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2024-10-13

名作といわれるドラマおしんをみたので感想を書く その4

https://anond.hatelabo.jp/20241010224911から続く

おしん物語根底を流れているのが、「恩」であり「仁義であるということをこれまでの感想でも書いてきた。おしんイコール辛抱する精神というイメージが広く流布するなか、金儲けに走った息子の根性を叩き直すために、田倉家を滅ぼしてでもライバル会社に利する行動に出た、という物語ハイライトは、意外にもあまり注目されていない。私も正直なところ、全話を通してみるまで知らなかった。

今回は、物語類型としての「おしん」をみてみたい。

流浪するおしん股旅物としての評価

おしんは一代記ものとしては、タイムスケールがとても長い。おしん1901年昭和天皇と同年に生まれた設定である

そしておしんが生きた少女時代から後期高齢者の83歳になった1984年まで、それぞれの時代があまりにも違い過ぎるので、1983年の田倉家のシーンから明治回想シーン時代を一気に2世代くらい遡るときタイムトリップ感が半端ない

1983年おしんが息子・仁を裏切って、並木商店への説得どころか、積極的大手スーパーへの並木土地の売却を進めてくれとお願いした背景には、並木商店隠居の大旦那並木浩太に対する並々ならぬ恩があるからである

それは、どのような恩だったのか。おしんは息子たちには何も過去を語ってこなかったので、仁には知る由もなかった。そもそも並木浩太とは何者なのか。

おしんも誤解されるのが嫌でそれまで息子には一度も語ってこなかった。しかし、前年の1982年17号店進出を知ったおしんが息子の行動を阻止しようとしたとき、仁は、それが母の初恋の人への配慮であることを悟る。そして、仁はいう。商売ってそういうものじゃない、「母さん、みっともないよ。」と。今風にいえばいい歳してエモいことを言い出してんじゃねえよと思われたのであろう。案の上、誤解されてしまったおしんであったが、なすすべなく工事は進み、ついに開店当日を迎える。おしんはこれまでの人生の回顧の旅に出るのである

おしんと人の縁

おしんと浩太のいきさつをかいつまんでかくのも、がっつり書くのもいずれもけっこうしんどいしかし、今回のテーマの「股旅物」がわかるように、ややガッツリ目に書いておこう。股旅とは、大正時代に生み出された物語類型ひとつで、一宿一飯の義理人情に従って流浪する物語であり、多くは渡世人やくざなどが主人公である股旅物の元祖長谷川伸は、その後の日本小説戯曲、そして映画テレビドラマに至るまで多大な影響を与えた人物である。「飢餓海峡」で知られる水上勉は、長谷川伸の「夜もすがら検校」を読んで作家を志したことはよく知られている。「夜もすがら検校」を発表したのは1924年である明治が遠く過ぎさり、大衆大正デモクラシー自由への過大な期待から人々が少しずつ醒め始め、もう一度生き方を見直そうしていた時代である

2000年代になると、日本映画ドラマの潮流は変わり、義理人情といったテーマ陳腐ものとして忘れ去られてゆく。20世紀末までのドラマでいえば、「北の国から」が長谷川伸的な一宿一飯の義理人情世界観でつくられた恐らく最後ドラマだろう。吹雪の中を助けに来る馬、泥付きの一万円札などに表現される世界は、まさに長谷川伸系譜なのである

おしん回想シーンだけをみると、浪花節にあふれた、まごうことな股旅であるしかし、おしん物語面白いところは、浪花節陳腐化し、古臭いものになってしまった現代1980年代)と交差している点である

キーワード加賀屋への恩】

並木浩太とおしん最初出会いは、おしん16歳、山形酒田の米問屋加賀屋奉公へ来てから7年が経った頃だ。おしんは、加賀屋の跡取りの長女・八代加代と姉妹同然に育ちながらも、大奥様・八代くにからは、肉親の孫娘・加代よりも商売イロハから茶道裁縫など良家の子女としての教養を徹底的に教え込まれていた。このときにの指導によって身に着けたものの考え方や教養が、のちのおしん人生で役に立つのである。加代はというと、将来は良家から婿をもらって加賀屋をどうせ継がさせられる自分のつまらない運命うんざりしていた。絵画が好きだった加代は、東京で別の”自由”な人生があるのではと夢をみる少女だった。そんな折、農民運動活動家・浩太と出会った。酒田訪問した際、官憲の目を逃れるためにおしんとお加代に助けを求めたのが最初出会いであるおしんとお加代は同時に、浩太に恋心をもってしまう。大正デモクラシー時代だった。インテリかぶれした加代は平塚雷鳥の本を手元におき、人形の家を著したイプセンなどに憧れを抱いていた。当時、大衆のなかで勃興していた人権運動先進的だと中身もわからず憧れていたのである農民運動、カッコいい!加代は浩太の活動ロマンを感じて恋に落ちてしまった。一方、おしんは、土地を持たない小作農民の自立を助けたい、という浩太の純粋な思いに心を打たれていた。おしん小作の娘であった。小林綾子が主演した「おしん少女編」では、おしんの母・ふじが冬の川に下半身を沈めて妊娠中絶を図ったり、小作農民の悲哀がこれでもかというくらい暗く描かれていた。そしておしんは冬の川に入った母の姿をみて、6歳で材木問屋奉公へ行く決心をしたのであるいかだに乗って、母ちゃんと叫ぶ、有名なシーンのアレである

ともあれ、加代とおしんは同時に同じ男性に恋をした。そしておおらかで情熱的な性格の加代は恋心を隠すことができず、おしんに打ち明けていた。そしてやがて加賀屋の跡取り娘でありながら、何もかも捨てて浩太へ会いに東京家出してしまう。しかし、おしんは、奉公先の跡取り娘であるお加代様の恋を大切に思い、自分の思いはそっと封印した。一方の浩太は、東京に出てきた加代の猛烈な求愛を受け止めつつ(東京で加代と同棲までした)、本心最初からおしんが好きだったのである

おしんは加代の家出理由加賀屋に伝えることが忍びなく、おしん加賀屋から暇をもらって帰郷する。帰郷したおしんを待っていたのは、おしん女郎部屋へ売り飛ばそうとする父・作造と口利きの男であった。さら実家で目にしたのは、奉公先の製紙工場の過重労働健康を害し、肺結核で放り出され、今や死を目前にした姉・はるの姿であった。いまわの際に、はるは女衒に騙されそうになっているおしんを救うべく、自分の夢が髪結いになることだったことをおしんに告げ、東京の知人の髪結い師匠長谷川たかの住所を訪ねるように、伝えて息絶えた。

一方、加代は、浩太の心がおしんしか向いていないことを悟り、浩太のいない東京を去り、加賀屋を継いで見合い結婚する。

キーワード日本髪結いのおたかへの恩】

こうして、はる姉ちゃんが叶えなかった夢を託されたおしん東京へ出た。女郎部屋を売り飛ばそうとした父のいる故郷に心を残すものはなかった。髪結い師匠たかは、江戸時代から続く髪結いの昔気質職業観を持った女性だった。一人前になるための6~7年の下積みの苦労は当然であり、弟子には甘えを許さなかった。

しかし、大正という時代は、江戸から明治まで続いてきた日本髪の伝統の衰退期であった。大正浪漫とか大正モダンと言われる時代が到来しており、洋髪が東京流行し始めていた。おしんが修業している3年間の間に大きく時代が変わりつつあったのである

大衆身分から解放され、より自由髪型を求めるようになっていた。髪型をみれば、人妻なのかそうでないのか、はたまた、その人の職業身分がわかる、という時代は終わりつつあった。弟子入りなんてせず洋髪の専門学校をでて、理髪を仕事にする時代がきていた。おしんには洋髪のセンスがあった。たかおしん独立をすすめる。たかはいう。「昔は厳しかったんですよ。6年も7年も修業してやっと一人前になったら、それからまた、お礼奉公をして。10年近くもただ働きをして覚えたもんなんですよ。そんなことは今は通んなくなっちまったけど。やっぱりご時世ってもんですかね」。これは紆余曲折を経ておしんたかの元から独立し、その後、客先で出会った男性・田倉竜三と結婚挨拶たかを訪れたとき言葉である。その時、5人いたたか弟子はついにたった一人だけになっていた。

田倉商店を竜三の妻として支えるようになったおしんであったが、商売は順風ではなかった。おしん夫婦を陰で支えていたのはたかであった。田倉の経営が傾くと、おしんたかを訪れ、髪結いをして夫を支えた。たかもまた、洋髪の時代おしんの才覚を必要としていた。客商売は人の縁、ひととのつながりを大切にすることだと心に刻んだのはこの頃である

一方、田倉商店開店休業状態に陥るほど経営悪化していたが、おしん髪結いで稼いでいたので竜三はプライドを傷つけられ、すっかりおしんが稼ぎ出した金で遊び歩くようになってしまった。師匠たか相談すると別れちまえという。「ダメな男はどこまでいったってダメなんだよ」とすっぱり切り捨てるが、おしんは亭主をダメにしたのは自分だとと気が付いた。夫の更生のために妻の自分は黙って夫についていく姿勢を示すことを決意し、長谷川洋髪をやめることをたかに申し出る。稼ぎ頭のおしんに辞められるのはたかにとってもつらいが、受け入れる。やがて蓄えもつき、明日食べるコメもないどん底におちて初めて竜三は再起を決意する。しばらくは順調に田倉商店再生が進んで、おしん洋裁の才能も手伝って、田倉は子供服店を開店することになった。しかし、その直後、関東大震災おしん夫婦の夢を完膚なきまでに打ち砕いてしまうのである工場火災で焼かれ、絶望した竜三は「佐賀ゆっくり休みたかおしん佐賀はいいとこばい。。。」といって佐賀への帰郷の心を固める。竜三は大地主の三男坊なのである。こうしておしんにとって地獄佐賀編がスタートすることになった。

さて、佐賀に三男の嫁として入ったおしんを待ち構えていたのは、姑による徹底的な虐待だった。数か月もすると、おしん佐賀地獄から脱出を心ひそかに誓い、東京師匠たかのもとに、東京に戻りたいと手紙を書くのであるたかの元にいけば助かる、自分の腕一本で生きていると信じた。必死の決意で脱出し、やっと髪結いを再開しようとするも、さらなる不幸がおしん絶望に突き落とす。佐賀で夫に振るわれた暴力が原因で、右手の神経に麻痺が残ってしまっていた。髪結いを諦めざるを得なくなった。

こうしておしん流転の人生が始まる。屋台出店からまり故郷山形酒田と流れ流れ、ついに浩太の紹介で三重伊勢の魚の行商に落ち着き先を見出すのである佐賀に残った夫といつかは一緒になれると信じて手紙を書き続けるのである

キーワード:浩太の恩】

浩太の実家貴族院議員の父を持つ、太い実家だと先に書いた。しかし、浩太にとって本当のやすらぎのふるさとは、おばの伊勢実家網元のひさの家であった。浩太は、流浪人生を送るおしんを見かねて、伊勢網元をやっているおばのところに下宿し、行商を勧めるのである。これまで米問屋での奉公に始まり、ラシャ問屋子供服洋裁、洋髪・日本髪、農家の嫁地獄酒田の飯屋をやってきたおしんめし加賀屋は加代とおしんが切り盛りし、おしんにとって加代の元気な姿をみた最後の思い出となった。その職業遍歴に今度は魚売りが加わることになった。

伊勢に来て、笑顔を取り戻したおしん。竜三もおしん魚屋をやる決意をしてくれ、おしん人生好転し始めていた。

一方、加代の人生は、暗転した。加賀屋本体が夫の先物取引の失敗で負債を抱え倒産した挙句、夫は自殺してしまう。八代家の両親は過労で衰弱、入院費を工面するために加代は借金のかたに売春宿に沈められてしまう。両親は相次いで亡くなり、生まれたばかりの希望を抱えた加代をみて、おしんは救出を誓うが、借金の額に手が出せなかった。加代は翌日酒を煽って死んでしまった。希望は田倉で引き取ることにし、加賀屋の再興を果たしたい思いから、養子にはせず、八代苗字も変えなかった。

一方、浩太は長く続けてきた農民運動に行き詰っていた。治安維持法により、弾圧が厳しくなり、ついに6年間も投獄され、苛烈拷問の末、転向を迫られた。敗北者となった浩太は、心身の傷をいやすために伊勢のおばのところに帰るのである。すっかり引きこもってしまい、おしんとも口を聞こうとしなかった。やがて、浩太は実家の縁談に応じて、並木家へ婿入りすることになって静かな人生を送るのである。やがて少しずつおしんとも再び心を開くようになるまで十数年を要した。

田倉家では、雄、次男の仁、そして希望がすくすくと育っていった。雄は戦争で亡くなるが、戦後も仁と希望兄弟のように母おしん魚屋を支えていた。大人になった仁が商才を発揮する一方で、希望商売に向いていない自分を見つめ直し、自己実現のために陶芸の道を歩みだす。

屈折10年、陶芸師匠の元で修業した希望がようやく独り立ちできる時期が来た。そのときに、希望のための釜・新居の支援をしたのは浩太である。お加代さんとの縁を思い出してのことである。浩太は、折に触れて田倉家のおしんを見守るように生きていた。おしんセルフサービスの店に挑戦するときも、銀行からの借り入れにあたって、浩太は並木の自宅を抵当にいれてくれたこともあった。

股旅物を取り込んだ現代劇~義理人情は古臭い観念かという現代人への問いか

さて、長いことおしんの半生を振り返ってきたが、一旦冒頭の仁のセリフ1983年の場面)に戻りたい。

仁が17号店の出店を並木商店の近くに計画していることを知っておしんが反対したときのことである初恋のひとに迷惑がかかる?「母さん、みっともないよ。」というのが仁の反応であった。しかし、もし仁が母おしんの半生をもう少し知っていればそんな言い方はなかっただろう。おしんは人の恩に深く支えられて生きてきたのである。田倉スーパーの出発点となったセルフサービスの店にしても浩太の支援があってこそであった。

ドラマ構成として興味深いのは、おしんの半生を、徹底的に(一年間のドラマの大半部分を費やして)一宿一飯の義理人情で「世話物」的に(つまり当時の生活感覚として)描いておきながら、おしん戦後現代にいたる高度経済成長おしん自身義理人情を忘れてしまたことに気が付く、というメタで重層的な構成であるおしんにしても、商売は食うか食われるかだ、という厳しい姿勢戦後を突っ走り、16号店までたのくらスーパー事業拡大させてきた戦犯なのである。それが今になって17号店は昔に世話になった人に迷惑がかかるから反対、はない。突然反対し始めた母を見た1983年の仁の目からは、義理人情なんて古臭いものだという感覚であり、母の物語は「世話物」ではなく完全に「時代物」なのである。大切なものを置き忘れてしまった気がしたおしん問題17号店開店当日、失踪する。この世話物時代物が交差する、ところもドラマおしんの魅力である

2024-09-28

それでいいんだな?

でも舞妓芸妓から「水揚げ」とかそういう女郎屋みたいな性風俗の要素を排除したら「コスプレ」して「踊ってみた」だよな🙄

2024-06-01

見ず知らずの人の命と、私とのデートのどっちが大事なの?

もちろん見ず知らずの人の命だよ

思い上がるな女郎

2024-05-06

anond:20240506184259

根拠必要ない根拠を述べよ。でなければお前こそはぐらかし野郎(女郎?)だ

2024-02-10

吉原のやつ

なんでみんなが叩いているのかさっぱりわからん。むしろ叩くことによって、あの時代文化の中心点だった花魁女郎と同格にしてるんだよ。叩いて救ってんのかなんかしらんが、あの当時生きた花魁が蔑まされてんの。

吉原は本当に華やかで、大名であっても花魁にフラれることがあった。金さえ積めば一夜を共にとかじゃないんよ。身売りへの同情のみで無理解に叩くことは、吉原必死で作り上げてきたブランドプライドをズタズタにする行為文化への冒涜。今の尺度で語って、わかった気になって同情するのは、もはや花魁不憫彼女からプライドすらも奪う気なのか?花魁なんだぜ。他と一緒にすんな。

吉原は憧れの世界。お前らがセコセコ行くその辺の風俗店想像しながら叩いてんじゃねーよ。

こんなことはっきり言って古典落語をかじった人なら当たり前に知ってる。50年前から聞いてきた。まず紺屋高尾でも聞いてこいよ。いい話で面白いから

2024-02-09

anond:20240209211134

女郎」も「遊女」と似たようなものだろ

もともと高貴な女性を指していた言葉売春婦を指して使われるようになった

たぶん無難呼び名としては「娼妓」でいいんじゃないの?

私は「遊女」という言葉が嫌いだ

ちゃん理由がある

遊女語源は遊行女婦とされている

この遊行女婦は宮仕えの男性相手にした、教養を持った売春婦とされている

よくある吉原の◯◯太夫イメージは遊行女婦を起源としている

もともと、遊行女婦は女性だけで組織されていたのだが、いつの間にか男性支配され、今で言う管理売春組織になった

なので、管理売春された売春婦を当時遊女表現していても、現代人が遊女と呼ぶのは間違いだと考えている

言葉は悪くとも、吉原などの遊郭や飯盛旅籠で働いていた女性淫売とか女郎の方が適切だろう

ただ、残念なことに世の中そんなことを知っている人はあんまりいない

吉原太夫とか花魁という言葉がいつ使われていたのかも知らないと思う

知らないなら使うな、とは言わないけれど、知ろうとしてほしいと考えている

そして、知ろうとするきっかけは沢山あった方がいい

大吉原展がどのようなものになるのか知るはずもないけれど、知りたいと思えるような展示であればいいと願っている

2024-02-06

吉原は苦界十年と言われたくらい当時から女にとって地獄であったけど、口減らし対象はもっぱら男児なんだぞ

吉原女郎宿場町飯盛女平均寿命24前後だけど、それ以前に殺される男児が沢山いたのだ

女が恵まれていたと言いたいわけじゃないぞ

anond:20240206105417

それだと「女郎金持ち権力もった男にしかいかいからね」も成り立つし、

そもそも主婦自分より若い男(大学生とか)と不倫してる事例だってあるぞ

2024-01-05

【末路】江戸時代に転生しても現代知識無双できる気がしない

弱者中年女性で生きづらいけど、いつの時代に生まれてても自分は生きづらかったろうなと思う

 

最初のうちはドラマとかで見た「リンがあれば肥料になりますよ!」「ペニシリンって抗生物質があるんですよ!」「建築には釘使うといいですよ」とか現代知識無双しようとするけど、その作り方は?と言われれば答えられない

せめて測量でもできたら役に立ちそうだけど、三角関数は覚えてるけど微分最初のとこだけ、積分は知らない

無双どころか現地人の常識や生きる知恵も何も持たない情報弱者

途方に暮れてたまたま出会ったちょっと面倒見のいいおばさんにどうやって生きていこうと相談して

ちょっとトウが立ってるけど女郎屋なら雇ってくれると思うけどねぇ」と言われて内心比較的若く見えるのかしらと喜んでたら

「あそこは50すぎでも働いてるのもいるし」と言われてしょんぼりする自分が目に見える

言葉もうまく通じないんで外国(ペルシャとか)生まれですって適当に言ったらお坊さんが大勢駆けつけてきて教えてくれと言うんですいません一般人なので知らないですって言って帰ってもらい

最終的に肩身狭くしながらどこにでもいる謎の河原者として生きてそう

 

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リアル転移もの読みたいって人もいたので、その後の末路を思いつくところまで書いてみた

ロビンソン・クルーソーにはならなかったよ…

そんな気概があれば現代成功してそう

 

さて、弱者中年女性

江戸時代タイムスリップして早々、どうやって生きていくかが最大の悩みになった。

女郎屋なら雇ってくれるという話だけど、この時代性風俗といえば本番つまり射精

年齢的に妊娠する可能性は低いけど、いつ病気をもらうかわからないロシアンルーレット毎日になる。

 

想像するだけでげんなりする。

もう病んでるけど、さら精神病みそう。

 

マイナスが積み上がっていく生活というのは、キツい。

今日は無事だったけど明日はわからない不安毎日続いたら、いずれ死にたくなりそうだ。

実際に女郎さんはうつにかかる人(気病みと言うようだ)や自殺を試みる人が多く、女郎屋の井戸には何人もの身投げがあったらしい。

 

私は死ねるだろうか。

生活保護もないこの時代女郎もいやで他にできる仕事もなければ生きてはいけない。

乞食でもすればその日の食事くらいはありつけるだろう。

しかし住む家の面倒を見てくれる人はそうそういない。

寒さに凍え、病気にかかったり凍傷を負って不具のまま死を待つよりは、ひと思いに自決したほうが楽のように思える。

でも深くて暗い井戸を覗き込むと、怖くてとても身投げなどできる気がしない。

度合いで言えば樫の木のような太い枝で首をくくったほうが楽だろうけど、これまたかなりの勇気がいる。

結局みんな思いきれず、死にたい気持ちを抱えたまま女郎を続けていくことになるんだろう。

 

セーフティネットが消えたことで死がぐっと身近になった。

これまでは「楽に死ねいかな」だったのが「どの死に方が一番苦しくないか」になった。

 

ふとオーラセックス専門でやる案が頭をよぎった。

リスクで言えば本番のほうが高いけど、物珍しさで案外人気になるんじゃ?

口でだってやりたくないけど、他にどうしても職がなかったらこれでいくか……。

 

あんた、ほかにいくとこないようなら」

おばさんが心配そうに顔を覗き込む。

「うちのこと手伝ってくれるんならいてくれてもいいけど」

「ぜひ、お願いします」

これは嬉しかった。

家に住める。このおばさんなら嫌な仕事は断ったり交渉もできそうだ。

おばさんは家をぐるりと見回して、「じゃあ……」と言った。

  

申し付けられたのは赤ちゃんの子守。

子守は一番簡単仕事のようで、十そこらの女の子でもやっている。

どうやら無能そうな私でもできそうな仕事を考えてくれたようだ。

情けなくもあるけど、赤ちゃんは大好き。

喜んで抱こうとすると、背中側におぶされた。

「これ巻くと手が自由になるから

おばさんはそう言って帯をぐるぐると巻きつけた。

え……赤ちゃんと遊べるんじゃないの……。

「じゃあアタシらは野良仕事に行ってくるんで、日暮れまでよろしくね」

唖然とする私をよそにそう言うと鋤やクワを持って行ってしまった。

  

手が自由になるから、か。

この時代は、赤ちゃんに情操教育必要だとか誰も思ってないんだなぁ。

それどころか大の大人野良仕事もせず子供にかまけてると、さぼりだとか楽してると思われるらしい。

あのおばさんだって、産まれたばかりのかわいい我が子のそばについててやりたいだろうに。

  

この時代現代以上にギスギスしてると感じた。

  

まあ、仕方ない。

働かざる者食うべからずなのだろう。

せめて役に立ちたくて、おじさんがやりかけで放置されてるわらじを編んでみる。

編み方自体は単純だ。

両足にわらを固定して巻いていくだけ。

1からやれと言われたらまだできないけど、すでにある程度できているものをかさ増しするならできる。

なかなか面白い。けど、腰が!腰が痛い!

赤ちゃん背負ったまましゃがんでわらじ編むってキツいよ。

おろしたいけど帯はかなり固く巻かれてるし、一回ほどいたら自分じゃ巻けない。

みんなが帰ってきたとき帯がなくなってるとほっぽいて遊んでたんじゃないかと思われそう。

気のせいかもしれないけどここの人たち話が通じないというか、気持ちがわかってもらえないというか、

何を言っても全部甘え、人間失格って言われそうな雰囲気あるんだよなぁ…。

 

なんとか楽な体勢を探していると、生暖かい感覚背中に広がった。

赤ちゃんがおもらしをしたようだ。

不愉快そうにむずがる赤ちゃん

 

あー……やるよねえ。

おむつじゃないかおしっこが流れて足までびしょびしょだ。

井戸で洗ってこよう。ちょっと待っててね。

 

家を出て井戸のある村の中央に向かうと、ところどころで泣きっぱなしの赤ちゃんを背負ったまま座り込んでいる女の子がいる。

かわいそうに小さな身体に帯を何重にもまきつけられて、自分では外せないようだ。

女の子の目は年齢に見合わぬ苦労がにじみ出ていた。

 

こういうのって、よくないと思うんだよな。

肌にも悪いし気持ちも悪いし、赤ちゃんも子守もかわいそうだ。

から帯でぎゅうぎゅうにしないで、赤ちゃん自分の体をこまめに洗えるようにしましょうと言いたい。

けど、幼い子守娘が赤ちゃんをずっと見ておけるのかとすごまれたら何も言えない。

そもそもこんな小さい子に赤ちゃんの命を預けるべきじゃないんだよね……。

 

大人たちの事情もわかるから何も言えない。

かになって子供が働かなくて済む社会にする、くらいしか思いつかないもの

ため息を付きながら井戸で帯をほどくと、むせ返るような悪臭が漂った。

気づかなかったがウンチもしていたようだ。

しかも、カピカピ具合を見るにおばさんたちが家を出る前にしたみたい。

替えていきなよ、親ならさあ……。

桶に水をザブザブ入れ、赤ちゃんのお尻を洗うと汚物が浮き上がってくる。

気持ち悪いなあ。

子供を持ったことのない弱者中年女性はこの程度で目をそらしたくなる。

何度も水をかえてようやくきれいになったが、かえのおしめがないので裸の赤ちゃんを抱えて急いで家に戻る。

 

さらしを巻いて囲炉裏そばで体を温めるけれど、赤ちゃんは泣き止まない。

おなかでもすいてるんだろうか。

お乳は出ないし、何を食べさせてやればいいかもわからない。

赤ちゃん大好きだと思ってたけど、かわいくて興味深いたかもの、というよりも片付けなくてはいけない存在に思えてくる。

自分の中から大切な何かが失われていくのを感じた。

 

翌朝、おばさんに野良仕事に出てみないか誘われる。

断る理由もないのでついていくが、とにかく田んぼまでが遠い。

なんでも山を一つ越えなくてはならないらしい。

わらじはすり切れるし足場は悪いしで足に傷ができてしま

「すいません、私この靴だと歩けないです……」

おばさんの肩をそっとつついた。

「この靴って……ほかになんの靴ならいいんだい?」

見ればどの人の足も傷だらけだ

みんな気にせず、というか我慢して歩いてる

「どこの殿様の姫さんじゃろうねえ。辛抱がたらんよ」

内心優しそうだと思っていた白髪のお婆さんの言葉に傷つく。

 

まあしょうがない。

時代が変わったところで能無しなのは変わりませんわ。

 

やっぱ女郎しかないのかなぁと死にたくなるが、出ていけとは言われず子守をしてるだけで家に置いてもらえた。

意外と人情が残ってるんだろうか。

 

それからしばらくは子守で暮らすゴクツブシだったが、あるとき仙台の大店の下働き募集してるとかで口利きがあり、そちらに紹介してもらえることになった。

勘定計算は苦手だし計算間違いもしょっちゅうだが、接客が丁寧だとかで評判が良かったらしく、普通に暮らしていけるようになった。

繊細な現代人の感性が活きたのかもしれない。

性格的にも前いた部落よりは仙台のほうが生きやすい気がする。

 

ときどき、現代知識があればもう少し楽に暮らせるんじゃないかと思うことがある。

大通り瞽女さんや芸人がやかましい歌やたいして面白くもない芸を披露しているのを見ると、自分だったらもっといい歌や面白いネタも知ってるのにと思う。

思うだけでやらないのだが。

ケアレスミスだらけの無能だけど謙虚で真面目な前垂れというキャラが壊れるのが怖いのだ。

そもそも芸って人を引き込むぐらいの思い切りや自信が必要で、社会が怖すぎる私にはその一歩が踏み出せない。

 

生きづらいながらもなんとか生きてはいけてるし、このままでいいかと思いながら過ごすのであった。 おわり

2023-12-15

弱者男性自我持つな

普通に迷惑から、やめてくれ。

弱者男性版フェミニストやるわ」と発奮するキミが被害を受けてたかは知らないが、かつて萌えオタク領域を中心に、フェミニストによる焼畑が行われてたんだよ。公共広告がどうの、性的強調がどうの、性的消費するな、などなど…。

萌えに興じる同好のオタクたちは、フェミニスト連中の炎に怯えた。

表現の自由戦士を知ってるなら聞いたことがあるだろう。ニーメラーの詩を。広告表現だけだからと甘んじていれば、コンビニを焼き、書店を焼き、最後にはネットさえもクリーンにしてしまうかも知れない。萌えエロを知らない次のオタク世代は、ゾーニングで闇に追いやられた夢の、その存在さえも気付かないのだから、当然汚らわしいものとして扱うようになる。そしていつか、萌えは消える。

最近フェミニスト表現を焼く事件ほとんど聞かないよな?

2、3年前は毎月のように戦々恐々としていたのに。これは、実は、ひとえに一人の士のおかげなんだ。彼が勇気を出して全力で戦ってくれたおかげで、世間反省し始めた。いにしえから続く女性差別から女性を守る正義使者たるフェミニストは、絶対に正しいのか、と。いつの間にか彼女らの暴走を許してしまっているのでは、と。時を同じくして、いくつかのフェミの失態になる事件が起こり、現在の小康状態に至る。

ひっそり暮らすオタクたちに、性的自由を。

すべては敵から身を守るために、必要なことだった。おそらくキミは知らないだろうが、忘れてしまうほど昔にある事件があり、一時期オタク邪悪魑魅魍魎として社会から見られていたんだ。ウソではない。本当のことだ。俺は正直あの時代のことは悪夢だと思って早く忘れたい。だけど、状況次第では再び暗雲が空を覆うかもしれない。今、生成AIが爆発的に進歩している。それについては俺の仲間内でも賛否両論があるし、普通に戦争状態なのだが、何にしてもコンテンツは大きく前進するだろう。しかし例えば架空ロリ絵などは、大手サイトでも扱いが揺れている。リアル過ぎる少女の絵は、実在被害者を参考にした恐れがあるから禁止だそうだ。馬鹿馬鹿しいロジックだが、サイト運営の苦労もわかる。

思い出してほしい、かつての非モテ、続いてキモくてカネのおじさん、今で言う弱者男性は、フェミに対抗するために俺たちアンチフェミが作り上げてきた概念だったろう。フェミ連中は、自分らのロジック自分たちには適用しないダブルスタンダード女郎どもだ! 奴らは嘯く。

問題があると思うなら、あなたが声を上げればいい」

おそらくキミも聞いたことがあるだろう。フェミの結束力に叶う相手はいないと知っていながら、それを言うのだから、本当に強かな連中だと思う。だから俺らはフェミロジック適用しながらも、差別から救われない便宜的なペルソナをぶち上げる必要があった。フェミ欺瞞を浮き彫りにするために。救われる差別者を決めるのはロジックではなく実は「可哀想ランキングなのだと。見た目で可哀想に思えないキモいおじさんたちを救えるような、聖者論理ではない、すべてはそれを世間に示すため。

実在弱者男性存在は知っているし、俺らとて見過ごしてるわけではない。彼らを救おうとするキミの意思は立派だと思う。

最初目標として

弱者男性が生きづらさをシェアして相談できる場所を作る。

現状、これがどこにもない。はてな匿名ダイアリー内に確保するつもりだ。協力よろしく

女性をあてがう方法を探る。

恋愛対象として弱者男性を不当に排除する女性差別を認めさせる。

今まで避けられていたが、もうストレートにあてがえ論と言ってしまおうと思う。

だがな、その「恋愛における差別」とかい概念は到底受け入れるわけにはいかないぞ。どうせダブルスタンダードのそしりを逃れるために男女対称にして、

・男は女性の年齢が少し高いくらいで不合理に排除しないとか、・ルックス理由排除しないよう努めるとか、・オッパイデカさで選ぶのは差別とか、

……そういう性の不自由を男にも強いる気だろ?

キミら弱者男性はそりゃいいよ、選択肢そもそも無いのだろうから。いいかハローワークに行ってくれ。仕事があるなら空いた時間バイトでもしろ収入的には食いつなげてるが、性的不自由なら、………萌え享受しろ性的消費の罪悪感に遠慮することはない、表現の自由がそこにあるのだから。頼むから恋愛における差別」とかいう怖ろしい概念発明するな。実在してる誰にも迷惑をかけずに、性を自由謳歌できる人生を楽しめ。

2023-08-22

だァー かァー らァー

定められた性搾取定義と違ってるっつー話を何度させれば気が済むんだ?

女の方から無視しておいて、オナニーさえも禁止したいって男殺す気かアホ女郎

少子化で国を衰退させるとかも全然考えてねーんだろうな

2023-06-28

バレエ売春婦云々言ってるけど

ほとんどの文化根底はそうだよね

歌舞伎売春するからと女から取り上げたけど、男の歌舞伎俳優も売春していたし

相撲両国とかの土俵女郎連れてきて四股名下ネタでつけて「姥が里」「色気取」「玉の越」「乳が張」「腹櫓」とかと盲人と相撲取らせて衆人環視セックスさせたりで盛り上がっていたし。

2023-06-11

なにが表現の自由じゃクソボケ自称フェミニストによる見解

埼玉で行われる予定だった水着撮影会が中止になって、その元凶がどうも共産党だったらしいことが解ってから大炎上している。論調(実際大半がお気持ち表明)をみていると、だいたい二つの主張に分かれる。表現の自由に拘った主張と、女性社会進出を阻む、要は女の敵は女じゃんって主張。クソ喰らえな主張だ。まずは後者の方で話を進める。女性社会進出とはそもそも女性自身が社会の内部に入っていくことを言うのだ。性を売り物にするような売女社会に増えることとは違う。水着撮影会なんてのは、ファッションショーじゃねぇんだ、要はカメコ共がてめぇらがマス搔きてぇからやってるだけだろう。それで女郎共は承認欲求を満たしたいだけだろう。生まれ利益なんざ何もない。水着の売り上げも何も変わらない。それが本当に女性社会進出と言えるのかって話だ。百歩譲って女の活躍の場を奪われるってのは、女郎からすりゃ精々自分の性しか売り物にならねぇからそこに汲々としているだけじゃねぇか。グラビアアイドルだろうがAV女優だろうがなんだろうが、結局あんたら性を売り物にしとるだけやろ。それで自分社会進出してますって胸張って言えるんか?何を高尚ぶってんじゃ阿婆擦れの売女共が。そんな風俗嬢、下手すりゃパパ活女子と同レベル存在がなにをほざくか。そんなに女性権利を主張するんなら、まっとうなサラリーウーマンになってから言え。観阿弥世阿弥時代から芸人ってのはお布施で成り立ってんだよ。社会の外部から抜かすな、ボケ

表現の自由がどうこうってのもふざけてる。表現の自由を抜かすんなら小林多喜二寸前になってからほざけ。かなり前の、月曜のたわわがどうこう、とかそう言う漫画キャラに対する規制表現の自由と格好いい言葉で飾るな。そんなのてめぇらのオナニーじゃねぇか。そんなにエロを書きてぇなら快楽天にでも行けや。ほんま、てめぇらのエロ書きたい欲を表現の自由とかって、それこそ表現の自由に失礼だろうが。そりゃ、共産党も怒り心頭になるわな。自分らの党が昔受けた表現の自由に対する弾圧労働者現実を、ただの思想表現するだけで特高に捕まって拷問された人々が過去に実際にいるのに、彼等と便所の落書き程度の表現しか持ち合わせない低俗馬鹿どもを同じように表現の自由の名の下に扱わなけりゃならんのには。ほんま、正義の味方気取りの馬鹿ども、権利ばかり主張して何もしない野郎女郎共には反吐が出る

2023-06-04

子ども女郎屋に売ったりタコ部屋に詰め込んだり河童にしてるのに ジジババだけ捨てなかったわけ無かろうが

ただ、家族から切り離して老人の集落を作る・日中フツーに作業して老人集落へ帰っていく地域の方が多かったのでは?と言われているがな

あたおかは捨てるよりも殺した方が合理的かいうが、兵士ですらPTSDになるっつーのに、自分の両親・家族を殺せるわけねーっつーの  

金あるのに棄老している人たちのことを、食うものがなく、泣く泣く山や谷に母を捨てた先人はどう思うだろうな

まぁ地域ごとに特色が違うらしくて圧倒的に殺意が高い地域(棺桶に入れて投げ落とすなど)もあれば、

老人の足腰でも登り降り出来る山に連れてって、昼は山から降りて農作業を手伝い食事をもらい、山に帰っていく地域もあったそうだが

 

日本の女がなぜかぜんぜん働かないし働く意思もない教育しちゃってるのは、少女漫画の悪影響以外に、

こういう先人の願いがあったのかもな

おっかあにはお姫様であってほしかったのかも知れん

 

 

棄老は永久過去のことにしなければならない どんな人でも働けなくなったらハイ終わりなってのはあってはならない

anond:20230604212509

2023-03-29

「怒られ」て生きていき魔族ポイントを貯める

https://anond.hatelabo.jp/20230327232309

ピカピカの新社会人の皆さまに向け、コミュ力低めの中堅社員からアドバイスです。

まず、元増田はクソの役にも立たないので速攻で忘れましょう。

そもそも元増田自分会社というローカルルールの話をさも一般的に語っていますね。

それは悪魔所業です。生存者バイアス助長するものであり、言ったことが違ったら「そんなブラックに勤めてるお前が悪い」などと掌を返すだけのカスです。

じゃあ何を知るべきか、最低ランク職場を学びましょう。話はそれからだ。

報連相」をちゃんしましょうとよく言われると思いますが、まず、報告連絡相談というのは相手人間でないと成立しません。

あなた達がこれから行くのは、モンスタークリーチャーが蠢く魔界です。人間はいません。そこからわかりましょう。あなたたちがするべきは報連相ではなく二フラムを唱えるか、黒マナ払って殺害を唱えることです。

そして前提から考えてください。

そもそも仕事、任されたいですか?任されたくないですよね。『いや仕事ガンガンして…』なんて妄想は捨てましょう。それは魔界では通じません。

入社前に描いているやりがいなどという感情半年もしないうちに霧となって消えます。これは人間界ですらよくあることです。

底辺エッセンシャルワーカーはやりがいのあるクソみたいな単純作業を、そこそこの企業では自分が何をやっているのかもわからないブルシットジョブを繰り返すのが魔界です。あなたたちの行くところです。

人間界と違って魔界では、仕事を任される=出世という公式存在しません。仕事は任されるけど出世しない、仕事はしてないのに出世する、という世界観をまず共有してください。

さらに根源的な話を続けます出世、したいですか?

出世するとどうなるかというと、管理職になります!やったね!管理職になるとどうなるかというと、残業代がでません!やったね!

出世給料が上がる、というナイーブな発想は捨てろとどっかのハゲも言ってますね。ちなみに弊社は出世すると残業代関係新入社員より給料が下がります。そんな会社はザラです。

給料、本当に高い方がいいですか?それって「どの程度」高い方が良いと思っていますか?手取り20万と30万なら30万の方がいいでしょう。

じゃあ、手取り40万と50万だったら?

それって社会保障費やら税金計算してますか?

高額の税金を引かれた後に残る手取りは、責任の重さに見合うものですか???それを考えてから仕事しましょう。いや、仕事をするのを諦めましょう。ここは魔界です。

会社組織についても理解するべきです。

そもそも会社組織というものは儲けを産む一部のヒーロー、あるいはヒーロー部署を支えるための組織です。「誰でも稼げるようにするスキームがある組織」ではありません。

そして、貴方自分ヒーローではないことに気づくでしょう。では、残りの人達は何をやっているか

簡単で、ヒーローを崇め奉る仕事か、ヒーロー自尊心を満たすための仕事か、ヒーローから吸血するための仕事のどれかをやることになります。これを読んでいる貴方仕事です。

そして、勘違いしないで欲しいこと。それは、上司には、ヒーローヒーローではない人間がいて、

稼ぎ頭系の上司性格が終わっているモンスターであり、性格がいいタイプ上司は金を稼げない吸血鬼です。

この前提を頭に入れたうえで問います

上司と上手くやるってなんですか?

「指令」なんて言われて、「荷物を地点Aから地点Bまで運んでくれ」だとか、「この郵便物を届けてくれ」なんて言われる会社だといいですね。

単純作業でひたすらストレスを貯め、劣等感に塗れながら生きる人生が確定します。

そこそこ以上の職務に勤めるあなた達に降りかかってくるのは「先輩Aと先輩Bで言う事が違い、上司Aと上司Bで言う事が違い、さらに客Aと客Bでどちらを優先するべきか悩む」といったクソのような選択肢の数々です。

これは技術系でも必ずそうなります魔人上野千鶴子が言うように、貴方たちが直面するのは「答えのない問題の数々」ではなく「正解のない問題の数々」です。

選択には常に責任ストレスが伴います。指令通りにやる、という言葉の中に込められた責任と丸投げの精神貴方達は知るべきです。

そして、魔界にて生き残る方法を伝えましょう。

「出来ることは出来ないと言う」

「出来ないことは出来ると言う」

です。

何故かって?出来ることが出来ても貴方達のスタミナゲージは減る一方です。どんどん仕事は増える一方です。

魔界では仕事が増える=死です。寄生虫吸血鬼を活かすためにヒーローになることを否定しませんが、貴方はそういう人間ですか?

違いますよね。出来ることも出来ないといいましょう。

ただし、出来ないことは出来ると言いましょう。これで貴方は、挑戦的な人間でありつつ、上司にケツを拭かせることが可能です。

上の二つを実践してみてください。何言ってんだ、と思うかもしれませんが一番QOLが上がります

報告とは何か、なんて最早語る必要ないですね?

「オレはお前に確かに言ったぞ!」なんて言ってくる怪物相手に、何を報告する必要があるんでしょうか?

貴方が言うべきは「すみません忘れていました」の言葉だけです。そもそも上司自分の言ったことなんて覚えてません。

文章でやりとりしろと思うかもしれませんが、そういう人間達に限って文面でのやり取りを非常に嫌います

弊社はslackメールsharepoint活用していますが、それでも尚、です。

貴方達の頭の中には「最強のやり取りの仕方」があるのかもしれませんが、そんなもの魔界では通じません。

最初文明の利器を捨てましょう。次に感情を捨てましょう。最後に、倫理を捨てましょう。それが魔界で生き残る術です。

最後相談です。

相談とは、何か。もうおわかりですね。

まりチクりです。魔界において、コミュニケーションとは他人の足を引っ張る時に限り、十全の力を発揮します。

「アイツ、○○さんの悪口言ってましたよ!」レベル、そう、小学生レベルで構いませんので、とりあえずチクってみましょう。

意外と、効きます

これができるかできないかで、大きくサバイブ確立は変わってきます

特に喫煙所居酒屋といった、密室かつ瘴気が多い場所地形効果が乗るのでチクり効果も絶大になります

気に入らない人間排除するのは二流です。一流たらんとする者は、とりあえず対象を選ばずチクってみましょう。ただし、お局、可能なら女性ターゲットにするのはやめましょう。

彼女達は恐怖のスパイダーネットを張り巡らせた妖怪女郎蜘蛛の集まりと心得ましょう。

社内人事から浮気まで、上司なんかよりはるかに速い速度で彼女たちは情報を伝達します。とにかく、女子には媚びておきましょう。マジで死ぬから

まあ冗談は置いておいて。

そもそもコミュニケーション能力なんてものは、測れないんです。

土方とIT技術者と芸能人集団で、必要能力が一切異なるのは自明の理なのに、我々は「コミュ力」という一言に全てをまとめすぎなんです。

場面・話題相手によって容易に変化してしまものなんです。

会社で何であんなやつ採ったんだと言われても、「面接ときは上手くしゃべっていたのになあ。あれなら誰にも見抜けないよ」と言い訳することが可能ですし、

自分の好みでない学生にはわざと挑発的な質問を浴びせて、「あの程度の質問で腹を立てているようでは組織人としての能力に欠けてるよ!」なんて言えるんです。

から、まず自分コミュ障なのかコミュ障じゃないのかは、その所属集団によって決まるということを良く知りましょう。なんでそんなことがわかるのかというと、私がそこそこ大きい企業採用担当者からです。

上の会話も、私自身がよくやっているものです。私も魔界に住まう1人だったんですね。

さて、それでは君達はどう生きるべきか。

それはタイトルに書きました。

全てを諦めて魔族になりましょう。

2023-03-21

anond:20230321080552

増田みたいなネトウヨが多いから姥捨が無かったことにされている

子ども女郎屋に売ったりタコ部屋に詰め込んだり河童にしてるのに

ジジババだけ捨てなかったわけ無かろうが

 

ただ、家族から切り離して老人の集落を作る・日中フツーに作業して老人集落へ帰っていく地域の方が多かったのでは?と言われているがな

あたおかは捨てるよりも殺した方が合理的かいうが、兵士ですらPTSDになるっつーのに、自分の両親・家族を殺せるわけねーっつーの

 

増田ネトウヨなら棄老を是とするような発言にはしっかり怒ってくれよな

棄老は永久過去のことにしなければならない

どんな人でも働けなくなったらハイ終わりなってのはあってはならない

2022-11-25

anond:20221125081734

こういうのでいうと、

山田風太郎先生の大傑作「風来忍法帖

忍城の戦いを絡めて、

めっちゃくちゃ面白いけど、

主人公たちはやくざ者で、戦争で逃げてきた避難民の女を騙して乱暴した後、

言いくるめて女郎屋に叩き売ったりする描写があって、

そういうろくでなし達が聖なる姫を助けるために

巨悪に命をかけて戦う、という話なんだけど、

これがもし漫画化されたら多分この序盤でめっちゃくちゃ叩かれたり、

読者脱落するんだろうなあ~という妄想をたまにする

たなかかなこ先生描いてくんないかな~~

2022-06-19

anond:20220619144706

いっきり女言葉の羅列で、内容も完全に女視点で、それも男嫌いフェミニスト女郎ツイートをしたけど男だったのが青識

2021-10-23

anond:20211021233326

まあ、現在日本封建時代みたいだよねーとは自分も思ってる。

一部の特権階級複数の異性を囲い、平民は一夫一妻制、その下は結婚なんて夢のまた夢で男は春画女郎お金を使い、女は女郎に身を落とす...

日本の歴史でそうじゃなかったのは高度経済成長期の一時期だけだったみたいな説はあるんだけどさ。

地方に行けば幸せかはわからん

人手不足から共働きデフォだと思うけれど、その濃厚な人間関係になじめないなら向いていないんだろうなと思うし。

2021-07-31

附城を単身赴任と考えれば

その周辺に商人女郎が集まるのも納得がいく。

人が集まるとこに人は集まる。

東京がなぜ強いのかと言えば人が多いからだ。

大阪が第2の都市といわれるのは人が多いからだ。

そうか中国が強いのは人が多いからだ!

こういうのを短絡的思考という。

人が多ければいいというのであれば

中国はとっくの昔に天下を取っていないとおかしいではないか

中国の人工世界一なんて何世紀前からの話なんだ。

これが12時38分の0.5秒間ほどの連想文字起こしである

人は短い時間にいろいろなことを思うものだな。

2021-01-23

蜘蛛じゃねえよ」

野郎?とお前が言ったか女郎?と聞き返しただけなのに

《めろう》やで

2020-09-21

anond:20200920164453

カジュアル男色

(お稚児趣味とか衆道江戸時代には歌舞伎役者副業売春してた)

薩摩とか新撰組とかでは女郎屋と同じぐらいメジャー娯楽だった)

※1:BL女性向け娯楽だから伝統男色とはぜんぜん異なる

※2:淫夢ホモギャグネタにして笑う行為から伝統男色とは異なる

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