐに縁を切りたいぐらいには私の中での印象が最悪。具体的に言うと鏡を見てから発言してくださいねというタイプ

今までは家に居る時間を極力減らすために意味もなくゲーセンに行ったり、バイトの後すぐに帰ると話しかけられてしまうのが嫌だったので、夜遅くまで音ゲーをして帰る日々を送っていた。それこそ大学の後バイトに向かうときは、22時に退勤した後ゲーセンに行き閉店まで居たこともよくあった。生活習慣的には良くなかったが、それで私の元気が保たれていたのだから打ち込める趣味は本当にすごい。

ところがこのコロナ禍、外出自粛や時短営業、一時は営業自粛まであり、本当に地獄だった。ただでさえ姉から距離を取ることで頭の中から姉を消し去っていたのに、世間は家にいろと言うのだ。本当に地獄。私のメンタルケアはどうすればいいんだというやりきれない気持ち。口には出せないのでここに書いちゃう

最近は姉の職場でも感染者が出て姉も濃厚接触疑惑がかけられ、私に何度も何度もゲーセンに行くなとは言わないが頻度を控えろ、と何度も何度も申し上げてきた。その直前にゲーセンに出かけたときにわざわざ電話でお叱りの言葉を掛けてきたりしていたが、当の本人友達カラオケ♡とかやってたので正直お前〜〜〜〜!?!?!???という気持ちになってしまった。人の振り見て我が振り直せと天から言われているような気持ちになった。少なくともあなたのおかげであなた以上に社会で変なボロを出さないような人間に育ったかなと思います。出かけ先以外にも人を指摘する前に自分の行動を振り返ったりもう少し他人の話を聞いてお互いに納得できる話し合いにしたほうがいいと思いますよ。話がしたいとか論点がずれてるとかよく言うけど、それに固執しすぎて周りが何一つ見えてない印象。自分の中で悪影響を与えるポジションになってしまったので、物凄い不幸な目に遭えばいいのになあとぼんやり思います。正直。

もちろんそれ以外でも姉に対しての不快感は書ききれないほどあるけど収集つかないので終わり。

この記事バレたら何言われるかわかんないな。

2021-02-03

anond:20210203140749

物理的に絶対通れない」ところに案内されることはなくね?

あるよ。

23区武蔵野三鷹地域タクシー運転手やってて、所属事業グループ特製のナビ使ってるけど、新宿中野杉並世田谷生活道路路地裏を通るコースを示されると、

通行可能と表示されてるのに歩行者専用道路になってる個所とか、住民障害物を設置して通行止めにしてる私道とか、

真ん中近くに電信柱とかがあって曲折不能交差点とか、そんなトラップに遭うのは、多いとは言わないが、稀な出来事ではないよ。

将来的には、そういうマイナーな道の正確な情報ももっと容易に利用できるようになるだろうという予測否定しないけど。

ショーン君さぁ……

とある増田経由でこのtogetterまとめにたどり着いたが。これはひどい

山口一男(シカゴ大学社会学教授) vs 女子大生起業家 https://togetter.com/li/1659464

本来最初の2ツイートで終わった話。

山口先生の解析では山口(2008)で“男女の所得格差男性に比べ女性非正規雇用が多いことが一因ではあるが、より大きな原因は正規雇用者中の男女格差で、特に女性管理職昇進率が男性に比べ著しく低いことが要因だ”ということが示され、さら山口(2014ab)で勤続年数・就業時間・年齢・学歴職場の種類だけでは男女の管理職割合/所得格差説明しきれない(これらの項目が全て同じだったとしてもまだ大きな男女格差が残る)ことが示された(※1,2)。

まりショーン君の「山口一男氏を始めとして、多くの研究から所得の男女格差女性が辞めたり時短にした結果によって生じているもので、そうしなければ女性所得男性並みであることが分かっておりますので、女性も自信をもって主たる家計支持者になって大丈夫ですよ。」は間違い。

しろ何で山口先生名前出したん?たぶん読んでないでしょ君。それで本人から訂正されるって一番恥ずかしいやつぅ。

……とまあ本来はここで終わり。あるいは、少し後退して「賃金の男女格差の要因の一部には女性が辞めたり時短にすることが含まれうる」と主張を弱めるか。はたまた「貴方論文/解析は間違っている」と文献を挙げるか自分研究結果を出すか。

しかショーン君は別の道を選んだ。

※1:就業時間管理職割合関係因果が両方向(長く労働する社員管理職になりやすい/管理職になると労働時間が長くなる)だが、前者だけを考慮している。そのため、就業時間の実際の説明力は解析結果よりもっと弱い。

※2:平均の就業時間ではなく、就業時間区分に分けてその割合で解析している。理由としては平均値だとあまり男女差は無いが、区分分けすると“長時間労働者”区分割合で男女差が大きくなるため。平均差より区分分けして解析した方が労働時間説明力が高くなる。山口(2014a)では具体的に述べてはいないが山口(2014b)では週当たり平均労働時間の男女差は約4時間だが区分分けすると労働時間50時間以上の区分女性割合男性3分の1になる。

恐ろしく速い論点ずらし。俺じゃなきゃ見逃しちゃうね。

ここからショーン君は鮮やかな論点ずらしを見せる。「男女格差女性が辞めたり時短にした結果」という自分の発端のツイートとそれへの指摘は無視して、別の話を始める。

まあショーン君も実際に解析結果見て「あ、ヤベ」って思ったんだろうなあ。他の人の研究でも女の時短とか離職は数あるファクターの一つに過ぎないし。

『「男女格差女性が辞めたり時短にした結果」ではありませんよ。要素の一つにすぎません』に反論しようがない。

でも凄いよショーン君は。まるで最初からそう言ってたみたいに論点ずらすんだもん。ネット論客かくあるべし、みたいな?尊敬はしないけど。

女子大生起業家@DM解放中🇨🇳🇯🇵🇺🇸 @SeanKy_

まずファクト確認として、

1) 日本でも同じ勤続年数・職位・職階であれば所得の男女差はない

2) 日本所得の男女差はa.勤続年数・職位・職階分布の違いとb.職種分布の違いで説明できる

というのが基本かと思います

うんうん。まあもう少し言えば補正後も男女差は残るし、職階分布の男女差の説明変数の一つが勤続年数なんだけど、まあ細かいことはいいんだよ。

女子大生起業家@DM解放中🇨🇳🇯🇵🇺🇸 @SeanKy_

山口先生と私が違っているのはそのファクト解釈です。山口先生は例えば《意思決定ラインの登用には男性が優先されていると考えられ》とここに男女差別があるのだという解釈になっています。ですが、この解釈には直接的なエビデンスがありません。

うん?差別?突然出てきたが何の話だ。実際に解析結果では「係長課長部長という意思決定ラインの登用には男性が優先されている」し、少なくとも引用元では山口先生はそれを差別と呼んでいないぞ。

事務職コースみたいな、女性が多く(というか実質女性向け職)かつ賃金昇給が低く抑えられている企業コース制度のことは間接差別だと言ってるけど。

女子大生起業家@DM解放中🇨🇳🇯🇵🇺🇸 @SeanKy_

2020年管理職30%目標など企業努力しており、その中で問題になってくるのが「女性に昇進を打診しても断られる」「管理職候補だった女性寿退社してしまう」という問題です。女性の昇進意欲については山口先生の間接的データ解釈とは別に直接的エビデンス存在します。

うぅん!?“昇進意欲”なるもの唐突に出てきた。え?女の時短や離職で賃金格差が生じてるんじゃなかったの?

しれっと別の話始めないでよショーン君。たぶん山口先生も混乱したでよ。

女子大生起業家@DM解放中🇨🇳🇯🇵🇺🇸 @SeanKy_

例えば、『多様な選択可能にする学びに関する調査報告書』(gender.go.jp/research/kenky…)では女性の昇進意欲は男性のそれの半分です。パーソルの調査rc.persol-group.co.jp/research/activ…)でも同様の結果で、日本女性アジアの中でも管理職昇進意欲が最低で、男女のオッズ比も最も大きい。

女子大生起業家@DM解放中🇨🇳🇯🇵🇺🇸 @SeanKy_

女性に昇進を打診したのに断られる」という企業困惑は実際そうでしょう。引用から図表を持ってくるとこのようになります

女子大生起業家@DM解放中🇨🇳🇯🇵🇺🇸 @SeanKy_

この問題日本に限った話ではなく、例えばスーザン・ピンカーが「なぜ女は昇進を拒むのか」(hanmoto.com/bd/isbn/978415…)という本を書いていたりしますが、この本の主張はともあれ多かれ少なかれ「女性に昇進を断られる」という問題現実的な話ではあります

いやしれっと進めないでよね。それに女は昇進意欲が小さいんじゃい!と連呼されてもさ、それが職階分布の男女差をどれくらい説明できるのかなんも言ってないじゃん?(※3)

いやはややっぱりすり替えうまい。女は昇進意欲が小さいというエビデンスを、それによって職階分布の男女差ひいては男女の賃金格差が生じているというエビデンスに誤認させてる。

山口先生がただ結果を述べているだけなのを「男女差別があるのだという解釈」ということにして信頼を毀損しようとする。

やりますねえ!

※3:たしか昇進・労働意欲の影響を調べた解析もあった気がする。あ、これだ馬&乾(2016)。これだと係長への昇進は意欲で一部説明可能だが課長以上はできないって結果。ちなみにこの調査では、管理職割合については属性格差(人的資本の男女差)より評価格差(人的資本評価における男女格差。例えば同じ人的資本を持つ男女では男性の方がより評価されるなど)の影響の方が大きく、男女の職階差は差別的扱いに由来するもの結論付けている。馬ら(2017)でも昇進意欲の影響を見てるがこちらはもっと説明力が少ない。

アクロバティック!

女子大生起業家@DM解放中🇨🇳🇯🇵🇺🇸 @SeanKy_

次に、寿退社の話です。スローター仕事と家庭は両立できない?」とその種になっているコラム"Why Women Still Can’t Have It All"(theatlantic.com/magazine/archi…)やサンドバーグ「Lean In」では夫選びの重要性が説かれます。妻の出世に協力的な夫でないと出世は難しいと言う話です。

こらまたアクロバティックな方向転換。なぜに夫選びの話に?

43歳でFacebookCOO(その前はGoogle、さらにその前は米財務省首席佐官、その前はetc.)のスーパーウーマンシェリル・サンドバーグが「女のリーダーなすぎ!女だからって仕事辞めなくていいよ!子育て仕事も両立できるし、バリバリ働けばキャリアだって男に負けない!頑張れ頑張れできるできる!!」と抜かすLean In (悪意的要約)と、それに「いや無理だし」と返しているアン・マリー・スローターを同じ意図引用するってどういう脳みそだ。ほんとに読んだん?

夫選びに限定したって、サンドバーグは「理解のある夫くんが居れば無問題」、スローターは「夫は重要だけど、それだけじゃ無理」と言っている。

ちなみにショーン君の引用しているアン・マリー・スローターの文は日本語訳があるので置いとくよ。→https://courrier.jp/news/archives/77602/

女子大生起業家@DM解放中🇨🇳🇯🇵🇺🇸 @SeanKy_

最近共働き志向の中では「出世に伴う転勤・引っ越しについてくる配偶者か否か」という問題で表出しやすくなっています先生研究者ですからポストを得るのに引っ越し必要であり、現実的引っ越しについてくる配偶者か別居を選ぶかしか選択肢がないのはご存じでしょう。

女子大生起業家@DM解放中🇨🇳🇯🇵🇺🇸 @SeanKy_

ただし、引っ越しについてくる夫を選ぶ女性が極めて少ないのは、中野円佳「育休世代ジレンマ」(kobunsha.com/shelf/book/isb…)4章2「なぜ夫選びに失敗するのか?」や、

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あるいは有名どころで上野千鶴子インタビュー(toyokeizai.net/articles/-/224…)にもそれは表れています他人白河桃子『「専業主夫」になりたい男たち』も同じ旨が書かれます

女子大生起業家@DM解放中🇨🇳🇯🇵🇺🇸 @SeanKy_

女性結婚相手選びで所得を重視するのは婚活産業少子化関連の調査から明瞭で、言ってしまえば女性自分出世邪魔になる夫を選んでしまうのですが、ここを変えようとしてもプライバシーへの干渉になるので、現実問題としてはここが非常に大きなボトルネックになっています

まだまだ続くよ夫選びの話。ええい印象論はいい。エビデンスを出せエビデンスを。

って言うか最初に言ってた寿退社の話はどうなった。転勤・引っ越し寿退社に何の関係があるんじゃ。

ちなみに山口(2014a)は制約は多いながらも「既婚および子供の有る女性/男性は、そうでない場合より昇進し難い/易い」という解析結果をだしている。あとさっき引用した馬&乾(2016)では結婚女性の昇進に影響なし、男性プラス

しか解釈は容易ではない(※4)。「夫が足引っ張るせいで妻が出世できない」のエビデンスには全く足りない。

あとこのツイートからわかるのはショーン君の「女が悪いフィルター」の強さかな

出世邪魔になる夫」の問題じゃなくて『「出世邪魔になる夫」を選ぶ女』の問題って言うんだぜ。賭けてもいいが、ショーン君ならDV被害DV男を選ぶ女の問題って言ってくれるはず。

※4:パターン単純化しても↓である

①/② 結婚男性/女性(の昇進)にプラス/マイナス効果を生じる

③/④ 独身男性/女性(の昇進)にマイナス/プラス効果を生じる

⑤/⑥ 昇進が男性/女性結婚プラス/マイナス効果を生じる

⑦/⑧ 結婚男性/女性(の昇進)に影響がない

①~⑥は全部同時に成立しうるし、①③⑤は⑦と、②④⑥は⑧と、⑦は⑧と排他である

さらプラス/マイナスが具体的に何によってもたらされるかも考えねばならない。超複雑!

後方宙返り3回ひねり

女子大生起業家@DM解放中🇨🇳🇯🇵🇺🇸 @SeanKy_

最後専門職の話。これは、実は「ジェンダーギャップ指数が良好な国ほど女性STEM系進学率が低くなる」現象があり、Gender-Equality Paradoxという名前他国でも問題提起されています(eprints.leedsbeckett.ac.uk/id/eprint/4753…)。

問題提起?されたなあ確かに。その論文Stoet&Geary (2018)の信頼性についてだがね。

発端はこの論文に興味を持った他の研究者がデータから結果の再現を試みるも失敗したこと。よく見たらデータ自体も合わない(例えばポーランド女性STEM学位取得率は43%だが、論文中では27%くらいになってる)ことが判明。著者らに問い合わせたんだ。

すると――聞いて驚け!――この論文の著者らはMethodsにも書いていない、非公開の独自計算方法を用いて数値を算出していたのだと。

でまあ指摘を受けた著者は論文の大幅な――元論文の1割以上、1,113語にも及ぶ――修正をしている(Stoet&Geary, 2020)。

その訂正の多さもさることながら、元論文では言い切っていたところを「傾向(propensity)」という弱い表現差し替えてる。つまり非公開の手法データいじって主張を誇張してたわけだ元論文は。

ぶっちゃけ個人的にはアウトもアウトな話だと思うんだけど、皆さんどう思う?

さらにそれを指摘した学者らの出したRichardson et al. (2020)では、国の数や男女平等指標等が変わるだけで男女平等STEM分野の男女格差の相関は消えることが示された(=Stoet&Geary (2018)に再現性なし)。Richardsonら曰く「複数指標手法を試して結果の一貫性確認すべき。自説に合う結果が出たやつだけ使うのはダメ」とのこと。

おっと、引用元解説を長々しすぎた。Gender-Equality Paradox云々は置いといて、ショーン君が言いたいことは分かるよ。「女の選好のせい。女が悪い」でしょう?

良い手だが、それは結局ファクターの一つを提示したに過ぎない。それの説明力や、それがどの程度社会的形成されたものであるのかが重要だ。

ちなみに山口先生の解析では、男女の専攻の選好は理工学部を除き、男女の職業分を説明しない。その理工学部にしても最大推定で約50%しか男女の職業分離を減少させない(※5)。

勘違いしないでほしいが、男女の選好の違いは男女のSTEM分野ないしより広い範囲職業選択において重要ファクター一つであることは間違いない。

論点はそれがどれくらい生物学的(対処不能)でどれくらい社会的(対処可能)であるかということだ。極端な主張の人達――100%生物学的 or 100%社会的――もいるがね。

※5:

男女の大学の選好の違いの多くは、男女の職業分離を説明しないが、例外理工学部女性の増大で、もし理工学部女性割合男性と同等になり、かつ彼女たちの職業分布男性理工学部卒の職業分布と同じになるという2条件が満たされるなら、タイプ1型(※6)の専門職割合の男女格差が最大の推定でほぼ半減すると期待できる。

(山口,2016より引用)

※6: タイプ2専門職教育・養育、医療健康看護社会福祉分野の専門職から医師歯科医師大学教授(教員)を除いたもの

タイプ1専門職医師歯科医師大学教授(教員)およびタイプ2に含まれない専門職

女子大生起業家@DM解放中🇨🇳🇯🇵🇺🇸 @SeanKy_

山口先生問題提起に対して

1) 元々出世意欲が低く打診しても断られる

2) 夫選びの指向寿退社が多くなる

3) 進学段階でSTEM専門職パスを選ばない

という問題があり、ここに手を入れたくても女性自由意志に反したり、プライベート干渉する必要あり難しくなるのです。

まるで“山口先生が知らない問題であるかのような口ぶりだが、2)と3)は山口先生の解析で男女の賃金格差の主因足りえないことが示されている(個別でも組み合わせても)。山口先生研究で(たぶん)扱っていない1)についても要因の一つたり得るがエビデンスは少ない。

1) → 出世意欲の男女差では賃金/管理職割合格差説明しきれない(調査も少ない)。

2) → 勤続年数が同じ(寿退社しない)でも格差は残る。また夫選びは勤続年数に影響を与えるファクターたり得るが、勤続年数そのもの

anond:20210203094742

最悪の場合どころか運がかなり良くない限りそれなりの確率でそうなるのは考えりゃわかんだろ。そういうのを考えられなくなるのが「子供産みたい!!!!」で思考停止してるって言ってるんだよ。アホか。

下の上より下は生まれ子供あうあうあーとか家族難病で自活不能になるとかだからな。

2021-02-01

anond:20210201181136

電気刺激を加えると勃起して射精するぞ

下半身麻痺みたいな不能な人でも子供を作ることが可能

2021-01-30

anond:20210129195013

お金が無いじゃなく資産が無い、な。

最低限の生活必要と認められない資産は持つことができない。

小技はあるが真面目にやるとほとんど復帰不能

2021-01-26

anond:20210126235431

異常がない、じゃなくて今の所判定不能、ってだけでしょ

適当なんだよ

それでジェンダーとか言い出したら何でもありだ

anond:20210126234839

例えばこのケースなら

自認に社会的な影響があったとして

その影響は脳が受けてるんだから

原理的には脳を調べて出てくるはずだし

脳を調べても自認が判定不能社会的影響が残ってるという理屈普通に考えたら意味不明だと思う

ただ「科学で調べてもわからない」と言いたいために対抗言論形成してるだけ

もちろん科学ではわからないことがないなんてことは言えないか

その領域適当言うことは誰にでもできるんだけどね

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