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2016-03-15

http://anond.hatelabo.jp/20160315091017

いやいやw

俺はマーチ大卒だけど

覚悟してアニメーターになったて奴以外で

元増田みたいなひどい条件の就職した奴いないわ

まして元増田は院卒だろ

別に責める気はないし責めてもなんも解決しないが

元増田普通だとかしょうがなかったってことはないだろ

院卒で13万のとこしか勤められないのが普通な

院なんかいかんわって話になるだけ

2016-02-27

深夜アニメ映画館上映のみとするメリットデメリットを考えた

増田だったと思うが、「こんな不便なBD商法くそくらえ」という様な文章を見た。

彼は好きなアニメ作品の2~3話で1個のBD最後まで買って「なんでこんな不便なBDを買わなきゃいけないんだ」

「確かにアニメ業界がこういうので生きてるってのは分かってるから買うが、もう無理!今後買わない!」みたいな事を言っていた。

じゃあそういったユーザーを減らすにはどうすればいいのか、妄想を膨らませるとタイトルの通りの考えが出てきた。

現状、アニメから映画化といえば近年だとエヴァ宇宙戦艦ヤマト進撃の巨人ガルパンがある。

という訳で考えだしたメリットについてまとめてみる。長いので、その○の所だけしか読まなくても構わない。

だが真面目に読んで考えて欲しい。考えるのを諦めた人は今期オススメアニメでも書いておけ。俺は「亜人」だ。

メリットその1、地域による視聴時間差というのが無くなる

映画館に行けば作品が見られるのだからネタバレが嫌なら映画館映画として見ればいい。

地方で見られないから」「深夜は無理」「録画面倒」という様な理由はもう一切無い。

大きな映画館スクリーンポップコーン片手に映画を見るのだ。

その2、海賊版アニメ作品本体を利用した二次作品が激減する

現状、ニコニコ動画や月額有料ストリーミングサイトといった大手動画サイトでのアニメ本編はまだしも、

探せば世界中にある海賊版サイトアニメ本編、大手海賊版の本編を利用したと考えられる二次作品

一気に激減すると考えられる。二次作品に対しての是非はさておき、本編垂れ流しが無くなるのは効果が高いだろう。

現状の通報とか第三者機関とかそういう対策アニメ業界お金を出せるのか。

それよりも、BD資金回収するために動いたほうが早そう…。

しか~し!映画館上映のみにすることで、海賊版を出そうものなら映画館で録画→犯罪でアウト。

海賊版が生まれるのは映画館からBDに移った後になるだろうし、これは「アニメ本編よりBDを先に販売論」とも似ているに違いない。

その3、映画館利用者が急増する

全ての深夜アニメが移行するのは無理、また全てのアニメ好きが映画館に通うとも限らないが、有名作品の続編などが映画館上映のみとなれば

多くのアニメ好きが映画館に足を運ぶ結果になるに違いない。そうすると映画館利用者は急増し、ポップコーンの売上も急増するわけだ!

その4、他の映画興行収入もアップ?

そもそもアニメ好きは映像作品が好きか?正直これは分からない。アニメ化された○○という感じでラノベ小説漫画Web小説好きというのも

居るだろうし、扱われている題材がミリタリーから日常からSFからというのもあるかもしれない。

しか~し!ここまで書いて考えてみれば映画館には様々なジャンルアニメ以外の作品もあるじゃないか!

「こんな映画ネットで見つからなかったけど面白そう、今度見よう」で他の映画も見る人が増えるかもしれない!

しか~し!アニメ好きは実写嫌いかもしれない!これは微妙なとこだった!

その5、○○商法

映画館アニメを見るとなれば様々な商法があるだろう。現状のパンフレットや関連グッズを映画館販売するとなれば

アニメ好きはアニメを見なくとも映画館ショップに通い、パンフレットや関連グッズを買う結果に。

前売り券を買えばグッズが付いてくるだとかポケモンがよくやってる奴、あれもパクれば良い感じだろう。

映画を見終わった人向けにBD限定販売、これもたまりませんなぁ!!


さてここまで好きに妄想を膨らせてみたが、デメリットについて考えてみた。

デメリットその1、移行するコストが高すぎる

現状のアニメ制作ってただで大変そうなのに今以上映画館でやってしまったら制作死ぬのでは?無理だろ。

そもそもアニメ映画を出している大手スタジオジブリ庵野、新海、細田。凄いジブリパチスロ効果エヴァ

CMなど短編制作の新海、よろしくお願いします!の細田。ここは映画アニメに関する技術を持っているが

主に深夜アニメを出すスタジオ映画っていきなり言われてどうだろうか。無理に違いない。いや無理だ。解像度とか作りこみとか

どう考えても無理。素人から見ても無理だって分かる。いくらなんでもむちゃくちゃすぎる。業界人を舐めている。

そんな事をしなくてもアニメ好きは不便なBDを買ってBD売上競争に自ら首を突っ込んでくれているじゃないか。

そっちにした方が手早く稼いでスタジオ名前を世に売らせて金を得て次の足がかりに出来る。それが安泰の道だ。挑戦なんて要らない。

スタジオ名前さえ売れれば海外から発注が来るだろう。海外アニメ文化が広がれば先輩である日本アニメスタジオに更に仕事が舞い込み万々歳。

その2、現状のアニメ視聴の形と大きく離れる

まず現状、大手動画サイトリピート再生したり、録画したアニメを何度も見直す、動画につけられたコメントを読む、本編実況といった

アニメ付随機能コンテンツ)がある訳だが、これが主になってる人からの反感は少なくないはず。というか制作サイドの中にも

お金というよりはSNS動画サイトの反応を楽しんでる人だって必ず居るだろうし、海賊版のを見に行ってまでコメントを読みながら

糧にして頑張ってるという人まで必ず居るはず。そういった事を考えた時にアニメ好きは映画館まで付いてくるかと言われたら違う気がする。

この障壁クリアするためには映画館のものの形を変える必要があるだろう。例えば「友達と会話しながら見てもいい上映時間回」、

「手元の画面からコメント投稿してスクリーン投影出来るシアター」といったもの

更には「制作陣と見ながら楽しむシアター」といったものだ。左上に制作陣の顔がありながらアニメを見られる。

意外と面白そうである試写会が近いか)。とはいデメリットを完全払拭する事は出来ないだろう。

その3、放映時間がどうなるか分からない

映画というのは本来2時間、最長でも3時間で終わるものであるが、

アニメの最短といっても3分アニメ*12話で36分のものもあれば30分*24話で12時間のものもあるだろう。

おいそこ銀英伝を思い浮かべたな!それはさておいて、映画館上映としたとき、上映時間はどうなるのか。

何部作とかに分けるのか。途中から見に来る結果になった人はどうするのか。例えば1話~4話を上映期間の最初から最後まで流すとした時、

その時の映画館は枠が取られる事をどう感じるのか?そういった場合の客の量の推移予測は?こうなった場合の疑問が尽きない。



デメリットその1が強すぎるのでデメリットは3つになってしまったがこんな感じだ。

自分で考えても「面白そうだな~」と感じるのだが、実現までの壁が高すぎてこの世で実行するのは無理に近いだろう。

何か革命的な流れが起きればどうにかなるかもしれないが、現状はBD商法文句を言いながらアニメーターを食いつなぐ

彼の様な存在必要とされる事となる。残念だ。この妄想では彼を救う事は出来なかった。


ちなみにこの文章を書く際に参考文献を探した所9年前の同様の記事が出てきた訳だが、

その人はニコニコ動画アニメを出すことを否定していた。

その人は今どういう思いを持っているのか、興味がある。以上。

2016-02-22

職業に貴賤なしというけど、アニメ業界は直接作ってない人間が儲かるシステム

アニメーターは勿論声優も儲けてない。

儲けてるのは製作委員会出版社のお偉方だけ。

そりゃ偉そうにしても金儲け出来るんだから

最も貴賤を無くして欲しい業界、それがアニメ業界だと思う。

http://anond.hatelabo.jp/20160222011108

アニメーターの知人は30過ぎても親の仕送りバイトで食いつないでるから、だぶん労働市場近未来あるいは最前線を走ってる。すごい頑張り屋なので頭がさがるけど、まったく儲からないんだよね。所沢ドラえもん作画してます

2016-02-12

http://anond.hatelabo.jp/20160212122611

映画演劇文学は?

演技であっても声優アニメーターの身体性は排除できないのでは?

人工知能シュミレートした音や図像なら完全な虚像と呼べるかもしれないが

2016-02-04

アニメーターは全員、ほしい物リスト銀行口座を晒せばいい

アニメーター処遇に関しては以前から問題視され度々話題に上るが、一向に改善される兆しもない。

円盤を買おうがグッズを買おうが彼等の生活が潤うことはまずないだろう。

長年問題視されている事柄ネットでやんややんや言われて解決された事例はほとんどない。

おそらく10年後、20年後も同じことが議論されているだろう。

もはや何かに対して一言いいたいだけのしがないネット民議論するためのコンテンツだ。

正直こんなくだらない議論はさっさと終わらせたい。

ネットで雄弁にメーターの処遇改善を語る人達は直接的に援助できる方法があれば喜び勇んで駆けつけてくれるだろう。

お上やら企業に何かを望むのは無駄だ。日本中、いや世界中から援助ができる時代、解決策は目の前に転がっているではないか。

2016-02-02

おすすめ時代劇アニメ

刀語

物語シリーズで有名な西尾維新原作を、シュタインズゲートなどで知られるWHITE FOXアニメ化

刀を使わない剣術、「虚刀流」の七代目当主である鑢七花が、幕府の命を受けた奇策士とがめと共に12本の「変体刀」を集める旅に出るというストーリー

最初の放映された時は月に一回というアニメ史上でも珍しい放送形態だった。

それだけ時間をかけていることもあってか激しいアクションハードシナリオも丁寧な作り。

個性豊かな変体刀とその所有者や、愛すべき噛ませ役の真庭忍軍などのキャラクターも魅力的。

和柄のような画面も鮮やかで美しい。

個人的西尾維新ライトノベルはあまり好きではないが、これは楽しく見れたので、そういう人にもおすすめしたい。

大江戸ロケット

原作劇団☆新感線による日本演劇作品。作はアニメではグレンラガンシリーズ構成などで知られる中島かずき

アニメ制作マッドハウスで、監督ハガレン一期やガンダム00水島清二。

タイトル下町ロケットに似ているが全く関係はない。

しか圧政の中でも大きな夢を見る力強い庶民人情物語であり、そういう意味では通ずるところもあるかも。

江戸時代天保の改革によって質素倹約を強いられる中、もう一度でっかい花火をあげることを夢見る花火職人玉屋清吉が、

宇宙からやってきた謎の少女ソラに依頼され長屋の仲間と協力して月まで届くロケットを作る……という物語

基本的コメディなノリで、江戸時代にはあり得ないような物や、パロディメタネタも多々登場するが、江戸生活の細かいところは妙に忠実な描写がでてきたりする。

みなもと太郎椎名高志竹田団吾などが手がけた、大分絵柄の違うキャラクターが一同に画面に登場するのも面白い

サムライチャンプルー

昨年倒産したマングローブ制作オリジナルアニメ監督カウボーイビバップなどの渡辺信一郎

向日葵匂いのする侍を探すフウが、粗暴な琉球出身剣士ムゲンと、クールで謎多き流浪剣士ジンと共に、その侍を探す旅に出る話。

舞台江戸時代だが若者言葉ヒップホップカルチャーが「チャンプルー(混ぜこぜ)」になった独特の世界観

基本的に一話完結で、余韻の残るほろ苦いストーリーが魅力。一方大麻回や野球回などのバカバカしい話も面白い

刀語もそうだが、時代劇であると共にロードムービー的な面白さもある。

劇場版アニメ 忍たま乱太郎 忍術学園 全員出動!の段

言わずと知れた忍たま劇場版監督は「おまえうまそうだな」や「トライブクルクル」の監督であり、アニメーターとしても有名な藤森雅也

おなじみ忍術学園の面々が、戦に挟まれ危機に瀕する村を助けると言うあらすじ。

おなじみと書いたが自分忍たまを見ていた頃より大分キャラが増えており、大半は知らない連中だったが、関係なく楽しく見れた。

子供向けアニメ時代劇映画の名作と言えばクレヨンしんちゃんのアッパレ! 戦国合戦があるが、戦の描写はあれに迫るリアリティがある。

特に戦の背後にある政治情報戦描写忍者の名に恥じないガチっぷりである

ふわっとした正義や愛でなく、生活権利を守る為の戦であったり、乱太郎集団の中で自分役割を見つける物語であったり、お子の情操教育にもよろしいのではなかろうか。

アニメーションもキマったレイアウトに滑らかな作画で見応え充分。森の中での戦闘シーンは必見。

2016-01-27

http://anond.hatelabo.jp/20160127182941

流行ってる絵をひたすらトレス50枚→描けるようになるまで模写でOK。

アニメーターはこんな感じ。

2016-01-22

http://anond.hatelabo.jp/20160122210342

安彦良和は、いしかわじゅんに動きがヘタだって言われて、自分アニメータだからそんなことはないみたいな反論してたけど、動いているように見えないんだよな。

アニメーターとかイラストレーターの書いたマンガって読みにくいことが多いわ。

ナウシカ漫画版も動いてるようにように見えないで、止まってる絵が並んでるだけみたいに見えるし。

2016-01-15

何で日本低学歴創作活動認めてんの?

例えば高名な漫画家アニメーター小説家はみんな大卒以上なのは有名な話。

東浩紀先生あかざわRED先生等例を挙げればきりがない。

クールジャパンを推進するなら、低学歴創作活動を即刻やめさせて

低学歴に雑用を全部やらせて、高学歴で優秀な人に創作活動をしてもらうべきだと思います

古代ギリシアも大量の奴隷が入ってきて、やることのなくなったギリシャ人から哲学が生まれた様に

知的レベル奴隷自由人を分ける政策を取るべきじゃないですかね、日本は。

じゃないと世界に勝てない

2016-01-11

石浜真史劇場アニメ監督作としての「ガラスの花と壊す世界

ガラスの花と壊す世界」見てきた。

結論から申し上げれば、大ヒットは見込めないんだろうな、という感じ。決して駄作というわけではなく、見ごたえはあったのだけれど。

感想

泣きゲーっぽい雰囲気

キャラクターが非常にかわいく描かれている

コンピュータ用語を多用した少し入り組んだSF作品コンピュータ用語使うのは少し寒いというか陳腐というか。

・短い尺なので集中力が切れずに見ることができた。(途中に挿入歌の長いパートがあるが)

・全体的に映像が美麗で味のあるレイアウトが多い。

・終盤にいろいろと展開がひっくり返ったりまた返ったりとごちゃごちゃするのでついて行くのが大変

さて、この作品原案ポニーキャニオンが行った「アニメ化大賞」で大賞を勝ち取った「D.backup」という作品

そして上映時間は67分。おそらくはこのアニメ化大賞という企画において、ようやく取ることができたのが「劇場60分」という短い尺なのだろう。

そして、このアニメ化企画を引き受けることとなったのがTVアニメ新世界より」で監督デビューをした石浜真史氏。ポニーキャニオンとは「新世界より」で繋がりがある方。

というわけで、石浜真史氏が劇場アニメを初めて手掛けるということで、彼はいったいどういったアニメーションを作ろうとしたのか、Web劇場パンフレット掲載されたインタビューなどを参考にして、浅く簡単に書き連ねる。

(※この文章は筆者の独自解釈がふんだんに盛り込まれています。)

石浜真史演出経験

実は石浜氏は演出経験がそんなに多くはない。元々はアニメーターであり、原画作画監督キャラクターデザイン仕事をしていた。90年代から活躍するベテランである

かみちゅ!」「NHKにようこそ!」「東京レイヴンズ」「ヤマノススメ セカンドシーズン」など、OPED職人としてその演出評価されているものの、実は本編の演出をし始めたのは最近のことだ。

初めて本編の絵コンテを手掛けたのが初監督作の「新世界より」(2012年)、そして自分の描いた絵コンテを初めて自分演出したのが「四月は君の嘘」第5話(2014年)と、かなり最近だ。

であるから、この「ガラスの花と壊す世界」を手掛けることでようやく石浜氏は「演出家」を名乗れるようになった感じだ。

何を描くのか

原案存在するものの、はっきりとした原作はなく、さら原案からかなりアレンジしてもよいという自由環境の中で、石浜監督は何を描くことにしたのか。

自由という言葉だけでは何もとっかかりが無いので、A-1 Pictures石浜監督はまず企画方向性を探らなければならなかった。

そして企画を持ってきたポニーキャニオンプロデューサーから引き出せたのが「最初マーケット男性に絞りたい」「とにかく泣けるものにしたい」というものだった。

これを踏まえたうえで、石浜監督原案を見て感じ取った「キャラクターの立った物語」「『知識の箱』という世界観」という要素を広げて作品を作ることにした。


結果として、石浜監督がこの作品を作る上で重きに置いたのは「いかにキャラクターをかわいく見せるか」ということだった。

プロデューサーの「リモは絶対に守りたくなる存在にならなければならない」という発言を聞き、これは外せない点であると考えた。

そして、リモをはじめとしたキャラクター感情を中心に描き、泣ける物語にするという目標を軸に、石浜監督センスでさまざまな要素を盛り込んでいくことになった。

劇場パンフレットでも「すべてはリモのため」という旨の発言がある。

リモという存在デュアルとドロシーにどういった変化をもたらし、この3人の関係がどう変わっていくのか、それを描いたのが「ガラスの花と壊す世界」なのである

終盤の怒涛の展開も、SF的な入り組んだ設定も、すべてはリモというキャラクターバックグラウンドを固めるためのものなのだ

「泣ける物語」にするために固めなけらばならなかった背景のひとつにすぎないのだ。

新世界より」では壮大なテーマを持った物語を扱った石浜監督だが、今回は少し違った点に重きを置いたことになる。

制作における詳細なことはパンフレットに書かれている)

石浜監督もつ強みとは

さて、石浜監督の魅力とはなんだろうか。一言でいえば「オシャレ」なことにあると思う。

独特の感性だとか、常人でない発想とかそういったものとは少し違う意味でのセンスの良さが石浜監督にはある。

そういった意味では、同時に劇場公開されている尾石監督の「傷物語」と対比構造にあるのかもしれない。(尾石達也石浜真史専門学校の同期らしい)

何をどう見せればグッとくるかを非常によくわかっている。映像で見せる技術がとても高い人物だ。

今回の作品では全編石浜監督絵コンテを描いており、とにかくグッとくるカットがひたすら続く。興がそがれるダサいレイアウトが全く無い。

それに加えて、スタッフの人選にもオシャレさが発揮され、何を誰に任せるといいかという判断にも石浜監督センスが現れている(今回でいえば世界コンセプトデザインでの六七質さんの起用など)

そして、デザイン全体がすべて意味を持つように映像構成されるように考えられているのだ。

非常に意地悪な言い方をすれば、リモとの出会いと別れの物語を描いた67分のPVである

さらプラスアルファの要素として、石浜監督フェティシズムがにじみ出た少し艶めかしい人物描写があり、繰り返しの視聴に耐えうる映像に仕上がっていると言えるだろう。

オリジナル劇場60分という短い尺でキャラクター感情の動きを描き切るのはかなり無理があるものの、その映像表現力でどうにか補完したような印象である

結果として、作品として非常にまとまりのあるものとなったものの、映像を見る視聴者の感じ取り方にかなり委ねられたものになっている。

この物語をいかに噛み締め、咀嚼するかは自分次第だということだ。押し付けがましい映画ではないので、気楽に劇場へ足を運んでみてはどうだろうか。


参考

劇場パンフレット

石浜真史(アニメーション監督)(Rooftop2016年1月号) - インタビュー | Rooftop

「自由に作れる」ということの難しさ、「ガラスの花と壊す世界」石浜真史監督&プロデューサーインタビュー - GIGAZINE

2016-01-04

日本で働く韓国人アニメーター達が受けた差別発言の例

1■  ガンダムビルドファイターズワンパンマン等の作画監督を務めた金世俊氏の場合

http://archive.2ch-ranking.net/asaloon/1352786685.html

日本人 ?@fuck__korea

@gojooni 朝鮮人は今すぐ日本から出て行け。これ以上ガンダムを汚すな

Retweeted by 金世俊

日本人 ?@fuck__korea

@gojooni 竹島日本領土だ。図々しく領有権を主張するな泥棒民族が。

Retweeted by 金世俊

金世俊 ?@gojooni

@sobacocco @kity_cassis まあ、人生ってこんなもんでしょう!

僕みたいなやつで気がすむんだったらいくら言われてもかまいません。d(^_^o)

なおfuck__koreaは該当ツイートを削除して逃亡。



2■  80年代初期からドラえもんエスパー魔美などを担当し、今も現役のシンエイ動画社員演出家パク キョンスン氏の場合

http://umigami.sakura.ne.jp/soudan08.html

 まあ どれもこれも さくしゃは しに

   のこった むのうなスタッフが さくひんタイトルにしがみついて

   つづいているようなもんだから いちばんわるいのは やつらだな パクキョンスンとか あのあたり

このサイト韓国ヘイトネタが多いのでこれも意図的な物。

サイトはもう更新されてないが、管理人ツイッター稼働中

https://twitter.com/umigami_houkou

2015-12-31

青二才大晦日

狼と香辛料円盤マラソンしながら、ツイッターしながら、ぷよぷよクエストしながら、フリーゲームレベル上げしながら年末を満喫ナウ。テンプレラノベルールを守って全裸になるヒロインが出てくるのに、全裸以外のツッコミどころが多すぎて、さらっとしてる狼と香辛料は改めて見返すといいなあ~。脱ぐことに理由が弱かったり性的すぎるラノベが多すぎるから言うけど。しかも、全裸のホロにキレ気味に起こすわ、ナイフ向けるわ、やってることが石鹸枠と同じでもセリフや話が違うのがええねん。あとは萌え萌えした絵になりすぎなかったのが良かったのかも。予告とか制作した会社とか見てもらうとわかるんだが、狼と香辛料アニメって1期はダークホースであって大きく化けると期待された作品ではないし。男子中学生みたいなヒロインを飽きるほど見せられてるこのご時世だからこそのホロの安心感実質的おねしょた感。ロレンス全裸のホロに動じない、ホロも全裸を気に留めないところに、エロなんてもの受け手自意識過剰から生じる愚かしい業なんだとつくづく思う。名画の裸婦も、春画も、ヌードも、マンガ絵も結局は受け手自意識過剰しか区別されてないのよね。やっぱり狼と香辛料円盤は買ってて良かった。見返すとラノベアニメ化の正解がわかる。あの時期、当たりが多かったけど、特にこれはいい


なんか、ぜーんぜん動かないし、萌える歌でもない狼と香辛料エンディングが改めて見返すとスゲー良かったのを見て「テレビタレントを使いすぎ、アニメアニメーター声優を使いすぎるからつまんないんだろうなあ」と改めて思った。ラノベとしてのテンプレ的な構成にしつつ、キャラ最近ラノベとは正反対(男が野暮で、女がやたら鋭い)ていうのがいいわ。最近ラノベあんおもしろくないのはヒロイン男子中学生を代入する方式現実感と魅力がないだけでラノベ的な構成や話の運びが悪いんじゃないと思うの。ホロのいいところはメスの顔はかなりサービスを含んでるから本気のメスの顔はめったに見られないことと、メシの顔はいつもガチなところ。

昼間に狼と香辛料を見ながら書いたことが晒されてるらしい。アホらしい。あまりにも投稿の流れを読まない批評気取りのコメドン引きたから即ブロした。はてブ2ちゃんねるツイッター文脈も言い分も考えずに発言おかしなところを抜き出す人らの「アスペかよ!」感はいい加減どうにかならんのかねぇ。はてブツイッターはまだ独り言だが、2ちゃんねる匿名かつみんなで言えば怖くないという空気が余計にやだ。まあ、知らぬところで、特におれに金も仕事も愛も生きやすさも与えないやつがどこで何を言おうが、関係ないんだけどね

2015-12-26

長寿コンテンツ世代交代時代

新しいスーパー戦隊と、プリキュア情報が公開された。

動物戦隊ジュウオウジャー|テレビ朝日

魔法つかいプリキュア!-東映アニメーション

ジュウオウジャー監督である柴崎貴行は、2006年の仮面ライダーカブトデビュー作で、

メイン監督を務めるのは特命戦隊ゴーバスターズに続きまだ2作目。

脚本の香村純子はゴーカイジャー仮面ライダーウィザードでの評価が高く、今回が初めてのメインでの参加。

一方魔法使いプリキュアシリーズディレクター(通常のアニメで言う監督)は三塚雅人。

近年良演出を数多く繰り出し、今回が初めてのシリーズディレクター

キャラクターデザイン宮本絵美子も、プリキュア5の頃から作画監督として活躍しているが、キャラクターデザインは初。

とまあどちらも若手のスタッフが目立つ印象だ。

しかもただ若いというだけでなく、その実力を評価されている人材が揃っていると言っていいだろう。




思えばここ数年、プリキュア戦隊以外でも、長寿コンテンツにおける世代交代が進行している。

クレヨンしんちゃんでは、近年の劇場版を若手の橋本昌和高橋渉が交代で務めており、

劇場版22作の逆襲のロボとーちゃんでは文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞を受賞。

続く23作、オラの引越し物語サボテン大襲撃では歴代で最高の興行収入を記録した。

同じシンエイ動画ドラえもんでも、81年生まれの八鍬新之介が、新・のび太の大魔境 〜ペコと5人の探検隊〜での堅実なリメイクで、初監督ながら評価を集めている。

ポケットモンスターシリーズの最新作ポケットモンスターXYでは、それまで監督を務めていたベテラン須藤典彦から

28歳の矢嶋哲生氏が若くして監督職を継ぎ、キャラクターデザインアニメーターも若手を積極的に入れ、

さら作画の枚数制限をなくしたり、技を出す際のイメージBGを廃止するなど、積極的にそれまでと画面作りを変えている。

ウルトラシリーズ最新テレビシリーズウルトラマンXでは、09年の長髪大怪獣ゲハラでデビューし、TNGパトレイバーなどで注目を集める田口清隆をメイン監督とし、

長期の休止状態にあったウルトラテレビシリーズを復活させたギンガ、ギンガSの流れを引き継ぎ、

怪獣や、GoProをつかったり主観ショットを用いたりと、新しい要素を取り入れながら正統派ウルトラシリーズを描ききった本作は、来年には劇場版も控えている。




2000年前後デジタル機材への移行や、インターネットを中心にした新たな消費スタイルなど、それまでと違うものづくりの発想が求められるようになった。

そういった中で妖怪ウォッチアイカツなど新たな作品の登場や、スマホゲーなどコンテンツ文化自体世代交代が迫る中、長寿コンテンツ達はどのように今を歩むのか。

そして今後彼ら新しい世代クリエイター達が、どのような作品を、そして、どのような時代を作っていくのか、ぜひ多くの人に注目されて欲しいと思う。

2015-12-25

最近アニメって劇場版じゃないのってくらい作画が美しいけど

アニメーターがよりブラックな働きかたをしてこれを支えて居るんだろうなぁと思うと辛くなる

Amazonの早すぎる到着も似たような理由で辛い

2015-12-05

自分メモアニメーターが描いたご当地美少女キャラ

栃木県 足利市  ひめたま  

奥田 泰弘  魔法少女リリカルなのはシリーズキャラクターデザイン

http://www.himetama.jp/

茨城県 古河市  桃香(9歳バージョン)  

浅野 恭司  参加作品PSYCHO-PASSキャラクターデザイン

http://kogabunka.com/%E6%9C%AA%E5%88%86%E9%A1%9E/momoka.html

東京都 練馬区  練 ねり子  

久保田 誓  参加作品ワンパンマンキャラクターデザイン

http://animation-nerima.jp/

岐阜県 瑞浪市  瑞浪Mio(一部イラスト)  

紺野 大樹(原案はringo) 参加作品物語シリーズ(劇中絵巻など おそらくアニメーターと思われるが、謎)

http://www.city.mizunami.lg.jp/docs/2014092922728/

岐阜県 大垣市  大垣むすびの神 大垣きゅん物語  

吉田 和香子  参加作品俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」としてゲッツされた件のんのんびよりりぴーと作画監督

http://musubino-kami.com/

http://ogaki-kyun.com/story.html

富山県 高岡市  あみたん娘  

松原 秀典  参加作品サクラ大戦ああっ女神さまっキャラクターデザイン

http://trap-takaoka.jp/index.html

広島県 三原市  ミハリン・タコじい  

ウシロシンジ  参加作品妖怪ウォッチ監督

http://www.mhr-cci.or.jp/cci/miharin-takojii/


感想

ウシロさんがこんなイラストを描くとは知らなかった。

紺野大樹さんという方の仕事が謎すぎる。だが相当の画力の持ち主のようなので名前を覚えておきたい。

2015-11-28

邦画アニメ、なぜ世界でここまで差がついたのか。

津川雅彦解説邦画アニメ、なぜ世界でここまで差がついたのか」

http://www.mag2.com/p/news/88014

を読んで。

ケイケの日本アニメハリウッド映画共通点シリーズ物が定着してることがある。

ハリウッド映画ならスーパーマンとかバットマンとか007とかで、日本アニメならルパン三世とかドラえもんとかコナンとかクレヨンしんちゃんとか。

監督が変わってもどんどん新しい作品が生まれてきて、しかもこういうのって比較若い監督のことが多いから若い監督経験積めるし、その中から優秀な監督がどんどん生まれてくる。

映画会社としても、安定的収益を確保できるから若い監督を起用しやすい。

もちろん監督だけじゃなくて、アニメーターとか担当者も成長できるし、優秀な人が発掘されやすくなる。

細田守とかクリストファー・ノーランはこういうシリーズ物で素晴らしい業績を上げて、有名になってきた。

有名になったら、シリーズ物監督若い監督に譲って、今度は自分が撮りたい映画とかアニメを作って、オリジナルの素晴らしい物をどんどん作っていく。

邦画シリーズ物って釣りバカ日誌くらいしかないんだけど、これが良くない。

はいえ、邦画シリーズ物継続するだけの市場がないっていうのが原因かもしれないから、鶏と卵の関係かもしれないが。

テレビドラマには世にも奇妙な物語があるんだけど。

2015-11-17

伊藤計劃原作劇場版ハーモニー感想

 映画化は継ぎ接ぎだ。

 ある状況下において必要だった形質も、喉元すぎれば不要になる。その場その場で必要であった言葉の集合、小説文体は場当たりの継ぎ接ぎでできている。映画化なんて前向きな語は間違ったイメージを人々に与えやすい。エンタメは、いやすべてのコンテンツは膨大なその場しのぎの集合体なのだ

 だとしたら。我々読者が獲得したこの伊藤計劃なる奇妙な作家を、とりたてて有り難がり、神棚に祀る必要がどこにあるのだろう。『ハーモニー』は、『虐殺器官』は、すべて時代への適応として作家が描出したにすぎない継ぎ接ぎの一部だ。死後の評価も、映画化の「プロジェクト」も、すべて「ある時代で」においてのみ、皆が生きるために必要だったから、SFというジャンル生存寄与たか存在しているだけだ。

 かつて読者には、怒りが必要だった。

 かつて読者には、喜びが必要だった。

 かつて読者には、哀しみが必要だった。

 かつて読者には、楽しみが必要だった。

 1990年代(かつて)、2000年代(かつて)、伊藤計劃が生きていた時代(かつて)。

 それは過ぎ去った名作と時代に向けられる弔いの言葉

 かつて読者には、「これ」こそがわたしであるという思い込み必要だった。

<list:protocol>

<p:チケット券売機で買う>

<p:購入したチケットをもぎりのあんちゃんに渡す>

<p:その他パンフ等を入念にチェックする>

</list>

大丈夫。わたしは観られる」

 そうつぶやくと、斜面に並べられ、ふかふかのウレタンの詰まった座席に腰を沈めた。

「やあ、読者。七年ぶり、だよね」

「でしょ。ここでやってるって、映画.com で聞いたから」

「『屍者の帝国』は――残念だった。エンディングロール後も」

 不思議と、そう言われても頭に血が上りはしなかった。

「でも、仕方なかったって言うんでしょうね、きっと」

「ええ、言うわ。『仕方なかった』」

 わたしは例の盗撮注意CMを聞いた。映画泥棒パトランプの白い指先をかすめ、法で定められた条文が読み上げられる。

「わたしにとっては、仕方なくないわ」

「そうだね。でもこれ以上衰退させるわけにはいかないんだよ。わたしたちの世界SF)をね」

プロジェクトがあるから?」

「そう。わたしたちの望みはね、伊藤計劃読者のハーモニクスなの」

 わたしはね、永遠と人々が思っているものに、不意打ちを与えたい。

 止まってしまった時代に、一撃を食らわせたい。

 わたしたち三作の死が、その一撃なの……。そうわたしは聞いた。世界って変わるの。

 わたしたちにとっては、すべてが変わってしまうわ。

「ついに、わたしたちはここまで来た」

「ここまでって」

「『すばらしき新世界』。ユートピアだよ。

 業界幸福を目指すか。真理を目指すか。読者は<天才夭逝>のあと幸福を選んだ。まやかし永遠であることを、自分進化のその場その場の適応パッチの塊で、継ぎ接ぎの出来損ないなコンテンツであることの否定を選んだ。人格を圧倒すれば、それが得られる。すべて、わたしたちが読んでいるこの世界のすべてをシノギに置換すれば、それが得られる。読者はもう、戻ることのできない一線を超えてしまっていたんだよ」

 わたしは画面にくぎづけになったまま、戸惑いの表情を浮かべる。

 それを憎んでいたのは、

 誰よりも否定していたのは、

 伊藤計劃あなたじゃなかったの。

wikipedia で見たわ。あなたは――」

「そ、わたしは『意識のない』作家の一員。というより、生を必要としない作家の一員、と言ったほうがいいかな。生を獲得した今となっては、だった、って過去形なっちゃうけど。わたしの生はあなたたちのそれとは管理する現実のセクションが違うんだよ。TOHOアニメーション早川書房の一部でエミュレーションしている、らしい。わたしのプロジェクトはね、ここで生まれたんだ」

 性器が屹立したような桃色の建造物の群れ。『チャージマン研』のころの未来像。

「ここはね、アニメスタジオだった。書店から誘拐された原作本(おんなのこ)たちが、ここで毎日アニメーターにやられてた」

 百合百合百合

「わたしにのしかかってきたプロデューサーはね、わたしに繰り返し繰り返し入れながら、原画台本をわたしに触らせてた。これがアニメだ、これが贈与だ、これが力だって言いながら、まるで自分のもうひとつペニスをさすらせ、しゃぶらせるようにわたしの口にredjuiceを突っ込んで、何度も何度も突き入れた」

 わたしは計劃の話を聞きながら、既に涙を流していた。

 これほどのことを、こうもにこやかにさわやかに話すことのできる意識

 それはいったい何なのだろうか。

「そうして突き入れられて、台本修正校でべたべたにしているときに、わたしは生まれたの。このスクリーンなかには、LINEスタンプ新装カバーコミカライズ特集トリビュートアンソロジーもグッズも本屋大賞も、すべての夢がたっぷりと染みついている。わたしは希望のなかでもう一度生まれた。いわゆる、プロジェクトとしてね」

「計劃は言ってたじゃない」と言うわたしの顔は涙と鼻水でぼろぼろになっている。

「計劃はこの世界を憎んでいるって。愛し愛され真綿で首を締められるようなこの産業を憎んでるって。どうなの、あそこはここ、この劇場よりひどい場所だったの……わたしたちの読んでいたジャンルは、この生首ディスカッションばかりのアニメよりひどい作品だったの……」

「どうしたらいいか、わからなかった。

 わたしは1990年代に、2000年代に生きていた。

 この世界を憎んで、この世界に居場所がないって、どの作品も叫んでいた。わたしはそのときに思ったの。わたしは人間がどれだけに自意識過剰になれるか知っている。そしていま、逆に人間自意識を――自然を押さえつけようとして、どれだけ壊れていくかを知った。そのときは、わたしは単純に思ったの。この社会が、このクール・ジャパンが、この2010年代という時代の仕組みがおかしいんだって。内部から自分の裡からあのときの感動を徹底して求める読者がおかしいんだって考えたの」

 そうだ。商業健康を何よりも優先すべき価値観とするイデオロギーの許に、ポジティブ感想を常に提出しつづけなければならない空気ジャンルの存続のために自らを厳しく律することが平和協調と新作を生むと皆が信じている社会

「そう、あなたはこの業界の仕組みを憎んだ」

「でも、manglobeが潰れたときに、わたしは学んだの」

「何を」

「読者は変われるってこと。読者としての、信者としての偏狭視点限界突破できるってことに」

「この業界を、わたしたち読者を憎んでいるから、あん桜Trickを作ったわけじゃないのね」

「うん。わたしは愛している。この映画を全力で愛してる。あなたたちを愛してる――すべてはこの世界肯定するため。すべては『わたし』を忘却できず、『わたし』に侵食される世界を救うための」

「この世界にとって完璧プロジェクトを求めたら、作品の質は最も不要な要素だった。お笑いぐさよね」

「わたしは、笑わなかったよ」

 感動げな大自然映像が流れる。感動げなコーラスが流れる。どこからニコニコ動画の亡霊の歌声が響いてくる。

「そうすべきだと思った。いま、世界中で何万というコンテンツが発生している。日本でもね。ジャンル要請する小さな利益とか、そういう細々した関係性を扱う以前に、わたしたちはまずどうしようもなく読者で、継ぎ接ぎの機能としての快楽や欲望のよせあつめにすぎない、っていうところを忘れることはできないんだ」

あなたは思ったのね。この現状に信者たちがなじめず腐っていくのなら――」

「そ、伊藤計劃読者であることをやめたほうがいい」

 伊藤計劃が指をぱちん、と鳴らすと、今度は『ファイト・クラブ』の上映がはじまった。

 "タイラー・ダーデンを知っているか、とよく訊かれる"……。

「というより、読者であることをやめたほうがいい。SFファンを、オタクであることをやめたほうがいい。文化が生み出した継ぎ接ぎの快楽摂取行為にすぎない読書を、この身体の隅々まで徹底して駆逐して、骨の髄まで社会的存在に変化したほうがいい。わたしがわたしであることを捨てたほうがいい。社畜になったほうがいい。書を捨てよ、会社に行こう――『わたし』とか意識とか、夭逝天才だとか、プロジェクトだとか、SFだとか、アニメだとか、映画だとか、環境がその場しのぎで人類に与えた機能は削除したほうがいい。そうすれば、復讐を目指したあなたたちに、本物の復讐が訪れる」

「じゃあ、計劃は戻りたかったんだ。あの『エヴァンゲリオン』以前の風景に。自分民族本来はそう在ったはずの風景に」

 伊藤計劃は小さくうつむくと、そっとうなずいて、

「そう、なのかもしれない。ううん、きっとそうなんだね」

「じゃあ、それを奪うことは、わたしのささやか復讐になるのかな」

「え」

SF死ぬ必要がなかった。だから早川コンテストを再建したんでしょ。創元は短編賞作ったんでしょう」

「……そう、なのかな」

あなたの『プロジェクト』は自己正当化する必要があった。あのときは。既に受賞済みの、止めようがない才能たちに対して」

「そうなのかな」

 わたしはうなずいて、そしてきちんと座り直した。

「だから、わたしはここでSFと冬の時代復讐をする」

「どうやって」


あなたの望んだ映画は公開してあげる。

 だけど、あなたの望んだ忘却は与えない」


 そして、わたしは席を立った。

2015-11-16

http://anond.hatelabo.jp/20151116040730

アニオタだけど作画というものに興味が持てない。

キャラクターの絵はキャラクターの絵であって、画家の絵ではない。

作画が上手かろうが下手だろうがよく動いていようがぬるぬるだろうがぷるんぷるんだろうがキャベツだろうがどうでもいい。

そもそも純粋な絵の巧拙の話と、動画アニメーションの動きっぷりの話と、アニメーターとか誰が書いたかの話がごっちゃでわけわからん

からアニオタ作画オタ扱いされて困る。

この作品面白いって話をしたい。燃えた展開の話がしたい。

作画が雑すぎて駄目じゃん」とか「彩度高いよな」とか、そういう話はどうでもいいんだよ。

アニオタの標準知識みたいに作画挙げられてもわかんねーよ。

当たり前みたいに作画の話ふってくる奴が多すぎて作画嫌いになりそう。

アニオタって作画オタを兼ねるのがデフォで、作画オタじゃないアニオタってマイノリティなの?

2015-11-12

アニメマクドナルド推しって何なの?

先週のスタミュはどもかく今週の庶民サンプルまでマクドナルド推しというのがちょっと

学生さんってそんなマクドナルドに行くのかな。

いやアニメーターラノベ作家さんはマクドナルドで食事する事に違和感を覚えなかったのだろうか。

しかしたら、ゆでたまご氏がなか卯好きだったのをスポンサー関係吉野家推しに変えたのと同じ理由なんだろうか。

バックにマクドナルドが付いてるから、今や赤字企業かつ緑肉事件から庶民から敬遠されてるマクドナルドイメージアップ

アニメで図ろうとしてるのかもしれない。

そう考えると、なるほど奥が深い。いや、闇が深い。

背後から抱き締めるとかやっぱり良いわけですよ

NEXT 未来のために虐待過去を越えて~児童養護施設 生い立ちと向き合う」

http://www4.nhk.or.jp/next-mirai/x/2015-11-11/21/893/2075030/

なんか見た。

番組名やテーマの仰々しさにかかわらず、施設住みの眼鏡非モテ女子就職・進学を悩みという、なんだかい意味での普通ストーリーだった。

虐待の話はさらっとしか流れない。

再婚した義理父が、食事もまともにあたえず、DVだったと10数秒話すだけ。

特にBGMもそこにない。

母親とは時々連絡をとっている。

進学に反対の母に対する愚痴をテーブルにつっぷしながら、職員の人に告げる。

カゲロウデイズ系な今風なイラストしこしこ描いて、こっそり専門学校説明会にいったりする。

「絵好きなんだね」と説明会にきているロマンスグレーおっさんにいわれて、

へにゃへにゃした感じで「そうなんですよー」とか言ってる。

普通だ。

なんかみたことある、こんなの。

撮影3月から始まる。

最初学校での進路面談では、「やっぱ就職を」と言ったりして。

先生も「一年から就職したいって言ってたもんね」なんて返している。

でも、上述のようにこっそり絵の道いきたいとか思ったりしている。

奨学金あればいけるんじゃない、とか考えている。

ぽろっと「ネットにあげてみたり」とか「個性的な絵かくねって言われるんですよ」と言ったりして自我がぽろぽろこぼれてる。

なにこれ、なんか身近すぎて痛いんですけど。

これほんとに施設とか関係なしに、ただの同級生撮ってるだけじゃねえの。番組盛り上がるの??

保証人母親職員の人と会いにいく。

雨の日だ。

カメラ職員の人と街中に消えてゆく背中を追いつつ、近くの濡れた植物のアップに移る。

あとはナレーションで、3時間話して、結局就職することになることを告げられるのみ。

10月

夜の自転車

カメラの人とお疲れさまでーすと挨拶して、施設の中に。

合格しました」

へにゃへにゃ声で言う。

病院介護職について、夜間でイラスト専門学校にいくという。

それ、結構大変だぞ。

特に18.19で。絵もそこそこうまいけど、ネットにあげているぐらいだから、爆発的才能、そんな自分でもないよな

とか思ってたりするわけで。

でも描いているときは、なんか自分の中のなにかが、ぐにゅぐにゅってできあがっていく感じがして。

どうなんだろ。アニメーターとかなるのかな。でもくっていけるのかな。

そんな風にみていた。

最後

COOLMINTとロゴはいったTシャツを着て(結構この格好のシーン多い)、3,4歳ぐらいのパジャマ姿の女の子を、ひゅーーって

感じで抱き上げて、くるくる回して、食事のテーブルにそっと下ろす。

番組的には就職の喜びの延長って編集だけど、ほんとのところはどうなんだろう。

でもそんな感じの演出

抱きあげられた女の子はにやにやしている。

手をむりやりばんざいさせられてまだにやにやしている。

当の主人公彼女は、別のテーブルで職員男の子とおしゃべりしながら食事し始める。

ナレーションは、虐待受けたひとの救いなれば、と撮影受け容れた云々と語っている。

そんなおしゃべりにな夢中な彼女背中に、さっきの幼女が後ろからぎゅうと抱きつく。

幼女の顔はやっぱりにやにやしている。

彼女右手ごはんを食べながら、左手でそっとそんな女の子背中に手をあてる。

顔をべったりくっつけて。10秒ほど女の子はじっとしたあと、そのままひょこひょこと離れて歩きだす。

顔はやっぱりちょっと笑顔のままで

例の彼女は、相変わらずおしゃべりに夢中で、なんか、ずっとそのまま箸をもって話つづける。

もう無音で、エンドロールで、そこがちょっと尺長い。

パジャマ幼女は無言で、すたすた画面の外に去る。

そこで自分は泣いた。

何度かエンドシーンだけ見なおした。

幼女ある意味自分勝手に抱き揚げくるくるする彼女

そっと下ろす彼女

幼女が後ろから抱きつく。

顔は一度だけそちらにむけたあとは。そっと左手だけ幼女にまわして話し続ける。

幼女、何事もないように去る。

おしゃべり中の彼女

ああ、もうなんかね。

これが欲しかったんでしょ。NHK半年以上取材してさ。カメラも一台でしょ。うろうろするわけだよ。

どう番組にしようとか思って。

そんでこれだよ。

幼女最後なんか堪能したって感じでへこへこ去ってたよ。

なんだよこれ。

なんだよこれ。

まだちょっと自分、泣いている。

なんだかなあ。これ。

2015-11-11

「似てる!」って言われるとモチベがめちゃ下がる。オリジナルアニメ消えるぞ」

http://www.tbsradio.jp/ss954/podcast/

http://podcast.tbsradio.jp/ss954/files/20151110fukuro.mp3

宮地昌幸(千と千尋監督助手、Gレコ・進撃・ハイキューSAO絵コンテなど)

アニメ業界関係者は作業中にラジオを聞いてる事が多い

 TBSラジオを朝から夜まで一日中聞いてる人はかなりいる

現在アニメ業界オリジナルものが作りにくい状況になってきている

基本的原作ものしかも既に売れている題材がまず選ばれ、もうペイできることが第一前提で動く。

 そしてアニメ化したら、原作販促にもなり、アニメも売れて

スタジオの名も売れて、それが2本ぐらい続けば

 「オリジナル物も作れるかもね?」っていう業界ルール何となく出来ている

アニメーターオリジナルものでも、原作ものでも自分を反映させやすいので腕は鈍りにくい

デザイナー演出脚本場合原作ものを沢山やっていると、いざオリジナルをやろうとした場合、脳がフリーズやすくなる

 どうしても、“処理をする“という思考に入りやすい。

 12話あったらここを端折って、ここをくっつけて・・・など。

・こういう話をするとオリジナル>原作ものと思うかもしれないが、

 オリジナルを作る時の訓練にはなるので一長一短

・1クール1話は凄い安くて1000万。宣伝費など込み込みだと2000万。

 1クールだと大体2億。

 なので「今季◯◯切ったわー」というツィートがよくあるが、見るたび辛い気持ちになる

現在オリジナル作品が出た瞬間、すぐ「◯◯に似てる!」「あれに似てる!」とツッコミ倒して、潰していく空気になっている

 そうなると制作側のモチベーションはかなり落ちてしまう。

 どうか落語古典新作落語関係で見てほしい。ちょっと落ち着いて見てほしい。

 「オリジナルやれなくなっちゃうよ?」とヒヤヒヤしてる状況。

 現在アニメ業界はもう失敗作すら作れない状況になってる。

自分監督になりオリジナル企画を通したい場合原作ものを何回か当てて名前を売って

 初めて「じゃあ一回行こうか」となる。はっきり言って今のアニメ業界には余裕が無い

http://fox.2ch.net/test/read.cgi/poverty/1447243429/

2015-11-08

日本アニメーター見本市、基本的には楽しく見てるのだけど、

(今ちょうどニコ生で一挙放送やってる)

この「旅のロボから」だけは受けつけない。

犯罪だよね。

ロボだから許されるって見方もあるのかもしれないけど、

自分には無理だった。

追記

id:Nettouochi ルパン三世とかも許せない性質

盗みとか殺人とかはわりと大丈夫なんで、

犯罪からダメだったというのは正確ではなかったかもしれない。

もっとこう、生理的な部分での嫌悪感

端的に言えばあれはレ○プにしか見えないんだけど、

それを平然と行うロボも、

平然と受け入れて何事もなかったかのように放免する女も、

次の犯行を予感させる引きも、

あんな話を平然と作ってるスタッフも、

何もかもが気持ち悪くて仕方ない。

追記の追記

はいえ、エロマンガならレ○プものとか平気で喜んで読んでるんだよなー

我ながらものすごく矛盾してる

なんだろう、エロとかR18みたいなエクスキューズがあればいいけど一般向けでそんなことやるなよ、みたいな気持ちなのかなあ

MEMEMEとかは平気だしSEX and VIOLENCE with MACHSPEED も笑って楽しんでたんだけど

自分気持ちを理路整然と説明できる人がうらやましい

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