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2017-04-22

ハラスメントRPG破綻

ある会社員です。平日は9:00から18:00、または週に3日程度2時間ほどの残業を経て20:00頃まで勤務し、土日祝日を休暇として過ごしています。尚、周囲の社員も概ね同様です。

弊社は年間を通じて一定割合休職者を有しています

そして傷病に掛かる規則で定められた療養期間、若しくはそれと異なる規則で定められた期間ののち、彼らは退職します。

彼らが休職に至る経緯に加え、私が勤務に伴う交流体験、観察により得た情報と、インターネットマスメディア就職以前の求職活動で得た情報を照らし合わせると、どうやら弊社では日常的に「ハラスメント」的な現象が発生しているのではないか、という考えに至りました。

それと同時に、社内ハラスメント類似した現象が発生する、とある環境を想起しました。

この環境の想起は言葉通り思いつきに過ぎないものの、これに擬え改めて以上の情報を再整頓すると、今まで不規則で捉え難かった様々な現象について一定規則性を見たと感じることができました。

記事を書くにあたっての調査統計などを行なっていないため、主観的文章です。

これはある会社員が書いたブログ記事です。よって「だ」「である」ではなく「思った」「感じた」の文章です。

以上をふまえ、楽しんで頂けたら嬉しいです。

ハラスメント見方

セクハラモラハラアルハラなど、ハラスメントを示す様々な言葉を目にすることから、その発露の形態によってハラスメントの捉え方が細分化されていることを私は知っています

しかし、そのようなディティールを得られずとも、今般そのシルエットを観察し、全てのハラスメントは「不適切役割強要であると捉えることができました。

ハラスメントを「不適切役割強要」と捉える考え方に基づき、シミュレーションを行ったのはRPGという環境です。

RPGとは

RPGロールプレイングゲーム略称であり、遊戯の一形態です。

日常会話の中では、フォールアウトやファイナルファンタジーなどのビデオゲームを指すことが多いのではないかと思いますが、ここではテーブルトークロールプレイングゲーム(TRPG)を指します。

実際のところ、私にはTRPG遊んだ体験がありません。ですので、TRPGプレイヤーよりもだいぶ不細工になりますが、以下の通りその概略を記載します。

TRPGの概略

TRPG複数人参加者との対話(セッション)により進行するゲームです。紙や鉛筆で記録を取りながら、ダイスなどを用いて様々な選択を行い、ゲーム物語の結末を目指します。

TRPGを楽しむにはいくつかのアイテム必要になります

まず1つめはゲームマスター(GM)と呼ばれる進行役です。GMは他の参加者(プレイヤー、PL)に様々なノルマを課したうえで、ダイスの目を読み、彼らのセッション解釈し、結果として反映させることでその達成を助けます

次に、ルールブックです。これはそのゲームがどのような規則に従って進行するべきか記載された冊子です。GMはこれに則りノルマを課し、PLもまたこれに則りGMの課したノルマに応えようとします。

最後に、キャラクターシート(CS)です。これにはPLの担うべき役割特性記載されており、役割に応じた技能スキル行使することができます

TRPG労働には多くの類似点があります。なぜなら経営者管理者もまた、法律や社則等の規則に基づき労働者ノルマを課し、彼らの役割特性活用しながらその達成を助けるものからです。

異なるのは、TRPG参加者カタルシスを経て物語の決着をみることを目的とするのに対し、労働参加者社会貢献の対価として金銭等の利益を得ることを目的としている点です。

しかし、これはハラスメントシミュレーションを行うにあたっては些細なことです。

RPGとしての労働

(T)RPGを楽しむ自分想像してください。

このときとあるGM(ときにはPL)を併せて想像すれば、誰もが彼のせいでゲームを楽しむことができないと判断し、プレイ放棄したいと考えるでしょう。

彼はルールブックに違反し、CS記載されていない役割あなたに求め、その役割行使しないと見ればあなた方のセッションを歪めた上で結果に反映させます

労働の場に置き換えると、経営者ないし管理者規則違反し、労働とは無関係役割労働者に求め、その役割行使しないと見れば評価を歪めた上で待遇に反映させることになります

冒頭の「不適切役割強要」がこれにあたり、この一部ないし全ての過程こそがハラスメントであると私は考えました。

ハラスメントの渦中にあるとき労働というRPG参加者の1人である労働者は適切な利益を与えられていると言えるのでしょうか。そして、給与はその利益として換算して差し支えないのでしょうか。

待遇とは給与や休暇のみを指すものなのでしょうか。

ゲーム放棄

RPGであれば、ゲーム放棄することで不適切役割強要されることから解放されます。この場合ゲームの結末を見ることは叶いませんが、この達成をハラスメント不快感よりも優先するべきとはあまり思えません。

しかしながら、労働者にとって労働生活を維持するための資金を得ることを1つの大きな目的としています。また、社会的地位自尊心など、生活志向を決定づける様々な指標にも影響を及ぼします。

労働RPGひとつのサブシナリオに過ぎませんが、それと同時に、退場やコンティニューの叶わないメインシナリオである生活を左右する、重要なサブシナリオでもあるのです。

CSを持たない人

なぜ彼ら、ないし我々は不適切役割参加者強要してしまうのでしょうか。

RPGを楽しむとき、生身の自分が剣を持って戦う必要はありません。ルールブックにもそのような記載はありません。

RPG上で剣を持って戦うために必要ものは、あくまで剣を持って戦うキャラクターCSです。

CSRPGを楽しむプレイヤー分身であり、さらに言えばプレイヤー自身に剣が干渉しないようゲーム現実を隔てるパーテーションです。

もちろん、RPG上でキャラクターが得た財宝を実際に手にすることもまたありませんが、自分操作するキャラクターRPG上で成果を出せばプレイヤーとしても満足を得られるものです。

労働においても同様にCS必要です。

参加者がどのような特性労働力として提供するのか提示し、他の参加者ルールに従ってそれを承認しなければ、本来労働というゲームを進行することができないはずです。しかし、これを持たないままでのゲーム進行を可能にする方法があります

CSの代わりに、実際に剣を持って戦えばよいのです。

戦うためには相手必要になりますからCSを持った参加者に対しても剣を持って戦うことを要請すれば良い、ただそれだけのことです。

●我々は何をするべきなのか

適切なCSを整備することは円満ゲームプレイを行うには心強い武器となりますが、CSを持たない人と対峙するにはあまりにも無防備です。

ハラスメント対峙するとき、我々は何をするべきなのか。ハラスメント安全回避することは可能なのか。

残念ながら私にはまだわかりません。

ただひとつ思いつくとすれば、我々自身が剣を持って戦うことを我々一人ひとりが望まないことが、長期的な目で見たときハラスメント回避する方法ひとつになりうるのではないかということのみです。

2017-03-24

日本ITベンチャーオフィス

https://www.houdoukyoku.jp/posts/9201

↑かっこいい写真掲載されてるけど

http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/296/296531/150123aszka004_cs1e1_800x.jpg

↑実際は小さい机をならべてパーテーションもない、普通労働環境なんだよな。

海外IT企業オフィス写真とか映画しかしらんけど、たぶんたこ部屋ではないと思うわ。

2017-03-15

機械室で事務仕事してたら心と体がぶっ壊れた話

 三月機械室は寒いビル全体に快適な空調を提供するための機械が詰め込まれ、常に忙しく稼働しているが、地下三階のこの部屋自体は空調の対象外だ。本来人間のいる部屋ではないから当然である

 束の間静かになったかと思うと、あちらの機器が動き、こちらの機器が唸る。遥か上層まで温風を送るための、巨大な機械の稼働音。出入口の重たい鉄の扉には、騒音漏れ出しを防ぐためだろう、「開放厳禁」のプレートが貼られている。

 その扉の横には、在室者表示パネルがあるのだが、あまり意味はないのかも知れない。人がいると表示されているにも関わらず、全ての照明をオフにして出てゆく人が時々いる。後に残るのは機械が動く音と、非常誘導灯の光だけ。

 私はその、地下三階の機械室で働いていた。申し訳程度に置かれたストーブは、部屋の寒さと広さに対してあまりに貧弱で、温かいと感じたことはなかった。仕事中もコートは脱がず、ヒートテックの腰と肩と下腹部に、貼るタイプカイロを仕込む。電気ポットも電子レンジももちろんないので、温かい飲み物を一日に二本は買いに行く。それだけやっても、夕方には体が氷のように冷たくなる。大きな音をずっと聞いているためか、外に出ると全ての音が遠く小さく聞こえた。

 ここまでの文章を読めば、そういう場で働く職業の人か、と思われるだろう。だが、実際はタイトルの通りであるExcelや専用ソフトを用いた書類作成が主な仕事であり、その他コピー取りや備品の注文といった雑務も行う、私はただの「派遣事務女性」だ。機械室の奥の、気休めのようにパーテーションで区切られた広場という就業場所以外は。

 そこに常駐しているのは私一人だった。他の人は打ち合わせで外に出たり、営業所に出向いたり、同じ建物内の別の事務所仕事をしていた。

 ただの事務のくせに、スマートフォンは常に手元に置いていた。心証が悪いのは分かっていた。それでも手放せなかった。一人きりで機械室に置かれた心細さも多分にあったが、在室表示を見落とした誰かに照明を落とされてしまったら、光源は非常灯とパソコンモニターだけになる。そうなると私はスマートフォンLEDライトを点けて、機器の間の通路を通り抜け、自分で照明スイッチの所まで行かなくてはならない。そういう事態が、一日に三度は発生する。昔、自分懐中電灯を持って歩くお化け屋敷に入ったことがあるが、今は何故あんものお金を出していたのかと不思議に思う。機械室に、脅かしに来るお化けはいない。誰も居ない。こちらの方がずっと怖い。

 そんな環境で三日ほど働いた。たったの三日。その三日間で、私の心は駄目になった。四日目の朝、起き上がれなくなった。


 目は覚めているのに体が動かない。スマートフォンの目覚ましアラームが鳴っている、うるさい、止めなければ。頭では分かっているのに、全身が鉛のように重く、手を伸ばすのも一苦労だった。起き上がることはもちろん出来なかった。

 毛布にくるまったまま、体調が悪いので休みます、と派遣元派遣先にそれぞれ電話を入れた。そのまましばらくぼんやりしていた。食事を摂るべきだと思い至って、ベッドの上を這い、落ちるようにして床に降りた。その姿勢のまま、壁を見つめて泣いた。

 休むつもりなんかなかった。少なくとも昨日の終業の時点では。テキスト形式のToDoリストに、明日作業に使うはずのファイルパスを貼り付け、紙の資料は机の上に出しておいた。温かい飲み物を毎回買うのはお金がかかり過ぎると思い、買い物リスト魔法瓶と書き込んだ。小腹が空いた時のための飴のストックも、どの職場にも持ってゆく自作マニュアルも、引き出しの中に入っていた。明日もここで仕事をするのだと信じて疑わなかった。

 最後の一藁が積まれたのは、おそらく退勤後、帰りの電車に乗った時だ。運よく空いた座席に座ることが出来た私は、鞄から文庫本を取り出したものの、読む気になれず膝の上に置いてしまった。凍え切っていた体が、車内の暖房に温められて緩むのを感じた。それを自覚した時、ああ、今の私はホームレスの人みたいだ、と思った。

 ローカル現象かも知れないので補足しておくと、私が利用している普通電車には、時々ホームレスが乗ってくる。全財産であろう荷物を抱え、申し訳なさそうに体を縮めている。彼らが乗ってくるのは、決まって冷え込みの厳しい早朝や深夜だ。深夜営業マクドナルドも、地下街もない田舎から、初乗り料金の切符を買って電車の中で暖を取るのである

 彼らのほとんどは、きっと悪いことをしたわけではないのだろう。好き好んでそうしているわけでもないのだろう。私も同じだ。それなりに一生懸命やってきたつもりだった。そうして勝ち取ったものが、この労働環境と、冷え切った体だった。

 心の背骨が、音を立てて折れた。


 たった三日で、と書いたが、実際はそうではない。実は夏から、私は似たような環境で働いていた。

 そこはとあるビルの、やはり本来機械室で、冷房機器がなかった。もちろん窓もなく、日差しに焼き殺されることこそなかったが、這い上がってくる湿気に蒸し焼きにされるような、座っているだけで体力を削り取られるような環境だった。

 体調を崩して病院に行くと、熱中症と診断された。冷房を付けないと体に毒ですよと医師に言われ、冷房機器自体職場にないと伝えると絶句された。月の医療費は一万円近くに上り、休んだ分の給与はもちろん出ず、家計は逼迫した。冷房なしでも平気な鋼の肉体ではない私が悪いのか、と理不尽に感じた。

 それでも働き続けたのは、頑張れば良くなると信じていたからだ。冷房は今手配してるから、という雇用主の言葉を信じていた。臨時事務所と言えどここまでひどいことはそうそうない、とも聞かされていた。認められれば営業所への配属も叶うと思っていた。結局、夏も終わる頃になって馬力不足のエアコンが付いた。そんなものが要らない秋が来て、防寒着とカイロヒートテックで武装するしかない冬が来た。

 なんとかそこでの仕事を二月いっぱいまで勤め上げ、三月からの配属先も機械室の臨時事務所だと聞かされた。今度はきちんとした事務所でしょうね、と私は確認した。ちゃんとした事務所体裁になっている、という言葉を信じて、契約更新書類に判を押した。

 ちゃんとした事務所

 机とパソコンが置かれ、電話通信環境さえあれば、それは「ちゃんとした事務所」ということになるのだろうか。パーテーション暴力的に乗り越えてくる冷気と騒音は、ないものと見做すのが一般的なのだろうか。私には分からない。

 ただ、体を壊し、薄給にも耐えて、それでも次は良くなると信じて頑張った結果がこれか、と絶望を噛み締めるには十分だった。新しい事務所環境も、三日間という時間も。


 仕事に行こうとして起き上がれなかったあの日から一週間、ずっと泣いて過ごしている。正確に言うと、何をしても涙が出て止まらないのだ。あの機械室で過ごした時間よりも、自室の壁を見つめて泣いている時間の方が長いというのはどういうことか、自分でもおかしいと思う。

 年甲斐もなく泣きじゃくりながら関係者電話をして(泣き止んでいる時間ほとんどないのだからやむを得まい)、とりあえず休職することが決まった。仕事休みになったらやりたいと思っていたことは沢山あったはずなのに、旅行はおろか、買ったままになっていた本を開く気力もまだ湧かない。せめて気持ちを整理しようと、布団に潜り込んだままタブレットを使ってこの文章を書いている。


 まだ耐えられる、という考え方は危ない。自分限界と、改善の時期を正確に見極められるのならその限りではないが、少なくとも私には無理だった。まだ働けると思っていた。自分限界は、思っていたよりも小さかった。

 雇用主の人は、どうか労働環境に気を使って欲しい。口では耐えられると言いながら、無自覚ダメージボロボロになっている、私のような人もいるかも知れない。同じ環境に置かれても、年に八百万円貰っている管理職と、四百万円貰っている社員と、二百万円貰っている派遣社員と、仕事が大好きで報酬なんか気にならないという人では、耐えられる限界がそれぞれ違う。

 もし望まずに似たような環境に置かれている人がいたら、出来れば逃げて欲しい。次の仕事も見付けられていない私が、逃げても大丈夫だよ、とは到底言えないから、「出来れば」としか言えないのだけれど。朝から晩まで涙が止まらず、食べ物を買いに出れば道行く人や店員にぎょっとされ、転職活動をしようにも履歴書に貼る写真が撮れない、自分の好きなことも楽しめない、友人から電話を受けてもロクに話せない──こんな状態になるくらいなら、もっと早く逃げておくべきだったのだと思う。


 涙が止まったら、仕事を探しに行くつもりだ。最低限の空調機器の備わった居室で働かせてくれる転職先が、見つかるといいのだが。


【同月16日23時 追記】

 勢いのまま書いて投稿したものに、多少の加筆修正を行った。面白くもない話題の長文なのに、予想よりもブクマ数が多くて驚いている。目を通してくださった方、ありがとう。その程度で休むのか、とのお叱りも覚悟してコメント欄を開いたはずが、今は世界の優しさを痛感している。

 子供の頃の夢は作家だったので、文章力を褒められたり、覆面作家じゃないかと疑われるのは面映ゆい。私が本当に作家だったら、有名なジョークよろしく「良かった、可哀想派遣社員はいないんだ……!」となって、それはそれで良かった気もする。

 現実の私は、ボイラー技士の資格は持っていないが、その類の業界の専用ソフトの扱いに慣れている。派遣会社業界経験者優先で仕事を紹介するし、少人数の臨時事務所特に教育不要経験者を欲しがるわけで、私が同じ業界の似たような職場に続けて派遣されたのはさほど不思議なことではない。


 この労働環境が法に触れるものであることは、私も承知している。ただ、同じ事務所に出入りする他の社員たちは、不満は言っても我慢は出来るという様子だった。性別給与も、滞在時間も違うのだから仕方がない。

 私が一人で告発したとして、正社員ならふてぶてしく居座ることも出来るだろうが、派遣社員場合はそれが原因で(表向きは「経営上のやむを得ない事情」で)即座に切られる可能性がある。自分就業中にはとても出来なかった。逆に今の私は失うもののない身なので、後任が同じ目に遭う前に一言言っておきたいとは思っている。

 本文中にも書いた通り、もしこれを読んでいる中に環境を作る側の人がいらしたら、少しの配慮をお願いしたい。この記事へのブクマコメントだけでも、「私より辛かったんじゃ……?」と思うような書き込み複数あった。それらは全て、改善されるべきものだ。改善出来ない立場の人は、どうか自分の身と心を守って欲しいと願う。


 幸いだったのは、今回の派遣先短期契約で、私も近々次の仕事を探す心積もりであったこと。転職情報を集めたり、職務経歴書を作り始めた矢先だった。自分の心が折れたのは計算外だったものの、少し休んで五月くらいに次の仕事を見付けられれば大体予定通りだな、と結構気楽に構えている。

 収入が絶えることだけが不安だったので、傷病手当金を貰える可能性があると教えて頂けたのは助かった。貰えないとしても、自分メンタルケアのためにも明日病院に行くつもりだ。


 名も顔も知らぬ私の文章を読んで、心配してくれる人がいる。それだけで心が軽くなった。本当にありがとう

 ストレス要因はなくなったので、たっぷり寝て美味しいもの食べて、あとはジョギングしてプール行って本読んで映画観てカラオケに八時間くらい篭もれば回復すると思う。今はまだ泣いてるけど。私の今後のことは、どうかご心配なく。

2016-12-15

親に対して住民票閲覧制限をしてみた話。※追記'17.8.28

こんにちは。「すう」と申します。

ママなんつーカジュアル言葉が出てきちゃってる昨今、毒親育ちの皆さま方におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。

さて。

この度私は、親に住所を知られないようにする支援措置を受けました。

それは

住民票戸籍の附票の閲覧制限」!!

住民票は、まぁ読んで字のごとくですね。

一度でも引っ越したことがあれば、だいたい縁があると思います

バッチリ住所が載ってますね☆

そして、戸籍の附票というのは、住所の移転履歴を記録したもの

あちこち引っ越して姿をくらましているつもりでも、これを毒親に見られてしまうと、今まで住んだ場所がぜーーーんぶバレてしまうってこと。

オソロシィ…

そんなのムリ!!コワイ!!というわけで、ググってググっていろいろ調べて、私も恐る恐るながらもがんばって申請してみたのですっ!

毒親の凸や不法侵入に怯えてるひと、遠方だけどいつトチ狂って押しかけてくるかわからなくて怯えてるひとのお役に少しでも立てればいいなと思って、私の踏んだ手順を記しました。

(長くてゴメンね!でも覚えている限り詳しく書きました。)

※ちなみに私は後者。遠方の上に高齢で凸の心配は低いが、命尽きる前にいつ押しかけてくるかと怯えていたのです。


[手順①]
居住中の住所の役所に問い合わせてみる

近々引っ越すかもしれんってなったとき、そのとき住んでいたA区の市民課に電話してみた。

私「住民票閲覧制限について電話した」

役所のひと「支援担当のひとにかわるねー」

支援担当のひと「かわりました〜」

私「あのね、B区に引っ越す予定なんだけど、その前に住民票閲覧制限ときたい」

支「引っ越すならばB区に転入届を出すとき申請することになるよ。そのときに今のA区の住所も一緒にロックできるから

私「なるほど」

支「ちなみに、引っ越す予定がなく現住所のみをロックしたい場合は、対象者に現住所がバレてないことが前提になるお」

私「バレてるかもわからん

支「んじゃなおさら、B区に引っ越すとき申請してね」

私「ほほう」

支「引っ越す二週間くらい前までに、警察かB区役所内にある家庭相談室に相談実績作っとくとスムーズだよ」

私「おけ、ありがと」

この電話の冒頭で、支援担当女性ちょっと慌てた様子で「ストーカーかい!?DVかい!?」と訊いてきた。

「あ、いえ、自分もう大人だけど、親なんよ」

と答えたら、切迫した感じはなくなり、落ち着いて説明をしてくれた。


[手順②]
引っ越す予定の役所相談に行く

程なくして引っ越す時期がおおまかに決まったので、引っ越し先のB区役所に行ってみた。

窓口は市民課だけど、どこにあるかわからなかったので、入り口にいた案内係のひとに住民票閲覧制限について相談にきた旨を伝えて案内してもらった。

担当部署通路の端っこに設けられたパーテーションで仕切った小さなスペースに案内され、机を挟んで市民課の支援担当さんと向かいあって座った。

まず、誰に対しての閲覧制限かを聞かれ、母親であることを話す。

ここからちょっと記憶曖昧なんだけど、どういう理由かを聴取され、手順の説明を受けた。

ここでは申請理由は省くけど、まぁ堤防決壊して大変だったよね。

こんなこと、見ず知らずのひとに話すなんてことはないと思ってたから、もう大変だった。

担当さんが席を外してる隙に、胸の内をつぶやいたTwitterフォロワーさんにたくさん助けていただいた。本当に感謝

申請に行くときは、誰か信頼できるひとと行ってもいいかもしれん。

最初にA区の支援担当さんから聞いた話では、家庭相談室に相談することになるとのことだったんだけど、B区にあるのは「子育て支援課」というものだった。

多分これは、住民票戸籍の附表の閲覧制限というものが、元々は主にDV被害者に対する支援措置であったことに起因するからかなと思う。

過去虐待対象になったのは2012年のことだそうだ。

私の場合は親から受けた過去虐待での申請になるので、基本的には子育て支援課では受けられないとのことで、まず警察相談窓口に行くように言われた。

もしも警察ダメなようだったら、子育て支援課でなんとかするから再度来るようにとのことだった。

幸い警察署区役所のすぐ近くにあったので、そのままその足で警察署相談窓口に行った。

住民票戸籍の附表の閲覧制限について相談したい旨を伝えると、体格のよいひとのよさそうなおっちゃんが出て来て、隣の個室に案内してくれた。

自分名前と、閲覧制限をする対象者を記入する紙を渡され記入。

それを見ながら、どんなことがあったのか、現在はどういう不安があるのかを聴取され、B5のノート鉛筆サラサラメモしてゆく。

区役所で一度堤防決壊してるので、警察署では比較的冷静に「そんな大学ノート(死語?)に鉛筆でいいんだ…」などと考えながら、

それでもたまに泣いたりしながら訊かれたことを答えた。

おっちゃんは、私があまりうまくしゃべれないのを察してか「申請とき役所から訊かれたら、大袈裟目に言っとくけど、それでいい?」と言ってくれた。私は「お゛ね゛がい゛じま゛ず…」とずぴずぴと返事をした。

話している中でわかったのは、

現在においてどんな被害があるのか、または今現在被害がなくても対象者と接した場合どんな被害が予想されるのか」が肝っぽい、ということ。

最後おっちゃんはちょっと寂しそうに「弟さんとだけでも連絡取るわけにはいかん?」と尋ねてきた。

「弟にも暴力振るわれたことあるんで…」と答えるとおっちゃんはずっこけてちょっと笑いながら

「んならしょうがいね!じゃ、大袈裟目に言っとくから安心していいよ」と言って帰してくれた。

ひとまず事前相談はここまで。

警察署を出てから、再度区役所に向かい、親身に相談に乗ってくれた支援担当のひとに警察署での聴取大丈夫だと言われた旨を伝えて、その日は終わり。


[手順③]
住民票を移すとともに、ついに申請

その後、引越し先の家も決まり、いよいよ住民票を移すときがきた。

住民票の異動届を書き、窓口に渡すときに「閲覧制限申請をしたいんだが」と伝え「がってんちょい待ち」

椅子に座ってしばらく待った。

担当のひとが奥のスペースに案内してくれた。

警察相談である旨を伝えると、申請をしたい理由を再度詳しく訊かれ(内心もうやめてー)、いよいよ申請書類に記入をする。

申請理由は4つの項目があり、

DV被害

ストーカー被害

児童虐待

④その他

とあった。(ざっくりだけど)

私は真っ先に③にマルをつけたが、担当のひとは「違う」と言う。

なのだそうだ。

詳しくは訊かなかったけど、③は現在起こっている児童虐待に対する措置なのだろうかね。

そしてこの支援措置の内容の説明を聞く。

自分以外は住民票の発行ができなくなる。

配偶者が来ても発行不可。配偶者も発行できるようにするならば、配偶者身分証明のコピーを持って申請すること。

申請した役所以外での発行も不可。

配偶者住民票閲覧制限をかけたほうが良い。

代理人発行の委任状なんていくらでも偽装でき、その偽装を調べる術がない。対象者が業を煮やして配偶者委任状偽装して住民票発行請求をしてくる場合があるので念のため、とのこと。

などなど。

申請を受けたあと、役所のひとが警察電話して相談内容を詳しく聞き、支援必要かどうかの決定をするんだって

支援措置が決定されたか否かの通知が3〜4週間後に書留で届くので、きちんと受け取るように、と言われた。

郵便局の保管期間を超える不在や住所が違うなどで返送されてきたら、支援は取消になるんだそうだ。

まだ引越し完了していなかったので、旧居から新居に3日おきくらいにポストを見に行った。

その後、無事に通知を受け取り、内容を確認して終わり。

1年ごとに更新で、来年また申請に行かねばならないのが面倒だけど、これで安穏を得たという感じ。


[最後に]

手順②③ではややこしくなるので省きましたが、私の引っ越し先の住所の管轄出張所になるので、申請窓口も出張所になるから住民票を移すとき出張所に行ってね、とのことでした。

役所にある相談窓口が家庭相談室とか子育て支援課とか、

事前相談役所なのか警察なのかあるいはまた別の窓口なのか(児相というケースもあるらしい)、

申請は一括して本元の役所なのか出張所なのか、

とか。

関係各所の名称や、相談申請の手順は各自治体で違うのだろうと思います

悩んだら、まずはお住まい自治体に問い合わせてみることです。

私は正直、親を対象にして自分個人情報閲覧制限をかけることに迷いがありました。

閲覧制限までする必要があるのか?

私はそこまでひどいことをされていないのではないか

自分は親に対してとんでもないひどいことをしようとしているのではないか

でも私、「すうのお母さんと偶然会ったよ」という地元友人からメールや、玄関開けたら母親が立ってた!という妄想などで寝込むくらいだったんですよ。

これじゃどうにもこうにも、いつ精神崩壊が訪れるかわからんな、という感じで過ごしていました。

体調や精神に不調が出て生活に支障をきたすくらいなら、それをずっと恐れて生きるくらいなら、と申請決断したわけです。

あとは親戚や義家族や友人などが親切という名の余計なおせっかいをして母親に転居先を漏らしたりしないように用心するのみ。

今の所、親戚・義実家には引っ越したことを言っていない。別に訊かれてないからな。

もし引っ越したことを話すようなことがあったら、

行政支援を受けて母親に住所を知られないようにする措置を受けているので、住所を教えるわけにはいかない」と言うつもりです。

また、私は閲覧制限をかけると強く決意した後も、問い合わせの電話をする前は

「親を対象閲覧制限するなんて!とか言われたらどうしよう」

とかなり怯えていました。

しかし実際にそんなことはなく、電話に出てくださった支援担当の方は親切に手順を説明してくれました。

役所警察に事前相談をする前も、

「その程度の被害では申請はできないよ!とか言われるかもしれない」

と震えていました。

これも実際にそんなことはなく、役所のひとも警察のひとも親身になって話を聞いてくれました。

ちなみに私が母親にされたことは、

言葉暴力人格否定

・片親疎外

宗教強制

無視や怒りでのコントロール

・たまに身体暴力

・機嫌を損ねると食事抜き

などの、主に精神虐待に分類されるもので、箇条書きで表せるのはこんなもんです。

そのうち、警察での相談で話したのは「言葉暴力」と「たまに行われる身体暴力」のみでした。

当初は、どうせ支援してもらえるかわからないんだったらチクショー全部話してやるぜ!と意気込んでいたけど、涙で言葉が詰まってしまって無理でした。

それでも警察の方は私の様子を見て、

それはひどいね」

「ちゃんと支援されるようにもっと大袈裟に言っとくから

と、そう声をかけてくれました。



もう大人になったのに、独立したのに、仕事してるのに、家庭があるのに…

毒親自分人生コントロールして絡め取ろうとしてくるのを必死で避けて生きているひとびと。

自分と、自分の大切なひととの生活を守るために行動していいんです。

いつまでも毒親の影に怯えて暮らさなくてもいいんです。

申請は正直めんどくさいし、支援が決定したあとも住民票発行などに制限があったり1年ごとの更新だったりと、何かと不便だけれど。

超☆安心できますよ〜♪

まずは関係各所に相談してみてください。

案外、ポンっと飛び越えられるハードルかもな、と感じられるはずですから

2016/12/18 追記

大切なことを忘れていました。

閲覧制限をかけても戸籍大元のものは閲覧できるので、例えば結婚した、離婚した、子どもが生まれた、というのはわかってしまうそうです。

配偶者名前子ども名前、わかってしまます

ただ、現住所は記載されません。



みなさん読んでくださってありがとう

ブクマコメントありがとう

「誰か困ってるひとがいたときのために」という方もいらっしゃって、ありがたい限りです。

必要なひとに届けてください。ありがとう



2017/08/28 追記

先日、支援決定からそろそろ一年つの更新をして来ました。

まず、役所から電話があり、再度警察相談に行くように言われ、警察に行って来ました。

警察の方が前回の資料に目を通しながら、この一年間で押しかけなどはなかったか、状況に変化はないか支援継続希望するかなど訊かれました。

そして注意事項として、もし押しかけなどがあった場合は迷わず110番すること、戸締りなどには気をつけること、配偶者の親などにも住所は黙っておいたほうがよい、などを言われ、相談自体は10分ほどで終わりました。

(しかし前回の資料を出して来るまでがとても長かった〜)

その後役所申請に行き、一年前と同じ書類に記入。

前回と同様に支援決定の通知がそのうち届きます、と言われて終わり。

警察署役所と毎年ふたつ行かねばならないのか〜と思うとめんどうですが、ここ一年を振り返ってみると、住所が親にバレない・突然押しかけて来ないんだ!ということでだいぶ精神が安定したなぁと思います

みんなもがんばって。

毒親に対する支援措置の例をたくさん作って、困っているひとたちが今後もっとスムーズ手続きできるようになるといいな、と思います

2016-10-28

会議室パーテーションで区切っただけの下卑た部屋を3,000円で客に提供する。

そんなデリカシーの欠けた旅館を老舗旅館と呼ぶのは、他の旅館に失礼ではないのか。

2016-08-15

オフィスを借りる

自宅を事務所にして仕事をしているけど、どうにも私生活が不規則になってきた。

仕事が捗らないとかそういう訳ではなく、単純に人として堕落していっている感じがする。

多少自覚はあったけど、女性友達に「何か前よりだらしなくなったよね~」と言われたのはキツかった。

お盆が開けたら、パーテーションで区切って複数の人が入っている共同オフィス?の下見に行く。月3万円と安く備品も使い放題だし。

外部の目があれば規則正しくなるだろう。少なくとも仕事中にいきなりマスかいたりはしない。

ただ、心配なのはセキュリティのこと。貴重品は置かないって感じなのかな? PCどうすんだろ? ノーガード?

すごく久しぶりにニコ動見たら、MMD杯が開催中なのかな? 沢山動画が上がってた。

ランキングからいくつか動画見て、「マッチョ売りの少女」が面白かった。

自分のやりたいこと好き放題詰め込んでいてピュアな感じがして良かった(内容は全くピュアではないが)。

表情が凄くまさに魂魄実装済みという感じだった。また、画面構成、展開や魅せ方などが良く、最後まで飽きない。面白い

あと同じ題名漫画あるよね。まあよくあるネタである

チャンピオンクロスで連載のサエイズムが完結していた。

最後は急な展開と詰め込み感があったが、短い話数(3~4巻くらいかな?)ながらも中々楽しむことができた。

終始、サエちゃん怖すぎである。こういうのは顔が怖いとかよりも、何をしでかすがわからないところが怖い。まあ顔も怖いんだけど。。何か血出てるし。。

あと、超能力は少し突飛だったなあ。何でもありな感じになってしまった。それも最後には…。

チャンクロの他作品はあまり追っていないなあ。面白いのあるのか探してみようかしら。

もう片方のチャンピオンタップは良作揃いだと思うが、不定期連載が多すぎるのが難点。

作品ごとに定期的な更新スパンがあるのかもしれないけど、ぱっと見わからん

今、コンスタント更新している中で面白いのは、ニャロメロン氏の作品魔法少女サイト(これも期間開きがちではあるけど…)、クロマチくらいかな?

ニコニコ静画で連載中の「きのらちゃんみなごろす」が面白かった。

作者のエログロフェチ加減が非常に濃くて人を選ぶ作品だと思うが、パワーが凄い。

一手間違えると、即、死、のような極限感がよく表現されていて、作品に引きずり込まれる。

魔法属性かいきなり出てきても面白ければ良いんや!

プロットにこだわり過ぎてつまらない作品を描くより数億倍良いんや!


20160823追記:

何か支離滅裂だなって内容のブコメあるけど、すまんな。

4つくらいの投稿がまとまったと捉えてくれ。まあ察するとか無理な話だ。

でも、普通日記ってこんなもんじゃいかな? 皆、ブロガー的な体裁に慣れすぎよ。

2016-07-18

当然コンビニ生理用品も除外してくれよな!

あと、大型スーパーとかのエスカレーターで登ったり降りたりした正面に女性用の下着を置くなよ!パーテーションで区切って奥のほうで売ってくれよな!

2016-06-11

急募】他部署他人が受けてるパワハラうまい告発の仕方

ウチの会社には、でかい部屋に複数部署が入ってるフロアがある。スペースをいくつかのパーテーションで区切ってるっつー構造

風通しの良い部署みたいなのを狙ったらしいが、その割にパーテーションはでかくて不透明で簡易壁みたいな感じなので、部署間のやりとりはあんまり無い。業務内容的にも連携することは少ないし。

ただ、簡易壁は簡易なので上下に大きめに隙間が取ってあって、物理的な風通しが、というか音通しが結構良い。

で、

隣の部署でまとめ役にめっちゃ叱られてる人がいる。具体的に作業とかご一緒したことはないので実際その叱られてる人がいわゆる「デキナイ人」なのかは俺は知らん。ただ、これは主観だが叱り文句尋常じゃないので、デキなくてもそこまで言っちゃダメだろ的なのが常々あってもやもやしていた。

子どもの使い」「(アンタがやってることは)仕事じゃなくて趣味になってる」「わかんなかったら聞きなよ。聞かなきゃいつまでもわかんないでしょ?」「アンタの考えとか要らないんで、言われた通りのことをやって」「自分で考えなきゃダメ」「『ハイ』って、アンタはいはい返事するけどハイって言っといてやらないじゃん。出来てないじゃん」「いつまでそこでそうして仏頂面してんの?こっちはほんとに、本当に忙しいんですけど」「私がいない時にアンタがいても対応できないんだし任せられない。私と同じ日に休み取る?どうする?」

これが筒抜け。ほぼ毎日。時々定時過ぎても延々。

ヨソの事だし口出しすべきじゃないとしても、俺なら病むわ〜としか思えんし、っていうかはっきり言って関係ないのに聞かされてる身としてストレスなのでなんとかできんもんかと思っていた。

その部署からクレームがきた。ウチがうるさいという。先日ちょいとご高齢の、お耳の遠い客が来て、終日いろいろ話していたのだが、それがうるさいからなんとかしろという。

その客には今後も週1から多くて週3くらいでぼちぼち寄ってもらうことになっている。

完全に頭にきた。

こっちは最多で週3だぞ。お前ら毎日やんけ。

とりあえず録音は始めようと思うが、他になんかいい案あったらぜひ知恵をくれ。

2016-01-23

知恵をお貸しください。

見識のある増田の皆様に聞きたいことがあります

近々会社席替えがあり、

自分が苦手で大嫌いな人と隣合わせになってしまう。

これはもう決定事項で覆せない。

自分がなぜその人を嫌いになったかというと

それは色々理由があり過ぎて、省略するけど、

自分の中で我慢して溜めてきてしまって

精神的に少々キてるところがある。

現状は席が少し離れていたからまだ良かったのだけど、

席が隣になると、自分精神状態がどうなるのか

想像がつかないけど、悪化するかも知れない。



ところで、以前自分が勤めていた場所

ある女性が、書類フォルダを幾重にも立てかけて

隣の席と簡易的パーテーションを作り、

露骨拒否を示していたけど、

第三者からすると、それはもう異様な光景であって、

自分はそこまでできないけど、

気持ち理解ができるので、

どうにか接触回数を少しでも減らす方法がないか

かいアイディアがあれば教えてもらえたら

嬉しいです。



自分が苦手なその人は、

おせっかいの噂好きのおばさんで

聞き耳を立てて、監視もして、会社の内情にやたら詳しく、

長いものに巻かれ、自分がしたくない仕事

自分が苦手な仕事他人に任せ、

その割に偉そうに色々仕切り、

自分ルールを強引に通そうとする割に

こちらの意見はほぼ聞かないとか

ろくに仕事を教えず突き放す割に

ミスなどを指摘するときだけは

積極的に話しかけてきたり、

テンパって他人八つ当たりしてきたり、

他人に対する尊重に欠ける人で、

でも機嫌が良いときはやたらとフレンドリーだったり、

嫌いになった理由を書かないつもりで

書いてしまったけど、

とにかくこんな感じなので

なるべく物理距離を取りたい。




席替え後は

自分パソコン画面とか監視するように

絶対見てくると思うし、

上記のようなただでさえイライラするおばさんプラス

今まで以上にストレスのタネが増えると想像がつく。

自分の引き出しの中も見られたくないから

その人側には起きたくない。

そうすると自分の体がその人の席に近くはなる。

先述の女性の例のような露骨ものではなく、自然な感じの

パーテーション代用などありますか。


鏡が魔除けになるらしいから置いてみようかなとか

考えてみたけど、血迷ってると気が付き

自分では限界を感じたので

ちょっとアイディア出してやってもいいよっていう

優しい稀有な方はどうぞお教え下さい。


鏡を置く、的な眉唾ものから

もっと現実的建設的なもの

もしくは「諦めろ、人生はそんなものだ」的な意見でも

構いません。

どこにでもある、会社の嫌な人、という事項なのは

理解してますが、割と真剣に悩んでます


よろしくお願いします。

追記:

反応ありがとうございます

ひとまずトラバに対して回答します。


最近1人、相談できそうな方が1名入ってきました。

でも、あまり先入観を与えたり脅したら悪いかなと思い、

まだ詳しくは話せていません。

今後その人が相談できる相手になれば良いなと思います



自分のチームにはその人以外にもコミュニケーションが難しい人が多く、

相談できず、今まで来た感じです。

ただ、あまりにも困っているので、最近もっと上の上司数名に

相談する約束は取ってあります。が、まだ話し合いの実現できていません。



会社ベンチャーなので、ちょこちょこ席替えは多いのですが、

今回は大々的な席替えなので、当分席替えはないかと思います

その人は"ある事"に特化した知識は持っていますが、

今いるチームの仕事はもう自分は超えていると思います

そのおばさんは(50代前半)3年目だったらしいけど、

自分アラサー)は入社半年の時点で仕事の精度スピードは超えました。

おばさん本人がそう言ってます

おばさんが口が立ち、調子が良いので、

比較若い人が多い職場なので、誰も何も言わないだけです。

味方というか、口が立つので、誤魔化されてるだけのような気がします。

現状の隣の席の人らは上司クラスの人なので、

特段問題はないのかも知れません。

(腹でどう思ってるかは知らないです)

自分と同じ意見の人がたくさんいます

まりその人は嫌われています

フォローどころか、その人が(勝手に)想定した時間

越した時には、上から文句を言ってくるような人です。

2015-12-03

横浜銀蠅3号機

うちの職場では各部に一台ずつテレビが設置されている。それで昼休みに全部局NHK総合を流す。

が、僕のデスクは部でも一番テレビを離れた列に有り、直線距離で30メートルほど離れている。当然画面も見えなきゃ音も聞こえない。

しかし、パーテーションで区切られた隣の部から漏れ聞こえる音が少しだけ聞こえる。

それで最近、気になるのが『横浜銀蠅3号機』だ。

NHKアナウンサーの平板な声で読み上げられる『横浜銀蠅3号機』は格好いい。

なんだろう、多分、本当は原発関係のナニかなんだろうけど。

2015-08-25

とある地方TCGショップに一人の男が現れた。妬みと嫉みを精液で煮込んでケツの中でじっくり熟成したような芳醇な薫りを湛える店内にそぐわぬイケメンである

この魔窟にパンピーが紛れ込む事はまれにある。昔遊戯王やってたよ懐かしいな、なんて入店してきてその思い出に暗い影を差しておずおずと去っていくのだ。

しかし彼は違った、シングルカードを眺めるフリをしながら、チラチラとプレイスペースの方をうかがって来ている。

店舗奥で万が一にも健常者の目に触れないようにとパーテーションで区切られたその闘技場には、私を含め3人の隔離患者収容されていた。まさか彼もひとかどの決闘なのだろうか、それとも歳を重ねても紙切れ遊びから離れる事もできない珍獣共を見物にでも来たのだろうか。

そうこうしていたら彼から話かけてきた。ヴァイスシュヴァルツの対戦を出来る方は居ますか?チンコからお父さんと声をかけられた位異常な事だった。

この世には恵まれ環境をあえて捨てて不毛の大地を歩むモノ好きもいるのだと改めて痛感した。

2015-06-02

ポルノ依存症かもしれない

最近自分ポルノ依存症なんじゃないかと思うようになった。

はじまり大学生になってから一人暮らしになったのをいいことに、新品のノートパソコンで昼夜を忘れてエロいサイトを見まくった。まあこれは10代の男としてはよくある話だと思う。

その後、働くようになってから規則正しい生活をするようになって、エロサイトとはほどほどのお付き合いになった。

分岐点結婚して自宅で自由にそういうものを見られなくなったことと、大画面のスマホに変えたこと。

自分職場特性上、スマホ比較自由にいじれる。またパーテーションがしっかりしているため画面を覗かれる心配は少ない。

最初ちょっと艶めかしい二次絵を見ていただけだった。それがだんだんエスカレートして、完全な18禁サイトを見るようになった。これが止められなくなった。

エロサイト情報は膨大で、すぐに流れてしまう。それを仕事の合間合間に惰性で追ってしまう。もちろん自慰行為に及ぶわけではないので見ているだけ、時々お気に入り画像があると保存する程度だ。おそらく1日計2時間くらいはそういうエロ絵を眺めていると思う。

これから子どもが大きくなったら親のスマホをいじってバレるかもしれないし、一応周りを気にしてはいるが公共の場で画面を覗かれるかもしれない。でも自分意思で止められる気がしない。

こういうのはどこに相談すればいいんだろう。精神科

2015-03-31

席替え

オフィス席替えで、いままで正面におっさん一人だったのがおっさん二人になった

パーテーション低いからうざいな

2014-02-28

不細工な人間と一切会話もせずに顔を向き合わせて座ることの苦痛

同じ部門、同じ部署にも関わらず業務的な会話すらほとんどないという不思議さ。

せめて、パーテーションでもあればあの不細工な顔を見ずに済むんですが…

しかも、電話には出ようとしない、来客応対をしようとしない…30代後半のおぢさん。

不細工でこれだからイライラが溜まるばかり。

本人は、ちゃんと電話に出て来客応対をしていると言い張るでしょうが、それは周囲に人がいない時だけ。

仕方なくやっている感じ。

いやいやそうじゃないだろ。周囲に人がいても、せめて電話くらい出ろよと。

不細工でこれだから性質が悪い。

2013-12-01

http://anond.hatelabo.jp/20131201111952

パーテーションいじったとかレジストリ編集したとか

ゲームインストして自動バックアップが起動し

システムフォルダデータコピーされたとか心当たりないか

ペットや地縛霊が部屋で走り回って

ディスクに衝撃与えてただけかもしれないがな

 

まあとりあえず熱い紅茶でも飲んで

休憩いれた方がいいよ

 

わけわからんPCトラブル

「今の自分では解決できない」と思ったら

誰かと相談して

とりあえず休憩を一回入れること

 

危機の時こそ余裕を確保

これ 大事なことだよ

 

2013-09-13

退職して転職した結果

転職してからもうすぐ1年になるので

その結果を備忘録的に記載し、ポイント換算してみた。※ポイントは完全に主観です。

====

■前提

・年齢((就職したのは25でした))

 29 → 30 

・勤務地

 24区 → 24

■評価ポイント

・職種 +1

 IT(webディレクター) → IT(webコンサル)

 違いが微妙だが、前職では言われたものを作ったり運用を行うことがメイン。

 現職では調査/戦略立案が主で、プロダクトは外注に指示出しをして作る。運用は正常に回っているか監視と、クライアント対応

 制作フェーズでの指示出しは前職と変わらないが、いちいちディテールを指示しなくても済むようになったのはラク。コンサルタントの肩書に憧れがあったので名刺をもらった時ちょっとしかった。

残業時間 +1

 前職:月平均60

 現職:月平均40

  繁忙期などで異なるが均すとこのくらい。ちょっと減った印象。

給料 +3

 前職:額面410万(月収30+ボーナス50)

 現職:額面600万(月収50+ボなし)

  ここは転職先の検討でかなり重視した。前職は残業代ありでこの値段。

  現職は残業代がつかない(土日と22時以降は出る)。

人間関係 +1

 前職:案件はほぼ個人で対応するので、あまり人間関係ストレスはなかった。

    社内ではボッチ気味で飲みに行く友達などはほぼ0

 現職:転職同期で年齢が近い同僚がいる。休日一緒に社員寮へ泊りに行くなど、かなり仲はいいと思う。

    とはいえ、上司との微妙距離感などでそれなりにストレスが増えた。

・作業環境 +1

 前職:かなり大きな自社ビルカフェなんかも付いてた。デスクパーテーションで区切られてて快適。

    情報管理が厳しくて個人持ち込みモニタとかはNGだった。

 現職:結構ボロいビルデュアルモニタOK。

    ビルの古さは正直慣れる。作業環境自分で変えられるのはいい。

・合計 +7

20分くらい考えてみたけど、転職した結果のマイナス事項が思いつかなかった。

2chのまとめ系ではかなりネガティブに書かれてるけど、個人的には転職してよかったです。

2012-07-15

内蔵DVDドライブが壊れたMacmini(2007mid)にbootcampXPを入れたい。OS10.6。

WindowsXPは外付けからインストールできないなんて、Macユーザー想像つくだろうか…。

新しいminiを買ったので古いminiXPを入れようとしたら、いろいろ蹴躓いたので、メモ程度に書き残してみる。

最初に挑戦した条件

Macmini(mid2007)下位の方 何度か開腹してメモリとか増設しているため、内蔵DVDドライブが壊れた。

WindowsXP SP3のディスク

OSX製品ディスク 10.5か10.6になりますかね?XPだし。自分10.6。

外付けDVDドライブ

上記のものWindowsXPインストールたかったのだが、内蔵ドライブが壊れているとにっちもさっちもいかない。

WindowsCDから起動しようとしても、グレー画面から動かない。もしくはフォルダに?が点滅するのみ。

どうも内蔵ドライブがない新しいminiAirなどでは外付けでもいいっぽい。

で、

■更に必要もの

もう1台、bootcampを入れたりしてもいいMac(内蔵DVDが壊れてないもの

OSが多少違ってもbootcampバージョンが違っても意外と修復してくれる。

bootcampはあとで消していいので、とりあえず容量があいてればいい。

あと、Winclone。

■手順

壊れてないMacbootcampパーテーション切ってWindowsXPも入れる。これは普通に入れられるはず。

ドライバとかとりあえず無くていい。WindowsXPが入ったらOK。認証とかもとりあえず置いといていい。

Wincloneでバックアップファイルを作る。

DVDドライブが壊れてるMacbootcampパーテーション切る。

バックアップファイルを移す。

Winclone(この場合同じバージョンがいい気がする)でbootcampパーテーションを選んで復元する。

WindowsXPから起動する

ディスクフォーマット検証などが入ったりする

そらくすっきり起動する

外付けドライブも余程じゃない限りつながるので、OSXディスクを入れてドライバインストールなどする。

認証とかもこっちでする。

インターネットの波の中では見つけられなかったのでとりあえず増田に残してみる。

途中の細かい手法はよそで調べてください。

2011-06-10

新人が入ってきた

職場新人が入ってきた。
僕はまだそんなに今の職場が長くないので、その部署に新人が入るのを初めて見る。

そこでひどいものを見た。
誰もきちんとした教育をしないのである。業務に関することは勿論しっかり教えているが、一般常識職場での振る舞いについてである
誰よりも雑務をこなして仕事(というか、それぞれの職場の特色なり癖なり)を覚えて行く物だと思うが、彼はほとんど自分から動かない。非常に些細なことだが、コピー用紙が切れて置き場所に取りに行く先輩を普通に見ていたりする。かなり上の役職の人に、何気なくエクセルの使い方を聞いたりして空気を凍り付かせたりもした。何かのスマホを目立たないようにいじっていたりもする。

それそのものは、一度教えられれば動けるようになる人間だと思う。若いし(彼は23歳だ)。自分から動いたら後々仕事が増えて面倒だと考える様な人間にも見えない、し、そこまで考えが回る余裕もないだろう。

ただ、彼の上司にあたる人達が全くといっていいほど彼に物を教えないのがひっかかる。
教えているのかも知れないが、それならかなり気を使って影でこっそりということになる(各部署が低いパーテーションで仕切られている職場で、状況がどこにいても見渡せる)。新人と彼らの年齢差は7〜10歳という位で、それならもう今まで何人も部下を持ってきただろうから感じは分かっていると思うのだが。

そして、彼が帰った後であれがいけないこれがいけないと言うのである
新人上司達がそう言い合うのを、彼らの上司にあたる人間も見とがめない、むしろ自分もそれに乗る勢いである。最近の若い奴は…というお決まりの台詞はも勿論、自分は一人でやってきた人間からなとか、上と付き合う方が得意なんだとか、保険をかけておくのも忘れない。そこだけ大人の知恵を使ってどうする。
見かねて他部署の人間新人に注意したり指導したりするのを黙って見ているだけのくせに、ああいう言い方はないよななんてことも言っている。それはないだろ、お前らが言わないから、嫌われ役を買って出たんだろうが。


社員の回転が速いのもよく分かるよ。誰もが誰もを育てられない。
新人はこの職場が初めてなのに、可哀想に。


僕はまだちゃんとした部下を持ったことがないけど、目下の人間に注意したり叱ったり、しかもそれを皆の前でやるのは労力を使うし、恥ずかしさもまだある。でも言うべき時に言わないと周りからどう思われるのか、それを新人教育現場を目の当たりにしてつくづく痛感した。
もし部下を持ったら、叱るべき時に叱って、楽しくやる時は楽しくやれるような、そんな上司になりたい。難しいだろうけど、でも僕の上司はそうしてくれた(ことの有難さが今分かる)から、今こんな風に思っていることを忘れないようにしたい。



小学生の作文みたいになってしまった。

2009-12-17

幸運の女神考

 職場彼女が来るようになってからもう半年、狭っくるしい事務所が、にぎやかになった。

 事務所といっても、契約のあるメーカー工場向けの派出所みたいなところで、あるのは来客用の机と、観葉植物と、テレビと、所長の机と、ぼくの机だけ、それがパーテーションで適度に区切られている。工場を出入りする大型トラック騒音が聞こえる以外はいたって静かで、ときおり電話が鳴って、至急の図面が飛び込んできたりする。いつもは無愛想な所長と黙々と仕事をしている。

 そんな殺風景職場彼女がやってきたのは、メーカー研修が終わった6月からで、なんでも技術部の連絡係に配属となったという。

 美人というよりは愛嬌がある子で、大きな図面用のファイルを抱える姿はすこし気の毒に思えるほど、小柄。元気いっぱいというよりは、感情の起伏が大きくて突拍子もなく、よく言えば機動的で、わるく言えば気まぐれな子で、めまぐるしい。

「ねえ、聞いてくださいよ! 技術部で今年は送別会やらないっていうんですよ!」

「はあ……」

 彼女にとっては事務所はグチのかっこうの吐き出し場所で、届け物ついでに、お茶をすすりながら、あれこれと技術部の話をする。本来であれば仕事中であるのだが、クライアントの近況が分かればこちらも都合がつけやすいとの所長判断で、ぼくがそのグチ聞き役に回ることになる。

 まあ、考えてみればかっこうの連絡役。

 しかし、困るのは、彼女はたいへんにいたずら好きなのだ。

「そういえば、奥さんとかいらっしゃるんですか?」

「いえ?」

「あー、じゃー、わたし立候補しちゃおうかなぁ!」

 とかは序の口。

「こちらにいらしてから日が浅いんですよね?」

「え? 半年ぐらいになりますが」

上司から聞いたんですけど、ここの所長、ゲイだって話ですよ? 前にここに勤めていた方も、迫られて本社に転属願いを出したとか。ちゃんと確認して拒絶しておいた方がいいですよ? わたし心配なんです」

 しばらく悩んでえいやっと所長に聞いたところ、ぽかんとしながら事情を聞かれる。彼女から聞いたと話すと、なにか気付いたのかおかしそうに笑う。

「きみ、それいたずらだよ。そうだね、あまりにも静かだから心配したのだろう」

 達観したように所長は言う。

 たしかにそれ以来、所長とは気さくに話すようにはなったが、一週間後に彼女がやって来て、してやったりとくすくす笑うのには閉口する。感謝してくださいよ、と得意げな鼻がしらに書かれたまま図面を渡されると、次はどんないたずらが待っているのかと構えてしまう。

 それでも意気揚々と早足で帰って行く姿におもわず見とれる。

 いや、違う、からかわれているだけだ。

 たしか8月に入ってからだったと思うのだけど、元気のない彼女をみて気がとがめる。

「どうしたんですか? なにかあったんですか?」

 お茶を出しながら声を掛けると、エアコン寒いとぷちりと切られる。

「もう、どうしていいのか、わからなくなっちゃって」

「なんです? 話なら聞きますよ?」

 ちょうど仕事も空いていたところで、ゆっくり座ると小柄な姿がよけいにちいさく見える。ぼくがのんきなのにほっとするのか、お茶をすすって話し始める。

 それは壮大な武勇譚で、あまりのスケールにくらくらする。

「それで、生産部に掛け合ったんです。ちょうど、事務の女の子と仲良くなって結託して。だっておかしいんですよ、技術部が依頼を出しても応じてくれるのは、第一月曜日に決まったスケジュールに載ったものだけ。緊急の案件もあるんです。それで、わたし、怒って経理部事情を話しに行ったら、君だれ? ですよ? 技術部の連絡係ですと言ったら、ああ、新入社員、君、誰の権限で動いてるの? だって。だから課長を昼食に誘って…」

「ちょ、ちょっと待って」

 ぼくはその話をまとめようと、考え込む。

 どう考えても彼女メーカーの一工場に長年染みついた慣行を刷新しようと、なんの権限も持たずに行動している。

(どんな度胸してるんだろう……。しかも正規ルートを一切使わずに……)

「つ、続きをどうぞ」

 彼女が話し終わるとどっと疲れが出てためいきをつく。

「所長、分かりましたよ。最近、図面の依頼が滞っている理由」

「ああ、聞いてたよ」

 新聞をたたんで、コーヒーをすする。言外に、おまえなんとかしてこいと言っていた。

「わたし、どうしたらいいか」

 よくぞまあここまでと見事なぐらいまでにぐちゃぐちゃだった。

 彼女がそのおかしな慣行を正したいのは分かる。

 しかし、問題はやり方だった。かなり行き当たりばったりに、反射的に行動するので作戦というものがまるでない。しかし、その行動力と持ち前の機知で、その場だけは切り抜けてしまう。それで結果的に工場中を混乱に陥れ、その矛先が当然ながら彼女に来てるのだ。

「えーと、そうだ、図面にしてみよう。そうすれば分かりやすい」

 ぼくは製図用紙を机に広げ、その上にそれぞれの利害関係を描き出していく。

「えーと、生産部のスケジュール管理をしているのは、」

「生島課長

「それで、経理部コストカットを推進しているのは、」

「先崎さん。この人、本社からの監視役」

 壮大な人間関係が浮かび上がりはじめるのにぼくは興奮を感じる。窓の外に見える工場内の人間関係俯瞰図のように思えてくる。これを彼女は全部動かそうとしていたのだ。しかし、まったくのきまぐれで。

「すごいですね、お得意なんですか?」

 無邪気に聞く彼女をちらっと見て、ぼくは答える。

「うーん、まあ、東京の事務所にいたとき所内がめちゃくちゃで、こんなのばっかりだったよ」

(規模はまったく違うけど)

 書き出し終わると、それを眺める。

 シャープペンを消せる蛍光ペンに握り替え、あちこちに印を入れていく。

「ほら見て、ここ、利害が一致している。柳さんと南町さん。ここに先崎さんをぶつけると動くんじゃないかな? 業務時間の効率化で」

「あ、気付かなかった。そうするとここが動くかも?」

「この人次第だね、君田さんってどんな人?」

女性の方。たしかお子さんがちいさくて」

「いけるんじゃないかな?」

「どうかなぁ?」

 ぼくと彼女との作戦会議は就業時間まで続き、おおかた把握したのか、彼女はよしと気合いを入れて帰って行く。ぼくはその後ろ姿を見ながら、ため息をつく。

(すごいな、新入社員なのに。あんなにちいさいのに)

 振り返ると、とたん、のんきな自分が恥ずかしくなった。

 幸運の女神というのはきまぐれなもので、それをつかもうとする者をときとして突き落とす。

 しかし時として戦場に現れるジャンヌ・ダルクのような女性は味方に勝利をもたらし、誰もが彼女を聖女やら幸運の女神ともてはやす。

 果たして、幸運の女神の住み着いた軍が無敵を誇ったのは、たった1人の女神により士気が上がったせいなのだろうかと、ぼくはしばしば疑問に思っていた。男ばかりの軍に女性が現れるならば、士気が上がるよりは混乱するのではないか。特にそこに悪意がひとかけらでも入れば、いくらでも混乱は作り出せる気がしてくる。

 彼女の後ろ姿を見て、長年の疑問が氷解しそうな気がしていた。

 ああ、違う、きっと幸運の女神とは彼女のような姿をしているのだと。

 それからというもの、彼女はしばしばぐちゃぐちゃになった案件をぼくに持ち込むようになり、グチ混じりの冒険譚をぼくに聞かせてくれるようになった。

 そのたびにぼくは製図用具を取りだし、現状がどうなっているのかを彼女に把握して貰う作業をする。

 それで、彼女はどこをどうすればいいかを理解して、また工場へ戻っていく。

 ときには、ぼくに同伴を願い、ぼくは入ったことのなかった工場内を歩き回る。

 彼女のおかげで、どういう風になっているのかはおおよそ把握している。

「ああ、製図屋さん。あの9末の図面、もうちょっと待ってね、時間かかるかも」

「え? どうしたんですか?」

「ちょっと困っちゃってねえ」

 顔を覚えられると、すぐに相談がはじまる。

「こうしたらどうですか?」

「お、いいねぇ」

 あの一件があってから技術部からは多くの図面が入ってくるようになり、しばしばするこういった会話が、電話だけだった頃より、効率をよくしていた。そして何よりも窓から見ていた工場の隅々までが分かるようになり、ぼくのちっぽけな世界は格段に広がった。

 そして彼女の持ち込む相談は、工場が抱える問題をぼくに伝え、彼女の問題を発見する目は確かだった。しかし、彼女は病巣を発見しそれを鷲掴みにして振り回すのは得意なのだが、それを治癒し秩序だった形に戻すのが苦手なのだ。

 そして、ぐちゃぐちゃになって、ぼくのところへやってくる。

 ぼくの勤める小さな事務所でも、彼女のがんばりに負けじと所長と2人で、業務改革に乗り出す。気付いてみれば、本社でも数年来の念願だった改革が完了してしまい、あっけなかったと所長と2人で笑い合った。

 彼女のあのあらしのようなエネルギーを見ていると、こっちまで頑張らなくっちゃと思い始め、それがあらゆる方面で好循環を生み出していたのだ。

 彼女は停滞を嫌い、あらしのように暴れ回り、古びた慣習やらしがらみを断ち切ろうとする。しかし、あらしにはまき散らすことしかできず、そのまき散らしたあとを片付ける協力者が必要なのだ。

 戦場での幸運の女神は、軍の中にはびこっていた非効率やしがらみを断ち切っていたのではないだろうか。そして影のように控える協力者たちがその後の秩序を作り上げていたのではないか、そう夢想する。

 現れた幸運にしがみつき、閉じ込めようとし、縛り付けようとすれば、それはきっと災厄へと変貌する。

 なんたってそれは自由奔放なあらしのような姿をしていて、巻き起こされた混乱の中にちゃっかり実利をとれる人だけが、それを幸運と呼んでいるのだから。

 何度目かの彼女との相談で、弱気彼女はぽつりと言う。

「ご迷惑ばかりですね。もうこれっきりにしようかと」

 あわてて、ぼくは立ち上がる。

「と、とんでもない! うちの事務所はあなたのおかげでものすごく順調に行っているんです! 迷惑だなんて、そんなことけっしてありません!」

 彼女はぽかんとしてぼくを見る。

「わたし、なにもしてませんよ? あなたには」

 ぼくはなんと答えようかと考え込む。

(女神ってのは大げさだよな……)

「あなたは、ぼくにとって、幸運の妖精みたいな人なんです。だからずっと頼って欲しいんです」

 彼女の表情が引きつっていくのが見えた。

(しまった……、おもいっきり引かれた)

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