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「お酒飲みながらしゃぶるのがうみゃあで」 サントリー「コックゥ~ん!」CMに「下品」「下ネタ」と批判相次ぎ公開中止へ
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1707/07/news096.html
「コックゥ~ん」と「ごっくん」の発音が似ているために性的なものを連想されたのではないか。
「ごっくん」は、女性が精液を飲むことを意味するアダルト用語だ。
しかし少なくとも制作者には、「コックゥ~ん」に性的な意味を与える意図はまったくなかったはず。
「コックゥ~ん」は、「頂を飲んだ後に思わず口にしてしまうAlc.7%の最高峰のコク刺激」の満足感を表現するフレーズとして設定された。
「コック」が力強い刺激、「クゥ~」が刺激、「~ん」が〆の満足感を表現している。
http://www.suntory.co.jp/beer/itadaki/
炎上したCMでは「コックゥ~んしちゃう?!」という字幕が出るため、女性が「ごっくんしちゃう?!」というエロを連想することが可能だ。
テレビCMでは男性である俳優の唐沢寿明が「コックゥ~ん」をやっている。
また、「絶頂」という言葉からエロを連想させたことも考えられる。
性的エクスタシー、いわゆる「イく」ことを絶頂と呼ぶことがある。
そもそも絶頂という言葉の本来の使われ方は、まったく性的なものではない。
絶頂:
上りつめた一番高い所。「山の―」。最高の程度。 「人気の―」
TVCMの方では唐沢寿明が山の頂上に立ち、「俺は今しあわせの絶頂にいるー!」と叫ぶ。
男性は画面には登場しない。
このような手法はPOV(Point of View)とか、視点ショット、主観ショットなどと呼ばれる。
これはアダルトビデオでも、しばしば用いられる手法で、視聴者に没入感を与えることができる。
おそらく違うと思う。少なくとも決定的にエロくはない。
というのは、サントリーのCMではすでに使われてきた手法だからだ。
サントリー「金麦」では、女優の檀れいが、夫と思われるカメラを見つめ、話しかける。
http://www.suntory.co.jp/enjoy/movie/l/94.html
サントリー「鏡月」では、女優の石原さとみが男友達と思われるカメラを見つめ、話しかける。
http://www.suntory.co.jp/enjoy/movie/l/97.html
「ひとくちどうぞ(ゆず)篇」などは「間接キッスしてみ?」などと語り掛け、割とエロい気がするが問題視されていない。
という具合に、消去法でエロい理由を消していくと、残る可能性は2つかと思う。
出張で地方にやってきた男性サラリーマンが、若く美しい女性と出会い、居酒屋で2人きりでいい雰囲気で飲んでいるという設定・状況がそもそもエロい。
ジュウオウジャーの監督である柴崎貴行は、2006年の仮面ライダーカブトがデビュー作で、
メイン監督を務めるのは特命戦隊ゴーバスターズに続きまだ2作目。
脚本の香村純子はゴーカイジャーや仮面ライダーウィザードでの評価が高く、今回が初めてのメインでの参加。
一方魔法使いプリキュアのシリーズディレクター(通常のアニメで言う監督)は三塚雅人。
近年良演出を数多く繰り出し、今回が初めてのシリーズディレクター。
キャラクターデザインの宮本絵美子も、プリキュア5の頃から作画監督として活躍しているが、キャラクターデザインは初。
とまあどちらも若手のスタッフが目立つ印象だ。
しかもただ若いというだけでなく、その実力を評価されている人材が揃っていると言っていいだろう。
思えばここ数年、プリキュアや戦隊以外でも、長寿コンテンツにおける世代交代が進行している。
クレヨンしんちゃんでは、近年の劇場版を若手の橋本昌和と高橋渉が交代で務めており、
劇場版22作の逆襲のロボとーちゃんでは文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞を受賞。
続く23作、オラの引越し物語サボテン大襲撃では歴代で最高の興行収入を記録した。
同じシンエイ動画のドラえもんでも、81年生まれの八鍬新之介が、新・のび太の大魔境 〜ペコと5人の探検隊〜での堅実なリメイクで、初監督ながら評価を集めている。
ポケットモンスターシリーズの最新作ポケットモンスターXYでは、それまで監督を務めていたベテランの須藤典彦氏から、
28歳の矢嶋哲生氏が若くして監督職を継ぎ、キャラクターデザインやアニメーターも若手を積極的に入れ、
さらに作画の枚数制限をなくしたり、技を出す際のイメージBGを廃止するなど、積極的にそれまでと画面作りを変えている。
ウルトラシリーズ最新テレビシリーズのウルトラマンXでは、09年の長髪大怪獣ゲハラでデビューし、TNGパトレイバーなどで注目を集める田口清隆をメイン監督とし、
長期の休止状態にあったウルトラのテレビシリーズを復活させたギンガ、ギンガSの流れを引き継ぎ、
新怪獣や、GoProをつかったり主観ショットを用いたりと、新しい要素を取り入れながら正統派のウルトラシリーズを描ききった本作は、来年には劇場版も控えている。
2000年前後のデジタル機材への移行や、インターネットを中心にした新たな消費スタイルなど、それまでと違うものづくりの発想が求められるようになった。
そういった中で妖怪ウォッチやアイカツなど新たな作品の登場や、スマホゲーなどコンテンツ文化自体の世代交代が迫る中、長寿コンテンツ達はどのように今を歩むのか。
そして今後彼ら新しい世代のクリエイター達が、どのような作品を、そして、どのような時代を作っていくのか、ぜひ多くの人に注目されて欲しいと思う。